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アニメについて・2009年


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2009年1月期

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 さて、例によって、まずは12月の最終週〜1月の第1週(2008/12/25〜2009/01/07)までの間に終了した作品・開始された作品、及び1月の第1週に放映のあった継続作品の感想などです。 この年末年始は、例年より「年末進行」が激しかったみたいで、12月の最終週より前に最終回を迎える作品も多く、その分の感想は2008年分のページに書いています。 その為、同じ「2008年10月期」の作品なのに、感想が結構2ページに分散してしまいました。 まあしょうがないですね(<それでいいのか)。
 (2009/01/25追記)
 1月の第2・3週(2009/01/08〜2009/01/21)の間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。 少し想定外の予定が入ってしまって忙しかった為、書くのが遅くなったので、2週間分を纏めて追加します。 今後は、個別に追加する予定です。
 現時点での視聴本数は34本。 相変わらず本数が多い火・木・土曜に加えて、今期は更に金曜日まで本数が増えてしまいました。 また今期は、本数が多い曜日はもちろん、本数が少ない曜日でも、月曜日などは3作品が同じ深夜2時台に集中しているなど、放映時刻が重複している作品も多く、第1話の印象が比較的悪かった「空を見上げる少女の瞳に映る世界」(または「MUNTOのTV版」か)と「黒神 The Animation」は切ってしまいました。 どちらも、他作品と重なっていなければ観てもいいかな、ぐらいの作品ではあったのですが(逆に言えば、そこまでして観たい程ではなかった訳ですが)。
 しかし、1日は24時間もあるというのに、深夜の似たような時間帯にアニメを重ね過ぎですね。 特に「空を(以下略)」などは、週に2回も観る機会があるというのに、それがよりによって本数の多い火曜(KBS京都)と木曜(サンテレビ)だという、これはもう嫌がらせとしか思えないような配置になってたりします(更に言えば、サンテレビの放映はBS-iの「CLANNAD AFTER STORY」と、同じ京アニ作品同士で重なっているという…)。 何だかなあ、といった感じです。
 ところで、この1月12日から民放でも「アナログ」表示されるようになったらしく、見ている範囲でも、常時表示されているのが幾つかありました。 特にKBS京都で、番組開始時に5秒間ぐらいでっかく表示されるのは、やたらと印象に残っています。 また、デジタル放送と同様に、右上に局名表示を行なう所も増えているようで、前期はサンテレビぐらいでしたが、今期はKBS京都とかもやるようになりました。
 ちなみに、局によって「アナログ」の文字サイズが違うようなので実測してみました。 家のテレビ(24型ワイドのブラウン管。液晶テレビなら22V型ぐらい?)で画面モードを「ノーマル」(4:3で表示するモード)にして横幅を測ってみた所、NHKは約3.5cmなのに対し、民放は約6cmで、中でも関西テレビとテレビ大阪が若干大きめになっています。 また、映像が4:3レターボックスの場合、「アナログ」ロゴが上の黒帯に入っている為、ズームしてしまうとロゴが見えなくなります。 例外はABCテレビで、「黒神」では本編映像の右上に入っています。
 この、横幅約6cmというのは、RD-XS43のチャンネル表示の四角形と大体同じぐらいです。 KBS京都は、上記のようにやたらと大きくて約7.5cmもあり、更に他局のように半透明ではありません。 しかも、CM明けに必ず入るようになっているみたいで、5秒間のみの表示とはいえ、常時表示されている他局よりもむしろ異様に印象に残ります。 京都人というのは、目立ちたがりなんでしょうか(多分違)。 まあ、アナログ放送である事を印象付けなければならない訳ですから、KBS京都のやり方の方が目的には適っているのかもしれませんが…正直言って鬱陶しさ大爆発です。 そもそも、KBS京都は地デジの区域外再送信を未だに認めていないらしく、マンション全体がCATVで配信を受けているこちらではアナログ放送しか見る事ができません。 この状況で「アナログ」とか出されてもいったいどーしろと。見るなと言いたいのでしょうか。謎です。
 もっとも、デジタル放送には局のロゴマークが常時表示されていますし、「ねぎぼうずのあさたろう」を放映しているBS朝日のように、更に番組のタイトルまで常時表示している局もありますから、もはやこの件でどうこう言ってもしょうがないのかもしれません。 デジタル放送なら、視聴中の局名や番組タイトルは、テレビやチューナーの機能でいつでも見る事ができる(EPGに対応していればアナログ放送でも見れますが)のですから、これが視聴者の利便性を考えての事ではないのは確かなのですが…やっぱり鬱陶しいですね。
 例外なのはサンテレビで、デジタル放送で超額縁放送になっている作品では、アナログ放送で局名ロゴや「アナログ」ロゴが入りません。 デジタル放送で超額縁放送になっていない作品でも、アナログ放送では同じ4:3レターボックスなのに、この違いは謎です。
 後、テロップといえば「ハイビジョン制作」という表示は絶滅したようです。 前期で残っていた「鉄のラインバレル」も、今年に入ってから消えましたし。 デフォルトが「ハイビジョン制作」になった、という事なんでしょうか。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

イナズマイレブン[テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第14話まで放映。
 色々あった末に雷門中学がフットボールフロンティア地方大会で優勝し、伝説のイナズマイレブンとの練習試合を経て、いよいよ全国大会が始まろうかという所。 ストーリー展開がちょっと無理矢理っぽい感じはするものの、熱血スポーツものとしては相変わらず王道っぽい雰囲気は悪くない。 ただ、真面目な方に話が振れてくると、粗が気になってしまう(秋葉名戸中の「ゴールずらし」は明らかな反則だろうにそこは追及しなくていいのか、とか、この第14話でイナズマイレブンOB達がやる気になる所がアッサリ行き過ぎじゃないか、とか)ので、その辺りのバランスはもうちょっと不真面目側にして欲しい気もする。
 それにしても、スパイがバスに細工するとか、生き別れの兄妹とか、話のネタが結構古典的なのは、スタッフにそういう趣味の人がいるんだろうか。
おねがいマイメロディ きららっ★[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第40話まで放映。
 相変わらず星のかけら集めを続けている所。 新年最初の放映の恒例・大喜利(去年は無かった…かな?)でも星のかけらが出てきたが、あれは結局ちゃんと回収されたんだろうか?
 それにしても、通貨(それも円)があったり、デパートがあったり、遊園地があったりと、マリーランドがどんどん人間社会に近づいていっているような。 これも、人間の夢が無くなっていってるせいなのか(多分違)。
機動戦士ガンダムOO[毎日放送] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 メメントモリという衛星兵器(報道で「静止衛星軌道の爆発」とか言っていたが、メメントモリがあったのは高度1万mの低軌道リングじゃなかったのか? 欺瞞報道という事を表現したいのだろうか)の破壊に成功し、刹那とリボンズとが出会い(刹那の戦い方が下手なのはリボンズが情実入社させたからだったのか)、マリナ姫が保母さんとして第2の人生を歩み始めたところ(違)。
 メメントモリをあんなに思いっきり破壊して低軌道リングは大丈夫なんだろうかとか(てっきり、「低軌道リングを傷つけないようにいかに攻略するか」が見所になるかと思ってたんだが…。どうやら、低軌道リングは物凄く丈夫なので気にしなくていい、みたいな設定になっているらしい。じゃあ、メメントモリの装甲も同じぐらい丈夫にしとけばいいじゃん、と思うんだが)、アロウズという「Zガンダム」のティターンズみたいな連中が出てきたりとか、例によって戦術とは言えないようなハードウェアの性能に頼った力押ししかしないスメラギさんとか、ガンダムからガンダムが出てくるとか(というか背中にくっついてた? GNドライヴが一基しか無いのに、中のガンダムと外のガンダムの両方が動いているって、どういう事なんだろう…)、まあ相変わらず色々とツッコミ所が多い作品である。
 ただ、前週に放映された特番によれば、後半にはとうとう「コロニー落とし」ならぬ「軌道エレベーター倒し」があるらしい。 いずれあるだろうと思っていたネタなので少し楽しみではある。「逆襲のシャア」の劣化コピーにならなきゃいいが。
 また、今回からOP・EDが変わった。 EDは挿入歌を使った今回だけのものなのか、それともこれが本当に新しいEDになるのかは判らないが。 でも、どういう現象なのかは判らないが、あんなに広範囲に歌が聞こえたらアジトの場所が判ってしまいそうだが、いいのだろうか。謎だ。
 後、「コードギアス」の谷口監督に続いて(なのかどうかは知らないが)、本作の水島監督も日経ビジネスオンラインにインタビュー記事を載せている。 内容は、今一つ作品とは結びつかないような感じではあるが。
ポルフィの長い旅[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/12/28放映終了。
 パリで無事にミーナと再会した所で幕。 「母をたずねて三千里」のように、再会した後の後日談とかが全く無い上、ポルフィとミーナが出会って世話になった人達の描写も全く無かったので、かなりアッサリした感じで少々もの足りないかも。 ただ、母さんと再会して帰る家があったマルコとは異なり、ポルフィ達にはギリシャにはもう帰る所は無いので、これはこれでアリかもしれないという気はする。
 シリーズ全体で見ると、ポルフィの言動や、偶然に頼った旅の展開に少し気になる点はあったものの、まあこんなもんかな、と思う。 それに、「天使へのプレゼント」みたいなホラーじみた話(しかも、脚本を「桃華月憚」みたいに女性声優さんが書いていたような…)や、声だけかつ未遂とはいえミーナへの性的暴行を匂わせるような場面を入れたり、娼婦と思われるような女性を登場させたりと、「名作劇場」としてはかなり異色な感じだったのも印象的。 もっとも、それが作品上本当に必要な要素だったかどうかは少々疑問ではある。 全体的に、「名作劇場」の枠を借りて、望月監督が好きにやった作品、という印象であった。
 ストーリーにしても、一話完結の話も多く、重要そうなゲストキャラも結構一話限りだったりして勿体ない(もしくは贅沢な)使い方をするな、と思ったものである。 特にアレッシアなんかは、ようやく再登場したかと思ったらそれっきりだったし。 もっとも、彼女も「名作劇場」にしては濃厚なキス・シーンを残していったが。 あれはやはりイタリア娘だからなのだろうか。
 まあ、そのアレッシアや、パリで世話になったローズをはじめとして、どこかポルフィの女性遍歴みたいな感じもする作品であった(<おい)。

月曜日

鋼殻のレギオス[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/01/12深夜(正確には2009/01/13未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている雨木シュウスケ氏の小説。コミカライズもされているらしい。共に未読。
 人間が「レギオス」というドーム都市に住んでいる世界で、ある都市の学園に入学した一見平凡な主人公が、実は物凄い実力の持ち主で、生徒会長の陰謀で無理矢理転科させられて、何か戦わなければならないハメに、みたいな話か。 冒頭等にあった、何かデカい蟲と戦闘している場面は、あの主人公の過去という事で、その戦いで何かがあったせいで、主人公は人生のやり直しをする為に恋人(?)をおいてまで今の都市にやって来た、といった所か。 で、生徒会長が主人公を戦わせようとするのは、その戦いの時にバスに乗っていて、主人公の戦い振りを見ていたから、という事でいいのかな?  その過去(?)の都市ではデカい蟲の群れに襲われたりして結構厳しそうな環境なのに、現在(?)の都市では平和そうな学園生活(いきなり超能力バトル始めるような奴はいるが)が営まれている、というギャップもよく判らない。 単なる地域差なんだろうか。
 そんな感じで、背景やら状況やらの説明があまり無いので今一つ判り難いが、必要最低限の設定や舞台背景は何となく判るように出来ているのは悪くない。 所謂「置いてきぼり感」は無かったし。 真面目っぽい雰囲気なのに時々デフォルメキャラになるので、ギャグなのかシリアスなのかも今一つ判り難いが、とりあえず面白そうなので様子見か。
 でも、どの辺が「意識を持つ都市」だったのだろうか。やっぱりよく判らない。 後、子安さんの次回予告は、もうちょっとやる気出してほしい。
ONE OUTS─ワンナウツ─[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第4話まで放映。
 児島との勝負に負けた東亜がリカオンズに「ワンナウツ契約」で入団してオープン戦で勝ちまくり、いよいよペナントレースが始まった所。 まだまだ始まったばかりではあるが、駆け引きの面白さは「アカギ」や「カイジ」と同様に面白い。
 でも、ショートがフェアグラウンドの外に立ったまま試合を続ける、というのは、プロ野球のルールとしてはアリなんだろうか。よく判らない。

火曜日

VIPER'S CREED[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2009/01/06アニマックスにて放映開始。
 タイトルは「ヴァイパーズ・クリード」と読む。 直訳すると「マムシの信条」…って意味不明だ。 「ウルトラヴァイオレット コード044」「黒塚」に続く、「アニマックス開局10周年記念作品」らしい。
 環境破壊と大戦で荒廃し、各都市が海面上昇によって分断され、何故か道路しか交通手段が無い(何故かという点については何か設定があるようだが今のところ不明)という世界で、大戦の遺物である無人兵器から都市を守る民間軍事会社の傭兵達の活躍を描くバトル・アクションもの…だろうか。
 総監督が劇場版の「APPLESEED」や「EX MACHINA」の荒牧伸志氏(監督は神戸洋行氏。どういう役割分担になっているのかは不明)という事で、メカ・アクションは良いけどストーリー等他の要素はイマイチ、みたいな作品になるんじゃないかという気がしていたのだが、何かその通りだったような気がする。 せっかく開幕にバトルを持ってきたのだから、アクション・シーンを畳みかけて一気に作品世界に引き込むのかと思ったら、いきなり回想シーンを挟んだりして、今一つテンポが悪いし、主人公達のキャラ描写や、舞台となる(と思われる)軍事会社の描写も不足気味に感じる。 バイクが人型に変形するという主役メカも「メガゾーン23」のガーランド以来のお馴染みのものなので、あまり目新しいとは言えないし。 まあ3DCGのアクションはよく動かしているとは思うが、それも正直言って「どこかで見たような」感は拭えない。 要するに、「掴み」としてはイマイチだったのだが、とりあえず様子見か。 オペレーターに眼鏡っ子がいるし(<そこかい)。 ただこの眼鏡っ子、中の人がどうやら「声優初挑戦」のグラビアアイドルらしい。 話し方が棒読みっぽかったのはそのせいかとも思うが、そういう話し方のキャラ設定だからなのか、それとも単に下手だからなのかは、台詞が少なかった事もあってよく判らない。 願わくば前者であってほしいものだが…。
 2009/03/24放映終了。
 ハウンドの仕業に見せかけて無人兵器に街を襲わせる→AGS社の傭兵部隊が迎撃するも苦戦する→軍が撃破して軍の必要性を市民に知らしめ、先の大戦で市民に嫌悪感を持たれている軍の復権を図る──みたいな陰謀を、テレジア監査官と軍とハウンドのウラとが結託して巡らせていたものの、ユニット・ヴァイパーが予想外に強くて軍の出番が無いので、また陰謀を巡らせてヴァイパーを陥れようとしたものの、証拠映像が捏造されたものである事を暴かれて陰謀は失敗、ユニット・ヴァイパーのメンバーはいずこかへ去ってしまった──というところで幕。
 色々とツッコミ処はあった(あんなあからさまな捏造映像を、市民はともかくオペレーター娘達まであっさり信じるとか、最後のバトルでのサイキが強過ぎる(今まで1機の無人兵器を片付けるのにも数機がかりでやっとだったのに、型落ちのマニューバブレード1機で数十機もの無人兵器を片付けてしまった)とか)ものの、終わってみれば、そのツッコミ処も込みで楽しめたような気がする。 一番のツッコミ処は、死んだと言われ葬式までやった筈のハルキが生きていたという事だと思うが、エピローグを見る限りでは、死んだように見えたユニット・ヴァイパーの面々もどうやら生きているようなので、全部あの名医(?)のおかげなんだろう。 その辺も、ハルキ以外は直接姿を描かず、マリーやメグムに贈り物が届く(すなわち、ノーマやガリブが生きている事を示す)という間接的な表現に留めている辺りは好印象だった。 第3話で登場した、他のユニットのメンバーが最終話で活躍(?)してたりして、結構キャラを大事に使っているっぽい所も悪くない。
 でも、逃亡中に呑気に食事している所を襲われて死んだ、ガリブの元部下のギレスは可哀想だったかも。 結局、ユニット・ヴァイパーの逃亡自体が囮だった訳だし。 もしかして、彼も生きていたりするのだろうか。
 まあ、全体的に見れば、「ハリウッドのB級アクション映画」みたいな感じで、意外と面白かった。 あのオペレーター娘の眼鏡っ子が結局ただの脇役で終わったのは残念だったが(<結局それかい)。
RIDEBACK[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/01/13深夜(正確には2009/01/14未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビの前日の2009/01/12深夜(正確には2009/01/13未明)からKBS京都でも放映開始されているが、前番組の「喰霊─零─」と同様、他の作品と重なっていない、かつデジタル放送が超額縁ではない事もあり、視聴はサンテレビで行なう事にする。 尚、「週刊ザ・テレビジョン」には「RIDE BACK」と間に空白が入った形で表記されていたが、公式サイト等を見る限りでは、空白は入れないでいいようだ。 原作は、カサハラテツロー氏が「月刊IKKI」に連載していたコミック。 つい最近の2009年1月号(というと、発売は2008年11月か?)で終了したらしい。未読。
 怪我の為にバレエを諦めた少女が、「ライドバック」という人型に変形するバイクと出会って、新しい世界に飛び込んで頑張る話…なんだろうか。 冒頭で語られた、レジスタンスがどうのこうのという世界情勢がどう関わってくるのかよく判らない…というか、語られた世界情勢も今一つよく判らない。 レジスタンスと言っても、いったい何に対する「抵抗運動」なのかがまず判らないし。 「コードギアス」みたいに、世界が一つの超大国に支配されていた、とかだろうか。 でも、随分ときな臭い世界情勢の割には、主人公の周りは現代の日本とさして変わらない、平和な感じだったし…謎だ。
 それに、キャラデザインが凄く地味で、今一つ華やかさに欠ける気がする。 人の言う事を聞いていないキャラも、1人ならともかく2人もいると少し鬱陶しい。 ただ、主人公の乗るメカが、兵器ではなくスポーツ用のバイク(じゃないけど)というのと、「バイク(じゃないけど)で踊る」というのが何か気に入った。 それに、満開の桜や夕暮れの空が凄く綺麗だったのも印象的だった(少し新海誠作品っぽい感じはしたが)ので、とりあえず様子見。 3DCGのメカに2D手描きの人間を乗せてぐるぐる動かす(しかも、シートに座っているだけじゃなくて、中腰になったり体を傾けたりするし、おまけにスカートがはためいてるし)、というのはかなり作画が大変そうだが、その辺も結構上手くやっているのは、さすがにマッドハウスといった感じ。 でも、ひらひらのスカートでバイク(じゃないけど<しつこい)に乗るのは、やっぱり止めた方がいいと思う。 「見える」(<何がだ)とかどうとか言う以前に、まず危ないし。 また、メカとキャラとの質感の差は、「マクロスF」や「BLASSREITER」等と比べると少し大きいか。 特に、OPのラストのような止めのカットだと余計に大きく感じる。上記の作品に比べて、メカの主線が控え目(というか無い?)だからかもしれない。
 後、ライドバックの動力が現代のガソリンエンジンにしか見えないのは凄く違和感が…。 しかも、フィンが付いてるから空冷みたいだし。 もしかして、あのエンジンって発電機としての役割なんだろうか。 一応、ハイブリッドみたいだし。ヤマハのテッセラクトみたいだ。 でも、駆動装置が電気モーターだとしたらチェンジペダルなんか必要無いだろうし、かといってエンジンで駆動するとなると、タイヤが脚の先に付いている以上は、チェーンやシャフトドライブは使えないから、動力伝達が無茶苦茶になりそうな気がするし…何か革新的な伝達機構を使っている、とかなんだろうか。うーむ。
 それと、ハンドルのレバー(現代のバイクなら左がクラッチ・右が前ブレーキのもの)が左右それぞれ2本ずつあったが、物凄く操作し難そうだ。 発進する時に言っていた手順(ギアをローに入れてなかったような気はするが…)からして、レバーの役割は、少なくとも二本の内の一本は現代のバイクと同じみたいであるが、もう一本は何に使うんだろう。 OPで右側の操作をするアップのカットがあるが、人指し指を上側に、中指を上側のレバーの手前を潜って下側に、それぞれかけている。 かなり根元側を女の子の指一本で操作できるぐらいだから、相当軽い上に、ストロークも取れないから、相当敏感に動くようになっているのだろう。 おそらくドライブ・バイ・ワイヤ方式で、電気的に伝達するようになっているのだろうから、そういうのもアリだろうが、思いっきり指を挟みそうな気がするし(というか、下を先に引いておかないと上を引けないのでは…そういう操作が前提ならいいけど)、そんな微妙な操作、特にクラッチの操作を、免許も持っていない人がいきなり出来るというのはかなりアヤシイ。 まあ、あの女の子が、バレエだけでなくバイクの操作にも天性の才能を持っていた、と思うしかない。
 更に、OPでコーナーでのバンク中に腕で支えていたけど、あれではかえって動きを阻害しているような。 というか、あんな所に腕が接地してたら、コーナーのイン側に寄せられないと思うんだが…まあ、まだライドバックの競技がどういうものか判らないので何とも言えないけど。
 更に更に、暴走したマシンを止めようとして「強制終了」とかやっていたけど、ちゃんとキルスイッチが付いているのだから、それでエンジンを止めたらいいんじゃないのか、という気がする。 女の子は知らなくても、あの先輩達がそれを全然言わないのは不自然だし。 まあ、止めてしまったら話も終わってしまうのだけど。
 とまあ、色々とツッコミたくなるので、せっかくバイクに似せてデザインされているメカなんだから、そういった操作方法や構造とかにもあからさまな嘘が無いようにしてほしいものだが、さて。 メインスタッフに、バイクに詳しい、もしくは思い入れのある人がどのぐらいいるかにかかっているだろう。
マリア様がみてる 4thシーズン[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2009/01/06深夜(正確には2009/01/07未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から2日遅れの2009/01/08深夜(正確には2009/01/09未明)からサンテレビでも放映開始。
 言わずと知れたお嬢様百合アニメ(<おい)の第4期。原作は未読。
 第1期の無印(2004年1月〜3月)、第2期の「春」(2004年7月〜9月)という2つのTVシリーズは観たが、第3期のOVAシリーズ(2006年11月〜2007年7月)は観ていないので、話についていけるか少し心配だったが、第1話で主要キャラの紹介や回想シーンが適度に挿入されていたので、とりあえずは大丈夫そうである。 ただ、監督が、第3期までのユキヒロマツシタ氏から加藤敏幸氏に変わっているのが、不安要素と言えば不安要素。 第1話を観た限りでは、他のメインスタッフがそのままなせいか、とりあえずは安心して観れそうではあるが。 祐巳の、表情がクルクルとよく変わる所は、やはり観ていて楽しいし。
 ところで、サンテレビのアナログ放送で第1話を見て腰が砕けそうになった。 何と、通常の4:3レターボックスではなく、それより更に一回り小さい「超々額縁」とでも言うべき映像になってしまっていたのである。
 言葉では説明し難いが、まずサンテレビのデジタル放送では、上記のアイコンのように、16:9の映像の四方に黒帯が入っていて、ワイドテレビで見ると画面より一回り小さい映像となる。 そしてアナログ放送では、普通ならそのデジタル放送の映像から左右の黒帯をカットした形の4:3レターボックスの映像として放映される。 しかしサンテレビでは、左右の黒帯をカットする代わりに、なんと上下に更に黒帯を付け足して4:3の映像にしていたのである。
 これにより、アナログ放送での映像は、デジタル放送の映像より更に一回り小さくなってしまう。 通常の4:3レターボックスの映像なら、ワイドテレビでズームすれば上下の黒帯が切れて、映像が画面いっぱいに表示される所が、この映像では、同じズームを行なっても、デジタル放送の映像と同様に四方に黒帯が入った映像になってしまうのである。
 こんな放送の仕方は初めて見た。 サンテレビの他の今期の新番組(「まりあ†ほりっく」等)では、今まで通りに普通の4:3レターボックスで放映されているので、これは何かの間違い、放送事故みたいなもので、第2話からは正常になるのだと思いたい所だが…うーむ。
 (2009/01/21追記) という訳で、サンテレビのアナログ放送で第2話を観てみたら、今回は普通の4:3レターボックスになっていた。 やはり、前回のはただの放送事故みたいなものだったようだ。
源氏物語千年紀 Genji[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/01/20深夜(正確には2009/01/21未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、言わずと知れた紫式部の「源氏物語」。 ただし、公式サイトには「原作」とあるが、実際の番組のテロップでは「原案」となっているので、どの程度原作に忠実なのかは判らない。 原作は、原典や現代語訳等含めて全くの未読。 でも、粗筋と主要な登場人物ぐらいは、川原泉氏のコミック「笑う大天使(ミカエル)」で読んで知っている(<いいのかそれで)。 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第14作目…でいいのかな。
 という訳で、昨年(西暦2008年)は、紫式部の「源氏物語」が執筆されてからちょうど千年にあたるという事らしく、「源氏物語千年紀委員会」等も組織されたりして、色々と記念の企画が行なわれているようである。 本作の制作もその一環…なのかどうかはよく判らない。
 「源氏物語」のアニメ化と言えば、確か劇場版作品が一度作られていた…と思ってググってみたら、1987年に杉井ギサブロー監督で作られたものが公開されていたようだ。 確か、手塚治虫原作の「火の鳥」か何かと併映されていたような気もするが、そして確かちゃんと観に行った筈なのだが、20年以上も前の話なのでよく覚えていない。 平安時代の建物を描写するのに3DCGが試行的に使われていた事と、ラスト・シーンで光源氏が舞を踊っている所で終わっていたような記憶があるぐらいである。
 で、今回のアニメ化であるが、出ア統監督の演出は、こういう作品には実によく合っている気がする。 何となく「劇場版AIR」の過去の場面が思い出されるが、いきなり光源氏の濡れ場で始まる事といい、光源氏の色男振りといい(というか、はじめは9歳だったのか。凄いマセガキである)、藤壺の宮の美しさといい(というか、はじめは14歳だったのか。帝はロリコンである<マテ)、実に雰囲気があっていい。
 しかし、あの軽過ぎるOP曲は何とかならんのか。
みなみけ おかえり[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/01/06深夜(正確には2009/01/07未明)テレビ大阪にて放映開始。
 言わずと知れた「過度な期待をしてはいけない」南家三姉妹を描く呑気アニメ(<おい)の第3期。原作は未読。
 第1期の無印(2007年10月〜2008年1月)を童夢が、第2期の「おかわり」(2008年1月〜4月)をアスリードが、それぞれ制作していたが、この第3期は第2期に続いてアスリード制作となっている。
 正直言って、どうせ第3期をやるなら第1期のスタッフでやってほしかったのだが、第1話を観る限りでは、テンポも悪くなくて面白かった。 「おかわり」からやや原作寄りになった(?)作画は、もう少し頑張ってほしいとは思ったが。 ただ、EDアニメーションには「おかわり」っぽい感じが残っていたような。
 雰囲気的には、同じアスリード制作の「おかわり」よりも、むしろ童夢制作の無印に近くなったような気がするが、監督とシリーズ構成の人が変わったせいだろうか。 個人的にはその方が嬉しいのだが、それならそれで、第1期のスタッフでやれば良さそうなものである。 まあ色々と事情はあるのだろうけど。
ミチコとハッチン[関西テレビ] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 第9話まで放映。
 ミチコがサトシの居所を知る為にヤバい「ゲーム」を行なってヤバい状況になっている一方で、ミチコと離れたハナがサーカスの少女と友達になって一緒に行くとか言ってる所。
 未だに何がやりたいのか今一つよく判らないし、着地点も全く見えない作品ではあるが、何となく続きが気になるのは不思議である。 無茶苦茶なミチコにハナがツッコミを入れてくれるからか、作品自体はそんなに無茶苦茶な感じはしないし。 この第9話のサーカスの場面とか、妙にいい動きだと思ったら、「カレイドスター」の和田“ロゼッタ・マスター”高明氏が作画に加わってたりと、映像的にも悪くない。
 ただ、放映の方は、この枠の例に洩れず相変わらず不規則で、放映が抜けたと思ったら2話連続放映になるとかは少し難儀である。 とりあえず、まだBSフジの放映には先行しているようだが、この辺、もう少し何とかならないのだろうか。
今日の5の2[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/12/30深夜(正確には2008/12/31未明)放映終了。
 やっぱりオリジナルの話がかなり追加されていたものの、最後は原作通り「ユビキリ」で締め。 OVA版を観ていないので、そちらと比較してどうこうというのは判らないが、これはこれで面白く出来ていたんじゃないかと思う。 オリジナルの話にはちょっと間延びしたというかテンポがイマイチな話も多かったが、原作にある話の膨らませ方とかは悪くなかったと思うし、「見せない」描写の中で原作の「ライトエッチ」な感覚を表現しようとしていたのは、湯気やコウモリ等でやり過ぎなぐらい隠すような安直な作品が増えてきた中では、結構頑張った方じゃなかろうか。 夏祭りの話の時のように、話の内容に合わせて特別なエンディングを用意したりしていた辺りも好印象。 作画も悪くなかったと思うし、特に美術で夕暮れの空が「ちゃんとした夕暮れの空」になっていたのはちょっと感心した。 ただ、せっかく名前ありのキャラ(原作では名無しで登場)を追加していたのに、原作にある話ではもちろん、オリジナルの話でもあまり有効に活用されていたようには見えなかったのはもったいなかったと思う。
 ちなみに、最終回の最後の方でチカがリョータを殴って、リョータが「いきなりなにすんだよ!」と言った後のチカの台詞が「もう、ちょっとは見直したのにな」である事に、そのカットばかり何回も繰り返し見てやっと判った。 脳の性能が悪くなったのかもしれない。 でも、あのカットの、ちょっと困ったようなチカの表情はそそる(<おい)。
CHAOS;HEAD[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2009/01/06深夜(正確には2009/01/07未明)放映終了。
 妄想を現実にする力を持つ人間「ギガロマニアックス」(確か、これは原作ゲームの初期のタイトルだった気がする)。 実はその力で生み出された、文字通りの「妄想の産物」だった拓巳が、同じ「ギガロマニアックス」のヒロイン達と力を合わせて、「ギガロマニアックス」の力を機械的に造り出す装置「ノアII」を使って世界を支配しようとする連中を倒し、本当の人間として生きる事になった、という感じで幕。 話のアイデアとか、イタい主人公とか、個性的なヒロイン達とか、まあまあ面白かった事は確かだが、どこか「見せ方がイマイチ」だったような気がする。 特に終盤の方は、イベント消化に手一杯みたいな感じがして、演出にもクライマックスとしての盛り上がりが欠けていたような。 グロ表現の回避かどうか知らないが、何が起きているのかよく判らないシーンも少なからずあったし。 第1話冒頭に繋がるラスト・シーンも、どこか唐突な印象があったしで、色々と残念な所があった作品だった。

水曜日

とらドラ![テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 転校生でモデルの亜美が加わって、色々あった文化祭も終わって、大河が「幸せの手乗りタイガー」として伝説になった所(違)。
 何というか、恋愛に悩んだり、家族関係に悩んだりという話が、妙に古風な感じがして、今時のラブコメと言うより、少し前の恋愛漫画か青春ドラマみたいな感じがする。 それはそれでまあ面白いのだが、大河の父親関係と文化祭の話は少し後味が悪かったかも。 大河の父親は、確かに気は利かないし自分勝手な所はあったが、あそこまで悪者にされる程酷い人間か?という気がしたし(第三者的な視点のキャラが居なかったせいかも。亜美か祐作辺りがその役目かと思っていたが特に絡まなかったし)、文化祭のプロレスとか福男レースとかもあまり面白さが伝わってこなかったし(福男レースは、あんな無茶苦茶な「実力行使」アリでいいのか、という感じだった)で、何か微妙だった。
 で、そういう微妙な感じを狙ってやったのかそうでないのかが、今一つよく判らないので、どうにもモヤモヤする。 面白い事は面白いので、とりあえずは2クール目の展開に期待か。
 (2009/01/31追記) 第17話からOP・EDが変わった。 前のと比べると、少しシリアスっぽい感じがする…ような気がする(<どっちだ)。 本編の雰囲気も少しシリアスっぽくなってきた…ような気がするが、どちらかといえば、イタくなってきたと言った方がいいような気がするような、しないような…うーむ。
まりあ†ほりっく[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/01/07深夜(正確には2009/01/08未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、遠藤海成氏が「月刊コミックアライブ」に連載中のコミック。未読。
 中高一貫のミッション系女子校に素敵な出逢いを求めて編入してきた百合属性の女の子が、いきなり運命の相手の(ような気がする)少女に出逢えたと思ったら実は女装した少年で、その上その少年に弱みを握られていいようにこき使われてしまうという残酷物語だろうか(多分違)。 監督が新房昭之氏で制作がシャフトという事で、例によって独特の映像表現が目立つ。 キャラクターも、主人公の百合少女や女装男をはじめとして、言葉づかいの悪いメイドや、猫耳ロリな外見の寮長とかも居て何かヘンだし。 その上、ED曲が、かのYMOの「君に、胸キュン。」のカバー曲という事で更に妙な雰囲気に。 何か色々な意味で面白そうである。 でも、EDテロップが、文字が小さい上に横にスクロールするのは見難くて困る。
 ところで、タイトルに入っている「†」は「参照符」(の内のダガー)という記号らしい。 書籍や論文で注記を入れる時に付ける記号との事だが、私が卒論を書いた時は、注記は番号で入れるように指示されていたので知らなかった。 まあ、ここでは十字架の代わりに使われているだけで、特に何か注記がある訳では無さそうである(<そりゃそうだ)。

木曜日

タイタニア[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 ファン・ヒューリックがアルセス・タイタニアを討ってリラの敵討ちを終えるという、ちょうど原作の第1巻の内容が終わったところ(正確には、アニメでまだ描かれていない重要なエピソードが一つ残っているが、それはどうやら次回で描かれそうである)。 この調子で行くと、2クールなら原作の第2巻まで、3クールなら原作の第3巻までという、実に判りやすい構成になる訳だが、果たして。
 で、今のところは、やっぱり予想通りに何か今一つな感じである。 せめて、艦隊戦の場面がもう少し迫力あればなあ、と思うのだが…。 それと、リラの最期の場面が、原作と異なりファンが助けに行くように改変されていたが、あれだとファンを助ける為にリラが死んでしまったようで(というか実際その通りなのだが)、ファンがアルセスに復讐しようとする動機としては少し弱くなってしまっているような気がする。 原作のように、ただファンと関わったというだけでアルセスに捕らえられ、アルセスに「ひどいこと」をされて(正確にはされようとした時に)殺されてしまった(アルセスを道連れにして肉食魚のプールに飛び込んだ、という、厳密に言えば「アルセスに殺された」訳ではないという点は、原作もアニメも同じだが)、という方が、ファンがアルセスを憎む理由としてはより強いように思われる。 まあ程度の問題かもしれないが。
 さて、とりあえずここまではほぼ原作通りの展開(だと思う…正月に実家から原作本を引き揚げてきたので、これから第1巻を読み直すところなのである。しかし、改めて原作の奥付を見ると、(C)1988とか書いてある。もう20年も前だったのか…)だったが、この先はどうなるのか、色々な意味で楽しみではある。 アニメオリジナルのキャラであるあの靴磨きの少女など、EDにも顔を出しているし、何より、ファンに「タイタニア無き宇宙」を初めて意識させるという重要な役だったので、今後も何か重要な役回りが用意されているのではないかと期待しているのだが。
 ところで、初めて見た時から、OPが何か変だなあと思っていたのだが、ようやくその理由に思い当たった。 最後の方で、アジュマーンと四公爵が勢ぞろいして背後でドカーンと爆煙が広がるカットがあるが、あれが所謂「戦隊もの」を連想させるからだ。 四公爵が、赤や青等、「戦隊もの」でよく使われる色を使った、色違いの服を着ているのも何かそれっぽいし(ちなみに、原作のイラストでは、四公爵の服のデザインは全く同じである)。 それが、あの重々しい、壮大なイメージの曲と違和感があって、妙に可笑しい。
夜桜四重奏[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送)
 第10話まで放映。 また、BS-iから約2ヶ月半遅れの2009/01/10深夜(正確には2009/01/11未明)から毎日放送「アニメシャワー」枠でも放映開始。 こちらは、地デジでも例によって左右をカットされた4:3の映像になっている。まだ続けるのか、これ…。
 本編の方は、円神が七郷を乗っ取ってエラいことに、という所。 残り2話で終わるらしいので、全体の感想はその時に。 ただ、円神がどういう経緯でギンを乗っ取ったのかとか、そもそも円神って何者なのか(昔「チューニング」されて妖怪の世界に送られた事を恨んでいる、という事でいいのかな? しかし、EDで「比泉円神」と書かれているので、元々は比泉家の人間だったようにも思えるし…謎だ)とかがよく判らないので、今一つ展開についていけない所があるのが気がかり。
 2009/01/22深夜(正確には2009/01/23未明)放映終了。
 七郷の桜がいったんは咲いてしまうも、ヒメ達の活躍で円神を「チューニング」する事に成功し、町に平和が戻ったという所で幕。
 一応、話は綺麗に纏まったし、プレスコ制作ではない(多分…)ものの「レッドガーデン」や「紅」で見せた軽妙な台詞の掛け合い(それとあの「ツンツンデレツン」の歌とか)も面白かったものの、何か今一つな印象だった。 何となく、物語を「テンプレート通り」に進めているだけ、みたいな印象があったせいかもしれない。 物語は型通りに流れているけど、そこにいるキャラクター達の描写が出来ていないというか。 特に秋名はよろしくない。 いくらギンを人質に取られているような形とは言え、円神に七郷を乗っ取られたらどうなるか判っていながら、さして抵抗もせずに七郷に通じる扉の鍵を開けてしまったり、アオに色々言うくせにいざ自分に問い返されると何も言えなかったり、円神(ギン)の事を一人で抱え込んで、何かギンを助ける手段を探すとかするのかといえば特に何も行動しなかったりと、何を考えているのかよく判らない。 その上、ヒメのように自分の無力さを吐露するような事も無いので、実は何も考えていないだけなんじゃないのかと恭助でなくても怒りたくなる。 主役がこんな調子でどうにもイメージがよろしくないのが、作品全体の印象にも結びついてしまったのかも。
 (2009/02/09追記) 某巨大掲示板で「Webラジオが面白い」と書かれていたので、アニメイトTVで配信されているWebラジオを聞いてみたら、本作品もプレスコ制作だったという事がわかった。 やっぱり、台詞のやり取りにおけるあの間の取り方というか独特の感じは、プレスコ制作だからこそ出せるものなのかもしれない。 それはともかく、Webラジオは確かに面白かった。
黒執事[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。
 「切り裂きジャック」事件やら、「魔犬様」事件やら(「ヴァスカビル家の犬」事件かも)、連続少女誘拐事件やらが続いた後、インドからやって来た王子と英國王室御用達の称号を賭けたカリー勝負に挑もうかという所。 インドの王子様といっても、無口で無表情でセクシーな4人組の踊り子を侍らせていたりしないのは残念(<何の話だ)。
 凍りついたテムズ川の氷上市場やら、クリスタル・パレスやらと、当時の風物が物語にちゃんと取り入れられているのはよい。 また、マダム・レッドのように、「身内」でも容赦がない(物語的な意味で)という所も。 少し「腐女子向け」っぽい表現があったりもするが、今のところはまあ気にならない範囲である。
 後、今回からEDが変わった。また、OPも歌詞が変わったような…2番に変わったか。
キャシャーン Sins[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第14話まで放映。また、毎日放送から約3ヶ月遅れの2009/01/10からキッズステーションでも放映開始。
 全てが滅びゆく世界でただ一人、不死身の体を持つキャシャーン。 そのキャシャーンと同じ力を持って生み出されながら、常にキャシャーンの後塵を拝していた事を妬み、キャシャーンの秘密を解き明かして世界を支配する為にキャシャーンを狙うディオ。 ディオと共に世界の支配を目論む(?)レダ。 キャシャーンにルナを殺すように命じた張本人であるブライキング・ボス。 そして、キャシャーンに殺された筈のルナの登場。 役者が揃い、様々な謎を孕みつつ、いよいよ物語の核心に迫っていくのかというところである。
 ルナが生きているとしたら、何故滅びが止まらないのか。 そもそも、滅びが始まったのは、本当にルナが死んだからなのか。 現に、キャシャーン以外にも、あの人間を守って戦っていたロボットのように、滅びを受け付けない者さえいるというのに。謎は尽きない。
 滅びに向かう世界の中で、それでも何かを生み出そうとしたり、懸命に生きようとしているロボット達の姿が情感豊かに描かれていて胸に迫る。 それに、ダイナミックなアクション描写と、数々の謎に惹きつけられて実に面白い。 まあ、何となく「北斗の拳」っぽい感じがしないでもないが(<台無し)。
 後、第13話と第14話でそれぞれEDが変わった。 第13話のは、映像が本編の使い回しだったので一回限りのもので、この第14話からのが本当の新EDなのかもしれない。
 2009/03/19深夜(正確には2009/03/20未明)放映終了。後番組は「けいおん!」。
 色々あった末に、遂にルナのもとに辿り着いたキャシャーン一行。 やはり生きていたルナは、滅びに苦しむロボットや人間達にその血を与え、滅びから救う力を持っていた。 しかし、異常に死を忌諱するルナの姿に嫌悪感を抱いたリューズやリンゴは、そのルナの「癒し」を拒否する。 やがて訪れたディオとの対決の中で、燃え上がる命の輝きを見たキャシャーンは、死の無い世界には生も無い事を悟り、ルナのもとを去る。 更に歳月が流れ、リューズとオージを失った時、キャシャーンは再びルナのもとを訪れた。 ルナを擁し、ロボット達の上に君臨していたブライキング・ボスをも倒したキャシャーンは、ルナにこう告げて去るのであった。 ルナ達が死を忘れた時、自分が彼女達の「死」になると。
 という訳で、ずっと落とし処がよく判らないまま進んできた物語であったが、終わってみれば、「限りある生命」と「永遠の生命」との対比、みたいな話だったようだ。 ただ、似たようなテーマの他の作品、例えば「銀河鉄道999」等では両者が完全に対立し互いに排斥するしかなかったが、本作品では、一応「共存」みたいな中庸の形で決着しているのがやや違う所か。
 当初は、もっとアクション中心の作品になるのかと思っていたが、回が進むにつれて、観念的というか、抽象的な台詞や場面が増えてきて何だかよく判らない事に。 特に第18話のような実写混じりの回などは、何か深い意味があるのか、単に時間が無くて誤魔化しただけなのかサッパリであった。 シナリオ的にも話が飛んでいるように思える所(「ルナを作った科学者」とかいう話が唐突に出てきたりとか)が見られたりして、何となく熟成不足に感じられる。 まあ、荒廃した世界の雰囲気を楽しめたのは良かった…かな。
 で、結局、リンゴはレダが産んだ子供だったのだろうか? それとも、全然関係無かったのだろうか?
伯爵と妖精[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/12/25深夜(正確には2008/12/26未明)放映終了。後番組は「マリア様がみてる 4thシーズン」。
 青騎士伯爵の身分を証明する「メロウの宝剣」を手に入れ、リディアに言い寄る種馬妖精ケルピーを退け、伯爵の妃の印である「月の指輪」も手に入れ、自分こそが本物の青騎士伯爵だというユリシスも退け、伯爵家付きの妖精バンシーに青騎士伯爵と認められ、「プリンス」との本当の戦いはこれからだ!みたいな所で幕。 というか、「プリンス」って結局何者なんだろう。 文字通りの大英帝国の王子の事なんだろうか。 エドガーの復讐の相手なのは確かだが、ユリシスがエドガーの事を「プリンスの器に選ばれた」とか言っていた所を見ると、妖精か、あるいは霊的な存在か何かで、エドガーを依代にしようとしていたようでもあるし、「名誉革命で追放された王の血を継いでいる」とかも言われていたから本当にイングランドの王族なのかもしれないし…謎だ。
 という訳で、青騎士伯爵として着実に歩を進めていくエドガーを、何だかんだ言いつつ助けてしまうリディアはやっぱり可愛いなあ、という事で。 色々な妖精が出てくる話も楽しいし、エドガーが登場する時に妙な効果音(「シャララ〜」とか「キラリ〜ン」とかいう感じの)が必ず付くのが可笑しいしで、思っていたより面白かった。
 でも、コルセットを締めつける時には、やはり「エマ」でやっていたように、背中を足で押さえつけてやってほしかったと思う(<そこかい)。
CLANNAD 〜AFTER STORY〜[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 第13話まで放映。
 渚の長い高校生活が遂に終わって、先に卒業して芳野と同じ会社に勤めている朋也と結婚(入籍)した所。
 やっぱり、原作の個々のシナリオを縦に繋いだだけのようなこの構成には馴染めない。 特にこの第2期では、始まっていきなりサブキャラのシナリオを3本、8話近くも延々とやった後、そこからいきなり「本筋」に入ってきたので、そのギャップがどうにも…。 そのサブキャラのシナリオも、何かどれも首をかしげるような変な話ばかりだったし。 特に宮沢有紀寧の話などは、あの光の玉の伝説(というか設定?)を聞かせるためだけにやったとしか思えないような感じだった。
 そんな話が続いた後だから、朋也がいきなり「渚と過ごせたから学校が楽しかった」とか言って泣きだしたり、芳野に少し優しい言葉をかけられただけで涙ぐんだりするのが、凄く違和感がある。 何となく、一本の作品を見ているというよりは、オムニバスを見ているようだ。 それが、本当にオムニバスとして作られているならまだしも、一本の作品として作っているから、その落差がどうも合わないのだろう。 笑えないギャグシーンやら、昔話を延々とセリフで「聞かせるだけ」のシーンやら、第1期から相変わらずの所も同様。
 まあ今後は一本道の話になりそうなので、とりあえず後1クールは付き合うことにする。
のらみみ2[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第8話まで放映。
 相変わらず、様々なキャラ達と子供達とが繰り広げる、可笑しかったり少ししんみりしたりする話が丁寧に描かれていて面白い。 キャラも、絵画だったり花火だったりと、もはや何でもアリになってきたし、残りも楽しみである。
 2009/02/05深夜(正確には2009/02/06未明)放映終了。
 結局、のらみみはまた居候先が見つからないまま、今まで通りの生活が続いていきそうな感じで幕。
 何となく雰囲気のある話が多い本作だが、安濃高志氏が時々コンテで加わっていたのもその一因かもしれない。 「ドリーム・ジャンボリー」とかがそうだったと思うが、相変わらず、不思議な雰囲気を醸し出す良い演出をすると思う。
 また、登場するキャラも、よくもまあこれだけ考えつくものだと感心する。 まあ、時には「こんな奴が居候していて楽しいのだろうか?」と疑問に思うようなキャラもいないではないが。 でも、自分の分身を作り出して、その分身が見聞きした事を合体したら知る事が出来る、という、何かSFに出てきそうなキャラもいたりして実に面白い。 第3期があればまた観たい作品である。
 そうそう、「みんなでゴルフ」の話で、一緒にコースを回っていた人が、「機動戦士ガンダム」のランバ・ラルの台詞「戦いの中で戦いを忘れ」とか「いい目をして」とか「この風、この肌触り、この匂いこそ戦場よ」とかを言っていたので何かと思ったら、案の定、中の人が同じだった。 第1期でも、スパイをやっているキャラの中の人が、「攻殻機動隊」の草薙素子役の田中敦子さんだったりした事があったが、まさか第2期でも中の人ネタがあるとは。

