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最近読んだコミック


自宅の近くに、レンタルコミックの店ができたので、最近よく借りに行きます。 マンガ喫茶より安くつくのがいいです。 (マンガ喫茶は30分150〜180円で大体1冊読めますが、レンタルだと1冊80〜100円で2泊3日借りれますので) 買い込んだコミックで本棚があふれることもありませんし。
…と、思っていたのですが、ここに大きな誤算がありました。 つまり、買うより安い→あまり知らない作品にも手を出す→思いがけず面白い作品を見つける→思わず買ってしまう、という図式が成立してしまい、結局本棚は相変わらずあふれかえることになってしまっています。
そんなわけで、最近コミックを読む量が妙に増えています。 それらの中から、適当に紹介します。


A・Iが止まらない!(あいがとまらない!)

作者
赤松健
コミック・データ
講談社・講談社コミックス・全9巻・新装版2000/02/23現在4巻
ご紹介
 「ああっ女神様っ」+「僕のマリー」+「ビデオ戦士レザリオン」…かな(^_^; 通称「AIとま(あいとま)」。
 ジャンルとしては、もろ「ラブコメ」。まぁ「ラブコメ」とは何かというと、もうそれだけでfj.rec.comicsでスレッドが一つできるぐらいですから、定義は難しいでしょうが。
設定の都合上、作中でパソコンがしょっちゅう出てくるのですが、5年ぐらい前に始まった作品なので、この世界の移り変わりの早さが実感できて何かと面白いです(まだ80386や80486が主流で、Pentiumマシンが珍しかった頃です)。
コミックスに、読者のパソコン環境紹介というのがおまけで載っているのですが、それがまた時代を感じさせます。FM-77AVなんて今時の若者は知っているのでしょうか(我が家ではFM-77AV40EXが現役ですが)。
 また、作者の作画力も、1巻と最終の9巻とではもう段違いに向上しています。1巻の絵なんて、本当に素人くさい絵ですから。あと、単行本未収録の話がいくつかあるようで、それらは年内発売予定のCD-ROMに収録されるらしいです。
 私としては、最後の方に登場したAI「まーくん」が、いい味を出していて結構好きです。動力源が「秘密」のままでおわっているのも、何かいい(^_^)
あらすじ
 勉強ダメ、スポーツダメ、女の子にももてたことが無いとゆー不幸な少年・ひとし。 その彼が唯一得意とするのがコンピュータ。彼は、コンピュータの研究者である父が作りかけていたAI(人工知能)プログラムを、独自に改良・拡張し、会話により学習しその内容を自己フィードバックして成長する、女性型AIプログラム「No.30」を完成させ、恋人替わりに夜毎彼女と語らうというクラい生活に浸っていた(この辺がちょっと「僕のマリー」)。
ところがある雷雨の夜、落雷が原因でまだ未完成の「実体化モジュール」が暴走し、「No.30」が実体を持った少女「サーティ」として現実世界に出現したのだった(この辺がちょっと「ビデオ戦士レザリオン」かも)。 さらに、「サーティ」以前に作成した高速処理を誇るAIプログラム「No.20(トゥエニー)」や、「サーティ」のフィードバック機能と「トゥエニー」の高速性を兼ね備えた「No.40(フォーティ)」も現われる(この辺はもう「ああっ女神様っ」)。 こうして、ひとしとAIプログラム達との奇妙な生活が始まった。

AQUA(あくあ)

作者
天野こずえ
コミック・データ
エニックス・ステンシルコミックス・全2巻
ご紹介
あらすじ

ARIA(ありあ)

作者
天野こずえ
コミック・データ
マッグガーデン・ブレイドコミックス・2003/01/11現在1巻・月刊コミックブレイド連載中
ご紹介
あらすじ

一平(いっぺい)

