MORIWAKI MONSTER '81
SUZUKA 8hour Endulance

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第5回更新分(’05.1.29)

シートスポンジの製作です。
エポキシパテを薄く伸ばし、シートカウルに貼り付けてから硬化を待ち、硬化後に整形しました。
厚さを均一に出来てないので、フチの部分だけ均一にして整ってるように見せかけています。
ホントはちゃんと均一に出来ればいいんですけどねぇ。。。(^_^;)
プラ板で製作するか悩んだんですが、シートのRに馴染ませるのが困難だと思いエポパテで製作。
厚さを均一に出来なかったので端だけを整えてゴマかしましたが、シートそのものに歪みがあったので、それもゴマかせると言う副産物まで生まれてしまいました。(^_^;)

キャブレターはアオシマのキットのものを小改造。
ファンネルは長さが全然違うのでプラ棒から削り出したものをひとつ作り、それを複製。
キャブ本体はフロート室の形状を変更し、ドレンを真鍮線で追加して、後は適当にCRキャブっぽく余分なモールドを削りました。
実物とは形状が違うところも多いのですが、「らしく」見えればとりあえずOKと言うコトで・・・。(^_^;)
当初はKR1000Fのをそのまま使おうかと思っていたのですが、あまりにも形状が違い過ぎたので・・・。
キャブレターそのものを複製する事も考えたのですが、本体は小改造で済ませた方が早いと言う判断で4つ作ったのですが、同じ形になかなかならずに苦戦しましたね。(^_^;)

マフラーはエキパイ部分をアオシマのキットを使い、集合部から後ろを自作。
モナカサイレンサーは5ミリのプラ棒を芯に、エポパテを巻き付けて整形。
思ったように円筒にならずに苦戦しました。
メインの資料にしていたバイカーズステーションではフォーサイトマフラーに換装されていたので、当時の資料を参考に作ったのですが、なぜか右側からの写真が少なかったので、詳細が判らず、一般市販のモンスターマフラーの画像を参考にかなり想像で作っています。
この時代のマシンの製作は資料集めと同時に歴史検証をしてるような気分になるのは私だけでしょうか!?(^_^;)
製作後に詳細の分かる資料が見つかったのですが、サイレンサーの溶接部分はもっと大きかったようです。
やはり市販車用のサイレンサーとは「似て異なるもの」でした。
こういうところにも24年の技術進化が出てたんですねぇ。(^_^;)

マフラー製作時はこのように仮組みをしながら形を整えていきました。
現物合せだったのですが、リアサスをまだ作っていなかったので車高が決まっていなくてマフラーの位置が仮組みの度に変わってしまって面倒でした。



第6回更新分(’05.2.12)

オイルキャッチタンクと予備のガソリンタンクの製作です。
カウルを複製した時に余ったレジンをブロックにして取ってあったので、それから削り出しました。
ガソリンコックはプラ棒と真鍮線で製作。
詳細が判る資料がなかったので結構適当に作ってます。(^_^;)
最初はプラ板で箱組みして製作しようかと思ったのですが、ムクからの削りだしの方が楽そうだったのでレジンブロックからの削りだしで作ってみました。
単純な形状ですが、やはり左右対称に作るのが難しかったですね。
それ以前にフレームにちゃんと収まるのかどうかの方が怪しかったのですが。。。(^_^;)

スイングアームはRGB500用を芯にパテとプラ板で製作。
資料にしていたバイカーズステーションに掲載されていたマシンと実際に8耐で使われていたマシンとでは補強の入り方が違っていました。
’81年当時の雑誌などの資料を参考に作りましたが、これも詳細が解る写真がなかったので、これで正解かどうかはアヤシイです。。。(^_^;)
補強の溶接跡は伸ばしランナーを接着後、溶剤系接着剤をランナーに塗って溶けて柔らかくなったところで調色スティックでビートを刻み再現しました。
最初は資料にしていたバイカーズステーションに載っていたマシンと同じように作っていたのですが、途中で違う事が判明。
締切が近かったのでそのままにしようかと思ったのですが、オリジナルの方が形状が簡単そうだったので急遽作り直しました。
時間があればチェーン引きのあたりをもっと作り込みたかったですね。(^_^;)

