うえさんの戯言

五月


5月30日

 プラモデル/「製作日誌」のモリワキNS500を更新。
 思うように時間が取れず進行状況は相変わらずですが、ボチボチ進んでます。
 今回は塗り分けからデカール貼り完了まで。
 なんでそれだけの作業で1ヶ月もかかるんでしょう!?
 我ながら不思議です。(^_^;)

 *****

 私はモデラーである。
 そのことは、このHPを訪れてくれる方ならほとんどご存知かと思う。
 
 あくまでも一般論なのだが、モデラーの部屋というのは総じて汚い場合が多い。
 いや、あくまでも多いというだけで、モデラー全ての部屋がそうというワケではない。
 まあ、モデラーに限らず、独身男性の部屋はそういうものだと思ってもらって問題ないと思うのだが。(^_^;)

 私の部屋も決してキレイとは言いがたい。
 ・・・が、本来、私はキレイ好きな性分である。
 部屋にモノがあふれているので片づけきれない部分は多々あるものの、なるべく部屋をキレイな状態に保つように努力はしているつもりだ。

 仕事の忙しさにもよるのだが、週2回程度は掃除機をかけ、ぞうきん掛けもするようにしている。
 もちろん部屋で塗装作業をした時は、作業終了後、部屋をぞうきん掛けする。

 しかしながら、本来、掃除と言うものは毎日するもの。
 さすがにそこまで手が回らないので、週2回程度になっているものの、モデラーの部屋という条件の中では比較的キレイな部屋と言えるだろうと自負している。

 さて、先日のことである。
 部屋に敷いてあるジュウタンに掃除機をかけ終わった後、たまには徹底的にするか・・・と思いたち、コロコロローラー(って言うんかな?)をジュウタンの上で転がした。

 すると、掃除機では吸いきれないモノがたくさんたくさん付くではないか!
 う〜む、私の掃除機テクもまだまだ甘いモンだ。(^_^;)

 模型の削りカスやら、ジュウタンの糸くず、そして髪の毛などエトセトラエトセトラ・・・・。
 調子に乗ってガンガン転がして細かいゴミを取り除いていたのだが、ある時、ハッと気がついた。

 髪の毛が多過ぎへんか!?

 ローラーにたくさんのゴミがつくので楽しみながら転がしていたのだが、何度も転がしているうちにローラーに付くゴミのほとんどが髪の毛になっているではないか!!

 これって・・・これって・・・・・!!

 うおぉぉぉぉーーー!!!
 貴重な資源がぁーーーー!!!!(>_<)

 確かに普通に生活している以上、ある程度の抜け毛はしょうがない。
 もしかしたら、この量でも普通かもしれない。

 ・・・が!
 理屈じゃないのよ!抜け毛は!!(>_<)

 確かに短期間で抜けた毛ではないので、気にする必要ナッシングなのだが、ローラーに付いた髪の毛を見ているとある種せつなさにも似た感情を持たずにはいられない。
 三十路以上の男性諸君になら、この気持ち解るはずだ。(^_^;)

 このローラーに付いた資源(髪の毛)が全て頭頂部に帰ってきたならどれだけいいか・・・・・。(^_^;)

 徹底した掃除も良し悪しだな・・・と、晴れてもいない空を向いて遠い目をする私であった。(^_^;)


5月24日

 リンクに「碧」さんのホームページ「aoi’s homepage」を追加。
 ご自身が描かれたイラストギャラリーが中心のHPです。
 リアルなイラストや漫画チックなイラストまでレパートリーは幅広く楽しめます。
 浜崎あゆみやhitomiなどアイドルの似顔絵もGood!
 まだコンテンツが揃いきっていない発展途上のHPですが、これから期待大!のHPです。
 イラストに興味がある人はもちろん、そうでない人もとにかくGo!!

