2004/10〜2004/12
雑 記
2004/12/30
今年も残すところ2日になりました。今年はじめ奇蹟の(無謀な?)復活を遂げたウチの155は復活後はダイナミックなこともなく平穏無事に過ごすことができ無事年を越すことができそうです。燃費は街中だけだと6Km/L台に乗らないようになることもあり、以前と比べると悪化している節もあります。O2センサでしょうか…。でも高速主体(というかオンリー)で、10Km/Lに達したのでなんとも言えません。ただ高速オンリーで10Km/Lやっとという結果は、やはり多少悪いかも。あとはご多聞に漏れずウィンドウウォッシャーが出難い…。

事故による後遺症は今のところ無いようで、高速で走っていても以前と変わらず気になることも感じません。フロントセクション総とっかえしているので却って良くなった部分もあるかも。

以前に書いたT誌の80年代特集など最近155世代前後のクルマが注目されることがあるようですね。個人的思い入れからBXと155を含める世代を考え、この周辺のクルマ達、205GTI、405MI16、5GTターボ、21ターボ、デルタインテグラーレ、80年代から90年代にかけて活躍したクルマ達のことをどう括ればいいのかと思ったときふと思いついたのは…ロストジェネレーション〜失われた世代〜幻の昭和60年代の10年。昭和60〜幻の昭和70年にかけての伊仏車が現在静かなブームを呼んでいる…のかも。

メーカー統合によるプラットフォームの共用、大衆車の総FF化、そんななかメーカーやブランドの個性を如何に発揮するか過去にとらわれないスタイリングで登場してきた数々の車達は後に失敗作といわれたものは「それらのブランド車らしくない」といわれ、成功を収めたものは「そのブランドのターニングポイントとなった」と呼ばれるようになったクルマ達。幻の昭和60年代の10年にはそんな伊仏車がいくつか登場していたような気がします。そして今、10余年の月日を経て成功作、失敗作の分け隔てなく新鮮なものとして受け入れられているのでしょう。新しい時代を築こうとしていたものは成功作であれ失敗作であれ旧くはなりませんね。

というわけで、来年2005年は155V6日本導入10周年ですね。

2004/12/20
おかげさまで、70,000アクセス突破。嬉しいと同時に、毎度のことながらこの雑記ぐらい更新しなくては…と思ってます。

さて、155オーナーのみなさんにはカタログやマニュアルでお馴染み(?)のクルマの見取り図。何気なく目にしてますが、あの図の配置は実はヨーロッパの習慣を物語っている、ヨーロッパ流の図ではないかと最近気付きました。

画像を用意しておけばよかったのですが、配置を文章で説明しますと、先ず左を頭にした155の横から見た図が描かれています。その下に上から見た図、横から見た図の右(クルマの後方)に前から見た図、そしてその下に後ろから見た図…こういう配置です。

後ろから見た図はスペースの関係でそこに置かれたと勝手に解釈し、横・前・上の3図に注目しますと、横から見た図を正面図とすると、その左側面図(クルマの前ですね)が右に、平面図(上から見た図)が下にきてます。機械図面をかじったことのある方なら違和感を感じると思います(船舶とかだと自然かも…)。実は、この155のカタログやマニュアルの図って日本で機械図面を書くときに標準的に用いられる第三角法に則ってないんですよね。第一角法をもとに描かれているようです。で、ヨーロッパでは機械図面はこの第一角法で描くのが標準らしいのです。

そう思って内外の車のカタログを見てみると、コンシューマー向けの説明図だけに図法を守るというよりカタログ上のスペースの有効利用を優先しているようでかなりいろいろな配置がありますが、思いこみ半分でみていくと比較的スペースに余裕のある場合は日本車の場合、第三角法(右を前にした車の図の上に上から見た図、右横に前から見た図)になっているようですが、ヨーロッパ車の場合第一角法ベース(左を前にした車の図の下に上から見た図、右横に前から見た図)が多いようです。因みに「左を前にした車の図の下に上から見た図、右横に前から見た図、さらにその下に後ろから見た図」の配置は欧州車のカタログでは標準的な配置のようで、アルファのほかシトロエン、プジョー、メルセデスのカタログで同配置を見つけました。

