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アニメについて・2005年


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2005年1月期

 半期の真ん中ということもあり、入れ替わりは少なめです。 継続分だけで30本以上もあるというのが異常な気はしますが…。 特に、昨年終盤から、ケーブルテレビのセットトップボックスがデジタル放送対応に変わったため、BS・地上波のデジタル放送やアニマックスも視聴可能となり、 更に本数が増える気がします。 幸い、地上波デジタルはアナログ放送と同じ、BSデジタルにはあまり観たい作品が無いので、大幅に増えるわけではありませんが。 CATV経由の放送は全てコピーワンスになってしまうため、保存しようという気があまり起きないのも逆に助かります。
 とりあえず、年明け後に一話以上観た作品から埋めていく予定です。あと、月〜金等、帯番組も追加しました。

帯番組

フルーツバスケット
 キッズステーションで月〜金に放映されているのを視聴中。 未だに、オープニングの「For フルーツバスケット」を聴くだけで涙が出てくる。 本編は、既に半ばを過ぎて、紀沙ちゃんも登場した。やっぱり本編も泣ける。
 2005/01/19放映終了。
 原作を読んだ後では、ラストにやや無理矢理終わらせた感じを受けるものの、やはりこのじんわりと心に沁みてくるような後味は心地良い。 故・岡崎律子さんの歌が、この感じに大きく影響しているのは間違いないと思う。 歌に対する印象は、それがどんな物語に付いていたものかによって大きく変わるが、この物語にこれ以上の歌は考えられないだろう。 これからも、「For フルーツバスケット」や「セレナーデ」を聴く度に、この物語の記憶が甦るだろうと思う。 あと、本放送時にも気になったのだが、ラストカットであの方向に飛ぶと、透くんは崖から落っこちるのではなかろうか…。
カレイドスター
 キッズステーションで月〜金に放映されているのを視聴中。 始めからもう一度観たかったので、この放映はラッキーだった。 ただ、コピーワンスになってしまうため、保存しようという気は既に無くなってしまったが…。 本編は、これもちょうど半ばに達し、「幻の大技」編が終了して「天使の技」編に入ろうかという所。 やっぱり、この明るさはいい。
 2005/02/10放映終了。
 何というか、観終わった後に、これだけスカッとして「あぁ面白かった」と思える作品というのは、あまり無いと思う。 様々な名セリフを残したのも、この作品が名作と言える証ではないだろうか。 ただ、今回最初から観直して思ったのは、この「面白かった」感のほとんどが、「新たなる翼」編に対して感じる、ということである。 「幻の大技」編(と言うのかどうかは知らないが)は、そらがレイラさんを真っ直ぐに追いかけていく姿が観ていて楽しいが、ある意味それだけで終わっている感がある。 やはり、レイラさんが去った後、実質的にトップに立ったそらが、メイというライバルを得、遂にはレイラさんを乗り越えていくという「新たなる翼」編の方が、 ドラマとしての緩急があって見応えがある。 それでも、「幻の大技」編があってこその「新たなる翼」編であることには違いないわけで、やはりこれだけの作品を生み出したスタッフと、 生き生きとしたキャラクター達を演じきったキャストの方々には、本当に感謝したい。 一つ残念だったのは、本放送時にあったラストの「一年間 すごい ありがとう」の一枚画が無かったこと。まぁ一年間じゃなかったから仕方無いかもしれないが。
だめっこどうぶつ
 2005/01/17キッズステーションで月〜金の帯で放映開始。一回5分程度の短編作品である。
 原作は、桑田乃梨子氏が「まんがライフ」に連載しているコミック。 狩の出来ない狼やら近視の鷹やらそいつらより強い兎やら走るのが苦手なチータやらと、要するに「ダメ」な所のある動物たちが繰り広げるほのぼのコメディ(?) 動物とはいえ、見た目は動物の着ぐるみを着た人間にしか見えないが、一応本当の動物のようだ。 「ぼのぼの」みたいな作品なのだろうか。何となく面白い。
 2005/02/21放映終了。
 なんか、最終回みたいな話だなぁ、と思って観ていたら、本当に最終回だった。 番組表では2/22以降もずっと枠があったので、もっと続くものだと思っていたが、全26話でリピート放送をするだけだったようだ。 聞いているだけでダメダメになっていきそうなOPが何とも言えない作品だった。 内容も、一回5分(OPが1分半あるので実質3分半)でテンポよく、毎日ちょこっとずつ観るのに良かった。
真月譚 月姫
 2005/01/06深夜(正確には2005/01/07未明)アニマックスにて月〜金の帯で放映開始。元はBS-iで放映していたらしい。 また、コミック版が「電撃大王」で連載中。
 原作は、TYPE-MOON制作の18禁ゲーム。同人ゲームとしては異例の人気を博した作品、という事ぐらいしか知らない。 ホラー風味の雰囲気は悪くないが、ちょっとテンポが悪いかな、という気がする。 作品全体の雰囲気に比べて、主人公のリアクションが大げさというか、いかにもアニメチックなのが少々ウザかったり、 エレベーターのドアに物が挟まっているのにドアが開かなかったりと、細かい所で引っ掛かる点があるので、今一つ作品にのめり込めないというか。 アニメ作品には、「吸血鬼ものに名作無し」というジンクスもあるそうだが、この作品はどうなるのだろうか。
 2005/01/21深夜(正確には2005/01/22未明)放映終了。後番組は「この醜くも美しい世界」。
 全体的に、何となく中途半端な印象が残った。 特に、シエル先輩と秋葉については、もう少し掘り下げるのかなぁと思っているうちに終わってしまったように思う。 ラストでアルクェイドが死んでしまう理由も今一つ判らない。 志貴に一度「殺された」事で吸血衝動に抑制が効かなくなった、というのはまぁ判るが、体をバラバラにされても復活したものが、 何故ロアに対してはあの程度の傷で死んでしまったのか、納得出来ない感じがする。 また、上でも書いたように作品全体の雰囲気は悪くないが、内容としては(物語も演出も)それほど抜きんでたものがあるでも無く、 伝説と呼ばれるほどの原作ゲームの片鱗を伝える感じはしない。 Thrushさんのレビューで、 「特に言葉の選び方、使い方は、病的なまでに技巧的で綺麗だ」とされたテキストの「力」も感じられず、印象に残る台詞も無かった。 決して粗雑に作られているわけではなく、むしろ昨今のTVシリーズの中では完成度は高いとは思うのだが、「それだけ」なのだ。 原作ファンには酷評されたらしいが、こういった「よくも悪くもない凡庸な作品」になってしまった事が、その理由なのかもしれない。
この醜くも美しい世界
 2005/01/24深夜(正確には2005/01/25未明)アニマックスにて月〜金の帯で放映開始。元はBS-iで放映されていたもので、アニマックスでも再放送になるらしい。
 正体不明の裸の女の子を拾ってしまって同居する、というと、何となく「DearS」みたいである。 だが、拾った主人公が、いきなり「お前を守る」とか決意してしまったり、そのうえデビルマンみたいに変身して戦ったりと、主人公もタダの人では無さそうである。 スタッフ的には、あまり評判のよろしくない「まほろまてぃっく」のメンバーらしいのでやや不安があるが、脚本に佐藤竜雄氏が加わっているのは少し楽しみ。
 2005/02/08深夜(正確には2005/02/09未明)放映終了。
 結局、何をしたかったのかサッパリで、最終話を見終わった後、サッパリ妖精が1万匹ぐらい飛んでいたような気がする。 日常生活を丁寧に描く一方で、人類の未来といった大きなスケールの物語を絡ませるというのは、それこそ「エヴァンゲリオン」を持ち出すまでもなく、 ガイナックスが得意とするやり方であるが、本作では、それをやろうとして見事に滑っている気がする。 公式サイトには、「美少女あり、SFあり、アクションあり、ハートウォーミングあり…と、もりだくさんの作品を目指しています」とあるが、 色々な色を適当に混ぜ合わせた結果、白でも黒でもない、ただの灰色になってしまった、という感じ。 一番問題だと思われるのが、世界観に統一感が無いこと。 海水浴の話のように、何をやっても人が死にそうにない演出をしながら、「生命の大絶滅」というシリアスで壮大なテーマを構えても、ギャグにしか思えない。 なのに、登場人物達は、それをシリアスな問題として捉えているようなので、観ている方としては置いてきぼりになるしかない。 一方で、学校がいきなり全壊したのにさほど大騒ぎしないし、変なロボットが街中で買い物をしていても周囲は無関心である。 そのような現実感のない作品世界で、種の絶滅といったシリアスなテーマを語られても説得力が無い。 だから、「ヒカリが人の心や世界の美しさを理解して、絶滅を免れました」といっても、何の感動も無いのである。 何より、登場人物達にまったく生気が無く、ただ与えられたセリフを喋っているだけの人形に過ぎない。 これ程、キャラクターに魅力が無い者揃いの作品というのも、なかなか珍しいのではないだろうか。 これでは、せっかくの「美少女」も宝の持ち腐れである。 作画の乱れが無かったのが唯一の取り柄のような気がするが、作画だけ良い作品より、作画だけ悪い作品の方がまだ観れる、というのを再認識しただけであった。 この作品が「GAINAX 20周年記念作品」の一つだそうだが、初めて物語を作った素人、それも今までまともな物語を観たり読んだりした事が無い、 ロクな人生経験もない、下手糞なライトノベルやアニメ作品しか知らない人間の作品を観てるようで、正直、「GAINAXも終わってる」としか思えない作品であった。
KURAU Phantom Memory
 2005/02/07アニマックスで月〜金の帯で放映開始。「くらう ふぁんとむめもりー」と読む。
 以前にも、アニマックスで週替わりで放映されていたが、今回は日替わりでの放映となる。 週替わりの時に後半の10話ぐらいを観ていたが、登場人物の位置づけや設定が、今一つ理解出来ていなかったのであまり楽しめなかった気がする。 特に、タイトルの「Phantom Memory」の意味がよく判らなかった(直訳だと「幻の記憶」になるのか?)。 クリスマスの可愛らしさ、新居昭乃さんの歌う美しい主題歌、ボンズ制作らしい綺麗な画面等は印象に残っているので、今回の放映ではちゃんと楽しみたい。 また、メカニックデザインに、「ARIEL」の鈴木雅久氏が起用されているとの事なので、メカニックにも注目したいところ。
 2005/03/10放映終了。
 クリスマスの可愛らしさはなかなか凶悪。 特に始めの方では、「お風呂とご飯、どちらにする?」とか、「赤ちゃん欲しいなぁ」とかのアブない発言もあり、ほとんど犯罪的であった。 それはともかく、この作品の主人公は、実はアヤカだったのではないかという気がする。 始めから最後まで、徹頭徹尾一定だったクラウやクリスマスに比べ、アヤカはその立場からものの見方まで、始めと最後とでは全く変わってしまう。 特に、ラス前の話で、家族を殺した才頭長官を守らなければならないと気付いた時の「ちくしょう…」という呟きは、なかなか圧巻であった。 全体的に、画は丁寧なものの地味な演出で派手さは無いが、キャラの心情の描き方や、未来的でありながら突飛すぎないメカニックデザイン等、 見るべき所が多い作品だったと思う (特に自動車のデザインは秀逸。本当に実用車として実際のメーカーのデザイナーが造りそうなイメージがある)。 ただ、最終話は、エピローグとして良い後味を残すものの、複数の時系列(クラウの子供時代、前話の直後、前話の少し後、10年後、の4つ?)が順不同で描かれているため、 少しごちゃごちゃし過ぎな印象があったのが残念。
お伽草子
 2005/03/22アニマックスにて、月〜金の帯で放映開始。
 この2月の頭に放映が終了したものの再放送である。 以前観る事が出来なかった「平安編」から観る事が出来るので、前回視聴時に判らなかった、「現代編」との繋がりの部分が理解出来るだろう。 にしても、平行して放映されている(地上波でだが)「tactics」では悪役として出てくる、渡辺綱や源頼光が主役側というのは、何か変な感じである。

日曜日

ふたりはプリキュア
 七つの石の力が奪われたり、ドツクゾーンの三怪人がジャアクキングからの離叛を企てたりと、物語もいよいよ大詰めである。 ただ、話が大きく動くような回以外は、少々展開がワンパターンなのが残念。 新シリーズの放映も決まった事だし、頑張って欲しいものである。
 2005/01/30放映終了。後番組は「ふたりはプリキュア Max Heart」。
 結局、最後の最後まで、「光と闇」「光のクイーンと闇のジャアクキング」の戦いで終わった。 離叛を企てた三怪人は、前敵と同様に、手に入れた力を使い切れずに自滅、ジャアクキングに吸収されてしまい、 プリキュアも、最後はクイーンとポルンから与えられた力で勝利する。 ジャアクキングが、最後に「これがクイーンの力か!」というような事を叫んで消えていくのが印象的だった。 要するに、ジャアクキングの敵はあくまでもクイーンであって、プリキュアではなかったのだ。 プリキュアは、クイーンの駒(砲台と言ってもいいかも)に過ぎず、それ故に「単なる人間」という一線を越えずに済んだ。 この辺りの位置づけは、ある種の宗教観を具現化しているようにも思えるが、それだけに今一つカタルシスに欠ける印象は拭えない。 あと、結局ほのかのお祖母ちゃんは、どこまでプリキュアの事を知っていたのか曖昧なままであった。油断がならない。
ふたりはプリキュア Max Heart
 2005/02/06放映開始。
 と、いうわけで新シリーズのスタートである。 敵は、今回もまた何故かザケンナーで、これはジャアクキングがまだ滅んだわけではない、ということなのだろうか。 まぁ、光と闇は永遠に戦い続けるもの、というのが定番ではあるが。 メップルやミップルだけでなく、長老やら番人やら謎の少女やらまでやってきて、大丈夫なのだろうか。 「クイーンの12の志」とかが、今期の縦糸になりそうだが、この手のモノ探しネタはマンネリ化しがちなので、上手くシリーズを構成してほしいところである。
マシュマロ通信
 2005/01/09放映分から、OPのアレンジが変わった。 キャラの立て方や、台詞回しの上手さは健在。 特に、アンジェリカが絡む話は、どれも傑作だと思う。 その他の回でも、オチの付け方が一捻りしてあるのが面白い。 特に、少し不思議な話があって、それが実は何でもない事だと判ったとサンディ達が退場したあと、更にやはり実は…、というオチがあったり、 あるいは単に「めでたし、めでたし」では終わらないオチがあったり(例えば、クラウドが芸術家になる話で、クラウドが戻ってきて終わり、ではなく、 その後クラウド美術館の出資者達が押しかけて来る、とか)と、なかなか油断がならない作品である。
フルーツバスケット
 2005/03/06キッズステーションにて2話ずつ放映開始。
 つい一月半前に放映が終わったばかりだというのに、再放映が始まるとまた観てしまうのが不思議である。 故・岡崎律子さんの歌に泣けてしまうというのもあるが、台詞の一つ一つが心に沁みてくるような所が気持ち良いからかもしれない。 作中で、「どうして欲しい言葉をくれるのだろう」という台詞があるが、それはそのまま、この作品を観ている者の気持ちになっているように思う。 許す事、優しくする事、信じる事。それらがくれる「力」を信じられる、そんな気持ちになる作品である。
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
 真面目に推理ものをやっているのは相変わらず。メイベルとオリバーがあまり役に立っていないのも相変わらず(メイベルは多少は活躍するようになったが)。 あと、ゲストキャラに本職の声優ではなく、俳優やタレントを使うのも相変わらずだが、もう少し使い方を考えてほしい。 台詞が少なければまだいいが、犯人役で長々と自分の犯行を話す場面があった回は、ほとんど棒読みで、本来盛り上がるべき場面が白けてしまった。
機動戦士Zガンダム
 アニマックスで2話連続放映しているのを視聴中。 本放送時は、シリーズ半ばからあまり真面目に観なくなってしまったのか、あまり内容を覚えていないのだが、こんなに暗い話だったのかと改めて確認した。 今年公開される予定の劇場版は、カミーユがあまり暗くならないそうだが、果たしてこの話でそんな事が可能なのかどうか疑問である。
GATV
 アニマックスで視聴中。 以前、少しだけテレビ大阪で放映していたものと同じ番組。構成もあまり変わっていないようである。 枠内で放映されているアニメ版は、現在第2期の分になっている。

月曜日

Get Ride! アムドライバー
 敵方の宣伝工作により、主人公達の陣営が悪役にされてしまい、あまり呑気な事を言っていられない状況に。 ただ、それほど追い詰められた感じがしないのは、キャラの性格と、「どこかに必ず味方がいる」という展開のせいかもしれない。 それと、次回予告の後にある、バイザーの紹介コーナーがおバカなせいもあるだろう。
ブラック・ジャック
 まぁ特につまらなくはないが、それも原作が面白いからもってる、ぐらいのような気がする。 そのストーリーにしても、原作から改変(むしろ改悪)されているという話もあるし、どうもイマイチ。 相変わらず、BGMに「十二国記」そっくりのフレーズが混じっているのが謎(それも数曲あるし)。 また、2005/01/17放送分から、最後の「ピノコの日記」がNGカットみたいなものに変わったが、これもイマイチ。 て言うか、NGカット自体も作らなければ存在し得ないアニメ作品でこういうのをやって、制作側では、これを面白いと思っているのだろうか?
宇宙交響詩メーテル〜銀河鉄道999外伝〜
 2005/03/21アニマックスにて放映開始。
 最初の「999」より前の話になるようで、メーテルが少し幼い感じで赤い服を着ていたり、女王プロメシュームが人間だったり、エメラルダスの顔の傷が無かったり、 トチローとハーロックが「ガンフロンティア」号に乗ってたりするらしい。 もはや、松本零士作品に整合性を求めるのは無駄だろうから、他の作品との関連性は気にせずに楽しむのが良いのだろう。 ただ、CGで描かれた999の動きに、昔の作品にあるような、重厚さや星の海を真っ直ぐに走り抜けていく感じが全く無いのは、正直興醒め。 新しい効果を生みだしたり、手描きでは不可能な動きを作ったりする為ならともかく、省力化の為だけに使っているかのようなCGはいい加減やめて欲しい。
UG☆アルティメットガール
 2005/01/10深夜(正確には2005/01/11未明)放映開始。「A15&R15」枠の「A15」の方。ちなみに、「R15」枠は「ヒットをねらえ!」の再放送。
 訳も無く(多分)襲来する怪獣。それを迎え撃つ巨大ヒーロー。そしてその巨大ヒーローに踏み潰されて死んでしまったため、 巨大ヒーローの魂と体の一部を貰い、結果として自身も巨大ヒーローに変身出来るようになってしまった女子高生3名という、 神をも恐れぬ設定に、変身が時間切れになると服が消えていくといういかにもな作りがこの枠の作品らしいというか何というか。 しかし、何よりも恐ろしいのは、ナレーター兼巨大ヒーロー役が古谷徹氏だということではなかろうか。 一体どうなるんだ、この作品…。
遥かなる時空の中で・八葉抄
 ストーリー展開にどうも無理矢理というか、唐突というか、都合良過ぎる感じがあって今一つ。 川上とも子さん演じる主人公のあかねを始め、藤姫や蘭といったそれなりに魅力的なヒロインが揃っている割には、ちょっと生かしきれていないというか。 まぁ元が女性向けの恋愛ゲームなので、女性キャラの扱いがイマイチなのは仕方がないかもしれない。
MONSTER
 相変わらず、作画は丁寧だし、ストーリーは面白いし、キャラはそれぞれ魅力的で飽きさせない。 物語も、いよいよテンマがヨハンを狙う所に来て、今までバラバラに進んでいたニナ、ルンゲ等々のストーリーが一箇所に収斂してきた。 その物語を支えているのが、地味だが丁寧な作画、計算された演出とレイアウト、臨場感を高める音楽。 これらが相まって、息が詰まるような緊張感を醸しだしている。

火曜日

スクールランブル
 相変わらずトボケた感じが面白い。 ピコピコ動く天満の髪とか、崩れた表情とか、絵的なギャグも良い感じである。 ただ、時々入るシリアスな展開がシャレにならないレベルになりそうで怖い。
焼きたて!!ジャぱん
 エンディングが変わった。何となく、「ケロロ軍曹」の「アフロ軍曹」に似ているような気もしないでも無い(モデリングはリアルだが)。 物語は、パンタジア新人戦に入り、パンを食べた時のリアクションがますます派手(悪ノリとも言う)になってきている。 心配していた月乃役の人の演技も特に気にならず、それどころか回が進むにつれて月乃のキャラが壊れてきているのが楽しい。 作中で作ったパンを、実際にローソン等で販売するというのも面白い。ただ、家から一番近かったローソンは最近潰れてしまったのだが。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう
 クリスタルを巡る陰謀みたいなものが少しずつ見えてきたが、それに関係する回以外は、やはり少々マンネリ気味。 長期シリーズの宿命とはいえ、流石にそろそろ潮時ではなかろうかという気がする。
巌窟王
 アニマックスで視聴中。
 原作は、言わずと知れたアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」。「岩窟王」とも言う。 「SAMURAI7」と同じくゴンゾ制作だが、キャラクターの髪や服装などにテクスチャを貼り付けるという斬新なのか無謀なのかよく判らないテクニックを使うなど、 こちらではビジュアル面での冒険が目立つ。 どちらになるかは観る者の好感度次第という気がするが、個人的には割と面白く観れている。 舞台も、19世紀から未来世界に設定されているものの、登場人物や物語自体は原作のままというのも、「SAMURAI7」との共通点である。 ただ、物語がアルベール視点で描かれている点は、原作と異なるらしい。 この辺は、原作小説を読んで確認したい。名作文学にゴンゾの映像技術が加わるとどんな作品が誕生するのか、非常に楽しみである。 主人公のアルベールやユージェニーはいい子なので、何とか幸せになって欲しいものだが、何せ復讐劇らしいので期待出来ない。
ファンタジックチルドレン
 とうとう、ベフォールの子供達とトーマ達とが合流した。 それに伴い、ベフォールの子供達、ティナとヘルガとの関係、ゲド機関等、様々な謎が一気に明らかにされ始めた。 動きに手が込んでいる所も相変わらずだし、ますますこの先の展開が楽しみである。
舞-HiME
 HiMEの力を奪おうとするシアーズ財団が姿を現わし、萌えるほのぼの学園ラブコメが急転直下して、燃える学園闘争ドラマになりつつあるような、ないような。 「触」というキーワードが度々出てくるようになったが、どうやらこれがHiMEを集めた本当の目的のようだ。 まさかゴッドハンドが出てきて風華学園の生徒を贄に捧げるという訳ではないだろうが、「最も大切な人を賭ける」という辺りは似ていなくもない。 犠牲になったあかねちゃんには、何とか復活してほしいものだが…。 本編が緊迫の度合いを深める一方で、相変わらずコントをやってる次回予告は楽しい。
サムライガン
 「必殺仕事人」みたいな感じの割には、サムライガンがいっぱいいて、更に「初期型」とかタイプも別れていたり。 幕府やら坂本龍馬やらが出てきているので、舞台設定は幕末で間違いないようだ。 幕府側に、サムライガンを潰そうとしている対サ特捜なる組織もあったりと、「大江戸捜査網」みたいな事にもなってきた。
 2005/01/18深夜(正確には2005/01/19未明)放映終了。
 対サ特捜との決着とか、「評議会」の正体とか、色々な点が特に明確にされないまま終わってしまった。 後は原作コミックで、という事なのだろうか。 もしこれが打ち切りの結果とかではなく、始めからの予定通りだとすると、その可能性が高い。 勝海舟とか坂本龍馬とか、大物が登場した割には特に活躍するでも無く、少々勿体ない気がする。 女性キャラが皆魅力的で艶っぽいのも良かったが、酷い目に遭わされるのが見ていて辛かった。 最後でお花ちゃんが殺されるかという気がしていたが、無事で何より。
まほらば 〜Heartful days〜
 2005/01/11深夜(正確には2005/01/12未明)放映開始。
 原作は、小島あきら氏が「月刊ガンガンWING」に連載中のコミック。 タイトルの「まほらば」は、もしかして「真秀(まほ)ろば」→「まほ+ロバ」→「まほ+ラバ」→「まほらば」という変換なのだろうか。 アパートの大家さんなり管理人さんなりが、若くて美人というのがお約束になって久しいが、それが女子高生の多重人格者となると、どんな話になるのやら。 その大家さん兼管理人さんの梢ちゃん役は新井里美さん。「蒼穹のファフナー」では、気の強い咲良役だったが、大人しめのキャラも良い感じである。 特に、声が可愛くなり過ぎないのが良い。 でも、どちらかと言えば、人格が変わった後のキツい役の方がやはり合っているような気がする。
ヒートガイジェイ
 レオネリ・ファミリーが空中分解したり、バンパイアが入れ替わったり、特務課の所属が変わったり、ボマやアントニアが特務課に加わったりと、 色々と変化があるが、一番大きな変化は、エンディングの変更だと思う。 梶浦由記作詞・作曲で千葉紗子さんが歌う「ひかり」はなかなか良い。 ストーリー的には、シュンの秘書のフィアが怪しくなったり、影のドン(?)エチゴ(冗談なのか真面目なのかよく判らない名前だが…)の暗躍が目立ち始めたりと、 シリアスな展開もあるが、どこか間の抜けたというか天然ボケのジェイやボマのせいでコメディっぽくなっている所が、何となく肩の力が抜けていて良い感じである。
 2005/02/15深夜(正確には2005/02/16未明)放映終了。
 アクション物としてはまあまあ面白かったが、ストーリーは正直言ってイマイチ。 クライマックスのエチゴ=シュンのクーデターも、なんか仰々しく始めた割にはあっさり負けてしまうし、ラストでダイスケが何をしに旅立ったのかもよく判らなかった。 クレアも、いきなり立ち直った所まではともかく、妙に義理堅い人間になってしまって、以前のアブないガキは何処に行ったんだという感じだし (そもそも、ただのアブないガキにしか見えなかったクレアに、何であんなに人望があるのかもよく判らないし)。 キョウコもあまり掘り下げられないままだったし、総じてキャラクターの描き方が浅すぎたように思う。 まあアクション物だからかもしれないが、そのアクションにしても、傑出していたわけでもなく、中途半端な感じだった。

水曜日

スターシップ・オペレーターズ
 2005/01/05放映開始。原作は、水野良氏著の電撃文庫の小説。「電撃大王」誌でコミック版の連載もされている。
 訓練中の防衛学校生達が、訓練艦をそのまま乗っ取って、銀河ネットワークをスポンサーにして自国を降伏させた「王国」に反旗を翻す、というアイデア自体は面白いと思う (ただ、どうも洋画の「タップス」を連想してしまうので、先行きが不安になるが…)。 しかし、第1話はどうも詰め込み過ぎな感じがあって今一つ。 説明的な台詞が多いし、学生達が反旗を翻すまでが駆け足過ぎて何が何やら (説明的と言えば、第1話の冒頭で香月シノンが「宇宙戦闘の模擬戦と戦史研究の成績は優秀」と言われていたが、某スペースオペラの紅茶好きの提督かと思った)。 香月シノンのように反乱に反対していた学生もいたのに、スポンサーの手配やら実況の準備やらまであっという間に終わってしまうというのはどうかと思う。 第1話で戦闘シーンを入れたいという事なのだろうが、それなら、時系列通りに話を進めなければいいだけの話だし。 宇宙船のCGも、質感や動きが今一つだし、もうちょっと頑張って欲しい気がする。
ターンAガンダム
 相変わらずの「トミノ節」炸裂しまくり状態。やはり、台詞に「力」があると、何回観ても面白い。
魔法先生ネギま!
 2005/01/05深夜(正確には2005/01/06未明)放映開始。
 原作は、赤松健氏が「週刊少年マガジン」に連載中のコミック。 原作は、「ハリー・ポッター」と、女の子いっぱいの学園ものと、カードゲームとを混ぜ合わせたような作品だったような。 学園ものにして女の子キャラをいっぱい出してキャラソンCDを出しまくる(既に1ダース出ているはず)という露骨な商売があまり好きではなかったし、 内容自体も、前作の「ラブひな」と比べると今一つ面白くなかった (ストーリーよりも、キャラや設定を出す事の方を重視しているような感じがする)ので期待はしていなかったが、思ったよりは面白かった。 原作にある、ネギが日本にやって来るまでの部分を省き、明日菜の視点で話を進めたのは、構成が上手いと思う (というか、これぐらいやるのが普通で、「スターシップ・オペレーターズ」みたいにとにかく詰め込む方が異常だと思うのだが…)。 監督が宮崎なぎさ氏、脚本が大河内一楼氏という所に期待したい。 ただ、あの派手な色使いだけは何とかしてほしい気がする。
BECK
 ギターを3DCGで描き、それを2Dのキャラとシンクロさせて動かし、その上指の動きなども音に合わせるという、結構凝った事をやっているのが凄い。 英語で話す所も、始めからちゃんと英語を話す事が出来る人を当てているのか、ネイティブっぽく聴こえる等、細かい所にも気を配っているのが分かる。 ただ、日本語字幕が付かないと何を喋っているのか分からないという弊害はあるが、多分字幕の付いていない所は分からなくてもいい、ぐらいのものなのだろう。 話の方も、BECKが本格的に活動しだしたり、不良連中とのいざこざが片づいたり、真帆と泉ちゃんとの決着が付いたりと、色々と展開が急になってきた。
宇宙戦艦ヤマト2
 「ヤマトTV放映30周年記念」という事で、第1作から2話ずつ放映されているのを視聴中。 今見ると、内容的にも作画的にも結構いい加減というか、ツッコミ所満載なのであるが、やはりキャラクターや物語に魅力があるので面白い。 この「2」は、打ち切りのため後半駆け足になってしまった第1作や、物語がイマイチだった「3」に比べても、 また死を美化しているような「さらば」よりも、物語としても作品の完成度としても一番よく出来ているのではないかという気がする。 特に、サーベラーら白色彗星帝国の幹部連中と、デスラー総統との確執なども描かれ、それが結果としてヤマトに有利に働くなど、 単なる御都合主義にならないような工夫もみられて面白い。 それでも、ヤマトが敵側に比べて丈夫過ぎる(何せ、敵艦はヤマトの主砲一発で沈むし)のは相変わらずではあるが。
 2005/02/23深夜(正確には2005/02/24未明)放映終了。後番組は(当然のように)「宇宙戦艦ヤマトIII」。
 最後はテレサに助けられ、「負けて帰るヤマト」というのがなかなかに印象的であった。 ラス前の第25話で、オープニング抜きでいきなり始まるのも、最近でこそよくあるが当時はまだ珍しかったような記憶がある。 ただ、やはりガトランティスの超弩級戦艦の一斉砲火を浴びても爆沈しないのは、いくら何でも丈夫過ぎだろう。
宇宙戦艦ヤマトIII
 2005/03/02深夜(正確には2005/03/03未明)放映開始。「2」までと同じく2話ずつの放映である。
 このシリーズは、惑星破壊プロトンミサイルに始まる各種新メカ(もちろん、最高傑作は次元潜航艦ガルマンウルフである)や、 ボラー連邦のラジェンドラ号との共闘、作画が映えるガルマンウルフとの戦闘からデスラー登場までの物語の展開、 ガルマン・ガミラスの協力による太陽制御計画のような一種の「国際協力」を描いたり等、前半の魅力的な内容に比べ、 後半のグダグダぶり(特攻の美化やらハイドロコスモジェン砲でのご都合主義的な結末やら)が実に対照的だった印象がある。 ただ改めて観ると、相変わらず独断専行する長官やら危機感に欠ける大統領(「2」からずっと同じ人がやってるというのも凄いが)やらと、 「さらば」や「2」のパターンをなぞっているだけの所もあり、やはりツッコミ所は満載である。
tactics
 当初の予想に反して、怪奇ものというか、伝奇ものらしく、妖艶な美少女や悲劇的な結末が用意されている所が、なかなか良い感じである。 特に、巫女の双子が出てくる話では、彼女らの魅力とその悲劇の結末は、かなり魅せられた。 春香を狙う謎の鬼と軍人のコンビも登場して、シリアスな展開になってきたのも良い。 それだけでなく、妖狐のヨウコちゃんの可愛くもがめつい所とか、むーちゃんの謎な所とか、コメディタッチな所も魅力である。 後は、オープニングに出てくる金髪の少女と、遺影にも見えるすずちゃんの写真が気になる所か。
アベノ橋魔法☆商店街
 キッズステーションで放映されているのを視聴中。 初めて観た時は、前半は、面白いけどさっぱり意味が分からない話であったが、改めて観直すと、結構分かるものである (ジャンプする世界が、サッシの好きそうな世界ばっかりである理由とか)。
 2005/03/02深夜(正確には2005/03/03未明)放映終了。
 本放送時にも判らなかったが、再度観ても判らないのは、最終話で出てきたサッシの前世の姿(?)が何者なのか、という所である。 いきなり登場して円く治めて無理矢理物語を終わらせただけのような感じだが、結局アレは何だったのだろうか。

木曜日

未来少年コナン
 今回の放映では、始めからパタパタアニメやアイキャッチが削除されていたが、第10話「ラオ博士」においては、とうとう本編も一部削除されてしまった。 地震で建物が倒壊する場面と、サルベージ船を津波が襲う場面がカットされていた(他にもあったかもしれないが、記憶にあるのではその2ヶ所である)。 おそらく、スマトラ島沖地震の被災者に配慮したと言うのだろうが、余計なお世話もいい所である。 だいたい、通常のニュースで、現地の津波の映像(それも悲鳴やら何やらが混じっている非常に生々しいもの)をさんざん放映しておきながら、 何故「コナン」のような娯楽作品の映像をカットするのか、理解に苦しむ。 ニュースやワイドショーのように、単に視聴者の耳目を集めたいが為に流すような映像とは格が違うというのに。 このせいで、DVDに保存しようという気が失せてしまった。 この後も、地震や津波の場面が何度もあるが、またカットされるようであれば、もう放映は観ずにDVDを買おうかとも思うぐらいである。 とりあえず、次の「脱出」にも地震の場面があるが、それはどうなることやら。
 (2005/01/14追記) で、一週間後、「脱出」を観た。とりあえず、本編の削除は無かったようだ。 また、NHKに出した抗議メールの返答が来たが、やはり被災者への考慮の為、という事だった。 だったら、ニュースでさんざん、よりショッキングで生々しい、実際の津波の映像を流したのは良いのか?という疑問が残るのだが、それには何も答えていない。 NHKを始め、日本のTV局の人間の考える事は、全く意味不明で矛盾している。
お伽草子
 アニマックスで放映しているのを、途中から視聴中。 確か、平安時代の話だと聞いていたのだが、いざ観てみると、現代の話になっていてびっくりした。 どうやら、平安時代の話はシリーズ半ばまでだったようだ。 ただ、登場人物が、平安時代の人物と対応しているようなので、何らかの関わりはあるようだ。 主人公の兄の捜索を縦軸に、一話完結のオムニバス形式に近い構成なので、途中から観ていてもそれなりに話が理解出来るのがありがたい。
 2005/02/03放映終了。
 やはり、前半の「平安編」を観ていないせいか、ラストの方が今一つ意味不明だった。 要するに、万歳楽という人間が、「平安編」で何かとんでもない事をしでかして、主人公達の当時の先祖が巻き込まれ、更に現代の東京にもその影響が出てしまう、 それを防ぐ為に、万歳楽(これはずっと生き続けていた?)が現代で奔走していて、主人公の持っている石がその鍵になっていた、という事のようである。 ただ、その「平安編」の事件と現代とが「何故」繋がるのか、平安時代の京都と現代の東京とが「何故」繋がるのか、そういった「何故」の部分がサッパリ判らない。 また、最終話でのヒカルの心情もよく判らないので、平安時代に飛ばされてからの行動が、「ここまで来て何をグズグズしている」と苛々するだけであった。 更に、さんざん探し回っていた重要人物と思われる、主人公の兄というのも、結局何者だったのか、何をしていたのかも判らず終いだった。 その内、再放送があるだろうから、それを待つ事にしたい。
敵は海賊〜猫たちの饗宴〜
 2005/02/10アニマックスで放映開始。
 1990年制作の、全6話のOVA作品である。制作は、「うる星やつら」等でお馴染みのキティ・フィルム。 原作は、神林長平氏の小説である。 世界観の説明とか、キャラクター達の背景の紹介とか一切無しに、いきなり物語が始まって、 早いテンポでどんどん進んでいくという「原作ファン以外お断り」みたいな作りが、いかにもこの時代のOVAっぽい。 作画も、現在のデジタル彩色を始めとするデジタル処理された画作りとは全く異なり、いかにもセルや手描きの味がある(良い悪いは別にして)。 ただ、早口な台詞回しとアクションだけでシーンを繋いでいっているような印象があるので、物語としての面白みはあまり無さそうな気がする。 こういった、「アクション一点特化」みたいな作り方も、この頃のOVAに多かったような気がする。
 2005/03/19放映終了。
 結局、「原作ファン以外お断り」のまま終わってしまったように思う(かと言って、原作ファンに好評だったのかどうかは知らないが)。 要するに、CATシステムという、何だかよく判らないモノによって何でもかんでも猫になってしまう、というアイデアの面白さと、 ラテルやアプロ達が繰り広げるドタバタを楽しむものなのだろう。 しかし、それらがどうにも楽しめないので、後に残るのは「結局どういう話だったんだ?」という消化不良な感じのみ。 音楽の使い方が絵と合っていないせいか、ドタバタもどうもテンポが悪い感じがするし、ドタバタの内容自体(野球とか)も、今一つ本筋と絡んでいるとも思えない。 「敵は海賊」という作品世界に馴染みがある人なら楽しめるのかもしれないが、そうでないと置いてきぼりになるしかないように思う。 この「猫たちの饗宴」シリーズ以前に作られたOVAシリーズがあるはずなので、それと続けて放映してほしかったと思う。
GIRLSブラボー second season
 2005/02/10深夜(正確には2005/02/11未明)WOWOWにて視聴開始。
 原作は、まりお金田氏が「少年エース」に連載中のコミック。ノンスクランブル枠、かつ放映時刻が「AIR」とずれたため、視聴可能になった。 「TVシリーズ初のR15指定」というのがうたい文句であるが、初めて観た回(第3話?)はそれほどでも無かった (「らいむいろ戦奇譚」の方が相応しかっただろう)。 first seasonの方は、放映局の関係で観る事が出来なかったが、露出の高い場面には、湯気がたちこめていたらしい。 今回R15指定になった事で、そういった変な規制は入らなくなったが、まぁ所詮TVシリーズだし、それなりだろう。 声優さん関係では、能登麻美子さんが主人公の少年役を演じているのが珍しいのと、斎藤千和さんがまたもや主人公の幼馴染みの女の子役をやっている、という辺りだろうか。 原作コミックを以前しばらく読んでいたが、まあありがちなハーレム系ラブコメだったような気がするので、難しい事を考えずに見るのが吉かも。
AIR
 2005/01/06深夜(正確には2005/01/07未明)放映開始。
 原作は、Key制作の18禁ゲーム。後に、全年齢対象版がDCとPS2に移植された。今回は、そちらの方のアニメ化だろう。 DC版を買ってあるものの、動作確認の為に序盤を少しだけやって積んである為、ストーリーは二部構成になっているらしいというぐらいしか知らない。 とにかく、オープニングが「鳥の詩」であること、ゲームのあのキャラがほぼそのまま動いていること、 そして、実際の夏に放映されていないのが無茶苦茶勿体なく思えるぐらい、「夏」という季節が作品にあることだけでも幸せ。 この2月には、出崎統監督で劇場版も公開されるが、そちらと併せて楽しみな作品である。 これが観れるだけでも、CATVのセットトップボックスをデジタル放送対応に変えた価値はあったかもしれない。
らいむいろ流奇譚X〜恋、教ヘテクダサイ。〜
 2005/01/06深夜(正確には2005/01/07未明)放映開始。「X」は「CROSS」と読むようだ。
 原作は、エルフ制作の18禁ゲーム。以前放映されていた「らいむいろ戦奇譚」の続編…というより新作と言うべきか。 メインの礼武隊や敵側のキャラは総入替えされているが、舞台となる戦艦天乃原や、天乃原を飛ばす九鬼様などはそのままなので、世界的には連続しているようである。 前作は、15禁指定ぐらいはしてもよさそうな内容だったが、今回は多少抑えめのようだ。 ただ、第1話からその手の妄想満載な展開なので、基本的にはあまり変わらないかも。 内容は、いかにもあかほり作品らしく色々といい加減な感じ(日露戦争時代にもかかわらず現代と同じような下着を着けてるとか)であるが、 隊長が、前作の優男から熱血バカっぽいキャラに変わり、しかも隊長自ら礼武となって戦うという、より馬鹿馬鹿しい方に振れている。 これはこれで、徹底してくれれば、中途半端にシリアスさを加えていた前作よりは面白く観れるかもしれない。