金曜日

ねぎぼうずのあさたろう[BS朝日] D:16:9スクイーズ
 第7話まで放映。
 あさたろうが、にんにくのにきちや、自称くのいちのすももこももと、東海道五十三次の旅に出て、小田原を通過した所。 登場人物(?)が皆野菜というのを除けば、実にまっとうなというか、王道的な時代劇といった感じで面白い。 でも、あさたろうは、故郷に残してきた女の子の事は、やっぱりあまり思い出さないようである。いいのかそれで。
 ところで、根本的な疑問なんだが…桃は野菜なのか?
WHITE ALBUM[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2009/01/09深夜(正確には2009/01/10未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、アクアプラスから発売されたWindows用18禁ゲーム。未プレイ。 発売が1998年という事だが、何故10年も前のゲームを今になってアニメ化したのかは謎。
 恋人がアイドルになってしまってなかなか会えなくなってすれ違うという恋愛物語…だろうか。 モノローグというか、「言葉にならない/できない言葉」を文字として表現する、という演出は、割と雰囲気があっていい。 舞台が少し昔という事で、まだ携帯電話が普及していない時代の公衆電話によるやり取りとか、多少懐古趣味的な所があるのも、作品のカラーとしては悪くないように思える。 妙にかみ合っていない台詞のやり取りは、「すれ違い」が本作のテーマというか見所みたいなものである事を表現しているのか。 これは、あまりやられ過ぎるとイライラして見るのが苦痛になってきそうだが、とりあえずは許容範囲。 原作が18禁ゲーム、かつ登場人物が大学生という事で、その辺のラブコメや登場人物が中高生の作品とは一味違う性愛の表現にも期待(<マテ)。 まあ、かといって「School Days」みたいになられても困るけど。 とりあえず様子見か。 でも、衣装を汚されたヒロインが、更に衣装を汚したり奇抜な扮装に変えて舞台に立つ、というネタは、最近他の作品でも見たような気が…何だったっけ。
鉄のラインバレル[サンテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 矢島が死んでしまって浩一の中二病が治って(?)、本当に「正義の味方」になれたかと思っていたら、特殊自衛隊のクーデターと森次の裏切りとでエラいことに、という所。
 矢島か理沙子のどちらか、もしくは両方が死ぬ事を契機に浩一の中二病が治る、という展開は予想通りだったが、それが意外と早かった(シリーズ中盤まで引っ張るかと思っていたし、浩一がどんどん破滅していく展開もアリかと思っていたので)のと、その後エロとラブコメ路線に行くのは予想外だった。 で、更にこの急展開なので、エロとラブコメ路線は必要だったのかな、という気がしないでもない。 まあ、この辺は後半の展開次第か。 余計な話に尺を割いたせいで、本筋が疎かにならなければいいのだが。 というか、本編がこの状況なのに次回予告で冗談やってていいのだろうか。
 ちなみに、加藤がいつもやっているコンピュータ・ゲームは、どうやら「ローグ」というものらしい。 タイトルだけは聞いた事があるような気がするが、やった事もないし、ゲーム内容も知らなかった。 それに、加藤の使っているキーボードのキートップに、BASICのコマンドやステートメントらしき単語が刻印されているのも気になる。 実際にそういうキーボードが存在したのかどうかは謎。 そういうのは、ファンクション・キー(もしくはプログラマブル・ファンクション・キー)をカスタマイズして割り当てるのが定番だったからなあ(<遠い目)。
 (2009/01/19追記) 第14話からEDが変わった。 前のと同じく坂本真綾さんの歌で、最近発売されたアルバム「かぜよみ」に収録されているのは嬉しい。 また、映像は前のより判り易くなったかも。 前のは、イラストと本編のキャラデザインが違っていて、どれが誰なのか今一つ判り難かったし。
 それにしても、あのJUDAの管理人さんはいったい…。
 2009/03/20深夜(正確には2009/03/21未明)放映終了。
 矢島がファクターとなって蘇ったり、桐山のクーデターが失敗したりと色々あった挙句、実はこちらの世界に戦う意志と力とを育てる為にやって来た加藤機関と一緒になって、向こうの世界から来た軍勢と戦い、遂には世界を繋ぐゲート(?)を破壊して侵略を阻止、ファクターも敵に捕らわれた皆も無事でめでたしめでたし、という所で幕。 最後にラインバレルとすれ違ったロボットと、それに乗っていた少年少女は何だったんだろう?
 加藤久嵩が、単純な侵略者では無さそうというのは充分匂わせられていたものの、ラスト数話でいきなり味方だと言われて最終決戦で一緒に戦うという展開は、いささか強引過ぎるというか急展開に過ぎるというか。 やっぱり、余計な話に尺を割き過ぎたのではなかろうか。 結局、その余計な話=ラブコメ関係の決着は殆ど着いていないようなものだし、やる意味あったのか疑問。 そんな事をやってるぐらいなら、加藤機関の真の目的が明らかになってから最終決戦までの展開を、もっと丁寧にやる方が良かったのではなかろうか、という気がする。
 メカアクションはまあまあ見れるものだったし、ストーリーもそれなりに面白かっただけに、どうもこの「時間配分間違ってる感」が酷いのが残念。 最後の戦いの所も、「あんな凄い敵をどうやって倒せばいいんだ?」みたいな空気があった割には、何か結構アッサリ決着が着いてしまったし。 最後に謎のロボットと搭乗者を出す所とか、色々な意味で妙な色気を出し過ぎに思えた作品であった。
 ところで、異世界の「マキナ人間」というのは、どう見ても「スター・トレック」シリーズに登場する「ボーグ」のパクリオマージュとしか思えないのだが…。
鉄腕バーディー DECODE:02[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/01/09深夜(正確には2009/01/10未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビから6日遅れの2009/01/15深夜(正確には2009/01/16未明)からKBS京都でも放映開始。 更に、サンテレビから10日遅れの2009/01/19からアニマックスでも放映開始。
 2008年7月〜9月に放映されていた「鉄腕バーディー DECODE」の続編。 第1期終了時から1ヶ月後、あのリュンカを地球に持ち込んで「実験」をしようとした張本人達が脱走し、地球に逃げ込んだのを逮捕する任務を負ったバーディーが、一人目の潜伏先に突入したら既に犯人は何者かに先回りして殺されてしまい、更にバーディーの幼馴染みも登場して…という話。
 先行して放映された特番によれば、今回は、ヴァイオリンが登場するバーディーの過去の話が大きく絡んでくるという事のようだが、そうすると、今回もレビやゴメスはあまり本筋に絡まないのだろうか。 まあ、原作の方でもなかなか表だって話に絡んでこないので、アニメの方でも扱いが難しいだろうが。
 とりあえず、原作の中でも人気が高いというヴァイオリンの話は私も確かに好きなので、それがこのアニメ版でどういう風に料理されるのかは楽しみである。 あのヤクザの人達が、またもやバーディーに車をベコベコにされてるのも可笑しいし。 でも、いくら食費と家賃を稼ぐ為とはいえ、以前のギーガーのように芸能界に犯人が潜伏している訳でもないのに、また「有田しおん」をやる必要は無いような気がする。 むしろ、一般への露出が多いと捜査がやり難くなりそうなものだがいいのだろうか。
宇宙をかける少女[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/01/09深夜(正確には2009/01/10未明)テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルは「そらをかけるしょうじょ」と読む。「時をかける少女」とは特に何の関係も無いらしい。
 時は未来。所は宇宙。 人類がスペース・コロニーで暮らしている時代、無理矢理結婚させられそうになった名家のお嬢様が家出したら、やたらと尊大で傲慢で横柄で居丈高なAIに制御された巨大なコロニーと関わってしまってエラいことに、みたいな話(<どんな話だ)。
 いや実際どんな話になるのかサッパリなのだが、この人類の多く(?)がスペース・コロニーで暮らしているような世界なのに妙にごちゃついていたり、メイドさんかと思いきや実は小さなロボットが中で操っているアンドロイドで、しかもその小さなロボットは学校に行くわお菓子は食うわ古いものに目がないわとヘン過ぎるし、宇宙空間に何故か電車の車両やら何やらの粗大ゴミみたいなのが大量に漂っていたり、まるで「コードギアス」のルルーシュみたいなAIが出てきていきなりコロニー落とししようとしたり(というか、あの異常に機動性の高いコロニーは何なんだ)と、世界観も何だかよく判らない。 しかし、何だかよく判らないが、実に面白そうである。 それに、こういった、宇宙が当たり前の生活の場になっている、というような話も大好きである。 こういう話では、いかに未来的で、しかも実現性がありそうで、かつ見て面白いというアイテムがどのぐらい出てくるかというのも楽しみだが(「マクロス」シリーズのように)、いきなり横向きに走り出した上にそのまま宇宙船になる車なんかが出てきて、その方面でも期待できそう。
ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜[BS日テレ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(BS日テレ・サンテレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/01/08深夜(正確には2009/01/09未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から1日遅れの2009/01/09深夜(正確には2009/01/10未明)BS日テレでも放映開始。 更にKBS京都から3日遅れの2009/01/11深夜(正確には2009/01/12未明)サンテレビでも放映開始。 更に更に、KBS京都から10日遅れの2009/01/18深夜(正確には2009/01/19未明)からアニマックスでも放映開始。 更に更に更に、GyaOでも、毎週金曜日に最新話が配信されるらしい。 最速はKBS京都だが、他作品と重なるし、画質の良いデジタル放送が観れないので、視聴はBS日テレをメインに、サンテレビを保険として行なう事にする。 サンテレビは、もしかしたら「謎の発光現象」が無いか、あるいは他局より弱くなってるんじゃないかと期待したのだが、特に違いは無かった。残念(<おい)。
 2008年4月〜6月に放映された「ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜」の続編。 「Aegis」のラストから半年後、ドルアーガが倒され、モンスターが消えた塔は、「ギルガメスの塔」と名前を変えて、すっかり観光地と化していた。 ドルアーガを倒したのはギルガメス王である、と公式には発表されていて、実際にドルアーガを倒した塔頂者達は栄誉も褒賞も得られず、バラバラになってそれぞれの生活を送っていた。 ジルは、カーヤの裏切りに遭ってくさって引きこもりになっていたが、ある日カイと名乗る少女と出逢い、カーヤとニーバが死ぬ未来の映像を見せられる。 カイを巡る幾つかの勢力が蠢く中、ジルは三度塔に登る──みたいな話。
 前作のラストで力強く「もう一度!」と言っていたジルが、すっかり引きこもりに堕ちていたのでどうしたのかと思っていたら、あの後すぐに登り直して「幻の塔」が無くなっているのを確認済みだったという事か。 確かに、モンスター達が消えたのだから、塔に登るのも早そうだ。
 という訳で始まった続編であるが、相変わらずの嘘OP・EDやら、前作の開幕と同じ場所でファティナが同じように呪文を唱える場面から始まるやらと、前作をしっかり引き継いでいるというのがいい。 今作では、前作で残された謎が全て明かされるという事らしいので、どんな話になるのか楽しみである。 また、冒頭の場面で、前作で死んだ筈のアーメイに見える女性がカーヤを見送っていたり(もしあれがアーメイだとすると、「幻の塔」とは黄泉の世界なのか?)、カイが見せた未来の映像で、カーヤに手をかけていたのがギルガメス王の若い時の姿に見えたり等、新たに気になる謎も出てきているし。 それに、タイトルの「Sword」が何を指すのかというのも興味深い。 前作の「Aegis」、すなわち「盾」はジルの事を指していたと思われるが、今度はジルが「剣」となるのか、それとも別の登場人物を指しているのか、さて。
 ちなみに、前作では、第1話の放映と同時にGyaOで「裏1話」を配信する、というような事をやっていたのだが、今作でも、第1話の放映と同時にGyaOで「横1話」を配信する、というイベント(?)をやっていた。 今回は見逃さずに見たのだが、前作のように異なる視点の話という訳ではなく、放送されたのと同じものに、ジルの中の人のKENN氏が生アフレコをする、という趣向だった。 それも、単に放送分と同じ台詞を喋るだけでなく、台詞の一部を直前に行なっていたチャットで参加者から募集した別の台詞に置き換えて喋るというものだった。 それが、生でやっていても、殆どズレや違和感が無かったのが凄かった。 前作でも、こういう本編に関係無いようなイベントなら良かったのだが。 ただ、私の環境では、配信された映像は完全に紙芝居状態で、音声も途切れがちだったのは残念だった。何が悪かったんだろう…?
 ところで、カイが小さくなってしまった時に、服まで子供用に変化してしまったのは納得いかない。 あそこは、子供が大人用のダブダブの服を着ていて、袖が余ってたり、襟元が緩くてちょっとずれて肩が露わになってたり、というのが定番なのに。 いかんなあ(<おい)。

土曜日

ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第245話まで放映。
 放映5年目もいよいよ最後の1クールに突入した訳であるが、やってる事はまあ相変わらずである。 ただ、新年最初の放送にも関わらず、夏美も冬樹も出てこなかったのは珍しいかも。川上とも子さんはまだ療養中なのだろうか。
 また、例によって今回からEDが変わった。 ここしばらくは、妙なタイアップ曲みたいなものが無いのは良い事だ。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第57話まで放映。 年末年始にずっと放映が無かったのが、約1ヶ月振りにようやく放映再開である。
 第○話と言っても、今回の放映はデジタル・リマスター化が済んだ話から放映されているらしいので、内容的には放映順には大して意味が無いのは周知の通りだが、昔の民放(関西テレビだったような気がするが…)での放映では最終話になっていた「カヌーソ・ノナの魔力」(原題“A PRIVATE LITTLE WAR”)が、今回は先に放映されたのは良かった。 平和な惑星にクリンゴンの手によって武器が持ち込まれたせいで争いが起きて、カーク船長達が何とかそれを解決しようと奔走するも、結局はカーク達宇宙連邦も武器を与えざるを得なくなり、最後にカーク船長が「我々はクタクタだ」と絶望したように言って終わる、という実に救いの無いこの話をシリーズの最後にやられた当時は、物凄く鬱になったものである。 この話が途中に入ったのは実にありがたい。 他の話では、ハッピーエンドにならなくてもこの話ほどには絶望的な気分にはならずに済むような気がする。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2009/01/10NHK教育にて放映開始。
 2008年1月〜6月に放映されていた第4期に続く第5期。 もはや、どこまで行くんだという感じになってきたが、原作自体がまだ連載中みたいだし、コミックは70巻に達して「少年サンデーコミックス最多巻数を記録」更新中らしいので、今期もまたキリのいい所まで進んで第6期に続く、なんだろう。 原作は、もう完全に未読なので未知の領域である。
 で、今期の話は、吾郎が帰国して野球のワールドカップに出場し、遂にギブソンと対決する話になるのかな?  主な舞台が日本になりそうなので、薫ちゃんの出番が多くなりそうなのが楽しみ(<本当にそれしかないのか<ありません)。
 主なスタッフは第4期とほぼ同じみたいなので、今期もまあ同じようなノリだろう。
 それにしても、吾郎の態度は酷い。 BSアニメ劇場で紹介された時に、浅川さんが一言「酷い」と言っていたが、正に、朴念仁はそれだけで罪悪である。
獣の奏者エリン[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2009/01/10NHK教育にて放映開始。 原作は、講談社から刊行されている上橋菜穂子氏の小説「獣の奏者」。コミック版が「月刊少年シリウス」で連載中らしい。共に未読。
 戦いに使われる闘蛇(とうだ)という獣を育てる村で、その闘蛇の医者をしている母親と同じ道を進もうとする少女の成長を描く物語…だろうか。 原作が「精霊の守人」の上橋菜穂子氏、監督が「ウェルベールの物語」の浜名孝行氏、シリーズ構成が「BLOOD+」の藤咲淳一氏という事で、何か色々な意味で微妙な作品になりそうな予感がする。 あの闘蛇の戦の場面とかでいきなり絵柄が変わる辺りとか、主役のエリンの中の人が(またもや!)「声優初挑戦」らしい辺りなんかが凄く微妙。 まあ、某「屍姫」の人とかよりは大分マシだし、話もまあまあ面白そうだしで、とりあえず様子見か。
天体戦士サンレッド[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第6話まで放映。
 彼らがいったい何のために戦っているのか、というのを疑問に思ったら負けなんだろうなあ、という感じである。 というか、主役はやはりフロシャイムの方だろう、これは。
ゴルゴ13[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第39話まで放映。
 第3クールに入ってから、少し作画のばらつきが見られるようになったのは残念。 まあ、話の方はやっぱり面白いのでいいのだが。 射線を確保する為にビルを一つ爆破する、とか、やってる事はかなり無茶苦茶ではあるが。
 後、今回からまたEDが変わった。 曲は、相変わらず作品に合っているとはあまり思えないが、映像の方は、一応前の続きになっているようだ。
 ところで、そもそも「ゴルゴ」って何?というのが以前から疑問に思っていたのだが、どうやら「ゴルゴダの丘」から取られた名前らしい。なるほど。
テイルズ オブ ジ アビス[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第15話まで放映。
 ルークが実はレプリカで、本物のルークは実はアッシュだった、というのをはじめとして、ジェイドやガイやナタリアの過去やら出生の秘密やらが次々と明らかになる一方で、やっぱり黒幕だったヴァンの企みを阻止する為にキムラスカとマルクトとの間で和平条約が結ばれ、外殻大地を降下させる計画が発動されたという所。
 次から次へと登場人物達の過去の因縁やら出生の秘密やらが明らかになるという展開の目まぐるしさに加えて、外殻大地を降下させるなどという大規模な計画や、既に戦端が開かれてしまっていた筈の二大国の和平条約の締結等がやたらととんとん拍子に進んでいくという辺りに、かなり強引なものを感じる。 こんな難易度が高そうな話がこんなに簡単に進んでしまっていいのか、という気がするのだが、そういう所で話が停滞するより、主人公達をどんどん動かしたいという意図なんだろうか。
 それに、外殻大地を降下させる計画はいいとしても、そもそもの首謀者であるヴァンや、ヴァンについている六神将達を放っておいていいのかという感じだし、アッシュはあちこちに出没するけど一体何をしているんだという感じだしで、展開を急ぐあまり、キャラの動きにどうも粗が出ているように思う。
 そういえば、初めの頃にルークに話しかけていた速水奨さん(というかローレライ?)は、今は一体何をしてるんだろう?  そういう辺りの根本的っぽい謎もまだ残っているので、中盤でのこの急ぎ過ぎにも思える展開の速さは、ヴァンの企みや外殻大地の降下計画以外にも、後半にまだまだ大きなネタが控えているという事なんだろうか。
ヴァンパイア騎士Guilty[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/01/03深夜(正確には2009/01/04未明)放映終了。後番組は「続 夏目友人帳」。
 優姫が実は玖蘭家の純血のヴァンパイアで枢の妹だったりして、その優姫の血を狙っているという枢の叔父にあたる純血のヴァンパイア・李土が復活して、更に枢は実は玖蘭家の始祖(で、どうやらこれはヴァンパイアの始祖と同義らしい)で、しかも枢を柩から復活させたのが李土で(という事は、あの玖蘭の両親は枢の実の親じゃなくて、李土に復活させられたのを引き取ったという事? だとしたら、枢が優姫の事を「いっそ本当の兄妹ならよかった」と言っていた事の辻褄は合うが、でも、枢の父親が李土に「私たちの最初の子を奪った」とか言っていたのは、あれは枢の事じゃないのかなあ…それとも全然関係無いのか?)、その李土が10年前に枢と優姫の両親を襲ったものの枢にバラバラにされて、でも枢には李土を完全に滅ぼす事が出来ないので代わりにやらせる為に零を最強のハンターに仕立てようとしていて、で、李土がまた優姫を狙って来たものの、壱縷と合体(?)してパワーアップした零に割とアッサリやられてしまい、枢と優姫は学園を出ていずこかへ旅立っていく、という所で幕。
 優姫と零に関する謎は大体明らかになって、李土という10年前からの因縁にもケリがついて、それなりにキリがいい筈なのだが、枢の出生については上記のようにイマイチよく判らない点があるし、まり亜は結局どうなったのかよく判らないままだし、枢と優姫についていった以外のナイト・クラスのヴァンパイア達は放ったらかしでいいのかという気がするしで、今一つキリがよくないような気もする、もやもやしたラストだった。 とりあえず「第一部完」みたいな感じで、続きは原作を読んでね、という事なんだろうか。連載はまだ続いているみたいだし。
 で、結局、優姫達はこれから何処へ行くんだろう?  何となく、水戸黄門みたいに諸国漫遊でもするんじゃないかという感じなんだが。 メンバーも揃ってるし。優姫=水戸黄門、枢=助さん、暁=格さん、瑠佳=由美かおる(<マテ)、藍堂=うっかり八兵衛、星煉=風車の弥七、みたいな感じで。 ヴァンパイアの元老院も、ハンター協会の協会長も、皆まとめて滅んでしまって、既存の権力体制が結構ガタガタなんじゃないのかという気もするので、優姫達が世直しの旅に出たという事なのか。 この辺り、李土との戦いが終わったらどうする、という話は殆どされていなかったように思うので、やや唐突な気がしないでもない。 まあ、あのまま黒主学園に残って、何事も無かったかのように学園生活を続ける、というのも想像しにくいけど。
 何にせよ、第1期に続いて「そういう方面のエロス」は充分堪能させてもらったので良かった。 「そろそろ欲しくなったんじゃない?」とか、血の付いた指を差し出して「舐めて」とか、相変わらず優姫の天然エロが冴え渡っていたし。 零に「殺しに行く」とか言われて頬を赤らめるとか、お前らの愛情はどこまで倒錯してるんだ、という感じが実に良かった(というか、これでは「ガンダムW」だろー)。
 それにしても、この作品の世界が、実は人類文明が一度崩壊して、その後ヴァンパイアが台頭したという、まるで「吸血鬼ハンターD」みたいな世界だった、というのにはビックリした。 黒主学園の近くの街が、ヨーロッパ風の街並みなので全然日本らしく見えなかったけど、あれは単に無国籍っぽさやお洒落っぽさを狙ってただけ、という訳じゃなく、一度文明が滅びて再建されたという事を表現していたという事か。 奥が深い。
 後、優姫の親友という重要な役どころなのにも関わらず、何故かEDにも公式サイトのキャラ紹介にも出てこなかった頼ちゃんの扱いの悪さはいったい…。 中の人が星煉と一緒だからとはいえ、この扱いはないだろうという気がする。 ゲストキャラとして数回登場しただけの眼鏡っ子・進藤さんでさえ、ちゃんとEDには名前が出ていたのに…酷い。
続 夏目友人帳[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/01/10深夜(正確には2009/01/11未明)テレビ大阪にて放映開始。
 2008年7月〜10月に放映されていた「夏目友人帳」の続編…て、タイトルがそのまんまなので言うまでもないが。 第1期とメインスタッフも制作会社も同じなので、まず外れは無いだろう。 それにしても、「白」に対してそっくりな「黒」が登場するというのは、やはりお約束なんだろうか。
地獄少女 三鼎[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。
 「六文燈籠」で閻魔あいが完全に復活し、あいから解放されたゆずきは、地獄通信にアクセスしようとしている人間が判るようになって、何とか地獄送りを止めようと奔走する展開になる…のだろうか。
 新展開になって、あいの「出動バンク」まですっかり元通りになってしまって(まさか、あのお祖母さんまで復活するとは…)、いったいこれからどうなるのやら。 一つの町・一つの学校で、こんな短期間にこれだけ行方不明者が続発しているのに、何故大騒ぎにならないんだろうかとか、そもそもあいは何故復活してしまったのだろうかとか、謎は尽きない。 少なくとも、あい復活の理由については、きっちり片をつけてほしいが…その辺を曖昧なままで終わられたりしたら、本当にこの第3期は第2期の結末を台無しにしただけで終わってしまいかねないし。
とある魔術の禁書目録[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで視聴。ここまで見てきたが、残念ながら視聴はここで終了とする。
 「科学と魔術が交差する」とか言いながら全然「科学」じゃない(言葉こそ科学の言葉を使っているが、内容はデタラメもいいところで、よく言っても「似非科学」としか思えない)とか、登場人物達がやたらと大仰な物言いをしている割にはその背景となるものが薄っぺら過ぎる(例えば、インデックスの記憶を1年毎に消去する事に長い間耐えてきた挙句に悪役を演じる事にした、みたいな話だった筈のステイルが、実はインデックスとの付き合いは2年しか無かった──つまり記憶消去は1回しか経験していなかった)とか、話作りの適当さ(例えば、今までの記憶が全部飛ぶぐらい脳細胞が破壊されているのに日常生活に支障が無いどころか記憶が無い事を周りの人間に悟られすらしないという)とか、論理的に矛盾があるように思える事を平気で言う(例えば、御坂がアクセラレータに180手ぐらいで負ける筈の所を1手で負けるのは実験を中止するぐらいの大事なのに、御坂がアクセラレータに勝つのは誤差の範囲と考えるとか。どう考えてもそこは逆だろう)とか、能力設定に穴があり過ぎるのにそこは都合良く無視されてしまう(例えば、錬金術師の「考えた事を現実に出来る」という力があれば、ディープ・ブラッドを利用して吸血鬼を呼び寄せる、などという回りくどい事をしなくても直接その力で吸血鬼を作るなり呼び寄せるなりすればいいだけの筈。吸血鬼の存在は信じている=考える事は出来るのだから。しかも、そこをステイルが突っ込んでいたのにそこは何故か無視され、「インデックスを助けられる」と考える事が出来ない、という、話に都合のいい点だけが使われるという、脚本のミスとしか思えない事までしているし)とか、ネーミングやルビがいちいち中二病くさい(その上、作中に出てくる機密文書にまでラノベみたいにルビがふってあるという…)とか、台詞がいちいち無駄に長い上に言い回しがおかしいとか、御坂妹達の喋り方が鬱陶しい(せめて作中で誰かあれに突っ込んでくれ、と何回思ったか…)とか、まあ理由は色々とあるのだが、1クール見るのが精一杯で、これ以上付き合う気にはなれないぐらい面白くない。 結局、第1話を見た時に感じたように、「設定を説明する為の物語」にしか思えない。 その設定にしても、「とにかく大きな数字さえ出せば凄い設定に見えるだろう」的なものばかりにしか見えず、魅力的なものとは言い難い。 それらを判った上で「ネタ」として昇華しているようならまだいいのだが(例えば「カブトボーグVxV」のように)、この作品の場合、どうもそれを「真面目」にやってしまっているように見える辺りが、私には決定的に「合わない」ようだ。
 幸い(?)、今期は後がBS-iで視聴済みの「夜桜四重奏」に変わったので、「アニメシャワー」枠の後半を切れるという事でスッキリするし。 しかし、どうせならテレビ大阪の裏番組と被らない、枠の前半を切れる方が良かったのに…。
ヒャッコ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/12/27深夜(正確には2008/12/28未明)放映終了。
 何というか、悪くはないんだけど、さりとて「ここがいい」というツボも無かったような。 第一印象より「コメディ」ではなくて、シリアスなというか、ウェットな感じだったのは意外だった。 時々間が悪くて、笑って済ませるべき所なのだろうけど笑えなくてそうは見えなくなってしまっているような所もあったりして、どうも中途半端な感じもあった。 ただ、絵は綺麗だったし、変な構図も少なかったように思うのでその辺は好印象なのだが、今一つ地味だったかも。 1クールものにも関わらず、本編映像やイメージボード(?)の使い回しだったOP・EDが終盤でオリジナルの映像に変わったのは、本編の作画で手一杯だったからなのかも。
 それと、キャラが多い割にはそれぞれ見せ場があったのは良かったと思うが、あのチビッ子二人組は何だったんだろう。 公式サイトのキャラ紹介を見ると、髪の長い方は「初等部から編入してきた飛び級少女」とか書いてあるが、結局虎子達と絡む事は無かったし、編入もしなかったし。 もしかして、そうすると「あずまんが大王」のちよちゃんと被るから止めたのだろうか。
 後、サブタイトルに付いていた「○コメ」というのも何だったんだろう。 一応、被っている数字は無さそうだし(「8コメ」が抜けているみたいだが)、「ひだまりスケッチ」の日付と同様、時系列を表しているんだろうか。 謎だ。
 というか、一番の謎はタイトルの意味なんだが…。 ググってみると、東北弁で「冷たい」、要するに「ひゃっこい」から来ているという話があったが、何がどう「冷たい」のかが謎だ。
かんなぎ[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BSジャパン) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/12/27深夜(正確には2008/12/28未明)放映終了。後番組は「夜桜四重奏」。
 楽しいラブコメが続いた後、最後にナギの存在に関して少しゴタゴタあったものの、結局元の鞘に戻ってまたラブコメが続くよ、という、ある意味テンプレート通りの話で幕。 まあキャラはそれぞれ可愛くて個性的だったし、作画も良かったし(少し動かし過ぎじゃないかと思う所もあったが)で、それなりに面白かったと思う。 ただ、ナギが神様という所が大して生かされずに、結局殆ど「普通の」ラブコメで終わった点や、あからさまに内輪ネタや「らき☆すた」ネタを入れた節操の無い点等は残念だった。 原作の方では妙な事件もあったようだが、アニメの方は、まあよくも悪くも無難に纏めた作品だったと思う。
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2009年4月期

 新年度の開始です。とはいえ、最近は、1クール作品や、2クールでも年度を跨いで放映される作品、四半期の変わり目とはずれて開始・終了する作品等が増えている為、「他の時期より多少入れ替わりが多いかな」程度の感じになってますが。
 さて、ちょっと更新が遅れましたので、3月の最終週〜4月の第2週(2009/03/25〜2009/04/14)までの間に終了した作品・開始された作品、及び継続作品の4月最初の放映話時点での感想などを纏めて更新します…と言いたい所なのですが、新番組のチェックを優先させていたら、終了作品の感想にまで手が回らなくなってしまいました。 その為、終了作品の感想は一部のみとなっています。 新番組は今まででだいたい出揃いましたので、以降に始まる新番組や、終了作品の感想の未記述分については、随時更新していく事にしたいと思います。
 現時点での視聴作品数は35本。 NHKの「衛星アニメ劇場」が木曜日深夜から日曜日深夜へ、また、BS-i改めBS-TBSのアニメ枠が木曜日深夜から土曜日深夜へ、それぞれ移動した為、今までに比べて土日の本数が随分と増えてしまいました。 これからの時期の土日深夜は、F1とMotoGPの放送が入る事が多いので、これはあまり嬉しくない変更点です。
 後、今期のトピックとしては、「涼宮ハルヒの憂鬱」の「再放送」ならぬ「改めて放送」がある事でしょうか。 サンテレビの新作アニメ紹介番組でも「局にも全く情報が入ってきていない」と言われていたぐらい、一体何をするのかという情報が事前に公開されていなかったのですが、蓋を開けてみれば、以前の放送分を作中の時系列順(DVDでの収録順)に再放送しているだけ…と見せかけて、実はテレビ局に問い合わせたら全28話だと言われたので、もしかしたら新作を混ぜて放映するのではないかという噂もあったり。
 まあ、話題作りに躍起になるのもいいですが、話題作り「だけ」で終わらない事を願いたいものです。 やっぱり、肝心なのは作品そのものなのですから。
 後、TBS製作の作品は、相変わらず地デジでも左右をカットされた4:3で放映されるようです。 早く地デジに移行させたいのなら、こんな事はさっさと止めるべきだと思うのですが、いったい何を考えているのでしょうか。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

