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アニメについて・2007年


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2007年1月期

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 という訳でどんな訳で、今期は遅れないように計画的にきちんと更新していきたいと思います…と言いつつ、まだ前期に終了した「BLACK LAGOON」も観れていなかったりと、 年の初めからいきなり遅れているのですが…。
 とにかく、例によって12月の最終週〜1月の第1週までの間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などです。 年末年始の放映休止が多い為、新番組の開始や継続作品の新年最初の放映は、第2週以降に本格化するので、まだ空きが多いですが。
 (2007/01/15追記)
 1月の第2週に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。 と言いつつも、「金色のコルダ」と「パンプキン・シザーズ」は、放映があったにもかかわらずまだ空いているのですが、 これは昨年から溜めてしまっている分をまだ観ていないからだったりします。何か、一度溜めてしまうと、なかなか観れなくなるもので。
 さて、現時点での視聴本数は47本。やっぱり多いですね。まあ減らしていないので多いのは当たり前なんですが。いーのかこれで。
 そう言えば、最近「竹本泉のいろいろぶっく」というコミックを買いまして、これは、竹本泉氏が、ソフトバンクのゲーム雑誌に連載している、 毎回1ページ(初期は半ページ)の日記風というかコラム風というか、そういう感じのコミックを纏めたものです。 何せ毎回1ページなので、連載期間が1997年6月〜2006年6月という膨大なものになっています。 で、その1998年に掲載されたものに「この春のアニメの新番組のエアチェック数が週に16本」になっていて驚く、という話があったりして、 ああその頃はその程度の数だったかなあ、と懐かしく思ったり。 更に、2004年になると、エアチェック数が週に25本になっていたり、更に更に、最近(2006年)には34本になっていたりと、 どんどん増えている様子が判ったりして、ああ何か同じ事してるなあ、と妙に親近感を覚えてしまうというか、何か安心してしまうというか。 いや、こんな事で仲間が居るからと言って安心してしまって良いのか?という気もしますが。
 (2007/01/22追記)
 1月の第3週に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。 とりあえず、一括更新はここまでにして、後は随時更新とします。 現時点での視聴作品数は48本。何だかんだ言っていても、やはりまだまだ多いです。いつまでこの大量供給時代が続くのか、ある意味興味深いところではあります。 中には、「RGBアドベンチャー」のように「制作会社の都合により放映出来なくなった」などという作品や、 前期の「夜明け前より瑠璃色な」のように「キャベツ」という伝説的な作画崩れを引き起こした作品などもありますが、それでも、 大部分の作品は大きな作画崩れを起こす事もあまり無く、むしろ「Kanon」や「DEATH NOTE」などのような、まあ「高品質」と言っても良いような作品が次々と生まれています。 もちろん、単に作画の質が良ければ良い作品、という単純なものではありませんが、それでも、OVAまでもが粗製濫造と嘆かれたような時代と比べると、 「品質」の面では全体としては底上げされているのではないか、という気がします。 その一因に、制作工程のデジタル化や、中国や韓国、台湾等の下請けの増加があるのは、おそらく間違いないでしょう。
 ただその一方で、「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」のように、後々まで語り継がれるような作品が出てきていない事も確かだと思います。 また、「板野サーカス」や「金田アクション」といった、特色のある作画を誇るような傑出したアニメーターも存在していない時代が続いているようにも思います。
 先日、NHKで「攻殻機動隊 S.A.C.」の神山監督のドキュメンタリーを観ましたが、そこでは、脚本家が集まって「脚本会議」を開き、 シリーズ構成やキャラクターの設定等を固めたり、キャラクターの台詞が妥当かどうかの検討を行なったりしているという話がありました。
 これは、作品の「色」やキャラクターの性格等を統一するには確かに有効なのかもしれませんが、 各々の脚本家が持っている個性を殺す(という言い方が悪ければ平均化する)事にも繋がるのではないか、という気がしました。 その結果、出来上がった作品は、悪くはないがとりたてて良くもない、無難で面白みの無いものになってしまうのではないのだろうか、と思えてなりません。 もし、他の作品でも似たような事が行なわれているとしたら、また作画の面でも似たような「平均化」が行なわれているとしたら、 突出した作品やアニメーターが出てこない昨今の状態は、それが原因なのではと思ってしまいます。
 まあ、その時に取り上げられていた作品は、この春から放映されるそうですので、それを観てみない事には所詮憶測に過ぎませんし、 もしかしたら今まさにこの瞬間にも、「ガンダム」や「エヴァ」を凌ぐような作品が生まれつつあるのかもしれませんけどね。 それに、そういう名作も、本放送時には人気がそれほどなくて、再放送でどっと盛り上がったという事もありますし。 もしかして、今期に再放送や総集編や選り抜きがあるのは、その過去の成功例に倣おうとしているのでしょうか(違)

帯番組

xxxHOLiC[キッズステーション] D:4:3
 2007/02/13キッズステーションにて月〜金の帯番組として放映開始。
 昨年、地上波放送とキッズステーションでの帯放送とを観たばかりだが、やっぱり面白いので放映されると観てしまう。 これに先立って、劇場版も放映されたのだが、そちらは正直言ってイマイチだった。 何というか、TVシリーズで感じたような台詞の掛け合いの面白さ、みたいなものがあまり感じられなかった。ノリが今一つ悪い、というか。 TVシリーズで明かされなかった伏線(ひまわりちゃんの属性とか)も全然回収されなかったし。 まあ、劇場版の方が先に制作された筈なのでそこはしょうがないのだが、そのせいで、まだスタッフやキャストに「カン」が掴めていなかったのかもしれない。
 2007/03/16放映終了。
 何度も観ているが、やはり第22話〜第23話の話は泣けるし、最後の外伝の「手」は怖い。そして、やはりひまわりちゃんの属性はよく判らない。 四月一日に好意を持っていたり、雨童子に敬遠されたり、「猿の手」の封印を(本人は意識していないようだが)解いたりしたような所を見ると、 もしかしてアヤカシの血が混じっていたりするのだろうか。 百物語の話で、隣室に居るのがホトケ様だというのを聞いて、いきなり隣に向かって手を合わせてたりする辺り、真面目なのかヘンなのか、 とにかく不思議な性格をしているのは確かなようなのだが。是非続きが観たい作品である。
 ところで、今回のように月〜金の帯番組が夜中の0時以降にリピート放送されると火〜土の放送になる訳だが、これを過不足無く録画できる予約パターンが無いのが困る。 STBのTZ-DCH500には、月〜金・月〜土・毎日のパターンが、RD-XS43にはそれに加えて月〜木のパターンがあるが、火〜土というパターンは無い。 仕方なく、月〜土のパターンで録画予約を設定し、RD-XS43では月曜日(つまりは日曜日の深夜)の分だけ前夜に録画の実行をOFFにしておく、という形をとっている。 TZ-DCH500にはOFFにする機能が無いので通常はそのままだが、たまに他の番組と重なった場合には、いったんこの月〜土の録画予約を削除しなければならない。 この辺りが不便な所である。 今後、CATVの比重が増えていくに連れ、こういう今まで地上波ではまず必要無かったパターンでの録画予約パターンも必要になっていくのだろうか。

日曜日

ふたりはプリキュア Splash★Star[ABCテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第46話まで放映。
 いよいよ敵地に乗り込んでの最終決戦…なのだが、今一つ盛り上がらないような気がするのは、やはり二番煎じというか柳の下の泥鰌というか、 前作に比べての新鮮味が無いからなのかもしれない。 そう言えば、アクダイカーンがいつもふんぞりかえっているだけで直接手を下さなかったのは何故なんだろう。 前作では、ジャアクキングは封印されているような形だったからだが、アクダイカーンは別にそういう訳でもなさそうだし。謎だ。
 謎と言えば、猫のコロネがいきなり喋りだしたのも謎だ。王女が憑依した(違)からかと思ったが、どうもそうでもなさそうだし。 あと数話しか残っていないというのに、本当にちゃんと纏まるのだろうか。て言うか、また新シリーズでキャラ総取っ替えで今度は5人?大丈夫なんだろうか…。
 2007/01/28放映終了。
 うーん、ビミョー…。実は真の黒幕だったゴーヤーンとの最後の戦いにも勝利し、皆揃って大団円、ラスト数話はアクションも凄くて見応えはあったんだけど…。 でも、色々投げっぱなしになっている人間関係とかがシリーズ構成としてどうよ?という気がするし、何より、あそこまで徹底的に破壊されたものが (まさか地球そのものを破壊するという「ヤダモン!」みたいな事になるとは思わなかった)、結局気合いだけで元通りに、という「奇跡の大安売り」(違)的な展開が、 いくらなんでもこれはやり過ぎなんじゃなかろうか、という感じがしてどうも…。 何もかもが破壊しつくされたのに、それでも精霊の力を借りる事ができるなんて、もう何でもアリだし。「子供向け」というよりは「子供だまし」みたいに思える。 次のシリーズもこんな感じでいくのだろうか。かなり不安である。
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第41話まで放映。
 とうとう駆が告った!駆が歌を好きだと認めたのが、確か第1期の第29話だったと思うので、それから実に5クール近くも掛かった事になる。いや、長かった。 それはそれとして、今度はマリーランドの大臣に取り憑いたダーちゃんであったが、相変わらず間抜けなので野望にはほど遠い。 この先、歌を巡る恋愛話と、ダーちゃんの野望の話が平行して進むのだろうか。あと1クールで決着がつくのかどうかが少し心配である。 何か第3期も決まったという噂ではあるが、次期に持ち越しとかは無いだろう…多分。
 にしても、封印されていたダーちゃんを解き放ったのが、マイメロとお婆ちゃんだったとは。 クロミをあそこまでグレさせてしまったのもマイメロが原因だし、やはり、全ての元凶はマイメロなのかもしれない。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY[BS-i] D:16:9横側黒枠
 第8話まで放映。
 シリーズ後半に入ってOPも変わった。やはりMIOさんの歌は良い。EDが無茶苦茶短縮されているのは少し残念だが。
 で、前半を観ると、やはり少し首を傾げるような点が目立つ。 コウとニナが空気読んでないようにイチャついてるのもそうだが、陸戦装備のガンダム1号機で勝手に出撃してシーマに思いっきりぶち壊されてしまったコウが、 その後何のおとがめも無くそのまま1号機のパイロットになっていたりして、妙に「甘い」所がどうも気になる。やはり見所はシリーズ後半なのだろうか。 前半でも、モビルスーツ戦闘のシーンなどはさすがに良く出来ていると思うので、戦闘がメインになりそうな後半は期待できるのかもしれない。
 2007/02/11放映終了。後番組は「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」。
 確かに、メカは見応えがあったが(特にガンダム3号機(デンドロビウム?)のデカさは異常)それ以外はイマイチだったかも。 特に、ガンダム同士が戦うというのをやってしまった事で、後の「ガンダムSEED」に繋がるガンダムの「スーパーロボット化」の先鞭をつけたのはまずかったんじゃなかろうか、 という気がする。
機動戦士ガンダム 第08MS小隊[BS-i] D:16:9横側黒枠
 2007/02/18BS-iにて放映開始。
 1996年〜1999年にかけて制作されたOVA作品である。今月、DVD-BOXが発売されるようだ。全11話+後日談の特別編1話、さらに総集編的な劇場版が制作されている。 全12話ではないのは、途中で監督の神田武幸氏が体調を崩して急逝した為、飯田馬之介氏に交代し、神田氏の残したプロット等をもとにして制作を続けた、 という事情もあるらしい。
 ガルマ・ザビの国葬が行なわれている時期に、連邦軍にガンダムやGMが量産・配備されているなど、「機動戦士ガンダム」とは明らかに矛盾するような内容に見えるが、 Wikipediaの記述によると、「テレビシリーズではたまたま登場しなかっただけで当時から連邦にもモビルスーツが存在した」という事になっているらしい。いい加減なものである。 ジャブローに潜入したシャアが、GMが並んでいるのを見て「連邦もここまで来たか」と言う場面があるが、「当時から連邦にもモビルスーツが存在した」のであれば、 そんな台詞が出てくる筈はないのだが…。
 それはともかく、以前、アニマックスかどこかで劇場版を観たが、総集編だったせいか、何が何だかよく判らなくて全然面白くなかった。 OVAも、発売当時にはじめの方を何話か観た筈だが、内容をほとんど覚えていない。 「ガンダム」には珍しい(?)熱血タイプの主人公が、ジオンの女性兵士と仲良くなる話…なんだろうか。 主人公の妙に子供っぽいキャラデザインが少し気になるが、いったい何歳なんだろう? 士官学校を卒業した、という事になっているから、多分18歳は越えていると思われるのだが…。
レ・ミゼラブル 少女コゼット[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2007/01/07BSフジにて放映開始。原作は、言わずと知れたヴィクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル(ああ無情)」。でも読んだことはない(爆)
 かつて、日曜ゴールデンタイムの顔だった「世界名作劇場」の、復活第1弾作品である。 公式サイトの解説を読む限りでは、オリジナルの要素も結構入りそうだし、 監督が桜井弘明氏という事で、果たしてどんな作品になるのか注目したい。とりあえず、次回予告に何となく「桜井節」っぽい感じが漂ってるし。 また、主題歌をかの斉藤由貴さんが歌っているのには少しビックリした。すっかり女優になったのかと思っていたが、まだ歌手としてもやっていたのか。意外である。
恋する天使アンジェリーク〜かがやきの明日〜[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/01/07深夜(正確には2007/01/08未明)KBS京都にて放映開始。
 2006年7月期〜2006年10月期にかけて放映されていた「恋する天使アンジェリーク〜心のめざめる時〜」の続編と言うか、第2期である。 第1期終了時に、既に第2期の制作が決定したという発表がされていたが、サブタイトルが変わったものの、 メインスタッフ・キャストは殆ど(全く?)同じでの続編の始まりである。
 第1期の終わりで、聖獣の宇宙の女王様が消え、神鳥の宇宙との繋がりも断たれ、一人聖獣の宇宙に取り残されてしまったエンジュだが、 眠りから覚めた聖獣の宇宙のスタッフ達と力を合わせ、サクリアの精霊に捕らえられた女王様を助ける為に、聖獣の宇宙の守護聖候補達を集める事になる。 守護聖候補が9人集まった時、神龍が現われて願いを一つだけ何でも叶えてくれ…じゃなくて、力を合わせて野伏をやっつける…でもなくて、 サクリアの力のバランスが良くなって女王様を助ける事が出来る、という話らしい。
 …って、守護聖様達は総取っ替えなのか。何か物凄く強引な気もするが、1話で1人集めたとして9人集めるのに第10話までかかる事になる。 何か、集めるだけで終わってしまいそうな気もするが、大丈夫なんだろうか。 それに、第1期でもやや低調だった作画の面でも不安がある(キッズステーションで放映していた、作画を直した「DVD版」も、 修正が間に合わなくて途中から地上波放映版を流したそうだし…)。 何より、エンジュの眼鏡っ子姿がOPからも消えてしまい、もう二度と観れなさそうなのが一番不安だ(<結局そこかい)。
RED GARDEN[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第13話まで放映。
 お互いに「呪い」をかけあっている、対立する2つの組織(種族か?)。 相手にかけられた「呪い」のせいで、ある日突然「発症」して獣化してしまうという病を持ち、しかも女性の方が若くして「発症」してしまう為に今や二人しか女性がおらず、 絶滅しかかっている片方の種族。 その種族に殺されてしまったのを、もう片方の種族によって新しい体を与えられ、獣化した相手の種族を倒す事でのみ生き延びる事ができるケイト達。 一方、奪い取った新しい体のリーズを利用して、種の存続を図る片方の種族。 ケイト達は、いつか元の体に戻れるという希望を糧にして、戦いの夜を越えていく。
 とまあ、話の骨格は概ね明らかになってきたようだが、結局、ケイト達は、ルーラ達とエルヴェ達との2つの種族の対立に巻き込まれてしまっただけのような気がする。 それに、そもそも最初にリーズが殺されてしまった理由もまだ謎のままである。 はじめは、リーズが最後にケイトと会った時に言っていた「恋人」というのがエルヴェの事だと思ったのだが、エルヴェのあのシスコン振りを見ていると、 どうもそういう事は無さそうな気もする。 ルーラがケイトに語った内容も、どこまで本当の事なのか怪しいものだし、だいたい、「秘密を知れば知るほどケイト達が危なくなる」と言うが、 エルヴェ側の一族が「新しい体」を利用しようとするのであれば、知っていようといまいと危険度はさほど変わらないような気がする。 また、いつまで戦い続ければ元の体に戻れるのかも判らないし、どうやらケイト達の学園そのものがルーラ達の親玉みたいなので、 ケイト達が殺されてしまったのも偶然だったのかどうか怪しいものである。 獣化した連中にしても、拳銃で射殺する事はできなかったのにバットで殴り殺す事はできる、というのも謎で、ワザと肉弾戦にもっていかせているようにも思える。 とにかく、ケイト達が知り得た内容にさえ色々と疑問点があるのだが、今のケイト達にはそれを疑っている余裕は無さそうで大変だ。 まだまだ謎が多いこの物語がどう展開するのか、結構楽しみである。
 あと、第12話でEDが変わり、この第13話でOPアニメーションがマイナーチェンジした。 EDは、前の方が良かったかも。歌もそうだが、ケイト達4人やリーズ、グレースのメンバーやレイチェルのボーイフレンド達、 更にはルーラ達や理事長までノリノリになっているライブ風景が、いつか全てが終わってこんなふうに皆で楽しめる時がやってくるのだろうか、と何か切なく思えて良かった。 今度のは、少し無機質な感じがしてそっけないかも。 OPアニメーションは、前のより動きが増えてこちらは良くなったと思う。 出だしの所の手や足の動きが音楽に合わせてあったり、前はスライドしたりしていただけのキャラのシルエットにも動きが付いていたりして面白くなった。
 また、この作品では、特に複数のキャラが会話をしている場面で、そのやり取りが妙にリアルっぽい所がある。 多くの作品では、キャラが一人ずつ台詞を話して声が被らないようにする事が多いが、この作品では、ワザと台詞を被らせるようにしている事が目立つ。 特に、レイチェル達が言い合いをするような場面では、言い合っているキャラやそれを取りなすキャラ等の台詞が被りまくっている。 そして、キャラの動きもその被りまくっている台詞とちゃんと合っていて、それが妙にリアルっぽく見えるのである。 DVD-BOXの特典映像に「プレスコ体感映像」というのがあるところからして、この作品では、アフレコではなくプレスコを採用しているのかもしれない。 だとしたら、なかなか凝った事をしていると思う。
 そのDVD-BOXだが、CMが、第1話でケイトがいきなり歌いだしたあの場面の映像で、そこにあの歌の替え歌を付けているのだが、それがミョーに可笑しい。 DVD-BOXの宣伝をする歌詞の内容と、あの第1話で歌っていた時と同じ涙声で悲しげに歌うケイトの歌声とが無茶苦茶ミスマッチで、そのミスマッチ振りが爆笑ものである。 今、あの第1話を見たら、ケイトが歌いだした途端に思いっきり笑ってしまうに違いない。
 2007/03/18深夜(正確には2007/03/19未明)放映終了。後番組は「ぼくらの」。
 タイトルの意味が最後まで不明だったが、あーゆー事だったのか。だったら、ロングの絵になった時に、もう少し赤っぽい方がより良かったような気もする。 ちなみに、舞台となったルーズベルト島はこんな所
 噂では、テレビ朝日の放送枠の問題で数話短くなってしまったらしく、実際終盤の数話は場面転換が妙に急だったり、アイキャッチが無くなったりして、 確かに尺を切り詰めているような感じがしていたが、それでも「噂」を知らなければ気にならないぐらいだったので、 「噂」が本当だったとしてもまあまあ上手く纏めていたと思う。 ただ、そもそも何故アニムスとドロル(だったかな?)とが争っていたのか(現在の呪いの書を巡る戦い以前から争っていたようだし)とか、 「呪いの書」っていったい誰が何の為に作ったのかとかいう、おおもとの所が結局判らないままだったので、その辺は少しもやもやとしたものが残る。 夏にはOVAが発売されるみたいだが、CMに流れていたシナリオを見ると、どうやら後日談(と言っても数日後とかの話ではなさそうだが)らしい。 戦いが全て終わった今、何を語ることがあるのだろうか、という気もするが、その辺のもやもやが晴れるような話なら観てみたいかも。
 何にせよ、永遠の時間を生きる事を選んだケイト達の未来に幸あれ、と願わずにはいられない…って、 賞金稼ぎっていったい…。

月曜日

結界師[読売テレビ] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第10話まで放映。
 話の内容の方は、良守の兄がいるという裏会とかが出てきたりして、多少シリアスだったりする事もあるが、概ねコミカルな感じで普通に面白い。 ただ、キャラデザインのせいか地味な感じがするのと、学校の敷地に入ってきた妖怪をその都度叩いていくという、 終わりの見えないような事を何故延々と続けているのかという疑問(敷地に妖怪が入ってこれないようにするとか、 妖怪に力を与えてしまう源を絶つとか、根本的な解決策を取らないのは何故なのかが判らない。 今までの話で特にその辺を説明されたような記憶が無いのだが…忘れているだけか?)が未だに残っているのとで、もう少し話が動いてほしい気もする。
 それ以前に、本編中に2回CMを入れるのはまだしも、本編に提供のテロップを被せたりするのは止めてほしい。 ゴールデンタイムの番組としては、何か扱いが悪いように思う。 年末年始も5週にわたって放送が無かったし、やる気が有るのか無いのかよく判らない。
 (2007/02/26追記) 第16話からEDが変わった。何か一昔前の歌謡曲みたいで、どうも今一つ「華」に欠けるような気がするのは、本編が相変わらず地味めだからだろうか。 ただ本編では、烏森の力を永久に封印する、という根本的な問題解決に取り組もうとする動きが出てきた。 400年もの間、誰も取り組まなかった(のかどうかは判らないが)問題なのだから簡単に解決するとは思えないが、話が大きく動きそうなのには少し期待。
乙女はお姉さまに恋してる[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2006/12/25深夜(正確には2006/12/26未明)放映終了。
 主人公がヒロインの誰とも結ばれないという、ある意味ハーレム、強いて言えば「みんな仲良く」エンドであった。 そもそも、主人公が女装した男子という段階で男女の恋愛ものとしては成立しないような気がするので、男子だとバレた所からまた始まる、みたいなこの展開は悪くないと思う。 最近増えてきた、エロゲー・ギャルゲー原作で後半やたらとシリアスにしたり鬱々としたり黒々としたりしてどうもバランスが悪いように感じる作品等とは異なり、 一貫してコメディ色重視で真面目にやってきた作風には好感がもてる。 少し描き込みが足りないかな、と思うキャラも居たが(紫苑さんとか)、1クールだし、こういう結末にする事を前提にすれば、一人を深く掘り下げるよりかは、 浅く広くでエピソードにバラエティを持たせたこの構成で良かったように思う(逆に一人に絞り込んで良かったのが「ラムネ」)。
月面兎兵器ミーナ[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2006/02/05深夜(正確には2006/02/06未明)BSフジにて放映開始。
 タイトルは「げつめんとへいきみーな」と読む。元は、フジテレビの実写ドラマ「電車男」に出てくる劇中アニメ作品で、同ドラマのOPにもなっていたらしい。 それが今回独立したアニメ作品となった訳で、ちょうど「げんしけん」に対する「くじびき♥アンバランス」みたいな関係だろうか。
 女子高生アナウンサーが、突然地球の文化に干渉する宇宙人を取り締まる、所謂「宇宙警察」になってしまって大活躍、みたいな話である。 既に別の「宇宙警察官」が居て、その存在が世間に認知されているという、ヘンなモノが現実と変わらないような日常に当たり前のように存在している、という話は好きだ。 ノリが何となくGAINAX作品のような感じがする所が気になるが、 Wikipediaの記述によると、 元の「電車男」の時も、かの「DAICON4オープニングアニメ」に似せて作られていたらしいので、これもワザとだと思われる。 ただ、そういう「パロディ」が何回も通用するとも思えないので、ちゃんと独自性を出してきてくれる事を期待したい。
 あと、第1話のサブタイトルにある「汁実」というのが何か判らなかったのだが(「しるみ」って何だろう?と思っていた)、どうやら、変身の事を言うらしい。 「宇宙刑事シリーズ」で「蒸着!」とか言う類のものなのだろう。しかし、「じゅうじつ」と読むようだが、やっぱり意味はよく判らない。
SHUFFLE! MEMORIES[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2006/01/08深夜(正確には2006/01/09未明)KBS京都にて放映開始。
 2005年7月期〜2006年1月期にかけてWOWOWノンスクランブル枠で放映された「SHUFFLE!」の総集編的なもの…らしい。 公式サイトによると、 「シア、ネリネ、楓、亜沙、プリムラの各5人のメインキャラクターをフィーチャーした総集編仕立ての内容で、シリーズ中には、完全新作オリジナル話も予定されて」いる 「ディレクターズ・カット版」という事である。 ちなみに、タイトルの「MEMORIES」は、公式サイトや番組表では大文字だが、実際に放映されたものを見ると小文字のようだ。どちらが正式なのかは謎。
 第1話は「導入編」という事で、舞台背景や各キャラの紹介だけで終わってしまったので、第2話から本格的に始まるという事なのだろう。 「OP&EDを新規に制作」と書いてある割には、OPは歌は新作でも映像は本編の使い回しが殆ど(プリムラが羽根を生やして飛ぶ所は新作か?)、EDは前と同じ、 となっていたので、これも第2話からちゃんと新作になるのかもしれない。とりあえず、「新作オリジナル話」というのを楽しみにしたい。
 にしても、これも「何で今更?」という感は拭えない。「カレイドスター」みたいに、どこかでコミック版の連載でも始まるのだろうか。謎だ。 それに、WOWOW放映時にあった「R-15指定相当」の部分はどうするんだろう。
DEATH NOTE[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第12話まで放映。
 キラ(月)がとうとう犯罪者だけでなくFBIの捜査官まで殺してしまったり、更にその婚約者まで殺してしまったり、 その上第二のキラ(相手の名前が見える「死神の目」付き)が登場したりと、話がどんどん転がっていく様が実に面白い。 キラとLとの頭脳戦そのものは原作由来のものだろうが、それを息詰まるような展開で見せたり、何気ない動作(月がポテチを食べるとか、 Lが二つの携帯電話を両手にもって取っかえ引っかえしながら話すとか)を無茶苦茶格好よく見せたりする演出の上手さは流石である。
 そう言えば、デスノートで殺すには相手の顔と本名が必要だが、その「本名」というのはそもそも何なんだろう。 偽名では殺せないので、単に相手が名乗ったというだけでは本名とは認識されない訳だから、「本名」と、そうでない「名前」とには、明確な違いが有る筈である。 まさか、住民票に記載されている氏名、という訳ではないだろうし。 こういう、「本名」がキーになる話というのは、それこそ「西遊記」の時代から枚挙に暇が無いぐらい存在する訳だが、 その手の話で「本名とは何か」という点を明確に定義した話というのはあるのだろうか。 本人が、「これが自分の本名だ」と認識している名前、という事になるのかもしれないが、それだけでは何か決め手に欠けているような気もする。気のせいだろうか。
 放送時間の方は、相変わらず30分枠をはみ出しているので、やはり35分間録画するようにしている。 ここしばらくは、概ね31分ぐらいまでに納まっているようだ。 「MONDAY PARK」枠自体が、番組表の開始時刻から1分30秒遅れて始まるので、「MONDAY PARK」枠の先頭からであれば30分間に納まっている計算になるのだが…。 もしかして、番組表の開始時刻が1分早めに記載されているのだろうか。謎である。
 (2007/03/20追記) 第20話からOP・EDが変わった。 マキシマム ザ ホルモンに変わる、というのは知っていたのだが、マキシマム ザ ホルモンと言えば、「エアマスター」のED「延髄突き割るROLLING 1000tOON」とかの、 「格好良いけど何かヘン」な歌のイメージが強かったので、この作品に合うのかな、と思っていたが、実際に見てみるとなかなか良い感じである。 でもやっぱり、OPの始めの辺りは何かヘンだ。高笑いしている月の顔がいっぱい出てくると、何か笑ってしまう。
京四郎と永遠の空[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/01/08深夜(正確には2006/01/09未明)サンテレビにて放映開始。原作は、介錯氏が「月刊ドラゴンエイジ」に連載中のコミック。
 タイトルは「きょうしろうととわのそら」と読む。 公式サイトには、「『神無月の巫女』『円盤皇女ワるきゅーレ』の原作者・スタッフが辿り着いた凄絶なる愛の物語」とあるが、 第1話を観ただけでは、いったいどういう物語なのかサッパリである。 確かに、「神無月の巫女」や「ワるきゅーレ」で見た事があるような似たキャラや背景が見受けられるし、学園恋愛ものかと思いきや、 いきなり現われたロボット(?)がバトルを始めたりする辺りは、やはり「神無月の巫女」を彷彿とさせる展開である。 「神無月の巫女」も「ワるきゅーレ」も好きな者としては、とりあえず様子見か。
ヤミと帽子と本の旅人[アニマックス] D:4:3
 第8話まで放映。
 改めて観るとやはりエロい。特に、能登麻美子さんがイケナイ声をあげる第7話なんかはとりわけエロい(<結局そこかい)。 このエロさは、そういうイケナイ声がどうとかもあるが、やはり西田亜沙子さんのエロいにもほどがあるキャラクター・デザインに依るところが大きいだろう。 もちろん、シリーズ構成の望月氏をはじめとするスタッフ達が変態だから、という事もあるだろう。 何せ、西田さん自身が「ヤミ帽の変態スタッフ」と公言しているぐらいなのだから、 「いぬかみっ」スタッフ以上に変態なのに違いない。うむ。
 2007/02/12深夜(正確には2007/02/13未明)放映終了。後番組は「ブーンドックス」。
 以前初めて観た時には、何が何だかよく判らないラストだったような気がするが、今回は何となくよく判ったような気がするのは、このテの作品に慣れてきたせいだろうか。 あのラストは、一応ハッピーエンドと言えるのかもしれないが、やはりどこか切ない。 でも、最終回のEDで流れた「名場面集」に、あのイケナイ声の場面がしっかり入っていたのはさすがである(<何がだ)。
 EDと言えば、TVシリーズ全話分のキャスト・スタッフの名前を五十音順に並べて出すのも特徴的である。 同じ監督の「Fate/stay night」でも同様だったので、やっぱり監督の趣味なんだろう。 でも、個人の名前しか出てきていなかったようなのだが、スタジオの名前とかの団体や企業の名前を出さないのはいいんだろうか。 まあ実際に放映されているんだからいいんだろうけど、少し気になる。
ブーンドックス[アニマックス] D:4:3
 2007/02/19深夜(正確には2007/02/20未明)アニマックスにて放映開始。 原作は、アーロン・マグルーダー氏がアメリカで新聞に連載しているコミック。 「コミック・ストリップ」と呼ばれる、一回あたり数コマ〜10コマ程度で一つのページに幾つもの異なるコミックが掲載されている、という形式のものの一つらしい。 全米で350紙以上に掲載されている、ということである。
 人種偏見を平気で口にするような歯に衣着せない物言いをするキャラが登場する、いわゆる「風刺漫画」の類のコミックという事で、 いきなり、主役の黒人少年が、白人が集まるパーティ会場で「キリストは黒人で、ブッシュは悪魔で、9.11テロは政府の陰謀だ」等とぶちかましたのには、 「なんじゃこりゃ」と思った。 音声には「ピー」がいっぱいだし(「BLACK LAGOON」の無声部分より遥かに多い)、映像にはモザイクがかかってるし(「手」にもかかってたのは、要するに、 中指を突きたてるあのサインだということなんだろうか)で、放送する側の苦労がしのばれる。
 こーゆー作品を、アメリカとは文化的バックボーンが異なる日本で放映してどのくらいウケるのかはかなり疑問ではあるが、何となくツボにハマる感じがする。 ちょっと様子見か。ちなみに、原題は「THE BOONDOCKS」で、「奥地」や「僻地」を意味する俗語らしい。発音からすると「ぶーんだっくす」の方が近そうだが。

火曜日

金色のコルダ 〜primo passo〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第16話まで放映。
 ブラック柚木が正体を現したり(それに合わせて、OPの画が切り返しになって柚木の悪人ヅラが出てきたのには笑った)、魔法のヴァイオリンの秘密がバレそうになったりと、 第3セレクションを前にして話が大きく展開し始めたように思える。 第1セレクションで最下位だった日野ちゃんが、第2セレクションでいきなり2位になったのは、いくらなんでもやり過ぎなんじゃなかろうか、という感じもしていたが、 魔法のヴァイオリンに依存している現状を思い知らされるという、まるで「ヒカルの碁」のような話になってきた。 この後の展開としては、いったん落ち込むものの立ち直り、最後に素晴らしい演奏を披露して、実はそれは魔法の力ではなく日野ちゃんの実力だった、 とかいうのがありがち王道だと思うが、さてどうなることやら。 シリアス一辺倒ではなくコミカルな所との按配が良い感じに見える所とか、今にも日野ちゃんの事を「お姉さま」と呼び始めるんじゃなかろうかというような冬海ちゃんとか、 色々と面白いところのある作品なので、後半にも期待したい。
 あと、第14話からEDアニメーションが変わった。 と言っても、上下二分割だったものが左右二分割に変わったぐらいで、使われている画は同じもののようだ。 でも、今度の方が、テロップが映っている時間が長いので見やすくて良い。
働きマン[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/12/26深夜(正確には2006/12/27未明)放映終了。後番組は「のだめカンタービレ」。
 色々な「働き方」が混在している様は観ていて面白かったが、主人公が結局ガムシャラに働いて何とかするだけだったのは残念。 風邪をひいた上にデスマーチに入りかけていた時も、ペースを計算して「出来ない」と喚いていたワリには、単に自分一人で頑張った「だけ」で出来てしまっていたし。 その辺、何かNHKの「プロジェクトX」みたいで嫌な感じだった。 あと、あの新人のエピソードが無かったのも残念。主人公とどう対比してくれるのか楽しみだったのだが…。
のだめカンタービレ[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/01/16深夜(正確には2007/01/17未明)関西テレビにて放映開始。原作は、二ノ宮知子氏が「Kiss」に連載中のコミック。
 タイトルの「カンタービレ」とは、「歌うように」という演奏の仕方を指示する音楽用語…だったと思う。「ノイタミナ」枠の第7弾作品。 原作は、クラシック音楽コメディーとでも言うような、とにかくクラシック音楽を楽しめる作品として、作品内で演奏されたクラシック曲のCDが売れたり、 本作品に先行して放映された実写ドラマが、「コミックをそのまま実写にした」などと言われるぐらい評判が良かったもの。 実写ドラマは見なかったのだが、原作は好きなので今回のアニメ化も楽しみであった。
 ただ、主人公である「のだめ」こと野田恵の奇矯な声(「ぎゃぼー!」とか)を上手く演じられるのだろうか、とか、何より、 アニメ作品(特にTVシリーズ)には鬼門であるモブ・シーンのオーケストラ・コンサートの場面がどういう仕上がりになるのかがかなり不安である。 前者は、第1話を観る限りでは、まだ何か「掴めていない」ような感じがする。 声のイメージも、今一つ想像と違うが、川澄綾子さんのことだから、だんだんキャラを掴んで馴染んでくるのではないか、と期待したい。 後者は、まだオーケストラが出てこないので判らないが、ピアノを弾く手の動きはかなり頑張っていたと思うので、これも止め絵で誤魔化したりしない事を期待したい。 何せ、この作品のオーケストラは、派手な「アクション」が売りなので、止め絵にされると面白さが激減してしまいそうである。 「ハチミツとクローバー」とメインスタッフが被っているので、大崩れはしないだろうとは思うが、あちらにはモブ・シーンはそんなに無かったし…少し不安かも。
 ちなみに、枠名も何も出ないと思っていた「ノイタミナ」枠であるが、 Wikipediaの記述によれば、キー局のフジテレビでは枠名が出ているらしい。 関西テレビで出ていないのには「諸般の事情」があるそうだが、いったいどんな事情なんだろうか。
 あと、普段よく見ている「天漢日乗」さんで、 本作品の第1話を見た感想が出ていたのだが、少しビックリした。 「エヴァみたいな画面作り」という印象を持たれたそうだが、画面作りで言えば、「エヴァ」(と言うかGAINAX作品?)とは全然違うと思う。 確かに、冒頭の文字のみのカットと映像のカットとを交互に見せる辺り(これが「止め絵の多いところ」かな?)はそれっぽいけど、 それ以外の指摘されている点(音大の色づかいやデッサン、千秋の白いシャツの描写、蝉の声)は、ごく普通に描いているだけ (蝉の声に至っては、舞台が夏なんだから入っていない方がおかしいぐらい)で、 これが「エヴァみたい」と言われたら(現実を舞台にした作品では)「エヴァみたいじゃない作品」なんて無くなってしまうんじゃないか、という気がする。 「エヴァ後遺症が12年たった今でも続いてるのか、それともわざと狙ってるのか」と書かれているが、むしろこれは観る側にあてはまるんじゃないだろうか。 ある意味、アニメを普段観ていない人にとっては、それだけ「エヴァ」の存在が大きかったのかもしれない。だから、何でもない表現でも「エヴァ」を連想してしまうのかも。 まあ確かに、「エヴァ」以降にあれ程の社会現象とまで呼ばれるような状態にまでなった作品というものは未だに存在していない訳だから、無理もないのかもしれない。 それに、もしかしたら、本当は現在の作品の殆どが「エヴァ後遺症」だったり「狙ってる」のだったりして、私の方がそれに気付いていないだけなのかもしれない。 いずれにせよ、思わぬ所で「エヴァ」の影響力の大きさを再認識させられたようで、ちょっとビックリした。
ヤマトナデシコ七変化♥[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第13話まで放映。
 スナコちゃんが周りを引っかき回して楽しんでいる…訳ではなそさうだが、何となく楽しそうで面白い。 ただ少しインパクトには欠ける気がするので、まあ「普通に面白い」みたいな感じである。
 (2007/01/18追記) 第14話からOPアニメーションが変わった。前のは、本編の映像の流用が殆ど(全て?)だったが、新しいのは、OP用に制作されたもののようだ。
 (2007/02/21追記) 第19話からEDが変わった。やはり、人体模型はいくら着飾っても怖い。
パンプキン・シザーズ 帝国陸軍情報部第3課[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 第17話まで放映。
 戦車の自動給弾装置やら、速射の可能な連発銃やらと、実用化されていない筈の最新兵器が存在していたりとか、「銀の車輪」と呼ばれる謎の組織が暗躍してたりとか、 「戦災復興」の陰に蠢く闇の部分との戦いが物語の縦軸になっていくような感じであるが、お気楽というか、明るく前向きな部分を無くさないのは好印象。 でも、公用語はドイツ語っぽいのに、“invisible nine”というのはどうなんだろう。ここはやはり、“Unsichtbares Neun”等と言うべきではなかろうか。
 (2007/02/07追記) 第18話でEDが変わった。ただ、夏でもないのに「パンプキン音頭」とは季節外れもいいところなので、もしかしたらステッキン主役の話のみの特別版なのかもしれない。 今までのよりも輪をかけてシリアスな展開に似合わなさそうなEDだし…。
 2007/03/20深夜(正確には2007/03/21未明)放映終了。
 これも「オレ達の戦いはこれからだ」エンドなのかな…かな? 最後のエピソードがどうもテンポが悪いと言うか間延びした感じだったせいか、今一つスッキリしない終わり方だった。 「銀の車輪」とかいう謎の組織も結局少し出てきただけで終わってしまったし、後は「原作を読んでね」って事なんだろうか。 終盤に入るまではまあまあ面白かっただけに、この終わり方は少し残念だった。
少年陰陽師[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第15話まで放映。
 陰陽バトルもの、としてはそれなりに話は面白いと思う。画も綺麗だし、女の子も可愛いし(<結局そこかい)。 ただ、物の怪がイケメン青年になるのはともかく、爺さんの安倍晴明までが幽体離脱してイケメン青年になるのはどうかと思う。
すもももももも 〜地上最強のヨメ〜[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 何か、これもまたどんどん変態じみてきたような気がする。ウマ仮面だのカメ仮面だのと、何で皆アブない人みたいな格好で出てくるのだろうか。 まあラブコメとしては普通に面白い。
 また、この回からOP・EDが変わった。 作品に合わない曲がタイアップで付けられたりする事も少なくない昨今だが、これはもう作品そのものみたいな曲なので、ある意味安心である。
 2007/03/20深夜(正確には2007/03/21未明)放映終了。
 最後の方は、なんか話がありきたりな「少年ジャンプ」系のノリになってしまってあまり面白くなかった。もっとハジけたものを期待していたので少し残念。 主役の鹿野優以さんが、まだまだ若手でこれが初主役なのにも関わらず、なかなか芸達者なのが判ったのがまあ収穫だったかも。
ライオン丸G[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/12/26深夜(正確には2006/12/27未明)放映終了。
 何と言うか、色々な意味で台無しな結末だった。 シリアスにもコメディにも徹しきれない中途半端な感じは、最近のアニメ作品の傾向にも通じるものがあるような、無いような。特に、タイガージョーは変にキャラを崩し過ぎ。 豪山にしても、あの怪人が、たかがダイナマイトごときで倒せるなんて変だろう。 と言うか、あのオザキかぶれの定時制高校の先生は可哀想だった。殺されっぱなしで全然思い出されもしなかったし。 結局、良かったのはオープニングだけだったなあ、という気がする。残念。

水曜日

おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[アニマックス] D:4:3
 第3話まで放映。
 やはり、まだこの頃は潤のキャラをスタッフも中の人も掴みきれていないような感じがあって、どことなくぎこちない印象がある。 と言うか、潤が、歌に抱きついたのを、「フランスではスキンシップは挨拶代わり」とか言っていたが、潤ってイギリスから来たんじゃなかったっけ…?
NANA[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第36と1/2話まで放映。
 「1/2」は、総集編の「淳子の部屋」の分である。 本編は36話までだが、1クール毎に入る「淳子の部屋」を入れると放映は39回、昨年末にあった「NANAの部屋・特別版」まで加えると40回になる。 まあ、あの空気読んでないような特別版は無かった事にしたい気がするが。
 物語の方は、ハチがタクミと結婚する事にして、とうとう707号室を出ていってしまったところである。 ナナやノブをあれだけ傷つけておきながら、自分は金持ちのイケメン男と結婚する事にして浮かれまくっているハチは、やはり無茶苦茶イヤな女に見える。 ただ、淳子をはじめとして、周りの人間がその辺をちゃんとツッコミ入れてくれるので、何か全体としてはバランスが取れていて面白い。 特に、トラネスのナオキの評価(「やり手で料理上手で床上手」云々)が、「確かに言われてみればその通り」という感じで実に的確に思える。
 さて、とうとう第4クールに突入するが、どこまでやるんだろうか。原作はまだ続いているようだし、そろそろどういう締め方をするのか気になってきた。
 (2007/01/18追記) 第37話からOPが変わった(ついでに枠タイトルの「Animo」のロゴ・アニメーションも少し変わった)。 ブラストの新曲という感じでOPアニメーションも格好良いのだが、少し今の展開とイメージが合わないような気もする。 これから「ブラスト大躍進」みたいな展開になるのだろうか。
奏光のストレイン[WOWOW] D:4:3レターボックス
 第10話まで放映。
 相変わらずの容赦なさと言おうかスプラッタと言おうか、物語に必要ならどんどんキャラが死んでいくのは結構とんでもない。 とりあえずこの回で、兄さんがグレた理由が明らかにされたが、その最終目的はまだ謎である。 まさか、人類の殲滅だなどという事はないだろうが…。
 また、第9話で変わったEDが、また元に戻った。あれは、どうやらあの回だけの特別版だったようだ。 そして、また次回まで2週間放映が無い。勘弁して。
 2007/02/14深夜(正確には2007/02/15未明)放映終了。後番組は「ロケットガール」。
 後半まで容赦なかった割には、最後の方は、ラルフとかメドロックとかの、「破滅するべくして破滅した」人だけが死んでいくような展開で、 まあ意外と明るいラストだったように思う。 もちろん、名も無きキャラ達は大勢死んでいる訳だし、戦争そのものは全然終わる気配も無いのだが、「もしかして人類全滅エンドか?」みたいな感じもあっただけに、 救いのあるラストで良かった。 戦闘シーンもスピーディで良かったし、7機一体となったりしてシステマティックな動きをするトゥモールもいかにも「無人兵器」という感じで面白かったし、 結構見応えのある作品であった。
 ただ、SF的な設定の部分については、ウラシマ効果による時間の遅れの計算が合わない所があったり、 「意識を共有する」というエミリィ星人の設定も今一つ効果的に描かれずに終わったりと、もう少し掘り下げてやればもっと良くなったのに、という気もするのが残念である。 特に、エミリィ星人については、意識を共有しているという割には、「個体」としての独立性が強すぎて、結局普通の人間の少女と変わらないようになっている。 この辺、同じように「個体」という概念が薄い生命体として描かれていた「蒼穹のファフナー」のフェストゥムなんかの方がよく出来ていたように思う。 せめて2クールあれば、その辺りももっと上手く描く事ができたんじゃないのかなあ、という気がして、非常に残念である。
ロケットガール[WOWOW] D:4:3レターボックス
 2007/02/21深夜(正確には2007/02/22未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。 原作は、野尻抱介著の富士見ファンタジア文庫から刊行されている小説。最近、カバーや挿絵を新しくした新装版が発売されたようだ (ついでに、「ロケットガール」というのがタイトルだった1作目が、「ロケットガール1 女子高生、リフトオフ!」というタイトルに変わっている)。 これで、山内則康氏がイラストを描いている旧版を持っているのが、何かありがたみが出てきたような気がする(<そうか?)。
 もし、宇宙飛行士を小柄で体重の軽い女子高生にしてみたら、有人宇宙飛行はいったいどうなるのか──原作は、それをできるだけ現在の技術を元にして構築した、 しごく真面目で、かつ無茶苦茶うさん臭い小説である。そして、その絶妙なバランスが実に面白い作品である。 アニメ化の企画そのものはかなり以前からあったようで、野尻氏のホームページには、 パイロットフィルムを公開しているサイトへのリンクもあった(筈なのだが、今は何か見当たらないようだ)。
 で、今回正式にアニメ化されるというのを聞いて喜んだものだった。 しかし、正直言って、初めて公式サイトに出た主人公の三人娘・ゆかり、マツリ、茜のビジュアルを見た時には、 「大丈夫かいな…」とかなーり不安になったものであったが、実際に第1話を観た限りでは、その不安はどうやら杞憂に終わったようである。
 人の良さそーな笑顔の下に打算と計算と陰謀とを詰め込んでいるかのような、ソロモン宇宙協会(SSA)の那須田。 人を20Gの遠心装置でぶん回しておきながら、それを嬉しそーに眺めるさつき女史。 ロケットの打ち上げを花火として楽しみ、空中爆発したら「成功だ!」と大喜びする謎の土人たち(まあ酋長はゆかりの父親なのだが)。 そして、行動力と気の強さでは那須田にも引けをとらない天下無敵の女子高生、我らが主人公の森田ゆかり。 こういう、原作のうさん臭さ大爆発な所を、実に見事に動く絵にして魅せてくれたスタッフとキャストの皆さんには、大きな拍手を送りたい。
 と言っても、第1話だけでは全然安心できないのは、昨今のTVアニメの常なので、今後は、原作のしごく真面目な所をどう描いてくれるのかに注目したい。 第1話でも、3DCGの使い方は今一つに見えたし、そもそも、小説なら文章でいくらでも説明できる所を、如何に絵として面白く魅せるか、という問題がある。 真面目にやると説明台詞の嵐になってしまいそうなのだが、この辺は、脚本家と演出家の腕の見せ所だろう。
 後、小説の2作目から登場する三浦茜が、第1話から登場していたのも気になる。 原作通りの展開なら、今回のシリーズは2作目までを制作するらしいので、シリーズ後半に入るまで出番が無い事になってしまうのだが、どうするのだろうか。 原作通りにするのか、忘れられないように顔見せ程度の出番を作るのか、構成を大胆に原作から変更してくるのか。この辺も注目である。
 そー言えば、原作の1作目に登場する、ロシアのミールももう無いんだった。 原作が出たのがもう10年以上前の事だから、その間に、ミールが大気圏で燃え尽きたり、スペースシャトル・コロンビアがやっぱり大気圏で空中分解したり、 アメリカがスペースシャトルを引退させる計画を発表したり、中国が有人宇宙飛行を成功させたり、と思ったら、 その同じ中国が人工衛星を弾道ミサイルで破壊して大量のデブリをバラまいて全世界から顰蹙をかったり(実際は顰蹙をかうだけで済むような話ではないのだが)と、 宇宙開発の現場でも色々な事件・事故・変化があった。その辺りもどうするんだろう。原作通りの年代でやるのか、それとも現実の現在に合わせるのか…色々注目点があるなあ。
武装錬金[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第15話まで放映。
 人間以外の存在のヴィクターが出てきたり、カズキが「中間の存在」になったり、黒い核鉄が出てきたり、またもや新キャラが出てきたりと、色々と物語が大きく動いてきた。 はじめの方みたいな、カズキ達がホムンクルス達と次々と戦っていく、みたいな展開が延々と続くようなら嫌だなあ、と思っていたが、 結構早く話が動いていきそうなのでこれからの展開も楽しみである。ブラボーとかパピヨンとかの変な奴も面白いし。
 また、今回からEDが変わった。パピヨンの歌…なんだろうか、これは。一気に作品が変態じみてきたのだが、大丈夫なのだろうか。
009-1[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 2007/01/03深夜(正確には2007/01/04未明)放映終了。後番組は「Venus Versus Virus」。
 ストーリーもアクションも、まあまあ面白かったように思う。冷戦下のスパイ・アクションという、いささか古いネタながらも上手く見せてくれていた。 ただやはり、主役の釈由美子さんの演技が、ここぞという所で感情を込めた台詞になるとビミョーな感じになったり、 せっかく安定していた作画がよりによって最終回で息切れしたり(不自然に絵が動いていないカットが幾つかあった)と、残念なところは残る。 また、009-1の同僚達もあまり登場しなかった(OPの最後に見えるシルエットの人達も出るかと思っていたのに…)のも残念。 まあ、これは1クールしか無いのでしょうがないかもしれない。もし第2期があるのなら、他のスパイ達も活躍してほしいものである。 あと、どうせならエロスももっと増量で(<マテ)。
Venus Versus Virus[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 2007/01/24深夜(正確には2007/01/25未明)BS-iにて放映開始。原作は、鈴見敦氏が「電撃コミックガオ!」に連載中のコミック。
 タイトルは、「ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス」と読む。 「ヴァイアラス」と呼ばれる、要するにバケモノを退治する事を生業としている少女二人が主人公の、妖怪バトルアクション…なのだろうか。 何故主人公達がそんな商売をしているのか(うち一人は学生が本業みたいだが)、何故そんなバケモノが徘徊しているのか、 何故主人公達がその「ヴァイアラス」を退治できる力や技術を持っているのか、第1話では一切謎である。 「ヴァイアラス」とのバトルシーンが少しテンポが悪いような気もするが、まあキャラは可愛いし、監督の木村真一郎氏に期待して様子見というところか。
 ところで、「Virus」と書いて何故「ウィルス」ではなく「ヴァイアラス」と読むのかも謎である。 英語でもそういう読み方をするのか、それとも他の言葉での読み方なのか、はたまた単に「ヴ」で揃えたかっただけなのか (それなら「ヴィールス」にすればぴったり合うと思うのだが、ちょっと弱そうかも)。
 ちなみに、本作品も前番組の「009-1」同様に、「アニメシャワー」枠に空きが無い為に地上波ではMBS毎日放送ではなくKBS京都で放映される事になったとのこと。不憫な…。
スーパーロボット大戦OG −ディバイン・ウォーズ−[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 これは結局、「ロボットもの」のお約束を片っ端からぶち込んでごちゃ混ぜにしたような作品、という事でいいんだろうか。 唐突に出てくる新兵器とか新必殺技とか、「そんな物があったんならもっと早く使っとけよ」みたいな物が次から次へと出てくるのはビックリである。 それだけならまだ良いのだが、既存のキャラもさほど描いていないうちに次から次へと新キャラが出てくるのも大変である。 それどころか、人語を喋る猫まで出てくるし、もう世界観自体が何が何やら。 で、たまにキャラの過去に触れる話があったかと思うと、「眼鏡っ子が眼鏡を外したら可愛い」などという話だとは、いったい何を考えているんだ(<結局そこかい)。
 (2007/01/18追記) 第14話からEDが変わった。ついでに、エンドカードでクスハが差し出している謎の健康飲料が、コップ一杯から大杯一杯に増量されてしまった。 まあ、こちらは正月仕様っぽいが。 それにしても、新しいEDでは、またもや眼鏡っ子が眼鏡を外している。いかんなあ。
 (2007/02/16追記) 第18話からOPも変わった。 DC(ドリームキャストではない)との戦いが終わって、いよいよ異星人との戦いが本格的に始まる(何故DCと戦っている間に始まらなかったのかは謎だが)という、 本編の物語の大きな転換点に合わせたのだろうが、新しいEDに続いて、またしても眼鏡っ子が眼鏡を外している。なんてこった。
Winter Garden from Di Gi Charat[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2006/12/27深夜(正確には2006/12/28未明)BS-iにて放映開始。
 開始と言っても、どうやら前後編のみの作品らしい。 タイトルに「from Di Gi Charat」とあるように、かの「ゲーマーズ」のシンボル・キャラクターの「デ・ジ・キャラット」(でじこ)が主人公の作品である。 以前アニメ化された時は、確かどこかの星からやって来た王女様とかいう設定だったような気がするが、本作品では、 妹のプチ・キャラット(ぷちこ)共々すっかりオトナっぽくなり(ドジだが)、語尾の「にょ」も無くなって、「普通の女の子」になっている。 どういう経緯でこういう話になっているのかは謎だが、久し振りに観る(「ぴたテン」以来か?)コゲどんぼ氏のキャラはやはり可愛らしい。
 それにしても、あの拓郎という男は、クリスマスの夜を一緒に過ごし、当たり前のように部屋に寝泊まりするような彼女が居るくせに、 何をいきなりでじこをナンパしてるかな? もしかして、あの愛子というのは、女装した男とかいう話じゃないだろうな。
 2007/01/03深夜(正確には2007/01/04未明)放映終了。後番組は「まほろまてぃっく Automatic Maiden」。
 妹かよ!というのは確かに予想してしかるべきだったような気もするが(後編のAパートの途中くらいまでその可能性を思いつかなかった。脳が固まってきているようだ)、 まさかラスト20秒まで種明かしを引っ張るとは思わなかった。 まあとにかく、「普通の女の子」しているでじことぷちこは実に可愛らしかったし、いかにも桜井監督らしいモブキャラとか、色々と楽しめた。 ただ、やはりどういう経緯であの「デ・ジ・キャラット」がこうなったのかは謎のままであった。
まほろまてぃっく Automatic Maiden[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2007/01/10深夜(正確には2007/01/11未明)BS-iにて放映開始。原作は、中山文十郎氏・ぢたま(某)氏が「月刊コミックガム」に連載していたコミック。
 2001年10月〜12月に、BS-iで放映された作品の再放送。 原作は単行本で読んでいて非常に好きな作品なのだが、当時は、BSデジタルを視聴できる環境が無かった為、観る事ができなかったのでこの再放送は嬉しい。 昨年末頃に本作品のDVD-BOXが発売され、また、この2月下旬に続編の「〜もっと美しいもの〜」のDVD-BOXも発売されるようなので、その宣伝も兼ねているのだろう (ただ、その「〜もっと美しいもの〜」の方は、ラストがアレな出来で物議を醸したらしいので、果たして放映されるのか、放映されたとして逆効果にならないか、 が心配なのだが…)。
 本作品では、全12話で原作単行本の第3巻(リューガとの決闘)までを映像化したものらしい。 4話/巻という構成はややキツい気がするが、やはり第1話は少し駆け足気味な感じがする。 バスジャックの時に女性客が裸にされる所とか省略されていたし(<そこかい)。 ただ、どうやら裸(乳首アリ)はOKみたいなので、原作の持つエロス(と言っても割と健康的なものだが)の部分は再現されそうな感じではある。
 あとはやはり、作中でまほろさんが歌うミョーな歌が、どう再現されるのかが楽しみである。 第1話の紫陽花の歌はまだ普通に歌えそうなものなのでよかったが、どんなメロディーなのかサッパリな歌も出てきたりするので、その辺は期待したい。
蒼天の拳[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 あまり「北斗の拳」と同じ世界の話に見えないような気がするのは、やはり核戦争後の世界じゃないからだろうか。 主人公が北斗神拳の継承者といっても、やってる事がヤクザ同士の抗争では今一つスケールが小さいというか何というか。 ようやく登場した別の北斗の使い手も、何かスケールの小さい事を言っていて大物という感じがしないし。 ここはやはり、ラオウ並の強大な敵が登場してほしいところである。
 (2007/01/18追記) 第13話からEDが変わった。前の、拳志郎が荒野で野垂れ死にしているかのようなEDに比べると、随分雰囲気が明るくなったような気がする。 それにしても、死んだと思われていたヒロインが実は生きている、って、何か「北斗の拳」のユリアみたいな事になってきた。二番煎じにならなければ良いのだが…。
 2007/03/21深夜(正確には2007/03/22未明)放映終了。後番組は「ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜」。
 途中、何か話が飛んでるなあ、と思える時があったが、公式サイトのDVD情報を見ると、やはりTV未放映があるらしい(DVD第6巻は、収録されている3話とも未放映か?)。 テレビ朝日の深夜アニメって、「IGPX」や「ガラスの艦隊」(これはABCテレビ製作で、ABCテレビではちゃんと最終回まで放映されたが)のようにラストを放映しなかったり、 本作品みたいに途中を切り詰めて放映したりするのが最近多いようだが、何を考えているんだろう?  そんなことをしてもファンの反感を買うだけで、DVDの売り上げが伸びるとかのプラスの効果があるとは思えないのだが(それとも効果があるのか?)…謎だ。 そう言えば、結局地デジのEPGではジャンルが設定されていない事が殆どで、「アニメ」で検索してもヒットしなかった。やる気が無かったのかもしれない。
 それはともかく、何かもう色々な意味で駄目な作品だったような気がする。 作画が低調だったのはまだ置くとしても(本当は置いてはいけないのだが、まあ珍しい事ではないし…)、物語にどうしようもなく魅力が無い。 結局、やってる事は最後までヤクザの勢力争い以上にはならなかったし、拳志郎の最後の敵がアレとは、竜頭蛇尾とかいうレベルじゃない。 これが本当に「北斗の拳」に連なる作品なのだろうか。「最後まで見て損した」と思った作品は、実に久し振りのように思う。 今川氏、いったいどうしてしまったんだろう…(いや、本作品の出来が全て今川氏のせいではないだろうけど)。