金曜日

レジェンズ 甦る竜王伝説
 DWCのCEOやら、黒水晶やら、最強の闇のレジェンズであるジャバウォック(ARMSか?)やらと、色々とシリアスな連中が出てきてちょいとおバカさが無くなってきた。 これはこれで面白いが、やはりおバカな所は残しておいてほしい気がする。
魔法少女隊アルス
 色々と謎だった部分が徐々に明かされてきて、物語の方もいよいよ大詰めといった感じになってきた。 今は総集編として数回分を纏めて放映しているが、やはりこのぐらい纏めて観た方が、話も理解し易い。 総集編でのみ流れる、「美しく青きドナウ」をアレンジしたエンディング曲も良い感じだし。
 2005/03/04放映終了。
 「あれ、これで終わりか?」みたいな、あっさりしたというか、あっという間の終わり方だった。 エバちゃんが黒魔法を使う魔女だった、というのは「ああ、やっぱり」という感じで、その点では話の筋道は上手く立てられていたと思う。 ただ、黒魔法の発動から終結までがわずか2話分で終わってしまい、そのせいか「何でそうなるの?」という点が幾つもあって、大団円で終わったにも関わらず、 今一つスッキリしない感じが残ってしまう。 例えば、エバちゃんの正気を取り戻すのに、初めて出会った時の甘栗がキーになる、というのは良いのだが、アルスがあっという間に人間界と往復して来たのは何故か、とか (確か、以前に船で人間界に向かった時は、食料を取られたら飢え死にしかねないぐらいの時間が掛かると言っていた筈)、 黒魔法の発動を止める事と、魔女界の崩壊を止める事とが同義だったかな?とか。 最後の「光の魔法とは何だったのか」というのも、説明を台詞に頼り過ぎな感じがあるし、何か全体の構成を間違えて、 最後にそのしわ寄せが来てしまったように思えるのは残念。
SAMURAI7
 NHK BSハイビジョンで視聴中。
 原作は、言わずと知れた黒澤明監督の「七人の侍」。 舞台を未来に設定したり、野伏が巨大ロボットだったり、侍を集める農民が可愛い女の子(しかもへそ出し)だったりと色々とアレンジはされているものの、 七人の侍の名前や物語自体はそのまま。 ゴンゾ制作の作品というと、どうも画は良いが内容がイマイチという印象があるので、内容の面白さはお墨付きの原作を得てどんな作品を作るのか、楽しみである。 あと、コマチ(侍を集める農民の一人の幼い女の子)役は斎藤千和さん。少女どころか、幼女まできっちりと演じ分けるとは恐るべし。
まじかるカナン
 2005/01/07深夜(正確には2005/01/08未明)放映開始。
 原作は、テリオス制作の18禁ゲーム。 どこか別世界からやって来た動物が実は少年だったり、その動物に魔法の力を授かって何かと戦ったりと、また「リリカルなのは」と状況が似ている。 キャラクターに、テリオスの横田守氏のデザインの面影が欠片も残っていないのはどうかと思うが、まぁあの横田キャラをアニメで動かすのも大変そうではある。 広橋涼さんが主役をやっていて、一人称が「僕」という女の子キャラが良く似合うと思う反面、この手の萌えを前面に出した作品で主役をやるのも珍しいと思ったり。 あと、「To Heart〜Remember my memories〜」に続いての「アニメ魂」枠での放映であるが、オープニングを飾る謎のキャラ「びんちょうタン」は、今期も健在である。
 (2005/03/06追記) 2005/03/04深夜(2005/03/05未明)のKBS京都の放映で、放送事故があった。 本来放映されるべき第9話「セプティム」ではなく、第10話「真実」が放映されてしまったのである。 その上、タイムシートだけが第9話のものだったらしく、提供テロップやCMの入るタイミングがずれてしまい、前提供やAパートの後にブランクが入ったり、 逆にAパートやBパートの始めが少し切れたりした。 これに関して、現時点で、KBS京都「カナン」の公式サイト制作のAIC A.S.T.A.の公式サイト等には、何も報知されていないため、第9話が放映されるのか、 今回不完全な形で放映された第10話が再放映されるのかなど、今後の対応が全く不明である。
 一方、OP・EDの映像が新しくなった。 何で今頃になって、と思ったが、特にOPでネタばれがあるためではなかろうか、という気がする。 それならそれで、2種類作れば良いのだろうが、多分そこまでの体力が無かったのだろう。 内容の方は、作画面が相変わらずイマイチだが、物語としては、セルリアンブルーの正体が意外な人物だったり(これも新OPではまる判り)、 結局、主要な登場人物達が軒並みエバーグリーンの関係者だった、という辺りは割と面白く思えてきたりしている。

土曜日

学園アリス
 まだ話の行き先がよく見えないせいか、少々話が発散気味に見える。 星階級の設定もあまり出てこなくなったし、蜜柑の能力についてもさほど掘り下げられてこないし。 もう少し回が進まないと、物語も動かないのだろうか。
ケロロ軍曹
 ギャグ作品としてはかなり健闘している方だろうと思う。 作品のカラーを一定に保ったまま、ギャグのテンションもそれなりに高いレベルを維持しているし。 ただ、それだけに各回それぞれの印象が薄くなってしまっている感もあるが。
サムライチャンプルー 2ndシーズン
 2005/01/22放映開始。
 「セカンドシーズン」と言いつつ、内容は全く変わらない。 噂では、フジテレビが深夜アニメから撤退したため、地上波の放映が打ち切りになり、今回はその続きをBSデジタルで放映する、というだけのことらしい。 OP・EDはもちろん、前提供・後提供のカットまでそのままである。
 2005/03/19放映終了。
 最後にちゃんと「向日葵の匂いのする侍」に会う事ができ、きちんと話が完結した(と言っても、また始められそうな終わり方ではあるが)のは良かった。 ストーリーらしいストーリーは無かったが、アクションと時代考証無視のアンバランスを楽しむ作品だし、それを支える作画に崩れが無かったので、結構楽しめたと思う。
メジャー MAJOR
 おとさんが亡くなって、小学生編(リトルリーグ編と言うべきか?)に入った。 そろそろ、吾郎の身勝手さが出てくる頃だが、どこまで描くのか見物である。 また、ヒロインの清水も登場し、「燃え」だけでなく「萌え」の方も期待したいところ。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 見事に期待を裏切らないというか、何というか。 変に芝居がかっているだけで、軽くて陳腐な台詞のやり取りを続ける脚本や、政治や戦争を描こうとしているようで全然駄目な所など、 もはや話のネタ以外に観る目的が無くなってきた。 どこかで「アニオタの必修科目」(要するに、面白くも何ともないが進級や卒業の為に仕方無く受講する科目という意味での「必修」であり、 決して「必ず観ておくべき素晴しい作品」という意味ではない)という表現を見たが、まさにその通りといった作品になりつつある。 あと、「蒼穹のファフナー」でも思ったが、どうしてこう「大人」のキャラに魅力のあるキャラがいないのだろう。 正月に観た劇場版の「機動戦士ガンダム」や、「Zガンダム」を観ると、尚更そう感じる。
 (2005/01/15追記) 本日放送分から、OP・EDが新しくなった。しかし、どちらでも、主人公の筈のシンが全然目立っていないような気がするのは何故だろう。
BEAUTIFUL JOE
 ジャドーの幹部連中の間抜けさと、ビューティフルジョーのお気楽さとが上手い具合に噛み合って、割と良い味を出してきている。 しかし一番良いのは、誘拐・監禁されているにも関わらず、掃除や体力づくりに明け暮れて、終いにはジャドーの下っ端連中を手なづけているシルヴィアである。
カードキャプターさくら
 「炎」のカードが手に入って、「クロウカード編」もいよいよ大詰めである。 ただ、後番組の予定が4月から入っているそうなので、「さくらカード編」の最後まで全部放映するのかどうか怪しくなってきた。
 (2005/01/15追記) 本日放送分から、OP・EDが新しくなった。 シリーズ全体を通して3種類あるOP・EDの2つ目という事になるが、OPは一番目が、EDは三番目が最も気に入っている中で、この二番目のはどちらも印象が今一つである。 本編では、前回のクリスマスから4月の新学期初日へと時間が飛んでいるが、これは、本放送時に実際に空白期間があったため(確か…)。
忘却の旋律
 アニマックスで視聴中。「月刊少年エース」にコミック版が連載されている(いた?)。
 監督、シリーズ構成・脚本、キャラクターデザイン、美術監督などに「少女革命ウテナ」のスタッフが名前を連ねているだけあって、作品の雰囲気が妙に似ている。 意味があるのか無いのか今一つ判らない舞台演出や、芝居がかった演技が面白い。
ギャラリーフェイク
 2005/01/08深夜(正確には2005/01/09未明)放映開始。
 原作は、細野不二彦氏が「週刊ビッグコミック・スピリッツ」に連載中(?)のコミック。 物語そのものは面白いが、作品の性格上、長台詞や説明台詞が多くなるので、その辺をアニメでどう上手く処理するのかが見物。 監督の西森章氏は、「ターンAガンダム」や「エクスドライバー」等の劇場版の監督をした人のようだが、よく知らないので腕前を拝見したい所。 あと、ナレーションに石坂浩二氏がキャスティングされているが、どう生かしてくれるのかも楽しみである。
ジパング
 いよいよ「みらい」が史実に関わる話になってきた。 「戦国自衛隊」も「ファイナル・カウントダウン」も、史実に関わる前に全滅したり現代に帰ってきたりして歴史を変える話を避けていたが、この作品はどうなるだろうか。 歴史を変えるとなった時点で、物語の目的が「いかに現代に帰るか」というようなSF的なものではなくなった(たとえ現代に戻ったとしても元と同じとは限らないし)わけで、 戦術シミュレーションになるか、人間ドラマになるか。
グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜
 2005/01/08深夜(正確には2005/01/09未明)放映開始。アニメシャワー枠にて。
 原作は、海瀬壮祐氏が「月刊少年エース」に連載中のコミック。 WOWOWで放映されていたものが地上波に回ってきたもの。何故かWOWOW版と地上波版とでは、OP・EDが異なるらしい。 DVDのCMで、「爆裂!おっぱいリロード!!」とか言っていたのは何かと思っていたが、ようやく謎が解けた。 内容は、無国籍風(一応戦国時代風だが)ガンアクションにお色気ありというありがちな感じのもののようだが、 シリーズ構成・脚本が「コメットさん☆」の桶谷顕氏という事で、多少は期待したいところ。 原作付きだと、氏の色を出すのは難しいかもしれないが。
 2005/03/19深夜(正確には2005/03/20未明)放映終了。
 「サムライチャンプルー」同様、これもストーリーよりも、アクションやお色気を楽しむ作品という事で、作画に乱れやテンポの悪さが無かったので、結構楽しめたと思う。 ただ、用語を文字で出してくれるのは判り易いし演出としても面白いのだが、ツッコミまで文字で出すのはやや興醒めだったかも。 あと、「おっぱいリロード」には、結局意味があったのだろうか…(まぁ左手が使えなくてもリロードができるという利点はあるが…何故におっぱい…)。
砂ぼうず
 2005/02/05深夜(正確には2005/02/06未明)放映開始。アニメシャワー枠にて。
 原作は、うすね正俊氏が「コミックビーム」に連載しているコミック。 核戦争後かと思うような、砂漠化し廃墟となったビルが残る東京、無法者達が弱者から略奪を繰り返す社会、一匹狼の(?)主人公とくると、ほとんど「北斗の拳」の世界。 第1話を観る限りでは、「北斗の拳」とは違ってギャグ・タッチのようだが、どうなんだろう。 スタッフに「銃器設定」という役職があるが、ガン・アクションがメインなのだろうか。 それにしては、ショットガンの銃弾が、ほとんどロケットランチャーみたいに描かれていたようだが…謎。
月詠-MOON PHASE-
 作画面での心配が現実になってしまった。 以前から、動画枚数を少なくするような演出が目立つようになっていたが、第12話では、とうとう演出と言うには苦しいまでに動画が減ってしまい、 音だけしか無くて何が起きているのか判らない場面が頻出していた。 この作品の場合、出来ている画は一定の質を保ち、出来ていない所はバッサリ動画を削るという方向に行ったようだが、その判断は正しいと思われる。 この作品で画が崩れるのは致命的だろう。 ただ、本来ならば、そこまで事態が悪化する前に何とかすべき所なのだろうが、それが出来ないぐらい現在の制作体制が逼迫しているという事だろうか。 物語は、ちょうど半分の第13話でキンケル伯爵が滅んで一段落が付き、新しい展開に入ると思われる。 葉月が、日光に当たっても何故か何とも無かった(まさか、これも動画が無かっただけという訳ではあるまい)とか、新たな謎も出てきた(ダンピールか?)。 この前半のクライマックスで作画の問題が表面化したのは、残念としか言いようが無い。 あと、第13話のエンドカードイラストがテレビ大阪だけ無かったが、どうやらクリスマス風の絵だったためという噂がある (テレビ大阪での放映は、年が明けた1月8日の深夜)。 要らん配慮をするな>テレビ大阪。
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2005年4月期

 四半期の境、半期の境、年度の境、という事で、終了作品が20本近く、放映開始作品もかなり多いです。 ただ、観ようと思う番組が、ますます深夜時間帯に集中するようになり、W録のレコーダー一台では賄いきれない日もあります。 とりあえず、W録機+VTRの3本同時録画体制で何とか回る感じですが、疫病神のプロ野球中継で時間がずれると、どうなる事やら。
 前期継続分からの作品については、4月に入って初めての放映分を基準にしています。 また、新番組については、4月第1週から放映開始されたものを皮切りに、第2週目以降に放映が開始される作品を順次追加していきます。
 (2005/05/04追記) 今期から、地上波で放送されている作品については、できるだけアナログとデジタルそれぞれの放送形態の違いも記述しようと思いました。 しかし、やってみると結構面倒くさい上に、あまりメリットが無いような気も…。 リアルタイムで観れない作品は両方録画しないといけませんし、何より、デジタルのメリットを活かした形で放映されている作品自体が少ないのは致命的です。 呆れるのは、「高画質」と謳っておきながら、どう見てもアナログより悪い画質で放映されている作品があることです。 「創聖のアクエリオン」や「ガラスの仮面」等、テレビ大阪で放映されている、 アナログは4:3レターボックス・デジタルは16:9スクイーズというパターンの作品で特に顕著ですが、ディテールが潰れていたり、 エッジが甘くなってピンボケ写真のようなダルい画になってしまっています。 ノイズリダクションの掛け過ぎか、あるいはSDをHDにアップコンバートする際の処理に問題があるのか、アナログにあるノイズが無い事を差し引いても、 とにかく観れたものではありません。 結局当分は、今まで通りアナログ放送を観ていれば充分、コピーワンスやレコーダーとSTBとの録画予約の二度手間等に煩わされてまで地上波デジタルで観るだけの価値は無い、 という結論になりそうです。

帯番組

お伽草子
 勾玉集めが終わった所で、実はラスボスが安倍晴明らしい、という事が判ったのだが、ちょっとありがちかも。 大江山の酒呑童子やら、クマソやらといった「歴史上の人物」が色々と出てくるのは面白い。
 2005/04/22深夜(正確には2005/04/23未明)放映終了。
 始めから観直して、前回視聴時に判らなかった最終話でのヒカルの心情については、前よりは多少判った気がする。 確かに、平安時代にああいう形で裏切られたのであれば、あのように躊躇するのも肯ける。 ただ、前回判らなかった、平安時代と現代とが「何故」繋がっているのか(それも京都と東京とが)という点については、やはり今回もよく判らなかった。 また、ヒカルが、どの程度前世を思い出しているのかがはっきりしない(少なくとも平安時代の光の人格までは無いようだが)ので、 最終話でのヒカルの心情についても、完全には納得出来ない感じがあった。 その辺りは、雰囲気任せであまり厳密に考えない方が楽しめたのかもしれないが、今一つそこまで作品に入り込めなかったのが残念。
 (2005/05/04追記) アニマックスにて放映された「特別編」2本を視聴。 現代編の、ヒカル達と出会う前の卜部さんと万歳楽との物語だったが、やっぱりイマイチ。 卜部さんの話は、何となく事件が起きて何となく収拾してしまっただけ、みたいな感じだし、万歳楽の話は、ひたすら万歳楽と謎の爺さんとの禅問答が続くだけだし。 番外編として一話完結の話としては、こういう作り方も定番かもしれないが、「一度観れば充分かな」と思ってしまった。
キノの旅
 2005/04/29アニマックスにて毎日2話ずつ放映開始。2003年の4月期に、WOWOWで放映されたものらしい。ゴールデンウィークの特別プログラムである。 原作は、時雨沢恵一氏著の電撃文庫から出ている小説。
 旅人のキノと、言葉を話すバイク・エルメスとが、旅の途中で出会う様々な出来事を綴った、短編連作形式の作品…らしい。 舞台背景の説明も何も無しに、いきなりバイクが喋っているというのが訳判らないが、第1話で機械化が進んだ街が出てきたので、 エルメスは実は、古めかしい見た目とは裏腹に、人工知能か何かを搭載した、ハイテクバイクなのかもしれない。 見た目は、サイドバルブのV型エンジンといい、タンク脇にあるギアレバーといい、古いハーレー・ダビッドソンみたいにしか見えないバイクではあるのだが。 ちょっと調べた所では、 ブラフ・シューペリア(「ああっ女神さまっ」の原作にも登場した、二輪のロールス・ロイスとも言われるイギリスのヴィンテージ・バイク)がモデルらしい。 作中で使われている排気音(エンジン音ではないのか…?)も、実際のブラフ・シューペリアSS100というタイプのものが使用されているようだ。 「エルメス」という名前のバイクもあったような気がするが、調べても判らなかった(もしかしたら「ARIEL」と勘違いしていたのかも)。
 初めに、「児童・青少年のテレビ視聴に配慮が必要な表現・描写が含まれています」と出たので、何事かと思ったら、第2話を見てよく判った。 キノが、銃を2丁も持ってたり、ナイフを山のように隠し持ってたりというのが怪しかったが、決して安全で牧歌的な旅ではない、という訳だ。 これを見れば、「世界は美しくなんかない」というキャッチフレーズも納得である。 ただ、やはり一番驚いたのは、キノが女の子だった、という所かもしれない。 別に作中で隠していた訳では無いが、あの見た目だし、一人称が「僕」だし、完全に男の子かと思っていた。
 (2005/05/09追記) 何か時間が無くて、第1・2話だけしか観る事が出来なかった。 今週から、週替わりでまた放映されるようなので、そちらで観る事にする。
満月をさがして
 2005/05/09アニマックスにて月〜金の帯番組として放映開始。
 2002年4月期〜2003年1月期にかけて地上波で放映されていた作品である。 さすがに、第1話では満月役のmycoさんも、まだまだ演技に難がある感じだが、「New Future」を歌う場面はやはり良い。 と言うか、この歌を聴くと、あの最終回を思い出して涙が出てくる。 あと、どうせなら、「ETERNAL SNOW」とか、コピーコントロールCDで発売されていた曲を全部まともなCDで再発売してほしい。 本作品とは直接関係ない話ではあるが、当時あれだけ大々的に導入しながら、わずか数年で全社(?)撤退したコピーコントロールCDって、結局何だったんだろうという気がする。
ぷちぷり*ユーシィ
 2005/06/13NHK-BS2にて、月〜木の2本ずつの帯番組として放映開始。
 2002年10月〜2003年3月にかけて、やはり(確か)NHK-BS2で放映されていた作品である。 早朝5時からという、リアルタイムで誰が見るんだ、というような時間にやっていて、帯番組でも絶対他の予定と重ならないような気がするものであるが、 これが結構、モトGPやら何やらと重なってしまい、第1話を見損ねたのでもぉいいか、とか思いつつも、つい観てしまっている。 やはりキャラが可愛いし、話のテンポも良いし、何より「あの」ラストを詳細に覚えていないので、もう一度観ておきたいと思ってしまうのである (あの頃は、コメントを書くのは始めだけで、終わりの時は何も書いていなかったから…)。

日曜日

交響詩篇エウレカセブン
 2005/04/17放映開始。
 雰囲気から、何となく「絢爛舞踏祭」を連想してしまったが、制作がボンズという事以外は、メイン・スタッフに殆ど重なりは無かった。 サーフィンをするように飛ぶメカやら、何かよく判らない状態になっている世界やら、あまりにも舞台背景に関する説明が少ないが、第1話目だとこんなものかも。 基本的には、典型的な「Boy meets girl.」の物語のようなので、主人公の少年がちょっとイタい感じではあるものの、今後の展開に期待。 ちなみに、「エウレカ」=「Eureka」=「ユーレカ」というのは、かのアルキメデスが、金の王冠を壊したりせずに純金で出来ているかどうかを調べる方法、 いわゆる「アルキメデスの原理」を思いついた際に、思いついた公衆浴場から「Eureka!(見つけた!)」と叫びながら裸で走った、 という故事に何か関係があるのかどうかは謎。 とりあえず、ヒロインの少女の名前のようなのだが…。
 (2005/04/23追記) いきなり再放送が始まった。 本放送のあった日曜日の、翌土曜日深夜(と言うか、ほとんど次の本放送の数時間前だが)という、キッズステーションとかで言うリピート放送に近い形式である。 単に枠が余ったからなのか、この作品に対する並々ならぬ意気込みを示すものなのかは謎だが、 少なくとも気合いが入っている(ある意味「ガンダムSEED DESTINY」よりも)のは確かなようだ。 是非、作品自体もその気合が感じられるものになって欲しいと思う。
 (2005/05/09追記) 5/8放映の第4話「ウォーターメロン」は、正直言ってかなり後味の悪い話だった。 ゲッコーステートが金を稼ぐ為に密輸をするのだが、そのブツがよりによって売買された臓器なのである。 確かに、臓器売買そのものは、発展途上国などでは一大ビジネスになっているようで、それによって病気が治った人もいるだろうから、一概に悪いと言いきる事はできない。 しかし、誘拐された子供が「パーツ取り」に使われている、などという話もあるぐらいで、決して倫理的に大勢に認められているとも言い難い。 実際、日本では禁止されているし、多くの先進国でも同様である。 そのぐらい微妙で、扱いには繊細さが求められる問題の筈なのだが、第4話を見る限りでは、単にゲッコーステートが犯罪行為も行なう団体なんだよー、 という事を見せる為「だけ」に使われたようにしか思えない。 それなら、別に臓器売買なんて微妙なモノにしなくても、もっと当たり障りのないものにしても、物語上は何の問題も無かったのではないだろうか (あるいは、レントンは何を運んでいるのか最後まで気付かない、とか)。 後の伏線になっているとも思えないし、その行為を誰も咎め立てしない。 主人公たるレントンにしてからが、いきなり臓器を見てしまって驚くぐらいで、それ程悪い事とは思っていないように見える。 まあ、そもそもヒロインのエウレカにしてからが、いきなり他人の家を破壊しておいて、あまり罪の意識が無いようだし、そういう描写をする事で、 作品世界での倫理観や道徳観が現実の日本と異なるという事を見せたいのかもしれないが、何か、あまり深く考えていないだけ、のように見えるのは何故だろうか。 また、レントンやエウレカのような、年端もいかない子供が関わっている、という事で、余計に後味が悪くなってしまっていると思う。 そーゆー世界なんだ、と言うのは良いのだが、あまり深く考えていないような感じで後味の悪い描き方を続けられるのも、観る方としては辛いものである。 まあもうちょっと様子を見てみるが、こういうのが続くようだとついていけなくなるかも。
ふたりはプリキュア Max Heart
 敵は、やはりジャアクキングのようで、手下の怪人もまた3〜4人登場するようだ。 謎の少女・ヒカリがクイーンの心で、12のハーティエルを少しずつ探す(ていうか、今のところは自発的に集まってきているが)事になるようだ。 そういえば、先日BSアニメ夜話で「新造人間キャシャーン」をやっていたが、肉弾戦にこだわったり、妙に空中での体捌きをゆっくり描いたりする辺りが似ているかも。
マシュマロ通信
 2005/03/27放映終了。後番組は「おねがいマイメロディ」。
 何となく、ラス前の話(クラウドが眠ってしまう話)の方が、最終回に相応しいような感じの話だった気がする。 ミモザ先生の結婚式で「全員集合」で終わらせたかったのかもしれないが。 最後の最後まで、ミモザ先生の恋人の顔を見せない辺りは、いかにもこの作品らしいこだわりがあって良かったと思う。 とにかく一年間楽しめた。
おねがいマイメロディ
 2005/04/03放映開始。
 マイメロディという兎みたいな奴のもとは、サンリオのキャラクターらしい。 雰囲気としては、「マシュマロ通信」と似ているような感じもする。 第1話では、バイオリン等弦楽器の弓の動きをちゃんと(完全に、ではないが)音に合わせていたりして、芸の細かいところも見せている。 「マシュマロ通信」のスタッフもいるようなので、また台詞回しの妙が楽しめる…かも。
BEAUTIFUL JOE
 土曜日の放映は2005/03/26分で終了し、2005/04/03から日曜日の放映に枠移動した。
 ジャドーのキングがキャプテン・ブルーだったり、シルヴィアがその娘だったりと、なかなか意外な展開を見せてくれた。 映画の世界が舞台という事で、色々な映画のパロディが出てきたりして良かったと思う。 戦いはいったん終わったが、ジャドーの幹部連中が揃っていなくなったり、シルヴィアまでヒーローに変身したり(ここはゲームと同じ展開か)、 ラストに怪しい宇宙船がやって来てたりと、また新たな戦いが始まるようである。 今度の敵の名前は「ゲドー」だそうだが、侵略企業だったりするのだろうか。
フルーツバスケット
 故・岡崎律子さんの音楽と、心に沁みてくるようなストーリーが注目される本作品だが、何度も観ていると、作画の良さや効果音の面白さもよく判る。 特に、効果音の付け方は、非常に細かく、かつ面白い付け方がされている。 例えば、誰か(主に夾だが)が画面外に転がり出て行くと、そちらの方から、がんがらがっしゃんと何かが壊れるような音が響いたり、 楽羅(かぐらってこんな字だっけ…)が夾を「私のものに…」とか考えている時に、獣のうなり声が付いていたり、といった具合である。 観る度に泣かされるだけでなく、色々な新しい発見があるのも、本当に面白い。
 2005/05/29放映終了。
 結局、この作品の「十二支の物の怪憑き」というのは、ファンタジーの殻を被った、現実の色々な物事の投影なのだろう。 「異性と抱き合うと変身する」というのは性的不能の暗喩に思えるし、生まれつきの障害や奇形にも通じる所がある。 その他、生まれに対する差別、対人恐怖症、あるいはもっと俗っぽく言えば、 「何でこんな貧乏な家に生まれてしまったんだろう」「もっと金持ちに生まれたかった」などという不満など、様々なものに通じている。
 「人は何故生まれてくるのか。何の為に生きていくのか。自分の存在に何の意味があるのか」
 こういった問の答を探すには、普通は宗教に答を求めたりするのだろうが、漫画やアニメで探してしまうのがいかにも日本人らしい所かも。
 ところで、原作の方は、あきと(漢字が出てこない…)が実は女性だったり、呪いが解けている人が出てきたりと、怒濤の展開を見せている。 あきとの性別については、アニメ化当初から原作者様との取り決めで女性である事は伏せて作る事になっていたようだが、 アニメでのあの身体の線が出るぴっちりした服装を見る限り、「女性である事を伏せている」というよりも、どう見ても男にしか見えない。
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
 特に変化が無いので、特記する事も無し。
 (2005/05/08追記) アナログ地上波では4:3、地上波デジタルでは16:9のスクイーズで放映されている。 アナログは、デジタルの画面の左右を切り落として4:3にしている。 それにしても、相変わらずオリバーは要らない子だし、起用される声優経験の無さそうなタレント(役者?)は演技が下手で、物語に水を差しまくり。 そればかりか、オリバーをレストランに持ち込んだりと、明らかにマナー違反な事をさせている(しかも劇中でそれを指摘する人がいない)のは、まずいのではないだろうか。 別に教育的になれ、とは言わないが、見るからに子供向けにアレンジしている作品で、子供が真似をしたらいけないような事を、作中で無批判にやるのはどうかと思う。
 2005/05/15放映終了。後番組は「雪の女王」。
 期間にして11ヶ月近く放映されていた割には、何か印象が薄い。 真面目にやっているのは良いのだが、その分、これといった特徴が無かった気がする。 その為か、起用された役者やタレントの演技の下手さとか、オリバーの要らない子ぶりとか、マイナスの面が目立ってしまった感じ。 期待していたメイドさんの活躍も今一つだったし(メイベルのメイドさん姿は良かったかも…)。
雪の女王
 2005/05/22放映開始。原作は、かのアンデルセン。旧ソ連で制作されたアニメーション映画が有名だと思う。
 監督が、かの出ア(「ざき」は、「崎」の「大」の所が「立」の字。字体が「崎」と異なるので、表示されない環境もあるかも)統氏という事で、 いかにも「らしい」演出が見られる。 「劇場版AIR」の際には「古くさい」という感想も見られたが、この作品には合っていると思う(「宝島」みたいな感じかも)。 また、雪の女王役に涼風真世さん、というのはまだ良いとして(何せ「るろうに剣心」で見事に主役をこなした人だし)、 ナレーションが仲村トオル氏というのは、どういう人選の仕方をしているのか謎。 確かに、第1話を観る限りでは悪くないと思う(ナレーションなのだから、もうちょっとはっきり喋ってほしい気もするが)ので、決して「外れ」ではないとは思うが、 もっと上手い人は他にいるだろうに何故?という疑問が残る。 オーディションとかちゃんとやって選んだ、というのであればまだ良いのだが…どうも、前番組の「ポワロとマープル」と言い、 単に有名人だから話題作りになる、という理由だけで選んだかのようなキャスティングに思えて仕方がないが、そうではない事を祈りたい。
機動戦士Zガンダム
 相変わらず暗い。 改めて観直すと、ティターンズやエゥーゴの行なう作戦に関する事前説明がさり気なさ過ぎて、気を抜いて観ていると、 彼らが何故そんな事をしているのか判らなくなりそうになる。 一番判らないのは、シンタとクムがアーガマに乗るようになった経緯である。 クワトロ(シャア)が連れて来たとの事だが、何の為になのかが判らない(見落としたか?) また、個人的な好悪の感情で陣営を変えたりするのも、この辺りから始まったような気がする。
 2005/06/19放映終了。
 暗い。暗過ぎる。そして救いが無い。「機動戦士ガンダム」の、あの希望に満ちたラストは、一体何だったんだと言いたくなる。 このラストが、劇場版では、本当に180度方向の違う話になるのだろうか (なったとして、それは果たして「Z」なのだろうか、という気もするが…)。 また、この作品は、やはり「ZZ」とセットでないといけないような気がするが、続けて放映してくれないものだろうか (とりあえず来週は違う作品をやるようであるが)。
GATV
 2005/03/27深夜(正確には2005/03/28未明)放映終了。
 結局、回数からすると、アニメ本編は第2期の分まで放映した事になるようだ。 これで終わりかと思っていたら、次回からは続けて放映されている「アキハバラ情報局」と合併するらしい。 30分枠とすれば、とてもアニメ本編を放映するだけの余裕は無いような気がするが、どうなるのだろう。 アニメ本編も放映してくれるなら、本編部分とそれ以外の部分との音声のボリュームレベルに差があるのを何とか改善してほしいものである。
こいこい7
 2005/04/03深夜(正確には2005/04/04未明)放映開始。原作は、もりしげ氏が「月刊チャンピオンRED」連載中のコミック。
 「こいこいせぶん」と読む。 主人公の少年が何故か女の子ばかりの学校に転入したり、いきなりロボやら銃器やらで戦ってたりと、何がなんだかよく判らない世界である。 同じ原作者の「花右京メイド隊」同様、基本的にはハーレムもののようだが、あまりに無茶苦茶だとちょっとついていけないかも。
忘却の旋律
 2005/06/19深夜(正確には2005/06/20未明)アニマックスにて2話連続で放映開始。
 この4月中旬に終わったばかりの作品だが、もともと始めの数話を見逃していたため、この再放送はありがたい。 ボッカと小夜子との出会いや、黒船・ツナギじいさんとの関わり、何者なのかよく判らなかった「ガネっこ」、そして何より、ボッカがメロスの戦士になった経緯が判って、 大分気分がスッキリした感じがする。 次回か次々回ぐらいから観た事がある筈なので、今回はじっくり観ていきたい。 それにしても、妙に艶っぽいのは最初からだったのか。

