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アニメについて・2012年


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2012年1月期

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします…って、2月も半ばを過ぎているのに何言ってんだ、という感じですが。
 例によって遅くなりましたが、前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び1月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です。 昨年は、12月に放映された作品を観るのが何故か滞ってしまい、こんな時期に更新する事になりました。 何故なんでしょう(←余計な事ばかりしているからだと思う)。
 現時点での視聴本数は26本。 ここ最近では多い方です。
 と言いましても、その内5分枠の短編作品が3本ありますし、「ケロロ軍曹アンコール!」は例によってAパートは再放送でBパートのみが新規視聴ですので、実質的には23本分といったところでしょうか。 初めは27本だったのですが、更新が遅れている内に、「へうげもの」が終わってしまって、その後番組がありませんので、1本少なくなりました。
 それに、今期もまた、地上波の深夜帯は曜日による作品数の(私が観ている番組の数の、というだけでなく、実際に放映されている本数の)偏りが酷く、特に月曜日は今までにない超過密状態となっています。 それでも、放映時刻が絶妙にズレているお陰で、視聴する作品は何とか重複が2つまでに抑えられていて、W録レコーダー1台で賄えるようになっているのが幸いです。 しかし、それも平常時の放映時刻通りに放映された場合なので、イレギュラーで放映時刻がズレたりするとアウトです。 実際、「初回放映時のみ2話連続放映」の所為で、1回目だけ3つ重なって別のレコーダーに振り分けないといけない作品があったりしましたし。 もうちょっと何とかならないものなんでしょうかね。
 ていうか、「TV放映時に第1話と第2話を少し短めに編集して纏めて放映し、パッケージにする時に未放映シーンを付け足して『完全版』として売る」商法はやめてほしいんですが。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

べるぜバブ[読売テレビ]
 第49話まで放映。
 早乙女というゼブルスペルを持つ男が教師としてやって来たり、焔王という魔界のもう一人の王子がやって来たり、その護衛役(?)のベヘモット34柱師団とかいう連中がやって来たり、六騎聖のリーダーが人間と悪魔との間に生まれた人の子孫だという話が出てきたり、男鹿が修行に行ったりして、ベヘモットの連中を倒して何とか退けたが、男鹿とベル坊とが入れ替わってエラい事になる所。
 次から次へと新しい強敵が出てきて、主人公が修行して強くなって、強さのインフレが起きていくという、実に「少年ジャンプ」作品らしい展開に。 この話、収拾がつくんだろうか。
 後、今回からまたOP・EDが変わった。これで何回目かな。しかし、やはり最初のが一番良かったというか、作品に合っていたように思う。 ところで、EDに一人見覚えの無いキャラがいるような気がするのだが…。
機動戦士ガンダムAGE[毎日放送]
 第12話まで放映。 また、毎日放送から約3ヶ月遅れの2012/01/01からBS11でも放映開始。 何故BS-TBSじゃないのかは謎。 TBS製作じゃなくて毎日放送製作だからか?
 UEの襲撃を受けたコロニーからディーバで脱出したり(ディーバがとんでもない力持ちの戦艦なのか、それともコロニーのコアが中身スカスカで質量が見た目より遥かに小さいかでないと、あんな事は出来ないよなあ…)、「AGEシステム」で新兵器を造ったり(何故有効な新兵器を造れるのだろうか。アルゴリズムはどうなってるんだ…)、フリットのライバル(?)のパイロットが出てきたり(どうやら冷凍睡眠か何かしていたようだが何故…?)、ニュータイプっぽい少女とか少年とかが出てきたり、立ち寄ったコロニー内でのヤクザの勢力抗争みたいなのを収めたり、連邦軍に捕まりそうになりながらも、UEの基地になっているという宇宙要塞アンバット攻略に出発する所まで。
 やはり、色々とツッコミを入れながら観る事になってしまっているが、とりあえずエミリーとユリンは可愛いので視聴継続(<いいのかそれで)。 まあ、理屈を追求してはいけない作品なんだ、と割り切って観るしかないのだろう。 しかし、アクションシーンにも特に面白い所が無いのは辛いかな。 AGEシステムが最初に動いた時の、無茶苦茶忙しない動きはちょっと面白かったけど。 で、結局はUEも実は人類だった、という話になるのかな。
 (2012/01/29追記) 第16話からOP・EDが変わった。 今回から、主人公が代替わりして、フリットの息子のアセムが主人公になったのに合わせての事だろう。
 で、案の定、UEの正体は人類で、しかも火星への植民に失敗して地球から切り捨てられた者達の末裔だという、何か「機動戦艦ナデシコ」の木連みたいな連中だった。 何だかなあ。
 それにしても、一世代が25年では、「三世代・百年の戦い」というキャッチフレーズはどうなるんだろう。 これでは、せいぜい50〜60年ぐらいの戦いにしかならないような。 もしかして、三世代目は、コールドスリープで一気に何十年もすっ飛ばしてしまうんだろうか。
ファイ・ブレイン 神のパズル[NHK Eテレ]
 第14話まで放映。
 カイトが、ガリレオとか、エジソンとか、ダ・ヴィンチとかの称号を持つ連中と出会って、POGのギヴァーから出される「賢者のパズル」を解きながら、「ファイ・ブレイン」と「神のパズル」の謎に迫って行ったら、イギリス時代の小さい頃の友人だったルークがPOGのギヴァーとして現れて、命懸けの「愚者のパズル」を仕掛けてきて怪我を負い、更にルークがカイトの周りから友人達を引き離そうと画策し始める所。
 個性的なキャラクター達はまあまあ面白いのだけど、「パズルで作った人の気持ちが判る」とかいう辺りが、画面上に今一つ表現しきれていないような感じがするのはイマイチ。 ただ、作中でパズルを解いている時の見た感じの面白さが、回を追うごとに少しずつ面白くなってきたような感じもしていて、スタッフも見せ方を掴んできたのではないかという気もするので、後半に期待か。 見ていてあからさまにおかしいんじゃないかと思うような所(例えば、第8話では、財が隠されているという門を開けたら、普通に重機が入っている工事現場だったりするし。門で隠している意味が無いじゃないか)も目立つので、後半はそういうのが無くなると嬉しいのだが。

月曜日

アクエリオンEVOL[テレビ大阪]
 2012/01/09深夜(正確には2012/01/10未明)テレビ大阪にて放映開始。 テレビ大阪から6日遅れの2012/01/15からファミリー劇場でも放映開始。
 山本裕介監督・サテライト及びエイトビット制作によるオリジナル作品。 2005年4月〜9月に放映されていた「創聖のアクエリオン」の続編。 前作の監督だった河森正治氏は、本作品では総監督となっている。 「終わりを抱いた神話的禁じられた合体スペシャル」という事で、最初は2話連続で放映された。 でも、何か時間が短過ぎるような気がする、と思ってたら、最後の10分ぐらいは河森総監督の座談会であった。 これ、パッケージソフトになる時には、また「完全版」とか言って未放映シーンが追加されて発売されたりするのかなあ(←その通りだった)。
 前作の戦いから1万2千年後の世界で、「アブダクター」という敵を相手に、再び「アクエリオン」の戦いが始まるという話か。 舞台はヴェネチアそっくりの街で、今度の敵は「アブダクター」という連中で、目的は不明だがやはり人間を攫っていくような連中で、それと戦うロボットは「アクエリア」と呼ばれているらしい。 更に、「アクエリア」のパイロットである「エレメント」を養成する学校兼軍隊みたいな組織が「ネオ・ディーバ」で、そこでは男女が完全に分断されていて、「アクエリア」の合体も男女別々にしか行なわれないと。 その垣根を取っ払って男女混合で合体すると「アクエリオン」になる訳か。 更に更に、「アブダクター」には何か前作のアポロや不動司令みたいな人がいて、前作のように人類と堕天翅族とのような異種族間の戦いという感じではなさそう。 前作の戦いは1万2千年前のおとぎ話という形で伝わっていると。 よりディテール感が増した3DCGによるメカ・アクションのスピード感や、「触愛・天翔突」と書いて「FLYING LOVE ATTACK」と読むような必殺技のギャグ(?)等は相変わらずで、また色々と楽しめそうである。
 しかし、一万年と二千年経っても、日本語は健在なのか。
ラストエグザイル−銀翼のファム−[サンテレビ]
 第11話まで放映。
 アデス連邦の攻撃から逃れたトゥラン王国のミリア王女を助けたファムが、「死神シルヴィウス」と呼ばれている船を捕ろうとして逆に捕まって、年の数と同じだけの15隻のアデス連邦の船を捕ってくるという話になって、やっと15隻揃えたと思ったらアデス連邦の攻勢が始まってシルヴィウスも空族もバラバラになって、更にミリアの姉のリリアーナ王女がアデス連邦と和平を結んだとか言い出して、反対したミリアは王権を剥奪され、ファムとジゼルとミリアは行き場を無くして逃亡中という所。
 話自体は面白いのだけど、台詞回しとか演出のテンポとかがどうも今一つな感じで楽しめない所がある。 ファムのヴェスパの動きの3DCGにも、ただ軽快に動いているというだけでなく、もう少し「面白い動き」というか見せ方が欲しいところ。 具体的にどうすればというのはなかなか言葉で説明しにくいのだが。
 で、「エグザイル」というのは、あの空に浮かんでいる三日月型の物の事だったのか。 昔、星が何か危機的な状況に陥った時に、「エグザイル」でこの星から逃れた人達がいて、それが星の環境が良くなったから戻ってきたのだが、ずっと星に残っていた人達との間で争いが起きていて、それを10年前に当時のアウグスタの尽力でいったんは和平にこぎつけて「グラン・レース」も開催されたが、その表彰式でアウグスタを「独裁者」と考える連中がテロを起こしてアウグスタを殺害してしまったと。 ルスキニアをはじめとするアデス連邦は星に残った方の人達の末裔で、その「帰還民」に奪われた土地を取り戻す、というのを大義名分にしていると。 そして、おそらく「帰還民」の子孫であるリリアーナ王女が、アデス連邦のルスキニアと協力する事にしたらしいのも、そのアウグスタのように世界を一つに纏めて平和に出来ると考えたから、という辺りなのかな。 まあ、アウグスタがあくまで交渉で和平を築いたらしいのとは違って、ルスキニアの場合はその手段として軍事力を前面に立てているのをリリアーナ王女がどう考えているのかが今一つよく判らないが。 とりあえず、後半に期待。
WORKING'!![読売テレビ]
 2011/12/26深夜(正確には2011/12/27未明)放映終了。 後番組は「輪廻のラグランジェ」。
 ぽぷらがバイトを辞めるというデマを山田がまき散らす話で幕。 あの眼鏡っ子は松本さんというのか。 最終回にしかまともな出番が無いというのはもう決まりなのかな。 公式サイトのマンガでは、監督が「松本も出したい」と言っていたというので、もっと本編に出番があるのかと思っていたが。 で、結局、山田(兄)は、山田(妹)に会えず終いか。何しに出てきたんだ。
 今期もまた、「ワグナリアの愉快な仲間達」の、何でこれでこの店は潰れないんだろうと思うような、ゆる〜い日々の話が楽しかったが、そろそろマンネリ化してきているような気がしないでもない。 それでも観れるのは、やはり女の子の描き方が可愛いからなのかもしれない。 佐藤に弄くられた変な髪型のままで店に出ているぽぷらが凄く可笑しかったりするのもいい。 後、ボケとツッコミの間の取り方がツボにハマるのかも。 今期は、「真面目に描き過ぎているような所」も第1期ほどには気にならなかったし。 小鳥遊が伊波ちゃんに殴られる場面が減ったからかもしれない。
輪廻のラグランジェ[読売テレビ]
 2012/01/09深夜(正確には2012/01/10未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。
 鈴木利正監督・XEBEC制作によるオリジナル作品らしい。 総監督として、今期は「モーレツ宇宙海賊」の監督もやっている佐藤竜雄氏が入っているが、未だに監督と総監督との役割の違いがよく判らない。 タイトル、それにタイトルに付いている「FLOWER DECLARATION OF YOUR HEART」の意味は謎。 試しにGoogleで翻訳してみたら「あなたの心の花宣言」とか出た。ますます謎。
 スポーツ万能で何でも屋みたいな部活「ジャージ部」をしている女子高生が、いきなり現れた自称宇宙人の女の子に「ロボットに乗って」と頼まれて、ロボットに乗って謎の敵と戦う話…だろうか。 自称宇宙人の女の子が少し「綾波系」に見えたり、初めは乗っているだけでいいとか言われたりという辺りが、何となく「エヴァ」っぽい気がしないでもない。 しかし、主人公がポジティブでアクティブな女の子という事もあって、シリアスなのかコメディなのか今一つよく判らない作品だが(真面目な戦闘中にボケかましてるし)、アクションシーンは割と面白いし、日産の人がデザインしたという主役メカもなかなか綺麗で格好いいので、とりあえず視聴継続。 無駄にサービスシーンが多いのは多少気になるが。
 しかしこれ、「鴨川」は全然関係無いような。舞台は何処でもいいじゃん、という感じがする。
 後、宇宙人の船が月面近くを航行している辺りの映像は、モロに「かぐや」がハイビジョンカメラで撮影したあの映像が活かされている感じだった。 その宇宙人が地球を指して「一度滅びた」とか言っていたが、おそらく、その辺の事情がタイトルの「輪廻」に絡んでくるのだろうなあ。
 ちなみに、枠名の「MANPA」というのは、今までの「マンデーパーク」を略した「マンパ」から来ているらしい。 「MONDAY PARK」なんだから「MONPA」じゃないか、というツッコミはしてはいけないのだろうか。 それはともかく、いいかげんに作品毎にEPGデータの枠も区切ってほしいものだ。 毎日放送の「アニメシャワー」枠や、関西テレビの「ノイタミナ」枠を見習ってほしい。
ちはやふる[読売テレビ]
 2012/01/09深夜(正確には2012/01/10未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。 原作は、末次由紀氏が講談社「BE・LOVE」に連載中のコミック。未読。
 競技かるたに情熱を傾ける女子高生の話。 去年の10月から日本テレビと福岡放送とだけで放映されていた作品。 以前ネット配信で一話だけ無料で観れて、それが面白かったので、こちらでも放映してくれないものかと思っていたが、日本テレビから3ヶ月遅れでやっと始まった。 主人公の女の子が、小学生の時に競技かるたとそれに情熱を持つ男の子と出会い、自分もそれに引き込まれていくという話の流れや、かるたのシーンの格好よさが、まるで「ヒカルの碁」みたいな感じである。 男の子が飛ばした札がふすまに突き刺さるのは、何か「CAT'S EYE」みたいだが。 でも、話はやはり面白いので視聴継続。
 しかし、前から思っていたのだが、競技かるたでは札を取る時に目的の札と一緒に周りの札も一緒くたに飛ばしてしまっているが、あれって本当に目的の札を取っているのか、それとも大体の狙いをつけているだけなのか、どっちなんだろう。
僕は友達が少ない[毎日放送]
 2011/12/26深夜(正確には2011/12/27未明)放映終了。 後番組は「戦姫絶唱シンフォギア」。
 色々あった末に、夜空が「ソラ」だと判って、夜空の視点で小鷹との再会を振り返ったりして、しかし特に何かが変わるという訳でもなく、隣人部の活動は続いていくという話で幕。 最終回でOPに効果音が付いた。 この、最終回だけ効果音を付けるというのは誰の方針なんだろう。 正直言って、違和感が出るのであまりやってほしくないのだが。 付けるなら初めから、付けないなら最後まで。
 それはともかく。
 タイトルに反して、小鷹の周りには友達が何人も、それも可愛い女の子ばかり(約1名、性別が判り難い奴もいるが)いるという話だったが、外からは友達付き合いしているようにしか見えなくても、当人達はお互いを友達と考えてはいないというのは、まああるかもしれないな、という気はする。 そもそも、「友達」という関係にはっきりとした定義や境界線があるとも思えないし。 とりあえず観ていて面白かったからいいか。 特に、夜空が星奈を弄くり回している時のやり取りが、結構酷い事を言っているようなのに、何故か陰湿な感じにならず、むしろ楽しく観られたのは興味深かった。 星奈の「あほー!」や小鳩の「あんちゃん」という、美少女に似つかわしくない地味な言葉遣いもよかった。 ビジュアルも安定していて良かったが、それ以上に、台詞回し等の脚本が上手いという印象が強かった。
戦姫絶唱シンフォギア[毎日放送]
 2012/01/09深夜(正確には2012/01/10未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から1日遅れの2012/01/10からキッズステーションでも放映開始。
 伊藤達文監督・エンカレッジフィルムズ制作によるオリジナル作品らしい。
 「ノイズ」という怪物が日常的に襲ってくる世界で、その「ノイズ」と戦う力を持っている女の子達の物語だろうか。 歌が戦う力になっているっぽいのはいいとして、技の名前がいちいち文字で出るのはギャグなのかな。 主役っぽいキャラが第1話でいきなり死んで、本当の主役はその後に出てくるというのは「喰霊─零─」っぽい。 いきなり人がドカドカ死ぬ作品も色々あるが、たいてい何かしらクセがあって面白かったように思うので、これにも期待。 しかし、あの「ノイズ」のデザインは、何かファンシーというか、ゲームの「スペースチャンネル5」のモロ星人みたいで、どちらかというとギャグっぽい。 そういえば、「スペースチャンネル5」では踊りで敵を倒すから、歌の力で倒す本作品と似ているかも(<そうか?)。 ただ、あんな怪物が日常的に襲ってくる世界にしては、大人数集めてライブしてたり、現代日本と同じような日常生活が営まれていたりするのは、何か平和過ぎて不自然に思える。 街角を一つ曲がったら、いきなり「ノイズ」に襲われていて死屍累々になってたりするぐらい、「ノイズ」は唐突に、かつ何処にでも現れる怪物みたいなのに。 もっと社会全体に緊張感が漂っていてもいい筈だし、それこそ常に戒厳令下にあるぐらいの状態でもおかしくないような。 それとも、この世界的には、「ノイズ」に襲われるというのは、現実の日本で人里に降りてきた熊に襲われる、ぐらいの感覚なんだろうか。 その辺は、本作品としてはあまり気にしてはいけない点なのかもしれない。 とりあえず視聴継続。
キルミーベイベー[毎日放送]
 2012/01/16深夜(正確には2012/01/17未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から19日遅れの2012/02/04深夜(正確には2012/02/05未明)からBS-TBSでも放映開始。 原作は、カヅホ氏が芳文社の月刊「まんがタイムきららキャラット」に連載中のコミック。未読。
 何故か、周囲にプロの殺し屋とか忍者とかがいる女子高生の、変な日常を描くギャグアニメだろうか。 プロの殺し屋のクセにゴキブリや犬が怖いとか、凄いのかボケてるのか判らない忍者とか、キャラとしても面白いが、テンポがいいので更に面白い。 妙なOP・EDも面白いので視聴継続。
 それにしても、今時あんな瓶入りで栓抜きが必要なジュースなんて何処で売ってるんだ。後、挨拶が何故ドイツ語?

火曜日

ケロロ軍曹アンコール![テレビ大阪]
 第347話まで放映。
 相変わらず、Aパートのネタを受ける形でBパートの話が作られていたりして、つくづく何故これを初めから放映してくれなかったのかと(以下略)。 Bパートでは、水着姿で触手プレイとか、一緒に風呂に入って裸の夏美を突つき回すとか背中を流させるとか、やはり少しエロいネタも多めでけしからん。もっとやれ。
未来日記[サンテレビ]
 第13話まで放映。
 3、4、5、6、10、12番目の日記所有者達が「DEAD END」となってリタイアし、9番目の日記所有者のみねねを除く、未だに正体が判らない残り3人の日記所有者から逃れる為に、由乃が雪輝を連れ去り、それを探しに来た秋瀬達が、由乃の罠に嵌まって閉じ込められ危機に陥る所まで。
 何というか、「その他大勢」の命が軽く扱われている作品だなあ、という印象がある。 みねねが初登場した時には、みねねの爆弾でかなりの数の生徒達が吹っ飛ばされてた筈だし、由乃もかなりの数の人間を直接手にかけているが、由乃はともかく、雪輝もそれらの犠牲者を気にかけている様子が無いし、作品としても殆ど使い捨てで「まるで人がゴミのようだ」状態だし。
 こういう、大量の犠牲の上に成り立つゲームの結果、生まれる「神」とやらはいったいどういうものになるのか興味はあるし、由乃の雪輝に対する態度が、本心からのものなのか、それともゲームに勝ち残る為に雪輝を利用しているだけのものなのか、というのも気になるので、まあここまで来たら最後まで付き合うが。
 でも、あの「裏未来日記」とか、本編でも度々見られるギャグみたいなシーンとかは、正直言って緊張感を削ぐだけの余計なものとしか思えない。 また、普通に営業している大きな病院で、あんな大きな爆発があっても誰も騒いだり様子を見に来たりもせず、それどころか来須刑事の妻のように何も気付いていないとか、とても現実的にあり得ない描写も時々目立つ。 その辺だけでも何とかならんのか。
 (2012/02/17追記) 第15話からOP・EDが変わった。 OP映像に一部前のものが使い回されている所はイマイチかも。
Another[KBS京都]
 2012/01/10深夜(正確には2012/01/11未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から2日遅れの2012/01/12深夜(正確には2012/01/13未明)からサンテレビでも放映開始。 原作は、角川書店から刊行されている綾辻行人氏の小説。未読。 夏には実写映画版が公開されるらしい。 KBS京都とサンテレビとで特に違いは無いようなので、KBS京都をメインに、サンテレビを保険にしておく。
 父親の仕事の都合で祖父母と住む事になり、田舎の中学校に転校してきた主人公が、謎めいた眼帯少女や、秘密を持っているクラスメイト達と出会って始まる、ミステリー風のホラーなのかな。 何となく、水島努監督がこの手の作品をやるとかなり恐い事になるような気がするのだが、はたして。 冒頭の、いかにも「学校の怪談」的な怪談話や、現役の学校にしては妙に荒れた感じが漂っている、妙に廃墟めいた中学校の佇まいとか、なかなかいい雰囲気を出している。 ただ、クラスメイト達の、いかにも秘密を隠しているというような態度は、少しあからさまに過ぎるような気もするが。 それに、田舎にしては女の子達が華やか過ぎるような気がするが(<偏見か)、物語自体は面白そうなので視聴継続。
 「さかきばら」という名前が「学校に関する理不尽な死」を連想させる、というのは、やはりあの所謂「酒鬼薔薇事件」の事を言っているのかな。 事件は1997年に発生していて、作中の年代が1998年みたいだし、事件の犯人は中学生だったから、おそらくそうなんだろうけど、よくそんな題材でアニメ化できたものだ。
森田さんは無口。[KBS京都]
 2011/12/27深夜(正確には2011/12/28未明)放映終了。 後番組は「リコーダーとランドセル ド♪」。
 今期もまた、最後まで何か事件らしい事件がある訳もなく、いつも通りの何でもない日常的な話で終了。 二期に分ける必要性ってあったのかな。
リコーダーとランドセル ド♪[KBS京都]
 2012/01/10深夜(正確には2012/01/11未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、東屋めめ氏が竹書房の「まんがライフオリジナル」及び「まんがくらぶオリジナル」に連載中のコミック。未読。
 5分枠の短編作品。 大人みたいな外見の小学生男子と、子供みたいな外見の高校生女子の姉弟が主役のコメディかな。 とりあえず面白そうなので視聴継続。 あの外見で本物の小学生女子と話してたら、まあ通報されるかもしれないな。嫌な世の中だ。
 しかしこれ、置鮎さんの子供演技を楽しむ作品になってないか。
 後、第1話の最初であつしを見ていた女子高生は、前番組の「森田さんは無口。」シリーズの二人だったような…。
夏目友人帳 肆[テレビ大阪]
 2012/01/10深夜(正確には2012/01/11未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作はまだ連載中らしい。未だに未読。
 タイトルの「肆」は「し」と読むらしい。 2008年7月〜10月に第1期が、2009年1月〜4月に第2期が、2011年7月〜9月に第3期が、それぞれ放映されたシリーズの第4期。 夏目が、いきなり「友人帳」を奪おうとする妖怪達に襲われたり、その妖怪を狩っていた的場に捕まったりして、今までになく緊迫した話から始まったと思っていたが、捕まっている屋敷の中で逃げている最中でも、夏目とニャンコ先生が暢気に(?)いつものような漫才をやっていて一安心というか。 メイン・スタッフは第3期から変わっていないようなので、今期はどんな話を見せてくれるのか、また楽しみである。
 そういえば、第3期のアイキャッチは、全話の分を通して見るとひと繋がりのアニメーションになっていたらしいが、今期のはどうなるんだろう。 第1話のは、富士・鷹・茄子の初夢セットだったが。
ましろ色シンフォニー−The color of lovers−[サンテレビ]
 2011/12/20深夜(正確には2011/12/21未明)放映終了。
 色々あった末に、結局新吾とみう先輩とがくっついて、最後は、ぱんにゃの母親が見つかって、ぱんにゃを母親の所に返して、学園の統合も生徒達の署名活動が実って(?)実現し、みう先輩が卒業する所で幕。 最終回がこういう話というのは、まるで「中学生日記」か何かみたいで、高校生の恋愛物語としてはどうよ?、という気がするな。 ラス前の話での、みう先輩のあのエロさはいったい何だったんだというか。
 当初は、メインヒロインみたいに登場して、前半はさんざん「フラグ立て」のエピソードがあって、新吾と一緒に(しかも水着着用などというヌルいものではなくちゃんと全裸で)風呂に入るというイベントまでこなしながら、ぬこ部に入部するのを境にして、後半は何故か急に新吾との絡みも減ってすっかり紗凪の慰め役みたいになってしまった愛理とか、シリーズの縦軸になるかと思われた学園の統合の話も、ピンチっぽくなったわりには解決の所の描写がアッサリし過ぎていて扱いが中途半端だったし、個々のエピソードはともかく、シリーズ全体としての構成には少し疑問…というか、無理矢理な感じが残った。 ゲームのシナリオの「みう先輩ルートのアニメ化」という事では原作に忠実だったのかもしれないが、アニメだけ観ていると、「みう先輩ルート」以外のものが後半で一気に切り捨てられてしまって、何か一貫性が無いような感じがする。 ギャルゲーお約束の「イベント」も、いきなり挿入されていたりして唐突感があったりしたし。 特に、アンジェが瓜生家に来るイベントは、学園に居る理由が元々あったのに何故わざわざ?という感じだった。
 作画は終始高いレベルで安定していたと思うし、雰囲気や間の取り方等も好きだったのだが、やはりストーリーの構成としては今一つな印象が残った。 とりあえず、みう先輩の「もっと…」はエロくて良かったが。 18禁ゲーム原作なら、裸を見せるとか入浴イベントとかじゃなくて、やはり一度ぐらいはこういう生々しい濡れ場がないといけないと思う。
UN-GO[関西テレビ]
 2011/12/27深夜(正確には2011/12/28未明)放映終了。 後番組は「テルマエ・ロマエ」。
 TV局の爆破と、海勝六の自爆による自殺事件の真犯人が、別天王を確保していた速水だという事が、新十郎と、実は生きていた六によって暴かれて、別天王も御魂だという事が判って因果に食べられてしまい、事件は終結し、新十郎と六の対決(?)はこれからも続く、みたいな話で幕。
 全体的に、事件のトリック等に舞台を近未来に変えた事を活かした設定や小道具を上手く使っていたと思うし、オカルト的な要素のある探偵ものとして概ね面白かったと思うが、一部に、TV放映されていない前日譚を見ていないと今一つ意味が判らない所(第1話冒頭の事故の場面とか、新十郎が既に一度因果に「質問」をされていたという話とか、ラストで新十郎が梨江にしている話とか)があったりしたのは少し嫌だったかな。 TVシリーズは、TVシリーズだけで完結していてほしいものである。 まあ、「あのね商法」とか「結末は劇場版で商法」とかよりはマシだが。
 今度は、梨江を主人公にした『金と権力とワガママで事件を解決する、人呼んで「お嬢様デカ」!』の話を観たい。
テルマエ・ロマエ[関西テレビ]
 2012/01/17深夜(正確には2012/01/18未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから11日遅れの2012/01/28深夜(正確には2012/01/29未明)からBSフジでも放映開始。 原作は、ヤマザキマリ氏が「コミックビーム」に連載中のコミック。未読。 4月には実写版の劇場版が公開されるらしい。
 「ノイタミナ」枠の第32弾。 公式サイトによると、全3回という事なので、あっという間に終わってしまいそうだ。 原作は、単行本が4巻出ているらしいので、原作のストックは1クール分ぐらいはありそうなのだが、何でこんなに短いんだろう。
 ローマ時代の浴場設計士が、浴槽の中から現代の日本にタイム・スリップしてしまい、そこで見た様々なアイデアをローマに戻って浴場の設計に活かして大人気になる、というコメディだろうか。 「ノイタミナ」枠の作品としては初めて(?)のFlashアニメーションで、手がけるのは、やはりというかあの蛙男商会のFROGMAN氏で、主人公の声も担当している。 Flashアニメーションなだけに、アニメというよりは動く紙芝居といった雰囲気だが、とにかくネタが面白いので視聴継続。 よくもまあ、こんなアイデアを思いついたものだ。
 2012/01/31深夜(正確には2012/02/01未明)放映終了。 後番組は「ブラック★ロックシューター」。
 何かいい話っぽく締めたが、アレが神というのは、それでいいのかという気がしないでもないオチだった。
 やはり、全3話(15分×6話)というのは短いな。 もう少しやってほしかったというところ。 Flashアニメーションという事でビジュアル的にはもの足りないものがあったが、古代ローマ人が現代の日本にタイムスリップしてカルチャーショックを受ける、しかもそれが「風呂」をテーマにしているという発想が面白い。 BGMをクラシックの名曲で統一していたという所も(単に音楽にかけるお金が少なかったからかもしれないが)作品によく合っていた。
ブラック★ロックシューター[関西テレビ]
 2012/02/07深夜(正確には2012/02/08未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから11日遅れの2012/02/18深夜(正確には2012/02/19未明)からBSフジでも放映開始。 「ノイタミナ」枠の第33弾…でいいのかな。
 Wikipediaの記述によると、元は、huke氏がpixiv等ネット上で公開したキャラクターのイラストで、それにsupercellの人が作った初音ミクの楽曲とhuke氏の映像を付けた動画を公開した事で注目が集まり、フィギュアやOVA、ゲーム、コミック等に展開していったという経緯を持つ作品らしい。 メディア・ミックス展開のオリジナル作品と考えていいのかな。 監督はOVA版と同じ吉岡忍氏、制作はこれもOVA版と同じOrdetにサンジゲンが加わっている。
 中学に入学したての女の子が、クラスメイトの何か訳ありげで寂しげな女の子と、色々傷ついたりしながらも友達になろうとする話…なのかな。 あの、謎の女の子が、異次元的な世界で訳の判らない戦いを繰り広げているという所は、実際にそういう世界が存在しているのか、それとも「他の誰かが傷ついている」というのを表した心象風景的なものなのか、要するに何だかよく判らない。 この、カウンセラーの「他の誰かが代わりに傷ついているからあなたは本当には傷つかない」っていうのも何だかあんまりなアドバイスのような。 糸が弛んだ糸電話で声が聞こえているのは、何か超自然的なものなのか、単に作画がおかしいだけなのかは謎だ。 それにしても、最近は「小鳥遊」という名前を付けるのが流行っているのだろうか。 とりあえず面白そうなので視聴継続。