おねがいマイメロディ きららっ★[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2009/03/29放映終了。後番組は「ジュエルペット」。
 ようやく星のかけらを全部集めて流れ星が完成したと思ったら、アボガド大臣に奪われてしまい、最後の希望のきららまで夢を失くしてしまってマリーランド崩壊・住民は消滅の危機に陥るものの、根性(?)で夢を取り戻したきららのお陰で住民は復活、アボガド大臣を倒し、ソララ王子が一年間に溜まった流れ星を全部飛ばしてヘロヘロになっていた人間界も復活、マリーランドも完全復活してめでたし、めでたし。 ソララ王子達は自分の星へ帰り、きららは先輩に告白できなかった一年前に戻ってやり直し、という所で幕。
 という訳で、「マイメロ」シリーズも遂に完結である。 まあ、「マリーランド崩壊か!?」みたいな話になっても、過去のシリーズより前の話なので復活する事は分かりきっていて、それ以前に、そんな「全滅」とか「崩壊」とかが真面目に起きる作品でもないから危機感は全然無い訳で、にも関わらず過去のシリーズと同様のネタを持ってきたのはやっぱりネタ切れだったのかなあと思わないでもない。 せっかく、過去のシリーズとは逆に、人間界ではなくマリーランドの方を舞台にしたのだし、最後ぐらい、もっとほのぼのしたというか、こういう「世界の危機」とかは無縁の話で通しても良かったのではないか、という気はする。
 とはいえ、何だかんだ言いつつも最後までそれなりに楽しんでしまった訳だし、フラッシュアニメーションという「お手軽」感もあって、あまり気にする事はないのかも。 スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
 ところで、「好きな人に告白できなかった女の子が異世界に行って冒険して少し勇気を貰って帰って来てもう一度告白する」という基本ラインから、「幻夢戦記レダ」を思い出したのは私だけだろうか。
ジュエルペット[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/05テレビ大阪にて放映開始。
 ジュエルランドという魔法の国(?)の住民が、郵便事故の為に宝石の形で人間界に散らばってしまったので、たまたま唯一助かったルビーが人間と協力して散らばった仲間達を集めてまわる話…だろうか。 ジュエルランド=マリーランド、宝石=黒音符、ルビー=マイメロ、りんこ=歌という感じで「マイメロ」と符合するような話である。 王様(女王様)がいい加減な性格をしているというのも似ているし。 「マイメロ」の二番煎じで終わるかもしれないが、とりあえず様子見か。
 それにしても、入学式で祝辞を読む在校生代表って、くじ引きで決めるようなものだったのだろうか。
クロスゲーム[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪・KBS京都) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2009/04/05テレビ大阪にて放映開始。原作は、あだち充氏が「週刊少年サンデー」に連載中のコミック。未読。
 幼馴染み、野球、甲子園という話で「タッチ」の二番煎じかと思っていたら、いきなりヒロインっぽかった女の子が死んでしまってビックリした。 でもまあ、主要キャラの死が、主人公が野球をやる為のきっかけになっている(らしい)点とかは結局同じか。 それでもこの第1話の展開は意外性があったし、演出も割と良かったと思うので、とりあえずこの先の展開に期待して様子見。 決して、実写パートの女子高校生を目当てにしている訳ではないですよ?(あれは、「タッチ」の頃にやっていた「南ちゃんを探せ」みたいなものなんだろうか)
 それはともかく、スタッフが微妙に「メジャー」と被っているのは偶然か?
 (2009/04/19追記) テレビ大阪から13日遅れの2009/04/18からKBS京都でも放映開始。一応保険にはなる…かな?
 (2009/04/30追記) テレビ大阪から25日遅れ、KBS京都から12日遅れの2009/04/30からBSジャパンでも放映開始。 なるほど、第1話冒頭のシーンは、若葉が最後に見た夢だったワケか。
 それにしても、基本的な設定とか、キャラの造型とか、台詞回しとか、「タッチ」の頃から全然変わってないのが、ある意味凄いな、これは。
機動戦士ガンダムOO[毎日放送] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2009/03/29放映終了。後番組は「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」。
 何か色々あったような気もするが、結局は、リボンズという「悪の親玉」を倒して世界が平和になってめでたし、めでたし、と。 その上、刹那やスメラギさん達はまだソレスタル・ビーイングを続ける、という意味不明な結末に。 これって結局、何だかんだ言っても、自分達の主義主張にそぐわなければ武力で「制裁」を加える、というただのテロリスト礼賛にしかなっていないような…。
 第1期および前半からしてツッコミ処の多い作品だったが、最後までツッコミ処しか無かった作品になってしまったように思える。 一応期待していた「軌道エレベーター崩壊」というのも、絵的に派手だっただけで、物語的には何の意味も無いただの一イベントに過ぎなかったし。 使い処に困ったのか、意味も無く登場しては消えていくだけの第1期からのキャラクター達とか、あまり格好いいとは思えないメカ達(「リボンズキャノン」に至っては、もうギャグでやってるとしか…。ギャグといえば、山のように出てきて「トランザム」連呼して何をするかと思えばただ特攻するだけという「ガガ部隊」とやらの方がギャグっぽかったけど)とか、これだけ見るべき所が無い「ガンダム」も記憶に無い。 まさか、「SEED」シリーズより酷い「機動戦士ガンダム」を見る日が来ようとは。 なまじ作画が整っているだけに、ストーリーや設定やキャラ描写の酷さ(というか薄さか)が気になってしょうがない。 これが「機動戦士ガンダム」でなければ、ここまで言う気にもならないのだが…。
 で、さんざん引っ張るだけ引っ張って何も明かされなかった「来るべき対話」とやらは劇場版で、なのか? 何かもう、どうでもいいけど。
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST[毎日放送] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2009/04/05毎日放送にて放映開始。原作は、荒川弘氏が「月刊少年ガンガン」に連載中のコミック。未読。
 以前に一度アニメ化されていた作品のリメイク…なんだろうか。 前作は、あの「何でもアリの魔法」にしか見えないものを「錬金術」と呼んでいるのが何か馴染めなくて、初めの方で観るのを止めてしまったのだが、続編ではなくリメイクらしいのでとりあえず観てみる事にする。 噂では、今回は原作に沿った内容になる、みたいな話があるので、前作は原作に沿っていなかったという事なんだろうか。 原作未読なので、個人的には原作通りかどうかは関係無くて面白くさえあればいいのだが、さて。
こんにちは アン 〜Before Green Gables[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/04/05BSフジにて放映開始。 原作は、『カナダの著名な児童文学作家バッジ・ウィルソン(Budge Wilson)が、モンゴメリ財団から依頼され、「赤毛のアン」100周年を記念して執筆した物語』である“Before Green Gables”。 日本では、宇佐川晶子氏の訳で新潮文庫から「こんにちは アン」のタイトルで刊行されている。未読。
 世界名作劇場の第26作目。「赤毛のアン」で、アンがグリーン・ゲイブルズにやって来る前の物語らしい。 その生い立ち自体は、「赤毛のアン」の中で、アン自身がマリラに語るという形で触れられているが、そこから話を膨らませたという感じだろうか。 言ってみれば、公式の二次創作みたいなものかもしれない。
 「赤毛のアン」と言えば、「名作劇場」シリーズの中でも(個人的には)屈指の名作であり、最初の放映から30年(もうそんなになるのか…)が過ぎた今でも色褪せる事のない作品だと思う。 高畑勲氏や宮崎駿氏といったそうそうたるメンバーが参加していたという事もあって、「アン」の新作を作るとなれば意識せずにはいられない事だろう。 OPの最初の方にある、走るアンの影が地面に映るカットなどは、明らかに「赤毛のアン」のOPを意識した映像だし。 キャラデザインも「赤毛のアン」と比べてもあまり違和感が無い感じだし、アンのとんでもない「想像力」は相変わらずだしで、かの名作アニメに対して、この新しい物語を現在のスタッフがどんな作品に仕上げてくるのか、非常に楽しみである。
 (2009/05/20追記) BSフジから約6週間半遅れの2009/05/20からアニマックスでも放映開始。 つい先日まで、このアニマックスやNHK衛星第2で「赤毛のアン」を放映していたのだが、それを観ておけばよかったと少し後悔している。 NHKはともかく、アニマックスならまた再放送があるかもしれないので、今度は見逃さないようにしよう…と思っていたら、6月からまた再放送が始まるらしい。 考えてみたら、本作品で描かれているアンの生い立ちは、「赤毛のアン」では僅か一話(原作でも確か一章)で語られただけだった。 せめて、そこだけでも観ておきたいものである。
花咲ける青少年[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2009/04/05NHK衛星第2にて放映開始。原作は、白泉社から刊行されている樹なつみ氏のコミック。未読。
 原作は、1989年から1994年にかけて連載されていたものらしい。 何故、連載終了から15年も経った今になってアニメ化されたのかは謎だが、このタイトルといい、主人公が世界最大の財閥の一人娘だとか、その世話役が若くして華僑の総帥だとか、主人公の花婿候補が世界のセレブのイケメン揃いだとかいう、いかにも乙女なファンタジー設定が時代を感じさせる。 原作者が「恥ずかしい」というのもよく判るような。 というか、この設定って、本宮ひろ志氏の「俺の空」の男女入れ替え版ではなかろうか。
 で、主人公の花鹿(このネーミングのセンスにもどこか時代を感じる)が、父親とのゲームとして父親が選んだ三人の花婿候補を探すという話はまあいいとしても、いきなり作画が怪しいのは何とかならないものか。 特に、子供の花鹿などは見るからに体のバランスがおかしかったし。 同じ「衛星アニメ劇場」枠で放映されている、後の「グイン・サーガ」や「蟲師」とかなり差がついてしまっているのが少し悲しいというか何というか。 とりあえず、監督の今千秋氏とシリーズ構成の池田眞美子氏に、話が面白くなる事を期待して様子見か。
グイン・サーガ[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2009/04/05NHK衛星第2にて放映開始。 原作は、言わずと知れた、ハヤカワ文庫から刊行されている栗本薫氏の小説。 栗本氏が「100巻書く」と言って始めて「出来るのか?」と疑問視されていたが、100巻をとっくに越えて未だに書き続けられているという。 もはや、「完結するのが先か、作者の寿命が尽きるのが先か」などとも言われているとか、いないとか。 高校時代、当時刊行されていた正伝20巻ぐらいと外伝数巻までは読んだが、それ以降は全く読んでいない。
 突如、モンゴールの襲撃を受けて炎上する王国パロ。 「パロの真珠」と呼ばれている双子の王女と王子・リンダとレムスは、王宮を脱出して親戚のいる国に転送される筈が、何故か機械の座標が狂って、いまや敵国となったモンゴールの森に出現してしまう。 更にモンゴールの兵士に発見され捕らえられるその時、森の中から現れた筋骨たくましい豹頭の男に助けられる。 「グイン」と「アウラ」という言葉以外、一切の記憶を失っていたその男は、運命の糸に導かれるように双子と行動を共にする事になる──と、まあこの辺りはさすがに記憶にあった原作の通りだが、若干ダイジェストっぽい感じを受けるのは、原作のボリュームからして仕方がない所か。 今回のアニメ化が原作のどの辺りまでを行なうのかは知らないが、少なくとも原作のストックが尽きる心配だけは無さそうである。 正直言って、この後の展開は殆ど覚えていない(レムスが何かに取り憑かれたかして性格悪くなったのと、逆にリンダが男に惚れたせいで弱々しくなってしまったのは覚えている)ので、新鮮な気持ちで見る事が出来そうだ。
 本格的(?)なヒロイック・ファンタジーものというのも何か久し振りだし、グインの笑っちゃうぐらいデタラメな強さもしっかり表現されていて凄かったし、美術もなかなか綺麗だったしで、上記のようにストーリーがダイジェストっぽくなりそうなのが少し心配なものの、これはなかなか期待出来そうだ。
 (2009/05/27追記) 既に複数のメディアで報道されているが、原作者の栗本薫氏が去る5月26日にすい臓ガンの為亡くなった。まだ56歳だったという。 GiGaZiNEの記事によれば、今回のアニメ化では第16巻(というと「パロへの帰還」までか。2クールでやるには少しボリュームが多過ぎる気がするが、キリがいい所というと、とりあえずここになるのかな?)までという事なので、とりあえずこちらへの影響は無いと思われる。
 それにしても、上で「完結するのが先か、作者の寿命が尽きるのが先か」などと書いていたが、まさか、本当に作者の方が先に亡くなってしまうとは思わなかった。 これから「グイン・サーガ」はどうなるんだろう。 ラストまでのプロット等が残っていれば、別の人が引き継いで書く事もできるかもしれないが、未完のまま終わってしまうとしたら残念な事である。
 とにかく、ご冥福をお祈りいたします。

月曜日

鋼殻のレギオス[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第13話まで放映。
 レイフォンの過去が明らかになったり、「もののけ姫」のシシ神みたいな変な動物「廃貴族」が現れたり、「オーバーロード」という麻薬と筋肉増強剤の合わさったような薬の密売事件が発生したりしている所。
 お気楽な学園バトルアニメになるのかと思っていたが、基本的に結構シリアスな路線だったのは意外だったし、良い意味で予想を裏切られた感じである。 都市戦でツェルニに勝って鉱山を得た都市が、その直後に汚染獣に襲われて全滅してるとかいうのはなかなかシビアだ。
 しかし、ほぼ毎回挿入される英語パートは意味不明。 「演出上の理由で、一部、外国語のセリフをそのまま使用しております」との事だが、ここまで意味不明だと何の演出なのかさえサッパリである。 まあ、英語が聞き取れれば意味が判るのかもしれないし、レイフォン達の喋っている言葉が現代の言葉とは違うものだ、という事を言いたいのかもしれないが、いい加減何なのかハッキリさせて欲しいところ。
 後、今回からEDが変わった。曲は悪くないと思うのだが、タイトルが「愛のツェルニ」っていうのはいったい…。
 2009/06/22深夜(正確には2009/06/23未明)放映終了。後番組は「うみねこのなく頃に」。
 「オーバーロード」を使っていた奴に「廃貴族」が取り憑いてそれを引き剥がしたら廃人になってしまったり、「廃貴族」が今度はニーナに取り憑いたり、そのせいでニーナがどこかに飛ばされてしまったり、その先でレイフォンに刀を届ける為にツェルニに向かっていたリーリンと出会ったり、ニーナが何故かまたツェルニに戻ってきたり、グレンダンとツェルニが都市戦に入りそうになったり、その間に超強力な汚染獣が現れたり、刀を受け取ったレイフォンやグレンダンの天剣授受者達の活躍で汚染獣を殲滅したりして、危機を脱したツェルニはまた平穏に、というところで幕。
 結局、グレンダンでのいざこざで刀を捨てたレイフォンが、ツェルニで自分が戦う理由を見つけて再び刀を手にするまでの話だった。 2クールかけて、言わば「それだけ」しか話が進んでいないので、何だかやっと「序章」が終わっただけのような気がする。 あの英語パートやら、リーリンの右目にいる「サヤ」の事やら、ニーナに「映画」を見せていた男やら、仮面の連中の事やらと、世界観の根幹に関わるような謎を全部投げっぱなしにして終わってしまったので、「真の戦いはこれからだ」エンドにしか見えない。 その辺は「原作を読んでね」という事なんだろうか。
 まあ、アクションは割と格好よかったし、(上でも書いたが)意外とシビアな話が面白かったので、汚染獣の群れがどー見ても「ナウシカ」の王蟲の群れにしか見えないとか、さんざん「刀じゃないから実力を出し切っていない」みたいな話をしていたのに、結局「刀」を使っても、パワーアップするだけで戦い方がどう違うのかよく判らなかった(まさか、あの空中サーフィンは関係無いよなあ…。そもそも、あんな刃渡りより遥かにデカい汚染獣をぶった斬るのに得物の形がそんなに重要なのだろうか)とか、そういう「些細な点」は気にしない事にしよう(<気にしてるって)。
 でも、やはりあの英語パートは失敗だったような気がする。 結局、現代(レイフォン達がいる時代)との繋がりはサッパリだし、投げっぱなしの謎の理解に役立つという訳でもなかったし。 あれでは、訳が判らないだけではなかろうか。
ONE OUTS─ワンナウツ─[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第17話まで放映。
 ペナントレースが始まって、対イーグルス戦では相手の投手に「癖」を作り、対マリナーズ戦では雨をも味方にし、対バガブーズ戦では駿足のジョンソンと知将・城丘監督を撃破し、そして対ブルーマーズ戦で相手投手のナックルがインチキである事を見抜き、と、東亜が、リカオンズオーナー・彩川の有形無形の妨害にも関わらず、膨大な額の年俸を稼ぎ出している所。
 相変わらずの駆け引きや、「九人内野」等の常識はずれの野球が面白い。 ルールぎりぎり…というか、ルール違反すら味方にして勝利を重ねていくのが凄いというか何というか。 ジョンソンが走る時にジェット機みたいな効果音が付いていたりというような、変な演出も可笑しい。 それに、結果的に相手投手の失点を救う事になったり、いつの間にかリカオンズの結束が固まってきていたりと、単に東亜一人がいい所を攫っているだけになっていない、というのが、何か妙に爽やかというか、観ていて気持ちの良い所である。 東亜は、単に勝負に勝つ為にやっている事なのであくまで結果的にそうなっている、というだけなのだが、あのオーナーの犬だった監督までその気にさせて自分に有利な状況を作り出す、というのがなかなか痛快。
 しかし、日本テレビから2ヶ月以上遅れているにも関わらず、実写パートがそのままなので、とっくに期限の切れたプレゼント情報とかを見せられるのは、相変わらず困ったものである。 おまけに、今期からは「MONDAY PARK」枠にまた複数の作品(しかも、三本ある内の、よりによって真ん中が「犬夜叉」の再放送という、嫌がらせとしか思えない組合せだし)が入ってきたので、例によって個々の作品の放映時刻が一定しない。 とりあえず、4月最初の放映では、番組表の開始時刻から1時間1分後に始まったが、途中に入るCMの数がしょっちゅう変わるので、次回以降も同じとは限らないのが難儀である。 何を考えているんだ、まったく。
 2009/06/15深夜(正確には2009/06/16未明)放映終了。後番組は「蒼天航路」。
 オーナーとブルーマーズが仕掛ける数々の罠を全て粉砕し、対ブルーマーズ3連戦を勝ち越しで終了して、「東亜の戦いはまだまだ続くよ」エンドで幕。
 原作の連載が既に終了している(アニメ開始時に新シリーズが始まっていたようだが)という事だったので、てっきり完結までやるのかと思っていたが、2クールでは足りなかったようだ。 この対ブルーマーズ戦では少し意外性に欠けていた(暗号を音で飛ばしている、というのはさんざん暗示されていたし、盗聴器も「やっぱり」という感じだったし)為、種明かしの部分がやや冗長に感じる所はあったものの、この野球を舞台にした騙しあいの面白さは最後まで飽きなかった。
 しかし、この「アカギ」「カイジ」に本作と続く「日本テレビ熱血勝負アニメ三部作」は、いずれも未完のままである。 いいかげん、一つぐらいはマトモに完結させてくれないものだろうか。
蒼天航路[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/06/22深夜(正確には2009/06/23未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、原案・李學仁(イ・ハギン)、漫画・王欣太(きんぐ ごんた)で「モーニング」に連載されていたコミック。未読。
 一言で言えば「三国志もの」という事になるのだろうが、NHKの人形劇版等とは異なり、「日本でよく知られる『三国志演義』ではなく、『三国志(正史)』を基に脚色されている」らしい。
 しかし、子供時代の曹操が、自分を襲った追いはぎの首を飛ばしたり、対立するグループの頭目を「論破する」と言いつつ結局はぶっ飛ばしたりと、実にスプラッタで破天荒な辺りは「戦国BASARA」に通じるような所があるような気がしないでもないかも。 「BSマンガ夜話」で取り上げられた時も、そういう無茶苦茶な所が誉められていたような気もする。
 「三国志もの」は好きな方だし、今まで見たのは「三国志演義」ベースの作品ばかりだったと思うので「正史」ベースの作品には興味があるしで、とりあえず観てみる事にする。
 それにしても、総監督の芦田豊雄氏や、キャラクターデザインの「いんどり小屋」の名前を、随分と久し振りに見た気がしたのでググってみると、芦田氏は2007年の「ネウロ」や「セイントオクトーバー」以来、いんどり小屋は2006年の「BLACK BLOOD BROTHERS」以来見ていなかったっぽい。 こういう劇画調の作品を担当するのは珍しい(もしかしたら「北斗の拳」以来かも?)ような気もするが、さて。
 で、今度もまた実写パートが最後にある。 キー局の日本テレビでは4月の初めから放映されているので、例によって3ヶ月近く遅れての放映となる。 応募期間が放映後1週間、とかのプレゼント等は、今回も全滅か…orz

火曜日

RIDEBACK[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/03/31深夜(正確には2009/04/01未明)放映終了。後番組は「シャングリ・ラ」。
 琳が、ライドバック部に入ってレースにも出たりなんかして、楽しいキャンパスバイクライフになるのかと思っていたら、テロに巻き込まれたしょう子を助けに行って「謎のライドバック少女」とか呼ばれてGGPに目をつけられたり、バカな真似をした弟を助けようとして捕まったり、テロリストに助けられ(拉致られ?)たり、後輩が死んだりしてエラい事になった挙句、フェーゴと踊って幕という何だかよく判らない展開に。
 結局、この作品は、女の子がひらひらのスカートを穿いてバイクを駆って飛んだり跳ねたりする画が描きたかっただけなのかもしれない(ただ、スタッフのフェティシズムは、どちらかといえば胸の谷間に向けられていたような気はする)。 それならそれで、GGPだのテロだの世界情勢だのは正直言って余計なだけだったのではなかろうかと思う。 琳とは関係無い所で勝手に決着がついてしまっただけだし、そんなケリの付け方をするぐらいなら最初から必要無かったのでは。 そういう要素は全部削って、ライドバック競技で物語を組み立てても「琳の物語」は充分作れたのでは。
 特に、すずりが死ぬ「物語上の」必然性なんて無かったんじゃないか?  別に殺さなくても、重体で意識不明に、でも物語的には変わりなかったように思える。 というか、あれは先輩達があんな所ですずりをライドバックに乗せてしまうという軽率さが原因のような気がする。
 それに、多分一番描きたかった筈の「琳の舞」にしても、肝心のクライマックスの所で「画」をちゃんと見せずに、スローモーションやしょう子の台詞で誤魔化してしまうという体たらくだったし。
 そんなこんなで、色々と風呂敷を広げたのはいいが、全てが中途半端に終わってしまったような感じの作品だった。 せっかく美術とかは綺麗だったのに、非常に勿体ない。
 ところで、ライドバックのあの腕は、どう見ても搭乗者が考えただけで動いているようにしか思えない。 ちょうど、ホンダ・ATR・島津製作所が考えるだけでロボットを制御する技術を共同で開発したというニュースがあったばかりで、そういうのもあながち夢物語では無くなっているのかもしれない。
シャングリ・ラ[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/04/07深夜(正確には2009/04/08未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビより一日早い2009/04/06深夜(正確には2009/04/07未明)からKBS京都でも放映開始されているが、前番組の「RIDEBACK」同様、主な視聴はサンテレビにて行なう事にする。
 原作は、角川文庫から刊行されている池上永一氏の小説。月刊「Newtype」で連載されていたらしい。未読。
 温暖化が進んで熱帯のジャングルと化した東京で、ブーメランを武器に格差社会と戦う少女の話…だろうか。 ジャングル化した東京というビジュアルや、「ぱんつはいてない」ような主人公のアクション(というか、それ以前に、学校なんか無さそうなあの世界で、何故学校の制服みたいな服を着ているのか、というのが謎だが)等はなかなか面白そうだが、「経済炭素」がどうとかいうこの世界の経済原則の説明や、登場人物(特に「敵」側)の関係等が判り難いのはマイナス点か。 それに、主人公の使う武器がブーメランというのもあまり現実的な選択ではなさ気だし(ブーメランというのは、標的に当たると戻って来ない訳だし。ただ、本作品のブーメランは、戦車の砲身をぶった切っていたりしたので、獲物にぶつけて落とす現実のブーメランとは全くの別物なのかもしれない)、あの世界に普通の(?)少年鑑別所みたいなのがある、というのも何か不釣り合いなような気がする。
 まあ、そういう世界観の部分でどう上手く「嘘」をついてくれるのかが見所な訳なのだが、果たして。
マリア様がみてる 4thシーズン[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2009/03/31深夜(正確には2009/04/01未明)放映終了。
 すったもんだあった挙句、祐巳と瞳子とがめでたくスールになった所で幕。 厳密には、スールになった場面は想像の中で出てきただけだが、ここまできて今さらひっくり返るような事はないだろう。 しかし、バレンタインのカードを尻の下に敷いておく、というのは、リリアン的には許される範囲なんだろうか。
 OVAだった為第3期を観ていなかったが、それで訳が判らなくなるようなネタも無く、全体的に祐巳と瞳子との関係描写に重点を置いていたせいか、最後の方も第1期のように散漫な印象になる事もなく、今まで観たシリーズ(第1期・第2期)の中では一番綺麗に纏まっていたように思える。 尤も、その為か、他のキャラの描写がやや薄くなったような気もするし、次回予告で消化されてしまうエピソードがあったり(「カブトボーグ」じゃないんだから…)もしたしで、その辺は微妙。
 まあ、基本的には、クルクルとよく変わる祐巳の表情を観るのを楽しむ作品だと思っているので、概ね満足か。 「ハートの鍵穴」の回のように、瞳子の心の動きを丹念に描き綴っていった秀逸な話もあったし。 それにしても、祥子様は本当にデレデレになったなあ。第1期の初めの頃からは想像出来ない姿だ。
 さて、「4thシーズン」という事で、シリーズ的には一回りし、また内容的にも、祐巳が妹になる事から始まって妹を作る所まで来たのでやはり一回りした訳だが、この先はどうするのだろうか。 今期程度のクオリティを維持してくれるのであればまた観たいものだが、果たして。
ティアーズ・トゥ・ティアラ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2009/04/07深夜(正確には2009/04/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、アクアプラスのPS3用ゲーム「ティアーズ・トゥ・ティアラ ─花冠の大地─」。ジャンルは、アドベンチャー+シミュレーションRPGらしい。 更に、このPS3版は、LeafのWindows用18禁ゲーム「Tears to Tiara」のリメイク(単に全年齢対象にしたというだけではないようだ)とのこと。いずれも未プレイ。
 悪い神官が、封印されていた魔王を呼び覚まして世界征服しようとしていて、その魔王の生贄にされる娘の兄がそれと戦うというファンタジーもの…だろうか。 アクアプラスのゲームが原作で、監督が小林智樹氏というと、「うたわれるもの」みたいな作品になる事を想像してしまうが、どうなんだろう。 あちらは、色々な要素が混ざっていた割には上手く纏めていて話も面白かったように思うが、こちらもそういう感じで期待していていいのだろうか。
 ただ、生贄にされるぐらいなら死ぬ、と決意していた少女が、村の子供達(これがまた、男達の留守を狙って悪い神官が来るのを悟って、女子供は皆どこかに隠れていたのに、少女の事を案じて勝手に戻ってきてしまった、というありがちな…)を人質に取られて悪者の言うなりになってしまう、というのは少しベタ過ぎるかも。 言うなりになって魔王が蘇ったら、その子供達はもちろんのこと、より多くの世界中の人達が酷い事になる訳なんだし。 というか、少女もどこかに隠れておくとか、男達の所に誰か知らせに走るとか出来なかったんだろうか。 その辺、展開がベタな割には、今一つ状況説明が足りないような。なんかもうちょっと変わった展開が見たいと思うのは贅沢なんだろうか。 とりあえず様子見である。
 それにしても、「黄金」「銀」「青銅」「鉄」等と揃うと、どうも「ヒロイック・エイジ」も連想してしまう。 まあ元ネタが同じなんだろうけど。
 (2009/05/23追記) テレビ大阪から6週間余遅れの2009/05/21深夜(正確には2009/05/22未明)からキッズステーションでも放映開始。
 しかし、てっきりあの戦士の少年が妹を守って蘇った魔王と戦う話なのかと思っていたら、主人公は実はその蘇った魔王の方で、少年の妹を筆頭にしたハーレムを作る話だったとは(違…わない?)。
源氏物語千年紀 Genji[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/03/31深夜(正確には2009/04/01未明)放映終了。後番組は「東のエデン」。
 妻がいるにも関わらず、様々な女性と通じ、挙句に義理の母である帝の妃に自分の子供を産ませ、捨てた女の恨みで妻を死なせ、謀叛の疑いをかけられて流刑地で謹慎…と、事実だけを並べると「School Days」の誠と並べられるぐらい酷い奴なのに、平安貴族というだけで「恋多き美男子」などと持て囃されるのはどうかと思う(<マテ)。 原作では、紫にも手を付け、更にその事でショックを受けて寝所から出てこないでいる紫に「気分が悪いのですか?」などというトボケた事を言うらしいのだが、さすがにそういう所は無かった(もっとも、これは「笑う大天使」から得た知識なので間違っているかもしれない)。
 前の「コード044」では地味に感じた「出ア演出」だが、こういう話だと妙にハマって見えるのが良い感じであった。 十二単等の平安装束もなかなか綺麗で、いつの間にかTVアニメでもこういうのが綺麗に描けるようになったんだなあ、と妙に年寄りくさい感慨に耽ってみたり(十二単の重ね方が、一枚ずつでなく何枚か纏めて重ねていたのが正しいのか疑問だったのだが、あれでいいみたいである。さすがにその辺の描写には嘘は無いようだ)。 やっぱり、出ア監督には、こういう「地に足がついた」ような作品が合っているように思える。 まあ「源氏物語」としてどうだったのか、というのは、原作を知らないので何とも言えないのだが。
東のエデン[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/14深夜(正確には2009/04/15未明)関西テレビにて放映開始。 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第15作目。「ノイタミナ」枠の作品としては、初めてのオリジナル(原作無し)作品となるようだ。 ただし、キャラ原案が「ハチミツとクローバー」等の羽海野チカ氏という事で、同氏が原作者かと勘違いしそうになる。 ちなみに、かの名作「エデンの東」と何か関係があるのかどうかは謎。
 卒業旅行でホワイトハウスを見に来た女の子が、ちょっとヤバい事をして警官に職務質問されそうになった所をストリーキング男に助けられ、成り行きで一緒に日本に帰ろうとしたら東京がミサイル攻撃に遭っていた。
 な…何を言っているのかわからねーと思うが(ポルナレフAA略)。
 実際、第1話を観ただけではどんな話なのかサッパリである。 あの妙なデザインのケータイやら、やたらと強調される「ノブレス・オブリージ」の言葉も謎だし。 冒頭の「王子様をやっていた」云々というナレーションは、何となく「少女革命ウテナ」の王子様を連想させる。 ストリーキング男が、何者か(あるいは何かの組織か)に記憶を消されたテロリスト(らしい)という辺りは、何となく「Phantom」っぽい気もするが。 まあ、訳が判らないなりに面白そうではあるので、とりあえず様子見か。 既に、放映終了後に劇場版が公開される事が決まっているらしいので、テレビ版でちゃんと完結するのかどうかが心配だが。
 どうでもいいが、無茶苦茶重い公式サイトは何とかならないものか。
 2009/06/23深夜(正確には2009/06/24未明)放映終了。後番組は「東京マグニチュード8.0」。
 「ミスター・アウトサイド」というどこぞの物好きな大金持ち(もしかして、あのタクシーの運転手がそうなのだろうか)が、日本を変える為に12人の人間を選んで「セレソン」と称し、100億円をチャージした「ノブレス携帯」を渡して誰が最も早く日本を救えるかという「ゲーム」をさせていた、というのが大まかな背景で、「迂闊な月曜日」のミサイル攻撃はその「セレソン」の一人が起こした事で、やはり「セレソン」の滝沢は2万人のニートを動員して被害者がゼロになるようにして、でもその行動が逆に疑念を招いたのでニート達はドバイに避難させて自分は記憶を消してやり直そうとして、で、また「セレソン」の一人がミサイル攻撃をしたけど、帰って来たニート達の知恵を借りて滝沢が全部撃墜に成功し、最後に「王様にして」とジュイスに頼んで終わった。 最後のアレは、また記憶を消したという事でいいのかな?
 という訳で、まあ色々な謎が出てきたりした中盤まではそれなりに面白く観れたのだけれど、種明かしが始まって以降の終盤の展開は、何か全部口頭で説明されて終わりというのが肩透かしを喰らったような気がして今一つだった(この感じは、「電脳コイル」の終盤の展開に通じるものがある)。
 最後のミサイル撃墜にしたって、戦闘機や地対空ミサイルを使うという、ある意味ものすごく「まとも」な方法でやるだけなら、何も二万人のニート達にやり方を考えてもらう、とかしなくても、ジュイスに「ミサイルを全部撃墜しろ」って依頼するだけで済んだんじゃ?と思ってしまう。 やり方を事細かに指示しなくてもいいのは、あの病院の件で判ってた訳だし。 ニート達が方法を考えた、という事がポイントなのかもしれないが、正直言って、あれでは誰が考えても同じなのでは…。
 その上、劇場版に繋げる為か、結局色々な謎は投げっぱなしだし(そもそも、最初に滝沢が何故ホワイトハウスの前で全裸で銃を構えていたのか、というのからして謎のままだし)。
 結局、謎解きの爽快感とか、「セレソン」同士の頭脳戦の面白さとか、ボーイ・ミーツ・ガールの単純な恋愛物語とか、そういうのを見せる気は全然無かった、という事なんだろうか。 単なる荒唐無稽な話、で終わってしまったような気がするのだが、単なる荒唐無稽な話をしたかったんだろうか。 何かこう、色々な意味で期待外れに終わった(正確にはまだ終わっていないが)作品だったような気がする。
 ところで、あんなデカいクレーターが出来るようなミサイル攻撃って、いったい何なんだろう。 あんなのは、核を地下の浅い所で爆発させるぐらいしないと、とても出来ないような…。
みなみけ おかえり[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/03/31深夜(正確には2009/04/01未明)放映終了。後番組は「夏のあらし!」。
 最後まで、南家三姉妹と愉快な仲間達の日常を淡々と描いて幕。でも、締めはやっぱり保坂先輩なのか。
 結局、最後まで第1期と同じような雰囲気で通したという事で、それならやっぱりスタッフも第1期と同じで良かったんじゃなかろうかとか、今期で全く触れられる事の無かった「おかわり」のフユキは何だったんだろうかとか、色々と気になる点はあったものの、まあ概ね第1期と同様に楽しめた。 結果的には、三期それぞれで異なるアレンジが施された作品になったという感じで、興味深いシリーズになったように思う。 原作のある作品をアニメ化するに当たってどうアレンジするのか、という考え方の違いみたいなものを、同じ原作で、これだけ短い期間に三つも観る事ができたのは面白かったかも。 原作の連載はまだ続いているみたいなので、アニメの方もできればまた新作が観れると嬉しい。
 その時は、トウマの胸に付いているという少し余分な脂肪についても是非詳しく(<おい)。
夏のあらし![テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/07深夜(正確には2009/04/08未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、小林尽氏が「月刊ガンガンJOKER」に連載中のコミック。未読。
 主人公の少年と、時をかける少女×2と、その愉快な仲間達が繰り広げるドタバタ・コメディ…なんだろうか。 説明が全然無いので今一つよく判らないが、「私達の時代には〜」云々という台詞が何度か出てくる所からして、あの時をかける少女達は、過去から来たタイムトラベラーか、はたまた幽霊か。 とりあえず、「スクールランブル」の小林尽氏が原作で、新房昭之氏が監督で、制作がシャフトとなれば観ない訳にはいくまい。 話も、訳が判らない割には、まあまあ面白そうだし。 OPでキャラの顔が変に見えるカットがあったりするのが少し気になるが。 というか、前期の「まりあ†ほりっく」といい、本作といい、OPは色々な意味で限界を試しているとしか思えない。
 (2009/05/13追記) 第6話でEDが変わった。 と言っても、OP・EDをしょっちゅう変更するのは新房監督・シャフト制作の作品では珍しい事ではないし、変更された曲も、本編内で挿入歌として使われている、昔の歌謡曲を中の人達が歌っているカバー曲だしで、一時的な変更と思われる。 それに、本作の場合は、OPの歌詞が毎回変わっていってるし(話数に合わせて歌詞が1番、2番、3番…と進んでいる)。
 それにしても、昔の歌謡曲を中の人達がカバー曲として歌う、というのは、新房監督の前作の「まりあ†ほりっく」でも、また他作品では「ロザリオとバンパイア」でもやっていたが、新しいキャラソンの形態なんだろうか。
ミチコとハッチン[関西テレビ] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2009/03/31深夜(正確には2009/04/01未明)放映終了。
 色々あった末に、ミチコとハッチンはヒロシと会う事ができ、ハッチンはヒロシと行き、ミチコは刑に服した。 十数年後(?)、また新しい恋人と逃げてしまったヒロシと別れて、自らの恋人とも別れてシングル・マザーになっていたハッチンは、出所してきたミチコと再会する、という所で幕。
 キャラはまあ個性的だし、南米っぽい猥雑な雰囲気とか、反社会的とまではいかなくても充分非社会的な話とかは、最近あまり見ない類の作品だったしで、それなりに面白かったといえば面白かったのだが、何か今一つピンと来ないというか何というか。 ミチコやハッチン達の生きざまに共感できるという訳でもなく、ああいうスリルに満ちた体験に憧れるという訳でもなく、結局、終始一歩も二歩も引いた視点でしか観れなかったのは、監督が女性で私が男性だからという事に起因するのかなあ、などと考えてしまったり。
 とにかく、何が面白いのか、この作品で何を見せたいのかがよく判らないまま、終わってしまった作品だった。 要するに、「ペーパー・ムーン」とか、「テルマ&ルイーズ」とかの、所謂ロード・ムービーをやりたかっただけなのかもしれない。 どちらの作品も観た事ないけど(<マテ)。

水曜日

イナズマイレブン[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第27話まで放映。4月放映分から、放映枠が日曜午前から水曜ゴールデンに移動した為、記述位置も変更した。 また、放映枠が変わった為か、アナログ放送の映像が、サイドカットされた4:3から4:3レターボックスに変わった。
 で、本編の展開なのだが…

 「雷門中学が、遂にフットボールフロンティア全国大会で優勝したと思ったら 宇宙人が攻めてきた

 な…何を言っているのかわからねーと思うが(ポルナレフAA略)。
 元々、人間離れしたサッカーを繰り広げてきた本作品であるが、全国大会決勝戦では宙に浮くスタジアムが登場して人類の技術を超越してしまい、そして遂に宇宙人まで登場してそれと地球の命運をかけて戦うという、話が宇宙レベルにまで広がってしまう超展開に。 敵だった奴が味方になるとか、神を名乗る敵が登場するとか、まるで「リングにかけろ!」みたいだと思っていたら、今度は「バトルアスリーテス 大運動会」になってしまった。 いったいこの作品はどこに向かっているのだろうか。
 それにしても、あの宇宙人と影山とは、実は繋がってるんじゃなかろうか。 負けた相手の学校を破壊する、というやり口が帝国とそっくりだし、あの浮遊スタジアムや「神のアクア」みたいなオーバーテクノロジーの産物としか思えない物を持っていた事の説明もつくし。 むしろ、影山も宇宙人かもしれない。
 後、今回からOP・EDが変わった。EDは、おでんからバスガイドに。何故バスガイド。
とらドラ![テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/03/25深夜(正確には2009/03/26未明)放映終了。
 何だかんだあった挙句に大河と竜児がくっついたら大河が転校してしまったが卒業式には現れた…という所で幕。 えーと、竜児の進路問題はアレで終わり? やる意味あったのか?
 やっぱり「ラブコメ」と言うよりは「青春ドラマ」と言った方が相応しいと思うが、主要キャラが皆自己完結してるというか自分勝手というか暴走してるというか。 で、暴走を止める役回りのキャラがいなくて、むしろその暴走が礼賛されるばかりというのが、どうもバランスが悪くて気持ち悪い。 シリーズ前半のコミカル分が多かった頃はそれでも良かったのだが、後半、シリアス分が増えてくるに連れてその辺が気になってしょうがなかった。 後半に進むに連れて、キャラの行動、言葉遣い、表情等がどんどん極端になっていくのについていけなかったのもその一因かもしれない。
 それに、主人公たる竜児に主体性が無いように見えたのもマイナス。 修学旅行の時に「俺がいくら頑張ってもダメだ」とか言ってたが、まだ何も頑張ってなんかないだろうとしか思えなかったし、そのすぐ後に大河に好きだと言われて一直線に大河に「転ぶ」のも何か節操が無かったし。
 その他もろもろ含めて、全体的に、結論ありきで、そこに至る過程の積み重ねが蔑ろにされているような感じに見えた。 作画は良かったし、前半が面白かっただけに、後半での構成に無理矢理な感じが目立ったのは残念。
まりあ†ほりっく[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/03/25深夜(正確には2009/03/26未明)放映終了。後番組は「タユタマ ─Kiss on my Deity─」。
 色々と騒がしかったかなこと愉快な仲間達の話も、最後はお約束の水泳大会で鼻血が宇宙を朱に染めて幕。 残酷物語かと思っていたらスプラッタものだった(違)。
 結局、何か深い意味とか因縁とかがありそうなかなこのロザリオの件とか、あからさまに引っ張るだけ引っ張って最後に引きまで作って放ったらかしにした訳だが、ここまで全然終わらせる気が無い「投げっ放しエンド」を見せられると、かえって清々しいというか、何というか。 まあ、何となくこうなるような気はしていたが。 相変わらずのケレン味たっぷりな演出が面白かったのでよしとしよう。 やってはいけない「夢オチ」とか、最後の最後で無茶苦茶唐突な「引き」で終わるとか、何となく某作品や某作品への皮肉のような気もするが、それも気にしない事にしよう。
タユタマ ─Kiss on my Deity─[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/04/08深夜(正確には2009/04/09未明)サンテレビにて放映開始。原作は、Lump of SugarのWindows用18禁ゲーム。未プレイ。
 「タユタマ」とは「たゆたう魂」の意味らしい。 何か色々とヤバい妖怪(?)を封じてあった遺跡がひょんな事で壊れてしまって、ヤバい妖怪(?)達とそれを封じた神様が出てきてしまって、何故か神様は可愛い女の子で、主人公の所に嫁入りしてくるという、「それなんてエロゲ?」みたいな話だが原作がエロゲだから当然か。
 監督が元永慶太郎氏でシリーズ構成が上江洲誠氏という「School Days」コンビなのだが、第1話の印象は今一つ。 台詞が多いのは上江洲氏の「瀬戸の花嫁」っぽいのだが、作画に勢いが無いので単に詰め込み過ぎに見えてしまう。 人外の押しかけ女房に、幼馴染みの女の子がヤキモキするという構図もありがちだし。 とりあえずこのスタッフに期待して一応様子見か。 水曜日の深夜は、今のところ他に何も無いし。