月曜日

Get Ride! アムドライバー
 2005/03/28放映終了。
 ラスト1クールで、敵方のトップが次々と入れ替わっていくという、なかなか意表をつく、怒濤の展開を見せてくれた。 まあ、最後は気合と根性で乗り切った感じがあるが、それはそれで一貫していて良かったかも。 シャシャが生死不明のニルギースを探しに行ってしまったり、ジェナスが(存在さえ忘れていた両親の家に)帰宅したりと、最後の最後まで意表をついてくれたが、 これは正直言って微妙な所である。
ブラック・ジャック
 相変わらずそれなりに面白いところはあるのだが、何か違和感がつきまとう。 「ブラック・ジャック」って、こんな作品だったかなぁ…という感じ。 まぁゴールデンタイムに放映する訳だし、それなりにアレンジするのはやむを得ない所だろうが、原作の持つシビアな雰囲気が無くなっているような気がする。
 (2005/05/03追記) アナログでは4:3で、デジタルでは16:9での放送。アナログの方は、デジタルの画面の左右を切り落として4:3にしている。 上下がアナログに比べて少し切れているのは、「創聖のアクエリオン」等と同じだが、そちらと比べて、フォーカスが甘い感じは少ない。
SAMURAI7
 2005/03/25放映分を最後に、放映枠が金曜日から移動した。2005/03/28から月曜日に放映となる。
 野伏との戦いが何か早めに終わったと思っていたら、今度はさらに、野伏のバックにいた「都」との戦いに突入しそうな雰囲気になってきた。 この辺りの展開は、「七人の侍」には無かったと思うので、アニメ版オリジナルの話なのだろう。 という事は、この先はゴンゾオリジナル作品と言っていいわけで、そうなると物語の面白さという点で不安が出てくる。大丈夫だろうか。
 2005/05/02放映終了。
 結局、「都」との戦いが追加されたものの、原作と同様の結末に落ち着いた感じがする。 生き残ったのが3人というのも原作通りだったかどうかまではよく覚えていない(原作では2人だったような気もする)が、カンベエの台詞の感じ等は同じ気がする。 それにしても、死んだ4人のうち、2人がいわばカツシロウのヘマのせいで死んだというのは、なかなか厳しい話である。 また、キララの恋情とか、サナエさんの天主への想い入れとか、確かに物語に色を添えたとは思うが、結局はあまり本筋には絡まなかったのが残念である。 特にキララの方は、対象がカツシロウかカンベエか曖昧なまま途中まで進んでいたため、単に物語を混乱させただけだったような気がする。 この辺りは、もう少しストイックに話を進めた方が、物語の「色」がはっきりして良かったのではないか、とも思う。 刀でビームを跳ね返したり、自分の十倍以上もでかい機械の侍達をバサバサ切り倒していったりと、アクションでの爽快さが良かっただけに、ちょっと残念だった。
宇宙交響詩メーテル〜銀河鉄道999外伝〜
 メーテルがプロメシュームの跡を継ぐ、という話は、「さよなら銀河鉄道999」の焼き直しに見えなくもない。 また、シリアスな状況の筈なのに、場違いにコミカルな場面が入るなど、演出面で疑問に思う所があったりして、どうも今一つな印象がある。
 2005/06/20放映終了。
 結局プロメシュームを倒す事になったりとか、その本拠地が惑星メーテルや大アンドロメダみたいな機械化惑星であるとか、 その惑星を倒す鍵が人間がネジになる事であったりとか、やはり過去の「999」の焼き直しみたいな所ばかりが目についてしまい、最後まで楽しめないままであった。 ラスボスの惑星のデザインが「スター・ウォーズ」のデス・スターそのまんまだったり、 動きがイマイチなのが999だけでなくデスシャドウ号やクイーン・エメラルダス号もだったり、 そもそもデスシャドウ号のデザインがTV版アルカディア号そのまんまだったりと、絵的にも見るべきものが無かったように思う。 物語の展開もご都合主義的で萎える。 機械化人間の扱いが、敵になるのは決まって画一的なデザインの機械化兵で、味方になるのは可憐な少女の外見をしている、という辺り、あまりにも類型的。 特に、ラストでプロメシュームが、ネジになった主人公を「僅かな力など何でもない」みたいな事を言って受け入れておきながら、 しっかりその主人公に機械を乗っ取られてしまって負ける、なんて無茶苦茶過ぎで、主人公の少年が自己犠牲になった事の悲劇性も何もあったものではない。 オリジナルの「銀河鉄道999」(TV版・劇場版とも)は、命の尊さを真っ正面から謳い上げた名作であったのに、 あれだけの名作が、何でこんな駄作に成り果ててしまったのか、非常に残念である。
リングにかけろ1
 2005/05/23アニマックスにて放映開始。原作は、言わずと知れた車田正美氏が「週刊少年ジャンプ」で連載していたコミック。 現在、「スーパージャンプ」で「リングにかけろ2」が連載されているらしいので、タイトルの「1」はそれとの区別をはっきりするためだろう。 今頃アニメ化する(正確には昨年に朝日放送で放映されたものだが)のも、この「2」の連載に合わせたのかもしれない。
 原作が「ジャンプ」の代表作中の代表作で、読んだ事が無くてもタイトルぐらいは知っている人も多いだろう(多分)。 私自身は、ほぼリアルタイムで連載を読んでいた類であるが、それぐらい有名な作品なだけに、構成も普通の作品とはかなり趣が異なる。 いきなり高嶺菊のウェディングドレス姿(原作のラストシーン)から始まるわ、本編も、竜児が泣き虫だった頃や強くなっていく所は省いて都大会の決勝戦から始まるわと、 ある意味物凄く割り切った作り方をしている。 おそらく、有名な原作を持つ本作品だからこそ実現出来た作りだろう。 1クールしか無いようだし、物語よりも、とにかく原作の見所である「必殺ブロー」を見せる事に特化しているのかもしれない。
UG☆アルティメットガール
 2005/03/28深夜(正確には2005/03/29未明)放映終了。後番組は「英國戀物語エマ」。
 UFOマン役の古谷徹氏の、ノリノリの怪演と、氏がかつて演じた数々のキャラ(アムロに飛遊馬にタキシード仮面に)の名台詞が飛び出すパロディの面白さもさることながら、 それだけに寄り掛からない作品作りに好感が持てた。 主人公の三人娘それぞれのキャラのみでなく、サブキャラもきちんとキャラ立てがなされていて、ちゃんと「生きて」いる辺りは面白い。 あと、修学旅行のついでに、サンテレビ前が舞台になったのには大笑いであった。 それも、解説の岡村(これがまた松山鷹志氏が好演している)がやたら「サンテレビ」を連呼するのが、 前の回でTV局の人間と取引する場面がちゃんとあっての上でだったりと、決して一発ネタだけではないところも侮れない。
英國戀物語エマ
 2005/04/04深夜(正確には2005/04/05未明)放映開始。原作は、森薫氏が「コミックビーム」に連載中のコミック。
 アニメに出て来るメイドさんというと、ロボだったりアンドロイドだったり特殊技能を持っていたりと、イロモノ系がどうしても目立つのだが、 これは、19世紀末の英国を舞台にした、ごくまっとうなメイドと上流階級の人間との、当時はなかなか許されなかった恋を描く物語である。 今期、一番の期待と不安とを持って待っていた作品であったが、第一話を見る限りでは、全ての心配は杞憂に終わった。 原作の持つゆったりした間、ヴィクトリア朝のロンドンの雰囲気、キャスティング、そして何より、原作者が「そこが大事なんです!」と力説した所もしっかり描かれていて、 ほとんど期待通り、一部の場面に至っては期待以上の出来になっていた。 ただ心配なのは、この第一話の質(特に作画面の)が最後まで続くのか、という事である。 同じ小林常夫監督でスタジオぴえろ制作の「十二国記」は、第一話こそ尋常ではない密度の作画だったが、それ以後は並になっていたし (並以下、という作品が多い昨今では、それでもまだ良い方なのであるが)。 これも杞憂に終わってくれる事を祈りたい。
 (2005/05/03追記) アナログ地上波では4:3のレターボックス、地上波デジタルでは16:9の額縁放送。 この額縁放送、ワイドテレビで作品の画像を画面いっぱいにして観ようとすると、一苦労である。 テレビ側のズームが使えない(映像自体は16:9の1125iになっているため)ので、レコーダー側のズーム機能を使うか、やはりレコーダー側の設定で、 接続テレビの設定を4:3に変更し、左右の黒縁部分を切り落とした4:3画像を出力させ、それをテレビ側でズームする、という手順を取らなければいけない。 前者は、レコーダーの拡大機能がイマイチなせいか、映像がかなりボケた感じになってしまう。 後者は、いちいちレコーダーの設定を変更するのが面倒くさい。 どちらにしても良い所が無いので、テレビ局には是非やめて欲しいものである。
 2005/06/20深夜(正確には2005/06/21未明)放映終了。後番組は「D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜」。
 大方の予想通り、原作単行本第2巻までで終了となった。 原作を読んでいると、「ああ、やっぱりここか」と思うところであるが、やはり色々と消化不良な感じがするのは否めない。 オーレリアさんの肖像画とか、キャンベル子爵とか、ドロテア奥様とターシャ等、顔出しで終わったキャラもいるし、何より、エレノア嬢が不憫でならない。 坊っちゃまとの関係も宙ぶらりんなままだし、原作と違って既に坊っちゃまとエマとの事をある程度知っているので、尚更である。 小説版の解説では、ハキムのキャラが少し違う、と書かれていたが、一番違っているのは、このエレノア嬢ではなかろうか。 正直、アニメ版後半のエレノア嬢と、原作第3巻・第4巻辺りのエレノア嬢とは、全然イメージが違う気がする。 仮に第二期があるとしても、このイメージの違いをすり合わせるのは、結構大変なんじゃなかろうか。
 それにしても、最後まで崩れなかった(多少疲れは見えたが)作画、凄く拘りを見せた音響効果、「そこが大事なんです!」な所をきっちり見せてくれた演出、 原作を読んでいても最後までどう転ぶか判らなかった構成と、短い中でも色々と魅せてくれた作品であった。 原作は、この後もどんどん面白くなっていく訳だし、こういう作品こそ第二期を作ってきちんと完結させてほしいものである。
遥かなる時空の中で・八葉抄
 2005/04/04深夜(正確には2005/04/05未明)放映終了。
 ラストは、何かよく判らないうちに終わってしまった感じが残るが、一応は、京は救われ、大団円で終わった。 最後に、あかねの笑顔が向けられた相手が誰か判らないようになっているのは、視聴者に「好きな男性キャラを当てはめてくれ」という事なのだろうか。
MONSTER
 舞台が、ドイツからチェコに移り、物語の核心たる「名前の無い怪物」の絵本にも迫ってきた。 いよいよ大詰めといった感じがしてきたが、未だに、どういう結末を迎えるのか全く判らない。 それにしても、ヨハンの女装は、別の意味で恐かった。
 (2005/05/03追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。デジタルの方が、表示されている範囲がやや広いのも他作品と同様である。
ハチミツとクローバー
 2005/04/25深夜(正確には2005/04/26未明)放映開始。原作は、羽海野チカ氏が「月刊YOUNG YOU」誌に連載中のコミック。
 「サムライチャンプルー」を途中で打ち切るという、なりふり構わない真似をしてまで深夜アニメから撤退したはずのフジテレビが、 新たに「ノイタミナ」という枠を作って深夜アニメに復帰した第一弾作品。 しかし、「新感覚アニメーション」「今までのテレビアニメの常識をひっくり返す」「まるで連ドラのようなアニメ」 (以上、本作の公式サイトより)と、色々と勘違いしてるっぽいキャッチフレーズを付ける辺りが、いかにもフジらしい。 大体「ノイタミナ」という名前自体、“Animation”を逆に綴って“noitaminA”としたもので、これで「アニメの常識をひっくり返す」事を象徴したつもりらしいが、 こういう「誰がこんなつまらない事を考えるんだ?」というようなセンスの無さはいかがなものか(いや、当人達はセンスが良いと思ってるのかもしれないが)。 また、第1話を見る限りでは、内容は普通の恋愛もののようだが、こういうのが「新感覚」で「連ドラのような」ものだというのだろうか。 だとしたら、「みゆき」や「恋風」や「君が望む永遠」、いやそれ以前に、「めぞん一刻」を観るべきだろう。 それに作品自体も、随所に既存のアニメ作品と同様の演出が使われていて、少なくとも「常識をひっくり返す」にはほど遠い。 強いて言えば、いかにもおしゃれっぽい(のかどうかよく判らないが…)オープニングや、 「衣装協力」として各種の服飾ブランド(と思うが、よく知らない)の名前がテロップされており、特に衣装に気を遣っているらしい辺りか (これにしても、「カードキャプターさくら」をはじめとして、服装に気を遣った作品は既に幾つもあるが)。 まあ、F1だろうが、事故や災害の報道だろうが、何でもかんでもバラエティにしなければ気が済まなかったり、 「CMカットは著作権侵害だ」等と勘違い発言をするようなおバカさん が堂々と会長をやってるようなフジテレビだから、今さら何を期待するものも無いが。
 と、色々と苦言を呈したが、作品そのものの印象は悪くないと思う。 監督にカサヰケンイチ氏(この人、「MAJOR」の監督もしているが、2本も平行して監督をやったりして大丈夫なのだろうか?)、 脚本に黒田洋介氏(そう言えば、この人も「極上生徒会」で一人で脚本を書いてるようだが…)、 アニメーション制作はJ.C.STAFFと、この道のベテランが揃っているし、声優陣にも変なタレント等はあまりいなさそうだ (ヒロイン役の工藤晴香さんというのは、モデルで声優初挑戦という事だが、第1話を見る限りでは、特に変でも無かったし。と言うか、むしろ可愛い)。 話のテンポも悪くないし、時々入る妙なイメージシーンも、作品の色と思えばあまり気にならない。 フジテレビは変な勘違いをしているっぽいが、制作の方は頑張って面白くして欲しいと思う。
 あと一つ、アナログ地上波では4:3のレターボックスで放映しているが、地上波デジタルでは16:9のスクイーズと、 きちんとデジタル放送のメリットを活かした形で放映しているのは好印象である。 この辺りは、「英國戀物語エマ」をデジタルでも額縁放送しているサンテレビも見習って欲しい所である。
WOLF'S RAIN
 2005/04/25深夜(正確には2005/04/26未明)キッズステーションで放映中のものを、第26話から視聴開始。
 2003年に、地上波で放映されていた作品である。 その時は、ものすごく中途半端な所で終わった(というか、広げた風呂敷を畳まずに終わった)ような感じがしたものだが、 今回、「地上波未放映4話を含む全30話」を放映するとの事で、その4話を観る為に視聴開始した。 それにしても、地上波の放映時に総集編が4話入っていたと思うが、その上で未放映4話がある、というのはどういう事なのだろう。 地上波放映時には制作が間に合わず、総集編でお茶を濁しておいて、こういう有料放送やDVDで間に合わなかった分を放映する、というわけなのだろうか。 もしそうなら、随分と視聴者も馬鹿にされたものであるが。 そうではなく、元々30話分の枠があったにも関わらず、TV局の都合で減らされた(要するに打ち切られた)のだろうか。 これもまた、放映していたのがフジテレビ系だった(筈)だけに、ありそうな話ではある。 とりあえず、今度こそ「物語」としてきちんと結末を見せてくれる事を期待したい。
 2005/05/23深夜(正確には2005/05/24未明)放映終了。
 結局、「滅び」と「再生」オチだったワケだが、「再生」した世界が現代のこの世界だというのは、「ガルフォース」や「アンドロメダ・ストーリーズ」まんまで萎える。 30話(実質は26話)も延々と引っ張ってきて、過去の作品と同じオチにしかならないというのは何だか…。 物語よりも雰囲気を楽しむ作品なのかもしれないが、それにしては、設定やらディテールに凝っているのがアンバランスな感じがする。 こういうタイプの作品は、週一で少しずつ観るより、一気に観る方が合っているような気がする。
パタリロ西遊記!
 2005/06/06深夜(正確には2005/06/07未明)キッズステーションにて放映開始。原作は、魔夜峰央氏が「月刊メロディ」に連載中のコミック。
 かの「パタリロ!」のキャラクター達を使って「西遊記」をやる、という、よく判らないコンセプトの作品である。 パタリロが孫悟空で、マライヒが三蔵法師というのは、何となく堺正章・夏目雅子の実写版「西遊記」を彷彿とさせる。 スチャラカっぽい所とか、作品の雰囲気としても近い気がする。 一回が10分程度と短いので、気楽に観ればいいのだろう。

火曜日

スクールランブル
 2005/03/29放映終了。後番組は「エレメンタル ジェレイド」。
 原作の「キリ」が今一つ悪い所まで来ていたので、どういう風に終わらせるのだろうかと思っていたが、割と綺麗に終わらせたように思う。 まぁ、色々と投げっぱなしになっているネタがあるが、原作でも決着の着いていないモノばかりなので、これは致し方無い所だろう (その点、八雲の「外泊イベント」を外したのは正解だったと思う)。 シリーズ全体を見ても、一部作画が危ない回があったりしたものの、原作にアニメならではの面白さ(天満役の小清水亜美さんの名演を始め、 天満のぴこぴこ髪や、鬼哭丸の歌など)を上手く付加して膨らませた、良作に仕上がっていたと思う。 ただ、ラストは、天満の「ま〜ち〜が〜え〜た〜」で締めた方が面白かったかも (確かに贋次回予告の後のも、「ま〜ち〜が〜え〜た〜」オチではあるが。こういうお遊びが色々あったのも良かった)。
エレメンタル ジェレイド
 2005/04/05放映開始。原作は、東まゆみ氏が「コミックブレイド」に連載中(?)のコミック。ゲームなどにも展開しているらしい。
 主人公が空賊の少年、というのは、セガのゲームに似た設定があったような気がする(ていうか「ラピュタ」か?)。 また、少女が武器に変化する、というのも、「電撃大王」に連載されていた「クロノスヘイズ」というコミックに似た設定があった。 といったように、主要な設定そのものはどこかで見たようなものが多いし、主人公は実力も無いくせに生意気なガキだし、キャラも頭悪そうだし、 とあまり良い所が見つからないが、監督が「ワるきゅーレ」第一期のうえだしげる氏、音楽が梶浦由記氏、という辺りに期待したい。
 (2005/05/04追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。デジタルの方が、若干彩度が低い感じがする・表示されている範囲がやや広いのは他作品と同様である。
焼きたて!!ジャぱん
 パンタジア新人戦も、めでたく東和馬の優勝で終わり、後は三位決定戦を残すのみとなった。 相変わらずの大袈裟なリアクションと、正当なのかどうか判らない判決で決着が付く無理矢理さも面白い。
 (2005/05/04追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。デジタルの方が、若干彩度が低い感じがする・表示されている範囲がやや広いのは他作品と同様である。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう
 2005/04/05放映終了。後番組は「わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ」(まだ続くのか…)。
 クリスタルを巡る争いは、何かシリアスなのかギャグなのかよく判らない方法で決着が付いたが、まぁこれはいかにもこの作品らしいかも。 大団円の後でもう一回話があって、ようやく結木がはっきりさせるのか、と思っていたら、またまたあいまいなまま次シリーズに引っ張ってしまった。 どうするんだ、これから…。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ
 2005/04/19放映開始。
 どうするんだと思っていたら、クラス替えで皆別々のクラスになり、楓に告白する奴まで出てきた。 オープニングやエンディングからすると、結木の方にも新しい女の子が出てきそうだし、逆に前シリーズのタコみたいな新キャラはいなさそうなので、 今シリーズは恋愛路線でいくのかもしれない。 結木のキャストが、浪川大輔氏に変わった(テレビ東京のサイトでは、まだ徳本恭敏氏になっているが…もしかして臨時の代役か?)のも、 そういった路線変更の反映なのかも。まぁ、元々の路線に立ち戻っただけ、とも言えるかもしれない。 キャラデザインも、少し成長した感じになった(特にオープニングの絵は結構感じが違う)事だし、長かったこのシリーズも遂に完結か?という感じがする。 それにしても、こんな新キャラが登場してしまって、安純や松竹の立場って一体…。
 (2005/05/04追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。デジタルの方が、若干彩度が低い感じがする・表示されている範囲がやや広いのは他作品と同様である。
巌窟王
 とりあえず、バランティーヌとユージェニーが無事に済んでほっとしたが、代わりにフランツが死んでしまった。 モンテ・クリスト伯の復讐の対象者ではない上に、原作では死んでいないらしいのに…合掌。 物語もいよいよ大詰め、残るはアルベールの父親フェルナンのみ、という所までやって来た。 アルベールも、世間知らずのバカな坊やから少しは成長してきたし、結末が楽しみである。 ちなみに、原作は岩波文庫版で第二巻までしかまだ読んでいない。これは、ようやく、アニメ版の第一話の辺りに差しかかった所である。
 2005/04/19放映終了。
 結局、「罪」を背負った者が皆墓の下(ダングラールとヴィルフォールについては生死不明だが、まああの調子ならおそらくは…)、 アルベールの世代は、フランツの死を抱えながらも、未来に向かって歩き出したといった所で幕が下りた。 ハッピーエンドとは言えないものの、過去に縛られている者がいない、という意味では「明るい終幕」とは言えると思う。 ただ、「エドモンからの手紙」を受け取りながら、伯爵の復讐の対象にならなかったカドルッスの立場は微妙かも。 手紙を出したものの、他の三人のように富や名声を手に入れていない(どころか、社会の底辺に居る)から後回しにしていたら結局取りこぼした、 という事なのかもしれないが、ちょっと出番が中途半端な気はする。 まぁ公式サイトのキャスト一覧にも名前が出ていないぐらいなので、あまり重要視されていなかったキャラだったのかもしれない。 何にせよ、あの冒険的(あるいは実験的というべきか)な画作りが効果的に働き、一定の好評価を得たのは凄いと思う。 ただ、アニマックスのビットレートが低いせいか、本来の画質で観る事が出来なかったのが残念。 DVDを観たら、アニマックスでは見にくかったテロップの文字が綺麗に見えて、いかに悪い画質で見ていたのかを思い知らされた。 ただ、DVDの初回限定版を、予告が伯爵バージョンになるだけのバージョンを本編まるごと別音声にし、しかもそれを「シークレットモード」などと思わせぶりに収録したり (何が違うのかと丸々2話分を始めから最後まで観て、結局予告が違うだけ、と判った時は、次巻以降の購入意欲が萎えた)、 他のDVDと並べるのに困るようなケースにしたりするのはやめて欲しい。
エルフェンリート
 2005/04/05深夜(正確には2005/04/06未明)放映開始。タイトルの“Elfenlied”は、ドイツ語で「妖精の歌」の意か。 昨年、アニメ専門チャンネルのAT-Xで、視聴制限付きで放映されたのが地上波に回ってきたもの。原作は、岡本倫氏が「週刊ヤングジャンプ」に連載中のコミック。
 いきなり、血とか首とか千切れた胴体とかが飛び交うスプラッタな場面の連続だが、随所に黒いマスクがかけられているのは、やはり地上波ではまずいからなのだろう。 一転して、美しい鎌倉の風景になるのは、「コメットさん☆」でも発揮された神戸守監督の腕が光るところである。 しかし気になるのは、にゅうの裸ぐらいはいけるみたいだが、今後は幼女に対する性的虐待の場面とかもあるようなので、そういう場面を放映出来るのか、である。
 ちなみに、原作が漫画喫茶にあったので読んでみたが、あまりの絵の下手さに、第1話で読むのを止めてしまった。 少しはマシになってるかと思って、最新の第10巻も見てみたが、本当に「少し」しかマシになってなかったので読まなかった。 何でこんな作品がアニメ化される程の人気があるのか、全くわからなかった。 昨年9月に、第1話・第2話を30分枠に纏めた特別版が地上波で放映された事があるが、キャラ設計も割とありきたりで (特に板東の、やたら残忍なだけで偉そうな事を言っている割には、やってる事が全然プロらしくない所とか、 如月さんのありえないくらいドンくさくて状況を理解していない所とか)つまらなかったし。 とりあえず、神戸監督の鎌倉に対する拘りと、公式サイトに出ているコメント「作品の底にあるのは差別と救い」、そして神秘的なOPに期待したい。 あと、OP・EDのイラストは、クリムトという作家の画が元ネタらしい。何故それを元ネタにしたのかは不明。
 (2005/04/22追記)修正はマスク処理だけかと思っていたが、公式サイトの場面カットと見比べてみると、左右の端が少し切れているようだ。 DVDのCMでは、本編の映像がレターボックスになっているため、16:9の映像の左右を切り落として4:3にしているのかもしれない。 あと、本編自体にもカットが入っているか、あるいはDVDでカットが追加されたかしているようで、放映時に出てきていないカットが公式サイトに出てたりする。
 (2005/04/27追記) 地上波デジタルでは、16:9の左右を切り落とした4:3なのはアナログと同様だが、上下左右とも若干アナログよりデジタルの方が表示されている範囲が広いようだ。 そのため、アナログでは見えない所まで見えるが、公式サイトの場面カットと比べると、まぁ五十歩百歩といった所である。 アナログ波のザラザラしたノイズが乗らない分、デジタルの方が綺麗に見える。 あと、オープニングやエンディングから乳首が消されていたり、本来にゅうの全身の絵からズームアップしていくエンディングの絵が始めからズーム後の絵で固定されてたり、 次回予告の映像でヤバいものが差し障りの無いものに差し替えられていたり (例えば、第4話「触撃」では、公式サイトの映像ではナナの指が切り落とされる場面が入っているが、TV放映分ではナナの顔のアップに差し替えられている)、 と修正は細部にまで及んでいるようだ。
バジリスク〜甲賀忍法帖〜
 2005/04/12深夜(正確には2005/04/13未明)放映開始。原作は、山田風太郎氏・せがわまさき氏が「ヤングマガジンアッパーズ」に連載していたコミック。
 「濃い」キャラクターデザインに、伊賀と甲賀との忍者対決とか、「ロミオとジュリエット」ばりの恋愛模様とか、素材は妙に古風な感じがする。 …と思っていたら、そもそも原作の山田風太郎氏は故人で、原作小説「甲賀忍法帖」自体はかなり昔(光文社版が1959年出版)の作品らしい (「○○忍法帖」と言えばこの人、というぐらいの超有名人らしいが、恥ずかしながら知らなかった…)。 とは言え、第1話を見る限りでは、両陣営の対決というか勝負が話のメインになりそうだが、毎回両者の戦いばかりというような構成はさすがに今時しない…と思いたい。
 ところで、この作品については、作品そのものよりも、 製作費用を個人投資家向けのファンドで集めるという、 アニメ作品としては初(らしい)の試みの方が話題になっているような気がする。 確かに、アニメ、特にTVシリーズの場合は、製作費用の少ない事が問題になっている。 とりわけ、肝心の制作現場まで落ちる費用が少ないらしい。 そのせいか、未だにアニメーターの所得は低く、中国や韓国への外注が増加している原因ともなっている。 それは、動画や仕上げ(時には原画)の技術者が国内で育たなくなり、国内のアニメーターの質が下落し、それが元で更に外注が増加し、 それがまた国内アニメーターの質の低下を招く…という悪循環に陥っている、との話も聞く。 実際、週に何十本もアニメ作品を観ているが、かつての「ガンダム」や「マクロス」、「未来少年コナン」等のような、動きで魅せる作品は極僅かしか(時には全く)なく、 製作本数に対して「できる」アニメーターの数は全然足りていないように感じる。 だから、新しい「ビジネスモデル」として、この製作費用を個人向けのファンドで調達する、というのは良いと思うのだが、実のところ、まだ上手くはいかないと思う。 この手の先駆者と言えば、何と言っても「ときメモファンド」であろうが、その実績、すなわち、投資家に対する償還額と言えば、 1万円に対して1万88円という、率にして0.88%であった。 この場合、設定額が決まったのが2000年12月22日であり、 償還額が決まったのが2003年1月17日であるから、約2年間で0.88%の利息が付いた、という事になる…のか? 確かに、銀行の普通預金や定期預金等に比べれば良いが、投資信託や外貨預金と比べてどうか、というのはかなり微妙な感じがする (投資する際には手数料がかかると思うので、その分を差し引くと元本割れしているのではなかろうか)。 特に今回は、上記記事のスキームの図を見て判る通り、個人投資分は、DVDの売り上げのみで回収する事になっている。 つまり、DVDが売れなければ償還額が下がり、売れ行きが悪ければ、投資額を下回る事もあり得るわけだ。 記事では、1巻7,800円で全12巻を各巻1万本売れば元本を回収出来る、等と書かれているが、正直言ってこの見通しは甘過ぎると思う。 1巻2話収録で7,800円等という高額な設定の作品(しかもOVAではなくTVシリーズである)のDVDを、全12巻も購入する人が今時そんなにいるものだろうか? 記事にある「青の6号」はOVA作品であり、しかもまだゴンゾの評価が低くなかった頃に制作された作品である。 3DCGをフルに使用した作品も珍しかった時代でもあり、その目新しさで売れた、という点を忘れてはいけない。 また、「PEACE MAKER 鐵」は、1巻2話収録で6,090円と価格設定がそもそも異なる。 それが1万本強売れた(それも全巻そうだったかはこの記事では判らない)からと言って、この作品が全巻1万本以上売れるとは限らない。 しかも、最近のゴンゾ作品の評価は決して高くないように思う。 確かに作画は良いが、内容は今一つで、高いDVDを購入してまでコレクションしたい作品は殆ど無いような気がするし、 その作画についても、「PEACE MAKER 鐵」でラストの方では質が低下した、という評価も聞く。 そもそも、DVDが全部出るまでに丸1年かかる(1ヶ月に1本ずつ発売するとして)が、そんなに長期間作品に付き合ってくれるのは余程のファンだけだろう。
 ついでに、制作費は、個人投資分2億4千万+機関投資分1億(弱)=計3億4千万となる。 全24話なので、1話あたりではおよそ1,400万円強になる。 実際には、投資された分以外にもあるだろうから、仮に1話2,000万円としてみる。 これ、私が以前携わっていたSEの仕事では、見積もり時には概ね百万円/人月だったから、20人月という事になる。 制作ローテーションを考えて、1話を1ヶ月で作るとすると、1話を20人で作るという、あり得ない話になってしまう。 20人で、脚本から絵コンテからレイアウトから原画から動画から仕上げからアフレコからダビングから…できる訳が無い。 仮に、1話あたり100人月とすると、人月単価は20万円/人月となる。 これは、コンピュータ業界なら、最低レベルのプログラマの見積単価より低い。 音楽の制作費や、声優へのギャラ等を抜くと、1話あたりの制作費は、もっと少ないだろう。 こんな風に考えると、今のアニメ(特にTVシリーズ)作品が、いかに安い費用で制作されているかが実感できる。
 と、諸々の条件を考えてみると、この賭は少し分が悪いような気がする。 記事では、最高10%の利回りを想定しているようだが、果たしてそんなに甘いものだろうか。 確かに慢性的な制作費不足に悩む(それはひいては慢性的に質の低い作品に視聴者が悩まされる事に繋がる)アニメ界においては、こういった試みは必要だろう。 が、こういう「賭」に望む前に、制作費がきちんと制作現場まで落ちる(要するに「中間搾取」を無くす)ように、 またそもそも制作費自体がもっと「まともな」金額になるように、制作側がもっと団結して動くべきではないかと思う。 今回のファンドにしても、スキームの図を見る限り、制作側には「制作費」しか入らない。 TV放映やDVDによる売り上げがいくら増えようとも、他の関連商品でいくら利益が上がろうとも、それは制作側には還元されない。 いわば「他人の褌で相撲を取る」ような連中ばかりが利益を得るのでは、制作側の志気は下がるばかりで、 それは優秀な人材の業界離れと、作品の質の更なる低下を招くだけだ。 この「制作者がまず報われない」ような状況を何とかしない限り、日本のアニメ業界に明るい未来は無いのではないか、と思う。
 まあ「やってやれない事は無い!やらずにできたら超ラッキー!」とは、私がゴンゾ作品で唯一、理屈抜きに面白いと思えた「カレイドスター」の名台詞であるが、 やらないうちからあれこれ言ってやらないよりはやった方がまし、失敗するよりは成功してほしいのはやまやまである。 失敗したら、それこそ日本のアニメ業界の未来は真っ暗闇になるだろう。 是非、「DVDを全巻買ってもいい」と思うような作品を作ってほしいものである。
 ちなみに、記事で「放映はBSかCSを予定」とあるが、蓋を開ければ独立U局(?)の地上波のみ、唯一AT-Xのみが放映、という状況はどうなんだろう。
ファンタジックチルドレン
 2005/03/29深夜(正確には2005/03/30未明)放映終了。後番組は「創聖のアクエリオン」。
 観終わって、最初に思ったのは、「トーマ(それにセスも)、報われねー!」だった。 子供の頃からティナを守ってきたセス、そして今回の事件の間ヘルガの為に闘ったトーマは、結局両方とも、いきなり現われたオトコにオンナを奪われるはめに…。 ソランは、まだ「ギリシア編」で人となりが一応描かれているのでマシだが、最後の最後に現われたアレは、さすがにちょっといただけない。 どうも、ティナは生まれ変わる度に、オトコを不幸にしていっているようだった。 そういえば、デュマは結局どうしたのだろうか。あの身体では、ギリシアに帰っても生きていけないだろうし、「心を永久に凍結する」みたいな事を言っていたし。 まあそれはともかく、様々な伏線が見事に収束していき、結末を迎えたので良かった。 最後の方は、尺が長過ぎたのかやや間が長過ぎるような感じがあったものの、作画も全体を通して高いレベルで安定していたし、 ストーリーもなかなか壮大で(「プレアデスの向こう2億光年」という表現にはぞくぞくした)、最近ではあまり無かったタイプの作品だった事もあり、 非常に楽しめたと思う。 欲を言えば、エピローグにもう少し割いて欲しかった(エンディングのバックの画を、今までの場面じゃなくてエピローグにするとか…。 ていうか、十年後のトーマは何してるんだ…)。
創聖のアクエリオン
 2005/04/05深夜(正確には2005/04/06未明)放映開始。
 「あなたと合体したい…」が謳い文句というのが意味不明な感じだが、作品の雰囲気などは「ラーゼフォン」に近いものがあるかも。 なんか一見シリアスっぽいが、「ゲッターロボ」もビックリの三体のメカが変形・合体する所やら、技の名前を叫ぶ所やら、 「ゴーダンナー!!」の司令そっくりな司令官が出てくる所やら、もしかしたらおバカな作品なのかもしれない。 ただ、主役メカの「完全変形・完全合体」がウリみたいだが、正直、CGがゴチャゴチャしているのとカメラアングルがめまぐるしく変わり過ぎるせいで、 変形シーンや合体シーンがワケわからないものになっている気がする。 やはり、この手の作品でCGを使うと、ぐりぐり回したくなるんだろーか?
 (2005/04/27追記) アナログ地上波では4:3のレターボックスだが、地上波デジタルでは16:9のスクイーズで放映されている。 ただ、デジタルの方は、画面の上下がアナログに比べて少し切れているのと、全体的にフォーカスが甘くピンボケ気味に見えるのとで、 アナログとデジタルとのどちらを観た方が良いかは微妙である。
 (2005/04/29追記) 第1話を観直していて気が付いたが、最初の「合体」シーンで、女の子の局部にアブないスジが描かれていたりする。 噂では聞いていたが、実際確認してみるとちょっとビックリするものだ。 下着の上からではなく、直接ソコが描かれたのは、18禁作品を除けば、劇場版「クラッシャージョウ」のマチュア以来ではなかろうか (という事は、TVシリーズでは初めて?)。 そもそも、本作品が放映されているTV東京系列では、パンチラも禁止なのではなかったのだろうか。 いくらコンマ数秒程度の場面とは言え、あれだけはっきりと判別出来るものが、よくもまあ、チェックを無事に通過したものである。 アブないのは、台詞だけでは無かったようだ。
舞-HiME
 2005/04/05深夜(正確には2005/04/06未明)放映終了。後番組は「ガラスの仮面」。
 何というか、「月詠」と同様に、今までのどシリアスな展開を帳消しにするような、実におバカなラストであった。 まぁ、HiMEの想い人が消える度に地下に立っていた円柱を見れば、多分あそこに「バックアップ」されていて、最後には復活するんだろーな、 ぐらいの見当は付くだろうし、こういうラストも良いかも。 ただ、やはり後半部分はシリアスの度が過ぎて、全体としてのバランスは悪かったのではないかという感じがする。 肝心の舞衣の恋の決着も、結局付いていないわけだし(舞衣自身は多少成長したようではあるが)。
ガラスの仮面
 2005/04/12深夜(正確には2005/04/13未明)放映開始。原作は、言わずと知れた美内すずえ氏の長編コミック。多分、まだ未完。
 何年も前に一度アニメ化されている (調べてみると、1984年4月〜9月の放映(全23回)、監督は杉井ギサブロー氏、制作はエイケン。確かマヤと亜弓とがTVデビューする辺りまで)が、 今回はまた始めからのリメイクになるようだ。 今回は、報道によると1年以上の長期シリーズになるそうなので、前シリーズより先まで作るのだろう。 しかし、そもそも原作も、肝心の「紅天女」がどうなっているのかよく判らない状態らしいし、今度も完結できるのかどうか怪しいところ。 今作の出来自体は、第1話を見る限りでは、絵柄がやや濃い感じだったり、亜弓が少し感じが違う気がしたりするものの、全体としては悪くないと思う。 特に、マヤや月影千草の、こと演劇の事になると無茶苦茶アブない人になる感じは良く出ていたと思う。 この辺り、今時の若い視聴者には下手したら思いっきり引かれてしまうかもしれないが、是非容赦なくやってほしい。
 (2005/04/27追記) 「創聖のアクエリオン」と同様に、アナログ地上波では4:3のレターボックス、地上波デジタルでは16:9のスクイーズで放映されている。 デジタルの方が、上下が少し切れている・全体的にフォーカスが甘くピンボケ気味、というのも同様。 更に本作品の場合は、ディテールも少し潰れているように見え、ノイズが乗るのを差し引いても、アナログの方がデジタルより良い絵に見える。
LOVELESS
 2005/04/12深夜(正確には2005/04/13未明)放映開始。原作は、高河ゆん氏が「月刊コミックZERO-SUM」に連載中のコミック。
 何故か猫耳尻尾付きのキャラクター、スペル−言葉による戦い(と言っても、要するに魔法とどう違うんだ、という感じはするが)、 6年生(って小学6年生の事か?)の割には妙にちちのでかい女の子、等々、 よく判らない世界であるが、謎めいた雰囲気は悪くない(って別の作品にも書いたような気がする…)。 基本的には、いわゆる「Boy's Love」系の作品のようだが、そればっかりでも無さそうなので観れそうな気はする。
 (2005/04/27追記) 「英国戀物語エマ」と同様に、アナログ地上波では4:3のレターボックス、地上波デジタルでは16:9の額縁放送。 デジタルの方が表示されている範囲が広いようだが、CM等も同様な所を見ると、これはデジタル放送に共通した特徴のようだ。
まほらば 〜Heartful days〜
 「ちょっと良い話」が続いていて、ほんわかしたというか、のほほんとしたというか、まったりした雰囲気が良い感じになってきている。 梢ちゃんの新しい人格が登場する度に、エンディングの最後に出てくるお姫さまの人数が増えるとか、梢ちゃんの髪飾りの鈴の音がマメに付けられているとか、 次回予告に次回の画を使わず、桃乃さんと珠実ちゃんとが漫才をやっているとか、色々と芸が細かいというか、拘りが見られて面白い。 まぁ「めぞん一刻」の亜流みたいな作品ではあるが、ありがちなハーレムものではない辺りには好感が持てる (梢ちゃんの複数の人格に好かれる、という点では、ある意味ハーレムなのかもしれないが)。 それにしても、あんな場所にある鳴滝荘、固定資産税の支払いが大変なのではないかという気がするが、どうなのだろうか。
 (2005/04/27追記) 「エルフェンリート」と同様に、アナログ・デジタルとも4:3での放送。もっとも、あちらと違って、こちらは元から4:3の映像のようだが。 デジタルの方が、若干表示されている範囲が広いのも同様。
キノの旅
 2005/05/10深夜(正確には2005/05/11未明)アニマックスにて放映開始。
 ゴールデンウィークの特別プログラムとして、全13話が一挙放映されたものの、観る暇が無くて見送ってしまったもの。今度は週一放映なので多分大丈夫。 第1話を観るのは2度めになるが、やはりいきなりバイクが喋るというのはなかなか馴染めない。 バイクが喋るというと、丸山健二著「見よ 月が後を追う」を連想する(もっとも、そちらは喋るのではなく、バイクの一人称視点で書かれているのではあるが)が、 何か影響を受けていたりするのだろうか。 とりあえず、キノ以外の登場人物達も、エルメスが喋るのを当たり前と思っているようなので、「そーゆーもの」と思っておくしか無さそうである。 あと気になるのが、台詞が文字で繰り返される演出である。 特に強調したいのか、あるいは原作の雰囲気を再現しようとしているとかなのか、いま一つ意図がよく判らない演出である。
ああっ女神さまっ
 2005/04/12深夜(正確には2005/04/13未明)キッズステーションにて放映開始。原作は、言わずと知れた藤島康介氏が「月刊アフタヌーン」に連載中のコミック。
 OVA版、劇場版を経て、今回また新たに始めからTVシリーズとしてのリメイクとなる。 このプロセス自体は、「機動警察パトレイバー」等と同じパターンであるが、その全てをほぼ同じメイン・スタッフが手掛けると言うのは、少し珍しいかも。 第1話が、ベルダンディーが鏡から出てくる所まで、というのはかなりのスローペースである。 OVA版で言えば、第1巻の始め10分にも満たないぐらいではなかろうか。 以前「アフタヌーン」の付録DVDにあった合田監督のインタビューでは、今までアニメでは殆ど描かれたことが無かった、 蛍一とベルダンディーとが2人でいた頃の話をじっくりやりたい、みたいな事を言っていたので、こういうペースになっているのだろう。 原作の方は、もはやある意味「サザエさん」状態になっているので、久し振りに初期の頃の雰囲気を思い出せて何か懐かしい。 それにしても、「永遠の17歳」井上喜久子お姉さんは、相変わらず健在であるのは凄いと思う。