水曜日

たまゆら〜hitotose〜[サンテレビ]
 2011/12/21深夜(正確には2011/12/22未明)放映終了。 後番組は「あの夏で待ってる」。
 色々あった末に、「私達展」が盛況の内に終わって、年明けすぐに初日の出を見にさよみお姉ちゃんとドライブに行ったら、道を間違えてスリップして脱輪したが、そのお陰で思いがけず綺麗な日の出が見られて良かったという話で幕。 最終回は、いつものED後の「オチ」が無かったな。
 「カレイドスター」といい、「ARIA」シリーズといい、こういう、ストレートでど真ん中でこっ恥ずかしい青春物語を作らせたら、今のところ佐藤順一監督の右に出るものはいないんじゃなかろうかという気がする。 しかし、毎回EDの後にある「オチ」は、作っている方もこっ恥ずかしいので最後はこういう風に茶化さないではいられないという、スタッフの照れ隠しのような気持ちの現れにも思える。
 また、麻音の両親の中の人が、古川登志夫さんと平野文さんという「うる星やつら」のあたるとラムのコンビだったりと、妙な所でキャストが豪華なのが面白かった。
 後、観ていると無性に甘いものが食べたくなる作品だった。
 それにしても、楓が、いつも大量に写真を現像してプリントしているのを見ると、高校生のこづかいで足りるのかと心配になってしまうのは、どうも貧乏性でいけない。
あの夏で待ってる[サンテレビ]
 2012/01/11深夜(正確には2012/01/12未明)サンテレビにて放映開始。 同日BS11でも放映開始。 BS11の方が、放送開始時刻が5分だけ早いのだが、視聴は地上波で行なう事にする。
 長井龍雪監督・J.C.STAFF制作によるオリジナル作品らしい。 「原作」として「I*Chi*Ka」という名前がクレジットにあるが、これが何者なのかは謎。
 主人公の男子高校生が、夜中に8mm撮影をしていたら、何かがダム湖に落ちてきて、それに巻き込まれたと思ったが無事で、翌日、美人でスタイルのいい眼鏡っ子の上級生の転校生がやって来て、何故かその人と自主制作映画を撮る事になったり、一緒に住む事になったりするが、実はその人は宇宙人らしい、という話…って、粗筋だけ見ると、何かそれ「おねがい☆ティーチャー」そのままじゃないのか、と思うような、ある意味懐かしい感じがするラブコメかな。 何となく、メインキャラの構成も似たような感じがするし。 脚本が黒田洋介氏で、キャラクター原案が羽音たらく氏というのも同じだし。 とりあえず、単なる二番煎じにならない事を祈りつつ視聴継続。
 それはともかく、高校生が8mmカメラを持っていても普通という事は、時代設定は30年ぐらい前だと思うのだが、それにしては、女の子達の制服のスカートが短過ぎるような。 まあ、その辺は気にしなくてもいいか(<いいのか)。

木曜日

へうげもの[NHKBSプレミアム]
 第36話まで放映。
 千利休が徳川家康に豊臣秀吉への反乱をそそのかす一方では古田織部が伊達政宗と蒲生との仲違いの取りなしをしようとしている所まで。
 千利休が秀吉達と繰り広げる権力抗争の一方で、ある意味無邪気に「数奇」の世界を追い求める織部という、そのコントラストがなかなかに面白い。 織部の使う妙な擬音や、梅干しのように皺だらけになって茶道具を見たりする表情なども、よくこんなのを考えつくなと感心する。 伊達政宗が歌舞伎役者みたいな見た目だったり(しかも中の人が「戦国BASARA」の伊達政宗と同じ人というのがまた可笑しい)、加藤清正が見た目も中の人も具志堅用高だったが遂にシャドウボクシングまで始めてたりして、もうシリアスなんだかギャグなんだか判らないが、面白いからいいか。 それにしても、これだけ戦いの場面が少ない戦国時代劇もあまり無いのではなかろうか。
 後、「名品名席」は、どこがいいのかよく判らない物が多くて、自分には骨董品を見る眼は無いな、と思わざるを得ない。
 2012/01/26放映終了。
 千利休が切腹を命じられ、その介錯を古田織部が行なうという話で幕。 最後はなかなか泣かせる演出だった。
 これ程、戦の場面が少ない戦国時代劇も、あまり観た事が無いように思う。 古田織部の様々な表情の面白さや擬態語の豊富さ、千利休のマッチョさ等々、今まで抱いていたイメージをぶち壊すような演出の数々が実に面白い作品だった。 しかし、傾奇者の伊達政宗が歌舞伎役者みたいな見た目なのはまだ判るとしても、加藤清正が見た目も中の人も言動も具志堅用高だったのは何故なんだ。 伊達政宗の中の人が、「戦国BASARA」の伊達政宗の中の人と同じというのがまた可笑しかった。
 本編の後の「へうげもの名品名席」は、本作品に関係のある茶道具の名品を紹介するというものだったが、結局最後まで、正直言って何がどう良いのかサッパリ判らない物が殆どだった。 私には見る目が無いようだ。
輪るピングドラム[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BS11)
 2011/12/22深夜(正確には2011/12/23未明)放映終了。 後番組は「妖狐×僕SS」。
 なんだかよく判らないのだが、どうやら「運命の乗り換え」が行なわれた結果、冠葉と晶馬の存在が消えて、代わりに陽毬が救われたという事でいいのかな。
 何か難しい作品だった。 何か、物凄く大切な事を伝えようとしている感じは判るのだが、どうにも上手く伝わって来ないのは、こちらの感受性が欠如している所為なのだろうかと思ったり。
 徹底的に記号化がされ隠喩が多用されている表現の面白さはあるものの、台詞回しや間の取り方、それに頻繁に挿入される「回想」の表示板がどうも作品のテンポを悪くしていて、今一つ観ていて楽しめない所があった。
 作品のキーになっていたテロ事件(これが、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件を模しているのは明らかだったが、あの○に「95」というのが、事件が起きた1995年を指しているというのは、人に言われるまで気付かなかったのが我ながら情けない)を初めとして、現実の社会に存在する様々な問題を取り込んでいながら、それらを直接的な表現に頼らずに、抽象化し、記号化し、暗喩を用いて描いていたのは、ともすれば直接的で刺激的な表現に頼りがちになっている昨今のアニメ作品へのアンチ・テーゼだったのかもしれない、とか思ったり。
 ただ、やはり幾原監督の「少女革命ウテナ」と比較してしまって、エンターテインメント作品としてどちらが好きかを考えると、やはり「ウテナ」の方を選んでしまうのだなあ。 多分、何度も繰り返し見直したらまた印象が変わってくる作品なんじゃないかと思うのだが、その余裕が無い自分の運命も乗り換えたいとか考えたり考えなかったり。
 結局、一見ではよく判らない作品だったという事で。
妖狐×僕SS[毎日放送]
 2012/01/12深夜(正確には2012/01/13未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から9日遅れの2012/01/21深夜(正確には2012/01/22未明)からBS-TBSでも放映開始。 原作は、藤原ここあ氏が「月刊ガンガンJOKER」に連載中のコミック。未読。
 タイトルは、「いぬぼくシークレットサービス」と読むらしい。読めるかそんなの。
 名家のお嬢様が、家から離れて一人暮らしをする為に引っ越してきた超高級マンションは、実は人間と妖怪とが交わって生まれた者達の子孫が、彼らを狙う純血の妖怪の襲撃から身を守る為に身を寄せ合い助け合う為に造られたマンションで、お嬢様がそこで出会ったシークレットサービスとして自分にひたすら忠誠を尽くす妖狐と一緒に暮らしながら成長していく、みたいな話だろうか。 こういう、何かホストクラブみたいな話だと、やはり主人公の女の子が魅力的でないと観る気が起きないけど、この作品の主人公の子はなかなか可愛い性格をしているみたいなので、とりあえず視聴継続。 見た目は「WORKING!!」の山田みたいだけど。
 どうでもいいけど、いくら小さいといっても、膨らんできたらブラは着けた方がいいのではないかと思う(<何の話だ)。
THE IDOLM@STER[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BS11)
 2012/01/05深夜(正確には2012/01/06未明)放映終了。 後番組は「パパのいうことを聞きなさい!」。
 色々あった末に、961プロの社長の妨害工作も全て撥ね除け、試練も乗り越えてより団結も高まり、765プロニューイヤーライブが成功に終わって、765プロのアイドル達はますます大きく羽ばたいていくだろう的な感じで幕。 最終回Aパートのライブシーンでカメラ目線が来たのは上手いと思ったな。 でも、Bパートの方は、ステージではなくPVみたいな映像になっていたのは残念だった。 一話で2曲分のステージを描くのは無理だったのか。
 961プロの社長の妨害工作の辺りは、あまりにもやる事が稚拙過ぎてさすがにどうかと思う所もあったし、細かい所では「ここはどうなっているんだ」と思うような所(一番気になったのは移動の「距離感」や「時間の長さ」かな)もあったが、全体的には、「アイドルもの」として実にまっとうでストレートな作りになっていて、観ていて爽快な気分になれる作品だったと思う。
 ただ、961プロの社長が何故あんな風になってしまったのか、という辺りは、妨害工作の話がしつこく続いた割には非常に曖昧に片付けられていたのが、少しもの足りない感じがあった。 でも、それで言えば、765プロの社長やプロデューサーについても、正直言って充分に描けていたとは思えないが。 その分(?)、アイドルの少女達の心情は丁寧にじっくりと描かれている話が多かったと思うのでよしとすべきか。 まあ、あくまで765プロのアイドル達を描く作品なのであって、それ以外はあまり重視されていなかったのかもしれない。
 それにしても、同じゲームを原作としながら、何で「ゼノグラシア」はあんな変な作品になっちゃったんだろうか。
 ところで、プロデューサーに名前が無くてずっと「プロデューサーさん」とか呼ばれていたのは、ゲームのプレイヤーの仮身だからまだ判らないでもないとしても、765プロや961プロの社長達の顔が出なかったのは何故なんだ。
パパのいうことを聞きなさい![毎日放送]
 2012/01/12深夜(正確には2012/01/13未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から1日遅れの2012/01/13からBS11でも放映開始。 原作は、集英社のスーパーダッシュ文庫から刊行されている松智洋氏の小説。未読。
 大学に入った主人公が、美人でスタイルは良いが変人の先輩や、姉の娘達と繰り広げるコメディ…だろうか。 主人公の人間関係の軸が、大学と姉夫婦の家族との2つある上に、どういう話になるのかサッパリ判らない。 その上、洗面所で着替え中の女の子とバッタリ、というあまりにもお約束のイベントにはちょっと目眩がするが、何となく面白そうなのでとりあえず視聴継続。 何より、あの「よよよの人」の名前が「ライカ」というのが気に入った。 EDやCMを見ると、何故かは判らないがこの後あの三人娘が主人公のアパートで暮らす事になって、主人公が父親代わりをするという話になるのだろうか。謎だ。

金曜日

SUPERNATURAL THE ANIMATION[アニマックス]
 第13話まで放映。
 兄弟の母親と弟の恋人を殺した「黄色い眼の悪魔」を探しながら、兄弟があちこち旅をして、悪魔を倒す為のコルトの銃を手に入れようという所。
 「黄色い眼の悪魔」との戦いを縦軸に置いて、各回で様々な怪奇現象に遭遇してそれを解決したりしていくという構成も、各話で描かれるオカルト的な話も、なかなか面白い。 しかし、悪魔がいるなら、天使や神もいるのかな。
 2012/03/09放映終了。
 コルトの銃を手に入れたものの、「黄色い眼の悪魔」をあと一歩の所まで追い詰めながらも取り逃がしたり、親父がディーンを救う為に「黄色い眼の悪魔」と取り引きして自分の命とコルトの銃とを引き換えにして死んでしまったり、更に「黄色い眼の悪魔」が自分の血を飲ませて超能力を得たサムをはじめとする5人の人間を集めてサバイバル・ゲームをやらせたりした挙げ句、ディーンが四つ辻の女の悪魔と自分の命を残り一年にするという取り引きをしてジェイクに殺されたサムを蘇らせ、ジェイクは家族の安全と引き換えに「黄色い眼の悪魔」に言われるままにサミュエル・コルトが封印していたデビルズ・ゲートを開いてしまい、駆けつけたサムに叩きのめされ、ディーンを殺そうとした「黄色い眼の悪魔」も突如蘇った親父の霊の力とコルトの銃を使って殺す事が出来たが、デビルズ・ゲートからこの世に出てきた悪魔達を退治する旅に出る、という「俺達の闘いはまだまだ続くぜ!」エンドで幕。
 脈絡無く親父の霊が出てきたのを「さすが俺達の親父だな」でアッサリ片付けたりする辺りが、いかにもアメリカンな感じだ。
 全体的に、オカルトものというかエクソシストものとしては割と面白かったと思う。 「黄色い眼の悪魔」との対決を主軸にして、基本的に一話完結で展開される話の構成もオーソドックスながら手堅い感じだし、何より「黄色い眼の悪魔」との決着がちゃんと着けられたのがよかった。 まあ細かい所では色々と大雑把なというかアバウトなというかそんな感じがあったと思うけど、概ね許容範囲だったし。
 ところで、ディーンとサムの中の人って、実写版ドラマでも吹き替えやってるのかなと思って調べたら、シーズン途中で本作と同じ人に変わっているようだ。
男子高校生の日常[テレビ大阪]
 2012/01/13深夜(正確には2012/01/14未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、山内泰延氏がコミック配信サイトの「ガンガンONLINE」に連載中のコミック。未読。
 タイトルの通り、普通の男子校に通う、普通の男子高校生の日常を、普通に描くコメディだろうか。 割と面白かった。 この手の作品は、面白いネタがどれだけ続くかが勝負みたいな感じではあるが、本作品の場合、本編を普通の30分アニメのようなAパート・Bパートのフォーマットではなく、細かいパートに分けた構成にしたのは成功だったのではないかと思う。 特に、最後のパートのネタの台詞をそのままEDの歌詞にするというのが一番面白かったような。 「曲が間に合いませんでした」とか出ていたが本当だろうか。 公式サイトを見ると、確かにEDテーマは違う曲になっているが。 ていうか、キャストが結構多いな。 とりあえず視聴継続。

土曜日

バクマン。2[NHK Eテレ]
 第14話まで放映。
 新しい担当者の下でサイコー達の連載が始まったり、サイコーが体を壊して入院・手術したり、でもアンケートの結果が良くなくて打ち切りになったり、次の作品の事で担当者とモメたりしながら、「NEXT」に読み切りのギャグ作品が載ったり、シュージンと見吉との仲が誤解が元でこじれた挙句、サイコーと亜豆との仲にも飛び火した所。
 相変わらず、「漫画を作る人達の話」として観ている分には面白いんだが、それ以外の部分(大学受験とか)はとことんハードルが低いので、リアリティがあるかというと少し疑問に感じるような所もある。 サイコーが、入院中も原稿を描き続けるという辺りも、結果オーライという感じだったし。
 しかし、この作品でやっている事って、どのぐらい現実味のある事なんだろう。 ギャグとシリアスとの両方を載せて、アンケートの結果の良い方を取る、みたいな事を本当にやってたりするんだろうか。 こういう話を見ると、漫画を作る方もどういう漫画が面白いのか判断できなくなっているのかな、とか思ったりする。
 それにしても、あの加藤さんという、サイコー達のアシスタントに来ていた眼鏡っ子が三十路前だというのにはビックリだ(<そこかい)。
 (2012/01/28追記) 第17話からEDが変わった。 どうも亜豆さんの影が薄くなってきているような気がする。 ヒロインなのに。
ポヨポヨ観察日記[キッズステーション]
 2012/01/14キッズステーションにて放映開始。 原作は、樹るう氏が竹書房の「まんがライフMOMO」及び「まんがライフ」に連載中のコミック。未読。 竹書房の雑誌に連載している人って、こういう風に複数の雑誌に平行して描いている人が多いのだろうか。 というか、各誌毎に全部違うネタで描いているのだろうか。
 ポヨという丸い猫を拾って飼う事になった一家の、ほのぼのコメディだろうか。 ポヨが、「たまゆら」のももねこ様みたいな形だ。 大地監督らしいテンポのいい作品。 5分枠の短編作品だしとりあえず見よう。
灼眼のシャナIII−Final−[毎日放送]
 第13話まで放映。
 紅世の徒の盟主の「祭礼の蛇」と同化(?)した悠二が、バル・マスケと手を結んだり、シャナが拉致られたり、紅世の徒とフレイムヘイズ達との全面戦争が始まったりした挙句、「祭礼の蛇」の本体が甦って、封印されていた異世界からこちらの世界に出てきてしまった所。
 ここに来て、何か色々と「置いてきぼり感」に見舞われているのは、以前の話を忘れている所為なのかな。 悠二が、何故バル・マスケと手を結んだのかがまず判らない。 「シャナを戦いの宿命から解放して家族や友人を守りたい」という願いはいいとして、何故バル・マスケと手を組んで彼らの「大命」とやらを実行すればそれを叶える事が出来るのか、そもそも何故悠二が「大命」を遂行すればそれが叶う、と知る事が出来たのか、その辺りの経緯が全く描かれていないので(私が見落としていなければ、だが)、何か話についていけないというか。 シャナと悠二との会話も、何か禅問答を聞いているみたいで、何故あれでお互い納得して戦ってるのかもよく判らない。
 まあ、とりあえず、ここまで来たら最後まで観てみるが、最後まで観ても理解できなかったら嫌だなあ。
 後、「祭礼の蛇」のデザインが今一つ。 「創造神」と言われている割には、何となくデザインがのっぺりし過ぎているような。 ていうか、デカいだけでただの蛇じゃないか(特に頭部が)、という感じのデザインなのが今一つ。
 (2012/01/16追記) 第14話からOP・EDが変わった。 しかし、今期は本編の尺が足りない所為か、OPやEDが独立していなくて、本編の続きで曲が流される事が多い為、今一つ曲が印象に残らない気がする。
偽物語[毎日放送]
 2012/01/07深夜(正確には2012/01/08未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から7日遅れの2012/01/14からBS11でも放映開始。 更に毎日放送から13日遅れの2012/01/20からキッズステーションでも放映開始。 原作は、講談社から刊行されている西尾維新氏の小説。未読。
 2009年7月〜9月に放映されていた「化物語」の続編。
 公式サイトの作品概要によれば、今度は、阿良々木暦の二人の妹が主役らしい。 時系列的にも、内容的にも、「化物語」の続きからで、文化祭が終わって夏休みに入ってからという事だが、考えてみれば、夏休みの前に文化祭があるというのも珍しいような。 とりあえず、小気味いい台詞の掛け合いは健在で面白いので、今期も期待したい。 しかし、第1話は話がほとんど進まなかったような。
 メイン・スタッフは、ほとんどが「化物語」と同じようだが、「シリーズディレクター」が尾石達也氏から板村智幸氏に変わっている。 「シリーズディレクター」というのがどういう役職なのかはよく判らないが、まあ多分大丈夫だろう。 根拠は無いけど。
モーレツ宇宙海賊[毎日放送]
 2012/01/07深夜(正確には2012/01/08未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から6日遅れの2012/01/13からBS11でも放映開始。 原作は、朝日ノベルズから刊行されている笹本祐一氏の小説「ミニスカ宇宙海賊」。未読。
 タイトルは、「モーレツパイレーツ」と読むらしい。 公の免許を受けた合法的な宇宙海賊というものが存在する世界で、宇宙海賊の船長が死んだのでその娘の女子高生が跡継ぎになる話…かな。 ほとんど「セーラー服と機関銃」のノリだが。 久し振りに佐藤竜雄監督の作品だし、正統派スペースオペラっぽい作品も何か久し振りに観るような気がするしで、とりあえず視聴継続。 ただ、第1話は少しテンポが悪かったような気がしないでもない。
 でも、何故原作からタイトルを変えたんだろう。「ミニスカ」は何かマズいんだろうか。謎だ。 まさか、主人公の服装がミニスカじゃなくなるとかいうんじゃないだろうな。 それは嫌だぞ。
むかしの吉田くん−秘密結社鷹の爪外伝−[毎日放送]
 2012/01/21深夜(正確には2012/01/22未明)毎日放送にて放映開始。 上の「モーレツ宇宙海賊」から放映時間は連続しているが、これは「アニメシャワー」枠ではないらしい。
 例によって、蛙男商会のFROGMAN氏によるオリジナル作品。 5分枠の短編作品で、10年前の吉田くんが、故郷の島根県で突然現れた宇宙人に観光ボランティアとして島根県の観光案内をする、という、何だかよく判らないが島根県のご当地振興アニメだろうか。 まあ相変わらずのノリなので、とりあえず視聴継続。
侵略!?イカ娘[テレビ大阪]
 2011/12/24深夜(正確には2011/12/25未明)放映終了。
 色々あった末に、イカ娘と栄子とが喧嘩したり仲直りしたりする話で幕。 また最後にあの謎の少女(田辺梢)が出てきた。 いったい何者なんだろう。
 で、結局、最後まで前作に比べて「何かが足りない」感じが消えなかった。 何が足りなかったんだろう、と考えてみたが、どうも具体的に何処がどうという風な指摘が思いつかない(ただ、OP曲のインパクトが足りないのは確かだと思う)。 単に、勘違いか思い込みなんだろうか。 でも、水島総監督が自ら脚本を書いていたあのラジオ体操の話に妙な面白さがあったのを見たりすると、どうもそれだけとも思えない。 やはり、「第2期でメイン・スタッフが変わって第1期より面白くなった作品は無い」という実例が一つ増えただけなんだろうか。うーむ。
 ところで、水島総監督と言えば、七夕の話で「しゃれの通じる世の中になりますように みずしま」という短冊があるのに噴いた。いや全くその通りで。
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2012年4月期

