Emerson Honda Pons
HONDA NSR500
#10 Alex Barros


 2000年 10月29日〜11月9日

スタジオ27から2000年仕様、エマーソン・ホンダ・ポンスのデカールがリリースされていて、

A・バロス仕様で作りたかったんだけど、フロントの足回りを改造するのが面倒で手を付けてなかった。

そうこうしている内に、タミヤから従来のNSRのキットに新規パーツを追加した2000年仕様のキットが出たので、

「これは作らなイカンやろ!」ってカンジで製作開始です。

 

まずはカウル類から作って行きます。
カウル類の塗装が一番時間がかかりますからね。

アンダーカウルのスリット部にキットでは省略されている支柱(?)を0.5ミリのプラ板で追加します。
キットは、2000年ロッシ車ですのでFフェンダーの形状がバロス車とは違います。
従来のFフェンダーの方を使いますが、そのまま付けると新規パーツになったFフォークとの間に隙間が出きるので、フェンダーの取り付け部をプラ板で製作します。

あと、タンクやシートカウルは、しっかりと合わせ目消しを行います。
それにしても、タンク上面のへこみ部分の合わせ目は何度やっても面倒くさいな〜。

  

 

エンジン部分の組み立て。
本体部分はこれといって手を入れてません。

ラムエアボックスのインテークに0.5ミリのプラ板で仕切り板を追加します。
で、全体を合わせ目消し。
エアボックスの合わせ目消しは、ペーパーがけがやりにくい形状なので、ホント〜に面倒です。

あと、整形の終わったカウル類にサーフェーサーを吹いておきます。

 



 2000年 〜11月26日

 

車体部分は、リヤ回りから進めていきます。
リヤフェンダーは、新規のパーツを使用。
最近凝ってるカーボン地塗装を施します。
まず全体にブラックを吹きつけ、写真左のようにナイロンメッシュでマスキングします。
この時のマスキングって、結構いい加減です。
その上からメタリックグレーを吹きつけ、乾いたらマスキングを外し、最後にスモークグレーで調子を整えれば出来上がり。
この時のマスキングに使うメッシュは、白いものしかメタリックグレーを吹きつけたときに判りやすいです。

チェーンは、全体にメタリックグレーを吹き、一コマづつガンメタルで塗装していきます。
このチェーンの塗装は、いつも肩が凝ってしまい、苦しいです。(^_^;)

 

 

チャンバーは合わせ目消し時に一緒に削ってしまった溶接跡を復元します。
溶接跡には延ばしランナーを使いました。
接着には瞬間接着剤より有機溶剤系の接着剤しか作業はやりやすいです。

前2気筒分のチャンバーには、サイレンサーを固定するスプリングのフックを0.5ミリのプラ板で自作して取り付けます。
これも細かい作業になるので疲れました。

あと、サイレンサーのテールパイプは1.5ミリのピンバイスで穴を開け直してます。

 

 

ホワイトサーフェーサーを吹いておいたカウル類は1500番のペーパーで表面を磨き、ホワイトを吹きつけます。
一晩おいて、ホワイトが乾いたら軽くコンパウンドをかけてマスキングし、ブラックを吹きつけます。
ブラックが半乾きの状態でマスキングをはがし乾燥。
ブラックが乾いたら、色の境目に2000番のペーパーをごく軽くかけ、マスキング時の塗料のエッジ(っていうのかな?)を取り除いておきます。
この後、デカールを貼って、クリヤ掛けが待ってます。
写真の状態ではパトカー仕様みたいです。(^_^)

 



 2000年 〜12月3日

 

ベース色の塗装が終わったカウル類にデカールを貼ります。
スタジオ27のデカールを使うのは今回が初めてなのですが、なかなか貼りやすいです。
タミヤの純正(?)より遥かに貼りやすかったのでデカール貼りの苦手な私にとって、これは大きなメリットでした。
デカールソフターを使わずにデカール貼りを完了させたのって初めての経験です。
ただ、デカール保護のためについてるパラフィン紙が張り付いてたせいか、デカールの表面がマダラになってしまってました。
まあ、最終的にはクリヤ掛けするので問題はなさそうですが・・・。
 
