HONDA NS500

MORIWAKI RACING

HIWATASHI Ver.
1 2


 2002年 10月1日 〜 2002年 11月21日

以前製作したモリワキNSRのデカールを流用してNS500を作ってみたいと思っていました。
しかし、デカール用にいくつかのロゴを新たに作らなければならなかったので、そのままになっていました。
ちょうどMOTOGPの方で来年からモリワキフレームのマシンが参戦すると言うことでいいきっかけが出来たってんで製作開始です。
モリワキカラーのNSは’86年シーズン前の八代テスト仕様、’86年樋渡全日本仕様、’87年樋渡全日本仕様の3種類だったと記憶してるのですが(もしかしたら’86年にWGP仕様の樋渡車があるかも?)その中でもモディファイが進んでいて、なおかつ、資料写真が一番多かった’87樋渡全日本仕様を製作します。
全日本GP500で最後に勝ったNSでもあるので思い入れがあるってのも理由なんですが・・・。
(3気筒で・・・ということなら’88年にRS500で五百部の勝利が最後になりますが・・・。)

うんちくめいた前置きはともかく、まずは資料探しです。
当時のレース雑誌をくまなく読みあさります。
モリワキNSが載っている雑誌を探しまくりますが、意外と少ない。
やはりレース雑誌ではWGPにプライオリティーがあるようで全日本の記事って少ないですね。
・・・でもって、資料探しのはずが当時を懐かしがって雑誌を読みふけってしまい製作開始が遅れてしまいました。(^_^;)

ちなみに写真に写っている雑誌は「グラインプリ・イラストレーテッド」「サイクルサウンズ」「サイクルワールド」の各号です。
この他に「ライダースクラブ」や「ライディングスポーツ」なども参考にしています。

まずはいつも通りカウル類の製作から始めます。
この時代のキットはカウルがセンターから縦に割れる2パーツ構成。
タンクやシートカウルは現在のキットも同じようなパーツ構成ですが精度が全く違います。
最近のキットではカウル類のパーツにパテ盛りはほとんどしないんですけどね・・・。(^_^;)

シートカウル裏側に補強として0.5ミリのプラ板を当てておきます。(赤丸部分)
以前NSを製作した際、フレームに取り付ける地点でクラックが入ったという経験からの判断です。
最後の方でこじるようなカンジで取り付けるのでパーツに負担がかかるみたいです。

写真では判りづらいですが、シートカウル上部のスリットも開けてあります。
・・・が、シートカウル側面のスリットは開けてありません。
上部は開けて側面は開けないのには意味が・・・・・ありません。(^_^;)
単に面倒くさかっただけです。
こんないい加減でいいのでしょうか!?(^_^;)

この時代のキットの定番作業、チャンバーの裏側のパテ埋めです。
ポリパテをそのまま埋めてしまってもいいのですが、パテ節約のために適当に切り刻んだランナーなどを一緒に埋めてしまいます。
ケチくさいですが、世の中不景気ですから・・・。(^_^;)

この地点では溶接跡の再現はしてません。
どうせシートカウルに入ってしまって見えないし省略しようかとも思っていますが、たぶんするでしょう。(^_^;)

またスイングアームにある丸穴のモールドも埋めてしまいます。




  〜 2003年 1月15日

年末は仕事が忙しかったこともあり、製作のペースもかなり落ちていましたが、止まったわけではありませんでした。
合間のちょっとした時間を使って、超スローペースながらも進んでいました。
パテ盛り→修正の繰り返しの作業時期はこのくらいのペースの方が性に合ってるような気がしないでもないのですが・・・。(^_^;)

’87NSは下1気筒のチャンバーの取り回しが変わっています。
外観から分かる大きな違いはチャンバーテール部分の取り回しで、それまでのNSがステップ下にサイレンサーがあったのが、シートカウル下にまで跳ね上がってきています。
チャンバー本体の取り回しの資料写真がなかったので、本体はそのままにして、テールパイプ部分を2ミリのプラ棒で延長。
延長した部分を適当に曲げておきます。
この地点でのテープパイプの長さと形状はホント〜に適当です。(^_^;)