図法無視のいろいろな配置があるのでなんとも言えませんが、155の図のような配置は第一角法をもとにしたヨーロッパ流の配置と思うと少しは文化の違いが感じとれて異文化との交流が感じられるかも(?)。クルマのグローバル化が進み個性が無くなってきたという中にもこんな些細な違いが存在してると思うとちょっと楽しいかもしれませんね。

…っていうか些細でもないんですけど…。機械図面を一角法なんかで描かないで欲しい…あ、なんでもないです^^;

2004/12/08
80年代特集につられてT誌を買ってみました。80年代といえば、受験を境に鉄から車へ興味の重み付けが移行した時代です^^;。自分にとって80年代後半の国産車事情は他のどの時期よりも詳しいです。そしてT誌的なクルマに関していえば、90年代に入ってから興味を持ちましたがちょうど80年代のクルマが出揃った頃でもあるので、今月号のような内容にはかなり惹かれます。

「さぁ、ABCからはじめよう!」なんて半分、地でいっていたので共感しまくりです。もっともAからはじめてBで挫折してCには至りませんでしたけど。でも未だにCよりBの16Vまた乗りたいです…。

ああ、あの車にも乗ってみたかったんだよなぁというクルマが誌面に次から次へと登場してますが、ふと「155もこのカテゴリに片足突っ込んでるんじゃないの?」と…。毎日接していると気付かないけど、例えば久々に21turboやMI16なんかを見たときに「おっ!」って思うような感覚で155も見られる年代に入ってきているのかも。一般的な価値がどうであろうと褪せない魅力ってありますよね。

これまた毎日接していると忘れがちですが、ちょうど昨年の今ごろ全損→廃車を覚悟していたころ街で155が颯爽と走っている姿を見て「あれにずっと乗りたかったけどもうだめなんだ…」と思ったとき悔しさと寂しさとともに155の良さを再認識した感覚を忘れないでいたいものです。手元ににまだあってよかったぁ。大事に乗っていきましょう!

2004/11/30
155に乗り始めたころ、慣らし運転みたいなことをやりました。数字はあやふやですが、多分500kmまでは3000rpmその後100km走る毎に上限を500rpmづつ上げていって1200km到達までに6500rpmまで一回は回す、そして例えば3000〜3500rpmに上げる500km〜600kmの間には3000→3500rpmを繰り返すのと同時に3500→3000rpmに落とす方も負荷をかけながら意識して何度か行う…こんな感じだった気がします。

そして一度6500rpmレッドまで到達したら、常磐道水戸以北へ持ちこみ比較的高いギヤで負担をかけながらの仕上げを行いました。常磐道水戸以北へ行ったのはアップダウンに富みながら交通量が少なく道の状態も良いので慣らしの仕上げにはもってこい…というNA●I誌の受け売りからでした。

今の妻と一緒に行って…そのまま磐越道に入り思いつきで喜多方まで行って…思いつきでラーメンでも食べようかってことにして、彼女が地元の高校生のグループにお勧めラーメン店を聞いたら、いろいろ考えてくれた結果「やっぱり板内食堂」だっていうんでそこへ行ってラーメンを食べて帰ってきた…憶えがあります。あとでメジャーな店だったってことを知りました。また板内食堂は昔は名前の通り普通の食堂だったのがご主人の病気か何かになって、困った奥さん(?)が手間がかからないようメニューをラーメンだけに絞ったらこれが大いに当たった…っていう話もあとから知りました…何故かN●VI誌で。

まあラーメンの話はいいとして、長いこと乗っていればきちんと慣らしをやったかどうか差が出るみたいなことがいわれてたような気もしますが、60000kmを超えた今、あの慣らしが役に立ったのかどうか不明です。そもそもあの慣らしが「きちんとしたした慣らし」だったのかどうか…。

こんなことを書いているのはAT車って勝手にシフトアップするのでどこまで回っていたのか憶えていないんですよね…。多分そんなに回してないとは思うんですが。約一月たって今もって走行距離500km未満。別にAT車だから、ワゴンだから、って乗るのを嫌っているわけじゃないんですが、遠出できないんです。クルマ中心の生活からは程遠いです。

