MORIWAKI MONSTER '81
SUZUKA 8hour Endulance

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Max Moto Modeling」で開催された「モデラーGP2004」に参加した作品の製作記です。
基本的に投稿時の写真とコメントをそのまま使用しています。
追加コメントはオレンジでその当時の様子や補足などを書いています。
オレンジのコメントだけのところは追加写真を使っての説明です。


第1回更新分(’04.10.4)

モリワキ好き野郎の私にとって「いつか作りたいマシン」のひとつであった「モリワキモンスター」。
W・ガードナーが日本で有名になったキッカケのマシンでもあります。
’81鈴鹿8耐の予選で2分14秒を叩き出しポールを獲ったというエピソードは今でも伝説になっています。
カワサキKR1000Fとベースになっているエンジンが同じだったと記憶していたので、このキットを叩き台に切った貼ったで作ってみようと思います。
当然、技量的に完全再現は無理なので「モンスターにみえる・・・かな?」というなんちゃって仕様になってしまいますが・・・。(^_^;)
それでも出来るだけのことはやってみようと思いますが、はてさてどうなることやら・・・。
モンスターをエントリーマシンに選定したのは、まず私自身が好きで思い入れのあるマシンであったのが最大の理由です。あとは他のモデラーさんとマシンとジャンルが同じにならないだろうという理由でした。750ccのTTーF1はいくつか出てくるだろうと思っていたので1000ccのF1にしたのですが、まさかKR1000でエントリーされる方がいようとは・・・ってカンジでした。(^_^;)

早速エンジンを組み始めます。
ざっと組んでみたエンジンを資料と見比べて「なにか違う・・・」と。
で、いろんな雑誌を読みあさった結果、KRと同じベースエンジンを使うようになったのは’82年以降だと言うコトでした。
私が製作したい’81モンスターはZ1000MK2系のエンジンがベース。
KRのベースエンジンZ1000Jとは「似て異なるもの」で、特にクランクケース回りの形状が違いすきます。
’81モンスターはキックスターターで、KRのセルスターターとは違います。
ここはすごくこだわりたい部分だったので(’81鈴鹿8耐でポールだったガードナーがスタートに失敗した理由なので・・・)、他にもっと似たエンジンを・・・と探した揚げ句にたどり着いたのがアオシマのZ1−Rでした。
(右がタミヤkR1000F、左がアオシマZ1−Rのエンジン)
ヘッド回りとクランクケースの形状がこんなにも違うとは思ってもいませんでした。
まだアオシマのZ1のキットがあったから良かったものの、なければエンジンからフルスクラッチになるトコロでした。。。(^_^;)

・・・と言うわけで急遽ベースキットを変更。(^_^;)
モリワキのスーパーバイクを造ろうとキープしていたアオシマのZ1−R改をたたき台にします。
いきなりベースキット変更とは・・・。(^_^;)
スタートから読み違いしてて完成まで持っていけるのか不安になってきました。(^_^;)
タミヤキットをベースにする構想ではKR1000のカウルを加工するつもりだったので、ベースキットを変えてちゃんと装着できるカウルを作れるかどうかが不安材料でした。
KRのフレームを加工して積み替えも考えたのですが、エンジンマウントだの色んな問題でZ1ーRを加工する方が早いと判断したのでした。

とにかくフレームが決まらないと次に進まないので、まずはフレームの加工から。
セミダブルクレードルのZ1のフレームをダブルクレードルにするのは私の技量では至難の業です。
モデラーズのフレックスロッドを使って、資料を見ながら適当に(笑)切った貼ったで製作。
フレームのジオメリティーはスチールフレームのものと一緒だというので、そちらの資料を参考にフレームを製作。
実車は角アルミ材なので、これをベースにして角パイプフレームに加工していくつもりです。
あくまでベースなので、この段階ではかなりいい加減なフレームワークです。(^_^;)
フレームの全長は変わらないように気をつけて加工しました。
車高を上げるためにヘッドパイプの位置は若干下がっています。
さすがにフレーム単体での資料写真がなかったので、かなりいい加減なフレームワークになってしまってました。
今思えば、この地点でもっとしっかり検証しておけば、この後の苦労は軽減出来たのでしょうね。(^_^;)



第2回更新分(’04.10.25)

