HONDA NS500 '85
ALL JAPAN 500cc

Takao Abe / Keiji Kinoshita
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 2007年 4月23日 〜 2007年 5月14日

’80年代に活躍した名テストライダー、阿部孝夫氏。
開発ライダーとして名高い彼ですが、速さも一級品でした。
自ら「阿部信者」と言うほど、阿部さんを尊敬している私。
その阿部さんが4月に亡くなってしまいました。
追悼の意を込めて、阿部さんが駆っていたマシンを製作することにしました。
’83にするか、’85にするか悩んだのですが、’83は第1戦で優勝してるんだけど、RS500だし資料も少ないと言うコトもあり、’85のNSを製作することにしました。(^_^)
阿部車と同時進行で同年の木下車も製作。
基本的に木下車と同仕様だと思うので、資料は木下車を中心に製作します。
前回の同時組みでNSだけは同時組みを二度とやるまい・・・と誓ったんですが。。。
はてさて、どうなることやら。。。(^_^;)

使用するキットは一番新しい再販品とその前の再販品。
以前の再販品はカウルパーツがクリアパーツなので、アフターサービスで取り寄せた白成形パーツを使います。


NSは金型が古いキットなのでパーツはバリやヒケの応酬です。(^_^;)
パーツの接着の前に合わせ目にあるバリは全て取り除きます。
古い金型のキットはこういう手間に時間を取られちゃうんですよね〜。(^_^;)

パーツを接着したら、パテを盛る前に一度おおまかに成形します。
鉄ヤスリ、デザインナイフは当然のこと、最近はリューターまで使って成形します。
最新キットならカウルの成形くらいに鉄ヤスリはありえないんですけどね。(^_^;)

おおまかな成形の後に、パテを盛ります。
合わせ目を中心に盛っていきます。
タンクはヒケが大きいので、ほぼ全面に盛ります。
この後の成形が面倒なんですよね〜。(^_^;)



カウルのエアアウトレットなどのスリット類はバリだらけです。
このままにすると、完成時に結構目立つんですよね〜。(^_^;)
デザインナイフなどでバリを取り除きます。
あちこちにバリがありますが、一番大きいのは赤丸部分です。
どのパーツも必ずこの部分のバリが発生してるので、金型の問題でしょうね。(^_^;)

このシーズンの全日本NSはアッパーカウルの形状が若干違います。
アッパーカウルの正面はWGP仕様と違い盛り上がって(?)ます。
突起部分はエポキシパテを使用。
アッパーカウルのステー用の穴も埋めてしまいます。


〜 2007年 5月29日

5月も後半になってから長時間残業になってしまい、なかなか製作時間が取れません。
ちょっとづつ地道に進めていますが、牛歩もいいトコです。(^_^;)

チャンバーの裏打ち。
いつもやってる作業なんですが、意外と手間がかかるんで嫌いなんですよね〜。(^_^;)
ポリパテでおおまかに埋めた後、ラッカーパテで気泡を埋める・・・ってカンジで最低2回はパテ盛りやってます。
次回からは秘密兵器(笑)を導入しようと構想中ですが。。。(^_^;)

スイングアームにある穴も埋めてしまいます。
この穴も結構後で埋めた跡が浮いてきたりするので、丁寧な作業を心掛けてる個所です。(^_^;)

毎度おなじみ、薄々攻撃です。(^_^)
カウルだけではなくて、シートカウルにも施します。
マジックで淵を黒く塗って、厚みを判りやすくして削っていきます。
シートカウルも厚みが結構目立つんで、見た目の効果は大きいです。

NSの難関のひとつ、シートカウル上面の合わせ目消し。(^_^;)
ここの合わせ目消しが一発で決まった試しがありません。。。
ちょっと削ってはサフを吹いて確認して、またパテを盛って削って・・・の繰り返しです。
今回もすでに3回サフ吹きしましたが、まだうっすら合わせ目が残ってます。
完全に消すのはホント根気がいります。
もうちょっと頑張りますが、そろそろ飽きてきたかな?(^_^;)
誰か簡単に合わせ目を消せる方法知りませんか!?(^_^;)

フロント周り。
ディスクはNSR用を加工して取り付け。
アウターもNSR用を移植。
フォーク全体の長さがNS用と同じになるように、若干インナーフォークを残すくらいの位置でカットしています。
最初、NSのアウターの整流板を削って作っていたのですが、キャリパー周りの加工が意外に難しいのと面倒くさかったんで、NSR用を移植しました。(^_^;)
あとホイルを17インチ化して、フェンダーを若干延長しようかと思ってます。



〜 2007年 6月6日

相変わらず牛歩のNS500。
ちょっとづつは進んでるんですが。。。
やっぱり同時組みは全体的な進みが遅くなりますね。。。(^_^;)

’84以降のNSの上2気筒のサイレンサーは円筒形になっています。
以前は4ミリのプラパイプから自作していたのですが、スタジオ27のグレードアップパーツが出てからはそれを使っていました。
しかしながら、毎回ST27のグレードアップパーツを使えるほどリッチな生活ではないので(笑)、グレードアップパーツのサイレンサーを複製してみることにしました。(^_^;)

原型(?)にプラ棒を接着して、ウレタン型を作る準備をします。

複製って、モンスターを作った時以来やってなかったんですよね〜。(^_^;)
もう2年以上はやってないんで、頭の中からは手順がすっかりキレイさっぱり完全に抜けていました。(^_^;)
ネットなどで手順を確認しつつ、ウレタン型を作ろうとウレタンを出してきたら、さすがに2年以上放っておいたんで劣化してました。(T_T)
そんな状態で、なんとかウレタン型を作り、レジンを流し込みます。

本当はウレタン型を作る手順をアップしようかと思っていたのですが、作るのに必死になってて写真も撮ってないので、いきなりレジンを流し込んだ後の写真です。(^_^;)

出来上がった複製品。

気泡はあるし、表面もキレイじゃないけど、毎回4ミリのパイプで作ることを思えば多少は楽出来る・・・かな?(^_^;)

パイプで自作した方が早いかも・・・ってツッコミはナシの方向で。(^_^;)

最近、製作日誌ではお馴染になってきた「なんちゃってインチアップ」。(^_^)
今回は前後’86NSR用の17インチタイヤを使うので、リムにプラ板を巻いてインチアップしました。

0.75ミリのプラ板を一定幅で切りだし(フロント4ミリ幅・リア6ミリ幅)ホイールのセンターリブ部に沿って貼り付けます。
接着には流し込みタイプの接着剤を使い、タイヤをはめ込んだ状態で接着剤が乾くまで置いておきました。
乾いた後、タイヤを外して裏側を瞬間接着剤で補強しておきます。

ノーマルの16インチとの比較。
上が’86NSRのタイヤを使った17インチ、下がキットのままの16インチ。
特にリアタイヤの見た目が大きく変わります。
スポーク部が小さく見えるのが弱点と言えば弱点ですが、私は気にならないのでOKです。(^_^)



次のページへ続く。

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