2004/11/24
先週末、銀座の街を歩いていたら突然緑とオレンジのスーパーカーが…。ムルシエラーゴ(公式表記は「ムルシェラゴ」?)とガヤルドでした。要は、ミ●ワのショウルームの前を通っただけなんですけどね。銀座などには疎いのでそこにそんなものがある思ってなかっただけに衝撃的でした。店自体は閉っていたので、シーンとした空間に2台のスーパーカー。家族連れでごった返し携帯のカメラでの記念撮影の対象にされまくっていたトミカ博とはまったく違った雰囲気です。新しいランボルギーニもなかなかですね。親子で暫し見とれてました。

そこを立ち去ってしばらく歩いていると渋滞気味の道で爆音が…。銀色のやたら幅の広いクルマ。何かと思ったらディアブロSVでした。元来あまり好きでななかったはずなんですが、今しがたショウルームに美しくディスプレイされた2台の最新のランボルギーニをみてきただけに渋滞の銀座の街で喘ぐディアブロを見ると良い意味でのバカバカしさが強調されぐっと魅力的に見えました。ディアブロにはランボルギーニの苦しい時期を生き抜いてきた強かを感じます。はじめてディアブロをカッコイイと思ったかもしれません。

156以降のアルファが洗練されたムルシエラーゴ/ガヤルド系だとすると155は間違いなくディアブロ系ですね。…って、一緒にするなってディアブロのオーナーに怒られますね^^;

2004/11/18
欧州車のRHD+AT仕様に乗るようになったわけですが、かつて145のRHDに乗っていた某氏より「RHD、ペダル配置大丈夫?」という心配の声もありました。試乗では特に違和感を感じなかったし、ネット上の情報でも特に悪いという評価もないようで大丈夫じゃないかと思ってましたが、やはりなんとなくしっくりきません。長時間乗ってると感じます。

その点LHD+MTの155はやはり自然ですね。右折がしにくい、バスを抜きにくい、路地から出てくる人、車の様子が直前まで確認できない…等々あり、やはり左側通行の国ではRHDが圧倒的に便利でしょう。しかしABCペダル+フットレストと考えるとLHDが自然なんですよね。

155にもRHDの選択肢が与えられていたら、どうしていたかわかりません。でも幸か不幸かLHDしか選べないという今の基準で(90年代当時の基準でも)良く考えてみれば「日本で売る気、本当にあるの?」といいたくなる状況が有無をいわさず自然な配置をもたらしてくれました。

LHDはいまだに「見栄」と認識されることもあるようですし、だんだん逆に「勘違い君」扱いも受けていそうです。しかし、まさかこのセダンにこれしか選択肢がなかったとは理解され難いでしょうね。

例えば、156を買う人がいたとしたら、左右のどちらを勧めるでしょうね。左の不便さを知ってるだけに実は右を勧めるかもしれませんが、左の操作系配置の自然さは文字通り自然なだけに恩恵に気付いていないのかも…。

155オーナーは、RHDが普通に用意されている輸入車のLHD仕様を敢えて選ぶ人に、「いまどき不便なだけの左ハンドル選ぶなんてカッコ悪いよ」と指摘することが必ずしも正しくないことを知ってしまっている世の中のマイノリティですね。しかも左右選択できる状況で左を選んだわけではないので、かなり中立的立場です。

まぁ、断言できることはこのクラスのセダンが、こんなラインナップで輸入されることは二度とない、ということでしょう^^;

2004/11/09

これがいなくなって…

これになりました。実際こうして画像を並べると現実を突き付けられたような感覚に陥ります…。

これ以来の仏車です。良く考えたらこのBXから10年経ってました。こっちはこうして並べると、多くのダブルシェブロン原理主義者を落胆させたと言われたBXも十分変なクルマに見えます。まあもともとシトロエンはアバンギャルドでプジョーは当たり前のクルマが多かったですけど。BXがコンポーネンツを拝借した305なんて影が薄すぎてどんなクルマか思い出せない方も多いでしょうから。その末裔の(一旦途絶えてますけど)307ですから普通のクルマです。今更まったく関係のないBXと307ですが、共通点を見つけました。フロント吸気リア排気…なんの拘りなんでしょうか^^;。このBXに載ってたD6C(=XU9J)載せてMTにしてくれれば少しは楽しいクルマになるんでしょうけどねぇ…。

ボディタイプやATなど妥協しなくてはならない点がいっぱいあるのに永く乗らなきゃいけないクルマなので、内装ぐらい凝ってみました。

仏車らしくない?

