効果音作りは大変


初めは、著作権フリーの効果音集を購入し、効果音として使ってしまおうと安易な発想で望んだ。ところが、いざ効果音を視聴してみると、どれもしっくりこないものばかりだった。再生時間が短いものや、シームレスにりピートしてみたい効果音でも、りピートの継ぎ目で「プツッ」というノイズが入ったりなかなかうまくいかないことが判明した。
全てが満足のいかないものばかりではなかったが、飛行中のジェット音と爆発音については、私を「もう、これは自分で作るしかない」という発想に至らしめた。

以前、ハリウッド映画の製作現場に関連したTV番組をみたことがある。身の回りのさまざまなものを使って、欲する効果音を生み出していたことを思い出した。そこで、おもむろに手にマイクを持ち、その先のコードをPC裏面の「MIC IN」に差し込んだ。そして、録音を開始し、マイクを持った手で多少ざらざらしたマウスパッドを擦ってみた。な、なんと、重くて低い「ゴー」というジェットエンジンらしい音が録音されているではないか!

やはり、無いものは自分で作る!これが自分の不変のポリシーだということを再認識した。

次々とこの要領でサンプルの効果音を録音し、遂にリピート時にもノイズが目立たない「シームレスサウンド?」を作り出す事に成功した。

次に爆発音の録音に挑んだ。これは直感的に「自分の口を使うしかない」と考え、マイクを握り締めた手を口の付近にセットし、ひたすら自分の口を爆発させる(?)こと1時間。

遂に爆発効果音が完成した。
なかなかの出来である。やはり「無いものは自分で作る」という信念が大事であると確信した。

やがて、これらの効果音は必要な場面で発せられるようにプログラミングされ、ゲームに見事な臨場感をもたらしてくれる事となった。

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Last Update 2003.01.08