 何故かいつにも増して遅くなりましたが、前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び4月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です。 何かもう、今四半期開始作品は、1クールものは既に折返点を過ぎているような時期ですが、まあ遅れたものはしょうがないですね(<開き直り)。
 って、よく見たら1月期の分の更新は2月19日だったので、ちょうど3ヶ月前という事で、何だ予定通りじゃないか(<おい)。
 現時点での視聴本数は22本。 ここ最近ではまだ少ない方だと思いますが、新番組を結構切った気がするのにまだ20本を超えているというのが何だか…。 まあ、内2本が5分間の短編作品ですので、実質的には20.5本ぐらいですが。
 今期は、深夜作品をかなり切っていった一方で、平日の夕方の作品に視聴継続にしたものがあるのが特徴的かもしれません。 平日の夕方枠は、最近は守備範囲外の作品が多かったのですが、ここに来て面白いと思う作品が複数出てきました。 こちらの趣向が変わったのか、それとも制作側に戦略の変更でもあったのか。 この傾向が続くのかどうか、しばらく見守りたいところです。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

聖闘士星矢Ω[ABCテレビ]
 2012/04/01ABCテレビにて放映開始。
 タイトルは「セイントセイヤオメガ」と読む。 「聖衣」(クロス)と呼ばれる甲冑のようなものを身に纏い、女神アテナを守って戦う「聖闘士」(セイント)という戦士達の戦いを描く、あの「聖闘士星矢」の新作。 原作は連載時に少し読んだ事があるし、前のアニメも少し観た事があるので、だいたいどんな話なのかは判るが、今までの作品を最後まで観た事が無いので、本作品が普通に続編なのか、それとも同じ設定やキャラクターがあるだけの全く新しい話なのかはよく判らない。 とりあえず、主人公は星矢ではなく、かつて星矢が守った子供が成長した光牙という少年らしい。 古谷徹さんが「特別出演」と付いていたのは、過去シーンや幽霊(?)としてだけの出演だからなんだろうか。 小山茉美さんがレギュラーなら見てもいいかな。 オープニングが「ペガサス幻想」なのもいい。
 しかし、タイトルは「星矢」だが、星矢はもう死んでるとか言ってたな。 もう登場しないのだろうか。 まあ死んだ者が甦って再登場とかは、車田作品ではよくある事だし(<おい)。 とりあえず、この熱さが面白いので視聴継続。
べるぜバブ[読売テレビ]
 2012/03/25放映終了。 後番組は「宇宙兄弟」。
 色々あった末に、ベヘモット達を悪魔野学園ごとぶっ飛ばして消えた男鹿が、魔界で普通に健康ランドに行って帰って来たり、焔王とベヘモット達が聖石矢魔にまた特別クラスを作って入ってきたりしたが、大魔王が人類を滅ぼすのを止めたと言い出したので皆魔界に帰ったが、結局また人類を滅ぼすと言い出したので戻ってくる話で幕。 まあありがちではあるな。古市は日曜の朝からいかがわしい妄想は大概にしておけ。 後、六騎聖は最後に何のフォローも無かったな。
 最後の1クールは、番外編的な単発のエピソードが多くてあまり話が進まなかったが、原作がまだ連載中の作品を終わらせるという事で、まあこんなもんかなという感じである。 ベヘモット34柱師団とかいう連中が出てきた時は、この連中と延々とバトルする展開になるのかと思ったが、結局「俺達の戦いはまだまだ続くぜ」エンドになったので、少し拍子抜けしたかも。
 まあ、あまりシリアスになり過ぎず、基本コメディ路線を維持していたのは面白くて良かった。 声優さんを使ったパロディネタが意外と多かったかな、という印象もある。 声優ネタと言えば、男鹿とベル坊との中身が入れ替わった話で、元の声優さんがそのまま相手の役をやっていたのが結構面白かった。 こういう話の時に、中身が入れ替わった事を判り易くする為か、声優さんまで入れ替えてしまう作品が結構あるのだが、そういうのを観る度に「体は元のままなんだから声まで入れ替わるのはおかしいだろう」と常々思っていたもので。
 後は、オープニングとエンディングが、新しい曲に変わる度にだんだん作品のカラーから外れて行ったのは残念だったかな。 最初のが、一番作品に合っていて良かったと思う。
宇宙兄弟[読売テレビ]
 2012/04/01読売テレビにて放映開始。 原作は、小山宙哉氏が「モーニング」に連載中のコミック。未読。 今年5月には実写映画も公開されるらしい。 やはり、最近こういう(アニメのTVシリーズと、実写映画との同時並行)パターンが増えているような。
 ひょんな事から、会社を辞めた男が、先に宇宙飛行士になった弟の後を追うように、自分も子供の頃からの夢だった宇宙飛行士を目指す話…だろうか。 こういう話に現実味があるというのも、秋山さんや毛利さんを初めとする日本人宇宙飛行士の存在があってこそだなあ。 主人公がもじゃもじゃ頭の少しコメディっぽいキャラクターなのが気になるが、訓練シーンとかはリアルに描いてほしい。 とりあえず視聴継続。
 しかし、JAXAの協力は、最後に星出さんの宇宙写真のコーナーがあるというのでまあ判るが、NASAの特別協力というのは何なんだろう。 実際のロケットの打ち上げを見たとかいう「王立宇宙軍」的な話なんだろうか。 ロケットの打ち上げシーン(があるかどうかは判らないが)に実際の音を使うとか、ロケット打ち上げのシーンが「王立宇宙軍」並に物凄い作画になるとかの拘りがある、みたいな事に期待していいのだろうか。
 後、オープニング冒頭のロケットは何なんだろう。 第1段エンジンのノズルが3つあるように見えるので、H-IIAともH-IIBとも違うようだが。 でも、全体の外見はそれっぽいので、架空のロケットという事なんだろうか。 作中の時代設定が2025年と10年以上先なので、H-IICとかなのかもしれない。
機動戦士ガンダムAGE[毎日放送]
 第25話まで放映。 また、毎日放送から約半年遅れの2012/04/06からアニマックスでも放映開始。
 アセムが、学校で友人になったゼハートが実はヴェイガンのスパイだった事にショックを受けたり、ロマリーと共に連邦軍に入ってディーバに配属されたり、連邦軍の司令部があるビッグリングにゼハートが指揮官になって攻めてきたり、ガンダムAGE2が登場したり、連邦軍の内通者の情報を得たグルーデックが殺されたりと色々な事があった挙句、今度は連邦軍の重要なコロニーにヴェイガンが攻めてくる所まで。
 まあ相変わらずツッコミ処満載の話が続いているような感じ。 「機動戦士ガンダム」の名前を冠する作品として、とかいうレベルではなくて、基本的な作劇やストーリー展開や設定という点でも粗が目立つように思える。 かといって、メカ・アクションが面白いという訳でもなく、それどころか宇宙空間でモビルスーツが棒立ちで銃を撃っているだけ、みたいなシーンが目立つなど、正直言ってかなりヤバいレベルだと思う。
 戦い自体も、ディーバを中心にした小規模な部隊がちまちま局地戦をやってるだけで、全然「戦争」という感じがしないし。 世代が変わってもモビルスーツはあまり変わっていなくて、普通に開発していれば出来る感じの物ばかりで、AGEシステムが必要なのかどうかも疑問だし。 「3世代百年にわたる物語」「進化するモビルスーツ・ガンダム」という、本作品の二大キャッチコピーが殆ど意味を成さなくなってきているような気がする。 これでいいのかバンダイ。
 (2012/04/30追記) 第29話から三世代目の「キオ編」に入ったので、OP・EDが変わった。 まあ予定通り。 話の方も相変わらずだし。 いきなりビッグリングを落とした以外は、何故か軍事基地じゃなくてただの市街地を破壊するとか、訳が判らない。 イゼルカント様は、いったい何を考えているんだろう。 地球連邦軍にしても、「アセム編」の最後の話で地球にヴェイガンが侵入している事は判ってた筈(更に、ヴェイガンに内通していた連中をかなり捕まえていたのだから、色々と情報も得られた筈)なのに、それから20年以上も経っていながら、あれだけの数のヴェイガンのモビルスーツが普通に市街地の建物の中に隠されているのに全然気付いてないとか間抜け過ぎる。 調査とか全然していなかったのだろうか。 謎だ。
ファイ・ブレイン 神のパズル[NHK Eテレ]
 2012/04/01放映終了。 本当はもう一週間早く終了する筈だったが、選抜高校野球の日程がズレた所為で一週間遅くなってしまった。 後番組は「ファイ・ブレイン 神のパズル(第2シリーズ)」。
 ギャモンがPOGに入ってギヴァーとして挑戦してきたり、カイトが腕輪を拒絶して腕輪から解放されたりした挙句、ルークが用意したパズルをカイトが解いてルークも助け、腕輪から解放されたルークはPOGを立て直す為の旅に出て、カイトは相変わらずのパズル三昧の日々に戻るという話で幕。
 で、もういきなり来週から第2期が始まるのか。 結局、「神の書」って具体的に何が書いてあったのかは判らず終いだったが、第2期が決まったから明かさずに終わったのか、それとも初めから特に考えてなかったのか、どちらなんだろう。
 全体的には、パズルが全てを支配するというような設定は、ボーグバトルで全てが決まる「カブトボーグ」や、サッカーで全てが決まる「イナズマイレブン」なんかを彷彿とさせて面白かったが、その話を面白く見せるという点では今一つだったように思う。 全体的に作画が低調だったという事もあるが、登場人物達が台詞で言っている程には、作中で描かれるパズルに作者の性格が表れているとか、「このパズルは解かれたがっている!」とかいう辺りが表現できていなかったような。 ノノハが凄い記憶力を持っている、という設定も、終盤では全く活用されなかったし、何かもったいない。
 後、終盤、ルークがどうも腐女子向けな言動を繰り返していた辺りも今一つ好きになれない。 まあ、とりあえず第2期も観てみようと思う程度には楽しめたかな、という感じ。 最後にあまりフォローされなかった感のあるジンも、第2期で復活とかあるかな。
ファイ・ブレイン 神のパズル(第2シリーズ)[NHK Eテレ]
 2012/04/08NHK Eテレにて放映開始。
 公式サイトには「オルペウス・オーダー編」という副題が付いているし、EPGを初めとして番組表では「ファイ・ブレイン2」となっているが、NHKの「アニメワールド」には付いていないので、とりあえずタイトルはNHKの方に合わせておく。 オープニングに出るタイトルも「ファイ・ブレイン 神のパズル」だけだし。
 今期は、腕輪を持つフリーセルという男を筆頭にした「オルペウス・オーダー」を名乗る連中がカイトに挑戦してくる話か。 しかも、カイトの周りの人達が、オルペウス・オーダーのメンバーに操られて、カイトにパズル勝負を挑んでくるという事は、今期はサブキャラ救済企画なのかな。 しかし、副会長を誑かす時のオルペウス・オーダーの男の台詞がまた嫌らしい(「生徒会長はカイトに夢中で、君の事は見向きもしない」とか何とか)。 何でこうホモっぽい方向に行くんだろう。 まあ、新展開で面白そうだしとりあえず視聴継続。 データ放送でパズルを楽しめて順位が出るという企画は面白いと思う。
 監督が、佐藤順一氏から遠藤広隆氏に代わった事がどう影響するか、が少し心配。 遠藤氏は、第1シリーズでは「ディレクター」となっていたが、どういう役職だったんだろう。 後、美術監督も代わっているようだが、美術的な違いはあるのかな。 作中に出てくるパズルが判り易くなるとか(<マテ)。
AKB0048[サンテレビ]
 2012/04/29サンテレビにて放映開始。 サンテレビから6日遅れの2012/05/05からKBS京都でも放映開始。 サンテレビから10日遅れ・KBS京都から4日遅れの2012/05/09深夜(正確には2012/05/10未明)からBS11でも放映開始。 平池芳正監督・サテライト制作によるオリジナル作品。
 「芸能禁止」の世界で、ゲリラライブを行なって歌を広めている「AKB0048」というアイドルグループに憧れて、そのメンバーになる事を目指す女の子達の話…だろうか。 「芸能禁止」の惑星にアイドル達が歌を広めに回っていて、その影響で「芸能禁止」が緩やかになっていく、というのは、まるで「超時空要塞マクロス」で文化を持たないゼントラーディ人に人類の文化を広める為に移民船団を送り出したという話をゼントラーディ人の側から見ているかのようだ。 まあ、総監督が河森正治氏では仕方がない。 それに、監督が「カレイドスター」の平池芳正氏という事なら、主役の女の子達の中の人がAKB48のメンバーでイマイチ上手くないといっても、とりあえずは様子見したくなる。 単なるアイドルもので終わらない事を期待したいが、さて。 とりあえず、冒頭の4年前(?)のゲリラライブ(事前にあんなに人が集まっているゲリラライブがあるのかとか、そもそも検問みたいな事までしていたのにどうやってあんなに人が集まれたんだとか、まあツッコミ入れたい所は多々あるが)を見に来ていた面子の内の一人がいないのは何故なのかは少し気になる。 単に先に行っているだけなのかもしれないが。
 それはともかく、河森さんは「天晴れ元気」をどこにでも出すのはどうかと思う。 どんだけ気に入ってるんだ。

月曜日

アクエリオンEVOL[テレビ大阪]
 第14話まで放映。
 敵・アルテアの目的が、女性が一人もいなくなって子孫を残せなくなったので、こちらの世界に女性を求めてやって来ているという事が判ったり、アルテアから「最後の子供」であるジンがネオディーヴァに潜入してきたり、しかしユノハと仲良くなった事で寝返った挙句にカグラの襲撃中にミカゲに殺されてしまい、ネオディーヴァからも出た死者と共に埋葬された所に、何故かカグラが現れる所まで。
 前作とどこまで直接的な繋がりがあるのかどうかよく判らなかったが、ミカゲの目的が、前作のラストで地球を「縫い合わせて」救って地の底に消えた「太陽の翼」ことオリジナルのアクエリオンらしい、という事が判ってきて、やはり直接的な繋がりがありそうな感じである。 不動総司令が、堕天翅族らしいミカゲと2万4千年前からの知り合いだとかいう話もあったりして、前作の不動司令同様に正体が謎だ。
 前作のアポロとシルヴィアに比べると、主役のアマタとミコノとが初めからお互いに好感度が高めな所為もあってか、ギャグっぽい所が薄くて恋愛要素が強い感じがある。 アクエリオンの技にも「無限拳」に負けないぐらいのインパクトがある新しい技がほしいところ。 引き続き後半戦に期待か。
 (2012/04/17追記) 第16話からオープニングが変わった。 しかし、前の方が良かった気がするな。映像も本編からの使い回しが殆どみたいだし。 エンディングは、第15話でユノハのキャラクター・ソングみたいな曲に変わっていたが、第16話も同じだった。 もしかして、キャラクター・ソングが交替で使われるのではなく、これからずっとこれなのかな。
ラストエグザイル−銀翼のファム−[サンテレビ]
 2012/03/26深夜(正確には2012/03/27未明)放映終了。
 逃亡したファム達がグラキエスに逃れて、そこでパイロットのディアンに助けられたり、でもアデス連邦がグラキエスにも侵攻してきたのでまた逃亡したり、空族達の街もアデス連邦に攻撃されたり、今度はアデス連邦で内部分裂が起きて、その内のルスキニアに対抗する勢力とミリア達とが連合して戦ったりした挙句、一度はアウグスタ・サーラの下で和平が実現するかに思えたが、そこでテロからルスキニアを庇ったリリアーナが死んでしまってまた戦争になって、ルスキニアがグラン・エグザイルを持ち出して世界征服しようとするが、結局グラン・エグザイルは自壊し、ルスキニアはサーラをファム達に預けてグラン・エグザイルと運命を共にして戦いは終わり、サーラの下で各国が和平を結んで、グラン・レースが開催されるという所で幕。
 結局、ルスキニアの目的は、やはり自らが「世界の敵」となり各国の共闘・連合を促す事で世界に平和をもたらす、という事でいいのかな。 何となく「コードギアス」と被る気がするが、まあありがちな話ではある。 しかし、あれでは最後までルスキニア側についていたサドリ将軍の艦隊の兵達はちょっと可愛そうな気も。 結局、初めから負けるつもりの戦だった訳だし。 同じアデス連邦軍同士で戦いあった挙句、そんな戦だった事を知ったら、生き残った者達はまだしも、戦死した兵士の遺族とかはかなりしこりが残るのではなかろうか。 その辺りの事を考えると、グラン・レースが無事に開催されて良かった、とは単純には喜べない結末に思える。
 グラン・エグザイルは、かつて星に残されたアデス連邦の祖先達が、自分らも宇宙に出る為に建造していた移民船だったのか。 で、あの主砲は、実は推進機だったと。 兵器としていきなり全力噴射したから一発撃っただけで自壊してしまったのか。
 後、ファムが、あのサドリ将軍の孫だというのは何か唐突だな。 今までにそれらしい伏線とかあったっけ。 和平条約締結の時のパーティで二人が顔を合わせた時に、サドリ将軍がファムの事を何か知っているっぽい反応をしていたり、ラス前の回辺りで、サドリ将軍がロケットの中の写真を見ているシーンはあったけど、あれだけでは判らん。
 全体的には、世界の命運がかかった壮大な戦いに、空族の一少女達が巻き込まれ関わっていき、やがては重要な役回りを担う事になっていくという大きな話を、ただ「グラン・レースがしたい」というファムの小さいが純粋一途な想いで一貫して貫くという、ある意味冒険物語の王道的な作品だったように思う。 バイクを思わせる小型の飛行機ヴァンシップや、高度限界のある空中戦艦の艦隊戦等、独特なメカもいい味を出していた。 当初は、前作を観ていなかったので、話や設定について行けない所が出てくるのではないか、と思っていたが、特にそういう所も無く、必要な事は総集編の回を挟む事でフォローされていたので、前作を観ていないから楽しめない、という事も全く無かった。
 ただ、その総集編の回を挟んだりした事もあって、本編が実質21話しか無いというのも関係しているのか、時々段取りを飛ばしているような唐突に思える所が見られたのは残念だったかな。 特に、ボレワース要塞で乗艦ごと爆散して死んだと思っていたソルーシュ将軍が生きて再登場したのは、さすがに説明が要るだろうという気がした。 それと、やはりメカの動きに今一つ面白みが無いというか。 せっかく独特なデザインのメカが登場するのだから、もう少し魅力的な見せ方が無いものだろうか。難しいけど。
輪廻のラグランジェ[読売テレビ]
 2012/03/26深夜(正確には2012/03/27未明)放映終了。 後番組は「緋色の欠片」。
 まどかに続いて、ランもウォクスに乗るようになったり、ムギナミという少女も加わったり、その「兄」のヴィラジュリオという男がやって来て色々あったりした末に、ヴィラジュリオの本隊(?)がやって来て大規模な戦闘になり、まどかの従姉妹のようこがその巻き添えで怪我を負ったりしたが、結局ようこ姉さんは無事で、ウォクスの謎パワーでヴィラジュリオの部隊が無力化されたりしている内に、ランの兄王子が率いるレ・ガリテ艦隊が到着して、ヴィラジュリオの部隊は撤退し、ムギナミもヴィラジュリオと一緒に行ってしまって、地球とレ・ガリテとの間で外交が始まったりして、ランも星に帰ったりして、一件落着かと思いきや、アステリアが何かまた謎を残した所で幕。 第2期が7月から始まるという事で、要するに分割2クール作品だったという事か。 まどかが夢の中(?)の海岸で話をしていたのがユリカノさんか?  結局、この人も何者で今どうなっているのかとかの説明は全く無かったような。 そもそも、まどかが10年前(?)に溺れた時にウォクスに助けられてメモリアを受け取った理由とか、ムギナミがメモリアを簡単に受け取る事が出来た理由とかも、全然説明されないままだったような気がする。
 結局、全部ウォクスの謎パワーで解決してしまったような印象だ。 ムギナミを探すとランが言ってたのも、何かアッサリ見つかって再会できたようで拍子抜けだし。 あの三人組も、いくらアステリアが後ろ楯に付いたとはいえ、普通に地球に残っているみたいでそんなんでいいのかという気がする。
 当初は、ウォクスのメカ・アクションシーンが面白かったりしていたのだが、段々と粗が目立つように。 宇宙の国際情勢が殆ど説明されないまま、どんどん話が進んでいくので、対立関係等がよく判らなかったのも痛い。
 また、主人公のまどかがウォクスに乗る動機の描写が少し弱い感じもした。 いくら困っている人を見たら放っておけない性格だと言っても、事が実戦な訳だし、戦うにはそれ相応の動機付けが欲しい所だ。 また、女子高生を戦いに出す周りの大人達の対応にも、今一つ納得がいかない所があるし。
 大人達の対応と言えば、ラス前の話で、ようこ達が戦火の見える所で呑気に話をしているのも気になった。 あんな、いつ流れ弾(というか流れビーム)が飛んで来てもおかしくないような場所で、話し込んでいる場合じゃないだろうと。 それどころか、花火を上げたり人文字作ったりまでしてるし。 そんな事より、まず生徒達を避難させろよという気がする。 こういう所の描写にも疑問を感じてしまって、どうも全体的に今一つ楽しめない作品という印象になってしまった。
 そして何より、やたらと「鴨川」を強調するのが少し鬱陶しいというか何というか。 まず物語的に舞台が鴨川である必然性が無い上に、例えば「たまゆら」みたいに背景の街並みそのものの魅力で見せるという類の作品でもないので、あまり強調されるとシラけてしまう。 所謂「聖地巡礼」を当て込んだ、地域とのタイアップ作品という側面があるにせよ、もう少しあざとくない見せ方が出来なかったものかと思う。 そういうのは、まず何よりも作品そのものが魅力的でないと意味が無いどころか逆効果になりかねないのだから。
 本作品の場合、何というか「アニメ作品」としての基本的な所がおろそかになっていたように思える。 例えば、第3話でまどかが市街戦をしている時に、いちいち「この家は〜」とか「ここは〜」とか言って(人的な)被害が出ていない事を台詞で説明していたりしたが、そういう所を「画」で表現してみせてこそのアニメだと思う。 作画的にも、後半は段々息切れしてきたのか、特にキャラクターの作画が今一つになってきていたし。 色々と残念な作品だったように思う。
 物語としては、第2期前提という事もあってか、色々な謎やら何やらが投げっ放しになっているので、何とも評価し難い。 出来れば、第2期はもっと作品自体に魅力を持たせるような改善を期待したいところ。
緋色の欠片[読売テレビ]
 2012/04/02深夜(正確には2012/04/03未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。 読売テレビから2日遅れの2012/04/04深夜(正確には2012/04/05未明)からキッズステーションでも放映開始。 原作は、アイディアファクトリーから発売されている恋愛アドベンチャーゲーム。未プレイ。
 「鬼切丸」という神刀を封印する役目の玉依姫となる宿命を負ったヒロインが、玉依姫を守る宿命を負った5人のイケメン達と共に、玉依姫の力を狙う敵と戦う、みたいな話だろうか。 女性向け恋愛ゲームのブランド「オトメイト」シリーズのゲーム作品が原作という事もあって、特別な力を持つヒロインを様々なタイプのイケメン達が守るというテンプレート通りの作品っぽい。 となると、やはり注目するのはヒロインが魅力的かどうかという点になってしまうのだが、今一つ魅力に欠けるヒロインよりも、最後に出てきた敵になりそうな金髪美少女の方が気になるというのはいいんだか悪いんだか。 とりあえず画は綺麗だし、バトル展開になりそうな感じなので視聴継続。 ただ、最初に出てきた、あの一つ目のヘドラみたいなのは今一つだったなあ。 CGはもう少し頑張ってほしい気がする。
ZETMAN[読売テレビ]
 2012/04/02深夜(正確には2012/04/03未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。 読売テレビから4日遅れの2012/04/06深夜(正確には2012/04/07未明)からBS11でも放映開始。 読売テレビから約3週間遅れの2012/04/25深夜(正確には2012/04/26未明)からキッズステーションでも放映開始。 原作は、桂正和氏が「週刊ヤングジャンプ」に連載中のコミック。未読。
 裏社会(?)で見せ物として戦わせる為に造られた人造人間(ていうか怪人?)達が脱走し、その時に連れ出された、やはり人造人間の赤ん坊が大きくなって、正義の超人として戦う、みたいな話だろうか。 何となく「デビルマン」か「仮面ライダー」等を彷彿とさせるような、暗いヒーローものっぽい。 正直言って、第1話は導入としては今一つだったのだが、エンディングに出てきたように、主人公がもう少し成長して青年になってからが本番みたいである。 アクションシーンはダイナミックさを優先させた作画みたいだが、これは一歩間違うと単に作画が追いついていないだけ、みたいに見えてしまいそうだ。 とりあえず様子見で。
ちはやふる[読売テレビ]
 第13話まで放映。
 新が福井に帰ってしまって小学生編が終わり、千早と太一が競技カルタ部を作って、新が祖父の死後カルタをやめてしまった事を知ってショックを受けたりしながらも、部員を集めて正式に部として発足し、東京の地方大会で優勝して、近江神宮での全国大会に臨んだものの、千早は体調不良で棄権してしまい、一方で新がカルタに戻ってくる話まで。
 結局、団体戦でどこまで行ったのかが今一つ判り難かったな。 翌日はもう個人戦だというから、団体戦はもう終わってしまったみたいだし。 部として活動を始めてから日も浅いのにいきなり全国大会出場を決めてしまうというのは展開が速いな。 でも面白い。
戦姫絶唱シンフォギア[毎日放送]
 2012/04/02深夜(正確には2012/04/03未明)放映終了。
 響が、体の中に埋まってしまった聖遺物の欠片の力でノイズと戦い、当初敵として現れたクリスとも色々あった末に仲間になったりしたが、了子の正体が実はクリスを操っていたフィーネで、そのフィーネが正体を現して「カディンギル」という巨大な塔を造って野望を実現しようとしたが、響が一度倒されたものの復活した翼・クリスと共に、ノイズを取り込んだフィーネを倒し、フィーネが最後の力で地球に落とそうとした月の巨大な欠片も爆砕して、ひとまず大きな危機は去ったものの、ノイズの被害はまだ続いていて、「私達の戦いはまだまだ続くぜ!」みたいな所で幕。 フィーネが大爆発してたけど、地上に出ていた皆はなんで大丈夫なんだろう。 それに、あんな風に引っ張ったからって、月は落ちてこないと思うぞ。
 歌に合わせて戦闘シーンを作ったり(でも作画は微妙)、妙に設定に凝っていたり(でも粗が目立つ)、台詞回しを少し工夫してみたり(でも何かヘン。「逆鱗」をわざわざ「さかさうろこ」と言わせるというのはなかなか思いつかないというか、思いついても普通やらないだろうというか)と、何かこう、色々と「頑張っている」感じは伝わってくるのだが、何処かダメダメな感じを伴うのは何故なんだろう。 面白いか面白くないかと言われれば面白いんだけど、「普通に面白い」とか「凄く面白い」とかじゃなくて、そのダメな所が面白いというか。 こういう作品、嫌いではないのだなあ。 「ダメな子ほど可愛い」みたいな?
 とりあえず、水樹奈々さんの「Synchrogazer」は買いました。 その水樹奈々さんが演じている翼に、カラオケで演歌を歌わせたのはナイス。
キルミーベイベー[毎日放送]
 2012/04/02深夜(正確には2012/04/03未明)放映終了。
 クセになるオープニング・エンディングと、声優さんの演技力との勝利と言ってもいいかもしれない。 やすなとソーニャのどつき漫才みたいなやり取りは、実に面白かった。 時々、意味不明なイメージシーンが挟まったりしたけど。