木曜日

タイタニア[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2009/03/26放映終了。
 ファン・ヒューリックがあちこち逃げ回ったり捕まったり脱走したりした挙句、ザーリッシュ・タイタニアを地上戦で討ち取った所で幕。
 細かい所は原作を読み直してみないと判らない(原作の「大人な所」が全面的に削られたのは判るが。ザーリッシュが戦場に情婦を大勢連れて来ている事とか、フランシアがジュスランの夜伽の相手も務めているっぽい事とか)が、大筋では、やはり当初の予想通り原作の第2巻までと同じ所で終わった。 既存の原作の途中という事もあり、また番組にゲストで登場した原作者が続きを書く事を明言した事もあって、「真の戦いはこれからだ」エンドになるのもやむなしという感じではあるが、どうしても「銀河英雄伝説」と比べて、物語自体の盛り上がりとか、スケール感とかでもの足りなさを感じてしまう。 映像面でも、艦隊戦での迫力とかはどうも今一つで、手描きだった「銀英伝」の方がダイナミックで見応えがあったような気がする(尤も、「銀英伝」の方は、初めの「我が往くは星の大海」と、テレビ放映された最初の2クールぐらいしか観ていないので、その範囲で比較しての事ではあるが)。
 とりあえず、原作の続きが出るのを待つとするか。何時になるか判らないけど。
涼宮ハルヒの憂鬱[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/05/21深夜(正確には2009/05/22未明)サンテレビにて放映開始。原作は、未だに未読。
 2006年4月〜7月に放映されていた作品の第2期…というか、上記でトピックとして書いていたように、大方の予想通り時系列順に並べて間を新作で埋めていく、という事だったようで。 4月から第1期の話を時系列順に7話まで放映したところで、第8話に新作エピソードが放映されたので、新番組扱いで追加しておく事にする。 この最初の新作エピソードを見る限り、やっぱりキョンこそが「神様」なんじゃないかという気がするのだが、さて。
 スタッフ的には、やはり山本寛氏が抜けた事がどう影響するのか、がポイントか。
 で、この事前情報を徹底的に隠して行なわれている「改めて放送」であるが、これだけ話題作りに躍起になっているのを見ると、テレビ和歌山でこの最初の新作エピソードである第8話のサブタイトルが漏洩したなどという話も話題作りの一環なのではないか、と思ってしまう。
 正直言って、作品の外であまりごちゃごちゃやられると醒めてしまう質なので、作品をなるべく純粋に楽しむ為にも、「工作」は程々にしておいてほしいのだが…。
黒執事[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/03/26深夜(正確には2009/03/27未明)放映終了。後番組は「バスカッシュ!」。
 カリー勝負に特製カリーパンで勝利したセバスチャンが、幽霊を成仏させたり、アヤしい宗教団体に潜入したり、麻薬事件で警察に捕まったりして、最後はシエルの両親の敵だった天使アッシュとの対決にも勝利し、シエルの魂を奪って幕。
 変にシエルを助けたりせず、きっちり幕を下ろして終わるという、最後までダークなまま貫いたのが良かった。 もしセバスチャンが妙に「いい人」になったりして、シエルの魂を奪わずに生かしたままにしたりしたら興醒めになるところだったが、正に「あくまで悪魔」であったという訳だ。 全体的に、当時の風物をちゃんと取り入れていたのも好印象。 英國女王をあんな事にしてしまって日英関係にヒビが入らないかが心配だが。 ただ、タナカさんは謎。ある意味、あの人が一番人間離れしていたのかもしれない。
バスカッシュ![毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/02深夜(正確には2009/04/03未明)毎日放送にて放映開始。
 「ビッグフット」という、自動車のボディに手足を付けたようなマシン(土木作業や警察で使われているという辺りは、まんま「レイバー」だが)でバスケットをやるという、熱血スポ根アニメ…だろうか。
 「マクロスF」の河森正治氏とフランスのロマン・トマ氏との共同原作という日仏合作みたいな事とか、シリーズ構成が「ムリョウ」の佐藤竜雄氏である事とか、キャラデザインが、やはり「ムリョウ」の吉松孝博氏と「ヤダモン」のSUEZEN氏とそえたかずひろ氏と三人もいる事とか、「ビッグフット」の履くデカいシューズのデザインをかのナイキがやってる事とか、個人的には色々と事前に気になるネタの多かった作品。 ただ、そのせいか第一印象は今一つパッとしなかったような印象を受けた。 人型ロボットでのバスケという、文字通り「地に足のついた」アクションは、ともすれば重量感を感じられないものになりがちな3DCGを使っていながらもよく出来ているように見えるのは、さすがサテライト作品という感じなのだが、何となく盛り上がりに欠けるような気がするのは何故だろう。 主人公が、あまりにもダメダメなビッグフットバスケに殴り込む所は、もっと、こう、カタルシスみたいなものが欲しかったのだが。 とりあえず、主人公の妹の眼鏡っ子が可愛いので様子見か(<それしかないのか)。
 それにしても、「変なピカピカ足したり、デタラメなカメラワークや、やたら三回繰り返したり」とかヤバ過ぎる台詞はいいのか。
けいおん![毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズU(BS-TBS)
 2009/04/09深夜(正確には2009/04/10未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、かきふらい氏が「まんがタイムきらら」に連載中のコミック。未読。
 楽器もロクに出来ないのに、お茶とお茶菓子に釣られて(?)廃部寸前の軽音楽部に入部してしまった女の子の話…だろうか。 原作が、女の子が主役の4コママンガで掲載誌も同じという事で、作風的には「ひだまりスケッチ」と似ているかも。 ただ、京都アニメーション特有の、しつこいボケとクドい作画がちょっと…いや、かなり気になる(「かんなぎ」とかもそうだったが、こういう、やたらと動かし過ぎに見える作画だと、可愛いとか感じる以前に拒絶反応が出てしまうのである)が、主人公の友人と先生の眼鏡っ子が可愛いので様子見か(<それしかないのか)。 シリーズ構成が吉田玲子氏という事で、脚本的には安心できそうだし。
 (2009/04/26追記) 毎日放送から16日遅れの2009/04/25深夜(正確には2009/04/26未明)からBS-TBSでも放映開始。 下の「PandoraHearts」共々、例によって、こちらでは左右をカットしていない16:9の映像となっている。
 が、既に、土曜日に視聴作品の3分の1を越える37%が集中し、その内、土曜日深夜だけで23%とほぼ4分の1が固まっているという状態(更に、日曜日も合わせると54%になり、週末の2日間に視聴作品の半数以上が集中しているという…)なので、これ以上土曜日深夜に視聴作品が増えるのはさすがに辛い為、残念だが、「PandoraHearts」共々、視聴は今まで通り地上波で行なう事にする。
 というか、どちらも、見るからに「アップコンでござい」というようなボケた映像になってしまっていて画質が悪いのが気になる。 地上波でのサイドカットといい、BSデジタルでのこの画質といい、TBSは今年度もやる気が無いのだろうか。
クイーンズブレイド 流浪の戦士[サンテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2009/04/09深夜(正確には2009/04/10未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、ホビージャパンから刊行されているゲームブック。未読(未プレイと言うべきか?)。
 4年に1度開かれる、女王を決める為の武闘大会「クイーンズブレイド」を戦う女性闘士達の戦いを描く…のかどうかは判らないが、とにかく、ちちとしりとぱんつのアニメなんだという事だけはよく判る。 そのクセ、例によって、謎の発光現象やら影やらが画面を占領しているのはどうにも潔いとは言えないが、バカっぽい所は気に入った。 おっぱいビーム(というか、あれは酸か?)を武器にしている敵に対して、ちちを押し付けて圧迫して逆流して膨らんで爆裂とか、何でそうなるのかサッパリだし何でそういう発想になるのかもよく判らないが、面白かったからよしとしよう。 姉を独り占めする事しか頭にないような妹とか、賞金首を連れて行くのにちちを丸出しのままSM縛りにする自称義賊とか、性格がヘンなキャラもいい。 この調子で、謎の発光現象とかが気にならないぐらいハジケてくれればいいのだが、さて。
CLANNAD 〜AFTER STORY〜[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2009/04/02深夜(正確には2009/04/03未明)放映終了。後番組は「PandoraHearts」。
 放映終了と言っても、ラスト2本は番外編と総集編だったので、実質的な最終回は2週間前である。
 で、渚と結婚して汐を身籠もったものの、体が弱い渚は出産時に亡くなり、5年間も育児放棄していた朋也は、古河家の計らいで汐とも父親とも和解し…という所までは大筋で劇場版と同様であるが、その後何故か汐まで体が弱くなって亡くなってしまい、朋也まで倒れたと思ったら何故か渚の出産時に戻ってやり直し、今度は誰も亡くなる事はなくてハッピーエンド…って夢オチですか?というような展開にかなり唖然としたものである。
 夢オチというよりは、第1期から延々とやっていたのは要するに「2周目」だった、という事なんだろうと思える。 そうでないと、渚や朋也があの別世界の事を知っていた事の説明がつかないし。 で、夢のような形で「1周目」の話を見せた、という事なんだと思うのだが、これってつまりは、所謂「バッドエンド」のシナリオと、「トゥルーエンド」のシナリオとまでを直列に繋いでしまった、という事なんじゃなかろうか。 「Kanon」でも本作(第1期含む)でも、原作ゲームでは分岐・平行して進むシナリオを単に直列に繋ぎ直しただけ、みたいな展開に思えたものだったが、ここに至ってそれを極めてしまった感がある。
 まあそれでも面白ければ良いのだが、やはり「Kanon」と同様に、どうもこの石原監督の作品とは相性が悪いのか、物語の粗の方が気になってしまって、正直言って今一つ楽しめなかった。
 特に、「何故渚や汐が体調が悪くなった挙句亡くなってしまうのか」というのが、作中で全然説明がついていないというのが引っ掛かる。 「街と繋がっている」とかいうそれらしい説明はあったものの、それだけでは全然説明になっていないし。 大きな病院が出来たりして街としての機能はどうみても充実してきているし、不良グループの対立が無くなったり朋也と父親とが和解したりして人間関係も改善しているしで、悪くなる要素が全然無いのに、「街と繋がっている」から体調が悪くなる、とか言われてもサッパリである。
 あの別世界にしても、何故汐と朋也だけが特別な存在として在るのか、やはりサッパリだし。 ことみが言っていた「余剰次元」云々の話に至っては論外だし(「余剰次元」を、所謂「異次元世界」や「平行世界」みたいなものと勘違いしているとしか…)。
 そういった、物語の根幹に関わるような「何故」について全然説明がついていないのではなかろうか。
 原作ゲームをやっていない(一部のサブキャラシナリオだけやった所で止まっている)ので断言はできないが、こういう所を見ると、どうもゲームだから許されている部分を、そのままアニメに持ってきてしまったのではないか、という気がしてならない(細かい所だが、ラストに風子と公子との漫才が延々と続くシーンなども、いかにもこの手のゲームにありがちな所だと思う)。
 「光の玉」も、あの別世界も、渚や汐の死すらも、繰り返しプレイするゲームを成立させる為のギミックに過ぎないのに、それをそのまま一本筋の連続ものアニメに「形だけ」持ち込んだ──そういう印象を受けるのである。
 ファンアイテムとしてはそれでいいのかもしれない(し、実際「もうひとつの世界 杏編」を制作するなどという話を聞くと、スタッフもファンアイテムとして作っているように思える)が、仮にも一本の連続ものとして作るのにそれでいいのか?、とも思う。
 まあそれで商売としては成功しているみたいだから、それはそれでよかったのだろうけど、そういう風に見える所があるせいで個人的には一個の作品として楽しめなかったのも事実なので、そういう意味では残念な作品だった。
PandoraHearts[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズU(BS-TBS)
 2009/04/09深夜(正確には2009/04/10未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、望月淳氏が月刊「Gファンタジー」に連載中のコミック。未読。
 貴族の少年が、成人の儀式の日に、アヤシイ地下の墓(?)でオルゴール付の懐中時計を拾ったら、変な部屋にトリップしてアブない女に絞め殺されそうになるわ、お付きの少年が変なマント怪人に取り憑かれて(?)イッちゃった性格になるわで散々な目に遭うという話…かどうか、とにかくどんな話なのかがサッパリである。 冒頭の「AKIRA」みたいなシーンは何なんだろうとか、謎な所が多い割には、何故か今一つ掴みが弱いような。 ただ、監督が「武装錬金」の加戸誉夫氏という所には少し期待。 「武装錬金」も、初めは何か今一つだったが、進むに連れてどんどん熱く盛り上がっていったのが凄く面白かったので、こちらもスロースタートなだけだといいのだが。
 (2009/04/26追記) 毎日放送から16日遅れの2009/04/25深夜(正確には2009/04/26未明)からBS-TBSでも放映開始。 以下同文(<マテ)。

金曜日

ねぎぼうずのあさたろう[BS朝日] A:4:3レターボックス(ABCテレビ) D:16:9スクイーズ(BS朝日・ABCテレビ)
 第19話まで放映。
 東海道五十三次を鞠子宿まで来た所。 キュウリのQちゃんきゅうべえの娘を攫った、もろこし天狗党なる悪の組織が現れて、どうやらこれがシリーズ通しての敵役になるようだ。 相変わらず、登場人物(?)が野菜や果物(大福餅というのもいたが…加工品もアリなのか)という以外は、ごくまっとうな時代劇で普通に面白い。 ただ、EDで名前を見るまで何の野菜か判らない(というか人間に見える)キャラがいたりして、キャラデザインは何か苦労しているような。
 それにしても、今や人妻になっている幼馴染みの事は思い出すくせに、村を出る時まで一緒にいた娘の事は思い出さないのか、あさたろうは。いかんなあ。
 (2009/04/12追記) BS朝日から約5ヶ月遅れの2009/04/12からABCテレビでも放映開始。 何故今までやっていなかったのか不思議なくらいだが、ようやくこちらの地上波でも放映が始まった。 そういえば、「もっけ」以降、ここの地上波でアニメを観ていなかった。
WHITE ALBUM[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2009/04/03深夜(正確には2009/04/04未明)放映終了。
 色々あった末に、由綺の初コンサートも成功裏に終わり、冬弥との関係もこれから始まるという時に、冬弥の父親が倒れたという報せが入った所で「始まりの終わり」という事で、後半がこの秋から始まるらしい。
 そういう訳で、物語はまだ未完の状態なので、全体的な評価は難しい。 分割2クール形式というのは初めから決まっていた事みたいなので、放映でも上記の公式サイトに書いてある事ぐらいはきっちり告知してほしかった。
 その点を除けば、作品自体はまあまあ面白かった。 何より、男性キャラの嫌らしさというかいけすかなさというか、そういう所がしつこく描かれている辺りに、何か執念のようなものを感じる。 主人公の冬弥にしてからが、弥生さんの誘惑にうかうかと乗ったクセに、由綺との関係が戻りそうとみるや「これからが始まりだ」みたいな都合の良い事を考えてるし。 他にも、美咲先輩につき合ってもらっているのに口を開けば嫌味しか出てこない七瀬といい、美咲先輩に振られた腹いせにさんざん嫌がらせをした挙句にストーカーと化して傷害未遂事件まで起こした田丸といい、理奈のマネージャーを解雇された腹いせに弥生さんのストーカーと化した平良木といい、よくもまあこれだけ嫌なキャラが出てくるものだと思う。 まあ冬弥の場合、他のヒロインキャラとのフラグを片っ端からへし折っていく辺りは、それなりに由綺に一途と言って言えない事もないかもしれないが。
 演出的にも、モノローグを文字で出したり、絵画風のカットを挿入してヒロインの表情を印象付けたり、次回予告では毎回サブタイトルの文章の組み立て方を工夫して見せたりと、色々と面白かった。 ただ、モノローグの文字は、出すタイミングのせいか、少々判り難い所もあったので、後半では改良してほしいところ。
 とりあえずまだ折返点という事だし、秋から始まる後半に期待したい。
鉄腕バーディー DECODE:02[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/03/27深夜(正確には2009/03/28未明)放映終了。
 脱走して地球に逃げ込んだ「リュンカ事件」の犯人達を次々に殺していたナタルと遂にバーディーが対決したものの、バーディーとつとむが「二心同体」になっている事を知って、ナタルは過去へ飛んでセントラルタワーテロの現場からバーディーを助け、過去の自分に託して去っていった…という所で幕。
 第1期のクライマックスでは少しもの足りなかったバーディーのアクションが、今期のクライマックスではしっかり盛り込まれていたのは良かった。 が、その最終回でのアクションシーンといい、「過去編」での紙人形みたいな画といい、アクション重視の作画と言うにはかなり苦しいものがあったのは非常に残念。 構成的にも、宇宙人側とは全く別個の話として切り離されてしまっている早宮達とか、今回もチョイ役でしかなかったゴメス達レビ陣営とか、原作を読んでいるとしょうがないとも思えるが、アニメだけ見てたら物語上は特にいなくても困らないように思えたので、もう少し上手い絡ませ方が出来ないものか、という感じだった。 原作の持つ、ある意味「容赦の無い」雰囲気とか、バーディーの肉弾バトルとかは第1期より良かったと思えただけに、色々と残念に感じる点も多い第2期であった。 もし第3期以降があるとするなら、いっそ原作が完結してから、今度こそレビ関係も含めてきっちり話を終わらせる、ぐらいの感じでやってほしい。
宇宙をかける少女[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 昔、人工知能を搭載したスペース・コロニー「ブレイン・コロニー」を造った所、ネルヴァルというブレイン・コロニーをリーダーとしてブレイン・コロニーの反乱が発生し、それを鎮圧してネルヴァルを追放したのが獅子堂家の先祖達で、再びの襲来が予想されるネルヴァルに対抗する為に作られたのが獅子堂財閥で、反乱鎮圧の時に唯一人類側についたブレイン・コロニーがレオパルドであった、というような因縁話が明らかになってきた所で、ネルヴァルに襲撃されて獅子堂家の中枢は壊滅(?)、カークウッドのコロニー群はネルヴァルに占拠され、獅子堂家の姉妹の末のナミがネルヴァル側に取り込まれ、秋葉達とレオパルドは地球に落下してエラい事に、という所。 ネルヴァルの襲来を予想していた&前回と同じ手を使われた、という割にはアッサリやられてしまった獅子堂家っていったい…。 それに、初めは何か色々と知っている大物っぽい感じで登場した生徒会長が、実は何も知らなかった単にエラそうな奴というだけだったとか、妙に拍子抜けである。
 話は第一印象通り面白いのだが、時々場面の繋ぎが「飛んでいる」ように思える所があると思っていたら、やはり販売版ではカットが追加されているようだ。 第1話では50カットが追加されるという事だが、30分ものアニメ1本が概ね300カットぐらいというから、6分の1の追加という事でかなり多い。 「かみちゅ!」等でも、DVD版にはかなりの追加カットがあったりしたが、あちらでは放映版でも特に違和感は感じなかったので、こちらはカット繋ぎが少し無理矢理なのかもしれない。 「マクロスF」でも、特番用と実際の放映用とでは、第1話に異なるカットが大分入っていたりしたが、こういう作品が今後は増えてくるのだろうか。
 (2009/04/19追記) 第15話からOPが変わった。でも、曲は前の方が良かったかも。新しい方は何か「普通」な気がするので、インパクトに欠けるような。
 (2009/04/25追記) 第16話からEDも変わった。何か暗い感じになってしまって、こちらも前の方が良かったかも。 話の方も、妙に暗くというか、ギスギスした感じになってきたのが嫌な感じである。 監督が、あの「舞-HiME」の人だけに、後半の展開に一抹の不安を禁じ得ない。
Phantom 〜Requiem for the Phantom〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/03深夜(正確には2009/04/04未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、ニトロプラスのWindows用18禁ゲーム。未プレイ。 DVD-Videoで発売されたというのが当時話題になっていたような記憶がある、という程度。 これは、Windows版の後に出た全年齢版だったようだ。
 少年少女の殺し屋、銃、真下耕一監督とくれば、これはもう「ノワール」とか「MADLAX」とかを連想してしまうが、やっぱりそういう系統の作品のようである。 少女の方が、「ノワール」の霧香や「MADLAX」のマーガレットっぽいし。 何らかのトラブルに巻き込まれた少年が、謎の組織に捕らえられ、記憶を消され、同年代の少女と共に殺し屋として生きるという話か。 原作ゲームが10年近く前のものという事で、「何故今頃アニメ化?」というのが謎だが、そこは真下監督の事だから、色々と面白い趣向を凝らしてくれるものと期待。
咲─Saki─[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/10深夜(正確には2009/04/11未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、小林立氏が「ヤングガンガン」に連載中のコミック。 未読…なのだが、「瓶詰妖精」でお馴染みの篤見唯子さんがご自身のサイトの日記でかなり前から異常にプッシュしていたので、何となく知ってはいた。
 麻雀を常に±0点であがる、という技能を持つ少女が、麻雀部に入って活躍する話…だと思われる。 公式サイトプロモーション・ムービーは、どうもタダの麻雀ものとは思えないような感じだったが、本編は割と普通(?)な感じだった。 麻雀は、ゲームの進め方と役を少し知っている程度なので、麻雀の内容そのもので勝負されるとついていけないが、これは「アカギ」等と同様にそれ以外の所で魅せてくれそう。 まあ、シリーズ構成の浦畑氏というのは、その「アカギ」や「ストライクウィッチーズ」等でも脚本を担当していたようなので、その二作品を足して割ったような本作品も期待できるかもしれない。
 しかし、カラフルな点棒といい、「赤札」の存在といい、学生時代に他人が打っているのを横で見ていた頃とは色々と様変わりしているようで。 全自動麻雀卓は、知っているのとあまり変わってないみたいだけど。
 (2009/05/23追記) 第7話からEDが変わった。 どちらかといえば、前の能天気な感じの方が好みだったのだが、この一話だけの特別EDではなくてこのままなんだろうか。
ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜[BS日テレ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(BS日テレ・サンテレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/03/27深夜(正確には2009/03/28未明)放映終了。
 カイを連れてギルガメスの塔の頂上に登ったらまた現れたドルアーガを倒して幻の塔に入ったら、影の国でモンスターに追いかけられたり、前作で棺桶から出てきた四騎士に襲われたり、死者の館でアーメイやカリーに再会したり、ようやくニーバとカーヤに追いついたと思ったらヘナロに裏切られたりと色々あった末に、とうとうギルガメスの影を倒したと思ったら、今度はニーバがブルークリスタルロッドの力で女神イシターと戦い始めたりして、そのニーバも何とか倒して大団円、という感じで幕。
 前作で残された謎を全て明かさなければならないという事で、内容的には少し詰め込み過ぎなんじゃないのか(特に終盤が)という気がする。 特に、ニーバを倒す最後の戦いに向かう辺りは駆け足過ぎ。 第3話で「お遊び」している暇があるなら、ニーバがロッドを手に入れてからの戦いをもう少しじっくり描いた方が良かったのではなかろうか。 その辺り、一話一話を観れば面白いのに、シリーズを通してみるとどこかペース配分が悪いような感じがしてならない(読み返すと、前作の感想でも似たような事を書いてるなあ)。 作画や演出の面でも、前作に比べると全体的に今一つだったし、「とりあえず宿題を片付けました」みたいに思える。
 それにしても、この世界の神々というのは、ああいう物理的な攻撃兵器で何とかなるものなのか。 そこが一番の謎だと思う。
 ところで、第3話でネタにされるぐらい負債がかさんでいたゴンゾであるが、ついに上場廃止になってしまうようだ。 ゴンゾの株は以前、まだ1株が20万円弱ぐらいの時(当時はGDH名義だが)に少し買って、若干儲けさせてもらった事もあるので、このニュースは少し残念である。 今後の作品制作にどんな影響が出るかはまだ判らないが、何とか頑張ってほしいところ(<だったらDVDでも買えと言われそうだが…)。

土曜日

極上!!めちゃモテ委員長[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/04テレビ大阪にて放映開始。原作は、にしむらともこ氏が「ちゃお」に連載中のコミック。未読。
 「あなたが北神未海さん。噂のめちゃモテ委員長さんでございますわね」
 「はい
 …このやり取りが思いっきりツボに入ってしまったので視聴継続決定(<おい)。 「めちゃモテ委員長」などという、聞くも恥ずかしい、言われたらもっと恥ずかしいような二つ名で呼ばれて躊躇なく肯定する主人公が気に入った。 他にも、何故か室内に常に薔薇の花びらが舞っている「プリンセス・ローズ・クラブ」(通称が「プリクラ」っていうのもどうかと)とか、「気合」という台詞と共にざっぱーんと波が打ち寄せるとか、ヘンなセンスが可笑し過ぎる。
 こうも妙にツボにハマってしまうと、OPアニメーションが本編映像の使い回しだとか、変に3DCGを使っている(これはどうやら前年度の「きらりん☆レボリューション STAGE3」からのものらしい)せいでキャラの顔が歪みがちになるとか、中の人が無茶苦茶素人くさいキャラがいる(それもどうやらレギュラーっぽい)とかもあまり気にならなくなるというか。
 話としては、「めちゃモテ委員長」こと北神未海が、色々な女の子を「モテ子」に変えていくという感じになるのだろうか。 まあ、変なのは第1話だけなのかもしれないが、とりあえず様子見。
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第257話まで放映。
 遂に6年目に突入した。 放映開始時に小学校に入学した子供が最高学年に達した事になる。 OPがまた初期の曲(のアレンジバージョン)に変わって、心機一転の再スタートといった所だが、やっている事はまあいつも通り?
 原作もまだ連載が続いているようだが、このまま「ドラえもん」や「サザエさん」等のような長寿番組になるのかどうか、まあもう少し付き合ってみることにしよう。 重複している作品も無いことだし。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第64話まで放映。
 年始で放映開始が遅れたり、大相撲中継で放映が無かったりした為、前期から7話しか進んでいないが、残りあと10話かそこらの筈なので、今期中には放映が終わる…かな。 ここしばらくは、概ねハッピーエンドの話が続くのはいいのだが、この第64話のように、保安部員に死者が出ているのにどこかコミカルな話になってしまうのはどうかという気もしないでもない。 エンタープライズ号を乗っ取ってアンドロメダに帰ろうとする侵略者の異星人達を、酒で酔い潰したり、興奮剤を注射したり、色仕掛けでたらしこんだり(当然、担当はカーク船長である)、嫉妬させて冷静さを失わせたりして懐柔(?)しようとする様子はコミカルで笑えるのだが、その前に保安部員(それも若くて可愛い女性の)が一人殺されている事を思うと、「これでいいんだろうか?」と思わないでもない。 まあ、この能天気さが持ち味と言えば持ち味なのだが。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 吾郎が野球のワールドカップ日本代表チームに参加して、決勝リーグに駒を進め(でいいのだろうか。「決勝リーグ」と言う時と「決勝トーナメント」と言う時があったりして、試合の進め方が今一つよく判らないが)、寿也の生き別れの妹が登場した所。 吾郎や眉村等、若者が活躍するというのはいいのだが、他の日本代表選手の方がちょっと情けなく描かれ過ぎかも、という気がする。 雰囲気が悪くなったら若者が盛り立てる、みたいな展開が繰り返されているようで、ワンパターンに陥っているような。 その辺、もう少し描きようがないのだろうか。
 (2009/05/02追記) 第17話からEDが変わった。 全25話という事なので、残り約3分の1という所で何故変更されたのかは謎。 それに「華」が無くなってしまった。残念。
獣の奏者エリン[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 大公の闘蛇「キバ」を死なせてしまった責任を問われてソヨンが刑死、それを助けようとしたエリンは、ソヨンのおかげでアケ村を離れ、蜂飼いのジョウンに助けられて新しい生活を始め、王獣と呼ばれる生き物に出会った所。
 相変わらずイメージ映像で処理される残虐シーンとか、「〜モン」と妙な語尾で喋るコメディ担当キャラ(?)が空気読んでない(ソヨンの処刑の場面にあれは邪魔だろう)とか、多少気になる点はあるものの、概ね丁寧に作られているように思えて好印象。 特に第6話は、ソヨンが引き立てられるまでの時間をエリンと過ごす様子が、穏やかな雰囲気の中にも、ソヨンが既に覚悟を決めていて破滅を予感させる微妙な雰囲気が漂っている感じが凄くよく出ていたと思う。 こうなると、やはりエリンの中の人の演技が今一つなのが気になってくる。 普通の台詞はまだしも、言葉にならないような声の演技(ものを食べる時とか)では力不足が如実に出てしまっている。 もう少し頑張ってほしいところ。
天体戦士サンレッド[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第16話まで放映。
 これはもう、正義のヒーローとか悪の組織とかいう話じゃないし。常時着ぐるみを着ている普通の人間の話と言っても過言ではない。 ただし、天井裏のアレだけは別だが。何なんだアレは。
 2009/06/13放映終了。
 特に大きなイベントがある訳でもなく、予想通りに淡々と終了した。 本当に世界をかけて戦っているのかどうかもよく判らない、正義のヒーローと悪の組織との、妙に庶民的な日常を淡々と描くという、ある意味「みなみけ」に通じるような所はまあまあ面白かった。 「ヴァンプ将軍のさっと一品」のコーナーのように実用性(?)も兼ね備えていたし。 尤も、レシピは全然覚えてないけど(<ダメじゃん)。
真マジンガー衝撃!Z編[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/04テレビ大阪にて放映開始。
 今川康宏監督による巨大ロボットものの代表「マジンガーZ」のリメイク…なんだろうか、これは。 番組表で「大団円」という、まるで最終回みたいなサブタイトルを見た時から妙な予感はしていたが、内容も最終回(それも「本当の戦いはこれからだ!」エンド的な)みたいであった。 某アニメみたいに逆順で放映されるのか、それとも次回から話が始まるのかはよく判らないが、とりあえず今川監督に期待して様子見か。 第1話にしては、今一つ掴みが弱かったような気がするのが少し心配だが…。
ゴルゴ13[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2009/03/28深夜(正確には2009/03/29未明)放映終了。後番組は「ハヤテのごとく!!」。
 同じ殺し屋との殺し合いを仕組んだ富豪達、女スパイ、CIAのカウンタースパイ、テロ組織のリーダー、世界最大の財閥の長、獄中のテロリスト、ハリウッドの巨大組織、勘違いで襲ってきた殺し屋、子供を人質にしたマフィア、実験中のパワード・スーツと、様々なターゲットと戦ってきたゴルゴ13の最後のターゲットは、重傷を負った右手を手術してくれた医者の恩人という、ある意味最も手強い人間だった。 結果的には殺してしまうのだから、左手で撃ったからといって良い訳はないだろうが、ゴルゴが実は義理堅い男だという事を示す、ラストにするに良いエピソードだったと思う。 ルールを破った依頼主の方もゴルゴによって破滅させられる、という形で話のバランスを取っている為か、後味の悪さが無いのが見事。 そういう「バランスの良さ」というのは、シリーズ全体を通して一貫していて、基本的に後味の悪い話というのがあった記憶が無い。 殺し屋が主人公というのに、不思議な事ではある。 第3クール辺りから少し気になり始めた作画のばらつきもさほど大きくならずに済んだし、舘ひろし氏のゴルゴもそんなに悪くなかったしで、結構面白かった。
 それにしても、他作品では当然のように隠される所が丸見せだったり、「本番」もふんだんにあったりするのが許されていたのは、やはり「ゴルゴ13」が「大人向け」だから、なんだろうか。 とすると、他の作品は、深夜枠で放映されていても、やはり未だに「子供向け」という事にされているのか。 これも、何とも不思議な事ではある。
ハヤテのごとく!![テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2009/04/04深夜(正確には2009/04/05未明)テレビ大阪にて放映開始。 テレビ大阪から1日遅れの2009/04/05深夜(正確には2009/04/06未明)BSジャパンでも放映開始。
 2007年4月〜2008年3月に放映されていた「ハヤテのごとく!」の第2期。タイトルの「!」が一つ増えている。 第1話が、ハヤテが執事になってから約1ヶ月後という、第1期の終わりより以前の話になっているので、「続編」という訳ではなさそう。 第1期の日曜午前という時間帯から、土曜深夜に移って、作品のカラーが変わるかどうかがポイントだと思っていたが、それよりも、やはり監督・シリーズ構成・キャラデザイン・制作会社等、メインスタッフが殆ど入れ替わってしまった事の方が心配か。 第2期でスタッフが変わって面白くなった、という例が(知る限りでは)殆ど無いので。
テイルズ オブ ジ アビス[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/03/28深夜(正確には2009/03/29未明)放映終了。後番組は「戦国BASARA」。
 外殻大地降下計画が無事に終わったと思ったら、封じ込めた筈の瘴気が溢れてきたり、レプリカがいっぱい出てきたりして、ヴァンの企みが世界をレプリカで創り直して世界をスコアから解放する事だと判ってルーク達がそれを阻止、ヴァンに捕らわれていたローレライを解放してルークが行方不明になってから二年後にルーク(?)が還ってきた所で幕。
 予想した通り、外殻大地降下作戦の後にも色々あって、イオンや六神将の面々等のメインキャラも結構死んでしまったりと波瀾万丈な物語だった。 ただ、後半に入ってからも物語をじっくり描くという感じではなくて、全体的に物語を消化するのに精一杯だったような印象がある。 話の展開を急ぐあまり、観ていておかしいと感じる場面も少なからずあったし(モースがアニスの両親を人質にしていた所とか。人質を取っているのに、ルーク達が攻め込んできても人質を盾にする事もせずあっさりやられたりして、何かキャラの行動がおかしい)。 また、スコア、ローレライ、フォニム、プラネットストーム等々、専門用語や設定の説明が多くてそれを飲み込むのに苦労したせいかもしれない。 もっとも、その辺はこちらの処理能力が衰えてきたせいかもしれないので、一概に作品のせいとは思わないが。
 それでもやはり、キャラクター達の行動原理(というか動機)には疑問が残る。 六神将達が、ヴァンの企みを知ってなお行動を共にしていた理由にも今一つ説得力が無かったような気がする(特にラルゴの場合、憎むべきはスコアではなく、娘を奪い結果的に妻を死に追いやった王家じゃないのか?)し、アニスとアリエッタとの決闘にしても、どちらかが死ぬまでやる必要があったとも思えなかった(どちらのイオンもそんな事を望む筈がないと両方とも判っている筈なのに、「イオンの為に」と言って戦っているのが凄く不自然に見えた)。
 それに、ラストもかなり微妙というか、還ってきたのがルークなのかアッシュなのか、それとも両者が融合した存在なのか曖昧なままなので、還ってきたからと言って素直に「めでたい」と思えないし。
 そんな感じなので、2クールに渡って結構壮大な物語を展開してきた割には、今一つすっきりしない作品だった。
戦国BASARA[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/04/04深夜(正確には2009/04/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、CAPCOMのPS2用ゲーム。ジャンルは「スタイリッシュ英雄(HERO)アクション」らしい。未プレイ。
 時は戦国時代、実在の武将が登場する時代劇──と言うには、平気で英語を喋ってたりするし、馬にバイクのマフラーみたいな物が付いてたりするし、剣戟でぶつかりあっただけなのに核爆発みたいな事になるしで、史実がどうこうという話ではなく、ただ派手なアクションを楽しめばいい作品のようだ。 原作が「スタイリッシュアクションゲーム」という事なので、ひたすら熱くて爽快なアクションを見せてくれればそれでいいと思うのだが、その意味では、とりあえず第1話は良かった。 ただ、これがいつまで続くのかという心配はあるし、登場人物が多過ぎてごちゃごちゃしそうな感じもあるのだが、さて。
 (2009/05/13追記) 毎日放送から5週間余遅れの2009/05/12からアニマックスでも放映開始。 何度観ても、この派手でおバカな第1話は、本当に可笑しくて楽しい。
 その第1話からして人間離れしたド派手なアクションが見ものである本作品であるが、毎日放送の放映で登場している本多忠勝に至っては、公式サイトのキャラ紹介にある「偉丈夫」などというレベルではなくなっている。
 体が大きいのはまあいいとしよう。
 腕にドリルが付いているのも、まあゼンマイ仕掛けのカラクリと思えば納得もできよう。
 しかし、あのロケット噴射をして空を飛ぶバックパックは、さすがに「中に火薬が仕込んである」とかいうレベルじゃ説明つかないし。
 いやもう、これだけインパクトのあるキャラ(?)が登場してしまっては、この先どんな派手な展開になっても楽しめないのではないのかと不安になってしまう。 大丈夫なんだろうか。
 2009/06/20深夜(正確には2009/06/21未明)放映終了。後番組は「化物語」。
 独眼竜・伊達政宗と武田の真田幸村とを先頭に、各国の軍勢が包囲して安土城の織田信長を討ち取り、また群雄が割拠する時代になって「真の天下取りはこれからだ」というところで幕。
 で、「パーリィはまだ終わらないぜ!」という事で、来年に第2期が始まるらしい。「2010年出陣!」とだけ告知されたので、短くても半年は間が空く事になる。 これも、分割2クール形式だったのね。 最後にちょっと出てきただけで終わってしまった長宗我部や毛利が、第2期では活躍するのだろうか。
 今期では、徳川家康が織田信長の手によって死んでしまったりして、やっぱり史実がどうこうという話ではなくなった。 他に死んだ武将としては、今川義元、北条氏政、浅井長政、松永久秀、島津義弘、明智光秀、織田信長…ぐらいか?  本多忠勝は…あれはどうかよく分からないな。そもそも、本当に人間だったのかどうかも疑問だし。全身サイボーグみたいになって復活するかもしれない。 まあ、パラレル・ワールドと思えばその辺はどーでもいいというか、そもそもそんな「些細な点」を気にするような作品ではないというか。
 「幸村ぁ!」「御館様ぁ!」と拳で語る信玄&幸村の主従どつき漫才とか、謙信の言葉責めで昇天してしまうかすがとか(<おい)のコミカルな所と、武将達の人間離れした戦いの派手なアクションを楽しめたのでよかった。
 ただ、後半は少しワンパターン化してきたような気もする(大量の兵士達が吹っ飛ぶとか、「幻魔大戦」みたいなオーラを出して空を飛んでぶつかって大爆発とか)ので、第2期では、もう少し新鮮味のあるアクションが見たいかも。
 ところで、「BASARA」ってこういう意味だったのか。知らなかった。
続 夏目友人帳[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/04深夜(正確には2009/04/05未明)放映終了。後番組は「アラド戦記〜スラップアップパーティー〜」。
 全体的な雰囲気とか基本的な所は第1期と変わらず、安心して観れる作品だった(第1期の再放送が新型インフルエンザのニュースで取り止めになった、という、ある意味非常に不吉な事もあったが。テレビ東京でアニメの放送が中止されるのは、日本滅亡の危機だとか何とか…)。 ただ、ヒロイン(?)が眼鏡っ子委員長から多軌に移ってきたみたいなのが、個人的には残念(<それしかないのか)。 でも、一番のヒロインは塔子さんかもしれない。 そういえば、夏目はレイコさんの孫なんだから、レイコさんも結婚して子供を残しているという事なんだろうが、その辺の話は無いんだろうか。
 OPで、同じシーンで妖怪が見えていない場合と見えている場合とを見せているが、やっぱり妖怪がいる方が楽しい。 そういった「見えないモノ達」が見え、絆を結べる夏目はある意味うらやましい立場にあると思うのだが、夏目がその事に気付いた時がこの物語が終わる時なのかもしれない、などと思ったり。 原作はまだ連載中らしいので、また続編がある事を期待したい。
アラド戦記〜スラップアップパーティー〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2009/04/11深夜(正確には2009/04/12未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、ネクソンジャパンが運営しているオンラインRPG「アラド戦記」。未プレイ。
 「スラップアップ」(slap up)とは、「豪華な」とか「すばらしい」とかの意味のようだ。 「火山の祟り」とかで、腕が鬼のようになってしまった主人公が、その腕を治す方法を探して旅をする話…だろうか。 ギャグが少し寒いが、良い意味でバカっぽい所がちょっと気に入ったので、とりあえず様子見か。 EDのドット絵アニメーションとPSG音源っぽい(というか、ファミコンっぽいと言うべきか?)音楽が割といい味を出しているかも。
 ちなみに、タイトルは「アラド戦記」と「スラップアップパーティー」とのどちらがメインなのかよく判らない。 タイトルロゴでは「アラド戦記」の方が上で大きく書かれているし、テキストでも上記の表記が多いようだが、中には「スラップアップパーティー ─アラド戦記─」と表記している所もあったりしてややこしい。どっちなんだ。
地獄少女 三鼎[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/04/04深夜(正確には2009/04/05未明)放映終了。後番組は「亡念のザムド」。
 実は既に死んでいたゆずき(母親にかけている筈の電話の向こうには、実は誰も居ないんじゃないか、というのは何となく予想がついたが、まさか本人まで死んでいたとは予想外だった)が、あいに代わって地獄少女になったが、自らの恨みで人を地獄流しにしようとする、というルール違反を犯した為に罰を受ける処だったが、あいが身代わりになってくれたのでゆずきは成仏し、あいは今度こそ永遠に地獄少女をやる事に。 で、最後はやっぱり恨みの連鎖は止まらない(刺された男は地獄に堕ちたのだろうか? まあ、地獄少女の地獄送りだけが地獄行きになるという訳でもないだろうけど)、という、まさしく「憂鬱アニメ」の名に恥じない(?)、ある意味救いの無いラストであった。 いやまあ、これで本当にラストなのかはよく判らないが。 これでまた、いくらでも続編が作れるようになった訳だし。 地獄少女は閻魔あいだけ、という事もなくなった訳で、第1期の「地獄少女 対 地獄少年」、今期の「地獄博士 対 地獄少女」に続いて、いよいよ「地獄少女 対 地獄少女」みたいな話もあり得るのかもしれない(<何が「いよいよ」なんだ)。
 結局、閻魔あいが復活したのは、自分と同じように理不尽な死を強いられたゆずきを、地獄少女になる運命から解放する為だった、という事でいいのだろうか。 だとすれば、ある意味、つぐみと同じ理由だった訳で、人の身のつぐみには出来なかった事をあいが成し遂げた、という形になる。 一旦は地獄少女になったゆずきが、ルール違反を犯して罰を受けるという処まで読んでいた、というのはやや都合が良過ぎるような気もするが、閻魔あいに常識が通用するとも思えないので、その辺は深く考えない方がいいのかもしれない。
 結局、「二籠」で解放された閻魔あいが、また地獄少女として、しかも今度は永遠に解放されない(かどうかはあの蜘蛛次第だろうけど)という事で、やはり「二籠」のラストをある意味で台無しにしてしまったのには違いないと思う。
 ただ、この作品で描かれる理不尽さや、全体的な雰囲気とかは結構好きな所なので、個人的には楽しんで観てしまった。 もし第4期があるとしたら、やっぱりまた観てしまうだろう。
 ところで、一ちゃんは結局どうなったんだろう…? 何も語られないまま終わってしまったような…もしかして、何か見逃しただろうか?
亡念のザムド[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/04/11深夜(正確には2009/04/12未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。
 元々は、PS3の「プレイステーションストア」で配信されていたWebアニメがテレビ放映に回ってきたもの。 米国で2008年7月から、日本では2008年9月から配信されていたとの事なので、ほぼ半年遅れという事か。
 現代の日本っぽい所がある異世界(?)で、普通の高校生の主人公が、自爆テロに巻き込まれたと思ったら、その犯人の少女にヘンなモノを植えつけられて怪人になってしまってさあ大変、みたいな、何だかよく判らない話。 舞台背景も、たくさん出てきた登場人物達の立場とかも説明不足で今一つよく判らない所とか、大道具・小道具・キャラ達の姿や言動等が現実離れしているわりには色々と現代日本っぽい要素が混じっているという中途半端な世界観とかが、いかにもボンズ作品らしいというか何というか。 やたらと動かしていて動画枚数多そうだなあという感じだが、動かし過ぎていてかえって日常的な芝居が不自然に見える所があるのもらしいかも。 これも何となく、「エウレカセブン」とかみたいに、どこかエンターテイメントに徹しきれずに自己完結してしまうような気がしないでもないが、とりあえず様子見か。
 それにしても、半年遅れとはいえ、有料で配信していたものを配信完了後さほど日を置かずに無料の地上波で放映する、というのは、商売的にどうなんだろう。 私が、もしこれを配信でお金を払って見ていたとしたら、正直言ってあまり愉快な気分にはなれそうにないのだが…。
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2009/04/04深夜(正確には2009/04/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。
 2007年4月〜6月に放映されていた「神曲奏界ポリフォニカ」の第2期…でいいのだろうか。 前作で社会人だった主人公達が学生をやっているので、時系列的には前作より前の話になるようだが。
 前作は、作画が残念な出来だった事をはじめとして、色々と「勿体ない」と思ってしまうような作品だったが、今回はどうなんだろう。 とりあえず、前作でいきなり残念な出来だった第1話の作画は、まあ並みの水準になっているように思うが。 でも、ワンマンオーケストラの、あのアクロバティックなというかデタラメなというか、凄い変形の仕方は相変わらずである。
 前作は、個々のエピソードの面白さやキャラクターの魅力はそれなりにあったように思うので、少し期待して観る事にする。 とはいえ、前作がどんな話だったのかというと、実はあまり覚えていなかったりするのだが…(<おい)。
 ちなみに、未だに読んだ事のない原作シリーズであるが、前作放映時より更にシリーズが増えているようだ。 原作はそれなりに人気があるらしい。
 2009/06/20深夜(正確には2009/06/21未明)放映終了。後番組は「NEEDLESS」。
 色々あった末に、「奏世楽器」(てっきり「創世楽器」かと思っていたが、公式サイトによればこう書くらしい)を使って世界を造り直して神になる、とか言ってたテロリストの親玉の企みを阻止し、フォロン達が卒業して幕。 あんな危険な「奏世楽器」を、海に沈んだまま放っておいていいのだろうか。
 既に前作で時系列的に後の話をやってしまっているのに、こういう「世界の運命をかけた戦い」みたいな話をしても、結果は分かりきってるから意外性に欠ける。 せめてその過程には意外性があるかと思えば、結局「デカルチャー」な解決法でコーティカルテが真の力を発揮して終わり、というありがちな話だったし。 最後の決戦でもシーンの繋がりに矛盾(ライカが、上層にいる筈の味方の武器に「下から」突き刺されてしまう、とか)があったりして、今一つ盛り上がりに欠けるというか…。 それに、コーティに「スコア」が仕込まれている事も、その事を敵が知っている事も、エレインドゥースは知っていた(という事は、学院長も知っていた筈である)のだから、敵にコーティを奪われないようにする事を先ず考えなければならないと思うのだが、その点については何も対策をせず、いきなり敵にコーティを奪われる、というのも、世界の命運をかけた戦いの割にはちょっと間抜け過ぎるというか。 皆が歌を歌ってどうこうという辺りも前作のクライマックスと同じだし、世界を造り直そうとするテロリストの親玉とか、その親玉に惚れて盲目的になってる女性とか、前期までやっていた「テイルズ オブ ジ アビス」とネタがモロに被っていたのもマイナス(それほど「ありがち」な話にせんでも、という気が…)。
 そんなこんなで、前作も色々と「勿体ない」所があった作品だったが、今作もやっぱり色々と「勿体ない」所があった。 こういうありがちな話にするぐらいなら、こんな結末の分かりきった「世界の終わり」ネタなんかせずに、前半のように学園モノとして最後まで作った方が、よほどマシだったんじゃないか、という気がする。 前作に比べて作画はずいぶんと良くなっていたので、余計にそんな感じに思えてしまう。
 本当に勿体ない。
戦場のヴァルキュリア[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/04/04深夜(正確には2009/04/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から9日遅れの2009/04/13からアニマックスでも放映開始。 原作は、セガのPS3用ゲーム。ジャンルはシミュレーションRPGらしい。未プレイ。
 第一次世界大戦後のガリア(現在のフランス?)を舞台に、自警団として戦う少年少女達の物語…だろうか。 ヨーロッパや大西洋といった、実在の名称が登場する一方で、ガリアという国名や、冒頭で語られたヴァルキュリアの伝説みたいなファンタジーっぽい要素もあり、また原作ゲームの開発スタッフがかの「サクラ大戦」と同じという事もあって、「サクラ大戦」と似たような感じの話になるのかもしれない(ただ、公式サイトにある「ヨーロッパ」の地図を見ると、ずいぶんと地形が異なるような…。ガリアも、フランスではなくて、オランダかベルギー辺りにあるような…。Wikipediaの記述によれば、その辺りも地域名としての「ガリア」に相当するみたいではあるが)。 キャラクターの影の部分等に手描きのタッチ風の処理がなされていたりするのが特徴的だが、これは、原作で使われている「CANVAS」というシステムによる描画を再現しているっぽい…が、効果の程は微妙。
 それより、ちょっと説明すれば解けるような誤解をずっと引っ張ったりする話の運びには、少しイライラさせられるかも。 「RIDEBACK」の第1話なんかもそうだったけど、人の話をちゃんと聞かないキャラと人にちゃんと話をしないキャラのせいで状況が悪化して話が進む、みたいな脚本が増えてきているような気がするのは本当に「気がする」だけだろうか。 また、屋敷のすぐ傍まで敵が迫っていて、銃弾やら砲弾やらがドカドカ撃ち込まれているのに、何故か呑気に歩いていたり自己紹介していたり、という妙な「緊迫感の無さ」も気になる。 まあ「サクラ大戦」は好きな作品だったので、とりあえずこちらも様子見か(<そんなんでいいのか)。
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2009年7月期

