HONDA RC211V '03

TOURU UKAWA
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  〜 2005年 4月21日

モデラーGPの参加などで完全に製作がとまっていたRC211V。
いい加減に完成させなきゃ・・・ってんで製作を再開です。
あまりに久し振り過ぎてどこまで作っていたのかすら忘れてました。(^_^;)

カウル類の研ぎ出しです。
クリアをかけてから半年以上と言う、充分過ぎる乾燥時間(爆笑)を取ったパーツに2000番のペーパーをかけます。
デカールの段差を中心に削り、パーツのエッジなどを削り過ぎないように充分注意しながら作業します。
ペーパーがけが終わったら、コンパウンドで磨きます。
まずは磨きにくいところから綿棒を使って磨いて行き、その後、布を使い全体を磨きます。
まずはタミヤコンパウンド(普通)で荒磨きを行ない、仕上げはパーツによりタミヤコンパウンド(仕上げ用)とクレオスのファインコンパウンド(細)を使い分けました。
仕上げ用のコンパウンドを使い分けたのは、実はあまり意味がありません。(^_^;)
ただ単にどのくらい仕上がりが変わるのか?と思って試してみただけです。
今回、このふたつのコンパウンドは初めて使いましたが、実際にふたつのコンパウンドの仕上がり具合を比べてみても大差はありませんでした。
ただ、普段使っているモデラーズのコンパウンドとは仕上がり具合が違うように感じました。
このふたつのコンパウンドの方が、なんとなく「しっとり感」があるような気がします。
あくまでなんとなくそんな気がするだけですが・・・。(^_^;)

 

シフト側のステップガードにカーボンデカールを貼り付けます。
他の部位のカーボンパターンは塗装で再現したのですが、この部分はデカールの方がやりやすそうだったので・・・。(^_^;)
デカール貼りの得意な人なら難易度は低い部分なのでしょうが、私にしてみれば、この程度でも結構難しい部分です。
ですので、デカールを張る時には比較的大げさな技(?)を駆使します。
まず、パーツよりも二回りくらい大きくデカールを切り出します。
パーツにデカールを乗せた後、水気を取らずに、パーツとデカールの間にある水分に滑り込ませるようにしてマークソフターをつけます。
その後、ドライヤーの「セット」(弱)で熱風を吹きつけデカールを軟化させます。
この時、ドライヤーを当て過ぎるとデカールが熱で縮んでしまったりするので、注意が必要です。
私的経験から言うと時間にして10〜15秒くらいが妥当でしょうか?
で、熱で柔らかくなっている間にパーツに馴染ませてしまいます。
ソフターとドライヤーの熱でかなり柔らかくなってパーツに馴染みやすい反面、デカールそのものの強度は落ちているので破れなどに気をつけながらの作業になります。
ちなみにこの手法、やり始めた当初は結構デカールを無駄にしました。(^_^;)
あとデカールの艶が若干落ちるのが欠点ですね。
でも、かなり複雑な形状のパーツでもこの手法で貼り出してから失敗率が低くなったので、もうやめれません。(^_^;)

フレームにエンジンをセットします。
ホースバンドを0.3ミリの針金で作った以外はこれといったディテールアップはしていません。
それにしても、ここまでがめっちゃ長かった・・・。(^_^;)

各パーツも仕上がってきたので一気に組み立てます。
RC211Vは工程の終わりの方で一気に形になってくるので一番楽しい時期でもあります。
・・・が、なんともすんなり行かないのが私流。(^_^;)
ステップパーツと一体成型のシフトリンケージパーツがうまくエンジンにつきません。(赤丸部分)
どうも変な方向にパーツの「クセ」がついてしまっているようで指定の取り付け個所に届かないのです。
そういえば、以前ロッシ号を作った時にも同じアクシデントに見舞われたような・・・。(^_^;)
もしかしてこのキット特有の欠陥とか!?
しょうがないので手直ししようとパーツに力をかけてたらリンケージのパーツを折ってしまったので、真鍮線で作り直しました。
結果的にディテールアップになった・・・ってコトでヨシとします。(^_^;)
ちなみにリンケージは0.8ミリの真鍮線に真鍮パイプを適当につけてシフターを再現してます。
形は実物とずいぶん違いますが、ま、雰囲気ってコトで。(^_^;)

