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アニメについて・2004年


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2004年1月期

 第4四半期ということで、新番組はやや少なめです(1クールものが増えたせいか昔ほど少なくはありませんが)。 また、今期は観たいと思う作品自体も少なめのため、視聴番組数が少し減ってます。多少は生活が健康的になったかも。
例によって、前期からの継続・終了分の感想と、新番組のコメントです。 終わった作品と切った作品はこの色にしています。

日曜日

明日のナージャ
 2004/01/25最終回。後番組は「ふたりはプリキュア」。
 一時はいったいどうまとめるつもりかと心配になっていたが、それなりに大団円で終わったような。 しかし、メリーアンとかカルメンとか、重要そうな役どころで登場したキャラが半ば忘れられてたりと、少し無理矢理な感じも残る。
ふたりはプリキュア
 「プリキュア」は「pretty cure」の略らしい。 「cure」は「治療、矯正」あるいは「治療する、直す」という意味だが、一話を観た限りでは今一つ意味不明。 テンポはなかなか良いし、主役の片方が化学実験好きの白衣の少女というのも良い。 こちらの祖母に野沢雅子さんがキャスティングされているのには、何か秘密があるのかもしれない。 敵の名前が「ザケンナー」とか、倒された敵が小さく分裂して「ゴメンネー」と謝りながら逃げていくのが妙に間抜けで可笑しいので、とりあえず継続。
ポポロクロイス
 前作に比べると、少し話が単調な気がする。ガミガミ魔王とかヒュウとか、個性の際だった魅力的なキャラがレギュラーにいないせいかもしれない。
D.C.〜ダ・カーポ〜
 音夢とさくらの確執が一段落した後、サブキャラの決着をつける話が続いたが、正直これらはイマイチだった。 頼子さんの話はまあまあ良かったけど、ことりと美春(ロボ美春)の話は、音楽の使い方とかがわざとらしくてちょっと演出が過剰だったように思う。 その分、ラスト二話のまとめ方は流石という気がする。
 さくらの思いとは裏腹に、容赦なく音夢を蝕んでいく桜の樹の魔法。 そして、それが自分の心の奥底に隠された想いによるものである事に気付いて、正気を失っていきそうになるさくらの苦しみ。 そんな二人を目の前にして、何も出来ない無力さを痛感する純一。 その三人の想いが桜の樹に収斂していき、やがて純一の言葉に救われたさくらは、本心から桜の樹を枯らして音夢も救われる。 この辺りの三人の描写といい、純一と別れた後はさくらの顔を一切見せないところといい、実に上手い。 最後に持ってきた「サクラサクミライコイユメ」の歌詞「♪君の旅立ちの日も そっと微笑んで」の所に、まさに旅立つさくらの後ろ姿を重ねるのも見事。
 ただ、やはり尺がもう少しあれば、さくらが救われる所とかももっと描き込めただろうと思うし、 最終回の音夢の出番ももっと増やせたと思うし、他のヒロイン達の後日談とかも入れられたと思うし、と色々残念に思う。 総集編とか、サイド・ストーリーとか無くてもよかったので、もっと本編に時間を割いて欲しかった。
 いずれにしても、半年も続いていたせいか、終わって寂しい気がした作品は久し振りだった。

月曜日

君が望む永遠
 なんか最後はみんな「いい人」になってしまって、あの修羅場な展開はいったい何だったんだろう、という気がする。 正直、ファミレス関係の話(正社員になるとかならないとか、あゆとまゆの扱いとか)は一切必要なかったような。 ラストの「ほんとうのたからもの」の話も端折り過ぎでどんな話かさっぱり判らず、何のために出したのか意味不明だったし、どうも力の入れ処を間違っているように感じた。
超重神グラヴィオンツヴァイ
 以前に「超重神グラヴィオン」というタイトルで放映されていた作品の続編のようで、いきなり多数のキャラが紹介も無しに出てきて困った。 基本的にキャラを売る作品のようなので、録画してまで観るほどではなさそう。 それに、メイド服は黒か紺以外は認められない。「エマ」や「シャーリー」、「エリュシオン」を見て出直してこい。
Gilgamesh
 相変わらず淡々とした雰囲気で話が進んでいく。それでいて、観ていても何故か退屈せず話に引き込まれるというのは、実は物凄い事なのかもしれない。
超変身コス∞プレイヤー
 「プレイヤー」は、「祈る」の「pray」と、「コスチューム・プレイ」の「play」をかけているようだ。 なんか悪い奴の封印に失敗したせいで、主人公達以外の人類が全てどこかに消えてしまい、それを取り戻すという話のようなのだが、 第一話がえらい駆け足だったうえに一回15分枠という短さのせいでさっぱり。 もう15分には、何故か「りぜるまいん」の傑作選が入っているというのも謎。なんかあんまりやる気が無さそう。
 2004/03/01深夜(正確には2004/03/02未明)放映終了。後番組は「ヒットをねらえ!」。
ヒットをねらえ!
 2004/03/08深夜(正確には2004/03/09未明)放映開始。
 「A15&R15」という意味不明な枠における、「A15」枠の方の第2弾。 制作は、「コス∞プレイヤー」と同じm・o・e・で、「変身3部作」の2作目なんだそうだ。 主人公がいきなりプロデューサーに抜擢された新番組は、主人公の夢だった刑事ものではなく、特撮変身ヒーローものだった、といういわゆる「ギョーカイもの」…か? で、その特撮変身ヒーローもののタイトルが、実は「超変身コス∞プレイヤー」だという、メタな設定になっている。 要するに、「コス∞プレイヤー」は、この「ヒットをねらえ!」の劇中劇だった、という訳らしい。 しかも、「R15」枠で再放送が始まった「コス∞プレイヤー」には、本放送時には無かったオープニングが付いており、 そこに出てくるテロップがしっかり「ヒットをねらえ!」の登場人物や組織名になっている、という念の入れようである。 試みとしては面白いと思うのだが、「コス∞プレイヤー」があの出来では何とも…。 「コス∞プレイヤー」が面白くないのも話が妙に端折られてるようなのも全部狙ってやってたんだよ〜、とか言われてるようでちょっと萎える。 まぁ今度の「ヒットをねらえ!」は、一応第1話は普通に面白かったし、主人公は童顔の眼鏡っ娘だし、観てもいいかも。 でも、もう1作あるんだよねぇ…。
瓶詰妖精
 結局、なんで妖精達がそこにいるのかとか、なんで彼女達は「人間さん」になろうとしているのかとか、一切説明は無かった。 しかし、この作品にそんな「背景」は一切必要ないのだ、と最後まで観て理解した。 ボケとツッコミと、ドリフの「8時だよ!全員集合」を彷彿とさせるようなコントと、妖精達の可愛らしさがあれば充分だったのだ。
BPS
 是非続編が観たいと思うのだが、それにはDVDの売り上げが必要になるらしい。困ったものだ。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
 日本TVのみで放映された作品が、ようやく系列局に流れてきたもの。 押井守監督の「GHOST IN THE SHELL」とは異なり、割とアクション優先の判り易い感じになっている。 何でも、一話あたりの制作費が、TVシリーズの作品の平均値の数倍あるとかいう噂もあるが、確かに映像の質は高く、手がかかっていると思われる。 音楽も、菅野よう子さんという事なので水準以上のものが期待出来そうだ。

火曜日

十二国記
 「風の万里 黎明の空」編が終了し、「東の海神 西の滄海」編に入った。 当分、原作の残りをアニメ化する予定は無さそうだが、残念なことである。 せめて、「黄昏の岸 暁の天」だけでも何とかしてほしい。
 (2004/02/22追記)2/17の「転章」で放映終了。最終回が「転章」で終わるというのも、なんか変だが。 ほとんどが「東の海神 西の滄海」編の総集編で、新作部分は極僅かなので、やはり消化不良というか、中途半端な所で終わってしまったという感じが残る。 あと、最後に楽俊が慶の大学に転入することになってしまったが、あれは「アリ」なのだろうか? 慶は半獣に対する偏見が雁より酷いし、それが無くても、まだまだ再建途上の慶より安定している雁の方が勉学には適しているはず。 いくら側にいて欲しいとはいえ、それを承知している陽子が楽俊を招くとは考えにくいし、楽俊も物理的な距離でどうこう言うタイプではなかったはず。 現に楽俊は「書簡」では、「陽子は王です。強くなくちゃいけない」とまで言っているわけだし。 なんか最後だからというので、とにかく締めないといけないからという理由だけでキャラが変更されてしまったような気がするのが残念。
 (2004/03/12追記)「十二国記 アニメ脚本集5」に、この最後の楽俊転入の理由が書いてあったりする。 それによると、この辺りは原作者も了解の上、続編となる「黄昏の岸 暁の天」をアニメ化する時のための布石であったらしい。 一応、上で書いたような安直かつ短絡的な理由では無かったようなので一安心なのだが、だとすると、余計に「黄昏の岸 暁の天」以降もアニメ化して欲しいものだ。 ちなみに、この「アニメ脚本集」を読むと、アニメの方に色々なところで原作者が口出ししているのが判る。 これはむしろ良い事で、アニメの方が原作を見事にアレンジしたのも肯ける。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ごおるでん
 特に変わりなし。どこまで続くのだろうか。
D.C.〜ダ・カーポ〜
 上と同じ。後番組は「BURN-UP SCRAMBLE」。
BURN-UP SCRAMBLE
 「ダーティペア」が警察官になって「逮捕しちゃうぞ」の世界を展開する、みたいな話か。それより「コマンダー・ゼロ」の方が適切か。 いい加減、巨乳ばかりというのは勘弁してほしいのだが。
円盤皇女ワるきゅーレ 十二月の夜想曲
 どうも第一期と比べてもの足りなさが残る。第一期で感じられた、「楽しんで作っている」という感じを受けないのである。 「学園惑星の乙女たち」や「メーム夜間飛行」みたいに、単発で面白い話はあるのだが、ストーリー自体がシリアス向けになっていたせいか、今一つ楽しめない。 やはり監督が変わったせいなのだろうか。せっかく出てきた新皇女・コーラスの扱いも何か良くなかったし。
 後番組は「MEZZO」。
MEZZO
 「めぞ」と読む。梅津泰臣氏が監督・キャラデザインで、更に第一話では脚本・演出・絵コンテ・作画監督までやってしまったという、 最近ではOVAでもあまり見ないような個人の色がかなり強い作品。 …と思っていたら、2000年に発売された「メゾフォルテ」という18禁作品と同じキャラ・設定らしい。 18禁ギャルゲーによくある「全年齢版」みたいなものか。 ネット上で見つけた「メゾフォルテ」Vol.2発売直前の梅津氏のインタビューを見ると、「依頼主が異星人」とか「単なる人捜し」とかの話も作りたい、 とか書いてあるので、その時実現出来なかったアイデアを形にしたということなのかも。
それだけに、氏が(特に作画面に)参加していない回との落差が激しい。1,2話はよかったが、3,4話は早くも息切れ気味に見える。 作品の雰囲気としては、「プロハンター」か「俺たちは天使だ!」のような、一昔前の無国籍っぽいアクション・ドラマを彷彿とさせる感じで悪くはない。 広川太一郎氏が、アドリブなのか脚本通りなのかは不明だが、とにかく喋りまくるのが何か懐かしい気がする。
魁!!クロマティ高校
 相変わらずのボケとツッコミと怪しい世界。今度ゲームにもなるそうだが大丈夫か。

水曜日

AVENGER
 結局ワケが判らないまま終わってしまった。 意図が読めない演出、背景の説明が一切ないイベントの連続に呆然とするばかりだったように思う。 そのくせ、画と音楽だけは良いというあたり、「WOLF'S RAIN」を彷彿とさせる。独りよがりの下手な同人誌的作品、とは言い過ぎだろうか。
 後番組は「マリア様がみてる」。
マリア様がみてる
 原作は、コバルト・シリーズの小説で、既に16巻も出ている人気作品らしい。 キリスト教系の一貫教育お嬢さま学校に、挨拶は「ごきげんよう」とくれば、何となく川原泉の「笑う大天使(ミカエル)」を連想してしまう。 「スール」と呼ばれ、上級生が下級生を「姉妹」として一対一で指導する制度があるその高等部で繰り広げられる乙女の世界。 いわゆる「ユリ」の世界なのかもしれないが、肉体的な欲望に走るわけでは無さそうなので、爽やかでいいかも。 原作に比べるとかなり端折っているらしいが、原作を知らない者からすると、あまり気にならない。
GUNGRAVE
 話がどんどん面白くなっていくが、ハリーがブランドンを殺す、その前後の数話は特に演出も良くて素晴しかった。 これから原作ゲームに沿った話になっていくようだが、正直、アクション中心で第一話みたいな「しょぼい」ガンアクションになったら悲しい。

木曜日

無人惑星サヴァイヴ
 サバイバルと言いつつあまり苦労しているように見えないのは、物語の主眼がそこには無いからなのか単にスタッフの力量不足なのかは不明。 ただ、どうも異星人か何かの存在を匂わせるような展開になってきているので、前者の可能性が高いと思われる。
ヤミと帽子と本の旅人
 なかなか耽美で、しかもそれだけでは無かった所が良かったと思う。 形としてはオムニバス形式ではあったが、その色々な本の世界を旅する間に、葉月にも成長があるという事を見せる事で、一本の物語としての「縦糸」を通している。

金曜日

 相変わらず視聴作品無し。

土曜日

美少女戦士セーラームーン
 相変わらず楽しそう、かつバカっぽい作りで良い。
神魂合体ゴーダンナー
 打ち切りかと思うような強引な「第一部完」で終わってしまった。これでもし「第二部」が無かったら暴れる。
 後番組は「みさきクロニクル」。
みさきクロニクル ダイバージェンス・イヴ
 前作「ダイバージェンス・イヴ」の続編。 前作のラストで、みさきが新しい世界を作ったのかと思ったが、どうもそうではなくて、異なる時系列に放り込まれた、という事らしい。 ライアー達「脱出組」にとっては、前作から時間は連続しているようだし、本当にまっとうな続きになっている。 「時間」というものが、連続して流れているものではなく、「プランク時間」という最小単位が地層のように積み重なったもの、というのはなかなか面白いと思う。 実際にある考えなのだろうか。
ΠΛΑΝΗΤΕΣ
 原作の展開よりも早く、ハチマキとタナベが「いい仲」になってしまったが、これからどうなるのやら。 木星往還船やタンデムミラー・エンジン等、原作の展開に近付いてきているようだが。
ふたつのスピカ
 アスミの邪魔をする教師が現れたり、一方で仲間達との絆が深まったり、過去の話が数話毎に挟まったりと、淡々としている中にも良い話や緊迫した話が続く。 子供の頃にライオンさんと同年代だったりと、まりかにも何か秘密があるようだしこの先の展開が楽しみである。
鋼の錬金術師
 やっぱり、「あれ」を錬金術と言うのは非常に違和感がある。話もあまり面白くないので切ってしまった。
カレイドスター 新たなる翼
 そらが目指す新しい夢も見えてきて、鬱な展開もそろそろ終わりか。 この先、どんな すごい 話になっていくのかは判らないが、明るさを失わない限りこの作品は面白い。
 しかし、ユメは何でいつもあんなに目つきが悪いんだろう…。
勇午〜交渉人〜
 「ゆうご」と読む。原作は、月刊誌「アフタヌーン」連載のコミック。 2004/02/28深夜(正確には2004/02/29未明)から、キッズステーションで放映開始(もっと正確には2004/02/24未明が初回。都合でリピート分を観ている)。 交渉成功率97.4%(公式サイトより)を誇る、世界一の交渉人・別府勇午の活躍を描く。 数ある原作のうちから、今回は「パキスタン」編と「ロシア」編の2つをアニメ化し、しかもそれぞれ違う監督が担当するという、ちょっと変わった構成をとる。 勇午の声優は、「仮面ライダー龍騎」等に出演している役者らしい。 声優には初挑戦という事で、確かに呻き声などには不自然さが残るものの特に下手というほどでも無く、勇午のイメージにもよく合っていると思う。 ちなみに、同じ「Negotiator」でも、こちらは巨大ロボットを操縦したり、アンドロイドのメイドに「さいてーだわ」等と罵られたりはしない。
高橋留美子劇場 人魚の森
 一応、「人魚の傷」と「夜叉の瞳」以外は一通りやった事になるのか。 昔の「人魚の森」のOVAみたいに妙な改変も無く、だいたい原作通りに丁寧に作っていたと思う。 それだけに、原作ファンとしては原作以上のものではなく、そこがある意味残念ではある。
頭文字D
 相変わらず3DCGのバトルシーンは面白い。が、イツキの暑苦しさと鬱陶しさは何とかならないものか。
京極夏彦 巷説百物語
 こちらも相変わらず、コントラストを強調した独特の画作りが際立つ。 一見妖怪や怪談話のようでいて、実は全て人間の所業であるというあたりが良く出来ていると思う。 その割には、キャラが人間離れした外見をしているのだが。
 2004/02/07深夜(正確には2004/02/08未明)放映分で終了。後番組は「光と水のダフネ」。
光と水のダフネ
 2004/02/14深夜(正確には2004/02/15未明)放映開始。 「ダフネ(Daphne)」とは、ギリシャ神話に登場する妖精の名前らしい。アポロンに追われて月桂樹になったとか。 そう言えば、主人公のマイアが唱えるお呪いの言葉が、なんかそれっぽい。 舞台は、海面上昇のために狭くなった陸地が、どうやら全て国有化されてしまい(中国か?)、海に関する役所(海洋局)がエリートコースとなった未来。 で、そこに入り損ねた主人公が、何でも屋というか危険請負業というか、とにかくなりゆきでそーゆー類の会社に入るという、海洋アクション。 主人公が、海洋局に合格する前に移住手続きをしてしまうとか、ど素人に銃を持たせてあっさり人質にされてしまうとか、 話としてはかなり無理があるような気がする。 とりあえず、士貴智志氏描くところの色っぽいキャラクターと、水着と言いながらほとんどただの前貼りといったデザインの色っぽいコスチュームが見どころ…なのか? DVDの第1巻に、いきなり未放映エピソードが収録される、というのも謎だ。 あと、サブタイトルが、映画の題名の捩りっぽい(「マイアのいちばん長い日」=「アメリカの一番長い日」か? 「ネレイスほど素敵な商売はない?」=「ショーほど素敵な商売はない」かな?)が、このままいくのか?→公式サイトを見る限りではいくようだ。
藍より青し〜縁〜
 やはり前作に比べると何の山も無いというか、見どころが特に無かったシリーズだった。 ギャルゲーによくある「ファン・ディスク」みたいな感じで、とりあえず前作が人気があったから作ってみた、程度の印象しか無かった。
エアマスター
 ラストに出てきた「渺茫」というのは、結局何者だったのだろうか。 辞書によると、「渺茫」は「渺々」と同意で、「広くて果てしないようす」の意味だそうだが。
キャプテンハーロック
 有紀蛍が独立して宇宙海賊をやってたり、台羽正が不良少年だったりと、前のTVシリーズとは設定が異なる。 そもそも敵がマゾーンではないので、続編や新作というよりはリメイクと言った方が適切かもしれない。 でも、公式サイトを見ると、マゾーンとの戦いの後の話、という事のようなのだが…謎だ。 もはや、松本零士作品に時系列的な整合性を求めるのは無理なようである。 あと、やはりハーロックには井上真樹夫氏が、ミーメには小原乃利子さん(てこんな字だっけ)が一番だと思う。
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2004年4月期