下1気筒用のサイレンサー。
5ミリのプラパイプに3ミリのプラ棒を挿して作ります。
3ミリのプラ棒にはどちらも2ミリの穴を空けパイプ状にしてあります。
エンドパイプ部分はこれまた適当に曲げてます。
こんなに適当ばかりでいいんでしょうか??(^_^;)



モリワキNSは’84の車体に’87のパーツを組み込んだ仕様なので、シートカウルはチャンバーが当たる部分をカットされています。
そこでキットの方もカットするのですが、さすがに真横からの静止状態での資料がありません。
いくつかの資料から「たぶん、この辺りだろう・・・」と思われるラインを割り出し(?)カットしました。(写真下、赤丸部分)
要するに、「適当」です。(^_^;)

一応、カットラインを決める時は、ジャンクパーツのフレームにセットして、位置決めはしてます。
でもこれが正しい位置かどうかは定かではありません・・・。(^_^;)

ジャンクパーツのフレーム&エンジンに、カウル類と下1気筒分のチャンバー&サイレンサーをセットして、形状を修正します。
本当は実際に製作してる分のフレームを使うほうがいいのかもしれませんが、全体のカンジをつかむのが目的なので・・・。(^_^;)
(ちなみにこのジャンクパーツのNSのコムスターホイールは’85NSR製作時にもぎ取られてます。)

チャンバーの角度とシートカウルのカットラインの角度がずれていますが、実車でもこんな感じに見えるので(私が資料写真を見る限り・・・という注釈がつきますが。)、これでOKとします。

前後ホイール・タイヤとフロントの足回りは’86NSRから移植。
フロントの足回りは三つ又部分に隙間が出来てガタがあるので、プラ板を挟んで隙間を埋めました。
リヤホイールそのものは無加工。
NS用のリヤディスクの取り付け部分をホイルに合わせてちょっと削っただけです。

それにしても’85NSRを作った時にも思ったのですが、ホイールを交換するだけで雰囲気がずいぶん変わりますね。


  〜 2003年 2月9日

相変わらずのスローペースですが、ちょっとづつ進んでいます。
細かいトコなどをやりつつ、デカールの製作も進めています。
いつもならカウル先行になるのですが、デカールの製作が遅れているのでシャーシの方が先行するという、私にしては珍しいパターンになってしまっています。
このままだと最後はカウルのクリヤー乾燥待ちってコトになりそうですが・・・。(^_^;)

 

デカールの製作です。
まずは元になるステッカーなどをスキャンしてMacに取り込みます。
取り込んだ画像を元にIllustratorで輪郭をトレースします。
輪郭をトレースした画像をPhotoshopで着色・加工します。
本当は全ての作業をIllustratorで行えればいいのですが、イマイチ使い方がよく解っていないので、(イマイチどころか全然ですが・・・。笑)使い慣れたPhotoshopで仕上げています。
ちなみに作業環境ですが、PowerMac G4 867DualにIllustrator10、Photoshop7.0を使用しています。
プリンターはもちろんアルプス製。
MD5000Pを使用しています。
写真ではMacOS9.2.2ですが、最近はMacOS10.2.3で作業することが多いです。
ただ10.2.3では、ケーブルとドライバーの関係でプリンターが使えないので、最終的には9.2.2で作業してるのですが・・・。(^_^;)

 

 

ある程度デカールのデータが出来たら、まずは普通紙にプリントアウトしてみます。
結局モリワキNSRからの流用データはモリワキのマーク入りロゴとNGKのステッカーだけでした。
もうちょっと流用出来ると思ったのですが、甘かったようです。(^-^;)
ゼッケンベースは赤いものも作りましたが、塗装で済ませるつもりなのでマスキングの型紙用です。
まだこの地点では大きさ等が決まってないので、塗り分けのラインなどはプリントアウトしていません。

 

プリントアウトしたデカール(まだ普通紙ですけど・・・)をカウル類に貼ってみて大きさ等をチェックします。
ゼッケンベースやゼッケンなどはOKですが、カストロールのロゴとMORIWAKIの文字が大きすぎたようです。
あとNGKのステッカーが小さいようなので作り直しですね。
これでNSRからの流用は結局モリワキのロゴだけになってしまいました・・・。(^_^;)


