大雪山・緑岳(松浦岳)

  緑岳は通常単独で登る山ではなく、赤岳とセットだったり、白雲岳と対でと言う事が多いが、 秋の時期は高原温泉からの登山客が紅葉目当で大勢いる。それは本命の高原沼めぐりが熊の 出没で、途中までか、最悪時は沼めぐりそのものが危険防止のために規制されるからだ。
    以前そんな事はあまりなかったのだが 、この数年来特に多く私はまだ沼を一周した記憶がない。 そんな沼でも特に秋に、運が良く沼を一周出来たら素晴らしい景観に感激する事を保証します。 コースはぬかるみの多い道なので、水の染みない革製登山靴か長靴がほしい。 コースは右回りと左回りコースに分けられるが、どちら回りでも変わりは無く分岐で判断してほ しい。十個以上の沼が次々と現れ、それぞれに変化に富んだ沼模様を楽しませてくれる。 高原沼は細長い沼でその付近から三笠新道に続く分岐点に向かっている。この辺からは帰りに 向かって沢地を下るが滑りやす いので注意が必要だ。来たときの分岐からは行きと同じ道をたどる。沼めぐりは、ゆっくりと 一周しても
3時間もあれば充分楽しめますが、湿地だったり沢地だったりしますので 足元にご用心。温泉横の道から緑岳に向かって登山の開始ですが、緑岳は別の名称もあります。幕末から明治 にかけて蝦夷地(北海道)を探検し、先住民族のアイヌの人々との交流や、生活様式を文献に残し 、また北方の島々に渡り、その時代の北海道の様子を時の幕府に進言し、維新後の明治政府の 高官にもなった。
  松浦武四郎がその人で あり、武四郎が探索に登った山だと伝えられています。それで松浦岳と言 い伝えられ、(私は確認を取ってはいませんが)隣の山の小泉岳も人の名前から取ったと言わ れています。そう言われると、黒岳の隣にちょこんとある桂月岳は、桂月なんとかさんの名前 だと言う事を以前聞きましたねぇ、何かの文献でたしか・・・。  写真は秋の一日、緑岳の 下山時に、崖地の下に一つ二つ見える沼と、ずーと続く高根ガ原、遥か遠くにぼこぼこと頭を出して 見えるトムラウシ山と右に十勝連峰がありました。
登山時間・日帰り装備・・・高原温泉→展望台(1時間20分)→緑岳(1時間40分)
下山・・・緑岳→展望台(1時間)→高原温泉(1時間)