作者
太田垣康男
コミック・データ
双葉社・アクションコミックス・全18巻
ご紹介
 警察官モノ。始めの割とフツーの「おまわりさん」物語が、最後のエピソードでは銃弾は飛び交うわ、 手榴弾は爆発するわ、ロシア軍の元特殊部隊出身の奴は出てくるわで、「西部警察」か!とツッコミたくなるような、 アクション巨編へと話の感じがかなり変わっていきます。 それに合わせて、というか、主人公の一平も、大きく成長していくのですが、それがこの作品の魅力であると思います。
 ところで、モノホンの機動隊も、出動が無い時は剣道ばっかりやってんでしょうか。
あらすじ
 剣道で強くなるために警察官になった一平は、機動隊に配属を希望するも、残念ながら派出所勤務となる。 だが、そこで様々な事件に遭遇する間に、一平は、剣を仕事に生かし、また仕事が剣の腕を高めるという、「剣業一致」の道を進み始めるのだった。

犬神(いぬがみ)

作者
コミック・データ
ご紹介
あらすじ

おっとり捜査(おっとりそうさ)

作者
コミック・データ
ご紹介
あらすじ

寄生獣(きせいじゅう)

作者
コミック・データ
ご紹介
あらすじ

紅茶王子(こうちゃおうじ)

作者
山田南平(こんな名前でも女性です^_^;)
コミック・データ
白泉社・花とゆめコミックス・2000/02/23現在9巻・花とゆめ連載中
ご紹介
 高校生の文化部を舞台にした学園モノ…とくれば、「究極超人あ〜る」を連想するのですが、この2つの作品には共通点が多々あります。例えば…

といった感じです。

 話としては、1、2巻辺りの、紅茶に関するウンチクを絡めたライトな感じの方が好きです。
一番好きなのは、2巻の「パパの紅茶」。
日本のほとんどの喫茶店(紅茶の専門店では無い、紅茶といえばメニューに「アイスティー」と「ホットティー」しかないような店)では、アイスティーにアールグレイを使っていて、そのせいで「アールグレイはホットで飲まない」という思い込みをしている人が割といる、というのを、この話で初めて知りました (実際、Niftyの「紅茶王子」の会議室で「アールグレイってホットで飲むかぁ?」と飲んだことも無いのに書いている奴がいて、それにカチンと来たのでこの話を書いたそうです)。
何でも、アールグレイというのは他の葉っぱに比べて香りがきつめで、確かに万人向けというのではないそうです。喫茶店で多く使われているのは、アイスにすると香りが弱くなって飲みやすくなるからというのと、他の葉っぱで起こりがちな白濁が起こりにくいため、業務用アイスティーとして無難だからというのが理由だそうです。また、ある小説で、「嫌いな客にはアールグレイをホットで出す」というくだりがあり、そのせいでずっとそうだと思い込んでいた人もいたそうですが、この小説が何かが分かりません。私も確かにそんな一節を読んだ記憶があるのですが…新井素子だったかも。 お茶くみのプロが出てくる「星へ行く船」シリーズのどれかだったかな? ご存知の方はお教え下さい。(^_^;
確かに、ホットにすると成分が変化して毒になる、とかいうならともかく、単に自分の好みだけで判断したことを他人に押し付るような事を言ったり、 あまつさえ飲んだことも無いくせに知った風なことを言ったりされたら嫌ですね。でも、そういうのも作品のネタにしてしまうところは、さすがプロの漫画家と思ってしまいます。
ちなみに、最近近所に紅茶専門の喫茶店ができているのを見つけました。一度アールグレイをホットで飲んでみたいものです。

 残念なことに、最近はちょっとラブラブばなしの色が強くなりすぎているようで、ちょっと趣味から外れてきている感じです。(それでも面白いからいいですけど)