 *****

 老化現象。
 加齢とともに少しづつ進行する避けられない運命。
 「まだ大丈夫」と思っていても、知らない間に進行していたりする。

 今日、職場で若い衆が段差をヒョイっと乗り越えるのを見て、私も同じように乗り越えようとしたら足を引っかけてしまい、膝を強打。
 本人は軽く乗り越えるつもりだったのだが、自分が思っていた以上に足が上がらなかったらしい・・・。
 こういうのもしっかり老化現象と言えるだろう。
 気は若く持っていても、体はついてきていない。
 悲しいかな、これが現実である・・・。(T_T)

 さて、老化現象と言えば、なにも体だけとは限らない。
 年を取ってくると、言葉が上手く言えなかったりするのだ。
 上手く言えない・・・と言うか、言いたいことが喉元まで出てきてるのに、単語が出てこない現象だ。
 よくオッサンやオバハンが「ホラ、あの〜、アレアレ。なんだったっけ?」などと代名詞だけで喋っているアレだ。

 悲しいコトに私も時々こういうことがある。
 ・・・が、大抵の場合、話の途中で単語をド忘れしてしまい単語を思い出すまでの繋ぎとして使う。
 話の冒頭から代名詞だらけの言葉をいきなり使うほど、まだ老化現象は進んではいない。(^_^;)

 私はまだそこまで行っていなくとも、会社などでオッサン連中などは、いきなりこの口調で話しだす時がある。

 「あのよ〜、アレってナニやんなぁ?」

 そこまでなにか会話があってその流れを読むならともかく、いきなり「アレがナニ」ではさっぱり意味が解らんっちゅうねん。(^_^;)
 ほとんどの場合、「アレって?」「ナニって?」と代名詞を単語に置き換えさせるのだが、それでも「アレよ、アレ。ホレ、なんじゃ、アレアレ・・・」と単語が出てくるまで時間がかかるのだ。
 これを老化現象と言わずなんと言おう。

 ・・・と、今日まで思っていたのだが。

 今日の退社時のコトである。
 私の前を歩いていたオッサン2人の会話を聞いて少し考え直した。
 その会話の内容をリアルな和歌山弁でお送りしよう。(和歌山弁が解読不能な方は下記訳参照)

 オッサンA
 アレってなんな、ホレ、ナニよぉ。結局ナニになったんかえ?」

 オッサンB
 ナニかえ?なんなホレ、ソレアレが、なんや、ナニになったんとちごたか?」

 オッサンA
 「なんや、ナニアレ〜〜〜〜、ホレ、なんや、結局ナニかえ?」

 オッサンB
 「そうよ、ナニアレになっと。」

 オッサンA
 「ほうか。」(納得の表情)

 ・・・・・って、なんでこれで会話が成立しとんねん!?(>∇<)

 どう考えても会話が成立するような内容ではないぞ!!
 「アレ」と「ナニ」しか言ってないやんけ!!(^_^;)

 これは果たして老化現象なのか!?
 ある意味、人類としての進化ではないのだろうか?
 年をとると代名詞だけで会話が出来るようになるのだろうか?
 それともこのオッサン2人だけにしか解らない暗号でもあるのか!?

 あらゆる可能性を考えたが、結局ワケ解らん・・・。
 つーか、解る方がオカシイのでは!?
 オッサン2人の会話を聞いてしまったがゆえに、深い迷宮にハマリそうな私であった・・・。(^_^;)

 でもやっぱ、老化現象だよなぁ〜。(^_^;)

 *****

 オッサンの会話 標準語訳

 オッサンA
 「アレってなんだ、ホラ、ナニだ。結局ナニになったのか?」
 オッサンB
 「ナニか?なんだホラ、ソレとアレが、なんだ、ナニになったんじゃなかったか?」
 オッサンA
 「なんだ、ナニ、アレ〜〜〜〜、ホラ、なんだ、結局ナニなのか?」
 オッサンB
 「そうだ、ナニ、アレになったぞ。」
 オッサンA
 「そうか。」


5月18日

 友人の平ちゃんに2人目のお子様が誕生したってんで、土曜日にお顔を拝見&お祝いに平ちゃん宅までGo!!
 
