走行中に失速現象発生・前編(パルスジェネレータ交換)   (HONDA トランザルプ400V) 2024年5月

このころ、始 動直後はタコメータが「0」を指したままで、走り出してしばらくすると正常に動き出す、ということをしばらく繰り返していましたが、そのうち、3〜4000 回転当たりで指針がふらつくと同時に失速(失火?)するという、ちょっと危ない症状が現れ始めました。それほど極端な失速ではないのですが、散発的に発生 し、高速走路などでは不安を感じるので、まず電気系統の不調を疑い、CDIを交換しました。CDIは45000Kmあたりで一度交換しているので、ちょう ど換え時かと思われたのです(95000Km)。しかし症状は改善されなかったので、WEBで情報を漁ってみた結果、「パルスジェネレータ」を交換することにしまし た。
個人の方のWEBページでしたが、その方の症状は・・・・・

     新車購入から5年(走行距離約11万3千キロ)、原因不明のエンジン不調がついに起こり始めてしまいました。 ・・・
     ・セルは回れどエンジンかからず。
     ・時間を置くと何事もなかったように元気になる。
     ・たまに起こるいわゆる息つき(ミスファイア)
     ・高速で走行中一瞬だけ突然失火し強力なエンブレがかかる
     ・走行中にエンジンがガクガクする
     ・アイドリング中に突然エンスト。
     ・しかもこれらの現象は思い出したかのように突然しかもたまに起こる

ということなので、症状に共通点があるかな?と思ったわけです。(でも、「エンジンかからず」とか、「アイドリング中に突然エンスト」はなかったのですが。。。。。)


しかし、「パルスジェネレータ」交換への道のりは長かった・・・

まず純正部品がない。。。ebayで、トランザルプ600用のものを見つけましたが、値段がなんと31,796円($165)。400用と何が違うのか、WEBで 見つけた写真をよーくよーく見比べて、接続コードの長さが違うだけだ、という結論に到達。思い切って注文してしまいました。部品はなぜだかクウェートから 発送され、早くも4日目には到着してしまいました。

 
左が400用「30300-MS8-000」(写真だけ、在庫なし)、
右が今回調達した600用「30300-MS9-000」

まず到着した部品のコードを、約20cm程延長しました。
そして、パルスジェネレータはどこにあるかというと、「右クランクケース」の中、です。「右クランクケース」を開けるということは、左右サイドカバー計4 点とアンダーカウルを外し、マフラーも外さなくてはなりません。もちろん新品のガスケットも必要だし(これは楽天で入手できた)、パルスジェネレータのコネクタを脱着する ためには、シートとタンクも外す必要があります。


大がかりな作業になることが予想されたので、マンション住まいの身としては場所を確保するために、現時点では住人のない実家(京都)で作業することにしました。


時折起こる失速現象におびえつつ、京都までやってまいりました。

こちらが作業場所。
激狭ですが、時間的制約を気にする必要がありません。


左右サイドカバー計4 点、アンダーカウル、シートまで外したところ。


この後のマフラーが大変だった。。。
本来は3つに分かれるはずなのですが、錆で固着して全然抜けない、仕方なくつながったまま作業し、なんとか外すことはできましたが、知恵の輪状態でなかなかしんどかった。。
(外したマフラーの写真は撮り忘れ)

(マフラーの分解図)


やっとクランクケースにたどり着き、ボルトは外しましたが、カバーはしっかり固着しているので、こじ開けるのがまた大変・・・
開けたら開けたで、オイルが1リットルほど流出。。そしてこのあとこびりついたガスケットをそぎ取るのが、また大変だった。。。。。


このギヤの回りについてる、2つのプラスチックの箱みたいなのが、パルスジェネレータ。
さて調達部品に交換して、ちょっとセルを回してみたが、エンジンのかかる気配は全くなし。
プラグを点検してみたら、火花は飛んでいるのだが・・・

仕方なくもう一度マフラーを外し、クランクケースを開け、新旧のパルスジェネレータを屋内に持ち込んで、、、、というところで夕刻となり、1日目はこれにて作業中断・・・
そして新旧の部品の配線をよーく見比べてみたら、パルスジェネレータの配置に対して、コネクタの配線が逆になってる・・・・・なんでそんな細かいマイ ナーチェンジをしなきゃならんのだろう・・・と苛立ちつつ、この日はとりあえずホームセンターへ行ってオイルを調達。。。。。


翌日配線を変更したパルスジェネレータを取り付け、再始動!
で、めでたくエンジンがかかったのでした。

で、すべての艤装品を組付け、オイルも補給し、さあ帰宅か、と思ったら今度はバッテリーが弱ってしまってて、再始動できませんでした。。。仕方がないから電車で往復3時間以上かけて自宅から充電器を持参したのです。。。

そしてそして、1時間ほどの充電でバッテリーが回復し、さあー京都から明石へ帰るぞ、と京都南ICから名神高速に入ったのですが、入った途端あの失速現象が再発!!!
その後の走行中は極端な失速はなかったのですが、失意のままに帰宅したのでした。

・・・・・果たしてトランザルプは復活するのか? ついに廃車なのか? 続編へ続く・・・・・・・・・・