デカールが貼り終わったら、一晩乾燥を待ち、デカールの糊出しを行います。
水をかけながら綿棒でデカールの糊を追い出していくのですが、デカールが剥れたりして、なかなか面倒な作業です。
糊出しをして、2日ほど乾燥させ、一回目のクリヤー掛け。
かなり薄めのクリヤー塗料(3倍〜4倍くらい)で、「塗料がのったかな?」っていう程度に吹きつけます。
一回目のクリヤを吹いたら一晩乾燥させて、二回目以降のクリヤ掛けを行います。
二回目以降は通常の希釈率で吹きつけ、4〜5回くらいに分けてクリヤを吹きつけます。
ついつい一回で厚めに塗ってしまうのですが、根気よく数回に分けます。
それでも表面が梨子地になっちゃうんですよね〜。
まあ、あとで研ぎ出しを行うので、少々梨子地になっても気にしないでおきましょう。
・・・って、ホントは梨子地にならないほうがいいんですけどね。ヘタだからしょうがないです。(^_^;)

この後、一週間くらい乾燥させてから、研ぎ出しが待ってます。

 

 

エンジン回りの塗装です。
エアボックスをエアブラシでセミグロスブラックで塗装後、エナメル系塗料でエンジン部分を筆塗り。
クランクケースとシリンダーは説明書の色指定よりも若干暗めの色合いに塗装してます。
残りの部分の色調は適当です。(^_^;)
 
ラジエターホースは、そのままだと曲がりのキツイ部分でつぶれてしまうので、中にハンダ線を通して補強。
ホースバンドは0.24ミリのステンレス線を巻き付けてます。
 
あと、実車にはサブラジエターに小石等の飛散での損傷を防ぐ金網が取り付けられているので、適当にその辺にあったステンメッシュをラジエターの形に切り両面テープで貼り付けてます。
最初は瞬間接着剤で付けようとしたのですが、思うように接着できず両面テープを使いました。

 

本邦初公開!
私の使ってる自作塗装ブースです。

本体は段ボール箱、そこに電動ファンをつけた段ボール箱製チャンバーをつけ、蛇腹ホースで排気を室外に導くような作りになってます。
本体の上部はくりぬいてトレーシングペーパーを貼り、採光窓にしてます。
電動ファンには、換気扇用の市販フィルターを貼り付けてます。

ほとんど「できるかな?」のノッポさんの工作レベルです。(^_^)
製作費は、電動ファンと蛇腹ホースの値段だけなので、3000円くらいかな?

出窓においてある小型の扇風機は、部屋全体の換気用。
それでも塗装後は粉塵で部屋が汚れてしまうので、塗装後のぞうきん掛けは必須作業。
塗装よりぞうきん掛けしか時間かかってることも・・・。(^_^;)


 


 2000年 〜12月27日

 

ステップ回りの加工です。
なぜか最近のタミヤのGPレーサーはステップが単なる棒になってしまっているので、それらしく加工してやります。
タミヤの技術力なら簡単なディテールだと思うんですが、なぜ単なる棒なんでしょうね?
ボヤイてもしょうがないので、加工しましょう。
下側はヤスリで真っすぐにしたら、そこへPカッターでスジ彫りを入れて、ペーパーを二つ折りにしたもので地道に削り広げていきます。
上側はペーパー等で丸く整形した後に、ハセガワのエッチングノコでスジを彫っていきます。
右側のステップはリヤブレーキのシリンダーがついていて、シャフト部分を加工中に折ってしまいやすいので、折れてしまわないようにランナーについたままで加工します。
この加工で気をつけないといけないのは、ステップの角度。
右側はちょうどいい角度で加工できたのですが、左側は加工が終わって本体に仮組みしてみると角度がおかしい・・・。
しょうがないので、一度切り離して角度を変えて付け直しました。
角度の確認はキチンとやりましょう。(^_^;)

 

 

フロントフォークの塗装は、まず全体をグンゼのスーパーシルバーで下塗りし、その上にクリヤブラウンを吹きつけアウターを塗装します。
キャリパー部分は、ラッカー系のシルバーとゴールドを混ぜたものを筆塗り。
ブレンボの文字部分はエナメル系塗料で筆塗りしてます。
フォークインナーはモデラーズのメタルック・ゴールドを貼り付けています。
塗装するよりも質感は高いのですが、この手の貼りつけ作業は苦手なので、時間のかかる作業です。

 

 

