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アニメについて・2014年


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2014年1月期

 例によって遅くなりましたが、前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び1月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です(一部まだ埋まっていない所がありますが、全部埋まるまで待っているといつまで経っても更新できないので…)。
 現時点での視聴本数は22本。
 また、これら以外にも、「ノラガミ」と「お姉ちゃんが来た」をバンダイチャンネルの配信で一応観ています。 この2作品は、録画が3つ重なってしまっている為にレコーダーで録画できないからです。 しかし、ネット配信だと1週間しか公開されておらず、うっかりしている内に配信期間が終わってしまって、観られない回が出てくるかもしれないので。 もし、全話観る事ができたら、改めて追加するかもしれません。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

聖闘士星矢Ω[ABCテレビ]
 第85話まで放映。
 パラスベルダに入ったアテナ達が、遂にパラスの居城に通じる「時の門」を破って城に入り込んだが、そこに現れたパラサイトのエウロパに、パラスの居場所に通じる4つのルートを示されて、聖闘士達も4組に分かれて進み、それぞれがパラサイト達との戦いを繰り広げていくが、そこはエウロパが作った無限回廊になっていて永久に出られないという所を、パラサイト四天王の一人・ガリアに傷つけられたパラドクスとインテグラが力を合わせて無限回廊を破り、光牙達もアテナの所に集結するという所まで。
 パラスベルダにアテナが直接乗り込んできたから展開が速くなるかと思っていたが、そんな事はなかった。 基本的に、毎回聖闘士とパラサイトが戦うという、しかも決着がつきそうになるとパラサイトが撤退して先延ばしになる、みたいな話が続いていたので、さすがに少し単調な展開に飽きてきたが、パラサイト四天王の真の目的が見えてきたり、昴が何かを宿しているような事が仄めかされたり、黄金聖闘士の一輝がパラサイト四天王の一人を道連れに散ったりと、ここに来てやっと変化が出てきたので、そろそろ物語の方も大きく動くかなと少し期待している。 パラスが、四天王は別の「神」に仕えていて、自分は利用されているだけだと初めから知っていた、というのも悪くない。 しかし、今回パラスがまた一段階成長したからいいようなものの、成長前のパラスに対してタイタンが今回のあの台詞を言っていたら、完全にロリコン扱いされても仕方がないな。
 前期の途中から、「Ω覚醒編」という新章に突入していて、そこからOPも変わっている。 前のよりはスピード感があって好みかも。 最後に聖闘士達が勢揃いする所に昴がいないのは、やはりこの先は昴が敵になる展開なんだろうか。
ドキドキ!プリキュア[ABCテレビ]
 第46話まで放映。
 最終クールに入って、案の定レジーナが復帰し、更に色々あった末に「三種の神器」が全て揃って、亜久里とレジーナが元は同じアン王女の光と影から生まれた存在だったという事が判って、キングジコチューが生まれた経緯も判って、それを知ったレジーナがなおもキングジコチューの為に戦うと決めてしまい、遂に完全に復活したキングジコチューと共に人間界に攻め込むという所まで。
 最終クールに入ってもまだ個別キャラの話をやっているのでどう収束させるのかと思っていたが、「三種の神器」で謎が全部明かされるというのはちょっと反則っぽい気がする。 まあその辺はあまり突っ込んではいけないのかもしれない。 物語の方が佳境に入ってきたのでまあまあ面白いのだが、アクション的にはやはりもう少し頑張ってほしいところ。 キュアソードが、レジーナに想いを伝える為にみんなで創った歌を歌いながら近づく背後で、他のプリキュア達がジコチューを近づけないように戦うという「マクロス」みたいな戦いをする話などは面白かったが、全体的に見るとやはり少し単調な感じがするので。
 何にしても、ラストも近いので色々と期待はしている。
 2014/01/26放映終了。
 キングジコチューの成れの果てのジャネジーを取り込んだベールが逆に取り込まれてプロト・ジコチューとなり、プリキュア達が立ち向かうが敵わず、逆にキュアハートのプシュケーが奪われたりしたがアッサリ取り戻して、皆の力を集めてパワーアップしたキュアハート・パルテノンモードになってプロト・ジコチューを圧倒し、最後はいつもの口車…じゃなくて説得でプロト・ジコチューも浄化されて、こちらの世界もトランプ王国も元通りとなり、ベール達ジコチュートリオはまた一万年の眠りにつく為に姿を消し、マナ達はキングジコチューの開けた穴で繋がったこちらの世界とトランプ共和国との間でまだプリキュアとして人助けの日々を送っている、という所で幕。
 「キュア・エンプレス」とか、「プロト・ジコチュー」とか、「キュアハート・パルテノンモード」とか、いきなり出てきた設定が多過ぎるような気がするのだが、もしかしたら私が忘れているだけかもしれない。
 「独りになったら信号無視も横入りも出来なくなってジコチューではいられなくなる」というマナの理屈は良かった。 どちらかといえば、ここでプロト・ジコチューが納得して浄化されてしまった方が面白かったような気もするが、まあこんなものかも。
 国王が引退してトランプ王国はいったい誰が治めるんだと思っていたら、まさか大統領制をしいて共和国に移行するとは。 でも、トランプ王国が滅んだのは人々がキングジコチュー襲来の危機に愛を忘れたからだった、というのでは、何かトランプ王国の人達がこちらの世界の人達より自己中心的な連中ばかりだと言っているみたいで、そこは何か今一つというかあまりにも嘘くさい気がしてしまう。
 一方で、最後にアン王女が復活したりせずに、亜久里とレジーナとアイと、それぞれ独立して生きていくというのは良かった。 でも、キュアソードが、「アン王女の傍にいたい」と泣き崩れる、というのは、何か今までのマナ達との絆の積み重ねを台無しにしてしまっているようにも思えた。 あそこは、アン王女と一緒にいられないのは寂しいが、それでも新しく得た仲間達と共に生きていくから大丈夫、というような強さを見せてほしかったところ。
 後、最終回にプロト・ジコチューの復活から結末までを描いた所為か、少し詰め込み過ぎの感があったのは残念。 マナが、プシュケーを一度奪われてもすぐに取り戻してしまったりして、何かあまり意味が無かったというか、本当に「無駄な努力だった」感があったし。 エピローグの部分にしても、もう少し時間を取ってじっくり描いてほしかった。 特に、せっかく出来た六花とイーラとの関係などは、あのままサヨナラではちょっともったいない感じがする。
 全体的にはまあまあ面白かったけど、ストーリー的にもアクション的にも、やはり初代の「ふたりはプリキュア」ほどのインパクトは感じられないか。 アクションは時々面白い回があったけど。 新作ではまた二人に戻るようだがどうなるのかな。
ハピネスチャージプリキュア![ABCテレビ]
 2014/02/02放映開始。
 10周年という事でキュアブラックが挨拶に。なつかしー。
 いきなり街が侵略されている状態で、プリキュアがスーパーマン等のアメコミのヒーローのように皆に知れ渡っていて、しかもその内の一人・キュアプリンセスは今まで一度も敵・サイアークに勝った事が無いとか。 敵は幻影帝国という連中で、人の幸せを利用してサイアークという怪人を生み出すと。 こんな連中が跋扈しているらしいのに、警察や自衛隊はいったい何をしているんだという気もするが、その辺はあまり気にしてはいけないのかもしれない。 一度も勝てた事が無い、しかも友達もいない「ぼっち」のプリキュアが、ドジっ子だがとことんポジティブな子を仲間にするというのもどうなんだという。 先週までの番宣を見ていると、今回はまた2人に戻るのかと思っていたが、どうやら違うようだ。
 で、新しくプリキュアになったキュアラブリーは、変身だけして活躍は次回に引き、というのは、形としては前の「ドキドキ!プリキュア」と同じ展開だが、中身にはずい分と落差が。 まあ一応観てみるかな。 10周年だし。 エンディングはいつもの(?)3DCGによるダンスだが、今回のは本編とのキャラデザインの差が少し大きいような。
ファイ・ブレイン3〜神のパズル[NHK Eテレ]
 第14話まで放映。
 カイト達が、パズルで挑戦してくるマスター・ブレイン達との勝負に勝ち続ける一方で、ジンとレイツェルの出会いの事とかの過去が少し明らかになったりした挙句、ジンの失われた記憶を取り戻す為、カイトと対立していたレイツェルがジンを連れ去り、ジンを「財」として賭けたパズル勝負を挑んでくるが、それも全て解き、更にピタゴラス伯爵が遺した「神のパズル」について記された「ピタゴラス文書」を手に入れたが、レイツェルはまたもジンを連れて逃走してしまう所まで。
 ルークやフリーセルなど、かつて敵として戦った相手が、今度は味方として協力するというのは、ある意味少年漫画の王道路線ではあるが、ヒロイン役がジンではちょっと萌えられない(<そこかい)。
 しかし、イワシミズ君がよく喋るようになったりと従来のキャラの描写が変化していたり、カイトとレイツェルの対立だけでなくキュービックやアナ、ギャモン達もそれぞれ活躍する回がちゃんとあるというような辺りは割と面白い。 物語の方も折り返し地点に来て、そろそろエニグマの本当の目的や動機が明らかになりそうなので、後半に期待したいところ。
 後、今期は、いわゆる「エンドカード」のイラストがあるのだが、NHKのアニメでこれがある作品ってもしかしたら初めて観たかも(視聴者が送ってくれた絵を紹介するものなら結構あったけど)。
キングダム[NHK総合]
 2014/01/19深夜(正確には2014/01/20未明)放映終了。
 攻め込んできた趙軍と、迎え撃つ秦軍との戦は、それ自体が、王騎将軍と因縁のあるホウ煖を餌にして王騎将軍を誘い出しその首を取る、という趙の新しい三大天・李牧の策略であり、その策略通りに王騎将軍とホウ煖との一騎討ちに持ち込まれた戦は、王騎将軍が致命傷を負った事で趙が軍を引いて終わり、王騎将軍は自らの矛を信に託し、軍を騰に任せて遂に息絶え、政は出征前に王騎将軍から伝え聴いた昭王の遺言である王としての心構えを、信は馬上で見せられた将軍としての視点を受け継ぎ、共に中華を目指す事を改めて誓い合い、それから3ヶ月後、三百人将として飛信隊を率いる信は尚も戦い続けるという所で幕。
 貂は蒙毅と共に軍師になる修行を始めたのか。 で、壁は山の民の楊端和の姿絵なんか描いていったい何をしているんだという。 台無しだよ。
 全体的には、戦国乱世の中での、無名の少年の立身出世の物語としてなかなか面白かった。 国王となる政や、信が目指す「天下の大将軍」である王騎将軍との出会いで道が開けていくという展開も、信自身の実力があってこそという所がきちんと押さえられている感じだったので、ごく自然に物語に浸る事ができたと思う。 3DCGを使った戦場描写も、回が進むに連れて徐々にこなれていったように見える。 敵も味方も、登場人物が皆それぞれの魅力を持って描かれていたし、クライマックスの趙との戦は毎回手に汗を握るような緊迫した熱い展開が続いて、いつも次回が待ち遠しい感じだった。 戦場でのアクション描写のみならず、巡らされる戦術や戦略、戦場での情報伝達の手段や、更には戦場の外で繰り広げられる策略まで、複雑な戦の構成や展開を視覚的にも判りやすく描いていたのも良かった。
 BSでは既に第2期がかなり進んでいるが、地上波では4月から放映という事なので、それもまた楽しみである。

月曜日

ガンダムビルドファイターズ[テレビ大阪]
 第13話まで放映。
 セイが作ったガンプラをレイジが操縦して数々のガンプラバトルを勝ち抜き、ガンプラバトル世界大会に日本代表の一組として出場する事になって、第3ピリオドまで勝ち進んできた所まで。
 ガンプラがテーマという事で、モビルスーツをはじめとして、ガンダムに関係するものなら作品とか世界観の違いとか関係無く何でも出てくる作品になる事は判っていたが、まさかここまでネタ満載の作品になるとは想像の斜め上だった。
 しかし、まるっきりのデタラメに作られているというワケでもなく、そういう世界観できちんと作品世界が構築されているので、実に面白く観られる作品になっていると思う。 せっかく作ったガンプラをバトルで破壊したりされたりする、というのが気になるだろうと思っていたが、そこも早々に納得のいく話を入れてきたりして、構成も上手くやっている。
 何より、メインとなるガンプラバトルのシーンが、なかなか格好よくできているのがいい。 特に、ガンプラバトル世界大会の日本地区予選を途中で辞退したユウキ先輩とレイジ達が決着をつける為に行なった戦いは、最近の本家の「ガンダム」作品より熱くて派手で格好いいものになっていたりして、なかなか侮れないというか。 こういう、制作スタッフが本気で遊んでいるような作品は、観ていて楽しい。
 レイジの正体が、何か異世界から来た王子様、みたいなファンタジー設定でとりあえず片付けられたりしていたので、もしかしてこのまま投げっぱなしにするつもりかと思っていたが、どうやらPPSEの会長が何か知っているらしい事が仄めかされたりしてきたので、こちらの方も何か本筋に絡むような展開になりそうで、ますます楽しみである。
そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-[サンテレビ]
 2014/01/06サンテレビにて放映開始。 同日深夜(正確には2014/01/07未明)KBS京都でも放映開始。 一応、原作はNitroplusになっているが、キャラクターや世界観を使用しているというだけで、ストーリー等はWHITE FOX制作のオリジナル作品のようなものだろうか。
 女子大生で、モデルのバイトをしていて、お婆ちゃんの店を手伝っていて、バンド活動もしているというすーぱーそに子の日常を描く話…かな。
 主人公のそに子が、ニトロプラスのイメージキャラクターという事もあって、常にゴツいヘッドホンを着けているという謎の設定があったりするのが、アニメを観ているだけだと意味がよく判らないのが難点だが、その辺を除けば、冒頭の大学に登校するまでの丁寧な日常描写や、モデルのマネージャーの般若の半端ない出オチ感、モデルの仕事のクライアントから要求された「ハレンチな衣装」そのものは見せずに視聴者の想像に任せるというレベルで済ませるという見せ方の上品さ、第1話でとにかく主人公のそに子が普段どんな生活をしているどんな人なのかというのを丁寧に見せるという演出・構成の妙と美しい背景美術等々、なかなか面白く出来ていると思うので視聴継続。 お婆ちゃんの飲食店(居酒屋か定食屋?)を手伝っている時は、そに子がちゃんと髪を纏めているというのもポイント高い。 主人公のそに子の中の人もそに子本人が演じているという設定も、まあ徹底していていいのではなかろうか(聞き覚えのある声なのだが、どこで聞いたのかが思い出せない)。 エンディングの3DCGがもう少し自然に見えたらなお良かったのだが。 それにしても、何故「第一宇宙速度」…?
ワルキューレロマンツェ[サンテレビ]
 2013/12/23深夜(正確には2013/12/24未明)放映終了。
 ベルティーユに決闘を申し込まれた美桜が、貴弘の特訓と作戦、それに美桜自身の持つ並以上の動態視力の良さ等があいまって勝利し、それでジョストの魅力に取りつかれて普通科ながら学園の夏の大会に出場する事になり、様々な騎士の少女達との出会いがあったりして迎えた夏の大会で、美桜が決勝戦まで勝ち残り、ヒロイン達との出会いを通して結局騎士として復帰する事を決めた貴弘が、最後にそのベグライターとして力を合わせて三連覇を狙う生徒会長のスィーリアと戦うが力及ばず負けてしまうが、美桜も貴弘も、そして他のヒロイン達も、騎士として更に高みを目指すという感じの所で幕。
 結局、「主人公が誰も選ばない」エンドになったか。
 この手のギャルゲ・エロゲ原作の作品だと、主人公とヒロイン達との恋愛関係にどういう決着をつけるのかというのが気になる所ではあるが、この作品の場合は、結局恋愛関係の方には殆ど踏み込まず、あくまで騎士とベグライターというパートナー関係にとどめ、それも結局、美桜が自力で決勝戦まで勝ち残る事で、必然的に貴弘が美桜のベグライターになるという形になる展開に持って行ったのは、それなりによくできた構成だったように思う。 初め予想していた「美桜の成長物語」という面は思っていたより薄くて、どちらかといえば、ヒロイン達との出会いによって貴弘が何を選択していくのかという話になっていたように思うが、夏の大会の試合を通して、各ヒロインそれぞれの見せ場も作れたし。
 しかし、だからこそ、美桜とスィーリアとの決勝戦は、挿入歌を被せてアクションシーンだけを繋げるというあんな形ではなく、もっときちんと見せてほしかったと思う。 それこそ、美桜とベルティーユとの最初の対戦の時のように。 ここを削って、雨宿りや温泉やミスコンの話をやってる場合じゃないだろうと。 その辺、何か尺の使い方がもったいないというか、まあエロゲ原作だとそれで正しいのかもしれないけど、ジョストのアクションシーンがよく出来ていた作品でもあっただけに、とにかくあの決勝戦はもったいなかった。
ぎんぎつね[テレビ大阪]
 2013/12/23深夜(正確には2013/12/24未明)放映終了。
 
