わがまま温泉日記 湯の沢温泉郷 ゆのさわ なりや温泉へはJR奥羽線碇ケ関駅より送迎車15分

なりや温泉
住所 青森県南津軽郡碇ヶ関村津軽湯ノ沢温泉 〒038-0101 Memo:
一泊二食 \6,048
ビール大 \550
冷蔵庫なし
トイレ共同洋式あり
バスタオルなし
歯ブラシなし
電話 0172-45-2228
営業期間 通年
泉質 東の湯@弱食塩泉 46度 pH7.0 28.8L/分
西の湯@食塩硫化水素泉 51度 pH7.0 28.8L/分
旅行日 02/08/12
コメント

02/10/17
第1浴場は20:00〜21:00が女性専用時間帯。
部屋の前の廊下

 玄関先では、女将さんがノ〜ンビリ迎えてくれるが、なんだか周りがあわただしい。この宿に向かう道すがら、道端で作業していたオジサンたちの視線は不安げ。
 水道管(送湯管?)が破裂して、第2浴場の湯船に泥水が入ったという。長雨が、穴を塞いでたサビを取り去り、そこから破裂したんだそうだ。
 長雨の影響、ここにも表る。まっ、何とかなるでしょ・・・。

なりや温泉 建物こそ、ややくたびれてはいるものの、奥行きのあるけっこう大きな宿である。
 案内された部屋の扉を開けてもらうと、二つ折りのふとんが二組、部屋の半分近くを占領している。つまりは6畳一間きり。隣の部屋は広いのにな〜。
 そちらに越したくなってはみたが、カメムシが畳の上のあちこちに転がっている。カメムシキンチョールなるもの、はじめて見かけたのはよいが、夜の夜中、カメムシ、ボトンとワタシの顔の上に落ちてきたならどうしょう・・・。
 もちろん、ダンナは「どういう予約を取ったんだ」とワタシを責める。「予約お願いできますか?」「はい、どうぞ」「お願いします」と、至ってシンプル。相手のペースに乗せられるのだ〜。はははっ!

夕食の膳 ゆっくりテレビを見ながら自由気ままに食事をいただく「部屋出し」も、諸手を挙げて賛成とは、いかないところが面白い。
 6畳一間っきりの眺望の得られないこの部屋に、食事をお持ちいただいたところで、ありがた味はなし、情けなさしか募らない。定員2名の雑居房に囚われた、わが身を嘆くとはダンナの弁。
 この飽食の時代にあって、家庭料理の延長線上にあるお食事は、贅を尽くさず、心を込める。よくぞ、この料金で・・・。キャベツ一切れ、残さずいただく。

第1浴場 東の湯 さてと、まずは第一浴場。「混浴だけど気にすることないですよ〜」と仲居さん。だって、泊まりの客はわずか三組。出くわす恐れはないだろう。
 とはいえ、第2浴場は整備中、ここしか空いていなかった。途中で入ってきたジッサマ、あわてて逃げて帰って行ったよ・・・。
 弱食塩泉とはいうものの、湯船の底のおりものが、舞い立つ、舞い散る、舞い上がる。しばらく間をおいた味噌汁なのだ。

 朝6時、女将さんと一緒に浸かった第一浴場から上がり、ロビーで火照った身体を冷ましていると、高級外車が玄関先に。何でも、東京から高速道をひた走らせてきたんだそうで、玄関先の東京ナンバーのワタシたちのクルマを見つけて、飛び込んだとか。
第2浴場 西の湯 ワタシたちは泊まりなんだよ。朝の6時に立ち寄り湯とは、そいつはあんまり無茶苦茶だ。ところが、涼しい顔で、「どうぞ、どうぞ」と女将さん。

 清掃終えた第2浴場、この上もなく濃密な気体で充たされ、期待感、いやが上にも高まってくる。硫化水素臭と石油臭のダブルパンチにTKO負け。しかも、熱々なのである。こいつは癖になりそうだ・・・。
 とはいえ、この石油臭の正体だけは図りかねてる。松之山のコールタール臭とは確かに違う。
女性専用 小ぶりの女性専用風呂でも、このお湯が楽しめるのがうれしいね。水で埋めているんだそうだが、それでも十二分な存在感。すごいね〜!

 他の二軒では飲泉可能なのに、ここではコップが置いてない。女将さんに、うかがうと、「地下から湧いてくるものを、何でもかんでも飲んじゃダメでしょ」と、たしなめる。
 そうだよね〜。ここからは、はるか遠くの話だけれど、岩手・青森県境では産廃が不法投棄されていたとか・・・。なんでも豊島を上回る量というのだ。人為的に何が混入するか分からない当世、用心するに越したことはないかも知れない。

 帳場の前では、女将さん、客の入りを別に気に病む風もなく、涼しい顔してパチンパチンと、お花の水揚げに余念がないのだ。
 あの広いお部屋を、都会のお客に売りなさいってば・・・!

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