火曜日

ケロロ軍曹アンコール![テレビ大阪]
 2012/03/27放映終了。
 最後は、丸ごとテレビ大阪では放映されなかった回で、「遠足」の話で幕。
 つくづく、何故これを最初から放映しなかったんだろうと改めて疑問に思う。 全体的に、Aパートのネタを受けてBパートの話が展開したり、Aパートの話が実は…という種明かしのような話がBパートで行なわれたりと、A・B両方合わせて一つの話になっているような回が結構あったので、尚更そう思う。 おまけに、Bパートの話には、元々のテレビ東京での放映が深夜帯だった為か、微妙にエロかったりするものもあるし。 それでも、こうやって結局夕方に放映できているんだから、特に規制が必要だったという訳でもないんだろうし。 謎だ。
 しかし、長かった本シリーズも、これでやっと全話完結となった。 放送自体は、また第1話から再放送という形で続くらしい。 息の長い作品になりそうだ。
未来日記[サンテレビ]
 2012/04/17深夜(正確には2012/04/18未明)放映終了。
 他の未来日記所有者達も死に、雪輝と由乃が残った所で、実は由乃は既に一度「未来日記ゲーム」に勝って「神」になっていて、それでも死者を蘇らせる事は出来ないと知ったので、時間を遡ってそこで過去の自分自身=2周目の由乃を殺して入れ替わっていた「1周目の由乃」だという事が判って、更に裏で「1周目のムルムル」がゲームに干渉していた事も判り、その事がバレると、1周目の由乃とムルムルはまた時間を遡って「3周目」の世界に行き、後を追いかけてきた2周目の雪輝やみねねの妨害を排除して、また過去の自分自身=3周目の由乃を殺そうとするが殺せず、更に他の日記所有者候補達の未来も次々に書き換わっていき、夢の世界に閉じ込められていた2周目の雪輝も由乃の事を思い出して夢の世界を脱出して1周目の由乃の前に現れ、更に1周目のムルムルによって封じられていた2周目のムルムルが戒めを解いて脱出してきて1周目のムルムルを逆に抑えつけ、結局1周目の由乃が自らを刺して自殺した事で雪輝が神となって2周目の世界に戻り、3周目の世界では未来日記によるゲームも行なわれず皆それぞれの幸せな日常を過ごしている一方で、神となった2周目の雪輝は2周目のムルムルと共に孤独な世界にいるという所で幕。 で、最後の「無の世界」で「由乃が会いに来た」というのはどういう意味なんだろう。 最後に告知が出た「NEXT PROJECT」とやらで判るのかな。 TVシリーズの話は一応の結末を見たけど真の結末は劇場版で、とかいう話なんだろうか。 おまけに、2周目のみねねが3周目の世界でちゃっかりと幸せに暮らしているというのはいいのか。
 全体的には、話自体はそれなりに面白かったし、あれだけの人間、特に友人達をもその手にかけてきた雪輝が、果てしない時間の中でただ孤独な神となって生き続ける、という結末もそれなりに悪くないと思う。 しかし、色々とツッコミ入れたい所が多いのも確かで、作品全体の満足度としては今一つ。
 そもそも、1周目で既に神になって時空を行き来できる力まで手にしている筈の由乃が、時間を戻って2周目の世界に行ったらまたただの人になっている、というのがよく判らない。 時空を超越した力を持っているから「神」なんじゃないのかと。
 そういう根本的な所に矛盾を感じる他にも、「その他大勢」の人間の命が随分と軽く描かれてしまっている所とか、気になる所が多過ぎた。 後、本編の雰囲気を台無しにするような軽いノリの「裏未来日記」のパートは余計だったのではないかと思う。
Another[KBS京都]
 2012/03/27深夜(正確には2012/03/28未明)放映終了。
 3年3組のクラスメイトや関係者が次々と死んでいく「現象」が始まって、その「対策」が「クラスメイトの中の一人を『居ない者』として扱う」というもので、鳴がその「居ない者」だったのだが、恒一が話かけてしまった事でそれが破れてしまい、恒一も「居ない者」扱いになったが「現象」は止まらず、過去に「現象」を止めたという人が残したテープによって「『死者』を死に帰す」事がその方法だと判って、遂に今年紛れ込んでいた「死者」が誰なのかが判って、その人を「死に帰した」事で今年の「現象」が終わるという所で幕。 最後の鳴の微笑がどうも不気味だったが、本当に終わったんだろうな。
 ホラーものらしい全編を覆う不気味な雰囲気や繰り返される凄惨な惨劇と、最後まで誰が「死者」なのか判らないミステリーものとしての面白さとが上手く融合されていて、毎回次が待ち遠しくなる作品だった。
 ただ、序盤の方では、恒一が他の人との会話で何か核心的な話題に入りそうになるといつも邪魔が入ってしまい、恒一も何故かそこで会話の続きをしようとしない、みたいな所が何度もあってかなりストレスが溜まった。 第5話で鳴が一通りの説明をしてくれてから以降は、そういう点でのストレスは無くなったが。
 また、クライマックスの合宿でのシーンでは、恒一達の動きがあまりにも落ち着き過ぎているというか、食堂があれだけ燃えていたのだから、もっと急いで皆に火事の事を報せて回るとかするものじゃないかと思ってしまった。 それに、あれだけ火災が起きている建物の中で、熱そうでも煙たそうでもないのが気になったりして、どうも演出に違和感が感じられてしょうがなかった。 もう少しリアリティを出した方が、緊迫感も増したんじゃなかろうか。
 後、鳴と未咲との関係を明らかにするのは早過ぎたようにも思う。 それが明らかになっていなければ、杉浦さんの「眼帯をしていない鳴を見た」という話でまた「鳴が『死者』なのかも」という疑いを残す余地が生まれて、ミステリーとしてより面白くなったかもしれない。
 更に言えば、鳴が、「死者を死に帰す」前に「死者」が通り魔に殺された時の記憶を思い出していた事とか、最後に後の3年3組の為にメッセージを残したのが、既に「死者」に関する記憶を失っている筈の勅使河原と望月という事とかも、何か変な気がする。
 そんな風に、最後の方になって、色々と気になる点があったのは残念だった。
 それにしても、赤沢さんは何か可哀相だったな。 一昨年兄弟同然に慕っていた従兄が「現象」の所為で死に、その時出会って好意を持っていた恒一は鳴に寝取られ(違)、おそらくは従兄の死が理由で「対策係」として「現象」を止めようと情熱を傾けていたのに果たせず、最後には死んでしまった訳だし。 恒一にその出会いの記憶が無いという事で、てっきり、赤沢さんが今年の「死者」なのかと思っていたが、しっかり騙された。
 どうでもいいけど、未来の3年3組に残すメッセージをMDに入れるのはやめておいた方がいいような。再生機が無くなるぞ。
リコーダーとランドセル ド♪[KBS京都]
 2012/03/27深夜(正確には2012/03/28未明)放映終了。 後番組は「リコーダーとランドセル レ♪」。
 大人のような外見の大きな男子小学生と、子供のような外見の小さな女子高生との姉弟が繰り広げるコメディという事で、まあまあ面白かったけど、あつしが、クラスメイトの女子と話をしていたりする所を変質者と間違われて通報されて連れて行かれる、というネタが少し多過ぎたような気もする。 そういえば、選挙の投票で、親についてきただけの子供が大人と間違われて投票用紙を渡された、というような話が以前あったなあ。 だからどうした、という訳でもないのだが。
リコーダーとランドセル レ♪[KBS京都]
 2012/04/03深夜(正確には2012/04/04未明)KBS京都にて放映開始。
 「ド」の続編だから「レ」。 タイトルは変わったが、話数は第14話からになっていて、そのまんまの続き。 新学年が始まって、あつしが先生に間違われ、あつみが飛び級してきた子供と思われる話から。ちよちゃんか。
夏目友人帳 肆[テレビ大阪]
 2012/03/27深夜(正確には2012/03/28未明)放映終了。
 今期もまた色々な妖怪絡みの事件に巻き込まれたりして、小さい頃に父親と住んでいた実家が処分されるというので見に行った夏目が妖怪に取り憑かれて、子供の頃の辛い記憶を呼び起こされるが、何とか跳ね返して妖怪を体から追い出した所をニャンコ先生が撃退してしまい、無事に実家に着いて記憶を確かめ、また藤原家に帰るという話で幕。 三世子ちゃんは最後にもう少しフォローが欲しかったところ。 どうでもいい話だが、滋さんが、カメラを三脚に取り付けるのに、さりげにクイックシューを使っている所が、妙に拘りが感じられて面白かった。
 しかし、今期もまた、夏目が沈んでは浮き上がるという感じの話が多くて、なかなか前進しないような。 アヤカシものと出くわした時の対応も、なかなか熟達しないし。 1歩下がって1.1歩進む、みたいな。 第3期もそんな感じだったので、そろそろ夏目の辛い過去は卒業して、話を先に進めてほしい気がする。 まあ、第5期があるのかどうかは判らないが。
 後、レギュラーの女の子達の出番も今期は少なかったような気がする(代わりに、夏目の昔の女(違)がよく出てきたような印象が)。 眼鏡ッ子委員長・笹田ちゃんのみならず、多軌もあまり出ていなかったような。 笹田ちゃんと言えば、中盤の話で、夏目型ニャンコ先生に言い寄られた(と誤解するような事をされた)事があったが、あれは結局後でどう言い訳したんだろう。
ブラック★ロックシューター[関西テレビ]
 2012/03/27深夜(正確には2012/03/28未明)放映終了。 後番組は「坂道のアポロン」。
 マト、ヨミ、カガリの関係がもつれる中、異世界で戦う「もう一人の自分」や、「ユウ」の秘密が明らかになっていって、戦いの末に「ユウ」が現実の世界に戻ってきて、マト達と友達になるという話で幕。
 人は、傷つき、傷つけられながら、それでも人との繋がりを大切にして大人になっていく、という、まあ言いたい事はだいたいストレートに伝わってくるのだが、それがこういう「もう一人の自分が異世界で戦う」という表現になるという辺りは何かよく判らない。 そもそも、「ユウ」と入れ替わりに現実世界に現れた「ストレングス」が、何故マトと友達になっていたのか、という辺りが謎だ。 こういうのを見ると、今の子供達って、友達を作ったり、一緒に遊んだりという事がまさに日々戦いなのかな、とか思ったり。 異世界ファンタジーバトル風中学生日記、みたいな。
 まあそれはそれとして、異世界バトルのシーンは結構面白かった。 特に、ブラック・ロックシューターがガトリング砲を撃ちまくって、その空薬莢が川のように流れるというシーンは、何か押井守監督の「ダロス」を彷彿とさせる。
坂道のアポロン[関西テレビ]
 2012/04/17深夜(正確には2012/04/18未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから11日遅れの2012/04/28深夜(正確には2012/04/29未明)からBSフジでも放映開始。 原作は、小学館から刊行されている小玉ユキ氏のコミック。未読。
 フジテレビ「ノイタミナ」作品の第34弾…でいいのかな。
 父親の仕事の都合で転校を繰り返してきた主人公が、引っ越してきた九州の学校で、不良として恐れられている男を通してジャズと出会い、新しい世界を知って成長していく、みたいな話だろうか。
 監督が「COWBOY BEBOP」の渡辺信一郎氏、キャラクターデザインが「天空のエスカフローネ」の結城信輝氏、音楽が両作品に関わっていた菅野よう子氏と、何かこれだけで期待してしまうが、話の方も何だか懐かしい青春ドラマといった感じで、古風ではあるけど丁寧にしっかりと創られているという印象がある。 ドラムやピアノの演奏シーンにも力が入っているし。 テロップを見ると演奏の人がいるようだが、例えば「のだめカンタービレ」の演奏シーンのCG映像のような不自然さは殆ど感じなかった。 実際の映像から手で描き起こしているのだろうか。謎だ。 とりあえずあまり陰湿な話にはならなさそうなので視聴継続。
つり球[関西テレビ]
 2012/04/17深夜(正確には2012/04/18未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから11日遅れの2012/04/28深夜(正確には2012/04/29未明)からBSフジでも放映開始。 中村健治監督、A-1 Pictures制作によるオリジナル作品。
 フジテレビ「ノイタミナ」作品の第35弾…でいいのかな。
 転校を繰り返している対人関係が苦手な主人公が、引っ越してきた江の島で変な少年と出会って、何故か釣りにハマっていく話だろうか。 釣りとジャズという違いがあるとはいえ、基本的な所が何か同時に「ノイタミナ」枠で始まった「坂道のアポロン」と被っているような気がしないでもないし、宇宙人がどうとか地球を救うのがどうとかいうSFらしき話と釣りとがどう結びつくのかサッパリ判らないが、とりあえず様子見か。 「たまゆら〜hitotose〜」に続いて、平野文さんと古川登志夫さんとの共演というのも何だか面白そうだし。
 そういえば、何か「アテレコ選手権」とかいう、何だかよく判らないコーナーがあるらしい。 フジテレビでは最後にあるらしいが、関西テレビでは、その時間枠が、前の「坂道のアポロン」の方に食い込んでいるので、ますます何だかよく判らないものになっているような気がする。

水曜日

あらしのよるに ─ひみつのともだち─[テレビ大阪]
 2012/04/04テレビ大阪にて放映開始。 原作は、木村裕一氏の絵本。未読。 2005年に劇場版が制作・公開されたが、それも未見。
 酷い嵐の夜に、偶然同じ小屋に避難していた子ヤギのメイと狼のガブとが、お互いの正体を知らないまま意気投合して友達になってしまい、後日再会して互いの正体を知ってからも友情を維持し続けるという話…だろうか。 前半の、お互いの姿を知らないままどんどん意気投合していく様子と、後半の、メイがヤギだと知っても食べるに食べられず困っているガブの姿が可笑し過ぎる。 この様子は、純真無垢で世間知らずのお嬢様が無防備な姿を晒しているのを見ても、自分を信頼しきっているのだと思うと手を出せなくて困っている「いい人」過ぎる若い男の図に見えてしまって、何かエロい。 こういう、動物が主人公で、種族、しかも捕食側と被捕食側という立場を超えた友情、みたいな話は守備範囲外だと思っていたのだが、やはり面白いものは面白いというのを再発見したので視聴継続。
あの夏で待ってる[サンテレビ]
 2012/03/28深夜(正確には2012/03/29未明)放映終了。
 色々あった挙句、海人とイチカが恋人同士になったが、間違って発信された救難信号を受けてやって来た無人救命ポッドに追いかけられ、何とか追手を撒いて、イチカの中にあるイメージの場所を見つけたが、結局宇宙人の痕跡は無くなっていて、イチカは連れ戻されて離ればなれになって、海人達がイチカの事は忘れない、みたいな話で幕。
 何だかよく判らない結末だった。 結局、あのイチカのイメージの場所っていうのは何だったんだろう。 ご先祖がどうとかいう話だったが、「おねがい☆ティーチャー」を見れば判るのだろうか(実は見た事がない。コミック版は「電撃大王」の連載で読んだが、何しろかなり前の事なので、登場人物や話の概要ぐらいしか覚えていない)。 最後に出てきた「卒業生が残した」という映画にまたイチカが出てきているという事は、結局イチカはまた戻ってきたという事なんだろうなあ。 しかも、海人達が卒業する前に映画を作る事が出来たのだから、2年も経たない内に戻って来られたという事なのか。 でも「だから何なんだ?」という印象しか残らない。 どうして戻って来られたのかもサッパリだし、何より、別れの場面で海人が「迎えに行く」と言ってたのが全く意味が無かったのだろうか、という色々と台無しな雰囲気に。
 全体的に、ラブコメとしては演出が重いし、恋愛ものとしては海人とイチカの周りの人間関係が二人に都合がよすぎて見ていてシラけるし、SFとしては設定や描写が色々といい加減に過ぎるしで、何か全てが中途半端だったような。 とりあえず背景画は綺麗だったけど、何がしたいのかよく判らない作品という感じだった。
 結局、「おねがい☆ティーチャー」のファン向けの作品だったのだろうか。 とりあえず、積み録になっている、キッズステーションで放映された「おねがい☆ティーチャー」を観てみるか。
キングダム[NHKBSプレミアム]
 2012/06/06深夜(正確には2012/06/07未明)NHKBSプレミアムにて放映開始。 この枠は再放送で、本放送は2日早い2012/06/04にあるのだが、都合によりこちらの枠で観る事にする。 原作は、原泰久氏が「週刊ヤングジャンプ」に連載中のコミック。未読。
 春秋戦国時代の中国・秦の国を舞台に、信と漂という二人の下僕の少年が、剣の腕一つを武器にして武勲を挙げて将軍に成り上がっていくサクセス・ストーリーかと思ったら、漂の方がいきなり王宮に仕える事になって、では信がその後を追って成り上がっていくのかと思ったら、王宮の内乱に巻き込まれていきなり漂が殺されてしまうという、なかなか劇的な展開に。 要するに、漂は、顔がそっくりな大王の影武者として雇われたという事か。 血筋に対する異常な拘りを見せ、それ故に庶民出身の母を持つ大王である兄を憎み討とうとする王弟も、なかなか「いい性格」をしているし、主人公の信もバカだが頭は悪くなさそうだし、登場人物や物語は結構面白そうなので視聴継続。 NHKの作品にしては結構血なまぐさい感じなのも悪くない。 3DCGはもう少し頑張ってほしい気はするが。

木曜日

しろくまカフェ[テレビ大阪]
 2012/04/05テレビ大阪にて放映開始。 原作は、ヒガアロハ氏が「月刊flowers」に連載中のコミック。未読。
 様々な動物が、人間に混じって普通に人間と同じように生活している世界で、しろくまが経営するカフェを主な舞台にして、パンダやペンギン達のゆる〜い日常を描く、みたいな話だろうか。 パンダが動物園でパンダとして働く、というのは、かの「パンダコパンダ」と同じネタだな。 動物達が、「パンダコパンダ」のような漫画チックな画ではなく、リアルっぽく、といってリアル過ぎずに描かれていて、なのに人間と同列で生活しているという設定自体がもうギャグとして成立しているのが面白い。
これはゾンビですか?オブ・ザ・デッド[サンテレビ]
 2012/04/05深夜(正確には2012/04/06未明)サンテレビにて放映開始。 同日、BS11でも放映開始。
 2011年1月〜4月に放映されていた「これはゾンビですか?」の第2期。 相変わらずのゾンビで魔装少女の主人公、妄想ユー、「それ以上可愛くなるな!」等々、第1期に引き続いて面白い。 メインスタッフは第1期と同じようだし、これで、第1期の終盤みたいに、シリアスな話になるとその独特のノリがよく判らない方向に行ってしまうという点が無ければ、また楽しめそうだ。
エウレカセブンAO[毎日放送]
 2012/04/12深夜(正確には2012/04/13未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から9日遅れの2012/04/21深夜(正確には2012/04/22未明)からBS-TBSでも放映開始。 毎日放送から約4週間遅れ・BS-TBSから約2週間半遅れの2012/05/09からアニマックスでも放映開始。 京田知己監督・ボンズ制作によるオリジナル作品。 タイトルには、英語で“ASTRAL OCEAN”、「星の海」と付いているが、意味は謎。
 沖縄が日本とは別の国になっている近未来の世界で、スカブコーラルとかGモンスターとかいう訳の判らないものに襲われて、偶然謎の腕輪を手に入れた少年がそれと戦う、みたいな話だろうか。 前作の「交響詩篇エウレカセブン」との繋がりがよく判らないが、そもそも何か繋がりがあるという設定なのか、それとも単に名前や設定を流用しているだけなのかも謎。 「西暦2025年」と明示しているのに、謎の原理で空を飛ぶ自動車を子供が運転しているとか、あまりにも現実の現代技術と乖離したメカが登場するのも謎(一方で、消防車や軽トラみたいな現代そのままの自動車もあったりしてさらに謎)。
 正直言って、ボンズのオリジナル作品にはいつもイマイチな印象しか無いのだが、とりあえず次回も見てみようかとは思うかな。 さすがに映像は綺麗だし、次回は主役メカが出るみたいだし。 今度のヒロインは、前作のエウレカよりは素直そうだし(<そこかい)。
 ところで、番組の最初に「アニメイズム」というロゴが出るのだが、これは、同じ毎日放送の「アニメシャワー」と同様の枠名なんだろうか。謎だ。
妖狐×僕SS[毎日放送]
 2012/03/29深夜(正確には2012/03/30未明)放映終了。
 双熾や妖館の住人達との生活で凛々蝶が少しずつ変わってきて、更に凛々蝶が小さい頃から文通していた相手が実は双熾だったという事が判ったりして、二人が絆を確かめあったりした挙句、最後は皆で来世に宛てた手紙を書いてタイムカプセルに入れて埋める事になったが、凛々蝶がタイムカプセルに入れる筈の手紙を間違って双熾に渡してしまい、それがきっかけで、結局お互いに愛を告白する事になるという話で幕。 先祖返りには先祖の記憶も引き継がれるという設定があったのか。 ラス前の話で二人の関係に一応の区切りが付いたので、最後は番外編的なエピローグみたいな話になるかと思っていたが、まさか更にもう一段階関係を進めるとは思わなかった。 それにしても、双熾の部屋の、あの凛々蝶写真で壁が埋めつくされている様子は、「WXIII」のあのヒロインみたいな狂気が感じられて恐いな。
 最後は少し忙しない印象があったが、全体的には、凛々蝶と双熾との関係を中心に、妖館の愉快な仲間達が繰り広げる話が楽しかった。 変態仮面の話のように、エンディングからエンドカードまで遊びを入れたりするのも面白かったし。 何といっても、主人公の凛々蝶の、礼儀正しく、律儀で、不器用な所が、可笑しく、可愛らしく、魅力たっぷりに描かれていたのが良かった。 時々見せる眼鏡姿もいい(<そこかい)。
 しかし、第11話でやっと二人の関係の「プロローグ」が終わって、これから二人で一緒に歩んでいく、みたいな余韻を持たせて終わるのかと思っていたら、最終回の後半でいきなりスパートをかけて全速力で走り去ってしまった、みたいな感じだった。 最後に「Fin」と付いてしまったが、これで終わるのはもったいない気がする。 あんなふうに、最後に点描のように細切れにエピソードを見せるぐらいなら、第2期をやってほしい。
パパのいうことを聞きなさい![毎日放送]
 2012/03/29深夜(正確には2012/03/30未明)放映終了。
 三姉妹の両親が事故死して、三人が親戚達に別々に引き取られそうになる所を、祐太が三人纏めて引き取ってアパートで暮らし始めて、色々あった末に、ひなに両親がもう帰ってこない事を伝えたり、おじさんから三姉妹を一緒に引き取るという提案がされたがやはり4人一緒にいる事を選んだりして、一時は練習も出来なかったひなのお遊戯会も無事に終わって、「俺達の生活はまだまだ続くぜ」エンドで幕。
 最後のシーンからすると、結局アパートは引き払って、小鳥遊の家に4人で住む事になったという事か。 初めから、あるいはせめて夏休みが終わるまでには、そう出来るように努力すべきだったと思う(そうしていれば、姉二人が慣れない電車通学で消耗するような事も無かっただろうに)のだが、それを言ってしまうと、そもそもこの作品自体が作れないかもしれない。
 それでも、祐太が努力をする方向を間違っていたのは確かだろう。 それは、若さ故の過ち、という事かもしれないが、そこはそういう事にしておくとしてもなお、「今一つサエない大学生が、狭いアパートで突如可愛い三姉妹と同居する事に!」という、現実的に考えたらまずあり得ない、ある意味シチュエーション・コメディ的な話にしては、その発端が両親の死というのはあまりにも現実的で重過ぎで、バランスが悪いような気はする。
 それを何とか成立させていたのが、徹底的に悪意が排除された「優しい世界」なのではなかろうか、と思う。 祐太や三姉妹の親戚達も、大学の友人や先輩達も、アパートの大家さん(管理人さん?)も、近所の商店街の人達に至るまで、悪意を持って接する登場人物は一人もいない。 厳しい事やキツい事は言っても、そこに悪意は無い。 それどころか、第5話では、自然(雨)ですら優しいというのが描かれていて、この世界には善意しかないのか、と思ったぐらいである。 現実的にあり得ないシチュエーションを成立させる為に、現実的にはあり得ないぐらい優しさに満ちた世界を創造する、というのは、ある意味正しいやり方かもしれない。
 独身男が子供を引き取って育てる、という話は、つい最近も「うさぎドロップ」があって、それも多少ファンタジーめいた感覚を覚えたものだったが、こちらは更に輪をかけたファンタジーといった感じがする。
 そういうのをファンタジーとして許すかどうか、という辺りが、この作品に対する評価を決めるポイントになるような気がしないでもなかったり。 そういう「優しい世界」というのは、一歩間違えたら単なる「御都合主義」に堕する可能性もある訳で。 個人的には、三姉妹、特に空と美羽の心情描写が丁寧にされていたという印象があるので、結構好きだが。
 とか思っていたが、こういう話もあるのね。 ある意味、原作未読で良かったと思う。 ここで問題点として書かれている事は、殆ど気にならなかったので(ちなみにこの記事、放映中にTwitterで流れてきたのを、アニメが終わるまで見ないように封印していた。辛かった…)。