水曜日

スターシップ・オペレーターズ
 2005/03/30放映終了。後番組は「甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜」。
 始めの方に比べれば、終盤はアニメ独自の展開のせいか、それなりに纏まっていたように思う。 やはり、ただでさえ1クールしか無い所に、アニメ独自の内容と原作の内容とを無理矢理詰め込んでしまった結果、説明不足や中途半端な描き方になってしまった感がある。 アマテラスのクルーが、英雄的な、その実考えの足りない行動を取った結果として命を落とす、というのは、 「ヤマトIII」みたいに若者の英雄的行為を称揚するような描き方よりは「イマ風」だし好感が持てるが、 敵方の王国の軍人達が間抜け過ぎる描き方をされているため、あまり説得力が無い感じがする。 また、世界情勢が最後まで説明されなかった為、結局アマテラスの戦いは何だったのかというのも解釈しようが無いし、それはつまるところ、 この作品で何をしたかったのかが判らない事に繋がっているように思う (最後にシノンちゃんが「私達の戦いにどんな意味があったのか」と言っていたが、それは視聴者の方が教えてほしいぐらいである)。 宇宙での戦闘のやり方に、「ヤマト」や「ガンダム」で培われたものとは全く異なるリアルさを持ち込んだりして、面白く出来そうな材料はあったのだが、 それを充分見せる事が出来ずに終わった、ある意味不幸な作品だったように思われる。
甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜
 2005/04/06放映開始。原作は、セガのカードバトル形式のゲーム。
 原作のゲームは、各地で大会が開かれるなど、かなり人気があるらしい。 妙に謎めいている雰囲気、3DCGで描かれた妙にリアルな昆虫、結構好みのタイプのキャラデザイン(特に第1話からセミヌードを披露してくれたポポのお母さんは良い)と、 思っていたよりも面白そう。 ただ、第1話は、森が滅んだりお母さんが花になったりこれだけ漫画調の小さなカブトムシが旅の道連れになったりと、色々なイベントが唐突に起き過ぎな気がする。 もう少し、段取りとか間とかを大切にしてくれれば、もっと良い感じになると思うのだが。 また、カブトムシが凄い技を繰り出すのはともかく、獣のように吠えるのは、元がゲームとはいえ、凄く変な感じである。 まあ、小人が住んでいるような世界に対して、これを言うのも野暮ではあるが。 スタッフには、シリーズ構成の吉田玲子氏、脚本の山口亮太氏や高橋ナツコ氏、音楽の和田薫氏等々、結構な面子が揃っているので、 とりあえずキャラが一気に増えそうな第2話以降に期待したい。
 (2005/04/28追記) デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。
ターンAガンダム
 放映も第30話まで進み、ウィルゲムも飛び立った。 この辺りから、詳細なストーリーを覚えていないので、妙に新鮮に観られる。
魔法先生ネギま!
 当初から、色彩設定が目に悪いとか、動きが悪いとか、 第IV話の作画監督をした人が自分のホームページで大人げなく制作側(主に監督とXEBEC)への批判(というよりただの悪口)を書いたりとか、 主に作画に関して問題点が指摘されていたが、原作者の赤松健氏のサイトの日記によると、第XIV話から、監督交代及び色彩設定を含む設定のマイナーチェンジが行なわれた、 らしい。 実際、第XIII話と第XIV話とを比べると、作画をはじめ、演出のテンポなどにもかなりの改善が見られたように思う。 また、オープニングのテロップを、第XIII話と第XIV話とを比較してみると、なかなか面白い。
肩書第XIII話第XIV話第XVIII話
原作赤松 健
講談社「週刊少年マガジン」連載
企画大月俊倫
下地志直
森山 敦
下地志直
企画協力ガンジス
シリーズ構成
脚本
大河内一楼
キャラクターデザイン加藤はつえ
色彩設定こばやしみよこ
色彩プラン関本美津子
美術監督海野よしみ
撮影監督広瀬勝利
編集長坂智樹
音響監督鶴岡陽太
音楽光宗信吉
音楽制作スターチャイルドレコード
音楽協力テレビ東京ミュージック
監督宮アなぎさ
チーフディレクター羽原信義
プロデューサー千野孝敏
池田慎一
五郎丸洋介
千野孝敏
池田慎一
アニメーション制作XEBEC
制作関東魔法協会
色彩プラン関本美津子
プロダクションディレクター羽原信義
色彩設計こばやしみよこ
 企画に、大月俊倫氏に替わって森山敦氏が入り、プロデューサーに五郎丸洋介氏が新たに加わっている。 また、色彩設定と監督は、OPのテロップから消えてしまっている。 下3行分はEDテロップからなのだが、色彩プランとプロダクションディレクターという役職が新たに加わり、 前回まで色彩設定としてOPに出ていたこばやしみよこ氏が色彩設計という微妙に異なる役職名でテロップされている。 あとここには書いていないが、OPで、ネギと2-A全員の名前とキャストが出るようになった。 これを見る限り、赤松氏の日記に書かれていた事がほぼ裏付けられていると思われる。 基本的に、ドタバタラブコメとしてはそれなりに出来ていたと思うので、これで作画が普通になって問題点が解消されれば良いのだが。 それはともかく、OPのヴォーカルとアレンジとを月替わりにし、しかもそれを一つずつCDとして発売するなど、商売っ気のどぎつさは変わらない。
 (2005/04/28追記) デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。 ただ、デジタルの方は、彩度が低いと言うか、トレーシングペーパーを一枚被せた様な白っぽい画になってしまっていてイマイチ。 調節しようにも、STBにその手の画質の調節機能が全く無いのでどうしようもない。
 (2005/05/05追記) 赤松健氏の日記に、「18話目からラストに向けて、最終最後とも言える作画環境改善が行われた模様」とあったので注目していたが、 やはり第XVIII話で、テロップの変更があった。 内容は上の表に追加した通りだが、色彩プランの関本美津子氏とプロダクションディレクターの羽原信義氏が、エンディングからオープニングに移り、 さらに羽原氏は「チーフディレクター」に肩書が変更されている。 テロップの位置からしても、関本氏がこばやし氏の、羽原氏が宮崎監督の、それぞれ代役である事はおそらく確実だろう。 また、オープニング・エンディングのアニメーションで、色のマイナーチェンジが行なわれたようで、特にピンク髪のキャラ(佐々木まき絵や鳴滝姉妹)については、 茶色系の色に変更されているのがよく判る。 本編では、もう少し前から変更が行なわれていたが、第XVIII話にして、正式に変更が行なわれた、という事だろうか。 本編の作画もマシになって、デッサンの狂いも少ないし、少なくとも「これ誰?」というのは無くなった。
BECK
 2005/03/30深夜(正確には2005/03/31未明)放映終了。後番組は「極上生徒会」。
 GRATEFUL SOUNDSでの「奇蹟」がクライマックスで、ラスト2話は丸々エピローグみたいな感じだった。 ある意味、GRATEFUL SOUNDSより大変な筈の全米ツアーがあっさり描かれていたが、コユキと真帆とがツアーのスライドを見ている、という形にしたのは上手いと思う (このスライド自体必要なのか?という気もするが、ラストにコユキと竜介と(あとベックと)の出会いの会話が挿入されていたように、 コユキと竜介との再会で締めたかったという事なのだろう)。 この作品では、こういう演出の工夫があちこちに見られて面白かった。
極上生徒会
 2005/04/06深夜(正確には2005/04/07未明)放映開始。
 監督:岩崎良明、脚本:黒田洋介というのを妙に強調したCMを流していた、コナミの一大プロジェクト…らしい。 コミック版が「月刊電撃コミックガオ!」に連載中のようだ。 ちなみに、コミック版の作者のまったくモー助氏は、以前「GA Graphic」で壁紙イラストを書いていた事もある。 タイトルの「極上生徒会」というのは、「宮神学園大権限保有最級生徒会」の略称らしい。 かなり無理があるような気がするが。 主人公の女の子と、彼女の腹話術人形(にしては、女の子が気絶している時にも喋っていたような…)との掛け合いが、なかなか軽妙で良い。 この辺りは、さすが黒田氏、という感じがする。 また、最近ありがちだが、第1話からやたら登場人物が多く、覚えるのが大変そうである。 一応、初登場時に、名前と役職(これがまた、「遊撃」とか「隠密」とかの怪しいものが多いのだが)が表示されるのは良いが、さすがに覚えきれない。
 (2005/04/28追記) デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。 デジタルの方が彩度が低い感じがするのも、「魔法先生ネギま!」と同様。 明度が高過ぎるのかもしれないが、何にせよ、STBに調節機能が無いのは問題なような気がする。
IZUMO〜猛き剣の閃記〜
 2005/04/06深夜(正確には2005/04/07未明)放映開始。原作は、Studio e・go!制作のWindows用の18禁RPGゲーム「IZUMO2」。
 キャラクターデザインや台詞の端々(「ナイスガイ」とか)に微妙に古臭さを感じるものの、謎めいた雰囲気は悪くない。 いわゆる「異世界漂流もの」に分類される作品のようだが、主人公の微妙に性格悪そうな親友兼ライバルは今後敵対しそうで、 割とドロドロとした関係が見られそうなのは最近あまり見ないパターンになりそうである。
 (2005/04/29追記) KBS京都の地上波デジタル放送が配信されないため、他の曜日でやっているサンテレビの方で確認。 デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。
 2005/06/22深夜(正確には2005/06/23未明)放映終了。 ただし、KBS京都での最終回の放映が、野球中継延長のため他作品と重複して視聴できなかったため、翌晩のサンテレビの放映で視聴した。
 作品に対する印象そのものは、当初思っていたより悪くなかったが、それは主に男性キャラがしっかりしていたからではないか、と思う。 ギャルゲーや18禁ゲームを原作とする作品にありがちな、ヘタレで優柔不断な主人公とその悪友、といったパターンにはまったキャラではなく、 それぞれがきちんと立っていたと思う。 ただ、日本神話以外の神話や宗教を無視してかかっているような世界観のいい加減さ(他の建物が一切無い世界に、学校の廃墟だけがあるのも謎)や、 世界の命運を懸けた戦いの割にはスケールが小さいとか、 思わせぶりに少女達に渡された勾玉が、単に「仲間探知機」にしかならなかったとか、キャラ以外の部分が適当過ぎる。
宇宙戦艦ヤマトIII
 ラジェンドラ号との共闘が終わり、ようやくヤマトが太陽系を出た。 改めて観直すと、結構話を忘れていた事に気付くが、いくら何でも、バーナード星に5年前(というと、ガミラスの侵略前か?)から開拓者がいるとか、 何光年も離れたバーナード星からアルファ・ケンタウリにミサイル攻撃をするとか(いったい何光年の射程があるミサイルなんだか)、ちょっと無茶苦茶過ぎ。 SF考証役がちゃんとついている割には、結構いい加減である。
 (2005/04/28追記) デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。 デジタルの方が彩度が低い感じがするのも、「魔法先生ネギま!」と同様。
 2005/06/15深夜(正確には2005/06/16未明)放映終了。
 またもや記憶がいい加減な事が判明し、グダグダだったのは後半ではなくラスト数話であった。 惑星ファンタムまでは、実は結構面白かったりする(上記の開拓者の話とかは除いて、だが)。 ラスト数話で、ルダ王女を保護→シャルバート訪問→地球帰還・太陽制御と、まるで第1作目を彷彿とさせるような慌ただしい展開を見せるが、やはりこの辺が萎える。 特に最終話は、デスラーがさっさとハイパーデスラー砲を撃てばあっさり片づいた筈なのにとか、揚羽の特攻が意味無いとか、 土門が機銃掃射受けてるのにヤマトの対空兵装は何やってんのとか、地球とガルマン・ガミラスとが総力を上げた太陽制御計画があっさり失敗したのに、 ハイドロコスモジェン砲なんていう何だか判らないモノであっさり制御出来てしまうとか、あまりにも話が酷すぎる。 もしかして、これも第1作同様に、予定話数を放映出来ずに途中で打ち切りになってしまったのだろうか。 そうとでも考えなければ、開拓者の話とか、相原の恋バナとか、本筋に関係ないエピソードをあれだけ入れてのんびりやっていた理由が理解出来ない。 もし初めからこの話数(全25話)でシリーズ構成をしていたとしたら、明らかにペース配分を間違えていると思う。
tactics
 2005/03/30深夜(正確には2005/03/31未明)放映終了。後番組は「フタコイ オルタナティブ」。
 気になっていた、オープニングのすずちゃんの写真が、本当に遺影だったのには驚いた。 しかし、伏線も何も無しに、最終回でいきなり幽霊になっているのにはもっと驚いた。 これは、いくら何でも唐突過ぎるような気がする。 幽霊になってるどころか、体が弱いという話さえロクに出てきていなかったというのに…。 この辺りは、もうちょっと今までの話の中に伏線を張っておくべきだったのではなかろうか(オープニングの写真が伏線と言えば伏線だが…)。
 …等と思っていたが、前々回ぐらいから伏線と思われるものは幾つかあったようだ。 蓮見がすずちゃんにだけ挨拶していないとか、杉野さまが葬列らしきモノを目撃してたりとかいう辺りのようだが、正直さり気なさ過ぎて全然気付いていなかった。 死んだのは何時かとなると、最終話で勘太郎が「頼光達と戦っている頃」と言っており、また、杉野さまが葬列を見たのはラス前の話の中頃、 春香が封印されていた場所ですずちゃんと話していて、そこから戦いの場に飛んで行く間なので、この話の冒頭の時点では既に死んでいた事になる。 つまりラス前の前の話のどこか、という事になるみたいだが、観直して確認してみたいが既に消してしまった…。 それにしても、双子の巫女の時といい、本当に幼女でも容赦なく殺す作品である(そこが切なくて良いのだが)。
 その巫女の片方とか、頼光一派とか、色々と投げっぱなしになっている感じのネタが残っているせいか、イマイチキリが良くない感じが残るラストだった。 むーちゃんが飲み込んだ荒魂も、思わせぶりに締めておきながらそれっきりだし(ていうか、むーちゃん強過ぎ)。 何より、一番投げっぱなしになっているのは、タイトルの「tactics」にどんな意味があるのかさっぱりだった事ではなかろうか。
フタコイ オルタナティブ
 2005/04/06深夜(正確には2005/04/07未明)放映開始。
 「オルタナティブ」とは、「alternative」であり、二者択一とか、代案とかの意味である。 元は「電撃G'sマガジン」の読者参加企画で、その後ゲーム化され、昨年アニメ化も一度されている。 前シリーズは、あまりにも出来がヘタレだったため第1話で切ってしまったが、今回は、また異なるスタッフ、ユーフォーテーブル制作によって再度のアニメ化となる。 前シリーズが、一応普通の日常ラブコメものだったのに対し、今回のは妙に派手なアクションものになってしまった。 主人公は私立探偵(しかも父親は「探偵物語」の工藤俊作みたいだし)で、白鐘姉妹が女子高生のくせにその助手という、設定も日常ラブコメとはほど遠い。 さすがユーフォーテーブルと言おうか、やたらめったら動き回るアクションはなかなか見応えがあるが、何せユーフォーテーブルなので、中身があるかどうかは疑問。 エンディングがクレイアニメなのは相変わらずだが。
 (2005/04/28追記) デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。 デジタルの方が彩度が低い感じがするのも、「魔法先生ネギま!」と同様。
JINKI:EXTEND
 2005/04/06深夜(正確には2005/04/07未明)放映開始。原作は、綱島志朗氏が「月刊コミックブレイド」に連載中のコミック。
 「じんき:えくすてんど」と読む。「extend」には、延ばす・広げる等の意味があるが、どういう意味で使っているのかは不明。 主人公の女の子が、プラモ好きの上、いきなり訳のわからない状況に置かれながら冷静にメカの分析をしてるという、ちょっと珍しいタイプなのが良いかも。 公式サイトのストーリーを見ると、2つの異なる時期の物語が平行して描かれるようだが、第1話のラストの部分がそうらしい。 女の子を襲っていた男が、ロボの操縦をしていた男と似ていると思ったら、どうやら同一人物だったようだ。 この辺り、時代が違うという事が今一つ判りにくかったが、今後は大丈夫だろうか。
 (2005/04/28追記) 「LOVELESS」と同様に、アナログ地上波では4:3のレターボックス、地上波デジタルでは16:9の額縁放送。 デジタルの方が表示されている範囲が広い・彩度が低い感じがするのも同様。

木曜日

未来少年コナン
 太陽塔が復活し、物語もいよいよ大詰めである。 またもや本編がカットされるのではないか、と懸念していた第19話「大津波」も、カットされずに放映されて一安心である。 しかし、改めてその「大津波」の回を見ると、津波が押し寄せる場面が、スマトラ島沖地震の際の実際の津波の映像を彷彿とさせ、そら恐ろしくなる。 コナンがオーロと戦っている辺りはあまりにもスローモーション過ぎるが、それ以外の、潮が引いてから、水平線に一直線に引かれた津波の波頭が見え、 津波が到達して森の間を猛烈な勢いで駆け上り、やがて引いていくという一連の場面は、本当に実際の津波と酷似していた。 改めて、この作品の凄さ、恐ろしさを知った気がする。 しかし、あれでは、ハイハーバーの反対側にあるチート達の新しい村は、回り込んだ津波で全滅なんじゃなかろうか。
 2005/04/28放映終了。
 改めて観て思う。これほど、「観て楽しめる」アニメーション作品があるだろうか、と。 まさに、「命を吹き込む」というアニメーションの原点を、TVアニメーションという商業作品で具現化できた、希有な作品だと思う。 表情豊かに、まさに生きているように生き生きと(っていうのも変な言い方だが)動き回る魅力的なキャラクター達。 3DCGなどを使わなくとも、いや、むしろ使わない手描きだからこそ、軽快な、あるいは重厚な動きを見せるメカの数々。 無駄になっている回など一つも無い、始めから終わりまで、全26話をきっちりと計算され構成された物語 (回想シーンや総集編を多用して「水増し」している某作品のスタッフは、もう一回これを観て一から出直せ、と言いたい)。 ラストシーン、新大陸の山頂に屹立するロケット小屋を見て、「帰って来た…帰って来たんだ」と感慨に満たされるコナン。 隣にはラナが、そしてバラクーダ号の甲板には、ジムシィやダイス、モンスリーをはじめとした、大勢の人達の笑顔がある。 コナンは、第2話でおじいのお墓に誓った通り、ラナを救い、仲間を見つけ、そして帰って来た。 宮崎駿監督は、このロケット小屋が見えた時、「ああ、終わった」と思った、とどこかのインタビューか何かで言っていたが、それはコナンも、 そして視聴者も皆、同じだっただろう。 このロケット小屋が見えたシーンほど、ほっとさせられた場面は他に無い。
 残念なのは、今回、せっかくNHKで30分間の枠があったにも関わらず、アイキャッチとパタパタアニメがカットされた事と、 第1210話の本編の一部がカットされた事である。 これで、本放送時と全く同じ形で放送される事は、もう二度と無いのではないだろうか。
 あと、放送開始時に、「若いアニメファンにどう受け取られるか」と書いたが、若者が多そうな某巨大掲示板では概ね好評だったようである。 ただ、「翼の上を走るなんてあり得ない」とか、「委員会の老人達が何故インダストリアに残ったのか判らない」といった意見が見られたのは気になった。 特に後者は、気持ちは判るがそれは間違いだ、というのならまだ判る。それは、老人達を止めようとしたラナと同じだから。 しかし、作中でラオ博士がきっちり説明してくれているというのに、理由そのものが判らない、というのはあまりにも読解力が無さ過ぎる。 匿名掲示板の事ゆえ、本気か冗談かは判別し難い所だが、もし本気で書いているとしたら、あまりにも作品を観る目というものが無さ過ぎる。 この作品には、投げっぱなしになっている謎も、作品以外の所で語られていて、それを知らなければ物語を理解できないような裏設定も、何も無い。 観たままを素直に受け止めれば良い作品を、そういう姿勢で観る事が出来ないというのは不幸な事である。
 (2006/06/03追記)この春から何故か関西テレビで本作品が放映され始めた。 それが、アバンタイトルとアイキャッチカット、およびOPとEDを短縮した形態で、本編は完全という民放放映でありがちなパターンになっていたので、 上記で本編がカットされてしまっていた第10話(何故か上記記事を書いた時は第12話と勘違いしていたようだ…何故だろう…?)を補完できるかも、と思って録画しておいた。 で、本日問題の第10話の放映があったのだが、見事に本編が完全版で放映された。 つい先日もインドネシアで大地震があり、多数の被害者が出たばかりなので、今回もカットされるのではないか、と思っていたが、普通に放映された。 これで、NHK放映版の本編部分を今回のものと差し替えてやれば、一応補完が完了する。画面左上に時刻表示が入ってしまっているが、これはまあ仕方ないだろう。 VTRと違い、DVRの場合はこういう編集も簡単にできるのが素晴らしいところである。
 ただ、NHK放映版と、今回の関西テレビ放映版とを見比べてみると、NHK放映版は妙に画質が悪い事に気がついた。 全体的にザラザラしていて「ノイジー」な感じだし、解像感も悪いし、赤色の滲みも大きい。 特にラナの服は真っ赤なので、滲みがよく目立つ。 まるで、NHK放映版はVHSの3倍モードで録画した映像のように見える。比較すると、関西テレビ放映版は遥かにくっきりしているし、赤色の滲みも殆ど見られない。 ソースが、コンポジットかコンポーネントか、という違いなのかもしれないが、ちょっとNHK放映版は画質が悪過ぎるだろう、という気がする。 まあ見比べてみて改めて気付いたぐらいだから、今更どうこうする気もないし、残りの話を全て関西テレビ放映版と差し替えるのも面倒なのでこのままにしておくが、 もしまたNHKで再放送するような事があれば、今度はもう少しマシな画質で観たいものである。
GIRLSブラボー second season
 やはり、「TVシリーズ初のR15指定」と言っても、それほどのものではない (確かに裸は多いものの、基本的に「健康的なお色気」なので、性的な感じがあまりしない)。 物語の構成も、概ね一話完結のほのぼの系なので、悪くはないがあまり特筆すべき所もない、というのが弱点かも。 雪成の女性アレルギーが直ったりしてちょっと話が動き始めた感じはするが、結局元のさやに納まって終わり、ではなかろうか。
 2005/04/21深夜(正確には2005/04/22未明)放映終了。後番組は「トリニティ・ブラッド」。
 本当に「元のさやに納まって終わり」になるとは。 それどころか、雪成(と、さらに桐絵も?)のハーレム状態が強化されてるし。 明るいラブコメだから、これはこれで良いと思うし、雪成自身がミハルちゃんから気持ちがぶれていないので、あまり嫌な後味も残らないし、 最終回の桐絵の格闘シーンなんかは良く動いてたりもしたが、「結局ハダカだけだったなぁ」という感じもする。
トリニティ・ブラッド
 2005/04/28深夜(正確には2005/04/29未明)放映開始。原作は、吉田直氏著の角川スニーカー文庫から出ている小説。コミック化もされているらしい。
 文明が一度滅んだ遠未来の世界、跳梁跋扈する吸血鬼と戦う人類、その吸血鬼の血を吸う吸血鬼(しかも神父?)と、 何か「吸血鬼ハンターD」か「ヘルシング」を連想させる話である。 ただ、西部劇みたいな田舎町が舞台になってたりする「D」と違って、こちらは飛行機もあればヴァチカンも出てくる、それなりに文明や国家が発達している世界のようだ。 ゴンゾ作品という事で、さすがに画は綺麗だが、テンポはいま一つ乗り切れない感じがある。 飛行機が吸血鬼にハイジャックされ、クルーは殺されオートパイロットは使えず、このままではヴァチカンへ神風飛行機テロで、 命運はパイロットの勉強中の客室乗務員の女の子のマニュアル操縦に託され、吸血鬼と対峙するのは普段のんびり・実はやりての神父ただ一人、となれば、 息が詰まるような緊迫感とか、息をもつかせぬアクションとか、あるいは逆に、様式美的な演出とかを期待してしまうのだが、どれもあまり感じられない。 とりあえず、ヒロインがまだ出てきていないようだし、中嶋敦子氏のキャラは好きなので、次回以降に期待。
AIR
 2005/03/31深夜(正確には2005/04/01未明)放映終了。後番組は「これが私の御主人様」。
 本編そのものは前回の第十二話で終了しており、最終日は総集編が放映された。 また、「特報」として、「夏・特別編」の制作・今夏放映の予告がされた。特報映像を見る限りでは、神奈スペシャルになりそうだ。
 終わってみると、幾つかはっきりとしない点が残ったのが気になる。 例えば、ラストの少年と少女が、往人と観鈴の転生なのは確実として、一緒に遊んでいても平気という事は、 神奈にかけられた(そして神奈に想いを寄せる者にもかかる)呪いは解けたという事だろうが、何故解けたのかが今一つ判らない。 時間がまた戻っているのも何故なのか判らないので、観鈴と手を振り合う場面も感動より疑問が先に立ってしまう (前は、往人が出会いからやり直したいと願ったからだが、今回は?)。 また、そもそも翼人の魂が人間に転生する事自体にも問題があったので、この少女がまた観鈴のようになる(記憶を無くしていったりとかする)可能性もある筈だが、 その点は何もフォローが無いみたいなので素直に喜べない感じがある。 あと、観鈴が最後の夢を「この世で一番悲しい夢」と言っていたが、これも何故なのか判らない。 一見すると、大好きな恐竜と一緒に飛べて楽しそうなのであるが… (想像するなら、他の翼人の姿が見えないので、独りきりだからという事なのかもしれないが、神奈の前の世代は翼人は複数いたと思われるので、これも今一つ)。
 そして、シリーズ構成にも多少の不満は残る。 例えば、佳乃と美凪が結局観鈴に関わって来なかったのは、原作ゲーム通りかもしれないが、アニメだけで観ると凄く不自然な感じがする。 特に佳乃は、第三話〜第四話であれだけ観鈴が関わっていたのだから、もっと観鈴に関わってきても良さそうなものであるし、聖先生も然り。 ラストの方で、佳乃は晴子さんと割と仲良くなっていたようなので、見えない所で色々あったようだが、 やはり第六話以降に佳乃と美凪とが全く物語に関わって来ないのは(いくらギャルゲー原作とは言え)不自然過ぎる。 原作ゲームに忠実にする事に拘った結果なのだろうが、折角アニメにするのだから、この辺りはもう少しアレンジがあっても良かったように思う。 また、原作の(おそらく)膨大なテキストを纏める為か、駆け足な感じが見られたのも残念。 第十一話の、間を充分に生かした台詞に頼らない演出が素晴しいだけに、他の話での説明的な部分が悪く感じられてしまう。 総集編をやらずに全13話構成にすればまだマシだったのではないかと思うが、何かそう出来ない理由があったのだろうか。 最大の不満点は、千年の間、何故観鈴以外の誰もが「ゴール」出来なかったのか、という事である。 ぶっちゃけ、何故往人の母親の時は駄目だったのか、という事だ。 神奈から観鈴までの間の世代の話が一つでもあれば、この事も含め、千年の時の長さもより深く表現出来たのではないか、という気がする。
 と、色々と消化不良な点や不満な点はあるものの、トータルで見れば、やはりその出来の良さは頭一つ分抜きんでている。 ギャルゲー原作の作品に限れば、個人的には、「ToHeart」(千羽由利子キャラの方)に並んでトップレベルの作品だと思う。 特に作画の面では、背景美術の美しさや、細かい芝居もつけるキャラの動きの丁寧さ(後半ちょっとダウンしたが、それでも同時期の殆どの他作品よりは上)は秀逸。 これだけの質の作品を、1クールとは言え週替わりのTVシリーズとして作成したのだから、大したものである。
これが私の御主人様
 2005/04/07深夜(正確には2005/04/08未明)放映開始。原作は、まっつー氏・椿あす氏が「月刊少年ガンガン」に連載中のコミック。
 ありえないくらいでかい屋敷に独り暮らしの少年当主に、中学生メイドという、あまりにも狙い過ぎな気もする設定にはさすがにクラクラする。 特に、今期は「エマ」があるだけに、尚更である。 その上、変なワニとか、変な雲の上の住人とかも出てきて、世界観もあまりまともでは無さそうだし。 とりあえず女の子は可愛いし、テンポは悪くないものの、スタッフがあの「この醜くも美しい世界」のメンバーという事もあり、不安要素いっぱいである。
らいむいろ流奇譚X〜恋、教ヘテクダサイ。〜
 2005/03/31深夜(正確には2005/04/01未明)放映終了。
 最後の最後までおバカな調子で行ったのは良かったかも。 そのおかげか、前シリーズよりは面白く観る事が出来たが、まぁ内容については特に何も無い辺りは相変わらずだった。
魁!クロマティ高校
 2005/04/07深夜(正確には2005/04/08未明)キッズステーションにて2話連続放映開始。と言っても、1話15分なので、通常の1話分であるが。
 昨年、地上波で放映されていたものと同じだが、やはりメカ沢が渋くて面白すぎる。

金曜日

レジェンズ 甦る竜王伝説
 2005/04/01放映終了。
 「『ジョジョの奇妙な冒険』かい!」と思わずツッコミを入れてしまいそうなラストであった。 しかし、きちんと別れを描き、その上での新しい出会いを予感させる終わり方は、なかなか上手くて思わずホロリとさせられてしまった。 「6マス戻る」はどうかという気もするが、まぁ個人的には許容範囲かな、という程度である。
ケロロ軍曹
 土曜日の放映は2005/03/26分で終了し、2005/04/01から金曜日に枠移動した。
 一応、第2期の開始という事になるみたいだが、いきなり「ガンダム」ネタを始めとして、様々なパロディが満載で雰囲気は変わらず。 ただ、オープニングは、なんか意味不明な歌になってしまったので、前回までの方が良かったと思う。
 (2005/04/29追記) デジタル・アナログとも4:3での放送。デジタルの方が表示されている範囲がやや広めなのは、他作品と同様である。 デジタルの方が彩度が低い感じがするのも、「魔法先生ネギま!」等と同様。 特にこの作品の場合は、赤が鮮やかに出ず、オレンジ色っぽくなってしまうのは致命的かもしれない。色んな意味で。
まじかるカナン
 2005/04/01深夜(正確には2005/04/02未明)放映終了。後番組は「こみっくパーティー Revolution」。
 何かよく判らないうちに敵も味方も倒れていって、気が付いたら戦いが終わっていたという、何だかよく判らない展開の内に話が終わってしまったような気がする。 種人間やら何やら色々とあったが、結局は、ちはやとナツキとの恋愛物語だったのではなかろうか。 出会い方が悪くて初めは仲が良くなかった(ていうか、ちはやははっきりとナツキを嫌っていた)二人が、色々な経験を経てだんだんお互いを想うようになり、 最後に結ばれるという辺りは、恋愛ものの王道のように思える。 ちはやの両親も同じ道を辿っていて、でもちはや達には異なる未来が待っているというのも悪くない。 正直言って、作画は良くないし展開はベタだしで、作品としての完成度は低いと思うのだが、何か嫌いにはなれないのが不思議な作品であった。 あの妙に癖になるオープニングのせいかもしれない。 あと、第9話の時の放送事故は、翌週に第9話・第10話を連続放映する、という最善の形でリカバリされた。 当たり前かもしれないが、なかなか良心的な対応だったと思う。
こみっくパーティー Revolution
 2005/04/08深夜(正確には2005/04/09未明)放映開始。
 2001年に放映されていた「こみっくパーティー」の続編…らしい。 いきなり和樹がこみパに参加していたり、冒頭からヒロイン総出演だったりするので、多分続編なのだろう。 ただ、「To Heart〜Remember my memories〜」のようにゲーム版の続編なのか、それともアニメ前シリーズの続編なのかはまだ不明。 いずれにせよ、キャラ紹介も何も無しでいきなり始まっているので、ゲームもしくは前シリーズのファン以外お断り、といった感じがする。 それにしても、「To Heart〜Remember my memories〜」といい、この「こみっくパーティー Revolution」といい、「何故今頃?」という気がする。 「To Heart〜Remember my memories〜」はまだ「ToHeart2」のゲームが発売になる時期だったから、判らないでもなかったが、こちらは全く謎。 また、公式サイトのスタッフ一覧が、第4話までと第5話からとで全く違うのも謎。
 …と思っていたら、第4話までは、昔出たOVA版のようだ。

