「Max Moto Modeling」で開催された「モデラーGP2009」に参加した作品の製作記です。 基本的に投稿時の写真とコメントをそのまま使用しています。 追加コメントはオレンジでその当時の様子や補足などを書いています。 オレンジのコメントだけのところは追加写真を使っての説明です。 |
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もうゴールしている人がいると言う今頃になって、ようやくエントリーします。 モデラーGPチキンレースの常連、うえさんです。(^_^) 今回のお題は「YAMAHA YZR500 '86 平忠彦 日本GPVer.」です。 平忠彦が’86年に当時日本グランプリと呼ばれていた全日本ロードレースの最終戦で優勝したマシンです。 マシンチョイスの理由ですが、これはいつもと同じく、好きなライダーの好きなマシンであること。いつか作りたいマシンであったことです。 あと「日本GP Ver.」にこだわった理由ですが、当時、日本人ライダーはGPライダーにまったく歯が立たず勝てない日々が続いていたのですが、そのうっぷんを晴らすかのごとく平がガードナーに勝利したレースですごく嬉しかったことと、マールボロカラーよりもストロボストライプのYZRの方が好きだからです。(^_^) スクラッチに近い製作になりますが、技量もセンスも貧困状態なので、いつものごとくリアルを追わず雰囲気重視のなんちゃって仕様でいきます。 今年は仕事の関係で製作時間があまり取れないのでゴール出来るかどうか怪しいのですが、なんとか完走を目指します。(^_^) |
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エントリーマシンにYZR500を選定した理由ですが、本文にもあるように好きなライダー、好きなマシンであったことが最大の理由です。 いつか作りたいマシンのひとつでもあったので、モデラーGPと言うコンテストなら完成まで持っていけるという打算もありありでした。(^_^;) |
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まずは私的に一番の大きな違いである・・・と思い込んでいる、ホイールを作ります。 ・・・と言っても、以前別の作品を作った時に製作したマービックホイールを複製しただけなんですけどね。 複製も「出来る」だけでキレイに出来ないんで部品の精度はめっちゃ低いんですが。。。(^_^;) このボロボロのホイールを成形するだけでかなり時間が掛かりそうです。。。(^_^;) |
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とりあえずバリ取りだけしたホイールをベースにするOW70に履かせてタタキ台を作ります。 タタキ台・・・つーよりも単にOW70の仮組にしか見えない辺りが素晴らしい。(^_^;) まあ、'80's中盤のYZRを作ろうと思った時の定番ベースキットではあるんですけどね。 |
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カウルもつけてみます。 これでストロボカラーに塗装すれば’86っぽく見えなくもないですね。 つか’86YZRだ!・・・と言いきってしまう手もあるんですが、さすがにそれではモデラーGPにエントリーしてる意味もないので、頑張って作ることにしましょう。(^_^;) |
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本当にこのままカラーリングだけでも’86っぽく見えるけどな〜・・・とか思ってました。 下手にイジるとドツボにハマるのは判ってましたし。(^_^;) つかモデラーGPなんて、ドツボにハマるために参加してるというウワサですが・・・。(^_^;) |
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OW70のカウルをベースにすると側面は似てるので大きな加工は要らないように感じるのですが、カウルの幅が細すぎるのがネックです。 私のイメージでは’86YZR(以下OW81-B)のカウルはデブッチョなのです。 カウルの幅を変えるのは意外と面倒。 それに側面のイメージが近いがゆえにベースに引っ張られて上手くラインを出せない可能性も大です。 なにせ私のデッサン力は小学生並みですから。(^_^;) |
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OW70のカウルに替わってベースの候補に上がったのは、幅のイメージが近い’86NSR500のカウル。 同じ年代の同じような車体構成のマシンだけに全体的な大きさが同じなんでしょうか? 幅のイメージだけならOW70よりもマシなような気もしますが・・・。 |
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幅のイメージは近くてもNSRです。 当たり前ですが、側面はまったくの別物。 これをどうやってYZRにするか悩みます。 側面のイメージを優先するか、幅のイメージを優先するか・・・。 どちらを選ぶか悩んでしまいます。 ・・・が、どちらを選んでもイバラの道なのは言うまでもありません。(^_^;) ベースが無くてもスクラッチ出来るほどの技量があれば、こんな悩みも持たずに済むんですが、そんな技量もナッシングなので、とりあえず悩むことにしましょう。(^_^;) |