 流石に年度が変わるとなりますと、終了作品・開始作品共に多いですね。 終了作品が継続視聴していたものだけでも11本。継続作品が同じく10本ですので、観ていた作品の半分以上が終わった事になります。 さらに、継続作品のうちの幾つかは、今期半ばで終了しそうなので、全入れ替えに近いかも。開始作品は幾つになるやら。 例によって、前期からの継続・終了分の感想と、新番組のコメントです。 終わった作品と切った作品はこの色にしています。

日曜日

ふたりはプリキュア
 基本的に、毎回異なるシチュエーションで攻めてくる敵を主役二人が変身してやっつける、というお決まりのパターンではある。 ただ、こーゆー作品にありがちだが、時々、シナリオ、作画、演出等が高レベルでバランスする話があるので油断できない。 この作品も同様で、なぎさとほのかが喧嘩して仲直りする、いわゆる「雨降って地固まる」ような話などはその典型である。 また、ゲキドラーゴを撃退した時の話は、なぎさのアクションがとんでもなく、ほとんど「エアマスター」のようであった。 シリーズディレクターが同じ人なので、その影響もあるのだろう。
ポポロクロイス
 2004/03/28放映終了。後番組は「それいけ!ズッコケ三人組」。
 最後にラスボスをやっつけて大団円、と、まあそれはいいのだが、どうも印象が薄い。それだけ。
それいけ!ズッコケ三人組
 2004/04/04放映開始。
 NHKで同名の実写ドラマがあったが、同じ原作らしい。 キャラデザインが無茶苦茶古風なところが、いかにも子供向け作品といった印象がある。 話としても、まあ普通の子供向けといった感じで、丁寧に作っているとは思うがやや射程外かも。 一応、「子供向け」≠「子供騙し」である事はお断りしておく。
レジェンズ 甦る竜王伝説
 2004/04/04放映開始。
 「ポケモン」の類の「使役動物バトルもの」という感じではあるが、監督があの大地丙太郎氏という事で、ギャグのテンポは侮れない。 使役されるのがドラゴンというのは「ドラゴンドライブ」を連想させるが、ドラゴンに単なる動物以上の自我がある点が異なる。 時々入る英語講座も合わせて、監督の手腕に期待。
マシュマロ通信
 2004/04/04放映開始。「ましゅまろたいむす」と読む。
 「マシュマロ通信」という新聞を作っている新聞部のメンバーの、色々な割と日常的なエピソードを描く話…かも。 しかし、いきなりシリアルの景品の羊の人形が動いて話をして、しかも周りの連中がその異常事態をあっさり受け入れて馴染んでしまっているという辺りからして、 実はファンタジーなのかもしれない。 ただ、登場人物達の台詞回しが何とも上手いのと、各キャラが実に個性豊かな連中揃いな所が、なかなか面白い。
火の鳥
 2004/04/04放映開始。
 原作は、言うまでもなく、故・手塚治虫である。 ただ、過去の「火の鳥」作品は、どれもあまり面白くなかった。 角川アニメにありがちな、映像や音楽の良さばかりが前面に出て、肝心のキャラクターやストーリー、演出面での魅力が薄くて、 「画は綺麗だったね」ぐらいの印象しか残らなかったのだ。 今回は、監督が高橋良輔氏ということで期待していたのだが、今のところ同様の感想しか持てない。 音楽に二胡を使っているとか、火の鳥の七色を出すのにどうしたとか、そんな事はどうでもいいので、もう少し作品そのものを何とか面白くして欲しい気がする。 そもそも、あの長い原作を、僅か1クールのシリーズでつまみ食いしようというのが間違っているようにも思われる。 せっかくTVシリーズにするのだから、一年ぐらい掛けて大河ドラマを作るぐらいの気合でやって欲しかった。
美鳥の日々
 2004/04/04深夜(正確には2004/04/05未明)放映開始。原作は、週刊誌「少年サンデー」連載のコミック。
 「右手が恋人」という言葉があるが、これは「右手に恋人」という話。 右手にナニカが寄生する、というと、「寄生獣」や「ARMS」を連想するが、これはそんなシリアス話とは縁遠いラブコメである。 何故か知らないが昏睡状態にある少女が別の形で現れる、というと、ほとんど「Kanon」のタイヤキ少女のノリだが、何故右手なのかが謎。 話は丁寧に作られてるし、動きも良い。特に、右手の美鳥が勝手に動く時の動きが、何か可愛いけど恐くて秀逸。 ただ、監督が「十二国記」の小林常夫氏に、制作がぴえろと来ると、このレベルが何時まで続くかという不安はある。 もっとも、美鳥の家のメイドさんの牧絵さんが、森薫氏の短編「メアリ・バンクス」のメアリさんみたいな感じで一番良い。 でも、セイジが美鳥の家に近付きにくい状況になってしまったので、今後出番が減りそうな気もするが。 あと、Bパート始めのアイキャッチが、これまた「ど根性ガエル」のサブタイトルを出すところのパロディなのは何故なんだろう?

月曜日

まっすぐにいこう。
 2004/03/27〜2004/04/01にかけて、新シリーズ5話が放映された。2003年の夏に放映されたものの続き。
 相変わらず、犬が血統を気にするといった、人間の価値観に縛られているように描く点や、 「こいつら放し飼いにしていいのか?」みたいな行動をしている点など気になる点は多い。 ただ、前シリーズを観てキャラクターに馴染んだせいか、前ほど気になるわけでは無かった。 特に、シベリアンハスキーの源さんは、なかなか渋くて良い味を出していた。
王ドロボウJING
 2004年の「BS春休みアニメ特選」枠内で、過去に放映された「ザザの仮面舞踏会」編と、新作の「in Seventh Heaven」編との計6話が放映された。 主人公のジンは、「何でも盗む」という所から「王ドロボウ」と言われている…て、そう言う場合は普通「ドロボウ王」って言うんじゃないだろうか。 普通、「○○ドロボウ」の「○○」には、そいつが盗む対象(「宝石」とか「美術品」とか)の名前が入るものだし。 それに、英語では「King of Bandit」なんだし。 まあ「in Seventh Heaven」編の夢の話は割と面白かったけど、いざという時は必殺技に頼るというのは何か安直な感じがしてイマイチ。
Get Ride! アムドライバー
 2004/04/05放映開始。
 ナムコが、ゲームや可動フィギュアとのメディア・ミックスで売り出そうとしている「アムドライバー」という作品のアニメ版…でいいのかな。 突如出現して人類を脅かす謎の敵に立ち向かうヒーロー達、という所はありがちだが、そのヒーロー達がマスコミで派手に顔を売るアイドルでもある、 という辺りはちょっと新鮮かも。 ただ、この作品の個人的な最大の注目点は、「満月をさがして」で主役の満月を見事に演じきったmycoさんが、再び声優として出演している事である。 できれば、声だけでなく歌も歌って欲しいところ。
Gilgamesh
 2004/03/29深夜(正確には2004/03/30未明)放映終了。
 なんとまあ、暗くて陰惨で、救いが無いラストだったことか。 ジャンルとしては、いわゆる「新人類もの」になるのだろうが、ここまで徹底して破滅を描いた作品も珍しいかも。 同じ「現生人類の滅亡」を描いていても、「伝説巨神イデオン」はまだ新人類に希望を託せる余地を残していた。 あるいは「ガル・フォース」のように、新人類が実は現生人類である、として、自ら変わる余地を残す場合もあった。 しかしこれは、現生人類は滅亡し、しかもその原因が一人の女性の嫉妬や独占欲に起因していたという恐ろしさ。 しかも、やっと生まれた新人類も、いきなりその手を血に染めてしまうという罪深さ。 今まで描かれてきた登場人物達の全てが、まったくの茶番劇に堕するという絶望感、虚無感。 これは結局、今の人類に「逃げ」を許さないという事なのかもしれない。 憎しみや争いをしない「新人類」などという理想的なものに希望を託し、現在起きている争いは避け得ないものとして諦める。 そんな「甘え」を許さない厳しさがあるように思う。 癖のあるキャラデザインや、地味な演出のためか、あまり大きな話題にはならなかったようだが、この先数年経って見直される、そんな作品だったと思う。
花右京メイド隊 La Verite
 2004/04/05深夜(正確には2004/04/06未明)放映開始。
 「Verite」は、フランス語で「真理」、「真実」、または「事実」等の意らしい (正確には「e」にはアクサン記号が付くようだが、公式サイトのタイトルにも付いていない)。 前シリーズの続きかと思っていたら、始めから作り直しだった。時間も、15分枠から30分枠に拡大されている。 太郎が女性アレルギーでない辺りからして、より原作に近い内容にするつもりなのかもしれない。 前シリーズに比べると、ちょっとテンポが悪いかな、という気がするが、お約束のイロモノネタは健在である。 ただ、オープニングは、前シリーズの「ご、ほ、お、し、ご奉仕♪」というフレーズが中毒性高くてキモチ良かったあの歌の方がいいかも。 今回の、割としっとりした感じの歌も悪くはないのだが、やはり内容そのものの「色」がそうなるからだろうか。 あと、予告で毎回クイズを出して、それに正解すると抽選で賞品がもらえる、という試みは面白い。 (でも、メイド服は、やっぱり黒か紺じゃないと…)
ヒットをねらえ!
 特に変化無し。内容としてはお約束路線なので、それ以外のところで何か特色が欲しい気がするが。
 2004/04/26深夜(正確には2004/04/27未明)放映終了。後番組は「LOVE♥LOVE?」。
 「コス∞プレイヤー」に比べると話の展開は普通だったと思うが、やはり全体的に説明不足という気はする。 「起承転結」の「承」の部分が抜けている感じと言えばいいだろうか? だから、結果的に物語として非常に「浅い」という印象が拭えない。 まぁ、そういうモノを求める作品ではないのだろうが、じゃあ何を描きたいのか?と言うのも特に見当たらないし。 (「萌え」という点でも、キャラクターが単なる記号でしかないと、萌えようにも萌えられないし。裸やパンチラが出れば良いというものでもなし)
 ちなみに、またも「コス∞プレイヤー」同様、リピート放送が後半の「R15」枠で始まったが、やはりオープニングが新しく付いた。変だけど。
LOVE♥LOVE?
 2004/05/03深夜(正確には2004/05/04未明)放映開始。「♥」(ハートマーク)は、正確には白抜きのほう。
 「ヒットをねらえ!」が主に制作スタッフ側の話だったのに対し、こちらは主に出演者側の話(主役は原作者だけど)になる。 基本的には、芸能人学校でのラブコメになるのか? 多分、前の二作と同じような感じになるのだろうけど、公式サイトを見ると、一応当初の予定より話数が増えたようだし、「三部作」のラストということもあるので、 何か面白い仕掛けをしてきて欲しいところではある。
神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
 2004/04/05深夜(正確には2004/04/06未明)放映開始。
 基本的に前シーズンの続きのようである。何で間を空けて放映したのかが不思議なぐらい、単純に前シーズン最終話の続きからであった。 制作の都合という奴だろうか。
MONSTER
 2004/04/12深夜(正確には2004/04/13未明)放映開始。原作は、週刊誌「ビッグコミック」連載の浦沢直樹氏のコミック。
 タイトルだけは知っていたのだが、内容については全く読んだことが無いため不明。 第1話から見ると、医療界の政治劇かとも思われたが、どうも今後の展開は違うようだ。 エンディングにある不気味な妖怪(?)のイラスト、冒頭に流れた「ヨハネの黙示録」の一節などからして、ホラー的な要素もあるのかも。 それにしても、浦沢直樹氏のキャラは、悪役はいかにも悪そうな顔をしている。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
 シリーズ全体を通しての敵(?)となりそうな「笑い男」が登場した。 こいつがラスボスとなるのだろうか(ちょうど「機動警察パトレイバー」のグリフォンのように)。 ただ、その一方で、AIが持つ自我、あるいは義体化・電脳化した人間の自我といった、ある意味哲学的な命題も出てきている。 この手の難しい話になると、やはり以前の劇場版より、尺が長いTVシリーズの方が、じっくり描けて良いと思う。 物語の「縦糸」が二本あるような感じであるが、そのうち一本にまとまったりするのかも。
恋風
 2004/04/19深夜(正確には2004/04/20未明)放映開始。原作は、「イブニング」連載のコミック。
 長年別れて暮らしていた妹と暮らすことになるとか、それと気付かずに再会してしまうとかいうあたりは、かの「みゆき」を連想させる展開である。 ただ、兄妹が一回りも歳が離れているとなると、少々アブないというか何というか。 しかも、キャッチコピーにあるように「本当の妹」となると更にアブない。 作品の雰囲気は悪くないし、オープニングが岡崎律子さん作曲で、エンディングが伊藤真澄さんという組合せも意外と珍しいように思うので、少し期待。 でも一番楽しみなのは、本編とは全然違うイメージの予告である。「連続大河予告 千鳥がゆく」は、公式サイトでも観れるが、大笑いの傑作である。

火曜日

陸奥圓明流外伝 修羅の刻
 2004/04/06放映開始。原作は、月刊誌「少年マガジン」(だったか?)連載のコミック。
 無手(=素手)で無敵の格闘術・陸奥圓明流の代々の使い手達の活躍を描く。 ただ、オープニングとエンディングの曲は、合ってない歌詞といい、妙に軽い感じのする声質といい、正直全然イメージに合わない。 また、戦いの描き方もあまりにもありきたりで面白みが無い。 1対多の戦いで、すれ違いざまに何かやって、一拍おいて一斉に倒れる、なんてあまりにもパターン通りで、今時これはないやろー、という感じがする。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ごおるでん
 2004/03/30放映終了。後番組は「わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう」。
 結局、2シーズンに渡ってダアクがラスボスとなっていた。 締め方は、まぁなかなか良いほうだったと思うが、続きがあると判っている状態でミルモとの別れを描いてもあんまり来るものが無いかも。 沙織との話に集約したほうが良かった気がする。 ところで、結城のあの回答で二人が納得してしまったのは何だか。思わず「それでええんか!?」とツッコミを入れてしまいそうになる。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう
 2004/04/06放映開始。
 新キャラのタコが加わって、今度は宝石(?)集めである。 といってそればっかりになるわけでは無さそうで、新シリーズ開始早々、第2話にして早くも本筋を外れた話をするのが、この作品らしいというかなんというか。
BURN-UP SCRAMBLE
 2004/03/30深夜(正確には2004/03/31未明)放映終了。後番組は「美鳥の日々」。
 なんか、シリアスもギャグもお色気も、みんな中途半端で何をしたかったのかよく判らなかった。 作画が良いかと言うと、そういう訳でも無いし。
美鳥の日々
 2004/04/06深夜(正確には2004/04/07未明)放映開始。
 前の「D.C.」と同様、日曜日深夜にやっているKBS京都の保険として、こちらのサンテレビでやってる方も観ている。コメントは上記の通り。
MEZZO
 2004/03/30深夜(正確には2004/03/31未明)放映終了。
 作画は、3話辺りで落っこちたものの、その後はだいたい高いところで安定していた。 ただ、それ以外は、上の「BURN-UP SCRAMBLE」同様に、何か中途半端だったように思う。
MADLAX
 2004/04/06深夜(正確には2004/04/07未明)放映開始。
 これは一体どういう類の話なのか謎。 監督がまたも真下耕一氏という事で、「AVENGER」や「.hack」みたいな何が言いたいのかよく判らない作品になるような気もする。 戦闘になるといきなりドレス姿になるとか、ヘンな天気予報をする少女とか、既にワケ判らない状態の場面もあるし。 ただ、シリーズ構成と脚本に黒田洋介氏が入っているので、ストーリーはあるものになるかも。 音楽は相変わらず面白いが。 また、この作品にもレギュラーでメイドさんが出てくる。今期はメイドさんがレギュラーにいる作品が多いかも。 でも、カチューシャを着けてなかったり、主人であるマーガレットやその客であるヴァネッサと一緒に食事をしているのは、何かメイドさんらしくない。
魁!!クロマティ高校
 2004/03/30深夜(正確には2004/03/31未明)放映終了。後番組は「最遊記 RELOAD GUNLOCK」。
 最後まで、絶妙な「ボケとツッコミ」で笑わせてくれた。 ただ、いくら監督で繋がりがあるとはいえ、あまりでじこを出すのはどうかと思う。
最遊記 RELOAD GUNLOCK
 2004/04/06深夜(正確には2004/04/07未明)放映開始。
 相変わらず4人が適当に格好良さそうな事を言ったりしたりして、適当に妖怪(?)退治して、合間に何かシリアスそうな話を挟んで…それだけ。
サムライチャンプルー
 2004/06/08深夜(正確には2004/06/09未明)放映開始。
 一応、時代劇というか、剣戟アクションといった感じの作品だが、横文字が時々混じる辺りからすると、無国籍アクションなのかもしれない。 監督が、「COWBOY BEBOP 天国の扉」の渡辺信一郎氏なのだからかも。 ただ、この映画は、作画等はともかく話が今一つ面白くなかったので、この作品もそうならないか少し不安である。 音楽にヒップホップの一流ミュージシャン(らしいが私は一つも知らない)を起用して音楽に力を入れている、と「日経キャラクターズ」誌に紹介されていたが、 話は面白いんだろーか。 場面転換の時に、DJがレコードを手で動かすように、「きゅきゅっ」と映像を前後させたりするのを多用するのは面白いかも。
天上天下
 2004/04/06深夜(正確には2004/04/07未明)放映開始。
 何か話の感じとして「一騎当千」と似たものを感じる。 とりあえず一部の格闘シーンはよく動いているが、この手の人間離れした連中が喧嘩して適当に色気を入れて、何か因縁話を入れて、ってパターンが多いなぁ。 そろそろ飽きてきた。
ゆめりあ
 2004/06/01深夜(正確には2004/06/02未明)放映開始。BS-iで放映されたものが、キッズステーションに回ってきたもの。
 原作は、ナムコが2003年に発売した恋愛アドベンチャーゲーム(いわゆるギャルゲー)。 キャラクターを全て3DCGで描き、「動き萌え」なる言葉も開発した。 月刊誌「電撃大王」でコミック版の連載もされていたが、あまり印象に残っていなかったりする。 第1話を観た感じでは、どうもギャグのテンポが悪いような感じがして、今一つ笑えない。 かといって、ストーリーが面白いとか、キャラクターに突出した魅力があるとかいうわけでもなく、つまるところ、何をメインに描きたいのかよく判らない作品。 特に、主役の少年の言動に脈絡が無いのが気になる。 シリーズ構成に、原作ゲームのシナリオを書いた黒田洋介氏が入っているので、今後「GUNGRAVE」のように化けるかもしれないが。