グリップのワイヤリングの再現。
0.24mmのステンレス線を使用しました。
実車のワイヤリングと同じようにひねって絞り込みます。
結び目に瞬間接着剤を1滴落とし接着。
乾燥後、余分な部分を切り落とします。
RC211Vのグリップのように、ワイヤリングが施されてる部分のモールドが凹んでいるタイプのものには伸ばしランナーよりも有効な手段だと思ってます。
今回はエンジン部分のホースバンドも針金を使っていたので、金属線で統一したかったってのもあったんですけどね。(^_^;)

コンパウンドで磨いたカウル類を中性洗剤で洗い、裏側をフラットブラックで塗装すればカウル類は完成!
・・・のハズだったんですが、塗装途中に手を滑らせてシートカウルを落下させてしまいました。
で、赤丸の部分に亀裂が・・・。(T_T)
完成直前にして痛いアクシデントです。
ちゃんと修正出来るのでしょうか!?


  〜 2005年 4月29日

製作を再開してからは比較的いいペースで進んだRC211V。
終盤に来てシートカウル損傷というアクシデントもありましたが、なんとかモチベーションを保ち、製作を進めました。
ってコトで、今回は完成までです。(^_^)

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良く質問されるマフラーの焼け表現ですが、私なりの手順を紹介します。
エナメルの筆塗りなどで再現も可能なのですが、私はエアブラシ&ラッカー系塗料の一発勝負です。

まず全体にサーフェーサーを吹き、1500番のペーパーで表面を慣らしたあと、クレオスの8番のシルバーで塗装。
資料を見ながら、溶接の継ぎ手がある部分あたりに細切りしたマスキングテープを貼ります。(写真1)
エキパイのシリンダー付近や集合部など高温になりそうな部分をクリアブルーで塗装。これも資料を見ながら適当です。(写真2)
クリアブルーを吹いた回りに赤みを強めにしたクリアパープルを吹きます。ある程度クリアブルーに重なるように吹いています。
マスキングテープを貼った付近にクリアスモークを吹きます。(写真3)
全体にクリアブラウンを吹きます。この時、先に塗ったクリアブルーやクリアパープルを潰してしまわないように気をつけます。
その後、クリアスモークで全体の調子を整えます。(写真4)
マフラーの溶接跡用に貼ってあったマスキングテープを剥がし、軽くクリアスモークを吹き調子を整えて出来上がり。(写真5)

この焼け表現の塗装方法に関しては、モデラーそれぞれに個性があるので「これが正解」ってのはありません。
私の場合は資料など見ながら「適当&それっぽく」がモットーです。(^_^;)
でもホントに「それっぽく」見えればいいんです。
少なくとも私の場合。(^_^;)

落下させてヒビの入ったシートカウルはなんとか修正に成功。
修復途中の写真がないのでいきなり修復完了後の写真です。(^_^;)
ヒビの回りをパーツのエッジに沿ってマスキングし、ペーパーで地肌を出してしまいます。
その後、流し込み接着剤でヒビ部分を接着し、光硬化パテを使いパテ埋め。
軽くベースホワイトを吹いた後、黄色を吹きつけ、最後にクリアを吹いて修復は完了。
若干、跡が残ってしまいましたが、まあ気にならないレベル・・・としておきましょう。(^_^;)
前回更新分の写真と比べれば、多少はマシになってる・・・ように見えますよね!?(^_^;)
ちなみに失敗した時のリカバーがいかに上手く出来るか!?が模型製作の上手い下手を決めてるような気がしている私です。(^_^;)

ハンドル回りに小細工を施します。
リザーバータンクからマスターシリンダーに繋がってるホースを追加。
パーツには0.8ミリの真鍮線を挿し、モデラーズのクリアチューブに色付けして差し込んでます。
ブレーキ側はキットではブレーキホースの差し込み口の部分になるので、下側にブレーキホースの差し込み口を追加工作しています。
完成後も結構目立つ場所なので、簡単に出来る割には効果が高いですね。(^_^)

組み上がったシャーシにカウルを取り付け、最後にモデリングワックスをかけて完成です。(^_^)v
さすがに最近のタミヤのキットだけに最後の最後ですり合わせ・・・なんてのがないのがストレスフリーでいいですね♪(最近完成直前ですり合わせ作業するようなモデルばかりだったので・・・。(^_^;))
ほとんど素組みの割に完成までえらく時間がかかってしまいました。(^_^;)
本当は1〜2ヶ月くらいでサクサク・・・という予定だったのですが・・・。(^_^;)
ま、完成したからヨシとします。(^_^;)

それにしてもキャメルカラーはカッコいいですね。
ビアッジ車用のデカールも買ってあるのでいつか作って並べてみたいモンです。
果たしてその日は来るのか!?(^_^;)



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