日本人初のWGPチャンピオン、片山敬済。 ’80年代前半、最高峰500ccクラスで日本人唯一のフル参戦ライダーであり、私にとっては特別な存在でした。 ’85年はホンダがロスマンズのサポートを受け、マシンはロスマンズブルーに彩られたましたが、片山のマシンだけは他のロスマンズホンダマシンとは違うカラーリングに施され、「カタヤマロスマンズ」とか「白ロスマンズ」など呼ばれ特別な存在となっていました。 いつか作りたいマシンのひとつだったので、それなりに気合いも入ってます。(^_^) でも大きなディテールアップや改造はせずに、NS製作時の私なりの基本仕様(笑)で製作しようと思ってますが、どうなることやら!?(^_^;) |
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使用するキットは現在のところ最終の再販品。 カウルパーツが白成形のキットです。 そろそろこのキットの手持ち在庫も心細くなってきたので、どっかで入手しないとなぁ・・・とか思いながら開封します。(笑) デカールはスタジオ27の片山仕様のデカールを使用します。 これもすでに絶版なんですよね〜。 失敗しても作り直しがきかないんで、慎重に作業を進めなきゃ。(^_^;) ちなみにフレームはノーマル仕様で製作します。 |
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まずはカウル類から製作します。 NSの鬼門のひとつであるシートカウル上の合わせ目消し。 いつもパテなどで修正して頑張るのですが、うっすらと合わせ目が残りがちでした。 そこで今回は接着後、合わせ目をリューターで削り込み凹面にしてから合わせ目の処理をしてみます。 赤丸で囲んだ部分を削り込んでますが、判りますか? |
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削った合わせ目に黒い瞬間接着剤を埋めて処理しました。 いつもは4〜5回サフ吹きと削りを繰り返しても上手く処理出来ないコトが多いのですが、今回は1回でほぼ満足出来る段階まで処理出来ました。 ・・・と言っても、完全にはほど遠いのですが。。。(^_^;) ここで満足してしまうから、万年初心者から脱却出来ないんですよね〜。 もうちょっと追い込むかは他の作業の進み具合で考えましょう。(^_^;) |
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リアタイヤを17インチ化するためにホイルをインチアップします。 毎度お馴染(?)プラ板巻き攻撃です。(^_^) エバグリーン製0.75ミリプラ板を6ミリ幅に切り出し、ホイルの外周に巻いていきます。 ’86NSRのタイヤに合わせるのでホイルの幅も少し広くなります。 比較のために加工前のホイルを並べてみました。 |
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’85用のサイレンサーとシートスポンジは以前作った自製のレジンパーツを使用します。 このパーツは以前’85阿部NSと木下NSを製作した時に後のことを考えて多めに作ってあったのです。(^_^) ’84以降のNSだけでも製作予定(希望?)のマシンはたくさんありますからね〜。(^_^;) |
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カウルの縁は薄々攻撃を仕掛けます。 縁から2〜3ミリくらいの場所をデザインナイフで切り、ペーパーで整えます。 あまりやり過ぎるとアウトラインが崩れるので、ほどほどにしてます。 ほどほど過ぎてあまり変化がないように見えるのは気のせいです。(^_^;) カウルステーはフレームに付ける予定なので切り取りました。 |
ゴールデンウイークに一気に進める予定だったのですが、予想通り遊び倒してしまい、あまり進んでません。(^_^;) そもそも予定と予想がまったく違うのもどうかと思いますが。。。(^_^;) 作業自体は比較的スムーズに進んでますが、一回の作業時間が短いので全体的には進んでません。 5月中完成に早くも黄信号!?(^_^;) |
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’85NSの片山号はフロントフォークのボトムに整流板がないタイプのものです。 キットの整流板のモールドを削り取ろうと考えたのですが、その後のモールドの追加の手間を考えると’86NSRのボトムを移植した方が早いので、移植しました。 外側2本がキットパーツのまま、内側2本が移植したもの。 いつもはインナーとボトムで切り離し繋ぐんですが、今回はボトム上部で切り離し繋いでみました。 前回、’85NSを作った際にボトム上部の成形に手間取ったことからの教訓です。(^_^;) 長さが変わらないように気をつけて作業しました。 |
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ボトムエンドにも一工夫。 長円形のボルト(だと思うんですが。。。)のモールドを削り取り、対角0.8ミリの六角プラ棒を薄切りしたものを貼り付けます。 エンドにはアートナイフでモールドを彫り、それっぽく(笑)してあります。 |
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チャンバーの裏打ちです。 おおまかにポリパテで埋め、細かい修正にはWAVEの黒い瞬間接着剤を使いました。 最近、この接着剤と瞬間硬化スプレーの組み合わせを良く使います。(^_^) 下1気筒分のチャンバーは埋めた部分をチャンバーの膨らみを無視して平らにしてあります。 そうしないと組み付けた時にエンジンに干渉して上手く付かないんです。(^_^;) |
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カウル類以外のパーツのバリ取りとパーティングライン消しを完了させました。 これらのパーツ処理だけで半日以上かかってます。 なんせパーティングラインから別の部品ちゃうんか?と思うほど段差のあるパーツだらけですからねぇ。。。(^_^;) この作業がなければもっと早く完成するんですが。。。(^_^;) この後、このパーツの群れにサーフェーサーを吹きました。 |