水曜日

ふしぎの海のナディア
 2004/04/07放映開始。もちろん新シリーズではなく再放送である。
 本放送が1990年4月開始だったから、ちょうど14年前になる。 流石に画面の感じとかに古さを感じるが、動きの良さは別の意味で「さすが!」と言わせるものがある。 第1話の、一輪バイクでの脱出、ジャンの追跡、グラタン上でのアクション、セーヌ河へのダイブ、そして橋の上に落っこちるグラタンのオチまでの、 畳みかけるような流れは、最近の、キャラの画ばかり良くて間の悪さが目立つ作品等とは一線を画する気持ち良さがある。 本放送時にはあった予告と、実写のミュージックビデオみたいなパートが無いのが残念。
十二国記
 2004/04/07深夜(正確には2004/04/08未明)放映開始。これも、もちろん再放送である。
 「ナディア」、「さくら」に比べると、つい最近までNHK教育で放映されていたので、やはり画面の質感が違う。 しかし、NHK教育のこの再放送ラッシュとも言うべき状態は何なんだろう。 この「十二国記」にしても、BS本放送、BS一挙再放送、BS総集編、教育再放送と、都合4回は観ている。 て言うか、DVD全部買ってるのに何でまた観てしまうのか判らん。そこに放映があるからだ、としか言いようが無い。
マリア様がみてる
 2004/03/31深夜(正確には2004/04/01未明)放映終了。後番組は「キン肉マンU世 ULTIMATE MUSCLE」。
 やはり1クールで終了するのが勿体ない…とか思っていたら、どうやら第2期があるらしい。 音楽の人のサイトに、第2クールの録音が云々、という話が載っていたとか。 そのせいか、最終回があまり最終回っぽくないというか、今一つであった。 3組それぞれの「デート」を均等に描こうとしたせいか、どれも描き方が中途半端に終わってしまったように思える。 当初から、原作をかなり端折っているという話はあったが、今までは、原作未読の状態ではあまり端折っているという感じは無かった。 多分、それぞれの話で描く対象人物を絞っていたためだと思うが、今回は3組(尾行組も含めると4組)に分散し、場面転換も多く、 それが結局どれも描写不足という印象に繋がってしまったのかもしれない。 とりあえず、第2期に期待である。
キン肉マンU世 ULTIMATE MUSCLE
 2004/04/07深夜(正確には2004/04/08未明)放映開始。
 以前放映していたものの続きらしい。 相も変わらず、超人達が何故かプロレスをするというワケの判らない世界にはついていけない、というのを再確認しただけであった。
GUNGRAVE
 2004/03/31深夜(正確には2004/04/01未明)放映終了。後番組は「鉄人28号」。
 最後は、何となく「明日に向かって撃て!」みたいになってきたが、ラストはなかなか良かったと思う。 どうも「男の友情」を描くと、最近はホモっぽい描写にしがちな傾向があるが、この作品ではそうせずにきっちりと決めてくれた。 最後のミカの台詞からすると、どうやらグレイブは生きているようだが、はっきりと描かれてはいない。
鉄人28号
 2004/04/07深夜(正確には2004/04/08未明)放映開始。
 アニメ化されるのは何作目か判らないが、今回はかなりレトロな雰囲気で作ってきている。 ところが、第2話放映直後の4/15、原作者の横山光輝氏が亡くなった。 報道によると、寝煙草が原因による火事で火傷を負い、それが元になったらしい。恐い話である。ご冥福をお祈りする。

木曜日

アクアキッズ
 2004/04/01放映開始。
 スタッフの名前からすると、韓国辺りの制作らしい。 ハリウッド映画(「トイ・ストーリー」とか)っぽいフル3DCGアニメーションは良く出来ていると思う。 古代文明の海底遺跡をめぐるストーリーとか、台詞回しとかテンポとかも、なかなか悪くない。 それでもあまり魅力を感じないのは、やはりどこか気持ち悪いキャラデザイン(というかキャラのモデリング)のせいかも。
絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク
 2004/04/01放映開始。
 副題は「火星の夜明け」程度の意味か。 テラ・フォーミングされ海に覆われた火星が舞台で、「ラウンドバックラー」(略称RB)という海中戦闘用の主役メカもそこそこ格好良い。 ただ、どうも水中戦に向いているとは思えないデザインで、今のところ水中戦ならでは、というアクションもあまり無いのが今一つ。 また、どうもキャラの言動や場面転換に不自然な点が目立つような気がする。 制作がボンズというと、どうも画や音楽だけ良くて、ストーリーや演出は意味不明、というイメージがあるが、この作品もそうなってしまうのかも。 軌道エレベーターとか、人間の言葉を話すイルカや猫など、SF的な道具立てには面白そうな点もあるのだが、それらが生かされるかどうか。 ところで、第2話の始めにあった「前回の〜」というのが、なんか「スター・トレック」シリーズで複数回の続き物のエピソードの時に入るのとそっくりで笑った。 もしかしてパロディなんだろうか? そう言えば、夜明けの船の副長は、無愛想で規則にうるさそうで、何となくヴァルカン人っぽくはある。 あと、どこらへんが「絢爛舞踏祭」なのかがまったく謎。
 2004/05/20追記。アニメの方の公式サイトが開設された(公式サイトはこちら)。 そこでのキャラ紹介で、夜明けの船の副長エステルは異星人という事で、やはり「スター・トレック」のミスター・スポックか。 女性だから、どちらかと言うと「エンタープライズ」のトゥポルかな。 実年齢が140歳ぐらいという長命の種族というのも、正にヴァルカン人。 しかし、その説明文の「見た目は12歳ぐらい」というのは、何かの冗談か? あの容姿で、どこをどう見ればローティーンに見えると言うのだ。露天風呂の話を見る限り、プロポーションもかなりのものだし。 とりあえず、当初考えていたよりかなりバカっぽい作品のようで、割と面白くなってきた。
無人惑星サヴァイヴ
 やはり異星人が出てきた。サバイバルの方は相変わらずあまり厳しくないので、タイトルに反して、主題はサバイバルそのものよりも、 ルナ達の友情とか、そういったものを描く方なのだろう。
GA TV
 アニマックスで放映しているらしいが、何故か地上波ではテレビ大阪のみ放映という、謎の放映形態を持つ番組。 その名の通り、「ギャラクシーエンジェル」に関する色々なネタを、ミルフィーユ・桜庭役の新谷良子さんと、烏丸ちとせ役の後藤沙緒里さんの司会で送る、 「ギャラクシーエンジェル」専門の情報バラエティ番組である。 基本的には、7月から放映予定のTVシリーズ第4期に向けての宣伝なのだろうが、この中で地上波未放映のTVシリーズ第1期が放映されている。 毎回1話ずつ(つまり15分ずつ)ではあるが、今までソフトを買うかレンタルするかしか無かったものを観れるのは、非常にありがたい。 しかし、こう言っては何だが、新谷良子さんは下手だ。 これが声優としてのデビュー作品という事らしいのでやむを得ないとは思うが…。 逆に言えば、第2期では全然問題無かったと思うので、この短い第1期の間にぐんと成長した、という事なのかも。

金曜日

魔法少女隊アルス
 2004/04/09放映開始。NHK教育のバラエティ番組(?)の「天才ビットくん」内で放映される、一回10分程度の作品である。
 普通の小学生だった筈の主人公の少女アルスが、何故か異世界に引き込まれ、何故か魔法少女見習いになるという、まぁありがちな話みたいではある。 ただ、原案が雨宮慶太氏だったり、制作が一風変わった作品を作り続けているスタジオ4℃だったりという辺りからして、今後はありがちな展開にはならないかも。
スクラップド・プリンセス
 2004/04/02深夜(正確には2004/04/03未明)放映開始。
 既に他局(WOWOWだけか?)で放映終了したものが、キッズステーションに回ってきたもの。通称「すてプリ」。 世界を滅ぼす者として疎まれ、生まれてすぐ消された筈の「廃棄王女」ことパシフィカの冒険を描くファンタジー…か。 原作が富士見ファンタジア文庫の作品ということなので、多分ファンタジーなんだろう。 確か、以前の「日経キャラクターズ」誌で、その販売手法が取り上げられていたが、作品自体についてあんまり書かれていなかったのがちょっと謎。 主人公のパシフィカが、重い設定にも関わらず結構明るい感じなのは良いが、これも制作がボンズというのが不安要素。 音楽が七瀬光氏、エンディングが上野洋子さんと伊藤真澄さん(て七瀬光氏の別名だが)と、また音楽「は」良いのがいつものパターンだし。
 2004/05/07追記。現在第5話まで観たところだが、上の不安に関しては、今のところ杞憂に終わっている。 原作付きなのが良かったのかどうかはまだ不明。少なくとも、視聴者置いてきぼりにした意味不明の演出や脚本にはなっていない。 それどころか、妙にハマってしまって、原作小説(とりあえず既放映分および未アニメ化分のみ)とDVDにも手を出してしまった。 このDVDだが、こちらでは、「TVに比べて画質が悪すぎ」と評価されているが、 正直、そんなに酷い画質とは思えない。 まぁ、キッズステーションの画質がそもそも悪いので、比較対象が悪いのだが、それに比べれば遥かに良い画質である。 確かに、全体的にざらついた感じはするし、それが極端になる場面も時々ある (例えば、第2話で、レオがアップになって「眩しいなぁ」とおバカな事を呟くカットとか)。 上記ページの評価で「フィルム効果を狙っているんでしょう」とあるが、正直「フィルム効果」には見えないので、もしそんな狙いがあったとしたら多分失敗している。 しかし、このぐらいであれば、キッズステーションに限らず殆どのTV放送よりマシであるし、何より、解像度は遥かに上なので、充分な画質と思われる。 これで「コンプを諦めて売り払ってしまう」とは、WOWOWの画質って相当素晴しいものなのだろう。私は見れないが。 ただし、2話収録5,800円という価格は決して安くは無いし、同程度の価格設定の他社製品と比較すると、画質が良いとは言えないので、もう少し頑張って欲しいところ。
 2004/05/14追記。DVDの第4巻初回限定版に付いていた冊子にあるスタッフの言によれば、例の画面全体がざらついたような感じのノイズは、 やはりフィルム効果を狙ってのものだったようだ。 曰く、「デジタルアニメは、その特性上、画が停まるとフリーズしたように見えてしまう。〜(中略)〜 『すてプリ』では、そのフリーズ感を緩和するために、フィルムが動いているようなノイズのエフェクトを、全編にかけているんです。」という事らしい。 ただ、フリーズしているのと、動きが無い場面とは、基本的に見分けがつくもの (フリーズしている時は、ビデオデッキで一時停止した時のように画が荒くなったりする)なので、どうも余計なお世話という気もしないでも無い。 実際、「フィルム効果」というよりかは、地上波放送等で見られる単なるざらざらしたノイズにしか見えないわけだし。 また、上述したように突発的にノイズが酷くなる場面もあったりして、エフェクトのかけ方にちょっと丁寧さが足りないような気もする。 ただ、よほど苦情が殺到したのかどうかは知らないが、第4巻では、それまでの3巻に比べるとノイズが少なめになったように見える。
The SoulTaker 〜魂狩〜
 2004/04/09深夜(正確には2004/04/10未明)放映開始。
 これも、既に他局(これもWOWOWだけか?)で放映終了したものが、キッズステーションに回ってきたもの。 制作がタツノコプロのダークヒーローもの、というと期待してしまうが、第1話を観た限りでは良い感じである。 影を強調したコントラストの強い画面で、何が映っているのか今一つ判りにくかったりするが。 「小麦ちゃん」がナニモノなのかようやく判ったが、何か浮いてるように思う。

土曜日

美少女戦士セーラームーン
 特に変わりなし。ようやく真のプリンセスが登場。 物語が展開するのは良いが、話がシリアス一辺倒になってきて、始めの頃のバカっぽい雰囲気が無くなってきたのが残念。
みさきクロニクル ダイバージェンス・イヴ
 2004/03/27放映終了。後番組は「神魂合体ゴーダンナー」の第2期かと思っていたら、第1期の最終回の再放送だけみたい。
 一回観ただけではイマイチ話が判りにくかったが、一応、ハッピーエンドと言っていいのかも。
ΠΛΑΝΗΤΕΣ
 後半、テロの話が多くなってしまい、宇宙と向き合う人間とか、宇宙空間での人間の活動とか、前半で良かった要素が少なくなって残念。 もうちょっと、ハチマキの葛藤とか木星往還船計画とかに話を割いて欲しかった。
 2004/04/17放映終了。後番組は「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」。
 一応大団円と言ってもいいのかも。 今まで登場したサブキャラやゲストキャラも総出演で、1本のシリーズのまとめとしては綺麗に終わってくれたと思う。 ただ、やはり木星が観たかった。
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
 2004/04/24放映開始。
 名前だけは知っていたが、実際に作品を観るのは初めて。 原作は、世界20ヶ国語に翻訳され、計5,000万部以上を売り上げた一大ベストセラーだそうだ。 1979年にイギリスで映画化されたそうだが、今回のは、1998年に改めてTVシリーズとして作成された作品らしい。 キャラクターの造形とか話の展開とか台詞回しとかが、いかにもイギリスものといった感じを受けるが、流石にキャラクターは立っている。 ただ、そもそも何故うさぎたちが故郷を捨ててウォーターシップ・ダウンを目指す事になったのか、という辺りが、 第1話冒頭の簡単なナレーションで片付けられてしまったため、イマイチ物語に入り込めなかった。 うさぎたちが主役というファンタジーな見かけと裏腹に、話自体は結構シリアスになりそうなので、その辺に少し期待。
ふたつのスピカ
 2004/03/27放映終了。後番組は「今日からマ王!」。
 何となく中途半端な所で終わってしまったという感じが残るのは、原作自体が未完結なのでしょうがないか。 放映話数からして、アスミの過去の話か、現在の宇宙学校の話か、どちらかに絞った方が、個々の話を充実出来たような気がする。
今日からマ王!
 2004/04/03放映開始。「マ」には、実際には○が付く。
 突如異世界に引き込まれ、いきなり王様にされ、しかも主人公がもともとはその異世界の生まれだった、と来ると、どうしても「十二国記」を連想してしまう。 何か微妙にホモっぽい奴がいたり、あまりにも突拍子もない設定(左頬を平手打ちすると求婚−例え同性同士でも)が平気でまかり通っていたり、 主人公はとにかく何もしなくてもいきなり強い力を使えたり、異世界が中世ヨーロッパ風だったりと、いかにも典型的な軽いファンタジーといった印象である。 キャラ「だけ」で持たせるのは勘弁してほしいのだが。 あと、オープニングとエンディングの歌が下手過ぎな気がする。 特にオープニングは、「ありがとう」などの「う」を伸ばさず、いちいち「う」と発音するのが何か鬱陶しい。
 2004/06/11追記。結局切りました。
同じ「ライトノベル」原作でも、やはりピンキリなのだなぁ、というのがよく判りましたですよ。まぁ趣味に合わなかっただけかもしれませんけどね。
ケロロ軍曹
 2004/04/03放映開始。原作は、月刊誌「少年エース」連載のコミック。
 さすが佐藤順一カントクと言うべきか、原作の微妙なギャグを上手くアレンジしてきていると思う。 細かく散りばめられたパロディも上手い。アイキャッチが「ど根性ガエル」のサブタイトルを出すところのパロディなのが大笑いである。 何と言っても、バンダイがスポンサーでなければ、この作品のアニメ化は不可能だったのではなかろうか。 オープニング・エンディングも、変にポップス系に走らず、作風に合ったヘンな感じで良い。
カレイドスター 新たなる翼
 2004/03/27放映終了。後番組は「DANDOH!!」。
 正直言って、「幻の大技」編であれだけ盛り上がったものを、今後どうやってもう一度盛り上げて纏めていくのか、そんな事ができるのかどうか少し疑問だった。 しかし、それが杞憂に終わった事がものすごく嬉しい。 夢を持つこと、夢に向かって努力すること、そして何より諦めないこと。 それも、決して暗くならず、いつも明るさを忘れず、おおらかに。 こんなこっ恥ずかしいことを、これだけ正面きって、真っ直ぐに描ききった作品は近年稀ではないかと思う。
 また、それを支えた作画もお見事。 時々崩れる時もあったが、ここ一番という時は毎回必ずきっちりと決めてくれた。 決めの表情、決めのポーズ、決めのアクションと、「ここが崩れたら全部台無し」というようなポイントでは絶対に崩れない。 この辺の力配分の上手さが、全体としての質の向上に繋がっていたのではないだろうか。
 ラストの「天使の技」には、クラシック・バレエの大作「白鳥の湖」を持ってきたが、これが、佐藤監督の前作がもし「プリンセスチュチュ」で無かったら…、 と想像するのもまた楽しい。 「チュチュ」で、クラシック・バレエに対する造詣が深くなったからこその「白鳥の湖」ではなかったか、と。
 そして、レイラさんからそらに夢が受け継がれていったように、ラストではまたロゼッタへと受け継がれて物語は一旦幕を閉じる。 ここには、夢は素晴しい、持つに値するものであるという、夢を持てないと言われる現代の子供達へ向けてのメッセージが、これまたストレートに表れている。
DANDOH!!
 2004/04/03放映開始。原作は、週刊誌「少年サンデー」連載のコミック。
 連載開始当時を読んだことが無いのだが、主人公のダンドーがあっと言う間に野球からゴルフに転向してしまって驚いた。 始めの方のエピソードが、かなり端折られてるような気がする。 読んだ範囲では、ダンドーにかなり影響を与えている筈の新庄コーチも、何かあっさり登場しているし。 「カレイドスター」同様、制作にホリプロがかんでいて、主役級の優香の声がそっち関係の人のようで、案の定下手。 話そのものは、割とまっとうな熱血ゴルフものなので、その辺をちゃんと描いてくれれば面白いかも。 原作みたいに人物デッサンが変になったりすることも無いだろうし。
カードキャプターさくら
 2004/04/10放映開始。新シリーズではなく再放送である。
 久し振りに観たが、やはり第1話はよく動いてるしテンポは良いしさくらちゃんは可愛いしで、よく出来てるなぁ、と思う。 この作品のヒット以降、この手の、妹にしたいような可愛い女の子系(もっと下世話な言い方をすればロリ系)の作品が増えたとも言うが、それも尤もかと思われる出来である。 また、この作品はオープニング・エンディングとも何回か変わるが、オープニングは、この最初のが一番好きだ。 曲だけを取れば「プラチナ」が一番好きだが、曲と画のマッチングの良さという点では、この最初のがダントツで良いと思う。
機巧奇傳 ヒヲウ戦記
 2004/04/17放映開始。2000年10月からNHK-BS2で放映されたものが、キッズステーションに回ってきたもの。「からくりきでん ひをうせんき」と読む。
 話の中心となる「からくり」が、とても「からくり」には見えないような、ある意味無茶苦茶な動きをするあたり、 従来のロボットものの「メカ」を「からくり」に置き換えただけ、という感じがして、あまり面白みが無い。 ただ、時代背景が幕末という事で、坂本龍馬のような有名人も出てくるらしく、その辺どう絡めてくるのかは少し楽しみである。 しかし、これも制作がボンズ(テロップの記載はBONES)なので、面白くなるかどうかは少し不安である。
勇午〜交渉人〜
 「パキスタン」編が終了した。時節柄、非常にタイムリーというか、ヤバい話になってしまった。 もしイラクの日本人人質事件がもう数ヶ月早く起きていたら、まず放映不可能だったのではなかろうか。 作品としては、作りも丁寧だし、声優には初挑戦という勇午の声の人も結構ハマっていて良かった。 ただ、パキスタンの日差しの強さを強調するためか、やたらと白飛びしてるような画作りがちょっと見にくかったと思う。
 2004/04/17深夜(正確には2004/04/18未明)から「ロシア編」の放映開始。
 監督が、岸誠二氏から花井信也氏に替わり、それに伴ってキャラクター・デザイン等の主なスタッフも入れ替わったので、かなり違った印象を受ける。 勇午が別人のように見える時もあるが、概ね、原作のイメージは損なわれていないと思う。 舞台も、酷暑のパキスタンから極寒のロシアへと、両極端に変わることもあるので、まぁいいか、という感じ。
頭文字D
 特に変化無し。タクミが強すぎるので、カー・アクションしか観る所が無くなってきた。 一回ホンモノの土屋圭一が出てきたのには笑ってしまったが。 あ、あと、各キャラクターへのインタビューみたいな形式の予告は、毎回意外と面白い。
 2004/04/17深夜(正確には2004/04/18未明)放映終了。後番組は「頭文字D Second Stage」。
 結局、無敵のままで終わってしまった。第2期があるせいか、ものすごくあっさりした終わり方だったし。カー・アクションは相変わらず格好良かったが。
頭文字D Second Stage
 2004/04/24深夜(正確には2004/04/25未明)放映開始。
 基本的には、今までどおりに速い奴が挑戦してきてダウンヒル勝負でタクミに負ける、というパターンなのかも。まだ判らないけど。 車の表面とか、路面の表現とかで、CGが少しレベルアップしているような気もする。 ただ、第1話の異様に濃く見えるキャラクターが変。
光と水のダフネ
 以前「話としてはかなり無理がある」などと書いてしまったが、この作品は、そんな事はどうでもよかった。 グロリア登場以降に顕著だが、これはとんでもなく「おバカ」な作品だったのだ。 難しい事を考える必要はなく、お気楽に楽しめば良かったのである。うむ。
キャプテンハーロック
 2004/04/10深夜(正確には2004/04/11未明)放映終了。
 何かこう、言葉にするのが難しいのだが、これは「キャプテンハーロック」じゃないような気がした。 別に「キャプテンハーロック」でなくてもよかったのではないか?という感じがしてしょうがない。
ぽぽたん
 2004/04/17深夜(正確には2004/04/18未明)放映開始。BS-iで放映されたものが、キッズステーションに回ってきたもの。 原作は、Windows用の18禁ゲーム。PS2にも移植されている。
 で、どんな話になるのかと思ったら、何かファンタジーっぽい展開に…。 やはり、監督が「シュガー」の木村真一郎氏だからだろうか。 あの3人の姉妹+メイドさん(?)が主人公で、毎回ゲストと何か絡んでは消えていく、みたいな展開? とりあえず、時々乱暴な言葉づかいになるメイドさんと、不自然にぼかされる局部が萌え。
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2004年7月期

