YAMAHA YZR500
Noric Abe 1999

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 2001年 1月31日〜2月3日

バイク雑誌を読んでいたら、無性にノリックのマシンが作りたくなった。
タミヤのキットは’99型で、実際のノリックの’99シーズンのマシンは’98型。
カウルの形状等が若干違うので改造しようかと思ったんだけど、スタジオ27から
メタルパーツのトランスキットがリリースされているので、これを使ってみることに。
まあ、パテとか盛って改造するよりラクでしょう。
ってコトでスタジオ27のトランスキットを使って製作開始です。

スタジオ27のトランスキットのパーツです。すべてメタルパーツ。
パーツ構成は、シートカウル上部・ラジエター小物3点・ラジエター部のエアスクープ(って言うのかな?)左右・センターカウル左右・アンダーカウル左右の10点。

いつものようにカウル類から製作に入りますが、今回はカウルパーツがメタルってことで、そうとうな手間の覚悟がいりそうです。
 
パーツを見ただけでビビリが入ってます。(^_^;)

カウル類の仮組みをしようとすると、まずラジエター部のエアスクープを作らないと上手くいきません。
・・・ってコトでまずはこのパーツから。
瞬間接着剤で接着後、ポリパテで整形。
しかし、接着力が弱かったのか整形中に接着部から割れてしまいました。
ただポリパテ自体は食いついてたので、もう一度接着後、整形。

瞬間接着剤でも付くことは付きますが、接合部の強度に不安ありです。

メタルパーツの接着に瞬間接着剤では心許ないのでどうしよう???
悩んでいても作業は進みません。
判らないことは知ってる人に聴け!ってんで、「あつし橋掲示板」に質問。
どうやらハンダ付けで処理するのが一番いいようです。
アドバイスをくれた方々に感謝!

早速、アンダーカウルをハンダ付けしてみましょう。
ハンダはヤニなしのものを使用します。
母材であるメタルパーツ自体もハンダコテの熱で溶けてしまうので作業は慎重かつ迅速に行います。

多少母材を溶かしながらの方が強度は出るはずなので、少々溶けてもOK。
ちょっとした整形ならポリパテで修正できるみたいですしね。

ハンダを盛ったらヤスリでおおまかに整形。
鉄工用ヤスリで削ります。

で、整形後に気づいたのですが、カウルパーツの裏側からハンダ付けすれば整形の手間が省けたんじゃ?
相変わらず、後先考えずに作ってます・・・。(^_^;)


 


〜2月7日

カウルパーツの仮組みをしてみます。全体的に合いが悪いです。
ちょっと削っては合わせ、ちょっと削っては合わせ・・・と繰り返し擦りあわせ作業を行ない精度を出していきます。
ものすご〜く地道な作業です。

しかし、なかなかパーツ同士の隙間が埋まりません。
どうやらアンダーカウルのパーツが原因のような気がします。

試しにキットのアンダーカウルをつけて仮組みしてみると、ずいぶんとパーツ同士の隙間が減りました。
ってコトは、アンダーカウルのメタルパーツの精度が出ていないってコトです。
このままメタルパーツの歪みを取りながら擦りあわせの作業を続けていっても、そうとう時間がかかりそうです。
いっそキットのアンダーカウルを改造したほうが早いかもしれません。

う〜ん、どうしよう・・・悩みどころだ・・・。
とりあえず、擦りあわせ作業も飽きてきたので、違うパーツの加工でもして考えることにしましょう。(^_^;)

 

と、いうことで、スイングアームの組み立てです。
リヤショックを後バメできるように加工してから各パーツを接着。
パーツの接合面は実車ではちょうど溶接個所となっているので、合わせ目は消さずに溶接跡をつけてやります。
タミヤのエポキシパテを直径1ミリ程度の棒状に延ばし、接合面に盛ります。
盛ったエポキシパテに調色スティックのスプーン側を使って溶接のビートを刻んでいきます。
コツとしては、ただスプーンの先を押し付けるのではなく、ほんの少し「クイッ」っとこじるように刻んでいくとイイ感じに刻んでいけます。

チェーン引きはくり抜いて、1ミリの真鍮線を刺してディテールアップ。
右側のチェーン引きは真鍮線を刺すときに折ってしまい、プラ板で作り直しています。
あとスイングアーム右側のキットではスタンドをかける部分(実車ではなんの役割のパーツか知りません)もくり抜いてます。


〜2月12日

 

 

ステップの加工です。
加工法としては以前NSRでステップ加工したときと同じ加工法を用いました。
まずステップの下側をヤスリ等で平らにし、Pカッターでスジ彫りをいれたらペーパーを2つ折りにしたもので地道に削り広げていきます。
ステップ上部はエッチングノコでそれらしくスジを入れてます。

さらにくり抜けるものはくり抜いてしまいます。
ステップ脇のプレートに空けられた穴は0.6ミリのピンバイスで空けます。
ホントは0.7ミリ程度の穴が一番おさまりが良さそうなのですが、なぜか0.7ミリというピンバイスドリルが売ってないんですよね〜。
試しに0.8ミリでも空けてみましたが、大きすぎました。
なので0.6ミリで妥協して空けてます。