ノブナガ・ザ・フール[テレビ大阪]
 2014/01/06深夜(正確には2014/01/07未明)テレビ大阪にて放映開始。 サテライト制作のオリジナル作品。
 「西の星」と「東の星」という2連惑星を舞台にして、「西の星」は中世ヨーロッパっぽい世界で、アーサー王やジャンヌ・ダルクやレオナルド・ダ・ヴィンチやマゼランやらという連中がいて、「東の星」は戦国時代の日本っぽい世界で、ノブナガやミツヒデやヒデヨシやらという連中がいて、でも「西の星」には宇宙船があったり、「イクサヨロイ」という人型の搭乗型ロボット兵器があったりするというよく判らない世界観で、何かの「声」に導かれるようにしてジャンヌとノブナガが出会って歴史が動き出す、みたいな話かな。
 舞台演劇も同時に展開している作品らしい。 原作に河森正治氏とサテライト、監督に佐藤英一氏、他にもロマン・トマ氏やブリュネ・スタニスラス氏といった、あの「バスカッシュ!」のメンバーが揃っているのが激しく気になるのだが、やはり導入自体は面白そうなので一応様子見という事で視聴継続。
 冒頭の、ジャンヌが火あぶりにされるのと、ノブナガがミツヒデに本能寺で謀叛を起こされるという、現実の史実通りらしきシーンは、現実の世界の事なのか、それとも作中の未来の事なのかが、今一つ判らない。
 「イクサヨロイ」は、ロボットというよりは何となく「天空のエスカフローネ」のメレフみたいな感じだが、3DCGで描かれている所為か、動きに少し重量感が欠けている気がする。 第1話だと、まだ普通(量産型?)の物しか目立っていなかったので、ノブナガが乗り込んだ「大イクサヨロイ」(こちらはガイメレフに相当する感じかな)がどんなアクションを見せてくれるのかに期待したいところ。
とある飛空士への恋歌[サンテレビ]
 2014/01/06深夜(正確には2014/01/07未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、小学館ガガガ文庫から刊行されている犬村小六氏の小説。 「とある飛空士への追憶」(こちらも劇場版が制作されていたが未見)という作品に続く「飛空士」シリーズの第2弾らしい。未読。
 飛空士を養成する高等学校の飛空科(要するにパイロット候補生みたいなものか)に所属する主人公達が、イスラという空に浮かぶ島に乗って、二度と帰る事のない「空の果て」を目指す冒険の旅に出るという話…なのか。 「二度と帰る事はない」というのと、「立派な飛空士になって必ず帰って来る」というのと、矛盾する事を言っていたような気もするが。 もしかしたら「帰れる保証が無い」だったかも。 主人公は、今の家族とは血が繋がっていなくて、何処かの王族だか貴族だかの子弟のようだが、いわゆる「貴種流離譚」的な要素もあるのだろうか。
 感情がいきなり変わったり、初対面の女の子を抱きしめたりと、主人公の言動が何かすごく不自然で気になるのだが、世界観は悪くなさそうなので、とりあえず様子見で視聴継続。 まだ一人前のパイロットになっていない高校生達を「二度と帰らない冒険の旅」に送り出すという設定は今一つよく判らないが。 後、空を飛んでいる島の上にいるのだから、もっと常に風が吹いている感じがあってもいいと思う。 推進機が付いていたから、風に乗って飛んでいるという訳でも無いみたいだし。
 主人公達が乗っていたティルト・ローター機は、ローター部分と共に主翼全体が付け根から角度が変わるタイプなので、オスプレイよりも、JAXAの航空部門が研究・開発している機体の方に近い感じがする。 あの小さなプロペラで飛び立てるのかと思ったが、着陸の際のバウンドの仕方から見て相当機体重量が軽いみたいだし、そもそも垂直に離着陸しているシーンが無かったような気がするので、VTOL機ではなくSTOL機なのかもしれない。 まあ、島や戦艦が空に浮かんでいるような世界なので、その辺は気にしない方がいいのだろう。
ノブナガン[読売テレビ]
 2014/01/06深夜(正確には2014/01/07未明)読売テレビにて放映開始。 原作は、久正人氏が「コミック アース・スター」に連載中のコミック。未読。
 「MANPA」枠の1本目。 四半期振りに見たら、枠が始まるまでの頭のCM部分が6分間と以前より倍増しとる…。 四半期の最初の放送だからなのか、これからもずっとこうなのかは判らないが、無駄にHDDの容量を消費させるような編成は止めてほしい。
 織田信長の遺伝子を受け継いでいる主人公の女子高生(どうやらミリオタらしい)が、望む形の武器になるボールを手にした事で、謎の怪物達と戦う事になるという話か。 何となく「シンフォギア」っぽい導入部ではある。 信長の遺伝子を受け継いでいて、望んだ武器が銃だったから「ノブナガン」というネーミングのセンスは嫌いじゃない。 主人公の信長をはじめとして、切り裂きジャックやら、ニュートンやら、ガンジーやらと、歴史上の人物の遺伝子を受け継いでいるという設定にどんな意味かあるのかよく判らないが、話自体は割と面白そうなので、一応様子見で視聴継続。 ただ、戦闘が始まってからのテンポが、少し間延びしているような気がしたのは気になるところ。
 しかし、信長や切り裂きジャックはともかく、「非暴力」を唱えたガンジーを戦いに出すというのはどうなんだという。 インドから文句出そうな設定だ。
 主人公の演技が何か今一つだと思って検索してみたら、中の人は、どうやらこれがデビュー作らしい。 後の「MANPAちゃん」コーナーを担当する「MANPAちゃんガール」の一人にも入っていた。 16歳で現役女子高生とは、まるで坂本真綾さんのようだ。
 それにしても、信長がモチーフの主人公で、話が本能寺の変の場面から始まるとか、もう一つの「ノブナガ」と被り過ぎだ。 まあ、こちらの信長は、史実の信長そのもののようだが。
バディ・コンプレックス[読売テレビ]
 2014/01/06深夜(正確には2014/01/07未明)読売テレビにて放映開始。
 「MANPA」枠の2本目。 サンライズ制作のオリジナル作品。 他に漫画版やスマートフォン用ゲーム等があって、それぞれが世界観を補完するような内容になっているらしい。 アニメだけで判るような話になっていればいいのだが。
 主人公が住む現代日本に、主人公を何故か殺そうとする男が人型兵器に乗ってタイム・トンネルを抜けて未来からやって来て、それを同級生のこれも実は未来から来た女の子が助けて、一緒にタイム・トンネルに入って主人公だけが未来に行くという話。
 しかし「ナイスカップリング」って。 ヒロインっぽい女の子がいきなり消えて、男同士のカップリングに突入するとはまた斬新な。 現在と未来とで、因果関係や登場人物達の体験が交錯するという物語の構造自体は凄く面白そうなのだが、主人公の友人がいきなり自分語りを(それも単にクラスメイトというだけで、今まで特に親しくしていた訳でもなさそうな女子相手に)始める脚本とか、場面転換の仕方に今一つ不自然さが見られるとか、観ていて引っ掛かる所が多いのが気になる。 後半の、主人公を狙う男が現代に現れて、戦闘が始まる辺りからは結構良かったんだが。
 監督の人がこれが初監督作品だったり、若手育成の為にスタッフもキャリアの浅い人を敢えて起用していたりと、制作側に意欲はあるようなのだが、問題は作品が面白いかどうかだから、これが吉と出るか、凶と出るか。
WHITE ALBUM2[毎日放送]
 2014/01/06深夜(正確には2014/01/07未明)放映終了。
 
蒼き鋼のアルペジオ─アルス・ノヴァ─[毎日放送]
 2013/12/23深夜(正確には2013/12/24未明)放映終了。
 横須賀からアメリカへ、「霧」に対抗する為の新兵器・振動弾頭を届ける任務を受けた群像とイオナことイ401が、「霧」との戦いを通してその人間型の形態のメンタルモデルとも交流し、「霧」の存在意義や目的の一端を垣間見ながら、ようやく振動弾頭をアメリカに届ける事に成功した所で幕。
 群像の、知略を尽くして戦う対艦戦闘の面白さと、それをCGを駆使してテンポよく迫力のある映像で描かれたアクション・シーン、アドミラリティ・コードに忠実に従う「霧」でありながら、自らの存在意義・レーゾンデートルを求め、悩みや悲しみ、喜びを覚えていくイオナ達メンタルモデルのキャラクター描写等々、見どころの多い作品だった。 元々、自分がこういう「ヒトに非ざるモノがヒトのような自我を持つ」という類のテーマを持つSF的な話自体を好きなのもあるし、それに大好きな海戦映画の「眼下の敵」のような海戦要素が加わった作品という事で、モロに好みの内容だったという事もあるが。
 一方で、そもそも「霧」とは何なのか、何故「霧」が生まれたのか、「霧」に「海を支配し人類を分断する」という行動規範(アドミラリティ・コード)を与えたのはいったい何者なのか、そして何故イオナことイ401だけが特別な存在で、それが群像に従う事になったのか等々、物語の世界の根幹に関わる謎の殆どは明かされないままで、また新兵器・振動弾頭を無事にアメリカに届ける事に成功はしたものの、そこから本当に「霧」と対抗し、更に群像が望むような「霧」とも共生し得る世界を築けるのかも不明なまま、物語が終了してしまったので、消化不良な感じが残るのも確かである。
 原作コミックの連載はまだ続いているようだし、更にアニメも4月から別の放送局に移っての再放送と、短い上にCM枠内のゆるゆるアニメながら新作映像も制作されているという事なので、続編に期待したいところである。
アウトブレイク・カンパニー[毎日放送]
 2013/12/23深夜(正確には2013/12/24未明)放映終了。
 
ノラガミ[毎日放送]
 2014/01/06深夜(正確には2014/01/07未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、あだちとか氏が「月刊少年マガジン」に連載中のコミック。未読。
 八百万の神様の一人だが、祀られる社が無い為に「野良神」として5円で願いを叶えて廻っている夜トという神様と、その夜トを交通事故から助けようとして自分が事故に遭ってしまい、その所為で魂が体から抜けやすい体質になってしまった女子中学生のひよりとが、妖怪退治をする話…なんだろうか。
 ひよりの「元の体に戻して」という願いが叶ったら、速攻で話が終わってしまいそうだが、OP・EDを観る限りでは、ひよりはずっとレギュラーとして登場するみたいなので、短編連作という話でもないみたい。 よく判らん。
 とりあえず、可愛いらしい外見に似合わず、カエル妖怪に延髄斬りをぶちかますひよりが面白いので観てみるか。 他の作品と重なってW録では足りず毎回録画はできないので、バンダイチャンネルで配信を観るのを忘れなければ、だが。
 しかし、夜トは、神様と言うよりは、今のところ拝み屋か退魔師みたいだな。
桜Trick[毎日放送]
 2014/01/13深夜(正確には2014/01/14未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、タチ氏が「まんがタイムきららミラク」に連載中のコミック。未読。
 百合レズ女子高生達がイチャイチャする姿を見てニヤニヤするアニメ…かな。 カット割りとか作画(メインキャラ以外のキャラは白抜きだけで描いたり、足跡に名前を入れたり)とかが何となく「ひだまりスケッチ」っぽい。 スタッフは全然違うのに。 原作が、同じ芳文社の、同じ「まんがタイムきらら」系雑誌に連載されている、同じ4コマ漫画という事で、ワザとやってるのかな。 とりあえず、割と濃いキスシーンは悪くないので視聴継続(<それでいいのか)。

火曜日

東京レイヴンズ[サンテレビ]
 第13話まで放映。
 
咲-Saki-全国編[テレビ大阪]
 2014/01/07深夜(正確には2014/01/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、未だに未読。
 2009年4月〜10月に同じテレビ大阪で放映されていた作品の続編で、前作で地方大会団体戦に優勝し、全国大会に出場を決めた清澄高校の戦いを描く話になるのかな。
 前作が終わったのが2009年10月の頭という事で、当時「原作のストックが無さそう(無いどころかマイナス?)なので、続編が作られるとしても大分先になりそうだ」等と書いていたのだが、4年以上も先になるとはさすがに想像以上だった。
 正確には、阿知賀という別の出場校の視点から同じ全国大会を描いた「阿知賀編」が2012年4月〜7月に放映されていた(ので、本作は「咲」シリーズとしては3作目となる)が、作中の時系列としては、こちらが直接の続きになる。 ちなみに、「阿知賀編」は全16話の内の、テレビ大阪で放映された第12話までしか観ていない。
 その阿知賀のメンバー達と咲とが抽選会場で偶然すれ違うシーンが「阿知賀編」で描かれていたが、本作でもその同じ場面を咲の視点から描いていて、双方の作品が交錯する感覚がなかなか面白い。 とはいえ、相変わらず登場人物がやたらと多いので覚えきれるかどうかが心配(<まず無理)。
 後、「パンツはいてない」感がやたらとあるのも相変わらず。
 とりあえず、メイン・スタッフ等は第1期および「阿知賀編」とほぼ同じらしいので、その点では安心して観られるだろう。
サムライフラメンコ[関西テレビ]
 第12話まで放映。
 