金曜日

エリアの騎士[BS朝日]
 2012/04/06BS朝日にて放映開始。 原作は、伊賀大晃原作・月山可也作画で「週刊少年マガジン」に連載中のコミック。未読。 東京キー局のテレビ朝日では1月から放映されていたが、系列のABCテレビでは放映されていなかった為、これが初見となった。
 サッカー選手を辞めて、スター選手の兄がいるサッカー部のマネージャーをしていた弟が、またサッカー選手として活躍する話…だろうか。 先に観ていた「銀河へキックオフ!!」と同じサッカーものという事で作品的に被るし、BSのみの放送みたいなのでパスしようかと思っていたのだが、物語的にはなかなか面白そうだし、第1話の引きも上手くて先が気になるし、ヒロインの女の子は可愛いし(<そこかい)で視聴継続。 でも、アクションシーンは「銀河へキックオフ!!」の方が面白いので、作画的にはもう少し頑張ってほしい気がする。
男子高校生の日常[テレビ大阪]
 2012/04/06深夜(正確には2012/04/07未明)放映終了。 後番組は「這いよれ!ニャル子さん」。
 男子高校生達の「ダラッと」した日常描写が結構面白かった。 本編を、細かいパートに分けたのが良かったのかもしれない。 自分が高校生の時を思い出す事も時々あったりして。 さすがにここまでバカで自意識過剰ではなかったが、多少は気持ちが判らないでもない所があったりなかったり。
 ただ、キャラクターはもう少し描き分けをハッキリしてくれないと、そろそろ記憶力が怪しくなってきたオジさんには見分けがつかない。 まあ、若い人は大丈夫だと思うけど。
 ところで、キャラの描き分けと言えば、主に女子キャラで眼のあるキャラと無いキャラとの差は、結局何だったんだろう?  血縁者(姉とか妹とか)が目の無いキャラなのかと思ったが、担任の先生(出番少ないのに中の人が三石さんという贅沢なキャストだった)も目が無かったし。 判らん。
這いよれ!ニャル子さん[テレビ大阪]
 2012/04/13深夜(正確には2012/04/14未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、GA文庫から刊行されている逢空万太氏の小説。未読。 以前に「這いよる! ニャルアニ」というタイトルでFlashアニメーションとして放映されていたらしいが、そちらも未見。
 クトゥルフ神話に登場する怪物が実は宇宙人で、その内の人身売買をしている連中に狙われている主人公が、彼を守る為にやって来たというニャルラトホテプ星人のニャル子さんに護衛されながら言い寄られるというラブコメ(?)だろうか。
 テンポのいい話に、色々なサブカルネタが散りばめられていてなかなか面白い。 クトゥルフ神話や、「SAN値」といったTRPGの専門用語等も出てきて時々意味の判らない台詞もあるが、それが気にならないのは好印象。 風呂場で異常に濃い湯気が立ちこめたりしていないのもいい(<そこかい)。

土曜日

銀河へキックオフ!![NHK総合]
 2012/04/07NHK総合にて放映開始。 NHK総合より4日早い2012/04/03からNHKBSプレミアムでも放映開始。 視聴はNHK総合の方で行なう。 原作は、川端裕人の小説「銀河のワールドカップ」。未読。
 他のメンバーがいなくなってしまって、解散させられるというサッカーチームの少年が、大阪から引っ越してきた女の子を手始めに、次々とメンバーをナンパしていく話かな(絶対違)。 何か「イナズマイレブン」の序盤を思わせる話だが、こちらは(タイトルに反して)超次元的な必殺技とかは存在しない、宇宙人と戦ったりもしない、普通のサッカーの話のようだ。 実際、動きとかは結構面白い。 止め絵で誤魔化す所がもう少し減ったら嬉しいけど。 しかし関西弁のエリカちゃんは可愛いし視聴継続(<そこかい)。
 後、アニメの終了後に、小学生がJリーガーに色々な種目で挑戦する、という実写パートがあるが、EPGで枠が分かれているのは助かる。
バクマン。2[NHK Eテレ]
 2012/03/24放映終了。
 シュージンと見吉が結婚したり、中井さんが漫画家を辞めて田舎に帰ったり、シュージンに対抗するあまり岩瀬が漫画の原作者として新妻エイジと組んで連載を始めたりと色々あった末に、サイコー達の新連載作品の連載1話目がアンケートで1位を取る話で幕。 で、もう第3期が決まっているのか。 編集長もまた何か厳しい事を言ってるし。
 病気を押して漫画を描いたり、ライバル達が団結したりと、漫画をテーマにして熱血スポ根ものみたいな話をしている所はまあまあ面白かった。 しかし、正直言って絵柄が好きになれない所(特に、口をかなり斜めに描く描き方や、時々出てくる変な顔等)と、女性キャラが皆いつの間にか添え物的なポジションに行ってしまっているのは今一つ。 特に、ヒロインの筈の亜豆さんは、どんどん影が薄くなっているような気がする。 まあ、女性キャラの扱いも、昔の熱血スポ根漫画のそれを意識してそういう描き方にしているのかもしれないけど。 先日札幌で行なわれた『「ホッカイドウ学」的マンガ学夜話』で聞いた話によると、亜豆さんについては、今(3月)の連載でやっと内面描写の深堀りがされているという事らしいので、その辺は第3期に期待しよう。
ポヨポヨ観察日記[キッズステーション]
 第13話まで放映。
 何というか、まあ、所謂「猫アニメ」という感じ(<どんな感じだ)。 時々、意味が判らないネタがあるのだが、猫を飼っている人には判るのかなあ、というような。 まあ、判らないなりに面白いので、とりあえず今期も視聴継続。
 (2012/06/02追記) キッズステーションから約5ヶ月遅れの2012/06/02からテレビ大阪でも放映開始。 何故今頃…。 しかし、考えてみたら、うら若い女性が酔いつぶれて道端で猫にすがりついて朝まで爆睡、とか無茶苦茶危ない話だな。
灼眼のシャナIII−Final−[毎日放送]
 2012/03/24深夜(正確には2012/03/25未明)放映終了。
 結局、新世界ザナドゥは創られたが、シャナ達の「工作」も効いたので、紅世の徒達が放埒を尽くせるだけの場所ではなくなり、徒達の後を追ってフレイムヘイズ達もザナドゥに行ったり、シャナと悠二も何か和解してザナドゥに行ったり、御崎市が元に戻ったりして幕。
 フレイムヘイズと紅世の徒との単純な決戦というのではなく、新世界と新しい未来の創造という結末自体は良かったと思うのだが、そこに至るまでの描写がどうも今一つ。 フレイムヘイズや紅世の徒にいきなり新キャラが現れて、それらが誰なのかも、またロクに背景も描かれないまま、当然のように重要な役回りを演じたり、何より、そもそも悠二が何故、どういう経緯で「祭礼の蛇」やバル・マスケと組む事を決断するに至ったのかという辺りが、最後まで全然描かれないままだったりしたので、ずっと「置いてきぼり」感があって楽しめなかった。
 この、登場人物達が「何故そうするのか/何故そうなるのか」という部分の描写が、全体的になおざりにされていたように思う。 「祭礼の蛇」がこちらの世界に出てきた時、その言葉を聞いただけでフレイムヘイズ達が戦意を喪失して総崩れになるという件なんかは、その典型的な所だと思う。 普通に考えたら、何ら具体的な証拠も無いのに、敵が言っただけでそれを信じて総崩れになる、などという事はおかしいと思うのだが。 その辺りは、原作には紅世の徒に関する設定と絡んだそれなりの理由付けがされているらしいのだが、アニメを観ているだけではサッパリ判らなかった。 ただでさえ、文字で見なければ判らないような造語が頻繁に登場するような、独自の設定や言葉に溢れた作品なのに、物語の背景となる設定も描写が不足しているというのでは、どうやって楽しめというのか判らない。
 結局、原作既読者向けの作品で終わったという事か。 第1期と第2期は原作を知らなくてもそんな感じは受けなかったのだが。
 しかしこれ、最後の戦いなんかも、完全に悠二とシャナとの痴話喧嘩になってたので、マージョリーとシュドナイが何故戦わないといけないのかもサッパリだった。 様々な点で、疑問符ばかりが残る作品になってしまった、という印象。残念である。
偽物語[毎日放送]
 2012/03/17深夜(正確には2012/03/18未明)放映終了。 暦の妹の火憐が、貝木という男の所為で蜂の怪異に取り憑かれる話と、月火が実はホトトギスの怪異で、暦が月火を退治しようとしている影縫と話をつけに行って月火を狙うのを止めさせるという話で幕。 また唐突な。人間に托卵するという事は、人間の月火に怪異が取り憑いている訳じゃなくて、月火が怪異そのものなんだな。 それにしても、11話しかないとは思わなかった。
 「化物語」と同様に、軽妙な会話のやり取りが面白い作品だったが、今回はそれが少し多過ぎるような気がするというか、会話のやり取り自体が目的化していて、ストーリーの方が付け足しみたいに見えるというか。 特に前半の火憐の話は、会話ばかりで物語の方が全然進まないので、7話も掛けるような話じゃなかったのではなかろうか、と思ってしまう。
 後、翼が髪を短くしていたのはいいとして、眼鏡じゃなくなっていたのは納得がいかない(<そこかい)。
 しかし、最後に「次回に続く」と出ていたのは、またTV未放映の話があるという事なんだろうか。うーむ。
咲─Saki─ 阿知賀編 episode of side-A[テレビ大阪]
 2012/04/14深夜(正確には2012/04/15未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、原作・小林立、作画・五十嵐あぐりで「月刊少年ガンガン」に連載中のコミック。未読。
 原村和が小6からの数年間を過ごした阿知賀女子で友達になった少女達が、転出後も全国大会で活躍する和の姿を見て、自分達も全国を目指す話…だろうか。 こういう形で、本編とは別のキャラクター達が主役の物語が、1話限りの番外編等ではなく、TVシリーズ作品として製作されるのは結構珍しいかもしれない。 所謂「スピンオフ作品」という位置づけになるようだが、全く別の世界観の作品ではなく、本編と完全に繋がっている物語のようだ。 以前放映されていた本編は、麻雀をあまり知らなくてもそれなりに面白く観れたし、メイン・スタッフも同じようので、本作にも期待。
モーレツ宇宙海賊[毎日放送]
 第14話まで放映。
 茉莉香が、ヨット部の訓練航海を経て、海賊船「弁天丸」の船長になる事に決めて、海賊稼業を始めたり、セレニティという国の王女様が密航してきた事でセレニティ王家の御家騒動に巻き込まれて「黄金の幽霊船」を探したりと色々あった末に、今度は「弁天丸」の乗組員全員が病気に感染して隔離されてしまい、代わりにヨット部の部員に乗ってもらう事にする所まで。
 この世界での現在の「海賊」というものに対して、茉莉香を初めとする一般人が、どういう認識を持っているのか、そして社会的にどういう位置づけになっているのかが、今一つハッキリと描かれない内にどんどん話が進んで行って、ヨット部の部員達が訓練航海で攻撃を受けたり、茉莉香が船長になる事を決めてしまったりしたので、何となく「置いてきぼり」感があったのだが、それがどういうものなのかが判ってきてからは面白くなってきた気がする。
 しかし、この構成というか、話の進め方は少し忍耐が要求されるようにも思う。 特に、序盤は、アニメでは面白い見せ方をするのが難しい電子戦が中心だったし。 私の場合は、原作者の笹本祐一氏の前の作品「ARIEL」が好きだった(「ARIEL」でも電子戦の描写が一度ならず登場していたので、あの「オデット二世号」での電子戦の件は、いかにも笹本氏の作品らしい展開でニヤニヤしてしまった)のと、監督が佐藤竜雄氏という事に期待して観続ける事が出来たが、そうでなければ早い段階で切ってしまっていたかもしれない。
 後半からは、原作と異なるオリジナルの展開もあるという事らしいが、はたして。
 後、今回から、エンディング映像がマイナーチェンジして、グリューエル達が加わったり、茉莉香の海賊服の飾りが本編に合わせて増えたりしていた。
むかしの吉田くん−秘密結社鷹の爪外伝−[毎日放送]
 2012/03/17深夜(正確には2012/03/18未明)放映終了。
 国譲り神話の話で幕。 あのフィリップが、宇宙人に改造されたカズオだったとは。 まさか、こんなオチが待っているとは思わなかった。 例によって、FROGMAN氏の軽妙な語り口で、島根の名所や伝説を紹介する内容が面白かった。 勉強にもなったし。 さすが神々の国島根だ。
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2012年7月期

 なんかもう既に最終回を迎えた作品もあるという今の時期に更新するのもどうかと思いますが、とにかくようやく纏まったので。 前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び7月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です。
 現時点での視聴本数は21本。
 本数としては少なめになっているのに、何故こんなに更新が遅くなってしまったのかは、自分でも謎です。 いったい何をしていたんだろう…(<危ない人みたいだ)。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

聖闘士星矢Ω[ABCテレビ]
 第14話まで放映。
 マルスに攫われた沙織を探す為に旅に出た光牙が、聖闘士の養成施設のパライストラに行けば沙織=アテナに会えると聞いてパライストラに入ったが、そこにいたアテナは沙織ではなく、マルスがアテナに仕立て上げたアリアという少女で、更にマルスがパライストラを乗っ取ったり、サンクチュアリを破壊してバベルの塔を造ったりしてヤバい事になって、光牙と仲間達はアリアを守りながら、バベルの塔に地球のコスモを流し込んでいる5つの遺跡を破壊する旅に出て、その内1つ目の風の遺跡を破壊して、2つ目の遺跡に向かう途中でユナの師匠の女性シルバー聖闘士から沙織が生きている事を教えられる話まで。
 アクションシーンは結構燃えるものがあるが、どれだけダメージを受けていても、最後に気合いで放った一発が決まって逆転勝利する、というパターンは変わらないんだな。 マルスの下にいる聖闘士達の内、マルスに騙されている者と、マルスの企みに気付いている者と、マルスの企みに加担している者と、それぞれがいったいどのぐらいいるのか、また光牙達を襲ってくる聖闘士達がどの立場なのかが今一つよく判らない所があって、イマイチすっきりしないというか。 とりあえず、アリアは可愛い(<そこかい)。
 で、時々出てくる星矢は、生きてるのか死んでるのかどっちなんだ。
宇宙兄弟[読売テレビ]
 第14話まで放映。 また、読売テレビから約5ヶ月遅れの2012/08/24からアニマックスでも放映開始。
 六太が、JAXAの宇宙飛行士に応募する事になって、色々あった末に閉鎖環境試験にまでこぎつけて、その試験開始から1週間が過ぎた所まで。
 正直言って、キャラクターがあまり好きになれない。 何かこう、全体的に「作り過ぎ」な感じがあるというか。 特に、閉鎖環境試験で六太と同じ班になっている、古谷という関西人が鬱陶しいというか、「いかにも」な大阪弁キャラ(本人は京都だと言ってるが、あの話し方はやはり大阪的だと思う)なのが見ていて面白くない。
 ただ、今の閉鎖環境試験の話に入ってからは、話自体は面白くなってきたので、とりあえずもう少し視聴は継続する事にする。
 後、今回からOP・EDが変わった。 OPの方は、珍しく新しい方が好みな感じだが、EDの方は、前の方がよかった。 というか、EDの映像で、第1段エンジンがSRBの噴射終了後に噴射を始めているのはおかしいような気がする。
機動戦士ガンダムAGE[毎日放送]
 第38話まで放映。
 フリット爺さんがAGE3を持って来てキオがそれで戦ったり、ディーヴァに乗り込んで連邦軍の地上の司令部を目指したり、ディーヴァのパイロットにスパイがいたり、ディーヴァで宇宙に上がったら宇宙海賊に遭遇したり、その正体が実は行方不明になっていたアセムだったり、そのアセムの情報で失われた筈の昔の兵器や戦略・戦術等の戦争に関するあらゆるデータが納められた「エグザDB」とかいうデータベースを探す事になったり、キオがAGE3ごとヴェイガンに捕まったり、ヴェイガンの本拠地である火星のコロニーの「セカンド・ムーン」に連れて行かれてイゼルカントと会ったりした挙句、助けに来たアセムと脱出した所まで。 それを手に入れたら戦況を支配できるという「宝探し」だとか、主人公が敵に捕まって、敵の首領と会ったり一般市民の生活を目の当たりにしたりするとか、何か話が「ガンダムUC」のパクリっぽくなってきたような気がする。
 やっぱり、「進化するガンダム」と「3世代・百年にわたる物語」という2大キャッチコピーを、全く生かせていないような気がする。 だいたい、世代間の20年ぐらいもの間、こいつらはいったい何をしていたんだろうと思うような所が多過ぎて、タイムスケールに見合った話になっていない。 イゼルカントが、戦いで地球種に生き延びるチャンスを与えてきたとかいうのも、そんな事の為に70年以上も時間を掛ける必要があったとは思えないし、そもそもヴェイガンの民は「マーズ・レイ」とやらがもたらす病気に怯えて暮らしているのだから、そのいわば「手抜き」をして時間を掛けていた所為で死んでいった者も大勢いるのではなかろうか。
 また、台詞で言っている事と、映像で描写されている事とが合っていない所も多いので、何か取ってつけたような印象が全体的にある。 これで後1クールもやるのか?
 (2012/07/16追記) 第40話からOP・EDが変わった。 今回から、キオが乗るガンダムがAGE-FXというのに新しくなったのに合わせたのだろう。 しかし、エンディングの最後に出てくる家族は何者なんだ?
ファイ・ブレイン 神のパズル(第2シリーズ)[NHK Eテレ]
 第13話まで放映。
 カイト達が、オルペウス・オーダーの挑戦を次々と受けたり、その中でカイトとフリーセルとの因縁が明かされてきたり、エレナの誘いでPOGが所有する南の島に行ってパズル特訓したりした挙句、オルペウス・オーダーの使うオルペウスの腕輪のレプリカ・リングの秘密を探る為に、軸川先輩がレプリカ・リングを填めてカイトと勝負をする話まで。
 オルペウス・オーダーというのは、神々によって封じられている人類の能力を解放するというのを目的にして、古代から連綿と続いてきた秘密結社という事で、フリーセル達はメンバーの一部に過ぎず、彼らの上にはクロンダイクという首領がいるらしい。 で、オルペウス・リングによって脳が活性化された時のデータを収集する為に、副会長やらアイリやらを利用したという事らしい。
 しかし、リーダーのフリーセルが、またもや子供の頃のカイトとの知り合いで、カイト大好きな奴っぽいのはどうなんだ、という気がしないでもない。 第1期のルークと同じようなキャラにならなければいいのだが。
 ところで、ジンは最近どうしているんだろう?
AKB0048[サンテレビ]
 2012/07/22放映終了。
 色々あった挙句に、凪沙達の故郷のランカスターで研修生達のライブをやる事になったが、DES軍の激しい攻撃に遭ったので、いったんライブを中止して退却したが、再びランカスターに戻って研修生ライブをやる話で幕。
 結局、センターノヴァの謎とか、かつてセンターノヴァをしていたメンバーの声が聞こえたりしたのは何故かとか、色々投げっぱなしで終わってしまったような。 凪沙の家族問題に一応の決着というか区切りが付いたという事で、話の切れ目としてはいいのかもしれないが、いかにも中途半端な印象が残る…とか思っていたら、どうやら続編があるらしい。 分割2クールだったのだろうか。
 主役である研修生達の声を、実際のAKB48のメンバーがやっているという事で、一応声優としての演技の選抜をしたらしいので全くできていないというワケではなかったものの、やはり襲名メンバーを演じていた本職の人達の演技には見劣りするし、またそれぞれの演技の質にもバラツキが大きかったような。 違和感の無い演技をしている人もいたが、そうでない人も多く、特に主人公の凪沙の中の人がなかなか上達しなかったように思えて残念だった。
 芸能禁止の世界に歌を届けるという、文化を知らないゼントラーディ人達に歌を広める「マクロス」みたいな設定はまあまあ面白かったけど。 続編があるなら、やはり中の人の演技の向上を願いたいところ。

