福島県

高湯温泉
幕川温泉
鷲倉温泉
新野地温泉
赤湯温泉
奥土湯温泉
日中温泉
木賊温泉
桧枝岐温泉
甲子温泉
岩瀬湯本温泉
西山温泉
湯倉温泉
玉梨温泉
八町温泉
野地温泉
奥岳温泉
微温湯温泉
飯坂温泉


高湯温泉
濃さを感じさせる真っ白い硫黄泉が魅力。温泉街というほどのものはないが、数軒の宿が肩を寄せる。


幕川温泉
二軒の宿がひっそりたたずむ。お湯は熱いぞ! 内湯の大好きなワタシが露天に走ったくらいだもの。


鷲倉温泉
土湯峠近くの開放的な高原の秘湯宿。このロケーションだけでも味わってみる価値あり。


新野地温泉
鷲倉からは目と鼻の先。何ともワイルドな野天風呂には真っ白いお湯。しかも湯船は木枠の造りで好ましい。


赤湯温泉
その名の通り、赤褐色の鉄泉と、灰白色の硫黄泉が楽しめる湯治の宿。


奥土湯温泉
こけしで有名な土湯の温泉街を通り抜ける。湯量豊富な宿にふさわしく、千人風呂ならぬ万人風呂はプールさながら。


日中温泉
喜多方から北へ県境を目指す。ダムのすぐ下に建つ近代的な宿。お湯はぬる目で長湯ができる。


木賊温泉
会津高原最奥の田園地帯に位置する。湯船の岩盤から気泡とともにお湯が湧きあがる。硫黄泉とのことながら、そんな感じはあまりしない。


桧枝岐温泉
尾瀬の福島側の入口近く。あいにく秘湯度は薄い。


甲子温泉
 キシキシきしみを立てながら、お風呂の中でお肌をさすると、足裏を冷たい水がときどきかすめる。岩風呂の底から清水が湧き出していているのだ。湯船の底からお湯が湧き出すお風呂は蔦温泉、鶴の湯、木賊と知ってはいるが、清水湧き出すお風呂は初めて。
 いや、実は、清水ではなく28度の泉温有する低温泉なのだ。湯口から注ぎ込むお湯は44度と熱めだが、ちょうど、ほどよい湯温となる仕組み。


岩瀬湯本温泉
 お風呂場に首を突っ込んだ瞬間、茅葺き屋根の外観とは似ても似つかぬ小ぎれいな浴室に内心がっかり。しかし、湯船から溢れ出すお湯っていうのは、いつ見てもいいものだね〜。無色透明、これといった特徴のないお湯は、ワタシにとって少し熱めという程度、水道ホースの出番はなかった。


西山温泉
「下の湯」目指すが、なかなかたどり着けない。温泉組合の看板にその名は見えるが、この湯独自の看板はない。
 軒先で手作業にいそしむバッサマに、場所を尋ねようとクルマを降りて振り返った瞬間、もはや姿は消えている。何とも素早い、腰の曲がったバッサマである。あとは、呼べども呼べども、応答はなし。どこに姿をくらましたのやら、まさしく仙人の里なのである。


湯倉温泉
 湯溜めの木箱があるわけでもなく、まことに実直な湯船の造りに驚かされる。湯船を田んぼにたとえると、用水路から水を取り込むかたちで湯が注がれる。しかも、その用水路を流れるお湯の勢いたるや、泡立ちながら一直線に只見川へと向かっているのだ。泉温60度、取れたてのお湯なのに、そのほとんどが打ち捨てられる。何ともぜいたくなお湯遣いである。


玉梨温泉
 湯口からはゴボッゴボッと唸りをあげて、プチプチはじけながらお湯が湧き出す。飲泉コップも置いてあり、さっそく一口、塩辛い。露天の湯との違い歴然、ワタシは「河童」が気に入った。
 木枠の湯船に湛えられた、炭酸含む薄赤茶色の塩化物泉に身を沈めると、力強さが感じられ、実によく温まるのだ。掛け流しにつきものの、オーバーフローが見てとれないのは、木枠のところに排水口が切ってあるため。


八町温泉
 お湯が細ってきたらしい亀の湯源泉と並び、川向こうからやってきた町営源泉が注がれている。亀の湯がもっと高温泉ならば、これくらいの湯量でも何とかなると思えるが、泉温が43.6度と理想的なだけに、熱量不足。
 また、この泉温、源泉地と浴槽で数値が同じなのである。ひょっとして、ここからお湯が湧いてるの?


野地温泉
 当然、奥の湯口のたもとにたむろってみる。飲泉コップもあるので、さっそく一口。苦味が強く、こりゃあ効くなと思ったね。胃の痛みなんか、一発で治りそうだが、表示上の泉質は「単純硫黄泉」。イオウというのは、こんなに苦いものなのか? やはり翌朝お腹すっきり、快調、快腸。


奥岳温泉
 岳温泉からクルマで20分ほど、快適道路をさらに上ると、あだたら高原リゾートに着く。大きな駐車場は満車状態、6人乗りのゴンドラリフトはフル回転。しかし、酸性泉に浸かってみようかという物好きは、それほど多くないらしい。


微温湯温泉
 成分表をつらつら眺めながらの「ぬる湯」三昧。泉質に見覚えがあるのだ。そう、「酸性−含鉄・アルミニウム−」とくると、玉川温泉と同じなのだ〜。何だか、わくわくしながら浸かったものだが、帰宅後、調べてみると、こちらは「硫酸塩泉」、玉川温泉は「塩化物泉」だった。


飯坂温泉
 観光客のご婦人が、熱いだの、火傷するだの大騒ぎ。地元のバッ様、水道ホースで身近に水入れ、ご親切にも、鯖湖湯初心者入浴法など説いている。
 それでも「熱い」「熱い」を連発するので、ほかの入浴客まで、「熱いのは最初だけ」「すぐに慣れるから」などと声援が飛ぶ。地元の人は「これが鯖湖湯」とばかりに平然として湯につかる。ワタシも過客ながら陶然として湯につかる。
 どんどん水で薄まっていく温泉切なく、思わず「火傷なんかしないから」と声掛けながら、ふと壁を見る。「観光客のために42〜43℃に温度を保ってください」とある。それなら余りに普通じゃないの。ワタシは熱い湯求めてここへ来た。


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