深夜枠がまた増えてきたようで、録画機のチューナー数を超える(と言っても高々3つですが)数の番組が重なってしまう事もちらほら。 特に火曜日の夜何かは酷いですね。枠が薄い曜日もあるんだから、そちらに回してくれれば良いのに、と埒も無い愚痴をこぼしている今日この頃です。
例によって、前期からの継続・終了分の感想と、新番組のコメントです。 終わった作品と切った作品はこの色にしています。

日曜日

マリア様がみてる〜春〜
 2004/07/04放映開始。
基本的なノリは、予告編まで含めて前シリーズと変わっていないようだ。 日曜日の早朝という、ある意味ものすごく不適切な時間帯に放映するという事で、色々と「色」が変わってしまうのではないか、と心配したが、 とりあえず一安心である。 しかし、オープニングに歌詞がついたのは良いとして、エンディング曲がそのままというのはいかがなものか。 まあ、今まで第2期になって曲が変わって良くなった、という作品はあまり思い付かないので、これで良いのかもしれない。
ふたりはプリキュア
 悪の親玉だったジャアクキング自身が、闇によって滅ぼされてしまう、それを防ぐためにプリズムストーンを巡ってプリキュアと戦う、という構図が見えてきた。 悪役が、単純なワルではないというのはお約束ではあるが、闇に生きる者が闇によって滅ぶというパターンは珍しいかも。 キリヤのように、自ら滅びの道に踏み込む奴とかも出てきて、悪役側もそれぞれ個性的なのは良い。
レジェンズ 甦る竜王伝説
 レジェンズ・ウォーとかの話が出てきて、何か随分スケールの大きな話になってきた。 話がこうシリアスになってくると、ギャグの方がおとなしくなってしまうのが残念である。 とりあえず、メグは可愛い。
マシュマロ通信
 相変わらず台詞回しが気が利いていて面白い。 また、少しファンタジックな子供の世界を描く一方で、シリアスな大人の世界を垣間見せるような話もあって、それが丁度いいスパイスになっている。 特に、ミモザ先生の話で、帰って来た恋人と雨の中で抱き合う場面なんかは、子供向けとは思えないほど色気のある、文字通りの濡れ場であった。
火の鳥
 2004/06/27放映終了。後番組は「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」。
やはり、1クールでは短過ぎた、という感じが拭えない。 あまりにも話が駆け足だし、各編相互のリンクも不十分で、本来ひと繋がりの壮大な物語の筈が、単なるオムニバス作品にしか見えなくなってしまった。 海外で音楽を録音するとか、声優に著名な俳優を起用するとか、そういう作品の内容に本質的に無関係な所にお金を使うぐらいなら、 もっと本数を増やして内容を充実させてほしかった。 あと、「トリガー」とか誰でも判るような言葉にいちいち字幕で説明を入れていたのは何でなんだろう? あれも萎えるので止めてほしかった。
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
 2004/07/04放映開始。
オープニングとエンディングが山下達郎というのはどんなものなのだろうか。何か合わないような気がする。 というか、この番組の中で、絶対殺人事件なんか起きないような感じになってしまうのだが。 作品自体は、はじめいかにもマンガマンガしたアヒルのキャラとかがいるのでちょっと心配だったのだが、第一話を観た感じでは、一応真面目な内容で安心した。 オリジナルキャラのメイベルも、それ程おバカなキャラでは無さそう。 ただ、30分枠で一つの事件を解決する、というのはちょっと無理があるかもしれない。 第一話も、ポワロの推理の凄さよりも、真犯人の間抜けさの方が目立ってしまったように思う。 今後は、数話をかけてじっくり事件を描いてほしい。 あと、クリスティーの作品には、メイドもいっぱい出てくる(第一話でも早速出てきた)ということなので、そちらの方も期待したいところ。
美鳥の日々
 2004/06/27深夜(正確には2004/06/28未明)放映終了。
正直、完結させるとは思っていなかった。 原作もまだ完結していないことだし、美鳥は右手にいるままにして、二期にも繋げられるような「第一部完」みたいな終わり方にするのかと思っていた。 しかし、ラス前の話で美鳥が元に戻り、綾瀬に告白させた時点で、このような形で完結させるのは必然だったのだろう。 この状態からまた右手に戻ってしまうようでは、美鳥の母親の言う通り、単なる現実逃避に過ぎないし美鳥の成長も無いのだから。 さすが池田眞美子氏、恋愛ものでは手慣れている。また、小林常夫監督も、「十二国記」で見せた原作アレンジの妙はここでも生かされている (まあ「十二国記」のアレンジの功績は、會川昇氏に帰せられるかもしれないが)。 始め心配した作画の乱れも特に無かったし、1クールもので綺麗に纏めた構成の良さは、今期最高ではないかと思う。 細かい事を言えば、栞がフェード・アウトしてしまったとか、綾瀬があっさり身を引き過ぎだとか、少々無理矢理っぽく見える点はあるものの、 最後のエンディングで一通りの「後日談」を見せている事で、最低限のフォローを入れているのは好感が持てる。 あと、見せる所をちゃんと見せていたのも○ (しかし何で美鳥は素っ裸で寝かされていたんだろうか。謎である。仰向けであれだけ盛り上がっている乳房というのも、シリコンか何か入れてるみたいでアヤシイが)。

月曜日

Get Ride! アムドライバー
 人間の敵は人間だった、という事で、何か「機動戦艦ナデシコ」みたいな展開になってきた。 この展開自体は良いと思うが、いかんせんキャラクター達が行き当たりばったりで行動しているような奴ばっかりなので、せっかくの舞台を生かせるかどうかは疑問。
花右京メイド隊 La Verite
 2004/06/21深夜(正確には2004/06/22未明)放映終了。後番組は「藍より青し〜縁〜」の再放送(局は違うが)。
結局、原作のマリエルの話を軸にする所から逆算して、この話に関係するキャラの話を散りばめて構成したのは、それなりに上手くいったと思う。 ただ、地下屋敷を出したのはちょっと余計だったのではなかろうか。 マリエルの怪しさを強調する役には立ったがそれだけで、消化不良に過ぎる。出さなくても、ストーリーには全く問題無いわけだし。 しかし、その点を差し引いても、前シリーズでチョイ役だった八島ちゃんが大活躍したりとか、最終話が丸々エピローグになっていて、 しかもコケて乱れたスカートの裾を慌てて抑えるマリエルとか、悪戯っぽい表情を見せるマリエルとか、珍しくも可愛らしいマリエルを見せてくれたりとかいう辺り、 非常に良かったと思う。 原作が完結する頃に、是非第3期を作ってほしい。
LOVE♥LOVE?
 2004/06/28深夜(正確には2004/06/29未明)放映終了。
結局、特に他の2作とのリンクは、新しい要素は出なかった。 基本的に、「奥が浅いギャルゲー」といった感じで、正直言って、色気以外に特に見るべき内容も無かったように思う。 DVDの方は、全巻に新規エピソードが追加されているそうだが、18禁作品に敵わない色気だけしか内容が無いのに、新規エピソードが訴求要素になるのか疑問である。
神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
 2004/06/28深夜(正確には2004/06/29未明)放映終了。後番組は「月は東に日は西に〜Operation Sancutuary〜」と「Wind -a breath of heart-」の二本立て。
何か、全て予定調和で完結してしまったという印象だった。 元に戻れてしまうのなら、あの何とかシンドロームって、物語に特に意味を与えるものでは無く、単に悲壮感を演出するためだけの小道具に過ぎなかったように見える。 ラス前で確か全ての擬態獣の親玉を倒した筈なのに、最終回でまた「これが最後」とか言いながら擬態獣と戦ってるのも意味不明だし。 そもそも、擬態獣って何だったのかも謎のままだし。 こういうのって、結局「状況」を描きたいだけで、何の裏付けも考えていない出来の悪い素人作品みたいで好きになれない。 「名作と言われている昔の特撮作品だって、意味も無く怪獣が攻めてきたじゃないか」とか言う人もいるが、いつまでも同じ所にとどまっているだけなら、 それは単なる懐古趣味にしか過ぎないのではなかろうか。 でかい乳が揺れれば良いというものでもないだろうに。
月は東に日は西に〜Operation Sancutualy〜
 2004/07/05深夜(正確には2004/07/06未明)放映開始。「アニメ魂」枠の前半。 原作は、Windows用の18禁ゲーム(コンシューマ機にも移植された)。通称「はにはに」。 枕詞に「東奔西走スクールライフAnimation」と付いているが、どの辺が「東奔西走」なのかは謎。 冒頭の場面を見る限り、タイトルに付いている「Sancutualy」(ようするに「楽園」の意味か)というのが物語の鍵になるようだ。 この手のギャルゲー原作のアニメの場合、複数平行してあるゲームのシナリオをどう一本に纏めるか、すなわちどのヒロインをどのぐらい描くか(または切るか)が、 監督や脚本の腕の見せ所だと思うが、どうなるであろうか。 ちなみに、個人的には、「月は東に日は西に」と言えば、わかつきめぐみ氏のコミックが第一に思い浮かぶので、どうもこのタイトルには抵抗がある。
Wind -a breath of heart-
 2004/07/05深夜(正確には2004/07/06未明)放映開始。「アニメ魂」枠の後半。
上に同じく、原作はWindows用の18禁ゲームでやはり後にコンシューマ機にも移植された。 何か、作品の色が「はにはに」とあまりにも似過ぎているので、似たような感想しか無かった。 原作とは微妙に雰囲気が違うキャラデザインになってるところや、第一話でとりあえずヒロインの顔見せを一通りしておく所まで同じだし。 シリーズ構成を同じ人が、制作を同じ会社がやっているようだが、同工異曲なだけの作品にならないかどうかが心配。 どうせなら、全然違うスタッフにやらせて、同じ枠で同じ傾向の作品を、どう差別化して作るかを競うぐらいのことをやっても面白いと思うのだが。 ただ、こちらは、背景のかなりの部分に3DCGを使用していて、それを見せるためか、やたらとカメラ移動が多い。 1カットの中でも、とにかくカメラが動いている。別に固定でもいいのでは、というようなカットでも動く。 Windows版のオープニング・ムービーを、かの新海誠氏が作成していたので、それを意識しているのかもしれない。
MONSTER
 Dr.テンマが、行く先々の人と僅かながら交流を重ねつつ「モンスター」を追うという、いわゆるロード・ムービーみたいな展開になってきた。 話は面白いし、画的にもコミックの雰囲気を良く再現しているのだが、それだけにちょっと地味な印象は拭えない。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
 2004/06/21深夜(正確には2004/06/22未明)放映終了。後番組は「攻殻機動隊 Second GIG」かと思っていたら何も無かった。
確かに、作画や音楽の質は高いし、「笑い男」関係の物語は面白かったのだが、何か後味が悪い結末だった。 あそこまで巨悪を追い詰める話をしておいて、最後の最後でちょろっと「やっぱり巨悪は強いんだよー」みたいな事をする必要ってあったのだろうか? て言うか、最も重要な証人を、あんな簡単に殺される(少なくとも、あれは証言ができないような状態にした、という事だろう)というのも間抜け過ぎるし。 何で、あんな不用意に、誰でも入れそうなビルの地下駐車場なんかに車を置いてたんだろう。 あれでは、むしろ軟禁されていた時の方が、遥かに安全な状態だったような気がする。 どうも、単にハッピーエンドにしたくなかったため「だけ」にあの場面を入れたような感じ。 何か、「単純なハッピーエンド」が嫌いなのだろうか?
恋風
 まさか本当にヤってしまうとは思わなかった。あと一話残っているが、果たしてどう決着を着けるつもりなんだろうか。
 2004/07/12深夜(正確には2004/07/13未明)放映終了。
何か色々と含みを持たせたラストになった。 とにかく、二人のこの先を暗示する要素(暗喩と言えばいいのか)が色々。 そそくさと下校する七香の後をつけるのを「怖い」と言う友人。 遊園地でドロ投げをし合って「汚れちゃったね」と言う二人。その二人を訝しげに見る見知らぬおばさん達。 来年はもう存在しない遊園地と桜並木。そこに「来年もまた来よう」と約束する二人。 二人の将来が暗いものになるのか、それとも幸せなものになるのかは判らない。 想い出の場所が無くなるかもしれないが、新しく出来る想い出もあるかもしれない。 「汚れてしまった」事を自覚する二人と、それが周りから見て決して歓迎される事ではないのを示しながら、二人の未来は未だ未確定である。 とにかく、「近親相姦」というタブーを、決して否定的な面だけでなく丁寧に描ききったことには、拍手を贈りたい。 あえて文句を言うなら、七香があそこまで幸四郎を好きになる過程があまり具体的に描かれなかったので、いきなり盛り上がった感がするぐらいか。 もっとも、これは原作でもあまり変わらないので、仕方がないかもしれない。 そう言えば、原作はまだ終わっていないようだが、どうするのだろうか。 また、オープニングの作詞は、故・岡崎律子さんである。 登場人物の心情を豊かに描いた詞は、流石と言う他無い。

火曜日

陸奥圓明流外伝 修羅の刻
 天斗の話が終わったところ。 何か、第一話の頃から比べると、アクションの気合の入り方が随分違うように思える。 特に、この天斗編(?)の最後の話では、天斗と十兵衛との戦いはスローモーションを効果的に使い、 天斗が雑魚侍達を倒す場面は動きを誤魔化さずにちゃんと「殺陣」を描く、というように、変に止め絵などで誤魔化さない、 短いながらもちゃんとしたアクションを見せたのは素晴しい。 それだけに、天斗と十兵衛との再戦が描かれなかったのは残念。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう
 変なタコが、実は良い奴だったというところ。話は相変わらずである。
美鳥の日々
 2004/06/29深夜(正確には2004/06/30未明)放映終了。後番組は「DearS」。
コメントは上記の通り。
DearS
 2004/07/06深夜(正確には2004/07/07未明)放映開始。
と思ったら、最初の日は「前夜祭」と称して番組の紹介をする特別番組だった。 なので、本編についてはまだ不明だが、漂着した宇宙人が日本の市民権を得て一緒に生活、とくれば、「NieA_7」を連想させる。 ああいう、日常生活ほのぼの感いっぱいのラブコメになるのだろうか。
 2004/07/16追記。いきなり道端で全裸の美少女を拾ってしまって、しかもその娘はロクに言葉が話せず、主人公と同居する事になる育成ゲー的状況となると、 これは「ちょびっツ」か、はたまた「My Merry May」か、といったノリのようである。 井上喜久子さん演じるところのお色気女教師もトバしているが、何と言ってもねね子が素晴しい。 めがね、ショートヘア(しかもボサボサ)、控えめな胸、クール(または無愛想)、そして幼馴染みの同級生で毎朝起こしにきてくれると、 もうこれでもか、と言わんばかりの「そのスジのハートを直撃」する要素を一身に背負っている。 はっきり言って、DearSの女の子達が10人束になっても敵わないであろう(※注:個人的な感想です)。思わずゲームも買ってしまいそうだ。
MADLAX
 マーガレットがどんどんアヤシイ娘になっていくのが面白い。 一方、ストーリーも、絵本を巡る謎の方に収斂して行っている感じで、少なくとも、今までの真下監督作品のような訳の判らなさはあまり無い。 「nowhere」の電波ソング等と相まって、なかなか癖になる作品になってきている。
蒼穹のファフナー
 2004/07/06深夜(正確には2004/07/07未明)放映開始。
何か、顔見せだけのキャラの多さといい、主人公があっさりファフナーに乗ってしまう事といい、展開がやたら早い。 何故か閉鎖されていたらしい街(この場合は島が丸ごとだが)に、訳の判らん敵がいきなり攻めてくるという辺りは「ラーゼフォン」っぽいし、 街のあちこちに迎撃用の兵器が隠されている辺りは「エヴァンゲリオン」っぽいし、 主役が美形の少年二人というのは「ガンダムSEED」っぽい(平井氏キャラのせいもあるけど)と、なんか「あの作品っぽいなぁ」という要素が多すぎるのは気になる。 何より、せっかく出てきた眼鏡っ娘が、あっさり退場してしまったのは気に入らない。 て言うか、その後で主人公はあっさりファフナーの所まで行けてしまったのは何故なんだろう? 不公平だ。
サムライチャンプルー
 時代劇にもかかわらず、登場人物達がぽんぽん横文字を使うところは、何かかの「西遊記」を彷彿とさせて面白い。 こういう軽いノリの作品は好きだ。
天上天下
 過去の因縁話に入ったが、イマイチキャラクターが類型的で面白くない。 それ以前に、「サムライチャンプルー」と「蒼穹のファフナー」とが重なってきて、全てを録画する事が出来なくなってきたので、切ってしまうかも。
ゆめりあ
 何とか主人公のキャラが掴めてきたら、何かそれなりに面白くなってきたかも。 主人公がハーレム状態なのは、まあ原作がギャルゲーだからしょうがないとして、皆が皆主人公一直線という訳でも無いのは良い。
 2004/08/18深夜(正確には2004/08/19未明)放映終了。後番組は「ヒートガイジェイ」。
 ラストが今一つ意味不明。特に、ねねことネイトとが2人に分裂していたのが謎。 ゲームをしているとある程度判るようだが、そう言われても困る…。
ヒートガイジェイ
 2004/08/31深夜(正確には2004/09/01未明)放映開始(キッズステーションにて)。
 監督が赤根和樹氏、キャラクター・デザインが結城信輝氏と、かの「天空のエスカフローネ」のコンビが送る「スタイリッシュ・アクション」。 雰囲気としては「カウボーイ・ビバップ」とかが近いかもしれない。 特務部隊に属するスカした若僧とマッチョなサイボーグのペアというのはなんとも暑苦しい。 千葉紗子さん演じる経理係(兼監察兼雑用係って何なんだ)のキョウコさんが可愛いので○。 メカニックはイマイチかな…。石油が過去の遺物っぽい扱いなのに、主人公のバイクのエンジンは今のガソリンエンジンみたいなデザインなのはいかがなものか。
ニニンがシノブ伝
 2004/09/07深夜(正確には2004/09/08未明)放映開始(キッズステーションにて)。
 原作は月刊誌「電撃大王」連載のコミック。「電撃大王」は読んでいるが、何故かこの作品は読み飛ばしている。 (何か絵柄が趣味に合わなくて) 一回目を観た印象では、ギャグのテンポも良いし画もよく動いてるしで悪くない感じ。 音速丸役の若本規夫氏の、ノリノリの演技を楽しむのが良い…かも。 エンディングがどこかで見たようなクレイアニメだと思ったら、制作が「コスモス荘」のユーフォーテーブルだった。道理で。