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どちらをベースにしても苦難の道であることは変わりありませんでした。(^_^;) ベースと言っても結局は芯にしかなってませんからね。(笑) |
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悩んでいてもOW81-Bになっていかないので、とにかく手を動かします。(^_^;) まずはフレームから着手。 とりあえず右側だけ作ってみます。 キットのフレームにエポキシパテを盛り、思いつくまま気の向くまま削ること数十分。 「メインフレームっぽい何か」の右側だけが出来上がりました。 そこへ資料を見ながらプラ板の積層から「なんとなく形にしたエンジンハンガー」を接着します。 さらにビボット周りは瞬間接着パテを盛り、とりあえず第1段階・・・的なノリで形にしました。(^_^;) タンクはキットのタンクを適当にカット。 この段階ではフレームのバランスを見るための治具の役割で使っているので、形を出しに行っていません。 フレームがデルタボックスっぽくなってくると、なんとなくOW81っぽい雰囲気が出てくるような気がします。 気のせいかもしれませんが。。。(^_^;) |
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本当に思いついたところから適当にやるので、後悔することが多いんです。(^_^;) フレームをある程度詰めてからカウルとかやる方が効率的だと思うんですけどね〜。 とりあえずホイールベースとキャスター角が大きく変わってしまわないように気をつけてました。 |
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カウルはベースにNSR500を使用。 こちらもまずは右側から作ってみます。 これも思いつくまま気の向くままにプラ板を切った貼ったしながら成形。 第1段階として出来たのが写真の状態です。 う〜ん。。。 これでも資料を見ながら作ってんですけどねぇ。。。(^_^;) |
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プラ板を切った貼った・・・だけではなく、ライターであぶったりもしてました。(^_^;) だいたいヤマハのバイク作るのにベースがホンダってどうよ!?とか自問自答してましたね。(苦笑) |
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ちなみに遠い昔、OW70ベースで作りかけて挫折したカウルを並べてみます。 これでどちらをベースにしても苦難の道だと言うコトが証明されました。(^_^;) この地点でNSRベースでなんとかしようと覚悟を決めたのでした。(笑) |
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なんとなく全高が足らないような気がしたので、延長するためにまずはバッサリとブッタ切ります。 こういうカットの作業を行う時は、本当に斬鉄剣が欲しいと思ってしまいます。(^_^;) 一応、平行を気にしながら作業しましたが、正直、適当です。(笑) |
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カットした部分に3ミリ幅のプラ板挟み、全高を延長。 さらにNSRカウル側面のエアアウトレットもプラ板で塞いでしまいます。 それにしてもツギハギだらけですね。(^_^;) ツギハギの分だけ形を修正してるので、ここまででも相当時間が掛かってます。 この修正の多さがデッサン力のなさを物語っています。(^_^;) で、ツギハギが多過ぎてアウトラインがまったく判らなくなったので、一度サフを吹いて形状を確かめてみます。 |
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なんかこの頃になると完全にどこ向いて走ってるのか判らなくなってました。(^_^;) 1/12の図面でも引いて照らし合わせれば、まだ迷走も少なくて済んだんでしょうけど、それだと逆にイメージを掴みにくくなるんですよね〜。 なんちゃって仕様で作る場合、パッと見たときのイメージで作ったほうがバランス取りやすいような気がしてます。 それにしても、このツギハギ具合にはうんざりしてました。(^_^;) |
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サフを吹いたカウルをセットして、仮組してみます。 NSRっぽさはずいぶんと消えましたが、まだYZRにもなってない・・・ってカンジでしょうか?(^_^;) まあタタキ台だと思えば、必要にして充分だ・・・と自分に言い聞かせて作業を進めることにします。(^_^;) |
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少しづつで良い。 YZRになれ!と願ってました。(笑) |