フレックスロッドで作った骨格(?)にエポパテやポリパテを盛りつけて角パイプに加工していきます。
まずはメインチューブとアンダーループから・・・と言うコトで他の部分はまだかなり適当です。
本当なら図面などを引いてから作る方がいいのでしょうが、私の場合、どうせ図面を引いても図面通り作れないので、資料を見ながら適当に形状を出してます。(^_^;)
最初、左右に分割したまま、片方ずつ作っていたのですが、いざエンジンを載せて左右を合わせてみると見事に傾いてました。
やはり出来るなら図面は引いた方が良さそうです。(^_^;)
この作業が思った以上に難航しました。
どうせ図面を引いても・・・と思って図面は引かなかったのですが、簡単なものでいいので引くべきでした。(^_^;)

フレームの傾きはかなりのモノでした。
左右対称に作るのは肉眼だけではアテにならないので、方眼紙にフレームのアウトラインを写しながら整えていきます。
結構アバウトな線図ですが、これでも結構役立つものです。
これを見る限り、まだまだ修正は必要ですね。
それにしても左右対称って、ホント、難しいですね。(^_^;)
左右対称の難しさは判っていたつもりだったんですが、かなりナメてましたね。(^_^;)
ちょっと加工してはチェックして・・・の繰り返しだったので結構嫌気がさしてた覚えがあります。。。(^_^;)

フレームの修正の合間を縫って、タンクにとりかかります。
「形状が似てる」と思ったRS1000のタンクをベースにしたのですが、単なる芯にしかなりませんでした。(^_^;)
タンク側面はフレームとツライチなので、フレームの形状が出せるまでは仕上げが出来ません。
とりあえず現段階では原石ということで・・・。(^_^;)
クイックチャージャー用の給油口を作らなくてはいけないのですが、どう加工しようか悩み中です。(^_^;)
成形しながら「こんなに違うのか・・・」と挫けそうでした。
この時期、父が入院してたり仕事がめちゃくちゃに忙しかったりで思ったように製作時間が取れなかった事もあり、「今回はリタイヤかなぁ」とすでに弱気に・・・。(^_^;)

この当時の仮組みの様子。
足回りをRGBから流用するのだけは決めていました。
RS1000のアッパーカウルを小改造で済むと思っていたのですが、ご覧の通り前後の長さがまったく足らず、これを延長するのにこの後四苦八苦するわけです。。。(^_^;)
スイングアームも「ゲージにしかならないな・・・」と覚悟は決めていたのですが、やはりこの後四苦八苦するハメに・・・。(^_^;)


  第3回更新分(’04.11.14)

タンク加工はフレームに載せたりしながら形を整えていきます。
フレームとツライチになるように加工していくのですが、これが案外難しい。
フレームと同時進行ですり合わせながら形を整えていきます。
・・・が、同時進行のせいなのか、まったくと言っていいほど左右対称になりません。。。(T_T)
そろそろ他のところの製作もしないと間に合わないので、妥協ポイントをかんがえなくては・・・。(^_^;)
ちなみにフレームの進行具合は60%と言ったところでしょうか?
予定では10月中にフレーム完成のはずだったんですが・・・。(^_^;)
自分で立てたスケジュールでは、すでにフレームの加工は終わっていたはずだったんですので、かなり焦ってました。
この頃は「エライものに手を出してしまった」と後悔の日々だったような。。。(^_^;)

カウルの加工です。
RS1000のカウルをベースにポリパテで形状変更。
ここまでたどり着くのに1週間以上かかってます。(^_^;)
ずいぶんマシになりましたが、まだ何か違うカンジが・・・。
イメージ通りの形にするのって本当に難しいです。
とりあえずサフ吹いてみて形のイメージを掴んでみる事にします。
途中でKR1000のカウルをベースにした方が形状が近い事に気付きましたが、時すでに遅し。
半ベソでぺーパ掛けしてました。(^_^;)

タンクとカウルにとりあえずサフを吹いてみて、フレームに載せてみます。
タンクはわりといいカンジに見えるので、この後給油口の加工をしようと思います。
カウルは、やっぱり形がおかしいのでもうちょっと加工することにします。
やはり一度サフを吹いて単色にする方がイメージを掴みやすいですね。(^_^)
シートカウルはやはりRS1000用をベースにポリパテで加工します。
5ミリ幅を広げ、下側は裏側からプラ板を貼り、そこへポリパテを盛りつけ延長。
この後、ヤスリでガシガシ削る予定。
それにしても、自分で思った以上にカウル類に手間がかかってしまってます。
パテを盛る度に「えらいモンに手を出してしまった・・・」と半ば後悔にも似た念を感じたり・・・。(^_^;)
もしかして私がやってるのは改造じゃなくてスクラッチなのかもしれないと感じ始めた今日この頃・・・。(^_^;)
この頃は仕事で疲れ果てていたので製作ペースもガタ落ちの頃でした。
思った以上に手間がかかるので完全に挫けてましたね。(^_^;)