水曜日

ふしぎの海のナディア
 改めて観てみると、台詞に結構わざとらしい感じがあるものの、やはり面白い。 特に、先々週の「走れ!マリー」の回は、前半ののどかさ、後半の畳みかけるようなアクションのテンポの良さ、雰囲気が一変するラストのコントラストが凄い。
十二国記
 「月の影 影の海」編終了。何回観ても、夕陽に染まる王宮内の場面や、杉本が別れる時に言う台詞等は泣けてくる。
ギャラクシーエンジェル
 2004/07/07深夜(正確には2004/07/08未明)放映開始。
まさか、烏丸ちとせがあんな性格になるとは意外であった。 初っ端から、いきなりミルフィーユ以外全員死んでる、という無茶苦茶な展開と、駄洒落づくしのオープニングは相変わらずである。 でも、やはりこれは「マリア様がみてる〜春〜」と放映時間を入れ換えるべきなような気がする。
鉄人28号
 作品の雰囲気としては特に変わらない。 ただ、正太郎が最近特に悩まずに鉄人を使っているのが、前半の悩みようを忘れたみたいで少し違和感がある。

木曜日

絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク
 一時、バカっぽい雰囲気になって面白くなりそうだったのだが、それも本当に一時のみで、またちょっと面白くなくなってきた。 何より、主役のグラムとベスのキャラクターがコロコロ変わるので、ついていけないというか。 サブキャラも、何か単なるにぎやかしだけになってきていて、生かしきれていないように思う。
 2004/09/23放映終了。
 結局、特に盛り上がらないまま終わってしまった。とりあえず纏めてみました、といった感じがする。 何が原因なのかと考えると、最後の最後まで、「こんなシーンが描きたい」という事だけが先行して、「何故そうなるのか」が全く描かれなかったからじゃないかと思う。 キャラクター達が、「何故そう動くのか」「何故そう出来たのか」という「何故」の部分がすっぽり抜け落ちているので、全てがご都合主義にしか見えない。 例を挙げるなら、ラス前の話でグラムがキュベルネスに「夜明けの船」の処刑場を混乱させるように依頼に行くが、何故グラムはキュベルネスの居場所を知ったのか? それに、その時のグラムの態度にしても、「あいつがプロなら(依頼を)受けてくれる」等と言ってた割に、キュベルネスに「こんなはした金で受けられるか」と断られると、 「今はそれしか無い」みたいな自己中な事を言ってるし。 「プロ」に仕事を依頼するのなら、それ相応の報酬(別に現金でなくても構わないから)を用意すべきところを、情に訴えるなんて前言と矛盾している。 他にも、最終回で爆破されたはずの「夜明けの船」をどうやって爆発から救ったのか、とか、 ベスのRBをどうやって取り戻してきたのか、とか、あまりにも「どうやって」の部分が抜け落ちているので、「はぁ?」としか思えない。 おまけに、地球側が頭が悪過ぎなので、「夜明けの船」側が活躍しても全然「凄い」と思えないのが致命的。 だいたい、「夜明けの船」を爆破するのに、外側にしか爆弾をセットしないっていうのは間抜け過ぎ。 始めの頃(ベスがまだ軍にいた頃)は、それなりにまともな連中として描かれていたのに、何故こうも頭が悪くなったのかがさっぱり。 単に、「夜明けの船」側を勝たせる為だけに間抜けにしているようにしか見えない。 これが、そういった説明不足の部分を、「そんなんどーでもいい」と一蹴出来るほどの演出のパワーがあればまだしも、それも無いので、 単に「何故」「どうやって」の部分をきちんと描写出来るだけの力がスタッフに無かった、としか解釈出来ないわけで。 結局、作画が良いだけで、キャラクターの立たせ方やらストーリーの組み立て方やらが全然出来ていない、「出来の悪い素人作品」以上のものとは思えなかった。 この先も、ボンズのオリジナル作品は皆こんなんなのかなぁ…。
無人惑星サヴァイヴ
 輸送船で脱出して終わり、かと思っていたら、更にもう一段用意しているのは上手いと思った。 よく考えたら、大陸については、アダムの話の中で散々触れられていたのだから、舞台が大陸に移るというのは充分予想出来る話であった。 何より、初めて人死にが出たのは、物語上インパクトが大きいと思う。
GA TV
 2004/06/24深夜(正確には2004/06/25未明)放映終了。
全部やってくれるかと思っていたら、第8話までで終わってしまった。 結局、第4期の放映開始までの繋ぎに過ぎなかったという事か。 しかし、第1期の残りの話が地上波で放映される機会は、今後あるのだろうか。

金曜日

魔法少女隊アルス
 男の魔法使いも登場して、妖精が逃げたことが他の魔女にバレて、と、話が大きく動き出した。 一回一回が短いながらも、密度の濃い画面構成なので、観ている間油断出来ない。
スクラップド・プリンセス
 スキッドが撃沈され、パシフィカが記憶喪失になった話まで。 DVDの方で先行して観ているが、原作の妙に軽い所と妙にグロい所を抜いて、上手くアレンジしていると思う。 特に戦闘シーン等は、下手に台詞等を色々と追加して間延びさせたりする事も無く、スパッとキレよく描いている所が良い。  2004/09/10深夜(正確には2004/09/11未明)放映終了。
 やはりDVDの方で先に最終回を観ているのだが、改めて観ても、この作品は上手く原作をアレンジできた良作であると思う。  エピローグの部分は、原作とはかなり設定が異なっているのだが、肝となる「今パシフィカは幸せか?」という部分はきちんと入れているし、 まったりとしたアニメの雰囲気には、こちらの方が合っているだろう。 むしろ、「あの」パシフィカが国政に関わってるとか、スィンそっくりの女の子がいるとかいうより「らしい」かもしれないと思う。 後半、ラクウェル姉が少し活躍する場が少なくなってしまった感はあるが、それも、戻ってきたシャノンとパシフィカを抱き寄せる場面で、長姉らしい所を見せたし。 ラストのドラグーンは意味不明だが、まぁ何か適当な締めを入れたかったのだろう、という事で。 これを観ると、ボンズ制作でも、しっかりした元があれば良い作品はできるんだなぁ、とつくづく思った。
The SoulTaker 〜魂狩〜
 2004/07/02深夜(正確には2004/07/03未明)放映終了。
相変わらず、コントラストが強くてちょっと見にくい画作りとか、フリッカーの女の子達の見分けが付きにくいとか、難点は幾つかあったものの、結構面白かった。 本当の敵が誰なのか、真実が明らかになっていくにつれて、次々と移り変わっていく様が、なかなか良く出来ていたと思う。 しかし、まさか兄妹もののラブコメ話になるとは…(違

土曜日

美少女戦士セーラームーン
 アニメの方とは全然展開が違うので、これはこれで面白い。
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
 兎の話とはとても思えないほどシリアスでスリリングな話で面白い。 エフラファとの争いが物語のメインになるのかもしれないが、あまりそっちばっかりで殺伐とした雰囲気にならないでほしいと思う。
ケロロ軍曹
 パロディネタ満載なのは良いのだが、最近少しテンションが落ちてきたような気もする。 原作で登場がかなり後の方のドロロが出てきて、原作でドロロがいない時の話をする時の絡ませ方に試行錯誤しているようにも思えるが、 模型屋の話や虫歯の話のように、原作を膨らませて面白くした事も多いので、是非テンションを上げて頑張って欲しい。
DANDOH!!
 ダンドーがどんどん完璧超人になってしまって、話が単調になってきた気がする。 ここしばらく、誰か(一緒に回るプレーヤー、ダンドーのゴルフ界入りを妨害しようとする役員等)の妨害が入り、それをダンドーが凄い力で跳ね返し、 妨害していた奴が改心してダンドーの味方に回る、というようなパターンが続いている。 そもそも、「紳士のスポーツ」と呼ばれているゴルフで、あれだけ不正やルール違反をする奴ばっかりというのも問題なような。 とりあえず大会が変わるようなので、ちょっと違う展開を期待。 やたらとキャラのアップがカットイン(ていうのかな?)される演出は、面白いとは思うが、そいつが一瞬で近付いたようにも見えてびっくりする。
カードキャプターさくら
 相変わらず、はにゃ〜んでほえ〜な話。「ナディア」もそうだが、これだけマニアックな話がNHKで放映されているのも凄い。
機巧奇傳 ヒヲウ戦記
 2004/07/10放映終了。 話が明治維新に近付いてきて、何か面白くなってきた所でいきなり終わってしまった、という感じ。 某巨大掲示板での噂では、元々はもっと長く(4クールぐらい)続けるはずだったのが、2クールで終わってしまったらしい。 確かにそんな感じで、アラシは中途半端に消えたっきりでフォローも無いし、風陣の連中はフランス人に手銃であっさりやられるし、 そもそも最終回に出てきた風陣の連中は何しに出てきたのかさっぱりだし、だいたいここで終わるのなら炎は再起動させる必要なんか物語としては全く無いわけだし。 また、最終回はどんどん時間や舞台が飛んでおり、詰め込み過ぎな印象があって、いかにも打ち切りになったので慌てて終わらせたという印象が強い。 せっかく、ただのクソガキだったヒヲウにも感情移入出来るようになったし、ハナやマチも成長して可愛さが増したというのに残念である。 坂本龍馬や高杉晋作等、幕末の有名人も出揃ってこれから、という所で終わってしまった訳で、当初の構想通りに作られていればもっと良くなったと思う。
勇午〜交渉人〜
 2004/05/29深夜(正確には2004/05/30未明)「ロシア編」放映終了。
だいたい原作に忠実で、作画も特に乱れる事も無く、まあまあ無難な出来であったように思う。 ただ、それだけに原作を超える、あるいは原作と異なる面白さ、みたいなものも無かったかもしれない。
頭文字D Second Stage
 ハチロクがパワーアップ、って何かロボットものの主役メカ交代みたいな展開になってきた。 強さのインフレという点では、少年ジャンプ系の漫画のノリと同じかもしれない。 イツキの暑苦しさは相変わらずだが。
 2004/08/14深夜(正確には2004/08/15未明)放映終了。後番組は、とりあえず「マイアミ・ガンズ」の傑作選で繋ぐらしい。
 結局、パワーアップしただけで終わってしまった。 「ポッカリ抜けているもの」が何なのかも明かされず終いだし、バトルも実質2回だけ、と、1クールとは言え少々もの足りない内容であった。
光と水のダフネ
 どんどん話がバカっぽい方に行っていて嬉しい限り。 ついでに、DVDのCMもバカっぽい雰囲気になってきて、更にバカっぽさに輪をかけているのが素晴しい。
 2004/09/18深夜(正確には2004/09/19未明)放映終了。後番組は「ニニンがシノブ伝」。
 バカっぽい話のまま終わるかと思っていたら、マイヤの過去の秘密が絡んできて、最後の方は割とシリアスな感じの展開になってしまった。 これはこれで悪くはなかったが、秘密がバレるところが何かあっさりし過ぎていて、ちょっともの足りない感じが残った。 それでも、なかなか綺麗に纏まったと思う。 インターネットラジオの「ラジオネレイス」も終わったが、この最終回の「お兄ちゃん、早くぅ(はあと)」ネタはそーゆー意味だったのか、と 本編の最終回を観て納得がいった。
ぽぽたん
 2004/07/03深夜(正確には2004/07/04未明)放映終了。
これも、「状況」を描く、という点では良いと思うが、それも「裏付け」を考えていないか、考えていても上手く入れ込む事が出来なかったのか、という疑問が残る。 何故かは知らないが時を超えて旅を続けている姉妹がいて、他にも似たような事をしてきた人達がいて、彼女達を見守る立場の謎の女性がいて、と、 まずそういうキャラクターありきで話を転がすだけで、「何故」の部分を描かないのは、確かに最近多いパターンではあるが、やはり素人作品っぽい印象が残る。 何より、入浴シーンがやたらハレーションを起こして何が映っているのか判らなかったのがいけない。 その割には、最終回ではちゃんと乳首まで含めて胸を全部見せたりしてたし。見せるなら全部見せろ(爆
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2004年10月期

 2台体制だったVTRの内、10年以上使っていた方がお亡くなりになったため、急遽、ハイブリッド・レコーダを購入しました。 発売されたばかりだった、東芝のW録機RD-XS43です。 おかげで、同時録画可能な番組が3つに増えた上、その内2つがハイブリッド・レコーダで録画可能になったので、すっかりVTRの稼働率が落ちてしまいました。 もっとも、残った1台もややへたってきているので、丁度いい具合です。 また、メディア交換を気にせず、しかも長時間同時録画出来るとなると、今まで録らなかったような番組まで録画してしまうようになり、何かあまり余裕がありません。 なので、新番組も、第1話を観て「これは合わない」「これは駄目だ」と感じたものは、もう思い切って切っていく事にしました。 それでも結構な数になりそうですが。特に、深夜枠がますます増えてきて、しかもそれが特定の曜日に固まっているものなので、録画もなかなか大変です。
 例によって、前期からの継続・終了分の感想と、新番組のコメントです (新番組のコメントはちょっと遅れますが。また、基本的に、二回目以降も継続視聴するもののみ書いてます)。 最近は、四半期の変わり目できっちり終わらない、又はきっちり始まらない作品も増えてますので、 9月のラスト一週間(9/24〜9/30)に最終回又は初回を迎えた作品の感想はこちら、それ以前に終わった又は始まった作品の感想は前期分に入れる事にしました。 終わった作品と切った作品はこの色にしています。

日曜日

マリア様がみてる〜春〜
 2004/09/26放映終了。
 前シリーズに続いて、またしても微妙な終わり方であった。 前のが、一つの回で三組に分散されてしまっていた事を考えると、今回は白・黄・紅がそれぞれ別々の回に割り振られていた分、話は纏まっていたと思う。 ただ、ラスト三回の紅薔薇姉妹の話は、前二回で結構色々大騒ぎしていた割には、最後があっさりし過ぎていて、「これだけ?」という印象に終わってしまった。 原作の結構重要な場面が抜けてる、とかいう話も見るし、それなら「王子様」の車の話なんてばっさり削って、そちらの方をきっちり描くべきだったのではなかろうか。 これは、ラス3の話で「車に酔った」とか入れてしまったから、後の話でも入れざるを得なかったのではないか? ラス3の話と、ラスト二回の話とでは、脚本を書いた人が違うので、その辺の調整が上手くいっていないのではないだろうか? で、何か話の配分を間違えた結果、中途半端な感じが残ってしまったのではないかという気もする。 せめて、ラスト三回の脚本は、一人の人が書いた方が良かったのでは。
ふたりはプリキュア
 新しい悪役が登場したり、それがまた前の奴らより強かったり、さらにジャアクキングが復活したり、で、敵側の強化に合わせてプリキュア側も新必殺技が登場したり、と、 シリーズ中盤でのお約束なモデルチェンジと言うかテコ入れと言うか、まぁそんな感じ。 ちょっと最近はアクションも低調だし、中だるみっぽいのはしょうがないか?
マシュマロ通信
 ちょっとファンタジーがかった日常描写の上手さ、台詞運びの巧みさは相変わらず。 ただ、最近、マシュマロ・タイムズのメンバーが、サンディとそれ以外、みたいな色分けになる事が多いような気がする。
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
 基本的に、真面目な推理物をやってるので、割と安心して観れる。 数話連続にして、事件をじっくり描くようにもしているし、毎回ゲストに起用する芸能人も、それなりに役をこなしている感じ。 ただ、まがりなりにもポワロの助手として働いているメイベルはともかく、オリバーは全然要らないと思う。 そのメイベルにしても、マープルおばさんの話の時は、まるっきりお荷物(驚いたり疑問を繰り返したりしているだけ)だし。 せっかくオリジナル・キャラを作ったのだから、もう少し上手く使えないものか。 今のままでは、本当に子供向けに女の子と動物のキャラを置いてみました、以上の意味が無さそう。 あと、当初期待していたメイドさんの話は、あまり期待できなさそうだ。

