SIBERIA 極限の荒野と、新たな出会いを求めて・・・ 

Wonderland of Extreme Traveler

 by Cyclist Hiro Andow 

14927km  冬季シベリア横断単独自転車完全走破

Trans-Siberian Bike Expedition, 2002-2003 Winter

 

厳冬のシベリア、凍てついたタイガと永久凍土ツンドラの世界、人跡まれなこの土地には およそ道というものがほとんどない、だが冬には道が出現するという、すべてが氷に閉ざされてしまう極限の世界、凍った川の上を、タイガの森の中を、数千キロにわたり延びている白き道、それは春になると溶けてなくなる幻の道、自転車による冬季自力単独完全横断、それはサイクリスト究極の、そしてユーラシア大陸最後の課題

 

 

A Bicycle Odyssey across Winter SiberiaСибирский Велосипедист

 

シベリアの凍てついた荒野を駆ける一本の白き道。全てが雪と氷に閉ざされる間だけ存在する、冬の道ジムニック。どこまでもどこまでも続くその道は、やがて深いタイガの向こうに消えていた。

沈む夕陽は地平線近くをいつまでも低く漂い、深い森を赤く染めていく。やがて長く深遠な夜の帳が下ろされると、どこよりも高く北極星が輝きはじめる。

寒波がやってきた。零下40度ともなると、大気は静止し、はく息全てが凍りついた。経験を超える寒さ。夜がくるのが怖かった。

冬になると大河レナは凍結し、その上に数千キロに及ぶ道が出来上がる、と聞いた時は、そんなバカな!と思った。自分がそこを走る事になるとは思わなかったものだが。 

シベリアの真珠と呼ばれるバイカル湖。凍結湖面を、数百キロにわたって駆け抜ける。世界一の透明度、クリスタルのような氷。ウオッカをロックで一杯やると、バイカルの味が広がった。

世話好きのロシア人。アジア系の少数民族。世界最寒の地に住むヤクート人。自然の厳しさにひかれて挑んだシベリアだが、人々に助けられながら走ってきた。

248日間、14927キロの旅路の果て。凍っていたオホーツク海も、タイガの道も、湖や河の道も、春の訪れと共に溶けてなくなる幻の道。私の旅も終わる運命にあった。

シベリア。最後のワンダーランド。人力による単独走破のクロニクル。今よみがえる

岳人9月号より

   
 

 

 

 

 

 

横断達成報告書

Expedition Report

 

Final Camp at Ohoktsk Sea May, 2003

 

 

掲載雑誌等メディア関係

Press Report

 

Ice Highway on Holy Lake Baikal Feb. 2003

 

 

企画計画書

Expedition Plan

 Released at 2002 August

   

Frozen Baikal Lake Feb.2003

 
     
      Contents:  
     
      横断達成報告書 Expedition Report  
     
      掲載雑誌等メディア関係 PressReport  
     
      企画計画書 ExpeditoinPlan  
     
         
         
     

冬のシベリアを横断し、ついに太平洋に到着しました。5月6日現地時間午後8時、極東シベリアのマガダン郊外のベセラヤ湾に於いて、ヨーロッパロシアのサンクトペテルブルク以来の海に出会いました。北極海のムールマンスクを昨年9月1日に出発してから248日間、14927キロの長い長い旅でした。太平洋につながるオホーツク海はまだ凍っていて、大雪原がずっと広がっていました。そのまま最後のキャンプを海上の氷の上に設置し、旅の余韻にふけりながら静かな夜を過ごしました。(2003年5月9日マガダンより)

帰国前にロシアから出した関係者向けのアナウンスを掲載したページ 

仮報告書(日本文)

Letter from Magadan (goal point) on May,2003

 

 

Hiromasa Andow

Email: andow@tim.hi-ho.ne.jp

ヒマラヤンサイクリスト

HimalayanCyclist Web Sight

 

 

Life is like riding a bicycle.
You don’t fall off unless you stop pedaling.
      
---Unknown

 

       
   
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Hiro Andow

Last Up Date : 2003/11/21

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