木曜日

人造昆虫カブトボーグ VxV[BSジャパン] D:16:9横側黒枠(BSジャパン) D:4:3(アニマックス)
 第14話まで放映。
 相変わらず話はぶっ飛んでいる。もはや、「毎日が日曜日」ではなくて「毎回が最終回」みたいなノリである。 何でもかんでも(店の存続から市の政策まで)ボーグバトルで決着をつける無理矢理さ、子供から大人までどころか、主婦から市長まで皆ボーグバトルをしている無茶苦茶さ、 伏線も何も無くいきなり登場した悪の組織ブラックゴールドがいきなり世界を征服していて、世界が荒廃しているという唐突さ。 そしてついに、第14話では「完」というエンド・マークまで出てしまったものの、次回予告でビッグバンがそのブラックゴールドを倒してしまい、 ナニゴトも無かったかのように世界が元に戻っているという都合のよさ。 よくもまあ、これだけ無茶苦茶できるものだなあ、と感心してしまう。実に面白い。
 それはそうと、BSジャパンにある公式サイトは、IE以外のブラウザ(Firefox2等)で見るとレイアウトがおかしくなる。 まさか、これもネタの一つ…ではないだろうなぁ…。
獣装機攻ダンクーガ ノヴァ[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2007/02/15アニマックスにて放映開始。
 矢尾一樹氏の「やぁってやるぜ!」でお馴染みの「超獣機神ダンクーガ」の新作…のようだ。 公式サイト等を見ると、「ダンクーガ」と「ノヴァ」との間にはブランクが入るのが正しいらしい。 作中で「ダンクーガ」の存在が知られているので、時系列が後の同じ世界の物語のようである(ただ、その「ダンクーガ」が、「ダンクーガノヴァ」の事なのか、 それとも前の「ダンクーガ」の事なのかは、今一つ不明確ではあるのだが)。 中の人がやはり矢尾一樹氏の「F.S.」とかいう、あからさまに怪しい男(「ダンクーガ」の主人公は藤原忍という男であった)も出てくるし。 おまけに、「原作 藤原忍」っていうのが物凄くアヤシイ。 でも、いくらストーリーコンストラクション(って所謂シリーズ構成の事か?)や脚本に首藤剛志氏が参加しているとは言っても、 「ルゥ・リルリ」なんていう名前の女の子を出すのはどうかと思う(「機動戦艦ナデシコ」のホシノ・ルリ、通称ルリルリの主役の話、 所謂「ルリルリ三部作」の脚本を書いたのは首藤氏である)が、まあ中の人が南央美さんではないからいいか(<いいのか)。 首藤氏が「WEBアニメスタイル」連載しているコラムだったか、 首藤氏のブログだったかで、近々新しいシリーズの脚本をする、とか何とか書かれていたような気がするが、 これの事だったのか。
 それにしても、何故今「ダンクーガ」なんだろう?という気はする。 局地的な紛争が多発している22世紀の地球で、どこからともなく紛争の現場に現われては、弱い方に加担し、圧倒的なパワーで戦況をひっくり返す謎の巨大ロボット。 そのパイロットは期限付きの契約で雇われ、定期的に入れ替わる。 新しいパイロットは、自動車レーサー、警官、大企業のエリートサラリーマン(?)、ホームレスと、どういう基準で選択したのかよく判らない連中で、 司令官は「田中」というあからさまに偽名っぽい飄々とした調子のよさそうなオッサンで、その背後にいる「F.S.」が真の黒幕で…と、物語の構造は実に判り易い。 パイロット達を金で雇う、という辺りは「戦国魔神ゴーショーグン」だし、戦いはするが人殺しはしない、という辺りはどこかお気楽極楽な印象である。 リーダーが女の子なのも、今風といえば今風か。 ちなみに、ギャラはレーサーの彼女の貰っている額の10倍ぐらいらしいが、現代のF1レーサーのギャラは、M.シューマッハやK.ライコネンぐらいのトップクラスになると、 年数百万〜数千万ドルぐらいらしい。その10倍というと数億ドル=数百億円は下らないだろう。そう考えると、結構いいかもしれない。
 ただ、「変形合体巨大ロボットもの」という、今時神をも恐れないような設定の、大胆不敵というか傍若無人というか無謀極まるというか、 とにかく時代の主流から遠く外れている(と思われる)作品にチャレンジする理由が奈辺にあるのか、是非知りたいような気がする。 まあ、要するに、面白ければ何でもいいのだが(<おい)。
護くんに女神の祝福を![WOWOW] D:4:3レターボックス
 第13話まで放映。
 相変わらず、絢子の暴走ぶりとか、生徒会室のスクリーンを使ったギャグとか、「謎めいた美少女」風だったエメレンツィアが実はアホの子(<おい)だったとか、 色々と楽しませてくれる(中の人ネタで、エメレンツィアの「ブロッコリーにょ」には笑った)。 「プロイセンの魔王」ことヨハンがやって来て妙にシリアスな事をしているが、ヨハンがあれだけお約束通りの嫌な男なので、結果もまあお約束通りだろうから、 ここは気楽に構えていればいいんだろう。多分。
Rozen Maiden ouvertüre[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2007/01/11深夜(正確には2007/01/12未明)BS-iにて放映開始。
 タイトルは「ローゼンメイデン オーベルテューレ」と読む。言わずと知れた「ローゼンメイデン」シリーズの特別編という事で、前後編の2話構成らしい。 時系列的には、薔薇水晶(偽)と槐がいるところからして、前作「träumend」の間、ジュンが翠星石のミーディアムになった少し後ぐらいのようだ。 ただし、タイトルにドイツ語で「序曲」(ただ、タイトルのロゴでは全部小文字で書かれているが、名詞だから、本当なら「Ouvertüre」と先頭は大文字にするのが正しい。 また、読み方も、「ウヴェルューレ」の方が近いようだ)と付いているように、物語の主題は、真紅と水銀燈が初めて出会った頃の昔話になるようである。 特別編だけあって作画は綺麗だし、それでも相変わらず真紅は女王様だし、翠星石はツンデレだし、水銀燈は怖いしで、いつものローゼンメイデンだ、という感じがする。
 2007/01/18深夜(正確には2007/01/19未明)放映終了。後番組は「ひだまりスケッチ」。
 うーむ、水銀燈があんなにひねくれてしまったのは、真紅が原因だったのか。 確かにあれでは、真紅にとってはただの親切心のつもりだったのかもしれないが、水銀燈にとってみれば、屈辱以外の何ものでもないだろうという気はする。 さて、これからアリスゲームの行方はどうなっていくのやら。本作品の続きがまだ作られるのかどうか気になるところである。
 そう言えば、第1期の最後で、水銀燈にお腹が無いのを見て真紅が驚いていたような気もするが、今回の話では、真紅は既にその事を知っていた事になる。 矛盾しているように思えるのだが、もしかして思い違いだったろうか(驚いていたのはジュンだけだったかも…)。
ひだまりスケッチ[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送)
 2007/01/25深夜(正確には2007/01/26未明)BS-iにて放映開始。原作は、蒼樹うめ氏が「まんがタイムきららCarat」に連載中のコミック。
 原作が4コマ漫画で、主人公が複数の女子高生で、となると、何となく「あずまんが大王」を連想してしまうが、あちらよりは間抜けじゃないかも。 ほのぼの、というのが一番いい表現かもしれない。ギャグを楽しむというより、このほのぼのとした雰囲気を楽しむのがいいのかも。 総監督が新房昭之氏で、アニメーション制作がシャフトとくると、「月詠 -MOON PHASE-」とか、今やっている方の「ネギま!?」とかの、ミョーな画作りの作品が思い浮かぶが、 こちらは、まあ「普通」である。この先は判らないが。とりあえず、第1話で真冬だったのに第2話が真夏という事で、季節感は気にしない方がいいようだ。
 心配なのは、例によってWOWOWの「護くんに女神の祝福を!」の放映時刻が後ろにズレて被ってしまう事である。 一応、地上波のMBS毎日放送でも放映するらしいが、どうせTBSアニメのお約束で左右を切り落とした4:3で放映するだろうし、できればBS-iで観たいものである。
 (2007/02/25追記)2007/02/24深夜(正確には2007/02/25未明)毎日放送のアニメシャワー枠にて放映開始。 …されたのはいいのだが、案の定、アナログ・デジタル共に16:9の左右を切り落とした4:3で放映されている…orz
 やっぱり、4:3だと左右が何か窮屈に見える。 他人が自分の所のものを著作権侵害する事にはやたらとうるさいクセに、他人の著作物をこんな風に平気で加工してしまう放送局の無神経さはよく理解できない (と言うか、これって同一権とかの侵害にはならないんだろうか、といつも思う。 確か、ワイド画面のテレビが出始めた頃にも、4:3の映像を勝手にワイド画面に拡大するのは同一権の侵害だ、とかいう論争があったような…。 まあ、製作委員会方式が主流の今では、放送局もアニメ制作会社も同じ著作権者になっているから法的に問題にはならないんだろうけど…多分)。
 それはともかく、これでBS-iの方が他の作品(主にWOWOWの「0時帯」の作品)と被っても、地上波で補完できるのはありがたい。 作中の時系列と放映話数の順とが違っている(ちょうど「涼宮ハルヒの憂鬱」のTV放映のように)ので、後の話で出てくるエピソードについての話題が先の話に出てきたりする (第1話なら、第2話でやるひだまり荘の看板を作る話とか、沙英の何かいわくあり気な様子とか)為、こうやって前の話を観直す事ができるのはありがたい。 地上波では、BS-iには無い提供画面の背景画が観れる、というオマケもあるし (これも、同じBSデジタル局でも、BSフジの「蟲師」のように提供テロップ無しで流すものもあったりする。どういう基準になっているんだろうか…)。 後提供の背景画は、「月詠 -MOON PHASE-」のエンドカードのように、毎回違う人が描いているようだ。 公式サイトにも載っている(小さいけど)が、これも、元のイラストは16:9のようだ。 これって、描いた人から「カットするな」とか文句は出ないんだろうか?(文句を言う人には描かせない、とかだったりして)
 あと、キャストに「うめ先生 蒼樹うめ」とあるけど、あれはいつも出てくる緑色の何だかよく判らないモノの事なんだろうか。謎だ。
Kanon[BS-i] D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 この回に、佐祐理さんの弟の話が出てきたが、これが噂の「佐祐理シナリオ」なんだろうか。 だとしたら、随分と短いし、何となく美坂姉妹の話と被るので少し期待外れだったかも。
 それはそれとして、相変わらずよく動かしているので、アクションが多い舞の話になると俄然面白く観れるようになった。 それまでは、第1話の印象通り、どうも緩急が無くて平板な印象が拭えなかったし、一話毎の「引き」が弱い回が多くて、 書き下ろしの長編小説を等分にしただけのような構成に見えたりもして、正直シナリオや構成はイマイチだった。
 ただ、その動きにしても、「AIR」の時に感じたようなツボにハマる所があまり無いのは残念。 舞踏会の時なども、確かによく動かしてはいるのだが、「舞ってこの場面でこんなに派手に踊るキャラなんだろうか?」という疑問と言うか違和感が先に立ってしまって、 あまり凄いと思えなかった。 どうも本作では、「このキャラならこう動く」という必然の動きではなく、「このキャラをこう動かしたい」という欲求の動きが前面に出てしまっている感がある。 これが、京都アニメーションの作画を見慣れたが故の贅沢なら良いのだが…。
 2007/03/15深夜(正確には2007/03/16未明)放映終了。後番組は「怪物王女」。
 何となく印象が薄いように思うのは、東映版で大筋を知っているからだろうか。少なくとも、東映版ほど「ハマれなかった」のは確かである。
 確かに絵はよく動いていると思うが、上記のようにツボにハマる所が無い。確かに原作の平行するシナリオを一つに纏めてはいると思うが、何か纏まりが無いように感じる。 一つ一つのエピソードは問題無いように見えるのに、全体として見るとどこか矛盾があるような気がする。 それらを一言で言うのは難しいのだが、あえて言うなら「ノイズが多い」という感じだろうか。よく「S/N比が悪い」と言うが、そんな感じがする。 特に終盤は、名雪の駅伝大会、秋子さんの事故シーン、吹雪の夜に飛び出す祐一、そこに現われる真琴(何しに来たんだ?という気が…)、祐一を助ける人間の真琴、 あゆのあの「ボクのこと忘れて」という願いを却下する祐一、等々、「本当にこの場面が必要なのか?」と疑問符が付く場面が多かったように思う。 それよりも、栞が目の前から居なくなって落ち込んでいた筈が、すぐにあゆとラブラブになって栞のことを忘れ去っているとしか見えない祐一とか、 酷く落ち込んでいた割には殆ど自力で立ち直ってしまったように見える名雪とかの心理描写にもっと尺を割くべきだったんじゃないだろうか? 東映版で疑問だった所(なし崩し的に元気になってた栞とか、祐一が実家に帰ってしまいそうになる事とか、何か曖昧だったあゆの赤いカチューシャの事とか、 7年間昏睡していてやっと退院した筈のあゆが思いっきり走ってたりする所とか)が無くなっていたのは良かったけど (ただそれも、東映版があったからこその「改善点」のような気がするのは、私が今一つ京アニのスタッフを信用していないからかもしれない)。 あれだと、某所で見た「あゆは生霊じゃなくて祐一が作り出した幻影だったんじゃないか」という解釈も、あながち的外れという訳では無いように思えてくる。 さすがに始めから観直して確認しよう、とは思わないが。
 それにしても、どうもこの監督かシリーズ構成か脚本か判らないが(シリーズ構成と脚本は同じ人だけど)、メインスタッフとは今一つ相性が悪いのかもしれない。 何か「クラナド」も同じスタッフで制作するようだが、大丈夫だろうか…。
 (2007/03/18追記) どうしても気になるので「ノイズ」について少々。
 例えば、最終話で皆が昏睡状態のあゆの世話をしている場面が幾つか出てくる。 これがまた京アニらしいというか、介護の教材ビデオか?と思うような感じの、非常に「現実的」な映像になっている。 こういう映像が、奇跡によって不治の病や大怪我で死にかけの人間があっという間に全快してしまう、というファンタジーの中に混じると、 私などは「リアル」と言うより「生々しく」感じてしまって、かえって「リアリティ」が感じられなくなってしまうのである。 で、何故あそこに「月宮」の家の人間が誰も居ないのか、みたいな所まで気になってしまって、非常に気持ち悪い。 だってあれ、冷静に考えてみたら凄く気持ち悪い状況なんじゃなかろうか。 患者本人の家族や親類縁者が誰も居なくて、言わば「赤の他人」(これは「血縁関係の無い人」という意味で、「知らない人」という意味ではない)ばかりが集まって、 色々と世話をしている、というのは。 あゆが天涯孤独の身の上だったのならともかく、そうじゃないらしい事は今までの話に出てきている(例の「家族は旅行に行っている」という話のこと。 「旅行」の話自体は捏造されたものだったとしても、本当に天涯孤独だったら、家族の話そのものが出てこなかった筈である。 ただこれは、あのあゆが「100%祐一の創造したもの」だったとしたら崩れる仮定ではあるのだが、最終話で生身のあゆが天使の人形を持っていた事から、 そうではないと考えていいだろう。あゆと祐一の想いが混じり合って生まれた存在、ぐらいが妥当だと思う)ので、余計にそう思えてしまうのである。
 もちろん、描かれていない所で色々とあったんだろう(例えば、あゆの父親(が居たとして)に事情を説明してきちんと了解をとっている、とか)、と想像する事はできるが、 「現実的」な映像を作るのであれば、そういう所まで映像としてきちんと見せてほしいし、そういう所を見せないのであれば、 あそこまで「現実的」な映像にする必要も無いのではないか、あるいは家族旅行の話など出さずにあゆを天涯孤独の身の上に(少なくとも視聴者にそう思わせるように) しておく方が良かったのではないだろうか、と思うのである。
 また例えば、やはり最終話で、秋子さんが、祐一に「あゆちゃんが何処にいるか判らないかしら?」と尋ねる。 この一言から、秋子さんは、今まで見ていたあゆは7年前に木から落ちて昏睡状態になった女の子が回復したもの、と(まあしごく現実的に)考えていた事が判る。 もし未だに昏睡状態にある、と知っていた(つまりあゆが生霊か何かだ、と気付いていた)ならこんな質問は出てこない。あゆは病院に居る、と知っているのだから。 しかし、そうだとすると、何故秋子さんは、あゆが「家族は旅行に行っている」と言った後、「いつまで旅行に行っているのか」とか、あゆの家の電話番号を聞いておく、 とかいう、言わば「常識的な対応」をしていなかったのだろうか?という疑問が生まれる(少なくとも、電話番号を聞いていれば、やはりこんな質問は出てこないだろう)。 仮にも他家の娘さん、それも同居している家族が旅行中で一人暮らし状態の娘さんを預かるのだから、あの秋子さんならそのぐらいしているだろう、 という「キャラクター像」が私にはある(真琴の事を警察に調べに行っていた、という序盤の話からも、その辺はしっかりしていると思われる)ので、 そこに秋子さんの「キャラクター像」に対する矛盾があるような感じを受けるのである。
 またまた例えば、やっぱり最終話で、舞が「(あゆを)迎えに行ってあげて」と言うのに対して、祐一は「あゆは何処で俺を待っているんだ?」と尋ねる。 でも、今の祐一なら、「あゆが祐一を待っている場所」は、あの「学校」しかない(あとはせいぜい「駅前のベンチ」ぐらい)、という事は判っている筈。 なのに、どうしてここで舞にこの質問をするのだろう?という疑問が生まれる。そんな事は聞くまでもない事の筈ではないのか?と。 ここでもまた、祐一に対する「キャラクター像」に矛盾があるように感じてしまう。
 更に例えば、またまた最終話で、「学校」で「あゆに渡せなかったカチューシャ」を見つけた祐一は、「俺は現実より幻を選んだ」という事に気付く。 でも、ならば第22話のラストに、あゆにカチューシャを渡すところを見たのは何だったんだろう?という疑問が生まれる。 あの時点で、祐一は、あゆにカチューシャを渡す前に事故が起きた、という事を思い出していた筈である。 その後にカチューシャを渡す場面を夢に見たとしても、それは幻(もしくは夢)であると祐一自身判っていた筈である。なら、何故今さら「気付く」必要があるのだろうか?  あるいは、カチューシャを渡す場面を、「あゆにカチューシャを渡した後に事故が起きた」という記憶の改竄を祐一がしていた、と見るとどうだろう。 すると、今度は、何故カチューシャを渡す場面だけを抜き出して第22話のラストに持ってくる必要があったのか?という構成上の疑問が生まれる。 はじめから、「あゆにカチューシャを渡した後に事故が起きた」というひと繋がりの記憶になっていないと、祐一が矛盾した記憶を持っている事にならないだろうか?  あるいは更に、あれは「あゆにカチューシャを渡した。事故も起きなかった」という、祐一が真実に気付く前の記憶だった、と見るとどうだろう。 最終話の祐一の台詞から考えると、この方がしっくりいくのだが、この場合でもやはりあの場面を第22話のラストに持ってきた意味が判らない。 何故、真実に気付く前の記憶を、真実に気付いた後に見せる必要があるのか?という構成に対する疑問が生まれる。
 これら以外にも、シリーズ中様々なポイントで疑問や矛盾を感じる所があり、それらが「ノイズ」となって、 作品に対して「醒めた」見方をしてしまう結果になってしまったのではないか、と(今のところ)自己分析している(秋子さんの事故シーンなんかも同様)。 「そこまで気にしなくてもいいじゃないか」と思わないでもない点もあるのだが、京アニの作画が妙に「生々しく」感じる為、どうしても気になってしまうのである。 作画がもっと違うものであれば、私もそこまでは気にしなかっただろう。 要は「バランス感覚」の違いなんだろうと思うが、この違いは、私にとっては作品に没入できるかどうかのかなり重要なポイントで、 かつて「フタコイオルタナティブ」や「SHUFFLE!」に感じたものと、ある意味似ているような気もする。
コードギアス 反逆のルルーシュ[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 第12話まで放映。
 第12話とは言っても、総集編の第8.5話があったので放映回数は13回になる。 スザクの過去(父親である総理と何があった?)、C.C.の奇行(学園の庭で踊る…ではなく、時々誰かと会話をしているような独り言を呟いている)、 C.C.がルルーシュにギアスの力を渡した理由と、その時に言っていた「望み」の意味、ニーナが言っていた「分裂した♥」の意味(<おい)等々、 様々な謎を孕みながらも物語はどんどん進んでいくのが面白い。 紅蓮二式とランスロットとの格闘戦も迫力充分だったし、 遂にルルーシュの言わば「身内」であるシャーリーの家族に「ゼロ」の犠牲者が出たりして物語もまた転機を迎えそうだしで、なかなか先が楽しみである。 物語の行く末を全力で見守りたい(最近、本作のせいでやたらと「全力で」という言葉に敏感になってしまった。困ったものだ)。
 (2007/01/12追記) 第13話からOP・EDが変わった。が、正直言って、前のと比べると全然良くない。 特にOPは、「BLOOD+」でもOPを歌っていたミュージシャンだが、相変わらず歌詞が聞き取れない意味不明な歌で萎える。こんなんなら変える必要なかったのに…。 以前ニュースか何かで、どこかのレコード会社(ソニー系だったような)の人が、「これからは新曲のプロモーションをTVアニメでやる。 1年間のTVアニメで1クール毎に曲を変えれば、全部で8曲のプロモーションができる」とか言っていたのを聞いた事があるが、本作品もその対象にされてしまったようだ。 そんなのは「妖奇士」だけでいいのに…。
 (2007/01/20追記) …などと思っていたら、新OPアニメーションを一部担当した西田亜沙子さんもジンの歌が何語か分からないようだ。 私の脳の性能が悪い訳ではなかったようで、一安心である(<それでいいのか)。
くじびき♥アンバランス[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2006/12/28深夜(正確には2006/12/29未明)放映終了。後番組は「Project BLUE 地球SOS」。
 結局、「くじびき」は殆ど関わってこなかったような気もするが、千尋・時乃・律子の三人の関係を中心に据えて、しっとりとした雰囲気で描いた作風は良かったと思う。 原作者が脚本を書いてたり、EDの絵が毎回その回の話に関係のあるものに変えられていたりと、細かい所も楽しめた。 ただ、スパイ絡みの話とか、副会長の話とかは、やや唐突で場違いな感じがして残念だった。リアルな「死」は今一つ馴染まないように感じる。 その辺、少しバランスが悪かったような気もする。
 それにしても、山田は本当に人間だったのか? 設定では、ロボットではなく改造人間らしいのだが、生首だけになっていた話もあったし…謎だ。
 あと、本作品のDVD-BOXに付く「げんしけん」のOVAのOPアニメーションは、本作品のパロディになっているらしい。 CMで少し見る事が出来るが、変である。これも、本作品のOVAのように、キッズステーションで放映してくれないものだろうか。1月から再放送もやるみたいだし。
Project BLUE 地球SOS[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/01/11深夜(正確には2007/01/12未明)サンテレビにて放映開始。原作は、小松崎茂氏の「地球SOS」。
 昨年7月からAT-Xで放映されていた作品が、地上波に降りてきたもの。 AT-Xでは、1時間のプレミア枠として放映されていたようだが、1時間構成のものを半分に切った訳ではなく、元々30分ずつの前後編の形で作られているようだ。 地上波放映用に再編集されているのかもしれないが、その為、30分枠の地上波放映でも、全く違和感無く観る事ができるのはありがたい。
 小松崎茂氏と言えば、個人的にはプラモデルのパッケージアート(ボックスアートと言う方が良いのかな?)の作家として馴染みがあるのだが、 この原作の「地球SOS」というのは、少年雑誌に掲載されていた絵物語のようだ。 Wikipediaの記述によると、 1948年から「冒険活劇文庫」という月刊誌に連載されていたらしい。 60年近く前の作品の為か、メカニックや建築物等のデザインが、未来的ながらも古めかしいという、所謂「レトロフューチャー」な感じがする作品である。 物語も、いきなり空飛ぶ円盤で謎の宇宙人が侵略してくるという、今どき神をも恐れぬような古典的な話なのだが、これはこれでなかなか面白そうである。 キャラデザインもそれほど古くさいという印象も無いし、3DCGも効果的に使用していて丁寧に作っている感じがするのは好感がもてる。 これで、地デジのが超額縁でなければいいのだが…いいかげんにしろ、おっサンテレビ。

金曜日

ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第142話まで放映。
 やっぱり少し低調な感じは変わらないのだが、第140話の年末調整と軍曹の片付けの話のように、たま〜に「これは」という面白い回があるので油断できない。 まだしばらく付き合う事になりそうである。
 また、今回からEDが変わった。もはや、どういう基準で曲を選択しているのかサッパリだが、今回のは、歌詞の内容がまあ合っていない事もないような気がする。 背景の実写映像は、あれはやはりサンライズのスタジオなんだろうか。ビミョーな感じである。
ネギま!?[BSジャパン] D:16:9スクイーズ(BSジャパン) A:4:3(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(テレビ大阪)
 第14話まで放映。
 これほど左右を切り落とされた4:3で観ると欲求不満が溜まる作品もないかもしれない。 相変わらず、どんな絵コンテを切っているのか想像もつかないようなカットの連続に、例によって背景の「落書き」のようなお遊びが画面の隅々にまで散りばめられていて、 ちゃんと16:9の画面で観ないとどうも中途半端でいけない。
 話の方はどうやらオリジナルの展開のようなのだが、この第14話でもうクラス全員とネギとが仮契約をしてしまった。 前作では最終回でかなり強引に全員とやってしまったが、こんな中盤でやってしまってこの後どうするんだろうか。 おまけに、その全員との仮契約の場面で、前作のOPが使われていたが、あれはつまり前作のパロディなんだろうか。謎である。
 あと、第13話からOPが変わった。 ただ、OPアニメーションに登場するキャラが全員スカ・カード版のチビキャラだし、ネギもチュパカブラだしで、 もしかしたら本編でネギがチュパカブラになっている間だけのものかもしれない。 ED共々、前作のように1ヶ月毎に順番に替えていくのではないのだが、どういう基準で曲を選択しているのだろうか。これも謎である。良い意味で。
 そうそう、背景の「落書き」と言えばミョーにネタが新しいというのもあるが、押井守監督の「立喰師列伝」から「コロッケもほしいな」が出てきたりと、 マイナーなネタにも事欠かない。 でも押井監督の実写作品では、「xxxHOLiC」にも「紅い眼鏡」のプロテクト・ギアが出てきたりしたので、実はマイナーではないのかもしれないけど。
 (2007/01/12追記) 第15話からOPが以前のものに戻った。やはり、第13・14話のはネギがチュパカブラになっている間だけのものだったようだ。 歌っているのは、またも最初のメンバーである。他のメンバーの歌は使わないのだろうか。
 (2007/01/25追記) 第17話でOPが変わった。 と言っても、曲は前と同じなのだが、今までキャラの台詞が入っていた前半の部分が、本来の(と思われる)歌詞と置き換えられている。 OPアニメーションも、基本的に同じ画なのだが、モノトーンのコミックのような仕上げ(塗りがスクリーントーンみたいになってるとか)に変更されている。 まあ、この作品でこの監督のことだから、また「ぱにぽにダッシュ!」みたいに今後もこまめに変更していくのかもしれない。
 それにしても、色々な作品のパロディが混ぜ入れられている本作品だが、まさか「夜明け前より瑠璃色な」の「キャベツ」(のつもりの緑色の球体)まで入れるとは。 地上波の4:3映像では切り落とされてしまう所にではあったが、実にヤバいネタである。いいのか、これ。
 (2007/02/09追記) OP・EDがしょっちゅう変わる本作だが、第19話では、とうとうOPがフルコーラスになってしまった。 しかも、1番(最近の全部歌詞になってるのは1番で、いつもの台詞が入ってるのが2番だったのか)はノンテロップで、 その上本編に合わせてか全員スカキャラになっているという念の入れようである。 人文字も、今までの「マ」「ン」「ボ」に変わって「ス」「カ」になってるし(まあ、いつもの「マンボ」の方が意味不明なのだが…)。 そして、間奏の所からいつものOPに(と言っても曲に合わせてカット割りが少し変わってたりするのだが)入るという…手が込んでる。
 また、この回では、いつもの「落書き」に「サクセスが!」というのがあったが、これはやはり、 「PC-SUCCESS」が破産申し立てした件なのだと思われる。 でも、この件が発表されたのは1月31日のことである。そして、この回が地上波で放映されたのは2月7日である。という事は、僅か1週間前のネタを入れ込んだ事になる。 何か、どんどんネタを取り入れる期間が短くなっていくなあ…。
蟲師[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 内容については、もはや言うべき事も無いぐらい素晴らしい作品であると思うが、更に、BSデジタルで観るとアナログ地上波に比べて画質の良さは段違いである。 それでも、所々にマッハバンドが出たりするのは、ソースの映像からしてそうなのか、それともデジタル放送の実力がその程度なのか、いずれにせよ残念な事である。
 また、改めて観ると、音の面でも凝っている事がよく判る。 特に、「硯に棲む白」のラストで雹や霰が降ってくる場面では、氷の粒一つ一つの落ちる音が全て別の方向から聞こえてくるんじゃないかと思うぐらい、 音の定位が振り分けられていて物凄かった。ここまでやるか?と思う程である。
カレイドスター スペシャルセレクション[サンテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/01/05深夜(正確には2007/01/06未明)サンテレビにて放映開始。
 えー、新シリーズでも何でもなくて、要するに「よりぬき」である。 公式サイトによると、「TVシリーズ前半26話からスタッフ選りすぐりの全13話を毎週1話ずつ放送」とのこと。 なんで今更?もしかして、今年シルク・ドゥ・ソレイユの「ドラリオン」の日本公演があるからそれとのタイアップなのか? などと思っていたのだが、どうやら「少年ファング」という雑誌でコミック版の連載が始まるようなので、 それにあわせての事だと思われる。 コミック版は、「未来への翼」というサブタイトルが付いていて、どうやらそらの妹(そらは叔父夫婦の養女なので義理の妹…というか本来なら従姉妹になる) のユメが主役らしい。ただ、このコミック版も「なんで今更?」という気もするが、少々気になる話ではある。
 で、本作品自体は、本放送(2003年4月期〜2004年1月期)・キッズステーションでの放送(2005年1月期)・キッズステーションでの再放送(2005年4月期)と、 3回も観ているのだが、放映されるとなるとやっぱり観てしまう。何故だ。
 違いと言えば、タイトルに「スペシャルセレクション」と追加されている事、例の「カレイドスターニュース」が無い事、 次回予告が次回放映の話に合わせて作り替えられている事、そして、次回予告の後に、 飛ばされる話(どうやら第2話は飛ばされるようだ)の映像がホンのちょっとだけ追加されている事 (と言っても、音無し・説明無しでそれを見ても飛ばされる話の内容が判る訳ではない。何の為に追加しているのかよく判らない) ぐらいで、OP・ED・本編は特に変わりないようだ。 正直言って、本作品には飛ばしてもいいような話は無いと思うので、こういう形での放映はあまりしてほしくはない。 単発のエピソードになっていて物語の筋を追うだけなら無くても困らない話もあるにはあるが、そういう話にも良い話は多いし、何より、 登場人物を掘り下げて描く為には必要な話ばかりだと思うので、初めて本作品を観る人がこの放映で変な印象を持ったりしないかどうかが心配である。 以前から、本作品には、作品の内容自体とは別の所で色々と嫌な出来事が多かったので、この放映がそれらに追加されるような事にならないよう、祈るばかりである。
 (2007/01/20追記) 上で「そらは叔父夫婦の養女」とか書いたが、「実父の従兄弟夫婦の養女」の間違いだった。 という事は、そらとユメとも、「本来なら従姉妹」じゃなくて…何なんだろう…又従姉妹(またいとこ)、あるいは再従姉妹(はとこ)か。 あと、飛ばされる話の映像も、初めだけで2回目以降は無くなってしまった。残念?
ときめきメモリアル Only Love[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第14話まで放映。
 ラブコメと言うには、ノリがあまりにも可笑し過ぎる。最近でこそ多少テンションが落ちる事もあるが、第1話以来の妙な世界は健在である。 だいたい、主人公の陸にしてから、毎回いくらヘタレな所を見せても、ラスト僅か数分で良い所を見せる事で、それまでの負の遺産をあっさり無かった事にしてしまうという、 特殊能力の持ち主であったりする(ヒヨコと話ができる、というのはどうなんだ、という気がするが)。 ただ、天宮さんが普通のラブコメに参加するようになってくると少し残念かも。 はじめの頃のように、他より一段高い所から状況を楽しんでいるかのような、あの「陰の黒幕」みたいに見える所が面白かったのに。 あと、メインの三人以外の女の子の名前がなかなか覚えられない。 アイキャッチで自己紹介してくれるが、集合写真みたいな動かない絵なので、誰が喋っているのかが判らない。 もしかして、これはダメ絶対音感で聞き分けろ、という事なんだろうか。
 (2007/02/04追記) 第17話でEDが変わった。ただ、EDアニメーションに本編の使い回しがあるので、もしかしたら文化祭用特別版なのかもしれない。 ところで、DVDのCMによると、DVDには「ひよこ語トラック」があるそうだ。 普通、「日本語トラック」には日本語で、「英語トラック」には英語で、音声が収録されているものである。 という事は、「ひよこ語トラック」には、全ての台詞がひよこ語で収録されているという事になる。 つまり、日本語の台詞がひよこ語ではどのようになるのか、が判る訳で、日本語→ひよこ語の翻訳が学習できる事になり、そうすると当然ひよこ語→日本語の翻訳も可能になる。 そして、ひよこっこが何を喋っているのかも理解できるようになる、とそういう訳なのだな。素晴らしい(絶対違)。
ギャラクシーエンジェる〜ん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/12/29深夜(正確には2006/12/30未明)放映終了。
 やはり、前作に比べるとギャグのキレが悪かったような気がするが、前作も、第1期よりは第2期の方が面白かったように思うので、 本作品も単にキャラクターの扱い方に慣れていなかっただけかもしれない。(あればだが)第2期ではもっと楽しめるようになる事を期待したい。 と言うか、最後に出てきた桃太郎(違)は、ゲーム版の主人公キャラなんじゃないのだろうか? 第2期が無くてあのまま忘れ去られたら実に可哀想である。まあ、前作もアニメにはゲーム版の主人公であるタクトは出てこなかったが…。
 あと、前作でのノーマッドの存在の大きさを改めて再認識させられた。あのようなポジションのキャラが欲しい所である。
東京魔人學園剣風帖 龍龍[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2007/01/19深夜(正確には2007/01/20未明)アニマックスにて放映開始。原作は、PS用学園伝奇ジュヴナイルゲームの「東京魔人學園伝奇」シリーズ。 原作としてクレジットされている今井秋芳氏は、そのゲームの監督らしい。
 タイトルは「とうきょうまじんがくえんけんぷうちょう とう」と読む。「龍龍」は、本当は一文字で書くようなのだが、この二文字で代用されている所が多いようだ。 Wikipediaの記述 には一文字で書かれているが、Shift-JISで書いているこのページにコピー・ペーストすると、文字コードのエラーが出て保存出来ない為、 このページでも二文字で代用する事とする(上記のWikipediaのページはUnicode(UTF-8)のようだ)。
 いきなりゾンビの大群に襲われている女子高生、そのゾンビを操っているバケモノ、それらと戦う超能力(?)を持った高校生達、 コミックの「孔雀王」に出てきたような密教の僧兵みたいな連中、そいつらをたった二人で圧倒する怪しい青年と少女、 更にパパラッチでストーカーで情報通で忍者でバケモノを前にしても逃げるより先に写真を撮ってしまうナイスな性格の眼鏡っ子と、何だか訳が判らないが面白そうな話である。 何故彼等が「力」を持っていて戦っているのかとか、何故東京にゾンビの群れがとか、そういう説明部分を省いて、最初に全主要キャラが既に揃っている所から始めるのは、 掴みとしては良かったと思う。この後、そういう説明部分がおいおい出てくるのだろう。
ノワール[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第5話まで放映。
 相変わらず謎だらけの本作であるが、「ソルダ」という敵役が登場してきて、初めに想像していた、ミレイユと霧香の「ノワール」が色々な殺人依頼をこなしていく、 みたいな話とは随分と違ってきた。これはこれで面白そうな話だし、やはり相変わらずの「真下節」全開なのは観ていて気持ちがいい。

土曜日

出ましたっ! パワパフガールズZ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第27話まで放映。
 カレというラスボスっぽいモンスターが復活したりして、黒い光の粉をまき散らしてモンスターを増やしたりして、何となく新展開に入ったような気がして、 でもよく考えたらカレが復活したきっかけもケミカルZだったのだからして、結局一番悪いのはやはりユートニウム博士なんじゃないだろうか、という気がする。
 それはともかく、少しおバカな感じの変身ヒロインアクションもの、としてはそれなりに面白い。
 あと、この第27話からOP・EDが変わった。曲は悪くないとは思うが、子供向けというには少し覚えにくい歌のような気がする。 また、新しいOPアニメーションに巨大ロボが登場するが、もしかしてその内本編にも出てくるのだろうか。怪しい。
ワンワンセレプー それゆけ!徹之進[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/12/30放映終了。後番組は「デルトラクエスト」。
 徹之進がネオの息子、というまさかの「スター・ウォーズ」ネタかと思ったら実は間違いだったとは、さすがである(<何がだ)。 まあ色々と辛い事はあったものの、最後は大団円という事で良かった。 死んだと思われていた者が生きてたりしたけど、ショコラちゃんとネオのように、はっきりと死んだ者が生き返るとかはしなかったし、 いい加減なようで締める所はきちんと締めていたのは好印象。
 それにしても、ヒルズ周辺はかなり壊れていたようだが、石にされていた連中には被害は無かったのだろうか。 徹之進とネオが戦っている時、これ見よがしな感じで石にされた人が倒れていたが、特に何のフォローも無かったし、ネオの死と共に壊れていた建物等も元に戻っていたので、 大丈夫だったのだとは思うが、今一つ緊迫感には欠けたかも。
 最後に皆揃ってヒルズを出て行ったのは、ライブドアがヒルズを出た、とかいう話にリンクしているのかもしれない。 そう考えると、何となく「愛と笑いと経済がちょっぴり勉強できた」ような気がしないでもないかもないかも。
デルトラクエスト[テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(テレビ大阪・BSジャパン)
 2007/01/06テレビ大阪にて放映開始。原作は、エミリー・ロッダ著の岩崎書店から刊行されている小説。「コミックボンボン」にコミック版も連載中らしい。
 OPに「後援 オーストラリア大使館」とか出ていたので何かと思ったら、原作が、オーストラリアの小説らしい。 アニメ版の公式サイトによると、本国で2001年に発売されたというから、結構新しい作品である。
 ただ、物語としては、7つの種族が共存する大陸(?)、そこに襲来した影の大王、影の大王を退ける事の出来るベルトと7つの宝石、と、 何となく「指輪物語」を彷彿とさせるような割と伝統的なファンタジーものになっているようだ (でも、7つの宝石を集めてまわる、と言うと、やはり「ドラゴンボール」を連想してしまう)。 主人公の少年が、実は王族の直系で、あの鍛冶屋をしている夫婦が本当の王と王妃なんじゃなかろうか、という気がしてしょうがない辺りが「お約束」過ぎに見えたり (本当にそうだったらそうで、まあ「お約束」で済んでしまいそうだが)、少し間が悪く見えるところがあったり、 主人公の少年が宝石を集める決意をする辺りが唐突過ぎるように見えたりと、色々気になるところはあるのだが、原作はかなり人気のある小説みたいなので、 物語そのものには期待できるかもしれない(「ゲド戦記」みたいに、原作者から「これは私の小説ではない」みたいな事を言われなければ良いのだが…)。 とりあえず、次回に登場するらしいヒロインの少女を見るまでは様子見か(<マテ)。 ただ、監督の本郷みつる氏は、最近の「IGPX」ではあまり良い印象が無かったので、その辺はやや不安かも。
機動警察パトレイバー[NHK衛星第2] D:4:3
 第39話まで放映。
 やはり「パトレイバー」は、この辺りの一話完結の話に面白いものが多い。 特に、押井守氏が脚本を担当した「地下迷宮物件」などは、イングラムが全然活躍しないのにバカみたいに面白い(春風高校土木研究会まで出てくるし)。 保険の話(一民間企業の広告に、現役の警察官が登場して良いものかどうかは疑問だが)やら新型機の開発の話やら、エピソードの内容としてもバラエティに富んでいるし、 確かに異色の作品であると思う。OVA第2期の分も放映してくれないものだろうか。 5月に、OVA・TVシリーズを全て集めたDVD-BOXが発売されるようなので難しいかもしれないが。
 2007/03/03放映終了。後番組は「MASTER KEATON −マスターキートン−」。
 やはりOVA第2期の分の放映は無く、TVシリーズの分までで放映終了となった。 初見の時にも思ったが、ラスト2話で逃げ出す野明の心情は、やはり未だによく理解できない。 ああいう、イングラム(と言うかアルフォンス)に対する過度に感傷的な部分は、対グリフォン戦の時に乗り越えた筈だと思っていたのだが…。 この辺、原作のエピソードを中途半端に入れてしまった為か、野明の感情の動きにどこかちぐはぐな部分を感じてしまって残念だった。
 それにしても、「この物語はフィクションである。…が、10年後には定かではない」という言葉は、結局未だに実現されていないなあ。 まあ、別の方向での「レイバー」(と言うかメイドロボ?)開発は続いているようだが。
MASTER KEATON −マスターキートン−[NHK衛星第2] D:4:3
 2007/03/10NHK衛星第2にて放映開始。原作は、浦沢直樹氏・勝鹿北星氏のコミック「MASTERキートン」。
 Wikipediaの記述によると、 1998年に24話が日本テレビで放映され、その後15話がビデオ用に制作された作品らしい。今回は、その全39話を放映するようだ。
 原作は、単行本を数巻読んだ事があるが、保険調査員(オプ)で考古学者で、更に元SASの教官でサバイバル技術の達人で、 手にしたものをすぐポケットに入れてしまうという手癖の悪いところがある変な男が主人公、という事で、同じ浦沢直樹氏の「パイナップル・アーミー」と雰囲気は似ているが、 全体的に話が地味というか渋いというか、とにかく「何で今頃、しかも土曜日の午前中に放映するんだろう?」と思うような作品だったのは確かである。 どうみても子供向けではないのだが、アニメ版はもう少し子供にもとっつきやすいようになっているんだろうか。第1話を観た限りでは、そうは見えなかったが。
 もう9年も前の作品という事で、最近のデジタル技術てんこ盛りの作品とかと比べると、画面はさすがにやや古い印象を受けるが、制作がマッドハウスという事もあって、 全体的に丁寧でしっかりした作りに感じる。基本的に一話完結の形式らしいので、バラエティーに富んだ話が観れる事に期待したい。
 それにしても、ナレーションがキートン山田氏というのは、もしかしてシャレでキャスティングをしたんだろうか。謎だ。
彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第32話まで放映。
 秀麗ちゃんがいよいよ茶家に乗り込んで大活躍…みたいな展開ではあるのだが、何故州牧の就任をするより先に茶家に行かないといけないのか、 とかいう辺りがイマイチ判らないので、展開についていけていない気がする(あの蕾の髪飾りを持って就任する、というのが大事なんだったっけ…?)。 やはりこの作品は、纏めて観た方が良いのかもしれない。記憶力が無いだけかもしれないけど。
 それはともかく、香鈴ちゃんは良いツンデレになってしまった。やはり時代はツンデレなのだろうか(違)。
 2007/02/24放映終了。後番組は、そのまま4月から第2期に突入である。
 と言っても、既に第2シリーズの制作が決定しているので、とりあえず「第1部完」というところである。 また、来週からは同じ時間に総集編が、3月中旬にはBS2で集中放送が、更に4月からは地上波(NHK総合)で放映が始まるという事らしいので、 まだ当分は「彩雲国物語」の世界で楽しめそうである。
 そーゆー訳でどんな訳でー、まあ「オレ達の戦いはこれからだ!」みたいな締めもやむなし、という気もする。 それでも、一応良い区切りは付いたし、メインキャラ全員集合みたいな所も楽しくて良かった。香鈴ちゃんに台詞が無かったのが残念だが。 その代わりに(かどうかは知らないが)、原作者が出ていたが、そういう所も何か「最後の一発芸」みたいで締めの回にはいいかもしれない。
 ただ、秀麗達の幸せそうな姿を見ていると、生死不明のままの茶朔洵が少し哀れな気もする。生死不明になっているのは、やはり今後また登場するからなんだろうか。 このまま退場してしまうのなら、きっちり殺しておかないと成仏できないような気がする(<おい)。
 何はともあれ、これからの秀麗達には茶州を立て直すという大事業が待っている訳だし、秀麗と劉輝との間もまだまだこれからだしで、 今後の彼女達の行く末が見れる第2シーズンも楽しみである。作画の質がもっと安定してくれれば更に嬉しいのだが。仮にもマッドハウスなんだし。
 それにしても、秀麗がオトコに対して隙を見せなくなったら、色恋沙汰でかろうじてリードしているだけの劉輝は完全に尻に敷かれるんじゃないんだろうか(<マテ)。
おとぎ銃士 赤ずきん FAIRY MUSKETEERS[テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:?(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(BSジャパン)
 第27話まで放映。
 サンドリヨンの過去が、「二つの世界の物語」という形で少しずつ明らかになってきたりして、いよいよ物語も佳境に入ろうかというところではあるが、 相変わらずのお気楽な雰囲気が漂っているし、次回予告も例によって漫才のままなので、あまり暗い感じにならないのは良い事である。 ただ、赤ずきん達が妙に間抜けだったり、かと思うとそれなりに頭を使っていたりと、話によってバラツキが見られるのは残念。 キャラの統一が今一つ取れていないような気がする。 草太が、自分の立場も考えずに、前に出過ぎたり単独行動をしたりしてピンチになるのはいつも同じなのだが(<おい)。
 草太と言えば、第26話から、声優さんがくまいもとこさんから三瓶由布子さんに変わった。 草太が声変わりしたから…ではなく、くまいさんが病気療養に入った為らしい。 くまいさんが所属している81プロデュースの公式サイトには、2006.12.21付で一行のお知らせが出ているだけで、 詳しい病状や復帰の見込みなどについては何も書かれていないので心配である。早期のご回復をお祈りします。
 (2007/01/28追記) 第30話からEDが変わった。いかにも「旅」の物語っぽい感じで、これはこれで良いかも。 最後の「全員集合」の一枚絵も、同じようでいて少しマイナーチェンジされている。 全員、カップのような物を側に置いているので、初めはコーヒーかお茶かと思ったが、よく見たらおでん缶だった。 この回でも20〜30個は開けてたし、ランダージョはいったい幾つおでん缶を持ち込んでるんだ。
ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu![テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第40話まで放映。
 すっかり人間が丸くなって「○○など必要無い!」もギャグになってしまったトーマや、変な動物に姿を変えられてしまったエドチンことエドワルドなど、 退場したと思ったキャラがまた復活したりして、何かどんどん混沌としてきたような気がする。 この作品は、いったい何処に向かおうとしているのだろうか…?
 そう言えば、サブタイトルに「@」が付いたのは、結局ビビンが登場した回だけのようだ。もしかして、本当に「ピピン@」にかけていたのだろうか。 サブタイトルと言えば、トーマが主役の話では、「トーマの陰謀」「トーマの真相」「トーマの辛抱」と、明らかに「トーマの心臓」にかけていると思われるのが付いている。 遊んでるなぁ。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/01/06NHK教育にて放映開始。
 2004年10月期〜2005年4月期に第1期が、2005年10月期〜2006年4月期に第2期が、それぞれ放映されたものの続きで第3期の開始である。 メインのスタッフ・キャストは殆ど変わっていないようだが、今期から監督に福島利規氏がカサヰケンイチ氏と連名で加わっている。 これが内容にどう影響を与えるのか、また前期でかなり顕著になったスタジオ雲雀の作画崩れがどうなるのか、油断できない。
 物語としては、吾郎が薫のいる聖秀に転校したところから始まるが、この辺りから(正確には前期の終わり頃から)以降は原作を読んでいないので、 どう展開するのか楽しみではある(と言うか、原作ってまだ続いてるのか。最新巻が第60巻って、どこまで行く気だ)。吾郎が無茶苦茶なのは相変わらずだが。
天保異聞 妖奇士[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 第13話まで放映。
 それなりに話は面白い…と言うか、ネタは良いと思うのだが、料理方法を間違っている気がする。 場面の繋ぎが変に見える事が多い(離れた場所に居た筈のキャラが、殆ど時間の経過が無い筈の次の場面ではもう合流してたりとか)ように思うし、 そういう細かい部分以外でも、全体的に何かが欠けているような気がする。 それが具体的に何と言えないのがどうももどかしいのだが…単に相性が悪いだけなんだろうか。 あるいは、キャラの相関関係とか、組織間の関係とかが今一つ判りにくかったせいなのかも。私の脳の性能が悪いのかもしれない。 今回から新キャラ(この河鍋狂斎というのは、後の名を暁斎といい、「地獄少女 二籠」のアバンタイトルに使われている不気味な絵を残した実在の人物らしい)も登場したし、 今後の展開に期待、というところか。
 また、今回からOP・EDが変わった。 「BLOOD+」等、この枠の4クールものの最近の通例として、この作品も1クール毎にOP・EDを新しくしていくようだ。 まあその事自体は今に始まった事ではないとはいえ、あまり似合わない曲を持ってこない事を祈りたい。 それはともかく、新しいOP・EDのアニメーションを見る限りでは、ヒロインはアトルなんだろうか。宰蔵じゃなかったのね。
僕等がいた[キッズステーション] D:4:3レターボックス(キッズステーション) A:4:3レターボックス(KBS京都)
 第25話まで放映。
 あと一話で終わるので一言だけ。眼鏡っ子は眼鏡を外してはいかん!(<そこかい)
 2007/01/13放映終了。
 結局、矢野が母親について東京に行くところで終了。原作はこの後も続いているようだが、第2期があるのかは謎である。 「フルーツバスケット」も未だに第2期の噂も出ないので、これも無いかもしれない。
 それはともかく、終わってみれば、七美と矢野とがくっついたり離れたりくっついたりすれ違ったりまたくっついたりを繰り返していただけの話だったような気もする。 まあ、恋愛もの、しかもくっつくまでを描くのではなくくっついた後を描く物語であれば、そういうものになってしまうのかもしれないが。 いや、初めは愛される事ばかり要求していた二人が、相手を愛する事を知ったという点で成長はしているのかもしれないけど、今一つ説得力に欠ける気がするのは、 二人とも自分の言った言葉を守れなかった場面を何度も見せられているからかもなあ、と思う。 だから、約束をして離れても、あの二人がこの先大丈夫とはとても思えない(実際、原作ではこの後もまだグダグタしているという噂だし)し、あまり成長した感じを受けない。 ただ、これが実写ドラマだったら絶対最後まで観てなかっただろうなあ、という気はする。 アニメ作品だから、それも「フルーツバスケット」をやった大地監督の作品だから、最後まで付き合っていたのかもしれない。 やはり、骨の髄までアニメな体質に染まっているのかも。
 それはともかく、山本さんが最終回はちゃんと眼鏡を掛けて出てきたのは良かった。何か怖かったけど。 そう言えば、山本さんと矢野のアレは、結局未遂に終わったんじゃないんだろうか、という気がする。 回想で、矢野がorzな感じになってる絵が出てきたけど、あれは、姉の代わりに妹とヤろうとしたけど結局たたなかったのでガックリきている、みたいな絵に見えた。 矢野が「本当に好きな相手としかできない」みたいな事を言っていた話があったが、あれは、この時の体験を元にした言葉だったのかも、とか思ったり。
NIGHT HEAD GENESIS[BS日テレ] D:16:9スクイーズ(BS日テレ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2006/12/30放映終了。
 これも、ある意味「俺達の戦いはこれからだ」エンドなのかもしれない。「変革」は確かに訪れる。 それが何時の事になるかは判らないが、その時が来るまで、霧原の兄弟は旅を続け、その先で出会う人達に「変革」の片鱗を示していくのだろう。 ちょうど翔子がそうであったように、今度は彼等が「導き手」となって、人々に進むべき未来を考えさせていくのかもしれない (ついでに、行く先々で女の子達を籠絡していくのかもしれない)。
 結局、彼等の敵として現れた「アーク」も、彼等をより高みへと引き上げる為の踏み台に過ぎなかった。 この、全てが「超越者」のような存在に操られているかのような感覚は、まさに「幼年期の終わり」か、はたまた「戦国魔神ゴーショーグン」か、といったところである。 前者では「旧人類」は全滅、後者では「新人類」が「旧人類」から離れて宇宙へと旅立った。 この物語の世界がどちらを迎えるのか、あるいは全く異なる結末を迎えるのか、できれば続きを観たいと思う。原作を読めば判るのだろうか? (でも、Amazonで出版されているものの粗筋を見ると、「完結編」と書かれている「未来」でも「アーク」との戦いまでみたいだし、判らないような気もする…)
 それはともかく、美紀ちゃんの出番が後半は全然無かった。翔子ちゃんの残したノートもあまり活用されなかったような気がするし、その辺少し…かなり残念。 それに、双海翔子ちゃんと、ネットの世界に消えた双海芳紀とは何か関係あるのかも明かされず終いだったし。 「名字が同じ」ってだけで、何も関係無かったんだろうか(ググってみると、芳紀が翔子の兄、と書かれているページがあったが、本編でその話はあったか…?)。 そういう伏線っぽいもので回収されていないものがあるのも気になった。
地獄少女 二籠[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズU(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス・キッズステーション)
 第13話まで放映。
 謎の少女(幼女と言うべきか)きくりは、結局未だに謎のままである。新しい地獄少女という訳では無さそうだが、ただの幼女である訳でなし。 地獄送りのパターンも色々と増えてきて、兄が契約したものを妹が引き継いだり、あいが「振られて」依頼人になりかけた奴が自分で復讐しに行ったりと、 なかなか多彩である。 ただ、どうやって名前を知ったのかよく判らない話とか、「地獄通信」でまだ送信ボタンを押していないのにあいが現われたりとか、少し謎な所も時々あったりする。 この辺りの「原則破り」がどこまで意識的にやっているのか、後半の展開に何か意味を持ってくるのか、楽しみ半分・不安半分という感じである。
 それにしても、閻魔あいも随分とお茶目になったものである。 冗談を言った事を蒸し返されて顔を赤くしたりするし、やはり一度落ちるところまで落ちたので色々とふっきれたのかもしれない。
ゴーストハント[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第13話まで放映。
 設定やネタが少し古風な感じはするものの、こういうミステリー風ホラーものといった感じの作品は久し振りのような気がして、そこそこ面白い。 個人的には、やはり名塚佳織さんに依存するところが多いかも。 サブタイトルを読むだけの次回予告も、「ふぁいる いち!」とか「しゃーぷ に!」とかを名塚さんが言うだけで妙に可愛くなるし。 やはり、声優さんにとっては、演技力以外にも持って生まれた声質というのは大きな武器になるのだなあ、と改めて感じる。 ただ、この回から「しゃーぷ いち!」の方が「だいいちわ」と読み方が変わってしまった。何か残念(<そこかい)。
 (2007/01/21追記) 第14話(FILE 6の#1)からOP・EDアニメーションが変わった。前の、Windowsのスクリーンセーバーみたいな単調なものから、実写の映像とかもまじえたものになった。 進化した…のかな?
あさっての方向。[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 第6話まで放映。
 BS-iでの放映は終わってしまったが、こちらはようやく折り返し地点である。BS-iで後半は割と録画できているので、これからはそちらで放映に先行できるのが助かる。 大人の体になってしまった妹と、子供の体になってしまった元カノと、戸惑いつつも両手に花(違)の兄との奇妙な共同生活…なのだが、 真夏の何という事はない日常の風景が、何とも言えず心に迫る、そんな感じが実に良い。
 2007/02/17深夜(正確には2007/02/18未明)放映終了。後番組は「ひだまりスケッチ」。
 結局、毎日放送の放映に合わせて録画していたBS-iの分を観る、というよく判らない事になってしまった。 まあ、DVD-RAMに残す為に地上波の分も録画しているからいいのだが、やはり4:3にされているのは残念。コピーワンスなんて無くなればいいのに。
 それはともかく、最後に二人が元に戻るところは何かアッサリし過ぎているような気もするが、全体としてはなかなかに切なく、 それでいて明るく前向きなラストが爽やかで、まさに「ひと夏の物語」としてよかった。 「あさっての方を向く」とは、「全く関係の無い方向・全く見当違いの方向を向く」という意味の慣用句だが、椒子もからだも尋も、 それぞれの心が全然違う方向を向いていたという事を指しているのかもしれない。 その三人の心が同じ方向を向いた時、「ひと夏の物語」は終わり、新しい物語が始まった、という事なんだろう。 でも、全ての元凶は、やっぱり尋だよなあ、という気がする。
セイントオクトーバー[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/01/06深夜(正確には2007/01/07未明)テレビ大阪にて放映開始。
 コミック版が「月刊コミックブレイド」で連載中らしい。 タイトルは英語で「Saint October」と書く。直訳すると「聖人10月」か「聖なる10月」…よく判らない。でも、話の内容もよく判らないのでちょうどいいかも(<マテ)。 少年連続誘拐犯の変な仮面の男、男が勤務している会社の社長や社長秘書や女部長も変身したりする変な連中で、 主人公のネコミミカチューシャ少女はいきなり現われた記憶喪失少年の力でゴスロリ衣装を纏ってその変な連中と戦う…やはり訳が判らない。
 しかし、訳が判らないなりに何か面白いし、キャラデザインは好みだし、主人公の少女が乗る飛行メカもなかなかクラシックで良いデザインだし、 歌詞がテロップではなくOPアニメーションの一部に取り込まれているOPも楽しいしで、結構ツボを突いてくれる。どんな話になるのか楽しみかも。
 それにしても、コナミは、「赤ずきん」に「ときメモ」に本作と、今期は色々アニメに手を出している。いったいどうしたんだろう。
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2007年4月期

 おはようございました。新年度の開始でございます。
 年度が変わるという事で、毎度のように作品の入れ替わりが多いですが、今期は特に「ハイビジョン制作」となっている作品が増えたような気がします。 その為、地上波でもアナログよりデジタルで観たい作品が増えてきて、そろそろデジタルチューナー搭載のレコーダーが欲しくなってきました。 現在は、デジタル対応のSTBを、アナログ専用のレコーダーに繋いで録画を行なっている為、結構面倒なのです。 ただ、やはりコピーワンスが鬱陶しいのと、今一つ機能的に満足できる機種が見当たらないのとで、購入意欲が湧かないというか。 それに、サンテレビは今年度も16:9の作品を地デジで放映する時は、所謂「超額縁」で放映する方針のようです。何時までこのままいくつもりなんでしょうか。 まあ、サンテレビ放映作品は、デジタルの事を気にしなくていいんだ、と考えれば、ある意味気が楽なんですが。
 とりあえず、いつものように、まずは4月第1週目までに開始された新作、終了した作品、及び放映のあった継続作品の感想です。 現時点で視聴作品数は43本と、入れ替わりが多いものの総数自体は前期とさして変わらない感じですが、第2週以降にも始まる新作がまだまだあるようですので、 今期もやはり油断できません。
 あと、特に感想を書いていないのですが、NHK教育で放映されている短い作品も観ています。 今のところ、「しばわんこの和のこころ」と「やさいのようせい」の2作品だけですが、ゆる〜い「しばわんこ」と、天野喜孝氏による可愛いキャラの「やさいのようせい」は、 短いながらもなかなかの出来です。やはりNHK教育は侮れません。
 (2007/04/16追記)
 4月の第2週に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。また、既存作品にも幾つか追記しました。 現時点での視聴作品数は52本…また50本の大台を超えてしまいました…orz…ま、いいか(<いいのか)。 とりあえず、最終回ラッシュと新番組ラッシュは一段落したようなので、一括更新は今回までとし、第3週以降の分は随時更新とします。
 (2007/04/18追記)
 サンテレビ放映の「ロミオ × ジュリエット」が、地デジで16:9スクイーズで放映されています。 どうやら、「ハイビジョン制作」の作品については、サンテレビの地デジでも超額縁にはしないようです。 ただ、他の16:9の作品(「桃華月憚」や「ぼくらの」等)は「ハイビジョン制作」ではないのか?というのが疑問なんですが…。 確かに、それらの作品には「ハイビジョン制作」という字幕は付いていなかったような気もしますが、どうなんでしょうね。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

天元突破グレンラガン[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2007/04/01テレビ大阪にて放映開始。
 久し振りのガイナックスのTVシリーズという事だが、相変わらず変にテンションが高いノリである。 「ロボットもの」と言うには、ロボットのデザインは妙に顔がデカい(というか、顔に手足が付いているような)コミカルなものだし。 冒頭に登場した、キャプテン・ハーロックみたいな奴と、地下世界で暮らしていた主人公達とにどんな関係があるのか、そもそもどんな世界なのかも全く謎。 とりあえず、ガイナックスに期待して様子見か。
 また、BSジャパンでも、3日遅れの水曜日に放映が開始された。 地上波は日曜日の朝、BSは平日のゴールデンタイム、という放映時間からすると、主な対象は一応小さなお友達なんだろうか。
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/03/25放映終了。後番組は「おねがいマイメロディ すっきり♪」を含む「アニメロビー」。
 何というか、「御都合主義」とか「楽屋オチ」とかいうのがこれ程どーでもよくなる作品というのも珍しいかもしれない。 最後の最後まで意表を突いて笑わせてくれたのには脱帽する。そのくせ、前シリーズをきちんと踏まえたネタ作りをしている辺りもお見事。やはりマイメロは侮れない。
 にしても、またもや新シリーズが始まるようだが、歌と駆もくっついたし(文字通りに)、ダーちゃんも亡き今、いったいどうするんだろう。 マイメロが歌に「またすぐ会える」とか言ってたのが、すげーアヤシイ…。
おねがいマイメロディ すっきり♪[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/04/01テレビ大阪の「アニメロビー」枠にて放映開始。
 という訳で、第3期の開始であるのだが、「ロビー & ケロビー」という作品と、実写のバラエティーパートとを合わせて、「アニメロビー」という枠で短縮されて始まった。 「プリンセスチュチュ」の第2期(と言うか後期)等と同様の形式である。 バクが食べてしまったダーちゃんの成れの果ての黒音符が、マリーランドの住人達に(もしかしたら人間達にも)とりついて暴れ出すのを、 マイメロがお助けキャラを呼び出して解決する(解決してもらう?)、みたいな感じになるのだろうか。 メインスタッフには特に変わりは無いようなのだが、果たして今までのようなノリを期待してもいいものなのかどうか。とりあえず様子見か。
 ちなみに、実写パートと「ロビー & ケロビー」の方は、完全に小さなお友達向けっぽいので、ついでに見る程度になりそうなので特にコメントはしない。 ただ、「ロビー & ケロビー」の監督が紅優氏だという辺りが少し油断できないような気もする。
ハヤテのごとく![テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2007/04/01テレビ大阪にて放映開始。原作は、畑健二郎氏が「週刊少年サンデー」に連載中のコミック。
 お金持ちのお嬢様と、成り行きでその執事をやる事になった少年とのラブコメ…なのだろうか。 少年の両親が揃って放蕩者で、多額の借金を少年に押しつけて失踪、というシャレにならない話はあまり気にしなくてもいいのかもしれないが、 「フランダースの犬」や「機動戦士ガンダム」のネタが出てくるのは少し気になる。 ただ、話のテンポは悪くないし、若本規夫氏のナレーション(「天の声」らしいが)も面白いので、とりあえず様子見か。 メイドさんも出てくるみたいだし(<結局それかい)。
 (2007/04/27追記) テレビ大阪から25日遅れの2007/04/26の木曜日から、BSジャパンでも放映が開始された。 少し間が空くが、これで、日曜日の放映を見逃しても補完が出来るのは助かる。 それにしても、改めて観てもこの第1話は悲惨な話だ。コメディに昇華されてるからあまり悲惨に見えないが…。
機動戦士ガンダム 第08MS小隊[BS-i] D:16:9横側黒枠
 第6話まで放映。
 ちょうどシリーズの前半が終了し、シローとアイナとがいよいよ再会しようかという所である。 それにしても、キャラデザインのせいなのかどうかは判らないが、シローやミケルといった主役達の言動が、妙に子供っぽい…と言うか「ガキっぽい」のが気になる。 しかも、それが戦闘行動中に出てきて、それが何故か致命的な結果をもたらさない、といったような「甘い」点が目立つ。 まあ、この作品が作られた頃(もう10年前になるのか…)ならこれでも良かったのかもしれないが、さすがに今見ると「このシナリオはないだろう…」と思ってしまう。 その半面、メカの描写にはやたらと凝っている辺りは、さすがOVA作品だけの事はある、と感心する。 メカ描写に関しては、最新の「ガンダムSEED DESTINY」等の単調なアクションなどより遥かに面白い。単にOVAだから、というだけでなく、根本的なセンスの違いを感じる。
 2007/05/13放映終了。
 第11話の放映時に番組表に「終」マークが付いていたので、もしかして特別編の「ラスト・リゾート」は放映されないのか、と思っていたら、ちゃんと放映されて一安心。 しかし、シローとアイナがあれだけ「浮いてる」言動をしているのが、やはり最後まで気になってしょうがなかった。 特にシローは、嫌々軍人になったとかならされたとかいうのでもなさそうなのに、何故あんなに大甘な事を言ってるのかが結局最後まで判らないままだった。 「ロミオとジュリエット」をやりたかったのかもしれないが、「ガンダム」でそれをやるのは無理があり過ぎるんじゃなかろうか。 例えば、「ファースト」のアムロとララァも「ロミオとジュリエット」的な関係だったが、あちらには「ニュータイプ」という特別な関係があったし、何より、 アムロは望んで軍人になった訳ではない、という違いがあった。 そういう何か「特別」な点が何も無いのに「ロミオとジュリエット」をやられても違和感があるだけだし、ましてや、そんな大甘なシローが隊長として認められているのが、 全然納得できないというか。 最後の「ラスト・リゾート」も何かとってつけたようなエピソードだったし、やっぱり良かったのはメカだけだったなあ、という感じがした。
レ・ミゼラブル 少女コゼット[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第13話まで放映。また、今期からアニマックスでも放映が始まった。
 ようやく、ジャン・ヴァルジャンがコゼットをテナルディエ夫婦の魔の手から救出した所である。これ程、観ていて「ホッとした」話は最近無かったような気がする。 しかし、ファンティーヌ母さんは既に亡く(僅か一話でのファンティーヌの転落振りは凄まじかった。 原作では売春までするはめになったようだが、ある意味それに匹敵するような悲惨さだった)、頼りのジャン・ヴァルジャンも正体がバレて追われる身となっている。 物語はまだ1/4が終わっただけなので、この先どれほどの「無情」が二人を待ち受けているのか、これからも目が離せない。
 あと、某所で「黒ロリ」とか言われている、ジャン・ヴァルジャンが用意したコゼットの服だが、あれはやはり喪服のつもりなんだろうなあ。 あれだけ待ち焦がれていた母親が既に死んでいると知った時のコゼットを想像すると、今から観るのがつらくなりそうである。ジャヴェール許すまじ。
恋する天使アンジェリーク〜かがやきの明日〜[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/03/25深夜(正確には2007/03/26未明)放映終了。後番組は「一騎当千 Dragon Destiny」。
 うーむ、まさか本当に守護聖を集めるだけで終わってしまうとは。 まあ、守護聖を集めること自体が、サクリアの精霊によるエンジュに対する、ひいては人類に対する「試し」だったのだから、それでいいのかもしれないが、 物語の盛り上がりとしては少しもの足りないかも。 一応、前シリーズより作画は綺麗だった(特にラス前の回は、少し他の回とは異質だったがかなり凝った面白い絵作りだった)し、それなりに綺麗な終わり方だったと思う。
 でも、聖獣の宇宙の守護聖が、神鳥の宇宙の人間から出てくる、というのは反則のような気もする。 普通に生活していた平凡な人間の前に、ある日突然異星人か何かが現われ、宇宙を救う為に戦う事になる、みたいな話は結構あるが、 それを異星人か何かの側から描くという話はあまり無かったような気がするので、エンジュが逆ナン(違)する相手はやはり何も知らない聖獣の宇宙の人の方が面白かった。 色々知っている神鳥の宇宙の人間だと、少し興醒めのような感じで、その辺残念だった。
 それにしても、人類を試して駄目だったら全てを無に帰してやり直すつもりだった、なんて、サクリアの精霊はやはりイデだったのか。
一騎当千 Dragon Destiny[KBS京都] A:4:3(KBS京都・サンテレビ) D:16:9横側黒枠(サンテレビ)
 2007/04/01深夜(正確には2007/04/02未明)KBS京都にて放映開始。原作は、塩崎雄二氏が「月刊コミックガム」に連載中のコミック。 サンテレビでは、3日遅れの水曜日深夜(正確には木曜日未明)に放映されている。
 2003年10月期に放映されていた「一騎当千」の続編。前作は、時期的に忙しかった為途中で切ってしまったのだが、とりあえず人物の関係だけ把握していればついていけそう。 「三国志」の時代の中国の英傑達の名前を持つ女子高生達(男子も少し居るようだが)が、何故か関東の覇権を懸けて戦う、というよく判らない話だが、 とりあえずちちとぱんつを観ていればいいのだろうか(<マテ)。
 ちなみに、DVDは16:9スクイーズで収録されているようで、放映は左右を切り落とした映像になっているようだ。
 2007/06/17深夜(正確には2007/06/18未明)放映終了。後番組は「ゼロの使い魔〜双月の騎士〜」。
 孫策伯符と劉備玄徳とのダブルパンチで曹操猛徳(の亡霊?)がぶっ飛ばされて一件落着、平和になってめでたし、めでたし…で、いいのだろうか。 何だかよく判らないうちに戦いが終わってしまったような気がするのだが…。 結局、戦っていたのはあの曹操の亡霊に操られていた(と言うか取り憑かれていた)為で、闘士達自身には別に戦う理由は無かった、って事なんだろうか。 一応ハッピーエンドみたいなんだが、どうも今一つスッキリしない終わり方だったような気がする。 露出も、前シリーズに比べるとやはり今一つだったようにも思うし(<結局そこかい)。 ぱんつが皆揃って白一色、というのも芸が無い。白じゃなかったのは、濡れ場担当(?)の文和(←姓の「かく」の漢字が出ない)ぐらいだろうか。
ぼくらの[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/04/08深夜(正確には2007/04/09未明)サンテレビにて放映開始。原作は、鬼頭莫宏氏が「月刊イッキ」に連載中のコミック。
 ある夏の日、海に来ていた15人の少年少女は、15体の敵から巨大ロボットで地球を守るという「ゲーム」を作っている、不思議な男に出会う。 男に誘われるままに、15人の内年下の一人を除く14人が「ゲーム」に参加したが、それは、現実だった。 夜、現われた巨大ロボットは、男の操縦によって最初の敵と戦い、これを破壊する。そして、男は、ロボットと共に消えてしまうのだった──。
 鬼頭氏と言えば、アニメ化もされた「なるたる」で、非常に鬱々とした話を描いた人である。 「なるたる」のアニメは、原作の途中までしか話が進まなかった(原作がまだ完結してなかった)ので、あのある意味凄惨なラストは描かれていなかったのだが、 本作品はどうなるだろうか。やはり原作はまだ未完のようだが、公式サイトの「STORY」を見ると、アニメ版独自の結末が描かれそうだ。 第1話からして、もう主人公達の悲惨な先行きを予感させるような感じが思いっきりしていて、物凄く嫌〜な気分になってくるのだが、でも先が気になってしょうがない。 全高500m(推定)という、文字通りの「巨大」ロボットもなかなか良い感じだし、ロボットも敵も、本体だけが他人には見えず、その攻撃(電撃とか)は見えたり、 動作に伴う周りへの影響(歩く時の振動とか)はあったりするというのも面白い。 ありがちな展開としては、主人公達が戦っていた「敵」のロボットも、別の少年少女達が動かしていて、最後に握り潰したあの「弱点」の球体がコクピットだ、 とかいうのであるが…さて。
 それにしても、この枠は、前作の「RED GARDEN」といい、本作といい、何か鬱々とした作品が続くなあ。