 地上アナログ放送停波・地上デジタル放送完全移行まで2年という事で、「アナログ放送は2011年7月に見れなくなる」みたいなメッセージが目につくようになってきました。 今までも幾つか出ていた事はありましたが、今期からはほぼ全ての作品で出ているような。 4:3レターボックスの作品だと、上下の黒帯の部分にメッセージが表示される為、本編の映像に被らないのはいい配慮ですね。
 一方で、提供のテロップを本編映像に被せて出す作品が増えてきたのは困ったものです。 今までは毎日放送製作の作品に多かったのですが、「真マジンガー」のように、毎日放送製作ではない作品にも見られるようになってきて「何だかなあ」という感じです。 そこまでして、オンエアしたものを保存させたくないのでしょうか。 TBS製作作品のサイドカット映像と並ぶ「要らんことしぃ」だと思います。
 さて、6月の最終週〜7月の第3週(2009/06/25〜2009/07/21)までの間に終了した作品・開始された作品、及び継続作品の7月最初の放映話時点での感想などです。 色々と忙しくてとりあえず書き溜めている間に、結局新番組が一通り始まるまで掛かってしまいました。
 現時点での視聴本数はちょうど40本と、前期よりやや増えた感じです。 月曜日が少し増えてしまいました。 TVアニメの製作本数は減っているという噂ですが、なかなかどうして視聴本数は減らないものです。 何故なんでしょう…?(<観なければいいだけというツッコミは無しの方向で)

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

ジュエルペット[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第14話まで放映。
 今までの騒動を陰で操っていた黒猫のジュエルペット・ダイアナの正体が明らかになった所。 自分の魔法力を強くする為に騒動を起こしているようだが、宝石を集める事ではなく、騒動そのもので魔法力が強くなるのかが今一つ不明。
 で、今のところは、やはり「マイメロ」の二番煎じの域を出ていないような気がする。 何となく「やっつけ」っぽい感じに見える話もあったりするし。 何より、ルビーとりんこが宝石をペットに戻すシーンが、完全なバンクだったりするのは、いくら何でも今時これはどうかと思う。 せめて、りんこの制服の衣替えぐらいには対応してほしい(<それでいいのか)。
 ところで、ダイアナはダイヤモンドのジュエルペットらしいが、これはつまり、外道照身霊波光線?(違)
 (2009/07/27追記) テレビ大阪から約4ヶ月遅れの2009/07/27からキッズステーションでも放映開始。 改めて第1話を観て疑問に思ったのだが、冒頭のホームルームで前にいたショートの眼鏡っ子はもう出てこないのだろうか(<そこかい)。
クロスゲーム[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪・KBS京都) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第14話まで放映。 また、テレビ大阪から3ヶ月強遅れの2009/07/15からキッズステーションでも放映開始。
 光が星秀学園の高等部に進学して野球部に入部するも、全国から集められた一軍とは別のプレハブ組に入り、一軍との練習試合で好投するも敗北、一軍も地区予選のベスト16まで進んだところで敗退した所。
 スパルタ式の特訓をしたりとか、何だかますます「タッチ」みたいになってきたような気もするが、ある意味安心して観れる作品と言えるかもしれない。 でも、野沢雅子さんをネコの声(と、実写パートのナレーションも?)にしか使わないというのは、勿体ないオバケが出そうだ。
 後、今回からEDが変わった。曲は前の方が好みかも。
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST[毎日放送] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。 また、毎日放送から約3ヶ月遅れの2009/07/09からアニマックスでも放映開始。
 「賢者の石」が人間を材料として作られるらしい事が判ったり、何かを探り当てたヒューズがウロボロスの刺青を持つ一味に殺されたり、マスタングがセントラルに異動になったり、アルが「真理」の記憶を取り戻したりと色々あった挙句、ブラッドレイ大総統が実はそのウロボロスの刺青を持つ一味と同様のホムンクルスであり、彼らの仲間である事が(視聴者には)判ったという所。 あの「お父様」と呼ばれていた謎の人物は、容貌からしてエドとアルとの父親のようだが、そうミスリードを誘っているだけかもしれない。
 前作ではかなり気になった「錬金術」だが、今作ではそれ程でもないのは、こちらがいい加減になってきたせいだろうか。
 ただ、「等価交換」と言う割には全然「等価」に見えない事が多かったり(そもそも初めの、アルの魂を練成して鎧に定着させる事とエドの右腕とが何故「等価」なのか、という所からして納得できないし。質量を問題にしている台詞がある割には思いっきり質量が増えているようにしか見えない事をしょっちゅうやってるし)するし、どう見ても何でもアリの魔法にしか見えない「錬金術」を「科学」と言っているのも違和感がありまくりである。
 また、エドの練成を見た敵が、よく「練成陣も無しに!」とか言って驚いているが、それもそんなに大層な事に見えない。 これが、練成の都度いちいち練成陣を描かなければならないとか、練成の内容によって違う練成陣を使わなければならないとかいうのであれば、そんな手間が要らないという事で戦いの時も凄く有利になるし驚くのも判るが、実際には、あらかじめ練成陣を体に描いておいたり、描いたものを身に着けていたりするだけで自由自在に練成をしている訳で、「練成陣無しに練成できる」というのがこの世界的にどのぐらい凄い事なのかが今一つ伝わってこないのである。
 まあ、そういう辺りを除けば、話自体は割と面白いので、とりあえず視聴は継続する事にする。
 (2009/07/12追記) 第15話からOP・EDが変わった。 例によって1クール毎に変えていくのだろうが、番宣CM等からするとこの回から新章突入という事らしいので、1クールとは少しズレた第15話からの変更としたのかもしれない。 EDは新しい方が好みかも。
こんにちは アン 〜Before Green Gables[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。
 アンが、トーマス一家と共にメアリズビルへ引っ越し、少しだが学校にも通い始め、友達も出来始めたという所。
 アニマックスで「赤毛のアン」の放送が始まり、アンが生い立ちを語る回を観たが、今のところは概ね話は合っているようだ。 呼称の違い(トマス→トーマスとか)や、アンの本が母親の形見とされている→貰い物等の細かい違いがあったり、「赤毛のアン」の回想の絵では、性別が語られていなかったトーマス家の子供達に女の子がいたりと、作中で語られていなかった部分での相違があったりするものの、大まかな内容に違いは無さそう。
 ただそうなると、「赤毛のアン」で語られたあの通りに今後も話が進む訳で、それはそれである意味嫌なような。 かなり悲惨な展開になる訳だし。
 まあ、アンはそんな境遇にもめげずに、多少ヘンだが素直で明るい女の子に育っていた訳で、その辺りがどんな風に描かれるのかが楽しみ。
花咲ける青少年[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。総集編が一回入った為、同時に始まった後の「グイン・サーガ」と話数に差がついてしまった。
 花鹿が、夫候補一人目と思われるユージィン、二人目と思われるルマティと出会い、色々あった末に、今度はルマティのラギネイ王国で政変が起きてルマティが国外追放になってしまい、その影で花鹿のバーンズワース家と対立する財閥・ローゼンタール家のカールが暗躍しているらしいという所。
 横柄で自分勝手で偉そうなのに、イケメンで金持ちで地位があれば許される、というのはやっぱり納得がいかない(<そこかい)。 まあ、そういう少女マンガにありがちな点を除けば、話はまあまあ面白いし、キャラもそれぞれ魅力があるしで悪くはないと思う。 ただ、花鹿の「普通の友人代表」的なポジションにいる由依とかは、今のところあまり居る意味が無いような。 この先、物語上で何か重要な役どころになるのだろうか。
グイン・サーガ[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 セム族とラゴン族とを率いたグインが、公女アムネリス率いるモンゴール軍を敗退させ、パロの双子と共にアルゴスへ向けて海へ出たが、嵐で行方不明になってしまい、一方のパロでは、パロのクリスタル公ナリスが、政略結婚を利用してアムネリスを籠絡しようと企んでいたり、今やただのストーカー野郎と化したアストリアスがクリスタル宮への侵入に成功したりしている所。 レムスも変な奴に取り憑かれて嫌な性格になってしまったり、ナリスの弟やアルゴスの連中も登場したりして登場人物も一気に増え、物語は大きく転換しつつある。
 という訳で、話そのものはさすがに面白いのだが、やはり多少ダイジェストっぽい感じがあるし、時々カットの繋ぎが変というか唐突に思える所があったりして、第一印象程には良くない印象である。 特に、ノスフェラスでの戦いでは、集団戦になると途端に動きがショボくなったり、その一方でグインが出てくると「戦国BASARA」みたいにデタラメな強さを発揮してモンゴール兵達を吹っ飛ばしたりして、どうも落差が非常に激しいのも気になってしまった。
 また、原作の第1巻を読み直してみたのだが、アニメでは謎の剣士にやられたオロが、原作ではセムと戦って死んでいるという違いがあったのも気になる。 つまり、この謎の剣士はアニメ版のオリジナルキャラという事になるようなのだが、ただでさえ尺が厳しそうなのに、そんなオリジナルキャラを出していていいのだろうか、という気がする。 というか、あのキャラってそもそもこの後の話にちゃんと関わってくるのだろうか。 関わってくるならこの先もオリジナルの展開がある訳だし、関わってこなければ何の為に出てきたのかサッパリだしで、どちらにしてもあまりよろしくないように思える。 後半が少し不安だ。

月曜日

花田少年史[キッズステーション] D:4:3
 2009/08/10キッズステーションにて2話連続で放映開始。
 元々、日本テレビで2002年10月〜翌3月まで放映された作品で、それが実写映画版の公開に合わせて(?)2006年7月〜8月にかけて、読売テレビの「MONDAY PARK」枠で6話だけ放映されたものを観た。
 当時、「多分読売テレビで放映されるより先に、アニマックスとかで放映されそうだが」等と書いていたが、予想が当たって、読売テレビで全話放映されるより先に、キッズステーションで全話放映される事になったようだ。
 読売テレビで放映された6話分を観ただけでも面白かった記憶があるので、今度の全話放映は実に嬉しい。
【懺・】さよなら絶望先生[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/07/06深夜(正確には2009/07/07未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビから2日遅れの2009/07/08深夜(正確には2009/07/09未明)からKBS京都でも放映開始。
 2007年7月〜9月に放映されていた「さよなら絶望先生」、2008年1月〜3月に放映されていた「【俗・】さよなら絶望先生」に続く第3期。 正確には、「俗」の後に、2.5期としてOADの「獄」がリリースされているが、そちらは未見。 今期は、サンテレビ放映のTVシリーズとしては、初めて地デジの映像が16:9スクイーズになった。 ただ、壁の貼り紙の文字等が凄く小さくなっていて、さすがに読み取れそうにない。 フルハイビジョンの大型テレビなら読めたりするのだろうか。それとも、あれは特に何か書いてあるという訳ではないのだろうか。
 しかし、いきなり通常の16:9より更に上下が狭いサイズ(シネスコ?)になったので、もしかしたら今期はずっとこれでいくのか、と思っていたら、Bパートで16:9に戻ったので少しガッカリ(<おい)。
 でもまあ、作品の内容は相変わらずだったので、その辺は安心できるかも。 句読点が出るのと台詞とのタイミングって、きっちり合わせているのかなあ。 ただ、新房監督は、今期はもう1本監督をやっている作品があるので、掛け持ちで大丈夫かどうかが少し心配だが。
 後、OPの映像が全部今までのサブタイトル画面等の使い回しだったのも残念。 まあ、これは次回からいきなり新しいのに変わったりするかもしれないけど。
青い花[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2009/07/20深夜(正確には2009/07/21未明)BSフジ「NOISE」枠にて放映開始。 原作は、志村貴子氏が「マンガ・エロティクス・エフ」に連載中のコミック。未読。
 高校進学と同時に子供時代を過ごした鎌倉に戻ってきた少女が、その子供時代にいつも一緒に居た子と再会して始まる恋愛物語…と言うと普通の話だが、その再会した子も女の子という事で、百合な話になるようだ。 主人公の女の子が、小さくて形の良い胸を持つ眼鏡っ子、というだけで視聴決定(<マテ)。
 まあそれはともかく、シリーズ構成が「よみがえる空」等で渋い話で魅せる高山文彦氏という所ですごく期待してしまう。 ただ、過去の作品では、こういう恋愛もの(それも女同士というアブノーマルな)は書いていないみたいなので、どうなるのかは未知数か。
 後、上の「【懺・】さよなら絶望先生」と放映時刻が連続している為、「絶望先生」がプロ野球中継の延長等で遅れると重なってしまうのが難点(というか、いきなり5分遅れて被った。21:50まで放映枠を取っているのに延長するってどういう事だ。それもたった5分て。嫌がらせか)。 せっかく、地デジでの「絶望先生」が16:9スクイーズになって文字が読み易くなったと思っていたのに、本作と重なるとアナログで録画しないといけなくなるのである。 困ったものだ。
GA 芸術科アートデザインクラス[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2009/07/06深夜(正確には2009/07/07未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、きゆづきさとこ氏が「月刊まんがタイムきららキャラット」に連載中のコミック。未読。
 原作が4コマ漫画で、美術関係の女子高生達が主役というと、どうしても「ひだまりスケッチ」を連想してしまうが、あちらが「日常描写」を重視していた(ように見える)のに対し、こちらは蘊蓄ネタを重視しているような感じである。 それはそれでネタ的には面白いし、どことなく「だぁ!だぁ!だぁ!」や「デ・ジ・キャラット」を連想させるようなハイテンポの演出が、いかにも桜井監督らしいが、少し一本調子のようにも見えて微妙。 とりあえず様子見か。 観ている間、眼鏡っ子の中の人は能登麻美子さんだと思っていたら、戸松遥さんだったのには驚いたし(<そんな理由か)。
 でも、その主役の眼鏡っ子の眼鏡が常に下にずれているのはどうにもいただけない。 眼鏡ずらしは、いざという時(ってどんな時だ)にやって上目づかい、というのが良いのに。 いつもずらしていたら、趣も何も無いではないか(<そんなにムキにならんでも)。
 後、「MONDAY PARK」枠の常で、放映時刻がちゃんと30分刻みになっていないのが困りものである。 第1話も、1分程後にはみ出していたせいで次回予告が切れてしまった。 この辺り、いい加減何とかして欲しいものだが…。
 2009/09/21深夜(正確には2009/09/22未明)放映終了。
 特にシリーズとしてのヤマもオチも無く終わったが、原作が4コマ漫画でまだ連載中となれば、まあこんなもんかなと思わないでもない。 美術関係の女子高生達が主役という点では同じ「ひだまりスケッチ」とはまた違う、蘊蓄ネタが多い話も毎回それなりに面白かったし。 作中に出てくる「作品」を実際に作った実写映像を使ったりとか、色々と工夫している感じも良かった。 ただ、如月達GA組と、美術部組とで、ある意味主役が2組存在したのは、話のバラエティーが増えるのはいいが、一方で作品全体として散漫な印象になったような気もする。 痛し痒しといったところか(違)。
 ところで、野田(姉)のあの声はいったい…。名塚某とかいう名前だったけど、もしかして、キョージュ役の名塚佳織さんの姉だったりするのか?(と思っていたら本当にそうだったらしい
うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/07/06深夜(正確には2009/07/07未明)毎日放送にて放映開始。 原作(テロップでは「原案」)は、三洋物産のパチンコ「海物語」シリーズ。パチンコはやらない。
 海中に落ちてきた指輪を持ち主に返そうとして、「そら」=陸上にやってきた「海人」の姉妹が、実は振られた男から貰った指輪だったので海に捨てたという「空人」=人間の少女と出会って色々な経験をする、みたいな話だろうか。
 アニメや漫画作品がパチンコの題材に使われる、というのは全く珍しくなくなって、中には「なんでこんな作品が?」と思うようなものまでパチンコ化されていたりするが、パチンコからアニメ作品が生まれる、というのは、もしかして初めてなんだろうか(少し前にも何かあったような気もするが…多分あったとしても観ていないと思う)。 主人公のマリンというのは、「海物語」シリーズのシンボルキャラクターらしい。 周囲の好奇の視線も気にせず、水着(なのか?)姿で堂々とうろつきまわる所が気に入った(<そこかい)。
 それはともかく、監督が、久々に佐藤順一氏という事もあって割と期待していたりする。 公式サイトの「イントロダクション」によれば、どうやらバトルありの変身魔法アクションものになるような感じなのだが、佐藤監督の事だから、「ありがち」なものにはならないだろうと思いたい。
蒼天航路[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第3話まで放映。
 曹操が二十歳になって「北部尉」に就任し、綱紀粛正に辣腕を振るい始めた所。 まだまだ始まったばかりだが、曹操の、高級官吏もものともしない活躍振りがなかなか痛快である。

火曜日

シャングリ・ラ[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 第14話まで放映。
 國子が、遂に「メタルエイジ」の総裁になって、「メタルエイジ」を率いて「アトラス」を掌握する為に戦いを仕掛けたが、「アトラス」の擬態装甲相手に苦戦を強いられ、更に凪子が実は「アトラス」計画の立案者(?)だった事が判って大ショック、みたいな所。
 「ディグマ」と呼ばれている國子・草薙・美邦の3人が、何かの目的の為に生み出された存在らしい事や、蛭子という何やらオカルトめいた存在が「アトラス」の根幹に関わっているらしい事など、色々な謎が錯綜していて着地点が未だに見えない(ついでに、炭素経済についても未だに理解できていない)が、先の展開には何か期待させられる話である。 期待が(悪い意味で)裏切られる事が無ければいいのだが。
 とりあえず、
「秋葉原っていくら? どこに行けば買えるの?」
「ググれ」
 にはフいた。さすがにググっても無駄だと思う。
 ちなみに、擬態装甲というのは、おそらく「クレイトロニクス」の発展形というか、応用例だと思われる。 まあ、空母を一隻丸ごと偽装出来るほどの規模・強度が実現できるのかどうかはかなり疑問だが。
 2009/09/15深夜(正確には2009/09/16未明)放映終了。後番組は「そらのおとしもの」。
 最後は、國子と涼子とのタイマン勝負で國子が勝ち、卑弥呼がのりうつった(?)「ゼウス」も破壊し、メデューサによる核攻撃の危機から世界は救われ、しかしその為に「アトラス」は放棄せざるを得なくなり、地上に私達の「シャングリ・ラ」を作る為の戦いはこれからだ!という國子の決意で幕。 あのラストは、結局「アトラス」は崩壊してしまった、という事でいいんだろうか? 「アトラス」の全住民を地上に避難させたようだったから、そうとしか思えないのだが、その辺の絵が全然無かったので、今一つ何がどうなったのか判らなかった。 でも、「アトラス」が崩壊してしまったら、第8層にあったダイダロスがまた地上に蔓延ってしまいそうだが…。 それ以前に、焼け野原になった東京で、「アトラス」無しでどうやって一千万もの人口を支えていくというのだろうか。謎だ。
 「アトラス」が大量の子供の人柱の上に立っているとか、國子が卑弥呼のクローンだとか、実は「ゼウス」の生体端末(?)だった涼子がその國子に憑依しようとするだとか、終盤に向けて話がどんどんオカルト中心になってきたのには驚いた。 蛭子が「アトラス」の根幹に関わっているらしい、というのはある程度示されてはいたのだが、それはせいぜい物語の「彩り」の一つ程度のものだと思っていたので、実はそれが物語そのものの根幹だという事になると、これはパラダイム・シフトとでも言うような頭の切換が必要になってしまって困った。 オカルトならオカルトと、初めからそう言っておいてくれればいいのに、巨大な多層都市である「アトラス」をはじめとして、炭素経済だの地球温暖化だの格差社会だの擬態装甲だのと、現実的・科学技術的な舞台を見せられていたので、すっかり騙されてしまった。
 まあそれはそれで独特の味わいがあって面白かったが、最終回は少し詰め込み過ぎだったような気がしてそこが残念。 上記の「アトラス」の事もそうだが、香凛が最後の瞬間にメデューサのプログラムを書き換えたとかの辺りも、台詞で説明されただけだったのが今一つな感じだった。 最終回の尺がもう少し長ければ、あるいは最終回の内容をもう少し前の回に振り分けていれば、その辺ももう少し面白く見せられたのではないかという気がする。
 というか、あの世界の日本って、首都圏以外はどうなってるんだろう?  台詞を聴いていると、「東京」というのがやたらと強調されていたから、首都圏以外は何か蚊帳の外だったようでどうなっているのか凄く気になる。 そういう、国家レベル・地球レベルの規模が大きな話をしている割りには、作中で描かれている範囲がアトラスとその周辺に限定されていて妙に狭いという辺りも何か今一つだったかも。
ティアーズ・トゥ・ティアラ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第14話まで放映。
 アロウンが着々と嫁を増やしていく(違…わない?)一方で、帝国側はリディア率いるルブルム兵達が敗北したり、ガイウスが左遷させられそうになって大慌てしてたりする所。
 今回の話で、神と12人の精霊+アロウン曰く「でき損ない」の13人目の壁画が出てきたが、あれはやはり、アロウンがその13人目という事なんだろうか。 で、アルサルが精霊を仇と言うのと合わせると、過去に神+精霊と人間との戦いがあって、アロウンはその時人間側について戦った、みたいな話なんだろうか。
 一方の帝国側では、何だかガイウスが急に小者っぽくなった感じがして、何となく期待外れっぽい雰囲気がしてきた。 前のルブルム兵達も、最初の戦いであれだけ強かったものが、2回目の戦いではえらいあっさり敗北してしまったし。 帝国との戦いが主要な要素になっている(筈の)割には、戦いの描写の面では今一つな感じが拭えない。 2クール目に期待していていいのだろうか。
 (2009/08/12追記) 第19話からEDが変わった。 このタイミングで変わるという事は、もしかして3クール?(違)
東京マグニチュード8.0[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/07/14深夜(正確には2009/07/15未明)関西テレビにて放映開始。 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第16作目。 前番組の「東のエデン」に続いてのオリジナル作品のようである。 なんでも、フジテレビでの初回視聴率が過去歴代トップだった「のだめカンタービレ」を抜く5.8%だったらしい。 「のだめ」のような有名な原作がある訳でもない本作で、何故そんなに視聴率が良かったのかは謎。
 タイトルの通り、東京でマグニチュード8.0の大地震が発生し、お台場に遊びに来ていた姉弟が家(世田谷にあるらしい)に帰ろうと頑張る話…だろうか。 震災で荒廃した街に暴力集団が闊歩したり、そいつらを叩きのめして弱い者を助ける胸に七つの傷がある男が活躍したりするという訳ではないらしい(<何の話だ)。
 番組冒頭でテロップが出たように、どうやら真面目にシミュレーションを行なった防災アニメという色彩が濃いようだ。 協力に、東京消防庁をはじめとして、陸上自衛隊や海上保安庁の名前が並び、更にはインクリメントPといった地図サービスの会社が地図データ協力をしているという事なので、色々と作り込まれているのではないかと思われる。 ただそれだけに、日本の何処かで本当に大地震が発生したら、即放映中止に追い込まれそうな気がして恐い。大丈夫か。
 また、ニュースキャスターとして滝川クリステル氏が出演しているが、これも何か不安。色々な意味で。
 キャラデザインがシンプルというか古風な感じがするものの、ボンズ制作という事もあってか、動きはきっちりしているので手抜きという感じがしないのは好印象。 制作に名前を連ねているキネマシトラスという会社は初耳だったが、どうやら「劇場版エウレカセブン」の制作をボンズから委託されていた所らしい。 で、本作の監督の橘正紀氏は、そのキネマシトラスの人らしいので、制作の中心はボンズよりキネマシトラスの方なのかなーと思ったり。 橘監督は、プロダクションI.G.にいた人のようだ。 監督の趣味で真理(バイク便の人)のバイクに非常に細かな指定がなされているそうだが、見た感じではホンダのCB400SFに見える。 確かに、バイク便のバイクとしては定番の車種だと思うが、オンロードバイクなので、地震で荒れた路面で使うには無理があるような。 今後も登場するのだろうか。
CANAAN[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/07/07深夜(正確には2009/07/08未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、セガから発売されているWii用ゲーム「428 〜封鎖された渋谷で〜」に収録されている、奈須きのこ氏原案のボーナスシナリオらしい。未プレイ。 尚、関西テレビでの基本放映時刻は、公式サイトの放送情報によると火曜日26:05(水曜日2:05)のようだが、ここの枠は毎週のように放映時刻が変わるので、あまり当てにならないのが困りものである。
 タイトルは「カナン」と読む。 アヤシイ女スナイパー、アヤシイ三流ゴシップ雑誌の売れない記者とかけだしカメラマン、PMC(というと民間軍事会社の事か?)のアヤシイ社長とその秘書、被り物を取られると発狂(?)するアヤシイ男達と彼等を集めているらしきアヤシイ男女、その男達を殺している別のアヤシイ男達、「蛇」と呼ばれているアヤシイ組織の女ボス(?)等々、第1話からアヤシイ様々なキャラが一気に登場して訳が判らないが、公式サイトのキャラ紹介を見ると、対立する2つの組織とそれ以外、という感じに分類されるようだ。
 とにかく、祭りの群衆の描き込みとアクションが、劇場版かOVAの作品並みに凄い。 制作が「true tears」のピーエーワークスという事もあってか、はたまた「ストレンヂア」で見事なチャンバラ劇を描いてみせた安藤真裕監督だからか。 いきなりこんなに手間を掛けて息切れしないかが凄く心配。
 一方、原案が奈須きのこ氏という事で、過去作品の主人公達と同様、本作の主人公のアヤシイ女スナイパーのカナンも特殊な能力(共感覚)を持っているという設定らしい。 しかし、現実の共感覚はせいぜい2つぐらいなのに対し、このカナンの共感覚は五感全てという辺りが極端だ。 という事は、何かを見ると、同時に音が聞こえ、匂いがし、味を感じ、触覚まで感じるという訳の判らない事になりそうだが、こんなのをどうやって表現するのだろう。
 その奈須きのこ氏の過去作品をアニメ化したものは、正直言ってどれもイマイチだったのが少し不安だが、とりあえず様子見か。 この第1話のアクションが維持できるのであれば、それはそれで凄いし。
 ところで、かけだしカメラマンが持っていたのはカメラは、最近マイクロフォーサーズ規格のデジタル版も発売された、オリンパスのペン(モデルになったのは、カメラに「PEN-AT」と書いてあった所からして、おそらくPEN-FTだと思われる)のようだ。 ペンはハーフカメラなので、普通の横位置の写真を撮る場合には、カメラを縦に構えなければならないのだが、その辺もしっかり描かれていたようである。 でも、芸術性を求めるような写真家や、合理性のある理由(例えば、バッテリーの充電もままならないような辺鄙な場所へ行くとか)があるならともかく、単に思い入れだけでフィルムカメラを、しかも画質的に劣るハーフカメラを使うというのは、今時のプロのカメラマンとしては致命的な欠点のような気がするのだが、そんな事はないのだろうか。 謎だ。
夏のあらし![テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/06/30深夜(正確には2009/07/01未明)放映終了。
 あらしの存在のエネルギーを狙っていた加奈子とやよゐとも和解して、また平和な夏休みが戻ってきたという所で幕。 最後のエンドカードに“I'll be back”と書いてあったように、どうやら第2期の製作が決まったらしい。 原作がまだ連載中らしいので、ネタ的にはまだまだストックがあるのだろうが、第1期はこれはこれである意味完結してしまっているので、第2期はどんな話になるのだろうか。
 それはともかく、初めに想像していたよりシリアスな話だったのは意外だった。 ただ、それはそれで今度は新房監督お得意の様々な「お遊び」が少し鬱陶しく感じるところもあったりして、少し微妙な按配だったようにも思う (お遊びといえば、風見鶏の代わりに「地デジカ」らしきものが乗っていた事があったが、「二次創作禁止」「無断掲載には厳しく対応していく」とか言われていたのに大丈夫だったのだろうか)。
 しかし、タイムパラドックスに関する考察が意外と真面目にされていたのはなかなか面白かった。 あらしの「人助け」に関しては、結局それ自体が因果律の中に組み込まれているという事にしてパラドックスを回避したが、あの「賞味期限切れの牛乳を過去に持っていって、賞味期限前の牛乳と取り替えてくる」という話は、題材がごく身近な物なだけに、考えると昼も眠れなくなりそうだ(<マテ)。
 それにしても、あのOPや次回予告の紙芝居風の話には、結局どういう意味があったんだろう…?
宙のまにまに[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/07/07深夜(正確には2009/07/08未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、柏原麻実氏が「月刊アフタヌーン」に連載中のコミック。 初めの数話を読んだが、「アフタヌーン」自体が積ん読状態になっている為、最近の話は知らない。
 タイトルは「そらのまにまに」と読む。 子供の頃に暮らしていた街に高校生になって帰って来た少年が、その子供時代にさんざん引きずり回された年上の女に復縁を迫られ泣き落とされてやむなく天文部に入部して苦労する話(違)。 EDのテロップで、キャスト・スタッフの名前の後に付いているのは、それぞれの誕生日の星座のマークか?
 「アフタヌーン」付録のDVDで、監督が「初めは、星空を(他の作品と同じように)適当に描こうとしていたが、それではダメだという事が判ったので、(時期や方角なども考慮して)本物の通りにきちんと描くようにしたが凄く大変」みたいな話をしていた。 実際の画を見ると、オリオン座やカシオペア座、はくちょう座等、形が判り易い星座は確かにきちんと描かれているように見える。 EDには「協力」としてアストロアーツとかが載っているので、「ステラナビゲータ」等の天文シミュレーションソフトを使えば本物の星空ぐらい簡単に描けそうな気がするが、それを背景として取り込むのが難しいのかもしれない。 もしかして、シミュレーションで表示させたものを、いちいち手描きで描き直していたりするのだろうか。それだと確かに大変そうだが。
 それはともかく、こういう「普通」の文化部系ラブコメというのも、もしかしたら結構久し振りに観るような気がするし(高校の部活もの、もしくは高校生のラブコメ自体は結構あったけど、「高校」「部活」「ラブコメ」の三拍子揃った作品は、少なくとも私が観ていた中には無かったような…「ホスト部」はちょっと「普通」とは言い難いし、強いて言えば運動部系ながら「クロスゲーム」があるが、あれは何か「あだち充もの」という感じがして、やっぱり「普通」じゃない気がする)、監督は「スクールランブル」第1期の高松信司氏だしで、割と期待していたりする。 ただ、原作のストックが結構ありそうな割には、1クールしかないという尺の短さが少し気になるが、まあこの辺は最近のTVシリーズでは仕方のない所か。
 2009/09/22深夜(正確には2009/09/23未明)放映終了。
 色々あった末に、新年度に変わって部長が卒業、美星が新部長になって、また新入部員を募集するという所で幕。 第1話と同じシチュエーションで締めるというのは、連載中の作品の締め方としては結構綺麗な方ではなかろうか。 でも、あの路万部長に、あんな美人の近江さんが言い寄ってくるというのは納得いかない(<マテ)。 近江さんと言えば、天文ネットワークに招待するだけなのに何故わざわざビデオメール?と思ったが、あれは路万部長に自分の姿を見てもらいたいからだったのね。
 という訳で、「清く明るい青春ラブコメ」(だったかな?)という謳い文句通りの作品だった。 「今時の高校生でこれはないだろう」と思うぐらい、美星があまりにも「子供」だったり、朔の台詞がクサ過ぎたりする辺りは少し気になったが、まあ若いんだからしょうがないかという感じで何とか許容範囲。 また、明るく楽しいだけじゃなくて、天文部という、夜間の活動がメインになる部活での問題点とかにもきちんと踏み込んで扱っていたのも好印象。 監督が「凄く大変」と言っていたのが報われたのか、星空も妙にデフォルメされずとも美しいものに仕上がっていたと思う(ただ、こういう星空のような濃紺の背景の映像というのは、アナログ放送で見るとノイズが凄く目立った。たとえ超額縁放送でも、デジタルで見た方が良かったかもしれない)。
 後、EDの星空やキャラの服装が、作中の季節に合わせて春夏秋冬それぞれのものに変わっていた事に、後半になって秋バージョンになってから気が付いた。 芸が細かい。
 ただ、提供画面で「別の話(えいぞうとくてん)」をちらつかせるのは、ちょっと商売っ気を出し過ぎじゃないかという気はする。 まあ、本筋にはあまり影響が無いエピソードばかりみたいだから別に観なくても問題無さそうだけど。 それに、裸やぱんつを、湯気や謎の発光現象等で隠して放送し、DVDでは見せるとかするような作品に比べたら遥かにマシかもしれない(<そこかい)。