この頃のキットはいくらタミヤと言えどもやはり精度が出ていません。
以前NSを作った時に、プラグをエンジンに取り付けようとすると入らない!・・・というコトがあったので、今回は取り付け部分を少しカットしました。
古いキットを作る時は各所にこういった小技を駆使してやらなければなりません。(^_^;)

エンジンですが、今回はカウルを付けた後でカウルの脱着が出来ないために完成後はほとんど見えません。
なので、これといって手を加えずほぼストレート組み。
メタルックでホースバンドを再現したのと、キャブレターにアクセルワイヤーを追加した程度でやめておきました。
アクセルワイヤーは、キット付属のビニールチューブにモデラーズのプラグコード0.56ミリを差し込んでいます。

リヤブレーキのトルクロッドは’83後期からスイングアームの下を通る仕様になっています。
キットのトルクロッドはスイングアーム上を通るようになっているので、途中で切り離してまっすぐなるように繋いで延長します。
(上が加工前、下が加工後)
ちょっと曲がってるようにも見えますが、取り付けてしまえば目立たないのでこれでOKとします。

フロント周りは’86NSRのパーツを使うので、ハンドルもNSRのパーツです。
アクセルワイヤーのアジャスターを追加します。
NSは3気筒なのでNSRのようにワイヤーをまとめていません。
NSのキットではアジャスターが前に2つ、その後ろ中央に1つと付くようにピンが出ていますが、(NSのキットにはアクセルワイヤーの取り付けそのものはないのですが・・・)’83のNSの資料を見る限りでは、後ろの1つは左寄りに配置されているように見えます。
ま、ハンドルそのものが違うのに、こんなトコにこだわってもしょうがないんですが・・・。(^-^;)
アジャスターは0.5ミリの真鍮線にwaveのC-パイプNo.1(外径0.9×内径0.73)を被せて製作。
簡単に作れるわりに見栄えが良くなるんで常套手段になってしまいました。(^_^;)


  〜 2003年 4月3日

 ここんトコ、別モデルの製作などで製作作業が止まっています。
 以前の更新時よりほとんど進んでいないのですが、とりあえず進んだ分だけでも・・・。(^_^;)

モリワキNSのホイールはマグネシウムホイールでその色は金色です。
今まで使っているノズル口径0.3ミリのエアブラシで金色を吹くのは意外と難しいので、メタリック色専用にノズル口径が少し大きいエアブラシを買ってしまいました。
クレオス製のシングルアクションでノズル口径は0.4ミリです。
ダブルアクションで0.5ミリ口径ってのもあったのですが、私はシングルアクション派なので・・・。
それにこちらのブラシの方が安いですしね。(^_^;)

塗り終えたホイール。
今までは、しょちゅうノズルが詰まっていたので、金色を吹こうと思うとホイール1本で10分近くかかっていました。
今回は2本で5分もかかっていません。
やっぱり道具って揃えれるものなら揃えたいものですね。(^_^)

 

組み終えたリヤ回り。
シーズン後期にはスイングアーム上部に補強が入っていたようですが、R3鈴鹿時には、まだだったようなので、入れてません。

チェーン&スプロケットは、チェーン部分をガンメタルで吹いた後、スプロケットとチェーンのピンをエナメル塗料で筆塗りしています。
この作業、意外と肩が凝るんでツライです。(^_^;)

 

 

デカールのデータも出来たので、カウルの塗装に着手しようと思ったのですが、カウルの塗り分けラインの位置で悩んでいました。
資料を見る限り、塗り分けラインが段差になってるように見えたのですが、「そんな塗り分け方ってするか?」と判断出来ずにいました。

そうこう悩んでいたら、「ちからん」さんからモリワキNSの画像を頂きました。
こういう真横からの写真、すごく欲しかったんです。
おかげで悩みは解消。
写真の通り、見事に段差です。
ちからんさん、ありがとうございました。m(_ _)m

で、写真を見ると、シートカウルのゼッケンベースが思っていたより大きいし、各スポンサーシールの大きさの関係がよく解ったので、デカールのデータを手直しすることにします。

 


Next Page

Makes TOP

Model

Home