水曜日

IS〈インフィニット・ストラトス〉2[サンテレビ]
 2013/12/25深夜(正確には2013/12/26未明)放映終了。
 IS学園では相変わらず、一夏が、生徒会長の楯無やその妹の簪が加わったハーレム生活を送っている(違)一方で、「ファントム・タスク」という秘密結社が世界各地でISの強奪事件を起こしていて、その連中に一夏の白式も狙われて一度ならず襲撃を受けたり、更に一夏に「織斑マドカ」と名乗る少女が接触してきて殺されそうになったりと色々あった末に、京都への修学旅行中に生徒全員を巻き込んだ襲撃事件が起きて、京都上空で戦闘が繰り広げられた結果、何とか「ファントム・タスク」を退ける事ができて、一夏のハーレム生活はまだまだ続くという所で幕。 「こんなラストでいいのか」という気がするが。
 それにしても、第1期では、ほぼ無人の海上での戦闘時ですら、たまたま通りがかった船を気にして攻撃を躊躇うような場面があったのに、今期は京都の市街地上空でビームやら機銃やらミサイルやらを乱射する空中戦を繰り広げ、市街地にも流れ弾で被害が出ているっぽいというのはどうも後味が悪い。
 しかも、それを山田先生の「死傷者がゼロだった」という台詞一つで片付けてしまう(一応、千冬姉ちゃんが「後始末が大変」とか言ってたから、物の被害が出た事については色々あるのだろうけど)というのも、安直に過ぎるというか適当過ぎる気がする。
 だいたい、修学旅行に来るようなあんな観光シーズンの京都ならどこも観光客でいっぱいだろうに、避難する時間も無く、いきなりあれだけドンパチやって死傷者ゼロとかあり得ないし。 もうちょっとマシな描き方は無かったのかという感じだ。
 「ファントム・タスク」のオータムも、最初に学園を襲撃してきた時の戦いぶりに比べたら、箒とセシリアの二人だけしか相手をしてないのに何かアッサリやられてしまったような感じで、「え、あれで終わり?」みたいだったし。
 また、一夏が復活したのも、何故かよく理由が判らないし。 気絶している間に見ていた場面は、第1話冒頭と同じものだったが、これは一夏が第1話の時点でこの最終回の時点での事を予知夢で見ていたという事なのか、それとも単に作品の演出として最終回のシーンを第1話冒頭に持ってきていただけなのか、どっちなんだという。 第1期は明らかに後者だったが、今回は第1話でも直後に一夏が目を覚ますシーンに続くので、本当にこの時見ていた夢なのかどうなのかがよく判らない構成になっている。
 一方で、第2話で気絶している間に見ていた夢(?)で見た、箒に似た女性が出てくる方は結局あれっきりで何の事か意味が判らないままだし。
 で、最後に束と一緒にいたのは誰なんだという。 最終回のEDでクロエ・クロニクルと出ていたのがそうなのかな。 見た目からして、一夏が気絶している間に見ていた夢(?)に出てきた少女と同一人物だったようだが。
 そして、束の最後の台詞からすると、やはりマドカは千冬の妹という事のようだが、結局それ以外は何も判らないままだったし、「ファントム・タスク」の最終的な目的も不明だし、束に至っては何を考えているのかすら未だに判らないしで、これだけ大騒ぎをしても話が全然進んでいるように見えないのが何とも。
 やはり、戦闘シーン以外には見せ場が無い作品なんだという事なのか。 正直言って、タッグマッチトーナメントの当日に無人機の奇襲があって、楯無と簪の姉妹が和解する話のあたりまでは、見どころはメカ・アクションシーンだけでそれ以外は日常シーンのお約束しかない話ばかりの第1期よりは面白く見れていたのだが、そのタッグマッチトーナメントも結局開催されないまま、身体測定だの殺人料理だの修学旅行だのと、ストーリー的にはどーでもいいお約束イベント話で尺を使ってしまって、「ファントム・タスク」関係の謎やら何やらは全部投げっぱなしで終わるという、この尻すぼみなシリーズ構成は正直言って第1期より酷いと思った。 今期は、シリーズ構成の人が第1期から変わって、原作者の名前が出ていたが、この構成の拙さはそれに起因しているのだろうか。
 そういえば、女性しか動かせない筈のISを、男性の一夏が何故動かせるのか、というそもそもの謎については、予想通り今期でも明かされる事が無かったばかりか、その謎が本編中で話題に上る事すら一度も無かったような。
 映像の面でも、とにもかくにもメカ・アクションシーンだけは見応えがあった第1期と比べて特に進歩が見られず、それどころか、束がマドカと戦っているらしきシーンが、まるで肌色の多いカットを「自主規制」したかのような、明らかに不自然な映像になっていたりして、質が良くなっているとはとても言えないものだった。 ああいうシーンを「自主規制」する理由は考えつかないので、やはり作画が間に合わなかったので誤魔化したのだろう。
 この11月に「ワールド・パージ編」という続編(?)がOVAとして出るらしいが、PVを見た限りでは、今回投げっぱなしにされたあれやこれやの謎が明かされる、というような内容でもなさそうだし。 これはもう、この先に期待してもダメかもしれんな。 せっかく、今までいなかった眼鏡っ子の簪が一夏ハーレムに加わったというのに(<そこかい)。
マケン姫っ! 通[サンテレビ]
 2014/01/15深夜(正確には2014/01/16未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、武田弘光氏が「月刊ドラゴンエイジ」に連載中のコミック。未読。
 タイトルは「まけんきっ! つう」と読む。 2011年10月〜12月に放映されていた作品の第2期。
 「マケン」という特殊能力を持つ人間ばかりを集めた学園を舞台に、「マケン」を使って悪事を働く生徒を取り締まり事件を解決する「検警部」に所属している主人公達の活躍を描く話かな。
 第1期は、「要するにちちとしりとぱんつとハーレムなアニメで、『隠し方』も単に謎の発光現象を起こすだけなどと芸が無いし、他に面白い要素も無いから」と、第1話で切っていたが、この第2期は、そんな印象がまるでウソのように面白くなっていて驚いた。 「隠し方」に工夫が見られるし、何より、タケルが、犯人が次に狙う女子を推理する場面や、犯人と対峙した時のやり取りが、あまりにもバカバカしくて可笑しかったので視聴継続。 幸い、(それでいいのかどうかはともかく)作品の内容的には、第1期を観ていなくても問題無さそうだし。 タイトルの「通」のしんにょうの部分が女の子の体になっているというのも、やはりバカバカしくて可笑しい。
 調べてみたら、第1期と第2期とでは、監督が大畑晃一氏から金子ひらく氏に変わっていた。 もしかしたら、続編で監督が変わって面白くなった、数少ない例の一つになるかもしれない。 こういうパターンは我ながら珍しい。 この第1話レベルの話が続けばいいのだが。
未確認で進行形[ABCテレビ]
 2014/01/08深夜(正確には2014/01/09未明)ABCテレビにて放映開始。 原作は、荒井チェリー氏が「まんが4コマぱれっと」に連載中のコミック。未読。
 ABCテレビの深夜アニメ枠「水曜アニメ・水もん(「みずもん」と読む)」の1本目。
 16歳の誕生日を迎えた日に、祖父が勝手に決めた許嫁という少年とその妹がやって来て同居する事になるというラブコメ…だろうか。 制作が動画工房で、主人公の姉の紅緒が、妹や幼女を偏愛している百合属性的なキャラという事で、何となく「ゆるゆり」っぽい感じも受ける。
 主人公の小紅の喋り方が、丁寧なのと伝法なのとを使い分けている所が何か可笑しいのと、小紅の友人の眼鏡っ子が可愛いので(<そこかい)視聴継続。
 それにしても、白夜と真白が実は人外のモノだった、というような設定が出てくるのかと思っていたのだが、結局出なかった。 にしては、どう見ても小学生程度の真白が、高校1年生として転入してくるというのは現実離れしているし、本当にただの人間なんだろうか。 作品として、これをどういう風に受け取ったらいいのかが、まだよく判らない。 「あずまんが大王」のちよちゃんのように、完全にネタとして扱えばいいのだろうか。 小紅が、昔事故に遭った所為でそれ以前の記憶が無い、というのも、何か単なるラブコメにしては重そうな設定なのが気になる。

木曜日

いなり、こんこん、恋いろは。[サンテレビ]
 2014/01/16深夜(正確には2014/01/17未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビから2日遅れの2014/01/18からKBS京都でも放映開始。 原作は、よしだもろへ氏が「ヤングエース」に連載中のコミック。未読。
 何をやってもドジばかりで、好きな男子にも言いたい事を言えない内に、その男子がクラスの中でも可愛くてアイドル的な女子に既に惚れている事が判って、更にその女子に自分が言いたかった事まで先に言われてしまって落ち込んでいた主人公に、御使いの仔ギツネを助けた縁で稲荷神社の神様が願いを叶えてくれてその女子の姿になったけど、それでは全然問題は解決しないので元に戻して貰おうと思ったがそれはダメで、代わりに自分の思う姿に自由に変身できる力を貰うという話か。
 事前の情報で、タイトルや、主人公の名前が「伏見いなり」というあまりにも直球過ぎるネーミングはどうかと思ってあまり期待していなかったが、これが予想以上に面白かった。 京都の伏見稲荷が舞台の作品という事で、「ARIA」のような多少ファンタジー要素がある日常ものかと思っていたら(その「ARIA」にも、伏見稲荷をモデルにした場所が登場してたりするし)、何と変身魔法少女ものだったとは。 小動物を助けたら魔法の力が身についた、っていうのは、「リリカルなのは」等に代表される最近の魔法少女ものの鉄板路線ではなかろうか。 様々な悩みを抱える少女達の姿を描く多少ウェット気味な話になるのかと思っていたら、神様が女性向け恋愛ゲームをしていたり、主人公のいなりが、変身できると判ったらまず呪文を考えたりと、妙に俗っぽくて軽いノリがある所は気に入った。
 京都が舞台で、主要キャラクターの名字は全部京都の地名由来になっているみたいだし、更に作品の舞台となる神社が伏見稲荷大社をモデルとしていたり、伏見稲荷大社や京都市等とのタイアップ等もされていて、いわゆる「ご当地アニメ」という感じもある。
 宇迦様こと宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)って実在する神様なのかな、と思って調べたら、本当に伏見稲荷大社の主神だった。 穀物の神様で本当に女神らしい。 一方で、神社の名前は「伊奈里神社」という架空の名称になっているらしい。 これは、「この作品はフィクションです。実在の人物、団体、神様とは関係ありません。」というテロップを入れておいた方がいいのでは。
 それはともかく、あのお兄ちゃんにも宇迦様達の姿が見えているっぽいな。 てっきり、中身が入れ替えられてしまった二人の少女が、何とか元に戻ろうとして四苦八苦するという、両方少女版の「転校生」的な話になるのかと思ったが、宇迦様が叶えたのはいなりの姿を変えるという所だけで、別に二人の中身が入れ替わったという訳ではなかったようだ。
 しかし、見た目だけでなく、声も本人のものに変わるという事は、幻覚等で姿を変えて見せているという訳ではなく、肉体そのものが本人のものに変わるという事で、その事に気付いたいなりが「丹波橋君になりたい!」等と言い出すような、アブない展開があったりするのだろうか。
 ビジュアル的にもなかなか綺麗だし、何より関西弁が普通に聞ける貴重な作品なので視聴継続。 ただ、言葉の抑揚の付け方は関西弁として自然に聞こえるが、一口に関西弁と言っても、京都弁は大阪弁や河内弁、更には神戸方面の言葉等とはまた異なるので、作中で使われているのが京都弁として合っているかどうかは今一つよく判らない。 まあ、主人公達がまだ中学生だし、同じ京都人でも、一般人の話す言葉と芸妓さん達の使う言葉とでまた違ったりもするので、その辺はあまり気にしない方がよさそう。
 後、次回予告が公式サイトでしか観られないというのはイマイチ。 最近、同様の作品が多いけど、何か意味があるのだろうか。 正確に確認した訳ではないが、本編の尺が予告を放送しない分長くなっている、という感じでもなさそうだし。 謎だ。
鬼灯の冷徹[毎日放送]
 2014/01/09深夜(正確には2014/01/10未明)毎日放送にて放映開始。 タイトルは、「ほおずきのれいてつ」と読む。 原作は、江口夏実氏が「モーニング」に連載中のコミック。未読。
 毎日放送の深夜アニメ枠「アニメイズム」枠の1本目。
 地獄の閻魔大王の側近というか、「官房長官みたいなもの」をやっている鬼灯という鬼の多忙な日々を、真面目かつコミカルに描く話…かな。 本当に真面目なのか不真面目なのかよく判らない作品だが、とにかく、あの金魚草と、そして今にも誰かに怒られそうなあのエンディングが面白すぎるので視聴継続。 オープニングも、何かさりげに凄い歌詞だし。
お姉ちゃんが来た[KBS京都]
 2014/01/09深夜(正確には2014/01/10未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、安西理晃氏が「まんがライフ」「まんがライフMOMO」に連載中のコミック。未読。
 5分枠の短編作品。 父親が再婚して、その新しい母親の連れ子の義理の姉に好かれすぎて困るという話かな。 短編枠らしい、気軽にテンポよく観れそうな作品ではあるのだが、といって今一つ視聴継続したいというモチベーションも持てないという感じ。 なので、最初は切りでいいかと思ったのだが、ルリという水色の髪をサイドでツインテにしているキャラが後から登場し、しかも中の人が南央美さんというのを知ったので、とりあえずそのキャラが出るまで観てみる。 幸い他に重複するものが少ない日だし。
 最初、KBS京都で9日深夜の「ストレンジ・プラス」の直後に放映されていたのに、EPGのデータにジャンルが設定されていなかった為に検索に引っ掛からず、第1話を録画し損ねていた。 他の作品と重なってW録では足りず録画できない事がありそうなので、これもバンダイチャンネルで補完できれば感想を書く事にする。

金曜日

ハマトラ[テレビ大阪]
 2014/01/10深夜(正確には2014/01/11未明)テレビ大阪にて放映開始。 NAZ制作のオリジナル作品。 アニメ放映に先行して「週刊ヤングジャンプ」でコミック版の連載が始まっているという、メディアミックス作品らしい。 コミック版は未読。
 見た目は現代の日本だが、「ミニマム」という超人的な能力を持つ人間「ミニマムホルダー」が存在している世界で、その「ミニマム」の能力を活かして、横浜で「ハマトラ」という探偵事務所をやっている二人組の活躍を描く話…かな。
 主人公達や犯罪者達が「ミニマム」を使う時の画面が、サイケというか奇怪な色使いに変わったりする所はまあまあ面白いし、一見バラバラに見えた複数の依頼が実は一つの事件に繋がっていたという、この手の話では定番のパターンを一話でキッチリと見せる構成とか、金庫に隠されていたのがエロ本だったというバカバカしいオチも悪くないので視聴継続。 でも、あのメイド長の女子高生姿は見たくない。
 まあ、下手にシリアスに偏らずに、昔のTVドラマの「探偵物語」や「俺たちは天使だ!」みたいな、こういう軽いノリが続くのならいいのだが。 しかし、いくら軽いノリがある作品とはいえ、誘拐された他の女子大生達はどうなったんだという投げっぱなしな所は少し気になるな。
のんのんびより[テレビ大阪]
 2013/12/27深夜(正確には2013/12/28未明)放映終了。
 最初から最後までずっと変わらずにのんびりした、のどかな雰囲気のまま終了。 しかしどうやら第二期の制作が決まったらしい。
 丁寧に描写された背景と、絶妙に計算された「間」の演出で醸しだされる、田舎ののんびりした雰囲気と、みかけによらず子供子供しているれんげの妙な言動とが相まって、なかなかいい田舎暮らし感が出ていたと思う。 アイキャッチや、毎回の最後の、タイトル文字等を使った演出も楽しい。 結局、一言も台詞が無かった兄ちゃんも、そこに存在しているだけで既にギャグになっているというのが面白かった。
 で、れんげの「にゃんぱすー」というのは、結局どういう意味だったんだろう……?
ディーふらぐ![テレビ大阪]
 2014/01/10深夜(正確には2014/01/11未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、春野友矢氏が「月刊コミックアライブ」に連載中のコミック。未読。
 ぽっと出の、不良っぽい事は特にしていない不良グループの主人公が、ひょんな事から、変な「属性」揃いの部員がいる廃部寸前のゲーム製作部に半ば無理矢理入部させられる事になってしまうコメディかな。 上江洲誠脚本らしいテンポのいい掛け合いが面白いので視聴継続。 このノリとテンポの良さがいつまで続くかという不安はあるが。
 後、花澤香菜さんはやはり可愛い。

土曜日

宇宙兄弟[読売テレビ]
 第88話まで放映。
 パニック障害のリハビリ訓練の為にロシアに行った日々人が、ベテラン飛行士の娘のオリガに出会って立ち直りかけるが、パニック障害の事がNASAとJAXA両方の上層部にバレてしまい、セーフティスーパーバイザーという役職に廻されて宇宙飛行士として活躍する道を閉ざされそうになるが、秘密でリハビリ訓練を続けてもう一度復帰のチャンスを掴む一方で、月面ミッションのメンバー候補に選ばれた六太は、海底基地でのNEEMO訓練に参加して、チームを組んだケンジとはどちらか一方しか月へ行けない事を知らされ、一時はケンジとの関係も危うくなったが、その危機も何とか克服して、訓練の成果物もNASAの上層部から高い評価を受けてNEEMO訓練を終了したら、六太が日々人からパニック障害の事を打ち明けられる所まで。
 「ミスターヒビット」のコーナーが無くなったが、ストーリーの進行はやはりかなりゆっくりめ。 また、六太の「主人公補正」が気になる所もやはり相変わらず(ていうか、NEEMO訓練の新田のチームの成果物などは、さすがにアレはないだろう、という感じだった)。 前期は、六太の方より、日々人とオリガとの関係の描写の方が面白かったかな。 ただ、日々人にパニック障害の事を相談された六太が言った、「宇宙服は俺らの味方だ」という台詞は良かった。
 後、今回からまたOP・EDが変わった。 どちらもやはりイマイチなのだが、EDは特に、ISSが「バック」で飛んで来るという所でかなりガッカリ。 ワザとやっているとしたら意味が判らないし、素で間違ったのだとしたら余計にガッカリだ。
ニセコイ[毎日放送]
 2014/01/11深夜(正確には2014/01/12未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、古味直志氏が「週刊少年ジャンプ」に連載中のコミック。未読。
 毎日放送の深夜アニメ枠「アニメシャワー」枠の2本目。
 ヤクザの組の二代目でありながら組を継ぐつもりはない主人公が、最近組との抗争が激しくなってきたギャングとの争いを抑える為に、ギャングのボスの娘と恋人の振りをする事になるが、その娘というのが、少し前に転校してきて以来相性最悪でケンカばかりしている女の子だったというラブコメか。
 10年前にした「約束の女の子」が、そのギャングの娘か、それとも同級生の可愛い女の子かという話になるのかもしれないが、それではまるで「ラブひな」だな。 新房昭之総監督でシャフト制作という事で、主人公が頭に付けている×マークがまるで「ひだまりスケッチ」のゆのみたいだ。 まあ、テンポもいいし、普通に面白そうなので視聴継続。
 ただ、原作がまだ連載中という事みたいなので、結局「約束の女の子」が誰か判らないまま、中途半端な終わり方をしそうな所が不安材料か。
世界征服〜謀略のズヴィズダー〜[毎日放送]
 2014/01/11深夜(正確には2014/01/12未明)毎日放送にて放映開始。 岡村天斎監督・A-1 Pictures制作のオリジナル作品。
 毎日放送の深夜アニメ枠「アニメシャワー」枠の3本目。 毎日放送のEPGでは、タイトルが「世界★征服」となっているが、公式サイト等他の所では「★」無しで表記されているのが謎。
 家出した中二少年が、偶然出会った悪の秘密結社「ズヴィズダー」のリーダーをしている幼女に気に入られ、共に世界を征服する話…だろうか。 何が何だかよく判らないのだが、何か面白そうなので一応様子見という事で視聴継続。 OP曲が坂本真綾さんのようだし。 「ズヴィズダー」というのは、もしかして「星」を意味するロシア語の「ズヴェズダ」の事なのかな。 それすらよく判らないという、本当に謎の話だ。 そもそも、主人公の少年が何故家出したのかすら判らないし(どうやら家業を継ぐのが嫌で家出したようだが、いったい何をやっているんだろう…)。  
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2014年4月期

 例によって遅くなりましたが、前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び4月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です(一部まだ埋まっていない所がありますが、全部埋まるまで待っているといつまで経っても更新できないので…)。
 現時点での視聴本数は本。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