水曜日

イナズマイレブン[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第39話まで放映。
 イナズマキャラバンで全国行脚をしながらメンバーを集め、遂に宇宙人──エイリア学園のチーム・ジェミニストームに勝ったと思ったら、彼らは実は二軍で、今度は一軍のチーム・イプシロンが登場し、更に脱走した影山が真・帝国学園を作って挑戦してきたり、謎の老人が登場してきたりして、一体この先どーなるんだという所。 「皇帝ペンギン」がいきなり「2号」なのは何故なんだろうと思っていたが、やっぱり「1号」があったのね。 それに、OPで、ジェミニストームのレーゼとイプシロンのデザームの他に、もう一人シルエットになっている奴がいるので、少なくとも宇宙人側にもう1チームあるのは確からしい。 また、今回、宇宙人の本拠地が大阪にあるという事だったが、地図からすると、ユニバーサルスタジオジャパンの近くに見える。
 さて、案の定、影山と宇宙人とは、どうやらあの謎の老人を通して繋がっている感じだし、イナズマイレブンの監督になった瞳子も何か隠している感じだしで、一体どう決着をつけるつもりなのか、ますます混沌としてきた。 新しく加入した吹雪は、「OOガンダム」のアレルヤ・ハレルヤみたいな二重人格みたいだし、豪炎寺が(またもや!)妹絡みの問題で離脱したのに加え、染岡まで怪我で離脱と、元々の雷門イレブンもどんどん減っていくし。大丈夫なのか。
 それにしても、宙に浮くスタジアムに続いて、影山のあの潜水艦はまた凄いオーバーテクノロジーの産物に見える。 何せ、サッカーのフィールドと観客席まで内蔵されているのだから。 サッカーのフィールドは、長辺105m・短辺68mあるそうだが、すると、フィールドと艦体との見た目の比率からして、あの潜水艦は全長1,000m・全幅200mぐらいはありそうだ(という事は初代の「マクロス」とほぼ同じ?)。 巨大潜水艦として真っ先に思いつく、ロシアのタイフーン級原潜でも、全長172.8m・全幅23.3mしかない。 かの宇宙空母ブルーノアでさえ、全長は360mという設定のようだから、もしかしたら、この影山の潜水艦は、アニメ史上でも最大の潜水艦なのかもしれない。 あまりそうは見えなかったような気もするが。
タユタマ ─Kiss on my Deity─[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/06/24深夜(正確には2009/06/25未明)放映終了。後番組は「プリンセスラバー!」。
 何だかんだあった末に、「三強」の鵺と鳳凰とは仲良くなり、最後の応龍との戦いもましろとアメリとの仲裁で有耶無耶のうちに終わったものの、ましろは、その際に力を使い果たした上に裕理の退魔の力の所為で消滅の危機に陥り、裕理と結婚式を挙げて、裕理の力で一つになって、何故か街が水没している未来で再会した…という事なんだろうか。 「裕理の力で一つに」というのが具体的にどういう事なのかとか、あの最後に出てきた二人は裕理とましろ本人なのか(ましろはともかく、裕理まで力のおかげで不老長寿になったという事なんだろうか)、それとも二人の子孫(というか生まれ変わり)なのかよく分からないとか、結局人間と太転依との共存はどうなったんだろうかとか(最後のシーンに二人以外の人間も太転依も居る気配が無いのが気になる)、色々とスッキリしない所の残ったラストだった。
 スッキリしないと言えば、中学時代にアメリが裕理に電話の着信拒否をする程冷たくしていた、その理由も明かされないままだったのもそうだ。 最終回で、アメリが「いっそ嫌いにさせるのも優しさのうち」とか言っていたので、裕理が自分を嫌いになるように振る舞っていた、という事なのかもしれないが、だとしても、そもそもそのように振る舞う理由が謎である。 ゆみなが裕理を慰めていたのを見て、今回のように「諦めて」しまっていた、という事なんだろうか。
 という訳で、最後の方は何だかモヤモヤしたものが残ってしまった。 鵺や鳳凰の話が笑い話で終わったので、てっきり応龍もそのようなオチになるのかと思っていたら違ったのは意外であった。 ナベシン演出の回のようにコミカルでテンポの良い話があったりして結構楽しめたのだが、ラストのスッキリしない感じは残念だった。
 ちなみに、裕理のバイクはカワサキのゼファーのように見えるが、今一つはっきりしない。 裕理自身が「ゴコイチ」と言っていたからノーマルの形をしていないかもしれないし、そもそもOPの中ですらマフラーの位置が変わったりするぐらい変幻自在なので(<おい)。 また、アメリが裕理を誘って観に行こうとしていた「ターンなんちゃら」という長いタイトルの映画の元ネタは、「Turn8 ラグナセカの青い空」という、二輪レースの最高峰と言われるMotoGPのドキュメンタリー映画である。 「ラグナセカ」というのは、MotoGPのアメリカGPが開催されるサーキットの名前で、「Turn8」というのはその第8コーナー、通称「コークスクリュー」と呼ばれている物凄い落差を誇る有名な下りコーナーのこと。 本作中でも「単館系でしか公開されなかった」云々という台詞があったと思うが、実際この「Turn8」もそうだった。 元のゲームかアニメかは判らないが、こんなバイク乗りしか知らないようなマイナーな映画をもってきたり、裕理がバイクを停める時のシフトペダルの操作を妙にリアルに(何回か下に押し下げてローに入れ、最後にチョンと1回上げてニュートラルにする)やってたりしていた所を見ると、スタッフに結構なバイク好きがいるに違いない。
プリンセスラバー![サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/07/08深夜(正確には2009/07/09未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、Ricottaから発売されたWindows用18禁ゲーム。PS2版も発売される(された?)らしい。未プレイ。
 ごく普通の一般庶民として暮らしていた主人公が、両親が亡くなった途端に、某国の王女様を悪漢の手から救ったり、母方の祖父が物凄い大富豪だったり、その祖父の養子になったり、本物のメイドさんに会ったり、許嫁が出てきたりしてさあ大変、という話(<どんな話だ)。 そういう、美少女がいっぱい出てきてラッキー、みたいな話の一方で、両親が実は(おそらくは祖父の跡目争いの為に)殺されたのだと知って、その仇を探すという話もあったりするようだ。
 某国の王女様が普通に公道を馬車で走ってたり、その王女様を襲った悪漢達が、特に暴力団風にも見えないのに当然のように拳銃を持ってたりと、何だかよく判らない世界観の話だが、まあまあ面白そうではある。 作画に何か妙なクセみたいなものがあるので、この「GoHands」という制作会社がどういう所なのか気になっていたのだが、どうやら、かのサテライトの大阪スタジオから独立したメンバーが作った会社で、本作が初めての元請制作となるらしい。 監督の金澤洪充氏も、どこかで見た名前だと思っていたら「エマ」や「マクロスF」で少し演出をしていた人で、後は「しゅごキャラ!」シリーズ(私は未見)で主に絵コンテをしていたらしく、やはり本作が初監督?
 まあ、基本的には、エロゲ原作ものらしく(?)ハーレム的なラブコメになりそうなのだが、何か妙に気合いが入っている感が滲み出ている所が気に入ったので、とりあえず様子見か。
 でも、やっぱりぱんつを謎の発光現象やら黒い影やらで隠すのは潔いとは言えないだろう。 描くなら見せる、見せないなら描かないという、キッパリとした覚悟を見せてほしいものである(<何を力説しているのだ)。
 というか、今期では「化物語」等隠していない作品もある訳だし、いつの間にか毎日放送よりサンテレビの方が規制が厳しくなってしまったのだろうか。 「らいむいろ」を夕方6時台に放映していた局とは思えない。サンテレビは堕落した(<マテ)。
 …などと思っていたら、ネット配信のアニメワンでも同じだったので、サンテレビが堕落した訳ではなかったようだ。 考えてみたら、前期の「クイーンズブレイド」などでも同様だった訳だし。 噂によると、AT-Xですら修正版だったらしいので、堕落したのはアニメ業界の方だったのか(<だからマテ)。
 2009/09/23深夜(正確には2009/09/24未明)放映終了。
 色々あった末に、有馬を陥れようとしたハルトマンの企みを防ぎ、また皆で楽しい学園生活に、みたいな形で幕。 哲平が明確には誰ともくっつかなかった訳だし、一応ハーレムエンドという事になるのかな?
 まあ、基本的にコメディ路線だったのは良かったのだけど、それだけに、ハルトマン関係の陰謀の話は少し違和感があったかも。 哲平の両親がそんな陰謀の為に殺されていた、というのは、この世界観ではちょっと重過ぎる気がする。 それ以外に人死にが出なかった(殺されたと思ったら実は生きていた)ので、ギリギリセーフといった感じで何とか収まったかな、という感じであった。
 それと、やはり「隠し方」が下品だったのがどうしても気になる。 温泉の話などは、局部にボカシを入れるという、殆どAVのようなやり方だったし。 何話かは忘れたが、シャルロットがネグリジェ姿でベッドダイブしたシーンでは、まくれたネグリジェの下が真っ黒で、まるで黒いレオタードか何かを着ているかのようになってしまっていたし。 隠すなら隠すで、それをネタとして楽しめるぐらいもっと上手くやってほしいものだし(例えば「ふもっふ」のように)、それが出来ないのなら潔く見せるか、そういう絵を描かないかすればいいのに。 困ったものだ。

木曜日

初恋限定。[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2009/07/16深夜(正確には2009/07/17未明)キッズステーションにて放映開始。 原作は、河下水希氏が「週刊少年ジャンプ」に連載していたコミック。未読。 前期(2009年4月期)に、BS11で放映(とネット配信)されていたのが、四半期遅れでキッズステーションにやってきた作品である。
 タイトルは「ハツコイリミテッド」と読む。 番宣CMによると、様々な少女達の初恋の瞬間を描くオムニバス・コメディという事らしい。 どこかで見たような感じだと思っていたら、原作者が「いちご100%」の人だった。 「いちご100%」は、あまり面白くなかったので早々に切ってしまったが、こちらはコミカルな話でテンポも良いし、とりあえず様子見。
 ちなみに、キッズステーションでは、この木曜日深夜の放映では、夜中の0時からと4時からの2回放映されている。 一応、最速の0時の放映に合わせてこの位置に記述しておくが、他の作品と重なる等、都合が悪くなれば4時の回に変えるかもしれない。
涼宮ハルヒの憂鬱[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第14話まで放映。
 今のところ、新作は上記の第8話と、最新の3話の計4話となっている。 最新の3話「エンドレスエイト」は、夏休み最後の2週間を延々と繰り返すという、押井守氏の「ビューティフル・ドリーマー」を連想させるような話。 正直言って、キョン達が「繰り返し」に気付いたがまた繰り返してしまう、という全く同じ話を2話も繰り返すのはどうかという気がする。 まさか、「繰り返し」の記憶を全て持っているという長門の気分を視聴者にも味わえ、という意図なんだろうか。 第1期でも、全然動かない長回しのカットがあって、それは「普段の長門の様子を描いた」とか何とか言っていたような気がするが、それと似たような感じに見える。 しかし、そういう何の工夫も捻りも無い演出って、いくら絵を使い回ししていないとはいえ、手抜きにしか思えないが。
 ネット上で感想を少し見ていたら、「『3番テーブルの客』のアニメ版をやりたいんじゃないか?」というものがあった。 このドラマ自体は観た事がないが、リンク先のWikipediaの説明を読んで、なるほどそういう事なのかもしれない、とも思った。
 が、だからといってそれで面白いかというと、そういう訳でもない。
 人間の役者が演じる実写ドラマだと、違う役者が演じればそれだけで違うものになるだろうし、役者自身の個性の違いを楽しむという事もできようが、同じデザインのキャラ・同じ声優が演じるアニメでは、そういう「役者の違いによる面白さ」というのが無い分、演出の違いというのは実写ドラマ程には感じられないと思う(し、実際感じられない)。 また、スタッフにしても、所詮は京都アニメーションという一つの会社の中の違いに過ぎない上、今は、昔の作品(例えば「うる星やつら」や「超時空要塞マクロス」等)のように、作画スタッフの違いによる特徴もあまり出ないようになって均質化されている(し、実際この「エンドレスエイト」でも各話であまり差異は無いような…)ので、余計にそういう違いが感じられなくなっている訳だし、なかなか実写ドラマのようにはいかないと思う。
 まあ、これも推測であって、実際のところ何を意図してこんな事をしているのかはサッパリなのだが。
 それはともかく、第1期の放映終了時(2006年7月期)に、押井氏の様々な作品とネタが被っている事を挙げて、「原作者やアニメスタッフは押井守氏のファンだ、と言い切ってもいいだろう」等と書いたが、またぞろネタが被ってきた。 ここまでくると、もう絶対にそうに違いない(<そうなのか?)。
うみねこのなく頃に[KBS京都] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2009/07/02深夜(正確には2009/07/03未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から4日遅れの2009/07/06深夜(正確には2009/07/07未明)からサンテレビでも放映開始。 原作は、「ひぐらしのなく頃に」でお馴染みの竜騎士07氏によるWindows用のビジュアルノベル…でいいのかな? 未読(未プレイ)。
 私有の孤島に集まった大富豪の一族、嵐で閉じ込められる人々、財産争い、魔女の伝説等々、古風でオーソドックスなサスペンスやミステリーものっぽい舞台や登場人物達だが、そこはそれ、「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07氏原作という事だから、どんな仕掛けが施されている事やら。 監督・今千秋氏、シリーズ構成・川瀬敏文氏、アニメーション制作・スタジオディーンと、メイン・スタッフもアニメ版「ひぐらしのなく頃に」と同じ面子が揃っているし、キャラクター達も実に「濃い」連中ばかりだしで、本作にも期待したい。
 しかし、「漢字をあてがっていればいいってもんじゃねーだろ」とツッコミたくなるような、キャラクター達のあの凄い名前の数々はいったい…。
バスカッシュ![毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 ダン達のチーム・バスカッシュが、OCBのチャンピオンシップで優勝し、「月」への切符を手に入れたところ。
 中盤の折返点まで来て、今度は「月」を舞台にした新展開に突入しようかという所なのだが、やはり今一つパッとしない印象がある。 美術、特に建物の造型とかは、「さすがフランス人」とでもいうような、従来の日本のTVアニメのそれとは一味違う感じで非常に面白いのだが、ストーリーというか、演出というか、そういう辺りがどうも盛り上がりに欠けるような。
 さて、公式サイトの告知にあるように、監督交代が行なわれたようである。 OPの「監督」の表記では、第10話ぐらいから板垣伸氏と佐藤英一氏との連名になり、この第14話からは順序が逆になって佐藤英一氏が板垣伸氏の上に書かれるようになった。 また、(私の見落としでなければ)「チーフアニメーター 平田雄三」の記載が消えているようだ。 以前のGiGaZiNEの記事の内容が裏付けられた、と考えてよさそうである。
 それにしても、佐藤英一監督×サテライト制作と言えば「キスダム」であるが…いきなり裏返ったりしないかどうか(<何がだ)、ちょっと心配。 今感じているモヤモヤしたものがスッキリ晴れるような展開を期待したいものなのだが、さて。
 後、今回からOP・EDが変わった。 曲自体は、どちらかといえば前の方が好みの感じだが、慣れればまた印象も変わるかもしれないのはいつもの事である。
けいおん![毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズU(BS-TBS)
 2009/07/02深夜(正確には2009/07/03未明)放映終了。後番組は「大正野球娘。」。
 2年生の冬まで進んだところで幕。ラス前の回を最終話とし、ラストの回を番外編としていたが、正直言ってどういう意味があったのかは謎。 時系列的に繋がっていないという訳でもなかったし。まあ、物語的には学園祭の方が盛り上がるとは思うけど。
 当初気になったくどい作画も、第2話以降はそれ程気にならなくなったし、基本的にコメディ調の所はテンポも良くて面白かったのだが、時々妙にシリアスな話になる所があって、それがコメディ調の所と今一つバランスが取れていないように感じる辺りは、何となく「フルメタTSR」を思い出させる。
 例えば、律が風邪で部活に出てこなかった時に、電話で理由を確認するとか何もしないうちからいきなり代わりのメンバーを探すとかいう話を出してくるとか、何でそんな先走った話にするのか、今までのお気楽極楽な話から見ると無茶苦茶浮いてるというか、無理矢理シリアスな話に持って行こうとしている感じがあからさまに見えるようで、何だかなあと思ってしまった。
 他にも、シリアスな話になるとどうも取ってつけたような感じ(というか、基本がコメディなのに妙にリアリティを出そうとしているような。 現実的に考えると矛盾があったり(音楽系の部が他にもあるのに音楽室を独占・私物化してたりとか)、とてもあり得ない事が起きたり(ロクに練習した事も無い妹や先生がいきなり他のメンバーとまともに合わせられるとか)するような作品で、下手に「リアリティ」を持たそうとしても…)があって、その辺、シリーズ構成が吉田玲子氏という事で脚本的には安心できると思っていただけに、残念というか、少し期待外れだった。
 この、作品の基本をギャグもしくはコメディに置くのか、それともシリアスに置くのかという辺りのバランス感覚が、どうもいつも合わないのは何故なんだろう。 やはり、京都アニメーションとは相性が悪いのだろうか。
大正野球娘。[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-TBS)
 2009/07/09深夜(正確には2009/07/10未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、トクマノベルズEdgeから刊行されている神楽坂淳氏の小説。未読。
 タイトルの「。」は、やはり「モーニング娘。」に倣っての事だろうか。 大正(「正」ではないらしい<何の話だ)時代末期、ふとした事から男子と野球の試合をする事になった女学生達の奮闘を描く話…だろうか。 監督が池端隆史氏、アニメーション制作がJ.C.STAFFという「ぽてまよ」スタッフという事もあってなのか、女の子がコロコロとした感じで可愛いのはさすがという感じである。 スポ根になるのか、はたまたコメディになるのかは判らないが(冒頭のシーンを観た時は、ミュージカルなのかと思った)、とりあえず様子見か。
 ところで、TBS製作の作品は、今期もまだ地上波のサイドカットを続けるようだ。 こういう所に端的に表れている、視聴者を軽視するような姿勢が、現在の経営難の一因になっているのではないのだろうか。 いい加減にしてほしいものである。
 (2009/07/26追記) 毎日放送から16日遅れの2009/07/25深夜(正確には2009/07/26未明)からBS-TBSでも放映開始。 例によって、BS-TBSではサイドカットされていない16:9の映像になっているが、相変わらず土日の視聴本数が多過ぎる為、視聴は木曜日深夜のままで継続する事にする。 まったくTBSは…。
クイーンズブレイド 流浪の戦士[サンテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2009/06/25深夜(正確には2009/06/26未明)放映終了。後番組は「狼と香辛料II」。
 色々あった末に、女王の城までやって来たレイナ達の前に沼地の魔女の手下達が立ちふさがるが、何とかこれを撃退し、いよいよクイーンズブレイドの本番が始まる、という所で幕。 思いっきり「真の戦いはこれからだ」エンドだったが、どうやら第2期の製作が決まったようだ。 いつ決まったのかは判らないが、3ヶ月後の今年10月から放映予定という事は、当然放映終了前には決定されていた筈なので、最終回の終了時にちゃんと告知してほしかった。
 それはともかく、やっぱりちちとしりとぱんつのアニメで、更にやはり謎の発光現象やら影やら湯気やら霧やらが画面を占領していてよく見えない(<何がだ)という、しっかり予想通りの作品だった。 AT-Xの放映ではよく見えていた(<だから何がだ)らしいが、これは、レーティングの問題か、それともお金の問題か、多分両方なんだろう。 でも、「ゴルゴ13」はよくて本作はダメ、というのは、やはり今一つ納得できない処である。
 ただ、第1話のちち爆裂をはじめとして、エルフの「はいてない」ネタや、武器屋の眼鏡っ子ママのバカでかいちちに埋もれる子供等、しっかりギャグにして見せていたのは面白かった。
 しかし、第2期は、真面目なバトルがメインになりそうなので、そういうギャグはあまり期待できないかもしれない。 だとすると、果たして見所があるかどうかが心配である。うーむ。
狼と香辛料II[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/07/09深夜(正確には2009/07/10未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビから1日遅れの2009/07/10深夜(正確には2009/07/11未明)からKBS京都でも放映開始。 今期は、サンテレビの地デジの映像が16:9スクイーズになった。
 2008年1月〜3月に放映されていた「狼と香辛料」の第2期。原作は相変わらず未読。 放映に先だち、「第0幕」がビジュアルノベル「狼と金の麦穂」の付属DVDに収録されているらしい。そちらも未見。
 話の内容としても、第1期のそのまんまの続きのようだ。 ホロとロレンスとの夫婦漫才も相変わらずだし、ホロが堂々と裸身を晒す所も相変わらずで何より(<そこかい)。 謎の発光現象やら黒い影やらでコソコソと隠すような他の作品は見習うべきである(<そこしかないのか)。
 メイン・スタッフは第1期とだいたい同じようだが、キャラクターデザインの人が黒田和也氏から小林利充氏へ、アニメーション制作がIMAGINからブレインズ・ベースとマーヴィージャック(って初めて見る名前だと思ったが、「ゴルゴ13」に参加してたりしていたようだ)へ、それぞれ変わっている。 そのせいか、ビジュアル的に多少派手になったような印象もなきにしもあらずで、特に公式サイトのキービジュアルのホロなどは別人のようだったが、実際に始まってみれば殆ど違和感は無くて一安心。 耳や尻尾の「演技」も健在だし、いきなりホロに騙された一目惚れした若い商人が千葉紗子さんだしで、今期も楽しみである。
 ただ、OP・EDの曲は、第1期のものの方が好みかも。特にEDは、第1期の「リンゴ日和」が良過ぎた。
PandoraHearts[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズU(BS-TBS)
 第13話まで放映。
 「パンドラ」と「バスカヴィル」という2つの組織(勢力)があって、共に「アヴィスの意志」という存在を手に入れようとしていて、その為に「パンドラ」は、アヴィスの住人である「チェイン」と契約を交わした人間「違法契約者」達を狩っていて、主人公の少年オズもまた「チェイン」であるビーラビットことアリスと契約を交わした「違法契約者」になってしまって、でもアリスの力は特別なので「パンドラ」に加わって、失われたアリスの記憶を探す事になって、というのがここまで明らかになってきた話。 最初に出てきた、あの「AKIRA」みたいなシーンは、100年前に起きた「サブリエの悲劇」という事件らしい。
 こういう舞台背景や謎が明らかになってきて、まあまあ話は面白くなってきた。 基本的な話の組み立て方というか、そういう舞台背景や謎を明らかにしていくタイミングが上手いのか、結構話に引き込まれる感じがする。 あの、デカくて黒くて硬そうな黒ウサギが、力にリミッターがかかると何故あんな可愛い女の子になるのかは物凄く納得がいかないが(<おい)。
 後、敵方の一人であるツヴァイという奴と、「パンドラ」側のエコーとの中の人が同じ広橋涼さんというのには、何か意味があるのだろうか。 また、最初にオズをアヴィスに落とした連中の一人で、ギルバートが庇ったのはオズの父親なんじゃないかと思えるのだがどうなんだろう(オズに危害を加えそうで、なおかつギルバートが庇いそうな人物が、今のところオズの父親ぐらいしかいないから、というだけだが…)。 この辺りもまた第2クール以降解き明かされていくのだろうか。
 ただ、原作がまだ連載中らしいので、結局様々な謎を残したまま、「真の戦いはこれからだ」エンドで終わりそうな気がするのが心配である。
 後、次回予告で台詞を文字で出すのはいいが、「ワカメ頭」とかいうのは止めた方がいいと思う。 台詞として聞くのならともかく、ああいう風に文字にすると凄く間抜けだ。
 (2009/07/12追記) 第14話からEDが変わった。 どんどんシビアでシリアスになっていく本編とは逆に、映像も曲も随分とほのぼのした感じになったが、今後にこういう展開があるのだろうか。 というか、成長したオズの妹を早く本編に出せ(<そこかい)。

金曜日

ねぎぼうずのあさたろう[BS朝日] A:4:3レターボックス(ABCテレビ) D:16:9スクイーズ(BS朝日・ABCテレビ)
 第32話まで放映。
 東海道五十三次を吉田宿まで来た所。 攫われたキュウリのQちゃんきゅうべえの娘・お菊が、なんと、攫ったもろこし天狗党の四天王の一人として現れるという、これまた時代劇等でよくありそうな展開に。 ベタはベタだが、決して手抜きせず丁寧に作っている感じがしてやっぱり面白い。
 後、今回からEDが変わった。 「ジュエルペット」といい、本作といい、妙に今年の作品が「堀江美都子さんづいてる」のは、やはり堀江さん(こう書くと、何かあのホリエモンみたいで微妙な感じがする)がデビュー40周年という事も関係しているのだろうか。 伸びやかな、というか、透きとおった、というか、とにかく相変わらず良い声である。
 ところで、4月の中旬に地上波のABCテレビで放映が始まったと思ったが、何故か第1話だけで、続きが全く放映されていない。 あれはいったい何だったんだろう…?
宇宙をかける少女[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/07/03深夜(正確には2009/07/04未明)放映終了。
 何か色々あったような気もするが、結局全部なし崩し的に解決してしまって終わりになったような、どうも何か騙されているような気がする。 ハコちゃんの事とか、色々放ったらかしになってる件もあるし。 というか、神楽が「えにぐま」に貼り付けていったメモは、さんざん思わせぶりに引っ張った挙句、結局何だったのか明かされず終いだったような気が…見落としたか?
 結局誰が悪いっていう訳でもないというか、むしろ悪いのは全部獅子堂家(特に神楽と風音)なんじゃないのかというか。 最後にレオパルドがおかしくなったのも風音達がミラーの取り付け手順を省いたせいだし(それなのに、レオパルドを元に戻そうというそぶりすら見せず、いきなり殺そうとするし)、神楽はネルヴァルに操られてさんざん迷惑かけたし、ナミがあんなに歪んだのも結局は風音達家族がちゃんとケアしてやらなかったせいに見えるし。 で、その辺はケロッと忘れて大団円でめでたし、めでたしとやられても、それでいいのかという気が。
 というか、どう見ても死んだと思われていた連中が実は全部生きてた、というネタを繰り返しやっている所からしても、作品の基本ラインはギャグだとしか思えないのに、妙にシリアスな話で引っ張るのがどうもバランスが悪く感じてしまう。 そういう辺りは、やっぱり「舞-HiME」の監督だなあと思えて少し残念。 「Q速∞」とか、お遊びにしか見えないどうでもいい話をやる暇があるなら、もう少し本筋をきっちり練り込んでほしかった。
Phantom 〜Requiem for the Phantom〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 サイスの裏切り(実はクロウディアの策略)で「インフェルノ」から追われる立場になってしまったアインを庇って逃亡するツヴァイこと玲二だったが、アインはサイスに奪い返され、自身も「インフェルノ」に捕らえられたものの、クロウディアの教唆でサイスを殺そうとした所で、サイスを庇ったアインを撃ってしまい、また自らはサイスに撃たれてしまうが、3ヶ月後には新たな「ファントム」を襲名するまでに復活したと思ったら、今度は成り行きでキャルという少女を自分と同じように暗殺者に仕立て上げなければならない事態に陥り、どーすればいいんだと悩んでいるという所。
 話の展開がなかなかスリリングだし、18禁ゲームが原作という作品らしく「大人な」所も出てきたりしてなかなかよろしい感じになってきた。 利害関係や立場が複雑に絡み合ってきて、今後どうなるのか予測がつかない辺りもいい。 まあ、サイスとアインは案の定生きてたようだが。
 (2009/08/16追記) 第20話からOP・EDが変わった。曲はまだしも、映像はやはり前の方が好みかも。
 変更する話数的には中途半端な感じだが、本編が舞台を日本に移して(玲二の故郷だから日本に移るのはまだいいとしても、何故高校生になってるんだろう? 美緒に近付く為にエレンが仕組んだのか? それに、女の子達の制服が皆バラバラのデザインなのも謎だ。もしかして、決まった制服が無い学校で、それぞれ好きなデザインの制服っぽい服装にしているだけなんだろうか? つまりあれは皆実は私服だったりするのか?)、しかも前話から2年後と、場所・時間共に大きく移動した事に合わせての変更だろう。 EDに「03」とある所からして、あの金髪ねーちゃんはやはり第3のファントム(コードネームは「ドライ」か)らしい。
 しかし、新しいOPを観てまさかと思っていたが、あの金髪ねーちゃんは本当にキャルなのか?  サイス=マスターに連れられてしまっていたのでファントムとして再登場というのは予想の範囲内だが、いくら何でも、たった2年であの体(服装といい、構図といい、やたらとでかい胸を強調していたような…)は育ち過ぎだろ!  もしこれがサイスによって人為的に成長させられたものなのだとしたら、サイスは二重の意味で許せんな(<マテ)
咲─Saki─[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 全国高校生麻雀大会の県予選決勝戦に清澄高校が進出し、副将戦まで進んだ所。
 予想通り、麻雀そのものは知らなくてもそれ以外の所で楽しめる作品ではあるが、派手な効果(目から火花が飛ぶとか、対局中にスタンド(違)が出るとか)が今一つ馴染んでいないというか、どこか唐突で浮いている印象があってイマイチかも。 同じ麻雀もので、なおかつ麻雀以外でも楽しめる作品という事で、どうしても「アカギ」と比較してしまうが、あちらに比べるとどうも今一つテンポが悪い気がする。 第2クールに期待か。
 ちなみに、咲の中の人である植田佳奈さんは、自宅に全自動卓が設置されて「雀荘うえだ」と化している程の麻雀好きらしい。 そういう人をキャスティングしたのか、それともたまたまそうなったのかは謎だが。
 (2009/07/20追記) 第15話からOP・EDが変わった。 EDは、今までも時々別バージョンになる事があったが、今回のは完全な変更っぽい。 まあ夏らしく水着祭りでいいんじゃないだろうか(<いいのか)。

土曜日

極上!!めちゃモテ委員長[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第14話まで放映。 また、テレビ大阪から約3ヶ月半遅れの2009/07/21からキッズステーションでも放映開始。
 相変わらず変なセンスがツボにハマって可笑しいのなんの。
 パンチングゲームで最高記録をマークしたり、マラソン大会で女の子一人背負っても僅差で二位に入ったりする、めちゃモテ委員長こと北神未海の無双振りもさることながら、問題児3人組の一人の棒読み台詞すらネタとして楽しめてしまえる辺り、我ながら完全にハメられてしまっている。
 と言っても、そういうネタ的な部分だけではなく、内面に踏み込んだ話や表現もちゃんとしている辺りが好印象。 これが、外面の話ばかりだったとしたらここまでハマれたかどうか。ある意味、今一番観るのが楽しみな作品である。
 後、今回からEDが変わった。 いかにも夏っぽいものになって、なかなか良い感じである(決して水着姿が毎回見れるからという訳では…)。 それにしても、これらOP・ED曲の作詞・作曲をしている二十九先生(軽音部顧問)というのは、いったい何者なんだろうか。
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第270話まで放映。
 まあ、やってる内容は相変わらず。「ケロゼロ」として、ケロロ軍曹達が地球に来る前のエピソードをやるシリーズが登場したぐらいか。 相変わらずと言えば、川上とも子さんもまだ復帰されない…と思っていたら、この3月に公開された劇場版第4弾で復帰されたらしい。 TVシリーズの方もそろそろか?
 後、原作の方が「BSマンガ夜話」で取り上げられる事になって、去る6月28日に公開収録が行なわれたようだ。 原作も大概長く続いているが、果たしてどんな話が繰り広げられたのか、今から放映が楽しみである。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第74話まで放映。
 前期中に終わるかと思ったが、僅かに足りなかった。残り数話しか無い筈ではあるのたが…。 時間帯的に、大相撲があると放映が無くなってしまう為、なかなか期間の割には放映が進まない感じがする。この7月も2回しか放映がないみたいだし。
 それはともかく。
 この第74話のようにいかにもSF的ないい話がある一方で、第71話や第73話のような何だかよく判らない話もあったりして、前期は特にシナリオの出来にバラツキがあったような。 まあ、基本一話完結の長期シリーズにはありがちな事ではあるが。
 2009/09/05放映終了。
 最後は、女性であるというだけで船長になれなかったというカークの昔の知り合いが、カークの体を乗っ取って、カークに成り代わってエンタープライズ号の船長に納まろうとしたものの、自分の体に移しかえたカークを殺すのが間に合わず、結局時間切れで元の体に戻ってしまい、破滅するという少々後味の悪い話だった。
 言わば、男性中心社会において、能力とは別に、性別だけで女性を差別しているという事の悲劇を描いている訳で、ジーン・ロッデンベリィが目指した「社会問題をSFというオブラートに包んで描く」という本作の企画意図を端的に表したエピソードではないかと思う。
 ただ、最後にカーク船長が「何故彼女は自分が女性である事を拒絶するのだろうか」みたいな事を言っているのだが、女性であるというだけで船長になれなかった、というのが事実だったとしたら、この台詞はかなり能天気というか、「全然判ってない」発言に聞こえる。 作中では、その辺りが事実だったのかどうかははっきり描かれておらず、単にその女性の能力が船長として足りていなかっただけなのかもしれない(実際、カーク船長に成り代わった後の女性の言動は、非常に感情的で、とても船長職が務まるとは思えないものだったし)ので、この台詞の意図は様々に想像できる。 もしかしたら、「所詮、男には女の気持ちなんか判りっこないんだ」という皮肉がこもっているのかもしれない。
 それはともかく、大相撲や高校野球の中継でしょっちゅう放映が無くなった為、話数の割りには時間が掛かったが、「デジタル・リマスター版スター・トレック」も全話完結である。
 改めて観ると、シリーズ全体としての結末(5年間の調査飛行を終えてエンタープライズ号が地球に帰還するとか)が着いていないので何となく締まりが無い気がするが、これは、機会さえあればいつでもシリーズを再開できるように、というつもりだったのかもしれないと思う(実際、この「TOS」のキャラクターでアニメシリーズが製作された訳だし)。 まあ、打ち切りになったので仕方なかっただけ、なのかもしれないが。
 デジタル・リマスターで新しく作られたシーンも、初めの頃こそ「綺麗過ぎる」と違和感を感じたものだったが、だんだん慣れてきたせいか、その違和感も無くなってしまった。 ただ、元々の4:3の映像の上下をカットして無理矢理16:9にしていたのには、最後まで違和感がつきまとってしまった(人物のアップのカットで不自然に頭が切れていたりするなど、やはり構図的にどこかおかしいのである)。 今回、デジタル・リマスターに伴ってHD映像化もされているらしいのだが、だからと言って、何故こんな手足を切り落とすような真似をする必要があるのか、理解に苦しむところである。 HD化=ワイド化、という訳でもないだろうに。謎だ。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2009/06/27放映終了。後番組は「エレメントハンター」。
 ワールド・カップ決勝戦で、渾身の一球をギブソンJr.に打たれてサヨナラ負けし、ギブソンも心臓病の為に引退してしまって、自信も目標も失った吾郎が、かつての仲間達の姿を見て初心を思い出し、やる気も取り戻して、メジャーにデビューした所で幕。
 という訳で、「実にいい最終回でした」といった感じで第5期も終了である。 キブソンとの直接対決という事で、そもそもの物語の始まりから振り返るようなエピソードも多く、何となくシリーズそのものがここで完結するかのような勢いがあって結構面白かった。 第6期があるのかどうか判らないが、原作はまだ連載中らしいので、可能性はあるかも。 続きがあるなら、とりあえず吾郎と薫ちゃんとの中学生並みの関係をもうちょっと進展させてやれ(<おい)。
エレメントハンター[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2009/07/04NHK教育にて放映開始。
 何故か、いきなり一部の地域で特定の元素が消失する、という事件が頻発し、人口が10分の1にまで減少してしまった世界で、消失した元素を異世界から回収する「エレメントハンター」の少年少女達の活躍を描く話…だろうか。 何故異世界に行かなければならないのかは謎だが。
 主人公の少年の声に酷く違和感があったり(どこかで聞いた事があると思っていたら、「マイメロ」のリズム君の中の人だった。どうやら、主人公と実年齢が同じようだ。でも、キャラの見た目に比べて声が幼過ぎるような…)、作画が何か微妙な出来だったり、解説が胡散臭かったり、画質が今一つ良くなかったりと、色々と気になる所はあるものの、「超兵器でもチョー平気」だの、「メイド姿にツッこんで下さいよ」だのとおかしな事を口走る、(自称)有能なアンドロイドのユノ(これも駄洒落か)が気に入ったのでとりあえず様子見か。 眼鏡は常時着用しておいてほしいが(<そればっかりか)。
獣の奏者エリン[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第26話まで放映。
 14歳に成長したエリンが、獣の医術師になる為にジョウンの下を離れてカザルム王獣保護場の学舎に編入し、世話を任された王獣の子・リランを元気にする事に成功して絆を深めていく一方で、国の中枢では、真王と大公との政治と軍事の分割統治体制の歪が顕在化しつつあり、大公の長男と次男とが対立してしまうようになったという所。
 相変わらず、エリンの中の人の演技には気になる所が多かったり(というか、あまり上手くなっていないような…)、暗喩というには判り易過ぎる表現が目についたりするが、話自体はなかなか面白くなってきた。 エリンが王獣の子の世話をするというミクロな話が、エリンに政治的な利用価値を生み出し、そこに国家の中枢部における政治的な対立というマクロな状況がどうやら関わってきそうという繋がりが、この世界における王獣や闘蛇という獣の持つ価値や意味によって無理なく結びつけられているように思う。 こういう世界観の造り込みや話の展開の上手さは、見ていてなかなか面白い。
 それにしても、エリンとリランの秘密をカザルム学舎全体で隠蔽してしまうというのは、なかなか危険な賭けである。 貴重な王獣を預かっている施設でもある以上、何らかの監査が入るという事もあるだろうし(実際、エリンの生まれ育った闘蛇衆の村には視察が入っていたし)、その際に何かの拍子にバレないとも限らない。 そうなれば、エリンだけでなくカザルム全てが処罰の対象となる可能性だってある訳だし。 そういった展開もある意味楽しみかも。
 (2009/08/08追記) 第30話からEDが変わった。また、第31話からOPの映像が一新され、曲もアレンジが異なるものに変わった。 第30話は半分総集編みたいな内容で、EDの映像も本編の続きだった為、この回だけの特別なEDかとも思ったが、第31話でOPと合わせて映像も新作になったので、これで正式な変更という事だろう。
 本編では、エリンが一気に18歳まで成長し、予想していた通りエリンとリランの秘密が噂となって外部に漏れ出すというヤバい展開に。 新しくやって来た教導師キリクも、毒の先生で、しかもその正体はサイガムルの一人で、事前に手駒として使っていた男達に毒を盛って殺すという場面があったので、エリン達に褒美と称してアメや饅頭を差し出す場面が、何でもない場面なのに凄くスリリングな雰囲気になっていた。
 また、とうとうクララが立ったリランが飛んだ場面も、湖面すれすれを超低空飛行し、「ファイヤーフォックス」のように航跡を曳いて飛ぶ様がスピード感たっぷりに描かれていて、まさに「キターッ」というカタルシスが感じられる良い画になっていた。 ただ、2回繰り返しさえしなければ良かったのだが。 ああいう場面は、同じ事を2回もやられると、どうも一気に萎えてしまう。
 それでも、全体的に見れば、展開的にも映像的にも、どんどん良くなっていっているように思う。 今後もこの調子で行って欲しい。
真マジンガー衝撃!Z編[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 案の定、第2話から物語が始まって、兜甲児がマジンガーZと出会い、祖父・十蔵が死に、あしゅら男爵との戦いで海底要塞サルードを撃破し、今度はドイツで兜一族の過去が明らかにされようという所。
 いかにも今川監督らしいケレンたっぷりの熱い演出は相変わらずだし、兜一族や古代ミケーネ文明等の謎もなかなか興味深いのだが、何か今一つもの足りない気がする。 それが何なのかはよく判らないのだが…。
 後、今回からEDが変わった。 印象は、あまり本編とは関係無い、いかにもタイアップくさい感じがするという意味で、前のとあまり変わらない気がするが。 というか、歌っている「SKE48」という、「AKB48」のパチモンみたいなのはいったい…。
 (2009/07/18追記) 第16話からOPも変わった。 曲自体は、どちらかといえば前の方が好みかも。
 それより、映像にはマジンガーが2体出てきていたようだが、もしかして、グレートマジンガーも登場したりするのだろうか。
ハヤテのごとく!![テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第14話まで放映。
 「ヒナ祭り祭り」が終わって、鷺ノ宮家の謎が明らかになった(?)所。
 何というか、無難にまとまっている「普通のドタバタラブコメ」になってしまったなあ、という感じである。 もし、第1期が無くていきなり本作を観たのであればこれでも充分に楽しめたと思うのだが、あの第1期を観た後では、色々ともの足りない気がする。 話としても、第1期の補完と言うよりは、同じエピソードをキャラ配置等の細部を変えてリメイクしているみたいだし(というか原作準拠?)。 それならそれで、いっその事「ハヤテとナギとが出会って一ヶ月後から」なんて始まりにせず、初めから完全にリメイクした方が良かったのではなかろうか。 何となく、想定する視聴者を第1期を観た人と初めて観る人との両方にしようとしたが、結局どっちつかずの中途半端なものになってしまっているように思える。
 やはり、これも「第2期でスタッフが変わって面白くなくなった」作品の一つになってしまうのだろうか。 とりあえず第2クールに期待。
 (2009/08/02追記) 第18話からOP・EDが変わった。 「だから少女は恋をする」を省略して「カラコイ」というのは、さすがに無理があるような。
 2009/09/19深夜(正確には2009/09/20未明)放映終了。
 何だかんだあった末に、新学期が始まった所で幕。 第1話が1月の終わり頃だった筈なので、作中では3ヶ月も経っていない事になる…のかな?
 最終回は番外編的な一話完結の話で、今期にしては妙に他のアニメのネタが多かったが、まさか「ミンキーモモ」(初代)の実質的な最終回「夢のフェナリナーサ」のパロディまで出てくるとは。 そんな古いネタ、いったい今の視聴者のどれだけが判るというのだ?  それに、最後で新キャラの顔見せだけして終わるというのも、原作の連載がまだ続いているとはいえ、あまり締まりが良くないような。
 ただ、第1期最終回のあの唐突な内容(歩とヒナギクがいきなり仲良くなってたりとか)は、今期の話でようやく繋がった。 何故、第1期最終回をああいう内容にしたのかはやはり謎だが。
 それはともかく、全体としては、結局「普通のドタバタラブコメ」で終わってしまったように思う。 やはり、単に原作準拠として作り直しただけ、だったのだろうか?  それにしては、(上にも書いたが)「ハヤテとナギとが出会って一ヶ月後から」などと、第1期を観ている事を前提にしたような始まり方は凄く中途半端な気がする(まさか、原作がそういう始まり方をしている、という訳ではないとは思うが)。 第1期が無かったのであればともかく、あの第1期の後でこれを作って何をしたかったのかが、最後までよく判らなかった。 為に、あまり楽しめなかったのが、第1期を楽しめただけに非常に残念。 個人的には、「第2期でスタッフが変わって面白くなくなった」作品の一つになってしまっただけだった。
化物語[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BSジャパン)
 2009/07/04深夜(正確には2009/07/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から8日遅れの2009/07/12深夜(正確には2009/07/13未明)からBSジャパンでも放映開始。 原作は、講談社から刊行されている西尾維新氏の小説。未読。
 タイトルは「ばけものがたり」と読む。 タイトル通り、何か色々な「ばけもの」が絡む事件やら何やらを描く伝奇ものっぽい作品らしいというのは何となく判るのだが、新房監督お得意のトリッキーな映像表現に加えて、やたらめったら「文字」が画面に溢れていて、もう何が何やら。 ここまでくると、さすがにやり過ぎのような気がするのだが、とりあえず気になる作品ではあるので一応様子見か。 三つ編みおさげに眼鏡という、絵に描いたような委員長が気になるって訳じゃないですよ?
 それにしても、バナナの皮で滑って転んで階段から落ちる、って、もしかしたらこれはギャグ作品なんだろうか。謎だ。
アラド戦記〜スラップアップパーティー〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第13話まで放映。
 今までも幾度か遭遇していたイルベク達が、鬼手を持つ者達を集めて鬼騎士軍団というのを作っていて、更に鬼騎士の体を直す怪しい花を育てていた所にバロン達が行きあわせて戦いになり、制御を離れて暴走した花を何とか倒したという所。 このイルベク達鬼騎士軍団との対立が、どうやら物語の縦軸になっていくようだ。
 まあ相変わらずギャグが寒かったり、どことなく「少年ジャンプ」系のギャグ漫画やバトル漫画を連想させるような雰囲気が今一つだったりするものの、今のところはまあまあ話は面白い。 ただ、OP・EDに出てくる塔が本編に登場してくるのを楽しみにしているのだが、あれが出てこなかったら物凄くガッカリしてしまいそうである。果たして。
 (2009/07/12追記) …などと思っていたら、第14話からOP・EDが変わって、「塔」がどこかに行ってしまったorz
 それはともかく、OPの、曲と全然合っていないアメコミ調(?)のあの濃い映像はいったい…。
亡念のザムド[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 アキユキがナキアミと一緒に尖端島へ里帰りしたら、実はバス爆破事件の時にヒルコに取り憑かれていたフルイチと戦いになり、フルイチはハルに面と向かって振られたショックで自殺(違…わない?)、アキユキは軍の攻撃で川へ転落、見知らぬ人に助けられたものの記憶喪失でさあ大変、みたいな所。
 作品のあちこちに、宮崎駿監督作品(「ナウシカ」「ラピュタ」「魔女の宅急便」等)を連想させる要素(メカやキャラクターの造形、カット等)が多々見られるのが凄く気になるのだが、スタッフ的にはオマージュのつもりでやっているのだろうか。
 また、そもそも何故あの自爆少女(やその仲間達)がヒルコをアキユキ(や雷魚とか)に寄生させてザムドを生み出しているのかが判らない。 作中でも、その「何故」という所はすっ飛ばして、いきなりザムドと共存するという話になっていて、キャラの誰も(当のアキユキさえも)そこの所を追及しないのが不思議だ。
 他にも、キャラの心情がよく判らない所も多い。 例えば、上記のフルイチの自殺にしても、本当にハルにハッキリと振られて絶望したからなのかどうか判らない。 自殺するにしても、何故あの場所であんな死に方を選んだのかも謎。 まあ自殺する人の心理を常識で判断しようとするのが間違っているのかもしれないが、単にショッキングな場面にしたかっただけ、みたいにも見える辺りがどうにも気持ち悪い。
 そんな感じで、何か色々と理解も納得もできないまま話が進んでいっている感じがあるのだが、後半でスッキリできるのだろうか。
 でも、一番理解も納得も出来ないのは、雷魚の顔である。 髭を剃る前と後とで顔、特に鼻の形なんかは「いくら何でもそれはない」と思うぐらいに全然違うのだが、ザムドになると顔も自在に変えられたりするのだろうか。 凄く謎だ。
 (2009/08/08追記) 第16話からEDが変わった。 今までも、OP・ED共に2パターンずつあって、不規則に入れ替えながら来ていたので、どれが正式なEDなのかよく判らず、この新曲もこの回だけの特別なEDかとも思ったが、その後第18話まで同じなので、どうやら3パターン目という事のようだ。
NEEDLESS[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/07/04深夜(正確には2009/07/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、今井神氏が「ウルトラジャンプ」で連載中のコミック。未読。
 核戦争(第3次世界大戦)後の日本にある、周囲から隔離された爆心地「ブラックスポット」を舞台にした、「NEEDLESS」と呼ばれる超能力者達のバトルもの…だろうか。 ある意味「北斗の拳」みたいだが、あの「カンダタストリング」などのネーミングのセンスといい、ギャグとお色気(?)の成分が多い作風といい、あまり真面目に観てはいけないような気がする。 というか、本編とあまりにも違う百合だらけのあのEDはいったい…。
 まあ、迫井政行監督にマッドハウス制作という「仮面のメイドガイ」のスタッフに期待してとりあえず様子見か。
戦場のヴァルキュリア[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。
 橋を攻略したり、補給基地を攻略したり、遺跡で敵将と鉢合わせになったり、アリシアがガリア公国のお姫様と一緒に誘拐されたりと色々あった末に、工業都市ファウゼンの攻略に成功し、帝国軍のグレゴールが戦死した所。
 この作品、戦争を真面目に描く気があるのか無いのか、どうもよく判らない所がある。 義勇軍が正規軍より強いというのは、まあフィクションの範疇だからまだいいとしても、その戦闘は随分と生温いというか、今一つ緊張感に欠けるというか。 第7小隊が強いと言うよりは、単に敵の帝国軍が弱過ぎるだけにしか見えないというか。
 その割には、今回のように民間人が多数犠牲になるとかいう妙にハードな話になったりして、何となくバランスが悪い気がする。 雪山の山小屋で脱走してきた敵兵と鉢合わせになった話とかは結構好きなのだが…。 その辺、後半でどうなっていくのか少し心配。
 後、今回からOP・EDが変わった。 本編でも、遺跡で手を触れた所が開いたりしてそれらしき描写があったが、このOPからすると、やはりアリシアもヴァルキュリア人という事らしい。 OPでこんなに思いっきりネタばれしていいのか、という気はするが。 でも、もしかして、この先はこのOPのような超人バトルになってしまうのだろうか…?
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2009年10月期

