美々貝塚 (JR千歳線美々駅下車5分)
千歳市街の東南7`、美々駅裏手にあたる標高20m程の台地の先端部にある。大正の末、鉄道工事
の時に発見された。現在貝塚の一部を露出させ、その上に保護用の建物をかぶせ、一般の
観覧に供している。貝はヤマトシジミ・マガキ・
アサリ等々、この時期海水がこのあたりまで入込んでいた事を示す。「縄文海進」の時期
であり今から5〜6000千年位前の事。
白滝遺跡 (JR上白滝駅徒歩15分)
北海道先土器時代遺跡
として初めて国の史跡指定をた。白滝村は黒曜石石器郡で有名で、湧別川と支湧別川の合流
する地点の二つの川をはさむ三角地帯の段丘や、上白滝駅から奥白滝駅と続く段丘に多くの
遺跡が散在。
忍路環状列石 (中央バス余市行き忍路小前下車15分)
古くから知られている忍路のストーンサークル。三笠山の麓、標高20m程の台地にあり、南北
30m 東西20m程の隋円形に大小さまざまな石を立て並べたものである。大きな石は地上1m以
上の高さがある。付近の地鎮山にも余市町の西崎山・深川市音江の稲見山にもストーンサークル
があるが忍路のような大規模なものは例がない。
ストーンサークルは何の為に作られたのか!時代は縄文後期とみられ、共同の墓域と考えれている。
このような柱状の大きな石はこの付近にはなく、余市湾の反対側の湾口部のシリパ岬
から船で運ばれた可能性が強いと言う謎の多い遺跡である。
モヨロ貝塚 (網走駅からバス貝塚下車5分)
オホーツク文化の代表的な遺跡である。
網走市街の北方、網走川とオホーツク
海にはさまれる標高5b程の砂丘台地にある。2f程の一区画にすぎないが、地下30センチから3bに及
ぶ地中に、縄文期から近世アイヌ期までの先住民の遺物が三重四重に層をなしている。
遺跡内にモヨロ貝塚館があり、地中各層の断面と埋蔵遺物・埋葬人骨の姿をそのまま見られる。
キウス周堤墓郡 (千歳駅から車で15分)
千歳市街から北に10キロ、国道337号線が馬追丘陵の麓にかかる
あたりの両側の樹林地に直径20〜75b位の大きな円形の土塁をめぐらした窪地が十数個も発見さ
れている。
現在は個人の所有地であるが案内看板を立ててあり見学が出来る。道路をはさんで
両側にあり窪地の中を見ると、土塁の高さが5bも超えるものもある。
夏の時期には樹林帯の中で、下草がぼうぼうと生えている場所の窪地に、石柱やいくつもの
墓穴が確認され墓地のようである事が分かる。ストーンサークルを環状石離(石のかきね)
と呼ぶのに対して環状土離と呼ばれているようでストーンサークルからやや遅れて、北海道で
発達した共同墓地と見られているが、大人の男が一人で掘るには重機などがない時代では
何日も掛かったのだろうか。