月曜日

アクエリオンEVOL[テレビ大阪]
 2012/06/25深夜(正確には2012/06/26未明)放映終了。
 カグラにミコノを連れ去られそうになったのを阻止したり、自らやってきたイズモにMIXが連れ去られてしまったり、MIXを助けにアルテア界に行ったらMIXが男になってたり、カグラがアマタの分身だという事や、ミカゲがかつてトーマから切り離された精神の一部だという事が判ったりした挙句、ミコノへの嫉妬心をミカゲにつけ込まれたゼシカが体をミカゲに乗っ取られて、ミカゲが遂に神話型アクエリオンを呼び出す事に成功し、ミカゲに囚われていたゼシカとカグラは逃れたものの、真の「太陽の翼」を手に入れたミカゲの前にアマタ達は苦戦するが、結局アマタとミコノの「愛の力」で二つの世界を繋ぎ、再び体を失ったミカゲは、不動ことアポロニアスの中で共に世界を見守る事になって一応ハッピーエンド、みたいな話で幕。 MIXもどうやら女に戻れたみたいだし。 「イヴの呪い」はやはりこちらの地球に戻れば解けるみたいだな。
 全体的に見れば、奇想天外なストーリーとビジュアル、様々な言葉の遊び(「EVOL」が「LOVE」の逆さ文字だというのは言われるまで気付かなかった)、そして菅野よう子さんの流麗な音楽が楽しめた作品だった。 前作で残されていた謎(不動司令の正体とか)もあらかた明らかにされたと思うので、2万年と4千年前から続いていた「アクエリオン」という物語の完結編と言うのに相応しい作品になったと思う。 とはいえ、本作は本作で、理事長はいったい何者なんだという謎が新たに生まれたりしている訳だが。 最終回でテレポート能力を披露していたが、前作でテレポート能力を持っているキャラっていたかな。
 アマタや前作のアポロが、実はアポロニアスではなく羽根犬の生まれ変わりで、本当のアポロニアスの生まれ変わりが不動司令だった、というのは、前作から敷かれていた壮大なトリックだったのか、それとも前作が終わってから考えついたアイデアなのかは少々疑問に残る所だが、言われてみれば、アポロがやたらと鼻が利いたのは犬の生まれ変わりだったからで、何もかも見通しているような不動司令がアポロニアスの生まれ変わりだというのは結構説得力があるような気がしないでもないかも。
 ただ、基本的に前作ありきの物語になっているので、やはり前作に比べると今一つ全体的なインパクトには欠ける感じはあるかな。 前作で「無限パンチ」を初めて観た時の衝撃や面白さは、今作では感じなかったのは残念だった。
緋色の欠片[読売テレビ]
 2012/06/25深夜(正確には2012/06/26未明)放映終了。 後番組は「輪廻のラグランジェ season2」。
 珠紀達とアリア達との戦いが続く中、遂に鬼斬丸が解放されてしまうが、珠紀や拓磨の力によってその力が抑え込まれ、鬼斬丸を手に入れられなかったアリア達が撤退して、とりあえず戦いは終わりという所で幕。
 何か「え、これで終わり?」みたいな、あまりにもあっけない幕切れで唖然としてしまった。 思わせぶりに時々登場しては珠紀達に絡んでいた遼は結局何もしなかったし、やはり思わせぶりに何か役目があるような事にされていた美鶴も結局何もしなかったし、解放された鬼斬丸も再封印されるでもなく単にお婆ちゃんに手渡されただけだったし、あれだけ鬼斬丸を手に入れようとしていたアリア達もアッサリ退き過ぎだしで、今までの戦いは何だったんだという感じに。 もしかして、これも第2期前提の作品だったのか?と思わされるような結末で拍子抜けだった。
 とか思っていたら案の定、最後に「第二章」が10月から始まるという予告が。 3ヶ月も間が開いたら、細かい伏線とか色々忘れてしまいそうだ。 とりあえず、珠紀の唇が色っぽいのは覚えているとは思うが(<そこかい)。 珠紀は、この手の作品のヒロインとしては、結構堂々とした所も見せてくれたので好印象だった。
 後、次回予告の代わり(?)に流されていた、イケメン達の「恥ずかしい台詞」はまあまあ面白かった。 あれは「芸」として第2期でもやってほしい。
輪廻のラグランジェ season2[読売テレビ]
 2012/07/09深夜(正確には2012/07/10未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。 読売テレビから約1ヶ月遅れの2012/08/07から日テレプラスでも放映開始。
 2012年1月〜3月に放映されていた「輪廻のラグランジェ」の第2期。 正確には前週が第1回目の放映だったが、前回は第1期の総集編だったので、実質的にはこの週からの開始となる。
 まどかが、高校3年生の夏を迎えて進路に悩んでいる(?)頃、ランとムギナミが戻ってきたが、いきなりウォクスで戦闘を始めてしまい、それを止めようとまどかもウォクスで出るといういきなりな展開に。
 まどかのウォクスは、あの第1期最後の戦闘の時以来動かなかったのか。 それが突然動いたというのは、やはりランとムギナミのウォクスが来て3機揃ったからという事なのかな。
 不自然なまでの「鴨川押し」とか、メカ・アクションはともかくキャラの作画が今一つな所とか、相変わらず気になる点はあるが、まあとりあえず視聴継続。 でも、ランの兄が冷たそうなキャラなのは少しありきたりかな。
 ところで、空を横切っているあの光る川のようなものは何なんだろう。 レ・ガリテの大艦隊だとかいう訳ではなさそうだし、第1期の最後でウォクスがばら蒔いた「花」が地球を取り巻いているのだろうか。
ZETMAN[読売テレビ]
 2012/06/25深夜(正確には2012/06/26未明)放映終了。 後番組は「LUPIN the Third〜峰不二子という女〜」。
 色々あった末に、プレーヤーとして裏返ってしまった花子は高雅に倒され、灰谷を倒した人は姿を消し、三年後、高雅はアルファスとして、人はZETとして、相変わらずプレーヤーと戦い続けているという所で幕。 Bパートの時系列入れ替えは要らなかったかも。
 全体的には、「デビルマン」のような、ダークヒーローっぽい雰囲気は悪くなかったが、結局「俺達の戦いはまだまだ続くぜ!」エンドのようで話の締めとしては今一つに思えた。 花子が実はプレーヤーだった、というのもありがちな展開だし。
 それにしても、三年経ってもまだ戦いが続いているとは、プレーヤーって結局何人ぐらいいるんだろう。 最初に逃亡したのってせいぜい20〜30ぐらいだったような気がするのだが。
LUPIN the Third〜峰不二子という女〜[読売テレビ]
 2012/07/02深夜(正確には2012/07/03未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。
 「ルパン三世」の、最近作られている単発のスペシャル版ではない、新作TVシリーズだが、峰不二子を主人公にしてルパンとの出会いの頃の過去を描く、みたいな話か。 キー局の日本テレビ等では4月期に放映されたもの。 原作は、もちろんモンキー・パンチ氏のコミック「ルパン三世」だが、ストーリーはオリジナルらしい。 昨年(2011年)が、アニメ「ルパン三世」の放映開始40周年にあたる事を記念して製作されたとか。
 線の濃い絵柄は何となく「墓場鬼太郎」みたいな感じもするが、とりあえず面白そうなので視聴継続。 何よりちゃんとエロいのがいい。これは乳首を描いていいのか。それにしても、ルパンや不二子はともかく、山寺宏一さんの銭形警部はちょっと格好良過ぎるかも。
ちはやふる[読売テレビ]
 2012/06/25深夜(正確には2012/06/26未明)放映終了。 後番組は「薄桜鬼 黎明録」。
 全国大会個人戦で、千早が史上最年少のクイーンと当たって負けたり、次の大きな大会の東日本代表戦に向けて、千早が「速さ」以外の強みを身に着けようとしたり、その東日本代表戦で前クイーンと当たった千早が負けてしまったりした挙句、テレビでクイーン戦と名人戦を見て、名人の圧倒的な「感じの良さ」に打ちのめされた千早達が、それぞれ色々あって士気を取り戻し、新年度を迎えた所で幕。 「感じ悪いのに!」とか「きょこたん」とか、もう最後まで笑わせてくれる。 しかし、最後の最後に「新入部員が5人集まらないと部室返上」とか危ない引きが。 これ続きやるのかな。
 とにかく全編通して、競技かるたに懸ける千早達のスポ根もの的な熱さと、千早を挟んでの太一と新の三角関係というラブコメ的な要素に、コミカルなシーンとの絡みのバランスが良くて、凄く面白かった。 かるた部の5人が、全員それぞれ違う理由でかるたに取り組んでいるというのも良かったし。
 後、新が話す福井のアクセントが、福井の親戚を思い起こして何か懐かしかった。
薄桜鬼 黎明録[読売テレビ]
 2012/07/09深夜(正確には2012/07/10未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。 正確には前週が第1回目の放映だったが、前回は今までの総集編だったので、実質的にはこの週からの開始となる。 読売テレビから2日遅れの2012/07/11深夜(正確には2012/07/12未明)からBS11でも放映開始。
 2010年4月〜6月に放映されていた「薄桜鬼 新選組奇譚」、2010年10月〜12月に放映されていた「薄桜鬼 碧血録」に続く、シリーズ第3期(正確には、「雪華録」というOVAシリーズがあったようなのだが、とりあえずTVシリーズとしては、という事で)。
 と言っても、前作からの続きではなく、1作目より前の話になっている。 第1回目の総集編で流された予告では、1作目で千鶴が新選組と出会う以前の話という事だったので、千鶴ちゃんが出ないのならいったい何を楽しみにして観ればいいんだろうとか思っていたが、意外と普通に時代劇として楽しめそうな気がしてきたので視聴継続。 しかし、女っ気は無さそうだな。
人類は衰退しました[サンテレビ]
 2012/07/02深夜(正確には2012/07/03未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビから3日遅れの2012/07/05深夜(正確には2012/07/06未明)からBS11でも放映開始。 原作は、小学館「ガガガ文庫」から刊行されている、田中ロミオ氏の小説。未読。
 人類が衰退して滅亡を待つだけになった世界で、新たな人類である「妖精さん」との間を仲介する国連の調停官を務める女の子が、その「妖精さん」絡みの色々な事件に遭遇する話…だろうか。
 「人類が衰退して文明レベルが後退している世界が舞台」というような話を聞いていたので、てっきり「ヨコハマ買い出し紀行」のようなのどかな作品なのかと思っていたら、妙にシビアで殺伐とした雰囲気があるのは、やはり岸誠二監督・上江洲誠シリーズ構成というスタッフの所為なのかなとか思ったり。 人類が衰退した後に、妙に可愛らしいが技術は凄い新人類が台頭しているというのは、竹本泉氏の「ねこめ〜わく」みたいでもある。 とりあえず面白そうなので視聴継続。
 それにしても、主人公の女の子がいきなり短髪になっていたのは何故なんだろう。 育毛剤で髪が伸びて「元に戻った」とか言ってたから、つい最近髪を切るような何かがあったらしいのだが。 その辺はあまり気にしてはいけないのだろうか。判らん。
 後、オープニングで、映像に一部盛大にノイズが乗っている所があったのだが、たまたま電波状態が悪かったのか、それともビットレートが映像に全然追いついていないのか、どちらだ。 第2話以降も同様なら後者だろうが。 で、エンディングが伊藤真澄さんか。何か久し振りに見たような気がする。

火曜日

リコーダーとランドセル レ♪[KBS京都]
 2012/06/26深夜(正確には2012/06/27未明)放映終了。
 色々あった挙句に、結局、最後もあつしが変質者と間違われて警察に連れて行かれるというオチで幕。 これしか締め方がなかったのかという。 まあお約束という事かな。 第2期は、第1期ほどにはこのオチは使われていなかったように思うし。 置鮎さんの子供演技と、釘宮さんのお姉さん役は良かったと思う。
 しかし、腹筋が割れている小学生男子って、やっぱり何かイヤだな…。
超訳百人一首 うた恋い。[テレビ大阪]
 2012/07/03深夜(正確には2012/07/04未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、メディアファクトリーから刊行されている、杉田圭氏のコミック。未読。
 「百人一首」の歌を題材に、その歌が詠まれた時の物語をオムニバス形式で現代風のアレンジも加えながら綴る、みたいな話か。 いきなりチャラい藤原定家が出てきてどうなる事かと思ったが、話自体は結構真面目にというか、ちゃんとしているというか。 面白そうなので視聴継続。 しかし、「ちはやふる」が終わったと思ったら本作品が始まるとは、「百人一首」ネタが続くな。
坂道のアポロン[関西テレビ]
 2012/07/03深夜(正確には2012/07/04未明)放映終了。 後番組は「もやしもんリターンズ」。
 薫が、千太郎や律子と仲良くなったり、千太郎が百合香に惚れたり、百合香が淳一に惚れたり、薫と千太郎が文化祭でセッションしたり、淳一と百合香が駆け落ちして千太郎が振られたり、千太郎に振られた律子が薫に心を寄せたり、千太郎の父親が帰って来て千太郎が家出しそうになるのを薫が止めたりと色々あった末に、バイク事故で妹に怪我を負わせてしまった千太郎が姿を消し、そのショックから立ち直れないまま薫が東京の大学に行って、研修医として働き始めていた時に偶然百合香と再会し、百合香が持っていた写真から千太郎の居場所を探し当てて、遂に薫と千太郎と律子の3人が再会した所で幕。 いい最終回だった。
 古風ではあっても古臭くはない作品だと思えるのは、描かれているテーマが今も昔も変わらない友情や恋愛だからなのかもしれない。 そこに、実写をベースに描き起こされたと思われる作画に力の入った演奏シーンと、丁寧でしっかりとした演出とが合わさって、実にいい雰囲気の作品に仕上がっていたと思う。 時々入る、細かいギャグもいいアクセントになっていた。
もやしもんリターンズ[関西テレビ]
 2012/07/10深夜(正確には2012/07/11未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから18日遅れの2012/07/28深夜(正確には2012/07/29未明)からBSフジでも放映開始。
 2007年10月〜12月に放映されていた「もやしもん」の第2期。フジテレビ「ノイタミナ」作品の第36弾。
 樹ゼミの発酵蔵が本格的に稼働し始めて、酒や味噌や醤油の製造が始まるが、及川さんが何か自分だけに隠されている事があるのではないかと疑い始める話から。 ゴスロリ蛍は何かアッサリ受け入れられたみたいだな。 で、発酵蔵には、地下に何やら及川さんや沢木には知らされていない施設があると。 オープニングが、歌も映像も何か「普通」になってしまった。 それは残念だが、とりあえず監督とシリーズ構成の人は第1期と同じみたいなので今期も楽しめるかな。 「菌劇場」も健在だし。
つり球[関西テレビ]
 2012/07/03深夜(正確には2012/07/04未明)放映終了。 後番組は「夏雪ランデブー」。
 ハルが宇宙人で、バミューダ・シンドロームを引き起こしている仲間を連れ戻しに来ていて、そいつは水を通して人間を操る力を持っていて、そいつが台風に合わせて江ノ島に近づいてきたので人々が皆操られてしまい、そいつを釣り上げる為にユキ達が奮闘して遂に釣り上げる事が出来て危機が去り、半年後にそいつとハルとが転校してくるという所で幕。
 最後まで何だかよく判らない話だった。 話の筋や内容自体に特に判らない所は無かったのだが、「釣り」と「宇宙人」とがどうしても上手く結びついていなかったような気がする。 なので、「何故釣りなのか?」「何故宇宙人なのか?」という所が、結局よく判らないままだった。
 後、絵は動いていないのに音声だけは明らかに動いている事を表している、というような所があったのもよく判らなかった。 単に作画が間に合わなかったのかもしれない。
 それにしても、宇宙人に操られた人達が踊りだしてしまう、というのは、まるで「スペースチャンネル5」のようだ。
夏雪ランデブー[関西テレビ]
 2012/07/10深夜(正確には2012/07/11未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから18日遅れの2012/07/28深夜(正確には2012/07/29未明)からBSフジでも放映開始。 原作は、河内遙氏が「FEEL YOUNG」に連載していたコミック。未読。
 フジテレビ「ノイタミナ」作品の第37弾。
 とある花屋の店長に惚れて通いつめていた主人公が、運良くバイトとして店で働ける事になったら、そこには店長の死別した旦那の幽霊がいて何かと悩まされる話…だろうか。 「めぞん一刻」で惣一郎さんが化けて出てきたような話だ。 それとも「ゴースト〜ニューヨークの幻」か。 とりあえず店長の六花さんが短髪で可愛いので視聴継続(<そこかい)。 原作は既に完結しているらしいが、アニメでは最後までやるんだろうか。 単行本にして4巻らしいので、やってやれない事はなさそうだが。

水曜日

あらしのよるに ─ひみつのともだち─[テレビ大阪]
 第14話まで放映。
 メイとガブとが、お互いの仲間達や、ツバメやサル達にバレそうになったりしながらも、二人が友達だという秘密を守り続けているという様子がなかなか面白い。 無邪気なメイの可愛らしさもさることながら、メイの為に上るのが苦手な険しい岩山に当然のような顔をして薬草を取りに行ったり、メイに待たされても全然怒りもせずに待っているガブが男前過ぎる。 そうかと思えば、腹が空き過ぎてついメイやメイの仲間のヤギを見て食べたくなるのを我慢している所が、若い男が、自分を信じきっている無邪気で無防備な少女に手を出したくても出せずに悶々としているようで、やはりエロくて可笑しい。
 見ていて面白いのは、キャラクターが動物だという所にあまりとらわれずに、「ロミオとジュリエット」等のような、家同士が仲が悪かったり身分が違い過ぎたりする男女の恋愛ものの王道的な話になっているように思えるからかもしれない。 「小さな恋のメロディ」とか、「リトル・ロマンス」とかの、少年少女の恋愛映画が昔あったが、ああいうのと似たような雰囲気を感じる。
 後、メイ役の釘宮理恵さんをはじめとして、ゲストキャラでも、ツバメ役に椎名へきるさんが出てたり、メイのいる白ヤギの群れと仲がいい黒ヤギの群れの少年(?)ヤギを石田彰さんが演じていたりと、キャストも何気に豪華だし。 特に石田彰さんの黒ヤギは、声だけでいかにも「イケメンの少年」という風情を醸し出しているのが何かさすがだ。
 更に、音声が「デュアルステレオ」という、日本語と英語の音声がそれぞれステレオで入っているという4ch音声になっているのもさり気にいい。 EPGのジャンル情報に、「国内アニメ」の他にも「会話・語学」というのが入っているだけの事はある。 英語の勉強にもなるとは、なかなか侮れない。
 しかし、あれだけ外で会っているのに未だにバレずに済んでいる、というのが謎だ。 人口密度が低過ぎるのか?
キングダム[NHKBSプレミアム]
 第5話まで放映。 第1話が、通常の倍の尺があったので、実質的には第6話まで進んでいると言っていいと思うが。
 信が、漂に託された地図の場所に行ったら漂にそっくりな少年が居て、それが漂が身代わりになった大王だと知ったり、後を追ってきた刺客と戦って倒したり、その際に漂が死んだ理由を知ったり、「山の民」の末裔という子供の案内で王弟軍の包囲を突破したり、昌文君との合流地に着いたがそこにまた刺客が現れて、また戦って倒したりした挙句、王弟側についた王騎将軍に討ち取られた筈の昌文君も現れた所まで。
 まだ半クール分しかやっていないが、何か少年漫画の王道を行っているような熱い話が続いていて、実に面白い。 出てくるメインキャラも、皆それぞれ個性的で、彼らがこれからどう動いていくのか実に興味深い。
 それはともかく、貂が男の子なのか女の子なのか、そろそろハッキリさせてくれ(<そこかい)。

木曜日

しろくまカフェ[テレビ大阪]
 第14話まで放映。
 毎度毎度、人の話を聞いていないパンダ君や、妙に冷静なシロクマさんのボケとツッコミ等々、トボけた感じのやり取りが面白い。 シロクマさんの連続ボケは少しクドいと思う時もあるが。 でも、ペンギンさんが、魚を干物にしたり、シーフードラーメンでエビや貝を食べている所を見ると、この世界では魚介類は動物であっても人間と同様のコミュニケーションは取れないようだ。 いやまあ、そんな事を細かく考えるような作品ではないのだろうけど。 細かいと言えば、ペンギンさんが車を運転していたけど、どうやって足がペダルに届いているのかが気になってしょうがない。
 EDは、何話かずつ交代でキャラソンを入れ替わりで使う形式のようで、既に3回程変わっている。 この回からは、常勤パンダさんの歌になった。
 それにしても、笹子さんはさり気にいい体してるなあ(<そこかい)。
これはゾンビですか?オブ・ザ・デッド[サンテレビ]
 2012/06/07深夜(正確には2012/06/08未明)放映終了。
 ミストルティンが壊れたり、その所為で皆の記憶が消えずに何故か歩が人気者になったり、歩がサラスに気に入られたりと色々あった末に、理科準備室で飲んだくれていた「妖精さん」が、実は大先生の師匠で、かつてクーデターを企てたが失敗し女王から呪いをかけられていた最強の魔装少女・クリスだという事が判って、そのクリスにハルナが魔力を奪われたり、それを取り戻す為にクリスと対峙するという歩に、あの京子がクリスの弱点を教えると言い出したり、大先生が立派な魔装少女になれるように試練を課して、一時は歩が記憶を失ったり怠惰な性格に支配されたりしたが、ユーやハルナのお陰で元に戻った所で幕。 結局、ハルナの魔力は、妖精さんことクリスに奪われたままなのか。
 「こんな人にこんな事をやらせて罰が当たらないか」と思うような、「超」が付くような豪華キャストの「妄想ユー」(しかも今期は3人+本物が共演とかもあったし)とか今期も色々と面白かったが、全10話という「ノイタミナ」枠作品より短い尺と、何より「結局今回のシリーズでは何がやりたかったんだ?」という話の判らなさとが今一つだったような気がする。 最後にまたいきなり新キャラ(キャストにあった「リリア」というのが彼女なんだろうか?)が顔見せしてたし、解決しないまま残ったクリスの問題とかもある訳だし、これは第3期前提の、中継ぎのようなシリーズだった、という事なんだろうか。 とりあえず、TV未放映の第11話というのはあるらしいが。 判らん。
エウレカセブンAO[毎日放送]
 第12話まで放映。
 アオがニルヴァーシュと共にチーム・パイドパイパーに入ったり、そこでスカブコーラルとその付近に出現するシークレットという謎の敵を倒す事になったり、トゥルースという謎の男が現れたり、その男にナルがついていってしまったりと色々あった末に、自分が異世界から現れたエウレカの子供であるという事で本物の「宇宙人」だという事をアオが知ってしまい、その直後に今度は宇宙空間に現れたスカブコーラルの中から現れた月光号とニルヴァーシュ、そしてエウレカと出会う所まで。
 本作品の世界は、前作の「交響詩篇エウレカセブン」の世界とは別次元の世界らしいという事で、技術レベルが全く異なるメカが混在しているのも、前作と同じニルヴァーシュが存在しているのも一応辻褄が合ってきた…のかな。 しかし、何故そんな事になっているのかとか、エウレカがいたらしいのに何故レントンはいないんだとか、色々と謎が多いのは2クール目で明らかにされていくのだろうか。 とりあえず、この回で何故か妊娠している時のエウレカが現れたりしたので、話が大きく動くのだろうけど。
じょしらく[毎日放送]
 2012/07/05深夜(正確には2012/07/06未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から9日遅れの2012/07/14深夜(正確には2012/07/15未明)からBS-TBSでも放映開始。 毎日放送から約1ヶ月遅れの2012/08/07からアニマックスでも放映開始。 原作は、原作:久米田康治氏・作画:ヤス氏の「別冊少年マガジン」に連載中のコミック。未読。
 タイトルと冒頭部からして、落語に青春をかける女子高生達の話なのかと思っていたら、「女の子のかわいさをお楽しみいただくため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく番組」だった。 原作者が久米田氏だけに、テンポのいい会話劇が面白い。 しかし第1話からいきなりあんなヤバいネタで大丈夫か。「返せ」とか。
 ちなみに、第1話では「アニメイズム」の枠タイトルが本作品に付いていた。 「エウレカセブンAO」は枠から外れたのか?

金曜日

エリアの騎士[BS朝日]
 第14話まで放映。
 色々あった末に、江ノ島高校のフットボールクラブ(FC)とサッカークラブ(SC)とが合併して新生サッカー部となり、インターハイの県予選で3回戦まで勝ち進んだり、その一方で、奈々がなでしこジャパンの選手として活躍したりする所まで。
 まさかと思っていたが、兄の傑が事故で亡くなって、一緒に瀕死の重傷を負った弟の駆にその心臓が移植され、駆が傑の意思を継ぐようにしてまたサッカーを始めるという、まるで「タッチ」のような話に。 おまけに、その「タッチ」で主役をやっていた、三ツ矢雄二さんと日のり子さんまで登場するし。 なんだこの作品、という感じになってきた。
 何というか、妙に古くさく見える所が多い作品という印象がする。 変に寒いギャグ・シーンとかもそうだし、奈々が変に「お色気担当」みたいに使われたりする所もそうだし。
 それに、医療関係の描写、特に峰先生周りの描写がどうも適当に見えるのが気になる。 家族ならともかく、友人とはいえ他人がいる前で駆に傑の死を告げたり、駆に傑の心臓が移植されている事を先に奈々に話してしまったりと、「さすがにこれは無いだろう」と思うような、少し非現実的に見える描写が目立つ気がする。
 まあとりあえず奈々が可愛いので観ているが、もうちょっと何とかならないかと思う。
這いよれ!ニャル子さん[テレビ大阪]
 2012/06/29深夜(正確には2012/06/30未明)放映終了。
 真尋を狙っていた宇宙の人身売買組織を倒したり、ニャル子を(性的な意味で)狙うクー子や、年下美少年キャラのハス太がやって来たり、真尋の母親が邪神ハンターだったり、真尋達の人格が入れ替わったり、グタタンという邪神の幼女を預かったりと色々あった末に、結局真尋の居候邪神美少女達(一部少年)に囲まれるラブコメ生活はまだまだ続くよ、みたいな感じで幕。
 全体的に面白かったが、第1話が一番テンポが良かったという印象があって、そこが残念な所ではある。 元ネタを知らないと台詞の意味が判らない、というようなパロディネタの使い方も、第1話のようにテンポが良い時はあまり気にならないものだが、そうでない時は作品が一気につまらなく思えてしまうもので、なかなか難しいところだと思う。
 ただ、ネット上でよく見る所謂「コピペネタ」でも、元ネタを知らなくても何となく「これは『コピペネタ』だな」という事が判ってそれなりに楽しめる、という事があるので、そういう感じの楽しみ方は出来る作品だったかな、と思う。 ある意味、そういうネット時代だからこそ出来た作品なのかもしれない。 あの「うーっ!にゃーっ!」が意外と流行ったのも、それをネタにして楽しめる場としてネットがあったからだと思うし(しかし、さすがに「うーっ!にゃーっ!」だけでプログラミングが出来るというものまで出てきたのは、想像の斜め上だった)。
ゆるゆり♪♪[テレビ大阪]
 2012/07/06深夜(正確には2012/07/07未明)テレビ大阪にて放映開始。 枠としては「ニャル子」と同じような気がするのだが、開始時刻が30分早いから、「ニャル子」の後番組と言っていいのか判らない。
 2011年7月〜9月に放映されていた「ゆるゆり」の第2期。 しかし、あかりが、出番が少なくて(本編内では)あまり目立たない不憫な主人公なのは相変わらずなのか。 前半が殆ど夢オチだというのは、あかりがメインになる話はこれで終わりなんだという意味のような気も。 とりあえず今期も面白そうなので視聴継続。 OP・EDも、第1期同様にいいノリの曲だ。