聖闘士星矢Ω[ABCテレビ]
 2014/03/30放映終了。
 アテナとパラスとが直接対決したり、星矢とタイタンが対決したりした挙句、昴が実は刻(とき)の神・サターンが人間の事を知る為に記憶を消していた姿だった事が判って、完全に復活したサターンによって全ての人間達の時間が奪われたが、遂にΩの力を得た光牙と拳を交える中で、かつて感じた事の無い充実した熱い感覚を覚えて「昴」として生きていた時の記憶が次々と蘇り、人間の持つ「Ω」の力に希望を見いだしたサターンが一度身を引いて地球を人類に委ねて去り、時間を奪われた人々が元に戻って復興が進められる中、ハービンジャーが聖闘士を束ねる教皇になり、パラスはタイタンと共に旅に出て、光牙もまたエデンと共に世界を知る為に旅立つという話で幕。
 最後はやっぱり殴り合いで互いを理解するというお約束のパターンになったか。 「神」だの何だのと言っても、結局は「拳と拳で語り合う」という話になるのは、もう「そーゆーものだ」と思うしかないのかも。 しかし、さすがにこうしょっちゅうやられると、ワンパターンという感じは否めない。
 二年目は、一年目で観られたようなたまに作画がいい話とかも無かったし、パラスベルダに入ってからがやたらと長い展開も単調であまり面白くなかったしで、正直言って最初の一年だけでよかったように思えて残念だった。 ハービンジャーが戦う理由を語る話とか、二年目にもたまにいい話はあったが、やはり一年目の方がまだ面白かったと思う。
ハピネスチャージプリキュア![ABCテレビ]
 第10話まで放映。
 めぐみがキュアラブリーとなって、キュアプリンセスことひめと二人で「ハピネスチャージプリキュア」として幻影帝国の侵略から街を守る事になったり、プリキュアになった事は他人には秘密にしなければいけないのにめぐみの幼馴染みの誠司にいきなりバレてしまったり、めぐみとひめが仲良くなるにつれてプリキュアとしても強くなっていくが、幻影帝国も新しい幹部が現れたり、何故かキュアプリンセスを嫌っている「最強のプリキュア」と呼ばれているキュアフォーチュンが現れたり、更に「歌うプリキュア」のキュアハニーが現れてしかもそれがめぐみ達の友達のゆうこだという事が判ったりした所まで。
 世界中にプリキュアがいて幻影帝国の侵略と戦っていたり、その様子がスポーツニュースのようにテレビで逐一流されていたり、更に幻影帝国の幹部までもがテレビのインタビューに答えたりしていて、この世界観は今までのプリキュア・シリーズと比べても何かヘンだ。 と言っても、今までのシリーズを全部観ていた訳じゃないし、むしろあまり観ていない方だから、今回が特殊なのかどうかは実はよく判らない。 まあ面白いからいいけど。
 「プリキュア10周年記念」という事で、オープニングの前に歴代のプリキュアが毎回一人ずつ挨拶に出てくるが、殆どが知らない子ばかりで、自分があまりこのシリーズを観ていなかった事がよく判る。 まあ、プリキュアの人数が増えるようになってから観なくなったから、あまりというより殆ど観ていなかった訳だが。
 そんな感じで、前の「ドキドキ!プリキュア」や、初期の「ふたりはプリキュア」等と比べると、全体的には割と軽くて明るいイメージがあって面白い。 めぐみと誠司との、友達同士と言うより殆どきょうだいのような関係の描写も悪くない。 バトルシーンで変身して、いきなり3DCGに変わる所は、「バンク」の一種ではあるが、今までに無かった演出で興味深い。
 ただ、この3DCGのシーンと手描きのシーンとには、絵柄の違いが結構目立つ。 これは、ワザとなのか、それとも技術的な限界の所為なのかは判らないが、観ているとやはりまだ違和感がある。
ファイ・ブレイン3〜神のパズル[NHK Eテレ]
 2014/03/23放映終了。
 ジンとエニグマ、その恋人だったラブーシュカの過去が判ったり、ジンの記憶が戻ったと思ったら実はジンに取りついているオルペウスを封じる為にわざと記憶を無くしていたという事が判ったり、それで復活したオルペウスは、不老不死になろうとして自らを精神だけの存在にして他人の精神に取りついて乗っ取るという事を繰り返す事で生きてきて、そして「神のパズル」を解いてファイ・ブレインとなった人間に乗り移って自らが「神」になろうとしている事が判って、カイト・ルーク・フリーセル・ギャモン・レイチェルの5人がその候補として次々とパズルに挑み、最後に残ったカイトとレイツェルが「神のパズル」の時の迷路に挑んで、カイトが解法を示してレイツェルがそれを察して勝つ事でクリアしたが、オルペウスがカイトに乗り移ろうとした所をキュービックが造っていた転送妨害マシンで阻止し、カイトがオルペウスに乗っ取られる事は防いだが、既にオルペウスと融合していたジンは結局助からず、今際の際にカイトに「パズルを作れ」と言い残して、そして一年後、ルート学園を卒業したノノハ達は、卒業を待たずに武者修行の旅に出てしまっていたカイトを追っていくという所で幕。 まさかここでノノハの見せ場があるとは。 しかしカイトとレイツェルは、あの過去のビジョンを見ている間にどうやってパズルのルールを把握したんだという。 で、エニグマは結局どうなったんだろう。 結局最後まで引っ張った「レイツェルに欠けているもの」とは、「パズルを楽しむ心」だった、という事でいいのかな。 そしてそれはジンにも当てはまり、そこをオルペウスにつけこまれて乗っ取られてしまっていたと。 ED曲が何かいい曲だなと思っていたら清浦夏実さんだった。道理で。 レイツェルがフリーセルと一緒にいたという事は、二人がいるのはイギリスの例の学園という事でいいのかな。 で、カイトはいったい何処を旅しているんだという。 ノノハは本当にあんな所まで追いかけて行くつもりなんだろうか。
 全体的には、カイトとレイツェルがジンを奪いあうような、今一つ興味をそそられない話がメインになっていたのは残念だったが、これまでの謎に一通りの決着をつけて全て纏めたという意味では良かったと思う。 最終局面でノノハの見せ場があったというのも素晴しい(<そこかい)。
 ただ、「この作品でいったい誰が死ぬんだ?」という感じで見ていたので(結局、オルペウスに乗り移られた所為で体がガタガタになっていたジンは、本当に死んでしまったようだが)、ルークやギャモン達が実は生きていたというのも特に驚く展開では無かったし、逆にそこまでやるならエニグマにも救いがあれば良かったのに、と思わない事もない。 あれでは、結局恋人を失って逆恨みしているただの小者で終わってしまっただけのキャラだったような。
 また、パズルが全てを決するような独自の世界観自体は、ボーグバトルが全てを決するような「カブトボーグVxV」や、ガンプラバトルが全てを決するような「ガンダムビルドファイターズ」等と同様に面白かったが、肝心のパズルを解くという場面が、パズルがオリジナルのものである事もあって、何がどうなっているのか今一つ判りづらくて作品に感情移入できないという面もあった(麻雀のルールをよく知らないまま「咲-Saki-」を観ているような感じ?)。 それはそれとして、作品に登場するパズルを考えていた人は凄いなとは思うけど。
 まあ、第1期から数えて合計6クールもあるシリーズを最後まで観ていたのだから、主にノノハ目当てではあったとはいえ、多分嫌いではなかったのだろう。 この第3期には、エンドカードがあったのも良かった。あ、あと、最終回の清浦夏実さんのED曲も良かった。 今期のED曲はちょっとアレな感じが好きになれなかったからなあ。

月曜日

ガンダムビルドファイターズ[テレビ大阪]
 2014/03/31放映終了。
 何故かレイジが勝ち進む事を恐れるPPSE社のマシタ会長(とその秘書のベイカー)の仕掛ける様々な妨害工作に遭いながらも、セイ・レイジ組はガンプラバトル世界大会を勝ち進み、遂に決勝戦までたどり着いたが、対戦相手の三代目メイジン・カワグチことユウキ先輩が、またもマシタ会長の工作で操られていて苦戦するも、何とかバトルに勝つ事ができて、それを見たマシタ会長の恐怖がピークに達して、何故か会場の地下にあったプラフスキー粒子の巨大な結晶体が暴走し、その所為でプラフスキー粒子が物質化して、会場のドームを突き破るような巨大なア・バオア・クーが出現し、大結晶の暴走を止める為にセイやレイジ達が総力でア・バオア・クーの中にある大結晶を目指し、無人機の大軍に阻まれながらも遂に大結晶の破壊に成功して事態は収束したが、自分の結晶を失った事でマシタ会長はアリアンに強制的に戻ってしまい、プラフスキー粒子も間もなく全て消滅するという中、セイとレイジ、そしてユウキ先輩が最後のバトルを行ない、そのバトルの中でセイに足りなかったのはガンプラを大事にするあまりに戦いに迷いがあるからで、全てを失っても戦う覚悟が必要だと気付かされ、今のセイはそれを戦ってきた仲間達から教わった事を知り、自らガンプラを操って戦うが、その決着がつく前にプラフスキー粒子が消滅し、レイジの持つ結晶も消滅してレイジもアリアンへと戻ってしまうが、やがてニルスがプラフスキー粒子の生成に成功してガンプラバトルが復活し、一年後、今やトップビルダーとなったセイは今もガンプラバトルで戦っているという所で幕。 プラフスキー粒子や結晶体が無くなるとアリアンに帰れなくなるのじゃなくて、強制的に戻ってしまう(ついでにベイカーとアイラまで行ってしまったが)というのは意外な展開だったかも。
 全体の感想としては、中盤に書いた通りで、特に付け足す事は無いかな。 とにかく、様々なネタが満載であった上に、友情・努力・勝利といった「少年ジャンプ」的な要素や、委員長のチナやライバルともなるアイラなど個性的で可愛いキャラクターも魅力的に描かれていて、予想以上に面白くなったシリーズだった。
 で、どうやら新シリーズの企画が進行中らしい。まあレイジの故郷のアリアンの事とか色々謎が残ったままだったし、ここは是非続編を観たいところではある。
そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-[サンテレビ]
 2014/03/23放映終了。
 そに子がギターとボーカルを務めるバンド「第一宇宙速度」の定期ライブがあったり、沖縄へグラビア写真の撮影に行ったり、そに子が中学時代にギターを始めて、先輩から愛用のギターを譲り受けた時の事を回想したり、そに子が「ご当地アイドル」として地元のタウン誌の取材を受けたり、同じ事務所のオウカが出たCMの痩せる薬の商品発表会が豪華客船で行なわれたのに行ったら、薬を使った人達がゾンビみたいになって襲われたり、そに子が歌詞のヒントを得る為(?)に一人旅に出て色々な人と出会って様々な体験をしたり、そに子密室殺人事件(実はすっ転んで気絶していただけ)の謎を「第一宇宙速度」のメンバーの鈴の妹の恵那が登場して真実を突き止めたり、そに子が大学祭で大忙しになったり、そに子がまた仔猫を拾ったり、クリスマス商戦で大手デパートに対抗して地元商店街の活性化策を実行したりと色々あった末に、「第一宇宙速度」が年越しライブをしようとしたが鈴の予算配分失敗で開催が危うくなった所を様々な人達が助けてくれて無事にライブをする話で幕。
 結局、この作品は、所謂「日常系」になるのかな。 特に大事件や超常現象が起きるワケではなくて、少し人見知りで引っ込み思案な性格だけど、ロックが好きで友達とバンドをやっていて、モデルのバイトやおばあちゃんのお店の手伝いを頑張っていて、猫が好きで笑顔が素敵な一人の大学生の女の子が送る日常を描いている、言ってみれば「ただそれだけ」の話だけど、「ただそれだけ」の世界にも色々な楽しい事や嬉しい事、少し悲しい事なんかがたくさん詰まっているという、ちょっと素敵な日常を描いた物語。 まあ、多少ネタがベタベタな感じがあったり、少し羽目を外し過ぎた話(豪華客船でゾンビもどきに襲われる話とか)もあったりしたが、概ね楽しめた。
 しかし、そに子が常に装着しているあのゴツいヘッドホンの設定(画面に描かれてはいるが、作品中では他の人には見えていないという設定になっているらしい)やら、般若のマネージャーやらについては、「これはそーゆーモノだ」と受け入れられないと苦しいかも。 そもそも、「すーぱーそに子」という主人公の名前が怪し過ぎるし。 中学時代の回想シーンで、黒板の日直の所に「すーぱー」と書いてあったから、「すーぱー」が姓で「そに子」が名なんだろうけど、このキャラクターのそもそもの成り立ちを知らないと、それが普通に受け入れられているこの作品の世界そのものがワケが判らないものに見えてしまいそうだ。
 まあ、今はネットで少し調べればすぐに判る程度の事ではあるし、何より、そういう現実離れした奇異なキャラクターを、徹底的に地に足のついた日常的なキャラクターとして描く事で作品世界を成り立たせるという、ある意味面白い試みでもあったように思える。
 シリーズ構成・脚本を務めた黒田洋介氏は、「無限のリヴァイアス」等のSF的な作品や、「おねがい」シリーズのような現代と地続きの日常的な世界を舞台にしながらも非日常的な要素が強い作品を手がける事が多いという印象があったが、こういうベタな日常系作品も書けるとは意外だった。
 映像的には、全体的には綺麗だったけど、まあ最近の作品なら標準的なレベルではないかと思う。 ただ、主人公が、ロックが好きでバンドをやっている女の子という設定で、ライブシーンも頻繁に描かれるというのであれば、ライブのシーンはもう少し頑張ってほしかったが。 音と動きが合っていなかったり、止め画で済ませたり、3DCGでの描写がイマイチだったりと、正直言って最近の他の作品と比べると見劣りする。
 ところで、毎回どこかに少し顔見せしていた、お下げ髪の眼鏡っ子がいたが、アレは結局何だったんだろう。 「マクロス7」の「花束の少女」みたいなものだったのだろうか。謎だ。
ノブナガ・ザ・フール[テレビ大阪]
 第話まで放映。
 
犬神さんと猫山さん[サンテレビ]
 2014/04/14深夜(正確には2014/04/15未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、くずしろ氏が「コミック百合姫」で連載中のコミック。未読。
 犬好きな女の子と、猫好きな女の子との、一話5分枠の短編百合アニメ。 それ以上でもそれ以下でもない感じ。 とりあえず観ておくか。
とある飛空士への恋歌[サンテレビ]
 2014/03/31深夜(正確には2014/04/01未明)放映終了。
 カルエル達が、空に浮かぶ島「イスラ」に乗って飛空士になる為の訓練を重ねながら「空の果て」を目指す旅を続け、遂に最初の目的地である「聖泉」に到着したら、そこで「空の一族」から攻撃を受けて、カルエル達学生も実戦に投入されて戦死する仲間が出たり、カルエルが知り合って飛行訓練のペアを組み親しくなっていったクレアとお互いの本当の素性を知ったり、「空の一族」の攻撃に負けそうになった所に、同じように「空の一族」と交戦している別の国と協力する事になったりと色々あった末に、「風呼びの力」を取り戻したクレアの身柄を引き渡す事と引き換えに「空の一族」と停戦する事になって、遂に「イスラ」が「空の果て」に到達して世界が創世神話の通りに創られている事が判ってきた一方で、「空の一族」に国交を開かせる為の新たな「イスラ計画」が実行され、カルエルもクレアを取り戻す為にそれに参加するという所で幕。 これから国交を結ぼうとしている相手に対して、いきなり戦端を開いていたのはいいのか、という気がしないでもないが。
 今時珍しい「主人公達が、世界の秘密を解き明かす為の冒険の旅に出る」という壮大な物語と、昨今では珍しくない高校を舞台にした学園群像劇と、革命で追われた元皇太子の少年と、革命の旗手となった特別な力を持つヒロインの少女とが、お互いの素性を知らない内に恋に落ちるが、後からお互いの素性を知って色々あるという、割と古典的な恋愛ものと、まだレーダー等の近代兵器が存在せず無線も音声ではなく電信が使われているという、少し古い時代の戦闘をリアルに(またはリアルっぽく?)描いた戦争ものと、よくもまあこれだけ様々な要素を詰め込んだものだと思うような作品だった。
 しかし、にも関わらずそれなりに上手く纏められていたように思えるのは、基本的な物語の筋立てを主人公のカルエルとヒロインのクレアとの恋の行く末に絞り、それ以外のキャラクター達の関係を(訓練機に同乗するペア同士がそのまま恋愛関係に発展するなど)シリーズの早い内に整理しておき、必要以上に人間関係が複雑になる事を避けていたのが良かったのだと思う。 そのお蔭で、飛空科のメンバー達それぞれの描写もきちんとする事ができていたし、カルエル・クレア・イグナシオといった複雑な事情を持つキャラクターの過去もしっかりと描く事ができて、彼らの成長振りについての描写も納得がいくものになっていたと思う。
 ただその一方で、何故か一切の交渉に応じない「空の一族」の謎(そもそも「聖泉」に立ち入る者を無差別に攻撃してくるというのでは、彼ら自身が待ち望んでいた「風呼びの力」を持つ少女を誤って殺してしまう可能性もあった訳だし)や、何か重要な役として登場するのかと思っていたら、結局最後まで姿を見せる事が無かった「空の一族」の「銀狐」や神聖レヴァーム皇国の青い機体の凄腕のパイロット、更に最後の最後になってどこかの国の諜報員か何かだったらしい事が明かされた寮長など、思わせぶりに出しておいて結局そのまま、という点も残っていて、少し消化不良に思える所があったのが残念。
 作画の面でも、3DCGを使った空中戦等は良かったが、手描きの部分、特にキャラクターの作画に時々「これは修正が必要なんじゃないか?」と思うような所があったりして、最近の作品のレベルから見るとやや残念だったかもしれない。 個人的には許容範囲ではあったが。
 後は、物語が、結局クレアの持つ超常的な「風呼びの力」によって収束してしまう、という辺りが、多少安易かなと思えた。 そもそも、何故クレアがそんな力を持っているのか、という点については何も説明が無かったし。 それと、最終回で、素性を明かしたカルエルの「演説」でアッサリ支持に回ってしまう民衆が、少しチョロ過ぎる気がする。 壇上にいるのが、ほんの6〜7年前の革命で打倒した、憎むべき皇族の皇太子だというのにアレでいいのか、という。 まあ、これはもう、「そーゆーものだ」と思うしかないのかもしれない。
 そして、個人的には、ヒロインとしては、クレアよりもアリエルの方がより魅力的だった、というのもあるかも。 カルエルの素性を知りながらも、家族として接し、時によっては友人として、姉として、妹として、そしていつの間にか恋愛の対象として、カルエルに対する心情を変化させていくその姿は、実に可愛らしく、またいじらしかった。 惜しむらくは、最後はあんな風にカルエルへの想いを隠して潔く身を引いてしまうのではなく、整備士としてでも新たな「イスラ計画」にも参加して、結局カルエルについていってしまい、クレアの「ライバル」としての役回りを貫くとか、もう少しアクティブに行動してほしかったという気もするが。
 そんなこんなで、全体的に見ると、色々と気になる点はあるものの、まあまあ楽しめた作品だった。
ノブナガン[読売テレビ]
 2014/03/31深夜(正確には2014/04/01未明)放映終了。
 