 お祝いに行ったのは、私、ホッシー、くまさん、みーちゃん、みーちゃん夫人であるゆっきー。
 さてどこかで見たよなメンバーだな?と思ったあなた!
 その勘の鋭さをいかして富士山麓で年2回行われると言う行方不明者の捜索を手伝ってみませんか!?・・・などとキレの悪いギャグが飛び出すのは、メンバーの中にみーちゃんがいたからだと勝手に責任をなすりつけておく。(^_^;)

 それはさておき、今回は麻雀のメンバーが主体(っても、くまさんとみーちゃんは同じ中学の同級生なのだが)で、お祝いに行ったのだった。

 最初に平ちゃん家についたのは私であった。
 この日は平ちゃん1人目のご子息である、ゆう君のご機嫌が少々ナナメっていたらしく、私の顔を見た途端、豪快かつエキサイティングに泣かれてしまった。(^_^;)
 その豪快な泣き方のまま、あまりにも泣きやまないので「私の顔ってそんなに怖かっただろうか・・・?」と真剣に悩んでみたり・・・。(^_^;)
 まあ、私だけでなく、くまさんもみーちゃんもホッシーも同じように泣かれていたので、ただ単に人見知りするお年頃なのね、ってカンジなのだが。(^_^;)
 しかし、この日みーちゃんの忘れ物を取りに帰って遅れて到着したみーちゃん夫人のゆっきーの時だけは違った。
 私たち男性陣が1000%以上の確率で泣かれ、かつ平ちゃんorまりりんの後ろに隠れてしまったゆう君だったのだが、ゆっきーの時だけはこれ以上あるのか!?という笑顔で迎え、その上、膝の上にまで座ってしまうという懐きようだったのだ。(^_^;)
 う〜む、やはりお子様相手では女性に分があるようだ。
 それとも1歳半にしてプレイボーイの素質が!?
 その辺りは平ちゃんのDNAの勝利か!?(^_^;)

 ゆう君に遊んでもらい、赤ちゃんの顔も見せてもらい、ほのぼのとした後は集まったメンバーがメンバーなので、この後、軽〜く2〜3局ってんで、雀荘にGo!!

 メンツは平ちゃん宅に訪問した4人。
 たぶん平ちゃんもメンツに加わりたかったのだろうが、今回も育児休暇ってコトで。(^_^;)
 大丈夫、平ちゃんが休暇中でも「キング・オブ・ローザー」の名を狙うヤツはいないから。(^_^;)

 ってコトでいつもの雀荘に移動し、麻雀開始。
 いつもと同じ雀荘、同じメンツなのだが、この日、ひとつだけいつもと違うことが・・・。
 それはゆっきーが見学者として見にきていると言うことであった。

 ゆっきー効果であろうか?
 地球温暖化を食い止める力を持つとも言われるみーちゃんのいつものオヤジギャグが炸裂しない。
 それどころか、まるで私が最初に出会った頃のような「さわやかなみーちゃん」のままなのだ。
 私がこんなみーちゃんを見れるのはたぶん今世紀最後であろう。(^_^;)
 とにかく、そのくらいさわやか路線だったのだ。

 さらに、ゆっきー効果はさわやか路線だけにとどまらない。
 いつものボチボチの麻雀ではなく、ガンガン攻めの麻雀なのだ。
 そしてついには役満である「国士無双」まで上がってしまう!!
 それでなくても役満なんてそうそう出るものではないのに、よりによってこのタイミングで出るとは!?
 恐るべきゆっきー効果!!
 恐るべき新婚パワー!!!
 そしてそのゆっきー効果の犠牲者になったのはホッシー。
 前回参加の2月の麻雀大会に続いての2回大会連続の役満フリコミであった。
 もしかして平ちゃんから「キング〜」の名を奪う気か!?(^_^;)

 このホッシーの役満直撃箱割れで半荘1回目は終了。
 もちろんトップはみーちゃんだ。
 半荘1回目終了とともにゆっきーが帰宅。

 ここからみーちゃんの真価が問われるところである。
 半荘1回目の快進撃は実力か!?はたまたゆっきー効果か!?

 で、半荘2回目。
 そのみーちゃんは、な、なんと!!