月曜日

結界師[読売テレビ] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第19話まで放映。
 年末年始に続いて、この年度の境目でも4週間に渡って放映が無く、4月も第3週に入ってようやく放映が始まった。相変わらずゴールデンタイムの番組の割に扱いが悪い。
 それはともかく、今度は「監視者」とかいう謎の男と、その男が所属している、どうやら烏森の力を狙っているっぽい謎の組織とが登場してきて、またもや話が動きそう。 ただ、烏森の力を永久に封印する、と良守が奮起しているのは良いが、どう考えても良守がもっと「大人」にならないと無理なような気がする。 今のままだと、力が強いだけのただの「ガキ」にしか見えないので、もっと力が強くて人間的にも成熟していた筈の先祖達が出来なかった事が出来るとは思えない。 何らかのブレイク・スルーが無いと、とても一年や二年ではカタがつきそうにないし、実際、原作の連載もまだ続いているようだし、このままいくと、 「犬夜叉」のようにさんざん話を引っ張りまくった挙げ句に「俺達の戦いはこれからだ」エンドになりかねない。 4クール・1年間(今の放映のペースだともっとかかりそうだが)ぐらいで何とか一応のケリをつけてほしいところであるのだが…。
 (2007/06/05追記) 第24話からEDが変わった。 前回変わったのが第16話だったから、僅か8話で変更された事になる。 ただ、期間にすると1クール・3ヶ月以上経過しているので、時期的に短いという事はないのだが…なんでこんなに放映休止が多いんだろう。
陸上防衛隊まおちゃん[サンテレビ] A:4:3(サンテレビ・KBS京都) D:16:9横側黒枠(サンテレビ) D:4:3(キッズステーション)
 2007/04/09深夜(正確には2007/04/10未明)サンテレビにて放映開始。KBS京都でも、2日遅れの水曜日深夜(正確には木曜日未明)に放映されている。 キッズステーションでは、9日遅れの2007/04/18深夜(正確には2007/04/19未明)から放映が開始された。 原作は、かの赤松健氏のようなのだが、コミックの作画は別の人らしい。でも、アニメ版のキャラは、どう見ても赤松キャラである。謎だ。
 2003年1月期から、「熱血電波倶楽部」の枠で「朝霧の巫女」と一緒に放映されていた作品。当時は、1回15分で放映されていたものを、2回分を纏めて放映するようだ。 別に新作という訳ではなく、本編は当時のままのようで、OP・ED、それに多分次回予告が新しくなっている(アニメーションは同じっぽいが…)。 当時は忙しかった為途中で切ってしまったので、今回はとりあえず観てみる事に。
 可愛いエイリアンに勝てるのは、可愛い女の子だけだ…という理由でかどうかは判らないが、何故か8歳の小学生が、謎の可愛いエイリアンから地球を防衛するという、 当時も何だかよく判らない設定に見えたが、今改めて観ても、やはり何だかよく判らない話である。 と言うか、何で今再放送する事になったのかが一番判らない。この7月にDVD-BOXが発売されるようなので、その宣伝なのかもしれない。 まさか、防衛庁が省に昇格した事を記念している訳ではないだろうが…でも、 海上自衛隊がこんなPR映像を作るような昨今なので、全くあり得ないとも言えない所が恐い。
 あと、地デジのEPGで、何故か「ジャンル」が「趣味・教育:麻雀・パチンコ」になっているのも謎だ。いったい、このデータは誰が設定しているんだろう。
月面兎兵器ミーナ[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 第9話まで放映。
 OP・EDに色々出てくると思っていたら、だんだん色々な「ミーナ」が増えてきてにぎやかになってきた。この調子で、OP・EDに居る全員が揃うまでやるのだろうか。 「ミーナ」が、母親から娘に引き継がれていくという事は、女の子が生まれなかったらそれで終わりなのか、それとも「ミーナ」には必ず女の子が生まれるのか。 何にせよ、遺伝で職業が決まってしまうのは困ったものである(<そーゆー話ではない)。 それにしても、大月ミーナは本当に翠怜さんなんだろうか。何か順当過ぎて、もう一段裏があるんじゃないか、と思ってしまう。
 2007/04/16深夜(正確には2007/04/17未明)放映終了。
 全12〜13話かと思っていたが、結局11話で終了した。 1クールには少な過ぎると思ったが、案の定、DVDには未放映話が2話入るようだ。 最終回で(ミーナとしては)初めて登場したミーナ達(中には素で初登場のキャラも居たような…)は、その未放映話で登場するのかもしれない。
 とりあえず、私怨から地球司令官の座を乗っ取った師走ミーナを、日本在住のミーナ総登場でぶっ飛ばし、全てはまた元通りでめでたし、めでたし…という感じか。 ミーナの素顔がバレても問題なくなったのか?という謎は残るが、師走ミーナみたいなのも居るぐらいだから、ミーナ星(って「ウルトラの星」みたいなものだろうか) の管理体制も結構いい加減なのかもしれない。
 ドラマ「電車男」のOP兼劇中劇アニメーションからのスピンオフ作品、という事だったが、それなりにしっかりと丁寧に作られていて楽しめた。 気になるのは、EPGの番組内容の説明に、ミーナが「人型ロボット」とか書かれていた事なのだが、どう見てもそんな設定があったようには見えなかったのが謎である。 あの説明は何だったんだろう…。
sola[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/09深夜(正確には2007/04/10未明)テレビ大阪にて放映開始。
 空の写真を撮るのが好きな主人公の少年、夜中に古い自販機で変な飲み物を買っている少女、主人公の少年の世話を焼いている(?)少女とその妹、 その妹と同じ病院(?)に入院している少年の姉(と言っても、見た目が全然違うので多分血は繋がっていないに違いない(<決めつけかよ))、 橋の下で段ボール箱に入って寝ているゴスロリ少女、その保護者(?)で、変な飲み物を買っている少女(茉莉)を追っているらしい謎の男、と、 まあ何かいかにもギャルゲーっぽいキャラ配置の作品である。主人公の少年(依人)は、ギャルゲーの主人公にありがちな「一軒家に一人暮らし状態」のようだし。 原案の久弥直樹氏は確か「Kanon」のシナリオを書いていた人だし、キャラクター原案の七尾奈留氏は「D.C.」等のギャルゲーの絵師さんだしで、このキャラ配置も何か納得。 その上、何だかよく判らないイメージシーン(「ジェダイの騎士」みたいなフードを被った男が歩いていたり、茉莉の周りに青空と草原が広がったり)が出てきたり、 茉莉が光から逃げているかのような場面があったり(吸血鬼なのか?)、茉莉を追っている男が大時代的な剣を持ってたりと、ただのラブコメとかでは無さそうな感じである。 ただ、茉莉が、依人が撮影したものとそっくりな写真を持っていたりするのが、何かまたもや「過去に出逢ってました」みたいな、ありがちな因縁話になりそうでちょっと不安。 是非期待を裏切ってほしい。もちろん良い意味で。
桃華月憚[BS朝日] D:16:9スクイーズ(BS朝日) A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/04/02深夜(正確には2007/04/03未明)BS朝日にて放映開始。原作は、オービットの18禁ゲーム「桃華月憚」。 ただし、ゲームの方はまだ発売されていないようなので、どちらかというとメディアミックス作品と言うべきだろうか。
 タイトルにカタカナで「トウカゲッタン」とフリガナがふってあったり、「サブタイトル」や「アイキャッチ」等とわざわざ書いてたりと謎な所があるが、 第1話を観ても何が何だかよく判らない物語になっているので本編も謎だらけである。 まあそれも、原作がかの「ヤミと帽子と本の旅人」のオービットで、 アニメのスタッフも「ヤミ帽の変態スタッフ」が揃っているとの事なので、仕方がないだろう(<いいのかそれで)。 タイトルは、そのまま読むと「桃の華が月に憚る」か、あるいは「桃の華に月が憚る」か、全く意味が逆になってしまうが、このどちらかだろうか。 何にせよ、「ヤミ帽」も第1話は訳が判らなかったので、本作品もまだ訳が判らなくても気にせず先を楽しみにしたい。 キャラデザイン・総作画監督の人にしてから、「濃ゆいスキンシップを描きたい」などと公言しているぐらいなので、 期待できるだろう。色々な意味で。
 ちなみに、サンテレビではBS朝日から4日遅れの金曜日深夜(正確には土曜日未明)に放映されている。BS朝日で観れなかった場合の保険としてはちょうど良い。
SHUFFLE! MEMORIES[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/03/26深夜(正確には2007/03/27未明)放映終了。後番組は「らき☆すた」。
 結局、最終回以外は完全にただの総集編で、「完全新作オリジナル話」の最終回も「水着&裸祭」といった趣で、何故わざわざ1クールに仕立て直したのかよく判らなかった。 「SHUFFLE!」の本シリーズを観た人には(最終回以外は)新味が無いし、かといって、本シリーズを観ていない人にはこれだけでは何だかよく判らないだろうし… (特に「プリムラ編」の後編なんかは、AパートとBパートとで稟の態度が違い過ぎで、無茶苦茶印象悪いし…)。 最終回も、どうせやるなら、やはり「R-15指定相当」でやってくれないと何かもの足りない気がする。
 それにしても、この最終回は本編の後の話なのか、それとも特に本編のどの時期とは特定されていないのか謎だ。 まあ、いかにも「限りなくハーレムエンドに近い亜沙エンド」だった本編の番外編としては、実に相応しい内容だったとは思う。ちょっと絵が怖かったけど。
DEATH NOTE[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第22話まで放映。
 相変わらず、普通に描いたら何でもない場面を異様に格好良く描くセンスといい、新たなキラ(よつばキラ?)を追い詰めていく息詰まるような展開といい、 松田の間抜け振りとそれを取り戻す命懸けの行動といい、実に面白い。 この後は、またもや月がキラとして復活するような感じだが、新しいOPに登場しているキャラも含めて、物語がどう動いていくのか楽しみである。 一方で、ネタばれがあるかもしれないので、公式サイトを含め、本作品の内容に触れていそうな所を一切見る事ができないのは、なかなか辛い。 全部終わったら、頑張って見る事にしよう。
 (2007/04/13追記) 第23話で、OPアニメーションが少し変わって、ミサミサの頬に赤みが差した。今回で「よつばキラ」が捕まったので、その記念なのかもしれない(<そうか?)。 他にも何処か変わっているのかもしれないが、パッと見で判ったのはそこぐらい。 また、前提供(と言っても、スポンサーのテロップは入っていないのだが)の背景が、OPの冒頭の、月の高笑い顔がいっぱい並んでいるあの絵に変わった。やはり可笑しい。
 そう言えば、第22話で月が奈南川にLとして電話をかけた時、音声に例の「Lフィルター」がかかっていなかったようだが、あれはワザとなんだろうか?  それとも、単にダビング時のミスなんだろうか? ワザとだとすると、今後の伏線になるのかもしれないが…。
京四郎と永遠の空[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/03/26深夜(正確には2007/03/27未明)放映終了。後番組は「英國戀物語エマ 第二幕」。
 「神無月の巫女」とかに比べると、やや盛り上がりに欠けたような気もするが、カズヤ兄さんの壊れっぷりとか、京四郎のヘタレっぷりとか、まあ見所はあったかな、と思う。 何より、せつなの健気さが一番良かった。 声が松岡由貴さんという事もあって、何となく「My Merry Maybe」のリースとライカとを足して2で割らないようなイメージがあったのも、個人的にはポイントが高い。 ただ、ラストは空(の生まれ変わりか?)を見せないまま終わった方が、余韻が残る良い感じの終わり方になったような気もする。 この辺、「神無月の巫女」のラストと同じような感じを受けたのは偶然だろうか。
英國戀物語エマ 第二幕[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/04/09深夜(正確には2007/04/10未明)サンテレビにて放映開始。原作は、言わずと知れた森薫氏が「月刊コミックビーム」に連載中のコミック。 と言っても、本編は既に単行本第7巻までの分で完結していて、現在は短編形式の番外編を連載中である。
 放映開始と言っても、初めの週は2005年4月期に放映された前シリーズの総集編(と言っても、ハキム・アーサー・ヴィヴィーがガイド役を務める新作パートもある。 原作単行本第8巻の特装版に付いていたDVDに収録されていたのと同じものに次回予告が追加されている)が放映された。 よって、新シリーズの感想は次週の放映を観てからにする。
 (2007/04/17追記) という訳で、2007/04/16深夜(正確には2007/04/17未明)から本格的に「第二幕」の放映が始まった。 前シリーズでは、単行本第2巻ラストの、エマがロンドンを去る所までがアニメ化されたので、新シリーズは単行本第3巻の始めから…だと思っていたら、 いきなり原作には無いオリジナルのエピソードを持ってきたのにはビックリした。 それも、割とのんびりしていて雰囲気の良いメルダース家にしては珍しく、ドロテア奧様の扇盗難を巡る割とハードな話である。 時期も、エマが仮採用されてから既に1ヶ月が経過しているという所で、原作にあったエマ採用時のやり取りやら、 「エマがフランス語も出来るようだ」とアデーレが驚く所やらは省かれてしまったのかもしれない。少し残念かも。
 また、ウィリアムやエレノアの様子も少し出てきたが、ウィリアムがメイドのエマと恋仲だった事が友人達にも知られていたり、エレノアもそれを知っていて、 その上ウィリアムはエレノアの気持ちも知っている、という、原作とは異なってしまっている人間関係をどうするのかも少し心配。
 あと、ヴィルヘルムの声が少しイメージと違う(原作からは、もう少し低いというか、太い声をイメージしていた)とかもあるが、一番心配なのは、何といっても 公式サイトのトップ絵である。初めて見た時は、「ひぇー何じゃこりゃあ」と思ってしまった。 あれでは、まるで嫌がるエマにハンスがイヤらしく迫っているかのようではないか。いったい、どうなってしまうのだろうか。
 まあ、色々と心配な点はあるものの、総集編の新作パートでエマが服を着るシーンを執拗に描いたり、第1話でもエマが走る時にちゃんとスカートを少し持ち上げてたり、 エプロンを時間(すなわち作業内容)によってきちんと付け替えてたりと、「ここが大事なんです!」という所はしっかり押さえているようなので、 やはり楽しみな作品には違いない。
 でも、今回はどこまでやるんだろう。前シリーズ同様に1クール・原作2巻分(=第4巻ラストまで)ではいささか中途半端な所で切れてしまうし、かといって、 本編が完結する第7巻までやるには2クールは必要だろうし…謎です、紳士。(←語尾)
 …などと思っていたら、「エマ放送協會 第二幕」の#03・監督インタビューで、 「今回も全12話で、しかも完結させる」との話が。 どうやら、ハンスの役割が原作より大きくなるらしく、前シリーズよりかなりオリジナル色の強いストーリー構成になるようだ。楽しみ半分、不安半分ですよ、紳士。
ブーンドックス[アニマックス] D:4:3
 第7話まで放映。
 結局、何となくツボにハマる所があって観続けている。格闘シーン(暴力シーンと言うべきか)の妙に動きの良い所とか。 ただ、色々なアブないネタの、どこまでがマジでどこからがギャグなのか、それとも全部マジ(あるいはギャグ)なのか、判断がつきかねる所が悩ましい。 この辺りは、やはり実際のアメリカを知らないと判らない所なのかもしれない。
 2007/06/04深夜(正確には2007/06/05未明)放映終了。
 やっぱり、最後までどこからどこまでをマジに受け取っていいものかどうかが判らなかったが、それでも何かミョーに可笑しかった。 銃犯罪あり、詐欺あり、宗教問題ありと色々とヤバいネタがいっぱいだったが、全体に共通しているのは、黒人に対する人種差別なんだろう。 この辺は、なかなか実感としては感じられないところで理解が難しいものである。

火曜日

らき☆すた[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/04/10深夜(正確には2007/04/11未明)サンテレビにて放映開始。原作は、美水かがみ氏が「月刊コンプティーク」他に連載中のコミック。 KBS京都でも、サンテレビより1日早い月曜日深夜(正確には火曜日未明)に放映されているが、他作品との重複が無いサンテレビで視聴する事にする。
 タイトルは、「らきすた」と読む。「ラッキー・スター」の略らしいのだが、どんな意味があるのかは不明。女子高生達のゆる〜い日常を描く作品…だろうか。 原作が4コマ漫画らしいので、「あずまんが大王」とか「ひだまりスケッチ」と似たような感じなのかもしれない。 食べ物の食べ方とかの、実にどうでもいいような話を延々としているだけ、という、ある意味「ラジオドラマか何かでもいいんじゃなかろうか」 と思うようなこの雰囲気を楽しめるかどうかがポイントかも。実際、ドラマCDも発売されているようだが、何故かキャストは入れ替わっているようだ。 かの京都アニメーション制作の割には、OPアニメーション以外ではあまり動きの無い画だが、細かい仕草等をいちいち動かしている辺りがいかにも京アニらしい気がする。 ただ、動かせば面白くなるという類の作品でもなさそうなので、とりあえず様子見か。
 それにしても、EDで昔のアニメの主題歌を歌っているのは何なんだろう…。
 あと、これも「まおちゃん」と同様に、地デジのEPGで「ジャンル」が「趣味・教育:麻雀・パチンコ」になっている。何なんだ、いったい。
 (2007/04/30追記) 本日付で、京都アニメーションの公式サイトに、第5話から監督が山本寛氏に代わって、「フルメタル・パニック」シリーズを手がけた武本康弘氏になる事が告知された。 以下は、その告知ページのハードコピーである。 何故か、URLが日付や連番等を付けた一意になるものではなく、“info.html”というすぐに上書きされそうなものになっている為、画面をそのまま載せておく。

らきすた監督交代のお知らせ

 ネット上では早速、これがマジなのかネタなのかで盛り上がっている所もあるようだが(第5話の脚本を「フルメタル・パニック」の原作者が担当するらしいので、 それが余計に「ネタ」という憶測をかきたてている側面もあるようだ)、作品の公式サイトに告知されたものならともかく、制作会社の公式サイトに告知されたものなので、 いくらなんでも「ネタ」という事は無いだろう。
 それにしても、今までにも「魔法先生ネギま!」等のように途中で監督が交代した作品は幾つもあるが、こんなにはっきりと、「監督」として失格だから、 と告知された人も居ないのではなかろうか。とりあえず、第5話から作品がどう変わるのか(あるいは変わらないのか)に注目したい。
ロミオ × ジュリエット[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2007/04/17深夜(正確には2007/04/18未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、言わずと知れたシェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」…なのだが、クレジットでは「原案」となっている。
 タイトルは、やはり「ロミオとジュリエット」と読むようだ。決して、ロミオが「攻め」でジュリエットが「受け」とかいう意味では無いと思う(<マテ)。 舞台が「ネオ・ヴェローナ」という空中都市だったり(もしかして星の名前が「アクア」とかいうんじゃ…)、有翼馬が普通にいたりと、 同じゴンゾの「巌窟王」のように異世界風にアレンジされているようだ。 登場人物も、名前こそ原作と同じようだが、ジュリエットが男装の仮面の怪人…と言うか「正義の味方」みたいな事をやってたりして、結構イメージが違う。 対立する両家の関係も、キャピュレットが昔統治していた所を、モンタギューが反乱を起こして乗っ取った、という、王家と反王家の貴族との関係のようだ。 雰囲気も、悲劇というにはコミカルな所もあって、原作通りの結末を迎えるのかどうかは判らない。
 あと、サンテレビとしては初めて(?)地デジの放送が超額縁ではなく16:9スクイーズになっている。 「ハイビジョン制作」となっている作品は、一応きちんとやる事にしたのかもしれない。良い事だ。 でも、という事は、超額縁の「桃華月憚」とかは「ハイビジョン制作」ではないのだろうか…?
 (2007/04/21追記) サンテレビの放映から3日遅れの金曜日深夜(正確には土曜日未明)にKBS京都でも放映が開始された。 こちらはCATVで地デジの再配信が行なわれていないので確認は出来ないのだが、サンテレビと同様に「ハイビジョン制作」というロゴが出ているので、 地デジでの放映形態も同じだろう。
金色のコルダ 〜primo passo〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/04/03深夜(正確には2007/04/04未明)放映終了。後番組は「鋼鉄三国志」。
 案の定、イギリス留学をキャンセルして戻って来た柚木を加えて、全員参加で臨んだ最終セレクション。 魔法の力が無くなったヴァイオリンを手に、日野ちゃんが最後の戦いに挑む…みたいな、「ヒカルの碁」のような盛り上がる展開を期待していたのだが、結局、 日野ちゃんが今までの事を振り返りながら最終セレクションを無事に乗り切り、音楽の道への第1歩を踏み出す、という無難なラストに落ち着いた。 最終セレクションの結果も、日野ちゃんが誰とくっつくかというさや当ての結果も出ず(こーゆーのは「逆ハーレムエンド」とでも言うのだろうか。 同じコーエーの「遙かなる時空の中で」や「アンジェリーク」も同様だったし、特定のキャラとのエンディングはダメ、とかいう決まりでもありそうだ)、 少し盛り上がりに欠ける印象がしたのは残念だった。 他にも、セレクション毎のテーマと選曲との関連がだんだんなおざりになってたり(最終セレクションのテーマは「解き放たれしもの」だったのだが、 各自が何故このテーマでその曲を選んだのか、とかは全然語られなくなってたし。確かに、演奏は今までに比べて何処か解放された感じであった、みたいな話だったが、 それも審査員の台詞で説明していたりするだけだったし)、同じヴァイオリンなのに月森には伴奏者が居なかったりしてルールがいい加減に見えたり (はじめの方は居たんだっけか…? 何かルールがよく判らん)と、コンクールそのものの設定が今一つ適当に見えたのも気になった。 ただそれを言うと、いくら本番中に絃が切れたショックがあったといっても、今まで音楽科の生徒と肩を並べるような演奏をしていたのが、いきなり初心者同然の (と言うか、ヴァイオリンの魔法の力が無くなって本当に初心者になってしまったのだが)演奏しか出来なくなった日野ちゃんの事を、 「普通科だから」程度にしか思わない星奏の生徒達の方がよほど適当なので、気にしてはいけないのかもしれない。
 まあ、こういう穏やかな感じのラストも悪くないし、全体としてもコミカルな所が多くて楽しかったし、 演奏シーンもできるだけ動きを合わそうと努力していたようだったし、女の子達も可愛かったしで、今までのコーエー作品の中では一番面白かったと思う。
鋼鉄三国志[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/10深夜(正確には2007/04/11未明)テレビ大阪にて放映開始。
 「三国志」の世界を舞台にした、「三国志」とは少し異なる物語…らしいのだが、孫権や劉備、曹操の外見が何か女性っぽかったり、キャストが女性だったりするのは、 もしかして本当に女性という設定なんだろうか。曹操役は三ツ矢雄二氏なのだが、外見に合わせてか、何かオカマっぽい演技になってるし。 「玉璽」という、何か凄い力を秘めた物体を巡る争奪戦が物語の主軸っぽいのは、同じ「三国志」をモチーフにしている「一騎当千 Dragon Destiny」での「龍玉」 の話とどこか似ている。他にも、いきなり主人公の腕に現われた鎧のような物とかもあるし、ただの「三国志」ものというのではなさそうである。 とりあえず、女性キャストのキャラが本当に女性なのかどうか確かめるまでは様子見か。
魔法少女リリカルなのはStrikerS[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:4:3レターボックス(ファミリー劇場)
 2007/04/03深夜(正確には2007/04/04未明)KBS京都にて放映開始。
 2004年10月期の「魔法少女リリカルなのは」、2005年10月期の「魔法少女リリカルなのはA's」に続く、「なのは」の第3期である。 監督をはじめとするメインスタッフは、「A's」と大体同じようだ。
 「A's」のラストで、なのは達が成長してしまったので「魔法少女」とか「リリカル」とかが似合わなくなるのにどうするのかと思ったが、 今度は戦争だなのはの後輩達が主役のようで、なのは・フェイト・はやての3人は、すっかり教官役が板についてたりする (でも、リインフォースIIがやっぱり小さいままなのには笑ってしまった)。 タイトルの「StrikerS」──「打つ者達」の通り、いきなり軍事訓練かと思うような派手な昇級試験で始まったりして、 「時空管理局は何時から軍隊になったんだ?」みたいな感じである。 OPを見ると、今回も前作までのキャラに加えて、また新キャラが何人も登場するようだが、個々のキャラの描写が薄くならないかどうかが少し心配。 今回は、どうやら2クールあるらしいので、何とかなるとは思うのだが…。
 あと、「なのは」と言えば、水樹奈々さんの格好良いOPと、田村ゆかりさんの可愛いEDとがお約束だが、今回はどちらも少し今までと感じが違う。 特にEDは、「可愛い」という感じは無く、少しシリアスな感じのする歌になっている。やはり、なのはが大きくなってしまったのでイメージを変えたのだろうか。
 何にせよ、「拳で語る魔法少女もの」という基本路線は相変わらずっぽいし、レイジングハートをはじめとする「杖」達もまた活躍してくれそうだしで、 楽しみな作品である。
 (2007/04/14追記) KBS京都から11日遅れの2007/04/14からファミリー劇場でも放映が開始された。 KBS京都で観る事が出来ない場合の保険としてはちょうど良いが、デジタルの為にコピーワンスになってしまうのが困りものである。間にCMが入らないのは良いんだが…。
のだめカンタービレ[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 2週間が空いて、4月も第3週に入ってようやく放映が開始された。物語は、真一達4年生がもうすぐ卒業しようかという所。 川澄さんの奇声もだいぶん違和感が無くなってきたし、原作のコミカルな所もテンポ良く作られていて面白い。 ただ、やはり演奏シーンを動かすのは無理らしく、特にオーケストラの場面は殆ど動かない(Sオケの「アクション」も止め絵で処理されてしまったし)。 音楽に動きを合わせている場面も、ほぼ全てが手元のアップか、ピアノを弾いている時の上半身の動きを見せるぐらいで、「金色のコルダ」のように、 キャラの全身像と合わせている場面は全くと言っていいほど見られないのは残念。 そんな中で、第11話のAパートをほぼ全て使って描かれた、学祭でのミルヒシュトレーゼマン指揮・真一ピアノのAオケ・ラフマニノフのピアノ協奏曲演奏の場面は、 第1クールのクライマックスに相応しい、見応えのある画面だった。それでも、やはりオーケストラの動きが無いのは悲しい。 TVシリーズ作品では、迫力のあるオーケストラを描く事はまだまだ無理なのだろうか。
 (2007/04/25追記) 第13話からEDが変わった。全23話らしいので、ちょうど折返点を過ぎた所である。この、真一達の卒業前後は、原作も読んだ筈なのだが、あまり内容を覚えていない。 こんな話あったっけ、みたいなエピソードばかりである。脳がかなりヤバいのかもしれない。
ヤマトナデシコ七変化♥[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/04/03深夜(正確には2007/04/04未明)放映終了。
 やはり、スナコちゃんのキャラの面白さが全てだったかも。原作の方がまだ続いている(?)為か、「オレ達の戦いはこれからだ」エンドみたいになってしまったが、 まあストーリーはあって無きがごとし、だったのでこんなものだろう。
 それにしても、顔だけシリアスで体がギャグになっているあの絵は、ある意味人体模型より恐かった。
少年陰陽師[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/03/27深夜(正確には2007/03/28未明)放映終了。後番組は「アイドルマスター XENOGLOSSIA」。
 陰陽バトルもの、としては絵も綺麗だったしそれなりに面白かったと思うが、それ以上の「何か」は特に無かったかな、とも思う。 最後に昌浩が「還ってきた」のも、「おいおい、それでいーのか?」みたいな御都合主義的展開だったし(その代償というのも、命に比べたら全然大した事無いものだったし)、 今まで出てこなかった十二神将の残りの三神が最終回で出てきたのも、何か「最後だからしゃーない」みたいなやっつけ的な出番しか無かったしで、 物語としての面白みはあまり無かったかも。 何より、自分を犠牲にして(そして自分を好きな人達まで悲しませて)まで紅蓮を救う、という昌浩に感情移入出来なかったのが致命的だったかもしれない。 まあ女の子達は可愛かったが(<結局それしか無いのか)。
アイドルマスター XENOGLOSSIA[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/04/03深夜(正確には2007/04/04未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、バンダイナムコゲームスのXBOX360用アイドル育成ゲーム「THE IDOLM@STER」…らしいのだが、内容は大幅にアレンジされているようで、 「海底二万里」と「ふしぎの海のナディア」ぐらい違うようだ。
 タイトルは、「あいどるますたーぜのぐらしあ」と読む。「XENOGLOSSIA」とは「妖精」という意味らしいのだが、内容とどう関係してくるのかは謎。 アイドルのオーディションに合格して田舎から上京してきた女の子が、何故か「アイドル」と呼ばれている人型メカに乗って、 月が(どういう理由でかは判らないが)粉砕された残骸の隕石(の割には、赤道上空だけではなくて、随分と傾斜角の大きな軌道にも残骸の輪があったようだが…) を破壊するという話…なんだろうか。 何か、「エヴァンゲリオン」と「カゥボーイ・ビバップ」と「チャイナさんの憂鬱」と「ストラトス・フォー」と「舞-HiME」と「舞-乙HiME」と「ようこそようこ」と 「サクラ大戦」と「アッセンブル・インサート」とをミキサーにぶち込んで混ぜ合わせたような、「どこかで見たような気がする」ものが色々出てくる作品だ。 ただ、それらの要素がそれなりにきちんと一つにまとまって見えるところは、さすがサンライズ作品と言うべきだろうか。とりあえずは面白そうなので様子見である。
 あと、雪歩が春香を見て「ダサいリボン…」(「変なリボン…」だったかな?)と呟く所があったが、あれは、単に寝惚けていただけなのか、それとも、 実は性格の悪い子なのか、はたまた、実は多重人格で普段は内気だが時々意地悪な人格が顔を出すとかいう設定なのか、判断に迷うところである。
ヒロイック・エイジ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/03深夜(正確には2007/04/04未明)テレビ大阪にて放映開始。
 シリーズ構成に冲方丁氏、キャラデザインに平井久司氏で、XEBEC制作のSFものと言うと「蒼穹のファフナー」を思い出してイマイチ良い感じはしないのだが、 「ファフナー」前半の脚本を書いていた山野辺一記氏はいないようなので大丈夫かもしれない(<おい)。
 タイトルは、「英雄時代」という意味であるが、主人公(らしき少年)の名前が「エイジ」というのにもかけているのかも。 「黄金の種族」という所謂「超越種」と、地球人類(何故か「鉄の種族」と呼ばれているらしい。「レンズマン」か?)を含む4つの知的生命体が存在していて、 人類は何故か他(「青銅」)の種族と戦っていて、 難破船に他(「英雄」…これだけ何故か金属の名前じゃないのは何か意味があるのだろうか?)の種族との混血(?)の人間がいて、 それが何か無茶苦茶強い巨大ロボットみたいになって(「うたわれるもの」のハクオロか?)…と、何が何だかサッパリである。 種族の名前とかは、どうやらギリシア神話が元ネタになっているらしいのだが。まあ、第1話がサッパリな作品は今に始まった事ではないので、しばらく様子見か。 「ザ・サード」以来の美術の美しさは相変わらず素晴らしいので、ハイビジョン制作というのも伊達ではなさそうである。 ただ、「黄金の種族」のデザインが、フードを被った賢者風(と言うかジェダイの騎士?)という、ありがちなものだったりするのは残念。 他にも、超能力(テレキネシス?)を持っている人類が居たり、瞬間移動する兵器があったりと、世界観や技術レベルが何かかなりヘンな感じがする。 その辺も、おいおい納得がいくようになっているのだろうか。

水曜日

おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[アニマックス] D:4:3
 第15話まで放映。
 ダーちゃんが、バコに取り憑いて黒音符集めを推進しだしたところ。潤のキャラも、だいぶん固まってきて調子が出てきたように思える。 ドリアン大臣って、この頃から語尾に「なのダー!」と言っていたので、後にダーちゃんに取り憑かれるのは決まっていたようなものだったのか。 また、柊がウサ耳仮面スーツのデザインに文句を付けていて、「特に尻尾が嫌だ」とか言っているが、 これは最終決戦で使われた最後の必殺技「ウサミミテールボム」の伏線だったのかもしれない。奥が深い。
NANA[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/03/28深夜(正確には2007/03/29未明)放映終了。
 どうも今一つキリが悪いような気がするのは、最終回冒頭と最後にあった「後日談」の部分と、最終回のそれ以外の部分とで、随分と状況が違っているせいかもしれない。 ナナが行方不明になっているかのような「後日談」になっていたので、間にまだ色々な物語があるのが判るのだが、それが語られていないので、 「とりあえず完結した」という感じがしないように思う。まあ話は面白いので、何とか第2期をお願いしたいと思う(<原作読めば良いのかもしれないが…)。 その時には、是非最後の実写パートは無い方向で。 そう言えば、その実写パートで以前紹介されていた「設定進行」という肩書きがエンディングテロップに無いのが謎である。 他の作品で見る事はあったのだが…もしかして、「設定制作」と「制作進行」とをごっちゃにしてたんじゃなかろうか、という気がする。
武装錬金[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/03/28深夜(正確には2007/03/29未明)放映終了。後番組は「ながされて藍蘭島」。
 何という、熱くて、爽やかで、そして真っ直ぐな物語なのだろうか。 原作者の和月氏は、かの「るろうに剣心」の連載時に、「少年漫画の結末は、笑顔とハッピーエンドだ」と言っていたが、まさにそれに相応しい。 これぞ「少年漫画」だ、と思えるような、こんな作品を生み出せる和月氏と、それを見事に映像化してくれたアニメのスタッフには、心から「ありがとう」と言いたい。
 でも、本作品でシリーズ構成や脚本をやっている大和屋暁氏が、あの「カブトボーグVxV」でも脚本を書いているのだから恐ろしい事である。 よくもまあ、これだけ性格の異なる作品を書けるものだ。
ながされて藍蘭島[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/04深夜(正確には2007/04/05未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、藤代健氏が「月刊少年ガンガン」に連載中のコミック。
 家出した少年が海に落ちて漂流して漂着した島・藍蘭島(あいらんとう)。 そこは、100年以上前にやはり漂着した日本人の子孫達が暮らしている、完全に孤立した絶海の孤島で、しかも何故か島には男は居なくて可愛い女の子(一部を除く)ばかり…、 って、「それどんなエロゲやねん」みたいな頭が痛くなりそうな、でも実に判り易そうな話である。 まあテンポは悪くないし、お約束の混浴イベント(<イベント言うな)もあるし(例によって湯気が少し多めだが)で、軽〜いラブコメとしては楽しめそうな気はする。 でも、マウス・トゥ・マウスで人工呼吸する時は、やっぱりちゃんと鼻をつまんで塞がないと駄目だと思う。
Venus Versus Virus[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 第11話まで放映。
 あと1話で最終回のようなので、感想はその時にしようと思うが…何か、全然期待できないのは何故なんだろう…。
 2007/04/11深夜(正確には2007/04/12未明)放映終了。
 「真なる世界」を作ろうとしていたルチアの父親=リュシフが滅んでめでたし、めでたし…で、いいんだろうか。 名橋とかローラとか与識とかも死んでしまったし、スミレの友人達はスミレの事を忘れているしで、あんまりめでたくない気もするが、ルチアとスミレは生きているようだし。 でも、予想通り、最後まで盛り上がらないまま終わってしまった。第1話の冒頭が最終回に繋がっている、という工夫はあったものの、小細工のレベルでしかなかったような。 結局、ありがちなキャラ、ありがちな設定、ありがちな因縁話、と「ありがち」な要素の作品だったのに、面白く見せる為の努力があまりされていないような気がした。 リュシフの最期も、あんなので倒せるのなら初めからやっとけよ、みたいな感じだったし。
 そう言えば、リリスのフラグメントが、何故半分スミレに入ってしまったのか、についての説明はあったっけ…?  単に、ルチアと同じ日に生まれたから、ってだけだったっけ…うーむ。
スーパーロボット大戦OG −ディバイン・ウォーズ−[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/04深夜(正確には2007/04/05未明)放映終了。後番組は「機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ」。
 何が何だかサッパリ判らないうちに話が終わってしまった。 結局、異星人と思われていた人間は、全部本当の異星人に操られていた地球人で、本物の異星人は最後に出てきた変な仮面みたいな奴だった、という事のようなのだが、 異星人の目的は判らないまま(地球人を操って兵器にする、と言っていたが、何故、何の為にそんな事をするのかは判らないまま)だったし、 最終回まで次から次へと新メカやら新事実(異星人のリーダーと思われていた女性がアヤの妹だったとか、裏切り者と思われていたイングラムも実は操られていたとか) やらが出てきて、もう何が何やら。理解したければゲームをやれ、という事なんだろうか。
 まあ、バトルシーンにはやたらと力が入っていたが、それだけだった。 メカデザインにも統一された世界観みたいなものが全く無いし(あの「ARIEL」みたいな女性型ロボットは、さすがにギャグかと思った)。 こういうのは、ゲームならまだしも、一本のアニメ作品としては、やはり違和感が大き過ぎて変に見える。
機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/11深夜(正確には2007/04/12未明)テレビ大阪にて放映開始。
 世界的な異常気象でエネルギーが枯渇しかかっている為、世界各国は「ギガンティック」と呼ばれる巨大ロボット同士の戦いによる戦争を行ない、覇権を懸けて戦う、 みたいな話なんだろうか。 それってどんな「機動武闘伝Gガンダム」?とツッコミ入れたくなるが、パイロットを暗殺しようとしてたり、ギガンティック以外の戦車や戦闘機といった兵器も戦ってたり、 結果として非武装の民間人にも犠牲者が出てそうに見えたりと、作中で繰り返し言われているような「紳士的な戦い」とはほど遠いように見えるのは気のせいだろうか。 また、ギガンティックの腕がもがれたらパイロットも同じ所を怪我したり、敵のギガンティックの腕をくっつけて自分の腕に出来たり、更に、 パイロットが初めから主人公の少年と少女に決まっていて、ギガンティックが自らの意志で少年をパイロットとして選んだようだったりと、 何か「エヴァンゲリオン」と被る設定も気になる所。 それに、制作がブレインズ・ベースという事で、作画は良好なのだが、門之園恵美さんのキャラ原案で「かみちゅ!」っぽい作画になると、少し目の辺りが気持ち悪いかも。 この辺は慣れれば何とか観れるか(でも、本編とEDとでキャラが別人のように見えるのは、いくらなんでもまずいのでは…。 これは、ちょうど同じ日に毎日放送で再放送が始まった「マクロス7」と同じような感じなのだが、偶然なのだろうか…)。 後は、上記の「どこかで見たような気がする」所が気にならなくなるぐらいの独自の「何か」が出てくれば良いのだが。とりあえず様子見か。
まほろまてぃっく Automatic Maiden[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2007/03/28深夜(正確には2007/03/29未明)放映終了。
 概ね原作通りの展開で、まほろさんの歌うミョーな歌にも上手く曲が付けられていた(最終回の「まあるいお月さま」は、OPのメロディが盛り込まれていたりして、 なかなか良かった)りして面白かったと思う。 ただそれだけに、時々入っていたオリジナルの話の部分には、少し首を傾げたくなるようなものがあったような…。 例えば、学校の怪談の話は原作通りの方が面白かったように思うし、最終回も、戦いの途中にイメージシーンを入れるよりも、戦いはAパートで終わらせて、 Bパートは原作第4巻の最初の話をエピローグみたいな形にアレンジした方が、リューガの話にキリが付けられて良かったんじゃなかろうか、という気がする。 その辺、構成に疑問が残ったのは残念だった。
 それはそうと、第2期の再放送はやらないのだろうか…。
ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/11深夜(正確には2007/04/12未明)ABCテレビにて放映開始。「月刊コミックブレイド」ではコミック版が連載されているらしい。
 ウエルベール国の王女が、隣国の王子と政略結婚させられそうになってその王子を殺してしまい、ウエルベール国は隣国と戦争の危機に。 戦争を回避する為に、成り行きで関わってしまった女盗賊と一緒に、王女が仲介をしてくれる(?)第三国に向けて旅をする話…なのだろうか。 中世ヨーロッパ風の世界だが、銃はあるし、知能を持った戦車まであるし、妖精はいるしで、一応ファンタジーものなのかな。 旅をする話と言っても、開戦までは14日しか余裕が無いみたいなので、第三国にたどり着いて終わり、という話ではなさそう。 王女が王子を殺してしまったのも、単に初夜が嫌だったからというだけではなさそうだし、お色気要素もあるみたいだし(とりあえず乳首はOKのようだ)、 どうやら王女はこの後髪を短くしてくれるみたいだし(<そこかい)で、面白くなりそうな感じはする。 盗賊のくせに王女が王子を殺した場面を見て思いっきり悲鳴をあげてたり、兵士が駆けつけたのに慌てて何故かすぐに逃げずに部屋の中に入ったりと、 女盗賊の行動にビミョーなものが見えるのが気になるけど。
 アニメーション制作がトランスアーツで、制作協力がProduction I.Gというのがよく判らないが、回によって制作を分担したりするのだろうか。 この作品自体は、東京MXテレビとAvexが組んで製作する「アニフリ」という枠の第1弾作品らしい。何故か、ABCテレビのキー局であるテレビ朝日では放映されないようだ。 まあ、テレビ朝日は「ガラスの艦隊」やら「蒼天の拳」やらでいい加減な放映をした挙げ句に、深夜アニメから撤退してしまったらしい(以前のフジテレビのように)ので、 作品の為にはむしろテレビ朝日で放映されない方が良いのかもしれない。

木曜日

人造昆虫カブトボーグ VxV[BSジャパン] D:16:9横側黒枠(BSジャパン) D:4:3(アニマックス)
 第27話まで放映。
 リュウセイが日本チャンピオンになり、ニューヨークに渡っていよいよ世界大会に臨もうかという所。 話は、やはり毎回面白過ぎる。 養殖されているボーグマシン、野菜として栽培されている野菜ボーグ(しかも産地直送の宅配サービスまである)、原始時代からあったカブトボーグ等々、 ぶっ飛んだカブトボーグの設定もさることながら、ケンの家のライバル店をいつの間にか5軒もボーグバトルでつぶしていたり、 ビッグバンの口車に乗せられた結果、リュウセイが全国大会の決勝トーナメントを「逆シード」で戦うハメになったり、 新しいレギュレーションに合わせたボーグマシンを「プロジェクトX」っぽいノリで感動的に(?)作り上げたスタッフの努力が全て無駄に終わったりと、 話の展開も想像の斜め上を行くようなとんでもないものばかりで、本当によくもまあ毎回ここまで考えられるなあ、と感心する。
 まあ、言わば「一発芸」的なノリではあるのだが、その破壊力は毎回素晴らしい。今後もこの調子でトバしてほしい。
剣風伝奇ベルセルク[アニマックス] D:4:3
 2007/04/26アニマックスにて放映開始。原作は、三浦建太郎氏が「ヤングアニマル」に連載中のコミック「ベルセルク」。
 1997年10月〜1998年3月にかけて日本テレビで放映されていた作品。時期はずれていたかもしれないが、読売テレビで放映された時に観ていたものである。 当時はまだ少なかった深夜放映の作品という事でも話題になっていたように思う。 原作の所謂「黄金時代」の部分、初めから「触」の所辺りまでをアニメ化していた(なので、妖精のパックも出てこない)が、あの「髑髏の騎士」が出てこなくて、 それに合わせた改変が結構あったように思う。 ラスト辺りも、ガッツが「触」から抜け出して来る所とかが端折られてたりして、原作とは少し感じが変わっていたような。 その為、かなり消化不良な感じが残っていたような気がするが、作品全体としては結構面白かった記憶があるので、いい機会だから見直してみようと思う。 音楽を、「千年女優」でもお馴染みの平沢進氏が手がけているのも見所か。
 それにしても、「ウテナ」といい、「Z.O.E Dolores,i」といい、少し昔の良作が放映されてそれを観る事が出来るのは、本当にありがたい。 いや、これ以上観る本数を増やしてどーする、という気もしないでもないでもないのだが…うじゃうじゃ。
護くんに女神の祝福を![WOWOW] D:4:3レターボックス
 2007/03/29深夜(正確には2007/03/30未明)放映終了。後番組は枠移動してきた「ロケットガール」。
 コミカルな所は色々と面白かった(生徒会室のスクリーンを使ったギャグとか、エメレンツィアのアホの子っぷりとか)のだが、シリアスな話になると今一つだったかも。 「銀のマリア」がホラクルを使って色々やってたけど、結局何の為にやってたのかよく判らないままだったし、「絢子が心を閉ざしてた」というのも、 シリーズ開始早々に護に告白していたからあまり実感できる所が無かったしで、その辺もう少し上手く描いてくれれば良かったな、と思うのが少し残念だった。
ロケットガール[WOWOW] D:4:3レターボックス
 第7話まで放映。
 今回から、放映枠が水曜日深夜から木曜日深夜に移動してきた為、記述場所も変更した。WOWOWノンスクランブル枠は、このまま木曜日深夜のみになるのだろうか。
 物語の方は、ちょうど原作の第1巻の分が終了して、第2巻の内容に入った所である。 ただし、エピソードを短縮・結合して、第1巻のゆかりの初飛行エピソードと、第2巻最初のネリ女墜落エピソードとが混ざっているので、原作通りの構成ではない。 その為、ミールのエピソードが無くなったり(まあこれはミール自体がもう無くなったのでしょうがないけど)、ゆかりや茜がネリ女の校長に啖呵を切る場面が無くなったり、 金魚の実験を初飛行に詰め込んだりと、色々と無くなったり無理のある話になってたりして少し残念。 また、CGの使い方も何か「軽い」感じがして今一つ。特に、ゆかりの打ち上げの時には、もう少し「溜め」が欲しかった。 ロケットの打ち上げというのは、それ自体がもう立派なエンターテインメントになるのだから、あまりCGでグリグリしたりしなくても充分見応えのあるものになると思う。
 一方で、エピソードを削った副産物か、全体的にテンポはいいし、コミカルな場面も面白い(燃焼実験の失敗で周辺施設まで吹っ飛ばすのはやり過ぎだが)。 ゆかりが宇宙飛行士を続けるのも、原作のようにアルバイトがバレてネリ女を退学になったので仕方なく、というのもそれはそれで面白いが、 アニメ版のように、宇宙を実際に体験してやめられなくなった、みたいな展開も悪くない。 全体的に、文章で説明しないと判りにくいような所をすっぱり削ぎ落としているので、原作の持つハードSFな部分があまり反映されていないように思うが、 まあ大枠は押さえているのでアニメとしてはこれでもアリかも。
 2007/05/17深夜(正確には2007/05/18未明)放映終了。
 予定通り、原作第2巻までの内容で終了した。 茜をゆかり達より一つ下に変更したのが結局今一つ意味不明だった事とか、CGが今一つショボかった事とか、原作を読んでいれば色々と脳内補完してしまうところが、 原作未読者にはどう受け取られるんだろうかと疑問に思えるところが色々あった事とか、まあ色々と気になる点はあったものの、 原作の「ここが大事なんです!」と思える所はそれなりに押さえていたと思うので、まあまあ悪くなかったと思う。
 原作で何が一番「ここが大事なんです!」という所かと言えば、やはり、ゆかり達宇宙飛行士が自分で考えて自分で決定して物事にあたる所なんじゃないか、と思う。 アニメ版では色々と原作を改変していたが、その点だけは一貫して原作に忠実にしていたように思う。 ただ、それが一番顕著に描かれるのは、今回アニメ化されなかった原作第3巻の話なので、今一つ目立たなかったかもしれない。 そういう意味では、やや残念なアニメ化だったように思う。
 そう言えば、アニメではゆかりと茜は、結局ネリ女を退学になったんだろうか。何かうやむやのまま終わってしまったような気がするのだが…。
ひだまりスケッチ[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送)
 第11話まで放映。
 次回で最終回のようなので、感想はその時に。とりあえず、全部他の作品と被らずに観る事ができそうなので助かった。
 2007/04/12深夜(正確には2007/04/13未明)放映終了。後番組は「おおきく振りかぶって」。
 ほのぼのとした雰囲気や、吉野屋先生のようなヘンなキャラが面白くて、なかなか楽しめた。 映像としても、「ネギま!?」以上に省力かつ面白さを追求していたようで、パースを付けていない画面レイアウトや、キャラの動きを名前や足跡だけで表したりする事をはじめ、 背景や小道具に実写を取り込んだり(これは、第1話でゆのが作っていたコラージュに引っ掛けているのかもしれない)、「間違い探し」みたいなお遊びを仕込んでたり (ゆのの髪飾りが「○」から「×」にゆっくりと変わっていくとか、変な人形がだんだん消えていったりとか、まるで「アハ体験」みたいな事をやっていた)と、 本作でも新しい事を色々と試していたようだ。時には省力化が行き過ぎて、銭湯の書き割りの富士山が「富士山」という文字で表されていたという話もあるし。 これは、TBSでの本放送時のみで、BS-iの放送時には絵に直されていた。はたして、毎日放送ではどうなっているだろうか。 また文字に戻っていたりしたら、それはそれで面白いのだが。
 あと、毎回最後にゆのがお風呂に入るのは、何となく竹本泉氏の「のんのんじー」を連想させる。 あの、毎回色付きの入浴剤を入れるというのは、アニメの多くで入浴シーンの水に色が付いている事をパロディにしているのだろうか。
 また、作中の時系列と放映順とを変えていた理由はよく判らない。 一話完結の話だが、過去のエピソードを踏まえた話になっているネタも色々あったし(最終回でようやく登場した沙英の妹とか、青虫とか)、 別に時系列順にやっても良かったような。毎日放送の分が全部レコーダーに溜まったら、一度時系列順に観てみよう。
怪物王女[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 2007/04/26深夜(正確には2007/04/27未明)BS-iにて放映開始。原作は、光永康則氏が「月刊少年シリウス」に連載中のコミック。 同日からKBS京都でも放映が開始された。「009-1」や「Venus Versus Virus」と同様に、TBS作品ながら毎日放送でないという辺りがビミョーな位置づけである。 その為か、BS-iでは「Kanon」の後番組となるが、KBS京都では「Venus Versus Virus」の後番組になっている。
 ヒロインが、「怪物」を統べる王の娘なので「怪物王女」とはまた随分とベタなタイトルだが、これはつまり、「怪物くん」のパロディなんだろうか。 お付きの少女メイドが、実は怪力の人造人間で、名前がフランドン、通称がフランちゃんで、「ふがあ」しか喋らないというのはやっぱりアレなんだろうし。 にしても、その「怪物王女」の身代わりに鉄骨の下敷きになって死んだところを、その王女の力で生き返させられて半ば強制的に家来にさせられる主人公の少年、 というのはどこかで見たような話である。 とりあえず、「ふがあ」と言いながら大木を振り回したり、狼に噛みつかれても噛みついた方の牙が欠けるような丈夫な体をしているフランちゃんと、 巨乳でおっとりしていてあまり物事に疑問を持たない、中の人がお母さん役以外が久し振りのような気がする皆口裕子さんのお姉さんメイドは面白そうなので様子見か。
コードギアス 反逆のルルーシュ[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 第23話まで放映。後番組(まだ終わった訳じゃないけど)は「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」。
 何が何だかよく判らないのだが、第24話と第25話は夏までおあずけらしい。 アニマックスの放映も、番組表では第24話(第8.5話は放映しなかったのに何故か放映された第17.5話も1話と数えられているので実質第23話)で最終回マークが付いているので、 本当に夏まで待たないと続きを観る事は出来ないようだ。これは要するに、「WOLF'S RAIN」の悪夢再び、という事なんだろうか。 2話入った総集編(と言うには楽し過ぎたが)は、元々予定に入っていたものではなくて、制作スケジュールの調整の為に急遽入れたものだったという事か。 いよいよこれからクライマックス、という所でこの仕打ちは、あまりにも酷い。 何かもう、深夜枠のアニメは色々と訳の判らない状態になりつつあるんじゃないか、と心配になってくる。
 とりあえず、作品の評価は残り2話を観るまでは保留にしておきたい。 これだけやってくれたスタッフの事だから、期待を裏切らない(あるいは良い意味で裏切る)出来にしてくれることと思うのだが…。
 ちなみに、「おはようございました」という言い方は、 北海道の方言に実際にあるらしい。 オレンジ君は、実は北海道出身の日本人だったのかもしれない(絶対違)。 「おはようございました」でググってみると、他にも、四国(阿波弁)や山口でも言う、という話もあり、まるっきりのギャグとも言い切れないようである (いや、スタッフは絶対ギャグとして使ってると思うが)。 問題は、これを英語(ブリタニア語)では何と言うか、であるのだが…試しに「エキサイト翻訳」でやってみると、 「おはようございました。」→“Good morning.”と、全く面白くない結果になってしまった。せめて、“It was good morning.”ぐらい出せないものだろうか(<無理)。
DARKER THAN BLACK 黒の契約者[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2007/04/05深夜(正確には2007/04/06未明)毎日放送にて放映開始。
 東京の真ん中に現われた「ヘルズ・ゲート」、時を同じくして出没し始めた、超能力を持つ「契約者」と呼ばれる存在、それを追う警察、という、 一見判り易そうだがやっぱりよく判らない話である。 かなり前(少なくとも一ヶ月以上前)から、やたらと番宣CMが流されていたので、製作の毎日放送としてはかなり「イチ押し」な作品なんだろう。 ただ、監督が岡村天斎氏で、原作・制作がボンズとなると、どうしても「WOLF'S RAIN」を連想してしまってあまり良い印象が無い。とりあえず様子見か。 音楽が菅野よう子さんという事なので、そちらには期待できるかも。
 (2007/05/09追記) 毎日放送から33日遅れの2007/05/08の火曜日から、アニマックスでも放映が開始された。 本作品以外にも、前期の「コードギアス」や、今期の「おおきく振りかぶって」「地球へ…」等のTBS・毎日放送系の作品が(約一ヶ月遅れとはいえ) コンスタントに放映されるようになってきて、まるでアニマックスもTBS系列になったかのようである(って、もしかしてもうなってるのか…?)。
Project BLUE 地球SOS[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/03/29深夜(正確には2007/03/30未明)放映終了。後番組は「ひとひら」。
 侵略してきた異星人が、実は地球人のマッド・サイエンティストが作り出した人工生命体で、時空の歪みの中で急速に進化して帰って来たものだった、という設定は、 「何じゃそりゃー!」という感じではあったし、話の展開にも少し御都合主義が過ぎるんじゃなかろうか、と思うところも色々とあったが、 古典的なSF風少年ドラマシリーズ、みたいな感じでそれなりに楽しめた。 でも、結局あの立体映像の少女が何だったのかが謎のままだったのは、少し消化不良気味である。あと、空の色は、やはり緑よりは青の方がいい。
ひとひら[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/04/05深夜(正確には2007/04/06未明)サンテレビにて放映開始。原作は、桐原いづみ氏が「コミックハイ!」に連載中のコミック。
 極度のあがり症で、緊張すると声が出なくなったりする女の子が、演劇に目覚めて「紅天女」を演じるまでを描く大河ロマン…ではないようだが、 心情や高校生活を丁寧に描いていこうという感じが見えて悪くない。主人公の麦の妄想が少しくどいような気もするが、まだ許容範囲である。 第1話にして、主要キャラが殆ど出揃ったようなのだが、それぞれのキャラがきっちり描けているようで、さほど詰め込んでいる感じがしないのも好印象。 ズームやパンを多用するカメラワークも、特徴的で何となく(いい意味で)気になる。
 しかし、演劇研究会と演劇部との2つがある、という辺りは、「究極超人あ〜る」の光画部と写真部、 あるいは「月は東に日は西に」(エロゲの方ではなく、わかつきめぐみ氏のコミックの方)の楽描倶楽部と美術部との関係を彷彿とさせる。雰囲気的には、後者に近いかも。
 あと、妙に強調されていたような気がするあの橋は、橋脚の形やケーブルが両端と中央に張ってある所からして、どう見てもニューヨークのブルックリン橋なのだが (橋脚の数は本物より多いけど)、何か意味があるんだろうか。単に作者が好きだから使ってるだけなのか?
 2007/06/21深夜(正確には2007/06/22未明)放映終了。後番組は「ドージンワーク」。
 演劇研究会と演劇部との対決は、麦の健闘が光るものの結局演劇部の勝利に終わり(まあ観客数そのものが、演劇研究会の時は全然演劇部の時に比べて足りていなかったので、結果はボールの数を数える前から明らかだったのだが)、演劇研究会は解散。 麦の親友の佳代は、写真の勉強をする為に海外へ留学していき(国内でも写真の勉強は出来そうに思えるのだが、わざわざ留学までするというのは、何か凄い勉強ができる所があるのだろうか。光画部の某センパイによれば、専門学校は行くだけ無駄だそうなのだが…)、野乃達は卒業していき、ついでにオリナルことちとせは振られた(<おい)。 季節は巡り、再び春が来て、麦の物語は続いていく…みたいなところだろうか。 オリナルや後輩と一緒に花見の場所取りをしていたところからして、やはり麦は演劇部に入ったのだろう。 最後に甲斐に「俺は居る」と言われて、麦が素直に返事を返す所が、なんか凄く印象的だった。 初めの頃の麦なら、あんな告白めいた事を言われたらフリーズするか、あるいは逆に意味を正しく理解しないまま適当な返事をしていたかもしれない。 成長した麦の物語も観てみたい気がする。
 全体の雰囲気的には、やはり、わかつきめぐみ氏の「月は東に日は西に」を彷彿とさせる。 何というか、ぶっちゃけて言うと「青春っていいなあ…」というか。 野乃と美麗との少し百合っぽい友情とか、かつての野乃と美麗とに重なるような麦と野乃との関係とか、女の子同士の友情の描き方も楽しめたし。 映像的にも、「ひとひら」の舞台でのクレーン・ダウン(って言うんだったかな)のような、3Dと2Dとを重ね合わせたシーンも効果的で面白かった(最終回のグリグリ回るシーンとかは、少しやり過ぎな気もしないでもないが)。 主人公の麦を演じる若手の樹元オリエさんの周りを、川澄綾子さんや氷川恭子さん、雪野五月さんといったベテラン(と言って良いのかどうかは判らないが…中堅と言うべき?)が固めるキャスティングも良かった。
 ただ、残念な所も幾つかあって、例えば演劇部の劇が何だかよく判らない感じになってしまってた所とか(あそこは、実際にはもう一人登場人物が居て、美麗がその人物を撃ったところにオリナルが割り込んで撃たれる、という場面だったらしい。その第3の人物が画面上に居なかったので、美麗の台詞がなんか変に聞こえてしまった)、あの橋が「巣立ち」や「成長」の象徴として在るというのが野乃の台詞で判るのだが、学校と橋とその他の位置関係等が全く描かれないままだったので、野乃の「橋の向こうで待ってる」等の台詞がなんか唐突に聞こえてしまった所とか、もう少し何とかならなかったのかな、という感じがする。
 まあそういう所を差し引いても、作品の持つ全体的な雰囲気の良さや、何より麦が魅力的な女の子であった事で、充分楽しめる作品であった。 しかし、麦は最後に桜の樹(の、確か第1話で折ってしまった枝)に向かって何て言ってたのだろう…?
獣装機攻ダンクーガ ノヴァ[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第8話まで放映。
 夜の時間帯の初回放送ではなく、翌未明の時間帯のリピート放送での録画に切り替えたので、記述場所を変更した。 実際の録画と順番を合わせておかないと、どうも不便なので。
 物語の方は、「Rダイガン」という赤いダンクーガ(3倍速いかどうかは謎)が登場して、何故かダンクーガノヴァと戦う事でノヴァの真の力を引き出そうとしていて、 しかもRダイガンとノヴァとの上に居るのが、AIの筈のウィル(Will?)だったりと、色々と妙な所が明らかになってきた所。 ただ、どうもこの作品で何をしたいのかが今一つよく判らない。 巨大ロボットのアクションを描きたいにしては、必殺技バンクに頼っている感じに見えてあまりよろしくない。 パイロット達のキャラクターを描きたいにしては、ダンクーガに乗る理由とかの心情描写がもの足りない気がする。 「ゴーショーグン」や「ミンキーモモ」、「ナデシコ」等のパロディが入るのも少し節操が無いように思う。 ストーリーを追うにしても、何故現在のチームDになってから「Rダイガン」とかが色々と動き出したのかとか、以前のチームのメンバー達はどうなっているのかとか、 以前の「ダンクーガ」の世界と本作品の世界とは一応ひと繋がりのもののようだが、それが現在の所は本筋に関わっていないのは何故かとか、 その辺りが全然描かれていないのでどうも消化不良気味(例の血液型が全員異なる、というのもまだ未解決のままだし)。 どうやら1クールしか無いようなのだが、何となく、その尺の短さが災いして全体的に中途半端な感じになっているのではないか、と思ってしまう。 後半でどうなるか(あるいはどうにもならないか)に注目したい。
 2007/05/10深夜(正確には2007/05/11未明)放映終了。
 ついに姿を現した真の敵、人類を絶滅させようとするムーン・ウィルとオリジナル・ダンクーガ(仮名)を倒してめでたし、めでたし…なのだが、 やっぱり、内容に対して尺が圧倒的に短すぎたんじゃなかろうか、という感じがする。 ピンチになると次々と新しい必殺技が出てきて逆転勝利、とかの安直な展開が目についたし(断空砲と断空剣を連続使用できない、という制約もいつの間にか無くなってたし)、 「ノアの方舟」としてノヴァの戦闘力を高める、という話と、前半での局地戦に介入して負けている方に加担する、という話とが今一つ繋がってなかったような気もする。 キャラの描き込みも今一歩足りないように思うし、何か全体的にダイジェストっぽい感じがする。 必要な話が幾つも抜けている感じというか…ちょうど、前期にやっていた「カレイドスター」の選り抜き放送を初見で観たらこんな印象になったのかもしれない、というか。 何かこう、色々な意味でもの足りない作品だった。
少女革命ウテナ[キッズステーション] D:4:3
 2007/04/05深夜(正確には2007/04/06未明)キッズステーションにて放映開始。
 1997年4月(ちょうど10年前だ!)〜12月にTVシリーズが放映され、1999年に劇場版が公開された、言わずと知れた耽美系決闘アニメ(<そうなのか?)。 宝塚のような舞台演劇を意識したような演出、「世界を革命するために!」という決め台詞(?)、そして何より、 決闘シーンに流れるJ.A.シーザーの「絶対運命黙示録」をはじめとする歌の数々と、幾原監督の趣味がふんだんに盛り込まれた実に面白い作品である。 こういう、少し前の作品を観る事ができるのは、ケーブルテレビの専門チャンネルならではの楽しみだろう。 まあ、これ以上視聴作品を増やしてどーする、という話もあるが、「ウテナ」となれば観ない訳にはいかない。
 ところで、Wikipediaの記述によると、 例の「ポケモンショック」の影響で、ビデオとDVDでは映像に放送時と異なる部分があるらしいが、今回放映されるのはどのバージョンなのだろうか。 できれは、本放送時のオリジナル版で放映してほしいものだが…。

