山田・岩泉線の旅
山田・岩泉線の旅は、13時45分発の快速リアスから始まった。快速というのでどのような車両かと期待をしたが冷房さえついていないただのディーゼルだった。山田線の盛岡側は、途中の上米内までは1日5往復、その先の川内までは1日4往復というローカル線である。さらにすごいことは、この快速リアスは、13時45分に盛岡を発車し、15時40分に宮古につくまで、盛岡方面の列車との行き違いが1回もないことである。 |
盛岡を出ると、すぐに山の中に入るかと思ったが、都会の中を走っている。5分位して、最初の駅である上盛岡に着いた。駅のすぐ横に高層マンションが建っている。けれど、駅の時刻表を見ると、やはり本数はわずかである。不思議な感じがしながらその次の山岸までは、都会の中を走っていた。その先から、急に山の中に入ることになる。上米内を過ぎると陸中川井まで、列車は1時間以上停車しない。上米内は山を一回抜け、家がたくさんあった。上米内を過ぎると、本格的な山線という感じがし、人が住んでる気配さえもなくなった。途中に大志田という普通さえ止まらない列車があるような駅がある。さすがというだけあって、周りには集落が1件か2件という状況であった。ここから先、川内まではひたすら山の中を走り抜けるのであった。最初の |
15時26分に茂市に到着し、いよいよ岩泉線に乗ることとなる。冷房もなく、単行である。そして何よりも驚いたことは、お客さんがそれなりに乗っていることである。鉄道を使い盛岡から日帰り可能なのは1日3往復の内のこの1本だけである。ということは、鉄ちゃんの人もいるはずだが、その人達よりも地元の客が多いのには驚いた。そして、岩泉行きの列車は発車した。 |
岩泉駅発の時刻表(1日3本しかない)
茂市を発車し、岩泉に向かう。本数は山田線より少ないが、山田線よりは集落があるような気がする。岩手和井内を過ぎると、民家が少なくなる。各駅で乗客が入れ替わるが、乗っている数はあまり変わっていない。押角を過ぎると、押角峠に入り、長いトンネルを通る。それまでは窓を開けていたが、あまりのトンネルの涼しさに閉めてしまった。峠を越えると、山の中を走るが、山田線ほどではなかった。そして、列車は16時23分に岩泉に到着した。 |