 あえなく箱割れ。

 やっぱりみーちゃんはみーちゃんであった。(^_^;)
 しかしこうなると恐るべきはゆっきー効果。
 今度からずっと連れてきて麻雀したりして?(^_^;)

 で、結局、ホッシーの時間の都合もあり、この後もう一回だけ半荘をしてこの日の麻雀は終了。

 最終結果。
 トップは最後の半荘で力強い麻雀を見せたくまさん
 プラス44000点。
 2位は2回目の終始無難な麻雀に徹した
 このところ確実にプラス目で麻雀を終了するもどうしてもトップになれないプラス23000点。
 3位は最近この辺りが定位置になりつつあるみーちゃん
 プラス58000点で半荘1回目を終了したにもかかわらず最終的にプラス20000点であった。
 最下位はブッチギリの1人負けになったホッシー
 半荘3回でマイナス87000点は平ちゃん越えを本気で狙えそうな負けっぷりだ。(^_^;)

 と、まあ、こんなカンジで今回の麻雀は終了。
 みーちゃんのゆっきー効果が目立った大会となったのだった。(^_^)
 次回開催は未定。
 個人的には平ちゃんが復帰してホッシーと「キング・オブ・ローザー」争奪戦を繰り広げて欲しいと思っているが、本人達は絶対にそれを避けたいであろう。(^_^;)
 はてさて次回の麻雀大会はどうなるか!?


5月13日

 プラモデルのページ「GALLERY1」にホンダRC211Vを追加。
 なんと半年ぶりの新作です。しかも今年初の完成品です。(^_^;)
 これを機に一気に完成品を増やしたいところですが、たぶん無理でしょう。(^_^;)
 ほとんど素組状態ですが、お時間のある方はぜひ。

 リンクに「ダンカン」さんの「Racing Model Expansion」を追加。
 バイクモデルのサイトです。
 主にレーシングマシンを作っておられます。
 製作記やゲストさんのモデル展示などもあり、充実しています。

 *****

 ゴールデンウイークが明けて1週間。
 どうも休み中の遊び疲れが出ているようで体調が悪い。
 この前の土日などは、一歩も家から出れない状態だった。

 本来なら、この前の土日に愛車VTRを乗り回す予定だったのだが、それも出来ず。
 体がだるいモンで、家にいても何もする気が起こらないという体たらくぶりであった。
 ゴールデンウイークが明けたらシルバーウイークになっていたってカンジだろうか?(^_^;)

 でもって、昨日、あまりにも体調が戻らないので、自然治癒をあきらめ、会社を有給ぶっかまして休み、かかりつけの医者Go!!

 で、医者に行って色々見てもらったのだが、その症状の原因特定には至らず、血液検査をしようと言うことになった。

 ・・・が!

 知ってる人は知っているのだが、私は世界でもトップレベルの注射嫌いである。

 別に針が刺さる痛みがイヤなわけではない。
 あの針という生物的にはまったくの異物が体の中に入ってくるという状況が気持ち悪いのだ。
 しかもそこに自分の体が作り出した貴重な血液を吸い取られると思うと・・・・。
 あぁ・・・・。書いてるだけで卒倒してしまいそうになる・・・。(-_-;)
 とにかく、そのくらい嫌いなのだ。

 しかし・・・である。
 来月には32になろうかという大の男が「注射が嫌い」と言って血液検査を拒むことが出来ようか?
 否。
 ダンディーうえさんの名において、それは出来ないであろう。
 ここはひとつ、ダンディーうえさんの名において、さりげなく&スマートに注射を受けてやろうではないか!!

 診療を受けた部屋とは別の部屋で採血することになった。
 で、その部屋で看護婦さんのする採血の準備をクールな顔つきで見ていた。

 すると準備をしてた看護婦さんが一言。

 「めっちゃイヤそうな顔してますね。注射嫌いでしょ?」(苦笑)

 えぇ〜!!なんでぇ〜〜!?バレてるしぃ〜〜〜!!(>_<)

 ぬぅぅ〜〜〜。
 ダンディーうえさんの名において注射嫌いをひた隠すために必死でクールな顔を作っていたというのに!!
 やはり看護婦は病人の隠れた症状を見破る力が強い。
 っていうか、私が顔に出やすいだけなのだが・・・。(^_^;)