土曜日

銀河へキックオフ!![NHK総合]
 第14話まで放映。
 色々あった末に、メンバーが11人集まってコーチも決まって新生プレデターが発足し、地区大会のベスト4まで勝ち進んだ所まで。
 話自体は面白い(実際、ほぼ同時期に始まった同じサッカーものの「エリアの騎士」より面白い)のだが、アクション的には第1話がピークでだんだん下がってきてしまっているような気がする。 止め絵を使う所が増えてきたように思うし。 その辺、何とか改善を期待したいところ。
 後、いつの間にか無くなってしまったが、当初アバンタイトルでやっていた、翔達が何処か世界的な舞台でサッカーをする、みたいな話は何なんだろう。 それと、OPに出てきている、エリカ以外のもう一人の女の子は、いったい何時になったら登場するんだ(<おい)。
ポヨポヨ観察日記[キッズステーション]
 第26話まで放映。
 この作品の舞台の「ちくば市」って、つくば市の事だったのか。
 というような、ある意味どうでもいい発見が面白い作品だ。 とはいえ、そろそろ「いつまで続くんだろう」という気にはなってきた。
咲─Saki─ 阿知賀編 episode of side-A[テレビ大阪]
 2012/07/07深夜(正確には2012/07/08未明)放映終了。
 阿知賀女子が、インターハイAブロック準決勝まで進出し、先鋒戦で咲の姉の宮永照との激戦を終えて、次鋒戦が始まるという所で幕。
 1クールにしては展開が早い上に登場キャラクターも多く、新しいキャラクターが次々と登場しては入れ替わっていくので覚えるのが大変だった。 というか、覚えきれなかった。 しかも、阿知賀以外のキャラクターにも何らかの背景・エピソード・ドラマが用意されていて、少し視点が定まっていないような印象もあった。 特に終盤は、「阿知賀編」というよりは「千里山編」という方が相応しいような感じになっていたので、余計にそんな印象が強かったのかもしれない。 それでも、最後に阿知賀の玄に見せ場をちゃんと用意していたのは好印象だった。
 しかし、やはりここで終わってしまうのは、物語としてはいかにも中途半端な感が否めない。 今のところ、分割2クールだとか続編だとかの話は出ていないようなので、「後は原作を読んでね」という事なんだろうか。うーむ。
 それにしても、前作にも増して人間離れした「超能力麻雀」と化していたなあ。 「1巡先が見える」というのは、もう完全に予知能力だし。 後、宮永照のあの「GEAR戦士電童」みたいな右腕は何なんだ。
モーレツ宇宙海賊[毎日放送]
 2012/07/07深夜(正確には2012/07/08未明)放映終了。 後番組は「ソードアート・オンライン」。
 病気で隔離された乗組員達の代わりに、ヨット部の部員に「弁天丸」に乗ってもらって海賊営業をしたり、ヨット部の前部長・ジェニーを政略結婚から救い出したり、ヨット部の大会出場の影で茉莉香が命を狙われたりした挙句、謎の機動戦艦グランドクロスが「海賊狩り」をするので海賊達が連合してグランドクロスと対決する事になり、グランドクロスと海賊艦隊との決闘は海賊側の勝利に終わり、茉莉香はまた「女子高生海賊」として仕事に励む、という所で幕。 結局、クオーツが何者で、何故あんな最新型(?)の機動戦艦グランドクロスに乗って海賊狩りなんかしていたのかは明確にされず終いか。 鉄の髭は、グリューエルや梨理香さんの台詞から茉莉香の父親で決まりっぽいが、それにしても、何故それが自分が死んだ事にしてまで弁天丸の船長を辞めて、あんな仮面を被って銀河帝国の海賊みたいな事をやっているのかは謎だ。 で、最後「劇場で逢いましょう」って、これも「真の結末は劇場版で」エンドなのか?
 全体的には、茉莉香が「女子高生海賊」として少しずつ成長していく様を描いているのは判るのだが、何となく「置いてきぼり」感が漂っている気がしてどうにも今一つだった。 特に序盤では、この世界における「海賊」というものの位置づけや、一般的に「海賊」がどう思われているのか、という作品世界の「常識」がよく判らない─と言うか、「海賊」というもの自体が茉莉香達にとっては歴史上の存在にしか過ぎなくて、戦争がずっと昔に終わった今、「海賊」がいったい何をやっているものなのか判らない、程度の認識のまま、茉莉香が海賊になる事を決めたりしていったので、尚更「置いてきぼり」感が強かった。
 また、茉莉香が海賊になってからも、茉莉香が海賊としての「スキル」をいつの間にか身に着けているように見えて、ついこの間までただの女子高生だったのに何故そんなに上手く立ち回れるのかという疑問の方が大きかったり。
 そして最後の「海賊狩り」のエピソードに至っては、「敵」であるクオーツがいったい何者で、何の為に「海賊狩り」などをしているのかとか(結局明確にされなかったし)、何故茉莉香が今まで殆ど登場しなかった他の海賊達をいきなり仕切れるのかとか、何故茉莉香の父親が生きているのかとか、やはり疑問に感じる所が多くて、どこか展開についていけない感じが大きかった(この最後の「海賊狩り」のエピソードは、原作に無いアニメオリジナルのエピソードらしい。何か笹本さんの作風とは違うとは思っていたのだが、その所為か)。 そういう『映像で描かれない「行間を読む」のがしんどい作品』という印象だった。 通して一気に観ればまた違った感想になるのかもしれないが、とりあえず一見した印象ではそんなところ。 古風なデザインの「弁天丸」とか、スマートで無重力前提の内部構造が特徴的な「オデット二世号」とか、メカニックデザインは結構好みだった(ただし「パラベラム」と「グランドクロス」は除く。何かあの2隻はイマイチ)し、その「オデット二世号」を女子高生達が動かすという辺りは面白かったのだが。 後、画的に地味な電子戦を真っ正面から描く事に挑戦した意気はよかったと思う。 面白かったかどうかは別にして(<おい)。 ただ、個人的には、話の盛り上がりのピークは、「オデット二世号」がその電子戦で戦った第5話だったような気がする。
 ビジュアル的には、無重力区画での体の動かし方とか、宇宙空間での星の見え方(第3話で、宇宙空間で星が瞬いていたのにはさすがに「おいおい」と思ったw)とかにはもう少し気を配ってほしかったなあ、というところ。 別に、無重力区画でミニスカートが捲れるところまで忠実に描け、とまでは言わないが(<マテ)。
 で、あの「ポトフ」は、どう見てもおでんなんだが…。
ソードアート・オンライン[毎日放送]
 2012/07/07深夜(正確には2012/07/08未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から7日遅れの2012/07/14深夜(正確には2012/07/15未明)からBS11でも放映開始。 毎日放送から約3週間半遅れの2012/08/01深夜(正確には2012/08/02未明)からキッズステーションでも放映開始。 原作は、アスキー・メディアワークスから刊行されている川原礫氏の小説。未読。
 「完全な仮想世界」を実現したというMMORPG「ソードアート・オンライン」の世界に、ゲームマスターでもある開発者・茅場によって閉じ込められてしまった、主人公をはじめとするプレイヤー達が、「ゲーム内でHPが0になったら現実の自分も死んでしまう」という状況の中で、唯一の脱出手段であるゲームクリアを目指して戦う話…だろうか。
 舞台が、完全没入型のMMORPGという事だけでなく、筋書きも何となく「.hack」シリーズに似ているような気がしないでもないが、話自体は面白そうなので視聴継続。
 ただ、ゲーム内でHPが0になったり、ゲームをする為のヘルメットみたいな「ナーブギア」を無理矢理外そうとしたりすると死んでしまう、という辺りの回避策を、どれだけ上手く潰しているかという辺りは少し気になるかな。 第1話でも、「ナーブギアにはバッテリーが内蔵されているから電源が切れない」みたいな事を言ってたが、それならバッテリーが切れるまで待てばいいのでは、という気がするし。
 それに、プレイヤー達は現実では飲食が出来ないのだから、どちらにしろそのままでは長期間のプレイには耐えられずに餓死してしまう筈だし。 主人公みたいに同居の家族等がいる者は、とりあえず病院で命を繋ぐ処置をしてもらえるかもしれないが、第1話に出てきた一人暮らしというプレイヤーとかは早々に死んでしまうのでは。 茅場というこの事件を仕組んだ男が、そういうゲームの外の事情で死んでしまうプレイヤーがいる事をどんな風に考えているのかも気になる。 「世界に干渉するのが目的」とか言ってたんだから、ゲームの世界の外の事情でプレイヤーが死んだりするのは、その目的からすればあまりよろしくないんじゃないかと思うのだが。
 その辺をあまり気にしてはいけないタイプの作品だったら、少し期待外れになるかもしれない。
 後は、原作がまだ完結していないらしいので、「俺達の戦いはまだまだ続くぜ!」エンドで終わって、結局事態が何も解決しないまま終わる事が心配だな。
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2012年10月期

 「大変遅くなりましたが」などという言葉ではとても足りないぐらい遅くなりましたが、とにかくやっと仕上げる事ができましたので更新します。 前四半期終了作品、今四半期開始作品、及び10月最初の放映話時点での前四半期からの継続作品の感想です。
 現時点(という言葉ももはや空しいですが…)での視聴本数は20本。 このぐらいが適正かな、という感じです。
 …本来ならそう言える筈なのですが、これだけ色々と溜まりまくっていますと、これでもまだまだ多過ぎるのかな、という気がしたりしますが。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

聖闘士星矢Ω[ABCテレビ]
 第27話まで放映。
 光牙達がアリアと共にバベルの塔にコスモを流し込んでいる遺跡のコアを次々と破壊していき、遂に闇の遺跡のコアも破壊した所にマルスが現れて戦いになり、その中でアリアがアテナとして覚醒して、その光のコスモの力を受けて光牙達は戦うが、マルスによってアリアが殺されてしまう所まで。
 なかなかこの熱く燃える展開が面白くていい。 また、アクションシーンも、デフォルメやパースを効かせた、手描きの良さと面白さを存分に生かしたものになっていて、観ていて楽しい。 特に、馬越嘉彦氏が作画監督をしている回は、アクションシーンの良さが突出しているように思える。 アリアが死んでしまって(実は生きているという可能性もまだあるが。というか死んでも生き返るかもしれないが)、次回から新章突入という事らしいが、この調子でいってほしい。
 (2012/10/14追記) 第28話からOPが変わった。 やはり「ペガサス幻想」の方がいい気もするが、これはこれで悪くないかも。
宇宙兄弟[読売テレビ]
 第27話まで放映。
 六太が、閉鎖環境試験にも合格して、NASAで行なわれる最終面接も終え、両親と共に日々人の打ち上げに立ち会う為にケネディ宇宙センターに行く所まで。
 キャラクターの描き方とかは相変わらず今一つ好きになれない(あそこまでこぎつけておきながら、六太が未だに「とことんついてない」とか言っているのが、なんか鬱陶しい。吾妻が日々人を妬んでいる、というのも、結局はただの周囲の憶測だった訳だし)が、やっと宇宙ものらしく見えるようになってきた。 野口宇宙飛行士が本人役で出演するなど、面白い事もしているし。 そういえば、「ロケットガール」でも、JAXAの宇宙飛行士が本人役で出てなかったっけ。
 ただ、閉鎖環境試験で同じ候補者同士で選ぶ2名に入れなかった六太が、JAXA選抜枠の3名に入れたのは何故か、という辺りは、もっとちゃんと描いてほしかった。 ただでさえ、閉鎖環境試験では、六太やせりかがいるA班と、ケンジがいるB班ばかりが描かれていて、C班はどんな人がいたのか全然判らなかった訳だし。 あれでは、「主人公補正」があからさまに過ぎるように思う。
 後、今回からOP・EDが変わった。 どちらも、今までの中で一番いいな。 OPは、前のは歌はともかく、あの変な謎の踊りがどうも好きになれなかった。 EDは、日本の歴代の人工衛星や探査機、HTV、「きぼう」までが順番に出てくるのがいい。
機動戦士ガンダムAGE[毎日放送]
 2012/09/23放映終了。
 セカンド・ムーンが地球圏にやって来て、地球連邦軍とヴェイガンとが正面決戦になる中で大勢のキャラが死んだりした挙句、フリット爺さんがユリンに「もう許してあげて」とか言われてアッサリ許して、ラスボスになったイゼルカント様のクローン戦士を倒して大団円で、「天使の落日」からちょうど100年という年にフリットの銅像が立ったという所で幕。
 えーと、戦いが終わってからいきなり「30何年後」とかナレーションでアッサリと言われて、最後のシーンが戦いが始まってからちょうど100年、とか言われても詐欺だとしか思えないのだが。 よく言っても水増し。
 結局、「三世代・百年の物語」「進化するモビルスーツ・ガンダム」という二大キャッチコピー(だった筈)が、殆ど活かされる事はなかったように思える。 世代が変わり、何十年という時間が経過していても、作品世界にその時間の経過に見合った変化を全く感じられなかった。 ガンダムも、ちょいちょいと新兵器や新装備が追加されるというだけで、どの辺が「進化」なのかが疑問だったし。
 また、突然新キャラを登場させては、とってつけたような悲劇的な背景や過去を唐突に語らせては死んでいくというような、消耗品的なキャラクターの使い方も目立った。 特に最後の「キオ編」ではその傾向が強かったように思う。 そもそも、ラスボスとして登場した「最強のXラウンダー」とかいうあのパイロットも、最終回に登場するまではただカプセルで眠っているだけで、背景も何も無いキャラクターだというのはどうなんだという気がする。
 設定・ストーリー・キャラクターに魅力が無く、さりとてメカ・アクションが凄いというワケでもなく。 結局、丸一年近くもかけていったい何を描こうとしたのか、サッパリ判らない作品になってしまったと思う。
ファイ・ブレイン 神のパズル(第2シリーズ)[NHK Eテレ]
 2012/09/23放映終了。
 オルペウス・オーダーとの戦いが続いて、遂に黒幕のクロンダイクが現れてその目的が明らかになったが、クロンダイクは力に目覚めたフリーセルに倒されてしまい、フリーセルは「神のパズル」を作ってカイトに挑戦してきて、カイトがフリーセルとのパズル勝負に勝つが、フリーセルのリングが外れないので、ノノハが預かっていたフリーセルの母親のパズルをカイトが一緒に解いて、ようやくフリーセルの心が開いてリングが外れ、フリーセル達はクロスフィールド学園に戻り、カイト達はまた愚者のパズルの解放とオルペウス・オーダーが世界中にばらまいたレプリカリングの探索を続けるという話で幕。 で、ジンは結局どうなったんだと思っていたら、来年また続編があるらしい。 人気あるんだなあ。
 そういえば、フリーセルの母親の話は物語の重要な鍵になっていたが、フリーセルの父親については何も触れられていなかったような気がする。 てっきり、ホイストかクロンダイクが父親だったとかいうメロドラマ的な展開になるのかと思っていたのだが。
 役者は変わっても、話の構造そのものは第1期と大した違いがなかったような気がする。 パズルがなんか反則くさい所も相変わらずだったし。 まあ髪を下ろしたノノハが可愛かったからいいか(<そこかい)。 ノノハは髪を下ろした方が断然可愛いと思うのだが、たまに下ろすからいいのかもしれない。 とりあえず第3期も観てみようかと思うぐらいには面白かったのでよしとしよう。

月曜日

輪廻のラグランジェ season2[読売テレビ]
 2012/09/24深夜(正確には2012/09/25未明)放映終了。 後番組は「緋色の欠片 第二章」。
 ディセルマインが、まどかとウォクスの力を利用してデ・メトリオを破壊しようとしていて、それを防ぐ為にランとムギナミも協力するが、実は記憶を失った状態でディセルマインに助けられていたユリカノが現れて、ユリカノに会いに行ったまどかがディセルマインの実験でユリカノと人格が入れ替わったりした挙句、いったんレ・ガリテとデ・メトリオとの間の戦いは終息するが、今度はモイドが暗躍してディセルマインを利用し、またレ・ガリテが戦いを起こしてしまい、ディセルマインがおかしくなって「輪廻」の世界との扉を開いてしまってまどか達も「輪廻」の世界に巻き込まれ、また2万年前に起きたのと同じ事が起きようとしていたが、まどか達が「輪廻」の世界から戻ってきて、地球の危機は回避され、モイドは消えてしまって平和になって、まどか達は、卒業してからも地球とポリヘドロンとを股にかけてジャージ部活動をしているという話で幕。 あの世界に「輪廻」と名前を付けたとか、伝説をでっちあげたとか、結局モイドって何者だったんだという。 以前のユリカノみたいに赤い光になって消えたという事は、「輪廻」の世界に行ってしまったということなんだろうか。 何故なのかは謎だが。
 何かもう、何故だか判らない内に全てが解決してしまった、みたいな印象がある。 ポリヘドロンでレ・ガリテとデ・メトリオとの間の問題も、何故か解決してしまったみたいだし。 そういう、話の本筋に絡む重要な「何故」が放ったらかしにされて、どうでもいい枝葉のエピソードの描写にばかり熱心だったという感じだった。 あの新入部員の話とか必要無かったような。 ああいう話をしている暇があるなら、2万年前の惨劇の事とか、ユリカノが「輪廻」の世界に行ってしまった事件の話とか、ディセルマインがヴィラジュリオを流刑星に送る事になった経緯の話とか、一度はヴィラジュリオと和解した筈のディセルマインが何故モイドにいいように操られてしまう事になったのかとか、そういう現在の状況の元になっている所の描写をきちんとするべきだったのではなかろうかと思う。 その辺りの話って、台詞でちょっと説明しただけで済むような部分ではないと思うのだが。 序盤で、ようことアステリアが、事態の打開の切り札にしようとして、ウォクスの力を兵器として以外の目的で使おうと研究していたという辺りも、結局それっきりで事態の打開には何の役にも立っていなかったし。 無駄に風呂敷を広げて、何か壮大なものが隠れているように見せておいて、結局放ったらかしにしたのは、実は単なるハッタリで実は何も考えていなかったのではないかと思ってしまう。 相変わらずのあざとい「鴨川」連呼とか、ギャグのつもりでやってると思われる所もことごとくスベっていたような気がするし。 というか、確実に大量に人死にが出ているとしか見えない戦闘をやってるのに、まどか達の方が緊迫感が無さ過ぎて、そのアンバランスさがあまりにも不自然だった。 後、「国際会議」とか色々とスケールの大きそうなイベントでも今一つショボい感じになっていたのは、やはり「鴨川」に拘り過ぎていたからではなかろうか。 スタッフが描きたいものと、こちらがこの物語で描いてほしかったものとが、完全にすれ違っていたという事なのかもしれない。 残念である。
緋色の欠片 第二章[読売テレビ]
 2012/10/01深夜(正確には2012/10/02未明)読売テレビ「MANPA」枠にて放映開始。 読売テレビから2日遅れの2012/10/03深夜(正確には2012/10/04未明)からキッズステーションでも放映開始。
 今年4〜6月に放映された「緋色の欠片」の続編。 というか、分割2クールの2クール目が開始されたというべきか。 第1期は、あからさまに第2期がある事を前提にした構成で、何か色々と投げっ放しで終わってたし。 今期では、それらの投げっ放しにされていた謎やら伏線やらは、全部回収されるのだろうか。 といっても、細かい伏線などはもう忘れているかもしれないが。
 とりあえず、第1話は、珠紀が第1期の事を振り返るという形式の総集編的な話だったが、ロゴスがまだいたり、鬼斬丸の封印が不完全で美鶴ちゃんが「贄の儀」とかを行なわないといけないらしかったり、村でまた「神隠し」が起きているらしいという話が出てきたりと、いかにも「真の戦いはこれからだ」的な展開に。 確かに、今まで幾つもの宝具を使って封印してきたのに、それすらだんだんと効果が薄れてきていた訳だし、今さらおばあちゃんがお札を貼ったぐらいで鬼斬丸を完全に封印できるぐらいなら、あんな戦いまでして封印を守る必要も無かった訳で。 さて、どんな話になるのやら。
 それにしても、新しいOPの拓磨の手は、「鬼の手」か「ARMS」かという感じだ。 OPを見る限りでは、やはりメインヒロイン(?)は拓磨のようだが、さて。
 とにかく、メインスタッフは第1期と同じみたいだし、次回予告代わりの「カッコいい台詞とキメ顔」のコーナーも相変わらず笑えるし、視聴継続。
LUPIN the Third〜峰不二子という女〜[読売テレビ]
 2012/10/08深夜(正確には2012/10/09未明)放映終了。
 色々あった末に、アルメイダ伯爵という男に捕らわれ実験台にされていたという不二子の「過去」が明らかになったと思ったら、実はアルメイダ伯爵は既に死んでいて、本当の実験台にされていたのはアイシャという少女で、アルメイダ伯爵の死後も自ら記憶改竄の実験を続けて、自分の記憶を誘拐されてきた少女達に植えつけてどういう人生を歩むのかを見ていたと。 で、不二子は、「フロイライン・オイレ」の教団の秘密を探りにアルメイダ伯爵の所にメイドとしてもぐり込んだところを捕まって、やはり記憶を植えつけられてしまっていたが、元々泥棒で記憶改竄を受ける前と何も変わっていなかったと。 で、ルパンに不二子を殺すように依頼していたのはアイシャの母親で、ルパンと不二子は、最後は死ぬと判っていてもアルメイダ伯爵の城からアイシャを連れ出して自由にしてやったという所で幕。 こういうオチか。 今までの話が、不二子自身の過去ではなく、植えつけられていたアイシャの記憶だったという事か。
 最近のTVスペシャル版の作品は観ていないのだが、「ルパン三世」久し振りのTVシリーズ作品の新作という事で本作品は観てみたが、最後の「どんでん返し」でやっと「ルパン三世」らしくなったかな、という感じがする。 もっとも、原作を読んだ事がないので、「ルパン三世」らしい、と言ってもそれは従来のTVシリーズや劇場版のアニメ作品からの印象でしかないのだが。 若いスタッフとキャストで「ルパン三世」を一から作るとこうなるのか、という意味では面白かった。
 不二子役の沢城みゆきさんをはじめとして、新しいキャストも意外と違和感が無かったと思う(ただ、山寺宏一さんの銭形は少し格好よすぎる気はしたが)。 その新しいキャスト達の中で、ただ一人変わっていない小林清志さんの演技が渋くてよかった。 第1話では、ある意味「若返った」メンバー達の中で、一人だけ浮いているような感じも受けたのだが、回を重ねる毎にその違和感も消えていったのはさすがとしか言いようがない。
 そんな感じで総体的には面白かったのだが、オスカーは正直言って必要だったのかどうかよく判らない。
薄桜鬼 黎明録[読売テレビ]
 2012/09/24深夜(正確には2012/09/25未明)放映終了。
 土方らが芹沢を「粛清」して、近藤を局長に据える新体制で新選組を再スタートさせる一方で、龍之介は「生きる」為に新選組から逃走し、千鶴ちゃんが入れ替わりに京に来るという話で幕。 結局龍之介と小鈴ちゃんとはこのまま離ればなれなのかな。
 千鶴ちゃんが出ないという事で、いったい何を楽しみに観ればいいのかと思っていたが、「新選組もの」の時代劇として普通に楽しめたのは良かった。 何より、芹沢鴨の悪役っぷりが、中田譲治さんの演技と相まって、実にいい味を出していたと思う。 しかし、終始「傍観者」で終わった龍之介と、結局龍之介とどうにかなるワケでもなかった小鈴ちゃんは、正直言って居てもいなくてもよかったような構成だったのは残念。 もう少し、物語に主体的に絡んでくればもっとよかったと思うのだが。
人類は衰退しました[サンテレビ]
 2012/09/17深夜(正確には2012/09/18未明)放映終了。
 「わたし」ちゃんが、謎の工場でプロセスチキンと戦ったり、漫画のコマに閉じ込められたり、擬人化されて戻ってきた惑星探査機を助けたり、バナナで滑ってすっ飛んだり、無人島で物質文明の哀れな末路を体験したり、妖精さん達に神様に祭り上げられたりと色々あった末に、学舎時代の話で幕。 「いい最終回だった」としみじみしてたのに、後提供の背景になんちゅうカットを持ってくるんじゃ。
 人類が急速に衰退して、人口も減少し、文明も経済もほぼ崩壊しながらも、人々が穏やかな日々を送っている世界で、可愛らしい外見からは想像もつかない程の超常的な科学力を有する新人類「妖精さん」と、人間との橋渡しをする役目を負う国連の若き調停官として、故郷・クスノキの里に赴任した「わたし」の活躍を描く…と言えばなんか凄い気もするが、様々な作品のパロディネタや、「妖精さん」達のトボけた言動、それに可愛らしい外見からは想像もつかない程の超絶的な腹黒さを有する「わたし」ちゃんの軽妙な語り口とが合わさって、一種独特な雰囲気を釀し出している。
 本作品(の原作小説)を「シンギュラティSF」と評する向きもあるようで、確かにSFとして観ても面白いが、と言ってもハードSFのようなとっつきにくさが無いのは、やはり「さぶかる」のように現代のコミケに代表されるような同人誌文化をパロったような話や、「おさとがえり」のように「スター・トレック」の劇場版第1作目をパロったような話が多いからかもしれない。
 その数々のパロディネタも、元ネタを知らなくても楽しめる・知っていればより楽しめるという上手い入れ方で良かったと思う。 一方で、「おさとがえり」で出てきたパイオニア計画・ボイジャー計画といった現実の宇宙開発の話や、「じかんかつようじゅつ」での腕日時計のようなタイム・パラドックスものに定番のネタなど、科学やSFに関する「基礎知識」が前提になっているような所もあり、多少観る人を選ぶ作品でもあったかな、という気はする(個人的には守備範囲のど真ん中だったので問題無かったが)。
 エピソードの時系列の順番を変えていたのも、必要な世界観の呈示やキャラ描写を行なう上ではいい構成になっていたと思う。
 軽快な曲と「衰退ダンス」と呼ばれるようになった映像が楽しいOP、伊藤真澄さんの美しい曲に少し不安になるような映像を組み合わせたEDも良かった。
 そんな訳で、放映中でも何度も繰り返し観てしまうぐらい気に入った作品になったのだが、後半で少し作画の質が落ちたように見える回があったのが少し残念だった。 後、OP映像に派手に圧縮ノイズが乗るカットがあった所も。 他の作品より圧縮率が高いのではないかと思う。
ひだまりスケッチ×ハニカム[毎日放送]
 2012/10/08深夜(正確には2012/10/09未明)毎日放送にて放映開始。 毎日放送から12日遅れの2012/10/20深夜(正確には2012/10/21未明)からBS-TBSでも放映開始。
 言わずと知れたシリーズ第4期。 沙英とヒロとが修学旅行に行く2年目の5月の話から。 今回のタイトルの「ハニカム」は、ひだまり荘の住人6人を六角形のハニカム構造に見立てているのと、「はにかむ」という言葉とをかけているのかな。 相変わらずの雰囲気で今回も楽しめそうだ。 例によってお約束のお風呂シーンも健在だし。 それにしても、ゆのは大きさが強調される筈の斜め後ろからのアングルから見ても「無い」んだな。 素晴らしい(<何がだ)。
 後、沙英の部屋の壁のポスター(?)に書かれている数字は、相変わらず意味不明だ。 そもそも、意味があるのか無いのかすら判らん。