フレームにエンジンを合体させたら、補機類の配線類を追加してやります。
レギュレータ(?)みたいな部品には、0.3ミリの穴を開け、ステン線を4本ほど差し込み、それにキットのビニールチューブの余ったのを被せました。
コンピュータには、キットのビニールチューブを差し込み、そこへ適当に太さを変えた線を何本か差し込んで、配線が枝分かれしたようなカンジにしています。
どうせカウルを付けると見えない部分なので、この部分のディテールアップはやらないつもりだったのですが、やりだすとついついキリがなくなるまでやってしまいます。
あまりやり過ぎるとカウルが付かない状況に追い込まれるので、ほどほどでやめておきます。
っていうか、すでにカウルが付けにくい状態になってしまってます。(^_^;)

 



 2001年 〜1月5日

製作を始めてから2ヶ月以上が経ち、ついに越年してしまいました。
20世紀中に完成させると言ってたのは誰だ!?(^_^;)
車体部分はなんとか形になっているので、あとは仕上げの段階に入っています。
20世紀にやり残した遺産(?)ですので、ここは一気に仕上げてしまいましょう。
てなワケで、今回は完成までです。

 

クリヤを吹きつけてから1ヶ月以上もほったらかしになっていた、カウル類の研ぎ出しを行います。
本来はクリヤ掛けしてから1週間も置いておけば充分なのですが、単に他の部分の製作に時間がかかっていて今まで手を付ける余裕がなかっただけです。(^_^;)

まず、全体に2000番のペーパーをかけます。
一般的には、耐水ペーパーで水をつけながら行うらしいのですが、私は水をつけずにペーパー掛けを行います。
水を付けずに行うと、万が一クリヤを削りすぎた場合、下地の色がペーパーにつくので、それ以上削ってしまうのを防げるからです。
ペーパーの寿命は落ちてしまいますが、下地の色まで削ってしまって塗装をやり直すよりは、遥かにマシですからね。
ペーパー掛けは、デカールの部分のクリヤを中心に削っていき、全体がムラなく(?)真っ白になるまで行います。

全体がムラなく真っ白になったら、コンパウンドをかけます。
磨きにくいところから綿棒を使って磨き、その後全体を磨きます。
磨きやすいところから磨くと、必ずと言っていいほど磨きすぎちゃうんですよね。
最初はタミヤのコンパウンドで磨き、その後、モデラーズのコンパウンドで磨きます。
エッジ部分など磨きすぎないように気を付けながらひたすら磨きます。
この作業が終わるころには、いつも肩凝りで偏頭痛がしてます。(^_^;)

磨き終わったパーツは、中性洗剤で良く洗い、裏側をフラットブラックで塗装します。

 

チャンバーのサイレンサーの固定スプリングを取り付けます。
スプリングはウエーブのNo.1.5を使用。
適当にスプリングを延ばして、現物合わせで長さを決めて、両端をフック状に加工。
それを瞬間接着剤で点止めしています。

このスプリングの両端の加工が結構くせ者です。
なかなか思うような形状に出来ずにイライラしました。
気持ち的に余裕のある日に行いたい作業です。(^_^;)

 

 

シートストッパーは、キットのものを薄く削って使用します。
だいたい半分くらいの厚みまで削りましたが、実車はもう少し薄いかも。
プラ板で作り直したほうが早かったような気がします。

シートスポンジは質感を高めるために、塗装に一手間掛けます。
まず、サーフェーサーを吹くときにワザと梨子地状になるように吹きつけます。
パーツから比較的遠めの距離を保って吹きつければ、ブツブツした表面になります。

そのブツブツを残したままで塗装します。
フラットブラックをエアブラシで吹きつけるのですが、通常の希釈率よりもかなり薄めにして、シュッシュッっていうカンジで点吹きして塗装します。
フラットブラックをそのまま吹きつけるより、ラバーっぽい質感になります。


タンクのエアチューブをクリヤチューブで再現。
個々に完成させたパーツをドッキング。
スクリーンのデカールがレプソルキット用で、ちょっとサイズ違いなのであまった部分をカット。
カウルを取り付け、最後にモデリングワックスをかけて、ようやく完成です。

ホントは1ヶ月くらいで完成の予定だったのですが、意外と時間がかかっちゃいました。
まだNSRは山ほどストックがあるので、今度は素組みがいいな〜と思う今日この頃。


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