 読むとやたらと紅茶が飲みたくなる作品です。

 (1999.09.18.追記)江坂東洋ビルB2の喫茶に、アールグレイのホットがある事に最近気がつきまして、頼んでみました。確かに、「万人向け」ではないと思われる、ちょっとキツめの香りがしました(^^; 作中にあるように、ミルクを入れた方がいいかもしれません。

あらすじ
 お茶会同好会部長・吉岡奈子(よしおか・たいこ)は、同好会部員で親友の染谷雪子(そめや・ゆきこ)、 同じく幼なじみの内山美佳(うちやま・はるか)(※注・男)とともに、ある満月の晩、文化祭の打ち合わせを兼ねて、「月夜のお茶会」を開きました。その時、紅茶の中から、アッサムとアールグレイという二人の「紅茶王子」が現れたのです。彼らは、自分たちを呼び出した奈子と美佳に、それぞれ3つずつ願いを言ってもらわないと、自分たちの国に帰れないと言い出します。
 こうして、彼らを交えた、ちょっと変わった学園生活が始まったのでした。

ちっちゃな雪使いシュガー(ちっちゃなゆきつかいしゅがー)

作者
原作/蒼はるか・コミック/BH SNOW+CLINIC
コミック・データ
角川書店・角川コミックス ドラゴンJr.・2002/03/10現在1巻・月間ドラゴンジュニア連載中
ご紹介
 アニメについてのページにも書いている同名作品のコミック版です。これも、いわゆるメディアミックスというやつでしょうか。ストーリはアニメと大筋は同じようですが、季節使いの長老が出てこないなどの違いもあります。違いと言えば、コミック版のほうが「濃い」です。例えば、サガがシュガーと出会って、助けたシュガーを家に連れ帰った時にシュガーにキスされますが、アニメでは鼻の頭にされるのに対し、コミック版ではしっかりと唇にされてしまいます。で、サガの感想が「得体の知れないものに大切なファーストキスを〜(;_;)」といった具合。また、初めてソルトとペッパーに会った時のサガのセリフが、「また別の生物!」だし。 サガとシュガーのらぶらぶ度合いも、コミック版のほうが強くて、第1巻で既にかなりのレベルに達しているような。アニメでは第8話までに相当する話なのですが、まだこのレベルには遠いです。アニメでも、10話以降はかなりのモンらしいですが。 コミック化している、BH SNOW+CLINICというのはナニモンなのか、CLAMPみたいな作家集団の共同ペンネームなのだろうか、というのが疑問でしたが、どうやらただの個人のペンネームのようです。しかし、やっぱり謎の人です。意味不明のペンネームだし。画自体は、キャラ原案のコゲどんぼ氏特有の黒目が大きいキャラをよくアレンジしてると思います。 ただ、今度は、蒼はるか氏の「原作」というのは一体何なんだろうというのが疑問になってきました。もしかして、下の「ヒカルの碁」みたいに、物語だけを考えているということなのかなぁ。
あらすじ
 アニメと同じ…ではだめですね。ドイツの地方都市に住む、現実主義の少女サガと、頑張りやの季節使いの妖精シュガーとが出会って、いっぱいけんかして、同じだけ仲直りして、そしてちょっとずつ大人になっていく、そんなお話(コミックの中書きより)。 ただ、アニメでは、サガはお母さんを亡くしてから背伸びしてしっかり者になろうと気を張っていたのが、シュガーと出会うことで年齢相応の子供らしい子供になっていくという、どちらかというと逆の話になっているようですが…。

成恵の世界(なるえのせかい)

作者
丸川トモヒロ
コミック・データ
角川書店・角川コミックス・2001/5/1現在3巻・月刊少年エース連載中
ご紹介
 SF+ほのぼの+ラブコメと言えばいいか、と。
あらすじ

ニア アンダーセブン(にあ あんだーせぶん)

