古いキットばかり製作してて、すり合わせ作業の連続にちょっと疲れを感じていました。 サクサクっと進められるのを作りたいなぁ・・・と思った時に、このマシンなら塗り分けすらないので楽だ!!という単純な理由で製作することにしました。 ある意味、息抜き的な製作なので、凝ったことはせず、どうしても気になる所だけ手を加えて、後はさらっと製作するつもりですが、どうなることやら!?(^_^;) |
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使用するキットはモビスターホンダNSR500。 キットそのものは’98仕様ですが、実際には’97と’98の混合ってカンジです。 ’96とはカウルやシートカウルの形状が若干違うのですが、特に修正もせずそのまま製作します。 デカールはレジェンズ製を使用します。 |
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まずはフレーム等のパーツのメッキを剥がします。 キッチンハイターを入れた桶に一晩パーツを浸けておきました。 このメッキはクリアがかかってないようなので、シンナー拭きはしていません。 ちなみにキッチンハイターの濃度ですが、ふきんを漂白する時より少し濃いめの濃度で充分です。 原液をかけても、ほとんど効果は変わらないです。(^_^;) |
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カダローラ仕様はシートカウル後端がカットされてるようなので、カットしました。 本来はシートカウルの形状自体が違うのですが、ま、雰囲気ってコトで。。。(^_^;) ちなみにこのままだとチャンバーが中央に寄ってしまうらしいので要加工です。 さらにちなみに、カットしてしまった後で気付いたのですが、日本GPのときには後端はカットされていなかったようです。 そのままにしとけば良かったなぁ・・・と、ちょっと後悔。(^_^;) |
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チャンバーは合わせ目消しと同時に溶接跡のモールドも削り取ってしまいます。 たぶん、この時期の溶接跡はサンディングされていたと思うので、塗装で溶接跡を再現する予定です。 合わせ目消しの時に消えてしまうモールドを再生するよりは手間もかからなそうですし。。。(^_^;) |
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スイングアームはリアサスを挟み込んで接着するようになっています。 そのままだと、合わせ目が消し難いのでリアサスを後バメ出来るように加工して、接着しました。 せっかくメッキを剥がして合わせ目を消せるようにしたんだから・・・って言うので加工しましたが、結構面倒でした。(^_^;) |
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アッパーカウルのスクリーン留めのピンのモールドはパーティングライン消し時にジャマになるので、一緒にい削ってしまい、インセクトピンに置き換えられるようにしました。 モールドを消さないようにパーティングラインを消すのと、インセクトピンに置き換えるのと、どっちの方が手間がかかってるのか判りませんが、とにかく気軽に作りたかったので。(^_^;) |
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カウル類はパーティングラインを消した後、グレーサフを吹きました。 乾燥後、1500番のペーパーで軽く研ぎ出し、ホワイトサーフェーサーを吹き、さらに乾燥後研ぎ出してから、クレオスの1番のホワイトを吹きつけました。 この後、デカールを貼る前に一度クリアコートを行います。 前後フェンダーはセミグロスブラックで塗装。 この後、カーボン風塗装を施す予定です。 でも実車のフロントフェンダーはカーボン地そのままだったのかどうか不明なんですよね〜。(^_^;) |
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ステップ類はそのままだとただの棒で味気ないので加工します。 ステップは中心にピンバイスで穴を空けた後、下側を削って半円状にし、上側に目立てやすりでモールドをつけました。 ペダルはどちらも中心に0.8ミリの穴を空けただけです。 結構面倒なのですが、ここは結構気になる部分なので・・・。(^_^;) |
1ヶ月くらいでサクッと作るつもりが結局越年。 NS500の片手間に作ってるから、そんなモンと言えばそんなモンなんでしょうけどね。(^_^;) ペースそのものは遅いですが、楽しんで作っています。(^_^) |
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カウル類のデカールはフレームパーツにセットした状態で行います。 パーツ単体で貼るよりも全体を見ながら貼った方がバランス取りやすい・・・様な気がします。(^_^;) レジェンズのデカールは貼りにくくはないですが、貼りやすいとも言えません。 やや固くて割れやすいかな? このマシンはデザインが簡単なので特に苦労するところはありませんでしたが、乾燥後にデカールの糊出しをやってるとナックル部分の星が少し掛けてしまいました。(^_^;) かけらを無くしたのでタッチアップして修正。 1日乾燥させてからクレオスのスーパークリア2でクリアコートしました。 |
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アクセルワイヤーのホルダーは0.5ミリの真鍮線と0.8ミリの六角プラ棒を使って再現します。 0.8ミリのプラ棒に真っすぐ0.5ミリの穴を開けるのが結構難しいんですよね〜。(^_^;) |
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リヤフェンダーの塗装です。 例によって例のごとく「なんちゃってカーボン塗装」です。(^_^;) まずはパーツをブラックで塗装。 乾燥後、ナイロンメッシュでマスキングします。 このマスキングですが、出来るだけパーツに密着するようには気をつけてますが、写真の通りかなり適当です。(^_^;) このメッシュの上からメタリックグレーを吹きつけます。 この時、しつこく何度も吹かずに、軽くパーツをなぞる程度の気持ちで吹くくらいの方がいいカンジになります。 メタリックグレーを吹きつけたらマスキングをとります。 結構ムラがありますが、この後、スモークを吹きつける際に調子を整えてムラを目立たなく出来るので、この段階でのムラはあまり気にしなくても大丈夫です。(^_^) 最後にスモークを吹きつけ調子を整えます。 確かに良く見るとカーボン目が整っていなかったりするのですが、組み付けると私的にはさほど気にならないので、このくらいで妥協します。 目が整うようにマスキングしようとすると労力が半端じゃなくなるし。。。(^_^;) |