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タタキ台・・・とか言ってますが、左側はまだこんな残念な状態です。(^_^;) 右側の形がある程度出来てから作った方が少しでも労力を減らせるかなぁ?・・・と思って、あえてこの状態で進めてます。 道程は果てしなく長そうです。。。(^_^;) |
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こちら側から見ると完全にNSRとYZRのハイブリッド車でした。(笑) 前がシルビアで後ろが180SXのシルエイティーみたいだな〜・・・とかアホなこと考えながらやってましたね。(^_^;) |
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一見、単純そうに見えて複雑なラインに悩まされそうなシートカウル。 たぶんRS250RWを作った時と同じように、ここで一番時間を食いそうな予感がたっぷりしてます。 本来は図面でも引いて確認するところなんでしょうが、図面を引いても図面通り作れないと意味が無いんで、まずは何も考えずに芯になるOW70のシートカウルにエポパテを盛ります。(^_^;) チャンバーの膨らみ部分は後でさらに盛りますが、まずはアウトラインをここから削り出していきましょう。 |
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先ほども書きましたがイメージ重視なので、図面をひくよりもそのまま勢いで作った方が良い・・・時もあるんです。(^_^;) しかし、このイメージが実際に形になってくるとドンドン変わっていくので困りものなんですが・・・。(^_^;) |
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リューター、ヤスリを駆使して延べ3日間(実質作業6時間程度)作業してタタキ台を作りました。 シートの座面から前は一度切り離して幅を広げてます。 仮組した時にそうしないとつかなかったんで。。。(^_^;) それにしてもシートカウルの幅がまったく不明です。 ’85なら真上からの写真があるんですが、'86に関しては真上からの写真がないんですよね〜。 ちなみにOW81-Bって呼び方より'86YZRの方が語感が良さそうなんで、以後は'86YZRと表記することにします。(^_^) まだタタキ台の段階ではあるんですが、イメージから遠すぎます。 やはりここで一番時間を食いそうです。 タイムリミットまであと1ヶ月。 ・・・かなりピンチ!!(^_^;) |
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この後で複製とかも考えていたので、1ヶ月の時間は短すぎました。 普通にガレキ作っても1ヶ月以上掛かるやん!!とかなり焦っていた覚えがあります。(^_^;) |
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今回の作品はスクラッチなもんで、パテを盛って削っての繰り返し。 労力を省くためにリューターを駆使してるんですが、粉塵でハウスダスト症候群のようになってしまいました。(^_^;) 鼻水を垂らしながら削り作業をするのもツライので粉塵対策に簡易集塵機を作りました。 本体はCD用の収納BOXを適当に切って製作。 その中にキッチン用水切りのメッシュを切った貼ったしたモノを作業台として設置。 横から掃除機のホースを突っ込んで完成♪ 製作時間 約30分。 総制作費 210円!!(掃除機は除く) 集塵機本体の材料は100均で揃えたんで、この値段で済みました。(^_^) 早速使ってみましたが、結構吸い込みます。 粉塵も思った以上に舞い上がりません。 これはなかなか使えます!! これで粉塵をあまり気にせずガンガン削り作業が出来ます。 ・・・って、完全に'86YZRの製作記から脱線してますね。(^_^;) |
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完全にYZRの製作記から脱線してますが、これも私の製作日誌のスタイルなモンで。。。(^_^;) ていうか、私自身、他の人の製作記でもこういうのを見るのが楽しいんで、きっとこう言うネタを楽しんでる人がいるだろう・・・と、毎回1回はこういうネタ仕込んでます。(^_^) |
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で、その集塵機の中でパテを盛った状態で放置していたフレームの左側をガンガン削ってタタキ台を作りました。 まずメインフレームの部分を形にして、その後、アンダーループ部分を取付けます。 アンダーループはプラ板を切り出したものから製作。 以前なら角プラ棒を火であぶって曲げてたところですが、最近は知恵が付いたようで、実はプラ板から切り出した方が早いと気づきました。 これを成長と呼ぶのでしょうか・・・?(^_^;) シートレールへ続くフレーム後端部の立ち上がり部分はプラ板の貼り合わせにパテを盛って成形。 右と左で形と大きさが違うのはご愛嬌ってコトで。。。(^_^;) |