 その後、看護婦さんに笑われながらもなんとか採血は終了。
 注射器を抜いた時の顔はそうとう安堵感に充ちた顔だったらしい。(看護婦さん談)

 そろそろいい加減、大人の診察態度ってモンを身に付けなければならないと痛感した私だった。(^_^;)


5月3日

 プラモデル/「製作日誌」のモリワキNS500を更新。
 あいかわらずの牛歩ですが、なんとか進んでいます。
 今回はデカール製作後半(?)とチャンバーの塗装についてなんかのゴタクを並べてみました。(^_^;)

 *****

 待ち焦がれていたゴールデンウイークも終盤。
 今年は10連休と平年並の休みの数だったが、決して多いとは思えないと思いつつ、そう言うとカレンダー通りの休みの友人から文句を言われるので、多いと言うことにしておくのは毎度のことであったりする。(^_^;)

 さて、私のGWはと言うと、それまでに疲れ切っていた体を休めたり、それまでに疲れ果てていた頭を休めたり、それまでに疲れ切っていた心を休めたり・・・と休んでばかり・・・と、言うわけでもない。
 作りたかった模型も進んだし、気になっていたパソコンラックの裏側も掃除出来たし、久しぶりに音だけを楽しみながらオーディオを楽しんだし、乗りたかったMTBにもちょっとだけだけど乗れたし、おまけに香川まで讃岐うどんまで食べに行ったという充実ぶりである。
 さらに明日はチャゲ&アスカのライブまで観に行こうってんだから、さらに充実度は上がろうと言うものだ。(^_^)

 しかし、人間と言うのは欲深い生き物で、これだけ充実した休日を過ごしていると言うのに、何かが足らないような気がするのだ。
 去年、体調を崩してボロボロだったGWとは比べ物にならないほど充実したGWを過ごしていると言うのに・・・だ。

 私は容量の少ない脳みそで必死に考えた。
 いったい何が今の私に不足しているのか?を。
 しかし必死に考えても判らない。
 ただただ己の欲深さだけがクローズアップされるだけである。

 いったい今の私に何が足らないのか!?

 「それは冒険じゃないのかい?」

 どこからか声が聞こえた。

 「それはきっと冒険が足らないんだよ。」

 「その声は?」

 「忘れたのかい?君の中のハックルベリーフィンだよ。」

 「ああ!!君か!!」

 「そう、僕だよ。君が忘れかけていた君の中の冒険心さ。」

 「そうか、そうだ!私に足りなかったのは冒険だ!!」

 ・・・と言うわけで、長い前置きになってしまったが、私の心の中にハックルベリーフィンが住んでいたのを思い出した。
 そして去年行った冒険を思い出したのだ。
 そう・・・。
 UFOを牛乳で作って食べたあの冒険だ。(戯言2002年3月参照)
 このところ忙しさを理由に冒険心を心のどこかに追いやってしまっていた。
 しかし私の中で、あの時心の中のハックルベリーフィンが最後に残した言葉・・・「次は「どん兵衛てんぷらそば」でチャレンジだ!!」がずっと引っ掛かっていたのだ。

 あのとき、ひとつの大きな冒険を乗り越えた私は、「もうしない・・・」と心に誓ったはずだった。
 私だって、もう立派な大人だ。三十路まっしぐら!!なのだ。いつまでも子供じみた冒険心に酔ってはいられないのだ。
 とはいうものの、一度ついてしまった冒険心の火は簡単には消えはしない。
 そう・・・・・、男ってのはいくつになっても少年の心ってモンを持ってるのだ。
 どれだけ時が経っても、心の中にハックルベリーフィンが住み着いているのだ。
 心の中のハックルベリーフィンがこう叫ぶ。

 冒険しなくっちゃ!!

