わがまま温泉日記 山田温泉 やまだ

大湯
住所 長野県高山村山田温泉 〒382-0816 Memo:
入浴料 \300
電話 026-242-2314
営業期間 通年(毎月第三月曜日定休)
泉質 Ca・Na−塩化物泉
旅行日 01/04/07
コメント 小布施の町並み

 葛飾北斎晩年の逗留地、小布施の町は観光バスが何台も入る一大観光地であった。
 と葛飾北斎以外にも、造り酒屋、博物館、そば屋、コンビニと、一通りそろっているが、それだけではこれほどの観光バスを集めることは到底できまい。町並み保存に力を入れているのが人気の秘密なんだろう。

 鼎(かなえ)なる蕎麦屋にて、一日限定20食限定という十割ソバでお昼を済ませ、今夜のお宿、七味温泉へと向かう。小布施の町から30分も走ると、森の中、にわかに温泉街が現れる。バスターミナルを取り巻くように宿が居並ぶ。山田温泉である。

宿泊客専用共同浴場 温泉街の入口近く、道路沿いに、こじんまりした湯小屋を発見! いいお湯が湧いているんじゃなかろうか、直感的にピンとくる。どうやら宿泊客専用の共同浴場のようで、カギが掛かって入れない。
 窓越しに中のようすを窺うと、もちろん誰も入っていない。木づくりの小さ目の湯船に、透明なお湯がひたひたと流れ込む。う〜ん、いい感じだな〜。しかし、山の中ならいざ知らず、さすが闖入するわけにもいかない。後ろ髪を引かれつつ、他所をあたってみることにした。

大湯 誰でも入れる共同浴場は、バスターミナル前に堂々と建つ。仏閣の趣をもつ「大湯」、一歩足を踏み入れると、共同浴場というよりは昔ながらの銭湯の味わい。先ほどの湯小屋とは打って変わって、こちらは大きい。

 もちろん、木づくり長方形の湯船も大きく、のんびりできる。湯口で一口お湯をふくむと、これがほんとに塩辛い。なるほど食塩泉というだけのことはある。これほど塩分がきついお湯もめずらしい。さぞかし身体も温まるだろう。
 洗い場には、初めてお目にかかった木づくりカラン。これがまた、実にレトロ。が、しかし、使用禁止の札がかけてあり、みなさん湯船のお湯で身体を洗い、シャンプーまでなさる。
 湯船のお湯でシャンプーするのは、ずいぶん慣れたつもりだけれど、ここのお湯ではちょっとためらう。なんたって白い湯の花が大きすぎる、長すぎる。湯の花、湯の花、湯の花と、何度も何度も呪文のように言い聞かせてはみたものの、どう見たって痰としか思えないのだ。さすがに負けた・・・。

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