大雪山・愛別岳

  表大雪山の最北の山で、他の山からは少し離れた位置にあり基地は愛山渓温泉である。
この山に行くには、温泉から急なくねくねとした通称三十三曲がり言う沢沿いの道を登り さらに行くと沼の平ら分岐があり、大小さまざまな池塘が点在していて全景を見るのには 、当麻乗越が最適で1000b以上の台地で眺める湿原の素晴らしさが忘れられない。

沼の原分岐から当麻岳経由と永山岳もあるが行きと帰りでコースを変えるのも面白い。
温泉には国道39号線から愛山渓温泉までは途中からダート道になりしかも20キロメートルもある。 指定されたキャンプ場はないが温泉近くの駐車スペースに幕営できる。 沼の原分岐から左にコースを取り 永山岳に向かうが、急斜面の岩がごろごろの道で雨の後とか雪解け時期などは大変だ。 しかしこの辺から展望が開け始め、北の方角には遠くに天塩岳、振り返っては見れば 沼の平の湿原が広がっている。

何時の間にかハイマツ帯に入りハイマツが切れた辺りには 高山植物が現れ、更に登ると銀明水と言う水場で、夏には雪解けの冷たい水が飲めるが 秋には枯れてしまう。自分で水を持ち上げる事が必要だ。

何故なら愛別岳は日帰り装備 ですら片道5時間以上はかかり、10時間は歩かないと下山出来ない山なのです。 更に登ると火山岩の永山岳でまたその上が比布岳で稜線の北側は崖状で地獄谷と呼ばれる 谷をはさんで、どっしりとした愛別岳が勇姿見せている。 愛別岳へは分岐から、急斜面の堅く固まった火山灰の道を踏み跡を確かめながら降りて行く。 ずるずると滑りやすいが、谷の底では花も現れ今度は登りにかかる。
頂上は展望が開けていてニセイカウシュペ山などがみえる。帰路には愛別岳の下りでの 落石には充分注意したいものだ。

登山時間・日帰り装備・・温泉→三十三曲分岐(40分)→沼の原分岐(1時間10分)→永山岳(2時間)
→愛別分岐(40分)
 愛山渓温泉→愛別分岐(4時間30分)→愛別岳(1時間)
   下山・・・愛別岳→愛別分岐(1時間)→愛山渓温泉(4時間)