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02/03/24
すぐ近くに人気ラーメン店
Zund Bar
があるよ。 |
例年よりも開花の早い江戸の桜を見損ねたので、花見を兼ねて丹沢山麓の七沢温泉にて、日帰り湯を楽しむことにした。
藍染めの暖簾を下げただけの玄関は地味ではあるが、満開の桜が彩をそえる。宿の入口からして、なかなか風流。
帳場から風呂場まで向かう道中は、大正時代に舞い戻ったかのような錯覚を感じさせてくれる。芦の湯温泉「松阪屋」の時代物の電話機は使えなかったが、こちらは10円,100円とコイン投入口があるので、きっと現役なんだろう。
さらには、「くるま座」と名づけられた部屋には囲炉裏が切ってあり、風呂上り、あぶった魚をほおばりながら、冷たいビールなんぞをキューッとやると、さぞかしおいしかろうにな〜。なんて思いながら、風呂場へと足を速める。
漆塗りの湯船は重量感があり、大きな窓からは春の日差しがまぶしいくらい。春風に誘われて、ひらひら舞い散る桜花。お湯にゆっくり浸かりながら、やっぱ、いいな〜!
さすが、強アルカリ鉱泉だけあって、「つるつる」ならぬ「ぬるぬる」なのだ。おかげで、一皮むけたような気もするが、湯船の縁までぬるぬるなのである。注意しなくちゃね。
しかも、「ぬる湯」なので、なかなか身体が温まらない。先客の家族連れなど、40分も浸かっているというのだ。ワタシをはじめ、せっかちな人間は美人になれないのかも知れないな〜。
さて、このお湯、例の銀色のスリットがなかったので、掛け流しかと思いきや、まぁるい穴が黒い湯船に開いている。これじゃ、見つからないはずだと、お宿の知恵に唸りつつ、手を近づけてみた。瞬間、指先が猛烈な勢いでブラックホールに吸い込まれそうになったのだ。
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