写真がピンボケで判りづらいですが、右側のステップも左側のステップと同様に加工。
ブレーキペダルには0.8ミリのピンバイスで穴を空け、ペダルプレートもピンバイスで穴を空けた後、デザインナイフ等でくり抜いています。

それにしても、こういう加工は本当に肩がコリます。
神経も結構疲れるし・・・。(^_^;)

 

アンダーカウルは、悩んだ末にキットのものを改造してしまいました。

まずアンダーカウル下部のエアアウトレットに1.2ミリのプラ板をカウル最下部の高さに合わせて接着、それを元に残りの部分をポリパテで埋めてしまい、リューターやヤスリ等を駆使して整形していきます。
カウル後端はキットのままでは少し長いのでカットして整形。

アッパーカウルとセンターカウルの間に隙間が出来たので、アッパーカウルにポリパテを盛って整形。

思ってたよりもカウルの加工に時間がかかりましたが、メタルパーツのアンダーカウルを使うよりも収まりが良くなったのでOKでしょう。
やはりメタルパーツで精度を出すのは上級者の作業であると思い知ったのでした。(^_^;)


〜3月4日

 

あいかわらず、カウルの整形に手間取ってます。
パテをもっては削りサーフェーサーを吹いてチェック。その繰り返し。
模型ってホント、地道な作業の繰り返しです。
で、その地道な繰り返し作業の合間をぬって、細かいところなんかをやってます。

 

チャンバーの合わせ目を消した時に一緒に削ってしまった溶接跡を復元します。
延ばしランナーを溶接跡に一本づつ接着していきます。
このYZRってチャンバーの継ぎ目がめちゃくちゃ多いので、この作業はかなり根気がいります。
せっかちな私にはかなりツライ作業でした。

せめてもの救いはNSRのようにサイレンサー固定用のスプリングステーを作らないでいいコトかな?

 

ステップの取り付け調整用の穴を空けるときにリヤブレーキのマスターシリンダーのシャフトを折ってしまいました。
こういう細かい部品って、他の場所をイジってる時に不意に折っちゃったりするんですよね。
で、折ったついで(?)にシャフト部分は0.5ミリの真鍮線に置き換えてます。
(赤の矢印の部分)

アクセル部分はワイヤーのアジャスターを作ってます。
0.5ミリの真鍮線を0.8ミリの真鍮パイプに差し込んで再現。
ホントは6角の断面のはずなのですが、さすがにそこまで出来ません。(^_^;)
でもキット付属のビニールチューブをそのまま挿すよりはリアルなはずです。
ちなみにワイヤーはモデラーズのプラグワイヤーの外形0.45ミリを使用予定。


〜5月3日

このところ、あつし橋ブランド主催のモケイGP参戦用モデルの製作に没頭していたせいでまったく
進んでいなかったノリック号の製作ですが、ようやくモケイGP参戦用モデルも完成し、製作再開です。
・・・が参戦用モデルの製作にコンを詰めすぎ、肩凝りが激しくなり、なかなか進まず超スローペースです。

アクセルグリップ部分のワイヤリングの再現です。
ワイヤリングのワイヤーは伸ばしランナーを使用します。
適当な細さ(目測0.3mmくらい??)に伸ばしたランナーをグリップに巻き付けます。
軽く結んでおいて、流し込み用接着剤を流し込み接着します。
接着剤を流し込むと伸ばしランナーは「ヘナッ」と軟らかくなり、簡単に密着します。
瞬間接着剤で0.3mm程度のステンレス線などを巻き付けるより簡単で、瞬間接着剤のように接着剤のハミ出し跡などもないので、お気に入りの方法です。
接着が乾いたら、余分な部分を切り落とし、塗装します。

なんとか整形し終わったカウル類の塗装に入ります。
今回はセンターカウルがメタルパーツなので本来はメタルプライマーを使うのでしょうが、タミヤのサーフェーサーの缶に「プラスティックモデル、金属モデルなどの塗装下地に」と書いてあるので、たぶんこれでいけるでしょう。
と、いうわけで全体にサーフェーサーを吹き、乾燥後1500番のペーパーで磨きます。
下地にホワイトを吹き、やはり乾燥後1500番のペーパーで磨きます。

その後、モデラーズのイモラレッドで塗装します。
缶スプレーからエアブラシに移し替えて吹きつけるのですが、スプレー缶から移し替えた塗料はガスが残っているので通常は10〜15分置いてガスが抜けるのを待ってから吹きつけます。

で、10分ほど置いて吹きつけると塗装面にブツブツが!!
どうやらガスが抜けきっていなかったようです。
試しにビンに移し替えて様子を見てみると10分くらいではまったくガスが抜けていません。
(写真は移し替えて約10分後)

モデラーズのスプレーがそうなのか、たまたまこのスプレー色だけがそうなのか判りませんが、ガスの抜け具合は吹きつける前にもう一度確認しなくてはいけませんね。(^_^;)

しょうがないので一度完全に乾燥させてから、ペーパーですべて色を落とし、下地作りからやり直しです。(T_T)

同じ工程をもう一度繰り返し、ようやくベース色が塗り終わりました。
この「イモラレッド」は半光沢なのでクリヤコートは必須です。
どうせなので、デカールを貼ってからクリヤコートをします。
それにしてもカウルの塗装には時間を取られてしまいました・・・・。(^_^;)


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