幸いなことに私は、今、頭痛で悩んでいないし、かつても悩んだことがありません。
何度か「アルコールの呑み過ぎ」で、頭がズキズキしたことはあっても、
次の日の夕方には普通の状態に戻りました。少量のお酒なら頭が痛くなるまでいかないので、
これはアルコールのせいだということが、明らかなのです。「風邪」で発熱し、
頭痛が起こっても、あまりひどくなったことがありません。世の中には、頭痛に悩まされている人が
かなりいるそうですが、そうした人の解決の糸口として書きます。

何らかの原因で血管が拡張して、ズキズキと頭が痛む「片頭痛」(偏頭痛)や、
筋肉の緊張からくる「緊張型頭痛」、これらを普通、慢性頭痛といいます。
頭痛で悩まされている人の大部分は、片頭痛か緊張型頭痛だといいます。
緊張型頭痛を起こす背景、誘因の一つとして、神経質な性格やストレスがあげられています。
緊張型頭痛は、何らかのきっかけで起こった頭痛が、ストレスや不安を引き起こし、
それがまた痛みを増すという『痛みの悪循環』が作用しています。
最近では、「コンピュータの画面の見過ぎ」で目が疲労し、頭痛として感じている人
がかなり多いといいます。これは緊張型頭痛の一つだそうです。
慢性頭痛は、生命を左右するものではないので、安心していいのですが、本人の生活に支障を
きたすようなケースもあり、そうした人はやりきれないでしょう。不安が頭痛を誘うので、
原因を突き止めずに不安がるより、早く診察を受け、治療して安心した方がいいでしょう。
問題は、生命が危険だったり、重大な後遺症を残すような頭痛で、
緊急に治療が必要です。よく知られているのが「くも膜下出血」により突然起こる激痛です。
お年寄りが、頭をぶつけたりした後で、何日か経って頭痛が生じることがあり、
これは「慢性硬膜下血腫」によるものと思われますが、早く治療しなければなりません。
なかなか消えない頭痛が「脳腫瘍」による場合もあり、なるべく早い治療が必要です。

頭痛は、以上のほかにも、目、耳、鼻、首などのさまざまな所も病気が原因で起こります。
頭痛が「神経症」や「うつ病」の一つの症状である場合も少なくありません。これらの頭痛は、
CTで頭の中を検査しても病変を見つけることができません。
もともと痛みは主観的なもので、血圧や体温のようなわかりやすい客観的な指標がある
わけではありません。頭痛に悩まされている人を理解することは、医師を含めた他人には難しく、
頭痛の原因の究明、治療も難しいのです。
というわけで頭痛の原因がわからず、通りいっぺんの鎮痛剤を処方するだけで
「しばらく様子を見てください」と返されるケースも少なくないようです。
片頭痛には、普通「エルゴタミン」という薬が処方されています。この薬は、
本格的な頭痛がくる前に予防的にのむ薬です。ところが特にエルゴタミン
、一般の鎮痛薬でも長期間連用すると、かえって頭痛が起こりやすくなります。
片頭痛でもないのにエルゴタミンが処方されているケースがあるのではないか、
と指摘する医師もいます。
指導されたのみ方を守っているのに薬が効かなかったら、医師に別の病気
ではないのか尋ねたり、医師を変えてみるのが賢明でしょう。
患者・家族・医療関係者の会
病気を抱えている人にとっては、同じ悩みを持つ人の経験が役立ちます。
患者及び家族の会を集め、紹介します。(掲載承諾済み)
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