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NS製作時の最大の難関、スクリーンの隙間埋め作業。 ただし私の技量だと完璧を求めると永遠に終わらないので、適当なところで妥協する予定です。(^_^;) |
GW後に体調を崩してしまい、思ったように進まない片山車。 それでもちょっとづつは進めています。 今回は普段製作日誌で省略してしまい気味なネタを多めに掲載してみます。(^_^) ちょっとしか進んでないからネタがない・・・ってワケではありませんよ。 念のため。。。(^_^;) |
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ホワイトを吹き終えた状態です。 タミヤグレーサフ→フィニッシャーズファンデーションホワイト→クレオスGXホワイト→クレオススーパークリアー3と吹き進めました。 この後、マスキング作業に入ります。 |
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塗り分けラインは資料とニラメッコしながら決めます。 デカールの塗装指示図と実際の塗り分けラインが違ったりするので、確認しながらの作業です。 それでも結構ラインを間違うんですけどね。(^_^;) あと、この確認の資料の雑誌に見入ってしまって作業がなかなか進まなくなるのが欠点です。(^_^;) |
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ゼッケン部分などは、デカールをスキャンし印刷したものを使い、現物合わせでマスキングのラインを決めます。 かなり大雑把ですが、意外とあてになります。 少なくとも何も使わずに適当にやるよりはマシですね。(^_^) |
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ブルーを塗りました。 このブルーをどういう色にするかで悩みました。 昔からのイメージでは、ややネイビーの入ったブルーってカンジだったのですが、資料を見ながらいくつか調色しテストピースに吹きつけて試してみましたが、なかなかイメージ通りの色になりませんでした。 結局、検証と考証と妄想(笑)をした結果、他のロスマンズマシンと同じブルーを使いました。 やや濃いような気もしますが、「これでいいのだ。」と無理やり自分を納得させてます。(^_^;) この後、デカールを貼る前に一度クリアーがけします。 |
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ペダル関係をいじります。 シフトペダルとブレーキペダルはペダル部分を切り飛ばし、真鍮パイプに置き換えました。 ペダル本体の肉抜きもしようかと思ったのですが、片山車で肉抜き加工した写真がなかったので、実車は肉抜きしてないと言う判断でやめました。 決して手抜きでは・・・。(^_^;) |
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アクセルワイヤーのアジャスターを追加しました。 0.6ミリの洋白線とウェーブの真鍮パイプNo.1との組み合わせです。 |
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フレームにカウルステーを取り付けます。 外径1.6ミリのWAVEの真鍮パイプNo.4にNo.3、No.2を差し込み、外径1.6ミリ、内径0.9ミリのパイプにしてフレームに接着しました。 カウルを付ける際は、このパイプに虫ピンを挿して固定するようにしてます。 |
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クリアーをかけて3日ほど乾燥させたカウルを2000番のペーパーをあてて軽く研ぎ出します。 この後、コンパウンドをかけて、ある程度表面を平滑化してから、デカール貼りに進みます。 最近はデカールに進むまでの工程を掛け過ぎてるような気もしないでもないですね。 そこまでやっても、仕上がりに大差ないのが哀しいトコですが、ま、自己満足ですので。(^_^;) |
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ナックル下のラインのデカールを貼ろうとしたら、まったく長さが足りませんでした。 どうやらメーカーの考える塗り分けラインとまったく違う解釈で塗り分けてしまったようです。(^_^;) 前述した現物合わせはこのラインに対しては行ってなかったので、こういうことになっちゃうんですよね〜。(^_^;) しょうがないんで、タミヤの’86NSRロスマンズのデカールのラインを切り出して使いました。 |
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デカールはスタジオ27製を使っていますが、このデカールは初期の頃のモノなのでカルトグラフ製ではありません。 結構印刷ずれがあったりて、お世辞にも品質が良いとは言えません。(^_^;) 写真はシートカウル上に貼るHRCの文字。 思いっきりずれてます。。。(^_^;) いくつかのデカールをタミヤのNSやNSRファクトリーカラーから流用しました。 |
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シートカウルに貼るカストロール。 左がST27製、右が再販されたタミヤ純正カルトデカール。 印刷のシャープさも発色もぼやけてみえるST27製はボツにして、純正カルトを使用しました。 最近のカルト製デカールの出来の良さを再認識したってカンジですね。(^_^;) |
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デカールを貼る時は時々フレームにセットしてバランスを見ながら貼ります。 こうやってバランスを見ていても、どこかでつじつまが合わなくなってくることも多いんですけどね。(^_^;) この後、糊出しをして、乾燥させてからクリアーコートをします。 |
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チャンバーの塗装です。 下地にクレオスの8番のシルバーを吹き、クリアーブルー、クリアーレッド、クリアーブラウン、ブラックでそれらしく焼き色を付け、最後にスモークで調子を整えました。 ’80年代中盤のチャンバーは鋼鉄製だという意識を持って塗装してますが、なかなかイメージ通りには出来ません。(^_^;) |