 さて、今回で4回目を迎えるこの冒険。
 どれだけの危険度があるかも経験上そろそろ解っては来ているものの、それでもどんな危険が潜んでいるか解りかねる部分も多々あるというのが本音である。
 そこで危険を回避する意味でも以下のお約束を取り決めた。

 ・どん兵衛はミニカップを使用。
 ・どれだけ不味くても完食すること。(食べ物を粗末にしてはいけない)
 ・ただし生命の危険を感じたときはこのかぎりではない。

 以上をお約束とし、冒険を決行。

 しかし、いくらなんでも家族の手前、「ダンディーうえさん」としては堂々とそんなバカげた食い方などできるわけもなく、家族が寝静まった深夜を待ち、作戦を決行することにした。

 家族が寝静まった午前2時半。
 こっそりとキッチンに降りてきて牛乳を沸かす。
 使用した牛乳はあのデンジャラス牛乳「雪印成分無調整牛乳」の跡を継ぐ「MEGUMILK」
 やはり冒険には冒険に適したアイテムを使いたい。(^_^;)

 そしてやはり今回も牛乳を温めている間、心の中で葛藤が始まる。
 「今ならまだ引き返せる。バカなコトをせず、あのポットのお湯を注いでノーマルなどん兵衛てんぷらそばを作るのだ、それが大人ってモンだろ・・・。」
 「いや、ここで私がやらねば誰がやる。少年の心を失ってはいけない・・・。」
 もはや定番中の定番の葛藤である。(^_^;)

 そうこうしてるうちに牛乳が温まった。
 今回はキッチンで牛乳装填は行わず、自部屋で行う。
 そのため、大きめのマグカップに注ぎ、速効で自分の部屋に戻る。

 あらかじめナイロンを破り、フタを半分まで剥がしてあった、どん兵衛てんぷらそばに注ぎ待つこと3分。
 いつも見慣れた色とは違うどん兵衛が出来上がった。

 「う〜む。。。マジで食えんのか!?これ???」
 第一印象はこんなカンジであった。
 今までのカップ麺の時と同じく温めた牛乳独特の匂いもしている。
 牛乳をたっぷりと吸ったてんぷらが独特の雰囲気をかもしだし異様さを演出している。
 (どんなどん兵衛ができたかはこちら

 恐る恐る麺をかき混ぜ、いざ試食!!

 うっ・・・・・!
 見た目よりは食えるやん。
 決して「美味い」とは言えないが、想像してたよりは食える。
 ただし後味が異様に牛乳臭い。
 ・・・が、牛乳が嫌いな人でなければ充分食せるレベルだ。
 スープ(ダシ?)の方は、これまた意外にも結構美味い。
 和風クリームスープとでも言おうか、クリーミィーな中にもしっかりとしたコクがありうんぬんかんぬん・・・・。
 ま、見た目と違い意外にも飲める。

 しかし問題はこの異様さを演出しているてんぷらだ。
 おそるおそるてんぷらを取りだす。
 とりあえず箸で半分にし、一気に一口でGo!!

 ○★△?*■☆●△□★!!!

 なんじゃあこりゃ〜〜〜〜あ!!(>_<)

 てんぷらの油臭さと牛乳臭さが混ざり合って口の中でハーモニーを奏でる。
 そう、まさに異色の食のワンダーランド!!(意味不明)

 とりあえず、てんぷらの感想を一言で表すとこうだ。
 てんぷらはよせ。(-_-;)

 さすがに順風満帆で行かないのが冒険である。
 ま、これでてんぷらまで食えるレベルだと面白くも何ともないのだが。(^_^;)
 とにもかくにも、てんぷら以外は充分に食せるレベルであった。
 やはり食とは奥が深い・・・。(^_^;)

 こうしてまた、ひとつの冒険が終り、私の中の少年の心が平穏無事な日々に帰ってゆく。
 そして私の大人としての時間が帰ってくる・・・・・。

 ・・・にしても、カップヌードル、どん兵衛、UFO、どん兵衛てんぷらそばと来たら残っているのは・・・・。
 いやいや、言うまい。
 今度こそ、本当にこれっきりにするのだ。
 大人の私としてこれからを生きていくのだ。

 しかし心の中のハックルベリーフィンがこう叫ぶ。

 次は「ら王」でチャレンジだ!!

 な・・・・生麺ですか!?(^_^;)



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