月曜日

Get Ride! アムドライバー
 結局、人類全体がいつの間にか大きく二つの陣営に分かれてしまったなか、ジェナス達が独自に行動する事を選び、ますます「ナデシコ」的な展開に。 ただ、あちこちの掲示板等でも言われているが、本来主役のジェナスが担うような役どころを、全部サブキャラがやってる、という所が面白い。 ライバルに破れて落ち込んでまた立ち直ったりとか、敵から仇としてつけ狙われるとか、かつての仲間が敵になって苦悩するとか、 さらに初めて直に人間を殺してしまって無茶苦茶ショックを受けるとか、全部ジェナス以外がやっている。 ややキャラの言動に唐突な所があるが、そういう所も「作品の味」として長所にしてしまっているのが面白い。
ブラック・ジャック
 2004/10/11放映開始。
 原作は…言うまでもないと思う。 3DCGの使い方がイマイチだとか、手術の前に妙にオーバーアクションがあるとか、細かい点で不満はあるものの、概ね良いんじゃないかと思う。 出崎統氏のOVA版と比べると、こちらの方が原作の雰囲気に近いかもしれない。 ただ、どうしても気になるのは、「十二国記」のものとそっくりなメロディーの音楽があったことである。 別に音楽担当が同じわけでも無いし、何だったんだろう…?
げんしけん
 2004/10/11深夜(正確には2004/10/12未明)放映開始。
 原作は、木尾士目氏が「月刊アフタヌーン」に連載しているコミック。 大学の弱小サークルのゆるりとした日常を描くという辺りは、何となく「究極超人R」に通じるものがある…かも。 ただ、第1話を見る限りでは、ちょっと淡々とし過ぎていて、観ていて退屈な所があった。 脚本家を女性で揃えた、と言うが、それがどれだけ効果があるのかはまだ判らない。特に台詞回しとかに惹かれるものがあるという訳でも無いし。 あと、「くじびきアンバランス」を劇中劇として挿入するのは良いが、入れ方がイマイチで、構成がよく判らないような気がする。
 2004/12/27深夜(正確には2004/12/28未明)放映終了。後番組は「A15&R15」(UG☆アルティメットガール他1本)。
 原作のどこまでをやるのかと思っていたが、「げんしけん」の名前が出た所まで、というのはなかなか狙いどころが良いと思う。 ただ、原作では当然漢字の「現視研」で通してきたのが、ここで初めて平仮名の「げんしけん」になる、というインパクトがあったが、 アニメでは始めから「げんしけん」という音があったので、少し弱いかもしれない。 と言って、他の何処かで切るかというとそれも難しいと思うので、これがベストの選択だっただろう。 最後の最後に荻上が姿を見せたのも面白かった(後ろ姿のみだし、原作未読者には意味不明であろうが)。 途中、作画崩壊の呪いがかかったり、せっかくの「くじアン」制作も今一つ効果的に使われたとは思えなかったりと、ちょっと難点もあったかもしれないが、 個人的には、春日部さんの会長コスプレとマジ泣きの場面がちゃんと出来ていただけで満足である。
遥かなる時空の中で・八葉抄
 2004/10/11深夜(正確には2004/10/12未明)放映開始。
 原作は、コーエーが発売した女性向けの恋愛ゲーム…だった筈。 陰陽道、四神、主人公が異世界(というか過去の世界?)に引き込まれ巫女と呼ばれる、その主人公を守る(?)イケメン揃いの美少年・美青年、というありがちな世界とか、 そのイケメン達が眼鏡をかけてたりピアスをしてたりと時代考証無視な所とか、 何となく「ふしぎ遊戯」のパクリみたいな感じがする所とかは、「まぁありがちだし」で許される範囲かもしれない。 ただ、シーンの繋ぎが全然なってない所だけは何とかならないものか。
月は東に日は西に〜Operation Sancutualy〜
 2004/09/27深夜(正確には2004/09/28未明)放映終了。後番組は、後の「Wind」と合わせて「神無月の巫女」。
 何かもう、どーでもいいや、という感じ。 最終回はただのヒロイン紹介だったし、「何これ?」である。 こんなワケのわからん構成にするより、もっと本編をちゃんと作るべきだろうに。 こんな出来では、DVDで儲けようとしても、買うやつなんてほとんどいないんじゃなかろうか、という気がする。
Wind -a breath of heart-
 2004/09/27深夜(正確には2004/09/28未明)放映終了。
 こちらも、「はにはに」と似たような印象である。 始めの方の「普通の感じ」(変な「力」はあるものの)はどこへやら、話が唐突に街の神様とか出てきて伝奇ものになってしまうし、 みなもの父親は殺されてしまうし、でもみなもは何か普通だし、最終回は変な総集編か回想録かといった構成だし、 ゲーム中最大にして唯一の見せ場と言われる「みなもの問い詰め」の入っている話は放映されないし、でも回想シーンには出てくるし、と何が何やら。 全16話中12話しか放映されず、しかも未放映話が全てストーリー的に連続している後半に集中している、というのもワケがわからない。 おかげで、後半は話がまともに繋がっておらず、無残な有り様。 DVDの販促という意味では、「はにはに」よりもこちらの方がより露骨である。 話の出来としては、こちらの方がまだましだっただけに残念。流石に、DVDを買おうという気にはなれない。 しょうがないので、買ったまま積んであったDC版のゲームでもやることにしよう。
神無月の巫女
 2004/10/04深夜(正確には2004/10/05未明)放映開始。
 原作は、介錯氏が「月刊少年エース」に連載しているコミック。 これに、監督が柳沢テツヤ氏、キャラデザインが藤井まき氏とくれば「円盤皇女ワるきゅーレ」のメンバーである。 が、第1話は「何だかなぁ…」という気がする。 月面の朽ち果てた社、学園のアイドル、実は親友同士の「普通の女の子」な主人公、までは良いとして、いきなり出てくるロボット(しかもスーパーロボット系)は何? まぁ「伝奇もの」にロボットを組み合わせるのは、「イクサー1」辺りから「ロウラン」まで色々とあるので今さらではあるが、 デザインとかを工夫してもうちょっと馴染むようにできなかったものか。 アイドル(少年の方)がロボットで熱血しているのをよそに、主人公とアイドル(少女の方)が百合展開しているという展開も不思議。 色々な要素を詰め込むのは良いが、せめてバラバラにならないようにはして欲しい。 あと、少年の方が乗っているバイクが2stのオフロード車、というのも何かアンバランスなというか、今一つ合ってないような気もする。 ただ、音がいかにも2st小排気量車っぽいのは珍しくまとも。
 2004/12/20深夜(正確には2004/12/21未明)放映終了。
 ものすごい直球勝負の終わり方だったように思う。 始めにあった、色々な要素がバラバラな感じで詰め込まれている、という印象が、途中から姫子と千歌音との関係にフォーカスされていくに連れて無くなっていき、 最後には完全に二人の恋愛関係(女性同士ではあるが)に集約されて行く様はお見事であった。 この二人の前に、オロチの連中はもちろん、準主役の筈のソウマまでもが半ば背景と化しており、この割り切り方は良いと思う。 結局、オープニングが物語そのものを全て表わしていたわけで、妙な含みやミス・リーディングが無いストレートさは最近珍しいかも。 ただ、ラストで姫子が千歌音を見つける場面は、千歌音の顔こそ見せないものの、髪はいかにも千歌音である、という事を表わしていたが、あれは不要だったかも。 むしろ、全然違う髪の方が良かったように思う。 何故なら、あの貝殻のネックレスも見せるカットだけで充分千歌音である事が判るし、外見は全く異なる方が、「必ず見つける」という姫子の想いを、 より印象付ける効果があったように思う。 何にせよ、展開に多少無理矢理な点があるものの、この二人が幸福になったラストは良かった。 あと、ソウマのバイクについては、音はちゃんとしているものの、あの手のバイクでお洒落した女の子をデートに誘うのはどうかと思う。 オフロードタイプだからシートが高くて乗りにくいし、2ストだからオイルで服が汚れかねないし、相手が姫子みたいな娘でなければ、まず嫌がられると思う。
MONSTER
 作品の丁寧で安定した作りは相変わらず。ただ、それだけに地味な印象も相変わらず。 最近は、アニメであまり声を聴けなかった小山茉美さんが、準レギュラー的なエヴァ役で出演されているのが嬉しい。 今期から、「犬夜叉」の再放送と合わせて、「MONDAY PARK」という一時間半の枠内で放映されることになったが、はっきり言って意味不明。 何で再放送番組と合わせなきゃならんのだ? 素直にそのまま放映すれば良いものを。DEPGで番組情報に余計なものがついてくるわ、「MONSTER」だけで録画できないわ、で不便極まりない。 一つの枠にするのは勝手だが、EPG用に提供する番組情報は別々にしておいて欲しい(毎日放送の「アニメシャワー」枠みたいに)。

火曜日

陸奥圓明流外伝 修羅の刻
 2004/09/28放映終了。後番組は「スクールランブル」。
 兎にも角にも、燃える(「萌える」に非ず)漢(おとこ)の熱いドラマ、であった。 特に、第3部となる幕末編は、新撰組や坂本龍馬といった「有名人」と上手く絡めて話を作ってあり、特に燃える展開であった。 声優陣も、郷田ほづみ、冨永みーな、肝付兼太、淵咲ゆり子等のベテラン勢や、嶋田久作のような俳優を起用し、何気に豪華である。 脚本に武上純希、方言指導に島本須美(高知県出身だから土佐弁だろう。高地が舞台の「海がきこえる」でもやっていた)などの有名人もスタッフに名を連ねているし。 作画に関しても、始めの方の古くさい演出は影を潜め、「魅せる」動きが増えてきた。 「最近のアニメで、剣で斬りかかる時に皆ジャンプするのは、踏み込む脚を描けないから」という話を何かで見た事があるが、この作品では、 そのような表現は全くと言っていいほど無く、観ていて気持ちが良いアクションになっていたのも素晴しい。 ただ一つ、オープニングの歌だけは最後まで馴染めなかったのが残念(エンディングは、結構慣れてくると良い感じに思えてきたのだが…)。
スクールランブル
 2004/10/05放映開始。
 原作は、小林尽氏が「週刊少年マガジン」に連載しているコミック。  ラブコメかと思いきや、実はギャグだったので、良い意味で裏切られた感じがする(一応ラブコメも「コメディ」ではあるのだが)。 ヒロインの行動を、ヒロインに惚れている不良が繰り返すというギャグの繋げ方も、第1回としては面白かった。 ヒロインの少しおバカな感じも、なかなか良い。 ただ、「ケロロ」といい、「シノブ伝」といい、ギャグものはテンションを保つのが難しい事を証明してしまっているので、今後はどうなるかちょっと心配である。
焼きたて!!ジャぱん
 2004/10/12放映開始。
 原作は、橋口たかし氏が「週刊少年サンデー」に連載しているコミック。 フランスパン等のように、日本の国を代表するパン「じゃパン」(何で日本パンじゃないんだ、というツッコミは置いといて)を作る事を夢見る少年が主人公の、 いわゆる熱血料理アニメに分類されると思われる。 登場人物がパンを食べた時のアクションが、やたらオーバーな所などは、かの「ミスター味っ子」を彷彿とさせる。 全体としては悪くない出来だと思うが、第1話でちょっとだけ出た月乃の声が下手そうな感じだったのが気になる。 大塚ちひろという女優らしいが、どんなものなのだろうか。
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう
 何かもう、さすがにネタが尽きてきたような感じはする。 ていうか、結木はあまりにも「はっきりさせなさ過ぎ」だろー。
DearS
 2004/09/28深夜(正確には2004/09/29未明)放映終了。後番組は「うた∽かた」。
 一応の大団円ではあったが、未登場だったチナがちょっとだけ顔を出したり、フィナ様が目を覚ますカットで終わったりと、 「いつでも第2期をやりますよ」とでも言いたげな終わり方であった(まぁありがちではあるが)。  いわゆる「萌えアニメ」の典型的なパターンの作品であるし、作画的にも音楽的にもパッとしない出来であったのだが (ただ音楽については、サントラの「和泉寧々子という人」というタイトルが妙に気になったりはするのだが)、 キャラクター達の描き方がちゃんとしているので、同期の「はにはに」や「Wind」に比べると、遥かに作品としての完成度は良いと思う。 特に、ヒロインのレンと、商店街の人達やクラスメート達との関係がきちんと描かれている辺りが、主人公との関係にのみ終始しがちな他の作品とは一線を画している。 作品の雰囲気としては、「円盤皇女ワるきゅーレ」の第1期に近く、それ故に何か波長が合ってしまったようである。 惜しいのは、ミゥの存在である。 ミゥの言動を見る限り、奴隷として作られた種族のDearSといえども、教育次第では特に地球人と変わりなく生活が可能であるようだ。 自由恋愛まで可能かどうかは判らないが、少なくともレンにある程度の再教育を施すだけで、今回のような大騒ぎはしなくても良かったのではないか?と思わせられてしまう。 レンの「欠陥」が何だったのかが描かれていない事もあり、結局は、 「ゼロナンバーズ」であるレンの回収と凍結に拘ったルビの処置が悪かっただけのように見えるのが残念。
 ちなみに、未放映話が1話あって、それはDVDに収録されるらしい。 何か「バスタオル祭」な話だそうだが、独立した話のようなので、放映時に違和感が無かったのだろう。 この点でも、連続した話の途中を抜いたりした「Wind」等とは異なる所である。
 余談だが、 Impress AV Watchの「帰ってきた買っとけ!DVD」での「イノセンス」紹介記事で、 「平凡少年が、ある日空から降ってきた実在感の欠片もない美少女に惚れられるようないわゆる『萌えアニメ』が多いアニメ界で」という一節がある。 こういうのを見ると、「ああ、この人は普段TVアニメをあまり見てないんだろーなー」というのが判ってしまう。 2001年4月期から始めたこのページにある作品を見ても、そんな典型的な「萌えアニメ」は、各期毎に数本しかない。 もちろん、有料チャンネルや、関東圏でしか放映していないもの等を加えればもう少し増えるだろうが、週に80本とか言われているTVアニメ全体から見れば、 その割合は圧倒的に少ない。 むしろ、「萌え」を前面に押し出していない作品のキャラに「萌え」を見出す事の方が最近は多いのではないだろうか (この記事で「異色の完成度を誇っている」と言っている「攻殻機動隊 S.A.C.」でも、「少佐萌え」や「タチコマ萌え」が存在しているワケだし。  そもそも、「萌えアニメ」かどうかと、作品の完成度とは、本来何の相関関係も無い。  「萌えアニメ」=「完成度の低いアニメ」ではないし、「非萌えアニメ」=「完成度の高いアニメ」でもない。  この人の書きようには、どこか「萌えアニメ」を低く見ている偏見が感じられる)。 この記事を書いた人は、今一度「萌え」の現状について勉強し直した方が良い。それ無しで、軽々しく「萌えアニメ」等という言葉を使うべきではない。
うた∽かた
 2004/10/05深夜(正確には2004/10/06未明)放映開始。
 読みは「うたかた」で、タイトルロゴには「詩片」の文字が入る。真ん中の「∽」は、数学で使う「相似」を表わす記号。内容に関係があるのかは不明。 原作は「gimik」とあるが、これは、後藤圭二氏・きむらひでふみ氏・門之園恵美氏のユニット(?)の名前らしい。 また、変身コスチューム(毎回変わるようだ)デザインとエンディングイラストとして、SUEZEN氏の名前が挙がっているが、TVアニメで見るのはすごい久し振りな気がする (個人的には「ヤダモン」以来かも。コミックまで入れると「マリン・カラー」があるが)。 いきなり現れた謎の少女に、半ば脅迫と言ってもいい方法で無理難題を押し付けられる、という展開は、巻き込まれ型の作品ではよくあるパターンである (「プリキュア」もある意味このパターンだし。謎の少女じゃなくて謎のマスコット動物という違いはあるが)。 が、その「無理難題」が、「精霊を使った感想を書く(それも大学ノートに)」という、まさに「夏休みの課題」という辺りが面白い。 冒頭の主人公のモノローグから、舞台も主人公の名前通り「一夏」の話になるようだし、主人公の両親も何か裏がありそうだしで、 こういう「ひと夏の経験」的な話は好み。 ただ、どうせなら、本当に夏に放映すれば良かったのに、残念である。
 2004/12/21深夜(正確には2004/12/22未明)放映終了。
 夏の季節感や、ひと夏の出来事の描き方は良かったし、程よいお色気表現もギリギリあざとくないレベルで収まっていて良かったと思う。 ただ、「世界か自分か」の選択や、神らしき存在、皐月の過去等、重い設定が出てくるのがやや唐突な感じがした。 しかも、それらの重い設定が、皐月の過去のようにあまり生かされずに終わったり、 神らしき存在も何か訳の判らないままだったり、 「選択」自体も、理不尽さが目立つのと、何となく切り抜けてしまった事とで、結局何がしたかったのかイマイチ判らなかったりと、アラが目立ったように思う。 この辺の中途半端さが無ければ、雰囲気の良い小品として楽しめたと思うのが残念。
W Wish
 2004/10/05深夜(正確には2004/10/06未明)放映開始。「プリンセスアワー」枠の1本。
 「プリンセスアワー」は、別に「お姫さまもの」をやるという訳ではなく、プリンセスソフトの作品を原作とするアニメをやる、という意味のようである。 「ダブルウィッシュ」と読むこの作品も、原作は、同社がPS2版を発売しているギャルゲー。 昔の事故で、両親と、それ以前の記憶を失った主人公に、双子の妹(当然お兄ちゃん大好きである)とは、何か「D.C.」と「はにはに」を足して2で割ったような気がする。 一応、シリアス系の話のようだが、何か台詞の端々に、いかにもギャルゲーっぽい不自然さが見えるのは何とかならないものか。 あと、主人公の長台詞に合わせて、他のヒロイン達を脈絡無く映すというのも、あまりにも場面構成が稚拙過ぎるし。 何か、第1話でとにかく全ヒロインの顔見せをしなければいけない、という強迫観念でもあるかのようだ。
 2004/12/28深夜(正確には2004/12/29未明)放映終了。
 ファンタジーな話への移行の仕方が、やや強引というか、安易というか。 いきなり、彼岸と繋がってる場所だの、謎の文字盤だのが出てくるわ、危機の解決方法も安直だわで、今一つ。 想いを叶える代償が両親だけで春陽が大丈夫だったというのも、最後の願いの代償が無い(少なくとも作中では示されていない)のも単なるご都合主義に見えるし。 そもそも、最後の願いがああいう形で叶えられるなら、かつての願いも単に「泉奈が無事に生まれていた世界」になっているのではないだろうか。 文字盤の叶える願いは一つだけ、と言われていたにも関わらず、結局もう一度願いを叶えることになったのも都合良過ぎる。 一度目の願いを文字盤が間違えたから、というのも一方的な理屈だし。 願いの代償の事と言い、作中で言明した事をきちんとした説明も無く作中で覆すのは、物語としては反則ではなかろうか。 ちょっとストーリーのための無理な設定が目についたのが残念だった。
φなる・あぷろーち
 2004/10/05深夜(正確には2004/10/06未明)放映開始。「プリンセスアワー」枠の1本。 最初に、謎の少女キャラがサイコロを振って、どちらを先に放映するかを毎回決めるらしいが、これは、どちらか一本だけ観られないようにする工作だろうか。
 タイトルは、「ふぁいなる・あぷろーち」と読む。やはり、原作はプリンセスソフトがPS2版を発売しているギャルゲー。 タイトルは「final approach」にもかけているようだが、国家プロジェクトで決められた許嫁が、怪しい黒づくめの男達とパラシュート降下でいきなり突入してきて、 半ば脅迫と言ってもいい方法で同居を強制する、というのがそうなのだろうか。 この無茶苦茶な設定・状況といい、ヒロインの傍若無人で一方的で開き直った言動といい、最近では珍しく思いっきりぶっ飛んでいて、なかなか気持ち良い。 台詞のテンポも良いし、この調子で最後まで行ってほしいものだ。
 2004/12/28深夜(正確には2004/12/29未明)放映終了。
 途中幾つかあった、シリアスな話に騙されていたが、この作品はあくまでコメディであった。 というか、それら要所要所に挟まれた、シリアスな話が全体を引き締めて、単なるお気楽なだけのラブコメとは一線を画す作品になったように思う。 特に、お嬢こと笑穂の恋愛観や、拘りを捨てきれない涼のためらい、その涼のためらいを突き崩そうとする西守歌の激しさといった辺りは、なかなか見応えがあった。 で、そのシリアスな展開をきれいさっぱり忘れ去ったかのように、次の回にはコメディに立ち戻る。 普通なら節操の無い展開と思うだろうが、この作品ではそれが逆にアクセントとなっている。 演出と脚本の勝利だろう。
MADLAX
 2004/09/28深夜(正確には2004/09/29未明)放映終了。後番組は「ファンタジックチルドレン」。
 「.hack//SIGN」や「AVENGER」に比べると、遥かに判り易い話になっていてほっとした。 むしろ、真下監督の特徴的な演出が良い効果を出していたぐらいで、挿入歌の「nowhere」の中毒性と相まって、なかなか癖になる作品になった。 一時は、主要キャラ皆殺しになるかと思うほどの展開だったが、「罪を背負ったまま生きていく」というラストは、まぁ良かったのではないかと思う。 アクションも、「こんなんアリか!?」とツッコミを入れつつも、「MADLAXだからいいか」の一言で済ませられるぐらいパワーがあって良かった (こういう理屈抜きのパワーが、「絢爛舞踏祭」とかには欠けてると思う。で、荒唐無稽さ「だけ」が目立ってしまうので、観てる方はシラけてしまう)。 特に、最終回のフライデー・マンデー(この名前もたいがいだが…)の本拠地での戦闘も、次々に現れる戦闘員と、それを片端から撃ち倒すMADLAXとのアクションが、 実にテンポよく進められ、ほとんどガンシューティングゲームのように、様式的でありながらも迫力あるものになっていた。 ただ、ラストシーンで、赤い月と青い月との両方が出ていたのがよく理解出来なかった。 単に、分かれていたものが一つ所に集まった、というのを象徴していただけなのだろうか。
ファンタジックチルドレン
 2004/10/05深夜(正確には2004/10/06未明)放映開始。
 原作・監督はなかむらたかし氏。「AKIRA」や「工事中止命令(迷宮物語)」で作画監督を務め、最近も「パルムの樹」という劇場作品を手掛けたベテランである。 どちらかと言うと、監督というよりはやはりアニメーターとして、その画風が印象的であったような気がするし、この作品のキャラデザインも独特である。 時代を越えて存在する少年少女達、近未来ながら現代と変わらない生活感と、密林に埋もれた巨大な石造遺跡とが併存する「南東諸島」というエキゾチックな舞台、 主人公の少年と謎めいた少女との出会いと、これもなかなか最近では珍しい雰囲気の作品である。 線を単純化して、動きに重点を置いたかのようなキャラデザインも、「冒険活劇」を予感させてなかなか良い。 キャストに、坂本真綾さんが入っているのも嬉しいところ。でも、いきなり謎の男達に拉致されてしまって、しばらく登場しないかも。
舞-HiME
 2004/10/05深夜(正確には2004/10/06未明)放映開始。
 「まいひめ」と読む。 タイトルの「HiME」は、オープニングからすると、「Highly-advanced Materializing Equipment」の略のようだ。 直訳すると、「非常に進んだ具現化されている装備」。ワケわからんが、要するに第1話で髪の長い女の子が操っていた四足獣型のメカの事なのであろう。 で、そのメカを使える人には、死兆星(違)が見えるわけですな。でも、あんな真っ昼間に満月は見えないような気がする。 サンライズにしては珍しく、百合テイスト満載の萌えアニメっぽい作品だが、制服デザイン原案にいのまたむつみ氏、エレメント銃デザインに平井久司氏、 クリエイティブプロデューサーに谷口悟朗氏、クリーチャーデザインに宮武一貴氏、音楽に梶浦由記氏と、監督やシリーズ構成より有名な方々が脇を固めているのが面白い。 個人的には、平井久司氏がメカデザインをしているのに驚いたが、実は「ダンクーガ」等でもメカデザインをしていたというのが意外である。 そして、サンライズ作品にありがちではあるが、この作品もキャラクターが多いようだ。 オープニングの最後の方の集合写真で、女の子が22人も並んでいる辺りからも、それが窺える。 何とか覚えられる範囲で少しずつ出してきてほしいものであるが。 レギュラーの登場人物が多いせいか、声優陣も結構豪華。ただ、清水愛さんと中原麻衣さんのかけあいは、どうも「DearS」のレンとミゥを思い出させる。 あと、第1話からフェリーが沈むほどの大騒ぎであるが、さすがと言おうかよく動いている。 特に、「エンジェリック・レイヤー」のみさきちみたいな女の子が、自分の身長ほどもある長剣を、切っ先を地面に擦りながら体全体で振り回すのが観てて気持ち良い。 ただ、船一隻丸ごと巻き添えにするのはどうかと思うが。
 2004/11/17追記。
 第2話で、「HiME」とは「高次物質化能力」と説明された。 どの辺りが「高次」なのかとか、そもそも「高次=higher、またはhyper」じゃないのかとか、 「能力」なら「ability」の方が適切ではないか、とかいうツッコミはとりあえず置くとして、 要するに、なつきちゃんが手から銃を出したり、碧ちゃんが斧を出したりする能力、またはその能力を備えた人を「HiME」と呼ぶ、という事らしい。 で、「HiME」が使役する事が出来る生き物だか機械だかよく判らない連中が「チャイルド」で、それと「本来は同じもの」だが「HiME」に使役されず、 逆に人に害をなす者達を「オーファン」と呼ぶ、という事か。
蒼穹のファフナー
 未だにどうも作品世界に入り込めないところがある。 結局、この作品は「狂気」に彩られているからではないだろうか。 敵と戦わせるために子供を育てている島民達。何か判らない敵と、大人達に言われるままに戦う子供達。ろくに戦闘訓練もしていないのに出撃した挙げ句に自爆する少女。 戦わせる為に育てていたくせに、その子どもがいざ戦いに出ることが決まると嫌がり、そして戦いで失うと悲しむ身勝手な大人達。 島を敵から守って死んだ筈の少女の墓を汚す大人達。 登場するキャラクター皆が狂っているとでも思わなければ、この行動を理解出来ないような気がする。 逆に、狂っていると思えば理解出来るし、キャラクターの誰にも感情移入出来ないことも納得出来る。 狂っていると言っても、もちろん正気を無くしているという事ではなく、島の社会全体が、現在の日本の社会とは異なる常識で動いている、という事である。 例えが正しいかどうかは判らないが、太平洋戦争末期の日本や、ナチ支配下のドイツみたいなものかもしれない。 当事者達にとっては当たり前の事が、今の我々から見れば狂っているとしか思えない事がある(特攻隊やユダヤ人の虐殺など)。 この作品を観ていると、何か戦時中のその手の記録映像を見ているような気にさせられるのである。
 ただ、制作者側がそう狙って作っているのかどうかは、甚だ疑問ではあるのだが。 特に、時々、ギャグのつもりか、あるいは鬱々とした作品になると人気が出ないと思ってか、妙に明るいエピソードを挟むのを見るとそう感じる。 放送室に立て籠もったアイドル志望の奴の話とか、出撃にアニメか特撮のヒーローのマスクを被ってくる奴の話とか。 前後の脈絡無く出てくる上に、言動が寒いので、単にシラけてしまうだけなのである。 舞台背景や設定が劇中であまり説明されていない事も、シラける要因の一つ。 例えば、放送室の時に「自分達は戦争しか知らなかった」と大人達が言ってるが、彼らの若い頃に何があったのか全く説明されていないので、 「いきなり何を言っとるんだ?」程度にしか思えない。 また、漫画を描いてる大人がいるが、人口2千人程度の島で、一人でマンガを描いてるというのがかなり不自然。 平和を偽装するためにマンガ雑誌を作ってるのかもしれないが、連載一本だけで出来るものでも無いだろうし、 Webサイト等で公開するにしても一人だけしか公開してないというのも不自然。単行本しか無いとしても同様。不自然極まりない設定なのである(はっきり言って浮いている)。 で、これも「何故」「どうやって」という部分がすっぽり抜け落ちている。これでは、感想も「ふ〜ん、それで?」止まりである。 「絢爛舞踏祭」でも似たような事を書いたが、全て説明しなければいけないという事は無いが、作品の「色」に合わせた最低限のラインというのはあると思う。 「MADLAX」のように演出のパワーで圧倒してくれても良いし、「DearS」のようにキャラの魅力と話をラブコメの範疇に抑える事とで無視出来るようにするのでも良い。 その辺のさじ加減が、どうも上手く出来ていない「だけ」のように思える。
 第12話から、冲方丁氏が脚本に参加し始めたようであるが、それがいきなりヒーロー願望の奴の話だったし、期待出来るのかどうか…。
 と思っていたが、第13話・第14話辺りを観ても、あまり期待できなさそうな気がする。 ここに来て、ようやく世界情勢とか日本がどうなったとか島の子供達の秘密とかが明らかにされたが、その説明の仕方がどうしようもなく下手。 主人公達と何の関係も無い所で、偉いさんやらポッと出のキャラやらが、今さら説明する必要も無いメンバーしかいないような場面でいきなりしゃべるだけ。 これでは、単に視聴者への説明の為の説明でしかなく、もっと早い段階で島の大人達が説明しても何の違いも無い。 むしろ、その方が「視聴者置いてきぼり」にならない分、まだマシだった筈。 こんな明かし方をするぐらいなら、ここまで引っ張ってきた意味なんて何も無い。 結局、前半の構成の下手さを、今になって取り繕おうとしているか、無理矢理軌道修正しようとしているようにしか見えない。 後半、果たして盛り返せるのだろうか。「今世紀最初にして最高傑作SFストーリー」等とぶち上げた責任は取って貰いたいものだが。
 2004/12/27深夜(正確には2004/12/28未明)放映終了。曜日が月曜なのは、年末の特別編成のため。後番組は「まほらば 〜Heartful days」。
 脚本家が変わったのが功を奏したのか、後半はそれなりに観れる展開になったと思う。 ただ、やはり前半の構成の拙さが最後まで祟ったかのように、最終回に至っても設定の説明をしていたりするのは興をそぐ。 物語の焦点が、戦争と主人公達の日常とに隠された異種知性体とのファースト・コンタクトであるにも関わらず、 異種知性体に関する部分を前半で全く欠き、単に理由も不明なまま攻めてくるワケの判らないもの、という描き方しかされていなかったので、 完全に物語の焦点がぼやけてしまった感がある。 そして、その前半の不足分を後半に無理に詰め込んだ結果、重要なはずの「フェストムとの共存」という部分を充分に描けないまま終わってしまった。 更に、その詰め込みのために、前半にあったよくも悪くもこの作品の独特な「色」さえも無くなってしまい (一番いい例が、前半は毎回最後にあった独白が無くなった事)、これといって特筆する所も無い作品になってしまったように思う。 こういう、個を持たない全くメンタリティの異なる知性体とのファースト・コンタクトというのは、SF的には興味深いテーマであり、 上手く料理出来さえすれば、それこそ一級のSFアニメになったかもしれないのに残念である。 あと、平井久司氏のキャラは、「ガンダムSEED」などでもそうだが、若者はともかく、中年以上になると何か魅力に欠けるキャラしか出来ないように思う。 この辺りにも、大人が重要な役割を持っているにも関わらず、イマイチ魅力的なキャラがいないように感じた理由かもしれない。
サムライチャンプルー
 2004/09/28深夜(正確には2004/09/29未明)放映終了。
 第17話まで放映された所で、いきなり終わってしまった。 話としても、まだ長崎に行く途中なので、全然纏まりがついていない。 これは、要するに「打ち切り」という事なのだろうか。 軽いチャンバラものとして、割と面白く観ていただけに少し残念である。
天上天下
 2004/09/28深夜(正確には2004/09/29未明)放映終了。
 途中、何話か見逃したせいか、イマイチ主人公達の背負っているものが理解出来ず、「だからどうした」状態で終わってしまった。 演出としても、キャラをギャグで崩すのはいいが、それがあまりにも唐突かつ滑っているので、あまり面白くない。 こういった、それまでのそのキャラの「色」をいきなりぶち壊すような描き方は、「キャラを立てる」という事が出来ていないようにしか見えず、 やっぱり「下手糞な素人作品」みたいで好きになれない。
サムライガン
 2004/10/19深夜(正確には2004/10/20未明)放映開始。
 原作は、熊谷カズヒロ氏が「週刊ヤングジャンプ」等に連載している(していた?)コミック。 第1話を観ただけでは、何か世界観が不明な作品、という印象。 勝海舟が出ているところを見ると、幕末が舞台なのかもしれないが、その割には遊女がギター弾いてたり、オートマチックの拳銃があったり、 服装が半端に西洋風だったりと、何か色々混ざっているような。 「サムライチャンプルー」みたいななんちゃって時代劇というより、単に「必殺仕事人」をガンアクションでやりたいだけなのかもしれない。
ヒートガイジェイ
 アクションとかは良いし、作画も良い、ストーリーも一話完結の形式としてはそこそこ面白い。 ただ、Jの動きに、もう少し「マシンらしさ」があると、もっと動きが面白くなるような気はする。 今のところ、超人的な馬鹿力とか、超人的なジャンプ力とか、超人的な視力とか、超人的な無表情とか、割とありきたりな感じしか無いのが残念。 反動無しでいきなり手が出るとか、関節が360度回転するとか、人間には不可能な動作があっても良いと思う。
ニニンがシノブ伝
 第1回以降、ギャグがやや低調な気がする。 毎日放送で放映が始まったので、そちらで見るようになるかも。地上波の方が画質が良いし。
 2004/11/23深夜(正確には2004/11/24未明)放映終了。
 結局、ギャグは低調のまま。独りよがりな楽屋落ちっぽい、寒いネタが多かったように思う (まあ原作もそんな感じなのだが)。 作画レベルこそ落ちなかったものの、あまりキレのよくない演出のせいか、何となく「宝の持ち腐れ」感があった。