土曜日

カレイドスター
 2005/04/23キッズステーションにて2話連続放映開始。
 「フルーツバスケット」と同様に、放映があると、性懲りもなくまた観てしまう訳だが、エアチェックしたビデオを保存したり、DVDを購入したりしなくても、 何回も観る事が出来る、というのは本当に助かる。
 脇役とは言え、レギュラーのキャラにキャスティングされていた、ホリプロの某タレントが起こした問題のせいで、次の放映はかなり先になるか、 最悪二度と放映されないのでは、と危惧していたが、その某タレントが活動を再開した事で、無事放映出来る事になったのだろう。 しかしこの作品は、作品そのものの出来とは別の所で、色々と問題を起こすものである。 アソシエイト・プロデューサーによる秋葉原でのDVD配布ゲリライベントでの騒動や、 何種類もあって何が何だかよく判らない事になっているバラ売りDVDやDVD-BOXの販売方法等々、 周りの人間が、寄ってたかって作品を貶めようとしているような気さえしてくる。 本当に、いいかげんにしろ、と言いたい。
学園アリス
 物語は相変わらずあまり大きく動かない。 ただ、アリス祭の特力系RPGの話のように、単発で妙に面白い話はあるし、蜜柑を中心にして周りのキャラ達がだんだん動いていくようになってきたりして、 個々のエピソード自体は「ちょっと良い話」が多い。
 2005/05/14放映終了。後番組は「絶対少年」。
 最後は、蜜柑が蛍との関係を見つめ直して再出発、という、原作未完(確か…)のアニメ作品としてはありがちなラストであった。 まあ無難な締め方とも言えるが、レオの事やらペルソナの事やら、色々と畳めていない風呂敷が残っているのは、やはり今一つスッキリしない気がする。 ラスト近くにわざわざ総集編が入ったのも謎だし。
絶対少年
 2005/05/21放映開始。
 望月智充監督、伊藤和典脚本というと、「うる星やつら」とかで結構組んでる、という印象があったが、調べてみると、ほとんどこの組合せは無かったのが意外。 OVAシリーズの「トワイライトQ」第1話「時の結び目」がほとんど唯一の作品のようだ。 「クリィミーマミ」等で、同じ作品に関わっていた事は何度もあるが、それぞれ演出・脚本で違う話数を担当していたりして、組んでいる話が無かったりする。 前例となる作品が、よりによって「時の結び目」というのがかなり不安。 画は綺麗だが、色々と詰め込み過ぎた結果、散漫で何が言いたいのかよく判らない作品、というのが「時の結び目」に対する印象なので…。
 とりあえず第1話を観た感じでは、謳い文句の通り「良質のジュブナイル」といった趣ではある。 台詞の端々に、妙に理屈っぽい感じが漂っているものの、田舎の夏、不思議な物体、そして少年と少女といった、ジュブナイル、 特にSFやファンタジーのジュブナイル作品に定番のものは一通り揃っているので、ちょっと期待出来るかも。 また、OPをCooRieさん、EDを伊藤真澄さんがそれぞれ担当しているが、どちらも相変わらず綺麗な歌声が気持ち良い。 ただ、望月監督のOVA作品「ヨコハマ買い出し紀行」の時も思ったが、女の子達のヘソ出しやら、ショートパンツから伸びる脚やら、雨に濡れた服やらに、 無駄にエロスを感じさせるような見せ方をしているように感じるのは、気のせいだろうか。 確かに、恋愛(少年期の初恋とか)と、それに伴うエロスもまたジュブナイルの重要な要素の一つだと思うが、 主人公の少年がいない所でそれを見せても意味が無いというか、視聴者サービスにしかならないというか。 もちろん、「視聴者サービス」自体は構わないが、それが似合わない作品(「ヨコハマ買い出し紀行」はその良い例だと思う)でそれをやるのは、 単に見苦しいだけだと思うので、加減をきちんとしてほしい。
ふしぎ星の☆ふたご姫
 2005/04/02放映開始。
 総監督が佐藤順一氏、監督が河本昇悟氏、制作がハルフィルムメーカーとくれば、「プリンセスチュチュ」のメンバーである。 と言っても、「チュチュ」のような「ちょっと恐いおとぎ話」風なものではなく、どちらかと言えば「おジャ魔女どれみ」に近い雰囲気である。 原作(と言っていいのかな?)は、こちらのサイトで公開されているもののようだが、 このサイト自体、誰が作っているのかよく判らない。 著作権表示は「BIRTHDAY」となっているが、これが個人なのか団体なのか企業なのかは判らない。 Web版の創作絵本みたいなものなのだろうか。 内容は、「規格外れ」の双子のお姫様が、自国「おひさまの国」の、ひいてはふしぎ星にある全ての国の危機を知らされ、よく判らないうちに危機を回避するために活躍する、 というありがちと言えばありがちなものみたいだが、そこは佐藤・河本両氏がどう料理するのかが楽しみである。
 (2005/05/07追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。デジタルの方が、表示されている範囲がやや広い・彩度が低い感じがするのも他作品と同様である。
メジャー MAJOR
 リトルリーグの県大会が始まり、エンディングが新しくなった。 横浜リトルの涼子ちゃんが登場したり、清水の「野球やめる」イベントや桃子母さんの再婚イベントがあったりと、「萌え」の方も充実してきた。 原作の内容はもうよく覚えていないが、基本的にはトーナメントを一つ一つ勝ち進んでいく話になる筈なので、いかに単調にならないように見せてくれるかに注目したい。
 (2005/05/01追記) アナログでは4:3で、デジタルでは16:9での放送。アナログの方は、デジタルの画面の左右を切り落として4:3にしている。
 2005/05/21放映終了。
 結局、吾郎が転校してしまうという所で終了した。 確か原作でも同様の展開で、ここまでがリトルリーグ編で、次から中学生か高校生に舞台が進む筈。 そういう意味では、原作に忠実で、キリも良い所で終了したと言える。 しかし、いくらなんでも、一本の作品としては、あの終了の仕方はないだろう、という気がする。 「ジパング」などもそうだが、連続ものでこういうぶった切ったような終わり方をするのは、いくら原作に忠実でも一つの作品としては未完成だと思うし、 「何の為にアニメ化したのか」というのが判らないのであまり好きではない。 「ジパング」と共に、今期終了分で第2期必須の作品だと思う。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 物語やキャラが薄いのは相変わらずだが、最近では画の方でも回想シーン等での過去の映像の使い回しが増えてきた。 2クール分消化した事になる筈だが、その使い回しが多いせいか、物語自体は1クール分でもまだ多いような気がするぐらい進んでいない。 キャラも、前シリーズからの継続キャラばかり目立っていて、現シリーズの新キャラを全然生かせていないように思う。
 (2005/05/01追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。 デジタルの方が、表示されている範囲がやや広いのは、他作品と同様である。 ただ、この作品の場合は、左右は広いものの、上下はわずかにデジタルの方が狭いようだ。
カードキャプターさくら
 2005/04/02放映終了。後番組は「ツバサ・クロニクル」。
 「クロウカード編」が終了した所で一旦お休み。「さくらカード編」は、今秋以降の放映になるようだ。 この「クロウカード編」の最終話は、原作では色々と謎の解説があるのだが、アニメ版ではその辺は殆どカットされている。 その為、全てがクロウ・リードの予定通り、という事はあまり判らないが、替わりに、原作では今一つ何が大変なのかあまりピンと来ない「この世の災い」が、 具体的な映像として見せられる。 クロウカードに関わった全ての者が、「一番好き」という気持ちを奪われた世界。 その世界の寂寥感、喪失感、違和感といったものが直接的に感じられる為、さくらの頑張りにも説得力が出てくる。 この辺りのアレンジはお見事という気がする。 ただ、「絶対大丈夫だよ」の「無敵の呪文」の使い方はイマイチだったような気がするが…。
ツバサ・クロニクル
 2005/04/09放映開始。 原作は、CLAMP氏(と言っていいのかどうかは疑問だが…グループ名だし)が「週刊少年マガジン」に連載している「ツバサ -RESERVoir CHRoNiCLE-」。
監督に真下耕一氏、音楽に梶浦由記氏とくれば、もう「.hack//SIGN」や「MADLAX」を例に挙げるまでもなく、電波ゆんゆんな作品を期待してしまう…のだが、 それ以前に、どーゆー作品世界なんだかよく判らない。 さくらがお姫様で、小狼が幼馴染みの遺跡発掘業で、その亡くなった父親が藤隆さんで、さくらの兄が桃矢にーちゃんなのはいいとしてもそれが王様で、 雪兎が神官で、知世ちゃんが別世界のお姫様で、何故かちぃまでいて…。 要するに、「カードキャプターさくら」をメインに、CLAMP作品の主要キャラ総出演の何でもアリなごった煮作品、という事なのだろうか。 キャスティングも全然違うし、各キャラの元の登場作品とは切り離して見るべきものなのだろう。多分。 とりあえず原作もある事だし、真下監督とはいえ、先の二作品程にはワケが判らない事にはならなさそう。 それにしても、梶浦由記氏の音楽は、相変わらずコーラスが綺麗だし(ちょっと「舞-HiME」の音楽に似過ぎと思わないでもないが…)、 何よりエンディングが、久し振りの坂本真綾さんの歌(曲は珍しく菅野よう子さんではないが)という事で、音楽面で楽しみな作品である。
 (2005/05/01追記) アナログでは4:3で、デジタルでは16:9での放送。アナログの方が、デジタルの画面の左右を切り落として4:3にしているのは、「メジャー」と同様。 アナログとデジタルとで、映像の縦横比が異なる映像を流しているのは、今のところ、これらのNHKの作品等少数だが、あまり良くないような気がする。 4:3と16:9とでは、自ずと画面の構図が異なるので、4:3で観ると左右が狭苦しかったり、16:9では逆に画面の端が間延びしたような感じがしたりする。 作成する方も、どちらの画面に合わせて構図を決めれば良いか、かなり迷っているような感じを受ける。 結局、どっちつかずの中途半端な構図になっている場面が多いような気がする。 どうせ16:9でソースを作成するのであれば、完全に16:9に合わせて、アナログでもレターボックスで放映すれば良いと思うのだが…。
星界の紋章
 2005/05/14キッズステーションにて2話連続放映開始。原作は、ハヤカワ文庫から出ている森岡浩之氏著の小説。
 昔、WOWOWで放映されていた(筈の)作品である。 DVDの第1巻が、1999年5月の発売というから、ほぼ丸6年も前の作品となる。 この7月に、アニメ化された全シリーズを収録したDVD-BOXが発売されるので、その宣伝も兼ねているのだろう。 原作は、魅力的なキャラクター達もさることながら、この作品のために考え出された「アーヴ語」の完成度の高さが特長となっていると思うが、 第1話冒頭に展開される、原作第1巻の「ゴースロスの戦い」をアーヴ語によってほぼ完全に再現した映像や (これは後に日本語でまた再現されるのだが、まるで日本語吹替え版の作品を観るかのようである)、 毎回冒頭に挿入されるアーヴ語による「きちんとした」ナレーション、 作中に描かれるアーヴの文字による書き込み等々、アニメ版でも言語に対する拘りは充分に生かされている。 一方で、アーヴ語と日本語との使い分けにやや不統一がある(例えば、「短艇」は「カリーク」だが、「頭環」は「アルファ」ではなく「とうかん」と言ってたり)とか、 第2話最後のやや意味不明な映像(おそらく、人類統合体あたりが作った、アーヴの非道さを喧伝する為のプロパガンダ映画、といった所だろうが)とか、 演出面で引っ掛かる所もあるのが少し残念。 それでも、映像化されたラフィール殿下は、まさに「麗しい」の一語に尽きるので、多少の欠点には目を瞑ろうかという気になる。
機動戦士ガンダム
 2005/04/02アニマックスにて2話連続放映開始。
 言わずと知れた「ファースト・ガンダム」のTVシリーズである。 今さら何も言う事が無いぐらいの作品であるが、さすがに作画に関しては時代を感じさせるものの、昨今の止め絵での見栄えを重視しているかのような作品と比べると、 その動きや間の演出はやはり上手いと思う。
忘却の旋律
 モンスターキングがもとメロスの戦士だったり、モンスターを全滅させると人類もヤバそうだったりと、色々な意外な秘密が明かされてきて物語もクライマックスへ。 しかし、そんな事とは全く関係なく、意味があるのか無いのか全然判らない舞台演出や、妙に艶かしい表現が面白かったりする。
 2005/04/16深夜(正確には2005/04/17未明)放映終了。
 最後は、結局どうなったのかがちょっと判りにくかったかも。 「忘却の旋律」は、モンスターキングが創りだした幻だったが、それがいつの間にか(あるいは初めから)自意識を持った。 という事は、モンスターキングの孤独は癒せたという事なのだろうか。 最後に出てきたボッカは、少し成長していたように見えたが、あれは後日談という事になるのだろうか。 という事は、相変わらずモンスターとの戦いは続いていて、いわば「歴史は繰り返す」という事なのだろうか。 そして、最後に出てきた小夜子は、モンスターキングの矢を受けても死なずに済んだ、「生身の」小夜子なのだろうか。 モンスターキングの矢が、まともに胸に刺さっていたが、もしかしてあのでかくて張りの良さそうなちちのおかげで助かったとか… (そういえば、小夜子にバイオ・コンツェルトを施していたが、例の全身に塗るジェルは必要なかったのだろうか…)。 それとも、「忘却の旋律」と同じように、ボッカが創りだした幻(でも自己主張は「忘却の旋律」より遥かに強いようだが)なのだろうか。
 と、色々と想像の余地を残した終わり方であったが、一応「一つの戦い」は終わった、という感じは出ていたし、様々な演出と相まって、なかなか面白かった。 始めの数話を見逃しているので、是非再放送を期待したい。
ギャラリーフェイク
 2005/04/02深夜(正確には2005/04/03未明)の放映分から、エンディングが新しくなった。 多少作画が怪しくなる時があるものの、概ね原作を丁寧に再現しているように思う。 画面分割やズームなど色々な表現を多用しているのが、何となく出崎統氏の演出を連想させるが、何かスタッフに関係者がいるのだろうか (エル・ドラドの話の時は、三回パンも使ってたし)。
 (2005/04/17追記)いつの間にか(おそらくエンディングが変わった時からと思うが)監督が、山崎理氏に変わっていた。 また、よく見たら、オープニングのアニメーションも少し変わっていた。 この交代が、元からの予定通りなのか、それとも「ネギま!」みたいに何か問題があったせいなのかは不明。
 (2005/05/01追記) 「創聖のアクエリオン」と同様に、アナログ地上波では4:3のレターボックス、地上波デジタルでは16:9のスクイーズで放映されている。 デジタルの方が、上下が少し切れている・全体的にフォーカスが甘くピンボケ気味、というのも同様。 ただ、そのピンボケ具合が、「創聖のアクエリオン」等は「まだ観れない事もない」程度であるのに比べ、本作は「観ると目が悪くなる」と思えるぐらい酷い気がする。 4:3レターボックスの画像を、テレビの拡大機能でフルにしたよりもまだ酷い感じである。 おそらく、SD画像をHDにアップコンバートしているのだろうが、その処理にかなり酷い物を使っているのではなかろうか。
ジパング
 何回も放映されない週があったせいで、後追いしていた筈のアニマックスの放映に抜かれてしまった。 話の方は、米軍との本格的な戦闘に突入し、とうとう「みらい」に人命以外にも損害が発生してしまった。 トランジスタ一つ満足に作れない(「みらい」の乗員にも、作り方を知っている人間がいるとは思えない)だろうこの時代で、 電子機器満載のイージス艦が損壊したらどうするんだろう、というのが以前から気になっていたのだが、その辺をどう解決するのかは描かれるだろうか。 残り話数からすると、そこまで描く余裕はなさ気ではあるが。 あと、3DCGの使い方がやはりイマイチ。 特に、飛行物を描く時に、やたらと、ミサイルや砲弾や飛行機等、飛行物そのものにカメラを追尾させるようにした映像を使う事が多い。 それ自体は良いのだが、飛行物が画面に占める面積が大き過ぎてスピード感に欠けてたり、カメラを対象に近づけたり遠ざけたりを繰り返して飛翔感を削いだり、 という画になってしまっている事が多い気がする。 こういう画は、フライト・シミュレータ系のゲームで、リプレイ映像として使われたりするが、一見ダイナミックな感じがするだけで、画としてはあまり面白くないように思う。
 (2005/05/01追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。 デジタルの方が、表示されている範囲がやや広いのは、他作品と同様である。
 2005/05/14深夜(正確には2005/05/15未明)放映終了。
 何かもう、「真の戦いはこれからだ」みたいな所で終わってしまって、欲求不満が溜まってしょうがないような終わり方だった。 この作品を、2クールでやろうというのが、そもそも無理があったような気がする。 原作のどの辺りまで消化したのかは知らないが、続きは原作を読んでね、という事なのだろうか。 物語が、こんな序盤としか思えないような所までしか進んでいない(しかも2クールもかけて)のでは、一つの作品として評価する事自体が無意味な気がする。 さりとて、映像的にこれと言って目新しい所があった訳でも無いし、「原作コミックの販促ビデオ」ぐらいの意味しか無い作品なのではないかと思う。
ローゼンメイデン
 2005/05/21深夜(正確には2005/05/22未明)放映開始。BS-iやTBSでは、1年近く前に放映されていたものが、ようやくMBS毎日放送に回ってきた。 「ジパング」が終了し、「鋼の錬金術師」の再放送がその後に移り、更にその後に本作品が入る形となる。
 BS-iで途中(確か第7話)から観ていたし、観れる局で放映される予定が無さそうだったからDVDを買ってしまったので、今さら観なくても良いようなものなのだが、 やはり何故か放映されるとなると観てしまう。悲しい性である。
 ちなみに、アナログ・デジタル共に、4:3での放送。BS-iやDVDの16:9スクイーズの映像の、左右を切り落として4:3にしている。なので、尚更観る必要が無いのだが…。
 また、既に第2期(「トロイメント」という付加タイトルがある)の放映も決定されているのだが、原作と異なる展開で、薔薇乙女達の生死も違ってしまっているのだが、 どんな展開にするのか興味がある所。
砂ぼうず
 やはりギャグ・タッチの作品のようなので、銃器の描写とかにあまり細かく拘らない方がよさそう。 それにしても、砂ぼうずの押しかけ弟子になった小砂役が、またしても斎藤千和さんというのは凄いかも。 サブキャラ等まで含めたら、一体今幾つの作品にレギュラー出演しているのだろうか。 また、この作品の原作と、「英國戀物語エマ」の原作とが同じ雑誌に連載されている、というのも凄い。「コミックビーム」は、本当に不思議な雑誌だ。
 (2005/05/01追記) アナログ・デジタルとも4:3での放送。 デジタルの方が、表示されている範囲がやや広いのは、他作品と同様である。 それにしても、次回予告で斎藤千和さんが葉月ネタをやるのは、反則ではなかろうか。 と言うか、DVDのCMで、「萌えアニメに宣戦布告!」とかやってるのに良いのか?という気がするが…まあ面白いから良いけど。
月詠-MOON PHASE-
 2005/04/02深夜(正確には2005/04/03未明)放映終了。
 第2クールは、ずっとシリアスな話が続いていたものの、ラストは殆ど「ドリフの8時だよ!全員集合」のノリで終わったのには大笑いであった。 確かに、シリアスな話の間でも、やたら金ダライやらヤカンやらが降ってきていたので、このラストもまぁ判らないでもない。 とりあえず、ひとまず大団円で終わったという事で、まあまあ綺麗に終わった方だと思う。 ただ、またもやラス前の大事な話で作画に問題が発生してしまった。 第12話の時といい、何故こうもクライマックスの話で作画がおかしくなってしまうのだろうか。DVDで直せば良いというものでもなかろうに。
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2005年7月期

 今期は、やはり時期的に入れ替わりが少なく、殆どが前期からの継続作品で占められています。 新作も、ちょっと小粒かな、というのが多い気がするのと、あと、前期終了分の後番組でも、第1話で切り決定したのが複数あるのが残念 (敢えてどの作品かは言いませんが)。
 終了した作品については、6月最終週以降に終了したものについて、感想などを今期に記述しています。 前期からの継続作品については、7月に入って初めての放映分を基準にしています。 また、新番組については、7月第1週から放映開始されたものをまずまとめて挙げ、第2週目以降に放映が開始される作品を順次追加していきます。

帯番組

満月をさがして
 第44話まで放映。4クールのシリーズも、さすがに週5話も放映していると、あっという間である。 あの驚愕の(と言っても、原作では英知が既に死んでいる、という展開である事を知っていた為、ある程度心の準備はできていたが)アメリカ編が終わった所。 この辺りの話はどれも良い出来だが、特に第42話の「エターナル スノー」の回は、結果を知っていてもぼろ泣きしそうになるような、とんでもない作りの話だった。 EDの「ETERNAL SNOW」が、本当に作品にぴったりで、この作品のこの回の為だけに作られた、と言われても納得できそう。 本当に、この「ETERNAL SNOW」のシングルだけでも、普通のCDで出し直してもらいたいぐらいである (C/Wの「SMILE」も、クリスマスの話や最終回等で、挿入歌として効果的に使われていたし)。
 英知を失い、歌う気持ちを失い、生きる力も失って、まさに「生ける屍」となってしまった満月。 この大変な時に、バラバラになってしまうタクトとめろこ。 為す術を持たない周囲の大人達。 この、絶望的な状況からどう話が展開していくのか、当時は全く予想がつかなかったし、ご都合主義的な話になったら卓袱台ひっくり返すぐらいでは済まないだろう、 みたいな事を思っていた(ネット上でもそういう話でもちきりだったような…)ものであったが…。
 2005/07/19放映終了。
 何と言うか、正直言って言葉が出ない、言葉にできないような、敢えて言うなら「やられた!」というか、そんな感じである。 超越者(名前は無い、と言っていたのでこうしておくが)の介入によるタクトの復活とめろこの転生、というのは、そこだけを見れば、 「機械仕掛けの神(Deus ex machina)」であり、「いきなり都合のいいものを持ち出して安易に解決」したかのように見えるかもしれない。 ただ、この作品が、そういう「御都合主義」と一線を画するのは、偏に、全52話という長尺を最大限に活用して、 このラストに向けて、必要な要素−キャラの心情の変化、周囲の状況の変化等−を積み重ねてきた事にある。 何より、満月が生き延びたのは、その全52話をかけて描かれてきた、周囲の人達との「絆」によるものであり、そこに「神」が介入していない事は大きい。 また、タクトの復活にしても、その先にはもう一度同じ試練が訪れる、という。 言わば「やり直し」を許された事は、この作品における「死の概念」を壊しかねないし、個人的にも「死んだ者が生き返る(ギャグは別にして)」のは大嫌いなのだが、 この「条件付きの復活」は、ぎりぎりの所で踏み止まったものとして評価したい。
 そして、新しい未来を歩きだした満月を祝福するように、ラストに流れる「New Future」。 物語の始まりを飾ったこの歌で、この物語は一旦幕を閉じる。 随所で歌を効果的に使ってきたこの作品の、ラストを飾るに相応しい、見事なエンディング。 またしばらくは、この歌を聴く度、思い出す度に泣けてくる日々が続きそうである。
 (2005/11/02追記) 2005/10/19に、「満月をさがして フルムーン ファイナルライブ」というCDが、東芝EMIから発売された。 過去に、CCCDとして発売されていた曲が、ちゃんとしたCDとして発売された事は、素直に喜びたいところ。これで、「SMILE」もMP3に落とせる。 また、めろこ版の「Myself」、タクト版の「ETERNAL SNOW」、そして原作者の種村有菜版の「SMILE」が、「Special Tracks」として収録されている。 種村氏は、この曲が大のお気に入りなのだそうだ。しかも、結構上手なのがまたびっくりである。 Amazonのレビューにも幾つか書かれているように、若松円版の「ETERNAL SNOW」が入っていないのが残念だが。
 それにしても、付属の、アニメーションプロデューサーによるライナーノートの記述が興味深い。 特に、「ETERNAL SNOW」が、作品に合わせて曲を作ったのではなく、元々あった曲が作品のイメージにぴったりだったので、 曲に合わせて第42話「エターナル スノー」を構成した、というくだり。 「New Future」を聴いた時にも思ったが、よくもまあ、これだけ作品のイメージに合う曲があったものである。ここまでくると、最早偶然とは思えない。 こういうのを「縁」と言うのだろうか。
ぷちぷり*ユーシィ
 2005/07/04放映終了。
 あーそーか、こーゆー終わり方だったんだ、というのが再確認できて、非常に気分がすっきりした。 僅か2年半前の作品であるが、今一つよく覚えていなかったのは、やはりこの頃から視聴作品の数が多過ぎたからなのだろう(今はもっと多いが…)。 何故か、グレンダの「ユーシィに何するのよ!」という台詞だけは鮮明に覚えていたのだが、それ以外の所は結構すっきりと忘れていた。
 結局、他の候補達と比べて特別な力を持たないユーシィが候補足り得たのは、「決して諦めない」という意志の強さ(本作流に言うなら「心の強さ」か)にあるのだろう。 「私に千年の時間があれば、必ず皆を取り戻す」という台詞は、なかなかの名言である。 ラストで、10歳の時のまま止まっていた、柱に刻まれた傷が、また動き出したという事で、新たな未来が開けた事が暗示されている。 彼女達の豊かな明るい未来を感じさせるラストシーンは、ここ数年の様々な作品の中でも屈指の名シーンであったと思う。
 ところで、当時、マガ・ゼーレントが「プリンセスメーカー」(第1作目)の娘と同じ顔だ、という話があったが、それも今回改めて確認する事ができた。 で、ユーシィは「プリンセスメーカー・夢見る妖精」(第3作目)の娘と同じ顔なのだが、本作自体は「夢見る妖精」と同じ話という訳ではなさそうである。 後は「プリンセスメーカー2」の娘だが、これはやはりエルセル女王か? 何しろ、エルセル女王は既に大人なのでちょっと判りにくいが、髪型が似ているような気がする。

日曜日

交響詩篇エウレカセブン
 エウレカやホランド達の過去が少し明らかになり、エウレカ達の言動が少し「普通じゃない」理由が少し判ってきた。 ただ、キャラの描き方がまだ少し浅い気がする。 例えば、エウレカが軍の特殊部隊に居た、というのはまだいいとしても、彼女が「殺人機械」から「人間」に戻ったきっかけがどうも簡単過ぎるように思う。 あれだけ無慈悲・無差別に虐殺していて、今さら子供を見ただけで「覚める」というのも何だか…。
 また、細かい所まで手が込んでいるようでいて、妙に「外す」所があるのにも引っ掛かる。 例えば、コーラリアンの影響でレーザーが曲がる、という描写があったが、レーザーが曲がり、更にレーザーが来るのが「あらかじめ」感知でき、 その上レーザーが「進んでくる」のが見え、目視で避ける事さえ可能という、明らかに物理法則がおかしな空間が出来ている筈なのに、 おかしいのはレーザーの動き「だけ」なのである。 以前の臓器密輸の事といい、このレーザーの事といい、何か理屈付けや物語上の必然等がきちんとあるのならまだ良いのだが、 どうも「気分」でやっている「だけ」のような印象が拭いきれない。
 まあ、その辺りは最後まで観てみない事には判断できないし、アネモネが登場して無敵だったエウレカにも危機が迫ったりで、 物語の方も大きく動きそうな雰囲気になってきたし、もう少し付き合えそうである。
 (2005/07/11追記) …と思っていたが、2005/07/10放映の「ザ・ビギニング」を観て、また判らなくなった。 「塔州連邦軍の若きエリート士官」(公式サイトより)が、何と、地図も読めないし方位も認識できない、というのである。 こんな、現実では士官どころか一兵士にさえなれないだろう人物が、エリート軍人として働いている「塔州連邦軍」っていったい…。 民間登用の特殊な出自であるとか、何か特別な理由が無いと、この設定は、単にギャグか、 あるいは作中の「塔州連邦軍」が現実の「軍隊」の基本的な条件さえ満たしていないような全く異質の存在であるか、 のどちらかしか無いと思うのだが、そのどちらにしても、これまでの物語で観てきたもの(少なくともシリアスな面)とは相容れないような気がする。 本当に、キャラ設定とかをちゃんとやっているのだろうか…?
 (2005/07/18追記) 2005/07/17放映の第14話から、OP・EDが変わった。 が、正直言って、どちらも今までのものの方が良かったように思う。 特に新OPの方は、曲と画とがあまり合っていないような気がする。 「SEED DESTINY」の新OPのように、旧OPの画を使い回ししていないだけマシだし、しばらく観ていれば慣れるのかもしれないが。
ふたりはプリキュア Max Heart
 ヒカリと、ジャアクキングの生まれ変わりっぽい少年とが出会った事で、ようやく話が新しい局面に移りそうである。 基本的に一話完結で、毎回同じような展開をしつつ話を進めていく作品なので、マンネリ気味になるのはある程度仕方がないが、最近は、 アクションシーンとかにも迫力が欠ける事があるのが残念(上の、ヒカリと少年とが出会う回は、久し振りに良い動きを見せていたが)。 やっぱりアクションは見せ場だと思うので、もう少し頑張って欲しい所である。
おねがいマイメロディ
 始めの警告の時にマイメロが言う「お願い♥」を聞く度に、思わず殴りたくなる。 が、本編では、みょーに黒い事を言ったりするし、洗濯されたりお風呂スポンジにされたりと苛められるしで、「ここまでキャラを弄っていいのか?」と思うぐらい面白い。 また、日曜の午前中に放映されている子供向けの作品とは思えないようなアブない台詞が飛び出したりと、やはり期待通りに台詞回しが面白い。 あと、前提供・後提供の時の画に、みょーに気合いが入っていて無茶苦茶可愛いのが変。一体何に力を入れているのかと。7月からは新しい画に変わってるし。
BEAUTIFUL JOE
 相変わらずおマヌケな悪の幹部連中と、負けず劣らずおマヌケなジョー達との、真面目なんだか不真面目なんだかよく判らない戦いが続いているのは相変わらず。 しかしここに来て、悪の首領(ブラック大帝?)に悪のパワーを奪われてしまい、戦局が大きく変わりそうな雰囲気になってきた。 話が多少シリアスになっていきそうだが、本作品らしい明るさは無くさないでほしい所。
雪の女王
 カイが雪の女王に攫われ(と言うかついていき)、ゲルダが旅に出た。 以降は、基本的にゲルダが旅の先々で体験する出来事や、出会った人達とのエピソードが続いていくようだ。 アンデルセンの他の物語も混ぜられるらしいので、色々とバラエティー豊かな作品になりそうである。 出ア監督の演出も健在で、安心して観ていられる。 ただ、「出ア演出」と言えば、斬新で前衛的なものの代名詞だった筈だが、今ではすっかりオーソドックスな演出の一つになってしまったような気もする。 これも時代の流れか…。
こいこい7
 2005/06/26深夜(正確には2005/06/27未明)放映終了。後番組は「機動新撰組 萌えよ剣TV」。
 何が何だかサッパリな終わり方であった。 ラス前の話とラストの話とに、全然脈絡が無いまま終わってしまって、サッパリ妖精が1億ぐらい周りを飛び回っていたような気がする。 話自体は、パロディネタ満載、お色気ネタ(?)満載という所を楽しめば良かったのかもしれないが、ここまで無茶苦茶だともう何が何やら。 本当にサッパリであった。
機動新撰組 萌えよ剣TV
 2005/07/03深夜(正確には2005/07/04未明)放映開始。
 原作が広井王子氏で、架空の明治時代が舞台で、そこで「機動新撰組」という女性達の部隊が活躍する、という、なんか「サクラ大戦」の二番煎じみたいな話である。 確か、元々はゲームで、OVA作品としてアニメが何本か作られていた筈。 ケーブルテレビのどこかで放映していたのを1,2本観た事があるが、正直全然面白くなかったような。 ただ、「サクラ大戦」も、初めのOVAは全然面白くなかったが、TVシリーズはそこそこ面白かったので、これも少し期待できるかも。 何より、高橋留美子氏のキャラと、榊原良子さんの声には弱いのである。
忘却の旋律
 第6話まで放映。 前回は第5話から視聴を始めていたので、2周目に入った事になる。 改めて観てみると、小夜子の台詞に後で出てくる兄の事を言っている所があったりとか、伏線がさり気なく隠されている事に気付いたりして面白い。 また、第3話〜第5話の「白夜岬編」は、メロスの戦士の戦いが、果たして意味がある事なのか、誰かの為になる事なのかという、 シリーズ全体を通しての問い掛けの縮図になっていた事も判る。 この辺り、構成がよく考えられているように感じられて、非常に良い。
 2005/09/04深夜(正確には2005/09/05未明)放映終了。
 前回(2005年4月期)の終了時にも書いたが、やはり、ラストの小夜子は謎である。 ただ、今回観直してみると、やはり小夜子は新しい「忘却の旋律」(と言うかどうかは判らないが)になっているように思える。 ボッカが目に見えて大人びているにも関わらず、小夜子がほとんど変わっていない、というのは、黒船と月乃森のお婆さんとの関係から見ると、 小夜子は既に普通の人間ではない、と思わせる。 メロスの戦士は、普通の人間に比べると長寿であり、不老と言ってもいいぐらいなのに、そのメロスの戦士であるボッカの方が歳をとっている訳なのだから (ただ、学校の先生や市長までもが、始めの頃と同じ姿で登場している事が混乱を招くわけだが)。 また、小夜子の「メロスの戦士に恋する不幸な女の子を増やす」という台詞も、自分が不幸であった事(死んでしまった事)を言っているのかもしれない。
 それでも、ラストのボッカと小夜子は不幸には見えない。 子供達を生贄にしてモンスターに安寧を与えられる事と、全体から見れば極僅かな人数の子供達を救う為に社会全体から疎外される事と、どちらが正しいのか。 自分だけが年老いて先に逝く事が判っていても生身のままでいる事と、触れ合う事のできない幻となっても永遠に傍にいる事と、どちらが幸せなのか。 信念を貫く、と言えば聞こえは良いが、信念などというものはその本人にしか価値はなく、他人にとっては迷惑この上ない事も少なくない。 あの白夜岬の人々のように。 それでも、理不尽に犠牲になる子供達が救われる事も、また確かである。 皆、自分の置かれた、あるいは自らが選択した立場の中で、懸命に生きているだけなのだ。何が正しいのか、誰が正しいのか。 その答は、彼ら自身が決める事なのだろう。 そして、今も戦士は戦い続けているのだ。
 世界を貫く矢のように──

月曜日

ブラック・ジャック
 前に「それなりにアレンジするのはやむを得ない所だろう」と書いたが、逆に、ここはもっと現代に合わせてアレンジした方が良いんじゃないか?という点も。 例えば「揺れる手術室」の話には、そういうツッコミを入れたい点が色々ある。 今時、特急とは言え、電車が通過するだけで地震のように激しく揺れるバラック、というのはいくらなんでもズレすぎていないか? その路線も、2分に一本特急が通過する、と言っていたが、そんなラッシュ時の地下鉄並に特急が走っているなんて、どんな過密路線なんだ? また、そのバラックで手術をするために電車を止める、というのも、一昔前なら単純に「良い話」で済むかもしれないが、現在それが通用するのか? 2分に一本特急が通過する、何ていう超過密路線で電車を止めたりしたら、一体どれだけの利用客に影響が出ると思っているのか? その止められた電車に、遅刻の許されない重要な仕事に向かう人が乗っていたら? それどころか、家族や知人が急病で、一刻も早くその許へ駆けつけたいという人が乗っていたら? 第一、あんなバラックで開腹手術なんてしたら、感染症やなんやで後が大変なんじゃなかろうか。
 と、考え出すとキリが無い。「この作品は、そんな事を気にするレベルの作品じゃ無いんだよ」と言われればそれまでだが、 この作品を観た子供(この作品の対象が子供である事は間違いないだろう)が、そういう事をちゃんと考えてくれるだろうか、というのは非常に気になる。 こういう所は、(原作通りなのかもしれないが)もう少しアレンジを施しても良いのではないだろうか。
リングにかけろ1
 相変わらず、熱い話が続いている。 舞台を、下手に現代に変更せず、当時のままにした事で、色々と古くさい感じもあるものの、それが逆にこの作品らしい味になっている所もあって面白い (例えば、河合姉が乗っている車が、スカイラインGTであるとか)。 この辺、舞台を現代にしながら内容に原作当時の古い点を残してしまっている「ブラック・ジャック」等とは対照的である。
 2005/08/08放映終了。
 チャンピオン・カーニバル(全国大会)が終わり、黄金の日本ジュニア誕生で終了。 この頃の河井武士ってこんなに悪役だったのか〜、というのを再発見したり、ブーメランフックの表現がほとんど飛び道具と化してたり、 独特の「熱さ」が懐かしかったりと、色々と楽しめたシリーズだった。 ただ、一区切りは付いたものの、物語自体はほんの序盤に過ぎない訳で、続きをどうするのか気になるところ。 ドイツとかアメリカとかフランスとかギリシアとか、諸外国の連中は、基本的に見ているだけだし。 特に、一切その正体が明かされなかった(はずの)、会場の天井でずっと見ていた連中(例の河井関係者?)なんか、「結局、あれ誰?」状態だし。 続きが未定なのであれば、この連中だけでも出さない方が良かったような気がする。
D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜
 2005/07/04深夜(正確には2005/07/05未明)放映開始。
 「D.C. 〜ダ・カーポ〜」の続編…の筈なのだが、人間関係がサッパリ判らない。 キャラは、ゲーム「D.C.P.S. 〜ダ・カーポ プラス・シチュエーション〜」のもののようだが、さくらがいないのはともかく、何故か音夢もいないし。 後のヒロイン達も、美春が朝純一を起こしに来るのはまだいいとしても、眞子が弁当を作ってきたり、ことりが妙に純一と親密になっているのは何故なんだろう (確か前作でことりは純一に告白して振られたはずだが…公式サイトのキャラ紹介でもトップにいるし、今回はことりがメインヒロインなのだろうか)。 第1話のサブタイトルが「あれから2年…」なのだが、「あれ」というのが前作のラストの事なのか、ゲーム版のエンディングのどれかなのかがよく判らない (登場キャラからすると後者なのか?)。 とりあえず雰囲気は悪くない(島の雰囲気は前作よりもいいかも)し、よく動いているし(特にことりの髪の動きは妙に凝ってる。今回限りでなければ良いが)、 新キャラも可愛いし、何より前作が好きだったのでこれも注目したい。
MONSTER
 チェコで決着が着くのかと思っていたら、また舞台がドイツに戻ってきた。 1年を越える長期シリーズの割には、作画や演出のテンションが落ちないのは凄いと思うが、これだけ「迫っては逃げ」を繰り返されると、さすがに疲れてくる。 どんな結末を迎えるのか、という以外に、いつ結末を迎えるのか、というのがある程度見えないのは、ただでさえ長く続いているだけに辛い。 観る方のテンションが落ちてきそうだ。
 それはともかく、小山茉美さんと池田秀一さんとの共演は、時期が時期だけに、「SEED DESTINY」のあの二人を思い出してしまって、 シリアスな話なのに思わず笑ってしまいそうになった。
ハチミツとクローバー
 実時間に比べて作中の時間の進み方が物凄く早い(第10話にして既に約2年)が、登場人物達の関係は殆ど変わっていないのがもどかしい。 ただ、内面の変化はそれなりに描かれているし、演出のテンポも良いし、ギャグも楽しいしで、観ていてストレスが溜まるという事が無いのが不思議である。 あと、観覧車が重要な大道具として使われているせいか、「取材協力」として観覧車メーカー(か?)の泉陽興業がテロップに挙がっているのが面白いかも。
 (2005/07/26追記) 2005/07/25深夜(正確には2005/07/26未明)放映の第13話から、OPアニメーションとEDが変わった。 OPの方は、今までの、意味も作品との関連もよく判らないものから、作品に関係のあるものになった。 今までのは、ちょっと下品な感じのする所が好きではなかったので、この変更は歓迎だが、その分「普通」になってしまったのが残念かも(どっちだ)。 EDは、曲・アニメーション共変わったが、前と比べてどうこうというのはあまり感じなかった。 どちらかと言えば、曲の感じは、今までのものの方が好きだったかも。 それにしても、森田さんの部屋の、いわゆる「松本メーター」もどきで埋めつくされた内装は、ギャグでやっているのか本気なのか、判断に苦しむ。 と言うか、「松本メーター」って、そんなに一般的な言葉だったのか?
プレイボール
 2005/07/04深夜(正確には2005/07/05未明)放映開始。原作は、言わずと知れたちばあきお氏のコミック。
 正直言って、「何でこんな深夜枠で放映するんだ?」というような作品なので、ひょっとしたら全然違う作品なのかと思ったら、本当にこの作品だったので驚いた。 総監督に出崎哲氏、監督に四分一節子氏、音楽に和田薫氏、制作がエイケン、と、手堅い顔触れが並んでいるだけあって、第1話は地味ながらも丁寧な作りで好印象。 キャラも下手にイマ風にアレンジせずに、ちばキャラをちゃんと動かしているのも良い。 ただ、「何で今頃アニメ化するのか、しかもこの時間帯に?」という疑問は残るが。 あと心配なのは、「日本プロ野球選手会(JPBPA)が、『野球アニメ・まんが応援プロジェクト』の一環として、 アニメ『プレイボール』の応援をすることに決定」(公式サイトより)した事。 余計な口出しをされたり、変なタイアップなどで作品を壊されなければ良いのだが。 というか、そのプロ野球の放送延長のせいで、多くのアニメ作品が被害を被っている事はどう考えているのだろう。
パタリロ西遊記!
 初めに思っていたより、結構真面目に「西遊記」しているのは意外だが、思ったよりは楽しめそうである。 バンコラン(じゃないけど)が美少年キラーで、いきなりマライヒ…じゃなくて三蔵法師を「食って」しまう所なんかは相変わらずだが。 それにしても、作品と全然合っていないOPとEDの曲は何とかしてほしい。まるで「るろうに剣心」を観ているかのようだ。 というか、この作品とタイアップしてもあんまり売れないんじゃないか、という気がする…。

