日高山脈・幌尻岳

  日高山脈の最高峰である。十勝にも同名の山があるが十勝幌尻岳と言い こちらは日高幌尻岳である。 登山コースは新冠川コースと額平川コースがあるが、 ここでは最短コースの額平川コースを紹介します。 国道274号線を日高町から237号線に乗り替えて仁世宇の分岐には、幌尻岳の看板がある。 この先豊糠で左折してから舗装道路がダートになり林道を進むが、先々に標識があり 見落とさないで行く事。(国道から約40km位)

取水ダム5キロ手前のゲートが登山口で駐車場は無いので道路脇に寄せること。 ゲートからダムまでは5kmをトコトコと歩き(1時間30分位)ダムからは額平川沿いの 踏み跡をたどりながら右岸を歩き、四ノ沢出会いあたりから函が出てきて、山荘までは 8〜9回の渡渉があり勿論沢靴が必要だ。渡渉は増水時以外は問題は無いが、 少しでも雨が降っ来り、また雨上がりの後では瞬くまに暴れ川となるので天気予報を

頻繁に注意し、また入山後の降雨では早い内のリーダの決断が懸命だ。 五ノ沢を過ぎるとそこには幌尻山荘が待っている。 (山荘までは縦走装備・2時20分間位)標高950m地点にあり・ストーブ・薪がある  50人収容 有料 管理 平取山岳会TEL 01457−3−3141

小屋の裏からの登山道を登り始めるが、急な尾根をジグザグ切って登ると尾根上に出る。 しばらくすると[命の水]に着き、尾根から50mほど下って岩からしたたり落ちる冷たい 水が得られる。(2時間10分位) この先からは露岩とハイマツの急登となり、高度も稼げ登り切った稜線上では 北カール・幌尻岳・戸蔦別岳が見えて来る。ここからは高度を上げる度に周囲の山々や 眼下には幌尻湖、足元には赤く紅葉した高山植物等が登行を楽しませてくれる。

更に進むとガレとハイマツの多い道となり、新冠コースと合流する分岐が近付くと幌尻 山頂は直ぐそこだ。
(2時間10分位)

 山頂は広く展望は最高で、南にナメワッカ岳・1839峰・ヤオロマップ岳・ カムイエクウチカウシ山・ピラミッド峰などが見え、南東には十勝幌尻岳・ エサオマントッタベツ岳も見える大パノラマだ。   コースはこの先、戸蔦別裏の七つ沼カール・戸蔦別岳・1881・六ノ沢・幌尻小屋と 縦走もあるが、この場合は幌尻小屋を発って戻るまでに10時間以上の長い山行になるだろう。 今回は幌尻岳山頂ピストンである。 (写真は下山時1800m付近の斜面の紅葉 撮影9月16日)

 登山時間・縦走装備・・・林道ゲート→ダム(1時間40分)→幌尻山荘(2時間20分)一泊
    二日目、日帰り装備・・・山荘→命の水(2時間10分)→幌尻岳(2時間)
  下山・・・幌尻岳→命の水(1時間40分)→幌尻山荘(1時間30分)二泊目
二日目の朝から行動を開始して頂上をピストンし下山、山荘に泊らずに沢・・林道と足を伸ば すと11時間以上の時間が必要で、地方からの登山者は疲れた体に帰りの事故が心配、小屋に 泊るのが常識だ。