 今期は続編ものが多いという話もありましたが、こちら大阪では、何故か前期の新作枠に再放送が入っている所が多いようです。 試しに挙げてみましたら、以下のように7本もありました。  さて、9月の最終週〜10月の第3週(2009/09/24〜2009/10/21)までの間に終了した作品・開始された作品、及び継続作品の10月最初の放映話時点での感想などです。 現時点でちょうど30本。前期が(同じ3週経過時点で)40本でしたから、やはり上記のように再放送が増えたせいで、新作の視聴本数は減りました。 また、続編ものもそれなりに本数があって、それらは前作を観ていないものは始めから観ませんので、その点でも本数が減りました。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

ジュエルペット[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第27話まで放映。
 ルビーの持つジュエル手帳とダイアナの持つジュエル手帳とが合わさって、千年に一度現れるという、世界を救う事も滅ぼす事も出来る程の力を持つジュエルステッキが出現し、たまたまそれを最初に手にしたりんこが「神にも悪魔にもなれる女」(違)としてジュエルランドで魔法の勉強を始めた所。 一方で、ダイアナの目的が、ジュエルステッキを手に入れて「お兄様」を目覚めさせる事だと判ったり、ハーブ団がダイアナと手を切ったりと、話の本筋も動き出した感じ。 で、今回からジュエルランドで普通に学校が始まったが、人間界に散らばったジュエルペットは、全員回収できたのだろうか?
 という訳で、世界の命運が一女子中学生の肩にかかっているという展開は、やっぱり「マイメロ」の二番煎じみたいだなあと思ったり。 それに、相変わらず脚本がやっつけ仕事のように見える話もあって、今一つスタッフが本気でやっていないような気がしないでもない。 少し惰性で見ているだけのようになってきたかも。
クロスゲーム[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪・KBS京都) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第27話まで放映。
 一軍とプレハブ組とで試合をして光達が勝ち、一軍の監督が去ってプレハブ組が晴れて一軍となったり、朝見水輝という青葉の従兄弟がやってきたりしている内に、光達が2年生になって、夏の全国高校野球大会の地区予選が始まり、星秀は3回戦に進んで強豪の竜旺学院と対戦している所。
 何というか、「豪腕のエース」と「強打の四番」だけで試合が進んでいくような展開も、「タッチ」の頃から変わっていないなあ、という印象がする。 対戦する相手が妙に姑息だったり性格が悪かったりするという辺りも。 ある意味、これが芸風なのだろうが、先の「大正野球娘。」や「おおきく振りかぶって」等のような他の野球ものが新鮮な印象を与えているのとは対照的。 いつまでこの芸風が通用するのだろうか、と、つい皮肉な味方をしてしまう。
 後、今回からEDが変わり、OP映像がマイナーチェンジした。 このEDは、つまり、若葉のそっくりさんが登場して云々、という展開になるという事なんだろうか。そんな昼メロな…。 それに、前期の「ノモ絵描き歌」に続いて、今度は答がまる分かりのクイズが始まったが、この作品って、そんなに「小さなお友達」がターゲットだったのか? 謎だ。
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST[毎日放送] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第26話まで放映。
 ホムンクルスのラストを葬ったものの、ブラッドレイ大総統がホムンクルスである事をエド達も知り、軍の信頼できる幹部にその事を報せようとしたロイは、逆に軍上層部が全てグルである事を知って窮地に陥ったり、エドが東方から来たリンやホムンクルスのエンヴィーと共にグラトニーの腹の中に飲み込まれたり、アルがグラトニーを上手く言いくるめていよいよ「お父様」と対面しようとしていたりする所。
 軍上層部が全てグルであるばかりか、そもそもこの国自体が「お父様」の目的の為に作られた、みたいな話になってきたが、そうなるとやはり「お父様」とエド達の父親とは別人なのか、あるいはこれもミスリードを誘っているのか、どちらだろう。
 こういう国家レベルの巨大な敵と戦う、という話はなかなか燃えるものがあるが、最近は、初めはそういう巨大な敵っぽいのに実は小者だったりしてがっかりさせられる作品も少なくないので、本作品がそうならない事を願うばかりである。
 (2009/10/12追記) 第27話からOP・EDが変わった。しかし話を引っ張るなあ…。
こんにちは アン 〜Before Green Gables[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第27話まで放映。
 ノアの危機を乗り越えた事をきっかけに、バートがやる気を取り戻してトーマス家に幸福が訪れようとしていた矢先のクリスマスに、仕事を探しに街へ向かう途中のバートが鉄道事故で亡くなり、遺された家族はジョアンナの実家へ行く事になり、アンは孤児院へ預けられそうになった所に現れたハモンドに引き取られ、いきなり三組目の双子の出産に立ち会って、山に響くこだまに「ヴィオレッタ」と名前をつけた所。 紫色の山に響くから「ヴィオレッタ」だったのか。
 やはりと言おうか、当然ながら「赤毛のアン」で語られていた通りの展開に。 バートが鉄道事故で死ぬというのはアンが語っていた通りであったが、てっきり酔っぱらって線路に落ちた所を列車に轢かれた、みたいなロクでもない話なのかと思っていたら、こんな「天国から地獄へ」みたいな話だったとは。 こういう暗い話の時に、あの明るいアイキャッチやエンディングは似つかわしくない気がするし、他の作品ならアイキャッチを省略したり特別なエンディングに変えたりしそうなものなのだが、この「名作劇場」ではそういうフォーマット変更は許されていないのだろうか。
 後、アニマックスでやっている「赤毛のアン」と比べると、やはり面白さという点では今一つ。 単に「赤毛のアン」の方が物語自体が明るいから、というのもあるが、やはり、延々と喋り続けたアンの話を、「バカバカしい」と一刀両断にするマリラのツッコミが無いともの足りないせいもあるだろう。 それに、基本的に作画の質自体が「赤毛のアン」の方が数段上なんだと思う。 確かに映像そのものは古い訳だし、たまにコマ落ちしているように動画が抜けているカットがあったりもするが、キャラクター達の表情や動作が「赤毛のアン」の方が自然で生き生きとして見える。 まあ、スタッフに高畑氏や宮崎氏というそうそうたるメンバーが参加しているので比較するのは酷かもしれないが、こういう画を描けるアニメーターはもういないのだろうか、と、両作品を平行して観ていると、日本のアニメ界の将来が少し心配になってきた。
花咲ける青少年[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第24話まで放映。
 花鹿が、三人目の夫候補のカールと出会い、ラギネイでナジェイラと対立し、ルマティに唇を奪われた所(<そこかい)。 話が殆どラギネイ中心で進んでいっている為、三人の夫候補の内、ルマティ以外の二人が完全に脇役っぽい感じになってきてしまっている気がする。 ユージィンはもう「花鹿さえ幸せならいい」みたいな、達観した境地に至ってしまっているし。 それにしても、カールがあんな「暗いの恐いよ、狭いの恐いよ」な面堂終太郎みたいな奴だったとは意外だった。
 後、今回からED映像が変わった。 前のもそうだったが、このED映像を見る限りでは、やはり花鹿は立人と結ばれて終わるんじゃないのか、という気がするのだが、さて。
グイン・サーガ[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2009/09/27放映終了。
 事前の情報通り、紆余曲折の末にリンダとレムスが遂にパロへの帰還を果たし、レムスが戴冠式を経て正式にパロの王となった所で幕。 一方で、グインは自分自身を探す為に、三千年前に滅びたカナン帝国の遺跡という場所で聞いた声に導かれて北へと旅立ち、イシュトバーンは野望の実現の為にグインを欲するが拒絶されたのでグインと決別し、モンゴールを失った公女アムネリスはクムに捕らわれの身となり、アストリアスは牢屋でいじけている(違)という、こうやって改めて見ると、元々孤高の存在だったグイン以外は、当初とは全く異なる境遇に身を置くことになった訳で、彼等の今後の運命も非常に気になる。 で、序盤でオロを殺したあの謎の剣士は、結局何だったんだろう?
 という訳で、肉弾戦は迫力があって見応え充分なのに集団戦の場面になると急にしょぼくなったり省略されたりとか、カットの繋ぎが唐突に思える所が少なからずあるとか、上記の謎の剣士のように「出す意味あったのか?」みたいなオリジナルキャラがいたりとか、色々と気になる所はあったものの、物語自体はやはり面白かった。 背景美術は文句なく美しかったし。
 既報の通り、原作者の栗本薫氏が既に亡くなって、原作の続きがどうなるのか(このまま未完で終わるのか、あるいは栗本氏がプロットなり何なりを遺していてそれを誰かが引き継いで続きを書くのか)は判らないが、原作のストック自体はまだまだあるので、何とか是非続編を見たいと思う。
 どうでもいいが、西田亜沙子さんのこれがすごいツボ。 確かに、誰か一度はこのぐらいやってもよさそうだ。

月曜日

花田少年史[キッズステーション] D:4:3
 第18話まで放映。
 何というか、どれを取り出してもそれだけで一本佳作の映画が出来るような、丁寧で良いエピソードばかりなのが結構凄いかも。 それに何より、一路のちんちんはまだしも、若い女性の胸やら爺さんの「おいなりさん」やらも全く隠さない開けっ広げな所が凄い(<そこかい)。
 それにしても、これだけ活躍して人(というか幽霊)の役に立っているのに、壮太以外は一路がオバケを見れるという事を信じていないので、誰にも認められないどころか親に怒られたりしている一路が少し可哀相かも。 最終回までに一路が報われる日は来るのだろうか。
 2009/11/02放映終了。後番組は「天体戦士サンレッド(第2期)」。
 最後は、幽霊に惚れられてついあの世で一緒になろうとしてしまったりしたものの、結局この世に留まって、少しは成長したような所もありながらも相変わらず一路は幽霊に色々なお願いごとをされる日々が続く、という所で幕。 最後の花がカタクリの花なのには、何か意味があるんだろうか?
 そして、結局、「ユキおばけ」とかが言っていたような、「一路が危機に陥った時に、今度は、一路に助けられたおばけが一路を助けに来る」というような話は無かった。 一路、助け損だったな(<台無し)。
 それはともかく、どのエピソードも心が暖かくなるような、それでいて切なくなるような良い話ばかりだった。 良い話と言っても、全てがうまくいく完璧なハッピーエンドという訳ではなくて、どうしようもない不幸の末のちょっとした救い、みたいな所も良かった。 一路の無茶苦茶な行動をはじめ、一路の親父や爺さんのバカバカしい所などが、この手の暗くなりがちな話を明るく後味の良いものにしていたように思う。
 最終回の構成から、原作の途中までをアニメ化したのかと思ったが、Wikipediaの記述を読むと、原作のエピソードは全てアニメ化されたようで、それどころか、アニメ用に新しいエピソードまで描き下ろしで作られていたようだ。 こういう作品も結構珍しいかもしれない。
天体戦士サンレッド(第2期)[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2009/11/09キッズステーションにて放映開始。
 2008年11月〜2009年6月に同局で放映されていた作品の第2期。 相変わらず、「本当に世界征服なんかする気あるのか?」と問い詰めたくなるような悪の組織フロシャイムと、OLのヒモ生活の片手間にTシャツ姿で戦う正義の味方サンレッドとの戦いをゆる〜く描く所は変わらないようである。 この手の作品のルーツって、やっぱり「県立地球防衛軍」なのかなあ。 第1期の監督だった岸誠二氏が総監督になり、監督に新たに松本剛彦氏が就任しているのだが…そもそも、「総監督」って何をするんだろう?  他の作品でもたまに見る肩書きだが、未だによく判らない。
 ちなみに、15分間の第2期の後は、第1期の2話連続再放送と、「魁!!クロマティ高校」の再放送で合計1時間の枠になっている。 よく考えたら凄い枠だ。
【懺・】さよなら絶望先生[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/09/28深夜(正確には2009/09/29未明)放映終了。
 例によって、特に最終回らしいオチとかは無かったが、あえて言えばエンドカードを原作者自ら描いている辺りか。 で、次は来世でなのか。
 相変わらずのネタの面白さと、新房監督×シャフトの作風が見事にマッチして、安定した面白さがあるが、これで落ち着いてしまうとややマンネリ化してしまいそうでもある。 それを嫌ったのか、それとも単にネタが無いのかは判らないが、今期は背景の黒板等への「落書き」ネタが少なかったような。 その代わりかどうかは判らないが、麻生前総理らしきキャラが、妙によく登場していたのが印象的。最終回では台詞まであったし。 また、シリーズとしては初めて(だと思うけど…)の、一話完結ではない複数話に渡る話が幾つかあったが、前後の話で重なっている場面が多かったのは、手抜き省力化の為の苦肉の策なのか、それともそれ自体がネタなのか、判断に苦しむのもこの作品の特徴かもしれない。
 今期では、偶然読んだ「マガジン」に掲載されていた原作の話が数話あったのだが、殆ど原作通りだったのには笑った。 あのアブない事このうえないミサイルネタまで殆どそのままやってしまうのは凄い。
 時事ネタを素早く取り込むのも本作の特徴だが、今期では、9月7日深夜に放映された回で、「自民惨敗」という、ほぼ一週間前の衆議院選挙の結果を反映したのがあったのが、気付いた中では最速だったと思う。 ただ、これは事前の予測通りの選挙結果だったので、結果が出てから取り込んだのかどうかは謎。
 後、サブタイトルが出る時のネタに、何となく自虐的なというか現状を嘆くような内容が増えてきているような気がして少し心配。 あのネタを新房監督が考えているのだとしたら、今期は「化物語」と掛け持ちしていたせいで色々と疲れていたのかもしれない。大丈夫か?
青い花[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2009/10/05深夜(正確には2009/10/06未明)放映終了。
 従姉に振られたふみが、今度はボーイッシュな先輩・恭己と付き合い始めるも、恭己が好きだった各務先生を忘れられない事を知って別れたりした末に、初恋の人があきらだった事を思い出した所で幕。 こうして見ると、ふみは結構惚れっぽい上に、「愛する人」ではなくて「愛してくれる人」を求めているような感じであった。
 期待していた通り、高山文彦氏の脚本は、地味な話でも、情感豊かに、どこか心に迫るように描き出してくれて大満足。 監督が「ハチミツとクローバー」で少女マンガ的な世界を経験したカサヰケンイチ氏だった事も大きいかも。 ただ一つ残念だったのは、ふみの「小さくて形の良い胸」が本編では拝めなかった事か(<マテ)。 原作はまだ続いているようなので、できれば是非続きを見てみたい作品である。
うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/09/28深夜(正確には2009/09/29未明)放映終了。
 ウリンが、夏音への嫉妬心からセドナに取り込まれてしまったが、マリンと夏音の活躍で何とか解決し、マリンと夏音はまた海と空とに別れていく、という所で幕。 何となく事件が解決してしまったような感じだったが、結局最後は愛が勝つ、という事だろうか。 セドナが、海に流された、たくさんの人達の悲しみの心が集まったものだった、という事で、セドナを否定したり倒したりするのではなく、認め受け入れる事で、結局セドナ自体をもマリン達が取り込んだ、という辺りかもしれない。 で、結局、あの巫女姿で歌を歌っていた女性は何だったんだろう?
 という訳で、当初思っていたような「変身魔法アクションもの」ではなく、どちらかといえば、結構鬱々とした話になったのは予想外だった。 いわば「ひと夏の経験もの」(性的な意味ではなく)だった訳だが、夏らしいカラッとした所(例えば「時をかける少女」のような)には今一つ欠けていたのは、佐藤順一監督の作品にしては少し意外だったかも。 でも、全体を覆う叙情的な雰囲気の作り方は、さすがと思わせられる。 その意味では、「変身魔法アクションもの」にならなくて良かったかもしれない。
犬夜叉 完結編[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/05深夜(正確には2009/10/06未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、言わずと知れた高橋留美子氏の小学館から刊行されているコミック。今回アニメ化される辺りは未読。
 第1期は、2000年10月〜2004年9月に放映されていて、初めの内は面白く見ていたのだが、原作に追いつきそうになると、どうでもいいようなキャラクター話で繋いでしのぐ、という展開がだんだんつまらなくなっていき、2003年の初め頃に仕事が忙しくなった事もあって見なくなってしまった。 で、とりあえず最終回だけは見たが、そんな風にさんざん引き延ばした挙句に「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドだったので唖然としたものである。
 今回、原作が完結したのを受けて、タイトルも「完結編」と銘打っての第2期アニメ化なので、第1期後半のようなどうでもいいような話は無いだろうし、当然最後までやるだろうから、結末は見てみたかった事もあって観る事にする。 それに、先週までこの「MONDAY PARK」枠でやっていた第1期の再放送をたまに見ていたのだが、やはり原作通りの話は凄く面白かったし。
 しかし、第1期から5年も空いてからの再開なのだから、せめて「これまでのあらすじ」ぐらいはあってもよさそうなものだが、そんな空白の期間など無かったかのように、いきなり話の続きから始まったので驚いた。 それに、話の展開が妙に忙しないように思える。 もしかして、原作の分量に比べて尺が短いのだろうか。 第1期であれだけ引き延ばしておいて、第2期は尺が短くて駆け足展開になったりしたら非常に残念な事になりそうなのだが…なんか不安だ。
 後、例によってこの「MONDAY PARK」枠は、間に入るCMの本数が不定なので、枠内に放映される各作品がきっちり30分毎になっていたりいなかったりする上、開始が番組表の開始時刻より2分半も遅れるのが困りもの。 以前は1分半だった筈なのに…だんだん遅くなっていってるのか?
 (2009/12/08追記) 第10話からEDが変わった。 随分と中途半端な話数で変わるものだと思ったが、2クールで3曲使うと考えればこんなものか。 しかし、9話・約2ヶ月の間週一で流れる程度では、よほど印象的な曲でない限り耳に残らない気がするのは私だけだろうか。
蒼天航路[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第16話まで放映。
 孫堅が倒れた一方で、曹操は洛陽に戻ってきた皇帝・劉協を奉戴し、劉備は徐州の州牧になりと、「三国志」の主役達がそれぞれ頭角を現しつつある所。 NHKの人形劇なんかだと、ものがたい人格者のように描かれていた劉備がおちゃらけたお調子者みたいだったりとか、血も涙もない圧政をしく悪役だった曹操が民の事を考える立派な為政者だったりとか、随分とイメージが違っていて面白い。
 2009/12/14深夜(正確には2009/12/15未明)放映終了。後番組は「君に届け」。
 曹操と袁紹とが激突する「官渡の大戦」で、曹操を追った文醜が倒され、曹操軍に加わっていた関羽と文醜軍に加わっていた張飛とが激突した所で幕。 NHKの人形劇なんかだと、ここから劉備が国を興して孔明を軍師に迎えたりして「天下三分の計」が〜と、いよいよ「三国志」の本筋が始まろうかという、その手前で終わってしまった。 最後に「蒼天少女」が続編について何か言っていたようだが、果してどうなることやら。
 今まで見てきた、NHKの人形劇等の「三国志」ものとは一味違う物語でなかなか面白かったのは確かだが、これからいよいよ本番かという所で終わってしまったので、いかにも消化不良というか、食い足りないというか。 最後も何か今一つキリがよくない中途半端な終わり方だったので締まりも良くなかったし。 話の盛り上がりという意味では、「呂布伝説」の辺りで終わっていれば良かったような気がする。 まさか、この作品で「板野サーカス」張りの空中機動が見れるとは思っていなかった。 ていうか、あれはもう人間じゃないだろう。
 それはともかく、第2期があるにしろ無いにしろ、もう少しキリの良い話の纏め方はなかったものかというのが正直なところ。
君に届け[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/12/21深夜(正確には2009/12/22未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、椎名軽穂氏が「別冊マーガレット」に連載中のコミック。未読。
 キー局かつ製作局である日本テレビでは10月の頭から、他の系列局でも10月・11月中に、それぞれ放映が開始されていたのが、ようやく読売テレビでも放映が開始されたもの。 例によって、最後の実写パートが色々と時期遅れになりそうなのが困りものである。 だいたい、いくら略称が「君届」(きみとど)とはいえ、黄色いトドは関係ないだろう。
 それはともかく、地味で「貞子」とか呼ばれている主人公の少女が、爽やかで常に人の輪の中心にいるような憧れの少年と仲良くなった事をきっかけにして良い方に変わっていく話…だろうか。 実は、その少年の方も、以前から少女の事を好きだったというのは少々出来過ぎのような気もするが、見た目とは裏腹に(?)思考が前向きな主人公の爽子が気に入ったので視聴継続。 というか、最後のモノローグからすると、もしかして、主人公はむしろ少年(風早)の方だったりするのか?
 それにしても、この枠の日テレ系作品が、ほぼ四半期遅れになるのは何とかならないものなのだろうか。 まあ、放映されるだけマシ、と言えばその通りではあるのだが…。

火曜日

こばと。[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2009/10/06放映開始。 原作は、CLAMPが「月刊ニュータイプ」に連載中のコミック。未読。
 どこか(「人間界」とわざわざ言っていたので、異次元世界とか天界とか、そういう別世界だろう)からやって来た少女・こばとが、ガラの悪いヌイグルミを相棒(というかお目付役?)に、ビンいっぱいに「人の傷ついた心」を集めて、「行きたい所がある」という自分の願いを叶える為に頑張る話…と言っても何が何やら。 原作が連載中という事なので、何となく「こばとの戦いはまだまだ続く」みたいなラストになりそうなのだが、こばととヌイグルミのいおりょぎ(変な名前…)の掛け合いがまあまあ面白かったし、OPが坂本真綾さんだし、視聴継続。 監督の増原光幸氏は、マッドハウスで演出や助監督を経験してきた人で、今回が初監督か?  「アニメーション監修」として、「カードキャプターさくら」の浅香守生氏が参加しているのが謎。どんな事をする役職なんだろう?
そらのおとしもの[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/10/05深夜(正確には2009/10/06未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から1日遅れの2009/10/06深夜(正確には2009/10/07未明)からサンテレビでも放映開始。 前番組の「シャングリ・ラ」同様、視聴はサンテレビの方で行なう事にする。 原作は、水無月すう氏が「月刊少年エース」に連載中のコミック。未読。
 「ラピュタ」のように空中を彷徨っている何か訳の判らないものがあって、そこから落ちてきた美少女(アンドロイド?)が何でも願いや命令を実現してくれるという、「ドラえもん」以上の万能の力を持っていて、美少女を拾った主人公の欲望(主に性的な意味の)を叶えまくるという話か?
 世話焼きの幼馴染みとか、おっとりしてるけど言葉に毒がある先輩の美人生徒会長とか、まあありがちなフォーマットの作品みたいだが、力を手に入れて清々しいぐらいに自らの欲望(殆ど性的な意味の)を満たしまくる主人公が面白いので視聴継続。 しかし、いきなりあんな夢オチがありとすると、今後何が起きても大丈夫っぽいから安心して観れる…か?
ティアーズ・トゥ・ティアラ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2009/09/29深夜(正確には2009/09/30未明)放映終了。
 ガイウス率いる帝国軍のアヴァロン攻めで、アルサルがガイウスを討ち取って勝利し、真の敵でありアルサルの父親の仇でもある白の精霊の一人・レクトールをも倒し、アルサルを王としてアヴァロンに新しい王国を立ち上げたという所で幕。 えーと、残り10人の白の精霊達は放ったらかしでいいのだろうか?  12人でバランスが取れていた、とか言っていたのに、アロウンと合わせて2人も抜けたらエラい事になりそうな気がするのだが。 それに、帝国は結局どうなったんだろう?  皇帝や元老院(だったかな?)がいなくなって国の体制はガタガタになったっぽいのだが、それならそれで国民はどうなったんだ?という問題があるし。 その辺りが放ったらかしで終わったのは、何となくスッキリしない。
 で、壮大な話の割りには今一つ盛り上がりに欠ける印象があるのは何故なんだろう。 一番盛り上がったのは、ガイウスのアヴァロン攻めの時の、アルサルがブリガンテス族を仲間にして戻ってくる辺りだったような。 後は、何かいきなり巨人族とかドラゴンとかが登場したり、都合良く「ダーンウィン」や「力の言葉」といった武器が出てきたりといった感じで、何となく単に予定通りに話が進んでいるだけ、みたいな風に見えてしまって、物語としての面白さが感じられなかった。
 「真の敵」というレクトールにしても、12人の精霊達の中で何故こいつだけがあんなに直接的に人間を虐げているのか、よく判らなかったし。 それで言えば、何故メルリネスだけがあんなに人間寄りなのかもよく判らなかったが。 このメルリネスは、要するに、人間に火を与えたというギリシア神話のプロメテウスの伝説がモチーフになっているのだろうし、アロウンの元の名前がルキフェルというのは、キリスト教等に登場する堕天使ルシファーが元ネタなんだろう。 他にも、アヴァロンとリンゴ園はアーサー王伝説っぽいとか、色々な神話や伝説のネタが詰め込まれているみたいなのだが、それが仇になったのか、ストーリーを消化するのに手一杯だったように思える。 何かあるとオガムが「解説」してくれたりして、盛り上げる為の演出が足りないというか、メリハリに欠けるというか(そのオガムの喋り方が、もっさりしてるというかのんびりしてるというか、何か緊張感に欠けていたのもそういう印象の原因だったかも)。 そんな訳で、ストーリー自体は面白そうだったのに、全体的に見ると何か退屈な印象になってしまった残念な作品だった。
夏のあらし!〜春夏冬中〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/06深夜(正確には2009/10/07未明)テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルは「なつのあらし〜あきないちゅう〜」と読む。2009年4月〜6月に放映されていた「夏のあらし!」の第2期。 放映は3ヶ月空いたが、作中の時間は殆ど第1期の終わりから変わっていないらしく、まだ夏のままである。 それにしても、いきなり水着祭りとはあざとい。 OPも、第1期にも増してエロスな雰囲気だし、今期も期待できそうだ。
東京マグニチュード8.0[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/09/29深夜(正確には2009/09/30未明)放映終了。後番組は「空中ブランコ」。
 橋が落ちてその衝撃で起きた波に呑まれて船が沈んだり、東京タワーが倒壊したり、色々あった挙句に家に帰り着くも、弟の悠貴を失って、その悲しみから何とか立ち直って前に進み始めようという未来の姿で幕。 滝川クリステルは要らなかったな、やはり。
 当初期待していた、もっとリアリティのある緊迫した展開ではなく、どちらかといえばファンタジーに進んでしまった感じがして、期待外れというか、予想外の話だった。 結局、悠貴の死因がはっきりしないままだったので、見ていた限りだと、具合が悪いのだから安静にしていろ、という言いつけを守らずにロボットを追いかけて走り回ったり、ロボットオタクの少年が無謀な事をしたせいで助けを呼びに走らされたりした結果、地震とは直接関係の無い熱中症か何かが原因で命を落としたように見えてしまう(この記事によれば、悠貴の死因は、東京タワーが倒壊した時に頭に怪我をしていたからだそうで、滝川クリステルが言っていたクラッシュ症候群(「よみがえる空」ではそれで少女が亡くなった話があった)は全然関係無かったようだ。てっきり、最初の揺れの時にコンビニの棚の下敷きになっていたから、その時のダメージが後になって表面化したのかと…紛らわしい事を言うな)。 一方で、真理の家族や未来の両親など、直接的な震災の被害で亡くなった人が(主要キャラの中には)一人もいない、というのが、震災を描いた物語にしてはどこかバランスが悪いような。
 後、現実の震災や大規模災害の時に、現場に入ってくるマスコミの様々な所業の話をネット上でよく見るが、作中には全くマスコミが入ってきていなかったのも何か不自然だった。 物語的には必要無かったのかもしれないが、現実的には見えない。
 リアリティーを追求し、十分なシミュレーションを行なった、と言う割りには、あまりリアリティーがあるようには思えなかったのが正直なところ。 橋が落ちたり、東京タワーが倒壊したりするシーンなどは迫力があったし、地味に泣ける話なのは確かだったのだが、何か「看板に偽りアリ」みたいな感じだったのが今一つ。
空中ブランコ[関西テレビ] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2009/10/20深夜(正確には2009/10/21未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、文藝春秋から刊行されている奥田英朗氏の小説。未読。
 原作小説は、「精神科医・伊良部シリーズ」というシリーズものらしい。 実写のテレビドラマや舞台劇にもなっているようで、今回のアニメ化は「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」の3冊からになるようだ。 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第17作目。
 シリーズ名の通り、伊良部という精神科医のもとを訪れる、様々な患者たちの姿を描くオムニバス形式の作品…だろうか。
 監督が、あの「化猫」や「モノノ怪」の中村健治氏という事もあってか、ビビッドというかエキセントリックなというか、非現実的な画面作りに、今回は登場人物が一部実写になってしまうという、相変わらず妙な演出が面白い。 ただ、フジテレビアナウンサーの福井謙二氏はどうかという気がする。 前番組の「東京マグニチュード8.0」でも滝川クリステルが出演してたが、何でこうフジテレビ関係者は「出たがり」なんだろう。
 (2009/11/17追記) 関西テレビから約1ヶ月遅れの2009/11/16深夜(正確には2009/11/17未明)からBSフジでも放映開始。 この放送で、「ノイタミナ」枠のロゴを初めて見た。あんなのだったのね。
CANAAN[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/09/29深夜(正確には2009/09/30未明)放映終了。
 カナンとアルファルドの確執も、アルファルドの投身で遂に終焉を迎えた…と思ったら、アルファルドはしっかり生きていてまだまだ二人の戦いは続く、みたいな所で幕。 「そんなんでいいのか」みたいな結末は、同じ奈須きのこ氏の「空の境界」のラストと何となく重なるような。 バイオテロ、CIAが裏で手を引いていた村一つを消した人体実験という国家レベルの陰謀、ウーア・ウイルスで特殊能力を得た超人達、カナンとマリアの少々百合っぽい友情、ハッコーさんの色気(<おい)等々、色々な要素を詰め込んだ割りには、終わってみると何も印象に残る所が無かった気がする。 確かにアクションはよく動いていて凄かったと思うのだが、かといって、アクションが最大の見所という作品でもなかったような。 カナンの共感覚にしても、「殺意」とかの意識や感情が色で見えるとか、もはや共感覚とはレベルの違うただの超能力になってたから、わざわざ共感覚なんていう現実に存在するものを指す言葉を使う必然性が無かったし。 色々な要素を詰め込み過ぎて焦点がぼやけてしまった、という事だろうか。何か今一つよく判らない作品だった。

水曜日

イナズマイレブン[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第53話まで放映。
 相も変わらずイナズマキャラバンで全国行脚をしてメンバーを集めながら、案の定エイリア学園のイプシロンより上のクラスのチームが3つも出てきたり、一度は引き分けたイプシロンがイプシロン改として再挑戦してきたり、離脱していた豪炎寺が妹の問題が片付いたので復帰したりして、色々とあった末にエイリア学園のチーム・ダイヤモンドダストとの試合に臨んだら、何故かあの世宇子(ぜうす)中のアフロディ(って本名は「亜風炉照美(あふろてるみ)」っていうのか)が現れたという所。
 何か次から次へと新キャラやら新チームやらが登場してますます混沌としてきた気がする。 というか、元々の雷門イレブンのメンバーで今残っているのって何人居るんだ?
 それにしても、「正義の鉄拳」って「究極奥義」とか言ってるが、ボールをキープせずに弾いてしまう分、相手に取られる可能性が高い訳で、「ゴッドハンド」や「マジン・ザ・ハンド」の方がキーパー技としては上のような気がするのだが、その辺はツッコミ入れてはいけないのだろうか。
 後、前週の2話連続放映のスペシャル回からEDが変わった。 おでん、バスガイドと来て次はどんなヘンなものが来るのかと思っていたら「流星ボーイ」と、何か普通だったのは残念(<おい)。
 (2009/10/21追記) 第55話からOPが変わった。 EDの変更とずらしたのは、円堂が、キーパーからリベロへとポジションを変えるという、今回の本編での大きな動きに合わせての事だろうか。