火曜日

エレメンタル ジェレイド
 初めに思っていたより面白く観れているのは、やはり監督と音楽の力かも。 ただ、やっぱりキャラに頭悪そうな感じは残るし、世界観も今一つ(あの世界で現代と同じようなバイクが出てくる、というのはどうかと思う)。 また、エディルレイドも、武器だ道具だと言いながらも、結局、メンタリティは人間(しかも少女)と同じ、という辺りも「浅い」感じがする。 人間より遥かに長寿、という一点をとっても、もっと達観しているというか、文字通り「人間離れ」した考え方をしていても良さそうなものなのだが…。 この辺り、「てめーら『人間』じゃねえ!」と、幼女までも容赦なく惨殺してしまう「エルフェンリート」のディクロニウスの方がまだよく描けている。 また、個々のキャラにしても、例えば、レンの方からクウと離れる、というのは、それまでのレンの言動からしても、ちょっと「それはないだろう」という気がする。
焼きたて!!ジャぱん
 モナコカップ編(と言うのか?)に突入。 と言っても作風は変わらず、変なリアクション(と言うより回想か?)と、本当に美味いのかどうかよく判らないパン作り対決という図はそのまま。 ただ、制作がサンライズなだけに、「黒い三連星」がそのまんまのキャラデザインで出てきたりと、たまに「ガンダム」ネタが混じる辺り、「ケロロ軍曹」化しているかも。 能登麻美子さんのキャラが「ていうか」と言ってたのは、その「ケロロ軍曹」ネタなのかもしれないが(後に四文字熟語が続いていればそのまんまだったが)。 あとずっと気になっているのだが、作中に同姓同名の「冠茂」というキャラが出ている、「special thanks」としてテロップに名前がある人は、一体何者なのだろう。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ
 新キャラ・森下はるかと、彼女のパートナーのパンタが登場して、今シリーズの主要メンバーが一通り揃ったようだ。 はるかが結木の幼馴染みで完璧超人というのは出来過ぎなような気がするが、この停滞しきった状況を打破するには、このぐらいのキャラが必要なのかも。 にしても、安純はまだ良いが、松竹は何かもう要らない子になりつつあるような…。
エルフェンリート
 2005/06/28深夜(正確には2005/06/29未明)放映終了。後番組は「奥さまは魔法少女」。
 すごいもやもやした終わり方であった。 ラストで、門扉に映った人影は、やはりにゅう(ルーシー)なのであろうか。 また、それと同時に動き始めた柱時計は、一体何を意味するのか。 坂東は結局どうなったのか。 何故角沢父子には角があったのか。 色々と謎は残るし、角沢長官の台詞からしても、ディクロニウスを巡る物語は、まだ始まったばかりという感じがする。 ありがちな言い方をすれば、「始まりの終わり」といった所だろうか。
 何にせよ、当初思っていたよりは、遥かに壮絶で美しくて、見応えのある作品であったと思う。 聖歌のようなコーラスが美しい、OPテーマの「LILIUM」や、重く暗いBGM等、音楽の面でも良いものがあった。 色々とヤバい場面には、マスクがかかっていたり、暗転したりと、多少欲求不満が溜まるような形ではあったが、場合によっては、直接的な描写を観るよりも、 暗転した場面に嫌な音が響いているだけの方が、より凄惨な感じがする場合もあったりして、かなり気を使った修正の仕方だったと思う。 最終回でテロップが出る、言わばエピローグ的な部分は、きちんとレターボックスにして、16:9の映像が切れないようにしてくれていたし、 規制の多そうな地上波での放映としては、考えられる限り最上の形であったのではないだろうか。
 あと、以前一話だけ読んで読む気を無くした原作であるが、その後改めて見てみると、意外とすらすら読めたのには驚いた。 脳内で、アニメ版の画に勝手に変換して見ていたのかもしれない。 とりあえず第5巻まで読んだが、大分マシになったものの、やはり画は変 (角沢教授がルーシーに首を落とされる所など、「黒髭危機一髪かい!」みたいな感じだし)。 ただ、さすがヤングジャンプ連載作品だけあって、エロスは原作の方が上である。 ユカとコウタとのキス・シーンでは、アニメでは間接的に表現されていた、ユカが「濡れてしまった」所が、思いっきり直接的に描かれてたりするし (原作のユカは、純情で一途な所はアニメと同様だが、カラダは敏感で触られると弱いらしい…って、無茶苦茶「都合が良い」オンナかも。アニメよりよく殴るけど)。
奥さまは魔法少女
 2005/07/05深夜(正確には2005/07/06未明)放映開始。
 原作・監督が錦織博氏、キャラクターデザインが長谷川眞也氏、アニメーション制作がJ.C.STAFF、とくれば、かの「忘却の旋律」のスタッフである。 これに、脚本に「コメットさん☆」の桶谷顕氏とくれば、もしかしたら今期新番組の中での最注目作品かも。 と言うか、正直言って、OPがメロキュアの新曲、それも岡崎律子さんの生前にレコーディングまで終わっていた未発表曲、というだけで注目である。 どうやら、諸般の事情により、放映時期が一年ぐらい遅れたらしいが、これは思ってもみなかったプレゼントと言っていい。 内容としては、「少女革命ウテナ」や「忘却の旋律」程には変わった(と言うか舞台演劇調の)演出は見られないものの、世界自体が主人公の母親が作ったもの、 という辺りは何かありそう。 また、例によって色々な所が艶っぽいが、地上波故の悲しさか、大事な所に不自然なマスクがかかっているのは残念。 あと、嬉子さんが呪文を唱える所が、どうしても某女神さまっにしか見えないのは、ちょっと問題かもしれない。
バジリスク〜甲賀忍法帖〜
 甲賀も伊賀も、およそ半分が倒れてしまった。シリーズもちょうど折り返し地点という事で、配分(?)としても良い感じだろうか。 ただ、どうも全体的にテンポが悪いような気がする。 単に合わないだけなのかもしれないが、アクションシーンで妙に間延びしているように感じたり、場面転換が頻繁過ぎて緊張感が途切れたり、 といったような場面が多いように感じられる。 一回、徳川家康への報告会という体裁の総集編が入ったが、この時挿入されたアクションシーンは、余分な間がカットされていたせいか、非常にテンポが良く感じた。 物語の方はまあまあ面白いのだが、この辺り、観ていて気持ちが良い、という要素がイマイチ足りないような気がする。
創聖のアクエリオン
 もしかしたらと思っていたが、本当におバカな作品だったとは。 地球から月までの38万kmを10秒程で蹂躙する「無限拳(むげんぱんち)」だの、不幸と不運とをエネルギーにする「不幸最低拳(ふこうのどんぞこ)」だの、 見た目やネーミングが可笑しいのが多すぎる。 次回予告もお笑いの方向だし(ただ、次回予告が無い回もあったりして油断できないが。無かった回の分は公式サイトで観れる)。 また、売り文句の「完全変形・完全合体」だが、最近ファミリー劇場で放映が始まり、それに先だって放映された特番で、河森監督が、 「LEGO」(言わずと知れたブロックのおもちゃ)を使って仕組みやデザインを考えた、と言っていた。 「LEGO」であんな変形メカができる、というのが凄い。
 ただ、その変形・合体だが、3種類のアクエリオン(ソーラー・マーズ・ルナ)の違いが今一つ出ていないのが残念。 「ゲッターロボ」のような、明確な「得意技」や「得意な局面」が描かれていないような気がする。 この辺り、もう少し特徴が出ると良いのだが。
 (2005/08/03追記) 2005/08/02深夜(正確には2005/08/03未明)放映の第18話からOPが変わった。 格好良い曲だとは思うが、やはり前の「一万年と二千年前から愛してる」という詞のインパクトには負けてるような気がする。 アニメーションも、本編映像の使い回しで今一つだし。 ただ、本編自体は、ますますおバカさに磨きがかかってきたようで面白すぎる。
ガラスの仮面
 劇団つきかげが解散してしまった。ここまで、割と早い展開で話が進んでいる感じで、1年あればかなりの所まで話を進められそう。 しかし、つきかげが解散して、残った団員が共同でアルバイト生活、というのは、「カレイドスター」でも似たような展開があった。 もしかして、「カレイドスター」のは本作のオマージュみたいなものだったのだろうか。
LOVELESS
 2005/07/05深夜(正確には2005/07/06未明)放映終了。後番組は「タイドライン・ブルー」。
 最後は何かよく判らなかったが、あの「立夏の好きな人達」が次々と死んでいく夢は、この後の物語の展開を表わしているという事なのだろうか (もしかして、原作の方はあんな展開になっているとか?)。 だとするとかなり嫌な展開である(特に、唯子ちゃんの猫耳が無いように見えたのが一番嫌。ワザと猫耳を見せないような構図にしていたとしか思えない画だった)。 結局「ななつの月」がどういう組織なのかサッパリだし、何の為に戦闘機を作っているのかサッパリだし、“LOVELESS”の戦闘機が居るとかいう話も宙ぶらりんだし、 清明が本当に死んでいるのかどうかもサッパリだし、 最後の草灯と律先生との電話のやり取りから、今まで律先生の指示で行なわれていたと思われていた戦闘が、実は別の誰かの指示によるものらしい、 というのが匂わされたものの、それが誰なのかはサッパリだし(清明のようだが)、と判らない事が多過ぎるのが気持ち悪いが、 何より、猫耳が無くなる理由がはっきり判らなかったのが一番気持ち悪い(おい)。
 それはともかく、基本的に「男の同性愛」系の作品ながら、女性キャラもちゃんと活躍していたし、 笑える所もあったし(特に弥生さんは笑える。持っているゲーム機がセガ・サターン(しかも初期型の黒)というのがまたマニアック)、 スペルによる戦闘シーンは、単に呪文を唱えるようなものとは違って、言葉そのものが力になる(言霊みたいなものか)というのがなかなか面白かった。
 あと、唯子ちゃんの胸は、作中の基準でも驚くぐらい「でかい」というのが判って何か安心した(←そーゆー所ばかり観ているのか)。
まほらば 〜Heartful days〜
 2005/06/28深夜(正確には2005/06/29未明)放映終了。後番組は「ぱにぽにだっしゅ!」。
 この作品は「童話」なのだろう。 と言っても、単に「子供の為の物語」という訳ではなくて、「お姫様と王子様は、末永く幸せに暮らしました」で終わるような、永久に幸せに包まれた物語。 白鳥君の作った絵本の物語は、そのまま、この作品そのものであり、いつまでも変わらない幸せな世界がそこにある。 前に「『めぞん一刻』の亜流みたい」と書いたが、どちらかと言えば、「うる星やつら」の正統な後継者だったのかもしれない。 キャラ達も可愛かったし(沙夜子さんのお母さんは反則のような気もするが)、 エンディング最後のお姫様達の格好も、最終回ではちゃんと最終回仕様になってたりと細かい所まで手を抜いていないし、 最近の2クール作品としては、非常によく出来た「良作」と言っていいのではないだろうか。 何より、あくまでも「童話」に徹した作りを貫いたのは、さすが「シュガー」で現代のファンタジーを描ききった、木村真一郎監督ならではといった所か。 残念なのは、ななこちゃんの「まん丸お目々」をもう一度見たかった、ぐらい……かも。
ぱにぽにだっしゅ!
 2005/07/05深夜(正確には2005/07/06未明)放映開始。原作は、氷川へきる氏が「月刊Gファンタジー」に連載中(?)のコミック「ぱにぽに」。 「だっしゅ!」が何を示しているのかは謎。
 謎のオープニング(はっきり「猿の惑星」のパロディだが)、謎の宇宙人、謎のチビッコ先生、謎の兎、等々、謎が多い。 雰囲気としては、「あずまんが大王」に似ているような気がする。 名前があるキャラ以外のクラスメートが、皆マネキンみたいなのは、手抜きと言うべきか、大胆な省略と言うべきか迷うところ。 とりあえず、謎のチビッコ先生・レベッカ宮本役の斎藤千和さんは、怒鳴るとまるっきり「月詠」の葉月みたいである。
タイドライン・ブルー
 2005/07/12深夜(正確には2005/07/13未明)放映開始。
 「『タイドライン』とは、潮の満ち引きで変化する陸と海の境界線のこと」(公式サイトより)。 原作の一人として、「青の6号」等の潜水艦もので有名な小澤さとる氏が挙がっているが、特に原作となるコミックがあるわけではないらしい。 「チャンピオンRED」誌にコミック版が連載されるようだが、これはメディアミックスの一環のようだ。
 海に覆われた地球を舞台に、潜水艦をメインにした海洋アクションというのは、なかなかそそる設定である。 個人的に、潜水艦ものは大好きなのだ(「眼下の敵」、「Uボート」等の洋画はもとより、「沈黙の艦隊」も前半は好きだ)。 その上、ヒロインが16歳にして未婚の母という、なかなか(と言うかほとんど)無いようなキャラクター設定がまたそそる。 これは、もしかしたら、いきなり主人公のベッドシーンから始まった上に、10代のヒロインが子作りに励む (確か、ヒロインは10代でしか妊娠する事ができない種族、という設定だったような…)という「超時空世紀オーガス」以来かも。 ヒロインがファースト・キスをしただけで「中古」呼ばわりするのもいる、某巨大掲示板等での評判が楽しみである。
 ただ、CGの使い方は今一つに見える。 また、物語としては、主人公が乗る事になりそうな、つまりは(多分)主役側の潜水艦が、いきなり原子力空母に攻撃をかけたりするとんでもない連中 (原子炉が壊れて放射能漏れでも起こしたら、周辺に住んでいる民間人も死ぬわけだから、ほとんど無差別攻撃をしているに等しい)だ、というのを見せてしまって、 これからどう関係を修復していくのかが気がかり。 どうも最近、現実の常識からしたらとんでもない事をしていても、何故か作中でそれが咎められたりしない作品(それも一応シリアスな)が少なくないので、 この作品がその一つに加わらない事を祈りたい。
キノの旅
 第9話まで放映。 一応、キノの目を通して視聴者が色々なエピソードを体験していく、という形を取っているが、それだけならキノに「過去」は要らないだろうと思う。 キノに「過去」がある、という事は、キノ自身にも何がしかの役回りが与えられている、と考えるべきなんだろうが、今のところそれが見えてこない。 キノに役回りがあるとしたら、たまにはキノの方が「おかしい」話があっても良さそうなものなのだが、今のところ、「おかしい」のはいつもキノが出会う者達の方ばかり。 最後までこのままだとすると、何か中途半端な感じになりそうである。
 あといつも気になっているのは、とてもバイク(それもあんな古いオンロードタイプの)では上り下りできそうにないような所にまでエルメスが入り込んでいる事である。 もしかして、キノが担いで階段を上り下りしたりしているんだろうか。
 2005/08/02深夜(正確には2005/08/03未明)放映終了。
 結局、キノ自身には役回りが無かったような気がする。 視聴者の視点、観察者、あるいは神の目と言っていいかもしれないが、とにかくそんな感じだった。 「コロシアム」の時のように、直接関わり合いを持つ事もあったが、ほとんど無敵状態だったので、神が気まぐれに人間に手を出している、という印象だったし。 最終話では、旅に立つ前のキノを彷彿とさせるような少女が出てきたりして、もしかしたらキノの旅がここで終わるのか、と思わせられたが、 結局思わせられただけで終わったし。 それならそれで、キノの過去など不要だったのではないかと思う。少なくとも、アニメでやる必要は無かったのではなかろうか。 個々のエピソード自体はそれなりに面白かっただけに、この中途半端な感じが残念だった。
ああっ女神さまっ
 第13話にして、ついにスクルドが地上界にやって来て、女神三姉妹が揃った。 概ね、原作のエピソードをなぞるような形で進んでいるので、「恐怖の大王」編(と言うのかどうかは知らないが)辺りがクライマックスになるのかも。 まあのんびりまったりした感じで良いのだが、ベルダンディーが、蛍一が困っているのをほったらかしにしているように見える場面が時々あるのが気になる。 また、やはり三嶋沙夜子に能登麻美子さんというのは、未だに違和感がある。
 あと、第13話からEDが変わった。 曲自体は前と比べて可もなく不可もなく、という感じがするが、映像は前の方が良かったかも。 ただ、新しい映像を観ていると、無性にサイドカーが欲しくなるが。

水曜日

甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜
 何と言うか、「命」というものに対して、これだけ真面目かつ真っ直ぐに向き合った作品というのも、すごく久し振りに観たような気がする。 キャラも、ポポ側もアダー側も、皆それぞれ非常に良い味を出していて、見事にキャラが立っている。 ソーマが登場してOPのキャラは一通り揃ったし、パムは相変わらず「ぱんつはいてない」で検索されるようなアブない格好をしながら、 ポポの涙から温泉まで、色々なモノの成分分析はするは、将来予測をパーセンテージで出すはと、アナライザーかヴァルカン星人みたいな事をするしで可笑しすぎる。 また、黒幕たるアダーの登場と、彼がポポを「選ばれし者」と言った意味、ポポの父親が既に森の民ではない、という言葉、チョークがソーマを見る眼差しの意味、等々、 様々な謎が絡み合って、物語の方も何か面白くなってきた (もしかして、ポポの父親はフォースの暗黒面に落ちてアダーとなっている、とかいう「スター・ウォーズ」オチだったりして)。 果たして、ポポ達が「輝きの森」で見るものは何なのか、なかなか楽しみになってきた。
 と、いったようなシリアスな本編の雰囲気を、一瞬で跡形も無く破壊する新EDの破壊力は物凄い。ありゃ何なんだ。
 (2005/09/03追記)
 2005/08/17放映の第20話「甲虫コレクター」。本筋とは絡まない(と思われる)単発エピソードではあるが、それ故に異彩を放つ話。 虫達への異常な愛情を示す男・ホビーと、自由よりも男に拘束される事を選ぶ甲虫・ジュリア。 ムシキングの怒りも、ポポ達の言葉も彼等には届かず、彼等には彼等だけの幸せがある、とばかりに去っていく。 何というか、ゲームの「エリュシオン」のメイド・エンドか、「My Merry Maybe」のリースBエンドか、そういうものと同じ感覚を味あわせてくれましたですよ。 自由である事が必ずしも幸せだとは限らない。自由を奪われる代わりに与えられる安心感に幸せを見出す事もある。 上に挙げた各ゲームのエンディングは、そういう話でもあった訳だが、まさかこの作品でそういう話をするとは。 次の第21話「黒い森」では、ポポ達の正義が絶対ではない、という話になってくるし、何かどんどん話が重くなってくるなぁ。大丈夫か?
戦国魔神ゴーショーグン
 2005/09/07ファミリー劇場にて放映開始。
 「メカは友達」、「シー・ユー・アゲイン」、「美しい…」等々の数々の決まり文句や、クラシックの名曲をBGMにした戦闘シーン、 全然予告になっていないコメディ調の次回予告、そして何より、個性的なグッドサンダー・チームと敵ドクーガ幹部との掛け合いの妙が面白い。 さすがに、作画や演出の面での古臭さはあるものの、脚本の首藤剛志氏の趣味が前面に出たこの作品は、やはり何か特別なものを感じる。 「これこれ、やっぱこれだ」という、非常に相性が良いと言うか、ツボにハマると言うか。 客観的に観たり、冷静に批判したりする気にもなれない、全肯定してしまうもの、というのが個人的に幾つかあるが、この作品は、間違いなくその一つである。
ターンAガンダム
 第41話まで放映。舞台が月面に移り、いよいよターンXも登場か、という所である。 この回からEDが変わった。「あの」ラスト・シーンに流れたあの曲である(Vocal入りという違いはあるが。また、OPは数話前に変わっている)。 この辺、やはり詳細な内容や人間関係をあまり覚えていないので、非常に新鮮である。
フルメタル・パニック! The Second Raid
 2005/07/13深夜(正確には2005/07/14未明)WOWOWノンスクランブルにて放映開始。 原作は、賀東招二氏の富士見ファンタジア文庫刊行の小説。 「フルメタル・パニック!」、「フルメタル・パニック?ふもっふ」に続く、シリーズ第3弾。 第3弾にも関わらず「The Second Raid」と付いているのは、第1作目と同様の長編のアニメ化だから、らしい(第2作目はギャグ中心の短編のアニメ化)。
 制作が、かの京都アニメーションという事もあって、さすがに画は綺麗でよく動く。 ただ、リアルな戦場が舞台になっていながら、二足歩行の人型メカが出てくるとか、潜水艦の艦長が美少女とかであるのがちょっと引っ掛かる。 公式サイトにあるように、「学園ミリタリー・アクション・コメディ」というのであればまだ判るのだが…。 原作者自身が脚本を書いているぐらいなので、これが原作通りの「味」なのだろうが、何となく危険な香りがする。
魔法先生ネギま!
 2005/06/29深夜(正確には2005/06/30未明)放映終了。
 かなり無理矢理っぽい決着の着け方を観て、何か「宇宙戦艦ヤマトIII」を連想してしまった。 サウザンド・マスターが一年(確か)かけても見つからなかった明日菜の呪いを解く方法や、エヴァが不可能と言い切った死者を甦らせる方法が、 いきなり出てきた超科学によってあっさり解決してしまう、という辺り、シャルバートのハイドロコスモジェン砲であっさり助かったのとよく似ている気がする。 そもそも、「10年殺し」の呪いを解いたら、また明日菜に魔の物が集まるようになってしまうのではないのだろうか (それもラストのあの機械で解決できた、という事なのか?…もう一度よく観てみよう)。 何にせよ、魔法に幽霊に吸血鬼にロボに剣士に忍者にスナイパーにと、何でもアリの世界でシリアスをやられてもなぁ…という気がする。 前半のような、ドタバタラブコメに徹してくれた方が楽しめただろうと思う。
極上生徒会
 1クール過ぎたが、未だに「掴めない」変な作品である。 基本的にシリアスな話の中に、色々と現実離れしたイベントが起きるというスタイルなのだが、そのシリアスな話をどこまで真面目に受け取って良いのか迷う。 演劇の最中に心臓の発作が起きているのを、「自分で決めた事は最後までやり遂げろ」で済ませる所なんか、「それはギャグで言っているのか?」と、 真面目に突っ込もうかどうしようか思いっきり迷ってしまう。 まあ物語自体が、奏会長が言う所の「楽園」を求めてキャラ達が迷いつつ進んでいくような話なので、観てる方が迷うのもしょうがないのかもしれないが。
 とりあえず、ブッチャンの謎が解けるまでは付き合おう、ぐらいには面白い。あと、2005/07/06深夜(正確には2005/07/07未明)放映分からEDが変わった。
フタコイ オルタナティブ
 2005/06/29深夜(正確には2005/06/30未明)放映終了。
 どうも、ufotableの作品とは相性が悪いらしい。 相変わらず、現実(シリアス。将来設計とかセックスとか)と非現実(ギャグ。イカとか戦闘とか探偵キックとか)との線引きが上手く出来ていないように思う。 ただ、以前は、単に作劇の力が無いだけかと思っていたが、「コスモス荘」、「シノブ伝」、「トリスティア」と来て4作目ともなると、 最早「狙ってやっている」としか思えない。 故に、ufotableの作品(共通点からすると、まついひとゆき監督作品でもなく、金月龍之介脚本作品と言うべきか)とは「性が合わない」もの、と思うしかない。 相変わらず画はよく動いているし、エンディングのクレイアニメも話に合わせて変えたりと、細かい所には手が込んでいるが、やはり「それだけ」。 連想するのは、十何年か前に見た、読売テレビの「シネマだいすき!8mmフィルムフェスティバル」である。 アマチュアの作った、文字通り8mm映画を集めたコンテストで、優秀な作品を放映したもので、どれも映像作りに対する情熱が迸っているかのような作品だった。 本作も、それに非常に近い印象がある。 確かに、映像に対する拘りは凄くよく判るが、コンテストに出すような短編映像としてはともかく、毎週観る連続ものとしてはかなり辛い。 また、その映像にしても、「動かしてやろう」という意気込みはよく判るが、「新しいものを見せてやろう」というのがあまり感じられず、 皆「どこかで見たような」という感想(例えば「金田アクション」であったり、「板野サーカス」であったり)が先に立ってしまって、 それほど「凄い」と思えないのがまた辛い。 「そーゆーのは、『うる星やつら』とかでとっくにやり尽くされてるよ」としか言いようがないのである。 にも関わらず、動かす事には一生懸命になっているのがよく判るので、何か観ていて痛々しい気分になってくると言うか。 まあ、沙羅と双樹とが、くるくると踊るように動き回っている所を愛でる事が出来ただけ良かったのかも。 あと、中盤のシリアスな部分を読み解くキーワードは、どうやら「村上春樹」らしいのだが、一作品も読んだ事がないのでよく判らない。
JINKI:EXTEND
 2005/06/29深夜(正確には2005/06/30未明)放映終了。
 「EXTEND」の意味が不明だったが、原作コミックは、まず「JINKI」という、青葉を主人公にした作品があって、その続編として、 赤緒を主人公にした「JINKI:EXTEND」という作品が作られた、という事のようだ。 本作は、その二作品を一本に纏めたもの、という事らしい。それで、色々と説明不足に思える点がある事も合点がいく。 ただ、その説明不足のせいで、作品の面白さが削がれているように思える。 OPとEDが、それぞれ有名な某ロボットもののパロディになっているが、正直、そんな所に凝る暇があったら、本編の構成にもっと凝ってほしかった。

木曜日

トリニティ・ブラッド
 何となく面白いけど、設定やらアクションやらに、「どこかで見たような」という印象を受ける事が多いかも。 吸血鬼は吸血鬼で社会(国家か?)を形成して、人類と併存(共存とは言い難い感じ)している、という辺りはちょっと毛色が違うが。 ただ、放送時間が不規則で、5分遅れや、時には25分遅れなどもあったりして、「これが私の御主人様」と被ってしまって観れない事が多い。 そのせいで、基本的な設定やら世界観やらが今一つ飲み込めていない所が悪いのかも。
SHUFFLE!
 2005/07/07深夜(正確には2005/07/08未明)WOWOWノンスクランブルにて放映開始。 原作は、Navel制作の18禁(?)ゲーム。コミックやら小説やらとメディアミックスで展開しているらしい。
 保護者のいない家で二人暮らしで家事万能で朝起こしに来てくれる幼馴染み、やたらスキンシップしてくる明るい先輩、突如出現する転校生兼婚約者×2と、 何かもー、清々しいくらいのエロゲー・ギャルゲー設定満載の作品である(原作が18禁ゲームだから当たり前だが。ただ、アニメはコミック版準拠のようだ)。 キャラデザインは割と好みの方だし、台詞回し等にもあまり不自然な感じは無いしで、印象は悪くないが、さりとてこれといった「ツボ」も無いのが微妙な所。 とりあえず、予告に出てくる、抱きついて顔をスリスリする女の子と、クラスメートにいたオッドアイの女の子がちょっと気になるので、2話以降に期待。 ただ、これも、放映時間がずれると他番組と重なりそうなので、重複作品の出来次第では切ってしまうかも。
これが私の御主人様
 2005/06/30深夜(正確には2005/07/01未明)放映終了。
 初めは、前に書いたようにスタッフが不安要素だったり、いずみが義貴に苛められるような話だと嫌だなぁ、と思ったりしたものだが、杞憂に終わって良かった。 みつきが状況を一番楽しんでいる&一番の黒幕(か?)というのが判ってからは、コメディとして結構楽しめる作品になっていたと思う。 ただ、これは絶対に「メイドもの」では無い。
苺ましまろ
 2005/08/04深夜(正確には2005/08/05未明)BS-iにて放映開始。原作は、ばらスィー氏が「月刊電撃大王」に連載中のコミック。
 原作の、単なるボケとツッコミというのでは説明できないような、一種独特な間抜けな会話がよく再現されていて可笑しい。 原作では高校生の伸恵が、アニメでは20歳の短大生に設定が変更されているが、やはり煙草はTVアニメでは不味いようだ。 ただ、第1話では、その設定変更を上手く利用した一発ギャグを入れる(原作未読者にはワケが判らないかもしれないが)辺り、なかなか強かである。 テンポも良いし、結構観ておきたい感じなのだが、「SHUFFLE!」の方も割と気になる (病気とは言え、同年代の男に平気で体を拭いてもらうヒロインと、同年代の女の子の体を平然と拭いてやる主人公というのも珍しいし)ので、 放映時間が重なった時にどちらを取るかで悩みそう。 本作品も、「ローゼンメイデン」みたいに、地上波(TBS以外の)に降りてきてくれれば良いのであるが (というか、WOWOWが、「SHUFFLE!」を毎回0:30〜1:00で放映してくれれば、それで済む話なのであるのだが)。
ぺとぺとさん
 2005/07/14深夜(正確には2005/07/15未明)放映開始。原作は、木村航氏がファミ通文庫から出している小説。
 妖怪達が「特定種族」と称して人間社会に溶け込んでいる、という設定は、「カスミン」とか(あれは一応隠しているが)、 古くは「ドロロンえん魔くん」等、人外のものが登場する古典的な作品を彷彿とさせる。 「特定種族」というような、まるで「絶滅危惧種」みたいな用語の使い方とか、日常生活中心の学園ラブコメしている所とかが今風か。 「あずまんが大王」や、「よつばと!」のイメージアルバム等を担当していた、栗コーダーポップスオーケストラの暢気な音楽も作風に合っている。 ちょっと「かみちゅ!」と作品の傾向が被るような気もするが(特に大阪では放映の曜日が同じ・時間帯もほぼ同じだし)、 この手の「人外のものが当たり前のように人間社会に居る」という話は割と好きなジャンルなので、それぞれ楽しめる作品になってくれると嬉しい。 ただ、監督が「ギャラリーフェイク」を降ろされた(?)西森章氏で、アニメーション制作が「ネギま!」で散々な評価を受けたXEBEC M2という辺りがちょっと心配。 第1話も、時系列の入れ替えがちょっと多過ぎるような気がする(いくら「掴み」とは言え、「寝る」シーンを最初に持ってきたのはやり過ぎのような…)。 あと、公式サイトが異様に重いのは何故なんだろう。テキストで済む所にイメージを使い過ぎなんじゃないか、という気がするのだが…。
かみちゅ!
 2005/07/07深夜(正確には2005/07/08未明)放映開始。原作はベサメムーチョとあるが、何者なのかは不明(スタッフの合同ペンネームという説あり)。 「月刊電撃大王」にコミック版が連載されているが、それが原作という訳でも無いらしい。所謂メディアミックス作品という事なのだろうか。
 タイトルは、中学生が神様という所から来ているようで、作中では、その中学生神様・ゆりえが「力」を使う時の掛け声にもなっている。 いきなり主人公が神様になってるは、その力のせいで台風は来るは、変な生き物たち(と言うか、妖怪か「ヘナモン」のようだ)は出てくるは、 挙げ句の果ては、神様になった事やらその変な生き物たちやらが、しっかり周りの人達に受け入れられてしまっているは、と、 実に好みのファンタジーな世界と化している。 また、やたらひょこひょこ動くキャラ達や、舞台となっている瀬戸内の風景の美しさを見事に描き出している背景美術、 台風の目にゆりえの顔が付いているというおマヌケな感じ、いずこからとも無く湧き出てきた様々な異形の者達の、不気味で、かつユーモラスな雰囲気等々、 絵的にも物凄くツボに嵌まっている。 この調子で行くのであれば、もしかしたら今期一番のハマり作になるかも。
 ただ、第1話からいきなりイギリスで起きたテロ事件のせいで10分遅れた上、第2話は一週間空けての放映になる等、何か不幸に付きまとわれているのが気がかり。
 (2005/07/22追記)  作品の舞台は、一応尾道という事になっている。 第1話では、ゆりえが力を使った場面で、学校の屋上からズーム・アウトしていく所があるが、それによると、 だいたいこの辺りである事が判る。 衛星写真だとまだあまり寄れないが、 マップにすると、 ゆりえ達の通う中学校に相当する土堂小というのがあるのが判る(建物の配置が作中のものとそっくり)。 ただ、第1話の映像と比較すると、Googleマップの衛星写真は少し緑が少ないように見える。 作中では特に明確にされていないようだが、本作の年代は1980年ぐらいらしい(ゆりえの家のテレビが、昔ながらのダイヤル式チャンネルだったりするし)。 その辺が関係しているのか、単に参考にした航空写真か衛星写真がそれしかなかったのかは謎。
魁!クロマティ高校
 2005/06/30深夜(正確には2005/07/01未明)放映終了。
 やっぱり面白い。ボケとツッコミとのテンポが最高である。 何か今度は実写映画になるらしいが、メカ沢とかゴリラとかフレディとかはどーするんだろう。特撮か?
 あと、今さらながら、最終回の女子校ネタが、「マリア様がみてる」のパロディでもあった事に気付いたりして大笑いであった。 でも、実写映画では絶対にやって欲しくないネタである。

金曜日

ケロロ軍曹
 第2期に突入して3ヶ月、ちょっと低調かな?という感じはするものの、相変わらずそのまんまな「ガンダム」ネタをはじめとする各種作品のパロディネタ満載で、 そこそこ楽しめる話も多いのは凄いかも。 「ガンダム」ネタと言えば、新OPのコレがやはり凄い。 Thrushさんの2005/06/19のニッキに紹介されているが、確かにコレは気付かなかった。
こみっくパーティー Revolution
 2005/07/01深夜(正確には2005/07/02未明)放映終了。後番組は「あかほり外道アワーらぶげ」。
 アニメ前シリーズに出て来なかったキャラ(郁美ちゃんの兄とか)が出たので、多分ゲーム版(詠美の持っているゲーム機からするとDC版か?)の続きと思われる。 和樹がどのヒロインともくっついていないので、ヒロインの誰ともくっつかないエンディングの続きなのかもしれない (ただ、その場合は「大志エンド」という、あまり見たくないエンディングになる、と聞いた気がするが…)。 OPや本編に、ゲームのイベント・シーンを思わせる画が使われていたりする所からしても、ゲームの後日談といった位置づけの作品だったのかも。 内容としても、よくあるキャラCDというかアンソロジー集というか、そんな感じのものだったので、キャラを観る分にはそれなりに楽しめたが、 シリーズものとして観るには、やはり和樹の成長物語といった側面があった前シリーズと比べると、もの足りない感じがする。
あかほり外道アワーらぶげ
 2005/07/08深夜(正確には2005/07/09未明)「アニメ魂」枠として放映開始。
 何だか意味不明なタイトルだが、要するに、あかほりさとる氏がプロデュースした(?)「外道乙女隊」という声優ユニットに、 「ラブフェロモン」という清水愛・笹島かほるコンビがくっついて(?)、それぞれ「それゆけ!外道乙女隊」「絶対正義ラブフェロモン」という作品としてお目見えした、 という事らしい(こう書いても、やっぱり何だか意味不明だが)。
 正義の味方が人に迷惑をかけ、悪の手先が人の役に立つという基本設定自体は、何かどこかで見たような気がするが思い出せない。 外道乙女隊の方は、「月刊アフタヌーン」に似たような設定のコミックが連載されていたような気もする。 とりあえず、「ラブフェロモン」の方は、イマイチギャグのノリが合わないが、「外道乙女隊」の方は、割と普通に観れそうな感じがする。 松岡由貴さんの関西弁悪魔っ子が良い感じだし (それにしても、今ちょうど「My Merry May with be」を始めた所なのだが、レゥの舌っ足らずな口調からは、この関西弁は想像出来ない。 やっぱり声優さんは凄い)。