水曜日

ターンAガンダム
 書くのを忘れていたが、前期からファミリー劇場にて、週一で放映している。 以前本放送時に見た時は、話の流れやキャラの立場・言動がよく判らなかった所があったが、今回見直してみると実に判り易く作られているのがわかる。 富野氏独特の台詞回しも、基本的には説明台詞であっても、言葉の選び方を工夫する事や長台詞を避ける事で、上手く台詞を流しているのが流石である。 この辺、「機動戦士ガンダム」の名を継いでいるにも関わらず、その足下にも及ばない作品しか作れなかった「SEED」のスタッフも見習ってほしい。
ふしぎの海のナディア
 何かと曰くのある「南の島編」に突入した。やはり、作画の低調さは明らかだが、世間で言われているほど酷くもなかった、と再確認した。 一話丸ごと酷かったのは、せいぜい二、三話で、他は一部だけだった筈なのだが、いつの間にか、「南の島編」全体が酷かったように言われるようになっていたので、 これでちょっとは汚名返上が出来る…かも?
 2004/12/29放映終了。
 途中、新潟県中越地震の影響で、レッドノアが沈む回が飛ばされたりしたが、何とか無事に年内に放映が終了した。 やはり、ラストでマリーが飛ばした模型飛行機がエンディングに繋がる所は、何回観てもぞくぞくするぐらい素晴しい。
十二国記
 「風の万里 黎明の空」編に突入した。やっぱり観てしまうのは、貧乏性の悲しい性か。 ただ、流石に本放送ものの録画でいっぱいいっぱいになってきたので、録画は止めてしまったが。
ギャラクシーエンジェル
 2004/09/29深夜(正確には2004/09/30未明)放映終了。後番組は「双恋」。
さすがに、最終回も三回目(観ていない第一期も含めると四回目)になると感慨も何も無いが、それなりに最終回っぽいエピソードで良かった。 前半はいきなり全人類滅亡→遥か未来の次世代の人類で友達作り、後半は「ギャラクシーエンジェル」を演じていた役者が実は本物だったというメタなお話と、 ネタ的にはかなり壮大な話を、本作品らしい味付けで上手く作ってあったように思う。
鉄人28号
 2004/09/29深夜(正確には2004/09/30未明)放映終了。後番組は「BECK」。
実際の戦後の「昭和」に、鉄人やオックスのような架空のロボット達を上手く絡めて、面白い架空歴史ものっぽく仕上げていたと思う。 「もはや戦後ではない」という有名な言葉や、黒部ダムの建設など、現実に存在しているものの挿入の仕方も面白かった。
BECK
 2004/10/06深夜(正確には2004/10/07未明)放映開始。
 原作は、ハロルド作石氏が「月刊少年マガジン」に連載しているコミック。 「MONGOLIAN CHOP SQUAD」という副題が付いているが、直訳すると、「モンゴル人の(道を)切り開く一団」。ワケわからん。 自分を平凡と思っていた主人公が、音楽の才能に目覚め、バンドを組んで成長していくサクセス・ストーリーというと、 「気分はグルービー」辺りを連想する。 制作がマッドハウスの割には作画が微妙だが、話自体は面白そう。
tactics
 2004/10/06深夜(正確には2004/10/07未明)放映開始。
 原作は、季刊誌(?)「コミックブレイドマサムネ」連載のコミック。 タイトルは、戦術とか策略とかいう意味であるが、内容に合ってるかどうかは謎。 陰陽道っぽい術師と、それが使役するバカ強い妖怪の活躍する話、というのもありがちではあるが。 ただ、天狗といいつつ単なる美形といういかにもなキャラデザインと、主人公がどーにも思い込みが激し過ぎるというのが気になる。 通りすがっただけでいきなり御祓いをしてしまうは、封じられた理由とか無視していきなり天狗の封印を解いてしまうは、 しかもいきなり名前まで勝手に決めてしまっているは (この手の話にとって、名前というのは呪術の重要なキーワードになるので、そうホイホイ付けて良いものでは無いと思うのだが)。 わたなべひろし氏が監督の作品は、どうもどれもイマイチだったのだが、これもそうなるのかも。
 でも、一番気になるのは、本編よりも、コミックブレイドのCMで、アニメ化企画として「ARIA」が出ていた事だったりする。

木曜日

無人惑星サヴァイヴ
 ハワードとシャアラが流砂に飲み込まれて行方不明になったり、それがサヴァイヴに乗っ取られて戻ってきたり、ルナにやっぱり妙な力があったりと、 なかなか色々なネタを次々に出してきて、構成が上手いと思う。 作画も、シャアラが流砂に飲み込まれる時の異様に可愛い顔立ちとか、狙っているのかいないのか微妙な線を突いてきていて、なかなか侮れない。 ただ、色々と種明かしが増えてきたせいか、ちょっと台詞での説明に頼り過ぎのような場面も見られるのは残念。
 2004/10/28放映終了。後番組は「未来少年コナン」。もちろん再放送。
 何かもう、お約束通りの大団円で意外性も何も無いが、それでも気持ちが良い終わり方であった。王道を守る、というのは気持ちが良いのである。
 ただ、ルナが仲間達を脱出させて、一人(サヴァイヴがいるので厳密にはそうではないが)で重力嵐に突っ込んでいくのは、 どうも「さらば宇宙戦艦ヤマト」を連想させるのであまり嬉しくない。 もちろん、ルナは特攻する気は無いし、助かるための下地(ナノバリア…って何?)も用意されていたので死ぬとは思わないのだが、 ここまで「仲間」や「助け合い」でやってきたのに、最後の最後で、 ルナの自己犠牲の精神と「不思議な力」(これも何か判らないままだったような…)に頼るというのは、少し安直な気がする。 あと、アダムの仲間達が戻ってくるのが、重力嵐から助かった直後というのは、演出的に早すぎたのではないだろうか。 惑星サヴァイヴに戻ってアダムと再会し、無事を喜び合ってからでも遅くはなかったと思う。 アダムとの別れや、その後の重力嵐に突入して無事に帰還した所なども、今までの物語の長さからすると、あまりにもあっさりし過ぎの感じがある。 この辺り、最終回に詰め込み過ぎて、尺が足りなくなってしまったのではなかろうか。
 まあそれでも、エピローグで、成長した(10年後ぐらいか?)ルナ達が、それぞれの場所で活躍しているのを見られたのは良かったと思う。 しかも、あまり変わっていないハワードに対して、ぐんと大人っぽくなっているメノリと、成長の度合いが人によって違う辺り、なかなか芸が細かい。 ルナが、髪と四肢が伸びたぐらいで、顔立ちがあまり変わっていなかったのが残念だったが。 できれば、顔立ちは大人っぽく、髪は逆に活動的なショートにして欲しかった。単に個人的な好みではあるが。
 何にせよ、全52話という(一話完結もの以外では)最近では珍しい長いシリーズで、似たようなエピソードの繰り返しではなく、 ちゃんと一つの物語にしたのは素晴しいと思う。
未来少年コナン
 2004/11/04放映開始。当然再放送(ただし教育テレビでの放映は初めてのようで、扱いは新番組)。 しかも、NHKの他のアニメ作品のような25分枠ではなく、30分枠での放映である。 なので、過去の民放では出来なかった完全な形での再放送を期待していたが、何故か、アイキャッチとパタパタアニメが削除されている。 噂では、パタパタが首切りを連想させるから削除された、などという話もあるが、本当だとしたらNHKの理性は因果地平まで吹っ飛んだとしか思えない。
 それはともかく、流石によく動いている。「素晴しきマンガ映画」とは、確かロマンアルバムに書かれていた文句だと思うが、まさにその通り。 本放送や民放の再放送も何度も観て、全てのカットを覚えているぐらいなのにまた観てしまうのは、この「動きで魅せる」故だと思う。 また、今時の作品の動きに慣れた、若いアニメファンにどう受け取られるか、楽しみでもある。
下級生2〜瞳の中の少女たち〜
 2004/10/07深夜(正確には2004/10/08未明)放映開始。
 原作は、elfの18禁ゲーム。ヒロイン(それもメイン)が処女でなかった、というのが話題になったらしいが、よく知らない。ゲームそのものの評価は高いそうだが。 という事でいわゆるそーゆー話を予想してたら、意外に雰囲気重視というか、ファンタジー入ってるような感じで、良い意味で予想を裏切られた。 ヒロイン達の言動が唐突で、脈絡無く雰囲気をぶち壊すギャグが入るのはお約束だが。 また、主人公が、「はにはに」の主人公と見分けがつかない(声が同じなせいもあるかも)というのも、あんまりではなかろーか。 淋おっしょうも、こーゆー作品を手掛けないといけないとは大変だなぁ、という気がする。
 2004/12/27深夜(正確には2004/12/28未明)放映終了。曜日が月曜なのは、「ファフナー」同様、年末の特別編成のため。 後番組は「らいむいろ流奇譚X〜恋、教ヘテクダサイ。〜」。
 結局、何だかよく判らない話で終わってしまった。とりあえず、たまきと浪馬は無事にくっついたようなのだが。 あのシュンというのが「下級生」という事なんだろうか。 で、何故かシュンは年もとらずにずっと生き続けていて、その時々の時代でヒロイン達と何らかの関わりを持ったりしているわけなのだが、 それが何か物語に意味を与えていたのかどうか、どうもよく判らない。 ギャルゲー原作のアニメにありがちなように、浪馬とヒロイン達との関係だけに終わらないようにするためだったのかもしれないが。 公式サイトには、「アニメオリジナルのキャラクター・"シュン"を通して少女たちの切ない想いをより鮮明に描き出す」とあるが、 まあ要するに、ヒロイン達に助言をしたり、背中を押すための、いわば「便利な道具」だったのではなかろうか。 シュンは、時代を越えて存在する、いわば神様みたいなものなので、いきなり全てを見透かしているような台詞を吐いても問題無いわけだし。 あまり気にしない方がいいかもしれない。