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タタキ台のフレームにOW70のエンジンとチャンバーを取り付けてみます。 '86YZRになって・・・るような、なってないような・・・。(^_^;) シートレールは前方部分をプラ棒で作り、後方部分はOW70フレームから切り出しました。 いや、まあ、まだタタキ台だし、現状ではこんなモンでしょう。 ただし、私は知っています。 この後修正していっても、タタキ台からそんなに大きく変化しないことを。。。(爆) ちゃんと似てくるといいんですが、はてさて・・・。(^_^;) |
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えっと、見事に大きく変わりませんでした。(爆) ビボット周りの造形に最後の最後まで苦しむハメになるんですが、この地点では「修正のポイントはだいたい判ってるぜ!!」と強気だったんです。 えぇ・・・。 身の程知らずでした。。。(^_^;) |
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スイングアームを作ります。 OW70のスイングアームを芯にしました。 まずスイングアーム本体と補強を切り離しました。 スイングアームは3ミリ延長して、厚みを1ミリ増しました。 補強部分は切り離した部品をゲージにして、プラ板で厚みを増します。 前方のボックスセクションはプラ板で箱組み。 詳しい説明を書いてるように見せかけて、要はOW70のスイングアームを切った貼ったで作ったってコトを書いてるだけだったりするのは、ここだけの話です。(^_^;) 後で振り返るからこそ、どこを延長しただの書けますが、進めてる時は資料を見ながら思いつきでやってます。 だから、後でバランスを取るときに苦労をするんですけどね。(^_^;) |
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本文中にもあるように、製作中は行き当たりばったりもいいトコでした。(^_^;) 案の定、最終的にバランスを取るときに泣きを見るハメになりましたけど。(^_^;) |
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なんとなくスイングアームが形になってきたんでバランスを見るために軽くサフを吹いてのっぺらぼうのフレームにセットしてみます。 う〜ん。。。 なんかボックスセクションがイメージと違うなぁ。。。(-_-;) しかしながら、本当に問題なのはフレームの方。 特にビボット周辺は面構成が複雑なんで再現出来るかどうか・・・。 再現うんぬんの前に実車のこの辺りの形状が良く把握出来てないんですが。(^_^;) ま、最悪、どうしても出来ない場合はうえさん究極奥義、「必殺!!見ないフリ!!」が炸裂するだけなんですけどね。(≧∇≦) |
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この後、「必殺見ないフリ!!」炸裂しました。(爆) | ||
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フレームのヘコミ部分をリューターで削ります。 大きさがイマイチ良く判らないまま適当に削ってます。 深さもこれで良いのか!?これでいいのだ!!と自問自答しながらも削ってます。(^_^;) 削りすぎると修正が面倒なので慎重に作業してますが、すでに削りすぎてるような気がしないでもありません。。。(^_^;) |
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シートカウルもパテ盛って削って・・・を繰り返し、現在はこんなカンジ。 なんとなく’85と’86のハイブリッドになってる気がします。(笑) まあ、まだまだタタキ台の状態なので・・・と自分に言い聞かせておきましょう。(^_^;) いつまでタタキ台やねん!!と言うツッコミはなしの方向で。(^_^;) |
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シートカウル前方の形が把握出来ないまま進めてました。 まだまだタタキ台・・・と言いつつも、残り時間を考えるとかなり不安になってました。 確かこの地点で残り3週間くらいだったような・・・。(^_^;) |
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全体の雰囲気を見たくなったので、とりあえずの仮組み。 YZRではあるんですが、年式不明・・・ってカンジですね。(^_^;) カウル本体はベースのNSRからようやくYZRになってきたかな? まだまだ修正個所は山積ですが、多すぎてどこから手を付けていいモンやら・・・。 ちゃんと'86になるのか不安になってきました。(^_^;) |
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もうこうなると自分自身に催眠術をかける勢いで「YZRになる!!'86YZRになるんやぁ!!」と無理やりテンションを上げるしか製作を続ける術がなかったような気がします。(爆笑) いや、でもホント、追いつめられてくるとそんなモンなんです。ハイ。(^_^;) |