バディ・コンプレックス[読売テレビ]
 2014/03/31深夜(正確には2014/04/01未明)放映終了。
 
ノラガミ[毎日放送]
 2014/03/24深夜(正確には2014/03/25未明)放映終了。
 「元の体に戻りたい」というひよりの願いを叶える方法はなかなか見つからない一方で、夜トが新しい神器を得て雪音と名付けたり、夜トがひよりに貧乏神の小福を紹介したり、昔、夜トに自分の神器を斬られた為に夜トを狙う毘沙門という神様に襲われたり、雪音が悪い事をした所為で病んでしまった夜トを助ける為にひよりがあちこち駆け回って手を尽くした甲斐があって雪音が罪を後悔して心を入れ替えたお蔭で夜トが助かったりと色々あった挙句、様々な神に同時に使われる神器の野良と、かつて禍津神として夜トと共に戦い人や神器や神までも斬りまくっていたラボウという神が現れて夜ト達を襲い、ひよりも野良に夜トに関する記憶を奪われたりしたので、夜トがラボウと決着をつけに行ってラボウと激しい戦いになるが、ラボウが、ひよりの存在が邪魔になっている事に気付いて、自らアヤカシを取り込み、ひよりの記憶を封じ込めた玉を破壊してまでして夜トを昔の禍津神の状態に戻そうとしたが、ひよりが自力で野良にかけられた術を解いて記憶を取り戻した事でその企みも失敗に終わり、夜トの手で引導を渡されてラボウは滅び、ひよりは「縁を切ろう」という夜トの申し出を断って、これからも夜トや雪音と一緒にいる事を選ぶという所で幕。
 結局、野良の目的は、ラボウを使って夜トを昔の禍津神に戻す事だったのか、それとも別の目的があったのかはよく判らないままだったな。 野良が最後に「ととさまに報告する」とか言ってたけど、「ととさま」って父親の事か?  謎だ。
 とにかく、最初から最後まで、ひよりが可愛くて仕方がなかった。 もうひよりだけいればいいかな(<いやいや)。 可愛いし、健気だし、芯がしっかりしているし、パンツも裸体も惜しげなく見せてくれるし(<そこかい)。
 全体的にアクションシーンもよく出来ていて格好良かったと思うけど、やはり刀で斬りかかる時にジャンプするという「お約束」から脱する事はできなかったようでそこが残念だった。 せっかく得物として刀を使うなら、剣術アクションにもっと拘りというか独創性というか、何か「魅せる」所があればよかった。 アヤカシを斬った時のエフェクトは綺麗で格好良かったと思うけど。
 しかし、結局ひよりの魂が抜け易い体質は何も変わってないのはいいのか、という気がする結末だった。 魂が抜けた後の身体の扱いも、回を追うごとにどんどん蔑ろになっていってたし。 仮にも年頃の女の子の身体の扱いがそんなんでいいのかという。
 ひよりが、夜トの匂いで記憶を取り戻したというのは、匂いと記憶とは密接に関わりあっていて、匂いを嗅ぐ事で記憶が喚起される事があるという、現実の科学的な知見が元になっているのかもしれない。 というか、野良はひよりの記憶を奪ったり消したりしていたワケではなくて、単に思い出せないように封じていただけだったのか。 という事は、あの壊された玉はいったい何だったんだという。 よく判らん。 ラボウというのは原作者の手によるアニメオリジナルのキャラクターだったらしいので、この展開も多分アニメに「キリ」を付ける為のものだろうから、その辺りの細かい設定はあまり気にしない方がいいのかもしれない。
 とにかく、ひよりの体質については何も解決していないし、野良も結局そのままで決着がついていないし、兆麻が夜トに恩義があるとかいう話についても何も語られていない(と思う)しで、色々と投げっ放しになっている事が多いので、できれば続編に期待したいところである。 まあ、「後は原作を読んでね」エンドなのかもしれないが。
桜Trick[毎日放送]
 2014/03/31深夜(正確には2014/04/01未明)放映終了。
 

火曜日

マジンボーン[テレビ大阪]
 2014/04/01テレビ大阪にて放映開始。 バンダイのトレーディングカードアーケードゲーム「データカードダス」の同名のゲームを中心とした、メディアミックス作品のアニメ版。 コミカライズ版が「最強ジャンプ」で連載中らしい。 タイトルの「ボーン」は「bone」で「骨」の方か。 ゲームもコミックも見た事が無い。
 謎の隕石落下事件が頻発している中、突然現れた謎の宇宙人に襲われた主人公が、謎の石の下に隠れていた石版と接触したとたんに、謎の変身を遂げて戦うヒーローとなり人類の存亡をかけた戦いに巻き込まれていくという話…だろうか。
 謎ばかりの展開なのはともかく、シナリオの展開が何か波長が合うというか、テンポが良いし、主人公達のリアクションもごく自然な感じというか普通の感覚でスッと納得できるものになっているので、唐突な話なのに気持ちよく先に進んで行く感じが割といい。
 主人公の幼なじみ(?)でオカルト妄想好きな女の子も可愛いし、おっとりしててものに動じないというか天然ボケな感じのそのお母さんもいい感じではある。
 ただ、基本的に原作がカードバトルものっぽいので、この先の展開が少し趣味とは外れて行きそうではあるな。 あの、いきなり着替えシーンを披露してくれた幼なじみ(?)の女の子目当てだけで観続ける気になれるかどうか。 とりあえず様子見で視聴継続。
 それにしても、あれだけ派手に大穴開いてるのに、パトカーの一台も来ないというのはやはり不自然だよなあ。 その辺りをどう処理するか。 後、あの「バンド組んだ」とかどうとかいう、本編と全然関係無さそうなエンディングはいったい。 主人公達がバンドを組んだりするんだろうか。
東京レイヴンズ[サンテレビ]
 2014/03/25深夜(正確には2014/03/26未明)放映終了。
 
咲-Saki-全国編[テレビ大阪]
 2014/04/08深夜(正確には2014/04/09未明)放映終了。
 いよいよ全国大会が始まり、トーナメント第1回戦を勝ち抜いてベスト16に進んだ清澄高校麻雀部が、ベスト8進出をかけて激戦を戦い抜き、遂に他の強敵達を制してトップでベスト8進出を決め、次はいよいよベスト4となる決勝戦進出をかけた準々決勝が始まる、という所で幕。
 別視点の「阿知賀編」を除くと、前作終了から4年以上が過ぎての続編という事でどうなる事かと思っていたが、今回も、様々な美少女達が繰り広げる、異能力麻雀バトル(違……わない?)を楽しむ事ができた。
 シリーズ開始早々に全国大会から時間を遡っていきなり合同合宿の話に戻ってしまったり、第2回戦の優希の先鋒戦の展開が遅くて「この調子ではいったい1クールでどこまで話が進むのやら」と心配になったが、終わってみれば、試合の展開描写に巧みな緩急が付けられていて、第2回戦が終了して次戦がいよいよ始まる、というキリのいい所まできちんと描かれたので一安心。
 それに、シリーズで描かれる試合を、清澄が挑む第2回戦一つに絞り込んでいた事で、新しいキャラクターも対戦相手の3校にほぼ限定されたし、その3校それぞれについても、各キャラクター達のエピソードを適宜挿入する事もできて、キャラクター描写もちゃんと出来ていて良かったと思う。 更に、最終回を丸々エピローグ的な話に費やして、僅かな時間であっても和と旧知の阿知賀のメンバー達との再会も描かれ、「阿知賀編」と交錯する物語の面白さも出ていた。
 また、本作の目玉となる(と思っている)麻雀のシーンも、途中までは、本作品としては地味な感じの演出で済ませていると思っていたが、それも、大将戦における咲の化け物じみた戦いを派手に演出し際立たせる為に、それまではワザと控えめにしていたのではないかと思える。 対戦相手の姫松高校大将・恭子が、咲達他の3人を見て「怪物の見本市…普通の麻雀させてーな」等と言っていたが、それはまさに、本作品を観ている自分のツッコミを代弁してくれているようで可笑しかった。
 「女子高生」と「麻雀」という異色の取り合わせでありながらも、その物語の基本的な構成は、まるで昔ながらのスポ根もののようであり、割とすんなりと理解できる。 また、それぞれのキャラクターが見せる、半ば超能力のようなオカルトじみた様々な能力は、野球ものの「魔球」や、ヒーローものの「必殺技」のようなものと思えば、さして気にならない。 少なくとも、自分は麻雀を殆どやった事が無く、基本的なルールしか知らないという事もあってか、真面目に麻雀の試合を描かれるより、むしろ作品を彩る要素として楽しめた。
 しかし、前のシリーズからこれだけの期間が開いても、トーナメントの一試合を描くだけで終わってしまうとは、これは次の続編ができるのはいったいいつの事になるやら。 というか、前のシリーズ終了時には、原作のストックが尽きたどころかマイナスになっていた、などという噂も聞いた事があるが、今は原作はどこまで話が進んでいるんだろう。 今のところ、アニメの公式サイトを見ても、続編の情報等は特に出ていないみたいだし。 このままアニメの続編が制作されず、「続きは原作を読んでね」になりそうで心配だ。
 それにしても、今回も「はいてない」のは相変わらずだった。 それどころか、今回は、永水女子の副将のように、殆ど「着ていない」ようなキャラまでいるし。 ここまでくると、あざといというよりは、むしろいっそ清々しい。
サムライフラメンコ[関西テレビ]
 2014/04/01深夜(正確には2014/04/02未明)放映終了。
 

水曜日

マケン姫っ! 通[サンテレビ]
 2014/03/19深夜(正確には2014/03/20未明)放映終了。
 
未確認で進行形[ABCテレビ]
 2014/03/26深夜(正確には2014/03/27未明)放映終了。
 
蟲師 続章[ABCテレビ]
 2014/04/09深夜(正確には2014/04/10未明)ABCテレビにて放映開始。 「水曜アニメ・水もん」枠の一つという扱いになっている。
 2005年10月〜2006年3月にフジテレビ系列の関西テレビで第20話までが放映され、その後2006年5月〜6月にBSフジで地上波放映分を振り返る特番と残りの6話が放映された作品の続編。 事前の告知によれば、今回は分割2クール構成で、原作コミックに描かれたエピソードは全てやるらしいので、また楽しみである。 主なスタッフ・キャストに変更は無い、という事らしいので、その点でも安心して観られるだろう。 実際、改めてテレビ放送で第1話を観た限りでは、ストーリーの面白さは原作の力が大きいとしても、動きや間の取り方、声優さんの演技や音響・BGM等々、原作の魅力をしっかりと再現した上にアニメならではの要素を付け加えて、更に魅力を増した作品に仕上げているのは第1期と変わりない。 土井美加さんの、少し不気味な雰囲気を持ったナレーションも健在で、十二分に期待が持てる。
 ただ、この「続章」に先立って新たに制作された「特別篇」は、関東地区の地上波数局と、BS11、及びニコニコ生放送でのみ放映されるという、残念な形になってしまった。 ニコニコ生放送で観る事はできたが、やはり画質は劣るし、コマ送り等も難しいしで、テレビ放送を録画したものを観るのと比べると、どうしても不満が残る。

木曜日

いなり、こんこん、恋いろは。[サンテレビ]
 2014/03/20深夜(正確には2014/03/21未明)放映終了。
 うか様の神通力の一部を貰って、現実に存在する人間限定とはいえ変身能力を手に入れたいなりが、高天原に呼び出されて天照大神に試されたり、過剰なシスコンの兄の燈日や、やはり過剰なシスコンのうか様の兄の大年神に困らされたり、墨染さんと仲良くなった事で今までつるんでいたマルちゃんと一波瀾あったが結局皆墨染さんと仲良くなれたり、ゲームを通してうか様と燈日が妙に仲良くなったり、うか様が神無月に出雲に行った時に無理矢理お見合いをさせられたりと色々ある中で、いなりの中の神通力が暴走したり、無意識の内に変身以外にも神通力を使ってしまうようになってしまって、このままでは神通力と共に神という「存在」そのものが、うか様からいなりに移ってしまっていなりが本物の神様になって、代わりにうか様が消えてしまうという事を知ったいなりが、高天原の天の岩戸に閉じ込められているうか様を助ける為に、コンらキツネ達の力を借りて高天原に駆けつけ、キツネ達や大年神と力を合わせて天の岩戸を開いて(実は見かねた天照大神が手心を加えたお蔭で)何とかうか様が消えてしまう前に神通力を返す事ができて、いなりはうか様の姿を見る事はできなくなったが、改めて人間との絆を大切にする事を決めたうか様は、いつもいなりを見守っているという所で幕。
 正直言って、この「いなりが神通力を返してうか様を見られなくなってしまう」というラストは意外だった。 神通力を返したら、いなりは墨染さんの姿に戻ってしまう筈だと思っていたし(そもそもうか様がいなりに神通力を渡したのは、墨染さんの姿にしてしまって戻せなくなったのを、変身する事で何とかしようとした為だった訳だし。結局、第1話でいなりが墨染さんの姿になってしまって元に戻れない、という件は、うか様と神通力をやり取りした事で有耶無耶になってしまった気がする)、原作がまだ続いているらしいので(最近の原作付きの作品で多いような)ある意味「中途半端」な終わり方をするものだと思っていたので、こういう、いなりとうか様との言わば「決定的な別れ」が描かれる事になるとは意外な展開だった。
 とはいえ、燈日は相変わらずうか様を見る事ができるようだし(もしかしたら、うか様はこの後もゲームをしに燈日の所に遊びに来てるんじゃないのか?)、うか様も、いなりと交流を持つ前と同様にずっといなりを見守っているという事なので、話自体は再開しようと思えば何とでもできそうな感じではある。 それに、変身魔法少女ものは、最後には魔法の力を失って変身できなくなり、ただの女の子としての日常へと還っていくというのがお約束だし、ある意味では「王道」な展開と言えるかもしれない。 原作に忠実にあろうとするあまりにぶった切りのようなラストになったり、あからさまな続編ありきの終わり方をする作品もある中、物語をきちんと終わらせたという点は好い評価をしたい。
 ただ、全体的には、終盤の「いなりが神通力を返さなければうか様が消えてしまう」というややシリアスな展開が、前半のコミカルでテンポのいい話からは少し「浮いている」ような感じがするし、いなりが変身して取った言動が、後で本人の言動と矛盾を起こしてトラブルになりそうな所が殆どスルーされていたという、現実的な面での設定やストーリー展開の「甘さ」とアンバランスな印象を受けてしまって、正直今一つだった。 個人的には、墨染さんがマルちゃん達とも仲良くなる辺りが、物語的には頂点だったかも。
 それに、ミヤちゃんやうか様の両親達などの他の神様達や、いなり達にカミングアウトまでした墨染さんと京子との関係、そして何より、いなりの事が好きだと自覚した丹波橋(はじめは、丹波橋って実は凄く「女慣れ」してる奴なんじゃないかと思っていたが、どうやら単にまだ異性を異性として意識しない「お子さま」なだけだったようだ)といなりとの恋の進展等々、もっと描写がほしかった所もあり、せめて後2〜3話あればよかったのに、と思わなくもない。
 それでも、神様のクセに乙女ゲームに入れ込んでしまって二次元の男性しか愛せなくなっているうか様や、どちらもシスコンの度が過ぎる燈日や大年神等のキャラクター達の面白さや、人間キャラのほぼ全員が京都弁で喋るという辺りの関西ならではの親近感(特に墨染さんのようなタイプの美少女キャラが関西弁を喋るのはいいものだ)もあって、トータルでは佳作以上と思えた。
 それにしても、全10話しかない(コミックス第8巻に一話分ぐらいのOVAが付くらしいが)と判っていれば、もう一段上の画質モードで録画したのに。残念。
鬼灯の冷徹[毎日放送]
 2014/04/04深夜(正確には2014/04/05未明)放映終了。
 