作者
コミック・データ
角川書店・角川コミックス・全2巻
ご紹介
 自称「ヘタレな青春コミック」。
あらすじ
 時は近未来。ある日、巨大UFO(通称「母船」)で大挙してやってきた宇宙人達が、すっかり日常生活に溶け込んでしまっている時代。彼らは、とがった耳と頭の変なアンテナ以外は、地球人と変わるところはなく、社会への貢献度によって、+5〜_(アンダー)5までにランク付けされていました。
 貧乏浪人生の茅ヶ崎まゆ子は、東京から1時間圏内とは思えないほど昔の町並みが残った荏の花地区の銭湯「荏の花湯」に下宿し、新聞配達やら定食屋の出前持ちやらのアルバイトで学費と生活費を稼ぐ清貧の日々を送っています。彼女の部屋の押し入れには、ニアという宇宙人がいつのまにか住み着いていて、日々食欲と睡眠欲と、がらくたを集めてのUFO自作に明け暮れています。ニアは、宇宙人のくせに何故かアンテナがなく、ランクは戸籍からも外れた_7(アンダーセブン)。これは、彼女たちと荏の花の住人達が織り成す、おかしくもヘタレな日常を描いた作品です。

ヒカルの碁(ひかるのご)

作者
原作/ほったゆみ・漫画/小畑健・監修/梅澤由香里二段(日本棋院)
コミック・データ
集英社・ジャンプコミックス・2000/02/23現在5巻・週刊少年ジャンプ連載中
ご紹介
 囲碁というと、将棋に比べてマイナーなイメージを持ってます。 五目並べならよくやりましたが、本格的な碁となると、ルールさえ知らないです(昔、「要するに陣取り合戦だよ」と聞いた気はするのですが)。 将棋の場合、漫画なら「月下の棋士」、ドラマなら「ふたりっこ」等、割とメジャーなタイトルがすぐ浮かぶのですが、囲碁となるとちょっと…川原泉の短編に一つあったぐらいしか思いつかないですね。とりあえず、単行本2冊読めば、基本のルールだけは覚えられます。 何種類もの駒の動きを覚えないといけないということが無いので、将棋やチェスよりとっつき易いかも。
さて、この作品、まず絵がきれい!線はわりとシンプルですっきりした印象があるのですが、髪の毛の処理とか(特にあかりちゃん)、構図の取り方とか、ホントに綺麗なので、何度でも見たくなります。久しぶりに、絵で見せる漫画に出会えたなぁ、という感じです。
あと、自爆…もとい、地縛霊ならぬ碁縛霊になってしまった藤原佐為、もとは平安貴族で大君の囲碁指南役で、ライバルに指南役の地位を賭けた勝負でイカサマをされて負け、その上そのイカサマの汚名を逆に着せられ、さらには都を追放されてついに入水自殺をしてしまったという、ずんどこな状態で幽霊になってしまったすごく不幸な奴のはずなのですが、悪霊にもならず変に明るいミョーな性格で笑わせてくれます。平安貴族のくせにピアスしてるし。
しかし、この手の「自分の中に他人の人格や意識が同居する」というネタはいくつもありますが、四六時中他人と一緒なんて、普通ならノイローゼになりそうなもんなのですが、そういう方向に行った作品ってあんまり見ないですね。 まぁ、そういう方向に行くと、ひたすら暗くなっていってしまって、読むほうも嫌かも。
連載のほうでは、インターネット編とも言うべき展開に突入してますが、作中にあるようなネットワーク上で対戦できるサイトは本当にあります。対局者一覧を見ると、やっぱり圧倒的に日本からの参加が多いのですが、中国やタイ、ドイツなどからも参加している人がいます。対局だけでなく、現在対局中の人の観戦もできるみたいなので、碁が打てなくても楽しめそうなのですが、どうも、Proxyサーバを通す環境では、うまく対局・観戦用プログラム(Javaアプレットみたい)が動かないようです。Netscape Navigatorでは、NullPointerExceptionで落ちるし…。 この間、始めて観戦してみたのですが、結構見てるだけでも面白いものです。石を打つと「ぱし」とか音もしますし。作中にあるようなチャット用のウインドウも出ますので、対戦相手にメッセージを送ったりもできるみたいです。ただ、画面表示が全部英語ですが(意味は判りますけどね)。
ちなみに、監修の梅澤由香里二段(最近三段になったらしい)は、どうも囲碁界のアイドル的な存在らしく、それっぽいホームページも作成されています。でもこの人、子供の頃の写真まで載せてるんですが、恥ずかしくないのかなぁ。
あらすじ
 ある日、小6のヒカルは、蔵で古い碁盤を見つける。 その瞬間、碁盤に宿っていた平安の天才棋士・藤原佐為の霊がヒカルの意識の中に入り込んだ。  佐為の囲碁に対する一途な想いが、徐々にヒカルを囲碁の世界へと導いていく。