金曜日

レジェンズ 甦る竜王伝説
 枠が移動して、金曜日の夕方の放映となった。 相変わらずのおバカな所は健在だが、ちょっと昔話とかも出てきてシリアスっぽいかも。
魔法少女隊アルス
 魔女、魔法使い、人間の三種族の関わりに何か秘密があって、アルスがその鍵っぽいというのは、割とお約束な展開かも。 ただ、いきなり魔女と魔法使いの世界がもうすぐ滅びる、とかいう話が出てきたのは、やや唐突な印象がある。
To Heart〜Remember my memories〜
 2004/10/08深夜(正確には2004/10/09未明)放映開始。「アニメ魂」枠での放映。
 原作は、言わずと知れたギャルゲー。PS2版の続編も近々発売となり、何年か前に全年齢対象版を元にしたアニメ化もされている。 前作は、「間」や「雰囲気」の描き方が細やかで、千羽由利子氏の繊細なキャラデザインとも相まって、見事に学園生活の「日常」を描ききっていた。 今作は、時系列的には前作の続きで、あかりや浩之が3年生に進級している。 ただ、マルチがいないとか、琴音ちゃんが雅史ではなく浩之寄りになっているとかと、話としてはアニメ版ではなくゲーム版の続きに近いようである。 前作で評価が高かったキャラデザインを、敢えてゲーム寄りに変更したのも、それを示しているのかもしれない。 特に新キャラやオリジナルキャラがいるわけでは無さそうなので、一度纏まりがついた作品で、どう話を続けるのか楽しみ半分、不安半分である。
 2004/12/31深夜(正確には2005/01/01未明)放映終了。後番組は「まじかるカナン」。
 やはりというか、少々期待外れだった。 作画面で前作に及びもつかないのは、前作の時期とは、TVアニメの本数等環境面が全く異なるため仕方がないと諦めもつく。 しかし、ストーリーや演出の面でも、少し中途半端に終わってしまったように思う。 あかりと浩之との関係に決着をつけたい、というのは判るが、そこにマルチの葛藤を加えるのはどうだろうか。 メイドロボットとしての義務と、人としての感情との板挟みになるという所まではいいが、それが結局プログラムの不具合で、 しかもそれが最後で何の苦労も見せる事無く解決してしまっている(かのように見える)のは、あまりにも安易というか。 これでは、今まで散々悩んだり苦しんだりしてきた事に何の意味も無かったような気がする。 それも、そのプログラムの不具合個所のソースコードが、既に死亡している前開発者がパスワードをかけていたアーカイブの中にあって、 それが今頃見つかるというのも無理矢理すぎる (ソフトウェアの開発をしている人なら誰でも判るだろうが、ソースコードは普通開発プロジェクト内で共有するものだし、それでなくても、 今まで散々マルチのプログラムを見ている筈の長瀬氏が、ブラックボックスとなっている個所を見逃すとは思えない。 そもそも、ソースコードが無くてもリバースエンジニアリングすれば済む話なので、この設定はあまりにも素人臭すぎる)。 最後はマルチが目覚めずに終わった方が、まだ余韻の残る終わり方になったように思う。 どうもこの辺りの展開に粗が目立つので、浩之を巡るヒロイン達のエピソードそれぞれの出来は悪くないと思えるだけに、シリーズ全体の構成が拙いという印象が強い。 某所で「制作サイドによる二次創作」という評があったが、なかなか的を射た表現だと思う。

土曜日

美少女戦士セーラームーン
 2004/09/25放映終了。
 ラストは結局ハッピーエンドか。まぁ変に無残な最期になるよりかは、こちらの方が「セーラームーン」らしいかも。
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
 兎にしては、ちょっと人間の祝祭と被っているような祝いをするのはどうかと思うが、キャラクターが個性的なせいか、全体としてはまだまだ面白い。
 2004/10/23放映終了。後番組は「学園アリス」。
 ラストはちょっと悲惨というか、キャンピオンがウンドウォート将軍を庇って死んでしまうところは、なかなか切なかった。 ウォーターシップ・ダウンへの抜け道が見つかるのが、多少唐突だったような気もするが、キャラを上手く回しているのであまり気にならない。 それにしても、エフラファとはこれからも争っていくのだろうか。
学園アリス
 2004/10/30放映開始。
 原作は、樋口橘氏が「花とゆめ」に連載中のコミック。 「アリス」と呼ばれる、特殊能力の持ち主を集めた謎の組織「アリス学園」を舞台にした学園コメディ…か何かだろうか。 主役の蜜柑と蛍とが百合なのかどうかがアヤシイところだが、それはそれで最近多いような気もする。 関西弁の主役というのは久し振りのような気がするが、植田佳奈さんはかなり上手くやっている方だろう。 大森貴弘監督と言えば、「ファンシーララ」や「恋風」等で丁寧な演出を見せた方なので、そういった方面の作品では安心出来るが、果たして。
ケロロ軍曹
 やっぱりパロディネタ満載なので、元ネタ探しには事欠かないが、これもやはり当初の勢いは失ってきているように思う。 まだ「惰性で見ている」という所には遠いが、このままだと時間の問題のような。
メジャー MAJOR
 2004/11/13放映開始。
 原作は、満田拓也氏が「週刊少年サンデー」に連載中のコミック。 単行本は、この11月で既に51巻に達し、連載自体もおよそ10年に及ぼうかという長編作品である。最近「サンデー」は読んでいないのだが、いつまで続くのだろうか。
 第1話を観た限りでは、作画やキャスティング等に特に違和感は無く、それなりに安心して観れそうな印象である。 ただ、長大かつ未完の原作を、どこまでアニメ化するのか(小学生編の終わりぐらいが妥当?)と、 原作でちょこちょことある「お色気」(と言っても、せいぜいシャワーとかお風呂とか着替えとかだが)をどうするのかが気になる (「ナディア」をゴールデンタイムにやるぐらいだから、これも問題無さそうな気はするが)。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 2004/10/09放映開始。
 スタッフは大体同じ、ストーリーも前作の完全な続き、違うのは主人公ぐらいという事で、多分前作と同じような感じになるのが始めから見えてるのがちょっと嫌。 第1話を見る限りでは、雰囲気重視でリアリティ軽視な所(敵地に潜入して最新兵器を奪う連中がひらひらした服を着てる所とか、 どう考えても逃げる方がマシな状況でわざわざ目立つモビルスーツに乗り込むアスランとか)や、凄惨な死体を描けば良いと思ってるかのような所は相変わらず。 キャラの顔がどれも似たような所まで同じ。「リヴァイアス」の頃は、平井久司氏ももっと描き分けが出来ていたように思うのだが、引き出しが減ったのだろうか。 ガンダムのデザインも、どれも似たような感じで見分けがつかないし、今までのデザインラインを無視したザク似のモビルスーツまで出てくるしで、 作品世界を真面目に構築しようとしているとはとても思えない所は、いい加減何とかならないものか。 坂本真綾さんや小山茉美さんのような良い声優を使っているのが勿体ない。 まぁ何だかんだ言いつつ、話のネタ目的で観てしまうような気はするが、良い意味で予想を裏切って欲しいものである。
DANDOH!!
 2004/09/25放映終了。後番組は「BEAUTIFUL JOE」。
 ちょっと中途半端な所で終わってしまったという印象がある。 ラスト二回の闘いが唐突で、あっさりし過ぎていたというか。ここにもうちょっとボリュームを割けば、良い感じになっただろうと思うのだが、残念。
BEAUTIFUL JOE
 2004/10/02放映開始。
 原作は、カプコンのアクション(?)ゲーム。 三頭身のアメコミ調のキャラが、ヒーローになって活躍するというベタな展開だが、話のテンポは良いし、それなりに楽しめそう。 キャラは三頭身だが、一応オトナらしく、土曜日の夕方に放映するにしては何となく色っぽいのも良い。
カードキャプターさくら
 まぁ基本的に再放送なので、今さら特に語る事も無い。 「BSアニメ夜話」で取り上げられたのは、「萌えアニメ」の代表としてか、それとも再放送しているからか謎。
マイアミ・ガンズ
 再放送なので前期で敢えて書かなかったが、一応入れておく。 傑作選という事にはなっているが、元々選り抜きみたいな作り方だった作品なので、どの辺が傑作選なのかはよく判らない。 ただ、改めて見直してみると、結構面白かったりするのが不思議である。 特に「舞網峠GOGOGO!」の回は、「頭文字D」を未見だった以前より倍は笑える。
 2004/10/23深夜(正確には2004/10/24未明)放映終了。後番組は「ジパング」。
 結局、本放送時は全13話だったものが、半分以上は放映されたことになる。 抜けている話があるため、なぎさとかワニとかの登場が唐突な感じがあって、本放送を見ていない人にはよく判らなかったかもしれないが、 正直この作品では、そんな「細かいこと」はどうでもいいような気もする。
ジパング
 2004/10/30深夜(正確には2004/10/31未明)放映開始。
 海上自衛隊の最新鋭イージス艦が、太平洋戦争の真っ只中にタイムスリップする、という、 「戦国自衛隊」と「ファイナル・カウントダウン」とを足して2で割ったような話らしい。 いわゆる「架空戦記物」になるのかもしれないが、原作がかわぐちかいじ氏のコミックという事で、「沈黙の艦隊」みたいな竜頭蛇尾な話にならないかが心配。 自衛艦や旧海軍の戦艦をCGで描いているのは最近ありがちなパターンだが、船の航跡等もCGで描いているのが、何かゲームの画面みたい。 あと、「イージス」が「神の盾」、すなわち「アイギス」の事だというのを初めて知った。
ニニンがシノブ伝
 2004/09/25深夜(正確には2004/09/26未明)放映開始(毎日放送にて)。
 キッズステーションでやってるのと同じなわけであるが、素の状態で既にモスキートノイズが乗っているキッズで観るより、地上波の方が綺麗なので困ったものだ。 地上波の方が放映が早ければ良かったのだが…。結局、両方観てしまう事になりそうである。
 2004/12/11深夜(正確には2004/12/12未明)放映終了。後番組は「グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜」(年明けから)。
 まぁ感想としては、キッズステーションの方(火曜日)と同じわけだが、もうちょっと言いたい。 正直言って、最終回の、広げた風呂敷を畳まないだの、第一話と最終話以外は作画を捨ててるだの、最終回後半で百部屋は無謀で仕切り直しだの、 業界の自己批判ネタのつもりなのかもしれないが、それ以前に笑わせられる話を作れるようになって欲しい。 ユーフォーテーブル作品というか、まついひとゆき監督作品に共通の問題なのかもしれないが、どうもギャグとシリアスのバランスが悪いように思う。 「ドッコイダー」やOVAの「蒼い海のトリスティア」を観ても思うのだが、その作品でどこまでがギャグとして許されるか、という線引きが出来ていないのではないだろうか。 「ドッコイダー」の場合、最終回で仲間達が次々と倒れていく展開があるが、それまでの話が話なだけに、「誰も死ぬわけが無い」という思い込みが先に立ってしまう (実際、誰も死ななかったわけであるが)。 だから、この一見シリアスな展開もシリアスに見えず、さりとてギャグとして笑えるものでもなく、実に中途半端に見えてしまった。 また「蒼い海のトリスティア」では、後編で暴走したゴーレムが観客席に砲弾を撃ち込んだり、街を破壊したりするのだが、 ギャグとしては何のフォローも無いので、どう見ても大量殺戮・大量破壊が行なわれたとしか見えない。 しかし一方で、主人公のナノカは、能天気に笑っていたり「ゴーレムを壊したくない」とか言ってたり街の上空で平気で空中戦をしたりする (で、その結果としてまた街が壊される)。 なので、こちらとしてはギャグとしてもシリアスとしても楽しめないことになってしまうのである。 で、「ニニンがシノブ伝」なのだが、基本的にギャグであるにも関わらず、そのギャグがあまり面白くない。 その中で他のアニメ作品を批判するネタを展開しても、「お前自身が面白く無いのに他の作品を批判できるんか?」というツッコミしか出てこないのである。 確かに作画は崩れていないが、それだけ。何か後味の悪い終わり方になってしまったように思う。
月詠-MOON PHASE-
 2004/10/09深夜(正確には2004/10/10未明)放映開始。
 原作は、有馬啓太郎氏が「月刊コミックガム」に連載しているコミック。「つくよみ」と読む。 少し前から、やたらと「ネコミミモード」だの「電波ソング」だのという言葉がネット上を飛び交っていたオープニング「Neko Mimi Mode」をやっと聴けた (テレビ東京から5日遅れの放映なのである)。 初めて聴いた時は、それ程とは正直思わなかったが、二度、三度と聴いているうちに、だんだんとクルものがある。 確かにこれはヤバい。癖になる。 初めに来なかったのは、多分、「MADLAX」の「nowhere」のような感じの曲を期待していたからだろう。 CD Journalでの紹介によると、「ネコミミ」と「クラブ・シーン」との融合…らしい。 曲をつくったディミトリ・フロム・パリによると、「萌えラウンジ」という新ジャンルだそうだが、よく判らん。 よく判らんが、ちょっとオシャレな曲に、ヒロイン・葉月を演じる斎藤千和さんの可愛らしくも妖しい囁き、愛らしい少女達のビジュアル、 テロップの文字一つ一つにまで「ネコミミ」をあしらったアブない感じが相まって、徐々にハマっていく説明不能な魅力がある。 まさに、美少女の吸血鬼に魅入られていく主人公のように。 作品としては、ゴシック・ホラー調のラブコメみたいであるが、陰陽道は今一つ雰囲気に合っていないような気もする。 また、第1話の異様に気合の入った作画(特に葉月の芝居がかった仕草やふくよかな唇の拘り方等)を観ると、この後の話は大丈夫かと心配になる。 あと、総監督の新房昭之氏は、この後の「リリカルなのは」の監督もしているようだが、こんな平行してやって大丈夫なのだろうか。 それにしても、「ケロロ」の夏美のように活動的な少女、「DearS」の寧々子みたいな冷静沈着な少女、そしてこの葉月のようなロリータ調のひたすら可愛い少女と、 色々なタイプの少女を見事に演じ分けている斎藤千和さんの実力には驚かされる。
魔法少女リリカルなのは
 2004/10/02深夜(正確には2004/10/03未明)放映開始。
 いきなり現れた小動物に魔法の力を授けられ、何かを集めるために何かと戦ったり駆け回ったり、という、巻き込まれ型の魔法少女ものとしては典型的なパターン。 主人公が小学生の女の子で、始めに主人公のモノローグで家族の紹介をして、という辺りは、何となく「カードキャプターさくら」を連想させる。 何か集めたり、主にご近所で活躍したり、というのも似てるし。 深夜に放映しているのが不思議なぐらい、正統派の魔法少女もののような気がする。
 2004/12/25深夜(正確には2004/12/26未明)放映終了。
 「深夜に放映しているのが不思議なぐらい、正統派の魔法少女もの」という初期の印象が、見事に覆されてしまった。 舞台は、「ご近所」から異次元へと拡がり、単なる「宝物探し」から世界そのものの危機へと深刻化する。 幼女虐待とかぱんつとか(笑)が無くても、ある意味深夜放送に相応しい作品だったと思う。 特筆すべきは、シリーズ構成の上手さと、戦闘シーンの格好良さだろう。 全13話という短期の作品であるにも関わらず、最終話を丸々エピローグに費やす大胆さ。 舞台をこちら側の世界から異次元の世界へ切り換える事で、サブキャラの露出度合いの切り換えも違和感無く行なう巧みさ。 これにより、物語がクライマックスに向けて収斂していくに連れ、「こちら側」のサブキャラ(特になのはの親友二人)の影が薄くなるのを無理なくカバーし、 しかも最終話でのフォローを厚くしてフェードアウトしてしまう事を防いでいる。 また、戦闘シーンは、レイジング・ハートやバルディッシュの音声応答を始め、魔法アイテムでありながらメカニックな変形ギミック、 そしてド派手な魔法のエフェクトを駆使して、稀に見る格好良さを演出する事に成功している (ちなみに、バトルがすごい魔法ものというと、何か「魔砲少女四号ちゃん」を連想してしまう)。 物語的には、なのはが始めから強過ぎるので、なのはの成長物語という感じはあまりしない。 どちらかと言えば、フェイトの自分探しの物語という印象が強い。 フェイトの母親(実際には母親ではなかった訳だが)も、最後まで我欲を押し通す辺り、キャラが一貫していて良かった。 作画的にも大きな崩れが無く、昨今では珍しいよく出来た作品だったと思う。 ただ、主人公が9歳の女の子である事には、かなり無理がある話ではあったが、それを言うのは野暮というものかもしれない。
 (2005/01/31追記) 「拳で語る魔法少女もの」と言ってもいいような本作であるが、こんなお遊びをする人もいたりする。第3話を観てから読みませう。 さらに、RDBMSのOracleに関する知識があると、より楽しめる。なのはが理数系に強い、という事をふまえた、ナイスなネタである。
  「Oracle少女 リリカルなのは『一時表領域が縮小不可能なの?』」
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