お姉ちゃんが来た[KBS京都]
 2014/03/27深夜(正確には2014/03/28未明)放映終了。
 地上波の放映は他と録画が重なって半分ぐらい観られない回があったが、結局バンダイチャンネルで全話視聴する事ができた。 お姉ちゃんの一香が学校に来たり、一香の友達でクラスメイトの姉のルリルリやマリナさんと知り合ったり、一香が朋也のクラスの藤咲さんを敵視したり、クリスマスやバレンタインやホワイトデー等の定番のイベントが続いたりして、最後は朋也が風邪を引いて寝込んでいたらそれを看病していた一香が風邪を引く話で幕。 お約束だな。 でも、一人で事態を悪化させる前にルリルリを呼んだのは、一香にしては良い判断だったようだが。
 で、「DVD・BD版に続く」って何だと思ったら、やはりTV未放映エピソードがあるらしい。
 全体的には、思っていたより普通の話だったかも。 しかし、何だかんだ言いつつ、一香に過剰な愛情を寄せられるのに朋也もまんざらでもない感じになってしまうのは、やはり姉と弟だからか。 これが兄と妹なら、こういう展開の話にはなかなかならないだろうなあ。 藤咲さんは、プールの話で朋也にフラグが立ったと思っていたが、後のバレンタイン・デーの話を観た限りでは違っていたようで、何か意外だった。 でも結局、藤咲さんは最後まで報われなかったキャラだったような気がする。 その辺もったいないので、第2期があれば観てみたい。
 ところで、「このキャラが出るまではとりあえず観る」と思っていたルリルリは、あまりルリルリみたいじゃなかったのが残念。「バカばっか」とか言わなかったし(<そりゃそうだ)。

金曜日

ハマトラ[テレビ大阪]
 2014/03/28深夜(正確には2014/03/29未明)放映終了。
 ナイスとムラサキのコンビ探偵「ハマトラ」とその仲間達が、「ミニマム」という超能力を持つ「ミニマムホルダー」が関わる事件を、自らも「ミニマム」を駆使して解決していく中で、「ミニマムホルダー」ばかりを殺害しその脳を奪い去るという連続猟奇殺人事件や、後天的に「ミニマム」の能力を植えつけられた後発「ミニマムホルダー」が関係する事件が発生し、その黒幕としてモラルと名乗る人物の存在が判明し、モラルを捕まえようとしたナイスの友人の刑事・アートがモラルによって殺されてしまい、モラルの「全ての人間を『ミニマムホルダー』にする」という計画が実行されたが、ナイスの仲間の「ミニマムホルダー」達や警察の活躍、そしてナイス自身がモラルを倒す事で最悪の事態は回避されたが、決着のついたナイスとモラルの戦いの場に死んだと思われていたアートが現れ、瀕死のモラルを射殺して止めを刺した上に、何故かナイスにも銃を向けて引き金を引くという所で幕。
 この、主人公が、友人だった筈の男に銃を向けられ、画面が暗転して銃声だけが鳴り響いて終わるという引き方は、最近も「コードギアス」の第1期ラストでやってたな。 まあ、ありがちな引き方ではあるが。 ここで「全話完結」してしまったら何が何やら判らないまま、少なくともストーリー面に関しては最低の評価をしてしまう所であったが、どうやらこの7月から続編が始まるらしい。 始めからこのような分割2クール構成だったのか、急遽続編制作が決まったのかは判らないが、一応楽しみにはしておこう。
 「ミニマム」という超能力を持つ「ミニマムホルダー」が活躍する探偵もの、という事で、ミステリーや謎解きの面白さを楽しむのではなく、「ミニマム」を使ったバトルやら何やらを描くアクションものとして楽しむ作品、というのははじめから判っていたので、その点では様々な能力を持つ「ミニマムホルダー」達が登場して、様々な事件を引き起こしたり、またそれを解決したりといった物語を、時には(概ね?)コミカルに、時にはシリアスに、そしてテンポ良く描いた本作品は、結構面白かったと思う。 特に、ラストのナイスとモラルとの対決の中で、これまでナイスと関わった人達がナイスに応援のメールを送っているのを、ナイスが「集中できないだろ!」と携帯を投げ捨てるという、普通ならナイスが孤独などではない事を示すシーンとして感動的に描くような所を一瞬でギャグに変えてしまうような、「この期に及んでこのノリなのかよ!」とツッコミたくなるような、シリアスな中でも何処かに必ずコミカルな所を残しているような、良い意味で「軽い」演出は結構好きだった。
 また、アートやガスケといった、「ミニマム」の力を持たないキャラクター達にも、それぞれ見せ場が用意されていた所も良かった。 基本的に一話完結のスタイルでありながらも、背景にモラルの計画を置く事で、シリーズを通しての連続ドラマとしての構成もあり、例えばセオとレイのように半ばレギュラー化したり、第1話でやられた「ミニマムホルダー」が最終回で再登場してきたりと、一度登場したキャラクター達がその後の話でも様々な形で登場してくるという所も面白かった。
 とはいえ、最終回がモロに「新シリーズに続く」という終わり方であったし、また、「持つ者」の代表格であるナイスと、「持たざる者」の代表格であるアートとが、何故あれほどまでに友情を持つ関係に至ったのかという、このドラマの根幹を成す部分が謎のまま(おそらくは、殆ど語られないまま終わった、今は亡きアートの弟の存在が関係しているのだろうとは思うが)なので、ストーリー面に関しては評価が難しいのも確かである。 そこは、7月に始まる続編を待たなければならないが、できれば良い意味で「期待を裏切る」ような作品になってほしいものである。 何だかんだ言っても、この作品は嫌いではないので。
 それにしても、いきなり戦車が出てくるのは、さすがに唐突過ぎやしなかったか。 横浜に陸上自衛隊の駐屯地とかあったんだっけ?
ディーふらぐ![テレビ大阪]
 2014/03/28深夜(正確には2014/03/29未明)放映終了。
 
キングダム2[NHK総合]
 2014/04/04深夜(正確には2014/04/05未明)NHK総合にて放映開始。 第1期と同様、BSプレミアムでは既に放映が終了したものが地上波に降りてきた。 原作コミックはまだ連載中らしい。相変わらず未読。
 本編のタイトルロゴには「2」は付いていないが、EPGやNHKの公式サイトのページのタイトルには付いているし、また「キングダム 第2シリーズ」というのが正式な呼称のようだが、とりあえず短いし簡潔なのでこれで表記する事にする。
 監督が、神谷純氏から岩永彰氏に替わったのを筆頭に、キャラクターデザイン・美術監督と、主にビジュアル面のヘッドスタッフが交代しているのが少し不安要素かな。 キャラクターデザインが、全体的に線の濃い、より劇画的なイメージに変わっているが、これは時間が過ぎて、特に信や政のような若いキャラが成長して外見も大人びたものに変わってきたという捉え方をすれば、さほど違和感は無い。
 本編の開始時期は、第1期ラストで王騎将軍が戦死してから1年後からという所らしい。 飛信隊は三百人隊に増員され、信も三百人長に出世していると。 しかし服装は以前のままだな。 いい加減に服ぐらい新調してもいいだろうに。
 第1話は、とりあえず現在の中華情勢と、主要キャラの現状の説明といった感じか。 あの政の弟のクーデターに加担していた肆氏が、その実力を買われて新たに政の側近の一人に取り立てられたり、呂不韋が趙の王の息子(?)を利用しようとしていたり、貂が本当に軍師学校に入って蒙毅と共に昌平君の下で軍師としての勉強をしていたり、李牧の指揮で趙が東の燕との大戦に勝利したり、秦は周辺の国全てから国境をじわじわと攻められているものの何とか持ちこたえていて、その中でも飛信隊は、独立部隊として各地で小規模ながらも勝利を積み重ねていて、秦の内外にその名が知れ渡り始めていたりする中、突然あの李牧が趙の使者として秦を訪れる話から。
 飛信隊をはじめとして、新キャラが一気に増えてきたので覚えるのが大変そうだ。 とりあえず、羌カイがいつまで信と貂以外に女と悟られないのかが楽しみである(<そこかい)。
 ところで、政の夜伽の相手として出てきたキャラの演技が妙に下手だと思ったら、声優経験のロクにない元AKB48のメンバーらしい。 NHKはどこまで「AKBびいき」なんだよという。 それにしても政って今何歳という設定なんだっけ。 そろそろ女に興味が出てきてもよさそうなものだが。 ストイック過ぎるのも嫌みだぞ。
 後、OP・ED曲が少し作風と合ってないような。 「ヤマト2199」の2番目のOP曲みたいだ。
 何にせよ、今回もどんな物語が繰り広げられるのか、楽しみな作品である。

土曜日

宇宙兄弟[読売テレビ]
 2014/03/22放映終了。
 六太が、ビンセントのバックアップクルーとして選ばれて、キャプコムの訓練に励む一方で、日々人は、パニック障害を克服した事をNASAの幹部達の前でテストをして証明して見せたが、結局宇宙飛行士としての復帰はできない事を知らされて姿を消してしまい、それが心配でキャプコムの訓練にも集中できなくて、ビンセントに怒られたり新田に励まされたりしていた六太の所に、やっと日々人からの連絡が届いて、日々人はNASAを辞めてロシアで宇宙飛行士を続ける事になり、六太もキャプコムの訓練を無事に終えて月に行くビンセントの打ち上げを見送るという所で幕。 今までさんざん話を引き延ばしてきておいて、最後は端折り過ぎじゃなかろうかという気がする。
 シリーズ全体では2年間・約8クール分あったワケだが、作品としては、4クール目の、日々人が月面の事故から生還する辺りまでがピークだったように思う。 その辺りまでは、長めのカットでキャラクターの表情をじっくり描くという所や、一つのエピソードに長い尺を割いてしっかり描くという所等が、ドラマとして効果的にいい方向に作用していたように思うのだが、2年目に入る辺りから、「前回までのお話」や回想シーンが多くなったり、「ミスターヒビット」のコーナーができて本編の時間が短くなったりして、どうも「引き延ばし」している感じの方が強く思えてきてしまって今一つだったし、六太の「主人公補正」もだんだん気になるようになってきた。 それなのに、最終回は今度は端折り過ぎじゃなかろうかと思うぐらいアッサリし過ぎていて拍子抜けで、正直言ってシリーズ後半の構成には疑問が残る。 原作のストックが少なくなってきてしまった所為なのか、それとも制作方針の変更があったのか、理由は判らないが、結局、ちょっと長くやり過ぎたんじゃないかという気がしてならない。 シリーズ前半では、現実の本物の宇宙飛行士が本人役で出演したり、宇宙飛行士の選抜試験の様子をリアルに描いたり、日々人が月に行く時の打ち上げシーンの演出が良かったりと、「宇宙モノ」としての良い所が色々あっただけに、後半の出来は正直言ってかなり残念だった。
ニセコイ[毎日放送]
 第13話まで放映。
 
世界征服〜謀略のズヴィズダー〜[毎日放送]
 2014/03/29深夜(正確には2014/03/30未明)放映終了。
 ズヴィズダーに入った明日汰が料理や洗濯に明け暮れたり、超古代ウド川文明の遺跡などというものが出てきたり、ズヴィズダーと戦うホワイトライトという組織の戦士が明日汰の同級生の蓮華だったりと色々あった末に、ケイトと明日汰の父親の東京都知事とが戦ってケイトが勝ち、ズヴィズダーによる西ウド川市の征服が成ったと思ったら、今度はアメリカで同様に世界征服を企む連中との戦いが始まるという所で幕。
 年端のいかない幼女が世界征服を企むという、キャラクターの背景も舞台設定もどういう世界観なのかも、とにかく全てが何だかよく判らない、どういう結末になるのかも判らないという所が結構面白かったのだが、結末までワケが判らないままというのではどう評価したらいいものやら。 正直言って、一度觀ただけでは何が何だかサッパリ判らなかった。 とりあえず蓮華が可愛かったという事で。
キャプテン・アース[毎日放送]
 2014/04/05深夜(正確には2014/04/06未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 五十嵐卓哉監督・ボンズ制作によるオリジナル作品。
 父親を「事故」で亡くした少年が、何故か種子島宇宙センターの地下にある秘密基地にあるロボットに乗って宇宙からの侵略者と戦う話…だろうか。
 監督が五十嵐氏で、シリーズ構成が榎戸洋司氏で、アニメーション制作がボンズのオリジナル・ロボット・アニメというと、あの「STAR DRIVER」を創ったスタッフという事なので、正直言って「見た目はいいけどワケの判らない作品になるんじゃないか」という不安の方が期待よりも大きい。 とはいえ、舞台が種子島宇宙センターだったり、今どき合体ロボを主役メカにするというセンスがいい方向になればいいが、とも思うのでとりあえず様子見。
 でも、第1話で主人公が主役ロボットに乗って出撃する所までで終わったのは少し残念だな。ていうか、発進シーケンスが長過ぎる気がする。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ[毎日放送]
 2014/04/05深夜(正確には2014/04/06未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、言わずと知れた荒木飛呂彦氏のコミック。既読。
 2012年10月〜2013年4月に放映されていた「ジョジョの奇妙な冒険」の続編で、原作でいう第3部のアニメ化。 前作同様、コミックのオノマトペまで映像化するという所など、相変わらず忠実に作るようだ。
 過去に一度OVA作品のシリーズとして、原作から一部のエピソードがアニメ化されていて、それも面白かったので、本作も楽しみである。
 ただ、OVAを観た後に原作を一通り読んでみたが、OVA化されなかったエピソードが結構たくさんあって、それまでの第1部・第2部と比べると、やや冗長なシリーズだというイメージもあったので、その辺が今回のアニメ化でどうなるのかが少し心配か。
 ただ、原作既読と言ってもかなり以前の事なので、多分内容を結構忘れているだろうから、新鮮に楽しめるような出来になっている事に期待。
最初に戻る

2014年7月期

 例によって遅くなりましたが、前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び7月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です(一部まだ埋まっていない所がありますが、全部埋まるまで待っているといつまで経っても更新できないので…)。
 現時点での視聴本数は本。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

