合掌造り集落で有名な白川郷をあとに、五箇山をぬけ、庄川を下る。黒部観光の拠点、宇奈月には友達が若女将をやっている宿があるのだ。
着いてみると、何とも立派なホテル。さもありなん、昭和天皇行幸の折には、お泊りにもなったという由緒正しきホテルであった。あ〜、知らなんだ〜。
集中豪雨のあとも生々しく、部屋の窓から眺める黒部川の何とも猛々しいこと。温泉のバイプラインも切断されて復旧していないのだそうだ。おかげで、広くて快適な、単なるお風呂をいただくハメになった。残念・・・。
ご主人が、欅平まで上ったときのビデオを見せてくれた。一面の土砂、いつ全面復旧がなるのだろうか? 翌朝、トロッコ電車で「鐘釣」まで往復してみた。なるほど切れ込み深いV字谷である。しかも、観光スポットで止まってくれるのが、単なる交通手段ではないところ。
次の間、三の間もあるようなお部屋には石庭まであり、かくれんぼだってできそうだ。おもちみたいな岩牡蠣などなど、地元の珍味の数々を出してもらったりして、まっこと、友達とはありがたいものである。それにつけても、お部屋まで挨拶に彼女がやってきたとき、ワタシは自分が子どもに見えたよ。参ったな〜(^^)。
あの白骨温泉で、すっかり「内地」の温泉ファンになってしまったワタシの老親にまで、親切にしていただいて、どうもありがと。
これからの時代、いざというとき頼りになる友達として、医者と弁護士に加えて女将を加えてもいいんじゃないの? が、学生時代、ギターの上手かった音楽好きの彼女が、温泉街の盆踊りで率先して踊る姿。これまた、様になっているだけに、文句はいえないけれど・・・。毎日、お風呂は温泉だけに、ゆるいビートにも慣れたんだろうね。
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