図らずも伊仏体制になってしまいました。で、比較相手が変わった途端に155の存在が俄然輝いてきました。正直、メーカーが「スポーツカー」と言って憚らないクルマのもっとも状態の良い上澄みの時期と一緒だった1年半は、エンジン音以外に7年落ちの155が勝てるところは悲しいぐらいありませんでした。でもATのワゴン(ミニバンとは言いたくない…けどどう見てもミニバンに片足突っ込んでますよねぇ)と比べると、身のこなしが軽い軽い^^;。クラッチを介してトランスミッションとダイレクトに繋がったエンジンを4000rpm前後で回したときの快感はこのクルマならではですね。ホントにセダン?スポーツカーじゃないの?って、(メーカーが言うところの)スポーツカーが手元に無くなった今なら錯覚できます^^;。

以前、A&Rの編集長さんとお話したとき「155と8ですか?その組み合わせってキャラ、カブってませんか?」っておっしゃっていましたが、確かにそうかもしれませんね。そのときは実用セダンとスポーツカー(くどい?^^;)だから…と思ってましたが、大局的な見方をするとどちらも4人乗りを実現しながらスタイリングも走ることに対してのエモーショナルな部分も持ち合わせたMT前提(語弊があるかもしれませんが個人的には断言します)のクルマって意味では同じカテゴリに属しているのかもしれませんね。完成度は別にして。(あれ?どうして性能云々になるとこう自虐的になるのかなぁ^^;。)

生まれてはじめてATのワゴン(ミニバンとは決して言いません^^;)という状況に追いこまれて気付きました。

そうそう、別に手放したから負け惜しみで言うのではないですけど、2001年ショウモデルから更に突貫で手直しを受けてる8より155の方がスタイリングとしては完成してると思います。どの角度から見てもカッコイイ。でも8はその未完成な見る角度を選ぶ危うい感じがまたプロトタイプ車的で良かったのかも。あのエンジンの搭載位置でこそ実現できた8の真横から見たプロポーションは大好きですけど。

2004/10/21
二度にわたる台風襲来で大変な10月ですね。

台風とは別に我が家のクルマ事情に大きな嵐がきました。当分乗り続けるつもりだったRX-8を約4ヶ月悩み抜いた末、売却するこんとにし、断腸の思いで先日実行に移しました。1年5ヶ月16,500km…。

自分が子供の頃、家のクルマは小学生になる前は初代(?)ミニカで小学校時代は二代目スプリンターでした。クルマに乗るのは好きでしたが、これらのクルマをカッコイイと思ったことはありませんでした。でもクルマに関心の無かった亡父はスプリンターを10年弱乗り続けていました。コスモAPが好きで、近所の(ケンメリ)スカイラインもカッコイイなぁと思ってたり、友達のウチがローレルに買い換えたのを羨ましがったり…。4灯ヘッドライトや2ドアハードトップは憧れでした。

そんな「カッコイイ(こどもが思う「カッコイイ」)ファミリーカー」を実現してくれたRX-8。4人家族が無理を強いられることなく乗れるのに、一部の偏狭な人達以外のほとんどの人はスポーツカーだと思ってくれる、こんな、ある意味夢のクルマだったんですけどね。

ミニバンは子供達が喜ぶって聞いたことがありますが、本当なんでしょうか。「男の子」も、…なのかなぁ。少なくとも自分が子供の頃ならミニバンよりRX-8がうちのクルマだったらいいのになぁと思ったことでしょう。

そんなファミリーカーとして当分乗り続けるつもりだったRX-8でしたが、「定員4人」が枷になってしまいました。

というわけでまったく気乗りしないクルマ選びの末、辛うじてキラっと光るものをみつけたのでそれにすることにしました。8の魅力には程遠いですが。

155ですか?もちろ5人乗りですが、後席センターシートベルトが2点式とという点と、セダンだけあって、後席は2人がゆったり座れて何かのときにまんなかにも座れますよ的造形に今後予想される我が家の状況に対するファーストカーとしては無理がありました。でも売っても財も生まないし、手放したくないのと、今、必要なこともあってキープしてます。いずれ物心ついた子供が「なんでこんな旧いアルファロメオが家にあるんだろう」とか思う状況になってくれるといいんですけどね。