ハピネスチャージプリキュア![ABCテレビ]
 第23話まで放映。
 キュアハニーことゆうこが「ハピネスチャージプリキュア」のチームに加わったり、世界各地でプリキュアを倒しては鏡に閉じ込めている「プリキュアハンター」ことファントムが現れたり、キュアフォーチュンこといおなは、そのファントムにキュアテンダーだった姉のまりあを倒されてしまい、姉の跡を継いでプリキュアになった事が明らかになったり、母の日に贈り物を届ける為に、ひめ達が今は幻影帝国に完全に支配されてクイーン・ミラージュが陣取っているブルースカイ王国の宮殿に潜入しに行ったり、めぐみが何かブルー神様を意識し出したり、めぐみがプリキュアを特集しているテレビ番組「プリキュアウィークリー」のキャスターに取材攻勢をかけられたり、ひょんな事から仲間と一緒に戦う事の利点を知ったいおなが、自分がキュアフォーチュンだという事を明かして、めぐみとゆうこにチームを組もうと持ちかけたり、その際にアクシアを開けたのがひめだという事が明かされてしまったり、その事を知られたので逃げ出してしまったひめが、めぐみといおなが二体のサイアークを相手に息のあった戦いをしているのを見て二人がもうチームを組んでしまったと誤解してしまったり、その誤解が解けたと思ったら、今度はファントムが現れて大量のサイアークをばらまき、めぐみ達三人がその相手をしている隙に、独りで戦っていたキュアフォーチュンがファントムに「プリキュアの墓場」に誘い込まれてやられてしまい、もう少しで姉と同様に鏡に閉じ込められてしまいそうになった所に、めぐみ達三人が間に合って助け、更にひめが今まで集めたプリカードをキュアフォーチュンにあげて、それでファイルがいっぱいになったキュアフォーチュンが、新たなプリキュアの力を得る事を願って復活し、遂にファントムを追い詰めた所にクイーン・ミラージュが姿を現してまたもピンチになるが、ブルー神様の助けで何とか「プリキュアの墓場」から脱出できて、ひめといおなも仲良くなれて、「ハピネスチャージプリキュア」のチームにいおなが加わって四人になるという所まで。
 今回の「プリキュア」は、ここまでの所は、ドラマ的にもビジュアル的にもなかなかよく出来ているシリーズになっていると思う。
 アクシアを開けて幻影帝国を出現させてしまったひめ、その幻影帝国に姉を奪われた事もあってひめを許せないいおな、しかしとことんポジティブなめぐみと、ひたすら優しいゆうこの存在があって、更にひめがアクシアを開けてしまった時の事や、ひめもまた自分と同様に家族を幻影帝国に奪われながらも戦っている事を知っていおながひめを許す事になるまでの心情描写、それにめぐみやゆうこという共に戦う友達を得たひめが、独りで戦い続けているいおなの心情を思いやる描写等々、キャラクター達の心の動きが実に自然に描かれている。 そこに、「プリキュアハンター」ことファントムという強敵を配置する事で、4人が力を合わせて共に戦う事になるという、いわば「お約束」の展開にもきちんとした理由付けがされているし。
 「お約束」と言えば、この前の回でキュアフォーチュンの新しい変身アイテムが登場するという、いわば玩具の新製品を売る為の「テコ入れ回」があったが、それも、ただ誰かから新しいアイテムを与えられるという形ではなく、いおながひめから「償い」としてプリカードを譲り受け、それで何でも一つだけ願いを叶えられるとなった時に、ファントムや幻影帝国をただ倒すとか、姉を助けるとかいうのではなく、「皆を助ける」為にどうすればいいのか、その答を見つける為にはプリキュアの力を得て戦い続ける、といういおな自身の「意志」によって新しいアイテムを得る、という形になっているのがいい。
 また、舞台になっている「ぴかりが丘」の伝説が、どうやらブルー神様とクイーン・ミラージュの過去に関係しているらしいという因縁が見えてきたりして、そちらの事情も面白くなりそうだ。
 ビジュアル的な面でも、毎回のバトルシーンに挿入される3DCGのシーンが(いい意味で)ヘンだったり、キュアハニーの必殺技が、衛星軌道から巨大な四葉のクローバーが落下してきてサイアーク達を一掃する、という、まるで「エヴァンゲリオン」のあの使徒かよと思うようなド派手なものだったり、この第23話では板野サーカスばりの空中機動を描いて見せたりと、毎回見せ場があって面白い。 また、そういう派手なシーンばかりではなく、日常のシーンでもロングショットを効果的に使っていたりして、さり気に上手い画作りをしている所も好印象。
 演出の緩急も上手いし、毎回の「引き」だけでなくAパート終わりの「引き」も、毎回印象的で、早くBパートを観たいと思わせる。
 さて、間もなく折り返し地点という事もあり、遂にチームが4人になってまた新しい展開になりそうだが、シリーズ後半もこの調子で盛り上げていってくれる事に期待したい。
東京ESP[サンテレビ]
 2014/07/13深夜(正確には2014/07/14未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、瀬川はじめ氏が「月刊少年エース」に連載中のコミック。未読。
 人類を支配しようとする超能力者達と、それに対抗する超能力者達との戦いを描く話…かな。
 最初に出てきた神楽と黄泉って、「喰霊−零−」の主役だったあの二人と同一人物なのか。 原作者が同じだし。 道理で見た事がある顔だと思った。 その事もあって、あの特殊部隊の連中が、「喰霊−零−」の第1話と同様にいきなり全滅するんじゃないか(バイクに乗って戦う隊員がいる所まで同じだし)と思ったが、今回は違った。
 調べてみたら、どうやら「喰霊」と完全に同一の世界を舞台にしているようで、両作品のコラボ作品も連載されているとか。
 話自体は、超能力者同士のバトルものという、よくある話っぽいけど、原作者があの「喰霊」の瀬川はじめ氏で、アニメのスタッフも「神のみぞ知るセカイ」第1期・第2期の高柳滋仁氏と倉田英之氏がそれぞれ監督・シリーズ構成を務めるという事で、スタッフに期待して視聴継続。 時限爆弾満載のトラックで一般人を殺戮しようとし、抵抗する少年達を嘲笑っていた悪い方の超能力者の女が、いい方の超能力者の女に思いっきり殴り飛ばされる所とか、なかなか痛快だったし。 「喰霊−零−」とは違って、悲劇では終わらない話だといいが(「喰霊−零−」の話も、あれはあれで気に入ってるけど)。
 本来の主役らしい「白い少女」が過去に活躍していて、既に世間に超能力者の存在がかなり認知されているらしいという事で、また「喰霊−零−」と同様に第2話から時間を戻して過去の話に戻るのかな。 神楽や黄泉が活躍したりすると「喰霊−零−」のファンとしては少し嬉しいかも。

月曜日

さばげぶっ![サンテレビ]
 2014/07/07サンテレビにて放映開始。同日深夜(正確には2014/07/08未明)KBS京都でも放映開始。 原作は、松本ひで吉氏が「なかよし」に連載中のコミック。未読。
 父親が「転勤族」の為、転校を繰り返している主人公の女子高生が、転校先の高校で成り行きからサバイバル・ゲームをする「さばげ部」に入部する事になり、意外とサバゲーの才能がある所を見せてサバゲーにハマる話…かな。
 OPのマズル・フラッシュが本物にしか見えないとか思っていたら、本編でも主人公が初めて銃を撃つ時にはちゃんとゴーグルをしていたのに、実際にゲームをする時には誰もゴーグルを着けていないとか、モデルガンなのにどう見ても本物みたいな音や威力があるようにしか見えないとか、色々ツッコミたい所があったが、それらが全部、玄田哲章さんのナレーション(とそのナレーションに更にツッコミを入れる主人公)で「妄想である!」で片付けられてしまうというノリの良さが面白い。 このノリが続くらしいので視聴継続。
 それにしても、こんな漫画が連載されているとは「なかよし」も変わったなあ。 いや、特によく読んでいたワケでもないのだが。
ノブナガ・ザ・フール[テレビ大阪]
 2014/06/23深夜(正確には2014/06/24未明)放映終了。
 
月刊少女野崎くん[テレビ大阪]
 2014/07/07深夜(正確には2014/07/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、椿いづみ氏が「ガンガンONLINE」で連載中のコミック。未読。
 主人公の女子高生が、好きな男子に勇気を出して告白しようとしたが、実はその男子は月刊少女漫画誌に連載を持っているプロの少女漫画家で、ファンだと勘違いされた上に、成り行きでアシスタントまでやる事になってしまうというラブコメ…かな。
 OP担当がりょーちもさんというのに少しビックリ。
 しかし、背が高くて、ガタイが良くて、目つきがあまり良くなくて、デリカシーが無くて、鈍感な男子が、繊細な心理描写で定評のある恋愛ものの少女漫画を描いているという、あまりにも無理があるようなギャップを、テンポのいい演出や台詞回しと、主人公の女子高生・佐倉千代の的確なツッコミと告白したいができない乙女らしい描写とで、実に上手くコミカルに描いていて面白い。 視聴継続。
 しかし、月刊誌連載のマンガ家って、アシスタントがいないのだろうか。 というか、千代は美術部員と言ってたように思うが、部活はいいのかという。
 後、あの4輪の二人乗り用自転車って本当にあるのかな、と思ってググッたら、作中に登場したほぼそのままの形のが実際にあるようだ。 でも、CMでBパートのネタばれをするのは止めてほしかったが。
 監督の山崎みつえ氏という人は記憶に無かったが、調べてみたら制作進行から始まって、演出や絵コンテ、助監督等と徐々にキャリアを上げてきて、「八犬伝−東方八犬異聞−」で初監督を務めた人らしい。 道理で、ツボを押さえた手堅い演出だと思った。 本作でもEDアニメーションの絵コンテ・演出を自らやっているが、千代がくるりんと回る所とか、女の子を可愛らしく魅せるのが上手いという感じがする。 千代役の小澤亜李さんという人も、主役はこれが初めての若手声優さんらしいが、なかなか上手い。
 ただ、作画でどうしても気になってしまったのが、千代のトレードマークになっている左右の大きなリボンの水玉模様が、リボン本体の動きと微妙にズレて動くカットが目立つ所。 あそこだけは今後改善してほしい。
犬神さんと猫山さん[サンテレビ]
 2014/06/30深夜(正確には2014/07/01未明)放映終了。 他の作品と被るので、もしかしたら全話観られないかもと思っていたが、幸い全て観る事ができた。
 色々あった挙句、皆で夏祭に行って、夜店を回ったり花火を見たりする話で幕。 まあ普通に百合アニメだったような。 猫山さんがヤキモチ妬いたりする所は、少し可愛かったけど、あまり特筆するような所も無かったような気がする。

火曜日

マジンボーン[テレビ大阪]
 第14話まで放映。
 
ハナヤマタ[テレビ大阪]
 2014/07/08深夜(正確には2014/07/09未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、浜弓場双氏が「まんがタイムきららフォワード」に連載中のコミック。未読。
 やりたい事が見つからず、好きな事に打ち込んでいる周りの友人達が輝いて見え、自分も輝けるもの、または自分も輝ける世界に連れて行ってくれる誰かが現れるのを待っているような、消極的で受け身な性格の女子中学生の主人公のなるが、留学生としてアメリカから転入してきたハナと出会った事で、「よさこい」の世界に足を踏み入れていく事になる話…なのかな。
 タイトルの意味もよく判らない作品だった(後で調べたら、主役5人の名前の頭文字を並べ替えたアナグラムらしい)が、とりあえず観てみたら、とにかく画が綺麗だった。 満開の桜の下で美しい着物を着て踊る金髪碧眼の美少女、花火、夕暮れの屋上から見える空。 ファンタジーやメルヘンの世界に憧れる主人公・なるが思い描いているような風景が、現実に飛び出してきたような、そんな印象がある。
 ていうか、そもそもハナの身体能力が人間離れしているようにしか見えないのだが、実は本当に妖精さんだったりするんじゃなかろうか。
 「よさこい」というと、何となく高知のイメージが強いのだが(「海がきこえる」の影響かもしれない)、元々は確かに高知の民謡の「よさこい節」と「よさこい祭り」が原点らしい。 それが、1990年代から全国各地で「よさこい祭り」の形式を踏襲した祭りが開かれるようになっていったとか。 本作の舞台は鎌倉だが、「湘南よさこい祭り」というのが近くの平塚市で開催されているらしい。
 とにかく、ハナをはじめとして、ヒロイン達が着るあの華やかな着物で画を動かす(しかも踊る)という難易度の高そうな作画にどう挑むのか、制作のマッドハウスには期待したいところ。
 後、主人公のなるが、剣術をやっていたのも気になる。自主的にやっていたように見えたが、あれはなるがやりたい事ではないのかな。
 ちなみに第1話の絵コンテが神戸守さんだった。 やはり鎌倉が舞台だった「コメットさん☆」の監督だったから、というワケでもないだろうが。
ばらかもん[サンテレビ]
 2014/07/15深夜(正確には2014/07/16未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、ヨシノサツキ氏が「ガンガンONLINE」で連載中のコミック。未読。
 賞を取った書を、偉い人に酷評されて思わず殴ってしまった若い書道家が、ド田舎の島に引っ越して、そこで悪ガキや島の人達との生活を送る中で、人間としても書道家としても成長していく話…かな。
 何か鬱々とした話なのかと思っていたが、悪ガキその1のなるが、とにかくよく動くしよく喋るしで、鬱になっている暇が無いぐらい楽しいという話で意外だった。 田舎暮らしと言えば、最近では「のんのんびより」などの作品もあったが、これは主人公が若いとはいえ大人なだけに、田舎暮らしの良い所だけではない描き方がされるのか、それともこの調子でコミカルな話が続くのか、楽しみなので視聴継続。
 舞台になっている島は、一応空港もあるからそんなに小さい島ではなさそうだが、長崎のどこからしいというぐらいで、特に具体的な島名は出てこなかったような。 空港の名前は、アレは実在の名前かどうか調べていないから判らない。 タイトルの「ばらかもん」は、長崎の五島列島の方言で「元気者」を意味する言葉らしい。
Re: ハマトラ[テレビ大阪]
 2014/07/08深夜(正確には2014/07/09未明)テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルは、「リプライハマトラ」と読むらしい。 「Re:」と「ハマトラ」との間には、正確には「_」(アンダースコア)の左右に短い縦線の付いた記号が入るようなのだが、Shift-JISでは出せないので、都合上空白文字にしている。 UTF-8では出せるのだが、これは何ていう記号なんだろう。
 それはともかく、本作は2014年1月〜3月に放映されていた作品の第2期。 と言うよりは、分割2クールの2クール目なのかな。
 第1期のラストから3ヶ月後、横浜は以前の平穏さを取り戻していて、ミニマムホルダーはナイス達の活躍であの騒乱事件が治まったという事もあって、以前よりも社会的に認められる存在になっているらしい。 そして、ムラサキは、今ははじめとコンビを組んで、相変わらず探偵業をやっているらしい。
 いきなりナイスの告別式とかやってるし、新聞にもナイスは「病院に搬送後に死亡」とか書かれていたらしいが、こういう場合、たいてい「実は生きていた」というのがお約束なのだが、さて…とか思っていたら、いきなり第1話から再登場するし。 やはり死んでなかったか。 生きていると知っていながら、皆があんな芝居までして死んだと偽っていたのは、アートを欺く為かな。
 で、今回の仕事は、「高速」のミニマムを持つヒカルという有名タレントのモテ男の身辺警護。 Bパート最初の、ヒカルの日常を描いたギャルゲー風妄想場面のキャストが異常に豪華で気合が入っていて可笑しい。 しかし、実はヒカルを売り出していたプロデューサーが、熱心なファンの女性に「握手券」を買わせてヒカルと付き合えるようにして利用していたと。
 で、すっかり悪役の黒幕風スタイルが板についているアートは、ミニマムホルダーを集めて何やら企んでいるらしいが、警察官はもう辞めたのかな。
 とりあえず、第1期同様に、シリアスな中にもヘンな軽いノリが混ざっている作風は相変わらずのようなので視聴継続。

