羅臼岳

 
  知床の山は遠い地の果てと、アイヌ語では言れるている。知床半島は、全てが山々で連なり その最高峰が羅臼岳である。半島の先は知床岳だが、この山は山道も道路も無く冬にスキー でしか行けない。 羅臼岳は半島の両側から登山道があり、羅臼温泉のある羅臼コースと、知床五湖側の岩尾別 コースがあり、また山中一泊の硫黄山・羅臼岳縦走コースもあるが、

今回は岩尾別コースを紹介します。 登山基地の岩尾別温泉に行くのが大変だ。マイカーなら問題はないがJRの場合はバスと タクシーを乗り継ぎながら行くしかない。知床の山は遠い地の果てだ。 マイカーの場合は国道334号線から知床五湖へ道道892号線で岩尾別温泉に向かう。 着いた所がホテル地の涯、ここが登山基地、 木下小屋に顔を出してから出発だ。

  小屋の前から登るが、いきなり急な登りでジグザグの繰り返しで苦しめられる。 まもなく展望台と言われる岩があり、知床五湖とオホーツク海が見える。この先 単調な林間の尾根を進むとやがて弥三吉水の広場にでる。文字通り冷たい水が飲める。 キャンプ可能(1時間30分位)

更に進む事しばらくして急登になり登り続けると 沢に出会う銀嶺水だ。(50分位) しかしこの水は涸れる事があるので当てには出来ない。 この先森林限界を過ぎた辺りからお花畑が広がり、夏の頃には赤や黄色の花々が 辛かった山行の登山者の心を癒してくれる事だろう。 この傾斜の沢地を登り切るとそこは広い台地の羅臼平である。  ここから右手に見上げる 羅臼岳は、幾つもの岩を積み上げたガタガタの岩山に見える。

   写真は9月15日頂上から奥が硫黄山

登山時間・日帰り装備・・木下小屋→展望台(50分)→弥三吉水(50分)→銀冷水(50分)
→羅臼平(50分)→羅臼岳(1時間)
下山・・・羅臼岳→羅臼平(40分)→銀冷水(40分)→弥三吉水(40分)→木下小屋(1時間)