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01/12/05
大畑漁港のページに次のような記述があります。
「下北半島随一の水揚げを誇る大畑港は、新鮮な津軽海峡魚介類が豊富。中でも朝とれたてのイカ刺は抜群。潮の香りの豊かないか寿し、生干し、塩辛は訪れる人に人気!」
つまり、ワタシが食したイカはどうやら地元のものだったようです。イカ刺おいしかったです。ごちそうさま!(Thanks
to Mr.Saito) |
「薬研」とは、漢方の薬種を粉末にするための器具なのだそうだ。というと、乳鉢と乳棒を思い浮かべる向きも多いだろうが、ワタシは大河ドラマ「徳川家康」で、津川雅彦が薬研をひいているのを、確か見たような気がする。
で、その正体は、内側が V 字形の舟形の器と、軸のついた車輪のセットなのだ。器に薬種を入れ、その上を車輪を走らせ、押し砕くのである。つまり、「薬を研ぐ」で、薬研なのだ〜。
その昔、この温泉の吹き出し口が薬研に似ていたところから、この名がついたとやら。そして、湯守を代々務めてきたのが、今夜のお宿、古畑旅館。
奥薬研温泉からの退散が早かったせいか、宿の一番風呂をゲット。露天の設備はないのだが、アブとの戦闘など考えるにつけ、それが一番。
無色透明のお湯が、湯船から洗い場へと、惜しげもなくあふれ出す。その透明度たるや、湯船の底まできれいに見通せるほど。この透明度には、摩周湖だってかなうまい。
総ヒバ造りのお風呂ながら、原木にラッカー塗装が施されているので、風呂場全体がピカピカ光っている。おかげで、ヒバの抗菌作用は期待できない。
ワタシは原木が、お湯でだんだんひなびた感じになっていくのが好きなんだけど、清潔好きの館主にとっては許せないのであろう。
そういえば、風呂場に限らず、共同トイレ・洗面所・廊下・帳場に至るまで、どこもかしこもピ〜カピカ。整理整頓が行き届き、かつ清潔なのだ。
風呂上りのビールでもやりながら、静かな夕暮れのひとときを・・・。と思いきや、ドッドッドッ〜!と廊下を走る音。端から端まで、何度くり返されることだろう。広くて長い廊下なんか見たこともない小さな子が無心に走り続ける。
ダンナは「ドアを急に開けたら懲りるだろう」などと呟きながら、部屋の入口へと立ち上がる。次の瞬間、ドアが開く。ややあって、子どもの泣き声ならぬ、2本目のビールの栓をポンッと抜く音。冷蔵庫のドアを閉める音。
この温泉地には、宿が5軒。いずれも温泉街を形成することなく、木立の中に点在している。ぶらぶら散歩していると、季節外れのアジサイの花。東京よりも二ヶ月遅い。
部屋出しの夕食には、陸奥湾名物のホタテではなく、イカがつく。TVだって北海道の放送だもの、函館のイカが出たって不思議ではない。
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