十勝連峰・富良野岳

  北海道には幾つかの活火山があるが、最も活発なのが十勝岳地域で、安政火口 (1857年、安政四年)と言われている火口で歴史的にもその後に四回の噴火があります。


1887年(明治20年)1926年(大正15年)1962年(昭和37年)1988年 (昭和63年)ですが、最も大きいのは大正15年の噴火で泥流が現在の白金温泉を埋めてし まった。この他にも岩屑雪崩が発生、この噴火で美瑛・上富良野の村が埋没し多くの犠牲者を 出した。また、昭和37年の噴火は煙が高く舞い上がり道央の札幌周辺でも噴火の煙を見ること が出来た。昭和63年秋の噴火では、その夏に私が十勝岳の望岳台に写真撮影に行ったので記憶にあり 大きな被害にならなければ良いがと念じていたものです。


富良野岳は大多数の人達は、十勝岳温泉凌雲閣の駐車場に車を置き登山基地としています。 ここから観光客と入り混じり安政の火口の噴煙見ながら進み上ホロ分岐に向かう頃になると 観光客の声も聞こえなくなり登山気分になってきます。 安政火口は安政年間(1854〜60年)松浦武四郎が焼山(十勝岳)の爆発を目撃していると 言われています。この山は花の山としても有名で夏から秋にかけて花のない時期はないと言われる くらい豊富に花を見ることが出来る。また登山基地がすでに標高1270mもあり登る標高差は 640mと少なく
時間にしても3時間半ほどで登頂できるし、高度を上げるにつれて十勝岳に連なる 手前の山などが見えて景観にも花にも恵まれた登山の出来る山である。
左の写真は上ホロカメットク山登山途中で撮影の富良野岳。右はこの時に上ホロカメットク山頂上 からの十勝岳です。
登山時間・日帰り装備・・・十勝岳温泉→カミホロ分岐(1時間)→肩分岐(1時間20分)
→富良野岳(1時間)   下山2時間10分

十勝岳温泉凌雲閣 0167−45−2572(素泊りあり)白銀荘 0167−45−3251
カミホロ荘 0167−45−2970(国民宿舎)
白樺荘 0166−94−3344