金曜日

かみちゃまかりん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2007/04/06テレビ大阪にて放映開始。原作は、コゲどんぼ氏が「なかよし」に連載中のコミック。 「かみちゃまかりん」と、その続編で現在連載中の「かみちゃまかりんchu」の両方がアニメ化されるらしい(順番にやるのか混ぜるのかは知らないが)。 また、BSジャパンでも、4日遅れの火曜日夕方に放映が開始された。
 勉強も運動も苦手な女の子が、今は亡き母親の形見の指輪で神様に変身して大活躍、みたいな話なのだろうか。 「ぴたテン」では天使が出てきたので、今度はその上の神様が主人公というのは安易な気もするが、コゲどんぼ氏の描く女の子はやはり可愛らしい。 その上、監督があの安濃高志氏とくれば、どうしても期待してしまう。 安濃氏は、最近では「DEATH NOTE」の各話演出に名前を見る事があるが、監督としてはTVシリーズ作品ではとんとご無沙汰(アニマックスの特別番組「ほとり」はあったが) なので実に楽しみ。 だが、第1話は、「ノエイン」のサテライト制作にしては少し低調な作画と、よく判らない構成が相まって、少し期待外れだったかも。 冒頭の、花鈴が神様として活躍している未来の(と思われる)場面は必要だったのかな、という気がする。 でもやっぱり安濃監督に対する期待は大きいので、どうか頑張ってほしい。
ネギま!?[BSジャパン] D:16:9スクイーズ(BSジャパン) A:4:3(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(テレビ大阪)
 2007/03/30放映終了。
 物語的な盛り上がりにはやや欠けたような気もするが、そういう所よりも、それこそ隅々にまで散りばめられたお遊び要素を楽しむのが良いんだろうなあ、という気がする。 しょっちゅうパターンが変わるOP、黒板(にとどまらないが)の落書きの数々、様々な作品のパロディに時事ネタ等々、全てチェックするには録画必須、みたいな感もある。 また、中には、地上波とBSデジタルとの画面のアスペクト比の違いまで計算しているかのようなネタまであったりして、ある意味、今時の視聴形態を最大限利用して遊んでいる、 とも思える。そういう意味では、前作とはまた異なる楽しみがある作品になっていたので、リメイクの意味もあったかな、という気はする。
 映像的にも、故意にパースを付けていない画面レイアウトとか、人を絵ではなく名前の文字で表現するとか、色々と新しい事を試していたようだが、 それらも単に新しい表現方法というだけでなく、作画の省力化という意味もあったのかもしれない。 ただ、やはりレギュラーキャラの多い作品だけあって、作画崩壊の呪いが酷い回も幾つかあったのが残念だった。
デルトラクエスト[BSジャパン] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第14話まで放映。
 3つの宝石が集まり、デルトラが影の大王に支配された時の経緯が明らかになってきた所。 リーフの昔話が全て事実だったとすると、やはり王族の直系はジャスミンという事になるのだろうか。 髪や肌の色は王に似ているし、何より、リーフやバルダより状況判断が的確だったりする辺りは、機転の利くシャーン王妃の娘ならいかにもありそうである。 ただ、それだとリーフがベルトの力を使えるのが何故か判らないが、単に宝石を集める間だけの事だったりしたら、体のいいパシリにされているようで少し可哀想かも。
 それはともかく、さすがに多くの国で読まれている原作だけの事はあり、物語の骨格やキャラクターの造型等がしっかりしていて、児童文学とは言ってもよく出来ている (バルダが、ただ強いだけの奴ではなくて、少しヘタレな感じが入ってるのが特に良い)。アニメ自体も結構丁寧に作っている感じがするし、アレンジも上手いと思う。 作中に出てくる文字が日本語だったりするのも、下手に異世界の文字とかに拘るよりは、きちんと子供向けに作っているというのが窺えて好感が持てる (ただ、海外に輸出しようとする時に障害になりそうな気はするが)。 シリアス一辺倒という訳でもなく、コミカルな所もあって楽しめるし(「クリーンチュルナイ!」には笑わせてもらった。 あれはギャグのつもりでは無さそうだが、そこがかえって可笑しい)。今後の展開も楽しみである。
 あと、「ハイビジョン制作」のマークが入っている事に今更ながら気が付いたのだが、地デジ・BSジャパン共に映像は4:3で放映されていた筈 (だから、今まではずっと録画が楽なアナログ放送で観ている)。 それに、公式サイトの「各話紹介」に掲載されている映像は、よく見たら16:9で、アナログ放送の映像はその左右を切り落とした4:3になっている。 もしかして、ソースは16:9で制作されているのに、放映はアナログ・デジタル共に左右を切り落とした4:3にしているのだろうか。 地上波では4:3でも、BSデジタルでは16:9で放映している作品というのは今までもあったが、その全てが4:3というパターンは初めてかも。謎だ。
 (2007/04/14追記) 改めて、地デジとBSジャパン(テレビ大阪から6日遅れの金曜日夕方に放映)で観てみたら、しっかり16:9スクイーズだった。始めからこうだったのか、記憶違いか…うーむ。 また、第15話からEDが変わった。可愛いチビキャラのアニメーションになって何か暢気な感じである。 まあ、本編でも、どんな内容なのかも確かめずに競技会に参加して路銀を稼ごうとしてたりして妙に暢気なので、ちょうど良いかもしれない。
 (2007/04/21追記) メインの視聴をBSジャパンに変更。それに伴い、記述場所も金曜日に変更した。 放映順が後の方にするのは少し心配だが、土曜日はただでさえ本数が多いし、「精霊の守り人」と被るので地デジで観れないしで、まあ仕方がないか。
Z.O.E Dolores,i[アニマックス] D:4:3
 2007/04/20アニマックスにて放映開始。PS2用ゲームの「ZONE OF THE ENDERS Z.O.E」と、同時発売されたOVA「Z.O.E 2167 IDOLO」の続編にあたる作品らしい。
 タイトルの「Z.O.E」は「ぞーい」と読む。「ZONE OF THE ENDERS」の略で、次回予告等では、タイトルは「ぞーん おぶ じ えんだーず どろれす あい」と読まれる。 2001年4月期〜7月期にかけて、地上波(テレビ東京系)で放映されていたもの。
 地上波放映当時も観ていたが、何といっても、ヒロイン(?)が少女のようなAIを持つ人型巨大機動兵器、という所が実に面白かったのが印象に残っている。 改めて観ても、ヒロインのドロレスの言動が可愛らし過ぎて、その外見とのギャップが無茶苦茶可笑しい。 あと、登場する女性キャラに、眼鏡の美人が多かったような気もする。その辺りも個人的には見所である。 元のゲームはコナミの製品だそうだが、「おとぎ銃士赤ずきん」や「ときめきメモリアル Only Love」等の最近の作品だけでなく、この頃から妙に面白い作品を作ってたのか。
蟲師[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2007/03/30深夜(正確には2007/03/31未明)放映終了。
 何かもう語り尽くしていてこれ以上何も言う事が無いような気もする(<素直に語彙が貧弱と言え)。 映像、音、台詞の一つ一つの間の取り方まで、よくもまあここまで、と思うぐらいに仕上げているものだ、となお感嘆せずにはいられない作品である。 こういう作品こそ、次世代DVDで観るのに相応しいと思う。
 あとは、現在公開中の実写版の映画を見に行くべきかどうかが問題なのだが…先日放映された映画の宣伝特番の映像を見る限りでは、何かイマイチっぽかったしなあ…。
彩雲国物語[NHK総合] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/04/20深夜(正確には2007/04/21未明)NHK総合にて放映開始。
 現在、BS2で第2期が放映されているものの、第1期最初からの放映が始まった。 視聴者からすると再放送みたいなものなのだが、NHKの場合は、放映しているチャンネル(あるいは放映波)が異なると、同じ作品でも新番組扱いになるようだ。 以前、BS2で集中放送された時に何話か見損ねたので、また放映されるのはありがたい。 それに、デジタル放送の番組情報によると、BS2では「525i」だが、地デジでは「1125i」となっている。 つまり、同じ16:9スクイーズでも、BS2はSDで、地デジではHDという事で、スペック的には地デジの方が画質が良い筈。 まあ、観ているテレビがハイビジョンに対応していないので、あまり意味は無いかもしれないのだが。
 それにしても、改めて第1話を観るとやはり面白い。「金500両」と聞いて仕事の内容も聞かずに即決する秀麗が可笑し過ぎる。 また、香鈴ちゃんも実に可愛らしい。秀麗が「13歳くらいかしら」とか言っていたが、それを聞くと、某ヴィクトリア朝メイド漫画の「13歳少女メイド」を連想してしまう。 でも、この頃は単なる「ドジっ子」にしか見えないなあ。
風のスティグマ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:16:9スクイーズU(BS朝日)
 2007/04/13深夜(正確には2007/04/14未明)KBS京都の「アニメスピリッツ」枠にて放映開始。 原作は、山門敬弘氏著の富士見ファンタジア文庫から刊行されている小説。
 タイトルは、「風の聖痕」と書いて「かぜのスティグマ」と読むみたいなのだが、タイトルのロゴ等でも「聖痕」より「スティグマ」の方が大きく書かれていて、 なんか「聖痕」の方が「スティグマ」のルビみたいなので、ここでの記述は「スティグマ」にしておく事にする。 なお、「アニメスピリッツ」というのは、要するに「アニメ魂」の事なのだが、枠のタイトル表記が「アニメスピリッツ」になっていたので合わせておく。
 炎の精霊の力を借りて炎を操る力を持つ一族・神凪家の次期当主の少女、炎を操る力が無かった為に一族を追い出されて、代わりに風の精霊の力を得て戻って来た青年、 そして一族の人間を青年の仕業に見せかけて殺し、両者の対立を仕組んだ謎の黒幕。この三者の戦いを描く話…だろうか。 それにしても、神凪家の人間の殆どが、生まれつき持っている(と思われる)力の有無だけで平気で人を蔑んだり、一族の人間が殺されても冷たかったり、 ヒロインの少女にしてからが、証拠が無いのに青年を犯人と決めつけて殺そうと考えたり、目の前で一族の人間が死んでいるのに、 それよりも自分が馬鹿にされた事の方で怒っているように見えたりと、揃いも揃って嫌な奴ばかりに見えるのは気のせいだろうか。 確かにあれでは、青年でなくとも帰りたくなんかなくなるだろう。 ただ、ある意味常人とは異なる価値観を持っている人間達、という事で、このぐらい嫌な奴揃いの方がかえって面白いかもしれない。 でも、公式サイトを見ると、なんかまたヒロインが「ツンデレ」みたいなのが嫌な予感がする。 それに、やはり公式サイトに書いてある、大仰な煽り文句(「人類未体験のエレメンタル・バトル・アクション」とか、「驚異の表現力を駆使し、 TVアニメの枠を超えたスケールで描く」とか)には程遠かったアクション描写とかも何だか…大丈夫なんだろうか。GONZOって、今期も複数本作っているし。
 (2007/05/01追記) KBS京都から17日遅れの2007/04/30の月曜日深夜(正確には2007/05/01の火曜日未明)BS朝日でも放映が開始された。 ただこれも、BS-iの「おおきく振りかぶって」と同様に、今一つ映像が「甘い」ような感じなのでアップコンに見える。 特に、OP等のテロップに、かなり顕著にその影響が見える。まあ、KBS京都で観れなかった場合の保険だからいいか(<いいのか)。
カレイドスター スペシャルセレクション[サンテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/03/30深夜(正確には2007/03/31未明)放映終了。後番組は「桃華月憚」。
 結局、そらが「ゴールデン・フェニックス」に挑戦したり、ジョナサンを拾ったり、出稼ぎに行ったり、人魚姫を演じたり、フリーダム・ライツを結成したり、 仮面スターと活躍したり、といったような辺りの話が削られてしまった。 「スタッフ選りすぐり」というスタッフが誰なのかは判らないが、まあ無難な選択だったような気がする。 それでも、やはりきちんと全話放映して欲しい事には変わりないし、こういう形式での放映が何を(あるいは誰を)目的にして行なわれたのかもよく判らない。 もしかして、コミック連載とのタイアップというだけでなく、またもや発売されるDVD-BOXの宣伝だったのかもしれない (それにしても、本作品のDVDはいったい何種類発売されてるんだろう…?)。
ときめきメモリアル Only Love[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/03/30深夜(正確には2007/03/31未明)放映終了。
 結局、なんだかんだあったけど最後は大本命の天宮さんエンド、という事で、意外性は無かったが、やはり本作品の「ヘンな所」のおかげで最後まで楽しめた (まさか、女神さまっ(しかも中の人付きで)まで登場するとは。そういう所には意外性タップリだった)。 と言うか、最終回でもひよこっこがおいしい所を持って行ってしまうのが、いかにも本作品らしいというか、何というか。 そのひよこっこだが、DVDの「ひよこ語トラック」というのは、ひよこっこの言葉を日本語で聞く事ができる、というものらしい…って、 それって「ひよこ語トラック」じゃないじゃん!と思うのは私だけだろうか。
 ところで、最後に陸が転校した学校というのは、初代「ときめきメモリアル」の舞台になった学校という事でいいんだろうか。 「伝説の木」がある訳だし、制服もなんかそれっぽかったし。
 ゲームと言えば、本作品の原作であるオンライン・ゲーム 「ときめきメモリアルONLINE」のサービス終了が決定したそうである。 ユーザ数が伸び悩んでいたとの噂もあったが、本作品もテコ入れにはならなかったようで、残念である。
瀬戸の花嫁[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/06深夜(正確には2007/04/07未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、木村太彦氏が「月刊ガンガンウイング」に連載中のコミック。
 海で溺れた少年を助けた少女は、実は人魚だった。と言うだけならよくある(?)おとぎ話であるが、その人魚の少女が極道の娘だという話はあまり聞いた事が無い。 その上、人間に関わった人魚は掟により死刑、あるいは人魚を見た人間を全員殺すしかないときた。 で、そのどちらも回避するには、人魚を見た人間が人魚の身内になればよく、かくして少年と少女は結婚する事になりました。めでたし、めでたし。
 という事で、おとぎ話なら「二人は末永く幸せに暮らしました」で終わるところであるが、この話はここから始まるという訳なので、果たしてどうなる事やら。 とにかく、テンポが無茶苦茶良くて、エキセントリックな極道のオヤジや、妙にノリがいい少年の両親達のキャラと相まって、畳みかけるような展開が実に面白い。 時々、畳みかけ過ぎてオヤジが何を言ってるのかよく判らない所もあるが。 それに、海の風景があまり瀬戸内に見えない(瀬戸内にしては海が広過ぎるような気もするが、あんな感じの所もあるのだろうか?)とか少し気になる点もあるが、 そんな事は些細な事として吹き飛ばしてしまうような勢いがある。 人魚姫の筈の燦(「サン」と読む…って「もののけ姫」か?)も、どう見ても童話の人魚姫のような内気な性格ではなさそうだし、この勢いが続くなら面白くなりそう。 監督の岸誠二氏は、「ギャラクシーエンジェる〜ん」では今一つだったが、こちらはかなりノリが良さそうで楽しみである。
この青空に約束を─ 〜ようこそつぐみ寮へ〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/04/06深夜(正確には2007/04/07未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、戯画が約1年前に発売したWindows用18禁ゲーム「この青空に約束を─」。 この5月には、TGL/AlchemistからPS2版の「この青空に約束を─ 〜melody of the sun and sea〜」も発売予定で、アニメ版はこちらが基になっているようだ。 また、何故かアニメの公式サイトは当初繋がらなくなっていた。謎だ。ちなみに、略称は「こんにゃく」らしい。
 島にある大企業の工場(航空宇宙部門があるというと、三菱重工か?)の撤退が決まり、一年後に寮生が主人公一人になってしまう為閉鎖が決定しているつぐみ寮が舞台 (何故不便そうな立地の島に、種子島みたいな打ち上げ基地ならともかく、大企業の工場が作られたのか不思議だが、そんな事は気にしてはいけない作品なのだろう。 普通(?)に「過疎が進んだから」でいいんじゃないだろうか、という気もするのだが、この設定には何か意味があるのだろうか?)。 主人公以外の寮生は全員女性、という、いかにもな設定の作品であるが、台詞がミョーにクサイ。あまりにもクサ過ぎる。それに、かなり大仰だったりもする。 このクサさを楽しめるかどうかがポイントになるかもしれない。原作ゲームは結構人気があったようなので、とりあえず様子見か。
 それにしても、ひと美さんのキャラは、どう聞いても「SHUFFLE!」のプリムラにしか聞こえない。いいのだろうか。 あと、BGMと効果音との重ね合わせが、何かヘンな気がする。もしかして、音響監督が変態なのかもしれない。
東京魔人學園剣風帖 龍龍[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第12話まで放映。
 九角に纏わる因縁が明らかになり、今までの数々の事件の関係もすっきり♪(<やめぃ)して、いよいよ葵救出へ向けての総力戦の開始か、という所。 あと2話で終わりのようなので、感想はその時に。
 2007/04/20深夜(正確には2007/04/21未明)放映終了。
 葵を無事に救出し、九角は倒された。 しかし、九角を裏で操っていた黒幕の存在、龍麻の前に姿を見せた車椅子の少女(もしかしてあれがマリィだったのだろうか?)、記憶喪失の女子高生等々、 事件はまだ終わっていない。何かモロに「真の戦いはこれからだ」エンドだなあと思ったら、この7月からまた続編が始まるようだ。 それにしても、九角との決着がどうも尻すぼみに感じたり(まあ、「人の心」を捨て去れば「力」を手に入れる事が出来る、という事だったから、 母親を慕うが故に復讐に走った、すなわち「人の心」を捨てきれなかった九角が「力」を手に入れられずに負ける、というのは初めから決まっていたようなものではあるのだが、 それにしても、最後に龍麻と殴りあってるところなんかは、ガキが「俺がグレたのは世間が悪いからだ、大人が悪いからだ」と駄々をこねているようにしか見えず、 それがこれまで九角がやってきた事ややろうとしていた事のスケールの大きさに比べると、どうも話が矮小化してしまったように感じてならない。 ガキが不相応な「力」を持つとロクな事にならない、という話だったのかもしれないが…)、マリィがあっさり消えてしまったり、 犬神先生の正体が明かされないままだったりと、1クール間が空くのであれば、この「外法編」単体として見た時にもう少し纏まりが欲しかったような気がする。 葵の救出も、結局龍麻の説得で解決されてしまうなど、アクションものとしては少しカタルシスに欠けたかも。その辺は、続編に期待していいのだろうか。
ノワール[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第18話まで放映。
 ミレイユの叔父や両親までもがソルダのメンバーだった事が明らかになったり、クロエが霧香を「真のノワール」と呼んでお友達になろうとしたり、 ソルダの内部も一枚岩ではない事が判ったりと、だんだんと隠されていた真実が明らかになってきた。 ただ、霧香が本当は何者で、記憶を失う前は何処の誰だったのか、何故ミレイユにも劣らない殺しのテクニックを備えているのかは未だに霧の中である。
 この、謎だらけの話が少しずつ明らかになっていくのは、それはそれで面白いのだが、「MADLAX」に比べると、今一つ地味でインパクトには欠ける気がする。 やはり、「ヤンマーニ」のインパクトは強烈だった。
 2007/06/01深夜(正確には2007/06/02未明)放映終了。
 ミレイユ・霧香・クロエの三角関係(違…わないか?)は、やはりクロエの敗北に終わり、アルテナも死んだ。 過去の呪縛から解き放たれ、「私達は私達として生きていく」事を決めた二人の明日はどっちだ?みたいな、一応はハッピーエンドなんだろうか。 「真下節」は充分堪能できたし、謎に満ちた物語は面白かったのだが、どこかもの足りない感じがするのは、少し期待外れだったからかもしれない。 ではどんなものを期待していたのか、と言われると、やはり「MADLAX」のような少し「ヘン」なものを期待していたのだと思う。 ある意味、すごく真面目な話だった(「MADLAX」は真面目じゃないのか、と言われると困るが)ので拍子抜けした、と言う方がより的確かもしれない。
 さて、現在テレビ東京では、「エル・カザド」という、本作と「MADLAX」に続く真下耕一氏と梶浦由記氏による「美少女ガンアクション最新作」が放映されているらしい。 あいにく「テレビ東京系」ではないため観る事ができないのだが、これもそのうちキッズステーションで放映してくれないものだろうか。

土曜日

出ましたっ! パワパフガールズZ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第40話まで放映。
 カレが出てきて新展開になるかと思いきや、相変わらずモジョ達モンスターとの戦いがまったりと続いている。 それでもマンネリにはならずに、黒い粉がケンに取り憑いて巨大化したり、担任のキーン先生に地底人の恋人がいたり(何故そんな人外の恋人がいるのかは謎だが。 もしかしたら、この先生が一番の不審人物かもしれない)と、話のバラエティーは結構豊富なので色々と楽しめる。
 また、今回からEDが変わった。EDの主役(?)が、ももこ、かおるときて今回はみやこと一巡したので、今回ので最後だろうか。
風の少女エミリー[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/04/07NHK教育にて放映開始。原作は、「赤毛のアン」でお馴染みの、ルーシー・モード・モンゴメリの小説“Emily of New Moon”。 公式サイトによると、「エミリー」シリーズの“Emily Climbs”,“Emily's Quest”も入るっぽい。
 両親を亡くした空想好きの少女が、母親の実家である厳格なマレー家に引き取られて悪戦苦闘する話…だろうか。 舞台がプリンス・エドワード島だったり、主人公の少女エミリーの境遇や空想好きな所が似ていたりと、「赤毛のアン」に被るような所が目につくが、 これも公式サイトによると、「モンゴメリの日記を題材とした自伝的作品」なのだそうだ。 所謂「名作劇場」系の作品という事で、「レ・ミゼラブル 少女コゼット」と良い勝負になりそうな感じである。 アンと同じく、エミリーもなかなか「いい性格」をしているっぽい(「今夜ノートにそう書こう」には笑ってしまった。お前はクロミか)ので、その辺は楽しめそうだ。 OPが堀江美都子さんというのも実に良い。ただ、制作がトムス・エンタテインメントという事で、作画の安定性という面では少し不安がある。 やはり、同じ原作者の作品という事で(おまけに現在NHK衛星第2で放映中の)、かの名作「赤毛のアン」ともどうしても比較してしまうだろうし。 キャラデザインが割とシリアス系なので、作画が崩れると結構厳しそうな気がする。
精霊の守り人[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2007/04/07NHK衛星第2にて放映開始。原作は、上橋菜穂子氏著の小説「精霊の守り人」。
 何となく朝鮮か中国風の国を舞台に(と言っても、「メンテナンス」のような外来語があるみたいなので、「十二国記」や「彩雲国物語」とは異なり、 明らかに「外国」があるようだ)、何か変なものに取り憑かれた為に王に殺されそうになった王子を連れて、旅の女用心棒が逃避行をする話…だろうか。 以前から、監督の神山健治氏をとり上げた番組や、第1話の先行放送を含む3時間に及ぶ番宣用特番などを放映して、やたらと力を入れて宣伝していた作品である。 それだけあって、劇場作品と比べてもひけをとらないぐらいの緻密な画面は、さすがプロダクションI.Gと言うべきか。 ただ緻密なだけに、基本的な所に隙がある(歩いている時の足の運びと地面の移動とが合っていなくて、足が滑っているように見える所とか、意味不明なカメラの動き── 例えばバルサが屋台を立ち去る時に、バルサが机に置いたお金に少しズームするが、特に何かを見せたい訳でも無さそうに見える──があるとか) と余計に目立ってしまうのが難点かもしれない。 また、バルサの心情を少し台詞で説明し過ぎなんじゃなかろうか、と思う場面もあったりして、脚本家がじっくり話し合って作っているという割には(あるいはそれ故に)、 今一つ台詞に味が無いような気もする。とりあえずは様子見か。
MASTER KEATON −マスターキートン−[NHK衛星第2] D:4:3
 第4話まで放映。
 まだまだ始まったばかりであるが、財宝を巡る攻防、賞金稼ぎ達との人質奪還、親権争いに振り回される少女との逃避行、ロシア・ロマノフ王朝の金塊に纏わるミステリー、 と、まあ話のバラエティーの多さと面白さはさすがである。第一印象通り、作画は地味だが丁寧だし、これからも楽しみである。
 (2007/06/16追記) 第14話からEDが変わった。 と言っても、第13話をSTBのエラーの為に見逃してしまったので、もしかしたら第13話から変わっていたのかもしれないが。
 (2007/06/18追記) 猫間氏に「エンディングが変わったのは今週で間違いない」との情報をいただきました。どうもありがとうございます。
 それにしても、人が寝ている時に限って録画に失敗するSTBなんて…やはり嫌がらせなのか?
彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2007/04/07NHK衛星第2にて放映開始。
 言わずと知れた「彩雲国物語」の第2期の開始である。結局、約1ヶ月間が空いただけで新シリーズが始まった。 物語も、第1期の新年参賀のすぐ後で、秀麗がまだ都に居る所から始まっているので、新シリーズと言ってもそのまんまの続きのようだ。 タイトルもそのままだし、OPも曲はそのまま、メインスタッフもほぼそのまま。 ただ、シリーズ構成が、吉田玲子さんから丸尾みほさんに変わっているので、その影響が出るかどうかが少し心配な所か。 第1話を見る限りでは、あの「秀麗と愉快な仲間達」は相変わらず(と言うか前よりヘンになってるかも。茶州編のシリアスさは何処に行ったんだ…)のようなので、 とりあえず一安心である。と言っても、香鈴ちゃんはどうやら「ツンデレ」の「デレ」に入りつつあるようなのだが…これはこれで心配。
おとぎ銃士 赤ずきん FAIRY MUSKETEERS[テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:?(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(BSジャパン)
 2007/03/31放映終了。
 サンドリヨンが再び封印され、エルデとファンダヴェーレには平和が戻り、草太と赤ずきん達とはそれぞれの世界でそれぞれの道を歩み始めた。 いつか、それぞれの世界が交わる事を信じながら…。それはきっと、永い眠りについたサンドリヨン──マレーンの願いでもある筈だから。 千年をかけて彼女の心に堆積した憎しみが癒され、浄化される為には、やはり千年の時間が必要だろう。 でも、次の千年は、今までの千年とはきっと違う筈である。マレーンは、もう草太達に出逢ってしまったのだから。 彼女と願いを同じくする、何人もの「仲間」が居るのだから。今はただ安らかに眠る彼女の未来に幸福を。 次に彼女が目覚める時、それはきっと、憎しみの力によってではなく、彼女がもう世界を憎まなくてもいいようになった時。 彼女のような悲しい思いをする人が、二度と現われないような世界になった時。そして、新しい「ふたつの世界の物語」がここから始まる。
 …てな事を、最終回に1カットだけ出てきた、封印されたサンドリヨンの姿を見て思ってしまった。 結局、憎しみを捨てられないまま再封印されてしまったサンドリヨンだが、それでも、あの穏やかな表情を最後に見せてくれた事で、何か希望が持てる。 あの1カットが入っているかいないかで、作品の後味がだいぶん違うのではないか、と思う。 こういうカットをしっかり入れてくれる辺り、やっぱりこの作品のスタッフはツボを押さえた良い仕事をしてくれる。
 一方で、小夜母さんが死んだと思ったらあっさり生きてたり(小夜母さん=沖田艦長、サルタン=佐渡先生という図式が…)、時々キャラの言動が変に感じたりと、 気になる点は色々あったし、キュピが結局ただのマスコットキャラで終わったり、りんごが魔法を覚えようとした話が後の展開に生かされない単発で終わったりとかの、 残念に思える点もあったものの、それ以上に楽しい所があった作品であった。いったいどういう層を狙っているのかアヤシイ所も(特に予告に)色々あったが。 とにかく、こういう「旅が終わって日常に帰ってくる」エンド、というものに非常に弱いだけに、気になる点は笑って忘れよう、と思ってしまうのが我ながら甘い。
 そう言えば、公園の別れのシーンにランダージョが居なかったような気がするのだが、彼はどうやってファンダヴェーレに帰ったのだろうか…?
 あと、病気療養の為に途中で降板したくまいもとこさんについては、まだ特に新しい発表は無いようだ。改めて、早期の回復をお祈りします。
ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu![テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/03/31放映終了。後番組は枠移動してきた「ケロロ軍曹」。
 皆で声を合わせて歌う事が力になる、というのはなかなかこの作品らしい話で、若本氏がノリノリで怪演するブラッククリスタルキングを食べ過ぎでノックアウトして大団円、 というのもまあめでたくて良かった。ただそれだけに、シリーズ全体としては、せっかく一緒に来たふしぎ星のメンバーが、今一つ影が薄くなってしまっていたのが残念だった。 他も、エドワルドとスワンとか、何か第2期で新キャラを出し過ぎたせいでキャラの掘り下げが不足したんじゃなかろうか、という気がするキャラが多かったように思う。 と言うか、ラスト数話での若本氏の存在感がデカ過ぎるだけなのかもしれないが。
 ところで、ふしぎ星にはお日さまの国が出入りできるだけの穴が空いていたんだろうか?
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第155話まで放映。
 いつの間にか4年目に突入。それに伴い、放送枠が金曜日の夕方から土曜日の午前中に移動してきた…と言うか、これは初めの枠に戻って来た事になるのか? OP・EDも新しくなったが、OPは初代OPの「ケロッとマーチ」の新作で、何となく原点回帰してきたような気もする。 そのせいかどうかは判らないが、この4年目突入の初回放送は、内容も最近のものに比べると少し面白かったような。 まあ、ここまで来たらもうしばらく付き合ってみるしかない。原作もまだ続いているようだし。
 それにしても、夏美と冬樹は、このまま永遠に中学生のままなんだろうか。
おおきく振りかぶって[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i) D:4:3(アニマックス)
 2007/04/14毎日放送にて放映開始。原作は、ひぐちアサ氏が「月刊アフタヌーン」に連載中のコミック。 BS-iでも、12日遅れの2007/04/26の深夜(正確には2007/04/27未明)から放映開始予定。 番宣CMを見る限りでは、そちらでは従来のTBS系作品同様に、16:9スクイーズになるようだ。
 気の弱さから、中学時代には良い所が無かったピッチャーが、高校に入って良い仲間に恵まれて頑張る話…だろうか。 すぐ後にある「メジャー」とは、また違うタイプの高校野球ものである。 原作は「アフタヌーン」で一応読んでいるのだが、正直言って印象が薄くて、アニメ化されると聞いた時は「何でこの作品が?」と思ったものである。 しかし、第1話を観た限りでは、キャラも面白いし、テンポも悪くないしで意外に楽しめそうな感じはする。 何より、監督に水島努氏、シリーズ構成に黒田洋介氏というのがさりげに凄いかも。黒田氏が、この手の「普通」のスポーツものをやるのは初めて見るかもしれない。 とりあえず様子見か。
 (2007/04/27追記) 予定通り、2007/04/26深夜(正確には2007/04/27未明)からBS-iでも放映が開始された。 案の定、16:9スクイーズでの放映だが、今一つ映像に締まりが無いというかピンが甘いような気がするのは、もしかしてハイビジョン制作じゃなくてアップコンなのだろうか。 テレビ大阪とかの、見るからに「アップコンですよ〜」みたいな、観てると眼が悪くなりそうな映像よりは遥かにマシではあるが、BSデジタルにしては少し質が悪いかも。
 (2007/05/11追記) 毎日放送から27日遅れの2007/05/11からアニマックスでも放映が開始された。やはり、地上波と同様に、16:9の左右を切り落とした4:3での放映になっている。 製作にTBSが入っているとやはりこのパターンなのか…。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 夏の大会の県予選が始まり、二回戦の対三船で小森達と対決しているところ。 吾郎が、海堂との練習試合で足を怪我して色々とピンチだったりするが、やはり海堂と当たるところまでは勝ち進むんだろうし、 どうしても「勝つか負けるか」よりも「どうやって勝つのか」という所に興味がいってしまう。 そういう意味では、今までのところはまあそれなりに面白かったが、この第14話での小森と山根の判断にはかなりツッコミどころがある。 8回表・2アウト・ランナー1塁・3点リードしている状態で、今の打者をワザとフォアボールにして次の吾郎との勝負を選び、結局3ランホームランを打たれて同点に、 という展開なのだが、何故今の打者を三振にするか打ち取るかする、という発想が、小森にも山根にも出てこないのかが謎である。 吾郎と勝負する事に拘るのは判るのだが、3ランの危険性があるのにワザとフォアボールにしてまで、という方法を取るのは、小森にしてはあまりに不自然なような気がする。 そんな事をするより、この回を今の打者までで押さえて、吾郎は次回の先頭に回せば、最悪でも単独のホームランで済むのに、何故そうしなかったんだろう。 今の打者と勝負して結果的に吾郎に回ってしまう、というのならともかく。
 この辺、聖秀の勝ちに持ち込む為に、不自然な展開にし過ぎているように思える。ここまでやって、実は聖秀の負けで終わる、という展開なら面白いのだが、さて。
 (2007/04/22追記) 第16話からEDが変わった。曲はまあいいとしても、アニメーションが過去のシーンの回想になってしまったのは残念。 薫ちゃんの、あの見えそうで見えないギリギリの所が良かったのに(<おい)。
 それはともかく、結局三船戦は聖秀の勝ちに終わり、次の三回戦では吾郎がノーヒット・ノーランまでやってしまった。いいのかこれで。
天保異聞 妖奇士[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 2007/03/31放映終了。後番組は「地球へ…」。
 確か、当初は4クールものだと聞いていたような気がするのだが、結局2クールで終了した。噂では打ち切られたとも聞くが、事実かどうかは判らない。 ただ、それもありえると思うのも確かである。 実在の歴史の裏側に描かれる架空の物語、名前の文字に含まれる意味から力を引き出すというアイデア、バケモノ退治を行なう秘密部隊というありがちだが王道的な主役、 それなりに可愛くて魅力的なヒロイン、大崩れしない安定した作画レベル等々、個々のパーツに特に悪い所は無かったと思うのだが、何故か面白くないのが不思議である。 やはり、ボンズ作品とは相性が悪いのかもしれない。
 ちなみに、「ビデオ・オリジナルストーリー」が制作される事に決まったらしいが、どんな話にするのだろうか。と言うか、OVAにしても売れるのだろうか…?
地球へ…[毎日放送] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2007/04/07毎日放送にて放映開始。原作は、言わずと知れた竹宮恵子氏のコミック。 劇場版が公開されたのが1980年というから、実に27年振りの再アニメ化である。 何故今?というのが疑問だが、放映開始前日に放映された特番によれば、ヤマサキオサム監督自らが企画を持ち込んだ、という事であった。 よほどこの作品に強い思い入れがあったのに違いない。 あるいは、原作が1977年というから、ちょうど30周年記念という事なのかもしれない。
 タイトルは、もちろん「テラへ…」と読む。 環境破壊によって住めなくなった地球から、人類が広く宇宙に進出している遠い未来の世界で、超能力を持つミュウと呼ばれる新人類と人類との戦いを描く…んだったか。 原作を読んだ事は無いが、劇場版は確か観た事がある筈なのだが…何せ、かなり昔の話なので、ストーリーは殆ど覚えていない。まあ、また新鮮な気持ちで観る事ができて良い。 原作も結構古い作品だが、本作では、メカニック等の大道具・小道具のデザインが新しくされているせいか、それほど古さは感じられない。 キャラデザインの結城信輝氏の絵柄も、「天空のエスカフローネ」の頃から少女マンガっぽいものだったので、本作品にも良く似合っているし、古臭い感じもしなくて好印象。 何故か、若本規夫氏が予告だけ読んでるのが変と言えば変だが。
 あと、アナログ放送の映像が14:9になっている。 観ている作品の中では、NHK、読売テレビに続いての採用になるが、もしかして裏番組の「メジャー」に対抗しているのだろうか。
 (2007/05/13追記) 毎日放送から35日遅れの2007/05/12から、アニマックスでも放映が開始された。 今までは、他の作品では地アナと映像の形式が同じだったが、本作品は、地アナの14:9とは異なり4:3レターボックスになっていて、16:9の映像をきちんと観る事ができる。 良い事だ。TBS製作の作品も、少しはこの姿勢を見習ってほしいものである。
電脳コイル[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/05/12NHK教育にて放映開始。オリジナル作品だが、小説版が平行して刊行されている。
 眼鏡型のヘッド・マウント・ディスプレイである「電脳メガネ」によって、現実世界にコンピュータが生成したオブジェクトを重ね合わせた、 所謂「複合現実」が当たり前に使用されている近未来を舞台に、電脳世界に起こる様々な事件に立ち向かう(あるいは巻き込まれる)少女達の活躍を描くサイバーパンク、 なのだろうか。 現在の「複合現実」は、ディスプレイ上で現実の風景にCGを重ね合わせて表示しているだけだが、この作品では、人が見ていない所にもコンピュータ・オブジェクトが存在し、 壊れたり修復されたりしているので、街全体、全ての物体にコンピュータ・オブジェクトが重ね合わされているのかもしれない。 というか、コンピュータ・オブジェクトの動物を抱き上げたり、空中に浮かんだスクリーンを掴んで他のオブジェクトをそれで殴りつけたりもしているので、 触覚や圧力のフィード・バックまで行なわれているようだ。それも、データ・グローブ等のそれ用のデバイスを装着する事無しに、である。 少し昔っぽい、懐かしさを感じさせるような街並みと、それらの「複合現実」の描写がさりげなく行なわれているのであまり気にならないが、 実はとんでもなく高度な技術の上に成り立っている世界である。 コンピュータ・オブジェクトは「電脳メガネ」を通さないと見えないようなので、「STAR TREK」シリーズのホロデッキ等とはまた異なるみたいだが。 作中の人物が居ない所で出てくるコンピュータ・オブジェクトが、作中でもそのまま存在しているのか、それとも単に視聴者への便宜上見せているだけなのか、 が今一つよく判らないけど。 画面全体がややノイジーな画作りになっているのは、舞台がそのような現実とCGとが入り混じった、境界があやふやな世界であるという事を表現しているのだろうか。 原作・脚本・監督(とOP・EDと、第1話では更に絵コンテ・原画・デジタルエフェクトにまで名前が出ている)の磯光雄氏は、 「エヴァ」第13話のコンピュータに侵入する使徒が登場する回の脚本を担当したり、「ラーゼフォン」等でデジタルワークスを担当したりしていた人のようで、 この手の話や画作りは得意なのかもしれない。
 で、「電脳メガネ」が主要アイテムという事は、登場するのは全てメガネっ子という事になる訳だが、それはつまり、そのスジの人を狙い撃ちにしようとしているのだろうか (絶対違)。 まあそれはともかくとして、ジュブナイルっぽい雰囲気は悪くないし、この「複合現実」の世界の設定も面白そうである。
 ちなみに、副題のように付いている英語“COIL A CIRCLE OF CHILDREN”を「エキサイト翻訳」にかけると、「子供の輪に巻きついてください」となった。意味不明である。
地獄少女 二籠[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズU(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス・キッズステーション)
 2007/04/07深夜(正確には2007/04/08未明)放映終了。後番組は「ラブ★コン」。
 街に吹き荒れた狂気の連鎖を断ち切り、拓真を救って、地獄少女・閻魔あいは消えた。拓真には笑顔が戻り、安らかな生活が戻って来た。 あいの行く末を見届けた輪入道達も、それぞれの道へ散って行った。だが、今日も何処かで、誰かが地獄通信にアクセスしている…。
 とまあ、最後の最後までスッキリとは終わってくれない作品だった。さすが、「憂鬱アニメ」というだけのことはある。 次から次へと色々な怨みのネタが出てきて飽きなかったが、「乙女のアルバム」のように、一目連が直接ターゲットと接触したせいで結果的に地獄送りが実行された、 みたいな話は、少し反則っぽかった。あと、せっかく第1期の一とつぐみが出てきたのに、チョイ役で終わってしまったのが残念というか、勿体なかったと思う。 もう少し話に絡ませてくれると嬉しかった。
 それにしても、地獄通信は形を変えて(今度は携帯メールか?)続いているようだが、いったい誰がやっているんだろう。 ラストを観るまでは、拓真が新しい地獄「少年」としてあいの後を継ぐのかと思っていたが違ったし。 これは、「第3期をお楽しみに」という事だったりして。
ラブ★コン[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送・BS-i)
 2007/04/14深夜(正確には2007/04/15未明)毎日放送の「アニメシャワー」枠にて放映開始。原作は、中原アヤ氏が「別冊マーガレット」に連載中のコミック。 昨年(?)には、実写版の映画も公開されていたようだ。
 タイトルは、「らぶこん」と読む。「LOVELY COMPLEX」の略らしい。 背の高い女の子と、背の低い男の子とが、お互いにコンプレックスを持ちながらも仲良くなっていくというラブコメ…だろうか。 関西弁(というには少し「作っている」感じはするが)が思いっきり飛び交う漫才のようなテンポの良い演出がなかなか心地良いが、それより何より、 作品の舞台が堺市というのが、社会人になるまで堺市で過ごした私には、もう完全にツボ。 OP(さりげに伊藤郁子さんが参加してるのもいい)で「さかいし」と書かれたマンホールのフタが出てくるわ、第1話に出てくるプールが 浜寺公園のプールだわ、 EDの写真には見覚えのある風景が幾つも出てくるわで、何かもうそれだけで毎週楽しみになってくる (でも、住吉大社は堺市には無いんだが…どーせなら、大鳥(鳳)大社とかにしておけばいいのに)。
 (2007/06/03追記) 2007/06/03からBS-iでも放映が開始された。
 それにしても、私にとってはまた実に良い「ご当地アニメ」である。 海水浴の話の舞台になっていたのは、やはり昔行った事がある淡輪海水浴場だし。 背景に変な形の建物があったが、あれは上記Googleマップの左端にある府立青少年海洋センターの建物(海に突き出している茶色の建物)である。
ゴーストハント[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/03/31深夜(正確には2007/04/01未明)放映終了。後番組は「キスダム -ENGAGE planet-」。
 まあ色々と御都合主義っぽい所(解決のヒントを麻衣がいきなり夢で見たりとか、ナルがあんなとんでもない力を持ってたりとか)はあったものの、 「見せ方」が上手なのか、結構面白かった。きちんと(という言い方も変な気はするが)人が死ぬので、オカルトものとして押さえるべき所は押さえていたと思うし。 ただ、時々麻衣の言動が無神経に見える場面があったりして(「血塗られた迷宮」の話で、助手を亡くした霊能者の女性にナルが所長である事をバラす場面とか)、 そういう所はもう少し何とかならなかったのかな、という気がする。
キスダム -ENGAGE planet-[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/04/07深夜(正確には2007/04/08未明)テレビ大阪にて放映開始。
 50年程未来の世界、大量発生する謎の羽虫や巨大生物、それらと戦うNIDFなる組織、「死者の書」等というオカルト的な要素等々、何が何だかサッパリな話で、 舞台背景もキャラクター達もストーリーもロクに描かれないまま、状況だけが次々に変わっていってよく判らない。 一応、人類と謎の生物との戦いが物語の主軸になっているようなのだが…雰囲気的には、「創聖のアクエリオン」っぽいか。 ただ、タイトルも何だか意味不明だし、いきなり主人公っぽい男が死んで(?)、その恋人(?)っぽい女が「死者の書」を使って男を生き返らせて(?)みたいな、 重要そうなイベントを、そのキャラがどういう人間なのかもロクに描かない内にやられても、観ている方としては、何か置いてきぼりにされたような気になる。 また、サテライト制作という事で作画は良好だが(同じサテライト制作でも、「かみちゃまかりん」と力の入れようが違うような…)、時々、 画面の一部に黒いボカシというか影みたいなものが入れられていて、映像がよく見えなくなっている所が目立つ。 単純に暗い所を表現している風でもなく、さりとて、「エルフェンリート」のようにエグイ所を隠しているという風でもないので、これも今一つ意味不明である。 何か、こうやって見ると意味不明な所ばかりが目立つのだが、この先、すっきり♪(<やめぃ)するのだろうか。河森氏デザインの戦闘機とかは格好良いんだが…。
大江戸ロケット[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/05/19深夜(正確には2007/05/20未明)毎日放送の「アニメシャワー」枠にて放映開始。 他のネット局では4月からとっくに放映が開始されていたのだが、ようやく毎日放送でも放映が開始されたものである。 原作は、劇団☆新感線の同名舞台(2001年初公演)。 舞台演劇が原作という事で(?)、スタッフの役職が「監督」→「一座頭取」、「キャラクターデザイン」→「絵師頭取」等と劇団っぽく(?)なっている。 今一つ判りにくいが、「客演絵師」として漫画家のみなもと太郎氏や椎名高志氏等の名前が挙がっているのは、ゲストキャラのデザインなんだろうか。
 公式サイトによれば、「粋でいなせな江戸っ子たちが月まで届く巨大花火(ロケット)を打ち上げてしまうという奇想天外な物語」だそうなのだが、いきなり化け物同士が戦ってたり、化け物を退治する忍者(と言うか隠密同心?)の集団が出てきたりして、何だかよく判らない世界観の作品である。 今期はどうもこういうよく判らない世界観の作品が多いような気もするが、舞台がどうやら天保の改革の頃の江戸時代だったり、若本規夫氏が鳥居耀蔵役で出演してたりする所を見ると、何だか「妖奇士」の続編なんじゃなかろうか、という気もしてくる。 第1話は、何となく色々と詰め込み過ぎて纏まりが無く、物語の焦点がぼけているような感じがした。 化け物同士の戦い(その一方がソラというあの女の子なんだろうが)は置いといて、舞台背景とか主人公達の「紹介」に尺を割いた方が良かったんじゃなかろうか、という気がする。
 まあ、「月を目指す」という話は好きなので、とりあえず様子見か。 それにしても、「ロケットガール」や「ムーンライトマイル」(は観れないけど)等、宇宙開発ものが最近多いような気がするのは気のせいだろうか。 本作品を「宇宙開発もの」と言って良いのかどうかは判らないが…。
セイントオクトーバー[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第14話まで放映。
 ユアンとクルツの正体が明らかになり、小十乃には新しい力が与えられ、更にエルロックの妹・桃ロリエスメラルダと猟兵が戦いに加わった所。 しかし、何故はじめからユアンが小十乃に力を全て与えていなかったのかは不明だし、ヨシュアがあそこまで小十乃を大切にしているのかも今一つ疑問だし、 三咲の過去についても明らかになっていないし、ユアンはまだ何か隠していそうだし、リバース側もクルツよりアッシュの方が何か真の黒幕っぽいしで、 まだまだ謎が多い話である。 単に、ゴスロリ少女探偵団とリバース社とがおマヌケな戦いを繰り返すだけの話では無くなってきて、随分とシリアスな面が見えてきた。 小十乃は新しい力を得て立ち直ったが、アッシュを恩人として慕いながらも小十乃を抹殺する事など出来なくて悩む猟兵や、兄の復讐に燃えるエスメラルダなど、 これからの展開もお気楽一辺倒では行かなさそうで、これはこれで先が楽しみになってきた。
 あと、今回からOPアニメーションがマイナーチェンジし、EDが変わった。 更に、次回予告アニメもマイナーチェンジして「Ver.2」になった(いや、メジャーバージョンが上がったのだから、マイナーチェンジとは言わないか…?)。 EDは、一度中の人達がコスプレして歌う実写版になったが、「ゴスロリ少女探偵団pure」とでも言うべきアレはなかなか凄かった。もう一度ぐらいは観てみたいかも。
神曲奏界ポリフォニカ[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2007/04/07深夜(正確には2007/04/08未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、榊一郎氏著のGA文庫から刊行されている小説…のようなのだが、GA文庫のサイトを見ると、 「神曲奏界ポリフォニカシリーズ」として他の人が著した作品もラインアップされている。 どうやら、「クリムゾン」「ブラック」「ホワイト」「ぶるう」と、著者毎にシリーズがあって、同じ世界の話をそれぞれが展開しているような感じである。 原作・シリーズ構成・脚本として榊一郎氏がクレジットされている事からして、本作は「クリムゾン」シリーズを基にしているのだろう。 ちなみに、「アニメシャワー」枠に続けて放映されてはいるが、本作品は「アニメシャワー」枠の作品ではないようだ。
 ポリフォニカという大陸を舞台に、特別な力を持つ「精霊」と、「精霊」の力を引き出す特別な音楽である「神曲」を奏でる事ができる「神曲楽士」との活躍を描く、 みたいな話なんだろうか。バイクが変形してロボットになるのかと思いきや、まさかピアノになるとは。 それに、力を使う時には「精霊」も「変形」するようで、何か身長が伸びてスタイルも良くなってしまう。別に小さいままでもいいのに(<おい)。
 それはともかく、話はまあ面白そうなのだが、いかんせん作画が何かヤバそうな感じである。第1話からこのレベルだと、先が思いやられる。 制作の銀河屋という会社は、本作品が単独での元請として初のものらしいが、何とか頑張ってほしい。
 (2007/05/02追記) 毎日放送から24日遅れの2007/05/01の火曜日深夜(正確には2007/05/02の水曜日未明)からBS-iでも放映が開始された。 TBS作品のいつものパターンで、地上波では4:3でもBSデジタルでは16:9スクイーズでの放映となっている。 しかし、この火曜日深夜は他作品との重複が多いので、今までどおり毎日放送で視聴する事にする。難儀な。TBSは、いったいいつまでこのパターンを続ける気なんだろう。
 2007/06/23深夜(正確には2007/06/24未明)放映終了。
 何かこう、色々な意味で「勿体ない」と思う作品であった。 作画が全体的に低調に終わってしまった事もそうだが、何より、描こうとしているテーマ──人と精霊という異なるもの同士の関係とか、神曲のあり方とか──の大きさに比べて構成や演出の力が足りていなかったように思える。 最後の「精霊爆弾」の話にしても、あれだけ街中がパニックに陥っていてあちこちで事故や火災も起きているのに、なんで皆落ち着いて歌なんか歌ってられるのかという気がして萎える。 せっかく音楽は良いと思うし、それなりに感動的な場面の筈なのに、その場面に持っていくまでの描き込みが足りないから、安直な奇跡に頼った御都合主義な場面に見えてしまう。 原作者自ら脚本を書いている話もあったりして、個々のエピソードは意外と面白かったり、それなりに魅力的になりそうなキャラも揃えているのだから、もう少しエピソードを絞るか、2クールにするとかして、もっとじっくり描き込めば(そして作画がもう少しレベルアップしていれば)結構良作になったんじゃないのかなあ、と思えて非常に残念だった。
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2007年7月期

 最初に、去る6月24日に亡くなられた脚本家の桶谷顕氏のご冥福をお祈りいたします。
 氏の作品といえば、個人的には何といっても「コメットさん★」なのですが、最近でも、現在放映中の「デルトラクエスト」でも脚本を書いておられたので、まだまだ現役だと思っていたのですが、膵臓ガンを患っておられたそうで(今年に自費出版された自著の中で明らかにされていたらしいのですが、知りませんでした)、48歳という早過ぎる死を迎えてしまわれたようです。 今年は、同じ脚本家の星山博之氏が2月7日に62歳で、また音楽家の羽田健太郎氏が6月2日に58歳でと、いずれも平均寿命には程遠いお歳で亡くなっています。
 お三方とも、アニメ界に多大な足跡を残された方ばかりで、これからも活躍されるものと思っていた方ばかりでしたので、非常に残念です。 重ねて、ご冥福をお祈りいたします。
 さて、例によって、まずは6月最終週〜7月第1週目までに開始された新作(もちろん、第1話を観て継続視聴する事にしたもののみ)、終了した作品、及び放映のあった継続作品の感想です。 現時点で、ラスト2話待ちの「コードギアス」を除いて44本。 新番組は、むしろ第2週から始まるものが多い為、また結構な数になりそうな気がします。
 また、きちんと数えた訳ではありませんが、「ハイビジョン制作」の作品がだんだん増えてきた感じがします。 地上アナログ放送の停波まで後4年となってさすがに本腰を入れてきたのか、BDやHD DVD(どーでもいいですけど、この名称って長くて言いにくいですね。書く時も、2文字に省略出来るBDに対して6文字分必要ですし。かといって、HDと略すと単なる“High Definition”の略と区別がつきませんし…)の為のソースを増やしているのかは判りませんが、まあ良い事だと思います。 いつの間にか、一日に録画する作品が全てCATVのSTB経由で録画するデジタル放送になってたりして、そろそろデジタルチューナー内蔵のレコーダーが必要かもしれません。 しかし、総務省が「デジタル放送のコピーを9回までに。ただしHDDから一世代に限る」等という、また変な方向にコピーワンスを拡張しようとしているようで、レコーダーを買う気になれません。 報道されている内容を読んでも、HDD内のダビングがどういう扱いになるのかとか、現行機がファームウェアのアップデートで対応できるのかとか、色々と不明な点が多過ぎますし。 何でここまでして日本でしかやっていないコピー規制を守ろうとするのか不思議です。 その内、また「外圧」に負けて廃止になったりするんじゃないでしょうか。 で、不便な思いをしたり損をしたり苦労したりするのは、結局エンドユーザーやメーカーの末端の技術者やユーザーサポートの担当者ばかり、という事になるのでは。 困ったものです。
 (2007/07/30追記)
 7月第2週〜第4週に開始された新作、終了した作品、及び放映のあった継続作品を追加しました。 ついでに、前回記述した作品にも色々追記しました。 現時点での視聴本数は51本です。
 第2週以降に終わったり始まったりOPやEDが変わったりする作品が結構あって、そういうのを追記していく内に更新するタイミングを逸してしまい、結局3週間分を纏めて更新する事になってしまいました。 まあ、「コードギアス」の第24&25話スペシャルも放映されたので、タイミングはちょうど良かったですね。
 上記の通り、「ハイビジョン制作」の番組も徐々に増えていて、もうSTBのチューナー1つでは全てをデジタル放送でカバーする事は出来なくなっています。 でも、「ハイビジョン制作」の作品って、今はセルソフトのセールスが難しい時期でしょうね。 「ハイビジョン制作」の作品は、いずれは必ず次世代DVDで発売されるのが判っているのですから、わざわざ現行DVDで買う人も(テレビ放映が観れなくて、よほど今すぐ観たいという人以外は)少なくなるでしょうし、かといって次世代DVD一本で行くにはまだ市場規模が小さ過ぎるでしょうし。 何とか特典等で購入意欲をそそるしかないのかもしれません。
 あと、今期の短編アニメは、相変わらずの「しばわんこの和のこころ」(もう何周してるのかも覚えてませんが…)と、「やさいのようせい」の後に始まった「うっかりペネロペ」です。 能登麻美子さんの浮世離れした声によるナレーションには癒されますが、ペネロペが「あれぇ」とか「えへ♥」とか言う度に殴りたくなります。 マイメロみたいで。

帯番組

装甲騎兵ボトムズ[アニマックス] D:4:3
 2007/08/13深夜(正確には2007/08/14未明)アニマックスにて月〜金の帯番組で放映開始。 月〜金と言っても日付が変わった未明の時間帯の放映なので、実際には火〜土の放映となり、レコーダーやSTBの録画予約では月〜土で設定をしないといけないのは相変わらず厄介な事である。 最近の製品には、火〜土の設定が出来る機械があったりしないのだろうか。
 それはともかく、言わずと知れたあの「ボトムズ」である。 今年10月に、新OVAシリーズの「ペールゼン・ファイルズ」が発売されるので、おそらくその宣伝も兼ねているのだろう。 順調に(週5話のペースで)放映が進めば、ちょうど「ペールゼン・ファイルズ」の発売予定日(10月26日)がある週に最終回を迎えるタイミングだし。
 しかし、この作品は、本放送以外では、「ウド」や「クメン」等の1クール毎に纏められた総集編のビデオでしか観た事が無いような気がするので、今回の放映は実に嬉しい (アニマックスでは、3年ほど前にも放映されていたらしいのだが、観ていなかった)。 夕方の放映にも関わらずいきなり女性の裸体が出てきた事や、拷問に遭いながらも外れたネジをすかさず握り込み脱出に利用するキリコの頭の良さに、当時はかなり衝撃を受けた記憶があったが、今改めて観ても、やはり面白い。 少し前に「BSアニメ夜話」でも取り上げられていて、その時「シリーズ構成をしていなくて、行き当たりばったりに話を作っていった」みたいな話が出てきて驚いたものである。 そんな作り方でこれだけの物語が作れるものなのだろうか。 第1話から、キリコが「異能生存体」である事を匂わせる描写(拷問で一度心臓が止まってしまうが蘇生する)や、レッドショルダー部隊の事を指している台詞等がきちんと出てきているし。 あの焼きついてしまう描写が印象的な「ミッション・ディスク」という言葉もちゃんと出ている。 これで本当に「行き当たりばったり」だったとしたら、恐ろしい話である。
 そして、何といってもATである。 昨今のロボットアニメでは当たり前のようにある「ローラー・ダッシュ」も、確かこの作品が最初だった筈。 第1話は舞台が宇宙という事もあってまだ「ローラー・ダッシュ」は出てこなかったが、初めて観た時その斬新さに度肝を抜かれたものであった。 色々な意味で、この作品はやはり「ロボットアニメの最高傑作」(少なくともその一つ)には違いない。
 少し残念なのは、毎日放映があるせいか、次回予告の「次週もキリコと地獄につきあってもらう」の「次週も」の所の音声が消されてしまっていた事である。 そんな所に気を回さなくてもいいのに、余計な事をするものだ。
 あと、あの「レッドショルダー・マーチ」の正体が判明したというのも、最近では大きなニュースであった。 この印象的な曲は、サントラにも収録されておらず、その出自について色々な憶測が流れていながらも原曲の存在が判らなかったが、今はこうやって(一部なら)ネット上でタダで聴く事もできる。 良い時代になったものである。
 (2007/08/17追記) 一部だけ聴いているのも飽きたので、「レッドショルダー・マーチ」こと、Piero Umiliani作曲のサントラ“Due marines e un generale”から“Arrivano i Marines”をiTunes Storeで買ってみた。 iPodを持っていないので、今まではイマイチここで音楽を買う気にならなかったのだが、コカ・コーラがやっている「Coke + iTunes」というキャンペーンで、コンビニで対象商品を2つ買ってコードを入力すると、先着100万人にもれなくiTunes Storeで1曲無料でダウンロードできるソングコードが貰えるというのをやっているので試しにやってみた。 対象商品は500mlペットボトルの商品なので、コンビニではだいたいの所で148円で販売されてるのではないかと思う。 それを2つ買う必要があるので概ね300円。 iTunes Storeで1曲購入するには、だいたい150円〜200円かかるので、純粋に曲を買いたいだけならキャンペーンなど利用せずに普通に買う方が安い訳だが、こちらは所謂「食玩」みたいな感じで曲を入手できるのが面白い。 コカ・コーラなら、まあそれなりに消費するし。
 という訳で、今はその「レッドショルダー・マーチ」がヘビーローテーション中である。 アルバムの中の好きな一曲だけを購入できる、というのも(アーティストからすると気分は複雑かもしれないが)良い時代になったものである。 その「一曲だけを買える」システムのせいか、この曲、サントラ“Due marines e un generale”の中では、iTunes Storeの「人気」グラフが飛び抜けて伸びている。 「ボトムズ」ファンは、よほどこの曲に飢えていたんだろうなあ (二番人気は、「機動戦士ガンダム」第12話で、ギレン総帥の演説シーンにかかった曲“L’offensiva di primavera”である。 当時、サンライズにこのサントラを持っている人がいたのだろうか?)
 ちなみに、コカ・コーラのキャンペーンには、もう一つ抽選で毎日25,000曲が当たるというものもあるのだが、こちらは数回トライしたが一つも当たらない。 一日25,000も当選が出るというと、何となく宝くじに当たるより確率が高そうな気がするのだが、それでも当たらないとは…orz
 この手の、コードをサイトで入力してその場で抽選・当落が判るという類のものが最近多くなっているが、その抽選期間内に何人が応募してくるか判らないのに確実に一定の回数の当選を出す、というのはどういうアルゴリズムになっているのだろう。結構謎な気がする。

日曜日

天元突破グレンラガン[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第14話まで放映。
 カミナが早々と退場してしまい、螺旋王に捨てられた娘・ニアが仲間に加わって、カミナを亡くして失意のどん底にいたシモンは復活。 螺旋王の配下の四天王を全て葬って、ついに螺旋王の城・テッペリンと対峙したところである。
 絶体絶命のピンチを気合いと根性でひっくり返す燃える展開と、ナチュラルな色気に溢れる萌える女の子達に、ド派手なアクションのスーパーロボットという、いかにもガイナックスっぽい作品に仕上がっている。 「ヤマト」や「マクロス」等のパロディもしっかり入っているし。 ヨーコのライフルのスコープが、「ボトムズ」のスコープドッグのカメラとよく似たデザインなのも、もしかしてパロディなんだろうか。
 とはいえ、気合いと根性でいつも何とかなってしまうというのもいい加減食傷ぎみなので、螺旋王との戦いには何か違う展開がほしいところ。 この時点で対戦するという事は、螺旋王がラスボスではないのかもしれないし、そもそも第1話冒頭の「天の光は全て敵」の場面にどう繋がるのかもまだ判らないので、きっとまた新しい展開が待っていると思われる。 何が出てくるのかお楽しみ、といったところか。
 (2007/07/24追記) 第17話からEDが変わった。また、OPもアニメーションの変更と共に歌詞が新しくなったが、あれは2番か何かなのだろうか。 この回から7年時間が飛んでいるので、それに合わせた変更なのだろうが、前のEDが良かっただけに慣れるには時間がかかるかも。
 それにしても、いくら螺旋王の技術を借りたとはいえ、たった7年間であんな大都市やら携帯電話やらまで作ってしまうのは無茶苦茶な話である。 「トップをねらえ!」なんかでもそうだったが、ガイナックス作品では、短期間であり得ないぐらい大量に物を作ったり技術が発展したりしてしまう話が多い気がする。 「王立宇宙軍」ではあんなに地に足のついたもの作りを描いていたのに、何故こんなになってしまったのだろう。 これも、もの作りを軽視しつつある日本の産業界の風潮を反映しているのだろうか(絶対違)。
おねがいマイメロディ すっきり♪[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第14話まで放映。
 えーと、とりあえずあのバカップルを何とかして下さい(<おい)。
 まあ、歌が駆を下の名前で呼ぶようになっている(というか、奏と琴は前から下の名前で呼んでいたのに、歌だけ名字で呼んでいたのが不思議だった)のに、駆が相変わらず歌を名字で呼んでいるのがわざとらしかったが、それをこういうネタで使ってくるとは。 枠が半分になって、いま一つ「薄味」になってしまった感があったが、やはりマイメロは侮れない。 「ロビー & ケロビー」の方も、何かミョーな味があって捨てがたいし、まだまだ楽しめそうだ。
 今回からCMの入る位置が変わって、実写パート→CM→マイメロOP→本編だったのが、実写パート→マイメロOP→CM→本編になった。 また、「ロビー & ケロビー」のOPが変わったり(前にもまして本編の内容にそぐわないミョーに爽やかな歌になってしまったと思ったら作詞がまたつんくだった。何かのタイアップなんだろうか)、次回予告に台詞が入ったりと、7月に入って2クール目に突入した為か、色々とマイナーチェンジされた。 そうそう、提供の背景イラストも(前だけだけど)復活した。これが一番嬉しい(<そこかい)。
ハヤテのごとく![テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第14話まで放映。
 ハヤテが白皇学院への編入試験に挑戦し、いったん不合格になりながらもマリアの推薦が加算されて逆転合格したところ。 いったん不合格通知が出された後で推薦しても認められるのだろうか、とか、そもそも何故マリアが推薦できるのだろうか、とかが謎なのだが、この作品の場合はあまり気にしてはいけないのかもしれない。
 テンポの良いコメディと、随所に散りばめられたパロディ(「トップをねらえ!」の太田コーチが若本氏の声で出てくる辺りは、パロディというよりはそのまんまな気もするが)と、マリアの心の中のツッコミが上手く組み合わされていてなかなか面白い。 次からは、ハヤテが白皇学院に入って舞台が学院に移っていくようだが、学園ラブコメになるのか、それともやはり執事ラブコメでいくのか、楽しみである。
 あと、今回からEDが変わった。夏らしく水着&浴衣祭といった感じであるが、こうやって改めてみると、女の子ばっかりだなあというのが余計に感じられる。 学院では、多少男子キャラも増えるようだが、果たして。
レ・ミゼラブル 少女コゼット[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第26話まで放映。
 コゼットとジャン・ヴァルジャンは修道院の生活を経て、テナルディエ一家は夜逃げして、ガヴローシュはシュシュと共にコソ泥に身を落として、それぞれパリに住みついた。 更に、コゼットと恋仲になる(と言っても、今のところは絵に描いたようなすれ違いの日々だが)マリウスやら、革命家集団(?)やらといった新キャラも登場してきて、人間関係も複雑になってきた。 すっかり成長して女らしくなったコゼットはもちろんのこと、マリウスに片思いしてしまったエポニーヌなんかも妙に可愛く見えるのは困ったものである(<何がだ)。 でも、警察の目を警戒して逃げ回る生活から抜け出せないヴァルジャンや、未だに執念深くヴァルジャンを追う事を諦めていないジャヴェール、本格的に悪事に手を染めようとしているテナルディエ等、オッサン連中は相変わらずである。 シリーズはようやく折返点に到達した所なので、今後の展開もまた楽しみである。
 そう言えば、先日放映されたBS2の「アニメ夜話」で「母をたずねて三千里」が採り上げられたが、その時紹介された「世界名作劇場」の作品一覧に本作品が入っていなかった。 やはり、地上波で放映されていないせいだろうか。 せっかく復活したのに残念な事である。
ゼロの使い魔〜双月の騎士〜[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/07/08深夜(正確には2007/07/09未明)KBS京都にて放映開始。
 ちょうど1年前の2006年7月期に放映されていた「ゼロの使い魔」の続編。サブタイトルは「ふたつきのきし」と読む。
 監督が岩崎良明氏から紅優氏に、シリーズ構成が吉岡たかを氏から河原ゆうじ氏へとそれぞれ変わっているので少し不安。 第2期で監督やシリーズ構成が変わって面白くなった作品は殆ど観た事が無い反面、面白くなくなった作品は幾つも観た事があるので、この作品がその面白くなくなった方に入らなければ良いのだが。
 物語の方は、前シリーズの最後で才人がルイズの下に残ってからあまり日は経過していないようで、ほぼそのまんまの続きのようだ。 ルイズの独占欲が前より強くなっているようで、今期もまたルイズのツンケン振りやらクルクル変わる表情を楽しめれば勝ちなのかもしれない。 ルイズと才人の絆が強まっている事で、他のキャラ、特にシエスタとかの影が薄くならなければいいのだが。
 また、才人が前シリーズよりあからさまにスケベになってるように見えるのが少し気になる。 キャラ変わり過ぎなんじゃなかろうかと思うのだが、もしかして、相変わらず手は出せないのにも関わらずルイズと床を一つにするようになって、色々と溜まっているのかもしれない。 その気持ちはよく判る(<マテ)。
 (2007/07/12追記) KBS京都から3日遅れの2007/07/11深夜(正確には2007/07/12未明)からサンテレビでも放映が開始された。 この時期の日曜日の深夜は、たまにF1の放送と重なる事がある為、KBS京都で観る事ができなかった場合の保険としてちょうどいい。
 (2007/07/14追記) KBS京都から5日遅れの2007/07/13深夜(正確には2007/07/14未明)からキッズステーションでも放映が開始された。 観る事ができる3局のうち、一番最後のキッズステーションが、他の作品と一番重複しにくく観やすい、というのが一番難儀な点である。 まあ、保険が多いのは良い事ではあるのだが…。
 2007/09/23深夜(正確には2007/09/24未明)放映終了。
 なんというか、開始時の不安が的中してしまったようでものすごく残念である。 シリアスにもコメディにもなりきれず、新キャラも既存のキャラも生かしきれず(シエスタなんてただのお色気担当になってしまってたし)でもう何がなんだか。 結局、思っていた通り、「第2期で監督やシリーズ構成が変わって面白くなくなった作品」(ついでに「シリーズ途中でOP・EDに効果音が追加される作品はたいてい面白くない」という例)が一つ追加されただけで終わってしまった感じである。 この終わり方だと第3期も考慮に入れているように思うが、もし第3期があったとしても、今期と同じスタッフだったらもう見なくてもいいかもしれない。
ぼくらの[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第11話まで放映。
 何故かサンテレビでは放映休止が2回ほどあった為、放映が最速の地方に比べると2週遅れぐらいになってしまった。 特別番組があった訳でもないのに何故放映休止があったのかは謎だ。 この作品も、先の展開のネタばれが怖いので、アニメの感想系のサイトを見るのに注意が必要になる。 困ったものである。
 物語は、ココペリに始まり、ワク、コダマ、カコ、チズ、ダイチ、ナカマ、モジと、戦いの度に命が失われていったところ。 チズのお腹の子も「契約」に勘定されていたらしい事が明らかになって、もしかしたら14人の内の誰かは契約されていないのではないかという疑惑が出てきたり、戦いの場所がどうやら他の星、あるいは異なる世界(所謂「平行世界」ってやつか?)にも広がっていったりして、謎は増えるばかりである。 敵のメカにも、ジアースと同様の「顔」があるところからして、やはり敵のメカもジアースと同様に「ゲーム」に参加した人間が動かしているのではないだろうか。 とすると、15体の敵と戦い、負けたらそこで全滅するというこの「ゲーム」は、多数の星(もしくは世界)が15回戦まであるトーナメント戦を勝ち上がっていく、というものなのだろうか。 15回戦という事は、参加している星(もしくは世界)の数は、2の15乗で32,768にものぼる。 シードがあったりすると少なくなるし、ましてや「カブトボーグ」に出てきたような「逆シード」になっていたりしたら参加数は16で済むが。 まあ、敵のメカの「光」も既に幾つか消えているように見えたので、敵も既に何回か戦いを経ているものと思われるからそれは無さそうなのだが。
 でも、誰か一人契約していない子がいる、というのはどうなんだろう。 ジアースのコクピットの椅子は、初めから14人分用意されていて、契約をしなかったカナの分はしっかり無かった訳だし。 「一人契約していないかも」というのは、子供達を疑心暗鬼に陥れる為のミスリードなんじゃないだろうか。
 なんにしても、コエムシが時々話をしている相手が誰なのかとか、そもそも誰が何の為にこんな「ゲーム」を仕組んだのかとか、まだまだ謎が多過ぎる。
 また、第1話を観た時に、ジアースと敵メカとが周りから見えていないように思えたのだが、後の話を観ると、どうもそうではなかったようだ。 それにしては、あのアベックやおばさん等の台詞や態度とかが不自然だったような気もするのだが…気のせいだろうか。
 あと、監督が、自身のブログで各話の割と詳細な解説(と言うか、どういう意図で作ったかとか)を書かれているのを読むのも面白い。 もちろん、放映されたものを観てからであるが。 コメントが大量に付いている記事も多く(ただしコメントの内容がまともかどうかは読んでいないので判らないのだが)、関心の高さが窺える。 原作から結構変えている所があるようなので(チズの話などは、原作ではもっと酷い話だったようだ)、アニメが終了したら原作も読んでみたい。
 (2007/07/16追記) 第13話からEDが変わった。 もしかして、EDのキャラが戦闘の順番に並んでいるのかと思ったが、前のED同様に違うようだ。
 今回の話で、この「ゲーム」がやはり平行世界間での生き残り戦争だったという事が判ったり、パイロットの子供達を拉致しようとする謎の男達が現れたりで、折返点を過ぎたせいか大きく話が動きそうである。 でも、ジアースと比べると、他の世界のメカはイマイチ戦闘力が低いような。 チェーンソーだったりドラム缶だったりタケコプターだったりと、二脚二腕でレーザーとかも装備していて汎用性があり、装甲も結構丈夫そうなジアースに比べて攻撃方法の幅も狭そうなものが多いような気がする。 まず「近い」世界同士が戦う、という割にはメカのデザインが大きく異なっているのには何か意味があるのだろうか。 また、今回戦った相手の「光」の数が、こちら側の残りの人数と異なっていたのも気になる。 トーナメントだとすれば数は同じ筈なのだが…やはり、シードされている世界とかもあったりするのだろうか。 あるいは、こちら側でのカコやチズの時のように、一度の戦闘で複数の命が失われて、そのまま新しく「契約」がされていないのか…謎だ。

