プラモデル/GALLERY1に「SUZUKI
GSX1100S KATANA」を追加。
カスタムマシン化せず、あえて「どノーマル」にこだわって製作した作品です。
私らしく(?)ちょこっとだけディテールアップしてます。(^_^)
作品は和歌山県岩出市にある「井谷模型コーシの店」で展示してもらってます。
興味のある方は一度お店に足を運んでご覧になってみて下さい。(^_^)
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1980年代中盤。
私が中学生〜高校生と青春まっしぐら!!の時代。
世の中は空前のバイクブームであった。
街中にはバイクがあふれ、レースの世界も華やかさが全開!!の時代。
レーシングライダーは若者の憧れで、バイクの免許を取れば峠を攻めるのが当たり前。
そんな時代であった。
当時、中学生の私は年齢的にバイクの免許を取れることもなく、高校生になっても「3ない運動」のおかげで卒業するまでバイクの免許は取れなかった。
ゆえにバイクに憧れはあっても乗れない。
そんな青春時代であった。
バイクには乗りたいが乗れない。
そうなるとバイクの代替品が自転車になるのは当然であろう。
当時の私の自転車にはバイクメーカーやパーツメーカーのステッカーが貼られまくれ、近くの峠には下りだけを攻めに行く・・・。
そんな中学時代を過ごしたものだ。(^_^;)
前述したようにレーシングライダーは若者の憧れで、トップライダーともなると花形職業であった。
バイクに乗っている若者はこぞってレーシングスーツに身を包み、峠を攻めた。
そして、コーナーではバイクから大きく身を落としハングオンスタイルで走っていた。
世の中にはそんな若者で溢れ返っていた。
そんな’80’s。
当時、まだバイクに乗れない中学生の私は自転車に乗りながらハングオンで気分だけ味わって走っていた。
今考えると「さすが中坊!」と言えるような赤面全開!、顔から火が出るどころかゴジラ並みの放射能が出るような恥ずかしい行動である。(^_^;)
しかしながら、レーシングライダーは花形職業。
峠で速いヤツも「キング」などと呼ばれもてはやされた時代。
私だけでなく、自転車でハングオンして走っている中学生は数が多いワケではあったが結構いたし、スクーターやカブでハングオンして走っている若者も多かったのだ。(^_^)
そう。
決して私が変わり者だったわけではなく、時代がそうだったのだ。(^_^)
あれから20数年・・・。
英語で言うなら20years after・・・。←たぶんあってるハズ。(^_^;)
時代は流れ、バイクのブームは過去の栄光になり、若者のバイク離れが深刻化する時代になった。
高野龍神スカイラインのようなメジャーな走りのスポットは別として、地元の小さな峠などではコーナーをハングオンで駈け抜けるライダーなどは皆無になってしまった。
もちろん、自転車でハングオンなどする中学生も10数年前に絶滅してしまった。
私が中学生の頃ですら、結構いたと言ってもやはり少数であったのだから当然であろう。(^_^;)
今となっては痛いと言えるような自転車でのハングオン。
そんな姿を見なくなって10数年。
自転車でハングオンなんて姿を見ないことが当たり前になった日常で、彼は現れた!!
それは通勤途中での出来事だった。
愛車3代目かっとびハヤブサ君2号ことスズキアドレスV100で通勤路をカッ飛んでいる時だった。
そこは比較的車が少なく見通しも効くT字路。
私はいつもの通り、長い直線からコーナーへの進入に備えブレーキングポイントに入ろうとしていた。
ちなみに、実際には交差点であってコーナーではないと言うことはこの際置いておく。(^_^;)
その時だった。
私の視界の右前に1台の自転車を発見した。
その自転車はT字路の手前を左に寄っていた。
通常の自転車の動きから言えば左に曲がるときのライン取り(?)である。
左に曲がるにはスピード出してるな・・・と思った瞬間、その自転車は勢い良く右にその車体を傾けた。
そして、そのサドルから大きく右に張り出したおケツ!!←男子なのでケツ。女子の場合はオシリ。(^_^;)
その姿!!まさしくハングオン!!(≧∇≦)
10数年間見たことのなかった自転車に乗る中学生(もしかしたら高校生かもしれんが・・・。(^_^;))のハングオンによるコーナリング。
まさか平成22年のこの現在に見るコトがあろうとは!!(≧∇≦)
しかし、もしかしたら、たまたまハングオンに見えただけかもしれない。
そうなのだ。現在は2010年。
すでに21世紀に入って10年目なのだ。
そんな時代に自転車でハングオンしてコーナー(実際には交差点)を駈け抜ける少年がいるだろうか!?
そんなコトを思いつつ、わざとアドレスのスピードを落とし、少しその少年の後ろについてみた。
すると・・・!!
なんということでしょう。(ビフォーアフター風)
その自転車は次の左コーナーも同じようなフォームで曲がっていくではありませんか!!
間違いない!!
あれはハングオンだ!!(≧∇≦)
あまりにも希少なシーンを目の当たりにして、完全に「ラピュタは本当にあったんだ!!」の気分である。(^_^;)
希少価値の度合いから言えば、街中でビートたけしと明石家さんまとタモリがボケとツッコミを繰り返しながら歩いている姿に偶然遭遇するくらいの希少価値があるのではないかと私は想定する。←いや、さすがにそのシチュエーションはないやろ。。。(^_^;)
と、ともかく、そのくらい珍しい状況に出会ったと言うコトである。(^_^;)
完全に絶滅したと思っていた自転車でハングオンをして曲がる少年。
今の時代では変わり者扱いされるのは必至であろうが、きっとロードレースに憧れる純粋な気持ちがそうさせていると思いたい。(^_^)
次世代のロードレース、もしくはバイクそのもののファンであることを願って止まない私であった。(^_^)
・・・と、同時に。
今の時代、間違いなく変人扱いされるので、出来れば人の見ていないところでハングオンで曲がることを強くお勧めしたい私であった。(^_^;)
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