日高山脈・伏美岳・ピパイロ岳

 
  国道274号線を清水町から38号線に入り芽室町駅から上美生、西伏美、伏美仙峡に入り 富良牛橋手前に指導標があり問題無く小屋に行ける。 日高の山としては珍しく沢を歩かなくても良い尾根登りだけの山だが、展望は一級品の山で 日高の山としては熟練者でなくても登れる山だ。また、かなりきつい山行になるが伏美岳・ ピパイロ岳と二つの山をピストンで制覇する事も可能であり、小屋には薪・水もあり小屋の 管理をしている芽室山の会に感謝をしなければならない。

私が伏美岳・ピパイロ岳と登った時は、仲間達と伏美岳の頂上付近にテントを持ち上げ、 翌朝日帰り装備でピパイロ岳を登りゆっくり下山したものだが、伏美岳のみでも日高の山々の 展望は素晴らしいものだ。

  小屋から先300m位の所が事実上の登山口でしばらくすると水場に出会うが、小屋で補給するのが 懸命だ。さて、日高特有の尾根登りが始まる。 初めの内はジグ切って登るが段々と急な尾根になり日高の 急峻な山を実感させられる。    展望はほとんど望めずカンバ類の樹林の中を只もくもくと 登るのみだ。1150mから1224mの間は傾斜が落ちてやや平坦な歩きになり樹林の間から隣の山がちら ほらと見だす。(1時間位) 高度が上がるにつれて次ぎのような周囲の山々が見えだしてくる。

(剣山・芽室岳・十勝幌尻岳)更に尾根上を登り続けると左手には高さの似た妙敷山が見え出して 来ると伏美岳の頂上も近くになり、頂上直下では少ないながら花も咲いている。(2時間位) ここを過ぎるとハイマツと岩が露出した頂上だ。日高山脈の一級展望台で360度が見渡せた。 写真は頂上から撮影、左奥に幌尻岳、三角の戸蔦別岳、カール、中央に北戸蔦別、右端にピパイロ 岳 登山時間・日帰り装備・・・登山口→ 1224m(1時間10分)→伏美岳(2時間10分)
下山・・・伏美岳→ 1224m(1時間30分)→ 登山口(50分)
この先 ピパイロ岳に行くには伏美岳→ピパイロ岳往復で6時間掛かり、伏美小屋からのピストン では11〜12時間を要する。 芽室山の会 0155−62−2611