月曜日

結界師[読売テレビ] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第27話まで放映。
 放映開始から9ヶ月、通常ならとっくに3クール・39話ぐらいは放映が済んでいる筈なのだが、ようやく3クール目に突入とは。 放映期間の3分の2しか放映されていない、というのは何故なんだろう。 そのせいで、ただでさえ進行が遅い話が、余計に話が進んでいないように感じられるのは困ったものである。
 それはともかく、「監視者」のバックにいる「黒芒楼」という組織とその幹部連中、「裏会」の幹部会という組織とそのメンバー達、そして良守達のサポートとして裏会から派遣された志々尾限と、ここに来て一気にキャラクターが増えてきた。 こうなると、少年マンガでありがちな「集団バトル展開」になってしまいそうで何か不安なのだが、果たして。
 それにしても、放映のペースがこの調子だと、4クール終わるのに今年度いっぱい掛かってしまう計算になるが、その辺までで物語が決着がつくか、少なくとも大きく動いていないようなら見切り時かもしれない。
 (2007/08/06追記) 第31話からEDが変わった。 って、第24話で変わったばかりだったのだが…。 前のもたった8話で変わったものだったが、今度は7話で変更という事で、更に間隔が短くなった。 しかも、これもまたあまり作品に合っているとは思えないような曲になってるし。何だかなあ。
 (2007/09/12追記) 番組表に最終回マークが付いていたので、2007/09/10放映終了…なのかと思っていたら、放映時間が変わるらしい。 公式サイトによると、読売テレビは10月15日から月曜日深夜1:59(何という中途半端な時刻…)から、という事は、おそらく「MONDAY PARK」枠に入るのだろう。 ゴールデンタイムを外れて深夜帯に入る、というのは、視聴率が悪かったからなのか、あるいは話がゴールデンタイムに相応しくないようなハードなものにこの先なるからなのか、どういう理由によるのだろうか。 個人的には前者だと思っているのだが(<マテ)、打ち切りではないので、後者の可能性も捨てきれない。 志々雄限のまさかの死も、それを予感させる。 とりあえずは、深夜帯に移ってどうなるのか注目したい。
鉄子の旅[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 2007/06/25ファミリー劇場にて放映開始。原作は、菊池直恵氏が「月刊IKKI」に連載中のコミック。 と言っても、公式サイトによると、現在は不定期掲載となっているらしい。 本放送は前日の日曜にあるのだが、「ハヤテのごとく!」と被っているので、月曜のリピート放送で視聴する事にする。 CATVの放映は、こういう融通が利くので助かる。
 「鉄道に興味の無い女性漫画家が、究極の鉄道好き(テツ)に日本全国連れ回される、ひたすらに鉄道に乗りまくる実録鉄道珍道中」という事で、作中の登場人物は、どうやら実在の人物のようだ。 第1話からして、千葉のローカル線で全駅下車するだけ、という話で、よくこんなターゲットの狭そうな作品が月刊誌に連載され、アニメ化までされたものだという気がする。 そう言えば、時々テレビで、日本全国全ての駅に降り立った人、とかが出てくるのを見た事があるけど、短い停車時間でどうやって証拠の写真やらビデオやらを撮っているのか不思議だったのだが、この第1話を観て謎が解けた。 なるほど、片道だけで全駅下車しようとすると大変なのであって、上下を上手く使えば良いのか。 まあそれでも大変なのには違いないし、ダイヤグラムが無いと時刻表だけ見てスケジュールを立てるのはやはり大変そうだ。
 以前の職場にも、やはり「鉄」な人がいて、日本全国全ての路線を制覇してたり(全駅下車まではしていなかったと思うが…)、新しい路線が開通したり廃線になったりする時には必ずと言っていいほど休みを取ってたり、出張の日程を出来るだけ週末の休みの前後にして出張先の路線に乗りに行ったり、地方に出張に行く時にその人に聞くと「駅すぱあと」より的確に利用路線を教えてくれたりしたものであった。
 私自身は別に「鉄」な人ではないのだが、それでも、「青春18きっぷ」で飯田線に乗りに行ったり(もちろん、これは「究極超人あ〜る」のOVAに触発されたものである)、餘部鉄橋が掛け替えられるまでには一度は見に行ってみたいと思っていたり(一応特急等を使わなくても日帰りできるぐらいの範囲には住んでいる訳だし…)、NHKの「最長片道切符の旅」を観て「旅は良いなあ」とか思ったりする(でもその後の「JR全線乗りつくしの旅」は、何故かあまり面白くなかった。何故だろう?)ぐらいには鉄道の旅は好きである。
 なので、この作品もまあまあ面白く観れた訳なのだが、いかにも制作費が少なそうなのが少し心配である。 第1話からもう作画スタッフに海の向こうの人の名前ばかり並んでいるし。 そんなに作画レベルが問題になるような類の作品ではないとは思うが、あまりに安っぽくならないようには頑張ってほしいと思う。 ただし、オープニングアニメーションの絵コンテが杉井ギサブロー氏だったりするので油断は出来ない(かもしれない)。
陸上防衛隊まおちゃん[サンテレビ] A:4:3(サンテレビ・KBS京都) D:16:9横側黒枠(サンテレビ) D:4:3(キッズステーション)
 2007/07/02深夜(正確には2007/07/03未明)放映終了。後番組は「さよなら絶望先生」。
 何だかよく判らないうちに可愛いエイリアンの親玉(まさか子持ちだったとは思わなかった)と和解して、今まで戦った可愛いエイリアン達と遊んだりするようになったのかと思ったら、やっぱりまだ防衛は続いているようだ。 結局、可愛いエイリアンの目的は、本当に日本の名所や名物を集めるだけだったようなので、集める物が無くならない限りは防衛しなければならないようである。 いーのかそれで。
 それはともかく、キャッチフレーズになっている「今日もゆるゆる防衛です」という言葉に相応しく、ゆるゆる〜っとした雰囲気が楽しい作品であった。 「東大に合格する温泉」みたいな、原作者繋がりのネタも面白かったし(その辺は、以前の放映時に観ていなかった)。 これを観た後に、「THE 地球防衛軍」で全然可愛くないエイリアンから地球を防衛するのもまた楽しいものである(<おい)。
 初見の時に疑問だった、ピアノソロのみのBGMというのも、この「ゆるゆる〜」っとした雰囲気を作るのに一役買っていると思うのたが、これは要するに「お遊戯」っぽさを出すためにこういうBGMにしたのかもしれない。 サポートメカが1/1プラモデル(にしては高度なAIを搭載していたが。何せ、新入りのサポートメカばかりちやほやされるのにいじけて家出してしまうぐらい高度だ)で攻撃力が無いのも、危ないからというだけではなく、要するに「お遊戯の大道具」だからなのかも。 でも、モーターと電池で動かせる戦車や潜水艇はともかく、ハリアーはどうやって動いていたんだろう。 さすがにアレは1/1プラモデルでは済まないような気がする。謎だ。
 あと、いつの間にか地デジのEPGのジャンル設定が、ちゃんと「国内アニメ」になっていた。一応、チェックはしているようだ。
さよなら絶望先生[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/07/09深夜(正確には2007/07/10未明)サンテレビにて放映開始。原作は、久米田康治氏が「週刊少年マガジン」に連載中のコミック。
 久米田氏のコミックといえば、「勝手に改蔵」等の以前の作品でも、時事ネタを大量に仕込んでいたりしたものだが、噂では、この原作もやはりそういう感じの作品らしい。 そういうのを、どうしても時事ネタから遅れてしまうアニメにして大丈夫なのかと思っていたが、第1話を観る限りでは大丈夫のようだ。 「ぱにぽにだっしゅ!」や「ネギま!?」で時事ネタを突っ込みまくった新房監督ならではというか、久米田氏の作品に特有の変な女の子も実に良い感じになっている。 例の黒板等の「落書き」も健在で、今度もまたコマ送り必須な作品になりそう。 ただ、以前の「ネギま!?」等に比べて、本作品は格段に文字のサイズが小さくなっていて、アナログの4:3レターボックスや地デジの超額縁の映像では、読み取るのがかなりしんどい。 というか読み取れない。 これって、実はハイビジョン制作だったりしないんだろうか。 それとも、これももしかして「地デジの超額縁なんかでは読み取れないだろう」という事を皮肉ってネタにしているんだろうか。 この原作者とこの監督ならそれもあり得そうで怖い。
 (2007/07/12追記) サンテレビから2日遅れの2007/07/11深夜(正確には2007/07/12未明)からKBS京都でも放映が開始された。 サンテレビで観る事ができなかった場合の保険としてちょうどいいが、通常は、サンテレビの方は他の作品と重複する事が無いので、KBS京都で観る事はまず無いだろう。
 それに、両者の映像を見比べていて気付いたのだが、KBS京都の方がチェックが厳しいようで、Bパート初めで可符香が服を脱ぐカットなどでは、下着がはっきり見えるサンテレビに対して、KBS京都では首から下がハレーションで白くトバされてしまっている。 さすがサンテレビ、「らいむいろ」を放映局中唯一午後6時台に放映したのは伊達じゃない(違)。
 しかしサンテレビの場合は、アナログで録画してテレビのズームで拡大するのと、地デジで録画してレコーダーのズームで拡大するのとでは、どちらの方が文字が読み易いだろうか、などというどーでもいいよーな良くないよーな悩みが生じてしまうのが困りものである。本当に困ったものだ。
 (2007/07/26追記) サンテレビから16日遅れの2007/07/25深夜(正確には2007/07/26未明)からキッズステーションでも放映が開始された。 CATVでの見え具合はどんなものかと思っていたが、地上波と同じぐらい文字は読みにくかった。 だからといって、キッズステーションに絶望したりはしなかったが、少し残念。 これこそハイビジョンで放映すべき作品なのではないのだろうか。色々な意味で。
 (2007/09/12追記) 第10話からOPが変わった。 もっとも、この監督の最近の作品では、OPやEDが変わるのはしょっちゅうなので、次回からまた元に戻っているかもしれないが。 新しい方は、エロスが少なくなってしまったようで少し残念である。
sola[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/07/02深夜(正確には2007/07/03未明)放映終了。後番組は「もえたん」。
 茉莉は自らの命で蒼乃を人に戻した為に、蒼乃に作られた存在だった依人(本作品が始まった時に「依人と蒼乃は血が繋がっていないに違いない」と書いたが、まさかこんな形で予想が当たるとは思わなかった)は蒼乃が夜禍の力を失った為に、共に消えていった。 残された蒼乃は、もう一度「人」として、かつての友人達と新しく友情を紡ぎ始めた。 そして、繭子と剛史は、おそらく「死が二人を別つまで」共に生きていくのだろう。
 某所で「これは久弥版の『AIR』なのかもしれない」という意見を見たが、確かにその通りかもしれない。 空に焦がれる少女(しかも変な飲み物を好む)。 「翼人」と「夜禍」。 千年に渡る呪いと数百年もの間夜に生きる事を強いられる人生。 人形使いの青年と自らが人形だった少年、あるいは人形を作る事が出来る力を持つ少女。 観鈴に対する茉莉。往人に対する依人、あるいは蒼乃。 ラストのトマトしるこ2缶も、もしかしたら茉莉と依人の魂が転生して別の人間として生きてるのかも、とか視聴者に思わせたかったのかもしれない。 ちょうど、「AIR」のあの浜辺で遊んでいた2人の子供が、観鈴と往人が転生した姿である事を匂わせていたように。 様々な点で、「AIR」と本作品とには基本的な部分で共通点が多い。 同じコンセプトから生み出された作品が、2人の作り手によって、一つは「AIR」となり、もう一つは「sola」となったと考えるとしっくりくる。
 初めは典型的なギャルゲー的作品と思っていたが、第2話(だったかな)で、茉莉が依人の部屋の天井に貼られた空の写真を見上げて「ずるいよ」と呟く、あのシーンを転機にして作品に引き込まれていったように思う。 本当に、良い意味で予想を裏切られた作品だった。
 ただそれだけに、どうしても気になる点も幾つか残る。
 例えば、蒼乃は依人と二人で静かに暮らしたかっただけなのに、どうして依人を学校に通わせたり空の写真を撮るのが趣味になるようにしてしまったんだろう。 依人の記憶は、蒼乃が植え付けたものなのだから、二人で暮らすだけならそういうものは余計なものなのに(依人が使っていたカメラも蒼乃が作った物だろうから、写真の趣味も蒼乃がわざわざ与えた物な訳で。空が好きなのは元々の依人が持っていた属性だからいいとしても、写真を撮るのまでは要らない筈だと思うのだが…)。 写真の趣味が無ければ、依人が茉莉と出逢う事も無かったかもしれず、二人で暮らすという蒼乃の希望は叶っていたかもしれない。
 また、こよりが真名を名前で呼んだり、歳に相応しくない言葉遣いをしていたりするのも、あれだけ作中で何か深い理由がありそうな感じでしつこく描かれていながらも理由の説明が無かった、というのもある。 まさか、あの毎回本編の空気を読んでいない次回予告で語られていたような理由(真名が屈強な男子を、という)ではないと思うのだが。 おそらく、本筋に関係ない為に描かれなかったのだろうし、何となく想像はつく(こよりは実は養女で、しかも実の親から虐待を受けていたとかで人に対する事に臆病になっている為、とか。ベタだけど)ので、説明が無くてもいいといえばいいのだが、あれだけしつこくやられるとどうしても気になってしまう。
 更に、茉莉が蒼乃を夜禍にしたのは孤独な生に耐えられなくなってしまったから、という事のようだったが、それなら何故茉莉と蒼乃は、今まで何百年も別々に生きてきたのかも謎である(考えてみれば、孤独が嫌だからといって依人の後を追った蒼乃を夜禍にし、今度は一緒に死んでくれる好きな男が出来たからといって友人達の記憶を消し、蒼乃だけを人に戻して置き去りにする、というのは随分身勝手な話である。結果オーライだったから良かったようなものの、人に戻された蒼乃がまた後追い自殺をする可能性だってあった訳だし。と言うか、記憶を操ったり紙で一戸建ての家(しかも家具付き)までも作ったりする力を失ってただの人になってしまった蒼乃が、これからどうやって生きていくのかが最大の謎だと思う。当然、戸籍も学歴も何も無いだろうに、最後に真名の高校に転校してきてたけど、どうやって手続きをクリアしたんだろう…? 繭子達のように放浪生活をするならともかく、学校に通うなら定住しなければならないだろうし。住み込みのバイトでも見つけたのだろうか)。 繭子を夜禍にした、茉莉とは別の夜禍も居る筈なのだが、それも描かれないので謎のままだったし。
 あと、夜禍である茉莉に、蒼乃が人としての「心」を与えた、という辺りは「お、ちゃんと考えてたのか」と少し見直したのだが(基本的に、人でないモノが理由も無く人と同じ感情や価値観を持ってたりする事に違和感を感じてしまうほうなので。ましてや、人の負の感情から生まれたという夜禍である茉莉が、まるっきり「普通の女の子」していることに理由が無かったら、それこそただのギャルゲー的無理矢理設定になってしまう。文字通り、もっと禍々しいモノであった方がまだ納得しやすい)、茉莉が「心があっても辛いだけだとしても、知らないよりはずっと良い」と言うのは、何というか、「お前がゆーな」という気がする。 真名やこより達から依人や蒼乃の記憶を消した張本人がそれを言うか、と。 それとも、真名達から記憶が消えたのは、茉莉が消したからではなかったのだろうか?
 多分、これらの疑問には全て理由や設定があるのだとは思うのだが、尺が足りなかったのか出し惜しみしているのか、理由は判らないが何故か作中でそれが描かれていない為、今一つ登場人物の言動に腑に落ちない点が残ってしまい、ギャルゲー的設定にする為だけにこういう形にしたんじゃないか、とさえ思ってしまう。 一言で言えば、描写不足だと思う。 そう言えば、昔の依人が、茉莉を人間に戻す方法が判った、とか言ってたような気もするが、それも何なのか描かれず終いだった。それとも、茉莉に空を見せる方法が判った、だったかな? だったら、あの洞窟の天井に青空の絵を描いた事でオッケーなのだが。 それにしては、あの時の依人はなんか見た目がボロボロで、茉莉を人にする方法を探しに遠くへ旅に出かけていたような風情だったのだが…。 あの姿と、天井に絵を描くという方法とには、どうもギャップがあり過ぎる気がする。
 他にも、茉莉と蒼乃が路面電車の車庫で派手に戦った時も、警察どころか警備員の一人も来ないという不自然な所もあったり(離れた所に居た依人と真名にも普通に聞こえていたぐらいなのだから、近所の人が通報していたりすると思うのだが。久弥氏の「Kanon」で、舞が夜中の学校で暴れていても警備員の一人も来なかった所に通じるような気がする。そう言えば、あの時依人がわざわざ自転車を置いて走っていったのも不自然だった)と、話に隙があるというか、ディテールに甘さが目立つ。 日常をベースにした作品なのだから、そういう日常のディテールも大切にしてほしいものなのだが、今一つなおざりにされている感じがする。 そういう所が無ければ、もっと楽しめたかもしれないと思うと、やや残念ではある。
もえたん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/07/09深夜(正確には2007/07/10未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、言わずと知れた「萌える英単語 もえたん」。一冊目だけ買ったけど、その後も何冊もシリーズが続いている(続いていた?)ようだ。
 「もえたん」は、基本的にはアニメやコミックを題材にした英語の例文集みたいなものだが、一応、いんくという女の子が魔法で変身して好きな男の子の英語の勉強を手伝うというストーリーが付いていて、今回はそのストーリー部分を基にしたアニメ化、という事でいいのかな…かな…?(<やめなさい)
 何というか、見た目が小学生みたいな高校三年生の女の子、というと殆ど18禁ゲームでありがちな設定のような気もするが、実際かなりヤバいんじゃなかろうか。時節柄。 パステルインクのあのコスチュームも、改めてTVアニメとして見るとかなりヤバい感じだし。放送中止にならなければいいが。
 一応、原作のような英語の例文もきちんとフォローされるようなので、その点は一安心。 というか、それが無かったらそもそも「もえたん」にならないし。 DVDのCMにもちゃんと例文を使ってるのには感心するが、今後も本編に無理なく例文を使っていけるのかは少し心配。
 それにしても、田村ゆかりさんに「魔法少女やります」とか言われたり、魔法の杖が喋ったりすると、どうしても「リリカルなのは」になってしまう。 狙ってるんだろうか。 監督が、「ハヤテのごとく!」の川口敬一郎氏なので、狙っていないとは言い切れないところが怖い(そう言えば、ハヤテが編入試験の試験勉強で「もえたん」を見ていた事があったが、あれは単なるオタクネタというだけでなく、監督繋がりのネタだったのか)。 とりあえず、この監督に期待して様子見か。
桃華月憚[BS朝日] D:16:9スクイーズ(BS朝日) A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 第14話まで放映。
 回を追うにつれて作中の時間が遡っていくという「逆回し」の構成を取っている為、登場人物の初登場の時が物語の中では退場する時だったり、いきなり訳の判らない状況(桃花が服ビリビリの状態で捕まってたり、由美子が桃花の首を絞めてたり)から話が始まったりと、実に油断の出来ない作品になっている。 例によって西田亜沙子さんのブログを読んでいると、最後に唸るような仕掛けがあるらしい事が書かれていたりしたのだが、果たしてどうなるのだろうか。
 他にも、山本麻里安さん等、登場する声優さんが脚本を書いたりしている事とか、何かと実験的な事をやる作品である。 もっとも、声優さんが脚本を書く、というの自体は、「アイドル天使ようこそようこ」で小山茉美さんがやったので前例はあるのだが、その作品にレギュラーで出演している声優さんが書くのは初めてかもしれない。
 更に、この第14話では、「ヤミと帽子と本の旅人」の葉月やリリス、ケンちゃん達まで登場してきて、2つの作品世界が交錯するという事までやってしまった。 原作ゲームのメーカーが同じ、アニメ版のメインスタッフや制作会社も同じというこれらの作品ならではの技だが、それにしても、互いの世界を全く損ねていないというのは流石である。 BGMまで「ヤミと帽子と本の旅人」のものを使用するという念の入れようだったが、あちらを観ていない人には何だか訳の判らない話だったろうなあ。
 それにしても、いくらキャラデザイン・総作画監督自らが「濃ゆいスキンシップを描きたい」等と公言していたにしても、近親相姦やら3Pやら(見た目は)幼女の全裸監禁(局部にボカシが入っていたのがまた余計にアブない)やらと、ここまで好き勝手にして大丈夫なんだろうかと心配になってくる。 最後までちゃんと放映できるだろうか。
DEATH NOTE[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第35話まで放映。
 Lを殺し、「よつばキラ」を殺し、父親も犠牲にし、メロを葬り、そしてついには自らの信奉者であった高田まで殺したキラこと夜神月。 全39話という事らしいのであと4話だが、果たしてどのような結末を迎えるのか。 以前リュークが言っていたように、これだけやった月がまともな死に方を出来るとは思えないが、果たして。
 Lが退場してNことニアにバトンタッチしてから、心理的な駆け引きという面ではやや見劣りするような気もするが、相変わらずのオーバーアクション(魅上がノートに名前を書くシーンなどは、もう何が何だか)が冴え渡り、息詰まるような迫力のある演出は健在である。 ただ、どうやらアニメでは省略されている部分が幾らかあるようで、そのせいか少し判りにくくなっている所がある。 例えば、この第35話で、高田の護衛をしていたリドナーが、相手がメロだと知りながら高田をメロに渡したのが何故なのかよく判らなかったのだが、原作では、どうやらリドナーとメロは繋がっていたらしい。 もしかしたら、アニメでもそれを匂わせるシーンとかカットとか台詞とかがあったのかもしれないが、少なくともハッキリと描かれてはいなかった筈。 そういう所があるのは、少し残念である。
 こちらは放映が遅れているので、既に最終回が放映された所もあるようなのだが、その為にアニメの感想系のサイトを見るのに注意が必要で困る。 うっかり最終回のネタばれを見ないように気を付けなければ。
 2007/07/23深夜(正確には2007/07/24未明)放映終了。
 全39話かと思っていたら全37話だった。 何故39話と思っていたのかは謎なのだが(トシだからなのかもしれない)。 それにしても、放映時間を不規則に弄り回した挙げ句に、最終回を残すだけとなった時に1週放映休止にするとは、読売テレビも実に嫌がらせが好きである。 最後に余韻をぶち壊してくれた「DEATH NOTE情報」のコーナーで、夏に新作カットも入った特別番組か何かが放映されるような事を言っていたが、読売テレビでちゃんと放映されるのだろうか。不安だ。
 それはともかく、最後はニアとメロに破れた形となったキラこと月は、リュークの手によって哀れな最期を遂げた。 「天国にも地獄にも行けない」と言われていた彼の魂は、どうなってしまったのだろうか。 それは、死後の世界を誰も知る事ができないように、永遠の謎である。
 とにかく、3クールに渡って、キラとLとの息詰まるような心理戦や駆け引き、何でもない動作をやたら格好良く描くオーバーアクションの冴え等々、見所の多い作品であった。出来れば、キラがいなくなった後の世界を少し見たかったようにも思うが、まあキラ以前の状態に戻るだけだろうから野暮というものか(でもせめて、キラに関わったニアや松田達のその後ぐらいは見たかったかも。海砂はあの感じだと自殺したっぽいが。月に関わった女性はロクな最期を迎えないな)。 案外、またデスノートを拾った人間が同じような事を始めてたりして(<救いが無い…)。
 ただ、「最終決戦」はちょっとキラの詰めの甘さが目立ち過ぎたように思える。 さすがに、ジェバンニが一晩でデスノートの完璧な偽物を作るとまでは予測できないかもしれないが、ニアが用意した「舞台」にのこのこ出掛けていく、というのは不用心過ぎないだろうか。 仮に魅上が本物のノートを持ってきてあの場にいた全員を殺せたとしても、もしニアが倉庫に隠しカメラでも仕掛けていたら、月がキラである事が他者に知られてしまう事になったかもしれないだろうに。 そして、それが日本の警察やCIA等に知られてしまったら、さすがの月でもどうしようもなくなったかもしれない。 世界がキラに服従していたのも、ひとえにキラが誰なのかもどうやって殺しを行なっているのかも判らなかった為なのだから。
 この辺、最後の最後で少し納得がいかない所があるが、まあ、それだけ月が慢心していたというか、ニアを見下していたという事なのかもしれない。 とりあえず、夏の特番を楽しみに待つとしよう。
 (2007/09/01追記) という訳で、2007/08/31に「DEATH NOTE ディレクターズカット完全決着版・リライト 幻視する神」(長いな…)が放映された。 基本的に、本編の始めからLが殺された直後までの総集編である。 放映時間は3時間近いが、正味は2時間10分弱といった所で、まあ劇場映画1本分ぐらいか。 始めの番組紹介で、「リュークの視点で描く」と言っていたが、リュークが月の話を他の死神にする場面が挿入されていたぐらいで、またリュークが見ていない筈の場面も多々あったし、特にリュークの視点には見えなかった。
 新作場面は、冒頭と最後に挿入された、そのリュークが人間界での話を他の死神にするという部分以外は、Lが初めて月に顔を合わせる場面と、Lの死後の場面(新しいLを立てて捜査を続けるとか、「よつばキラ」達が殺される所とか、月がリュークに「新しい世界を見せてやる」みたいな事を話す所とか)とが新しいシチュエーションに差し替えられていたぐらいで、期待していた「キラ亡き後の世界」は描かれないままだった。 リュークに話を聞いた死神がまた人間界に行ったっぽいので、やはりまた新しい「キラ」が同じような事をしているのかもしれないが。
 また、その始めの番組紹介で、「死神視点の新解釈」とか「衝撃のラスト」とか「これまで誰も知らなかった月とLを描く」とか言ってたが、正直そうは見えなかった。 「新解釈」と呼べそうな場面は特に無かったように思うし、それに「衝撃のラスト」と言うから、もしかして、あのリュークに話を聞きに来た死神が、実は死んだ月が死神として生まれ変わった姿だとかいうのかも、等と思って観ていたのだが、別にそういう訳でもなかったみたいだし(本編のアイキャッチにあったように、月の魂は、本当に「無」に返ってしまったのかもしれない)。
 だいたい、「月とLの感情にスポットを当てる」とか言いながら、Lが死ぬ直前に見た月の悪魔のような笑みをカットしていたのが納得できない。 Lは、月のあの笑みを見て、最期に自分の推理が間違っていなかった事を確信して逝ったに違いないのに。 あの月の笑みがあるか無いかで、死に際してのLの感情が大きく違ってくると思うのだが…もしかして、新作カットである、最後のガラスに映った月の笑みと被るからカットしたのだろうか。
 …まあいいか。本編はまだHDDレコーダーに全話残してあるので、これからじっくり観直す事にしよう。
英國戀物語エマ 第二幕[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/07/02深夜(正確には2007/07/03未明)放映終了。後番組は「ひぐらしのなく頃に解」。
 監督がインタビューで話していた通り、かなりオリジナルの展開で完結した。 オリジナルの展開と言っても、結末自体は原作と同じくエマとウィリアムとが結ばれるというものだったが、印象はかなり異なる。 原作では、エマとウィリアムとが共に歩きだす所で終わったので、二人がこれから社交界の中でどんな人生を送っていくのかは読者の想像に任されている。 一方アニメでは、二人が結ばれた時から既に十数年が経過して、子供にも恵まれ、エマが幸せで充実した生活を送っている事がはっきりと描かれて終わる。 ある意味、「シンデレラは王子さまと結婚して、末永く幸せに暮らしました。おしまい」みたいな感じで、アニメはおとぎ話的な感じがする。 これはこれで悪くはないのだが、個人的には、原作の終わり方の方が好みかも。
 また、放映が始まる前は、エマに襲いかかるんじゃないかと心配だったハンスだが、結局こちらも原作同様に振られて終わった。 ただ、原作では完全にエマの眼中になかったのが、アニメではエマに自分の気持ちを知ってもらっている。 どちらがより悲しいのかは微妙な所である。
 ハンスとは逆に、ドロテア奧様とヴィルヘルムのメルダース夫妻が、原作に比べると影が薄い感じがしたのは残念だった。 ウィリアムとヴィルヘルムが面識を持つ事も無かったし、エマがドロテアに「レディ」としての範を求める事も無かった為なのだが、そもそも、今回のシリーズ自体がエマとウィリアムとの恋愛関係を描く事で精一杯で、エマのメイドとしての側面、特にドロテア奧様との関係が希薄になってしまった感がある。 1クールで完結させるという前提に立つと、こういう構成になるのもやむを得ないと思うが、原作の「メイドまんが」としての魅力がやや欠けていたように感じるのは残念であった。 ドロテア奧様の全裸を出したのは「流石だ」と思ったが(<そこかい)。

火曜日

らき☆すた[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 第13話まで放映。
 第5話から監督が交代したが(どうやらネタではなかったようだ)、内容にはあまり変わりが無いように思える。 相変わらず、他愛もない世間話(と言うにはかなりオタク向けに偏ってるかもしれない)が延々と繰り返される、ゆる〜い話が続いている。 ただ、アニメイトの「アニメ店長」やら、「コンプティーク」等の角川関係のものがそのまんま出てきたり、この第13話ではEDが実写になったりと、色々と「実験的」と言えるようなネタが多く、一種異様な雰囲気が漂う作品になっている。 その辺りが、某巨大掲示板では「カドカワのCMアニメ」などと揶揄される原因になっていると思うのだが…正直言って、他のネタもあまり面白くない(「自分にも思い当たる事があるなあ」というようなネタ(「あるあるネタ」というらしい)が多いので、思い当たらないと全然面白くなかったりする)ので、もう少し何とかならないかな、という気がする。 始めの「怪物くん」のパロディにしても、ああいうのは一発芸だから面白いのであって、毎回やるもんじゃないという気がするし。 切ってしまうほどつまらない、というレベルではないのだが、ネタの切り替えが、まるで4コマ漫画をそのまま絵コンテにしたように唐突だったりして、ネタ自体もそうだが、演出等もなんか引っ掛かる所が多い。 やはり、京アニ作品とはどこか相性が悪いのかもしれない。
 2007/09/18深夜(正確には2007/09/19未明)放映終了。
 卒業までやるのかと思っていたら、結局こなた達が3年生時の文化祭までで終わった。 やはり、個々のネタにはまあ面白いのもあったが、全体として見ると、前後の脈絡を無視した構成とか、パロディと言うよりはそのまんまで自社作品の宣伝にも見えてしまう「ハルヒ」ネタとか、だんだん「痛く」見えてきた「らっきーちゃんねる」や実写EDとか、どうにも「相性が悪い」所ばかりが気になってあまり楽しめなかった作品だった。
 ところで、「ハルヒ」の時にも気になっていたのだが、最終回が文化祭の準備ネタでEDが「愛はブーメラン」というのは、やはり京アニのスタッフには熱烈な押井守ファンがいるとしか思えない(<そうか?)。
ロミオ × ジュリエット[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 第12話まで放映。
 ジュリエットがキャピュレットの当主としてモンタギューを討つと決意した途端に隠れ家が強襲され、逃げ延びたジュリエットはロミオの母親の手助けでロミオと再会、あの有名なバルコニーのシーンを経て全てを捨てて駆け落ちをし、二人だけの結婚式を挙げて密やかに暮らそうとし始めたら、すぐにロミオを探していたモンタギューの追手に捕まってしまったところ(<長いな)。
 まあロミオの生活力が全然無さそうな所を見ていると、仮に追手に見つからずに暮らしていけたとしても、遠からず生活が破綻しそうな気がする。 ジュリエットも家事があまり得意ではなさそうだし、所詮、平和で平凡な生活には縁が無い二人なのかもしれない。
 また、おとなしやかに見えたロミオの許嫁のハーマイオニが、ロミオに別の想い人がいる事を知ってなんか燃え上がってきたり、モンタギューに「庭師」と呼ばれる謎の少女が出てきたり、世界を支えているという謎の巨樹が出てきたり(二本あって、その内の一本が枯れているというのは、要するにキャピュレットとモンタギューの両家と何らかの関わりがあるという事か?)と、後半に向けて色々と動き出した。 ロミオのヘタレっぷりにイライラさせられる事も多いが、その分、ジュリエットやティボルト達が頑張っているので(<おい)、これからの展開も楽しみである。
 (2007/07/25追記) 第15話からEDが変わった。 前の「巌窟王」のEDを連想させるようなテンポの速い曲に変わり、新しいのは少ししっとりした感じの曲なので、なんか暗いラストになりそうな予感がする。 やはり、原作同様の悲劇で終わるのだろうか。 今回の話で、何となく、最後はネオ・ヴェローナが崩壊して皆は地上に新天地を求める、みたいなラストになるような気がしてきたが…ロミオとジュリエットは、生死不明のままとかで(<ありがち)。
鋼鉄三国志[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 世にいう「赤壁の戦い」が終わり、呉の周瑜に危険視された孔明が呉を脱出したところ。 呉の孫権等、初め女性キャラに見えたキャラもしっかり男性であるらしく、思っていたよりも真面目に「三国志」しているのが意外と言えば意外である。 台詞の端々に何かアヤシイ響きが混じっていたり、キャラが女性っぽい所があったり(特に劉備玄徳のアレは凄い。まさか天パとは。中国から苦情が来そうな気もするが大丈夫なんだろうか)と、色々と男色系の匂いはするものの、かなり抑え気味なのでそれほど気にはならない。 でもまさか、赤壁が「赤壁丸」という巨大戦艦(しかも波動砲付き)になってしまうとは、お釈迦様もビックリだろう。
ぽてまよ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/07/10深夜(正確には2007/07/11未明)KBS京都とサンテレビにて放映開始。 原作は、御形屋はるか氏が「コミックハイ!」に連載中のコミック。 火曜日の深夜は多数の番組が危ういバランスでひしめき合っているので、放映時刻がずれると観れたり観れなかったりする。 なので、KBS京都とサンテレビとの都合の良い方で観る事になると思うが(違う曜日にしてくれればいいのに…)、とりあえず、初回を観たKBS京都の方に入れておく事にする。
 何故か冷蔵庫から出てきた、1.5等身のネコミミ・アホ毛(デンパを受信してたからアンテナかもしれない)付きの謎の生物が活躍する癒し系アニメ…なんだろうか。 ナレーションが井上“永遠の17歳”喜久子おねえちゃんなのが、何となく「びんちょうタン」を連想させるものがある。 その割には、襲いかかったり、謎の怪光線で見境なく攻撃したりと、謎の生物達がミョーに凶暴だったりするが…。 何より、ショートヘアの眼鏡っ子なのに、素直が男の子だというのが納得いかない(<そこかい)。
 まあ、ぽてまよに襲いかかられてじたばたしているみかんと、彼女に冷静にパンを渡している素直が面白過ぎたので、とりあえず様子見か。
魔法少女リリカルなのはStrikerS[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:4:3レターボックス(ファミリー劇場)
 第14話まで放映。
 続発するリリックとガジェット絡みの事件の背後にいる連中が表に出てきたり、人造魔導士と思われる女の子を拾ったり(この辺はフェイトの出自とも関係してくるのかも)、管理局崩壊の予言とそれに備える為にという機動6課設立の本当の理由が明らかにされたりと、裏面の事情が明らかになりつつあるところ。
 今回は2クールあるという事で、前作・前々作と比べると、キャラクターや舞台背景の説明にかなりの尺を割いている。 登場人物がかなり多いのでそれでもまだ描ききれていない感じがするし(ここに来て、敵方の「ナンバーズ」という連中が一気に増えたし)、やたらと説明が多くて大変なのだが、これだけ下地作りを念入りにやってきたのだから、後半に入っての怒濤の展開がある事に期待したい。
 (2007/07/11追記) 第15話からEDが変わった。 前EDと同様、田村ゆかりさんによるシリアスな感じの曲だが、アニメーションで小さいなのはと大きいなのはが並んで登場するのが気にかかる。 こういう、過去を振り返るような映像はどうも不吉な感じがしてしまう。大丈夫なんだろうか。
 それにしても、もしかして、今期、ザフィーラは台詞無し…なの? サイトのキャラ紹介には、一応CVが載ってるけど、確か、今期はまだ一言も喋っていないような気が…。
 (2007/08/02追記) 第18話からOPが変わった。 キャラが大勢登場して大変な状態になっている本編ではあるが、新しいOPアニメーションを見る限りでは、やはりなのはとスバルとが話の軸になっていくように思える。 お互い、ヴィヴィオとギンガという大切な人間を奪われた立場だし。 ただそうなると、スバルとティアの関係とか、エリオとキャロの子供ペアとか、ルーテシア達の話とか、いっぱい出てきて未だに名前と顔が一致しない戦闘機人のオネーチャン達とか、本当に残りの話で描ききれるのか心配になってくる。 ズタボロにされた機動6課の逆襲のカタルシスも欲しい所だし、残りの話数でやってほしい話がいっぱい残ってるように思えるのだが、果たしてどうなる事やら。
のだめカンタービレ[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/07/03深夜(正確には2007/07/04未明)放映終了。後番組は「モノノ怪」。
 結局、真一とのだめがフランスに行く直前の所までで終了した。 最後は尺が足りなかったのか原作を意識しての事かは判らないが、真一の行き先がフランスになった理由とか、理事長の秘密ネタとかがコマ漫画のように流れていた。 この感じだと、おそらく海外編として第2期がありそうな感じがする。
 全体としては、原作のコミカルな雰囲気はよく出ていたものの、やはりオーケストラのシーンやコンクールのシーン等で、少し引いた絵になると途端に動きが無くなってしまう事が多かったのが残念だった。 手元がアップになるカットは、3DCGを使って動かしていた(というか、アレはもしかしてモーション・キャプチャーなのか?)ものの、かえって動きの少ない引きのカットとの違和感が目立ってしまったように思う。 問題が、予算にあるのか、スケジュールにあるのか、それともスタッフのやる気にあるのかは判らないが、もし第2期があるとしたら、もうちょっと何とか頑張ってほしい。
モノノ怪[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/07/17深夜(正確には2007/07/18未明)関西テレビにて放映開始。
 「ノイタミナ」枠の第8弾作品。 2006年1月期に放映されていた「ノイタミナ」枠第3弾作品「怪〜ayakashi〜」の3つのエピソードの内の1つ「化猫」は、3DCGを効果的に使ったその独特な作画と芝居っ気たっぷりな演出でひときわ異彩を放っていたが、そのスタッフが、あの薬売りの男を主役に新しいシリーズとして始めたもの。 形・真・理を揃える事でその物の怪を切る事ができる退魔の剣を武器とする薬売りが、妖怪退治をしてまわるオムニバス形式の作品、になるのかな…かな?(<やめい)
 「化猫」で魅せた、独特な雰囲気の作画と、舞台の芝居を思わせるようなケレンみたっぷりの演出は健在で、この映像だけでも楽しめるのに、更に話の方も面白いとくるともう堪らない。 今回は、いきなり見た目が黒人や白人みたいなキャラも出てきて、茶目っ気もかなりあるようだ。 今期の新番組で、一番期待値が高い作品かもしれない。
 そう言えば、現在アニマックスで「怪」を放映しているのだが、各エピソードの放映順が地上波放映時と異なり、「化猫」が2番目になっていた。 そのおかげで、本作品が始まる前にもう一度「化猫」のエピソードを一通り観直す事ができたのだが、要するに、本作品の放映に合わせて順番を入れ替えたという事なのか。 奥が深い(<深いものか)。
アイドルマスター XENOGLOSSIA[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第14話まで放映。
 5番目のアイドルのコア・ヒエムスをトゥリアビータに奪われ、真がモンデンキント・ジャパンを抜けてトゥリアビータに行ってしまい(しかしどうやって接触したのかが謎だ。雪歩がどうやらトゥリアビータの(というか千早の)スパイっぽいので、その辺りから手を回したのだろうか)、マスター・ユニゾンという、まるで「エヴァンゲリオン」のダミープラグみたいなアイドルの無人化システムが登場してきたところ。 どうやらトゥリアビータはモンデンキントに総攻撃をかけようとしているようで、隕石の墜落を放っといてそんな争いをしてる暇があるのかよお前ら、みたいな感じになってきた。
 どうも今一つ楽しめないのは、この世界でアイドルの置かれている立場が不自然過ぎるというか、イマイチ納得し難い所があるせいかもしれない。 月が壊れた時に現われた5つのシリコン生命体(だったかな? まるで「ARMS」のようだが)がアイドルのコアになっていて、モンデンキントと、そこから離脱したトゥリアビータという組織がコアの争奪戦をしていて、モンデンキントの主任のあずさとトゥリアビータのアイドルマスターの千早とは実は姉妹で、しかも二人の両親によってよりアイドルに近付けるように改造されていて、アイドルは何故か女の子にしか反応しないという女好き(しかもロリコンの気もありそう)で、その上好き嫌いが激しくて気に入らないと動かなくなったりして…と、何でそんな物を、失敗が許されない隕石破壊の業務なんかに使ってるんだろう、というのがどうにも気になってしょうがない。 日本は大量破壊兵器を持てないから、とはじめの頃に課長が(この課長も、いちいち驚いたり、重要な事を知らされていなかったりで、視聴者視点のキャラになってしまっているのがよく判らない)言っていたが、アイドルの不安定さや数の少なさと、失敗したら人類存亡の危機に陥るかもしれない隕石破壊の重要性を比べたら、あまりにも根拠としては弱過ぎる。 正直、隕石破壊という要素はこの作品に必要無いんじゃなかろうか、という気さえする。 詰め込んだ設定を、物語として上手く消化しきれていない、というか。 その辺、後半でうまく展開してくれるのだろうか。少し不安である。
 ちなみに、「モンデンキント」は、ドイツ語で「月」を意味する“Mond”と、「子供」を意味する「Kind」の複合語(ドイツ語では、二つの名詞をつなぎ合わせて一つの名詞にする事が多い)で、おそらく「月の子」もしくは複数形なので「月の子達」、つまりは月の壊れた残骸か、あるいはその跡に見つかったアイドルのコアの事を意味しているのではないかと思われる。 ただ、発音としては「モーンデンキント」の方が正しい気がする。何か気が抜けるような感じになるけど。
 あと、OPのテロップで、スタッフの名前等が一文字だけ赤い色になっているのだが、「DEATH NOTE」でも同様になっていたりするところを見ると、何か流行っているのだろうか。これも謎だ。
 (2007/07/18追記) 第16話からOPが変わった。「ヒエムス」がアイドルとして完成して、これから話がどんどんシリアスになっていく為なのか、曲も前のに比べて何となくシリアスっぽい感じに。でもあのOPアニメーション、思いっきり「雪歩がスパイです」と言ってるように見えて、もはや本編で隠している意味も無いような気もするのだが、これがミスリードだったりしたら面白い。
 それにしても、インベルはやっぱり「淫ベル」と書くのが正しいように思えてきた。
スカルマン[関西テレビ] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2007/07/03深夜(正確には2007/07/04未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、石ノ森章太郎氏が1970年に「週刊少年マガジン」に掲載した読み切り作品らしい。 他に、島本和彦氏との共著になっているコミックと、現在「マガジンZ」に連載中の、アニメ版の設定を踏襲したコミカライズ版があるようだ。 フジテレビ等では4月の終わり頃から既に放映が始まっていたようだが、ようやくこちらでも放映が開始された。 公式サイトによると、BSデジタルのBSフジでも5月の終わり頃から放映される予定だったのが、7月以降に延期になったらしい。
 原作は、かの「仮面ライダー」等の変身ヒーローの原型と言える作品のようで、「スカルマン」の名の通り、髑髏の仮面を被った怪人が活躍するダークヒーローものとのこと。 舞台が、身の回りの生活様式こそ少し昔(まだ携帯電話が普及していなくて、ポケベル(それも初期?)が使われている頃)の日本のようだが、横書きの文が右から左へ書かれていたり、自衛隊ではなく軍が存在していたりするところを見ると、大日本帝国がそのまま現代化した世界のようだ(「津軽海峡がきな臭い」とか「北海道を返せ」とかいう文言が出てくるので、もしかしたら広島・長崎に原爆が落とされず、北海道にソ連が侵攻した状態で、日本が無条件降伏ではない終戦を迎えた世界なのかもしれない)。 この世界観もさることながら、主人公がトップ屋(ってまだ死語になっていないのだろうか)、成り行きで行動を共にする女性カメラマン、一企業が支配する街に暗躍する髑髏の怪人、というキャラ配置もレトロな感じでいっぱいである。 何となくビミョーな出来だった「009-1」と似たようなコンセプトの作品に見えるが、果たして。 制作がボンズで、シリーズ構成・脚本に出淵裕氏とくると、やはりビミョーな感じだった「ラーゼフォン」なんかを連想してしまうのだが、これもビミョーな感じになるのだろうか。
 (2007/07/24追記) 関西テレビから20日遅れの2007/07/23深夜(正確には2007/07/24未明)からBSフジでも放映が開始された。 放映の開始が延期になっていたのだが、めでたく枠が確保できたようだ。 関西テレビの放映は混雑している火曜日深夜だし、ほぼ毎回「ヒロイック・エイジ」と被るので地デジのハイビジョンでは観る事ができないしで、こちらで観る方が良いかもしれない。 ただ、BSフジの映像は、「少女コゼット」等に比べると、ハイビジョンというには少し「甘い」感じに見える。 元々そういう絵作りなのか、それとも実はアップコンバートなのかは謎だが。 気のせいか、関西テレビの地デジの映像の方がシャープな感じがする。 地デジにはしっかり「ハイビジョン制作」というロゴが入るので、ソースはHD映像で作られていると思うのだが…やはり謎だ。 HDはHDでも、所謂「フルHD」じゃないとか、そういう事なんだろうか。 確か、地デジはBSデジタルに比べて少し解像度が低かった筈なので、その分地デジの方がアップコンバートによるボケが目立たない、とか…うーむ、奥が深い。
ヒロイック・エイジ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 アルゴノートがエイジを連れて人類の本隊に合流したのも束の間、本隊はエイジと共に地球奪回の戦いに赴き、木星を破壊し(さよならジュピター?)、次は火星に向けて進撃しようとしている。 一方で、エイジとベルクロス(この名前の元ネタはヘラクレスか。怪力だし)は、カルキノスとレクティの二人の英雄の種族を相手に戦い続け、更に、兄達の行なった木星破壊の事実を知ったディアネイラも、後方で艦隊を纏めて太陽系に向かおうかという所である。
 何といっても、スケールの巨大さと、それを表現する映像の美しさが、なかなかに素晴らしい。 アズアゾート艦隊の巨大な機動兵器、「蟻塚」と呼ばれている青銅の種族の船(と呼んでいいものかどうかは疑問だが)とそこからまさに雲霞の如くやってくる蟲型の異星人の群れ、宇宙空間に展開する銀の種族や人類の大艦隊が描き出す幾何学的な隊列の模様、崩壊する木星の衛星イオと、爆発して核が剥き出しになった木星の異様な姿等々、観ていて実に気持ちのいい映像が出てきて飽きない。
 ただ、本格SFというには、主だった異星人が全てヒューマノイドで、性別も人類同様に男性と女性の2つしか無い(ように見える)所などは設定の緩さが感じられる。 まあ、そんな事を言ったら「スター・トレック」も楽しめなくなってしまう(あちらには、異星人が揃ってヒューマノイドなのには一応設定がある筈だけど)ので、気にしない方がいいのかもしれない。 いずれにせよ、この先も楽しみな作品ではある。

水曜日

おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[アニマックス] D:4:3
 第27話まで放映。
 マイメロのタクトがパワーアップして、早口言葉に成功したらお助けキャラが2人出てくるようになり、ダーちゃんがバコから追い出されてしまった所。 やっぱり、このパワーアップは第1期の「も〜っと」に比べるとインパクトに欠ける。 面白いことは面白いんだけど。
ながされて藍蘭島[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 基本的には、行人と島の女の子達とがくんずほぐれつ…ではなくて、色々なイベントをこなしてまんべんなく好感度を上げつつ複数ヒロイン同時攻略しながらも本命はやっぱりすずですか?みたいな感じ(<どんな感じだ)。 しかし、ここに来て新しい漂着者(それもまた可愛い女の子+河童。もう何でもアリだな)が加わったので、2クール目に突入して新しい展開が始まるのかもしれない。
 コメディとしてのテンポも良いし、女の子達にもキャラ被りとかが無くて上手く描き分け出来ているしで、お気楽ラブコメとしてなかなか面白い。 でも、行人はいい加減女の子の裸に慣れたらどうなんだ、という気はするが。 あと、あやねは何かもう完全にいじられ役になってしまっていて、攻略対象(違)から外れているような。 すずが「嵐でいろんな物が飛ばされて大変だったんだよ。大屋根とか小屋根とかあやねとか!」とか言ってるのを、行人が完全にスルーしてたし。
 また、今回からEDが変わった。 曲が少ししっとりとした感じのものになった事に合わせたのか、前の、まるでギャルゲーの画面のようなアニメーションから、島の風景の点描のような、まあ割と普通のものに変わった。 これはこれで悪くないけど、ちょっと普通過ぎて残念かも。
機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 日本は、中央国に勝った後、ロシアと2度対戦するも引き分け。 ロシアとの休戦期間中に覗き見共鳴感応システムで他の国同士の対戦から情報を得たり、UNのうさん臭さがほの見えてきたり、EDに真名と一緒に出てくる少年(これは真名の昔のオトコ(違…わないか?)らしい)と少女(名前からして真名の姉妹か?)が少しだけ出てきたりしてきた所。
 何というか、他国同士の戦いとそのパイロット達の話をするのに、あの共鳴感応システムで覗き見するという形を取るのは何かイマイチ。 そこまでして、毎回日本側のキャラを登場させなくても話は作れそうな気がするし、リアルタイムの状況だけでなく、パイロット達の過去の記憶まで見れるというのは都合が良過ぎるような気もする。 と言うか、何で話に関係のある記憶ばかりが都合よく見れるんだ?というのがすごく疑問なんだが、ウッチーの超技術には不可能は無いのかもしれない。 まあそういう疑問は野暮なだけかもしれないとしても、こういう「覗き見」の形を取っていると、視点が狭く感じるというか、物語に拡がりが感じられない。 それに、戦う相手の事情なんか知ってしまうと、戦いにくくなるだけなんじゃなかろうか。 今のところは、覗き見た相手と直接対戦する話は無いが、今後そういう場面が出てくるのかもしれない。
 あと、対戦する時に戦闘機や戦車等の通常兵器を出すのは無駄だろうに、何故毎回出てくるんだろう。 いつも出てはやられているだけで、何の役にも立っていないように見えるんだが…謎だ。
ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/07/04深夜(正確には2007/07/05未明)放映終了。後番組は「CODE-E」。
 始まった時に「第三国(グリーダム)にたどり着いて終わり、という話ではなさそう」等と書いたが、まさかグリーダムにたどり着きもしないうちに実質的に話が終わってしまうとは、そしてこれが「第一部完」だとは、完全に予想の斜め上を行く結末であった。
 結局、二週間と少し(最終回のEDでどうやらグリーダムに到着したようなので、そこまで含めると三週間ぐらいか)の間の話を1クールかけてやった訳だが、何かこう、色々ともやもやとしたものが残る。 例えば、ティナは途中で銃で撃たれて結構な怪我を負っていた筈なんだが、何か数日も経たないうちに完治してしまっていたみたいだし、姫様に今一つ「何としても期限までにグリーダムへ行かなければ」という切迫したものが感じられなかったし(というか、人目を避けての旅の筈なのに、あんな喋る戦車や妖精みたいな目立つ連中を連れていてはダメだと思うのだが…)、リタに刺し殺されたと思っていたらどっこい生きてたゲルニア王子は、母親である王妃の不倫現場を目撃したのと、その母親が自殺したのとがトラウマになっていて、母親と同じ青い目の女性を目を潰して殺すという連続猟奇殺人犯に成り果てていたという、何か時期的にヤバそうなキャラだったりと、「それはちょっとどうよ?」と思わせられる所が多過ぎる。 ボル爺の「大砲一発撃ったら寝てしまう」という設定も、何か最終回Bパートで無かった事にされてたみたいだし(あれ、もしかしてボル爺が撃ったのって、最後に塔を倒した一発だけだったっけ…? まあいいや(<おい)。でも、そうすると他の砲撃は全部あの大砲によるものだという事になるが、そんなに弾があったのか)。 最終回も、あのEDのバックのシーンは、あんな台詞も何も無い形で片づけてしまって良かったのだろうか。 時間配分を間違えているような気がする。 リタとティナの旅もそうだが、作品自体も、何となく行き当たりばったりっぽい。 素材は良さ気だったのに、何故こうなってしまったのだろう。謎だ。
 で、すっかり忘れられていた、ティナの親の敵である死神蜂の男を探す、という話を第二部でやるのだろうか。すごい不安。 いやまあ、シェリーさえちゃんと活躍してくれれば観ますけどね(<マテ)。
CODE-E[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/07/11深夜(正確には2007/07/12未明)ABCテレビにて放映開始。 コミカライズ版の「CODE-EX」という作品が「月刊サンデーGX」に連載中らしい。
 前番組の「ウエルベールの物語」に続く、東京MXテレビとAvexが組んで製作する「アニフリ」枠の第2弾作品のようだ(ABCテレビでは、相変わらずそんな「枠」である事など全然判らないのだが)。 原案:榊一郎氏による「理科系純愛学園ラブコメディ」という事らしいのだが、要するに、電波体質(受信する方ではなく発信する方)の女の子と、科学オタク(にしては容姿が整い過ぎている気はするが、まあそこはラブコメらしいので百万歩譲って良しとしよう)の男の子とのガール・ミーツ・ボーイ物語、という事だろうか。 あの、思わせぶりなアバンタイトルは何なんだ、という辺りが謎だが。 また、原案とは別に、「原作:笹原楓」とOPにはクレジットされているのだが、これが何者なのかも謎。ググっても出てこないし。
 でも、舞台が現在から10年後の2017年という近未来(隕石が落ちてから20年後、という事になっているようだ)という事で、色々な所に色々な技術が導入されている描写(黒板が巨大なディスプレイになっている、というのは「学園戦記ムリョウ」とかでもお馴染みのものだったり)が色々と凝っていて面白いし、何より、主人公の女の子が眼鏡っ子なのが良い(<結局そこかい)。 「理科系」というのがどこまで徹底しているかは疑問だが、とりあえずは面白そうである。
 どーでもいいが、開くといきなり音が鳴りだす公式サイトは勘弁してほしい。 しかも、音を止めるボタンが、XGAの画面ではスクロールしなければ見えないような位置に配置してるし。 そういうのは、スクロールしなくてもすぐに押せる左上とかに配置するものだろうし、そもそも、トップページを開くといきなり音が鳴る、などという設計自体がどうかしている。 こういう、「お行儀の悪い」ページをデザインする奴は、いったい何を考えてるんだろうと思う。というか、何も考えてないのか。
 あと、Wikipediaの記述によると、「作品放送前に本作品のオープニングムービー(ノンテロップ)がネット上にアップロードされ」、「一部ではこれを、『関係者による情報流出と見せかけた露骨な宣伝』として非難する意見もある」とのこと。 確かに「CODE-E」でググると「Youtube」へのリンクが幾つか引っ掛かる。 まあ、この「疑惑」が事実かどうかは判らないが、あのAvexならやりかねない、という気はする。 というか、「Youtube」を使って宣伝したいのなら、堂々とすればいいのに、と思うのだが。 別に、著作権者自らが投稿するなら、投稿規約とかに違反する訳ではないだろうし(もしかして違反するのだろうか…?)。 逆に、本当に「情報流出」であるなら、即座に削除依頼を出せば済む話だろうし。ヘンなの。
 (2007/07/28追記) 某「MOON PHASE」で公式サイトがリニューアルされたというのを見たので開いてみたら、何か悪化してるし…orz
 トップページがFlash(?)ムービーに変わっていて、それはまあ軽いし音は付いてないし「SKIP」がちゃんと上の方に付いているしで良いんだけど、それをスキップしてみたら元のトップページそのまんまが出てくるのってどうよ?という気がする。 いきなり音楽が鳴り出すのも、それを止めるには(XGAの画面では)スクロールしなければならないのも変わりなし。 これでは、Flash(?)ムービーで1クッション置いてる意味が無い。 しかも、2回目以降はそのFlash(?)ムービーも出なくなるみたいなので前と変わりなし。 やっぱり、このページをデザインした奴は何も考えていないのではなかろうか。
 まあそれはそれとして、話そのものは割と面白い。 千波美は普段から過剰にビクビクしてるから余計にデンパが出てしまうんじゃなかろうかとか、光太郎は「科学は人を幸せに」云々と言いながらも千波美の気持ちを理解しようとせずに結局は自分の好奇心を満たそうとしているだけにしか見えないのがウザかったりとか、気になる点は色々あるが、そういう彼女達が成長していく姿を描くのであれば問題無いだろう。 もし最後までこのまんまだと、ちょっと困る気がするが。
 あと、千波美が派手にデンパを飛ばしているシーンで、キャラの動き等がスローモーションみたいに見える時があるが、あれは、画面の点滅が激しいのを緩和している、所謂「ポケモンチェック」なんだろうか。 意図的な演出というには少し見にくいし。 でも、「ポケモンショック」以前の作品の再放送等ではなく完全な新作なのだから、わざわざチェックに引っ掛かるようなシーンを作るというのも変な話だし、今一つ判断がつきかねる。謎だ。