ブルジョワ刑事(ぶるじょわでか)

作者
水穂しゅうし
コミック・データ
集英社・ヤングジャンプコミックス・2000/02/23現在4巻・週刊ヤングジャンプ連載中
ご紹介
警察ものという点では、上記の「一平」と同じですが、こちらはノリが違います。現実離れしたチョー大金持ちが一介の刑事として活躍する、という辺りは、本宮ひろし氏の「俺の空・刑事編」に似たものがありますが、それに加えて「うる星やつら」の面堂終太郎と、「ダイターン3」の波乱万丈(「らん」の字に自信無し)+ギャリソンが加わったような、そんな感じです(どんな感じだ)。 絵的にはあまり好みの絵柄ではないにもかかわらずハマッてしまったのは、やはり第1話の最終ページがあったためではないか、と思います。
(陽介)(びしっとポーズを決めて)「ブルジョワ刑事(デカ)!」
(大葉)(あっさりと)「コイツを逮捕しろ」
…こーして文字で書くと、なーんも面白くないですけど。 でも、このコマは、「マクロス7」で熱気バサラが「戦争なんてくだらねぇ。オレの歌を聴けぇ!」と叫んだ時と同じぐらいのインパクトを与えてくれ、結果としてハマってしまったわけなんです。
まーとにかく、陽介がモーゼルのフルオートをぶちかましたり、 片目の老執事(ギャルソン)がハリアーをぶん回したりするのが面白ければいいんです。
あらすじ
超名門の大財閥、鹿鳴館家の館主、鹿鳴館公爵は自らの余命を知り、 四人の孫に跡取りレースを命じた!
「最も民につくしたものを館主とする」との言を受け、 御曹司・武者小路陽介は前代未聞のブルジョワ刑事(デカ)として新宿の能楽署に赴任した。
ワイルドな大葉刑事とタッグを組み、人気アイドルのストーカー事件、 新宿ドラッグ戦争と世紀末の凶悪事件を果敢に解決するブルジョワ刑事を次に待つ事件は一体何だ!?

ヨコハマ買い出し紀行(よこはまかいだしきこう)

作者
芦奈野ひとし
コミック・データ
講談社・アフタヌーンコミックス・2000/02/23現在7巻・月刊アフタヌーン連載中
ご紹介
 ジャンルとしては、一応はSFなのかも。でも、どちらかというと、ファンタジーというか、何というか…。
 舞台が近未来の日本。温暖化で海面が上昇し、臨海都市がことごとく水没している世界。
 ラジオはあるがテレビはなく、郵便や宅配便はあるが電話はなく、新幹線も高速道路も朽ちて代わりに路面電車が走る、少しノスタルジックな風景。
 のどかで、平和そのもののように見えるけど、護身用に銃(入っているのは実弾ではないけれど)を携帯する人もいる時代。
 かつてのお祭りのような騒々しい時代は過ぎ去り、後に「夕凪の時代」と呼ばれる「てろってろ」の時間。
 そんな時代に生きる、素敵なロボットのアルファさんと、彼女に関わる人々を綴った、静かな作品です。