フロントフォークはRGB500用を加工。
インナーチューブを延長し、ダストシールらしきもの(?)を追加。
キャリパーは形状が似ていたアオシマのZ1−R用を小加工し、プラ板でキャリパーサポートを自作。
出来ればボトムエンドの形状も変えたかったのですが、時間の都合(・・・と言いつつ実は技術的? 笑)で断念しました。(^_^;)
最初はRGB用をそのまま使用するつもりだったのですが、思ったよりも見た目の印象が違ったので手を加えました。
キャリパーを交換したのは正解でした。
ここだけでずいぶん実車に近くなりましたから。

この頃の仮組みの様子。
リアがケツ上がりになってしまってました。
ブレーキディスクもベースをKR用からRGB用に変えて製作。
これは結局またKR用にベースを戻したのですが・・・。(^_^;)
この時はまだブレーキキャリパーもRGB用のままでした。
仮組みしながら「モンスターに見える・・・よなぁ・・・」と自分に言い聞かせてた記憶が・・・。(^_^;)

デカールの製作です。
今回はショウエイのロゴとカヤバのロゴ、ゼッケンナンバーを製作。
モリワキのロゴは以前作ったNS用のデータを流用します。
いつもなら元になるステッカーなどをスキャンして輪郭のトレースをするのですが、ステッカーが古いタイプのためロゴのデザインが違います。
しょうがないので資料を元に1から製作しました。
Illustratorで輪郭を作成し、Photoshopで着色・加工します。
本当は全ての作業をIllustratorで行えればいいのですが、使い方がよく解っていないので、使い慣れたPhotoshopで仕上げています。
データ作成はMacOS10.2.8で行うのですが、印刷時はケーブルとドライバーの関係OS10.2.8でプリンターがうまく動かないので、最終的にはOS9.2.2で仕上げると言う面倒くさいコトをしています。(^_^;)
アルプスさん、OSX用のドライバのアップデートして下さいよ〜。(^_^;)
なにが面倒くさいって、このデカール製作作業が一番面倒でした。
本文にもありますが、普段MacOS10.2.8を使っているのですが、デカールを印刷するためにOS9.2.2を使わなくてはならなかったからです。
印刷する度にMacをブートし直さなければならなかったので凄いストレスでした。(^_^;)
OS10でも印刷出来る事は出来るんですが、印刷が異常に遅いのと、カスタム用紙の設定が出来ないのでテスト印刷ですらB5のデカールをそのまま使わなければいけなくなるので効率が悪かったのです。
マイクロドライの新型って出ないんですかねぇ。。。(^_^;)

四苦八苦したカウルもどうにかベース色の塗装が完了。
この後、デカールを貼ってクリア掛けの予定ですが、研ぎ出しをするための乾燥時間が取れないかなぁ・・・。(^_^;)
ゼッケンベースの大きさをなかなか決められずに苦戦しました。
重ね塗りのしすぎで各色の境に段差が出来てしまっていたので、本当はデカールを貼る前に一度クリアを吹きたかったのですが、時間がなくて断念しました。

各パーツがなんとか仕上がってきている中、実は要になるフレームがまだこんな状態です。(^_^;)
締切まであと僅かなのに、かなりヤバイです・・・。
どこで妥協するかがポイントですね。
本当に完成出来るのでしょうか?(^_^;)
この地点で締切まであと10日をきっていました。
ヘッドパイプ回りにかなり不満があったのですが、それを解消しようとするとヘッドパイプ回りをほぼ新造しなくてはならなかったので断念。
このあたりから妥協の応酬になってきました。(^_^;)


  第7回更新分(’05.2.18)

モンスターを作るにあたり、どうしてもやってみたかったのが、このクランクケースのポイントカバーの「モリワキ」の文字の立体再現でした。
最初はデカールにしてしまおうかとも思ったのですが、それじゃモンスターらしくない!と0.2ミリのプラ板で文字を切り出して製作。
何度も失敗したので、この文字の切り出しだけで2時間以上かかってしまいました。(^_^;)
少々いびつになってしまいましたが、立体で再現できたので万事OKです。(^_^)
私的には満足度が一番高いポイントだったりします。(^_^)
これをやってみたいがゆえのモンスター製作だったので・・・と言えば過言ですが。(^_^;)