木曜日

人造昆虫カブトボーグ VxV[BSジャパン] D:16:9横側黒枠(BSジャパン) D:4:3(アニマックス)
 第39話まで放映。
 卑劣な戦いを仕掛ける地下ボーグ組織「デスバレー」の本拠地を目指すリュウセイ達。 しかし、彼等の乗った飛行機には時限ボーグが仕掛けられており、エンジンやコンピュータを次々と破壊しようとしている。 このままでは墜落してしまうという危機に、リュウセイ達は乗り合わせていたビッグバンら歴戦のボーガー達と協力し、時限ボーグを倒し、飛行機を無事に着陸させる。 そして、遂に「デスバレー」の本拠地がある島を目の前にしたリュウセイ達。 いよいよ「デスバレー」との戦いが始まる……って、何時「デスバレー」なんて組織が出てきたんだよ! しかも次回予告では「デスバレー」の「デ」の字も出てこなくて、完全に別の話になってるし!!
 とまあこんな感じで、相変わらず「一話完結ってレベルじゃねーぞ」という話が目白押しである。 世界大会も、さんざんライバルになりそうなキャラを出しておきながら、それらのキャラと戦う前にいきなり出てきた奴に負けて終わるし。 全く先の読めない展開というより、先の事なんか何も考えていない展開で、それでも面白いのだから恐れ入る (そう言えば、この第39話で、誰が時限ボーグを倒しに行くかを決める為にバトルしているリュウセイ達を見て、「これがボーグバトラーってやつの性なんだから」と冷静にツッコミ入れていた客室乗務員の中の人が、やはりツッコミの厳しさでは定評があるマイメロママと同じ中川里江さんだというのも、もしかしてネタなんだろうか。奥が深い)。 予定ではあと1クールの筈だが、最後までこの調子で頑張ってほしい…等と考えていると、何事もなかったかのように2年目に突入するかもしれないけど。
 あと、IE以外のブラウザで見るとレイアウトが狂ってしまっていた公式サイトが、いつの間にかFirefoxで見てもまともに表示されるようになっていた。 よかった、よかった。
剣風伝奇ベルセルク[アニマックス] D:4:3
 第10話まで放映。
 ガッツが、グリフィスの暗殺を企んだ王弟を暗殺し、その現場を見た王弟の幼い息子までも手にかけてしまったところ。 ガッツがグリフィスの「友」についての考えを聞いてしまい、やがてグリフィスの下を去って、更には「触」へと繋がってしまう、その転機となった所である。 改めて観ると、たっぷりと間を取る、ややゆったりとした演出が目立つ。 当時はこんなに間を取っているとは思わなかったような気がするが、最近の作品にテンポの速いものが増えてそれに慣れてしまっただけなのか、単に記憶が間違っているだけなのかは謎。 この分だと、後半でも結構記憶と違う所があるかもしれない。 なんせ10年近く前に観た作品だしなあ…。 でも、平沢進氏の音楽は、記憶に違わず素晴らしい。
おおきく振りかぶって[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 第13話まで放映。
 夏の大会の県予選がいよいよ始まろうかという所。 正直、原作はこんなに面白い作品だったかなあと驚いてしまう。 とかく気合いと根性と体力勝負になりがちな野球もので、心理的な側面やバッターとの駆け引きを前面に出した作風は(その妥当性とかはともかくとして)非常に新鮮に見える。 いちいちビクビクしている三橋は見ているとイライラさせられるが、それはそれでコミカルさを出していたりして、面白く見れるように演出がされているのが上手い。 某所の噂によると原作は「腐女子御用達野球漫画」などと呼ばれているらしいが、確かにそれもむべなるかなと思わせるような台詞や場面が色々と出てくる。 まあ、やり過ぎと思える程ではないし、マネージャーの篠岡ちゃんは可愛いしで(<そこかい。でも、なんか髪が長くなってきたのは残念。初めの頃の短い方が良かったのに)さほど気にはならない。
 それに何より、スタッフに「アクション作画監督」というのを置いているだけあって、野球をやっている時のアクションはかなり良くできていると思う。 同じ野球ものの「メジャー」に比べてリアルっぽいというか。 アニメーション制作のA-1 Picturesは、会社のサイトによると2005年に設立されたばかりの若い会社のようだが、実力はなかなかあるのかもしれない。
 (2007/07/14追記) 第14話からOP・EDが変わった。 やはりTBS系の作品は、ほぼ例外なく、とにかく1クール毎に変えていくようだ。 個人的には、前の方が良かったような気もするのだが…。
 (2007/09/07追記) 毎日放送での放映が世界陸上の為に2週間抜けたせいで、第20話からBS-iの放映の方が2日先行する事になったので、BS-iを主に視聴する事とし、記述位置を変更した。 きちんと16:9で放映されているBS-iを先に観れるなら、4:3にトリミングされている地上波を観る理由も無いし。
怪物王女[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 第11話まで放映。
 人造人間に狼人間に吸血鬼と、一通り揃っていよいよ「怪物くん」に近付いてきたような。 更に、姫の妹のシャーウッド、フランドルの妹のフランシスカに、何故かパンダの三義兄弟(名前がリュウリュウ・カンカン・チョウチョウって、三国志かい)まで加わって、ある意味ヒロのハーレム状態になりつつある…かも。立場的にはヒロが一番下だが。 この第11話で猫娘が加わって、ヒロより立場が下のキャラがついに、とか思ったが、どうやらゲストで終わりそうだし (しかしこの猫娘、ネコミミ・ネコ尻尾・つるぺた・メイド服・妹と、どれだけ属性持ってるんだよ、みたいなキャラだった)。
 話としては、姫が兄達と王の座を争う壮絶な後継者争いの筈なのだが、どこかミョーに間抜けな雰囲気が漂っているのがどうもツボにハマる。 フランドルが、何時も半口開けて「ふがあ」とか言いつつ壁をぶち抜いたり大木を振り回したりする所なんかもそうだが、一見有能なメイド風の外見のフランシスカまでもが「ふが」としか言わないミスマッチ感とか、上記のパンダの三兄弟の名前が三国志だったりする事とか、半魚人とのトラブルの話で姫が「今回の事は水に流そう」と言うのに半魚人の長老が「魚だから?」と返すやり取りとか、随所に見られる間抜けな感じが、なんかもうツボでしょうがない。 ALI PROJECTのED「跪いて足をお嘗め」なんかも実に良い。
 で、そういう間抜けな雰囲気ばかりでもなく、半不死身になったヒロを解剖しようとするマッド・ドクターのイっちゃってる感じとか、また人間に寄生する怪物の話などでは、まるで「遊星からの物体X」に出てくるエイリアンのような不気味でグロテスクな怪物をしっかり描いてたり(でも最後はフランドルに踏み潰されるという間抜けさだったが)して、締めるべき所はきちんと締めているのも良い(この「物体X」の回は、「セイントオクトーバー」や「マイメロディ」で味のある脚本を書く江夏由結氏が脚本を担当してたりする)。 この間抜けさとシリアスさとのバランスが実に気持ちいいというか。
 あと気になるのは、姫が度々口にする「私は慈悲深いのだ」という台詞である。 何となく、自分自身に言い聞かせているような、自分が慈悲深いと思い込もうとしているような感じがする。 これが単に深読みしすぎなのか、それとも何か理由があることなのかも含めて今後も楽しみである。
コードギアス 反逆のルルーシュ[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 とりあえず、残り2話の放映があるまではと思って終了フラグを立てずに残してあるのだが、いったい何時放映されるのだろう。 7月21・22日に上映会があるようなので、それより前になる事は無いのだろうが、そろそろ日程を発表してほしい。
 …などと思っていたら、7/7深夜の「アニメシャワー」内で告知CMがあり、7/28の深夜に放映される事に決まったようだ。よし。 でも告知CMを見ると、スザクがロイドを殴ってたり、咲世子さんが怪しいスイッチを握ってたり、ニーナが怪しいナイトメア・フレームを操縦してたり、オレンジ君が叫んでたりと色々盛りだくさんなようだが、2話分で大丈夫なんだろうか。 まあ第2期があるのが前提なので大丈夫だとは思うのだが…。
 2007/07/28深夜(正確には2007/07/29未明)ようやく放映終了。 長らく待たされたものだが、地上波では毎日放送が最速というのは嬉しい。 ちなみに先行上映会が各地で開かれたが、西田亜沙子さんのブログによると、大阪の上映会では本編が終わってスタッフクレジットが出た瞬間、「えええええええーーーーーーーーっ!!!」という反応だったらしい。 で、「これはおそらく『ぶった切りエンド』だったに違いない」と思って観たのであるが…。
 本当にそうだった。
 でも、この驚きを表現するには、
 「えええええええーーーーーーーーっ!!!」
 とまあ、やはり、これくらいは必要なのでは。 続編の制作が決定していなければ、とてもこんな締め方は出来ないだろう。 いや、続編があると判っていても、もう少しキリのいい終わり方ができないのかと言いたくなるような、まるで「ストラトス・フォー アドバンス」を彷彿とさせるような、本当はもう一話存在していて全26話なんだ、と言われても不思議は無いような終わり方であった。
 それにしてもこれは困った。 物語が全然完結してもいないしキリが良い所でもないので、どうにも評価のしようがない。 ニーナの(おそらく)核爆弾とその前で膠着してしまった生徒会・黒の騎士団幹部・特派の御一同とか、やっぱりギアスをかけられていたダールトンに背中から撃たれてヤバい状態のコーネリアとか、そのコーネリアの親衛隊に粘られて一転して劣勢になった黒の騎士団とか、扇の代役を言いつけられて困ってしまったディートハルトとか、記憶を取り戻したヴィレッタとか、そのヴィレッタに撃たれてヤバい状態の扇とか、案の定大活躍したものの会話が出来る状態でないまま海に沈んでいったオレンジ君とか、そのオレンジ君と心中する気なのかよC.C.とか、やっぱりこの二人のタイマンになったかスザクとルルよとか、ゼロの正体を知って大ショックのカレンとか、怪しいV.V.(ブイツー)に拉致されたナナリーたんとか、もうこれでもかと言わんばかりの投げっぱなし状態なのでどうしようもない。
 とりあえず、制作快調らしい続編を待つしかないのだが…放映は何時になるんだろう。 今度は左右を切り落としたりせずに、きちんと16:9のフル画面で見せてほしいものである。
DARKER THAN BLACK 黒の契約者[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。
 2話完結でエピソードを積み重ねていく短編集的な構成が割と良い感じに見える。 ヘイの能力が電撃である事とか、インの過去とか、それぞれのキャラの掘り下げも適度に進んでいて、少なくとも「WOLF'S RAIN」のようにはなっていないので一安心。 でも、ヘイの「対価」が未だに描かれていないのには、何か理由があるのだろうか(大食いなのはどうやら「対価」ではないようだ)。 物語の核心に触れるようなものだからなのか、単に出すタイミングが無いだけなのか、それとも「対価」ではないと思わせておいてやっぱりあの大食いがそうだったりするのか、謎である。
 謎といえば、「ヘルズ・ゲート」が一番の謎であるには違いない。 内部では物理現象がデタラメになるとか、内部で「ゲート内物質」という特殊な物が見つかったり、「無くしたものを取り戻せる」という話があったりする辺りが、 何となく「ストーカー」に出てきた「ゾーン」を連想させる。 「ゾーン」については、宇宙人が地球に立ち寄った際に残した「何か」で、ちょうど人間がピクニックに行った時に残したゴミも、虫や動物から見れば何か判らないものに見えるように、「ゾーン」も人間から見て何か判らないのではないか、という研究者の推測が述べられるだけで、はっきりとは語られていなかった(と思う)。 「ヘルズ・ゲート」については、何なのかがはっきりと語られるのだろうか。
 (2007/07/13追記) 第15話からOP・EDが変わった。 やはり、1クール毎に曲を変えていく、というTBS系作品の例に洩れず、という事なのだろうが、アンバーことフェブラリー(逆か?)という、物語の核心に迫るような新レギュラーキャラが出てきた事も関係しているのだろう。 それにしても、このアンバーというキャラは、髪や瞳の色が同じせいか、「コードギアス」のC.C.の親戚か何かに見える。狙っているのだろうか。
ドージンワーク[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/07/05深夜(正確には2007/07/06未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、ヒロユキ氏が「まんがタイムきらら」「まんがタイムきららキャラット」の2誌で連載中のコミック。
 同人誌に縁の無かった少女が、友人の即売会の売り子を手伝ったことを契機に、同人誌制作にビジネスチャンスを見出してその世界に踏み込んでいく話…なのだろうか。 どう見ても「こみっくパーティー」なのだが、主人公が同人誌の制作そのものに熱意を持っていた「こみパ」に対し、こちらは同人誌制作による金儲けに熱意を持っている点が異なる。 とりあえず、EDテロップの「協力」の所にDr.モロー氏の名前があったので一応継続決定。
 で、アニメはAパートだけで、Bパートは中の人のこやまきみこさんと斎藤桃子さんとが実際に同人誌を制作する過程を追う実写パートになっている。 中の人が同人誌を作るというのは、「月詠 -MOON PHASE-」のWebラジオの企画(だったかな?)で斎藤千和さんがやっていたが、こんな風に番組内でやるのは初めて見る。 どーなることやら。
 2007/09/20深夜(正確には2007/09/21未明)放映終了。後番組は「げんしけん2」。
 なじみがプロデビューの話を断って(というか、何故あの絵でプロデビューの話が来るのか謎なのだが)、しばらく同人活動を続けるという、ある意味「本当の戦いはこれからだ」エンドなのかもしれない。 一攫千金目当てで同人誌作りを始めるという事で、どうなる事かと思っていたが、軽めのノリがまあまあ面白かったかも。 でも、結局ジャスティスとソーラはどういう関係だったのかは謎のままであった…ような気がする。 ていうか、しっかりプロデビューしてるソーラって何者?  それに、第1話で「協力」として名前が出ていたDr.モロー氏も、結局一話限りで、しかも第1話のどこにモロー氏の絵が使われていたのか判らず終いだったのも気になる。
 また、Bパートでやっていた同人誌制作は、無事に期限に間に合ったようである。 ちょっとした「同人誌制作講座」みたいで思っていたよりは楽しめたが、正直言って同人誌そのものよりもこやまきみこさんの割と「ある」胸の方が気になってしょうがなかったのは秘密である。 いやまあ、画面で見る限りでは、斎藤桃子さんは結構上手なように見えたし、こやまさんの絵もそれなりに見えた。 それに何といっても、本業の傍らでまがりなりにも一冊仕上げる事ができたのは意外であった。
少女革命ウテナ[キッズステーション] D:4:3
 第14話まで放映。
 生徒会メンバー達との決闘が一回りして、今回から2クール目の黒薔薇会編(?)に入ったところ。 理事長代理の鳳暁生(TV版での小杉十郎太氏の渋い演技も良いが、劇場版での及川光博氏の「とおっ!」も捨てがたい)や、黒薔薇会を統率してディオスの力を狙う御影草時、影絵少女C等の新キャラが一気に登場したり、決闘前の影絵少女の一幕にウテナがツッコミを入れるようになったり、「絶対運命黙示録」が新バージョンになったり(サントラには「絶対運命黙示録 with 万有引力」とある)、決闘広場に机が並んでたりと、お決まりの要素にも色々と変更が加えられている。 「面会室」を示す矢印(指印?)や、エレベーターで「深く…もっと深く…」というくだりが出てきたり、暁生とアンシーとのアヤシイ関係が匂わされるのもこの回からである。 アンシーが筆箱でデンデンムシを飼ってたり、冬芽がカンガルーと戦ったり、アンシーのカレーを食べてウテナとアンシーとが人格交換してしまったりと、笑える話も目立った1クール目と比べて、この先はどんどんアヤしくシリアスになっていったような気がするが、七実が牛になったりする話もまだあったりした筈なので油断できない。
 ちなみに、前述した「ポケモンショック」により改変されたという部分は、今一つ改変版なのかオリジナル版なのかが判りにくい。 Wikipediaの記述にあるウテナが突進してくるカットは、確かに白黒の明滅が無いように見えるが、元々の放映時からこんな感じだったようにも思えるし、一方で結構激しい明滅があるカット(例えば、冬芽との2度目の決闘で、アンシーがディオスの剣に力を宿した時など)が残されていたりするしで、判断がつきかねる。どっちなんだろう。

金曜日

かみちゃまかりん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第14話まで放映。
 和音とキリオとが争っている理由が明らかにされ、また和音が花鈴を好きな事が判り、一方で花鈴が姫香や姫路に触った時に見た(OPにもある)雲が流れる青空のイメージやら、指輪を探している時に出逢った鈴音という謎の子供や、姫香と姫路が実は同じ姫香でバランスを崩すとどちらか、あるいは両方が消えてしまうとか、色々と謎も増えてきた。 初めに思っていた程には安濃監督の色は感じられず、正しくコゲどんぼ氏の作品のアニメ、といった感じがする。 それでも、花鈴が鈴音と出会う話のように、監督が直接演出を担当している回などには少し変わった雰囲気があったりして、やっぱり期待してしまう。 花鈴がキリオを呼ぶ時の「○○メガネっ子」というのも、いったいどれだけバリエーションが続くのか見るのも楽しいし。
 あと、今回からEDが変わった。 コゲどんぼ氏の崩した方のキャラがそのまんま動いているような、実に楽しいアニメーションになった。
デルトラクエスト[BSジャパン] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第26話まで放映。
 7つのうち4つまでの宝石を集め終わり、5つ目のある恐怖の山へ到着したところ。 更に、ジョーカーが実は既に死んでいて、リーフ達の会っていたジョーカーは別の誰かが名前を騙っているらしい事が判ったり、恐怖の山の洞窟に怪しい文が書き残されていたりと、ジョーカーに関する謎も深まるばかりである。 やはり、今のジョーカーが実はエンドン王の成れの果てなんじゃなかろうかと思うのだが、果たして。
 敵がなんか間抜けだったり(この第26話でも、精鋭の筈のカーン部隊が、リーフ達の始末をブラールに任せて、結果も確かめずに退却してしまったりするし)して今一つリーフ達の冒険にスリルが欠けるような気もするが、登場する敵や様々な種族達の造型がしっかりしている感じで面白い。
 それにしても、復活した魔女テーガンはあっさりやられてしまったが、「復活怪人は弱い」という法則は世界共通なんだろうか。
 (2007/07/07追記) 第27話からEDが変わった。 前の、明るいというか、やや呑気な感じのものから、また少しシリアスな感じになったが、本編の方は相変わらず。 天井の高さだけで道を選んだらダメだろう、いくらなんでも。しっかり罠にハマってるし。
 (2007/07/21追記) 第29話からOPが変わった。 AKB48って、モロにタイアップくさい感じがする。曲も、ビミョーに作品のテーマともズレてるように思えるし。 しかし、OPアニメーションでジャスミンの扱いが大きくなっているように見えるのは、やはり彼女が「王族の直系」だからなんだろうか。 これがミスリードだったら、それはそれで面白いが。 あとカーン部隊、「精鋭」とか「地獄の猟犬」とか言ってるくせに、笑いフクロウの群れに手こずるってどうよ?という気がする。 相変わらず、影の憲兵隊はどこか間抜けだ。
Z.O.E Dolores,i[アニマックス] D:4:3
 第11話まで放映。
 リンクス一家(こう書くと何かマフィアか何かのようだ)がなんやかんやありつつも何とか火星に上陸(降陸?)したところ。 やっぱり、歌って踊れて間抜けな会話までこなす人型巨大機動兵器のドロレスが可愛すぎる。 SF的な設定もしっかり作られている感じがするし、一見して判るような設定の破綻や間違いも無さそうだ。 これから舞台が火星に移って、新キャラも増えてくる筈だし(確かメガネの美人ジャーナリストがいた筈)、色々と楽しみである。
東京魔人學園剣風帖 龍龍 第弐幕[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2007/07/27アニマックスにて放映開始。
 2007年1月〜4月にかけて放映されていたものの続き。 前シリーズで九角を倒したものの、更に黒幕がいるような終わり方で、まさに「真の戦いはこれからだ」エンドだったのだが、いきなり敵=拳武十二神将が正体を現してきたのは少し性急に思える。 しかも、いきなり何人か返り討ちにされてるし。 こういうのは、初回は「平和になったけど何かがまた始まる予兆が…」みたいな感じで纏めるのが定石だと思うのだが、まあその辺が「新シリーズ」でも「続編」でもなくて「そのまんまの続き」だという事なんだろう。
 ちなみに、今回は敵の名前からか「拳武編」と言うようだ。 気になるのは、OPで、前シリーズであっさり消されてしまったと思っていたマリィっぽい少女が龍麻達と一緒にいるカットが入っている事である。 前シリーズで「黒幕」に利用されただけだった事を恨んで寝返ったのだろうか。
 とりあえず、今回の敵は九角みたいな「ガキ」ではなさそうなので、前シリーズのような「尻すぼみ感」は無い事を期待したい。
 (2007/09/01追記) 第6話からOPが変わった。 今期通してやるのかと思っていた「拳武編」が第5話で早々に終わってしまい、この第6話から「宿星編」が始まった事に合わせたものだろう。 拳武十二神将が、結局偽物の館長に騙されていただけだった為にあっさり戦いが終わって、またもや肩透かしを食らったような感じがしたが、どうやらこの「宿星編」からが「真の戦い」になるようだ。 前回、いきなり再登場したマリィが、やはりいきなり龍麻デレになって(ついでに扇女の扇の文字が「殺」から「恋」に変わっていて)笑ってしまったが、今回、またいきなり龍麻の両親が殺されてしまうという惨劇で始まるとは、落差が激し過ぎる。 黒幕は「カオス」という奴(あの車椅子の少年──前シリーズのラストに現れたのがこの少年だったようだ──がそうなのだろうか?)らしいが、これが前回明らかになった「外法編」「拳武編」の黒幕「柳生」と何か関係があるのかどうかは謎。
 で、今回が「白虎之章」で、次回が「玄武之章」というのはどういう意味なのかも謎。 「白虎」はどうやら醍醐らしいが、今回は別に活躍してなかったし…。
彩雲国物語[NHK総合] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第11話まで放映。
 7月に入ってからなかなか放送が無くて(一度は台風のせいだったか)、第3週になってようやく放映が再開された。 茶州から浪燕青がやって来たり、秀麗が男装して黄奇人の下で働いたり、国試の女人受験解禁の法案が通っていよいよ秀麗が官吏への道に踏み込もうかという所。 この回は、秀麗が風邪をひいて色々な連中が見舞いに来るという話だったが、それにしても、こうやって纏めて見ると、彩雲国の首脳陣はバカばっかだな。
風のスティグマ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:16:9スクイーズU(BS朝日)
 2007/07/06深夜(正確には2007/07/07未明)放映分をもって見切った。
 コミカルな所はまあ普通に面白いのだが、シリアスな所がもういい加減過ぎてちょっと見てられない。 ヒロインも、結局ありがちなツンツン系の乱暴者のお嬢様になってしまったし。 それでもまあ1クールならいいかな、と思って見てきたが、さすがに2クール目まで付き合う気にはなれないし、他に観る作品も多いしで、残念ながらここまでとする。 シリーズ途中で切ったのはなんか久し振りだ。
ひぐらしのなく頃に解[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/07/06深夜(正確には2007/07/07未明)KBS京都にて放映開始。 サンテレビでも、2007/07/09深夜(正確には2007/07/10未明)から放映が開始される予定(そちらは「英國戀物語エマ 第二幕」の後番組となる)。 ちなみに、この「07」が3つ並ぶ2007/07/07は「レナの日」らしい。この日に放映開始とは、やるな、KBS。
 2006年4月期〜同年7月期末まで2クールに渡って放映された「ひぐらしのなく頃に」の続編である。 もともと全8編から成る原作は、前半4編が「ひぐらしのなく頃に」、後半4編が「ひぐらしのなく頃に解」としてリリースされていて、それぞれ後半の各編が前半の各編の謎解きの話になっている、という構成だった(確か…)。 前シリーズでは、その内の6編をやった所までで終了していたのだが、今回、とうとう残り2編の「皆殺し編」と「祭囃し編」とをやるようだ。 更に原作者自ら書き下ろしたというオリジナルストーリーの「厄醒し編」とかもあるらしい。
 キャラクターデザインが少しリファインされていたり、いきなり前作から30年程経った時点から物語が始まったりしてビックリだが、メインスタッフは前作とだいたい同じようなので、今回もまた色々と魅せてくれるだろう。
 ただ、噂では、原作のラストは何故かバトルアクションものになったとか何とか…うーむ、どうなるんだろう…。 結局、原作もまだやっていないし(<おい)。
 (2007/07/10追記) 予定通り、2007/07/09深夜(正確には2007/07/10未明)からサンテレビでも放映が開始された。 サンテレビの地デジが16:9スクイーズでの放映ならサンテレビで視聴するのだが、案の定、超額縁放送だった。 KBS京都での放映を観れなかった時の保険としてはちょうどいいのだが…。
 ところで、このサンテレビの放映を観ていて、オープニングアニメーションの原画に西田亜沙子さんの名前がある事に気付いた。 西田さん、「ひぐらし」好きそうだもんね
瀬戸の花嫁[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 相変わらずノリが良くてテンポが激しくて畳みかけるような展開で無茶苦茶に面白い。よくもまあ、このテンションが1クール持続するものだと感心する。 キャラの配置は何となく「うる星やつら」を連想させるものがあって、特に永澄と張り合って燦を狙う三河海などは、金と権力と容姿を兼ね備えたフェミニストだとか、白い詰襟服なところとか、幼い頃のトラウマで広所恐怖症の明所恐怖症になってしまったところとかがモロに面堂終太郎とイメージが重なる。 燦のライバルのルナはランちゃんみたいだし(裏表の顔を使い分けるところなんかも似ている)。 永澄が燦一筋で、ここぞという場面では良い所を見せるのは諸星あたるとは全然違うが(でも、この第13話のあの場面で、燦にちゃんと「好きだ」と言わないのはダメだろう)。 他にも、ターミネーターそのもののルナのオヤジさんとか(玄田哲章氏をキャスティングしたのは流石だ)、サメとかタコとか巻き貝とかの個性豊かな(?)瀬戸内組の面々とか(そういえば政さんは何なんだろう)が繰り広げるドタバタと、シリアスからコミカルにすこーんと落とす時のタイミングが実に気持ち良くハマってくれる。
 しかし、今回で一騒動終わって、次回からまた新展開になるみたいだが、このテンションが最後まで続くだろうかという不安はある。是非頑張ってほしい。
 (2007/07/14追記) 第14話からOP前の口上が変わり、OPアニメーションがマイナーチェンジし(バックダンサーの前列が、巡達からエラ呼吸三兄弟に変わってたりしたが、今回だけかもしれない)、EDが変わった。 前のEDでカラオケボックスの席がまだ幾つか空いていたような気もするが、初めから埋める予定は無かったのかもしれない。
 ところで、確か燦とルナのCDのどちらが多く売れたか、等で競いあって、勝った方が新しいED曲を歌う、みたいな話があったような気がするのだが、新しいED曲も、歌は「SUN & LUNAR」になっていた。 どうやら、勝ち負けはあくまで「メインアーティスト」を決めるものであったらしい。 なんか、ビミョーに騙されたような気もするが、まあいいか。CD買ってないし(爆)。 新EDアニメーション、魚類の人達が回転寿司に乗ってるというのはある意味ヤバいような。 シャーク藤代じゃないけど、「食っていい?」とか聞いてしまいそうだ。性的な意味で(<おい)。
 それにしてもこの第14話、三河海は鯱であって、魚類じゃなくて水棲とはいえまがりなりにも哺乳類なんだから、猫を怖がってはいけないような気がする…。
この青空に約束を─ 〜ようこそつぐみ寮へ〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/06/29深夜(正確には2007/06/30未明)放映終了。後番組は「School Days」。
 各ヒロインのシナリオを、前後編の2話構成で一通りやってしまうという、「ソレなんて『SHUFFLE! MEMORIES』?」みたいなシリーズ構成だったが、マルチシナリオ・マルチエンディングのゲームをアニメ化するには、これも一つの手だと思う。 ただそれも、それぞれのシナリオが上手ければ、の話であって、この作品の場合は、どうもダイジェスト感がいっぱいで楽しめなかった。 第1話で凛奈が下着姿で寝てた理由とか、合わせ石の相手が茜だったらしい事とか、思わせぶりに出てきたのに放ったらかしになっているネタがあったりするし。 その辺を知りたければゲームを買ってね、という事なのだろうが、そういう「CMアニメ」としてなら、まあ良くできていたと言えるかもしれない (でも、ここまでシナリオのネタばれをしてしまっていると、今からわざわざコンシューマ版を買おうと思う人は少ないかも。 エロ目当てで18禁版の方は売れたりするかもしれないが)。 実際、個々のシナリオはもっとじっくりとやれば面白くなりそうな話に見えたし、原作が人気があったというのも何となく判る。 そもそも、いくら寮生が減ったといっても、元々女子寮だったところに男子が一人住んでいる、という設定自体が18禁ゲームでしか通用しなさそうな話だし、通常のTVアニメで楽しもうと思うのが間違いなのかもしれない。
School Days[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/07/06深夜(正確には2007/07/07未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、オーバーフロー制作の18禁ゲーム。
 原作は、TVアニメ並のアニメーションが売りの明るい学園ラブコメかと思っていたら、フタを開けるとグチョグチョでドロドロで痛々しいド修羅場が展開されてトラウマ患者続出だとか、発売された製品がバグだらけでまともにプレイする事すら出来ず、数百MBもの巨大なパッチが後からダウンロード提供されたとか、更にその続編も似たような状況だったとか、まあ色々とどこまで信じていいのか判らないような噂が聞こえてきた作品である。
 よくまあそんな曰く付きの作品をTVアニメに出来たものだと思うが、かなり改変を加えるのだろうか。 第1話からして、何か修羅場モードに入る気満々な感じの話になっているし、やはり噂だが、公式な発表として「ハッピーエンドにはしない」と言い切ったとかいう話もあるしで、どうなる事やら。 主人公は、あの「君が望む永遠」の主人公にも匹敵するヘタレだとかいう噂もあるが、第1話を観ると確かにヘタレっぽい。 こういう、見ていてイラつく主人公だと、確かにハッピーエンドにはならないかもしれないという気はする。
 にしても、シリーズ構成・脚本が、直前に放映されている「瀬戸の花嫁」と同じ上江洲誠氏というのは何かの悪い冗談なんだろうか。怖いぞ。

土曜日

出ましたっ! パワパフガールズZ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/06/30放映終了。
 ラスボス・カレを白い光で封印して宇宙に吹っ飛ばし、東京シティはまたガールズとモンスター達が相変わらずの小競り合いを繰り広げる日常に戻ってめでたし、めでたし…なのだが、結局ガールズとピーチの白い光が封印に必要ならタイムマシンで過去に戻った時にカレの封印を強化する方が良かったような気がするし、白い光や黒い光を取られたガールズとモンスター達が何故か元通りというのも何だか無理矢理過ぎる気もするが、まあこの作品でそんな細かい事を気にしてはいけないのだろう。 当初は、オリジナル版と比べて毒気の少ない、言わば「普通の」アニメになってしまうのかと思ったものだが、色々とバラエティー豊かな話で結構楽しめた。
 それにしても、東京シティの市民は、さっさとあのセクハラ市長をリコールすべきだと思う。全然役に立たないし。
風の少女エミリー[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 エミリーもニュームーンの生活にだいぶん慣れてきて、初めは厳しいだけだったエリザベスおばさんもかなり優しい面を見せるようになってきた。 こういうのもツンデレと言うのだろうか(<言いません)。
 それはともかく、思っていたより話は面白いし作画の崩れもあまり無いのだが、話のネタがやはり「赤毛のアン」と似通ったものになってしまっている感がある。 まあ、原作者が同じ・舞台も同じ・主人公の性格や境遇も似ているとなると似たような話になるのも当然という気がするが、そうなると、先行作品のアドバンテージと演出力の差で、本作品には勝ち目が無い気がする。 もっとこう、「赤毛のアン」には無い本作品ならではという見所が欲しいところなのだが、後半に期待できるだろうか。
精霊の守り人[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 ひとまずチャグム王子を追う暗殺者達の追跡を撒いて、バルサと二人でとある村に住み着き、色々ありながらも落ち着いた生活を始めたところ。 とはいえ、私怨でバルサを追う男に命を狙われたり、チャグムの中にあるのが、旱魃をもたらす水妖のではなく、逆に水の恵みをもたらす水の精霊の卵で、更に国の建国史にまで大嘘があった事が判るなど、後半の展開に向けて色々と物語は動いている。
 全体的に作画のクオリティはかなり高いし、物語やそれぞれのキャラにも味があって面白いのだが、何となく華が無いように思ってしまうのは、やはり主役が三十路間近のおばさんだからだろうか(<おい)。 何というか、観ていて「この先どうなるんだろう」という期待感というか、そういうものに欠ける気がする。 各話それぞれはそれなりに面白いのに、連続ものとして通して考えた時に今一つ魅力が感じられないというか。 物語に勢いが足りないというのか、あまりにきっちりと構成されているが為に「次はどうなるんだろう」と楽しみになる感じが無いというか…気のせいだろうか。 事前の番宣番組で、脚本作りの所とかを見てしまっていたので、先入観から見る目が偏っているかもしれないが、イマイチ期待外れな感じがする。 後半に期待というところか。
MASTER KEATON −マスターキートン−[NHK衛星第2] D:4:3
 第17話まで放映。
 相変わらず、殺人事件あり、東西冷戦に起因する悲劇あり、親子の物語ありと、毎回バラエティー豊かな話で楽しめる。 でも、キートンの本職(と言うか本分?)である考古学関係の話がこのところ少ないのは、少々もの足りないかも。 やはり、アニメにするには地味過ぎるのだろうか。
 (2007/09/24追記) 第27話からEDが変わった。 確か3クール目の話はテレビ放映されたものではなく、テレビ放映分のDVDに新しく収録されたものだと聞いていたので、この回からそのDVD用新作話なのかと思ったら、「Wikipedia」の記述によれば、テレビ放映は第24話までで、第25話からがDVD用の新作話らしい。 確かに公式サイトのDVD収録話を改めて見てみると(Flashを使用した非常に扱いにくいページなので、あまり見たくないのだが)そのように収録されているようだ。 前2話のEDがTV放映そのままだったのは、単に制作が間に合わなかったのだろうか。謎だ。
彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 秀麗が連れてきた医師団によって石榮村の病人達の治療も犠牲者を出しながらも一段落し、いよいよ邪仙教の本拠地へ乗り込もうかという所。 一方で、影月の生い立ちが明らかになり、香鈴との恋の行方が危ぶまれてきたりして、EDに見るような明るい場面が見れるのかどうかが非常に心配である。 更に、何故か秀麗を狙う男が(またもや)登場したりして、まだまだ波瀾が続きそう。 今期の第1話のコミカルさは完全にどこかへ行ってしまった。
 それにしても、元々仙人が登場するようなファンタジーの要素があった作品ではあるが、死んだ者を生き返らせるような存在まで出てくると、下手をすると世界観のバランスも崩れてしまう危険性があるが、大丈夫だろうか。 基本的に、普通に人が死ぬような話で、死んだ人が生き返るネタをやられるのは嫌いなのだが、その辺がこの先どう描かれるのかで、この作品に対する見方が変わってしまうかもしれない(STBの不具合で一回見逃しているのだが、まさかその回で描かれてたりしたら嫌だなあ…)。 あと、OPに出てくる顔を見せない栗色の髪の女性は誰なんだろうとか、邪仙教(この名前もベタだなあ。仮にも人を騙すつもりなのなら、もう少し「邪」に見えない名前にすればいいのに)の首領があの「千夜」の名前を使っているのは何故なんだろうとか、謎が色々残っている。 その辺りの謎解きも含め、今後の展開に期待したい。
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第168話まで放映。
 相変わらず話のネタは低空飛行気味かも。 たまたま、CATVで放映されている1年目ぐらいの頃の話を観たのだが、やっぱり以前の方がかなり面白い。 話のテンションというか、ノリの良さが現在とはだいぶん違う。 このまま、「サザエさん」や「ドラえもん」化していくのだろうか。 完全に小さなお友達向けというのであれば致し方ないところかもしれないが、このまま似たようなノリの話が続くようだと、そろそろ切り時を考える頃合いかもしれない。
 (2007/07/14追記) 第169話からEDが変わった。 相変わらずというか、やはり作品とあまり関係ないような、露骨に何かのタイアップみたいな感じで、選定基準がよく判らない。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/06/30放映終了。
 終了といっても第3シリーズが終わりなだけで、来年1月からまた第4シリーズが始まるらしい。 原作もまだ続いているようだし、いったいどこまで行くのやら。
 物語の方は、夏の予選で聖秀は結局海堂に敗退したものの唯一海堂を苦しめた存在となり、寿也達はプロへ、薫は大学へ、そして吾郎はギブソンの言葉に触発されてアメリカへと、それぞれの道へ進んで行ったところまで。 第4シリーズは、どうやら吾郎がアメリカでテストを受ける所からになるようだが、はたして英語もロクに話せない(と思われる)吾郎が、またもやどんなとんでもない活躍(?)をするのか、楽しみなような不安なような。 まあ、今シリーズは前シリーズ程には作画がヤバくなる事も(あまり)無かったし、この調子で次の展開に期待というところか。
地球へ…[毎日放送] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス・キッズステーション)
 第14話まで放映。
 新しくソルジャーとなったジョミーの指揮の下、惑星ナスカに腰を落ち着けたミュウ達と、調査に来たキースとが接触、更にナスカで自然分娩により生まれた子供・トオニィの力が表に出始めた所。 ミュウ達内部の世代間の軋轢やら、シロエを手にかけてしまって苦悩するキース、独自に「宇宙鯨」=シャングリラの謎を追うスウェナなど、幾重にも重なった物語はやはり見応えがある。 でも、長寿の筈のミュウなのに、ジョミーがシャングリラに加わった頃には小さかったカリナ達が、もう子供を産めるぐらいに成長しているのは何故なんだろう。 イスカンダル人のように、大人になるまでは普通の人類と同じ速度で成長するというお約束な設定なんだろうか。
 また、今回からOP・EDが変わった。 個人的には、前OPの最後にあった、あの青い地球を背景にしたジョミーのバストショットの絵が、新OPから無くなってしまったのが残念。 あの絵は、この作品を象徴するような絵なので、ずっと使ってほしかった。
 あと、アニマックスとほぼ同時期に、キッズステーションでも放映が始まっていたのだが、何故か全然気が付いていなかった。何故なんだろう。惚けてきたか?
 2007/09/22放映終了。後番組は「機動戦士ガンダムOO」。
 ジョミーとキースとの共闘の末にグランド・マザーを中核にしたSD体制は崩壊し、人類と、トオニィを新たなソルジャーとしたミュウとは、同じ「人」として歩み始めた…という事で、多くの犠牲の果てに希望に満ちた未来が開けたという王道な結末は悪くないのだが、いかんせん、ラストが駆け足過ぎたと思う。 キースのメッセージを聞いただけで各惑星で暴動が起きたりするのも唐突過ぎるし、結構破壊されてた地球に緑が戻っているという最後の絵も少し取ってつけたような感じがする。 スウェナの娘のレティシアがミュウだったというのも、結局物語上あまり意味が無かったような気もするし、終盤の構成は今一つだったかも。
 しかし、物語自体は30年も前のものとは思えないぐらい今でも色褪せては見えないし、現代風にデザインされたメカニックや美しい背景美術等、見所は多かったと思う。 それだけに、最後はせめてもう一話あれば、もう少しじっくりと終盤の展開を描けたのではないか、という気がして残念だった。
電脳コイル[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第9話まで放映。
 ヤサコこと優子が「コイル電脳探偵局」に入り(入らされ?)、フミエと共に、ハラケンがやっている「イリーガル」と呼ばれるコンピュータ・ウイルスの研究に加わったり、一方でイサコこと勇子が「大黒黒客倶楽部」のリーダー(というか女王様?)に納まって、両者の対立を煽っている陰で色々と工作したりしている所。 ハラケンのオバちゃん(ちなみに、バイクはホンダのブラックバードっぽい)も、「サッチー」と呼ばれるオートマトンを利用して、何やら動き出している。 「イリーガル」が原因かもしれない事故の話やら、イサコが手に入れようとしている物とか時々連絡を取っている相手やら、物語の縦軸になりそうな謎がだんだん表に出てきて、話が面白くなってきた。
 それにやはり、「電脳メガネ」を利用した複合現実(本作品の場合は、どちらかと言うと「拡張現実」の方に近いらしいが、「複合現実」と「拡張現実」との区別は曖昧らしいので、ここでは「複合現実」で統一しておく)の表現が面白過ぎる。 最近では、専用の処理ライブラリが作られていたりして(こちらのページとかで紹介されているもの)かなり簡単に家庭のPCでも実現可能なぐらいになっているようだが、本作品内で描かれている複合現実の世界は、かなりとんでもない。
 例えば、イサコが転校してきてダイチ達と「戦争」になった時、イサコが、ダイチ達の放った「直進くん」(何の為にこんなアイテムが…)を廊下に積まれたダンボール箱の陰に隠れて防いでいる。 これはつまり、地面や、建物の柱や壁といった固定された構造物だけでなく、ダンボール箱のように動かせる物にも全てコンピュータ・オブジェクトが重ね合わされている、という事になる。 また、イサコが展開した鉄壁が、廊下の天井の蛍光灯に引っ掛かってしまい、空いた鉄壁と天井との隙間から「誘導くん」(だから何でこんなアイテムが…)が飛んでくる、というシーンがある。 これもまた、蛍光灯のようなちょっとした内装にまで、いちいちコンピュータ・オブジェクトが重ね合わされている、という事を示している。 更に、人間や動物、車といったしょっちゅう動き回っているものにも全部コンピュータ・オブジェクトが重ね合わされている。 これだけの膨大な数と種類の物体をカバーするコンピュータ・オブジェクトを生成し、しかも常にその位置や形をリアルタイムに更新し続けている訳で、いったいどれだけのデータ量が存在するのか、それを処理する為にどれほどの演算能力が必要になるのか、考えるのも嫌になる。
 その上、廃棄されたバスのデータが更新されていなかったり、電波状態が悪い所に居るとだんだん身体のコンピュータ・オブジェクトが崩れていったりする所を見ると、データの更新は「電脳メガネ」を通して無線通信で行なわれているようだ。 これだけの量のデータをリアルタイムで更新し続けるのに、いったいどれほどの帯域が必要になるのか、これも考えたくないぐらい恐ろしい話である。 本作品の舞台は、およそ20年後の近未来なのだそうだが、この世界のコンピュータは「ムーアの法則」なんかとっくにぶっ飛ばしてるぐらいに進歩しているんじゃないんだろうか。
 で、この作品の面白い所は、そういう理屈はどっかに置いといて、徹底的にビジュアルとして面白い演出をきっちりやっている事だと思う。 その上、キャラも皆実に良い味を出している。 普段くだらない悪戯ばかりしているダイチが、フミエの浴衣姿にすっかり見とれて、「果たし合い」から「はたし愛」とか連想しているのが可愛いというか可笑しいというか。 他のキャラも子供っぽい所がよく描けていると思うが、特に京子なんかは、いかにも子供っぽい。 「となりのトトロ」のメイとタメを張れるぐらいである。 そう言えば、近所のコンビニで「ちんこ」や「ぱんつ」を連呼していた小さい女の子がいたが、まさかこの作品の影響ではないだろうな…。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2007/07/21深夜(正確には2007/07/22未明)NHK衛星第2にて放映開始。
 言わずと知れた「スター・トレック」シリーズの記念すべき第1作、「THE ORIGINAL SERIES」を略して「TOS」と呼称される、言わば「元祖」の登場である。 NHKの番組紹介ページによれば、今回放映されるのは、2006年9月からアメリカで放映されている「デジタル・リマスター版」とのこと。 普通、「デジタル・リマスター」というと、フィルム映像やアナログのビデオ映像等をデジタル化し、ノイズを消したりフィルムのガタつきを修正したり褪せた色あいを鮮やかにしたりといった、素材の元々持っている質を引き出すというか取り戻すというか、そういう目的でなされるものだと思っていたのだが、本作品では更に踏み込んで、宇宙船や惑星等の特撮部分をリファインするのにもデジタル技術を使用しているようだ。 しかしそうなると、元通りの部分と質が違い過ぎて違和感が出てしまうかもしれない、というのが不安だったのだが、第1話を観た限りでは、それほど違和感無く出来ていたように思える。 ただ、彗星がちょっと綺麗過ぎるように見えたりもしたので、今後の話に不安無しとはしないといった所か。 また、映像が16:9スクイーズになっているのだが、オリジナルの映像は4:3だったと思うので、おそらく上下をカットしているのだと思われる。 人物の頭が切れてたり、顔のアップが大き過ぎるように見えたりするのが少し気になる。 出来れば、実家に置いてあるLDを持ってきてその映像と比較してみたいものだが、LDプレーヤーは壊れたまま修理していないんだった…orz
 あと、日本での放映版には、オリジナルからカットされたシーンがあって、LDではその部分だけ吹き替えが無かったりしたものだが、第1話では吹き替えの無いシーンは無かったので、おそらく今回もカットされているのだろう、と思ってたら、どうやらDVD発売時に吹き替え音声を追加録音していたようだ。 丸ごと新規録音し直したのではなさそうなので、殆どオリジナルの吹き替え音声のまま観る事ができるのはありがたい。
 それにしても、よりによって深夜アニメの放映が過密な土曜日の深夜とは、NHKの陰謀嫌がらせなんだろうか。 8月からは、木曜日の午前中に再放送も始まるようなので、こちらで観る事ができなくても補完はできそうなのだが…困ったものだ。
ラブ★コン[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送・BS-i)
 第12話まで放映。
 小泉が大谷に告白したものの振られたり、にもかかわらず、大谷の言動に一喜一憂しながら2度目のバレンタイン・デーが過ぎた所。 相変わらずテンポの良い関西弁(というには少し言葉遣いやアクセントにおかしい所があるが)がポンポン飛び交う一方で、大谷のちょっとした言葉にも敏感に反応する小泉の可愛らしさがなかなか面白い。 大谷が、特に優柔不断とかいう訳でもないのがまた焦れったい所ではあるが、そろそろ動きがありそうでもあり、今後の展開も楽しめそうである。
 (2007/07/22追記) 第14話からOP・EDが変わった。 前のが結構好きだった(特にEDが)だけに、この変更はかなり残念。だいたい、堺分が足りない。 というか、OPアニメーションは何のアニメかよく判らなくなったような…何だ、あの戦隊は。
キスダム -ENGAGE planet-[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 河森デザインのハイテク兵器軍団NIDF VS 謎の生物軍団ハーディアンという、「エイリアン2」のような異種戦争ものかと思っていたら、NIDFの女司令の裏切りによってNIDFどころか人類全体がたった2話で滅亡の危機に陥って世紀末救世主伝説(デビルマン風味)になってしまった。 死んでしまったかつての仲間達が「死者の書」の影響で「裏返り」と呼ばれるネクロダイバーとして次々と甦って主人公と戦い、その陰で、人類を裏切ったと思われていた女司令が、実は人類を滅亡から救う為に何やら画策しているという、よく判らない展開に。 更に今回の話で、死んだと思われていた主人公の恋人の由乃までもが生きている事がはっきりしたが、七生愁が「命をとりとめ」と言っていたところからすると、もしかして由乃はあの時死んでいなかったのだろうか。 それとも、七生愁がそう思い込んでいるだけで、実際には由乃もイッペン死んでから甦ってきたのだろうか。
 とにかく、話の展開にツッコミ所が多過ぎて、逆にそれが「ネタアニメ」としては面白いから困ったものである。 この先、どんな斜め上をいくような展開が待っているのだろうかと思うと楽しみでしょうがない。 というか、タイトルの「キスダム」(「KISS DUM」と書くらしいが)ってどういう意味なんだろう。謎だ。
 それにしても、未だにOPで主役メカのように扱われているVIPERとかが不憫過ぎる。 河森氏も、自分のデザインしたメカがこれだけ活躍しない作品も珍しいと思っているのではないだろうか。
 (2007/08/12追記) 第19話からEDが変わった。 なんでこんな中途半端な回で変わるんだろう、という気がするが、それもまたこの作品らしくていいかもしれない。 物語の方は、一人楽しそーに暗躍していた玲が実はヴァルダ達と同類で、しかもヴァルダ達からは手が出せないという偉そうな存在であるという事が判ったり、ハーディアンが実は別の星で死者の書を巡る戦いに破れた連中だったという事が判ったりと、色々と謎が明らかになってきたが、果たして広げた風呂敷を畳めるのだろうか。 まあこの作品の場合は、どんな終わり方をしても「まあキスダムだし」で済ませられるかもしれないけど。
 (2007/09/02追記) 第22話からOPが変わった。 またもや、随分と中途半端な回で変わったものだが、今度は、前回でシュウが妖精さん達ともども固まってしまったせいかもしれない。 でも、映像の殆どが本編の使い回しと前のOP映像の使い回しというのはいただけない。 OPアニメーションを作る余裕が無いのなら変えなくてもいいのでは、と思うのだが、まあ色々と事情もあるのだろう。多分。
 それにしても、この物語はいったいどこに向かっているんだろう。 助かったと思った人達が次の回であっさり死んでたりするし、司令の目的が未だによく判らないし、肝心のネクロダイバーのシュウは「人類より自分の女が大事」みたいな奴の上に固まってるしで、これはもう「人類全滅エンド」しかないんじゃなかろうか。 でも、度重なる「死亡フラグ」をものともせずに生き残っているイエラだけは、人類が全滅しても生きてそうな気がするけど。 あるいは、人類全滅後何百年も経って、固まっていたシュウとヴァルダが甦って、地球の新しいアダムとイヴになる、みたいな超展開もこの作品ならあり得そうな気がする。
 (2007/09/23追記) 第25話からOPが変わった。 と言っても次で最終回だし、曲は前のOP曲だし(多分…アレンジが変わってるような気もしないでもないけど)、映像はまたもや本編の使い回しだしで、やっぱり変える意味があるのかどうかは謎。 更に、本編がどこに向かっていくのかも謎。 これこそ、真に「先の読めないストーリー」ではないだろうか。 とりあえず、規制がかかってハレーションで真っ白になってレイの裸が拝めなかった事に絶望しておけばいいだろうか。
大江戸ロケット[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第7話まで放映。
 清吉が、打ち上げ花火から「龍星」、つまり固体燃料ロケットの開発に方向転換したり、銀次郎が黒衣衆の頭領に就任したり(でもコードネームは「ヘソ」)、赤井が転がり込んできた「空の獣」と呼ばれるエイリアン(がソラのように人間に変化したもの)に惚れてしまい、更にその「空の獣」を匿う為に偽装殺人まで犯してしまうという、これからいったいどうなるんだという所(<どんな所だ)。
 舞台は江戸と言いながらも、時代考証はある程度脇に置いといて、エンターテインメントとしての面白さを前面に出そうとしている作風がなかなか興味深い。 色々な作家の作り出した様々なデザインのキャラクター達も、この作風のお陰か、さほど違和感無く調和しているように思う。 今後の展開が特に楽しみな作品の一つである。
 少し残念なのは、スタッフの役職名を劇団っぽくしているにも関わらず、「プロデューサー」とか「オープニングテーマ」とか、一部に通常のネーミングが残っている事である。 どうせなら、徹底的に劇団風に統一してほしかった。
 (2007/08/26追記) 第14話からEDが変わった。 おソラさんの独り舞台だった前のに比べると、登場キャラが増えて何となく本編の恋愛模様を反映したようなEDになったかも。 本編の展開も、そっち方面が多くなっていくのだろうか。 おソラさんがあの調子ではどうにも進展しそうにないが。 というか、おぬいちゃんのアレは要するに「天使のしっぽ」みたいなものだったのか?
セイントオクトーバー[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/06/30深夜(正確には2007/07/01未明)放映終了。後番組は「スカイガールズ」。
 ユアンこと慈愛の石板を丸かじりして完璧クルツとなった支配の石板もジャッジメントし、街には平和が戻った。 戦いで失われた命も元に戻り、小十乃達は日常に戻ってめでたし、めでたし…というところか。 ユアン君が人間として戻って来たり、最後にアンコールがかかってたりするのは、もしかして第2期への伏線なのかもしれないけど。
 色々とシリアスな展開があったりしてどうなることかと思っていたが、シリアスな中でもギャグを忘れないのは良かった。 菜月が女王様っぽく猟兵をしばき倒すあたりなど、何かもう色々と吹っ切れているかのようで楽しかったし。 でも、結局タイトルの「セイントオクトーバー」の意味は、よく判らなかった。
スカイガールズ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/07/07深夜(正確には2007/07/08未明)テレビ大阪にて放映開始。
 コナミの「メカ娘」というフィギュアのシリーズから展開された作品らしい。昨年8月にはOVA版も発売されていたようだ。
 「ソニックダイバー」と呼ばれる新型戦闘機(にしてはパイロットが剥き出しで変形までするようだが)のテストパイロットにスカウトされた少女達の活躍を描く話…だろうか。 似たようなコンセプトでタイトルも何か似ている「ロケットガール」で女子高生が宇宙飛行士になったのは身体が小さくて体重が軽いからだったが、こちらでは、アバンタイトルで説明されていたように「ワーム」という謎の生物との戦争で20〜30代の男性が少なくなったから、という事…なのかな? かなり無理矢理っぽいけど。 だいたい、戦争が終わってから10年経過しているのだから、主人公の少女達と同年代(10代半ば以降)の少年の数もそんなに違わない気がするのだが…。 スカウトに来た軍人が、適性がどうとか言っていたので他に理由があるのかもしれない。 せめて、主人公が20〜30代の女性なら、まだアバンタイトルの説明でも説得力がある(かもしれない)のだが、まあ、そこはツッコミ入れるだけ野暮な気もする。 テストパイロットの話は好きな方だし、何より最近のコナミ系の作品は外れが無いので、とりあえず様子見か。 公式サイトを見ると、テストパイロットの話で終わらずに結局また戦争になってしまうみたいだが(と言うか、公式サイトのイントロダクションは先のネタばれし過ぎじゃなかろうか)、そこまでいくと第1話のスカウトは説明しなさ過ぎだろうし、そうなると何かドロドロした話になりそうな気もする。 空を飛ぶ事に憧れている少女が主人公なのだから、空を飛ぶ爽快感をしっかり見せてくれればいいのだけど。
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2007年10月期

 絶望した! 吉田智則が「山ねずみロッキーチャック」を知らない事に絶望した!!
 …いえ、土曜日の午前中に放映されているNHKの「衛星アニメ劇場」では、かかずゆみさんと吉田智則さんが司会を務めているのですが、ある日の放送で、新しく放映が始まる「山ねずみロッキーチャック」の紹介をしていまして、その時に吉田さんはこの作品の事を知らないと言ってたんですね。 私ぐらいの年代にとっては、「ロッキーチャック」と言えばもう基礎知識というか常識というか、とにかく「知らない方がおかしい」ぐらいの作品だと思うのですが、やっぱり若い世代の人は知らない人も多いんでしょうね。
 ついでに、BS-iで始まった「コードギアス」が16:9の左右を切り落とした4:3だった事にも絶望した!!
 いやまあ、これも再放送(建前上は再放送ではないのですが)が始まったので、BSデジタルなんだしきちんと16:9スクイーズで放映されるなら観てみようかと思っていたのですが、上記のような有り様でしたのでもう…なんというか、テレビ局ってどこまで視聴者に嫌がらせをすれば気が済むんでしょう?
 で、実際の所、ネット上では「BIGLOBEストリーム」で(期間が限定されているとはいえ)新作アニメがテレビ放送とあまり時差無く配信されたりする事も増えてきた訳で、いよいよ「パッケージソフト(アニメ、実写ドラマ、映画等々)を観る為のメディア」としてのテレビ局の役割って、どんどん減少していく一方だと思うのですよ。 好きな時にネット配信で観て、それで画質が気になる人はDVDを買うなりレンタルするなりして観るのでしょうから。
 そんな時代に、こんな視聴者への嫌がらせみたいな事をしていてどうするんだろう、と。 もしかして、局としてももうあまりやる気が無いんでしょうかね。 それとも、単に時代の変化に気付いていないだけだったりするんでしょうか。
 まあそんな事は置いといて、最近は色々と作品の外側で話題の絶えないアニメ業界です。 「School Days」や「ひぐらしのなく頃に解」のように現実の事件に影響されて放映が休止にされた作品があれば、今期の「こどものじかん」のように、開始直前になって放映が予定されていた局が放映をとりやめる(無期延期?)などという作品まで出てくる状態で、もう何がなにやら。 いい加減本数が多くなり過ぎて、所謂「作画崩壊」等の作品内容への影響だけでなく、外側にまで色々と歪みが出始めてしまっているのかもしれません。
 後、最近気になる事と言えば、CMの入る位置が変わっている作品が増えてきた事でしょうか。 主に毎日放送放映の作品に多いような気がしますが、「DARKER THAN BLACK」やその後番組の「灼眼のシャナII」、「おおきく振りかぶって」、「機動戦士ガンダムOO」、「桃華月憚」等では、OP(アバンタイトルがあるものはアバン)からAパートまでがCM無しで続けて放映されています(いました)。 こういうのは連続性が取れていて良いと思うのですが、何故こういう形が増えてきたのかはよく判りません。
 そして、相変わらずの地デジの放映ですが、最近はアップコンバートの処理も良くなってきたのか、「ハイビジョン制作」のロゴが入っていない作品でも、わりあい綺麗に見える作品が増えてきたように思います。 一方では相変わらずボケボケな作品もあって、結構画質に差が生まれてきているような。 特に、今期ではテレビ大阪の「スケッチブック」と「ナイトウィザード」の差が目立ちます。 局が同じ、アニメーション制作会社も同じ、放映時間も連続していると限りなく条件が近いのに、何故こんなに違うのかが不思議です。 いったいどんな処理の仕方をしているのやら。
 さて、例によって、まずは9月最終週〜10月第1週目までに開始された新作(もちろん、第1話を観て継続視聴する事にしたもののみ)、終了した作品、及び放映のあった継続作品の感想です。 現時点で、作品数は32本。 おお、減った、と喜ぶのも束の間で、新番組ラッシュは第2週からなのでした…。
 (2007/10/16追記)
 10月第2週に開始された新作、終了した作品、及び10月に入って初めて放映のあった継続作品を追加しました。 今期は、第3週以降はそれほど新作や終了作品が多くないようですので、一括更新はここまでにして、後は随時更新にします。 現時点で、作品数は37本。アニメではない「マナーハウス」と「スター・トレック」を除くと35本。 良い感じですね。このまま、40本ぐらいで納まってくれると嬉しいのですが。
 で、今回から「ハイビジョン制作」の作品には“[HV]”という記述を放送局名の後に付ける事にしました。 またもやフォーマット変更か、と思わないでもないのですが、「ザ・テレビジョン」やEPGの番組表に付いている「HV」マークの有無と、作品の画面に付いている「ハイビジョン制作」のロゴの有無、それにデジタル放送で観た時の画質の良し悪しとが一致しない事があって、その辺の関係はどうなっているんだろう、と少し気になったもので。 一応、実際に放映された映像を観て、「ハイビジョン制作」のロゴが確認できたものについて“[HV]”の記述を付けています。 これについては、既に放映が終了したものについても、残っていた録画を観てロゴが確認できた作品には付けました。 また、ロゴに気が付いた時に随時付けていくつもりですので、特に更新履歴には反映させないと思います。

帯番組

装甲騎兵ボトムズ[アニマックス] D:4:3
 第36話まで放映。
 ウド編、クメン編と来て、サンサ編も終盤に差しかかったところ。 さすがに、週5本のペースで放映されていると進行が早い。
 で、改めて観ると、やはり全編をまともに観たのは本放送の時だけで、後は全て総集編しか観た事が無かったようだ。 記憶に無い場面が結構あって、これはこれでなかなか新鮮な気分になれる。
 特にこの第36話は、フィアナを背負って黙々と砂漠を歩くキリコと、レッドショルダーに家族を殺されてその復讐の対象としてキリコを狙うゾフィーの執念とが延々と描かれる。 後半、バララントのATとの小競り合いはあるものの、メカアクションは殆ど無いと言っていい話である。 こういう話がしっかり出来ている辺りも素晴らしい。
 これから、いよいよイプシロンとの対決を経てクエント編へとクライマックスに向けて進んでいく。 今後の展開や結末を知っていても楽しめる作品というのは、やはり良いものである。
 2007/10/24深夜(正確には2007/10/25未明)放映終了。
 たった一人で始まったキリコの戦いは、ついにはギルガメスとバララントの両方を巻き込む規模に発展し、そしてとうとうキリコはアストラギウス銀河を3千年に渡って支配してきた「神」=ワイズマンを殺した。 「神」の支配からさえも逃れたキリコは、フィアナと共に宇宙の闇に消えていった。 この続きは、OVAの「赫奕たる異端」にて描かれる事になる。 そう言えば、その「赫奕たる異端」に、ヘアバンドをしているフィアナの写真が登場するのだが、改めて本編を観ると、フィアナがヘアバンドをしていたのは、クメンのジャングルで一時的にキリコと二人きりになった時だけだった。 ロッチナは、いったいあの写真をどうやって撮影したんだろう。 あんなジャングルにいる時までキリコを監視していたんだろうか。 さすがに「ワイズマンの目」を自称するだけの男である。
 それはともかく、やはりこの作品はいい。 ローラーダッシュを生み出したATのメカデザインの先進性、程度の多少の差はあっても概ね熱血タイプが多かったロボットアニメの中では異色の無口な主人公のキリコ(それも、元から職業軍人というキャラ自体、当時としては珍しかった筈。また、髪が短くても格好良いキャラは出来る、という事を証明したとも言える。前髪が目にかかっているようなパイロットなんて、それこそアニメの中にしか居ないのである)をはじめとする魅力的なキャラクター達、以前「BSアニメ夜話」で語られていたような「行き当たりばったり」とはやはり想像が出来ないような物語の展開等々、見所の多い作品であった。
 一方で、「どこかで見たような」感じがするのも確かで、「ウド編」は「ブレードランナー」+「マッドマックス」、「クメン編」は「地獄の黙示録」、「サンサ編」は「砂の惑星」、「クエント編」は「2001年宇宙の旅」と、色々な映画を連想させる。 ラストのワイズマンを「殺す」場面は、「2001年宇宙の旅」でHALを「殺す」場面を彷彿とさせるし、更に「赫奕たる異端」まで観ると、PSは「ブレードランナー」のレプリカントみたいな事になってくる。 そういった、既存の作品をモチーフとして用いながらも、独自の世界を作り上げた所が、やはり今日まで高く評価され人気がある所以なのだろう。
 さて、明日(10/26)はいよいよ新作OVA「ペールゼン・ファイルズ」が発売される。 3DCGで生まれ変わったボトムズがどんなものなのか、これも楽しみである。
太陽の牙ダグラム[アニマックス] D:4:3
 2007/11/12深夜(正確には2007/11/13未明)アニマックスにて月〜金深夜(正確には火〜土未明)の帯番組として放映開始。
 Wikipediaの記述によると、TV放映が1981年10月〜1983年3月というから、もう26年も前の作品になる。 先月まで放映されていた「装甲騎兵ボトムズ」の新作OVAが発売されたので、同じ高橋良輔監督作品という事で放映される事になったのだろう。多分。
 この作品も、「装甲騎兵ボトムズ」と同様に、全話を観たのは本放送以来となるが、主役ロボットのダグラムがいきなり荒野で朽ち果てている姿で出てきたり、時系列的にはもっと後の方になる筈の話が語られたりと、当時としては斬新な第1話が未だに鮮明に記憶に残っている(ただ、実はこの第1話が時系列的に嵌まる所が無い、という噂もある)。 ただ、全体の内容となると、「機動戦士ガンダム」とはまた異なる形の「独立戦争」が描かれるハードな内容、という大まかなイメージや、幾つかのシーンを断片的に覚えているだけなので、「装甲騎兵ボトムズ」より更に新鮮な気持ちで観れる…かもしれない。

日曜日

天元突破グレンラガン[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2007/09/30放映終了。
 激しい戦いの末に、ついにアンチ・スパイラルを打倒して地球を守ったシモン達。 そして、アンチ・スパイラルの支配から解放された全宇宙の螺旋族と共に、新世界の幕が開く…みたいな感じで、ニアをはじめとして多くの仲間を失いながらも大団円、というところか。
 最近の3DCGを駆使したロボットものとは一味違う、あくまで手描きのダイナミックさにこだわったロボット・アクションに、スケールとパワーのインフレが止まる所を知らないような怒濤の展開はなかなか面白かった。 だからこそ、エピローグからラストにかけての切なさと穏やかさも引き立つのだろう。 何より、ラストシーンが浜辺というのが良い。 浜辺は、冒険と新世界への旅立ちの場所なのだから。
 ただ、「燃えるか?」と言われると少し疑問に思う。 基本的にいつも似たようなパターンだし、とにかく気合いだけで突破していく、というのは何回もやるものじゃないような気がする。 ああいうのは、ここぞという時に一発爆発させてこそ燃えるものだと思う。 まあ、首尾一貫しているのは良いのだけど、何度も繰り返されるとかえって醒めてしまって、あまり燃える感じはしなかった。 こういう所に素直に感情移入できないのは、やはりこちらがトシをとったせいなのかなあ。
 トシと言えば、最後に出てきたシモンやヨーコ、ロシウ達は老けすぎなんじゃなかろうか。 「螺旋族の会議の調整に20年」とか言っていたけど、とても20年どころでは済まない老け方だったように見える。
おねがいマイメロディ すっきり♪[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第28話まで放映。
 相変わらず、こんな事を日曜日の朝からやっていいのか、と思うようなネタが色々と出てきて侮れない。 しかし、マイメロがマリーランドのプリンセスに、ひいては女王になったりした日には、もしかしたら、あのぞうさんよりもっと酷い事になりそうな気がするのだが、大丈夫なんだろうか。 物凄く不安だ。
 あと、今回から3クール目に入った為か、実写パートが模様替えしたり、それぞれのOPやEDが変わったりと、色々変更された。 「マイメロ」の新OPは…なんというか、日曜の朝っぱらから見せつけられてムカムカするんだが…まさか、視聴者にまで黒音符を取り憑かせようというつもりではあるまいか。
 (2007/11/25追記) 2007/11/24の夕方に、「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜傑作選」として、いきなり前シリーズの再放送が始まった。 何故いきなり始まったのかは謎だが、前番組が打ち切りになったか何かで急に枠が空いたのでその穴埋めに、とか、そんな所なのかもしれない(前番組がどんな番組だったのかはタイトルを見てもよく判らないのだが、確かに先週の番組表では最終回マークが付いている)。 まあ、アニマックスで放映されているのを観ているし、NHK教育の「電脳コイル」とも被っているしで、さすがにここは観ないか。 でも、どの話が「傑作」として選ばれるのかは少し気になるかも(ちなみに、初回は順当に第1話だった)。 それだけでも確認しとこうかな…。
ハヤテのごとく![テレビ大阪][HV] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第28話まで放映。
 変な理事長の発案で、突如始まった「執事バトル大会」によってついに「少年ジャンプ」的なバトルアニメになってしまうのかと思いきや、2回であっさり終わってまた普通の話(って何だろうという気もするが)に戻るみたいなので良かった。 少し「ピー音」が多いのが気になるが、やはり普段通りにやっているのが一番面白いように思える。 でも、また「謎の闇執事軍団」とかワケの判らないのも出てきたし、果たしてどうなる事やら。
 また、この前の回からOP・EDが変わった。 OPでは、何かまた色々と新キャラがいるみたいだが、あのシルエットになっているキャラは本当に登場するのだろうか?  思わせぶりに描かれているだけで、実は本編には登場しなかったりして。 で、EDは、前の水着祭から一転して乙女チックなナギの一人舞台に変わった訳だが、やっぱり最後は二度寝なのか。
 (2007/10/25追記) 約半年遅れとなる2007/10/25からアニマックスでも放映が開始された。 地デジの放映と比べると、「ハイビジョン制作」のロゴが無い、前提供にスポンサーのテロップが入らない、後提供が無い、地デジでは1フレームしかないエンドカードがちゃんと表示される、等々の違いがある(「見せられないよ」は地上波と同じ。当たり前か)。 地上波アナログ放送と違って、ちゃんと16:9だし(そう言えば、地上波アナログ放送の方はずっと観ていないが、今でも左右を切り落とした4:3なんだろうか?)。 半年以上おいてから観ると、また何か新鮮な感じがするので、時間があったらこちらも観てしまいそうだ。 特に第1話は、今観るとものすごく酷い。 いや、作品がではなく、ハヤテの境遇が、だが。
 そういえば、この最初のOPにシルエットかつ後ろ姿で登場する、小さな三つ編みおさげ野郎(?)が結局登場しないままOPが変わってしまったが、これが名前だけは何度も出てきた「ヒメガミ君」なんだろうか。
レ・ミゼラブル 少女コゼット[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第40話まで放映。
 ついに「ABCの友」の主導による革命の夜が幕を開け、マリウスやガヴローシュがそれに加わる一方で、コゼットの身を案じるジャン・ヴァルジャンがイギリスへの移住を試みている所。 巧妙に市民側に紛れ込んだジャヴェールや、ヴァルジャンから金を奪う事に失敗して逃亡したテナルディエをはじめとするパトロン・ミネットの連中、マリウス獲得の為に本気で動き出しそうなエポニーヌ等々の動きも気になるが、革命の最初の犠牲者が、あの本好きのマブーフさんだというのは意外だった。 残り1クール、果たしてどういう結末を迎えるのか、今後も楽しみである。
ぼくらの[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/09/30深夜(正確には2007/10/01未明)放映終了。
 ジアースの子供達は15体の敵との戦いを乗り切って、「ぼくらの」地球を守った。 残されたカナは、兄達の戦いの物語を他の子供達に語り伝える…という事で、こちらの地球は救われたものの、始めに契約した14人の子供達は皆死んでしまった。 また、相手側の地球(だけでなく宇宙そのもの)も消えてしまっているので、ハッピーエンドと言うには苦い結末である。
 比較的小型のロボット(人型兵器と言うべきか)がめまぐるしく動き回るような作品が多い中、巨大ロボットがどっしりと重厚な動きで戦うというのは面白かったし、子供達のドラマも様々で見応えがあったが、特に後半で周りの大人達の動きを描く比重が高くなってくると、どうも今一つ楽しめない所も多かったように思える。 監督が自身のブログで色々と語っているが、その中に「子供達を取り巻く社会も描いていきたい」みたいな事があったように思う。 確かにそれも良いのだが、そちらに気を取られて子供達の描写が薄くなっていたように見えて(特にコモの辺り)、「それはちょっと違うんじゃないか?」という気がした。 それに、ジアース無き後の「社会」を描いていないのは片手落ちなのではなかろうか。 後半は原作とは異なるオリジナルの展開らしく(原作がまだ完結していないのでそれ自体は良いのだが)、そのせいか、あまり鬼頭作品らしくない感じに見えたのも気になった。 まあ、その辺は原作を読めばいい事ではあるのだが…。