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エンジンはほぼ組説通り。 エアボックスをエアブラシで塗装後マスキングし、クランクケースをエアブラシで塗装。 シリンダーはエナメル塗料で筆塗りしました。 補機類はメイン(?)の色をエアブラシで塗装し、細かい部分はエナメルで筆塗りです。 全部エアブラシで塗装する方もいるようですが、マスキングが面倒なので簡単な塗り分け部分だけエアブラシで塗装してます。(^_^;) アクセルワイヤーはモデラーズのプラグコードに交換しています。 他は特に追加工作もなしです。(^_^;) |
思った以上に時間が掛かっていましたが、組み立てだしてからは一気に進みました。 今回はディテールアップは省略の方向なので、組みだしてからのパイピング作業がほとんどないのが大きな理由でしょう。(^_^;) そんなワケで今回は完成まで。(^_^) |
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チャンバーの塗装です。 溶接跡のモールドは成形時に削ってしまったので、塗装で表現します。 全体をシルバーで塗装した後、細切りしたマスキングテープをモールドのあった位置に貼り付けてマスキングします。 以前はこの作業が面倒でモールドを残していたのですが、最近のMOTOGPマシンのマフラー塗装でこの作業をするようになって気にならなくなりました。 慣れって恐ろしい。。。(^_^;) |
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マスキングしたチャンバーを塗装します。 チャンバーの焼け表現はラッカー系塗料を使い、エアブラシで一発勝負です。(^_^) まずはクリアブルーを吹きつけ、その後、そのエアブラシのカップにクリアレッドを入れて赤がきつめのクリアパープルにし吹きつけます。 このふたつの色はイメージ的に温度が上がりそうな場所に吹きつけます。 あくまでイメージなので、実は適当です。(^_^;) その後、クリアブルーとクリアオレンジを混色しクリアブラウンにして吹きつけます。 この時、マスキングした溶接跡の周りを強調するように吹きつけました。 クリアブラウンが乾燥したらマスキングを剥がし、スモークを全体に吹きつけ調子を整えました。 ’90年代マシンのチャンバーは溶接跡をサンディングしてるので、モールドで再現するよりも塗装表現の方がそれっぽく見えるような気がします。(^_^) |
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フロントフォークのインナーはメタルックを貼り付けて再現。 アウターはシルバーの時とゴールドの時があったようなのですが、シートカウルのテールをカットしたバージョンとの組み合わせ時期が良く判らなかったので、とりあえずシルバーにしました。 決して、その方が塗装工程が楽だから・・・って理由ではありません。(^_^;) |
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ハンドルグリップにワイヤリングを再現します。 伸ばしランナーをグリップに結んだ後、流し込み接着剤で接着して再現しました。 アクセルワイヤーはアジャスターを作ってあったので、そこへ接続。 ブレーキラインはモデラーズのクリアチューブを使用。 ライターであぶって湾曲させた後、エナメルのクリアグリーンで塗装しました。 |
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車体パーツを組み立てます。 今回はコンピューターなどの配線は省略。 それでも密度感が結構あるので、改めてタミヤの凄さを痛感しました。(^_^) 前後タイヤには旧ロスマンズ’86NSRキットのタイヤマークを使用。 デカールにタイヤロゴもあったのですが、なんとなくタイヤにデカールを使うのが抵抗あったので虎の子(?)のタイヤマークを使用しました。(^_^:) |
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カウル類の研ぎだしをします。 まずは2000番のペーパーをかけます。 この研ぎだし作業ですが、以前はデカールの段差をなくすコトに重点を置いていたのですが、最近は艶を整えると言うコトに重点を置いています。 実車ではゼッケンなどはステッカーなので、実際には段差があるだろう・・・という考え方をし、あえて段差を消し切らずに若干残してます。 決して、完全に平らにするのが面倒なワケでは・・・。(^_^;) ペーパー掛けが終わったら、コンパウンドで磨きます。 今回は現在は絶版(だと思います)の旧タミヤコンパウンドで荒磨きし、仕上げに同じくタミヤの仕上げ目コンパウンドを使用しました。 |
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カウルにインセクトピンを差し込みます。 塗装で下穴が埋まっているので、一度ピンバイスで穴開けをしてから差し込みました。 アッパーカウルのスクリーン部分はインセクトピンの足(?)が長いとスクリーンが取り付けられないので、カウルパーツの厚みギリギリの長さでカットして差し込みます。 インセクトピンを短くカットするのって案外難しいんでよね〜。(^_^;) |
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タンクのエア抜きチューブを追加します。 これもブレーキラインと同じく、モデラーズのクリアチューブをライターであぶって加工し、エナメル塗料で着色しました。 今回はクリアレッドで塗装してますが、実車はクリアピンクと言うべき様な色なんですよね〜。(^_^;) でもそんな色もないので、とりあえずクリアレッドで塗ったってカンジです。 クリアピンクって、どうやって作ればいいんでしょう!? 誰か知ってます!?(^_^;) |
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カウル類を取り付け、最後にモデリングワックスを掛けて完成です。(^_^) 今回はあまり凝ったことをせずカラーバリエーションを楽しもうと作ったのですが、その作り方はその作り方で結構楽しかったです。(^_^) ’80年代のマシンの製作に疲れたら、また違うカラーバリエーションを同じような手法で作ろうと思います。(^_^) |