木曜日

初恋限定。[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2009/10/01深夜(正確には2009/10/02未明)放映終了。
 様々な「初恋」を、時に瑞々しく、時に切なく、時に可笑しく、全体的にはコミカルに、明るい雰囲気で描いた、実に爽やかな作品だったと思う。 初めは女の子達だけが主体になるものと思っていたし、実際そういう話が多かったが、男子側からも描いた話もちゃんとあって、全体的なバランスも良かった。 エンディングへの入り方がなかなか格好良かったのも印象的だった。
 でもまあ、現実にはあんな風に上手くはいかないよなあ(<台無し)。
涼宮ハルヒの憂鬱[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2009/10/08深夜(正確には2009/10/09未明)放映終了。後番組は「KIDDY GiRL-AND」。
 と言っても、結局事前に予想されていた通り、全28話・時系列順で放送・内14話が新作、という放映形態だった為、新作部分の最終回は9月中に放映されていたが。
 そして、ネット上でも既に話題にされている通り、その新作話の内8話は「エンドレスエイト」であり、同じ話を8話もやる(正確には最初と最後は展開が少し異なるが)という、正直言って「暴挙」としか思えないような事をやらかした。 何を考えてこんな構成にしたのかは知らないが、「エイト」だから8話だとかいう駄洒落レベルの発想でやったのではないだろう。 何にせよ、こんなのはただの「実験」でしかなく、とても「作品」とは思えない。
 更に、一話完結の「笹の葉」を除く残りの5話の「溜息」は、妙に間延びしてたり各話の締めがぶつ切り(明らかにシーンやカットの途中でぶった切っている)だったりして、正直言ってこちらも大して面白くなかった(こういう、各話の締めがぶった切りになっているのは「Kanon」でもやっていたが、こちらの方がもっと酷い。スタッフはこれが一本の長編ではなく毎週放映される連続ものである、という事を意識していないのだろうか。それとも、これが面白いと思ってやっているのだろうか)。 混在して放映されていた第1期の話が、一話完結の話が中心でテンポは良いので、この「溜息」のテンポの悪さが余計に気になる。 しかも、最後に「憂鬱」の後のシーンを入れるのも唐突過ぎて、構成はよろしくない。 噂では、原作小説を頁数で5分割して各話に割り振った、等とも聞くが、それが事実だとしたら、メディアの違いを考慮していないただの「作業」であり、「作品作り」ではないと思う。
 信じられないのは、製作側がこれで「普通に」商売しようとしている事である。 「エンドレスエイト」8話は、他作品と同様の1枚2話収録で価格も他作品と似たような設定で販売されるらしい。 つまり、少なくとも「エンドレスエイト」を収録した巻の内、2巻目と3巻目には全く同じ話が4話収録されているだけ(まあ実際には映像特典とかも入るようだが、本編としては、である)という事になる。 何が悲しくて、作画や声優の演技が少し違うだけの同じ話を買わなくてはいけないのだろうか(いや、私は買わないが)。
 要するに、製作側はこれを実験作とかそういう位置づけではなく、他と同様の「独立した作品」として扱っているという事だ。 正直言って、そのセンスは私の理解を超える。 本当に、いったい、製作側は何を考えてこんな話を作ったのだろうか。謎だ。
 で、「涼宮ハルヒの消失」というのを来春劇場版でやるそうだが…まあ行かないだろうな。 このスタッフの作品に金を出そうという気持ちが起きないし。 話題作りの為かどうかは知らないが、放送前に何も情報を出さないとか、作品の「外」で色々とやった挙句に、肝心の作品がこの出来では何も期待できそうにない。
KIDDY GiRL-AND[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/10/15深夜(正確には2009/10/16未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビから5日遅れの2009/10/20深夜(正確には2009/10/21未明)からKBS京都でも放映開始。
 タイトルは「キディ・ガーランド」と読む。 2002年10月〜2003年4月に放映されていた「Kiddy Grade」の続編…というか、新作。 舞台はGOTTからGTOに変わって(と言っても、あのトゥイードゥルディ・トゥイードゥルダム姉弟がいるので、単に名前が変わっただけか?)、エクレール・リュミエールが活躍した「Kiddy Grade」の時代より更に四半世紀程後、現代から500年未来の世界で、新たなESメンバー(の候補生?)のアスクール(って、あの「明日来る」から名付けられた事務用品配送会社みたいな名前だ)とク・フィーユの活躍を描くスペース・オペラ…になるのかな?
 「Kiddy Grade」の内容は実はよく覚えていない(2007年に公開された劇場版も観ていない)し、主役も変わっているので、とりあえず新作として観た方がいいのかも。 「Kiddy Grade」が終わった時の感想は、あまりよろしくなかったような感じなので、あまり内容を覚えていないのはそのせいかも。 冒頭の、エクレールとリュミエールが出てくるシーンも見覚えが無いのだが、あれは劇場版のシーンなのだろうか。 まあ、アイキャッチ・イラストがDr.モロー氏というだけで視聴決定だが(<おい)。
 それにしても、いきなりブルマだぱんつだはいてないだと、四半世紀が経っても全然「女の子はエレガントに」なっていないのはどーゆー訳だ。
うみねこのなく頃に[KBS京都] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 第14話まで放映。
 「ひぐらしのなく頃に」と同様に、惨劇が何度も繰り返されるという展開で、今は「3周目」の第3話である。 「推理は可能か不可能か」といううたい文句通り、戦人が、惨劇が人間の手で行なわれ得るかどうか、それとも人知を超えた魔法の存在が無ければ不可能な事件であり魔女の存在を認めるか、という魔女ベアトリーチェとのゲームに挑むというのが大枠なのだが、今のところ、そんな単純な結末なのかどうかよく判らない。 何せ、「一周」毎に事件の状況や被害者が変わっていくのだから、ある「周」で推理が成り立ったとしても、その他の「周」でも成り立つとは限らない訳だし。 また、「周」毎に示される事実にも違いがあって、それが他の「周」でも当てはまるのかどうかもよく判らないし。 例えば、この「3周目」では、ベアトリーチェは昔に崖から落ちて既に死んでいる、という事実が明らかになったが、これが他の「周」でも同様なのかどうか今一つ判らない。
 そんな感じで、全く「落とし処」が判らない本作ではあるが、「ひぐらし」と同様にそれはそれでまあまあ面白い。 「推理もの」として見ない方が楽しめそうなのは確かである。
バスカッシュ![毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/01深夜(正確には2009/10/02未明)放映終了。後番組は「DARKER THAN BLACK 流星の双子」。
 アースダッシュに月が落ちてくる、という大災害を防ぐ為、バスカッシュでアルティニウム鉱石を活性化させるという計画が成功して大団円で幕。
 ロボットによるストリートバスケとか、フランス人のセンスが光る(?)独特な背景美術とか、面白そうな要素はあったのに何か盛り上がらなかったという印象しか残らなかった。 全体的にテンポが何か今一つ悪いのと、「バスケで世界を救う」という話自体にあまり魅力が感じられなかったのが原因か。 元々バカバカしい話を単純に真面目にやってスベってしまった、とでも言えばいいのか、とにかく全体的に何か「かみあっていない」ような感じだった。
DARKER THAN BLACK 流星の双子[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/08深夜(正確には2009/10/09未明)毎日放送にて放映開始。
 タイトルは「りゅうせいのジェミニ」と読む。 2007年4月〜9月に放映されていた「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」の続編…か?  「黒の契約者」にも登場したMI-6所属の契約者が登場していて、しかもいきなりその内の一人が殺されてしまうという所からして、「黒の契約者」と同じ世界で、かつ後の話なのは確からしいが。 冒頭の「2年前 シベリア」というシーンが、「黒の契約者」のラスト辺りと重なるとすれば、「黒の契約者」のだいたい2年後の話という事になる…のかな?  その次の「2年後 ウラジオストク」というシーンが、本作での「現在」とすれば(でも、その場合この「2年前」「2年後」というテロップは少し意味が合っていない気がする。まあ、「2年後」というのは、冒頭の「2年前」のシーンの「2年後」=「現在」という事なんだろうが、初め、トータルで「4年後」なのかと思ってしまった)。 今回は舞台をロシアに移して、2年前に姉弟の内の弟の方が契約者になってしまった双子を巡る契約者達の戦いを描く話になるようだ。 とすると、日本の霧原さん達は登場しないのだろうか。 だとしたら少し残念…と思っていたら、公式サイトのキャラ紹介に載っていた。 少なくとも、霧原さんは出番がありそうだ。
 メイン・スタッフはだいたい「黒の契約者」と同じだが、脚本に新しい人が入っているのと、音楽が菅野よう子さんではなくなったのが大きな所か。 この辺がどう影響するのか、少し心配な所。
 とにかく、いきなりヘイらしき契約者に殺されてしまったエイプリルに合掌。 それと、あのエイプリルに撃たれた黒猫はマオなんだろうか?
 とりあえず、「黒の契約者」は結構楽しめたので、本作にも割と期待している。
 ところで、「タイツはいてるから恥ずかしくないモン!」というのは、「パンツじゃないから恥ずかしくないモン!」というのとイコールだと思っていいのだろうか(<何の話だ)。
 後、本作の放映に先立って、「黒の契約者」のTV未放映だった第26話(DVDとBDの最終巻に収録されているらしい)が「特別編」として「アニメシャワー」内で放映された。 どうやら、放映はMBS毎日放送だけだったようで、少し得をした気分である。 OPを見た時、何だか懐かしくなって、自分が意外とこの作品が好きだったという事を自覚してしまった。 内容も、オマケのエピソードに相応しい(?)、コミカルな面を全面に出した楽しいもので良かった。 が、インが、キコの影響で腐女子の道に片足突っ込んでるのはどうかと思う。 というか、これって本編でいうとどの辺に入る話なんだろう?
大正野球娘。[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-TBS)
 2009/10/01深夜(正確には2009/10/02未明)放映終了。後番組は「にゃんこい!」。
 朝香中学との練習試合に一方的に敗北した小梅達は、小学生と練習試合をしたり、魔球(当時は変化球の事をそう呼んでいたのか?)を会得したり、辻打ちをやったりして着実に実力をつけ、満を持して再度朝香中学との試合に臨み、健闘したものの僅かに及ばず敗北、しかし対等の相手として認めさせる事ができてそもそもの発端だった晶子と岩崎との確執も解消して、とりあえずは一件落着といった所で幕。
 さすがに、全国大会に出場する実力の男子野球部と、野球を始めて半年かそこらの素人同然の女子野球部とが互角に試合をする、というのはファンタジーに過ぎると思うが、その辺は、情報を集めたり、晶子の制球力中心の投球や「魔球」の会得、足の速さやコンビネーション等でカバーしているという辺りをしっかり見せていて、最後は力及ばず惜敗するという結末で、何とか許容範囲に上手く納めたと思う。 プレイ中の動きもキビキビとしていて小気味よく嘘が無い(ように見えた)のも好印象で、「メジャー」や「クロスゲーム」のような最近の他の野球ものより良く見えた。 女の子達も皆それぞれきちんとキャラが立っていて魅力的に描けていたと思うし、結構面白かった。 ただ、最後は少し締まりが良くなかったかも。 一段落ついた後の彼女達がどうしているのかを見せてほしかったように思う。三郎はどうでもいいから(<おい)。
にゃんこい![毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BS-TBS)
 2009/10/08深夜(正確には2009/10/09未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、藤原里氏がウェブコミック誌「FlexComixブラッド」で連載中のコミック。未読。
 うっかりして猫のお地蔵さまの首を落としてしまった猫アレルギーの少年が、100回猫の為になる事をしないと終いには猫になってしまうという呪いにかかって、心ならずも猫の為に…というか呪いを解くために奮闘する話…だろうか。
 とにかく、いきなり猫の声が田中“草薙素子”敦子さんという所でまず一発ツボに入り、次に提供画面のBGMが「猫ふんじゃった」なのに爆笑し、エンドカードの小林ゆうさんのとんでもなく不気味なイラストで止めを刺された。
 もちろん、本編もテンポが良くて実に面白い。 川口敬一郎監督・猪爪慎一シリーズ構成という「ハヤテのごとく!」第1期のコンビだけに、コミカルでノリの良い演出が上手い。 田中敦子さんの声で喋ると猫でも凄い迫力があって恐いという、キャスティングも絶妙。
 そして何より、TBS製作作品で、遂に地上波のサイドカットが無くなり、アナログ・デジタル共に16:9の映像で放映される事になった。 実にめでたい(というか、今までサイドカットを止めなかったTBSがおかしいのだが)。 願わくば、これが本作だけのものではない事を。
 (2009/11/01追記) 毎日放送から3週間強遅れの2009/10/31深夜(正確には2009/11/01未明)からBS-TBSでも放映開始。 もっとも、TBSが地上波でのサイドカットをしていないので、3週間も遅いこちらの放映で敢えて観る必要性は無くなった訳だが。 まあ、地上波で見損ねた場合の保険にはなる。
狼と香辛料II[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2009/09/24深夜(正確には2009/09/25未明)放映終了。後番組は「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」。
 前半はホロを賭けた黄鉄鉱の売買の話、後半はホロを担保に金を借りてその金を元手に毛皮の取引で大儲けしようとする話と、第1期同様に2つのエピソードで纏めてきた。 今期は話数が飛んでいないので、途中にTV未放映話が入るという事は無さそうである。 「第0幕」が先に出ている為かもしれない。
 第1期と比べると今一つな印象だったのだが、第1期のようなアクション的な部分での見せ場が無かった事と、商売の話がやはりややこしくてよく理解できなかった事、何より2つのエピソードが両方ともホロとの別れを意識させる暗い話だった事が大きかったからかもしれない。
 特に1つ目の方では、結局アマーティはただのかませ犬というか、ある意味ホロに期待させられたせいで初めから勝ち目のない勝負に突入してしまった訳で、あまり後味がいい話ではなかったし、2つ目の話も、最後はエーブが結局どうなったのかとか街の暴動がどうなったのかとか見せず終いで何となく尻切れトンボみたいだったしで、話の内容自体が第1期に比べてキレが悪かったような気がする。
クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者[サンテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2009/10/08深夜(正確には2009/10/09未明)サンテレビにて放映開始。
 2009年4月〜6月に放映されていた「流浪の戦士」の続編。 相変わらず、ちちとしりとぱんつのアニメだが、隠し方が前より上手になったような気もしないでもない。 新キャラが悶えてる所は、何が何だかよく判らなかったが。
 とりあえず、登場キャラの顔見せと今までのおさらい、女王の正体に関する謎の一端や天使側の参戦等の今後の展開への布石と、最近の分割2クールものの中では無難で手堅い、比較的親切な始まり方だったように思える。 でも、今回もやっぱりメローナがやられる話から始まるのか。 クイーンズブレイドの本番が始まるという事で、前のようにおバカな話が少なくなるような気がするのが少し心配。
 後、「流浪の戦士」に続いて、今期も左右をカットした4:3で放映されている。 一方で、映像の構図自体は16:9を前提に作っているらしく、サイドカットのせいでキャラの顔が見切れていたりしてかなり見にくい。 あのTBSですら、今期からサイドカットを止めたというのに…。
PandoraHearts[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズU(BS-TBS)
 2009/10/01深夜(正確には2009/10/02未明)放映終了。
 アリスが100年前の「サブリエの悲劇」で殺されていたとか、オズがその「サブリエの悲劇」でグレン・バスカヴィルを倒した英雄・ジャックの生まれ変わりみたいだとか、四大公爵家とバスカヴィルとが「アヴィスの意志」を手に入れる為にお互いが持っているアヴィスへの扉を狙っているとか、ギルバートやヴィンセントも「サブリエの悲劇」でアヴィスに落とされて時間を超えて帰還した者だったとか、懐中時計の曲を作ったのがナイトレイ家のエリオットで、しかもエリオットもまた「サブリエの悲劇」でアヴィスに落とされた者だったとか、ブレイクも一度アヴィスに落ちて「アヴィスの意志」やギルバート達に会っていたとか、「アヴィスの意志」を従わせるというオズの真の力が目覚めたりとか、10年前にオズをアヴィスに落とした張本人がオズの父親だったとか、色々な謎が明らかになったものの、まだまだ多くの謎を残したまま、アヴィスを巡る戦いは続くという所で幕。
 という訳で、「真の戦いはこれからだ!」エンドだったし、オズをアヴィスに落としたのはやはりオズの父親だったしで、まあ予想通りだったが、オズの妹のエイダがあんなに(色々な所が)大きくなっていて、しかも好きな男までいる、というのは予想外だった(<マテ)。 そういえば、その「エイダが好きな男」というのも、結局謎なままだった。
 色々な謎が明らかになったものの、結局、「サブリエの悲劇」の核心に迫る部分については謎のまま残っているので、話が進んでいるような、進んでいないような、何となくモヤモヤした終わり方だった。 主人公のオズの成長が一進一退に見えるのも、そんな風に感じる原因かもしれない。 最後に父親と対峙してなんか成長したような感じに描かれていたが、その最終回は、シリーズとして纏める為にやや駆け足で話が進んだような感じがして、少し取ってつけたような印象が残った。
 まあ、シリアスな中でもどこかおちゃらけた様なキャラクター達の描き方は面白かったし、謎の出し方とそれが明らかになっていく展開が上手く構成されていて物語に引き込まれる感じも良かった。 できれば続編を期待したい。

金曜日

ねぎぼうずのあさたろう[BS朝日] A:4:3レターボックス(ABCテレビ) D:16:9スクイーズ(BS朝日・ABCテレビ)
 第44話まで放映。
 東海道五十三次を坂下宿まで来た所。 ナレーションの国本武春氏がそのまんまの浪曲師(作中では「うなり節」)として登場したり(初めはいつものナレーションと見せかけて、実は登場人物が作中で喋っているという演出も面白い)、もろこし天狗党の首領・もろこし光雲斎と直接対決したり、Qちゃんきゅうべえが遂に娘のお菊ちゃんと再会したり、お伊勢参りに来ていたおようちゃんと再会したりと、バラエティーに富んだ話が続いていて相変わらず安定した面白さがある。 最後は、やはりもろこし天狗党と対決してお菊ちゃんを取り戻すような話になるのだろうが、その後あさたろう達がどうするのか、というのが一番気になる所。 無難な所では「まだまだ旅は続くよ」エンドだろうが、さて。
 2009/10/30放映終了。
 お菊ちゃんを追って逆に捕らえられてしまったQちゃんきゅうべえを助ける為、琵琶湖の地下にあるもろこし天狗党の本拠地に乗り込んだあさたろう達。 遂にお菊ちゃんを取り戻し、残りの四天王も倒れ、あさたろうは光雲斎と一対一の対決に。 その戦いのさなか、あさたろうの真っ直ぐな心根に感じるものがあったのか、光雲斎はあさたろうを崩れゆくアジトから放り出すと、自らは崩壊する岩と流れ込む水の下へと消えていく。 そして、Qちゃんきゅうべえやお菊ちゃんと別れたあさたろう達は、また旅の空へと向かうのであった。
 という訳で、予想通り「まだまだ旅は続くよ」という、まあ無難というか王道というか、この作品らしい爽やかな締めだった(いくらでも続編が作れる終わり方とも言えるかもしれない)。 ところで、あさたろうの刀は、光雲斎との戦いの中でどこかに飛んで行ってしまった筈だが、いつの間に取り戻していたんだろう?
 当初、「浪曲」「時代劇」「登場キャラが全部野菜」(実際には、野菜以外にも色々と出てきたが)という、どんな話になるのか心配になりそうな取り合わせだと思ったものだが、基本的には実にオーソドックスな「珍道中」もので、そこに、キャラが野菜という事を使ったネタ(終盤で、もろこし天狗党に捕まったきゅうべえが、ぬかみそに漬けられてしおしおのぬか漬けにされそうになるとか)が上手く盛り込まれて、実に面白い作品に仕上がっていたように思う。 登場キャラも、真っ直ぐで、見た目通りに青臭い性格のあさたろうに、自分を親の仇と誤解した男と敢えて誤解を解こうとせずに戦うあさたろうの親父や、単純な盗賊ではないとちのみ小僧(そういえば、こいつが義賊まがいの事をしていた話で、何か含みのありそうな事を言っていたが、結局何の事かはっきりと明かされずに終わっていたような。気のせいだろうか)等々、ある意味単純なあさたろうに対比するような複雑そうなキャラもいたりして、どこか深みのある感じであった。気のせいかもしれないが。
ファイト一発! 充電ちゃん!![KBS京都] A:4:3 D:?
 2009/10/09深夜(正確には2009/10/10未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、ぢたま某(「某」は周りに○付き)氏が「月刊コミックガム」に連載中のコミック。未読。
 AT-Xで2009年6月〜9月に放映されていたものが地上波に降りてきた作品。 平行世界からこちらの世界へ、元気の無い人に生命エネルギーを「充電」する事を生業とする「充電ちゃん」の一人・ぷらぐの活躍(?)を描くコメディ…だろうか。 バットで思いっきり殴られても痛いだけで済んでいるので、多分コメディだろう。
 しかし、「ちょっとフェチでエッチなハートフルアクションコメディ」といううたい文句を見ると、要するに「何でもアリ」なんじゃないのか、という気もする。 とはいえ、ぷらぐのスーツ(って、つまりは「プラグスーツ」って事か?)が、体の線が思いっきり出るデザインなのはデフォルトとして(するのか)も、あの黄金水はヤバくないのだろうか。 第1話からあんなに出しまくるヒロインなんて、今まででは「ぽてまよ」ぐらいだったのではなかろうかという気がする。
 そもそも、別世界の企業が、何故わざわざ他の世界に来てまで「充電」などという仕事をしているのか、だいたい、そんな仕事でいったいどこからどうやって利潤を得ているのか、サッパリである。 ぷらぐが固定給がどうのと言っていた事などからして、あの別世界も貨幣経済で動いている事は確からしいのだが。 もしかしたら、公共事業だったりするのかも。 その辺りが明かされる事はあるのだろうか。
 ちなみに、映像が4:3だが、やはりと言おうか、公式サイト(いきなり音が出るので注意)の「各話あらすじ」の所にあるような画像を見ると両側がカットされているようだ。 「アニメNewtypeチャンネル」でAT-X版を公開しているが、湯気や煙はともかく、こちらも映像は4:3である。 AT-Xでも4:3だったのか?  今期では、「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」も4:3だが、あちらもAT-Xでも放映されているし、製作にも入っているようだ。 こちらの製作は「ネオジム綜合充電社」と、おそらく製作委員会のものと思われる名前だけで、AT-Xが入っているかどうかは判らないが、地上波に先行して放映していたぐらいだし、おそらく入ってるものと思われる(と思っていたら、製作協力として参加しているようだ)。 もしかして、AT-Xが製作に絡むと4:3になったりするのだろうか。 しかし、製作に参加した作品でも地上波でちゃんと16:9で放映された作品も多いし…謎だ。
WHITE ALBUM[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2009/10/02深夜(正確には2009/10/03未明)KBS京都にて放映開始。
 2009年1月〜4月に放映されていた作品の第2期…というか、単に半年間を空けただけで、まるっきりの続編というか、後半である。 タイトルも同じ(「週刊ザ・テレビジョン」には最後に「2」と付いていたが、実際のタイトルには付いていない)だし、話数も「第十四頁」と続きの番号からだし、そもそも第1期のラストにしてからがぶった切りエンドで、今期の始まりも本当にその続きからで、本当にただ単に間が空いていただけというスタイルになっている。 やはり、こうでもしないと制作が厳しいのだろうか。謎だ。
 しかし、「第二期のテーマは“肉体”」などと言っていただけあって、冬弥は最初から飛ばしてくれる。 しかも、心臓の病で倒れて入院している父親を「由綺を引き止めなかった」等と自分勝手な理由で責めるし。 その上で、弥生さん相手にあの所業だから、これはもう美咲さんに愛想を尽かされてもしょうがなかろう。 冬弥がどこまで最低男に堕ちていくのかが見所になるかもしれない(嫌な見所だが)。
 後、第1期では集団としてしか扱われていなかった桜団も、今期では「個」としてクローズアップされるキャラもいるようだし、その辺も楽しみ。 半年間を空けた成果をちゃんと見せてほしいものである。
生徒会の一存[BS日テレ] D:16:9スクイーズU(BS日テレ) A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2009/10/02深夜(正確には2009/10/03未明)BS日テレにて放映開始。 BS日テレから3日遅れの2009/10/05深夜(正確には2009/10/06未明)からサンテレビでも放映開始。 原作は、葵せきな氏の富士見ファンタジア文庫から刊行されている小説。未読。
 生徒達の人気投票で役員が選ばれる為美少女ばかり、という生徒会と、そこに成績一位の生徒が入れる「優良枠」で飛び込んだハーレム目的の少年とが繰り広げるコメディ…だろうか。 いきなり「アニメ化について」とかの楽屋ネタで始めたり、他のアニメ作品ネタを多用したりと、何か色々と開き直っているかのようなネタの数々が面白かったし、掛け合いのテンポも良いので視聴継続。 ただ、最後に妙にいい話っぽく締めようとしているのはどうかと思う。 だいたい、皆でやれば早く終わる仕事を一人で隠れて引き受ける(しかもバレてる)というのは別にいい話じゃないし。 その辺、変にいい話に持って行かずにコメディに徹してくれた方が面白いと思うのだが、さて。
 後、画質が少し悪いように見えるのは、やはりアップコンバートだからか。サンテレビが超額縁放送なので、多分HD制作ではないのだろう。
 2009/12/18深夜(正確には2009/12/19未明)放映終了。
 結局、特に事件らしい事件とかも無く、ダベりながら何となく終了。 というか、今までの話は、全部第1話でやっていたアニメ化会議だったのだろうか?  そういう風に捉えても特に問題無いような気がする。メタなネタというか、夢オチの一種と言えるかもしれない。
 それはともかく、殆ど室内でダベってるだけ(東京に「合宿」に行ってすら)なのにも関わらず、テンポのいい掛け合いと、随所に入れ込まれるパロディ(というか他作品ネタか。まさか、同時期の「そらのおとしもの」のネタまで使うとは侮れない。いつ脚本を書いたんだろう。両作品のスタッフ間で何か話を合わせていたのだろうか?)の巧みさとで、上手く構成していて面白かった。 まあ、第1話で言っていた「ドラマCDで充分」みたいな所も無きにしも非ずだったが。
 ただ、コメディな部分が面白かった一方で、シリアスな話はそれ程でもなくて全体の足を引っ張っているような気がする。 第1話の、皆でやれば早く終わる仕事を一人で隠れて引き受けるというのもそうだが、杉崎が以前に二股をかけていて云々という話に至っては、何が言いたいのかよく判らなかった。 杉崎が「(二股をかけていた相手の女の子が)今は幸せだ」とか言っても、それは杉崎のただの思い込みかもしれないから、その女の子達が本当に幸せなのかどうかは全然判らないし、それで「サンドバッグにされていた」とかいう話も、そんな事をしたってそれが女の子達の幸せに繋がる訳がないから杉崎のただの自己満足だしで、やっぱりいい話でも何でもない訳だし。
 まあ、そういう訳の判らない所も、最後のメタなネタっぽい終わり方で全部有耶無耶にされてしまったような気がするので、あまり気にしない方がいいのかもしれない。
 ところで、タイトルの「一存」というのは、結局どういう意味があったんだろう?  「生徒会の一存」でもって何かを決めたとかいう事も特に無かったみたいだし。 原作のタイトルに、巻数を表す数字が入っている所からすると、単に、シリーズ第一作目のタイトルとして、何か「一」の入っている言葉を使いたかっただけ、なんだろうか。謎だ。
秘密結社鷹の爪カウントダウン[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/09深夜(正確には2009/10/10未明)毎日放送にて放映開始。
 2006年4月〜6月に放映されていた「ザ・フロッグマンショー」が、タイトルを変えて新作として帰って来た(と言っても、「ザ・フロッグマンショー」はABCテレビ(朝日放送)での放映だったから、「帰って来た」というのは正確ではないのだが)。
 タイトルが変わっても、内容は前と同じで、世界征服を企む謎の秘密結社「鷹の爪」の活躍を描く「秘密結社鷹の爪」と、謎の古墳コメディ「古墳ギャル コフィーちゃん」の謎の二本立てである。 三年振りの新作なのだが、あまり間が空いたような気がしないのは、最近、映画館のマナー啓発用のアニメでこの「鷹の爪」をよく見るせいかもしれない。
 タイトルの「カウントダウン」というのが何の事なのかと思ったら、どうやら来年1月に新作(三作目)の劇場版が公開されるとの事なので、それに向けての「カウントダウン」という事ではないかと思われる。
 とにかく、相変わらずのネタの面白さとテンポの良い掛け合いが冴え渡っている。 それに、「コフィーちゃん」はニントク君(仁徳天皇陵)が出ていたりして、堺市出身の私にとっては、ある意味「ご当地アニメ」だったりするので、今シリーズも楽しみ。 ちなみに、前作の放映時から世界遺産への登録を目指していた仁徳天皇陵は、国内の暫定リストに載っただけで、どうやら未だに登録されていないようである。大丈夫か。
Phantom 〜Requiem for the Phantom〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/09/25深夜(正確には2009/09/26未明)放映終了。
 玲二が、ドライことキャルとの対決でキャルを倒し、江漣と共に、梧桐組や、サイスとその配下の殺し屋達をも倒し、江漣のルーツを訪ねてモンゴルにまで辿り着いた所で、インフェルノのマグワイヤから差し向けられた刺客に殺されてしまう、という形で幕。
 ファントムとして、何の罪も無い子供まで手にかけてしまっていた為、ハッピーエンドはあり得ないと思っていたが、玲二だけが死んでしまうというのは少し予想外だった。 死ぬのであれば江漣と二人ともだと思っていたので。 江漣だけを残して一人で死ぬ、というのは、ある意味最も残酷な結末かもしれない(ただ、最後の空薬莢が何を表しているのか、にもよるが…。玲二を撃ったものなのか、あるいは、もしかして、あれは江漣も刺客に殺されたという意味なんだろうか?)。
 全体としては、二転三転する話の展開は、なかなか先が読めずにスリリングで面白かった。 ただ、「銃と殺し屋の少女」というモチーフは、少し食傷ぎみかな、と思わないでもない。
 後、キャルはあれで自然な成長だったとは。いったい、何を食えばたった2年であんなに育つんだろう。ハンバーガーか? 謎だ。
咲─Saki─[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/02深夜(正確には2009/10/03未明)放映終了。後番組は「ささめきこと」。
 団体戦で清澄高校が優勝して全国大会への出場を決め、続いて個人戦でも咲と和が全国大会に出場できる上位3人の枠に入り、県予選を戦った他校のメンバー達と温泉で合同合宿をしたりして、「本当の戦いはこれからだ!」みたいな感じで幕。 団体戦の決勝の時点で放映が原作を追い越してしまったらしいが、県予選のこの結果は原作者と打ち合わせをして原作を先取りしただけなのか、完全にアニメオリジナルの展開なのか、どっちなんだろう。
 そんな感じで、原作を先取りした(?)せいかどうかは判らないが、団体戦終了以降の話は、試合は駆け足だし、唐突に新キャラは出てくるし、しかも特にキャラの掘り下げも無いまま終わるしで、終盤の展開が今一つという、何となくゴンゾ作品に多い(気がする)パターンに陥ってしまったような。 ラストも、とにかくメインキャラ皆集めて温泉、をやりたかっただけのような気もするし。 まあ、付き合い始めたばかりの恋人同士みたいに、初々しくイチャイチャしてる咲と和には、思わずニヤニヤさせられてしまったが。
 それはともかく、麻雀ものにしては「アカギ」のようにスリリングな勝負の駆け引きがあるという訳でもなく(団体戦最終戦の咲のアレは、全自動卓だけど、もう積み込みしてるとしか…)、また試合の最中に頻繁に回想シーンが挟まって今一つテンポも悪く、残念ながら百合な面以外での見所はあまり無かったかも。 団体戦最終戦でも、咲が「楽しかった」みたいな話をしてたが、他の面子が今一つ楽しんでいるような描写が不足していた為、何か咲が一人で楽しんでただけ、のように見えてしまったり。
 とりあえず、アニメ化前からこの作品を猛プッシュしていた篤見唯子さんのネタが一通り理解できるようになったのが収穫だった。 原作のストックが無さそう(無いどころかマイナス?)なので、続編が作られるとしても大分先になりそうだ。
ささめきこと[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/09深夜(正確には2009/10/10未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、いけだたかし氏が「月刊コミックアライブ」に連載中のコミック。未読。
 タイトルは「ささめきごと」(もしくは「ささめごと」。漢字では「私語」と書くのか。意味は「ひそひそ話」)からか。 その名の通り、少女達の密やかな想いを綴った物語、という感じで悪くない。 約一名は全然秘めていないような気もするが。 それに、前期にやっていた「青い花」と少し被るけど。 主人公の一人が、背が高い眼鏡っ子なのも一緒だし(性格はかなり違うが)。
 まあ、心情描写とかは丁寧そうだし、第1話からちょっとした修羅場だしで雰囲気は良さげ。眼鏡っ子も多いし(<そこかい)。

土曜日

極上!!めちゃモテ委員長[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第27話まで放映。
 OP・ED曲の作詞・作曲をしている二十九先生(軽音部顧問)が遂に登場…ってつんく♂か。
 それはともかく、相変わらずクラスメイト達のファッションや恋の悩みを解決する一方、スタイリストをやったり、文化祭で歌ったりと、未海の八面六臂の活躍ぶりが楽しい。 もちろん、変なセンスの方も相変わらずでハマるハマる。 というか、人語を解するだけでなく、文字を書いたりするテモテモがさりげに動物離れしてるのだが、誰か突っ込めよ。
 (2009/10/12追記) 第28話からOP・EDが変わった。 曲はともかく、映像が実写や本編の使い回しで構成されてるのは、ある意味退化してないか?(水着姿が見れなくなったから文句言ってるだけだろう、というツッコミは無しの方向で)
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第283話まで放映。
 相変わらず、たまに面白い話があるのでなかなか切れないでいる。 川上とも子さんはまだ復帰されないようだ。劇場版には登板した、というから、まだTVシリーズは無理な体調ということなのかもしれない。
 後、今回からEDが変わった。
エレメントハンター[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 おばちゃんカー博士の存在を知ったアリーが極秘情報にアクセスしてヤバい事になりそうだったり、レン達の存在をコロニーの上層部が消そうと考え始めてヤバい事になりそうだったりする内に、レンが要らん事をしたせいでアリーがQEXに捕らえられて爆発してヤバい事になってしまった所。 でも、公式サイトの次回予告を読むと、やはりと言おうか、アリーは死んではいなさそう。 また、火星にも何かの施設が作られているとかいう話も出てきたりして、単にQEXから元素を回収して終わり、という話ではなくなってきてちょっと面白い展開になってきた。 「人間っぽい」仕草に拘るアンドロイドのユノも可笑しい。
 まあ、元素回収の手順の辺りとか、「ボース・アインシュタイン凝縮」とか、どこまで正しい理屈でやってるのか今一つよく判らないが、この作品ではその辺はあまり気にしない方がよさそうである。
 後、データ放送を利用したゲームなんかもやっていて、デジタル放送をちゃんと活用しているっぽいのも面白い。 ただ、録画で観ているので私には関係無いが。 ちゃんとデジタルチューナーを積んだレコーダーでTS録画すればいけるのだろうか?
獣の奏者エリン[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第38話まで放映。
 「それは、あまりにも美しく、神々しくさえある瞬間でした。悩み、迷う人間達の思いなど軽々と飛び越えて、リランとエクは、自然のままに、新たな命を生み出そうとしているのです。掟になど縛られない、野生の力。その力強さと美しさを前にして、エリンは、ただ見守っている事しかできませんでした」
 という訳で、怪我の治療の為にカザルムに連れてこられた寂しい盛りの男やもめのエクが、美少女リランに言い寄られてついフラフラっと手を着けてしまって子供を身籠もらせてしまうという、下手な昼メロ顔負けの展開に(違)。 一方、エリン達は遂に学舎を卒業し、トップの成績を取ったエリンは、無事に教導師としてカザルムに残る事が出来た。 そして、生まれた子供を見る為に真王がカザルムに行幸し、エリンの秘密がバレてしまうものの、「音無し笛は嫌い」という真王の意外な言葉で何となく有耶無耶になってお咎め無しになりそうだったが、何か色々と企んでいるっぽいダミヤに目をつけられて、エリンも真王も何かヤバそうになってきた所。
 「大罪」という言葉に隠された、遥か昔の惨劇と王国の崩壊の歴史、そして王祖ジェの真実、掟の意味等々、ここ数話で一気に物語の核心に迫るような話が続いてますます面白い事になってきた。 「牙」が死んだのが、繁殖期を迎えた闘蛇を殺すという掟に従ったソヨンの手によるものだった、というのも驚きである。
 また、物語だけでなく、それを支える脚本や演出もなかなか良い。 特に、上記の、リランとエクが交合するシーンでのナレーション等もなかなか感動的だった。 ただ、人間の胎児を見せたのはどうかという気がする。 隠喩と言うには判り易すぎる映像を見せるのは本作品の特徴でもあるが、これはちょっとやり過ぎのような。
 演出では、「ワジャクの歌」とか、「大罪」の話で王国が崩壊していく場面での歌とかのように、挿入歌を効果的に使う演出が実に良い。 ただ、オープニングの歌は少し使われ過ぎのような気もするが。 後、エリンの中の人はもう少し演技が上手くなるべきだと思う。 エリンの年齢が上がっていき、シリアスなシーンが増えてくると、余計に演技の稚拙さが目立つようになってきている気がする。
ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/17関西テレビにて放映開始。
 言わずと知れた「ターミネーター」シリーズのTVシリーズ作品。2008年1月から米FOXで第1シーズン9話が、9月から第2シーズンが放映されているらしい。 今回の放映は、両シーズンを合わせた全31話が放映されるようだ。
 「ターミネーター2」の後、3度現れたターミネーターと、サラ・コナー、ジョン・コナー、そしてジョンを守る為に未来から送り込まれた新たなターミネーター・キャメロンとの戦いを描く話…だろうか。 「ターミネーター2」で開発者のダイソン自らの手で葬り去られた筈のスカイネットが新たに作られている事が判り、それを破壊する為に、1999年から2007年へ時間移動するという、「やっぱり『3』は無かった事にされたのね」みたいな展開に。 キャスティングが一新されているので少し違和感があるが、「2」が1991年という16年も前の作品である事を考えると、同じキャストでやるのは不可能だろう。
 Wikipediaの記述によると、本シリーズは、「3」だけでなく、「4」とも異なるパラレル・ワールドの物語になっているらしい。 まあ、そうとでもしなければ、結末が決まっている事になるのであまり受けないのかもしれないが、節操が無いような気もする。 第3シーズンの制作が視聴率低迷によって中止になったらしいのも、結局はその辺がファンに受け入れられなかったせいではなかろうか。 とりあえず、どういう作品なのかは以前から興味があったので見てみる事にする。
 それにしても、主人公の少年を守る為に未来から送り込まれた美少女型アンドロイド、という設定は、まるで日本のアニメのようである。 とうとう、ハリウッドにも「萌え」が進出し始めたのか(違)
真マジンガー衝撃!Z編[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/09/26放映終了。
 色々あった末に、遂にDr.ヘルを倒したと思ったらそれはあしゅらが仕組んだ罠で、実はミケーネが改めて地球を侵略する為に邪魔なDr.ヘルを甲児の手を借りて排除してしまおうという計画で、Dr.ヘルがいなくなった地球にミケーネ軍団が攻めてきて「地球は終わりだ!」という所で幕。
 …って「なんじゃそりゃー!」な終わり方だったが、これは要するに続編があるという事なんだろうか。 タイトルが「衝撃!Z編」というぐらいだから、他の「編」があるというのが順当な所だろうが、このままでは、ただのどんでん返しのバッドエンドにしか見えない。 まだ、まるっきりのバッドエンドならそれはそれで面白いのだが、こんな風に、いかにもまだ続きがあるような形で終わられると評価に困る。 「ブレード」みたいに、ほんのちょっとだけ出てきたようなキャラもいるし。 まあ、いかにも今川監督らしい派手で芝居がかった演出は面白かったのだが…。 ただ、時系列を入れ替えている場面が少し多過ぎるように思えた点は気になった。 そのせいで、せっかくの熱い展開に、文字通り水を差すような感じになってしまった場面が幾つかあったような。 ああいうのは多用するものではなくて、ここぞという所で一回だけやるとかの方が効果的に見えると思う。
 何にせよ、続編があるならさっさと告知してほしいし、無いのであれば(大団円になるにせよバッドエンドになるにせよ)もっとスッキリ完結させてほしかった。
化物語[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BSジャパン)
 2009/09/26深夜(正確には2009/09/27未明)放映終了。
 無事にひたぎの父親の公認も得られ、キスもできてめでたしめでたしなんだろうが、委員長の頭痛は放っておいていいのか、みたいな所で幕。 と思っていたら、『「つばさキャット其ノ參〜其ノ伍」は公式HPにて順次配信予定』『「つばさキャット 其ノ參」は、公式HPにて10月28日配信予定』という、なんじゃそりゃー!みたいな事らしい。 そりゃまあ、「あのね商法」とか「結末は映画館で商法」とかに比べればまだマシだが、それならそれで、TV放映の最終回できちんと告知すればいいのに。 他の、初めから分割2クールの予定なのに第1期終了時にちゃんと第2期の告知をしない作品なんかもそうだが、続きがあるとちゃんと判っているかどうかで随分と印象が異なると思うのに。 その辺、製作側はどう考えているんだろう?
 それはともかく、「文字」の使い方が少々やり過ぎに思えない事もないし(というか、地デジの映像でも読み難い部分があったのに、ネット配信の画質ではどうなる事やら)、「漫才」が少々長過ぎるように思える所もあったが、怪異を巡る様々な話は面白かった。 まあ、困っている女の子達を次々に助けていって好かれる主人公、という構図自体は、要するにギャルゲーのフォーマットそのものなんだけど。
 また、「文字」の使い方にしても、「猿の手」(というか悪魔)の話で、「阿鼻叫喚」(だったかな?)と文字だけにして残虐映像は見せないつもりかと思ったら、いきなりはらわたを引きずり出され腸で振り回され千切れ飛んで壁に叩きつけられる、みたいな所まで見せつけるという、結構容赦のない事をするし、トリッキーな演出だけに頼らない、その辺の映像作品としての意気込み、みたいな所は結構好印象。 EDの曲が、しっかり最終回とリンクしていたのも良い。
 しかし、それだけに、「蛇」の話で、あの「月詠」でやってしまったような事をまたやってしまったのは残念だった。 やっぱり、「絶望先生」と重なっていたせいで、スケジュールが厳しかったのだろうか?
アラド戦記〜スラップアップパーティー〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2009/10/03深夜(正確には2009/10/04未明)放映終了。
 「カザンの呪い」を治すには、天城を登って天界に行って「ベヒーモスの涙」を手に入れる事が必要だと聞き、バロン達とイルベク達はそれぞれ天界を目指すが、実は魔界の王の手下だったハイネが本性を現し、ベヒーモスを錯乱させてアラド大陸に落とすという「ベヒーモス落とし」を実行するも、バロン達の活躍でハイネを倒してベヒーモスの落下を防ぎ、一粒だけ手に入れた千年に一度しか流されないという「ベヒーモスの涙」で「カザンの呪い」に冒されていたイルベクの妹のステラを治して、バロン達はまた「カザンの呪い」を治す他の方法を求めて旅を続ける、という所で幕。 裏切り者(というか、初めから欺いていただけだが)だったハイネだが、ハイネが教えてくれた、「ベヒーモスの涙」で「カザンの呪い」が治る、という話自体は本当だったようだ。 意外と律儀な奴だったのかもしれない。
 こういう「勧善懲悪」な話も最近珍しい気がするが、残念ながら、「王道」と言うよりは「ありがち」と言う感じだった。 登場を楽しみにしていた塔=「天城」も、結局は天界へ行く為の通路でしかなかったし、それも空飛ぶ船でも行けるからあまり重要性が無かったしで残念な扱いに。 個人的に、ああいう「天までそびえ立つ塔」というのが大好きで、物語上重要な舞台として扱われるのを期待してしまうので、その点この作品は期待外れだった。 まあ、後半のありがちなシリアスな話の部分よりも、前半のバカっぽい話の方が面白かったという感じである。
亡念のザムド[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2009/10/03深夜(正確には2009/10/04未明)放映終了。
 結局、最後まで「何だかよく判らない話」だった。ストーリーも、粗筋に纏めるのも難しいぐらいよく判らなかったし。作画だけは、相変わらずよく出来ていたけど。
 一つの「世界」を創りあげようとしたが、様々なディテール、キャラクター達の言動等々、色々な要素が色々な所からの借り物の寄せ集めで終わってしまい、作り手のやりたい事は表現不足で、「描きたいシーン」や「登場人物に言わせたい台詞」だけが先走って、エンターテイメントになりきれずに自己完結してしまった、という感じにしか思えないのは、「心で触れ、考える物語」といううたい文句があるが、私の考えが足りないという事なんだろうか。
 で、あの自爆少女達があちこちで何の関係も無い他人をザムドにしまくっていたのは、結局何故だったんだろう?  作り手側としては、あれで全部説明したつもりだったんだろうか? 謎だ。
NEEDLESS[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 シメジシメオンに捕らえられたイヴを助ける為にシメオンビルに侵入したものの、シメオン美少女部隊の三人娘と操られたイヴの攻撃の前に、アダムをはじめ照山・セト・ソルヴァと味方のNEEDLESSが次々と倒されて、戦闘能力の無い山田クルス・ギド・ディスクは絶体絶命の危機に、という所。
 さすが「仮面のメイドガイ」のスタッフと言うべきか、ギャグとシリアスとがテンポ良く混在していて実に面白い。 それに、妙にデフォルメされた「金田アクション」風のポーズやら、メカの表面の影とハイライトの付け方やら、爆発の描写やらに、何処か80年代のメカアニメを彷彿とさせるような所があって、何か懐かしい気もする(そういえば、やたらとぱんつを見せまくるのも80年代っぽい?)。 もしかして、アクション描写の流行が一巡して、またこういうのが流行ったりするのだろうか。
 (2009/10/20追記) 第14話からOP・EDが変わった。 本編でも左天が黒幕みたいな感じに見えてきたが、この新しいOPでもアダム・アークライトより目立っているような。 EDは、相変わらず本編とはかけ離れた能天気な感じで可笑しい。 でも、最近は、本編も本質は能天気みたいな気がしてきたが。
戦場のヴァルキュリア[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2009/09/26深夜(正確には2009/09/27未明)放映終了。
 新しいOPの通り、遂に前戦に出てきてヴァルキュリア人の力を振るい始めたセルベリアと、ファルディオにヴァルキュリア人として覚醒させられたアリシアとが超人バトルを繰り広げたり、マクシミリアンがガリアの王宮に隠されていたバカでかい聖槍を奪ったりした挙句、結局マクシミリアンは倒され、ガリアと帝国との戦争は終わって、義勇兵達も故郷へ帰って大団円で幕。 暴走しそうなアリシアをキスで止めるとか、そんなデカルチャーな解決法でいいのか。 というか、第7小隊の連中は、何故全員さっさと脱出してるんだ? ファルディオだけ死亡っていうのも何だか…。
 前半から戦いの様子は結構いい加減というか、あまり真面目に戦いを描こうという感じが見られなかった本作であったが、後半に入って終盤に近付くと、超人バトルになるわ、マクシミリアンはどんどん俗物というか小物になっていくわで、ますます真面目に描こうというそぶりすら見られなくなってきたような。 かといって、第7小隊にさえ殆ど掘り下げられないキャラがいるなど、「義勇軍第7小隊の愉快な日常」みたいな話になるでもなく、アリシア・ウェルキン・ファルディオの三角関係にしても初めからファルディオには勝ち目が無かったのは見え見えで、恋愛模様の描写という意味でも見所が無かったし、結局全てが中途半端に終わってしまっただけのような気がする。 味付けに失敗して素材の良さを台無しにしてしまった料理、みたいな感じだった。
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