月曜日

鉄子の旅[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 2007/09/24放映終了。
 始まった時に、NHKの「JR全線乗りつくしの旅」は何故かあまり面白くなかった、と書いたが、この作品を観てその理由が判ったような気がする。 「最長片道切符の旅」は、切符の有効期間の制限もあった為か、基本的には「列車に乗る」事が「主」で、地元の人達との触れ合いとか、駅周辺の観光的な事とかは、ある程度重視されていたとはいえあくまでも「従」であったと思う。 それが、後の「乗りつくしの旅」では、何となくだが、この「主」と「従」との関係が逆転してしまっていたような感じがする。 その結果、よくある「旅番組」と同じようになってしまって、あまり面白くなくなってしまったのだと思う。
 その点、この作品はあくまで「列車に乗ること」や「駅を見ること」が主体…というかそれしか無くて、それに付随して、道中のトラブルとか、横見さんの妄想とかがあるだけ、という、あくまで「鉄」が「主」であったのが面白かった。
 ただ、横見さんのテンションが高過ぎて、少し鬱陶しく感じた場面があったのは残念だったが、まああれはデフォルメという事で何とか許容範囲だった。 実際にもあんなテンションだったら嫌だが。 私も、アニメにも登場した飯田線や、余部鉄橋(これは、原作の「鉄子の旅」では番外編で登場したらしい)のある山陰本線等に行ったが、当たり前だけどそういう観光地を通る路線でも、普通列車には通勤・通学の足として利用している人達もたくさん乗っている訳で、そんな車内であんなテンションで喋ってたりしたら大迷惑だろうし。
 とにかく、「鉄」という趣味も、最近ではワールドビジネスサテライトに横見さんが登場したりして、ある程度の規模を持つビジネスとして見直されてきているようだ。 そのせいかどうかは知らないが、この夏に余部鉄橋に行った時も、一人で来ているらしい若い女性の姿も少なからず見かけた(餘部駅のホームを一人で歩き回っていたり、列車の最後尾に陣取って写真を撮ったりしていたので、あれはおそらく「鉄子」な人だろう)。 横見さんの妄想が現実になる日も、そう遠くないのかもしれない(<そうか?)。
さよなら絶望先生[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/09/24深夜(正確には2007/09/25未明)放映終了。後番組は「D.C.II 〜ダ・カーポII〜」。
 久米田氏の原作と、新房監督×シャフト制作という組合せはやはり物凄く相性が良かったように思う。 様々な時事ネタ(時節柄、安倍さんとか麻生さんとかの政治ネタも多かったようだ)を突っ込みまくり、独特な画作りで見せる作風は、この作品を作るのにピッタリだった。 それに、一見奇をてらっただけに見えるような絵も、見方によっては深い意味があるように見えてくるから不思議である(例えば、黒ベタのキャラは「アニメキャラはシルエットで誰なのか判るようにデザインする」という基本的なお約束を実践しているようにも見えるし、顔に名前だけ書いてあるのは昔の風刺画を意識しているのかもしれない)。 まあ、本当に意味があるのかどうかは判らないけど。
 それにしても、案の定コマ送り必須な作品になったが、まさかOPでまでコマ送りしなければならなくなるとは予想外だった。 OPが変わったのは、本当に苦情が来たからではなかったのだろうか。
D.C.II 〜ダ・カーポII〜[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/10/01深夜(正確には2007/10/02未明)サンテレビにて放映開始。 2日遅れの2007/10/03深夜(正確には2007/10/04未明)KBS京都でも放映開始。 原作は、CIRCUSのWindows用18禁ゲーム。
 2003年7月期から放映された「D.C. 〜ダ・カーポ〜」、2005年7月期から放映された「D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜」に続くシリーズ3作目…の筈なのだが、今度もまた人間関係や舞台背景がよく判らなくなっている。 舞台は今まで同様に初音島のようだが、枯れない桜(これ、今までのシリーズでも気になっていたのだが、「枯れない」じゃなくて「花が散らない」なんじゃないんだろうか。桜は、花が散っても別に枯れる訳じゃないんだし…)がまたもや復活してるし、さくらが以前と殆ど変わらない姿で登場していて(胸は多少大きくなっているようだが)しかも学園長だし、そのさくらの家に音夢に似た女の子がいるし、主人公はその「兄さん」のようだし(でも絶対血は繋がってないに決まってる。姓も違うみたいだし)、ことりに似た「白河さん」とか、見た目そのまんまの「杉並」とかもいるしでもう何がなにやら。 確か、ゲームの方のメインヒロインは音夢の娘だとかいう話を聞いたような気がするのだが…。
 話の方も、第1話にしていきなり主人公と幼馴染みのヒロインとがカップル成立してしまってどうする気なんだろう。 というか、これって要するに「修羅場フラグ」が立った、という事なんだろうか。 「D.C.」という作品の性格上、所謂「ハーレムエンド」は無いだろうし。 でも、チーフライターがあの「SHUFFLE!」の長谷川勝己氏だし、油断はできないかもしれない。 何となく(色々な意味で)「二番煎じ」もしくは「二匹目の泥鰌」になりそうな気がして少し不安である。 いくらタイトルが「ダ・カーポ」だからと言って、話の内容まで同じような事を繰り返したりはしてほしくないのだが。 とりあえず様子見といったところか。 と言っても、今回はどうやら1クールらしいので、よほど酷い出来じゃない限りは最後まで観ると思うけど。
 ただ、現時点で言えるのは、やはり「サクラサクミライコイユメ」は良かった、という事かもしれない。
 (2007/10/18追記) サンテレビから16日遅れの2007/10/17深夜(正確には2007/10/18未明)キッズステーションでも放映開始。 2週間強の遅れなので、保険としてはあまり役に立たないが、まあ選択肢が多いのは良い事である。
 それにしても、本作の舞台が前作から50年以上経過している、というのには驚いた。 その割には風景から何から、全然前作から進歩しているように見えないのには、何か意味があるのだろうか。 誰かが、そうなるように「枯れない桜」に願った、とか…。謎だ。
 2007/12/24深夜(正確には2007/12/25未明)放映終了。後番組は「【俗・】さよなら絶望先生」。
 ロボットである事が露見したが、委員長をはじめとする生徒達とは理解し合えたと思いきや、学園の理事達によって美夏は退学となり、皆は彼女の為に卒業式を開くのであった…って、何じゃそりゃーとしか言いようのないこの作品はいったい何だったんだろう。
 小恋と義之との関係はアレだけで決着付いてしまったのか? ラス前の小恋の別れ話から1日しか経っていないのに、何故本人達も友人達も(いくら美夏の件があるとはいえ)その事をスルーしてるわけ? ラス前のラストシーンから最終話の冒頭で義之が目を覚ますまでの間に、いったい何があったんだ? そもそも義之は、どういうつもりで小恋の告白を受け入れたんだろう? 
 美夏のピンチに対して、美夏の処遇に最も責任を負うべきさくらや保健医は何をしてたんだ? そもそも、美夏を学園に編入させるにあたって、理事達に何の根回しもしていなかったのだろうか? それとも、理事達が裏切ったのだろうか? いや、それ以前に、バナナが切れたら煙を噴いて倒れるようなロボットを学園に入れて、本気でバレないと思っていたのだろうか?
 だいたい、桜がまた咲いてるのは結局何故? 看板が落ちた事故も桜のせいみたいだったけど、何であんな事になったわけ? 義之の魔法とか、修学旅行の時にさくらが意味ありげに渡したお守りとかはどうでもいいの?
 …とまあ、後半に入ってからの展開は、疑問符だらけで訳が判らない上に、キャラが全然「動いていない」(単に物語に沿って「動かされているだけ」になってしまっている)ので、サッパリ面白くない。 前半はまあ良かったんだが…。 結局美夏の話がメインになって、しかも最終回で小恋との恋愛ネタをスルーして終わるのなら、何故前半からあんなに小恋との恋愛ネタを長々と尺を割いてやる必要があったのだろう。 メインスタッフ(シリーズ構成だったかな?)に原作ゲームの人が入っている、という話もあるが、もしかして、原作サイドからこのような構成でやってほしい、とかいう要求でもあったのか、と思ってしまう。 噂では、PS2版のゲームの発売に合わせて、来年の春から第2期が始まるとかいう話もあるのだが、それならば、正直言って今回のシリーズは要らなかったのではなかろうか、という気さえする。 もしかして、これも所謂「曲芸商法」の一環なんだろうか。 疑問に思ったところは、ゲームを買ってくれたら解決する、という…うーむ。 そういう作り方をするのであれば、演出や脚本の力で「投げっぱなし」の部分が気にならないようにするとか、キャラをよほど魅力的に描くとかしてほしいものなのだが、それも出来ていなかったように思う。 何だか、「ダ・カーポ」のアニメって、シリーズを重ねる度に出来が悪くなっていっているような…。
 (2007/12/26追記) …などと思っていたら、本当に第2期の放送が発表された。 それどころか、DVDの発売日と内容まで全部発表されている。 この準備の良さからして、第1期が好評だったら第2期をやる、とかいうのではなく、結局、最近増えてきた、元々ひと繋がりの作品を1クールか2クール毎に少し間を空けて放映する、というパターンだったようだ。 その意味では、タイトルこそ「D.C.II S.S.」となっているものの、実質的には「D.C.II」のそのままの続きであり、「D.C.」に対する「D.C.S.S.」のような「続編」とは性格が異なるものになるのだろう。 多分。
 それにしても、第2期はいったいどうするんだろう。 まさか、第1期のこの展開から、義之が今さら他のヒロインと恋愛関係になるとは考えにくいし、義之が小恋とヨリを戻すか、それとも誰とも結ばれないかのどちらかしか無さそうな気がする。 煽り文句(「枯れない桜が巻き起こす、究極の奇跡が待っている!!」)からすると、今度こそ「桜」が本格的に本筋に関わってくるようだが…。 とりあえず、第1期での疑問符が解消されるのであればいいのだが(←って、結局また観るんですか?←しょうがないじゃないですか、アニヲタなんだから←おい)。
 それにしても、今後美夏はどうなるんだろう。 確か、μ以外のロボットは存在してはいけない(だから美夏は秘かに凍結されていた)とかいう話がされていたような気がするが、だとすれば、少なくとも公には抹殺される事になるのではなかろうか(再凍結されるとか)。 そうでなければ、そもそもロボットである事を秘密にしておく必要も無かったわけだし(一応、μが旅館で働いているぐらいなんだから、世間一般でのロボットに対する風当たりはかなり弱くなっている筈だし。委員長が極端だっただけで)。 まあ、そういう面での整合性とかを気にしてはいけない作品のような気もするけど。 第2期で、何事も無かったように美夏が登場したら、さくらと保健医が今度こそ上手くやったのだと思う事にしよう。
もえたん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/09/24深夜(正確には2007/09/25未明)放映終了。
 魔法王国の危機もあっさり解決したり、皆無事に進学したり、魔法少女が代替わりしたりと、実に本作品らしいゆるゆる〜な展開で面白かった。 でも、原作を読んでいると「まあこんなもんでしょ」と思うが、原作を知らない人から見ると「なんじゃこりゃ」と思うかもしれない。 まあそんな所も「もえたん」らしいと言えばらしいのだが。
 ちなみに、変身シーンにホワイトアウトが入っていたのは、どうやらテレビ大阪だけだったようで、テレビ東京ではそのまんま流されたらしい。 こんな所にも格差社会が(違)。 にしても、いんく達は、小学生にしか見えない高校生から、小学生にしか見えない大学生になってしまった訳だ。 このまま、小学生にしか見えない社会人とか、小学生にしか見えない人妻とかになっていくのだろうか。恐ろしい。
桃華月憚[BS朝日] D:16:9スクイーズ(BS朝日) A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/09/24深夜(正確には2007/09/25未明)放映終了。
 逆回しで進んできた物語もついに終幕。 「終わりの始まり」という言葉があるが、最終回はまさにその言葉通りで、シリーズ全体の終わりであり、同時に物語の始まりでもあり、上津未原が浄化されて「神の時代」が終わりを告げる、その終末の始まりでもあった訳で、なかなか面白い構成になったと思う。 一方では、ラス前の話のラストの「そして 桃香と桃花 出逢った」というナレーションは、次の最終回での桃香と桃花との出逢いと、第1話ラストの桃香と桃花との再会との両方に掛かるような仕組みになっているという、実に巧妙な構成にも感心させられる(西田亜沙子さんがブログに書いていたのは、この事だったのかも)。 こういう事をされると、やはりもう一度第1話から見直してみたくなるのだが、どこかで再放送してくれないものだろうか。
 とにかく、色々とヤバい所があったのにも関わらず、無事に最後まで放映されたのは良かった。 声優さんが脚本を書く、というのもどうなる事かと思っていたが、どれもそこら辺の下手糞な脚本などより遥かに良く出来ていたと思うし、実験的な所も概ね好印象なものが多かった。 でも考えてみれば、舞台芝居では役者が自ら台本を書いて自ら演じる、等というのはよくある事だし、伊丹十三氏のように映画監督と役者を兼ねている人も珍しくない。 かの松田優作氏も、芝居の台本を書いたり、自ら出演する映画の脚本に手を入れたりしていたらしい。 ならば、声優さんがアニメの脚本を書く、というのも全然不思議な事ではないのかもしれない。 とはいえ、最終回の喜多村英梨さんの原画はちょっと…とは思ったけど。
 ちなみに、BS朝日では、第25話の放映が直前で急遽休止となり、翌週に最終回と合わせて2話連続で放映される、という事態が発生した。 どうやら第25話の内容にヤバい所があったそうだが、予定通りに放映されたサンテレビの内容と見比べると、回想場面での桃花のイジメのカット(弁当箱に「使用済みのゴム」が入れられていたり、ロッカーに鳥の死骸が放り込まれていて血塗れになったりというアレ)が静止画に差し替えられていた。 以前に一度放映されたカットなので、何故今更これがヤバいのかよく判らないのだが、第25話を放映する予定だった当時は、ちょうどイジメによる自殺のニュースがよく取り上げられていたので、そのせいなのかもしれない。 だとしても、地上波では差し替え無しで放映されたのが謎なのだが…BS朝日の方が、その手の「基準」が厳しいのだろうか?  ていうか、エロは良くてバイオレンス(?)はダメなのか。 何かおかしいぞ、BS朝日。
結界師[読売テレビ][HV] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第38話まで放映。
 今回から放映時間が変わり、月曜日深夜(火曜日未明)の「MONDAY PARK」枠に入るようになったので、記述位置も変更した。 以前の「DEATH NOTE」等と同様に、またもや放映時間が30分の枠を越えている(番組表の開始時刻から32分ぐらいまである)為、予約を35分間取らないといけない。 面倒な事である。
 話の方は、9月10日の放映分からのそのまんまの続きで、OP・EDもそのまま(多分…)なので、本当に単なる枠移動だったようだ。 志々雄限の死を悼む夜行の面々、限の家族、良守達を描く一方で、次の作戦を企んでいる黒芒楼と、扇と白との密談等々、次の戦いに向けての下準備の話で、限の死をそれぞれのやり方で悼む人達の様子が丁寧に描かれていて、結構良い感じであった。 こういう密度の濃い話がこれまでにももっとあれば、ゴールデンタイムを追い出される事も無かったと思うのだが(<追い出されたのか?)。
 それにしても、限の家族の様子を見ていると、表面的には例の相撲部屋で起きたリンチ殺人の事件に似ているように見えてしまった。 夜行に子供を預ける、という事がどういう事なのか、命の危険もあるという事を限の家族はどうやら理解していなかったようなのだが、その辺の扱いは作品世界としてはどうなっているんだろう。 場合によっては警察沙汰になるような話の筈だが、全然そういう問題は描かれないし。
 (2007/11/27追記) 第44話からEDが変わった…というか、元に戻った?  2番目の曲に戻ったが、Wikipediaの記述によると、放映時間が変わった第38話以降は、以前の曲が繰り返し流れている事になっている…そうだったっけ…。 いかん、なんか記憶がアヤしくなってきた…。
 (2007/12/04追記) 第45話でまたEDが変わって、4番目の曲に戻った。 やはり、深夜帯に移動してからは、上記のWikipediaの記述のように、しょっちゅうEDを変えていたようだ。 全然記憶に無いところからすると、EDをあまり真面目に観ていなかったらしい。
 それにしても、良守がいきなり新しい技を、それも全然その技の訓練とかをしない内から使えるようになってしまったのには萎えた。 「正統継承者」らしい一面が見えてきたとも言えるが、大した前置きも無かったので、唐突過ぎてつまらない。 時子婆さんが黒芒への道を一生懸命開こうとしているのを放ったらかしにして、良守と時音がアッサリ黒忙楼に行ってしまったりしているし、正守はデタラメな強さで左金のような大物を瞬殺してしまったしで、なんかゴールデンタイムの時のゆったりした展開とはうってかわった慌ただしい展開になっている辺りが、打ち切り間近の連載漫画みたいな感じである。 大丈夫なのか。
逆境無頼カイジ[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/29深夜(正確には2007/10/30未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、福本伸行氏が「ヤングマガジン」に連載中(?)のコミック。
 佐藤雄三監督、高屋敷英夫シリーズ構成、マッドハウス制作による、「闘牌伝説アカギ」に続く福本伸行原作もの第2弾。 “Ultimate Survivor”という英語のタイトルが付いているように、友人の借金の保証人になったばかりに多額の借金を背負い、一発逆転に賭けてアヤシイ船で博打のサバイバル・ゲームに挑む男の話…だろうか。 いきなり「正月が明けてから一日も働いていない」などという最悪なナレーションで始まる作品なんて見た事が無い。 漫画の背景の「ざわ‥ ざわ‥」というのをBGMにまで取り込んで「音の背景」にもしてしまっているのも笑える。 というか、最後の水着グラビアはいったい…。
 何にせよ、「アカギ」に続いて今度も楽しめそうな感じである。
 なお、この枠の例によって放映時刻が通常の30分ちょうどの区切りになっていない。 第1話では、番組表の開始時刻から33分40秒後に開始・1時間2分10秒で終了となっていた。 以前の「デスノート」の始めの数話のように放映時刻のブレがあるかもしれないので、当面は、「結界師」と合わせて1時間5分ぐらい録画時間をみておかないとダメか。 ホントに面倒な事である。
 また、やはり例によって日本テレビの放映からは4週間程遅れている(日本テレビでは10月2日から放映されているようだ)ので、番組最後のコーナーでプレゼントのお知らせ等があっても意味が無いのだろう。 そんな所まで逆境にしなくてもいいのに…。
 (2007/12/25追記) 2007/12/24深夜(正確には2007/12/25未明)の放映で、本作品の開始時刻が、番組表の開始時刻から32分27秒後に変わっていた(そのせいでOPが少し切れた…)。 こういう事をやるから、この「MONDAY PARK」枠は油断できない。 本作品の次に放映していた「エンジェル・ハート」の再放送が前週で終わって、今週から「シティハンター」の再放送が新しく始まったが、そのせいだろうか。 それとも、年内最後の放映だからだろうか。 いずれにせよ、次回の放映時にはまた少し録画予約の時刻を修正しなければならない。 困ったものだ。
ひぐらしのなく頃に解[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 第13話まで放映。
 KBS京都の第12話の放映が1週間延期になってしまった為、サンテレビの放映が先行する事になったので、記述位置を変更した。 KBS京都の放映延期は、例の京都で専門学校生の少女が父親を斧で殺害するという事件の影響で、KBS京都のサイトにも「ひぐらしのなく頃に解」放送休止についてというお知らせが出ていた。 「事件と番組の関連があるかどうかは不明」としながらも、「地元京都の事件であることなどから、番組を不快に思われる視聴者の方がおられる可能性があることを考慮して」と理由付けをしているのは、まあこの手の「自粛」に関する対応としては誠実な方ではないか、と思う。 実際、第12話のOPアニメーションからは、サンテレビ放映分も含めて、「レナの鉈」の絵が「レナの隠れ家」の絵に差し替えられていた。
 まあ、アニメに限らず、フィクションの内容が実際の事件に影響を与えるか・もしくは与えたかという事に関しては判らない事も多いし、仮に影響があったとしても放映休止を行なう必要があるかどうか(しかも本作品に関しては、「少女が刃物をもって殺人を犯す」場面は前シリーズであっただけで、現在放映中のものには、第12話も含めて出てきていない…はず)はかなり疑問である。 それでも、第12話以降放映が再開されていないらしい東海テレビや、未だに地上波全てで最終回を放映する予定が無い「School Days」などに比較すれば、まだマシな方ではあるのだが…。
 物語の方は、今回でちょうど「皆殺し編」が終了。 そのタイトル通り、運命を打ち破れるかと思ったところが最後の最後で結局「皆殺し」といういつもの結末に。 いよいよ最後の「祭囃し編」に突入する訳だが、一体どうなる事だろう。 事件の全貌が明らかになり、鷹野が黒幕だったという事が判明したが、鷹野がラスボスなんだろうか。 何となく、いつもネガティブな事を言って士気を挫く羽入こそがラスボスなんじゃないのか、という気がしていたのだが、今回のラストを見る限りだと違うような感じだし。 ていうか、羽入って結局何者?  そして、レナが最期に言った「オヤシロ様は本当にいる」という言葉は、タダのハッタリなのか、それとも何か知っているのか?  未だに謎は尽きない。 何とか最後まで無事に放映される事を祈るばかりである。
 2007/12/17深夜(正確には2007/12/18未明)放映終了。後番組は「破天荒遊戯」。
 なるほど、「ラストがバトル・アクションものになった」というのは、こういう事だったのか。 始めから鷹野が黒幕と判っている状態、という今までになく有利な状況から始まったとはいえ、また、「最後の駒」である羽入(結局、彼女こそが「オヤシロ様」だった、という事でいいんだろうか…? ていうか、頭の横のアレは何…?)が実体化(?)して加わったとはいえ、今までの苦労が嘘のように話がとんとん拍子に上手く進み過ぎなんじゃないか、という気はするものの、それもまた、今までの世界で積み重ねてきた苦労が報われたという事で良かったとすべきか。
 …って、「第3期制作決定」って何?  もしかして、第1期のラストみたいに、一見上手くいったハッピーエンドと思わせつつ、実はまた惨劇が繰り返されるとかいうのだろうか?  最後の場面は、「鷹野の両親が事故で死ななかった世界」のように見えたのだが、あれはつまり、また別の「ルート」に突入した、という事なんだろうか。 何かモヤモヤが残る、スッキリしないラストシーンだった。
 (2007/12/25追記) 最終回放映から一週間後の2007/12/24深夜(正確には2007/12/25未明)の本作品放映枠で、実写映画の特報番組が放映された。 番組の内容からすると、最初の「鬼隠し編」を映画化するように思えるが、それだと単にスプラッタ・ホラー風味の作品になってしまうだけのような気がするし、どんな構成にするんだろう。 とりあえず、圭一役の人は目つき悪過ぎ。 あと、田舎の小さな学校に相応しくないあの制服は何とかしてほしい気がする。 不安だ。

火曜日

ロミオ × ジュリエット[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2007/09/25深夜(正確には2007/09/26未明)放映終了。
 大公モンタギューは倒され、ロミオはジュリエットを救う為にオフィーリアと戦って相討ちで死に、ジュリエットはエスカラスの芽を芽吹かせてネオ・ヴェローナの礎となった。 その力に守られたネオ・ヴェローナは地上に降りて、人々は共和制をしいて新しい社会を築き始めた…。
 という訳で、ロミオとジュリエットに関して言えば、結局悲劇に終わった。 ジュリエットは可愛らしかったし、市民革命を絡めた話はまあまあ面白かったのだが、全体的には今一つだったように思う。 なんというか、一言で言うと「説得力が無い」感じがする。
 例えば、ネオ・ヴェローナの人達は、ネオ・ヴェローナが宙に浮いた島である事も、「地上」がある事も知らなかったという事だが、それはないだろうという気がする。 ネオ・ヴェローナがユーラシア大陸ぐらいの大きさがあるというならまだしも、どう見ても淡路島ぐらいの大きさにしか見えないし、だいたい、ロミオが追いやられたあの鉱山は、少し地面が崩れたら下の雲海が見えるぐらい端っこにあったのではなかったのだろうか。 それに何より、龍馬という空を飛ぶ術を持っているのに、今まで誰一人として「世界の果て」を確かめようとした者はいなかったのか?と思ってしまう。
 また、最後にウィリアムが「世界を救ったのは二人の愛」みたいな事を言っていたが、とてもそうは見えなかった。 ロミオは、ジュリエットが一人で犠牲になるぐらいなら全人類を道連れにしようとしていたようなものだし(ジュリエット一人が罪を背負わなければならないのはおかしい、というのはまあ判るが、だからと言って、何の代替案も無く崩壊が目前に迫っているのにただジュリエットを助けようとするのはどうも…。ネオ・ヴェローナには、当然何の罪も無い子供達だっているのである。あの場面でジュリエットを助けるのは、彼らを見殺しにするのに等しい。それを考えていないかのようなロミオの行動は、大公モンタギューとさして変わらないようにも見える。これに限らず、ロミオの行動は、いつも後先考えていないように見える)、ジュリエットも、ロミオが死んでしまったからもうこの世に未練が無くなったのでエスカラスになったようにしか見えない。 まあ、ウィリアムの視点から見れば「二人の愛で世界が救われた」と見えるだろうけど、二人の言動を全て見ていると、とてもそんな風には考えられないのである。 なので、ウィリアムの台詞も取ってつけたような感じがしてしまう。 この辺り、もう少し何とかならなかったのかな、と思う。
 そんな感じで、どうも全体的に設定や物語の練り込みが不足しているような感じがして、(特に後半で)今一つ楽しめなかったのが残念だった。
鋼鉄三国志[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/02深夜(正確には2007/10/03未明)放映終了。後番組は「DRAGONAUT -THE RESONANCE-」。
 全ての黒幕は孔明だったが、それも「究極の闇」として玉璽に選ばれた為であった。 地球に落ちてくる赤い星を止められるのは、やはり玉璽に選ばれた「究極の光」である陸遜だけであり、陸遜を「究極の光」として目覚めさせる為に、孔明は「究極の闇」となる事を受け入れたのだった。 そして陸遜は、「究極の光」となって赤い星を止め、更に消えようとする孔明を、玉璽をその身に取り込む事で救い、光の粒となって消えていった。
 最後は、何だか「『三国志』ってレベルじゃねーぞ」みたいな地球レベルの話になってしまって驚いた。 そもそも、あの落っこちてきた「赤い星」というのは、いったい何時の間に現れたんだろう。 なんか凄く無理矢理というか、いきなりだったような気もするが…。
 まあ全体としては、初めに思っていたよりも「男色」な作品ではなかったし、煌星者同士の戦いもまあまあ面白かった。 しかしまさか、劉備玄徳がガンダム・デンドロビウムになってしまうとは、お釈迦様も本当にビックリだろう。
DRAGONAUT -THE RESONANCE-[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/09深夜(正確には2007/10/10未明)テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルは「どらごのーつ ざ れぞなんす」と読む。 “resonance”は「共鳴;共振」という意味で、第1話のサブタイトルにもなっていたが、この作品の中でどういう意味合いを持っているのかは謎。 “DRAGONAUT”は、竜の“DRAGON”と、宇宙飛行士の“astronaut”辺りをくっつけた造語だろうか。 「ドラゴン」と呼ばれている存在と、何かの儀式のような事をして「ドラゴノーツ」になるようで、その一人が主人公の少年の片割れで、その友人の少年がもう一人の主人公で、宇宙船(というか宇宙旅客機?)の事故で家族を亡くして親戚に預けられているものの、そこでも上手くいっていなくて、更に事故の原因がその宇宙船のパイロットをしていた父親のミスのせいと言われている事もあって学校でも孤独で、そんな時にワケの判らない怪物に襲われた所をスーパーガールに助けられて恋に落ちる…みたいな話?(どんな話だ)。
 第1話から登場人物が多くてよく判らないのだが、要するに、元冥王星軌道付近に陣取っているエイリアン(「元」という事は、冥王星は無くなってしまったのだろうか)と、「ドラゴン」を操る「ドラゴノーツ」と呼ばれる連中との戦いの物語と考えていていいのかな。 そこに、あの孤独な少年と、彼を助けたスーパーガールとがどう絡むのかはよく判らないが、宇宙船の事故から少年を助けたのも、その事故の原因となったのも、あのスーパーガール(もしくはその関係者)という事のようにも見える。 何となく「鉄腕バーディ」を連想させる辺りが少し気になるが。
 とりあえず、怪物とスーパーガールとの肉弾バトルは結構ダイナミックで面白かったので様子見か。 でも、ただでさえ登場人物が多いのに、ちちのデカい女王様タイプの似たような女性が何人もいる、というのはよろしくないと思う(<マテ)。
ぽてまよ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/09/25深夜(正確には2007/09/26未明)放映終了。後番組は「ef -a tale of memories.」。
 雨が降ったら外に出たがって、頭に花が咲いて(冬虫夏草かと思った…)、花が散ったら少し休んでまた甦って、種から小さな子供が生まれてきて(しかもぐちゅ子の子供(?)の方が可愛い)…って、えー、これはつまり、ぽてまよとぐちゅ子は(植物宇宙人の)マゾーンだった、という事でいいんだろうか…?(絶対違)
 まあそれはともかく、ほにほにと可愛かったり、キシャーと威嚇したり、にゃーと喜んだりするぽてまよや、鎌を振り回したり、ガムテで直したり、京にお菓子をもらって頬を染めたりしているぐちゅ子、妄想たくましいみかん、どこから声が出てるのか不思議なねね(釘宮さんの新しい一面が現れたような気がする)、等々の繰り広げるほんわかした雰囲気は、何とも言えず楽しかった。
 DVDの映像特典で毎巻新作が観れるので、今後もまた半年楽しめそうだ。
ef -a tale of memories.[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/10/09深夜(正確には2007/10/10未明)KBS京都にて放映開始。 同日、サンテレビでも放映開始。 原作は、minoriのWindows用18禁ゲーム「ef -a fairy tale of the two.」。
 タイトルは「えふ」と読む。 サブタイトルの“a tale of memories”は、直訳すると「思い出の物語」ぐらいだろうか。 どちらにせよ、今一つ意味がよく判らない。
 で、タイトルだけでなく内容も、第1話を観ただけだとどういう話なのかよく判らない作品である。 複数の少年少女が繰り広げる群像劇っぽい感じで、その意味では「キミキス」と似ているが、それぞれのキャラの話の時系列がよく判らない上に、キャラ同士の関係もよく判らない。 一応、Aパートの少年・紘とビデオ撮影をしていた(ついでにいきなり女の子ともヤッていたっぽい)少年・京介とが友人同士らしいとか、妹属性のカチューシャ少女と廃駅の眼帯少女(もしかして記憶障害?)とが姉妹らしいとかは朧げには示されているのだが。 携帯電話の画面やメールのやり取りで人間関係を示す辺りが、今時の作品らしいといえばらしいかも(それにしても「絶望した!」っていったい…)。
 ついでに、舞台がどこかもよく判らない。 だだっ広い所に廃線になった駅舎がぽつんとある、っていうと、北海道…にしては雪が少な過ぎるし、謎だ。 舞台といえば、AパートとBパートで舞台を切り替えているのは、これからもずっとこのパターンが続くのだろうか。 似た構図を繰り返し使う事で、切れ切れになっているパートを繋げるのは、まあオーソドックスだけど悪くはない。 シャフト制作で、新房氏が監修で、その新房氏が監督をした作品に多く参加していた大沼心氏が監督という事で、画作りも少し独特な所がある。 とりあえず、雰囲気は悪くないので様子見か。 Aパートのひったくられ自転車泥棒の女の子が、何となく「sola」の茉莉と被るのが少し気になるけど。
 それにしても、主役の少年の一人の「広野紘」役が下野紘氏というのは、もしかしてシャレでキャスティングをしているのだろうか。
魔法少女リリカルなのはStrikerS[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:4:3レターボックス(ファミリー劇場)
 2007/09/25深夜(正確には2007/09/26未明)放映終了。後番組は「BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜」。
 「スカリエッティ事件」が何とか無事に解決され、機動6課のメンバーや戦闘機人達も新しい道を進み始めてハッピーエンド…なのは良かったのだが、何かこう、ものすごくもの足りない感じが残るシリーズだった。 やはり、2クールあったとはいえ登場人物が多過ぎて各キャラの描き込みが不足していたんじゃないだろうか(例えば、キャロとルーテシアとの絡みは、初めのシリーズでのなのはとフェイトとの絡みに通じるものがあるのだけど、そこまでの二人の関係があまり描かれていない(ように見えた)ので、今一つ台詞の一つ一つに重みが感じられない気がした。後日談でも別れたままだったし)とか、全体的に台詞に頼り過ぎなんじゃなかろうか(例えば、最終回でアギトとユニゾンしたシグナムが、戦闘機を一撃でぶっ飛ばした時に、それを見ていた管制官の娘(この娘も名前覚えられなかったんだよなあ…)が「50機、一瞬で全滅…」みたいな台詞を言うのだが、この「一瞬で」というのが余計な一言だと思うのだ。そんなもの、観れば判るんだし、観て判るように描いてきたのが、この「なのは」という作品の良い所だったんじゃないのかなあ、と思ってしまうのである)とか、色々と気になる所が多くて、今一つ楽しめなかったのが残念。 多分、過去の2つのシリーズと違って2クールにした事からして、スタッフは過去の2つのシリーズとは異なるものを描きたかったのだと思うのだけど、それが、私が期待していたものとは違っていたのだろうと思う。
 まあ、ラス前の話で、なのはさんがクアットロをスターライト・ブレイカーで思いっきり全力全壊全開ぶっ飛ばした時は、本当にスカッとしたけど。 こういう所をもっと観たかったのかなあ、という気がする。
BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2007/10/02深夜(正確には2007/10/03未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、 吉富昭仁氏が「月刊チャンピオンRED」に連載中のコミック…らしいのだが、公式サイトの説明を読むと、作品世界が同じなだけで、ストーリーや登場人物は全く新しく作られたもののようだ。
 中高一貫の名門女子校に編入してきた(本人は厄介払いされたと思い込んでいる)少し生意気な、そして5年前の記憶が無いという主人公、主人公が記憶を無くす原因となった「5年前の事件」、その主人公の首をいきなり締め上げておきながらしらばっくれている黒髪の美少女、その美少女の前に現れた謎の潜水艦(?)と、学園ものなのかSFなのかよく判らない話である(ただ、美少女の正体については、上記の公式サイトでいきなりバラされてるのであるが…)。
 ともかく、画が綺麗なのが印象的だった。 主人公のマリが学園にやってくる時に見る飛ぶ鳥の群れの飛翔感の気持ち良さ、マリとみち子(これがまた良い眼鏡っ子である)が話をしている場面の背後に湧き立つ積乱雲の美しさ等、観ていてハッとさせられるような場面が目立つ。 また、背景動画に3DCGを多用(と言う程でもないかもしれないが)しているのも割と効果的で良い感じ。 この調子でずっと行ってくれれば良いのだが…。
素敵探偵ラビリンス[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/09深夜(正確には2007/10/10未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、万城めいと原作・若山晴治作画の「マガジンSPECIAL」に連載中のコミック。
 大地震によって東京が壊滅してから30年、首都機能も他に移され、「旧都」と呼ばれて見捨てられ荒廃が進む東京で続発する「幻夢事件」なる不可思議な事件を解決していく少年探偵の物語…なんだろうか。 その割には、後光を背負って登場した美少年探偵(何せ、コワい姐さんタイプの女刑事まで赤面させる美少年振りだ)は直感でものを言っているという、探偵の風上にも置けないような奴みたいなのだが。
 あれだけ廃墟と化し無法地帯となっている東京に、何故あんな綺麗な小学校があって子供も割と大勢通っているのかとか、そもそも電気・ガス・水道等の生活インフラはどうなっているのかとか、唐突に出てきた変な女と「人形使い」と呼ばれていた執事(?)は何なんだとか、一つの屋敷にいてあの刑事達はあの乱闘に気が付かなかったのかとか、子供達が忍び込んだ「お化け屋敷」と刑事達が待ちぼうけを食わされていたあの部屋との位置関係はいったいどうなっているんだとか、なんかもうツッコミ所がいっぱいなのだが、あのメイドさんの豪快な転がりっ振りが妙にツボに入ったのでとりあえず様子見にする(<そこだけかい<はい、そこだけです)。 タイトルの「素敵探偵」とか、一介の刑事が「迷宮」だのなんだのと妙に恥ずかしい台詞を言ったりする事とか、第1話のサブタイトルにしてからが「旧都」と「キュート」を引っ掛けた駄洒落になっている事とか、まあ色々と不安ではあるのだが…。
モノノ怪[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/02深夜(正確には2007/10/03未明)放映終了。 後番組は「もやしもん」。
 「座敷童子」に始まり、「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺」と来て、最後はまたもや「化猫」で終わった。 前の「怪」の時の「化猫」のキャラが再登場したり、同じ「化猫」でも時代が異なった別の話になったりして、色々とバラエティに富んだ構成でまた楽しめた。 3DCGを効果的に多用した独特の画作りもしっかりと健在で、視覚的にも楽しめるのと同時に、実は結構残酷でグロい場面の表現を緩和する役にも立っているのかな、と思わせられる。 「ひぐらしのなく頃に解」や「School Days」等、その内容だけでなく表現が(実際に問題なのかどうかはまた異論があるにせよ)問題視される事が目立った今期の事を思うと、こういう風に画作りを工夫する事もこれからは重要になってくるのかもしれない(かといって、「ひぐらし」等を本作品のような画作りにしてもダメだとは思うが)。
 一つ残念だったのは、最終回の放送中に地デジの映像が乱れて、映像が停止したり動きがギクシャクする、という現象が発生してしまった事である。 地デジは、CATVのSTB経由で観ているのだが、このSTBはたまにトラブルを起こす。 しかし、よりによってこのタイミングで起きるとは、もしかして化け猫のタタリなんだろうか…。
もやしもん[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/23深夜(正確には2007/10/24未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、石川雅之氏が「イブニング」に連載中のコミック。 読んだ事は無いが、テレビ番組(NHKの「マンガノゲンバ」か何かだったような…)で少し本作が紹介されたのを見た覚えがあるような、無いような。
 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第9弾作品…の筈だが、例によって関西テレビには枠名も何も出ない。 菌の姿が見える男が、農大に入学しててんやわんやする話…だろうか。 実写に菌をCG合成している(?)OPに始まり、菌が地面から湧き出したり空中をふよふよ漂ってたり、あまつさえ喋ったりさえするというファンタジックな世界の一方で、それを頑なに信じようとしない女性研究者やら、いきなり地面に埋めていたキビヤックを食ったりする怪しい教授やら、更には家畜が往来したり、だだっ広い農場が広がってたりと、大学の一種独特な「異世界」振りが実に面白い。 私の出身大学にも農学部があったので、規模の差はあるにせよ、雰囲気的にはどこか共通するところがあって、それもまた懐かしく感じて良い。 「菌劇場」も面白いし。 でも、菌について知識があれば、もっと楽しめるのかもしれないけど。
 それにしても、高橋ナツコさんは今期いったい何作掛け持ちしてるんだろう。 シリーズ構成やら脚本やらでやたらと名前を目にするように思うのだが…他にいないのか?
アイドルマスター XENOGLOSSIA[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2007/09/25深夜(正確には2007/09/26未明)放映終了。 後番組は「しおんの王」。
 解放されかけたアウリンを、アイドル達が抑え込んでくれた事で危機が回避されて地球は救われた…訳なのだが、どうもスッキリしない結末だった。 あそこまでいったら、やはり春香はインベルと最後まで一緒に行くべきなんじゃなかろうか。 春香が、デカくてゴツゴツした巨大ロボット相手に本気で告白するという、思わずドン引きしてしまうような場面を描いてまでアイドルと人間とを対等の立場に置いてきたのに、何故最後の最後で、アイドルは犠牲にしても人間は助けるというような差別をするのかが理解出来ない。 どうせなら、「星になって結婚しよう!」とか言いながら特攻するぐらいに突き抜けてほしかった(<何の話だ)。 だいたい、春香がちょっと構ってくれなくなったからって、昔のオンナの千早を利用して春香の気を引いた上、春香に告白された途端に千早をゴミのように放り出すという、「School Days」の誠みたいな外道な真似をしておいて、最後は自らを犠牲にしてオンナを守った良い人、みたいな感じで格好つけるインベルが気に入らない(<マテ)。
 まあそこは置くとしても、秘密組織の筈のモンデンキント・ジャパンの基地が東京の地下にあるとか、更に女子校に偽装されているとか、「セキュリティはガチガチです」とか言ってるメインフレームにパスワード一つで好き勝手に侵入出来たりとか、抜けた真をロクに監視も拘束もせずにあっさりトゥリアビータに行かせてしまったりとか、完全武装の兵士を白衣の女医さんが金属バット1本でなぎ倒していったりとか、「切れ者」と言われながらも結局肉弾戦でしか役に立たなかった課長とか、とにかく基本的にギャグでやってるとしか思えない作品で、非武装の若い女性スタッフを虐殺する、みたいな「真面目」な事をやられてもなあ、という気がする。
 この辺、何となく「舞-HiME」で感じたバランスの悪さに通じる所があって、今一つ楽しめなかった作品だった。
しおんの王[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2007/10/23深夜(正確には2007/10/24未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、かとりまさる原作・安藤慈朗漫画の「月刊アフタヌーン」に連載中のコミック。 「おおきく振りかぶって」と同様、一応連載分は読んでいるのだが、「アフタヌーン」自体が積ん読になってしまっている為に、最近の話は追えていない。
 幼い頃に家族を殺された事件が原因で声を失った少女が、女流棋士として将棋の世界で活躍する話…だったような。 タイトルに「The Flowers of Hard Blood.」と英語が付いているが、これが何を意味するのかは不明。 基本的には「将棋漫画」なのだが、公式サイト等で「本格将棋サスペンス」と謳われているように、主人公の紫音の家族を奪った殺人事件やら、母親の治療費を稼ぐ為に女装して女流棋士になった奴やらの話も盛り込まれてきたりして、少し異色の「将棋もの」になっている。
 で、タイトルからしても、また主人公が小学生である事からも、どうしても「ヒカルの碁」と比較してしまうのだが、どうもこちらはもの足りない感じがする。 第1話から、紫音に関わる二人の女流棋士(その内一人は女装した男だが)を登場させるのはまだ良いとしても、その背景まで盛り込んだのはちょっと詰め込み過ぎじゃなかろうか。 そのせいか、肝心の紫音の対局場面が短くなってしまっているし、紫音のキャラ描写も薄いから、紫音が「勝ちたいんだ」と自覚する辺りも何か唐突で印象が薄くなってしまっているように思う。 全体的に、将棋の世界とサスペンスの世界とを両方描こうとして、結局どちらも描ききれずに中途半端になってしまった、みたいな感じがするのである。 何より、将棋を指す時の格好良さが圧倒的に「ヒカルの碁」に負けている。 まあ、あそこまでやれとは思わないが、もう少し何とかならないものだろうか、とは思う。
 とりあえず原作は好きな方なので、一応様子見か。
 (2007/11/20追記) 関西テレビから約4週間遅れの2007/11/19深夜(正確には2007/11/20未明)からBSフジでも放映が開始された。 関西テレビの放映は混雑している火曜日深夜なので、空いている月曜日深夜のBSフジで観る方が良いかと思ったのだが、火曜日深夜の編成をよく見たら、本作品を抜いても大勢に影響が無い(結局、関西テレビ・テレビ大阪・KBS京都の3局で重なる)事が判ったので、このまま先行する関西テレビで視聴する事にする。
 基本的に地上波との違いは無いみたいだが、地上波には表示される「字幕」「ハイビジョン制作」のロゴが出ない。 これは、やはり地上波とBSデジタルとで放映されている「デルトラクエスト」等でも同様なので、BSデジタルはハイビジョン制作がデフォルトという事なのかもしれない(字幕はどうか知らないが、EPGで見ると本作品には字幕が付いているようだ)。 ちょうど、テレビでカラー放送が始まった頃には、わざわざ「カラー」と入れていたのが、今はどこにも見られないように。 むしろ、モノクロの番組を放映する時に「この番組は白黒です」とかのテロップを入れているように、その内「この番組は低解像度で制作されています」とか出るようになるのだろうか。
スカルマン[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2007/09/25深夜(正確には2007/09/26未明)放映終了。
 怪人の髑髏を芳生から引き継いで、隼人は白鈴會の(というか正樹の)陰謀を打ち破り、自らも息絶えた筈であったが、「黒い幻影」の手によって改造され、首領として甦った…って、つまりこの作品は「スカール様誕生秘話」だった訳か。 おまけに霧子は隼人の子とおぼしき赤ん坊を抱えていて(何時の間に種付けしたのか不思議なのだが…隼人が山中に隠れていた時か? まあそれ以前もずっと同居していた訳だから、実はとっくにそういう関係になっていたのかもしれないが)、それがまた島村ジョー似だったりと、「サイボーグ009」に通じるようなネタが色々と仕込まれていて、思わずニヤリとさせられる作品だった。
 しかし、秘密を知っている立木をあっさり殺した隼人(改)が、あの後、生き残った新條や麗奈、そして霧子までも手にかけたかもしれない、等と考えると、なかなか鬱になれる。 そして、孤児になった霧子の子供が、ブラックゴーストの手で改造されて009になってスカール様と対決、って、「スター・ウォーズ」だったのか(違)。
ヒロイック・エイジ[テレビ大阪][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/02深夜(正確には2007/10/03未明)放映終了。後番組は「みなみけ」。
 長い旅と戦いの果てに、黄金の種族が残した外宇宙への扉を見つけたディアネイラ達。 新世界に旅立つ銀の種族を見送り、エイジとの約束を果たして惑星オロンの復興を成し遂げた時、新たな扉が現れてエイジは帰還した。
 初めのエイジの願いであったオロンの復興が、実はエイジの帰還を実現する事に繋がっていた、という辺りまで計算され尽くしたかのような構成はお見事の一言に尽きる。 しかしそれだけに、全てが黄金の種族の掌の上にあったような感じもする。 本作品に登場する人類は、基本的に黄金の種族に対して「むほん気」を持っていないのでその辺をあまり気にしていないようだが、将来、人類の多くが力を身につけていった時どうなるのか、少し気になった。
 ともかく、最近稀に見るような壮大で、かつ美しい映像に彩られた作品だった。 それでいて、ディアネイラがエイジに寄せる感情の機微や、ノドス達の見せるデタラメな強さと熱い戦い振り等、見所も多かった。 コミカルな場面も、基本的にシリアスな物語全体のバランスを崩さないように上手く配置されていたと思う(4年後も変わっていないテイルとメイルや王子さま達には笑った)。
 ただ、やはりキャラデザインの平井氏の「引き出し」の少なさは相変わらずな感じがして残念である。 特に、メインキャラとサブキャラ(ニルバールの副官とか)とのデザインの落差は、「ガンダムSEED」以来あまり変わっていないように見える。 この辺、もう少し何とかならないものなのだろうか。 特に、本作品のように人類以外に複数の種族が登場する場合、キャラデザインも複数人で担当するとかすれば、もう少し良い感じになったのではないかと思う。
みなみけ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/09深夜(正確には2007/10/10未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、桜庭コハル氏が「週刊ヤングマガジン」にて連載中のコミック。 確か、だいぶん前に単行本の第1巻を読んだ事がある、ぐらい。
 南家の三姉妹が繰り広げる、呑気でおバカな日常生活をゆる〜く描くお気楽な作品…だったと思う。 いきなり「過度な期待はしないでください」とか断り書きを入れていたのは、大事件とかサスペンスとかの非日常的なモノを期待するな、という事ではなくて、原作の持ち味である「少しエッチな視点」がテレビ東京規制のせいで描かれない事を言っているのかもしれない。 というか、パンチラ禁止のテレ東系列でこの作品を放映する事自体が間違っているような気もするのだが、それでもまあ、太ももや胸を強調するような構図を多用して何とか頑張っている所は評価したい。 というか、むしろ「ぱんつはいてない」ように見えるのはいいんだろうか。
 それよりも、太田雅彦監督・あおしまたかしシリーズ構成・アニメーション制作童夢という、「『キャベツ』の悪夢再来か!?」みたいなスタッフの方が心配だ。 「キャベツ」でググると、未だにかの作品関連の項目が上位に幾つも入っているぐらい、あの黄緑色の球体は業界にインパクトを残している。 第1話を観る限りでは、原作のおバカな雰囲気がテンポの良い演出で上手く料理されていて大丈夫そうだったが、あっちの作品だって第1話はそんなに酷くなかったしなあ…。
 で、公式サイトを見ると、来年1月から別のスタッフによる「みなみけ〜おかわり〜(仮)」が放映されるそうなのだが…この業界も、商売の仕方を色々考えないとやっていけないんだなあ、としみじみ思ってしまった。

水曜日

おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[アニマックス] D:4:3
 第40話まで放映。
 この回は、本放送の時はちょうど正月で大喜利をやっていた。 この時期に観ると、ものすごく季節外れである。 話は、いよいよ最後の1クールに突入し、これから駆の告白やら何やら色々と動き始める所である。 この回では、バクの負け犬オーラ集めが始まったが、この一見バカバカしいネタが、まさかあんな話に発展するとは、本放送の時は思いもよらなかった。 つくづく油断の出来ない作品である。
ながされて藍蘭島[テレビ大阪][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/09/26深夜(正確には2007/09/27未明)放映終了。
 妹を助ける為に一旦島から出るも、また出戻ってきてリセット、みたいな感じであった。 この期に及んで「新キャラ」とか言ってるのは、第2期もやる気満々という意味なんだろうか。 それにしても、妹とあの男達とは、別に別れなくても良かったんじゃ?  あの男達って、やはり行人の居る藍蘭島から居なくなっていた男達なんだろうから、行人と一緒に島に戻れば良いんじゃなかろうか、と思うのだが。 と言うか、男ばかりのなかに若い女の子が一人だけ、って、男女を入れ替えると無茶苦茶ヤバい状況に見えるのは気のせいか?
 まあそれはともかく、全体的にはコミカルで楽しめたのだが、この最後のエピソードは今一つに思えた。 だいたい、妹を助けに行こうとする行人を、あやね達が妨害しようとしているのがどうも…それも、行人の身を案じての事ならともかく、そうではない所を表に出してしまってたから凄く嫌な感じに見えてしまった。 そこまでして、すずとの差別化を図らなくてもいいんじゃないか、と思ってしまう。 それでなくても、すずは行人と同衾同居していて、他の娘達とは差別化されているんだから、せめて気持ちの面ぐらいはイーブンにしておいてもいいのではないか、と思う。 その辺りを除けば、軽いラブコメものとしては楽しめた作品だった。
機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/03深夜(正確には2007/10/04未明)放映終了。後番組は「バンブーブレード」。
 全てを裏で操り、人類の殲滅を企んでいた13番目のOX2・オニキスを倒し、最後に残ったスサノオも宇宙に去って、人類は「家族」的な協調の世界を作り始めた…みたいな、まあ大団円と言ってもいい結末だった。 オニキスがスサノオの逆読みになっていた辺りからしても、この両者は「光と影」というか「表と裏」みたいな関係だった訳だが、同じOX2でありながら正反対の行動を取るようになった理由とかは、もう少し描写があっても良かったように思う。 最後に電磁雲も無くなったという事は、「赤道の冬」を引き起こして電磁雲を作り出しただけでなく、その後もOX2が電磁雲を維持していた、という事なんだろうけど、それも結局は、OX2(というかオニキス)が今回の“Wisest World War”を人類に行なわせる為にやってたんだろう。 どうでもいいが、毎回アバンタイトルでこの“Wisest World War”という言葉が出てくるが、「わいせすと」が何か「ワイセツと」に聞こえてしょうがなかった。 いや、本当にどうでもいいんだけど。
 それはともかく、全体としては、まあ色々な巨大ロボットが戦うというコンセプトは悪くなかったし、メカアクションもそれなりに楽しめたけど、今一つ面白みには欠けた作品だった。 中盤、あれだけプッシュされた「共鳴感応システム」も、結局は覗き見にしかまともに活用されてなかったように見えるし、本当に必要だったのか疑問が残る。 他にも、ギガンティックの他に通常兵器を繰り出す意味があるのかとか、ウッチーにも知られずにギガンティックをもう一体秘密に開発・整備しておく事なんて可能なんだろうかとか、色々と疑問に思える点があったのはどうも気になってしょうがなかった。 ただ、初めは鬱陶しいだけだった慎吾の能天気振りが、中盤以降は、この戦いで暗くなりがちな日本のギガンティック・チームの雰囲気を和らげる役に立っているように見えてきたのは意外だったかも。
 それにしても、アメリカの将校がコーンパイプをくわえたオッサンだったり、UNの日本代表が丸眼鏡に出っ歯ぎみの貧相な男だったりするのは、もしかしてギャグでやってるんだろうか。
バンブーブレード[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/10深夜(正確には2007/10/11未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、土塚理弘原作・五十嵐あぐり作画の「ヤングガンガン」連載のコミック。
 先輩が指導している剣道部と賭けで練習試合をする事になった教師が、5人の女子剣道部員を集めて練習試合に勝利し、タダ寿司1年分を勝ち取る話…だろうか(違)。 それとも、最強の剣士5人を集めて「黄金の日本Jr.」とかいって世界各国の剣豪達と戦ったり、果ては謎の忍びの一族と戦ったりするんだろうか(絶対違)。
 貧乏人で調子のよさそうな顧問の教師、熱心そうだけどどこかお気楽そうな剣道部の女子部長、無茶苦茶剣道が強い(筈な)のに剣道部には興味が無く、感情を表に出さないが正義感は強いちびっ子、というキャラのコントラストは結構良い感じだが、あのいかにもマンガみたいな男子の彼女がキラキラのお嬢様っぽいのはいくらなんでも反則だと思う。 まあ、思っていたよりはテンポも良くて面白いし、竹刀の持ち方もさすがに剣道ものだけあってちゃんと描いてるし、元気娘ではない広橋涼さんというのもなかなか趣があってよろしいしで、とりあえずは様子見か。 第1話で少し真面目な所(「この人、ダメダメだ、ダメな大人だ」という少年のモノローグ)があったけど、どうもそこだけ浮いているように見えたのが気になる。 そこは真面目に取るんじゃなくて、軽く流すか思いっきりツッコミ入れる所じゃないのか?と思うのだが…飛んできた教頭を竹箒で校舎の上階までぶっ飛ばすようなアニメなんだし。 次回で、あのちびっ子の強さをどう見せてくれるのかにかかっているような気がする。
スケッチブック 〜full color's〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/03深夜(正確には2007/10/04未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、小箱とたん氏が「月刊コミックブレイド」に連載中のコミック「スケッチブック」。 タイトルの“color's”の‘s’は、タイトルロゴでは大文字に見えるが、公式サイトのページタイトルは小文字になっているので、そちらに合わせておく。
 高校の美術部員達のゆるゆる〜な日常を描く癒し系アニメ…だろうか。 何となく、コンセプトが「ひだまりスケッチ」と被るが、スタッフといい、本編にOPを被せる構成といい、どちらかというと「ARIA」の方に雰囲気は近いかも。 第1話も、やってる事が「ARIA」の「素敵探し」に通じるところがあるように見えるし。 こういう雰囲気の作品は好みなので、とりあえず様子見か。 でも、このスタッフ達は、「ARIA」の第3期も決まったというのに別の作品を作ってたりして大丈夫なんだろうか。 それに、いくらアニメスタッフが共通で、原作も同じ雑誌に連載されているとはいえ、アリア社長がそのまんまの姿で登場するのはどうかと思う。 もしかして、原作でも登場していたのだろうか。
ナイトウィザード The ANIMATION[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズU(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/10/03深夜(正確には2007/10/04未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、菊地たけし氏によるTRPG。
 学園を舞台にした魔法バトルもの、というありがちな作品に思えるのだが、言葉は丁寧ながらも「はい」か「イエス」のどちらかしか返答を認めない、という高飛車なお嬢様が何となく気に入ったので、とりあえず様子見とする。 本人も知らない力を持っているらしい少女と、少女を守ると言う少年という組合せは、何となく「フルメタル・パニック!」のファンタジー版といった感じにも見えるが、果たして。 なんで学校が秋葉原にあるのとか、生身で大気圏突入なんかしてなんで無傷なのとかは、この作品的には訊いてはいけない事なんだろうな、というのは何となく判るけど。 あと、玉を7つ集めるというのは、多分「ドラゴンボール」とは関係なく、もはや一般的なネタになっているんだろうなあ。「デルトラクエスト」もそうだし。
 ところで、第1話で、エリスの台詞がBGMごと無音になった箇所があったが、あれは所謂「放送禁止用語」があったせいなのだろうか。 エリスはどうやら孤児で、所謂「足長おじさん」の援助を受けて生活しているようだが、あの場面で引っ掛かりそうな言葉というと何だろう。 「みなしご」とか「孤児院」とかだろうか。謎だ。
(※後から某巨大掲示板を見ていたら、やはり「孤児院」だったらしい。愛知の放送ではちゃんと音声が流れたようだ)
 (2007/11/06追記) テレビ大阪から約1ヶ月遅れの2007/11/05深夜(正確には2007/11/06未明)キッズステーションでも放映が開始された。 テレビ大阪で消されていたエリスの台詞(「孤児院にいた私」という部分)もきちんと放映されたので、その手の制約はこちらの方が緩いようだ。 でも、あの面白いCMを観る事が出来ないのが大きなマイナスポイントである。 というか、CMで使われている映像を改めて本編で見ると、あのCMの台詞が浮かんできて笑ってしまう。 困った。
CODE-E[ABCテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/09/26深夜(正確には2007/09/27未明)放映終了。後番組は「もっけ」。
 結局、何がやりたかったのかよく判らない作品だった。 あの謎の男とかドイツ人とかが、「TYPE-E」を手に入れて何をしたかったのか(ドイツ人姉弟は、どうやらデータを集めてどこかに売ろうとしていたようだが、あの二人が収集出来る程度のデータを欲しがる所があるとは正直思えないし)とか、そもそも「TYPE-E」が何故生まれたのかとか(あの隕石に関係あるような話は出てきたけど、結局推測の段階で終わってるし、千波美や由真が何故力を持つ事になったのかは全然判らず終いだった)、投げっぱなしになっている、しかも設定や物語の根幹に関わっているようなネタが残り過ぎだと思う。 もしかして、前の「ウエルベールの物語」みたいに、第2期ありきの作品だったのだろうか。 それならそれで、せめてラブコメの部分にもっと注力して描いてくれれば良かったのだが、光太郎は何か煮え切らないし、園美はあっさり身を引いてしまうしでそちらも今一つもの足りない。 ラストのカタストロフにしても、何故電磁波障害であんな大地震みたいな被害が出るのか、というのも絵に説得力が無くて唐突過ぎるし、全てが中途半端に終わってしまった感じがする。 せっかく可愛らしい眼鏡っ子が主人公だったのに勿体ない(<結局それかい)。 東京駅がさりげに3階建てに改築されてたりして、近未来を匂わせる舞台装置には色々と面白い点もあったのに…。
 そう言えば、EDに出ずっぱりで、本編では完全に添え物だった、犬を散歩させていたあの女の子は、結局何だったんだろう。 そして、「原作」の「笹原楓」とは、一体何者だったんだろう?
もっけ[ABCテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/10深夜(正確には2007/10/11未明)ABCテレビにて放映開始。 原作は、熊倉隆敏氏が「月刊アフタヌーン」に連載中のコミック。 連載分は読んでいるのだが、「アフタヌーン」自体が積ん読になってしまっている為に、最近の話は読んでいない。
 Avexとメ〜テレが組んで作るアニメ枠「アニフリ」の第3弾…なのだが、「アニメ魂」のような枠名の表示が何も無い為、ABCテレビで観ている分にはそんな事は全然判らないのは、今までの「ウエルベールの物語」や「CODE-E」と同様である(メ〜テレで観ると判るのだろうか…?)。
 人には見えないモノが見えてしまう姉と、人には見えないモノに憑かれてしまう妹が、様々なモノ達と出会う物語。 同じ「アフタヌーン」連載で、やはりアニメ化もされた「蟲師」とコンセプトが似ていて、妖怪達を「そこにいて当たり前のモノ」として、祓ったり退治したりするのではなく、付き合い方を覚えていく、みたいな話だったと思う。 熊を避けるのに鈴を持ち歩く、みたいな感じの「知恵」を学んでいく、というか。
 アニメーション制作に、マッドハウスと並んで手塚プロダクションの名前があるせいか(何故か公式サイトには名前が無いが)、キャラ、特に瑞生の顔が、時々手塚キャラみたいになる所が少し気になるが、雰囲気なんかは概ね良い感じに見える。 ただ、少し間の取り方が好みに合わない所はあるかも。 一応様子見か。
 それにしても、瑞生役が水樹奈々さんというのは、もしかしてシャレでキャスティングをしているのだろうか。 「ef」の広野紘=下野紘さんといい、何か気になる。