土曜日

カレイドスター
 第22話まで放映終了。ちょうど、「仮面スター編」(と言うのかどうかは知らないが)が終わり、レイラさんにもフールの姿が見えるようになった所である。 次回以降は、「幻の大技編」、「新たなる翼編」へと、怒濤の展開を見せる所であり、前半の山場となるので、これがまた楽しみ。
 ちなみに、念願だったシルク・ド・ソレイユの「アレグリア2」を先日やっと観る事が出来た。 その生の迫力には圧倒されるばかりだったが、同時に、「幻の大技なんて絶対無理、無理、無理!」と思ったのも確かである。
絶対少年
 わっくんや「どっしる」達と歩との過去の関係(と言うより因縁か?)や、決まって午後2時に発生するようになる異常現象等の非現実的な世界と、 美紀・潮音・拓馬の恋愛模様や、図らずも芽生えてしまった歩と阪倉との友情(?)等、少年少女達の現実的な世界とが、上手く融合されているように思う。 ややセピア色がかった田舎町の夏の風景と相まった、ゆったりとした作品世界が心地好い。 次回予告を動物達がやっているのも面白いし(ただ、可愛い&面白い以外に動物達が予告をやる意味があるのかどうかは謎。別にそれだけでも構わないけど)。 心配していた「無駄なエロス」についても、それなりに似合う世界になっているので、あまり「無駄」に感じない所も良い。 ただ、美紀がいつもへその見える服装をしているのはどうかとは思うが(一方で夜は腹巻をしている所が可笑しい)。 それにしても、歩は老若男女を問わずモテ過ぎだろう (老=平五郎さん、若=美玖&わっくん、男=阪倉、女=美紀)。 だいたい、子供の頃に祖父や親戚の田舎に行った事はあるが、地元の可愛い女の子と仲良くなった、なんて覚えが無い。羨ましいぞ全く。
 あと、作品の舞台となっている「田菜」は、静岡県田方郡函南町丹那地区がモデルになっているらしい。 また、あの謎の物体(マテリアル・フェアリーというらしい)をはじめとする「絶対少年」の元ネタは、 こちららしい。
ふしぎ星の☆ふたご姫
 お日さまのパワー消滅まであと一年、という、まるで「宇宙戦艦ヤマト」(第一作でも、「III」でも可)のような危急存亡の事態であるにも関わらず、 お気楽ご気楽で「ゆるゆる〜っと」困難を解決してしまう作風は、さすがに「サトジュン」作品といった所か。 ただ、今のところ「プリンセス・パーティ」が、ファイン・レインのレベルアップの為のイベントの一つに過ぎないような感じがするのが、ちょっと勿体ないように思う。
 それにしても、「星の内側に太陽と国がある」というふしぎ星は、まるでダイソン球天体のようである。SFだったのか、これ。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 3クール目にして、ようやくシンが主役らしい働きをするようになった…かと思いきや、何かまたもや、脱走したアスランやら、 事態を引っかき回すキラとラクスやら等に出番を奪われそうな気配が漂ってきて、何だかなぁといった感じである。 「ガンダム」と名のつくモビルスーツも山のように出てくるし(しかもデザインが似たりよったりで区別がつかないし)、 ザクもどきに続いて、グフやらドムやらといった、「ファースト」のモビルスーツを真似た奴も色々出てくるしで、 メカデザインの方でも何かやる気が無さそうに見えるのは気のせいだろうか。
ツバサ・クロニクル
 サクラ姫の失われた「記憶の羽根」を探して諸国漫遊…ではなく、異世界を渡り歩く、というのは、この作品的にはうまい設定かも。 もともとが、CLAMPの各作品の主要メンバー総出演な話の上、これなら、「異世界での同一人物」という事で、同じキャラを異なる配役で使い回せるし。 ただ、全体的にテンポが悪いような気がする。単に間が合わないだけなのかもしれないが、アクションシーンでそれがあると、ちょっと残念。 何をされても無表情に戦う小狼は、観ていて可笑しいけど。
 あと、本作とは直接関係ないが、前に書いた画面の縦横比の話で、NHKでは4:3、16:9以外に、14:9という映像もあるらしい。 朝の連続テレビ小説や、 世界遺産の番組(これがまた民放の軽いバラエティー系ドキュメンタリー番組みたいでだんだん観るのが苦痛になってしまうようなモノなのだが)で見る事ができる、 4:3レターボックスよりも上下の黒帯の幅が狭い(映像自体は4:3に近くなっている)ものがそうらしい。 通常のテレビでも、16:9の映像をできるだけ見せるように、という「心遣い」で作られた縦横比らしいのだが、正直言って余計なお世話。 これ以上、映像制作者を構図で悩ませてどうする、という気がする。 「みなさまの受信料」を、余計な事に頭を使うために消費するな、と言いたい。
オーバーマン キングゲイナー
 2005/09/10アニマックスにて放映開始。以前に、WOWOWで放映されていたもの。
 かの富野由悠季氏が、原作・総監督を務める、SFロボット・アニメ…という事なのだが、主役メカの「オーバーマン」が、妙に生物的なデザインなのがちょっとヘン。 オープニングでは踊ってるし。 「プラネテス」で全話の脚本を担当した、大河内一楼氏がシリーズ構成として関わっている辺りは楽しみ。 ただ、第一話を見た限りでは、世界観や、誰が誰なのかとかがちょっと判りにくかったかも。
ウィッチハンター ロビン
 2005/09/10アニマックスにて放映開始。
 2003年1月期〜同年4月期にかけて、地上波で放映されていたものを観ていたが、物語の転換点となった回を見逃していた為、この放映はありがたい。 見慣れてきたせいか、3DCGによる背景もあまり違和感無く観る事ができるし、ロビンは相変わらず15歳とは思えない容姿なのに口を開くと歳相応に可愛いしで、 この作品の雰囲気は結構ツボにハマる。 また、バイクに対する妙に細かい拘りとか、ロビンの眼鏡っ娘姿が観れるのが楽しみである。
星界の紋章
 2005/06/25放映終了。
 文庫本3巻分の内容を1クールに納めている為、やはり省略されている部分も多く、多少ダイジェストのような感じもする。 しかし、重要な(と思われる)台詞や、アニメにして映えるアクションシーン等は、概ね盛り込まれていて、ほぼ「原作に忠実な」と言っていいのではないだろうか。 この後も、「星界の戦旗」、「星界の断章」、「星界の紋章・特別編」等が続けて放映されるとの事なので、こちらも楽しみである。
機動戦士ガンダム
 第26話まで放映。ちょうどオデッサ作戦が終了し、舞台が大西洋に移った所である。 それにしても、やはり安彦良和氏のキャラは皆良い味を出している。 特に、レビル将軍、ランバ・ラルとハモン、ランバ・ラル隊の面々、エルラン中将にジュダック、マチルダ隊のセキ大佐等々、年輩のキャラも皆それぞれ魅力的なのが凄い。 この辺り、「SEED」の平井久司氏はまだまだ遠く及ばないように思う。 平井氏のキャラは、青年ぐらいまでのキャラはともかく、それ以上のキャラはイマイチで魅力が感じられない所がある。
 2005/09/10放映終了。
 今さら何を言う事も無いような気もするが、この希望に満ちたラストの後に、「Z」やら「逆襲のシャア」やらがあると思うと、やはり暗澹たる気持ちになる。 あと、BS2のガンダム特集で今さらながら知ったのだが、ラストに向けて安彦良和氏が全然参加していないのは、過労で倒れていた為らしい。 安彦氏が参加しているといないとでは、キャラの目鼻立ちや動きが全然違っていたので、その画がラスト付近で全く見る事ができないというのは、やはり残念である。
星界の戦旗
 2005/07/09キッズステーションにて放映開始。原作は、「紋章」同様、森岡浩之氏のハヤカワ文庫の小説「星界の戦旗I」。 2000年4月期に、WOWOWで放映されていた作品である。
 前作「紋章」から3年後、正式に軍士として突撃艦「バースロイル」に配属されたラフィールとジントを通して、激しさを増す帝国の戦争を描いた続編。 レンタルビデオで一通り観た事があるが、文庫本3巻分の内容を1クールにした「紋章」に比べると、原作が文庫本1巻分なだけに、 オリジナルのエピソード等も加える余裕があったし、戦闘シーンも多くて、よりスペース・オペラらしい作品になっていたように思う。 ただ、サムソンさんの頬に十字傷があるのはまだしも、ソバーシュ氏が女性になっているのは何故なのか不思議である。 確かに不老で美男美女揃いのアーヴだし、あまり胸も無い(何しろ、成熟している筈なのに、成長期の殿下やエクリュアより無い)ので、 見た目的にはどちらでも問題無いのかもしれないが、 わざわざ性別を原作と異なるようにした事に意味があったのかどうかは謎である。
 また、これに先立ち、「星界の断章」も放映された。 こちらは、ラフィールの両親(と言うか遺伝子提供者)のエピソードで、レクシュ様ファンには堪らない一編である。 ただ、原作を読んだ時もそうだったが、あの場所が太陽系だというのが、ちょっと判りにくかった。
ギャラリーフェイク
 てっきり2クール作品かと思っていたら、3クール目に突入した。 相変わらず作画が怪しくなる時はあるが、概ね丁寧な演出で、テーマである「美に対する畏怖と尊敬」といったものもよく表現出来ていると思う。 監督が変わったせいか、1クール目によく見られた、画面分割やカットを重ねたりする処理が少なくなってきたような気もする。 確かに落ち着いて観る事ができるのは良いが、無難過ぎて面白みに欠ける気がしない事も無いかも。
 (2005/07/10追記) 2005/07/09深夜(正確には2005/07/10未明)放映の「ジョコンダの末裔(前編)」から、OP・EDが変わった。 曲・画共に、いかにも「夏っぽい」感じになった(実際、7月〜9月の夏期用らしい)が、サラの腕の火傷が描かれていないのがちょっと手抜きっぽい。 あの「レディ・サラ」の話をやった後では、いかにも不自然なというか、余計な気遣いのような感じがする。
ローゼンメイデン
 第6話まで放映。初めて観たのが、BS-i放映の第7話だったので、BS-i→DVD→地上波と丁度2周り分観た事になる。 相変わらず、真紅の女王様っ振りと「くんくん」を観ている時のようなおバカっ振りとが面白い。
 ところで、アニメージュ誌上通販の真紅フィギュアが届いた。 目の処理やボディの合わせ目がイマイチな点等に若干不満があるものの、概ね良い出来だと思う。 身長30cmぐらいで、アニメの絵を見ると「実物」は身長60〜70cmぐらいに見えるので、1/2サイズといったところか。 ただ、ボディにはボークス等で販売されている汎用の素体が使われているが、胸がデカ過ぎるような気がする。 「実物」は、胸はほとんど無かった筈だし、もっと胸の小さいボディを使ってほしかった…。
 2005/09/03深夜(正確には2005/09/04未明)放映終了。後番組は「機動警察パトレイバー」。
 と言いたい所だが、一回、録画できず、リアルタイムに観る事もできなかった為、それ以降見なくなってしまった。まあいいか。
機動警察パトレイバー
 2005/09/10深夜(正確には2005/09/11未明)放映開始。
 何故か、一番初めのOVAシリーズの放映が開始された。「ミニパト」がゲームになったりしたのと何か関係があるのだろうか。 第一話を見ると、何ヶ所か本編がカットされている所があった。やはり、TVアニメの枠に嵌めるには、少し尺が長いようだ。 それでも、やはりイングラム起動シーンは無茶苦茶格好良い。 渋滞に嵌まっている運転手達の目の前で、未来的な人型のマシン(しかも、それには白黒のカラーリングに「警視庁」の文字に桜の大紋が付いているというミスマッチ) が立ち上がっていくという非現実感が、何とも言えず素晴しい。 おまけに、この頃の南雲さんの声は、無茶苦茶可愛い。萌える。
砂ぼうず
 2クール目に入って、暗黒時代の大量殺戮兵器とか、オアシス政府の横暴振りとか、シリアスな場面が多くなってきた。 それでも、基本的にギャグの面がうまく噛み合わさっているので、それほど暗い話にはなっていない所が良い。 ゴンゾ作品としては、久し振りに相性が良い作品のようで良かった。 ただ、2クール目から新しくなったOPはイマイチ。前の方が良かったかも。 同じく新しくなったEDは、背景画が戦場写真みたいな雰囲気があって、こちらは良い感じ。 どちらにも共通しているのは、「真面目」な感じの歌になった事で、これは、シリアスな場面が増えてきた事を受けての変更だと思われる。
 2005/09/03深夜(正確には2005/09/04未明)放映終了。後番組は「The Soul Taker 〜魂狩〜」。
 これは、小砂の成長物語だったのか、という感じの終盤の展開まで含めて、なかなか面白かった。 世の中の大勢に変わりは無いものの、確実に変わっているものもある、という締め方はありがちではあるが、それだけに、堅実な演出できっちり纏めた本作は上手いと思う。 今までに登場したゲストキャラも、皆一応はフォローされていて、綺麗な最終回だった。
The Soul Taker 〜魂狩〜
 2005/09/10深夜(正確には2005/09/11未明)放映開始。
 2004年4月〜同年7月にかけて、キッズステーションで放映されていたものを観ていたが、コントラストの強い画風と、 キッズステーションの決して良いとは言えない画質とが相まって、正直ものすごく観づらかったような記憶がある。 地上波の方が解像度が高く、かなり観易いような気がするので、もう一度観直しておきたいところ。 しかし、やはり小麦ちゃんは浮いているような気がする。
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2005年10月期

 半期の変わり目、という事で少し入れ替えが多いですが、「My Merry May」のSSにかまけていた為、少し感想等を書くタイミングが狂ってしまいました。 概ね、9月のラスト2週間、及び10月の第1週目に終わった、あるいは始まった作品についてまず一通り挙げ、以後、10月第2週以降の作品について追加していく事にします。 今期は、地上波の作品で、10月第2週以降に始まる新番組が多いので、少し大変そうですが。 しかも、同じ曜日の同じ時間帯に重なっている作品が多くて、ついに、同時録画可能な3番組を越える曜日まで出てきてしまいました。困ったものです。 あと、前期からの継続作品については、10月に入って最初に観た回を基準にして書いています。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

交響詩篇エウレカセブン
 第24話まで放映。ここに来て、ようやく、チャールズとレイという「まともな」キャラが出てきて、各キャラクターの相対的な立ち位置が整理されてきたように思える。 正直言って、ここまで描くのに2クール近くも掛ける、というのも理解し難いところだが、噂では、元々2クールの予定だったのを4クールに引き延ばした、 という話もあり、それが事実だとすれば、こんなに「間延び」した構成になってしまっているのも判る気がする。 何にせよ、もう少し付き合ってもいいか、という気にはなってきた。
 (2005/10/23追記) 2005/10/23放映の第27話からOP・EDが変わった。 でも、なんか…変わる度に悪くなっていっているような気がする。 歌の雰囲気が作品に合ってきていない、というのもそうだし、そもそも、歌と絵とが全然合っていないような。
ふたりはプリキュア Max Heart
 第32話まで放映。新キャラのルルンが出てきたり、ハーティエルが少し増えたりと、少しずつ変化はしているものの、 ヒカリと少年との出会いの時に感じた程には物語が動いていなくて、少し肩透かしを喰らったような感じがする。 そのハーティエル達にしても、なぎさ達が探すのではなく、ハーティエルの方からいきなり現われる、という形ばかりだし、毎回の話に絡んでくるわけでも無いしで、 物語の縦糸にも横糸にもなっていない、平たく言えば居ても居なくても良いキャラのように見える。 そんな感じなので、作品の方向性と言うか、そういったものが、ここに来てぼやけてしまっているように思えてならない。 無印の時には、そんな印象を受ける事が無かっただけに、少し残念である。
おねがいマイメロディ
 第27話まで放映。何と言うか、「暴走している」という表現が似合う作品に、久し振りに出逢えたように思う。 以前、マイメロがお風呂スポンジ代わりにされたりしていた辺りから既に怪しかったが、回が進むにつれて、どんどんエスカレートしていっているような。 この「暴走」具合は、何となく、「うる星やつら」の全盛期を彷彿とさせる。現在放映中の作品の中では、間違いなくぶっちぎりで一番笑える作品になっている。 物語の方も、第3クールに突入して、マイメロが魔法でクロミに負けたり、黒音符の曲が現われたりと、新しい局面に入りそうな感じになってきた。 今後の展開が、益々楽しみな作品である。
 (2005/10/17追記) 第29話からエンディングが変わった。今までのに引き続き、本作品に良く似合う、可愛くて軽快で明るい歌で、本編の「黒さ」を微塵も感じさせない、良い歌である。 ただし、本編の「暴走っぷり」は相変わらずで、この第29話にしても、歌のクラスの女子が、一人(いや、二人か)を除いて、全員男になってしまう、というのが何とも。 しかも、それがまた揃いも揃って、ショート・ヘアの似合うボーイッシュ(いや、実際男の子なんだが)で可愛い子ばかり、というのが実に素晴しい。 趣味が合うなあ。
BEAUTIFUL JOE
 2005/09/25放映終了。
 ラストは、お約束通り、大団円でハッピーエンドで綺麗に終わった。 でも、単に一直線にラストまで辿り着いたわけでも無く、二転三転した終盤の展開は、なかなか捻りが効いていて面白かったと思う。 特に、現実世界に戻った、と思ったら、そこもまたムービーワールドであるかのような非現実的な展開になった辺りは、なかなかお見事。 単なるお気楽コメディとは一味違う見せ場を作ってくれた、と思う。キャラクター達も皆良い味出していたし、開始当初に思っていたよりも、遥かに楽しめた作品だった。
雪の女王
 第19話まで放映。さすが出ア監督、と言おうか、堅実で、外連みの無い演出が良い味を出している。 時にはコミカルに、時にはシリアスに。緩急の付け方も実に上手い。 「マッチ売りの少女」等の他作品のエピソードも、変に改変したりせず入れ込んでいるのも良い。 懸案だった配役の方も、ポワロ程には下手な人を起用したりはせず、個人的には許容範囲に納まっている。 ただ、やはりラギの歌の演技はイマイチだと思う。仮にも吟遊詩人なんだから、もう少し何とかして欲しい所。
機動新撰組 萌えよ剣TV
 2005/09/25深夜(正確には2005/09/26未明)放映終了。
 残念ながら、期待外れ、だったかも。ちょっと、色々なモノ(キャラクターの造型やら、世界観やら)が適当過ぎる、と言うか、何と言うか。 「サクラ大戦」も結構いい加減な世界ではあるが、これは、それに輪をかけていい加減だったように思う。 その上、「サクラ大戦」は、まがりなりにもヒロイン全員がきちんと「立っていた」が、こちらは、結局は、近藤と沖田の二人だけで話を回していたような感じがして、 他のキャラクターがもったいなさ過ぎな気がする。広井氏、幾らなんでもこれは手を抜き過ぎなんじゃないだろうか。 それとも、単にアニメ版のスタッフが手を抜いただけ、だったのだろうか。どちらにせよ、面白くなかった事には違いないけど。

月曜日

ブラック・ジャック
 第44話まで放映。最近、少し作風が変わってきたような気がする。 何と言うか、これまでの「甘々」な所が少なくなり、きちんと「死」を描くようになってきたように思う。 初めからこのぐらいやっておいてくれれば、もっと好感を持てたのだが。 あと、NG場面はいい加減やめてほしい。本編の雰囲気がぶち壊しである。
D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜
 第14話まで放映。キャラ紹介の話が一通り終わって、第2クールへの突入と共に、本題っぽい話に進みそうな気配が出てきた。 ただ、その本題っぽい話にしても、前シリーズの、さくらとことりとを入れ替えただけ、以上の何かになるのかはまだ疑問が残る。 そもそも、前シリーズでまがりなりにも決着の着いたことりの話をまた蒸し返す、というのもよく判らない。 今さら、純一が音夢以外を選ぶ訳は無いだろうし(選んだりしたら物語自体が破綻するだろう)、前シリーズと同様の結末に落ち着く、以外の終わり方があるのだろうか。 幾ら、タイトルが「ダ・カーポ」だとは言え、そんな単純に前シリーズの繰り返しをやるだけでは、芸が無さ過ぎる。 何かがある事を期待したい所だが、果たして。
 (2005/12/13追記) 2005/12/12深夜(正確には2005/12/13未明)放映の第24話からエンディングが変わった。 今まで、OP・EDのどちらにも登場していなかった、音夢とさくらとが初めて登場した。アイシアと揃って三人とも裸なのは、前シリーズの「存在」版EDに合わせてあるのかも。 が、残り2話という所でいったいどうするんだろう、この話。 上で書いたような単なる繰り返しではないものの、基本的にやってる事は前シリーズと同じなような気がする。 入れ換えられてるのは、さくらとことりとではなく、さくらとアイシアとが、だったわけだが、色々と自覚していたさくらと異なり、 無邪気(と言うか「自分の望み」を「皆の望み」に無意識にすり替えている)故の残酷さで突き進むアイシアはなかなか怖い。 ここまでくると、もはや独裁者みたいなものである。 これで、もし本当に純一と音夢との関係が「リセット」されたら、それはそれである意味すごい作品になるかもしれないけど。
パタリロ西遊記!
 第18話まで放映。やはり、雰囲気としては、堺正章・夏目雅子の「西遊記」に似ている。 「西遊記」の物語や設定は踏まえながらも、現代風のコミカルな場面を入れたりとかいう辺りのコンセプトがそっくり。 そこに、独自のカラーも入れて、きちんと「パタリロ!」になっているのも面白い。
 2005/11/28深夜(正確には2005/11/29未明)放映終了。
 まあ、何というか、いかにも「パタリロ!」らしい終わり方だったと思う。 「西遊記」としては、話自体はまだまだ途中だし、最後に「旅は一休み」みたいなテロップが出ていたような気がするので、もしかしたらまた続きをやるのかも。 でもその場合は、結局最後まで全然作品に合っていなかった、露骨に「タイアップ」としか思えないような、あのOP・EDの曲は何とかしてほしい気がする。
舞−乙HiME
 2005/10/10深夜(正確には2005/10/11未明)放映開始。「まいおとめ」と読む。かなり無理がある気はするけど。
 言わずと知れた、「舞−HiME」の続編…かどうかは謎。同じ顔、同じ名前のキャラが出てくるものの、舞台設定から何から全然違う。 第1話で「地球時代の」云々、という台詞があったし、技術的にも先を行っているようなので、未来なのは確実っぽいし、もしかしたら別の星の話なのかもしれない。 ただ、キャラクターが前作と共通している為、何となく、あのメンバーが演劇でもやっているかのような雰囲気がある。 シズルが相変わらず京都弁(らしきもの)を喋っているせいもあるだろうが。 とりあえず、主要なスタッフが前作と同じなので、作品の雰囲気も殆ど前作と同じような感じがする。 前作は、後半のシリアス過ぎる展開と、ラストのオチとのギャップが激し過ぎてややバランスが悪い印象があったので、今回はそういうのが無いと嬉しいのだが、果たして。
エンジェル・ハート
 2005/10/03深夜(正確には2005/10/04未明)放映開始。原作は、北条司氏が「週刊コミックバンチ」に連載中のコミック。
 読売テレビでいきなり「シティ・ハンター'91」の再放送なんかを始めたからナニゴトか、と思っていたら、どうやらこの作品の前フリだったようだ。 「シティ・ハンター」の続編になるようだが、香がいきなり死んでいて、その心臓を移植されたのが、幼い頃から殺人マシンとして育てられた女、 という設定はあんまりと言えばあんまりだ。 その主人公の女を、タレントの川崎真央が演じている。声優初挑戦、という事で、正直言って演技は全然よろしくないが、声の感じは役に合っているかも。 本人の力の入れよう次第だけど、「満月をさがして」のmycoさんみたいにきっちり成長してくれさえすれば、そこそこいけるかも、という気はする。
ハチミツとクローバー
 2005/09/26深夜(正確には2005/09/27未明)放映終了。後番組は「Paradise kiss」。
 何と言うか、観ていて恥ずかしくなるような作品だった。 出てくる連中が、皆青臭くて、ガキっぽくて、恥ずかしくて、でも愛おしいと言うか。自分の昔を思い出す、と言うか、そんな感じだった。 何にせよ、最後に竹本がちゃんと告白したのは良かった。あれが無ければ、本当にただグダグダしていただけの作品で終わってしまったかもしれない。
Paradise kiss
 2005/10/17深夜(正確には2005/10/18未明)放映開始。原作は、矢沢あい氏が「Zipper」に連載中(?)のコミック。
 「ノイタミナ」シリーズの第2作となる作品である。 何処かで見たような画作りだなぁ、と思ったら、監督・小林治氏、制作・マッドハウスで納得した。「BECK」にそっくりである。 その上、キャラデザインが結城信輝氏という事で、アニメーション作品としての出来には期待できそう。 ただ、原作がファッション誌に連載されている作品、というのがどうも。 そのせいかどうかは判らないけど、ファッション関係の話は真面目にされそうなのは良いのだが、ああいう、人の物を勝手に扱うような、 ある意味犯罪紛いの事をする男がまともに非難される事も無く、幅を利かせているような、またそれが高校生の癖に馬鹿高い車に乗っているというような、 日常を舞台にしながらもリアリティの無い、一昔前の所謂「トレンディ・ドラマ」みたいな世界観はどうも合わない。 それでも、「BECK」で面白い演出を見せてくれたスタッフには期待したい所。
Canvas2 〜虹色のスケッチ〜
 2005/10/03深夜(正確には2005/10/04未明)放映開始。原作は、F&C作成の18禁ゲーム。ただし、アニメは、PS2に移植されたコンシューマ版を基にしているっぽい。
 ギャルゲーが原作の作品には珍しく(?)、主人公のキャラが割としっかりしているタイプなのは好感が持てる。 女性キャラにも、常識はずれな、と言うか、変なキャラはいない(と言っても、妹系とか幼馴染み系とかの「お約束」はある程度守られているようだが)のも良さそう。 シリーズ構成・脚本を吉田玲子氏が担当しているので、そちらの方の心配はあまり無いと思われる。
 (2005/10/12追記) ちなみに、本作品は、KBS京都の他にもサンテレビでも放映している(「奥さまは魔法少女」の後番組として)のだが、そちらでは、後提供の後に出る番組タイトルに、 「キャンバス2〜茜色のパレット〜」と書かれている。それ、18禁ゲームの方のタイトルなんだが。 それは、確かに、第2話のラストカットは妙に艶っぽかったけど。
プレイボール
 2005/09/26深夜(正確には2005/09/27未明)放映終了。後番組は「ラムネ」。
 てっきり、2クールぐらいはやるもの、と思っていたら、あっさり1クールで終わってしまって、拍子抜けしたような気分である。 原作の物語がどこまで続いているのかは知らないが、谷口がキャプテンになった所で終わってしまうのは、少しもったいないように思う。 ラストの壮行試合も、途中でいきなり部外者が乱入すると言う、いくら公式試合では無いとは言っても、ちょっといい加減過ぎる展開な感じだったし。 その前までが、堅実な話の進め方をしてきていただけに、このラストの話は何かイマイチだった。 もし、これが、1クールに納める為に原作のストーリーを変えたりしたのだったら、非常に残念である。 原作もこの通りだったとしたら、それはそれで嫌だが。
ラムネ
 2005/10/10深夜(正確には2005/10/11未明)放映開始。原作は、ねこねこソフト制作のWindows用18禁ゲーム。 ただし、アニメは、インターチャネルから出ているPS2版が元になっているようだ。
 「普通の物語」というのが謳い文句のようだが、確かに、事件も何も無い、淡々とした日常風景が丁寧に描かれている様子は好感が持てる。 ヒロインのキャラクターが妙に子供っぽい、というのは、いい加減食傷気味ではあるが、この丁寧な描写が保たれるようなら良いかも。 あと、オープニングを観る限りでは、主人公がトライアンフ(車種は不明)に、 ヒロインの一人が HONDA CB400 SUPER BOL D'ORのキャンディブレイジングレッド(ツートーン)に (タンクの色が、紅白が逆になっているけど)と、バイクに乗っているらしいのが個人的には注目点、かも。
 (2005/10/19追記) 車種が判らなかった主人公のバイクだが、第2話を観た限りでは、この Thruxton(スラクストン) 900が近いような気がする。 セパレート・ハンドルである所とか、シングル・シートになっている、後部の形状とかが似ているし。 ただ、前がドラム・ブレーキになってるとか、左のエキパイが2又になってる(3気筒?)とか、フロントサスにブーツが付いてるとか、 結構異なる点もある。主人公が「外観もノーマルに戻したい」とか言ってたので、カスタマイズしてるか、もっと古いモデルなのかもしれない (カットによっては、右側にエキパイやマフラーが出ていないように見える箇所(主人公がキックをする所とか)もあったので、単に作画のミスなのかもしれないけど)。 あと、第2話では、エンジンをかける場面もあったが、エンジン音も一応それっぽい、ちゃんと大排気量ツインっぽく聞こえる音が入っていた。 アニメやドラマでは、バイクの音は結構いい加減に入れられている(どう見ても4ストマルチの中型以上のバイクなのに、音は原付、しかもスーパーカブみたいだったりする) 事も多いが、こういう所がきちんとされていると、個人的な評価はかなり上がってしまう。 「何でもない日常」の丁寧な描写も第1話に引き続き健在だし、あまり奇矯な言動をするキャラもいないし、で、「Canvas2」と並んで、 今期のギャルゲー原作ものでは結構良い感じ。ただ、早くも作画が少しヤバい感じがするのが心配ではあるが。
 (2005/11/27追記) 第7話「バイク少女とアルバイト」(2005/11/21深夜(正確には2005/11/22未明)放映)で、オープニングに登場していたライダーの少女・美空が登場した。
 で、早速CB400SFの4ストマルチの音がちゃんと付けられているかな、と思って観ていたのだが…いきなり故障でエンスト…。 冒頭で少しだけ聞けた音は、一応それなりにマルチっぽい音だったような気もするが。
 これがどういう故障だったのかはよく判らないが、マフラーから黒煙を吐いていた所からして、エンジンが焼きついたか、 あるいはピストンリングが壊れてオイルが混合気に混ざってしまったのかも。 いずれにせよ、シリンダーヘッドを開けないと直せないんじゃなかろうか。 だとしたら、素人に毛が生えた程度と思われる健次では、手のつけようが無いだろう。 その健次の作業にしても、何をしていたのかよく判らないし。 割と大きめの歯車があった所から見て、ドライブ・スプロケットを外していたような感じであったが、とすると、ミッションかクラッチ系統の故障だと考えていた、 と思われる。 冒頭の壊れる時の場面を見ても、シフト・チェンジをした瞬間に壊れたような感じだったし。
 しかし、いくらなんでも、車両重量が195kg、乾燥重量でも175kgもある(まあこれでも、乾燥重量が230kgを超えるCB1300なんかと比べたら充分に軽い方なのだろうけど) バイクを、それも平地ならともかくアップ・ダウンのある山道を、あんな華奢な女の子が押し歩きしてくる、というのは結構とんでもない。 美空は、余程足腰が強いのに違いない。でも、せめて押し歩きしている時ぐらい、ジャケットは脱いだ方が良いと思う。 真夏の炎天下であんな事をしたら、下手をしたら脱水症状を起こして死ぬかも。普通にバイクに乗って走っているだけでも、相当汗をかくのに。
 あと、この回から、健次のバイク(Triumph)のタンクやサイドカバーの色が変わっていた。 シートの形も、ちゃんとシングルシートから二人乗り用のシートになっていた。これは、後に七海と二人乗りする時への布石だろう。
 それにしても、相変わらず作画が危ない(バイクと人間との大きさの対比が妙におかしかったりする)本作品ではあるが、 キャラや台詞回し、演出の「間」等が性に合うせいか、不思議と面白く観れてしまう。 特に、後藤邑子さん演じる七海の声は、聞いていると体中の気力が根こそぎ抜けていくと言うか何と言うか、妙な味があって癖になる。 美空に「み、みず…」と言われて「ミミズ」を差し出す、などと言う古典的なボケ(確か「究極超人あ〜る」でもやっていた)も、妙にツボにハマる。 本当に、これで作画さえ良ければ、「D.C.S.S.」や「ToHeart2」等のシリーズものをおさえて、「Canvas2」と並んで、 今期のギャルゲー原作ものとしては一、二を争う出来なんじゃないか、と思うのだが…。
MONSTER
 第72話まで放映。舞台は、終にルーエンハイムに──おそらく、最終ステージに到達した。 いよいよ、全てに決着が付けられるのか、全てが惨劇のうちに終わるのか、それとも救いがもたらされるのか、が明らかになろうとしている。多分。 ここまできたら、きっちりと最後まで見届けたい。
 2005/10/17深夜(正確には2005/10/18未明)放映終了。後番組は「闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才」。
 何か…、何か、物凄〜くもやもやすると言うか、すっきりしないと言うか、後に尾を引くような終わり方だった。 あのラストは、また繰り返す、という事なんだろうか。 ある意味、今まで繰り返されてきた、「迫っては逃げ」というパターンを、最後の最後にまたやられた、というような感じがする。 ちょっと、残念な、と言うか、期待してたほどではなかったな、という結末だった。
闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才
 2005/10/24深夜(正確には2005/10/25未明)放映開始。原作は、福本伸行氏が「近代麻雀」に連載中(?)のコミック。
 麻雀もの、と言うと、「ぎゅわんぶらあ自己中心派」や「哭きの竜」ぐらいしか知らない。 どちらも、麻雀のルールそのものを知らなくても楽しめる作品だったが、これも、それらと同じような感じの作品である。 もちろん、ルールをよく知っている方がより楽しめるのだろうけど、特に知らなくても、ドラマの見せ方が面白いので、そこそこ楽しめる。 制作がマッドハウス、という事で、質的にも問題が無さそうなのだが、割と緻密な背景と、原作の癖のあるキャラが少し合わないかも。 あと、古谷徹氏のナレーションは、格好は良いのだが、聞いてると何か可笑しくなってくるのは何でなんだろう。謎だ。

火曜日

エレメンタル ジェレイド
 2005/09/27放映終了。後番組は「カペタ」。
 物語そのものはまあまあ面白かったし、ラストは大団円でハッピーエンドで綺麗に終わったのは良かったけど、やはりキャラクターが今一つ魅力に欠けてたかも。 エディルレイドという、せっかく魅力的な異種族を用意されていたのにも関わらず、それとの交流という面が殆ど描かれず、 クーとレンとの恋物語(それもありがちな)に終始してしまったのも残念。良い素材を生かしきれなかった、という感じが残る。
カペタ
 2005/10/04放映開始。原作は、曽田正人氏が「月刊少年マガジン」に連載中のコミック。
 カートレースの話、というのはちょっと珍しいかもしれない。レースシーンは、3DCGを使って、上手く違和感が無いように処理されていると思う。 少し動きが不自然な所もあるけど。 この手の作品にありがちな、主人公の少年がただの生意気なクソガキ、というのではなく、心情描写とかを丁寧にやっているのは好感が持てる。 キャラデザインが野暮ったい気はするが、それ以上にキャラ描写が良いので、観ているうちにあまり気にならなくなった。
アニマル横町
 2005/10/04放映開始。原作は、前川涼氏が「りぼん」に連載中のコミック。
 とにかくテンポが良い。ボケとツッコミの絶妙なかみ合わせと言うか、かみ合ってない感じがツボにハマる。 この調子でずっといってくれれば良いのだが。
焼きたて!!ジャぱん
 第49話まで放映。モナコカップもいよいよ決勝戦に突入、ということなのだが、やってる事は変わらない。 それでもなかなか飽きさせないのは、結構凄いかも。よくもまあ、あれだけくだらなくも面白いリアクションを思いつくものである。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ
 2005/09/27放映終了。
 三年半続いたシリーズも、ようやく終幕を迎えた…のだが、その結末がこれか?と思うと、かなり残念な感じがする。 人間サイドの恋物語も、楓達とミルモ達との、人間と妖精との交流も、何かどっちも中途半端な、と言うか、無理矢理納めた、と言うか。 楓が、結木にとってあまりにも都合が良い女の子になり過ぎているような感じだし、願いが叶った後もまたミルモと一緒に居る、というのも進歩が無い気がする。 他の作品と比べるのは何なんだが、「レジェンズ」などでは「別れ」をきっちり描いていたのに比べると、やはりイマイチな終わり方だった。
奥さまは魔法少女
 2005/09/27深夜(正確には2005/09/28未明)放映終了。
 結局、魔法云々という話は、あまり重要な要素では無かったような気がする。 誰かに何かを引き継ぐ、誰かから何かを引き継ぐ、そういう事は生きていく間に何度もある事だけれども、その時に大切にしなくてはいけない事は何なのか。 引き継ぐ者と、引き継がれる者との間に必要なものとは何なのか。 その「何か」が、単なる「物」では無かった時、「人」や「街」といった、それ自体にも意識があるモノであった時、何を考えなくてはいけないのか。 そんなような事を、「魔法少女」というオブラートに包んで語ってくれた物語、だったように思う。 ラストは、ある意味「上手く行き過ぎ」な感じは残るものの、やっぱりハッピーエンドは良いものだ、と感じる出来映えだった。 難を言えば、巽の元マネージャーとか、出版社の女の子とか、チョイ役で終わるには勿体ないキャラが居た事、ぐらいかも。
バジリスク〜甲賀忍法帖〜
 2005/09/20深夜(正確には2005/09/21未明)放映終了。
 ラストは、やはり悲劇で幕を閉じた。予想通りと言うか、これ以外あり得ないような結末だし、途中少しダレた感じがしたものの、概ねアクション等も良かったし、 そこそこ楽しめたと思う。 平和な時の甲賀と伊賀との様子を描いた話やら、「天膳様が『また』死んでおります!」みたいな妙に可笑しい台詞やら、悲劇的な物語の中での、 ちょっとした清涼剤みたいな所も良かった。 ただ、やはり、これでDVDを買いますか?と聞かれたら、やはり「買わない」と答えるだろう。さて、バジリスクファンドはどうなる事やら。
創聖のアクエリオン
 2005/09/27深夜(正確には2005/09/28未明)放映終了。
 正直言って、河森監督を嘗めていた。侮っていた。 今まで出てきた、一発ギャグとしか思えないような事──無限拳、不幸、足跡、三本の矢、司令の合掌の動作、等々──が、最終回で全て見事に収束した。 河森監督に、ここまでの構成力があったとは、全く思っていなかった。 それだけでなく、終盤の展開も、裏切り者の出現、絶望的な状況の到来、敵地へ乗り込んでの最終決戦、そして全てが「合体」して開かれる新しい未来、と、 王道の展開を踏まえながらも、実に本作品らしい物語を見せてくれた。一言、お見事でした、と言いたい気分である。
ガラスの仮面
 第26話まで放映。前シリーズでは描かれなかった、マヤがTV界に入ってからの物語に突入した。 原作の連載時には非常に評判が悪かった、という、マヤの初恋話もやっているが、確かに、これは評判も悪かろう、という感じである。 何しろ、マヤが惚れるのがいきなり過ぎる。 また、マヤに対する妨害工作も幼稚なものばかりで、この辺りの展開は、ちょっと無理矢理過ぎると言うか、今までの展開に比べて俗っぽ過ぎると言うか、そんな感じがする。 今後の持ち直しに期待したい所。
 (2005/10/12追記) 第27話から、OP・EDが変わった。どちらもまあまあだけど、EDで仮面を着けている月影千草がまた恐い。何なんだろう。
魔法少女リリカルなのはA's
 2005/10/04深夜(正確には2005/10/05未明)放映開始。「りりかるなのはえーす」と読む。
 言わずと知れた、「魔法少女リリカルなのは」の続編である。 前シリーズからのキャラは相変わらず、なのはとフェイトとはラブラブだし、レイジング・ハートやバルディッシュの格好よさも健在。 そして、強力な新キャラの登場と共に、いきなり全開の魔法バトルの派手さ・美しさも素晴しい。これぞ「なのは」の醍醐味、という所を惜しみなく魅せてくれる。 前シリーズと同様、水樹奈々さんの歌うオープニングも良い。また今シリーズも期待できそうである。
ぱにぽにだっしゅ!
 第14話まで放映。相変わらず、訳が判らないけど妙に笑える、ヘンな世界が展開されている。 OP・EDへの拘りは「月詠」以上だし、本編の構成も色々と工夫していて面白い。 よくあんな訳の判らない、監督の意図を汲み取るのが難しそうな映像を作れるものだ、と感心する。 でも、一番面白いのは、背景の黒板に書いてある色々な言葉や落書きだったりするのだが。あの「ネコミミ新幹線」も書いてあったし。
タイドライン・ブルー
 2005/10/04深夜(正確には2005/10/05未明)放映終了。後番組は「IGPX」。
 この物語を、たったの12話でどう纏めるのか、と思っていたが、割と上手い終わり方だったように思う。 グールドもユリシーズも健在、その他の勢力も(かなり戦力を削られたとはいえ)まだまだ健在で、世界情勢は殆ど変わってはいないが、 新しい世界に向けての希望、芽、何かの始まり、そういうものは確かに存在している。安易な楽観主義でも無く、不必要に悲観的でも無い、良いラストだったように思う。 舞台設定に色々とツッコミ所があった(例えば、K2があれだけ水没しているのに、ヤビツやチベットのポタラ宮は残ってる等、いったい海面は何m上がってるのか悩むし)けど、 物語は結構楽しめた。 ただ、公式サイトを見ると、TVで放映されない第13話がDVDのみでリリースされるらしい。 しかも、番外編とかではなく、本当に「その後」の話になるようだ。 12話できちんと終わらせた話を、何でこう蒸し返すような事をするのか、理解に苦しむ。
 あと、結局、イスラの相手は誰だったんだろうか…?  公式サイトのキャラ紹介では、初めは確か「行きずりの船乗りと…」とか書いてあったのが、いつの間にか消されていたし。ある意味、本作品最大の謎であった。
IGPX
 2005/10/11深夜(正確には2005/10/12未明)放映開始。タイトルは、そのまま「あいじーぴーえっくす」と読むようで、“Immortal Grand PriX”の略らしい。 “immortal”とは、「不死の、不滅の」または「神々」という意味があるが、この作品がどういう意味で使っているのかはまだ判らない。
 未来型のレースもの、と言うと、一番最近に観たのはもしかしたら「サイバーフォーミュラ」になるのかも。 そう考えると、随分と長い間、この手の作品を観ていなかった事になる。 「BLOOD+」と同じProduction I.G.の制作という事で、レースのスピード感とかはかなり良い感じ。 ただ、キャラクター達が少し類型的過ぎるような気はする。
ああっ女神さまっ
 2005/09/20深夜(正確には2005/09/21未明)放映終了。
 予想通り、クライマックスは「恐怖の大王」編だった。 ただ、原作ではもっと後の登場となる、ワルキューレのリンドが参戦してきたりとかは予想外だったし、それ以上に、 「マオウ・ザ・ハクションの壺」とか、ミッドガルドの笛の間抜けな音色とかまで原作通りにするとは思っていなかった。 後者はともかく、前者はヤバく無いんだろうか。いや、大丈夫だったからこうやって放映されているんだろうけど。 あと、オープニングに姿を見せていた、マーラーの手下の忍者連中が結局居なかったような、 それに、ヒルドさんもオープニングや本編(マーラーが壺を見つけた洞窟の中)に少し姿を見せていたのに出てこなかったような、 そんな気がするのだけど、もしかして、見逃してしまっていたのだろうか。だとしたら残念。
 何にしても、原作の、ほんわかした、と言うか、ちょっとおマヌケな、と言うか、そういう雰囲気がちゃんと出ていて良かったと思う。 スクルドの台詞「やっぱり45馬力じゃ無理だったか」には笑わせてもらったし。