水曜日

まじもじるるも[サンテレビ]
 2014/07/09深夜(正確には2014/07/10未明)サンテレビにて放映開始。 同日、KBS京都でも放映開始。 原作は、渡辺航氏が「月刊少年シリウス」に連載中のコミック。未読。
 ひょんな事から、魔女の少女と関わる事になった非モテ男子が主人公のコメディ…なんだろうか。
 魔女のるるもの魔法を使えるチケットを手に入れたが、それを使うと自分の命が縮むし、使わないとるるもの修行が終わらず魔女の資格を取り戻せない、というのは、コメディの設定としては少しシリアスな気がするが、無愛想だが少し恥ずかしがりというるるもがまあ可愛いので一応視聴継続。 ただ、エロ方面は少し抑え目にしてくれた方がありがたいが。 ていうか、お別れに妹にブラジャーを贈る姉ってどうなんだ、という気がするが。
 まだ連載中の原作付きの作品ではあるが、現在は第3部となっていて、第1部・第2部は既に完結しているという事らしいので、中途半端な所で終わるという事が無さそうなのは一応期待しておきたいところ。
蟲師 続章[ABCテレビ]
 2014/06/25深夜(正確には2014/06/26未明)放映終了。
 分割2クール構成という事をはじめから知っていたからいいものの、全10話で終わりというのは、やはりもの足りなさを感じる。 もっとも、それも作品自体の出来が良かったからなのだが。
 殆ど原作通りに作っているらしいので、ストーリーに関しては原作の力が大きいのだろうが、アニメ化によってそれに付加される動き・色・音声・効果音・楽曲等々が、第1期に引き続いて素晴しいレベルになっている。
 止める所は思い切って完全な止め画にし、動かす所は徹底的に動かしている。 それも、ただ立ち上がるとか座るとか、そういう日常的な動きに徹底的に拘っている所が凄い。 監督の話では、基本的に2コマ撮りで、カットによっては1コマ。3コマは殆ど使わないらしい。
 また、これは「特別編」のオーディオコメンタリーで聞いたのだが、蟲は第1期から全て手描きだというのがまた驚かされる。 後からデジタル処理を追加したり、群れのシーンではコピーをして数を増やしたりしているらしいが、基本の動画はCGを使っていないという。 あの、不気味だったりコミカルだったりする、不可思議な蟲の動きは、手描きの味わいが十二分に活かされている。
 そして、作品を彩る様々な音も素晴しい。 声優さんの演技、足音等の効果音、そしてシーンを盛り上げる音楽。 特にBGMに関しては、ピアノやギター等のメジャーな楽器をできるだけ避け、一見するとどうやって演奏するのかよく判らないような珍しい楽器を色々探してきて創っているという。 そのようにして創られたBGMは、現実に近い風景でありながら、人知れず生きている蟲に満ち溢れたこの不思議な作品世界に実によく似合っている。
 さて、この続きは今秋放映される予定との事なので、そちらもまた楽しみである。
アルドノア・ゼロ[ABCテレビ]
 2014/07/09深夜(正確には2014/07/10未明)ABCテレビ「水もん」枠にて放映開始。 あおきえい監督・A-1 Pictures+TROYCA制作のオリジナル作品。 ストーリー原案にニトロプラスの虚淵玄氏、キャラクター原案に「青い花」等の志村貴子氏が参加している等、内容そのものよりスタッフの方が前評判に貢献していた…ような気がする。
 月面で発見された、異星の古代文明が遺していた「ゲート」によって人類が火星に移住している世界で、火星で建国された国家と地球との間で戦争が起こり、それに主人公の少年達が巻き込まれていくという話…かな。
 「アルドノア」というのは、月面と火星で見つかった、数万年前の異星文明の遺跡、あるいはその古代文明そのものを指す名前らしい。 その古代文明の技術を手に入れた事で、火星に移住した人類は高度な技術を身に着け、更に国まで作って地球に戦争を仕掛けてきたと(この辺りは、殆ど「機動戦艦ナデシコ」だな)。
 しかし、その煽りで月面の「ゲート」が暴走して、その結果、月が半分ぐらい吹っ飛ぶような大惨事が起きて、その後15年間、地球と火星との間では一応休戦状態が続いていたが、その間も火星側は戦争の準備を進めていて、親善使節として地球を訪問した火星の王女が暗殺されたのを口実にして戦争を再開したという事か。
 それにしても、月が半分ぐらい粉々になってしまったら、その欠片がしょっちゅう地上に降り注いでとても普通に生活する事なんてできない状態になっていると思うのだが(「COWBOY BEBOP」がちょうどそんな世界になっていた)。 月が壊れてから数百年や数千年の単位で時が過ぎていて、軌道上の欠片が落下しきった後だというならともかく、まだ15年しか経っていないらしいし。
 また、アポロが月面で遺跡を見つけたと言っていたが、見た感じではかなり巨大な、見るからに人工物といった風情の物だったのはどうかと。 アポロが着陸したのは全て月面の地球側の、それも赤道に近い所だったのだから、そんな物が着陸地点の近くにあったら、アポロが行く前にとっくに地上からの観測で見つけられていた筈だし。
 更に、アポロが月面の「ゲート」を発見してから、最初の戦争で「ゲート」が暴走するまで僅か30年弱しか経っていない筈なのに、その間に火星で造られた国家の連中が、何故あんな古式蒼然とした、中世の王国風のスタイルになるのかも謎だ。 建国した奴が、そういう中世趣味の人だったのだろうか。 それで言えば、「ヴァース帝国」という、民主制ではなく専制君主政の国家になっているというのも不思議なところ。 「ガンダム」のジオン公国のような経緯でもあったのだろうか。 そういえば、王女のお付きの少女によれば、「ヴァース帝国」の連中は、「アルドノア」の力を得た事で進化した新人類になった、とかいう、ある意味選民思想に染まっているようだが、その辺りも何か「ガンダム」っぽい。
 こういう、他作品との類似点で言えば、火星と地球との和平を願う王女と、その傍にいる地球出身の少年という図は、何となく「コードギアス」っぽいし、異星文明の遺跡が暴走して破滅的な事態が発生した、というのは「エヴァンゲリオン」のセカンド・インパクトっぽい。
 あと、火星の王女がやって来るというのに、警備体制が甘過ぎるように見えるのも気になる。 主人公達がいた、パレードのコース上の陸橋には全く警備の姿が無かったようだったし、あんな見るからに怪しいトラックを、王女のパレードのコースが見える所に置くのを見逃すとか、どう見ても警備体制がザルだったとしか思えない。 もっとも、これらが全て、王女の暗殺を口実にして休戦を破棄し地球に侵攻するという火星側の自作自演だというならまだ納得もいくが、それでも地球側の警備体制が甘い事の理由にはならないし。 まあ、あの襲撃を受けた王女もどうせ影武者で、本物はちゃんと生きているんだろうとは思うが。
 それと、主人公の少年が、どうも落ち着きすぎているというか、何か精神的な障害でもあるんじゃないかというぐらい反応が薄いのも気になる。 ああいう性格になる事情でもあるのだろうか。 家族に両親の姿が無く、家事もやっている所を見ると、姉と二人暮らしのようなので、その辺りに何か理由があるのかもしれないが。
 とりあえず、そういった諸々の設定のアラ(に見える所)や、他作品との類似点(に見える所)が気になるし、色々と疑問だらけなのだが、それらの点が今後解消される期待も込めて、話自体は面白そうなので、一応視聴継続。 まあ、ストーリー原案があの虚淵玄氏だからといって、あまり鬱々とした話にならない事を希望したい…無理だろうけど。
 それにしても、本作の公式サイトは、何故あんなに判り難い作りなんだ…?  デザインに凝ればいいというものでもないだろうに。

木曜日

黒執事 Book of Circus[毎日放送]
 2014/07/10深夜(正確には2014/07/11未明)毎日放送「アニメイズム」枠にて放映開始。 原作は、枢やな氏が「月刊Gファンタジー」に連載中のコミック。未だに未読。
 2008年10月〜2009年3月の第1期、2010年7月〜9月の第2期に続く、「黒執事」のアニメ第3期。 原作の「サーカス編」というパートのアニメ化らしい。 第1期・第2期とはメイン・スタッフの殆どが入れ替わり、変わらないのはキャラクターデザインとアニメーション制作がA-1 Picturesという所ぐらいか。 物語としても、セバスチャンがシエルの魂を食べて物語自体が完結してしまったアニメ第1期、そのシエルが復活するアニメオリジナルのストーリーだった第2期とは繋がっていないようで、敢えて言えば第1期の途中からの続き、みたいな感じになっている。
 第1話も、本筋のサーカスは最後の「引き」として少し出てくるだけで、シエルやセバスチャンをはじめとするファントムハイヴ家のキャラクターの紹介や、「女王の番犬」としての仕事のこと、そしてセバスチャンがシエルと魂の契約をしている「悪魔」であることなど、初見の人にも判り易いように作品世界を説明するような話になっている。
 とりあえず、アニメ第1期のラストや第2期は「無かったこと」として観た方がよさそうだ。 まあ、メイン・スタッフが変わっても、作品の「味」は変わっていないようなので、今期も一応楽しみにしている。
白銀の意思 アルジェヴォルン[毎日放送]
 2014/07/03深夜(正確には2014/07/04未明)毎日放送「アニメイズム」枠にて放映開始。 大槻敦史監督・XEBEC制作のオリジナル作品。
 資源に恵まれた国と、その資源を狙う戦力に優れた国とが大陸を二分して戦っている世界で、資源に恵まれた国の軍隊に所属している新人パイロットが、偶然、民間が開発した新兵器のパイロットになって戦う事になるという話…かな。 ここだけ見ると、何か「機動戦艦ナデシコ」みたいだが。
 伝統の上にあぐらをかいているような愚劣な将軍達と、彼らに翻弄される優秀な若手の前線指揮官、切れ者っぽい独立部隊の指揮官や、絵に描いたような熱血新人パイロットの主人公に、その新人パイロットが何故か偶然乗る事になっていきなりなのに上手く動かせるように出来ている高性能な新型兵器と、まあ何か色々と「どこかで見たような」話ではあるし、作画も今一ついいとは言えないし、戦車が普通にあるのにあんな動きのトロい二足歩行の人型兵器が主流になっているとかいう兵器体系があり得ないし、派手めなキャラデザインが何か世界観と合ってない感じがするし、だいたいパイロットならヘルメットぐらい被れと言いたいし、そもそも資源大国の方がそうでない方の国に物量で負けてるとかいう設定が何かおかしいしで、正直言ってシリーズ構成が佐藤竜雄氏でなければ速攻で切ってしまう所だが、そこだけに期待してとりあえず様子見。 新兵器の技術者らしい女の子が眼鏡っ子というのも気になるし(<結局そこかい)。
 カタカナ表記とはいえ、あからさまに日本人らしき名前のキャラがいるのが謎だったが、舞台はどうやら現代から地続きの遠未来の地球らしい。 にしては、二足歩行の人型兵器以外は、小物やら車両やらのデザインがあまりにも現代的過ぎるが、もしかして技術体系が一周して現代的なモノに戻っちゃってる、とかいう設定なんだろうか。
 まあオリジナル作品という事なので、継続中の原作がある作品と違って、ちゃんと完結してくれそうだし、本当にとりあえずで観てみる。 一応、第1話を観る限りでは、観ていてイラッと来るような台詞や間の悪さ等といった、好みに合っていないシナリオや演出は、そんなに無かったと思う。
 しかし監督の大槻敦史氏は、今まで監督を手がけたのが「かのこん」とか「WORKING'!!」とかのコメディ作品ばかりというのが何か心配。

金曜日

キングダム2[NHK総合]
 第11話まで放映。
 趙国から李牧が使者として秦国を訪れて、呂不韋が主導権を握る形で秦国と趙国とがとりあえずの休戦協定を結び、それによって秦国は魏国との戦に集中する事となるが、王宮内での呂不韋の勢力が更に強化される事となり、それに対抗する為に、政は母親の太后を訪ねて後宮の勢力を味方に付けようとし、太后もそれに応えて、表面上は政と後宮とが協力して呂不韋の勢力に対抗する事になったが、その裏では、かつて許嫁同士だった太后と呂不韋が密かに手を結んでいて、偶然それを知った下女の向が、宦官に深手を負わされながらも生き延びてその事を政に伝えるなど、王宮内の勢力争いが激しくなる一方で、魏国との戦では、信の飛信隊・蒙恬の楽華隊・王賁の玉鳳隊という3つの三百人隊が、それぞれ特色を発揮して戦績を上げつつ、高狼城の攻城戦に参加するという所まで。
 サッカーワールドカップの放送があった所為で、6月いっぱいと7月の第1週まで全く放送が無かったので、ずい分と間が空いてしまったが、やっと再開されて一安心。
 ここまでの話の中心は、小さい頃から趙国に人質として住まわされていて、すっかり精神を病んでしまっていた政が、父王の死によって秦国に帰還する事になり、その際に趙国からの脱出を手引きした闇商人の紫夏によって少しずつ心を癒されていった、という話を、夜伽の相手として選ばれた下女の向に語る、という昔話が中心で、その向との関係が、太后と呂不韋の企みを政が知る事になるきっかけにもなるという、どちらかといえば王宮内の勢力争いの話だった。 その為、話としてはあまり派手な所は無かったが、政が若くして何故あそこまで王としての資質と才能を発揮するようになったのか、という辺りを整理して理解するにはちょうどよかったかもしれない。 これからは、魏国との戦で信と飛信隊の活躍が見られるだろうから、派手な戦の話にも期待したいところ。
 とりあえず、羌カイにも男の裸を見て恥じらう程度の乙女心があるらしい事は判ったし(<そこかい)。
残響のテロル[関西テレビ]
 2014/07/11深夜(正確には2014/07/12未明)関西テレビにて放映開始。 「ノイタミナ」枠作品で、渡辺信一郎監督・MAPPA制作のオリジナル作品。
 音楽が菅野よう子さんというのは魅力的だが、リアルな感じのイジメとかあまり見たくない類の作品なのかと思った。 何か育ちに曰くがありそうな二人の少年のテロリストと、たまたま現場にいた為に彼らに関わり「共犯者」となってしまったイジメられていた女子高生との話…だろうか。 何となく「東のエデン」とかと似たような感じを受けるので、もしかしたら「なんちゃって社会派」作品になりそうな気がしないでもないが、一応視聴継続。

土曜日

ニセコイ[毎日放送]
 2014/05/24深夜(正確には2014/05/25未明)放映終了。 全20話という中途半端な話数だったので、終了時期もこんな中途半端な時期になってしまった。
 
キャプテン・アース[毎日放送]
 第14話まで放映。
 ダイチが、アース・エンジンのドライバーとして遊星歯車装置のキルトガングと戦う事になったり、実はキルトガングだったテッペイがダイチとの友情を選んで自らのエゴブロックを犠牲にした代わりにライブラスターを得たり、更に司令の娘でハッカーのアカリやハナも加わって遊撃部隊「ミッドサマーズナイツ」を結成する一方、アマラ達が密かにキルトガングのアバターとなっているデザイナーズ・チャイルド達を集めていたが、それがマクベス社の久部社長にバレそうになったりして、そろそろ久部社長の下にいる事に嫌気がさしてきた所で、種子島にマクベス社の資源小惑星を落下させるという、マクベス社とGlobeの両方にダメージを与える作戦を実行したが、ハナの力でそれが阻止され、ハナは自分の「本当の姿」をダイチに知られるのを恐れて逃げ出してしまう所まで。 ダイチは何故ハナを追いかけないんだという。ヘタレめ。
 設定が判り難いとか、「遊星歯車装置」だの「マシングッドフェロー」だのというネーミングのセンスがイマイチだとか、キューバ危機の話をちょっと挟んでみてリアリティを出しているつもりになってるっぽい所とか、何かもう「いつものボンズ作品だなあ」と思うような所が色々あって気になるが、とりあえずまだ視聴を止めようと思う所まではいっていない感じ。
 だいたい、不老不死で、人類が知的生命体に進化する前から太陽系に来ていて、エネルギーになるリビドーを補給できる知的生命体の人類が充分に進化するまで待っているぐらい長く生きてきた筈の「遊星歯車装置」の連中が、何故あんなアバターとして使っている若者程度の、言わば見た目通りのメンタリティしか持っていないのかが謎。 「遊星歯車装置」としての記憶が覚醒していない時ならともかく、覚醒してからも見た目通りな感じだし。 というより、ジンのようにむしろよりアブない性格になってしまったりするし。
 そういう設定の甘さというか適当さが無ければ、まあキャラクターとしては立っているし、メカもアクションもまあまあだし(アース・エンジンの出撃シーケンスが少し長過ぎるとは思うが)、見た目は悪くないんだけど。
 とりあえず、「遊星歯車装置」のアバターになっているデザイナーズ・チャイルドが全員出揃って、OP・EDも今回から変更されて、2クール目に入って新しい展開になりそうなので、一応後半に期待。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ[毎日放送]
 第13話まで放映。
 ディオを倒す為に、承太郎・ジョセフ・アブドゥルに花京院を加えた4人でエジプトに向い、途中でディオが差し向けたスタンド使い達と戦いながら、更にポルナレフを仲間に加えて、インドを抜けてパキスタンへ向かう所で、自分が送り込んだスタンド使いが全滅させられたエンヤ婆が遂に自ら出てこようとする所まで。
 最初のOVAシリーズでは砂漠でイギーが合流する所から始まってたが、そこに行くまでがなかなか長いな。 このペースで行くと、2クールで終わるのかどうか疑問に思えてくるが、原作の内容はやはりかなり忘れているので、この後イギーが合流するまでどのぐらいの話のボリュームがあるのか判らない。
 また、本作は、第1部・第2部をアニメ化した第1期と比べると、オノマトペまで映像化したまさに「原作通り」な所があまりインパクトが無くて、ストーリーや、特徴的な色使い等の方が面白い感じがする。
 後、第1期でも特徴的だったEDテーマは、今期もやはりカバー曲のようだ。 というか、原曲をそのまま使ってるのかな?
 とりあえず、2クール目にも期待。
ソードアート・オンラインII[毎日放送]
 2014/07/05深夜(正確には2014/07/06未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 2012年7月〜12月に放映されていた作品の第2期。原作第5・6巻の「ファントム・バレット編」が描かれるらしいが未読。
 「SAO」がクリアされてから約1年後、世界中に乱立するMMORPGの中の一つ「GGO」内で、「デス・ガン」と名乗るプレイヤーに銃撃されたプレイヤーが、現実世界でも心臓発作を起こして死亡するという事件が連続して起き、キリトこと桐ヶ谷和人が、政府の菊岡からその「デス・ガン」と接触してくれるように依頼され、再びゲーム内での死が現実の死に結びつく世界に足を踏み入れる事になるという話…かな。 ゲーム内でも直接撃たれた訳ではなく、テレビのスクリーンに映ったキャラクターを撃っただけで現実のプレイヤーを殺せる、などというトンデモがどういうからくりになっているのか、前作のように何かそれなりの理屈をつけているのかどうか、それとも現実世界でゲームとは無関係に何かされたという話になるのかは謎。 前作の後半の話がイマイチだったから少し不安ではある。 それに、今回和人が色々と蘊蓄を並べていたが、そういう現実と仮想の世界の境界を越えるとかどうとかいう話は、現実世界でもそれなりに現実味を持って語られるようになってきているので、あまりにも嘘っぽい理屈では興ざめしてしまいそう。
 それはともかく、いったんはきちんと結末を迎えた物語をどう再始動させるのかと思っていたが、再び現実の死が関わってくるという事で、まあまあ面白くなりそうではあるので視聴継続。監督は第1期と同じだが、総作画監督は変わっているらしい。ただ、この作品の場合、その舞台となるゲームが変わればビジュアルが変わるのはある意味当然とも言える為、作画の質が落ちる事さえなければ特に問題にはならなさそう。とりあえずアスナ可愛いよアスナ。
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