 さて、この作品ですが、コミック以外のメディアとしては、CDが3枚とOVAが2本あります。CDは、2枚が以前放送されたラジオドラマをまとめて収録したもの、1枚が前2枚とOVAで使用された音楽のベスト盤になっています。OVAは、コミックの雰囲気をよく表わしたもので、環境ビデオみたいな感じです。忙しくて疲れた時に見ると、ほっとなごむような…。 ただ、主役のアルファさんの声が椎名へきるさんなのですが、結構違和感がありました、最初は。何か、コミックから想像しているのより高くて。 OVAを見てる間は何となくいけるのですが、CDで声だけ聞くと、どうもアルファさんの絵が浮かんでこないんですね。さて、CD,OVAともに、音楽を担当しているのがGONTITIなのですが、これはいいですね。OVAのライナーノートにある監督のインタビューで、「溶けそうになりますね」と表現されていますが、まさにそんな感じです。

 DVD全盛の感がある昨今ですが、「ヨコハマ」もついにDVD化されました(2000年7月19日発売)。トータルで1時間ぐらいのものなので、音声はぜひともリニアPCMで収録していただきたいです。GONTITIの綺麗な音楽は、できるだけ高品質で聴きたいもので。あるいは、5.1chサラウンドで、吹き渡る風の音や静かな波の音を聴かせてくれるんでもいいですが。いずれにせよ、画も音もとことんこだわって作っていただきたいものです。

 …と思っていたのですが、どうもそこまでのこだわりは無かったようです(;_;) 収録時間が60分しかないのに、片面一層で、音声もDOLBY DIGITAL STEREOのみとは…画も、心なしかザラザラしてるし、もしかしてコンポジットマスターなのかなぁ…なんでDVDのスペックをもっと生かそうとしないんだろう(ぶつぶつぶつ…)。

 ところでこのDVD、一通り観たところ、画像がきちんと再生されない部分がありました。ほんの6、7秒ぐらいですが、画面が真っ黒になるんです。LD版ではきちんと映像が入っているところなので、不良品として買った店に出しました。店のプレイヤーでも同じ現象が出たので、ソフトと私のプレイヤーとの相性とかではなさそうです(そもそも、SONYのプレイヤーでSPEビジュアルワークス(こちらもSONY系のソフト会社です)のソフトをかけて相性が悪かったりしたらどうしようもないですね)。不幸にも他に在庫が無かったため、メーカー送りとなってしまいました。当分DVDでは観れません(;_;) まぁ、LDもあるのでいいんですが。今まで10枚以上のDVDソフトを買いましたが、こんなことは初めてでした。さて、どんな結果になるやら。

 …で、結局不良品として交換されることになり、先日良品となって戻ってきました。早速確認したところ、きちんと修正されていました。ひそかに音声がリニアPCMになっていないかなーとか思ってたんですが、ここは変わっていませんでした。

あらすじ
 この作品に「あらすじ」を求めるのも野暮な話なんですが、まぁ一応。

 主人公のアルファさんは、人間のように考え、暮らしていますが、実はロボットです。彼女のオーナーである初瀬野氏は、ある日自分の喫茶店をアルファにまかせて、ふらりと旅に出てしまいました。そのため、アルファさんは一人で喫茶店「カフェ・アルファ」をきりもりしながら、いつ帰るともしれないオーナーを待ち続けています。西の岬の端っこにある「カフェ・アルファ」にはお客さんは少ないですが、近所のガソリンスタンドのおじさんや、子供のタカヒロ、かつてアルファ型のロボットの開発に携わっていたらしい病院の先生、同じロボットのココネなど、色々な人がやってきます。

 これは、そんな彼らの日々を描いた、「夕凪の時代」の物語です。

WILD HALF(わいるどはーふ)

作者
コミック・データ
ご紹介
あらすじ