水曜日

甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜
 第27話まで放映。まさか、宇宙規模の「播種計画」のようなものまで絡んでくるとは思わなかった。ある意味、SFだった訳だ。 また、それによって、ポポ側とアダー側との「正義」の意味合いまでもが、完全に逆転してしまった。 健康な森を「黒い森」に変え、甲虫達を「赤い眼」にして操り、ポポ達をつけ狙っていた、「悪役」だったアダー一党。 しかし、彼等の方こそ、本来の目的を達成しようと努力しているに過ぎなかった。その手段には問題があるにせよ、目的自体は間違ってはいない。 ソーマがアダー側につき、物語は「勧善懲悪」のスタイルを捨てて、「正義」と「正義」との相剋へと移った。 単なる「甲虫バトルもの」に止まらないこの展開は、なかなか目が離せない。 あと、この第27話からエンディングが変わった。格好良い事は格好良いのだが、作品に合っているかというとやや疑問。
おねがいマイメロディ
 2005/12/07アニマックスにて放映開始。
 地上波での放映もまだ終了していないが、やっぱりこれは観ておかねば。 今、改めて第1話を観てみると、そう言えばクロミの最初の被害者は歌だったんだなあ、とか、まだそれほど「黒くない」なあ、とか、 でも王様は始めからいい加減だったんだなあ、とか、妙に感慨に耽ってしまう。 ただ、思わず殴りつけたくなりそうになる「お願い♥」のあるアバンタイトル(と言うか警告メッセージ)や、変に気合いが入っている提供の背景画が無いのは残念。 その代わりに(かどうかは知らないけど)、地上波(テレビ大阪)では放送されていない、次回予告の後の「また見てね。お願い♥」があるが、 静止画のせいか、警告メッセージの時の「お願い♥」程の殴りつけたくなり度は無かったりするのは残念(<残念なのか)。
戦国魔神ゴーショーグン
 第5話まで放映。キリーの「オレには何も無かった」が出た。これで、各自の決め台詞(?)が一通り出揃った…かな。 そう言えば、劇場版があったので、それも放映してくれないものだろうか。ドクーガ幹部のCMが笑えるのだが。
ターンAガンダム
 2005/09/21放映終了。
 やはり、圧巻であった。ギンガナム隊が地球に降りてきてから以降の、息をもつかせぬ展開。 そして、最終話「黄金の秋」後半の、「月の繭」をバックに流れる登場人物達のその後の姿を描いた映像の美しさ (以前「歌詞が無い」などと書いたが、ちゃんと歌詞付きだった。記憶とはいい加減なものである)。 富野氏特有のテンポの良い台詞回し(「さすがターンAのお兄さん!」とか、「この窓枠がぁー!」とか、笑っちゃうような台詞も絶妙)、 菅野氏の流麗かつ壮大な音楽、今までの「ガンダム」シリーズとは一味もふた味も違うメカの描写 (腰上を全く揺らさずに走ったりとか、コクピットを使い回せたり他のモビルスーツを有線で遠隔操縦出来るというシステマティックな所とか、 ビームライフルの発射時やビームサーベルの展開時に響く破裂するような効果音とか)等々、観ていて実に気持ちが良い作品だった。
 ラスト・シーンの絵コンテには、「ディアナは、幸せである」と書かれているそうだ。 女王としての責務からも、過去に犯した罪からも、冷凍睡眠を繰り返して自分だけが世代を超えて生きていかなければならない、という枷からも解き放たれ、 一人の女として、一人の人間としての生を手に入れる事ができたディアナ。その安らかな寝顔は、まさに「幸せである」と思わせられる。
フルメタル・パニック! The Second Raid
 第11話まで放映。看板に偽りあり、と言おうか、全然「コメディ」じゃ無いし。 やっぱり、シリアスな「戦争」には似合わないと言うか、不釣り合いな要素がちょっと多いような気もする。 過去のシリーズも原作も観ていないせいかもしれないが、「何故そうなっているのか」の所が判らない為、今一つ作品に入り込めない、という感じがする。 画は綺麗だし、脚本や演出にもそつが無いのだが、その辺の根本的な所に違和感があるので、何か楽しめないと言うか、すっきりしないと言うか。 コメディ色の強い回は楽しめるのだが、シリアス色の強い回がどうもイマイチである。
 2005/10/19深夜(正確には2005/10/20未明)放映終了。
 やはり、終わってみてもすっきりしない感じが残る。 何と言うか、「舞−HiME」の時と同じような、シリアスとコメディとのバランスが悪いような、そんな感じがした。 基本的に、スーパーロボット系とラブコメもののノリなのだから、あまりリアルっぽい戦場やら国際情勢やらの背景は要らなかったんじゃないか、という気がする。 まあ、ラストの宗介の立ち直りと、1対5での対ヴェノム戦のほぼ無敵モードでの爽快さは観てて気持ちが良かったけど、それと、 それ以前との落差が激し過ぎて、あまり素直に楽しめなかったのが残念だった。
極上生徒会
 2005/09/28深夜(正確には2005/09/29未明)放映終了。後番組は「ARIA The ANIMATION」。
 なかなか「掴めなかった」本作品だが、終わってみれば、随分と古風な、と言うか、ありがちな話だったような気がする。 日本の何処に居るんだ、と言うような古くて大きくて謎に満ちた一族、その一族の謎の力、その一族のプロのガードマン達をも凌駕する、 常識はずれな能力を持っている生徒会メンバー、等々。一昔か二昔も前の少年マンガみたいな、あり得ない設定とキャラ造型で作られた作品だった。 まあ、その辺を上手く今風にアレンジしていたため、そこそこ楽しめたのは確かである。 ただ、結局、ブッチャンの正体については、今一つ不明のままであった(いきなり「りののお兄さん」とか言われても…何で人形やねん)。
ARIA The ANIMATION
 2005/10/05深夜(正確には2005/10/06未明)放映開始。原作は、天野こずえ氏が「月刊コミックブレイド」に連載中のコミック。
 原作を、所謂「表紙買い」をしてしまって以来、この作品にはハマっている。 「未来形ヒーリング・コミック」という謳い文句の通り、「時は未来、所は宇宙(と言うか火星)」を舞台としながらも、描かれているのは、どこか懐かしく、優しい世界。 雰囲気としては、「ヨコハマ買い出し紀行」によく似ているが、アニメの方もやはりよく似ている気がする。 特に音楽は、「ヨコハマ」OVA第二期の音楽も担当したショーロ・クラブが担当しているせいか、そのまんまな感じがする。 佐藤順一氏が、監督・シリーズ構成・脚本を、その上第一話ではコンテまで担当しているので、かなり氏の「色」が出た作品になりそう。 第一話から、アイというオリジナルのキャラを出して、原作のエピソードの登場人物だけを差し替えた話にしたりしている為、アニメ独自の構成も多々ありそうである。 声優も、コミック版のドラマCDとは異なるキャスティングがされているし。それでも、第一話を観た限りでは、全然違和感が無かったので良かった。 この作品の場合は、ストーリーやら設定やらよりも、何よりその世界の雰囲気を楽しむ、という所に醍醐味があると思うので、その辺さえきっちりと押さえてくれれば、 問題は無いだろう (火星の一年が地球の一年のちょうど二倍になってる (火星の「一年」(一公転周期)は686.98地球日、「一日」(一自転周期)は1.03地球日なので、一火星年は約667火星日になる。せいぜい1.8倍程度なのだ) とか、火星に地球の月と同じような大きな月がある (火星の二つの月、フォボスとダイモスは、せいぜい10km程度の大きさしかなく、形もジャガイモかサツマイモみたいな感じで球形にはほど遠い。 火星の地表からの高度も、それぞれ9,000kmと23,000kmぐらいしかなく、公転周期も早い。とても地球の月のイメージとはほど遠いシロモノである) とか、そんな「細かい所」にツッコミを入れてはいけないのである。 何せ、ああ見えても重力制御を実現している世界なのであるから、そんなモノはどうとでもなるのだ。多分)。 監督以下のスタッフは、きちんとヴェネチア・ロケまでしている、という事なので、その成果に是非期待したい。 あと、原作の見所でもある(?)、お尻とか脚とかの描写に対する拘り、みたいなものにも期待したい(<おい)。 ただ、第一話で時々見られた、背景の動く方向が間違ってるとかいう凡ミスは、できれば無くして欲しい所。ああいうのがあると、やはり少し萎える。
 (2005/10/13追記) アニメ版オリジナル・キャラのアイを、原作では秘密のままになっている灯里のメールの相手として持ってくるとか、 灯里が既に晃やアテナを知っているとか、アニメ版のアレンジはなかなか面白い。 (おそらく)1クールに収める為に、省略しても問題無い「段取り」は、できるだけ省略する事にしているのだろう。 ある意味、原作既読者向けという印象もあるが、今のところは、無理の無い範囲に収まっていると思う。未読者がどういう感想を持ったのかは判らないが。 また、第1話限りかと思っていた、オープニングに本編を入れ込む(所謂オープニング・アニメがそのまま本編になっている)という構成が、 第2話でも行なわれていたのには驚いた。 TVシリーズで、ここまでオープニングに本編を入れ込んだ作品も珍しいような気がする。 少なくとも、私が今まで観た作品では、初めての事かもしれない。
ガンパレード・オーケストラ
 2005/10/12深夜(正確には2005/10/13未明)放映開始。原作は、SCEIから今冬発売予定のPS2版ゲーム「ガンパレード・オーケストラ 白の章 〜青森ペンギン伝説〜」。
 前作「ガンパレード・マーチ」より後の話…らしい。九州がとうとう幻獣に占領されてしまい、本州(山口)が戦場と化しているとか何とか言ってたし。 また、使用されている兵器も、前作からはモデルチェンジされているし、幻獣の方も何か前作とはタイプが違うような気がする。 相変わらず、学校生活と軍隊生活とが同居しているような世界観だが、若本規夫氏演じる謎のペンギンと校長との間には、何か因果関係があるのだろうか。謎である。

木曜日

トリニティ・ブラッド
 第21話まで放映。思っていたよりも、メトセラ(ヴァンパイア)とテラン(人間)との「差」が描ききれていないのが残念。 メトセラの貴族連中が、少し気位が高い、ぐらいの違いしかなく、メトセラでも庶民レベルでは全く人間との違いが無い、という辺りが少し「浅い」感じがする。 「エレメンタル・ジェレイド」でのエディルレイドの描き方でも感じたが、寿命に圧倒的な差がある種族間でメンタリティが同じ、というのは、どうもイマイチである。 メンタリティが同じなのなら、そもそも「寿命に圧倒的な差がある」という設定自体に意味が無いような。 コメディ作品ならともかく、シリアスな作品でこういう事をされると、少し萎える。 まあこの作品に限った事ではないが、その辺りをきちんと押さえたアニメ作品というのを観た事が無い。何か無いかな。
 2005/10/27深夜(正確には2005/10/28未明)放映終了。後番組は「かりん」。
 何か、消化不良と言うか、「真の戦いはこれから始まる」的な終わり方だった。 エステルがアルビオンの女王、というのも何か唐突な気がするし、ラストのアベルとカインとの決闘も尻切れトンボみたいな感じだったし。 絵と音楽はそこそこ良かったと思うが、ストーリーや世界観は今一つだったかも。 謳い文句の「ゴシック」というのも、何か形だけ、みたいな感じに見えてしまったし、もう少し世界観とかに工夫が欲しかったような気がする。
かりん
 2005/11/03深夜(正確には2005/11/04未明)放映開始。原作は、影崎由那氏が「月刊ドラゴンマガジン」に連載中のコミック。 小説版も「月刊ドラゴンエイジ」に連載中(?)。
 影崎由那氏というと、個人的には、ギャルゲー「Never7」のキャラデザイン、という印象が強いけど、この原作も結構好きな作品なので楽しみにしていた。 第1話を観る限りでは、全体的な雰囲気は割と良いし、かりんの声優さんもこれがデビュー作らしいがそれを感じさせないぐらいの演技力はありそうだし、 監督は「まほらば」で右肩上がりの良い作りをしてくれた木村真一郎氏だし、という事で割と期待できそう。 また、所々に、出ア演出を感じさせるような絵があったような気がするが、気のせいだろうか。 かりんが登校する時の、構図をワザとちぐはぐにしたような背景とか、かりんが花血…もとい、鼻血を吹いた時の止め絵とかに、何かを感じてしまった。 ただ、キャラデザインが、アニメ用にクリーンアップされたせいか、何か影崎キャラに見えるようで見えない所が残念。
 あと、開始早々、画面がフリーズして音声だけが流れる、という状態になってしまった。 ケーブルテレビのSTBの電源を入れ直したら直ったので、どうやらケーブルテレビ局かSTBの問題だったようだ。 2ちゃんねるの「かりん」スレッドを読むと、やはりケーブルテレビで観ている人で同様の現象が発生した人が何人かいるようなので、うちだけの問題ではなかったようである。 何かに呪われているのだろうか。
SHUFFLE!
 第12話まで放映。ラブコメものとしてはそれなりに面白いのだが、神族と魔族の設定が生かしきれていないような気はする。 別に、宇宙人でも外国人でも、何でも良かったんじゃなかろうか。神王と魔王との掛け合いというか、訳の判らないゲームを延々とやってたりするのは面白いけど。 「神にも、悪魔にも、凡人にもなれる」という謳い文句が、「マジンガーZ」か何かの有名な台詞のパロディである事に気付いたのは最近なのだが、 この言葉を使いたい為だけにこの設定を作ったんじゃなかろうか、という気もする。 プリムラが人工生命体(こう言うと、個人的にはレプリスを連想してしまうのだが)である、という話が出てきたので、少しはこの設定にも意味が出てくる、かも。
苺ましまろ
 第9話まで放映。BGMの使用を極力押さえ、四人+一人の掛け合いだけで淡々と、かつ間抜けな感じで描かれていく作品の雰囲気が何とも言えず良い。 それに、コンテや演出に、佐藤竜雄氏や神戸守氏といった、錚々たる面子が参加していたりして、なかなか侮れない。 気がかりだった「SHUFFLE!」との重複も、ここ数週は殆ど無く、せいぜいOPが見れないぐらいで済んでいるのもありがたい所。
 2005/10/27深夜(正確には2005/10/28未明)放映終了。後番組は「Rozen Maiden träumend」。
 最後まで一貫して、何も無いけど面白可笑しい日常風景を、ゆるゆる〜っと描いてくれたので大満足。 観る事ができなかった回も多いので、是非地上波でも放映してほしい(やるとしたらMBS毎日放送か?)。
Rozen Maiden träumend
 2005/11/03深夜(正確には2005/11/04未明)放映開始。原作は、PEACH-PIT氏が「月刊コミックバーズ」に連載中のコミック。
 “träumend”は、ドイツ語の「夢を見る」という意味の動詞“träumen”の現在分詞形。「とろいめんと」と読む。 現在分詞は、形容詞として使われる場合があるので、この場合は「夢見る薔薇乙女達」ぐらいの意味になるだろうか。
 前シリーズの完全な続編となるようで、ジュンは結構しっかりしてきているようだし、でもやはり真紅にはいきなり平手打ちを喰らうし、雛苺達が騒々しいのも相変わらず。 水銀燈の幽霊(?)やら、第七ドールなるものも出てきたりして、今シリーズも期待できるかも。真紅が少し弱々なのは気になるが。
 ところで、これもいきなり地震速報のテロップが、それもご丁寧にAパートとBパートの初めにそれぞれ入ってしまった。 「かりん」といい、この作品といい、やはり何かに呪われているのだろうか。
ぺとぺとさん
 2005/10/06深夜(正確には2005/10/07未明)放映終了。後番組は「ノエイン もうひとりの君へ」。
 少し期待外れだったかな、という感じが残る。 「青春ほろ苦ストーリー」という謳い文句の通り、シンゴとぺと子との仄かな恋物語を軸に据えた展開は良かったけど、それ以外の所で少し魅力に乏しかったかも。 キャラクターを「立てる」のに、キャラの日常描写を積み重ねていくのではなく、「みにょコン」とか「いもてん」とかのイベントに頼り過ぎていたのではないか、 という気がする。そのイベント自体、正直言って、面白いのかどうかよく判らないものだったし。 そういう、イベントの無い回の方が面白かったのだが、そういう回の方が少なかったのが残念だった。
ノエイン もうひとりの君へ
 2005/10/13深夜(正確には2005/10/14未明)放映開始。
 第1話を観ただけでは、何が何やらサッパリであったが、冒頭の「ヒートガイジェイ」を彷彿とさせるような肉弾アクションや、 重厚な男声コーラスの入ったBGM、舞台が函館、岸田隆宏氏による癖のあるキャラクター達、等々、結構先が楽しみな感じではある。
かみちゅ!
 2005/10/06深夜(正確には2005/10/07未明)放映終了。
 第1話からイギリスのテロのせいで開始が10分遅れたり、第2話が一週間空けての放映になったりと、妙に不幸な感じの作品だったが、 最終回も、阪神のリーグ優勝を特集する特番が突如割り込んだせいで、また一週間空いてしまった。 もしかして、神さまを題材にしたせいで罰が当たったんじゃなかろうか。
 それはともかく、ゆりえ達の日常風景を丁寧に描く一方で、「神さま」関係のネタを上手い具合にはめ込んでいる構成は上手いと思う。 それに、やはり、美しい背景美術と、八百万の神々の不可思議な姿がきっちりと描かれている様も素晴しい。 ゆりえの恋もしっかりケリを付けたし、締めるべき所をきちんと締めてくれたのが良かった。 引っ掛かるのは、DVDのみでリリースされる未放映分がどんなものになるのか、という辺りぐらいかも。
 あと、オープニングで、スタッフの名前が背景等に埋め込まれているのを何処かで観た事がある、と思っていたが、かの「東京ゴッドファーザーズ」だった。奥が深い。

金曜日

ケロロ軍曹
 第79話まで放映。初期に比べると、やはりテンションは少し低めで推移しているような気がするけど、時々入る「ちょっと良い話」とか、 「ゲロゲロ30分」みたいな工夫をしている回とかもあったりして、「手を抜いている」ような感じがしないのは、やはり凄い。 パロディのネタも、「ガンダム」に止まらず、「イデオン」やら「コブラ」やら「ヤマト」やらと、サンライズ作品以外にも幅広く手を伸ばしていて笑わせてくれる。
 また、この第79話からOP・EDが変わった。EDはまあまあだが、OPは何か益々本作品とは離れたイメージになってしまったような。
あかほり外道アワーらぶげ
 2005/09/30深夜(正確には2005/10/01未明)放映終了。後番組は「ToHeart2」。
 なんだ、まついひとゆき氏も、ギャグならギャグとしてちゃんと纏まった作品ができるじゃないか──そんな感想を持ってしまった。 テンポもバランスも悪くないし、パロディも声優ネタも嫌味にならない程度に適度に盛り込まれていて、それなりに楽しめる作品になっていたと思う。 ただ、まあ、それ以上のものでは無かったようにも思うけど。
ToHeart2
 2005/10/07深夜(正確には2005/10/08未明)放映開始。原作は、AQUAPLUS制作のPS2版ギャルゲー。
 言わずと知れた、「ToHeart」の続編…の筈。ただ、キャラクターが総取っ替えされている為、どの辺に共通項があるのかは、原作をやっていないのでよく判らない。 第1話と、第2話の予告編とを観た限りでは、主人公はヒロイン側のようなので、アニメ第1期の雰囲気に近くなりそう。 一応、ギャルゲー原作ものの「お約束」は踏襲しているようだが、「Canvas2」同様に、ヘンなキャラはいなさそうなのは良いかも。
新世紀エヴァンゲリオン
 2005/09/30深夜(正確には2005/10/01未明)アニマックスにて二話連続で放映開始。
 今さら、何を言う事も無いような作品で、観なくても良いようなものなのだけど、何故か観てしまう。 観てしまうと、これがやっぱり面白いからどうしようもない。 構図、台詞回し、演出のテンポ。多くの謎をばら蒔きつつも、最近の作品にありがちな「視聴者置いてきぼり」という感じがしない、見せ方の上手さ。 庵野氏は、自らを「コピー世代」だか「コピーのコピー世代」だとか言っていたけど、例え「コピー」であっても、極めれば「オリジナル」に成り得る。 この作品は、それを確かに実感させてくれる。
 あと、記憶にある映像と少し違うような気がするが、もしかして、最近DVDで発売されたリニューアル版(リマスター版?)なんだろうか。 また、地上波の再放送では編集されてしまった、ミサトの喘ぎ声とかがどうされるのか、も気になるところ(<そんな所ばっかりかい)。
 2005/12/23深夜(正確には2005/12/24未明)放映終了。
 やはり面白かった。「残酷な天使のテーゼ」に合わせて、本編のかなり後の部分に登場するカットまで見せるOPは、今でも屈指の出来だと思うし、 第24話までの展開は、(初見なら)この先どうなるのかさっぱり予想できない謎だらけな話なのにもかかわらず、ぐいぐいと引き込まれる。見せ方が非常に上手い。 当時は大騒ぎになった、あのラスト2話も、「それだけ」を観ればそれなりに面白い。 しかし、一つのシリーズとして見ると、ラスト2話はやはり「なんじゃこりゃー」な感じがする。
 あと、ミサトの喘ぎ声はちゃんとあった(<だからそれはもういい)。

土曜日

カレイドスター
 第48話まで放映。「新たなる翼」編も、いよいよクライマックスである。 やはり、このラスト1クール、サーカス・フェスティバル以降の、そらがどんどん盛り返してくる展開は、何度観ても爽快になる。
 2005/10/15放映終了。
 最終回、「白鳥の湖」のステージに、観客として来ていたパフォーマー達が入り込む、というのは少しどうかとも思うが、それが、 そらの目指す「争いの無いステージ」を具体的な「画」として見せる、最善の方法だったのかもしれない。 現実にあるかどうかも判らない、出来るかどうかも判らないモノを見せなければならない、その難題から逃げずに、きちんと一つの答を示した事は、賞賛されるべき事だと思う。 バックに流れる「約束の場所へ」と相まって、やはり、このラスト・シーンは秀逸だ、と思う。
 あと、今回は、以前の帯番組としての放送時には無かった、最後の「一年間 すごい ありがとう」の一枚画がちゃんとあった。なかなか気が利いている。
絶対少年
 第19話まで放映。「横浜編」に突入して、シリーズ全体としてもそろそろ中盤を過ぎてきた。 マテリアルフェアリーも物語の中心を占めるようになってきたし、歩や須河原晶をはじめとした「田菜編」のメンバーも顔を揃えてきたしで、 物語もいよいよ佳境か、といった雰囲気である。美紀が電話の向こうでの声だけ、というのはちょっと残念だが。あと、美佳姉さんは神出鬼没過ぎるだろう。
 2005/11/19放映終了。
 「頼りなく豊かな冬の終わり」(第1話の「憂鬱で奇妙な夏の始まり」と対になっている)というサブタイトルに相応しい、春のように穏やかなラストだった。 まだまだどこか頼りないけど、それぞれが少しだけ豊かな気持ちで新しい一歩を踏み出す、と言うか。 希紗の「第一歩」が学校に行くこと、というのは少し安易な気もするが、最後に彼女が見せた笑顔の可愛らしさで全部チャラになったような気もする。 この「横浜編」の小説版が、この12/10に発売されるようなので、そちらも楽しみ。 とにかく、この半年間、どこか懐かしくなるような世界が心地好かった。地上波での再放送にも期待したい。
ふしぎ星の☆ふたご姫
 第27話まで放映。第3クールに突入して、物語は、月の国の大臣(正確には元大臣だけど)の野望を中心とする、ややシリアスな展開が続いている。 宝石の国のブライト王子が暗黒面に引きずり込まれそうになってたり、ふたご姫がフォーチュン・プリンセスにレベルアップ(クラスチェンジかも)したりと、 色々と大きな動きが出てきたものの、やっぱりお気楽極楽で「ゆるゆる〜っと」した雰囲気はしっかり残っているのが良い所。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 2005/10/01放映終了。後番組は「BLOOD+」。
 締まりの無い話だったなあ、という印象しか残らない作品だった。キャラの使い方も、メカの使い方も、ストーリーも、脚本も、演出も、もう何もかもが。 既存の「ガンダム」作品の焼き直しだけでは飽き足らず、前シリーズの焼き直しまでするとは。 何をしたくてこの作品を作ったのか、一年間も掛けて何を描こうとしたのか、さっぱり伝わって来なかった。
BLOOD+
 2005/10/08放映開始。「ぶらっどぷらす」と読む。
 企画・押井守氏、監督・北久保弘之氏の劇場版作品「BLOOD THE LAST VAMPIRE」と源流を同じくする作品だが、共通点は、主人公の少女の名前、 「翼手」という異形の存在、日本刀、米軍、というぐらいで、内容そのものは劇場版とは全く異なる、続編とか番外編とかではない、完全新作のようだ。 押井氏は、本作にも「企画協力」としてクレジットされているが、放映前日にあった特番を見る限りでは、全然制作には関わっていないような感じである。 「攻殻機動隊」のProduction I.G.の制作、という事で、画の質はさすがである。 放映時間が18時台、という早い時間帯であるにも関わらず、流血シーンとかも誤魔化さずに描いている所も良い。 ただ、一年間続く作品、という事らしいので、途中で息切れしないかな、という心配はあるが。
メジャー MAJOR
 2005/12/10放映開始。
 この5月に終了した「小学生編」の続き。吾郎達が中学三年生になっている。 原作を読んだ時にも思ったが、幾ら育ち盛りとは言え、四年であんなにデカくなるのは反則だと思う。 それはともかく、タイトルもそのままで、第1期の再放送の後そのまま第2期に突入する、というのは、「カスミン」何かでも同様だったが、 最近のNHK教育アニメの常套手段となりつつあるような。今度は、どの辺までやるのだろう。 キリが良い所と言えば、やはり高校編のあの辺りだろうか。
ツバサ・クロニクル
 第24話まで放映。相変わらず、記憶の羽根を探す旅が続いているが、小狼と縁のあるキャラが出てきたりして、話の流れが変わりそうな気配になってきた。 桜都国がゲームの世界だった、という所では、一瞬、今までの話全てが夢の世界の話か、と思ったが、そんな夢オチじゃなくて一安心。 それにしても、梶浦由記氏の音楽は相変わらず良い。
 2005/10/15放映終了。
 旅はまだまだ続きますよー、てな感じで、第2シーズンが来年の4月から始まるらしい。 やはり中途半端な印象は否めないが、「メジャー」に比べると、きちんと続きがありますよ、という事を明示して終わった分マシかも。 物語や音楽、キャラクター等々、作品世界の造型については結構面白い点も多かったので、再開を楽しみに待ちたいと思う。
オーバーマン キングゲイナー
 第4話まで放映。何とか、レギュラーキャラの顔触れと、大体の世界観は掴めてきた。富野氏って、何かに乗って逃げる、というシチュエーションが、本当に好きらしい。 ただ、まだ「オーバーマン」という存在はよく判らない。人間が作った物にしては、時間を止める、なんていうトンデモな技術を持ってたりするし。 文字通りの「オーバーテクノロジー」の産物なんだろうか。
ウィッチハンター ロビン
 第4話まで放映。ロビンが眼鏡っ娘になった(<いきなりそれか)。 やっぱり、この、ロビンがノーコンなのは力を使う時に一時的に視力が落ちるから、という設定は、この為にあるとしか思えない。嬉しいけど。 また、小道具の設定も凝っていて面白い。網膜投影式のプロジェクタになってたり、名刺ぐらいのものなら印刷できるようになってる携帯とか。 そういう物を、さりげなく画面に入れ込んで使っている辺りのセンスも良い感じである。
星界の戦旗
 第12話まで放映。バースロイルも爆散してしまい、後は最終話を残すのみ、である。 少し細部の描写が変な所(平面宇宙図上で、他の時空泡の内部の様子まで表示されていたり、とか)があるものの、戦闘シーンは迫力があったし、 殿下のドレス姿やらエクリュアのお風呂やらと目の保養になる場面もあったしで、やはり前シリーズの「紋章」とはまた違った良さがある。 何より、エクリュアの「撃つ!」が良い。
 2005/10/08放映終了。後番組は「星界の戦旗II」。
 ほぼ原作通りの展開なので、特にこれ以上言う事も無い、ぐらいの出来だった。 ただ、殿下の「あの一言」を一番最後に回したのは、少し引っ張り過ぎだったように思う。 最も印象深い台詞を最後に回したい、という気持ちは判るが、あそこまで後回しにされると、何か焦らされ過ぎで今一つ印象が良くなかった。
 また、すぐ翌日に、TVシリーズ全13話を約2時間に再編集した「特別編」が放映された。 新作カットが多数追加されているが、単にTVシリーズに無かったカットを追加した、というだけでなく、既存のカットを作り直した所も多数あった。 TVシリーズでちょっと変に思った所 (例えば、バースロイルの初陣で、敵の電磁投射砲弾から時空分離をして逃げる際、TVシリーズでは正面に回り込んだ砲弾を反陽子砲で破壊していたが、 特別編では可動凝集光砲で後方に居るうちに迎撃する、という風に修正されている。 TVシリーズを観た時は、これは幾らなんでも無茶だろう、あんな事をしたら対消滅の後のエネルギーと放射線の嵐の中を通過する事になるのに、と思っていたので、 この修正は良かった) や、作画が少し悪かった所(ペネージュさんの「髪型を変えた」時の顔とか)が直されていたりして、尺は短いながらも、良い感じに仕上がっていると思う。 「あの一言」も、原作通りのタイミングで入っているし。
星界の戦旗II
 2005/10/15放映開始。原作は、ハヤカワ文庫から刊行されている、森岡浩之氏の小説「星界の戦旗II 守るべきもの」。
 2001年7月から、WOWOWで放映されていたもの。今シリーズから、映像が16:9になった。 本シリーズのお約束、第1話冒頭に挿入される、アーヴ語によるハイライト・シーンは、今シリーズでは、いきなりジントの救出場面である。 確かに、良い場面ではあるのだが、本来、情感溢れる長めの台詞を、このようにアーヴ語で喋られると、やはり「棒読み」の印象が拭えない。 前2シリーズのように、短い言葉がテンポよく飛び交う戦闘場面の方が良かったように思う。 「三度目」という事で目新しい事をしたかったのだと思うが、これはイマイチだった。
 ただ、作品そのものの質は、相変わらず高いと思う。CGの使い方も、前2作に比べると、こなれてきたようだし。
 なお、本シリーズにも、ドゥサーニュ役として、故・塩沢兼人氏がキャスティングされているが、これは、アニメより先に収録されていた、 ドラマCDの音源を流用したものらしい。氏が亡くなられたのは前シリーズの途中で、その為、前シリーズも、途中からはドラマCDの音源を使用していたようだ。 その意味では、本シリーズが、氏の声が流れた、最も新しい作品と言えるのかもしれない。
 2005/12/17放映終了。
 原作は、派手な艦隊戦もあまり無いし、陰鬱な刑務所惑星での話なので、アニメとして映像化するのはなかなか難しい…と言うか、アニメにして面白いか、 というような感じなのだが、その辺はスタッフも手慣れてきているのか、上手く構成していたと思う。 ピボース兄弟の陰険な(?)やり取りとか、ラフィールとペネージュとのやり取り等に代表されるようなキャラ同士の掛け合いや、 地味な筈の輸送艦の離水シーンをあれだけ派手に見せた映像作りは見事だった。 全10話と、1クールの12話または13話という話数にとらわれない数で納めた事も、間延びも詰め込み過ぎも生まず、良い按配だった。
ギャラリーフェイク
 2005/09/24深夜(正確には2005/09/25未明)放映終了。
 全体的に堅実な感じがして、そこそこ楽しめた。実際の絵画を画面に貼り込んだりするのも、CGを活用して上手く処理していたし、映像的にも悪くなかった。 ただ、最終回のMETの夜の話を、以前にもやっていたような気がするのは気のせいなのだろうか。
地獄少女
 2005/10/08深夜(正確には2005/10/09未明)放映開始。
 「魔太郎がくる!」って、こんな感じの話だったかな、とか思ってしまった。 WWWとか携帯メールとかを小道具に使う辺り、今時の妖怪(?)達も時代に合わせていて面白い…かも。 基本的に「恨みを晴らす」というよりかは、「死なばもろとも」みたいな所があるのでまだいいが、やはり、あからさまな「逃げ」なのは今一つ気分が悪いかも。 不気味で暗くて陰湿な雰囲気が出ている所はいいが、第1話みたいに、周りの大人達がパターン通りの「無理解」なタイプばかりでは少し萎える。 作品の雰囲気自体は割と好きなので、この「パターン」をどう破ってくれるのか、に期待したい。
機動警察パトレイバー
 第4話まで放映。相変わらず、本編のあちらこちらがカットされてしまっているが、それなりに上手い具合に繋いでいるのが救いか。 特に、ミステリー仕立ての第4話「Lの悲劇」は、下手にカットしてしまうと、終盤の謎解きの部分が訳判らない事になってしまいかねなかったのだが、 必要な部分をきっちり残して繋いでいたのはなかなか凄い。 でも、押井氏の特徴である長台詞がかなり無くなってしまっているので、面白みもやはりかなり減少してしまっている。 正直言って、こんなにカットしてまで放映する意味があるのかな、という気がする。
 2005/10/22深夜(正確には2005/10/23未明)放映終了。後番組は「BLACK CAT」。
 どこまでやるのかな、と思っていたら、OVAシリーズ第1期の7本を放映しただけで終わってしまった。 「何でいきなり?」という疑問が残る。やっぱり、「ミニパト」の新作絡みの放映だったのだろうか。その割には、CMの一本も入らなかったけど。 でも、久し振りに見ると、やはり「二課の一番長い日」等、凄く面白い。南雲さんも格好良いし。
BLACK CAT
 2005/10/29深夜(正確には2005/10/30未明)放映開始。原作は、ジャンプ・コミックスから刊行されている矢吹健太朗氏のコミック。
 所謂「必殺仕事人」もの…なのか? 国籍不明の舞台背景に、国籍不明のキャラクター達という、ごった煮無国籍アクションみたいな雰囲気は嫌いではないものの、いきなり「和服」というのは少し萎えるかも。 ただ、数話経過したところでの評判が良さそうなので、一応継続する予定。
The Soul Taker 〜魂狩〜
 第4話まで放映。やはり、地上波の方が観易い気がする。 作品の雰囲気が何処かで見たような気がする、と思っていたが、監督が新房昭之氏だった。「月詠」とか「ぱにぽにだっしゅ!」に似ていたんだった。道理で。
 2005/12/03深夜(正確には2005/12/04未明)放映終了。後番組は、「Rozen Maiden träumend」。
 やはり地上波の方が観易かったが、それでも、あのコントラストの強い画風と単純化した色使いの為、キャラ、特にフリッカーの少女達の区別がつきにくくて困った。 小麦ちゃんはやっぱり浮いてるようにしか思えないし。 ただ、それでも「敵」が次々と変わっていく所は、判っていても面白かった。 あと、最終話で、親子四人が横並びで食事をしている場面があったが、あれはやはり「家族ゲーム」のパロディなんだろうか。
Rozen Maiden träumend
 2005/12/10深夜(正確には2005/12/11未明)MBS毎日放送にて放映開始。
 TBSやBS-iで放映中の作品が、遅れてやってきたもの。BS-iでも視聴しているが、コピーワンスになってしまうので保存していなかった為、こちらを保存用にする予定。 やはりBS-iに比べると画質は悪いし、16:9スクイーズ放送のBS-iに対して左右を切り落とした4:3で放送しているこちらは映像的にも不利なのだが、 コピーワンスよりはマシである。でも、前後の「地獄少女」や「灼眼のシャナ」のように、せめて4:3レターボックスで放映してほしかった。
蟲師
 2005/10/22深夜(正確には2005/10/23未明)放映開始。原作は、漆原友紀氏が「月刊アフタヌーン」誌に連載中のコミック。
 初めてこの作品のアニメ化の話を見た時は、どうなる事かと思っていたが、第1話を観た限りでは、全くの杞憂だったようだ。 原作の、不可思議で、奇しくて、少しコミカルな雰囲気が見事に再現されていた。 監督の長濱博史氏は、これが初監督作品だという事だが、それも何か意外な気がする。 名前はよく見るのに、監督はした事がなかったのか。
銀盤カレイドスコープ
 2005/10/08深夜(正確には2005/10/09未明)放映開始。原作は、集英社スーパーダッシュ文庫から刊行されている海原零氏の小説。
 台詞回しとかにかなり「合わない」感じがするものの、主役の女の子の性格は悪くない。 と言うか、ああいう性格じゃないと、こういう「取り憑きもの」の作品自体が成立しないような気がする。 川澄綾子さんのキレた演技が観られる事に期待したい。
 2005/12/24深夜(正確には2005/12/25未明)放映終了。後番組は「陰からマモル!」。
 初めに思っていたより、かなり楽しめた。何が楽しいかと言えば、やはり主役のタズサの性格に尽きるような気がする。 非礼な記者達に対する啖呵は特に痛快で、「低劣無能醜悪なクセに根拠の無いプライドとエリート意識だけはあるマスコミ人間」という台詞は名言だと思う。 実際、テレビでフィギュア・スケートの放送を観ていても、「こいつ何とかならんのか」と思うような下品なアナウンサーが居たりして、この台詞を突きつけたくなる。 ラストも、別れをきっちりしていたところが良い。別れたと見せて実はまた戻ってくる、とかいう変なパターンにしなかったのは好感が持てる。
 ただそれだけに、最終回まで作画がいま一つだったのは残念。 特にスケーティングの場面が拙いのは、コミカル色が強い前半ならともかく、終盤になればなるほど致命的かも。 今は、現実でもトリノを目前にしてNHK杯とか全日本とかでフィギュア・スケートのメディアへの露出が多いだけに、余計にイマイチ感が増してしまう気がする。 イメージ映像にするとかしてそれなりに工夫はしていたが、もう少し頑張ってほしかった。 と言うか、せめて、先端が直線になっている、まるでスピード・スケート用みたいなブレードの描き方はやめてほしかった。
 ところで、最終回、タズサが四位だった事に会場からブーイングが起きたとか、採点が不当なんじゃないかとマスコミがコーチに詰め寄る場面とか、 もしかしたら現実のフィギュアでの採点に対する色々な皮肉が込められているんじゃないかなー、とか全日本選手権を見て思ったり思わなかったり。 一応、技術的にまだまだとかのフォローは入ってたけど。
灼眼のシャナ
 2005/10/08深夜(正確には2005/10/09未明)放映開始。原作は、電撃文庫から刊行されている高橋弥七郎氏の小説。
 平凡な日常生活が突然崩壊して何かに巻き込まれる、というのはよくある物語だが、主人公がいきなり死んでいる、というのは少し珍しいかもしれない。 「円盤皇女ワるきゅーレ」とかのコメディ作品ならともかく、これは一応シリアス系のようだし。何か他の作品でも観たパターンのような気もするが、思い出せない。 監督が渡部高志氏、制作がJ.C.STAFF、という事なので、作品の質的にはあまり不安が無いが、「よくある話」で終わらないかどうかは少し不安かも。 ヒロインが日本刀を使う、という辺りは「BLOOD+」と被ってるし。 あと、第1話の冒頭に、「崩壊」の場面を持ってきたのは今一つだったかも。 初めは、あくまでも主人公の日常描写を徹底した方が、「崩壊」の場面の衝撃もより大きくなったんじゃなかろうか、という気がする。
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