バキュームピストン修理
(HONDA トランザルプ400V) 2021年5月 |
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ある日突然(といっても初
度登録からすでに29年経過)、時速65Kmほどまでしか出なくなり、上り坂もまるで登れなくなるという症状に陥ってしまいました。WEBで調べるとキャ
ブレターのダイヤフラム破れが疑われます(経過年数から言ってもほぼ間違いない)。しかしながらダイヤフラム一体型のバキュームピストン(16111-
KW0-004)はどうやら廃番となっているらしく、海外サイトですら、「not avairable」という状況でした。 しかしさらに色々調べていくと、ダイヤフラムだけなら互換品があるようで、しかもとある製品のレビューに「トランザルプ400に使用!」というのがありま したので、早速注文して試してみることにしました。ダイヤフラムだけなら1個数百円、ダイヤフラム一体型のバキュームピストンは純正で1個5,900円も します(平成5年版パーツリスト)。これで治れば儲けもの・・・ |
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![]() キャブレターの分解図。 今回怪しい部品は13番です。 「バキュームピストン.COMP」という名前で、ダイヤフラムとピストンが一体となっています。 |
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![]() まず、調達部品はこちら(※1)。とりあえず適合対象は、「ホンダVLX400 Steed400 CB750 CBX250」と書いてあります。が、レビューには、「トランザルプ400に使用!」との文字が! ダイヤフラムだけどうやって交換するのか?という疑問を残しつつ注文。 |
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![]() また、ダメもとでこちらも購入(※2)。 しかし構造研究には非常に役に立ちました。 |
![]() 上記のダイヤフラムを慎重に引っ張って外すと、こういう形になっています。 この隙間に新しいダイヤフラムを押し込んでいけばよさそうです。 |
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![]() さて1週間ほどして届きましたのが左(※1)。上穴の直径33.6mmと書いてありましたが、実測では30oです。 右側は※2からはずしたもの。こちらの上穴は実測33.6mmほどあります。 縁の形状も少し違います。 |
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![]() さて修理を開始します。マンション住まいのゆえ、作業はいつも屋外のどこかです。本日は呑吐ダム湖畔。 |
![]() サイドカバー、シート、タンク、エアクリーナーダクトの順に外していくとキャブレターが見えます。 経過年数に応じた汚れがこびりついてます。 |
![]() 右キャブレターのほうにはバキュームピストンが見えていますが、エンジンをかけるとこちらのほうはアクセル開度に応じて上方へ引き上げられるのに対し、左のほうを覗き込むとほとんど動きませんでした(つまり閉じたまま)。 ということは・・・ |
![]() カバーを外すとこの通り。ダイヤフラムは見事に破れておりました。 |
![]() 更に抜き取ると、この汚れよう。 |
![]() 新しいダイヤフラムに付け替えます。うちであらかじめ練習してたので屋外現場でも問題なし。 それにしても・・・、純正とまるで同じ形状。。。 |
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もう一方のキャブレターは狭くて作業がしにくかったんですがあわせて取り替えました。こちらはまだ破れてこそいませんでしたが、ひびがはいっていて破れるのは時間の問題でした。 |
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こうして1時間とちょっとで修理を終え、帰宅しました。途中試しに高速道路も通ってみましたが、100Km/hで走行出来て見事修理成功。またバイクの寿命が延びてしまいました。 ちなみに交換したダイヤフラムですが、同じようなものが1個460円でも出ていたのでこちらも注文したのですが、まったく同じものが同じところ(C国)から届きました。(???) |
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