火曜日

ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU[テレビ大阪]
 2012/10/09深夜(正確には2012/10/10未明)テレビ大阪にて放映開始。
 2007年4月〜2008年3月に第1期が、2009年4月〜9月に第2期が放映された、言わずと知れた「ハヤテのごとく!」のTVシリーズ第3期。 第2期の後にあった劇場版を観ていないので、話が判るかどうか心配だったが、あまり関係無いようなので一安心。 第1期はかなり好きな方で、第2期はスタッフが変わって何か「普通」の作品になってしまったように思えて今一つで、またスタッフが変わった第3期はどんなもんかなと思っていたが、まあそれなりに面白そうではあるので一応様子見か。 ハヤテが、またもや誘拐されたナギを自転車で追いかける所は、もう少しスピード感が欲しかったように思うが。
 ちなみに、タイトルの「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」というのは、直訳すると「あなたから目を離せられない」という意味になるが、調べてみたらそういうタイトルの有名な曲があるらしい。 そちらは、日本語では「君の瞳に恋してる」というタイトルで知られているようだ。 知らなかったが。
超訳百人一首 うた恋い。[テレビ大阪]
 2012/09/25深夜(正確には2012/09/26未明)放映終了。
 「百人一首」の歌が詠まれた背景を、現代風の解釈を加えて「超訳」して描くという、オムニバス形式の作風がなかなか面白かった。 初めこそ、チャラい藤原定家が出てきてどうなることかと思ったが、様々な恋物語をしっかりと描いていたと思う。 兄妹のように育った二人とか、百合っぽい話とかもあってバラエティーにも富んでいたし。 残念なのは、本作品を観てから「ちはやふる」を観ていたら、両作品をより楽しめたのではないか、という所か。
もやしもんリターンズ[関西テレビ]
 2012/09/18深夜(正確には2012/09/19未明)放映終了。 後番組は「サイコパス」。
 樹ゼミの発酵蔵の地下に酒蔵がある事が判ったり、長谷川さんが婚約者とフランスに旅行に行ってしまったり、それが政略結婚で長谷川さんが望んでいないと思った直保達が、収穫祭で稼いだ金でフランスまで行ったり、そこでワイン造りの家の娘のマリーと出会って、マリーの家の家族問題やそこで再会した長谷川さんの結婚問題に関わったりした挙句、マリーの家では家族皆でワイン造りと葡萄ジュース造りをすることになったり、長谷川さんは婚約を解消することになってまた大学に戻ってきたりして、樹ゼミはこれからもどんどんかもすぞという話で幕。 で、最後に日吉酒店にやって来た謎の女性は何なんだろう。 続編の予定があるのか、それとも「この続きは原作を読んでね」エンドなのか。
 今期もまた、「菌が見える男」直保と、愉快な仲間達(菌含む)とが繰り広げるコミカルかつ真面目な青春ドラマっぽい所に、味噌やしょうゆや酒といった発酵食品の蘊蓄が絡まって、独特な面白さを文字通り「釀し」出していたと思う。
 ただ、今期の話では、主役は完全に女性陣(女装男含む)で、主人公の筈の直保を初めとする男性陣は、完全に脇役と化していたような。 物語の基本ラインが、長谷川さんが結婚話にケリをつけて戻ってくるというものだったからしょうがないと言えばしょうがないが、まさか及川までが「菌オバケ2号」として積極的に樹ゼミの中で働くようになるとは意外だった。 続編があるなら是非観たい作品である。
 ただ、OPは、実写とCGとを上手く合成して面白い映像を作っていた第1期に比べると、なんか「普通の」映像になってしまって今一つだったので、続編を作るなら第1期のを更にグレードアップした映像で是非お願いしたいところ。
サイコパス[関西テレビ]
 2012/10/16深夜(正確には2012/10/17未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから11日遅れの2012/10/27深夜(正確には2012/10/28未明)からBSフジでも放映開始。 塩谷直義監督、Production I.G制作によるオリジナル作品。 フジテレビ「ノイタミナ」作品の第38弾。
 「人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった世界。 あらゆる心理傾向が全て記録・管理される中、個人の魂の判定基準となったこの計測値を人々は、『サイコパス(PSYCHO-PASS)』の俗称で呼び習わした。」というような作品らしい。 その「サイコパス」の数値が、ある一定の基準を超えると、潜在的な犯罪者として取り締まられ、更に数値が上昇すると問答無用で「処分」されるという社会で、その犯罪者を取り締まるというか「狩る」事を仕事としている警察組織の話という事か。 とりあえず面白そうなので視聴継続。 しかし、どう見てもこれは「ブレードランナー」と「攻殻機動隊」とを足して2で割ったような。 後、犯人を「処分」するにしても、あんなふうに肉体が四散するような武器を使う必要性があるのかどうかは謎。 「北斗の拳」じゃあるまいし。
夏雪ランデブー[関西テレビ]
 2012/09/18深夜(正確には2012/09/19未明)放映終了。 後番組は「ROBOTICS;NOTES」。
 島尾の幽霊に邪魔されながらも、六花と結構いい所まで行ったのに、葉月がうっかり島尾に体を貸してしまった為に、葉月は島尾が描いていた絵本の世界に囚われ、島尾の存在に気付いた六花は島尾と一緒に死のうと思ったりもするが、結局、島尾が葉月に体を返して一応ハッピーエンドで幕。 結局、島尾は、地縛霊から浮遊霊になっただけだったのか。 その上、まさか孫の代まで居続けるとは。 しかし、葉月達の孫に向かって、自分を「おじいちゃんと呼んで」とか言ってたけど、まさかあの娘さんは、葉月の体を乗っ取っている時にあの宿でヤッた時にできた子供だとかいう話なのでは。 恐いぞ。
 初めは、「惣一郎さんが幽霊になって出てくる『めぞん一刻』みたい」とか思っていたが、まさかここまでメルヘンでファンタジーでオカルトな話になるとは意外だった。 「体を貸す」という話で最後まで引っ張るとは。 ただそのお陰か、あまりドロドロした雰囲気にならなかったのは良かったかも。 とりあえず店長は可愛かったし(<それしかないのか)。
 しかし、もしあそこで本当に六花が島尾に刺されて死んでしまったら、葉月は自分の体に戻れても殺人犯にされてしまっていたところだったワケで。 ある意味ホラーだ。
ROBOTICS;NOTES[関西テレビ]
 2012/10/16深夜(正確には2012/10/17未明)関西テレビ「ノイタミナ」枠にて放映開始。 関西テレビから11日遅れの2012/10/27深夜(正確には2012/10/28未明)からBSフジでも放映開始。 原作は、5pb.から発売されたXbox 360・プレイステーション3用アドベンチャーゲーム。 フジテレビ「ノイタミナ」作品の第39弾。
 部員が二人しかいない高校の弱小ロボ部が、半年後に開催される万博に持ち込む「巨大ロボ」を作る為の部費を獲得する為に、実績作りとしてロボコンに参加しようと頑張る話…かな。 これもI.G制作か。 いきなり「シュタインズ・ゲート」のあのニキシー管のダイバージェンスメーターが出てきたり、最後に「その目、誰の目?」という「カオス・ヘッド」のキーワードが出てきたりするのは、この2作品と何か繋がりがあるのか、それとも単に同じ所が作っている一連のシリーズ作品だからそれっぽい物を使っているだけなのかは謎。 とりあえず舞台が種子島というのが気に入ったので視聴継続。 JAXA関連の話は出てくるかな。

水曜日

あらしのよるに ─ひみつのともだち─[テレビ大阪]
 2012/09/26放映終了。
 色々あった末に、遂にガブとメイとの関係がお互いの群れにバレてしまい、お互いに相手の群れの情報を聞き出すようにと命令された二人が川に飛び込んで逃げたが、ガブの群れの追手が迫っている事を聞いて、更に遠くを目指すという話で幕。
 最終回まで、これ時間的にちゃんと終わるのかなと思っていたら、「オイラ達の旅はまだまだ続くぜ!」エンドだった。 今一つ中途半端な所で終わってしまったという感じがするのは、ギロ達の追跡がまだ続いているからだろうな。 「誰も行った事がない所だからこそ自分達が行く」という、遥か遠くに見える高山と、ガブとメイとの本来あり得ない関係とをかけた締め自体は非常に良かったのだが、追手の問題が残ったままなのでどうにも切れが悪いというか。
 全体的には、狼と山羊との友情というあり得ない関係が、「ロミオとジュリエット」に代表される「禁じられた恋愛もの」のような感じで描かれていたので、あまり無理なく割と自然に観れたという印象だった。 ガブが、腹を空かせてついメイを食べてしまいたくなるのを一生懸命我慢する、という所が、まるで、自分を信じきって無防備な肢体を晒している少女に手を出したくても出せない「いい人」過ぎる若い男、みたいでなんかエロくてよかった(<そこかい)。 まあそれが無くても、ガブが、メイやメイの仲間の山羊達を守る為に奮闘する姿が、あまりにも男前過ぎて格好よかった。 全編3DCGで描かれた映像も、キャラクターが全部動物だった所為か、さほど違和感を感じなかったし、予想外に楽しめた作品になったと思う。
 後、メイ役の釘宮理恵さんをはじめとして、ゲストキャラでも、ツバメ役に椎名へきるさんが出てたり、メイのいる白ヤギの群れと仲がいい黒ヤギの群れの少年(?)ヤギを石田彰さんが演じていたりと、キャストも何気に豪華だし。 特に石田彰さんの黒ヤギは、声だけでいかにも「イケメンの少年」という風情を醸し出しているのが何かさすがだ。
キングダム[NHKBSプレミアム]
 第18話まで放映。
 山の民の協力も得、信の活躍もあって、政が、王弟の起こした王宮のクーデターを鎮圧し、信は、秦国のいち歩兵として、初めて魏国との大規模な戦に参加して、魏国の戦車隊に苦戦しながら何とか反撃のチャンスを掴む所まで。
 何というか、話自体が面白いのもさることながら、それを見せる映像がいちいち格好いいというか、何か「決まっている」感じがする。 3DCGを使っているが、その悪い所が目立たず、良い所を最大限に発揮させているというか。 大軍のモブ・シーンのような手描きではとても描けないシーンを、CGによって処理する一方で、個々の動きにも手描きのようなちゃんとした動きを付けているのが面白い。 NHKのアニメにしては、血なまぐさい戦場描写もしっかりとしていると思う。 キャラクターも、敵味方問わずに皆いい味を出しているし、これからの展開も楽しみだ。
 それにしても、政が後の秦の始皇帝だ、というのを早々に明かしてしまったな。 特に明言せずにずっと引っ張るのかと思っていたが。
 一方で、貂が実は女の子だというのは早く明かしてくれてよかった(<そこかい)。
 後、人名や地名の漢字が難しいというか、このページで使っているShift-JISだけでなく、Unicodeでも出てこない文字があったりして困る。 まあカタカナで書くからいいけど。 日本語は便利だ。
ガールズ&パンツァー[テレビ大阪]
 2012/10/10深夜(正確には2012/10/11未明)テレビ大阪にて放映開始。 テレビ大阪から3日遅れの2012/10/13からBS11でも放映開始。
 水島努監督・アクタス制作によるオリジナル作品。 コミックなどへのメディア展開もしているらしい。
 茶道や華道のように、「戦車道」というのが女子のたしなみとされている世界で、その「戦車道」の家元の娘でありながら「戦車道」をやりたくないので「戦車道」が授業に無い学校に転入してきた主人公が、色々あって結局選択科目として復活した「戦車道」を選択して友人達と共に頑張る、という、タイトルの通り「少女達と戦車」みたいな話か。 作風が「ストライクウィッチーズ」と似ていると思っていたら、やはりキャラクター原案が島田フミカネ氏だった。 更に、キャラクター原案協力として、「鋼鉄の少女たち」の作者・しけたみがのこと野上武志氏まで入っているし。 冒頭の戦車戦での、戦車の砲塔から見た視点でグリグリ動く所などは、「ストライクウィッチーズ」第1期に通じるような面白さがあって何か気に入ってしまったので視聴継続。 監督が水島努氏なので、さほど「外れる」心配も無さそうだし。
 しかし、海沿いの街でもなさそうな所にカモメが飛んでいたり、妙な形のアンテナが立っていたりすると思っていたら、巨大な空母の上に街が(山まで含めて)丸ごと乗っているとは、いったいどういう世界なんだ。 「マクロス」か。
新世界より[ABCテレビ]
 2012/10/03深夜(正確には2012/10/04未明)ABCテレビ「水もん」枠にて放映開始。 原作は、講談社から刊行されている貴志祐介氏の小説。未読。
 人類が、「呪力」という念動力を持っている1000年後の世界を描くSF…なのかな。 SFらしいのでとりあえず視聴継続。 ただ、どんな話なのかはサッパリ判らないが。 いきなり、「呪力」の使い方が下手な主人公のクラスメイトが消えた、というか多分消されたとかいう事なので、主人公達が自分達を支配している者達と戦う、的な話になるのだろうか。 冒頭の、現代らしいシーンは、初めに「呪力」を身に着けた人間が無差別にその力で人を殺していた、みたいな感じか。

木曜日

しろくまカフェ[テレビ大阪]
 第27話まで放映。
 ペン子さんが実は7人だったとか、相変わらずのトボけた話が面白い。 ただ、動物キャラ毎のキャラクター付けが一定しているので、話のオチがすぐに判ってしまうような時もあって、この設定は結構諸刃の剣のような気がする。
 後、今回からOP・EDが変わった。 EDは、今までどおりキャラソンが1クールあたり3回ぐらい変わっていくパターンのようで、今期の最初はパンダママバージョンに。 OPは今回初めて変わったが、映像だけ見ると、なんか笹子さんが主人公みたいだ。 まあ、相変わらずさり気にいい体してるし(<そこかい)。
エウレカセブンAO[毎日放送]
 2012/09/27深夜(正確には2012/09/28未明)放映終了。
 エウレカが現れた事で、スカブコーラルやスカブバースト、シークレット、トゥルース、ナルの「病気」などの諸々の謎がだんだん明らかになって、アオがトゥルースと決着をつけようとする所で幕。
 ここで終われば、どう見ても打ち切りエンドにしか見えないような終わり方だったが、実際にはまだ2話分残っていて、それは「完結編」として「今 晩秋」に放映されるらしい。 東日本大震災の影響で放映が延期になった「まどか★マギカ」みたいに、不慮の事態が起きた訳でもない(ロンドンオリンピックの放送の為に確かに放送の休みは多かったが、それはあらかじめ予定されていた筈だし、実際他の作品は複数話一挙放映等で辻褄を合わせている)のにこういう放映形態になっているのは謎だ。 まあ、「この続きは劇場版で!」エンドよりは遥かにマシだが。
 しかしこれ、前作の世界が今作の世界の未来の姿なのだとすれば、この後はもう地球全体がスカブコーラルに覆われて全滅か地球脱出しかないような気がするが、はたしてどうなることやら。
 とりあえず、全体の感想は、「完結編」を観てからにする。
 2012/11/22深夜(正確には2012/11/23未明)「完結編」放映終了。
 トゥルースとの戦いの最中に、またクォーツガンで歴史が書き換えられたり、レントンが現れたりした挙句、アオがまたクォーツガンを使って、10年前の沖縄で起きたスカブバーストからエウレカを助けてレントンと共に元の世界に送り届け、自分はクォーツガンでまた歴史が書き換えられた世界に戻って来るという所で幕。
 最後にアオが辿り着いた世界がどんな世界なのか全く判らないし、ナルや他の仲間達もどうなったのか判らないので、何か全てが投げっ放しにされたような気がしてしょうがない。 沖縄が独立するかどうかとか正直言ってどうでもいい所を描いていないで、そういうアオの仲間達の姿を最後に見せてほしかった。 何かモヤモヤする終わり方だった。 最終回まで間が空いて待たされた末の結末がこれだったから、余計にそう感じるのかも。 纏めて観たらまた違う感想になるのだろうか。
じょしらく[毎日放送]
 2012/09/27深夜(正確には2012/09/28未明)放映終了。
 余計なものを足すなよという話で幕。最後に裸とは。
 ていうか、話がループしているような気がしないでもない。 とりあえず、「女の子のかわいさをお楽しみいただくため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく番組」という事で、危ない発言が色々飛び出す「久米田節」が楽しめたのでよし。 東京の名所案内(?)も面白かった。

金曜日

エリアの騎士[BS朝日]
 第25話まで放映。
 インターハイ県予選で江ノ島高校が葉蔭学園にPK戦で破れて、今度は冬の選手権に向けて頑張ろうという所まで。
 またしても、ピンチになって駆が諦めそうになると、傑が取り憑いて別人のように凄いプレーをするという、まるでオカルトのような話になっている。 傑が取り憑いている時の半目になっている駆は、どう見ても悪役にしか見えない。 主役がそんなんでいいのか、という気もする。
 相変わらず、画的に古臭い感じだし(特に、キャラが背景にあの妙な模様を背負って動いているのはどうかと思う)、試合の様子を、映像ではなく、実況や監督や奈々の台詞で説明してしまう所なども今一つ。 まあ、後1クールらしいので、ここまで来たら一応最後までは観るつもりだが。
 それにしても、江ノ島高校の公式試合で、江ノ島高校の放送部が実況をするというのはどうなんだという。 あの実況が選手にも聞こえているとしたら、かなり鬱陶しいだろうな、と思う。
ゆるゆり♪♪[テレビ大阪]
 2012/09/21深夜(正確には2012/09/22未明)放映終了。 後番組は「神様はじめました」。
 古いおもちゃで遊んだり生徒会とごらく部との合同演劇をしたりする話で幕。 最後は爆発オチか。 あかりが一応主人公っぽく扱われていたのが可笑しい。 しかし何故演劇なんだ。 後あの半球形の物を吸盤みたいに押しつけて飛ばして遊ぶおもちゃは見たこと無いな。
 今期も、ユルい百合ネタでまあまあ面白かった。 ただ、キャラクターごとのリアクションがお約束な感じになってきている感じもして、マンネリ化もしているかも。 その意味では、新キャラのあかりのお姉さんには、もう少し活躍してほしかった。 登場もずい分とアッサリしてたし。 修学旅行の別サイドの話と、何故かお土産が既にあるという第2期である事を利用したメタなオチは良かった。
神様はじめました[テレビ大阪]
 2012/10/05深夜(正確には2012/10/06未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、鈴木ジュリエッタ氏が「花とゆめ」に連載中のコミック。未読。
 父親が失踪し、父親の借金で家も失い、行く所の無くなった主人公の女子高生が、公園で犬に怯えていた男を助けたら家を譲ると言われ、行ってみたらボロい神社で、そこであの男から譲られた土地神をやる事になってしまう話か。 大地監督の30分ものは久し振りのような。 酷い話を小気味いいテンポで軽く流していく辺りは、いかにも大地監督らしい。

土曜日

銀河へキックオフ!![NHK総合]
 第22話まで放映。
 プレデターが都大会に出場し、決勝戦まで進出するが破れ、コーチが辞表を出そうとする所まで。
 同じサッカーものという事で、どうしても並行してやっている「エリアの騎士」と比べてしまうが、こちらは試合をちゃんと映像で見せてくれるのが面白い。 ただ、その分多少説明不足になってしまっている所もある(翔が指示している「だいさん」とかが何の事か、解説されるまで判らなかった)が、今のところは許容範囲。
 この回で「小三」の三人がチームを抜けて、これでようやくOP・EDのメンバーになるのかな。 で、OPに出てきている、エリカ以外のもう一人の女の子は、いったい何時になったら登場するんだ(<だからおい)。
 (2012/10/27追記) 第25話からEDが変わった。 何か妙な歌なので、聴いていると何となく笑ってしまいそうになる。 しかし、それも次回予告のラストの衝撃映像で全部吹っ飛んだが。 遂に「彼女」が出るのか。
バクマン。3[NHK Eテレ]
 2012/10/06NHK Eテレにて放映開始。
 2010年10月〜2011年4月に第1期が、2011年10月〜2012年3月に第2期が放映された作品の、第3期にして完結編、らしい。 サイコー達の新連載漫画の第1話が、人気投票で1位を取って喜んでいたのも束の間、今度は、亜豆が岩瀬・エイジの漫画のアニメのヒロイン役のオーディションを受けると聞いて、サイコーが亜豆をオーディション会場から連れ出してしまうという、第2期最終回直後の時点の話から。 こんな事していいのかという気もするが、まあ亜豆本人もオーディションを受けないつもりだったからいいのか。 なんか相変わらず理屈っぽい。 相変わらずといえば、作画が好みじゃない所も変わらない。
 まあ、今期で完結するらしいので、ここまで来たら一応最後までは観るつもりだが(って他の作品でも書いたような…)。
 しかし、岩瀬がますますただのヒステリーキャラになっていっているような気がする…。 女性キャラの扱いが今一つなのも相変わらずなのかな。
ポヨポヨ観察日記[キッズステーション]
 第39話まで放映。
 相変わらず、まん丸でゴロゴロでポヨポヨな話。 時々ラブコメあり。 短編作品らしいテンポの良さも相変わらず。
ジョジョの奇妙な冒険[毎日放送]
 2012/10/06深夜(正確には2012/10/07未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から6日遅れの2012/10/12深夜(正確には2012/10/13未明)からBS11でも放映開始。 原作は、言わずと知れた荒木飛呂彦氏が「週刊少年ジャンプ」に連載中のコミック。第3部まで既読。
 何かと思えば、原作の最初からのアニメ化なのか。 第3部が何年も前に先にOVAとしてアニメ化されているので、何故今頃という気もするが、原作は好きなので観る。
 それにしても、この画は原作の絵の味を再現しようとしているのだろうか。 あの特徴的なオノマトペまで出てくるのには笑った。 波紋とかはどう表現するつもりなのかある意味楽しみではある。
イクシオンサーガDT[テレビ大阪]
 2012/10/13深夜(正確には2012/10/14未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、カプコンのオンラインゲーム「イクシオンサーガ」。未プレイ。
 ネットゲームをやっていたら、何故かいきなり剣と火器と魔法のような力とが混在するという、かなりデタラメな設定のファンタジー世界に飛ばされてしまった主人公が、成り行きで他国に嫁ぎに行く途中の幼い王女を守って旅をするハメになる話…だろうか。
 カプコンの同名のネットゲームが原作らしいのだが、そのネットゲームの正式サービスが開始されたのがやはりこの10月からという事らしいので、原作というよりはメディアミックス展開の一環といった所だろうか。
 タイトルに付いている「DT」というのは、どうやら「童貞」の略らしい。 基本的にギャグというかコメディのようで、監督が同じこともあって、どことなく「男子高校生の日常」を連想させる。 敵の二枚目キャラもギャグに落とされるという辺りはまあまあ面白いので視聴継続。 しかし、OPの歌詞はちょっと凝り過ぎというか狙い過ぎというかやり過ぎというか。 原作ゲームのCMを観る限りでは、原作はこんなギャグ作品ではなさそうな雰囲気なんだが。 どうしてこうなった。
コード:ブレイカー[毎日放送]
 2012/10/06深夜(正確には2012/10/07未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から3日遅れの2012/10/09深夜(正確には2012/10/10未明)からBS11でも放映開始。 毎日放送から約1ヶ月遅れの2012/11/06からアニマックスでも放映開始。 原作は、上条明峰氏が「週刊少年マガジン」に連載中のコミック。未読。
 炎を操り、悪人を始末する「必殺仕事人」みたいな主人公が活躍する話…だろうか。 ありがちな話ではあるが、ヒロインの桜のキャラの為か割と面白かったし、第1話の引きがなかなかよかったので視聴継続。 桜が不良達に囲まれながら次々と倒していく所などは、なかなかしっかり動かしていてアクションシーンも悪くない。 まさかあのまま燃やされて終わりとかいう事はないと思うが、さて。
ソードアート・オンライン[毎日放送]
 第14話まで放映。
 キリトが、初めて加入したギルドの仲間が全滅してしまったり、色々な女の子を助けたり、アスナと結婚してしまったりと色々あった挙句、トップギルド・血盟騎士団の団長が「SAO」を創った茅場本人だと気付き、1対1の戦いで相討ちに持ち込んでゲームがクリアされ、現実の世界で意識を取り戻した所まで。
 当初から、ゲームの中で死んだら現実でも死んでしまう、というのが事実なのかどうか、最初に茅場がそう言っただけで客観的に見せられていないので怪しかったし、作中でもそれを疑っているキャラがいたりしたが、本当にそうだったとは。 シリーズがちょうど折り返し点に来てどうやら新展開になるようだが、さて。
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