ベース色の塗装が済んだカウル類にデカールを貼ります。
この後、クリアコートします。
今回は締め切りの都合で研ぎ出しはしませんが、出品後に研ぎ出しをするつもりなので、いつも通り7〜8回クリアコートする予定です。
製作中は時間が足らずに研ぎ出しを行わず、締切後、ジックリ乾燥させてから研ぎ出すつもりだったのですが、実はまだ研ぎ出しをしてなかったりします。(^_^;)
乾燥期間半年以上・・・ってトコですか?(爆)

成形の終わったパーツを一気に塗装。
ほとんどシルバーとセミグロスブラックだったので塗装作業はかなり早かったです。
フロントのインナーフォークには定番のメタルック。
ブレーキディスクはF/RともにKR1000のものを小改造。
実車とは形状が違いますが、技術的に再現が無理と判断したのでこれで妥協します・・・。(^_^;)
フロントブレーキディスクは一応インナーディスクからの製作を試みたのですが、まともに形に出来ずに断念しました。
ディスク径から変えていかなければならなかったので、私の技量では無理がありました。(^_^;)
製作途中はディスクの形状の違いが気になっていたのですが、完成後はほとんど気にならなくなっていたのが我ながらいい加減だなぁ・・・なんて思ったり。。。(^_^;)


 
ステップ周りの製作です。
ステップ本体はKRのものを改造。
リンク周りを真鍮線や真鍮パイプで製作。
フレームの塗装前に作れば楽だったのですが、実は直前まで忘れていました・・・。(^_^;)
現物あわせで作ったので塗装が剥がれないように気を使いました。
このステップ回りのパーツは完全に頭からすっ飛んでました。(^_^;)
だもんで完成直前になって慌てて製作しました。
時間がなくて造りが粗いくせにシフトペダルは可動するというワケの判らんコトしてたりするのはナイショです。(^_^;)

メーターステーは洋白板で製作。
カウルステーは真鍮パイプだったので、ハンダで溶接しました。
電気パーツなどと勝手が違うのでちょっと苦戦・・・。
元電動ラジコン野郎、かつ、電気パーツオタクの私としてはハンダ付けには自信があったのですが、意外に苦戦。
途中でメーターをそのままカウルステーに直付けしてやろうかとヤケを起こしかけたましたね。(^_^;)
他のパーツが仕上がっていたので、それらを傷つけないように細心の注意を払いました。

一通り組みあがったシャーシに配線などのパイピングを施します。
この作業をしてるときが一番楽しいですね♪(^_^)
最新のマシンとは違ってエレクトロニクスパーツが少ないので、配線そのものも少ないので、ちょっと物足らなかったかも!?(^_^;)
あとフレームとタンクの間の緩衝用のゴムなども追加しています。
時間があればもっと配線を追加・・・と思っていたのですが、元々配線の数が少ないんですね。このマシン。
だもんで、一番楽しい作業なんですが、楽しみが少なくて残念でもありました。(^_^;)

カウルをシャーシに取り付けます。
ライトはカウルにそのまま接着しました。
こだわりの(?)キックスターターを取り付け、スクリーンを取り付けて、モデリングワックスをかけて完成です。(^_^)v
製作開始時には軽い改造で作れると思っていたのですが、私的にはスクラッチの感覚になってしまいました。
このモデルで私的にはスキルは相当上がったと思います。(思うだけでしょうけど・・・。苦笑)
モデラーGPに参加してなければ、絶対に完成しなかったモデルでしょう。
技量不足で再現度が低いのが悔やまれますが、思い入れのあるマシンを自分の手で作り上げたという喜びは大きいです。
とにもかくにも完成してよかった♪(^_^)v
とにかく最後は「完走したい!」という気持ちで一気に製作を進めました。
以前から作ってみたいマシンであったのですが、モデラーGPへの参加がなければ間違いなく完成していなかったことでしょう。
技量不足で再現度が低いのは確かですが、私なりのこだわりと思い入れは充分に作品の中に織り交ぜる事が出来たので満足度は充分です。
この作品の完成は私にとって大きな自信となりました。
この作品の製作時に得たノウハウはこれから先の作品に活かされる事でしょう。(^_^)
またいずれ、こういうスクラッチに近い作品にもチャレンジしようと思います。


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