ラリーニーヴン&ジェフリー・パーネル

 いずれ劣らぬ二人の巨匠のコンビです。ですが、私はこの方達が御一人で書いている作品は余り読んでないんです。ニーヴンは、かの「リングワールド」を著した方ですが、リングワールドって、舞台は大仕掛けで魅力的なのに、主人公に魅力がないせいで、好きになれないんですよ。いかにもステロタイプヒーローで。パーネルの作品は、読んだ事がないのですが。
 この合作、ニーヴン的な大仕掛け、しかも精緻な設定は生きたまま、人物設定や描写は明らかにニーヴンだけの時よりも良質に感じます。ファンの反応も上々だったし、二人の気も合ったようで、以後、何冊も共作しているようです。かじた的には、外れは余り無いコンビだと思います。壮大で、緻密な世界を楽しみたい人へ、お勧め。

神の目の小さな塵  99/6/18
降伏の儀式  99/6/24