木曜日

人造昆虫カブトボーグ VxV[BSジャパン] D:16:9横側黒枠(BSジャパン) D:4:3(アニマックス)
 第51話まで放映。
 数々の「最終回」を重ねてきた本作品も、次回でついに、とうとう、ようやく、真の最終回を迎えるらしいので、全体の感想はその時に。 それにしても、リュウセイは何時の間に世界チャンピオンの座を獲得していたんだろう?  だいたい、「チャージミリオン」と言うなら1万回じゃなくて100万回チャージしないとダメじゃないのか?  ていうか、後1話残ってるのに、地球どころか銀河系まで滅亡してしまって、一体どうすればいいというのだ。 まあ、いつものように次回予告で復活していたから別にいいけど(<いいのか)。
 2007/10/11放映終了。
 リュウセイを首領としてスカウトに来たブラックゴールドを退け、これからも悪と戦い続けていく決意を新たにする、という良い最終回だった。 まあ、いつも最終回みたいなものなので、全然終わった気がしないのだが、1年間これだけツッコミまくった作品も珍しい。 最終回にしてからが、ビッグバン達の過去の話が全然本筋と関係無いというとんでもない展開だったし。
 しかし、ビッグバンが悪の組織の首領をやっている理由が、リュウセイ達の反面教師になる為だったとは。 そんな事の為に世界征服を企むとは、なんというはた迷惑なオヤジなんだ。 でも、その事を当のリュウセイに知られてしまったら意味が無いような気もするのだが、最終回だし別に構わないのだろう(<そういう問題か?)。
 とにかく、毎回想像の斜め上をいくような展開で、1年間実に楽しめた。 というか、この作品が1年間も息切れもせずに続いた事が驚異的な気がする。 よくもまあ、これだけのネタを次から次へと出せたものだ。
 それにしても、最終回のEDで、歴代(?)のマドンナ達の姿が次々と出てきたのは壮観だった。 最後の最後まで、「家の隣に住んでいる幼馴染みの千賀子ちゃん」などという説明台詞で片づけられてしまった、唐突に登場して1回限りで消えていった(ベネチアンとかの例外も僅かにいるが)マドンナ達は、今頃どうしているんだろうか…。
剣風伝奇ベルセルク[アニマックス] D:4:3
 第23話まで放映。
 ついに「触」が始まって、いよいよ大詰めである。 あと2話で終了なので、全体の感想はその時にするが、やはり改めて観ても、後半、特にガッツが鷹の団を抜けてからは展開が速く感じる。
 2007/10/18放映終了。
 リッケルトは生死不明(というか、あの状況では生きてる方が不思議)、キャスカはゴッドハンドに転生したグリフィスにナニされている所でフェードアウトしてやはり生死不明、ガッツはあの状況からどうやって生き延びたのか判らないまま鍛冶屋で「ドラゴン殺し」を受け取って復讐の旅へ旅立つ所で終わりと、やはり原作を知らない人には何が何だかサッパリな終わり方だった。 現在なら、第2期前提でこういう終わり方をする作品も珍しくなくなってきたが、当時としては打ち切りととられても仕方がない終わり方だと思う。 それでも、仮に第2期を作る事になったとしたら、何とか原作と齟齬をきたさないようになっているので何とかなりそうな気もするが(上記のどうなったのかよく判らない所に髑髏の騎士が介入した事にすればいい訳だし、スタッフもそれを意識してこういう作りにしたのだとは思う)、原作が、このアニメ化された後の方が長く続いている事からして、ちょっと難しいだろうという気はする。 後半の、ガッツが鷹の団を抜ける所までが凄く良い出来なだけに、この終盤の駆け足かつ端折り過ぎな展開は残念だった。
 ところで、触に突入したラスト2話では、始まる時に「本作品には一部、児童・青少年のテレビ視聴に配慮が必要な表現・描写が含まれていますのでご注意ください」という断り書きが入った。 という事は、今までの話で出てきた、グリフィスがシャルロット姫をナニしたり、ガッツとキャスカがアレしたり、幼いキャスカが貴族に○○○されそうになったり、血がドバドバ飛び散るような殺戮があったり、といったような場面は、「児童・青少年のテレビ視聴に配慮が必要な表現・描写」ではなかった、という事なんだろうか。 謎だ。
おおきく振りかぶって[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 第24話まで放映。
 あと1話で終了なので、全体の感想はその時に。 今回で対桐青戦が終わったので、最終回はもうエピローグだろうか。 でも結局、試合って三星との練習試合とこの桐青戦との2つしか無かった事になるのか。
 2007/10/11深夜(正確には2007/10/12未明)放映終了。 後番組は「逮捕しちゃうぞ フルスロットル」。
 結局、最終回は桐青戦後のエピローグだった。 地方予選の第1回戦で終わりというのはもの足りない感じがするが、原作の連載もまだ地方予選の第5回戦をやっているので、この「ひとつ勝った」所というのは、キリとしては良い所かもしれない。 とはいえ、物語はまだまだこれから、という所でもあるので、是非続編を期待したい。
 全体的には、駆け引きや読み合いの妙を前面に出しながらも、テンポの良い台詞回しとダイナミックなアクションとで退屈させないように見せる演出が光った作品だったと思う。 野球ものとしては、そういった駆け引き等を「マニュアル野球」等と「悪いもの」のように扱う「メジャー」とは対極にある作品なのではなかろうか。
 また、「アクション作画監督」という役職を置いているだけあって、プレイ中にキャラが見せる様々な仕草や、特にボールが画面の奥から手前に飛んでくるような「縦の動き」の使い方が非常に上手かったように思う。 応援席のモブシーンもしっかり動かしてたし(応援と言えば、「ルパン」とか「ヤマト」とか「ねらい打ち」とかの、高校野球で定番の曲をこれだけきっちり使ってきた作品も珍しいのではなかろうか。「ドカベン」とかはどうだったかさすがに忘れているけど、最近では思い当たる作品が無いような…)。
 残念なのは、やはりヒロインと呼べる女の子がいなかった事ぐらいか。 監督はちょっと違うような気がするし、篠岡マネージャーや瑠里も「ヒロイン」と言えるほどには本筋に絡んでこないし。 まあ二人とも可愛いからいいか(<マテ)。
 ちなみに、DVD第9巻にはTV未放映話が収録されるそうだ。 それが、放映された分の何処に入る話なのか、また初めから未放映の予定だったのか、それとも予定が狂って放映出来なくなったのかは謎。
逮捕しちゃうぞ フルスロットル[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2007/10/25深夜(正確には2007/10/26未明)BS-iにて放映開始。 原作は、言わずと知れた藤島康介氏のコミック。 今まで何回もアニメ化されていて、どれを観たのかよく判らなくなったので“Wikipedia”を見てみたら、OVA(1994-1995)、TV第1期(1996/10-1997/09)、TV Special(1999/03-1999/04・毎日放送では1999/05)、TV第2期(2001/04-2001/09)、劇場版(1999/04)、TBSアニメフェスタ用特別編(2002/03)と6種類もあるようだ。 TV SpecialとTBSアニメフェスタ用特別編以外は観た筈だが、どれも断片的にしか覚えていないような…劇場版が面白くなかったという事は覚えているのだが。
 で、今回は、アメリカから帰って来た美幸と、自衛隊から帰って来た夏実とが、美幸が機内で知り合った男の子を謎の追手から助ける所から始まった。 TV第2期で警察官になっていた沙織ちゃんがいきなり転勤してしまっているので、一応第2期の直接の続きになる…のだろうか?  原作や前作を知らない人お断り、みたいな構成は、前作から6年も間が空いている事を考えると、ちょっと不親切かも。
 ただ、それより気になったのは、カーチェイスの場面の作画はちょっとショボいし、助けた男の子が資産家の跡取りで、莫大な財産を相続した為に狙われている、という話もベタ過ぎだしで、第一印象は正直言ってかなり今一つな所である。 話がベタなのは、ある意味この作品の持ち味かもしれないのでまあ良いとしても、アクションシーンの作画がショボいのは、この作品としてはちょっと致命的なのではなかろうか。 原作は今でも好きな作品の一つなので、ここは何とか頑張って欲しい所である。
 後、あのエンディングはやり過ぎだろうという気がするのだが…うーむ。 まさか、ああいう路線の話にする訳じゃないだろうが…。
 それにしても、何故また今頃になってアニメ化する事になったのかが謎である。 同じ藤島康介作品なら、まだ「ああっ女神さまっ」の第3期をやった方が良いように思うが…連載もまだ続いてるんだし。
怪物王女[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 第24話まで放映。
 あと1話で終了なので、全体の感想はその時に(なんかこんなんばっかり)。 しかし、KBS京都では、何故か一足先にこの第24話までで放映が終わってしまうらしい。 この回で兄王子の一人との決着がついて、本編には一応の区切りが付き、後はどうやら番外編のようだ。 某巨大掲示板の情報によると、KBS京都ではその番外編が放映されず、TBSとBS-iでは番外編1話を追加して25話を放映し、更に番外編がもう1話あって全26話という事らしい。 なんというか、こんな所にまで格差社会を持ち込まなくてもいいと思うのだが…世知辛い世の中である。
 2007/10/11深夜(正確には2007/10/12未明)放映終了。 後番組は「CLANNAD −クラナド−」。
 最後は、文字通り「頭のネジが緩んだ」フランドルが暴走する、という番外編。 重さが数トンもある筈のフランドルが乗っても壊れなくて、峠を攻めればバイクのリザより速いという足漕ぎ自動車っていったい…。
 まあそんな感じで、シリアスな中にも間抜けさを忘れないような作風が実に面白かった。 フランドルやフランシスカと同様に、兄王子付きの人造人間が登場するのだが、これがジャイアント・ロボかポセイドンかと思うような巨大ロボットで、でも名前が「フランダース」で、それがやっぱり「ふが」としか言わない、なんていう辺りの間抜けさ加減が実に絶妙でツボにピッタリ嵌まるんである。 一方で、「殺戮王女」のように姫の冷酷な一面が見れるような話もあって、そのギャップもなかなか楽しめた。 物語の方は、いかにもな「真の戦いはこれからだ」エンドだったので、できれば続きも観てみたい作品である。
 それにしても、フランドルの起動スイッチは、結局何処にあったんだろう?  やはり、某人型パソコンとかと同じ所なんだろうか。 電源ケーブルが出ている場所も何か怪しいし。 だったら、やはりヒロは有罪だな。 強制ワイセツ罪で(<マテ)。
DARKER THAN BLACK 黒の契約者[毎日放送][HV] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2007/09/27深夜(正確には2007/09/28未明)放映終了。後番組は「灼眼のシャナII」。
 アンバー達の「EPR」と、「組織」との「ゲート」を巡る攻防は、結果的には「EPR」側の勝利に終わって(で、いいんだよな…? 最後に活躍したのはヘイだし、やり方は異なるが、「ゲート」の対消滅を阻止して「契約者」達が消える事を防いだ訳だし)、「契約者」が起こす事件は相変わらず続発しているが、「契約者」の存在が公になった事で何かが変わろうとしている、みたいな、要するにこれって「新人類もの」だったのか、みたいな終わり方だった。 伏線の回収とかもなかなか上手く出来てたように思うし(ヘイの能力が妹であるパイの力の「借り物」だった、というのは、なるほどそーゆーことか、と思った。それで、ヘイが「対価を支払う」場面が明確にされていなかった訳だ。パイの「対価」は、どうやらヘイに抱っこされる事みたいだったから(対価っていったいどういう基準で決まってるんだか…)、ヘイの中にパイが居るのであれば、常に「対価を支払っている」状態にある訳…なのか?)、それぞれのキャラ、特にオッサン連中が良い味出してたしで、結構楽しめた。 あと、登場する度に縮んでいくアンバーの可愛さは、反則だと思う。 妹が中にいる、などという究極のシスコンのヘイなんかのどこが良いんだか(<マテ)。
 それにしても、結局「ゲート」の正体が判らず終いだった辺りは、やはり「ストーカー」っぽい。 というか、クライマックスの方はむしろ「AKIRA」か。
灼眼のシャナII[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2007/10/04深夜(正確には2007/10/05未明)毎日放送にて放映開始。 タイトルの“II”は、「に」や「つー」ではなく“Second”=「せかんど」と読む。 そのタイトル通り、ちょうど2年前の2005年10月期から放映された「灼眼のシャナ」の第2期である。 第1期が終わった時に「何時でも続きが作れそうな終わり方だ、と思っていた」などと書いていたが、本当に続きが始まってしまった。 ちなみに、その時は続編かと思っていた劇場版は、どうやら第1期の総集編だったらしい。
 それはともかく、メインスタッフが第1期と同じで、更に「シリーズ構成協力」として原作者も加入しているので、その辺りはとりあえず安心して観れるかもしれない。 どうもシャナと吉田一美が「ゼロの使い魔」のルイズとシエスタに見えてしまってしょうがないのだが(特に釘宮さんは、「ハヤテのごとく!」のナギも合わせて、似たような役が続き過ぎなんじゃなかろうか)、メインスタッフが変わって案の定面白くなくなったあちらのようにならない事を願いたい。
 物語の方はほぼ第1期のそのまんまの続きのようで、第1期で登場した「バル・マスケ」(公式サイトを見るまでは「バルマス家」かと思っていた…)の連中もすぐに登場してくるようだ。 相変わらず設定には少し甘い所がある(悠二がいきなり夢を見せられていて、矛盾がある事からそれが夢である事に気付くが、実際の夢では、矛盾があっても気にしない事の方が多いように思う。まあ、あれは本当の夢ではなくて「紅世の徒」が見せたものだったので、その辺はあまり気にしない方が良いのかもしれない)ように見えるが、第1期は概ね楽しめたので今期にも期待したい。 ただ、第1話からいきなり作画が少しヤバそうに見えるカットとか、ヤバくはないけど「キャラデザイン変わった?」と思ってしまうようなカットとかがあったのが気になる。 大丈夫なんだろうか。
 (2007/11/09追記) 毎日放送から5週間遅れの2007/11/08からアニマックスでも放映が開始された。 CMの入り方が、毎日放送と違って、OPとAパートとの間に挟まる通常の入り方になっているぐらいで、内容的には特に毎日放送の放映分と違いは無いようだ。 ただ、毎日放送には入るエンドカードがこちらには無いが、あの媚び媚びのシャナの絵はむしろ無い方が良いかもしれない。
こどものじかん[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2007/10/11深夜(正確には2007/10/12未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、私屋カヲル氏が「コミックハイ!」に連載中のコミック。 ちなみに、KBS京都のこの枠では、前番組は「怪物王女」だったが、BS-iで本作品が「怪物王女」の後番組になる事は無さそうだ。
 放映開始直前になって、三重テレビやテレビ埼玉等の地上局のみならず、AT-Xでの放映も中止にされてしまった(AT-X側の発表によると、視聴年齢制限付きで放映したいというAT-X側の要望が、権利元に断られた為らしい)という、放映開始前からいわくつきになってしまった作品である。 内容が、小学3年生の女の子達が、新任の男性教師をからかう(性的な意味で)というものだけに、色々と警戒されたんじゃなかろうか。 学校教師や塾講師絡みの幼女・少女性犯罪が問題になっているご時世だし。 その意味では、AT-Xの言う視聴年齢制限付きっていっても、むしろ成人したロリコン教師が見る方がヤバいんじゃなかろうか、という気がするけど。 むしろ、地上波で放映される局が2つだけでも残った事の方が不思議かもしれない。
 とはいえ、第1話を観た限りでは、それなりに真面目な事をやっているように見えるのだが、結局、表面的な表現の問題に終始してしまうんだろうなあ。 放映されたものにしても、音声・映像共に「規制」が入りまくりだし。 音声の「規制」は結構面白い入れ方だったけど、映像の方はいささか機械的で面白くなかった。 どうせなら、「規制」自体をネタにするぐらいのノリで作ってほしいものだが、あれではただ興醒めするだけだし、DVDを買わせる為のあざとい宣伝に見えてしまう。 あそこまで「規制」してでも地上波で放映しなければならないんだろうか、という気もするし。 話自体は面白いのに、勿体ない。 というか、EDは本編に比べて「規制」が緩いような気がするのは気のせいだろうか。
 あと、BIGLOBEストリームで19日から各回1週間限定で無料配信されるらしい。 果たして、KBS京都で放映されたのと同様の「規制」が入っているのかどうか注目…かも。
 (2007/10/19追記) で、今日からBIGLOBEストリームで第1話の無料配信が始まったので早速観てみたのであるが、やはりと言うべきか、KBS京都で観たのと同様の「規制」が入っていた。 まあ、ネットの無料配信となれば、ある意味テレビ放送より視聴制限が緩い訳なので、当然といえば当然か。
 でもこうなると、ますます直前で放映中止にした事の意味が無くなってくるような気もする。 放映中止は、本当に意味のある事だったのだろうか。 今後、こういう事はどんどん増えていくだろうから、業界も視聴者も、いや社会全体で考えていかないといけない問題なのだろう。
 とか言ってると、結局誰も考えなくて、慣習というか慣例というか、そのような感じで今まで通りの状態が続いていくだけなのかもしれないけど。
げんしけん2[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/10/11深夜(正確には2007/10/12未明)サンテレビにて放映開始。 1日遅れの2007/10/12深夜(正確には2007/10/13未明)キッズステーションでも放映開始。 原作は、講談社刊行の木尾士目氏のコミック。完結まで既読。 ちょうど3年前の2004年10月期から放映されていた「げんしけん」の続編。 放映開始日が10月11日深夜という所まで同じというのは、狙ってやったとしたらなかなか凄いかも。 ていうか、次回予告の「原作が既に終了している上、第1期終了から2年9ヶ月も過ぎている」第2期って、そりゃあんたの事だろ、とツッコミ入れてほしいのか。
 第1期は、笹原が会長になって同人誌を出す事を決めて「げんしけん」というサークル名を決めた所までだったが、最後の最後に後ろ姿だけ登場した荻上が、既に現視研に入会して日にちが経過している所から始まったので、アニメ第1期を観ただけで原作を知らない人は、何だか判らないんじゃないんだろうか。 この荻上入会の辺りの話は、どうやら「くじびき♥アンバランス」のDVDに付いていたOVAでやってしまったらしいのだが、少し不親切な気はする。 タイトルに「2」が付いているから「初心者さんお断り」仕様はまあしょうがないにしても、せめて第1期を観てくれたお客さんには親切にしておいてもバチは当たらないと思うんだが。 ハラグーロみたいに商売っ気丸出しだと嫌われると思うぞ。
 とはいえ、ハラグーロの腹黒い感じとか、それに下手に出ながらも抵抗する笹原の「大学生っぽさ」とかはまあまあ上手い感じに出てたんじゃなかろうか。 監督や制作スタジオが第1期と変わったので(それで言えば、上記のOVAからもまた変わっている)いささか不安ではあるのだが、第1話を観た限りではとりあえず良いかも(でも、「ゼロの使い魔」の第2期も、第1話はまあ良かったんだが…)。 今期でどこまで話を進めるのかは判らないが、とりあえずこれも「メインスタッフが変わって面白くなくなった第2期」の前例にならない事を願うばかりである。
少女革命ウテナ[キッズステーション] D:4:3
 第26話まで放映。
 前回(第25話)から第3部に入り、決闘がまた生徒会メンバーとの対決になり、EDも変わった。 「絶対運命黙示録」のアレンジ変更、決闘広場へ昇るゴンドラの追加とコスチューム・チェンジの変更、決闘広場に所謂「暁生カー」の追加等々、新しい「決まり事」が出来て、ますますアヤしくなったというか、耽美になったというか、変態度が増してきた。 ウテナとアンシーが暁生の居る塔に移って一つのベッド(ああいうのもダブルベッドと言うのだろうか…?)で寝るようになったりとか、暁生と冬芽が悩ましいポーズをつけてたりとか、その上何故か二人とも上着をはだけてたりとか、何かもう意味があるのか無いのかよく判らない場面が目白押しである。でもそこがいい。
 意味があるのかと言えば、この第3部の決闘から、ディオスの剣がアンシーからではなくウテナから抜かれるようになったのには、何か意味があるんだろうか。 その他にも、本作品には色々と意味があるのか無いのかよく判らないもの(影絵少女の寸劇とか、回る薔薇とか)が登場する。 その辺は、Wikipediaで解釈が書かれているものもありそうなので、一通り観終わったら読んでみたい。

金曜日

かみちゃまかりん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2007/09/28放映終了。
 烏丸教授の陰謀を打ち破り、全ての神化の指輪も壊れて無くなって、和音がいなくなった以外は平和な日常が戻って来たと思ったら、行方不明だった和音が戻って来てまた新たなる戦いが始まる…のだろうか?  何だかよく判らないラストだったが、これで第1話冒頭の場面に繋がってループしてるというか、別の次元に突入してしまったようだ。
 全体的に作画は低調だったし、期待していたほどには安濃監督の「色」が出てこなくて残念だったが、一連の「眼鏡っ子」ギャグや、シリアスな場面でもどこか間抜けな所が出てくる作風は、まあまあ面白かったかも。 でも、やはり訳の判らない物語の構成は、「何だかなあ」という感じがする。 と言うか、第1話冒頭とラストのあの別次元みたいなパートは、何の為にあったんだろうか。謎だ。 まあ謎と言えば、姫香が「コロッケ!」とか言ってるあのアイキャッチが一番の謎だったのだが(<おい)。
デルトラクエスト[BSジャパン][HV] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第39話まで放映。
 宝石もとうとう最後の1つを残すだけとなり、これからその在り処に向かおうかという所。 恐怖の山の洞窟で見た通り、ジョーカーが記憶喪失で影の王国から逃げ出してくる前の記憶が無い事が本人の口から語られたが、結局正体はまだ判らないまま。 やはり、ジョーカーは逃亡中に捕まったエンドン王の成れの果てで、ジャスミンがその娘なんじゃないか、と思うのだが(ジャスミンの記憶にある、影の憲兵達に両親が捕まった、という記憶とも辻褄が合うし)未だにはっきりしない。 逆に言えば、これだけ謎を引っ張っているという事は、予想通りだという事なのかもしれないが、果たして。
 それにしても、またもや復活してきた魔女テーガンは、やはりまたもやあっさりやられてしまった。 「復活怪人は弱い」というのは、やはり世界共通のお約束なのかもしれない。
 (2007/10/12追記) 第40話からEDが変わった。 EDアニメーションに、今まで登場したキャラが次々に描かれるという、いかにも終盤に相応しい感じのものになって、いよいよ物語もクライマックスに近付いているという感じがしてくる。 ここに来て、「いましめの谷」の番人の名前が「エンドン」である、という疑惑が出てきて驚いた。 ジョーカーがエンドン王の成れの果てだと思っていたのだが、これが単にリーフ達を騙すハッタリなのか、それとも他に理由があるのか(例えば、エンドン王の人格が分裂して、一つがジョーカーに、もう一つが番人になった、とか)、謎は深まるばかりである。
 それにしても、謎解きが絡むと、全然役に立たないバルダが可笑しい。 次々と謎解きを進める若者二人の横で頭を抱えている姿が哀愁を誘う。
マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日[ミステリチャンネル] D:4:3レターボックス
 2007/10/05ミステリチャンネルにて放映開始。
 これは、アニメーションでもなく、特撮ものでもなく、フィクションですらない。 「100年前のエドワード朝英國の貴族の生活を忠実に再現する」事を目的に、8,000人の応募者の中から選ばれた20人のイギリスの一般人が、貴族・執事・シェフ・メイド等それぞれが与えられた役割になりきって3ヶ月間共同生活を行なう、という異色のシミュレーション・ドキュメンタリー番組である。 森薫氏の「エマ」単行本第8巻に本番組のDVDのチラシが入っていた事で知っていたのだが、CATVのミステリチャンネルで放映されるという事で観る事にした。 DVDには、森薫氏の特別寄稿や、村上リコ氏の解説書等が付いているらしい。
 時代は1905年頃のエドワード朝を再現する、という事なので、19世紀末のヴィクトリア朝が舞台の「エマ」よりも少し後になる。 実際に存在する貴族のカントリー・ハウスを使って、21世紀の人間が当時の生活そのままを再現する、というなかなか豪快な試みは実に面白い。 登場する人達は俳優とかの「演技のプロ」ではなく、様々な職業を持つ、本当にタダの一般人である。 それでも、貴族役の人は企業経営者、シェフ役の人は本職の料理人、奧様のお世話をするレディーズメイド役の人は美容師と、それなりに役に似合った職種や技能を持った人が採用されているようだ。 しかし、これはドラマではなく、当然台本などは無い。 各人には、それぞれの役割が果たすべきルールが書かれたルール・ブックが渡されるだけ。 そのルール・ブックに従って、それぞれが自分の役割になりきって生活を行なう、言わばRPGのようなものである。
 で、何故その番組の事をこのページに書こうと思ったかというと、メイド役の一人がエマそっくりなのである。 公式サイト人物紹介にも載っているが、すらりとした長身で、エマと同じような眼鏡を掛けている所がもうそのまんまである。 この人を観る為だけにこの番組を観る、と言っても過言ではない(<おい)。 ただ、エマと違って無口ではないので、喋ると全然イメージは違ってしまうのだが。
 ちなみに、第1回では登場人物達が屋敷にやって来て2日程過ぎる所まで進んだのだが、いきなりスカラリーメイド役だった最年少の女の子がリタイアしてしまった。 更にフットマン役やハウスメイド役の他の人達から、「くだらないボーイフレンドの話しかしない」とか「何の覚悟も無しにここに来た」とか、さんざんに言われていた。 なかなかにシビアな番組である。
 でも、舞台となったカントリー・ハウスは、「エマ」のジョーンズ家かメルダース家の屋敷ぐらいの規模がある。 そこに、ハウスメイドがたった2人、スカラリーメイドはそのリタイアした1人だけ、というのはいかにも人手不足であった事も確かである。 実際は、着任の時期に少しずれがあるらしく、公式サイトを見ると後々もう少し人数は増えるようだが、始めはそもそもどう振る舞えばいいかもよく判らないだろうし、上手くいかない事も多いだろう。 なので辞めたくなる気持ちも判らないでもないが、さすがにたった2日で、というのは辛抱が足りないような気がする。 お嬢様役なら良かったのだろうが…。
 さて、今後は、実際に政治家や他の貴族を招いて夕食会を開いたりするようだ(この政治家や他の貴族というのが、本物なのか、それとも同じように役を演じる一般人なのかはまだ判らないが)。 この先どんな生活が待っているのか、実に楽しみである。
 2007/11/09放映終了。
 全6話・300分近くに渡って再現されてきたエドワード王時代の英國への旅が終わった。 晩餐会、舞踏会、狩猟会、チャリティーバザー等々のイベントはともかく、上級使用人と下級使用人との対立や、使用人同士のいざこざ、恋愛等まで、全てが「仕込み」ではなく100年前の生活を再現する中で自然に起きた出来事なのかどうか、観ている内によく判らなくなってくるのが変な感じである。
 しかし、この階層社会が、ほんの100年程前までは当たり前に存在していた、という事そのものが一番の驚きなのかもしれない。 日本で言えば明治時代の終盤から大正時代のとっかかりぐらいまでに相当する時期だが、この番組の日本版とか誰か作らないものだろうか。 撮影場所が明治村とかになってしまうかもしれないが。 もっとも、仮に舞台があったとしても、何でもバラエティやワイドショーにしてしまう日本の放送業界に、これほど徹底したシミュレーション番組を作る事が出来るかどうかは、甚だ疑問であるが。 NHKでも出来るかどうか。
 この番組を観てつくづく思うのは、執事というものはれっきとした管理職であって、決してお嬢様のお世話をしたりはしないものである、という事だ。 ましてや、人語を話す白い虎や、性格の悪い介護ロボット等と闘ったりはしないし、超必殺技などは持ち合わせていない。 時速120kmで暴走する自動車にママチャリで追いつき、そのままゴミのように轢かれてもピンピンしているという、ガ○○ムか何かのような人間離れした存在では決してないのだ(<当たり前だ)。
 さて、悩むのは、この番組のDVDをどうするか、なのだが…。 上記の公式サイトを見ると、以前から販売されているスペシャルBOXに加えて、ちょうど今日から廉価版も発売になったようだ。 でも、本編を一通り観てしまった今となっては、買うとすれば特典ディスクと100ページの解説書(「エマ」の森薫氏も描き下ろしている)が付いているスペシャルBOXなのだが、いかんせん、16,800円というのはちょっと高い。 いや、アニメのDVDと比べれば決して高くはないのかもしれないが、購入できるのが公式サイトからだけなので、割引もポイントも付かないし…うーむ、悩む。
シュヴァリエ[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2007/10/26アニマックスにて放映開始。 原作は、冲方丁氏となっているが、アニメに先行した小説なりコミックなりの「原作」が存在する訳ではなく、アニメ・コミック(「月刊マガジンZ」で連載中らしい)・小説が、それぞれ異なったストーリーで平行して展開するメディア・ミックス作品のようだ。 元々は、WOWOWで2006年8月〜2007年2月に放映されていたが、ノンスクランブル枠ではなかったため、特別に無料放送された第1話以外は見た事が無い。
 “Le Chevalier D'Eon”というフランス語のタイトルが付いているように、デオンという実在の人物を主人公に、「綿密な時代考証に基づく18世紀欧州の国際情勢といった歴史的事実と錬金術など体系的なオカルトが交錯する虚実ない交ぜとなった世界観を持つ」(Wikipediaより)作品、という事で、ヴェルサイユ宮殿やらルイ15世やらといったお馴染みのものに加えて、秘密警察やら謎の殺人者やら血液の代わりに水銀を詰められた死体やらデオンに殺された姉の霊がとり憑くやら(?)といったアヤシイもの達が第1話から渾然一体となって登場する。
 そのせいか、第1話はどこか総集編のような「詰め込み感」があって、かなり忙しない印象がある。 もう少し、主人公達の描き込みに尺を取っても良いような気がする(秘密警察の仲間達はいきなり皆殺しだし…)が、この辺は前置きという事なのかもしれない。 デオンが孤立してからの話が本題なのだろう。 こういう歴史もののようなオカルトもののような話はまあ好きな方なので、とりあえず様子見か。
 それにしても、EDで次回の映像を流しているのに、また別に次回予告があるのが不思議だ。 第1話でEDアニメーションが間に合わなかっただけなのか、それともずっとこのままなのか、ちょっと妙な感じである。
Z.O.E Dolores,i[アニマックス] D:4:3
 第24話まで放映。
 あと2話で終了なので全体の感想はその時に(って本当にこのパターンが多い…)。 いよいよラダムの軌道エレベーター破壊作戦が開始され、舞台が地球に戻って物語も大詰めである。 ベクタートラップやカタパルト等の「空間を圧縮する技術」等というSF的な技術の面白さもさることながら、軌道エレベーターに「ぶら下がる」とかいった既知の物理現象は、相変わらずしっかり描写がされているのが素晴らしい。 最後にドロレスが軌道エレベーターを救った方法が、本放送の時は今一つよく判らなかったのだが、今回の放送で理解出来るだろうか。
 2007/10/19放映終了。
 いや、やはりこの作品は最高である。 軌道エレベーター司令室でのレイチェルの「逃げるか戦うのか」と啖呵を切る格好良さ、ドロレスとハトールとの最終決戦の迫力、ドロレスをはじめとするオービタル・フレーム総掛かりでの軌道エレベーターの救出劇の泣かせる演出と、一転してのどこか間抜けなあのオチまで、もうお腹いっぱいである。 最後の舞台となる軌道エレベーター等、SF的なギミックも実によく考えられていて、設定にも隙が見えない(ドロレスがやったのは、ベクタートラップでアンカーステーションと月との間の空間を圧縮し、月の重力の影響を強くして、バランサーが釣り合いを取れる位置に着くまでの時間稼ぎをしてた訳で、ドロレスの力でエレベーターを支え続けている訳ではなかったのね。 後、軌道エレベーターの「高さ」の表現も素晴らしい。 高度3万6千kmの静止衛星軌道にある司令ステーションと、そこから更に1万km以上「上」にあるアンカーステーションという、地球の直径の3〜4倍もの「高さ」が感じられる背景は実に良かった。 最近では「機動戦士ガンダムOO」でも軌道エレベーターが登場するが、何か低軌道にあるように見えるのが気になる)。 また、巨大ロボットと人との絆の物語としても実に面白くて秀逸だし、是非「アイドルマスター XENOGLOSSIA」にも見習ってほしいものだと思う。 もう遅いけど。
 残念だったのは、思わせぶりに登場したオービタル・フレームのアヌビスが、結局何しに出てきたのか判らなかった事である。 レベッカ達と模擬戦をして、軌道エレベーターを襲いに出発するハトールの前に少し姿を見せただけで終わってしまった。 あれだけなら、別に登場させなくてもよかったように思う。
 それにしても、高齢出産は母子共にリスクが高いのだが、レイチェルさんは大丈夫なんだろうか。心配である。
東京魔人學園剣風帖 龍龍 第弐幕[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第11話まで放映。
 カオスの一件があっさり片付いたと思ったら、やはり裏で糸を引いていたのは柳生で、更に龍麻とカオスの少年が龍の「器」の力に目覚めて、東京が無茶苦茶になって、龍麻は柳生を追って中国で戦い続けていて(何故か翡翠が同行)、それを追って京一も中国へ行っていよいよ最後の戦いが始まる…みたいな感じで終わったのが第10話。 なのに、この第11話はいきなり番外編で京一達が出会うまでの過去の話(それも今まで出てきた回想シーンに、少し新しい場面を追加した程度の)になってしまって訳が判らない。 更に、次回もまた番外編で、しかも番組表に最終回マークが付いているという事は、本筋はもうあれで終わりという事なんだろうか。 とりあえず、最終回を観るしかなさそうだが…。
 2007/10/12放映終了。
 で、第12話もやはり番外編で、時系列的には「拳武編」終了から10日程経過した、卒業祭の準備に追われる一日を描いた、珍しく普通の学園生活の話。 京一と龍麻が課題に追われたり、杏子達が卒業祭の演劇に入れ込んだり、雷野郎が扇女に浮気を咎められてたり、マリィが先走った事をしてたりと、色々とコミカルなエピソードが盛り込まれながらも、富士に異変が起こっている事の予兆みたいなエピソードもあったりして、次の「宿星編」への繋ぎもされている。 本来なら、第5話と第6話との間に入る話なので、時系列的に最後になるのはやはり第10話という事になる。
 という事は、あの「真の戦いはまだ続いている」みたいな、まるで読者アンケートで評判が悪くて連載が10週で打ち切られた少年マンガのようなラストで終わりなんだろうか。 物凄く消化不良なんだが。 どこかで今も戦い続けている龍麻も不憫だが、葵もいつの間にか京一とカップリングされたようになってるし、小蒔は両親が生きていた事でもう戦う意欲を無くしてしまったみたいだしで、第9話まで頑張って戦い抜いてきたキャラ達が、第10話ですっかり様相が変わってしまっていて、もう何がなにやら。 これだけ不完全燃焼で終わられてしまうと、何か後味が悪い。 これが、予定外の打ち切りとかのせいではなく、初めからの予定通りの構成だとしたら、ちょっとあんまりだと思う。
彩雲国物語[NHK総合] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第20話まで放映。
 秀麗が、影月と共に茶州州牧に任命されて、赴任の準備に追われている所。 改めて観ると、茶家の指輪の話とか、初めて観た時は何の事かよく判らなかった事件も理解出来て前より楽しめる…ような気がする。 この作品では、こういった事件の始まりが、伏線と言うほどさりげなくはないが、かといってはっきりそれと判るほどあからさまには描かれない事が多くて(現在衛星第2でやっている第2期の贋作事件なんかもそんな感じだ)、後から事件が大きく描かれるようになってようやく、以前のあのエピソードはここに繋がるのか、と判る事が多いような気がする。 なので、一通り観てからもう一度頭から観直すとまた楽しめる。 それにしても、黄奇人の「イケメンビーム」は、何回観てもヘンだ。
瀬戸の花嫁[テレビ大阪][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/05深夜(正確には2007/10/06未明)放映終了。
 第1クールの最後とは逆に、今度は永澄がライバルの海やルナと共に囚われの燦を助けに行くという、救出劇の王道展開に。 そこに、脱出した瀬戸内組とターミネーター・ルナパパ(ただしセーラー服。後にルナに操られてジャイアント・ルナパパロボに)が加わっての大乱闘の末に、もはや人間以外のものになってしまった永澄の超人的な活躍で見事に燦を攫った貴族のバカ息子をぶっ飛ばし、そして今度は改めてきっちりと燦にプロポーズという、まさに絵に描いたような、気持ちの良い大団円だった。 なるほど、第13話のあの場面で永澄にきちんと「好きだ」と言わせなかったのが不満だったけど、最終回の為に取っておいた訳ね。これは一本取られました。
 とにかく、半年間思いっきり楽しませてくれてありがとうございました、と言いたい。 台詞が畳みかけ過ぎて時々何言ってるのか判らない時もあったけど、そんな事もぶっ飛ばしてしまうぐらい、勢いとノリが楽しい作品だった。 最後に、前EDのカラオケでまだ埋まっていなかった席にしっかり明乃が座っている所まできっちりと纏めてくれてほぼ言う事無し。 ただ、政さんの過去の話の時に、タコの中島の足が全部無くなってたように見えたのが凄く気になるのだが…藤代に食べられたのだろうか(最後も腹が膨れてたし…本当に食べてたんだな、あれ)。
School Days[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/09/21深夜(正確には2007/09/22未明)放映終了。後番組は「Myself; Yourself」。
 …の、予定だったのだが、京都で専門学校生の少女が父親を斧で切り殺す、という事件が発生した為、(おそらく)事件と作品内容とが類似しているとの理由で、最終話の放映が中止されてしまった。 アニメ専門チャンネルのAT-Xでは、視聴年齢制限をかけた上、血を黒くする等の表現を規制して放映されたようだが、あちこちで感想を見た限りでは、事件が無くても果たして地上波で放映できたかどうか、と思われるぐらいヤバい内容だったようだ。
 AT-Xを視聴できないので残念ながら現時点では最終話まで観る事ができないのだが、第11話までの内容でも、ある意味18禁ゲームの世界を忠実に再現したような(節操無く片っ端からクラスの女子を「食いまくる」下半身に忠実な主人公に、良く言えば性的に解放されている・悪く言えばやはり下半身でしかモノを考えていない女性キャラ達が繰り広げる)話は、確かに話題性は充分だった。 それだけでなく、BGMに挿入歌を効果的に使用して話を盛り上げる演出も上手かったし、単なる色モノ作品で終わっていない辺りは好印象。 しかし、登場人物達、特に主人公の誠に対する嫌悪感もおそらく過去に例を見ないぐらい存在したのも確かで、作品そのものに対する好印象と、キャラに対する嫌悪感とが、これだけ際立った作品も珍しい。
 それだけに、最終話が見れなかったのは非常に残念である。 公式サイトを見る限りでは、地上波での放映については未だに白紙の状態のようで、このまま未放送回として終わる可能性が高そうだ。 最終話収録分だけDVDを買う、というのも手だが(さすがに全話買ってまでまた誠の不愉快な言動をリピートしようとは思わないし…)、さてどうしたものやら。 DVDがレンタルで出てくれれば一番良いのだけど。 地上波では、放映されたとしてもAT-X版より更に規制がかかりそうだし。
 それにしても、深夜作品とはいえ、アニメ作品における表現はやはり色々と難しい所があるようだ。 もっとも、アニメや実写に限らず、誰でも視聴可能な地上波放送で過度なエロ・グロ表現が規制されるのはやむを得ない(というか、現在の規制でも緩過ぎるかも)話で、ましてや、実際の事件を連想させるような内容であれば尚更だろう(作品と事件とに因果関係があろうと無かろうと、「連想させる」というだけで非難のやり玉に挙げられるのは、納得はできないが理解はできる)。 地デジに完全に移行すれば視聴年齢制限をかける事も容易になるだろうが、携帯電話のフィルタリング機能がある事さえ知らずに子供に買い与えるような親が少なからずいる以上、そういう機能が有効に利用されるとも思えない。 果たしてこの先、テレビのアニメ作品の表現はどうなっていくのだろうか…って、実際に本作品の最終回を観ていないのに言っててもしょうがないけどorz
 (2009/02/23追記) 結局「nice boat.」のまま、地上波では観る事が出来なかった最終話だが、この度「GyaO」で全話がネット配信されたので、遂に最終話を観る事が出来た。
 まあ、ネット上で感想等を読んで大体の展開は知っていたものの、やはり実際に観ると、その迫力やら何やらは圧巻である。 世界が妊娠したと知るや、いきなり態度が冷たくなり、クリスマスの約束をすっぽかした上に世界の目の前で言葉とディープ・キスを見せつけるという、相も変わらず最低な誠。 その誠を衝動的にとはいえめった刺しにして殺してしまう世界。 更に、殺された誠の首を切断し、その生首を持って世界と対峙し、遂には世界を殺してその腹を裂いて「中に誰もいませんよ」などと言う、完全にイッてしまった言葉。 最後は、誠の生首を抱いて、自家用ヨットで海に出て行く言葉で幕という、実に「nice boat.」な結末であった。
 しかし、実際に観てみると、内容の凄惨さ程には映像の表現としては結構抑制されていたように思える。 血の色が黒くなっていたせいもあるが、刺したり切ったりする箇所は直接画面に入らないように構図が作られていたし、スプラッタ映画等と比べてもそんなに「派手」な画面ではないと思う(まあスプラッタ映画と比較してどうこう言うのもどうかとは思うが)。 あの「中に誰もいませんよ」の所も、「内側」から見せるというのがなかなか凄い。 直接的な描写を避け、なおかつその場の状況の凄惨さを観る者に想像させるというあのカットは、下手なスプラッタ映画なんかよりよほど恐い。
 そんな訳で、ようやく(私個人として)完結した本作品であるが、作品の評価としては第11話までの時点のものと変わる所は無かった。 挿入歌の使い方の上手さ、携帯電話という小道具の使い方の巧みさ等々、全てが計算し尽くされているように思える。 今に至るまで、これ程主要キャラに嫌悪感を抱きながら、作品そのものは好印象という作品は存在しない。 多分、これからもそんな作品は現れないのではなかろうか。
Myself; Yourself[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/10/05深夜(正確には2007/10/06未明)テレビ大阪にて放映開始。 同名のPS2用ゲームが今年12月に発売されるようだが、それが原作なのか、メディアミックス展開の別ストーリーになるのかは知らない。
 5年振りに子供の頃に過ごした街に戻って来た主人公が、高校を舞台に幼馴染みのヒロイン達と繰り広げるラブコメ…だろうか。 主人公の少年が両親と離れてアパートで一人暮らしとか、アパートの大家の娘が幼馴染みの女の子の一人で、しかも巨乳眼鏡っ子に成長してたとか、おとなしやかでバイオリンを弾くお嬢様タイプだった女の子が、性格キツそうな巫女になってたとか(あれは誰が見ても同一人物とは思わないような気がする)、いかにもギャルゲーっぽいキャラ配置の作品である。 主人公が母親と電話で話していた内容からすると、主人公はどうやら前の学校で何か(名前が女の子っぽいので、それが理由でイジメにあったとか)あって転校せざるを得なくなったような感じだったが、その辺が物語の軸になるのだろうか。
 正直ありきたりの話のような気がするのだが、シリーズ構成・脚本が「ちょこッとSister」の雑破業氏という事で少し期待して様子見とする。 まあ、本作品は原作付きなので、原作から手がけていた「ちょこSis」のように面白い脚本は出来ないかもしれないけど。 また、主人公の子供の時の声が木村まどかさんだったのも個人的にはポイント。 台詞は少なかったし、この後出番があるかどうかは疑問だけど。 ちなみに、監督の「QZo」(読みは「きゅうぞう」だろうか?)というのは、これもまた「ちょこSis」の監督もやった黒田やすひろ氏の事のようだ。 何故名前を変えているのかは謎だけど。
 ところで、EDにあの巨乳眼鏡っ子が出ていないのは、要するに彼女は「攻略対象」ではない、という事なのだろうか。 巨乳はともかく、眼鏡は勿体ない(<マテ)。

土曜日

風の少女エミリー[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/09/29放映終了。
 エミリーが、色々あった末に身の回りの人達をモデルにした小説が評価され、テディとも無事に結婚して幸せになるという、絵に描いたような(って、アニメだから絵に描いてるんだけど)ハッピーエンドだった。 エリザベスおばさんが階段で足を踏み外して足を痛めた時は、もしかしてこのまま「エマ」のケリーさんみたいに弱って亡くなってしまうんじゃなかろうか、と思ったが回復して良かった。 何より、エリザベスおばさんのツンデレ振りはなかなか見物だった。 堀江美都子さんが、最後にエミリーの娘の声を当てていたのも、さりげにニクい。 しかし、テディがパリで婚約した、とかいう話は、結局何だったんだろう?
 全体としては、背景美術は綺麗だったし、話もまあまあ面白かったのだが、やはりどうしても「赤毛のアン」と比較してイマイチに感じてしまうのはある意味損な話だと思う。 その辺を気にしさえしなければ良いのだろうが…。 でも、1話見逃した(STBのエラーで)回があるので、再放送されたらもう一回ぐらいは見るかもしれない。
精霊の守り人[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2007/09/29放映終了。
 バルサ達はついにチャグムと卵を守りきり、そして、それぞれがそれぞれの居るべき場所へと帰っていった。 やがて、空には水の恵みをもたらす雲が帰って来た…という訳で、綺麗な大団円で〆となった(「え〜っくす」じゃないよ)。
 最後まで緻密で美しい作画と、ラス前までの卵喰いとの息詰まるような戦い(卵喰いの大群と身一つで戦うバルサ達の姿を見ていると、何となく「THE地球防衛軍」をやりたくなってくる)の迫力、最終話の穏やかで幸せなエピローグ等々、それぞれ見応えのある作品だったと思う。
 ただ、以前書いたように、全てが計算通りに組み立てられているような(いや、実際に計算通りに組み立てているんだろうけど)、あまりにも強い「きっちり感」(某センター分けの女の子じゃないよ)があって、「想像以上の楽しさ」とか「予想外の面白さ」みたいなものには欠けていたようにも思う。 あと、チャグムと関わった人達(水車小屋で暮らしていた時に遊んだ子供達とか、トウミ村の人達──特にニムカ──とか)の姿もエピローグで見せてくれればなお良かった。 ちなみに、11月から再放送されるそうなので、見逃した1話(第10話だったかな?)も補完できそうだ。
 ところで、卵を取りに来たあの鳥は、やはりサグム王子が飼っていたあの鳥なんだろうか?
MASTER KEATON −マスターキートン−[NHK衛星第2] D:4:3
 第30話まで放映。
 相変わらず、何となく地味だけどしっかりした作りのいい話が毎回観れて面白い。 とはいえ、第3クールの話は、裏切りによる殺人あり、爆弾テロ未遂あり、毒殺事件ありと、やや殺伐とした話が多いような気がするのは、やはりビデオ収録前提のOVA作品的な色合いが強いせいだろうか。 特に「砂漠のカーリマン」の話は、これは原作でも確か初めの方の巻に収録されていたので読んだ事があったのだが、イスラムの話なのでTV放映するには結構微妙な内容に思える。 先日も、デンマークを中心に起きた、イスラムの預言者の風刺画を巡る騒動を描いたドキュメンタリーを観たばかりで、それがまたこの話と被るような事件だったので、少し驚いたというか、この作品のテーマの選び方に感心したものである。 こういう作品が、土曜日の午前中に放映されているというのも何か不思議な気がする。 一方では、深夜でありながらちょっとした表現や内容の問題で放映休止に追い込まれる作品もあるというのに。 つくづく、TV局のいい加減さを思い知らされるような気分である。
 2007/12/08放映終了。
 最後に、タイトルの“MASTER”が登場する「狩人の季節」を持ってくる辺りの構成は流石だと思う。 この話も、確か原作では前の方に出てきていたような気がする(読んだ覚えがあるので)のだが、この最後にタイトルの意味が判るという効果を狙っての構成なのだろうか。 何にせよ、毎回密度の濃い、バラエティに富んだ話で実に面白かった。 でも、やはり土曜日の午前中にはあまり似つかわしくない作品だったかもしれない。 よくこの時間帯に持ってこれたものだ。
彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第21話まで放映。
 3ヶ月に8話しか進んでいないのは、第17話と第18話との間で「彩雲国絵巻」と称する総集編が5週に渡って放映されたため。 茶州での病気と邪仙教絡みの事件を収束させた秀麗が、冗官という言わば「窓際族」に追いやられて貴陽に戻って来たと思ったら、今度は贋作や贋金の事件を追って相変わらず駆け回っている所。
 影月の話が、心配していた事が当たって凄く安易なやり方で決着がつけられてしまって物凄く残念。 あれでは、TVシリーズの「夜明け前より瑠璃色な」のラストで主人公が宇宙人の力で生き返ったのと大して変わらないような気がする。 名も無い人達を病気でバタバタ殺している一方で、影月がメインキャラだからといってあんな都合良く生き返らせるのは、いくらファンタジーだからといってもアンバランス過ぎるだろう。 こんな事をしたら、茶州に向かう前の秀麗に喋らせた事(民草には幾らでも代わりがいると思っていないか?と他の官吏達を非難した事)を作品自体が否定している事にもなる。 今までは、仙人の存在はあっても、基本的にその力を使って人間達のやる事に関わるような事は描いてこなかったのが良かったのに、この影月の件は作品のバランスを根底から崩してしまう大きな汚点だと思う。
 そもそも、影月が今まで生きてこれたのも、もともと20年ぐらいしか余命が無くて、更にその半分を華眞に与えた(これもまた都合の良い話だが…)から10年になった、とかいう話だったように記憶している。 つまり、陽月の力をもってしても、影月の元々の余命以上には生かせられないという事だった筈なのだが、それがここにきて更に寿命が延びる、というのもよく判らない。 先に言われていた事を覆してしまうような、矛盾した話になっているのではないだろうか。
 他にも、虎林城門前で秀麗達と城内の男達とが対峙する場面とか、影月が邪仙教の(自称)千夜に怒りをぶつける場面とか、ここぞという場面で妙にテンポが悪く感じたりして、どうもこの茶州編の、特に後半はあまり面白くなかった。
 ただ、秀麗が貴陽に戻って来てからの新展開が、妙にコミカルな話になっているので救われているような。 ていうか、縹家の陰謀の話はしばらくおあずけなのか?  だとすると、OPの茶髪の(多分)美女はそちらに関わっていそうなので、その正体もしばらくおあずけになるのだろうか。
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第181話まで放映。
 全体的に低調なのは相変わらずなのだが、この第181話はテンポもネタも割と良くて面白かった。 たま〜にこういう回があるので、ついつい惰性で見続けてしまう。困ったものだ。
 (2007/10/28追記) 第184話からOPが変わった。 もしかして、これってサイクルモード2007とのタイアップか何かなんだろうか。 ここまでくると、もーどーにでもすればえーやん、と思いっきり投げやりな気分になってくる。 「シャイニングフィンガー」にちゃんと関智一をキャスティングしてくるとか、本編はそれなりなんだが…。
機動戦士ガンダムOO[毎日放送][HV] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/10/06毎日放送にて放映開始。
 タイトルは「きどうせんしがんだむ だぶるおー」と読む。 戦争を止める為に、美少年(?)が4機の「ガンダム」に乗って武力介入する…って、「それなんて『ガンダムW』?」みたいな話に見えるのだが、気のせいだろうか。 その上、主人公らしき少年は、喋り方まで「ガンダムW」のヒイロ・ユイに似てるし。 「機動戦士ガンダム」と銘打っているけど、「SEED」シリーズ同様に「宇宙世紀」じゃない別世界だし、主な登場人物が高河ゆん氏による「美少年」揃いだし、「ガンダム」のパイロットを「ガンダムマイスター」とか言ったり、「セイエイ」だの「ロックオン」だの(この辺はどうせ偽名というかコードネームか何かという設定だろうけど)、ネーミングのセンスも何かこっ恥ずかしい感じだしでどうも嫌な予感がするのだが、シリーズ構成が黒田洋介氏という所に少し期待してもいいのかな…かな(<だからやめなさい)。
 まあ、何だかんだ言いつつも見てしまうんだろうなあ、というのが自分でも判ってしまうのが悲しい。 出来れば、良い意味で予想を裏切ってくれると嬉しいのだが…。
電脳コイル[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第19話まで放映。
 いよいよ、「イリーガル」や「あちら」側の世界の話が前面に出てきて、そこにハラケンのおばちゃんや「猫目」と呼ばれているアヤシイ兄ちゃん(おばちゃんとイサコとの両方に通じている辺りが特にアヤシイ)、「あちら」に行ってしまって戻れなくなったらしい「4423」ことイサコの「お兄ちゃん」も絡み、ついに1年前のカンナの事故の真相と4年前に連続した電脳メガネに纏わる事件、そして幼い頃に「4423」に出会ったヤサコの記憶の謎に迫ろうか、という所。
 「あちら」に行ってしまって戻れなくなる、というのは、人間の精神がソフトウェアとして電脳の世界に取り込まれてしまう、という事だろうか。 「.hack//SIGN」や「攻殻機動隊」等でも描かれてきたネタであるが、この作品の場合、「学校の怪談」みたいな味付けになっている所がなかなか面白い。 人間の精神を取り込めるとなると、この世界のコンピュータは、現在のものとは全く異なるアルゴリズムを持っているのかもしれない。 そういう意味では、量子コンピュータを出してきた「ゼーガペイン」にも通じる所があるのかも。 そういう難しい設定の存在を感じさせながらも、依然としてそんな事を全く気にしなくても楽しめるように出来ている辺りが素晴らしい。 全26話という事なので残り約4分の1だが、これからもこの調子で頑張ってほしい。
 そう言えば、英語の“coil”には、「纏わる」という意味もあるんだなあ。奥が深い(<深いか?)。
 2007/12/01放映終了。
 イサコもヤサコも無事に「こちら」側に帰還し、裏で暗躍していた猫目は行方不明(?)、皆進学したりして新しい生活へと進んでいって、一応ハッピーエンド…かな。 ハラケンの「初恋…かな」というクサ過ぎる台詞には笑ってしまった。 また、イサコが「あちら」の世界で「お兄ちゃん」とお別れするくだりは、「My Merry Maybe」でレゥが夢の中で恭介とお別れする場面と被ってしまって、少し切ない。 猫目のバックにいた(と思われる)メガマス内の旧コイルスの一派はどうなったのかとか、これだけの事件を起こした「メガネ」のシステムは今まで通りなのだろうか(特に「イマーゴ」絡みの部分はそのままにはしておけないと思うのだが…)とか、結局カンナの事故はきちんと解決されたのだろうかとか、色々と消化不良に思える所は残るのだが、まあそれはまた別の物語という事でも良いかもしれない。
 それよりも、最後の数話が伏線の回収やまとめに忙しい感じがして、今までに比べると少し展開が拙いように見えたのが残念。 ヤサコの、前の学校でのいざこざとか、これだけの騒ぎを起こした猫目の動機(父親の名誉回復とメガマスへの復讐…って、何となく「ひぐらし」の三四の動機と被るなあ)に纏わる部分とか、結構重要そうな所がアッサリ済まされてしまって拍子抜けだったし、フミエやダイチ達も最後の方は完全に影が薄くなってフェード・アウトしてしまったし。 数話あった番外編的な話を抜くか減らすかして、この最終局面でのヤサコの過去の描写や、エピローグ等でのフミエ達のフォローをもっと増やした方が良かったのではないか、という気がする。 また、電脳ペットには手触りが無い、と言いながら、画面上ではどう見ても手触りがある(少なくとも、デンスケに関しては、舐められた感触や抱き上げた時の重量感とかがあるようにしか見えない)ように描かれているとか、設定が今一つ映像に反映しきれていないように見える点があったのも残念だった。 特に、デンスケについては、ラストで初めてその「触感」が感じられた、という描写があっただけに、違和感が残る。 そういった辺り、シリーズ構成のバランスや設定の描き方が悪いような感じが残ってしまった。 ただ、来週から、頭から再放送が始まるようなので、もう一度観直してみたいシリーズではある。 纏めて観たら、また印象も変わるかもしれない。
電脳コイル(再放送)[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2007/12/08(当然ながら)NHK教育にて放映開始。
 という訳で、やっぱり再放送も観る事にする。 せっかくRD-XS43のDVDドライブを換装してDVDもきちんと使えるようになったので、今回は保存用も兼ねて録画する事にした。
 改めて第1話を観ると、背景にオバちゃんや猫目、タケルのように見える人物が居たり、ヤサコの回想内でオジジの部屋にちゃんと「4423」のカルテが置いてあったりと、色々と気付く事があって面白い。 他にも、最初に出てきたイリーガルが殆ど「物体X」だったりするし、何かと発見が多くて楽しめる。
 それにしても、こんなにすぐに再放送したら、セルDVDが売れなくなるのではないかと心配になる。 ただでさえ売れていないという噂があるのに。 まあ、「みなさまの受信料」で制作した作品のDVDにしては、値段が(特に限定版は)高過ぎる気がしないでもないでもないのではあるが…(<どっちだ)。
 ちなみに、昨年NHKは主な番組の制作費を発表したらしいのだが(そして民放から「高過ぎる」と言われていたらしいのだが)、残念ながら、発表された中にアニメは入っていなかった(というか、これはどこで発表されてるんだろう。NHKのサイトのプレスリリースには掲載されていないようだが…)。 民放では、30分ものアニメ1本では、始めは5千万ぐらいある制作費が、どんどん中抜きされて、アニメ制作会社に入るのは1千万円以下(PDF)(深夜アニメだと、スポンサーがDVDやCD、グッズ等の販売会社だったりするので、お金の流れがループしているような気もする…)、中には制作会社の方がお金を払って放映してもらう、みたいな話まであったりして、DVDの売り上げで制作費を回収しなければいけない(でも、それもDVDが売れなくなってきて上手くいかない)などというのが定説と化している感じがするが、そんな「中抜き」は殆ど無い筈(広告代理店とか挟まなくていいんだから、民放と同じとすると、数千万円が丸々製作費として制作会社に入る筈…)のNHKの場合はどうなんだろう。 セルDVDが高価なところからすると、やはりそちらの売り上げで制作費を回収しなければいけないような状態なんだろうか。 それとも、単にNHKがボッたくっているだけなんだろうか。謎だ。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第11話まで放映。
 と言っても、噂によるとデジタル・リマスターの完了した話から順番に放映されているそうなので、今回の放映では初めて登場するハリー・マッドやクリンゴンのコル艦長(だったかな?)が、既にカーク船長と面識がある事になってたり、既にオーガニアの和平条約が存在している事になってたりするので、初見の人にはあまり優しくないかもしれない。 とはいえ、やはりどの話も実に面白い。 メイン・クルーが出てきたり出てこなかったり、通信士のウーラが操舵を受け持ったりと、今一つ厳密に作られていないというか、ぶっちゃけいい加減な所も見受けられるが、基本的にこのどこか楽天的な所のある未来観が大好きなので、まあいいかと思ってしまう。
 でも、トリブルの話で、最後にクリンゴンの船にエンタープライズにいたトリブルを全て転送した、というのはどうかと思う。 チャーリーことスコットは、トリブルの転送先が宇宙空間かと疑われて「そこまで自分は残酷な人間ではありません」等と言っていたが、クリンゴンの船に転送したら結局トリブルはクリンゴン人に皆殺しにあうに違いないのだから、宇宙空間に転送するのと大して変わらないような気がする。 多分、作り手の方はそこまで考えていないと思うけど。
 問題なのは、ほぼ毎回のように放映時刻が変わる事である。 標準時刻の午前1:15からの場合は良いのだが、そこから遅れると他の視聴作品と時間が被ってしまうのである。 NHKには、もう少し視聴者の都合というものも考えていただきたい。 民放と異なり、NHKの直接の顧客は視聴者そのものなのだから。
ラブ★コン[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送・BS-i)
 2007/10/06深夜(正確には2007/10/07未明)放映終了。後番組は「CLANNAD −クラナド−」。
 なんやかんやありつつも、皆無事に進路も決まってめでたく高校卒業と、学園ラブコメとしてはきっちり綺麗な〆で終わった。 まあラブコメというか、半分どつき漫才みたいだったが、そこがまた深刻になりがちな話も勢いで飛び越えていくような軽やかさがあって良かったと思う。 それにしても、リサ達の通っていた高校が「舞戸(まいど)学園」という名前だったとは…なんてベタな。
 最終回で大谷が受験に行く時に出てきた地下鉄の駅は、駅名表示から見ても大阪市営地下鉄御堂筋線の新金岡駅に間違いないと思うが、リサ達が住んでいると思われる海に近い方(南海本線の堺駅辺りか?)からだと、自転車で、それも積雪があるとなると結構時間が掛かる筈。 大谷が受験した大学が何処かは判らないが、それでも試験開始に間に合って、御堂筋線でも乗り継げば行けて、かつリサの家から電車で1時間ぐらい、と言っていた所からすると、関大辺りかもしれない。 偏差値的に大谷が大丈夫なのかどうかは少し疑問だが。
 とまあ、こういう「ご当地ネタ」で楽しめたのも個人的にはツボだった。
CLANNAD −クラナド−[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2007/10/13深夜(正確には2007/10/14未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、言わずと知れたKeyのゲーム。 同じKeyの「Kanon」や「AIR」等と異なり、Windows用・PS2用共に初めから全年齢対象(つまり18禁ではない)だった作品…だった筈。 PS2版を一応買って少しプレイはしているものの、何故かサブキャラのシナリオを2つエンディングまで見る事になって、それ以後は時間が無くて進めていない。 つまり、おそらくアニメで辿ると思われるメイン・ヒロインのシナリオに関して言えば、殆ど知らないに等しい。 現在公開中の劇場版もまだ観ていないし。
 で、そのメインのシナリオは、毎日が退屈で無気力な主人公が、ヒロインとの出逢いによって変わっていく物語…なのだろうか。 相変わらずの突飛なキャラ付けが目立つ所もあるが(せんべい入りのパンはさすがにありえないだろう)、平板な印象があった「Kanon」の第1話に比べると面白いかも。 主人公の少年のキャラデザインも、「Kanon」の祐一に比べると浮いていないし。 それでも、あの「幻想世界」(どんな意味があるのか、原作も終わっていないので未だによく判らないのだが)が脈絡も無くいきなり出てきたりして、ゲームのシナリオをなぞっているだけのように見えたりする所も相変わらずな印象はある(そう言えば、「さよなら絶望先生」に「原作通り」というネタが…)。 他にも、春原がいきなり智代に絡みに行く場面や、最後に渚が公園に立っている所(待ち構えてたのかお前は、とツッコミたくなった)等、唐突に見える場面が目についた。 この辺、スタッフが無意識に原作で間を補完してしまっていて、結果、必要なカットや場面が抜けているんじゃないか、と思える。
 一方では、妙にオーバーアクションな所もあって、変に動かし過ぎに見える所も目立つ。 ギャグアニメじゃないんだろうから、もっと抑えたアクションにした方が良いと思うのだが…(ああいう事をされると、この作品にどこまでリアリティを求めていいものなのか、判断できないから困る。まあまだ第1話だから急がなくても良いのかもしれないが)。 やはり、京都アニメーションの作品とは今一つ相性が悪いようだ(<この辺、先入観と偏見が多少あるのも確か)。 原作でも嫌悪感があった、杏がバイクで主人公を轢いておいて居直る場面が次回あるようだが、京アニの演出で更に嫌悪感が増すのではないかと不安になる(一応私もバイク乗りなので、ギャグ作品でもないのにバイクを悪く扱うのを見ると反射的に嫌悪感を抱いてしまうのである。原チャリスクーターでも人を轢き殺すには充分過ぎる凶器になる、という事を判っていてヒロインにこんな言動を取らせているのか?と、スタッフの常識を疑ってしまうのである。何があっても「あー死ぬかと思った」で済むような作品なら別にいいのだが…)。 また、「Kanon」のように主人公がヒロイン達との「フラグ立て」に回るような構成にならないかも不安だ(祐一ならまだしも、「無気力な主人公」がそれをやったらさすがに拙いだろうし)。 まあ何だかんだ言っても話題作ではあるし、一応様子見か。
 後、OPアニメーションがいかにもギャルゲーみたいなのには笑ってしまった。 キャラの名前が覚えられていいけど。 一方のEDは…何なんだろう、あのだんごは…。
 ちなみに、BS-iでも2週間後から放映が開始される。 そちらは16:9の映像で放映される筈なので、主な視聴はそちらになって、毎日放送のは保険にする事になるだろう。
 (2007/10/26追記) 2007/10/25深夜(正確には2007/10/26未明)毎日放送から12日遅れでBS-iでも放映開始された。 こちらは、きちんと16:9の映像で放映されている。 地上波の4:3の映像と見比べてみると、やはり地上波は左右が窮屈に見える…かな。
キスダム -ENGAGE planet-[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/09/29深夜(正確には2007/09/30未明)放映終了。
 えーと、これはつまり、ハーディアンがいなくなって平和が戻ったが、シュウはまだどこか別の世界で戦い続けている、という事でいいのだろうか。 最後の方は、シュール過ぎてよく理解出来なかったのだが…ヴァリレイの唐突な「御主人様」発言とか(しかもその「御主人様」が、どことなく由乃っぽいのはいったい…)。
 まあ、色々な意味で予想の斜め上をいく展開を見せてくれて、「ネタアニメ」としては結構楽しめたけど、結局、最後まで何がやりたいのかよく判らない作品だった。 タイトルの意味も謎のままだったし(某所で見た「だ」というのが正解かもしれない、とか思ってしまう)。 要するに、男は「惚れた女の笑顔を見るため」に生きれば良いんだ、という事が言いたかったのかもしれない。
大江戸ロケット[毎日放送][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第20話まで放映。
 おソラさんの正体がバレたり、銀次郎の正体がバレたり、赤井の犯罪がバレたりした挙げ句、青い獣は宇宙船と共に自爆、赤井や銀次郎は行方不明、そして軽いお咎めで済んだ清吉は、おソラさんを月に返す為に再びロケット作りに戻ろうかという所。
 何かと真面目なんだか不真面目なんだかよく判らない作風ではあるものの、元が舞台演劇だけあってそれっぽい演出(せり上がりで登場したりとか)を盛り込んでのドタバタ劇は、やはり毎回面白い。 これから、水野忠邦のお墨付きでロケット開発となるようだが、果たして無事におソラさんを月に帰してあげる事が出来るのだろうか。
 それにしても、源蔵はいったい何時まで鳩のままなんだろう。OPでもいつの間にか鳩に差し替えられてしまったし。哀れな…。
 2007/11/17深夜(正確には2007/11/18未明)放映終了。後番組は「マクロス ダイナマイト7」。
 外国に対する抑止力として花火を利用しようとする水野達の目論見に逆らい、ロケットを花火として自爆させ、自らは死んだことにしておソラさんと暮らそうとした清吉だったが、その花火の爆発を見ておソラさんを迎えに来た宇宙船で一緒に月に行ってみたら、長屋のご隠居が隠していた空飛ぶ円盤で先回りしていた長屋の面子が勢揃いでなんじゃこりゃー、みたいな(<なんじゃそりゃ)。
 ちょっとメタなネタ(と言うより楽屋ネタみたいな感じか?)やパロディ(特に中の人繋がりの「グレンラガン」ネタは、元がつい最近までやっていた作品だけに、今一つ楽しめなかった)が多過ぎるきらいはあったし、コメディと言うにはシリアスな面もシャレにならない話があったりして、話のバランスとしてはちょっとどうかな、と思う部分はあったものの、概ね楽しめた…かな?
 色々な要素を詰め込んで、遊園地のように理屈抜きで楽しんで、パーッと大騒ぎして最後はパッとアッサリめに締める、まさに一夜の花火のような作品だったように思う。
マクロス ダイナマイト7[毎日放送] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2007/11/24深夜(正確には2007/11/25未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。
 Wikipediaの記述によると、これは「1997年から1998年にかけて発売されたOVA。SFアニメ『マクロス7』テレビシリーズの後日談にあたる作品。全4巻(各30分)。」という事らしい。 約10年前の作品という事になる。 多分レンタルビデオか何かで一度は観た事がある筈なのだが、今一つ内容を覚えていないので観る事にする。 今これを放映するのは、なんかまた「マクロス」の新作が制作されるようなので、それのプロモーションなのかもしれない。 先日の「アニメギガ」で、河森正治氏が話していた内容からすると、新作は「マクロス7」の時代に近い時期の話みたいだし。
 で、いつもの調子でいきなり「マクロス7」を飛び出して放浪の旅に出たバサラが、「宇宙クジラ」が回遊してくる星で、やはり例の調子で「俺の歌を聴けー!!」と歌いまくる話…なのかな? 銃撃戦をしている横で「撃ち合いなんかくだらねえ!」といきなり歌いだすとか、相変わらずである。 怪我をしたバサラを助けた女の子の父親が、巨人化までして白い宇宙クジラを仕留める事に執念を燃やす、というのは、要するに「白鯨」なのかもしれない。
 2007/12/22深夜(正確には2007/12/23未明)放映終了。後番組は「PERSONA -trinity soul-」。
 やっぱり、「俺の歌を聴けー!!」という話だった。 「マクロスゼロ」なんかもそうだったが、所謂「スピリチュアル」な感じが漂うのは、やはり河森氏が中国やインドで色々と感じる事があったからだろうか。 まあ「マクロス7」にしてからが、「スピリチュア・ファーム」だの「スピリチュア・ドリーム」だのと、やたらと「スピリチュアル」な話だったが。 でも、この熱気バサラほど何を考えているのかサッパリ判らない主人公というのも、他にいないかもしれない。 こういうキャラで話を作れるというのは、河森氏はある意味天才かも。
 それにしても、あのラストシーンの後、バサラやガムリン、ミレーヌ達は、フォールド・ブースターも無しでいったい何処に行ったんだろう…?
スカイガールズ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第14話まで放映。
 結局、公式サイトのイントロダクションにあった通り、またワームが発生してしまった為に、なし崩し的に戦うハメになってしまった音羽達に、西ヨーロッパからやって来たエリーゼが加わって、ワーム専門の遊撃隊として特務艦「攻龍」で出撃、4人でのフォーメーション(というか、必殺技と言うべきか)・クアドラロックを完成させた所。 小さい頃に行方不明になった音羽の弟の幽霊みたいなものがソニックダイバーの格納庫に現れたりして、ソニックダイバー自体も何か怪しくなってきた。
 実戦に駆り出される事になって、テストパイロットとしか聞かされていなかった音羽や可憐が色々苦悩したり躊躇したりする話がしばらく続くんじゃないか、と思っていたが、結構あっさり受け入れてしまって拍子抜けしたような(二つ返事で世界を守る鍵の役目を引き受けた「ナイトウィザード」の主人公ほどではないけど)。 これに限らず、本作では悩みを次の回に引きずらずに済ましてしまう事が多い。 観ている方にストレスが溜まらないのは良いのだが、深刻な話もあっさり済まされてしまうような気がして少しこの先が心配になってくる。
 まあ、若い女の子達が、スク水みたいな姿を剥き出しで空中戦をやるような作品であまり深刻な話を真面目にやられてもどうかと思うので、これはこれで良いのかも。 筋が通っているようないないような設定の数々も、専門の訓練無しでいきなり災害現場にレスキューに向かって活躍したりするのも、「まあいいか」で済ませられるし(レスキューの話は、「よみがえる空」のような作品を観た後では、どうしても、胡散臭いというか「嘘くさ〜」と思えてしまうのだが、この作品はそこまで考える必要が無いんだ、という事で一応納得できる)。 でも、あのどう見ても必要無さそうな「尻尾」が、ソニックダイバーとパイロットとを繋ぐチューブのコネクタを保護するカバーになっているというのは、一応機能的な面も考慮してデザインしているのか、と感心してしまった。 とはいえ、「尻尾」の形をしている事に合理的な理由があるかどうかは、はなはだ疑問であるが。
 ちなみに、エリーゼのソニックダイバー「バッハシュテルツェV1」は、ドイツ語の“Bachstelze”=「セキレイ」の意であるが、“V1”の‘V’は、ナチスドイツの飛行爆弾“V-1”の‘V’と同じ意味だとすると、“Vergeltungswaffe”=「報復兵器」となる。 つまり、直訳すると「セキレイ報復兵器1号」という事になるのだが、意味が判っていてこの名前にしたのだろうか。 実に疑問だ。
 あと、今回からEDが変わった。 どちらかというと、曲もアニメーションも前の方が好みだったので、この変更は少し残念。
キミキス pure rouge[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/10/06深夜(正確には2007/10/07未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、エンターブレインのPS2用ゲーム「キミキス」。 小説、コミック、ドラマCD等に幅広くメディアミックス展開もしているようだ。
 所謂「ギャルゲー」原作ものだが、主人公の少年一人にヒロイン複数が絡むという、よくある放射状の人間関係ではないようで、群像劇っぽい感じに見える所は好印象。 タイトルの通り、いきなり第1話からキスシーンが出てきたりするのも少し勝手が違う感じがする。 まあ原作が18禁ゲームではないので、「School Days」のような事にはならないとは思うが。 ただ、第1話にして既にカップリングが一通り見えて(決まって)しまっているような所が少し気になる。 とりあえず様子見か。
 ちなみに、地デジの放送は一応16:9スクイーズなのだが、アップコンバートのせいかやや甘いというかボケた感じの絵になってしまっている。 それでも、テレビ大阪の悪いアップコンバートもの(「スカイガールズ」等)よりはマシなので、見るに耐えない程ではない。 STBが空いていれば地デジで、そうでなければアナログでと、まあどちらで観てもいいか、ぐらいの感じである。
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