 第4回更新分(’05.1.9)

削り込んでなんとか形状を出したシートカウル。
ベースのRS1000のパーツが化石のように埋まっています。(^_^;)
ここまで削るのに7〜8回はパテを盛り直しました。
RS1000のシートカウルは単なるゲージとしての役目しかなかったってカンジでした。
時間はかかりましたが、仕上がりはまずまず満足でしたね。
ただ、この地点で締切まで一ヶ月ちょっとしか残ってなかったので、必死モード全開でしたが・・。(^_^;)

タンクとアッパーカウルはパテの盛り方が悪かったのか、削っていると表面からパテがポロポロと剥がれてきます。
表面処理を上手く出来ないので、一度レジンに置き換えよう・・・というコトで初めての複製にチャレンジです。
本やネットで調べまくって、見様見真似でやってみました。
まずは形状が単純なタンクからチャレンジ。
正月休みを利用して丸一日かけての複製チャレンジでした。
締切が近いのに、「こんなことしてる場合か!?」と自問自答しながらのチャレンジでしたが、とにかく一度やってみたいという好奇心が締切に勝ってしまったってカンジでした。

型を割る時はむちゃくちゃ緊張しました。
割ってみてちゃんとパーツが出来ているのを確認出来た時の嬉しさは近年味わってなかった嬉しさでしたね。(^_^)
今まで自分になかった技術を会得した瞬間でもあったので、モデルが完成する時よりもこの時の方が嬉しかったかもしれません。(^_^;)

「案ずるより産むが易し」とは良く言ったもので、あれだけハードルが高いと思った複製もやってみると思ったよりも簡単に出来ました。
まぁ、タンクのような単純な形状だったからだとは思うのですが・・・。(^_^;)
手間はすごくかかりましたけどね。
下が原形で上が複製品。
思った以上に上手く出来て妙な自信がついたので、勢いがあるうちにアッパーカウルの複製もやってしまいましょう。
この複製成功で一気に製作に弾みがつきました。
複製してなかったら、モチベーションが保てずにリタイヤしてたかも!?(^_^;)

アッパーカウルの複製。
ウレタン型の分割と湯口の設定に頭を使いましたが、なんとか成功。(^_^)
これも思った以上に上手く出来たので浮れまくりでした。(^_^)
これで表面処理に悩む必要がなくなる・・・はずなんですが、どうでしょう!?
タンクよりも複雑な形状だったので、型をどうするか?分割ラインをどこで決めるか?に悩みました。
HATAさんのHPや他のモデラーさんのガレージキットのパーツの湯口後を見て、分割ラインの参考にした覚えがあります。

複製したタンクに給油口を取り付けました。
RS1000の給油口を分割して、タンクに埋め込みます。
複製したタンクはレジンのムクなので削りすぎて穴が開く心配がなかったのでやりやすかったです。
タンク上面の空気抜き口は後で溶接後を追加しようと思ってます。
複製パーツだったので、失敗してもまた複製すればいいや・・・と結構大胆な削り方してました。
複製パーツの一番の利点なのかもしれません。(^_^)

とりあえず現状でのパーツのバランスを見るために仮組みをしてみます。
フロント・リアともに足回りはRGB500から流用・改造。
まだどちらも作業を開始したばかりですが・・・。(^_^;)
ライトはRS1000をベースに単灯化。
こうしてバイクらしい形になってくると自然とヤル気が出てくるから不思議です。
・・・しかし、今ごろこの程度の進行具合で本当に完走出来るのでしょうか!?(^_^;)
ある程度バイクらしい形になってきてモチベーションは上がりましたが、問題は締切までの時間のなさでした。
間に合わせるか、リタイヤして作り込もうか、真剣に考え込みましたが、リタイヤしてしまうとお蔵入りしそうだったので、まずは完走を目指す事にしました。

別角度からもう1枚。
この時の仮組みは初めての自作複製パーツが付いていた事もあり、やたらと写真を撮りまくってます。(^_^;)
この角度から撮った写真を見て一気にモチベーションがあがりました。
やはり模型は自己満足の世界だと再認識した瞬間でもありました。(^_^;)


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