HONDA NS500 MORIWAKI RACING

'86 PRESEASON

YATSUSHIRO Ver.


 2009年 12月13日 〜 2010年 1月11日

一部の模型仲間で盛り上がってる(?)「赤いのGP」という大会に参加してます。
「赤いのGP」とは、’80年代の国際A級のマシン、つまり「赤ゼッケン」のマシンを作って、みんなでツッコミ入れたりマニア度に呆れたりしようという趣旨の大会です。(^_^)
コンテストとかではなく、単に大会なんですが、そのネタに何かないかな〜?と思って作ってみようと思ったのが、今回製作する「モリワキNS ’86シーズン前バージョン」です。
これは八代俊二がTT-F1からGP500にステップアップする際、当初ホンダからNS500が貸与され、NSでシーズンを闘う予定でした。
ところがシーズン前のテストでNS500を乗りこなしてしまったので、ホンダは急きょNSR500を八代に与え、開幕戦はNSではなくNSR500で参戦したのでした。
そのシーズン前にテストだけ行った幻のNSを再現しようと思います。
なにげに「NS500」「モリワキ」「全日本」「八代俊二」と私らしさが全開のネタだったりしますが、いかんせん資料が少ない・・・と言うかほぼ皆無なので、昔雑誌で見た記憶を頼りに作ってみます。
もしかしたら記憶違いで実車と違う所が満載になるかもしれません。
・・・が、まあ、間違えてても突っ込める人も皆無でしょう。(^_^;)
果たして、まともな完成品となるのか!?(^_^;)

まずは外装類を作っていきます。
ハッチのマシンは'85型だったと記憶しています。
いつものごとく、'85型との大きな違いの部分以外はキットのままいきます。
で、写真はシートカウル。
この上部の合わせ目消しが私的には鬼門です。(^_^;)
以前は一度彫り込んだりしたのですが、ここは基本に戻って接着+パテ盛りで対応。
苦手意識が残ったままなんで、なんとなく自信がありませんが、まあ、この辺は基本スキルが低いんでしょうがないと自分に言い聞かせます。(^_^;)

カウル類はフチをいつものように薄々攻撃。
マジックで厚みを確認しやすくして、デザインナイフとヤスリでフチを削ります。
この作業をするかしないかで、意外と完成後に差が出るんですよね〜。(^_^)
以前はフチから1センチ近くも薄くしたもんですが、最近はせいぜい3〜4ミリ程度です。
このくらいで充分効果が出ます。
言っておきますが、手抜きじゃないですよ。
経験値からくる効率アップです。←若干言い訳がましい。(^_^;)

外装類はおおまかに成形した後、一度サフを吹いてチェック。
NSは何度作っても1回目のサフチェックで満足出来るレベルにならないのが私流。(^_^;)
だもんで、さらに成形を行います。
ちなみに前面のゼッケン部分をキットのままで可能な限り真横から見て縦方向に真っすぐなるように成形。
タンクもキットのままで可能な限りエッジを落とし、丸くなるイメージに削ってます。

チャンバーは裏側をパテ打ちします。
下側のサイレンサーの裏側もパテ打ち。

スイングアームの穴もパテで埋めます。

今回、スクリーンはアツシバシブランド製のバキュームスクリーンを使用します。
昨年のホビーフォーラムで販売されたものです。
(10−1月現在通販もやってます。・・・たぶん。(^_^;))
こういう小物部品を企画販売してくれるのはありがたいです♪(^_^)
これであのすり合わせ地獄から解放されるのかと思うと小躍りしちゃいます。←たぶん私くらいでしょう。このパーツが出て小躍りするのは。(^_^;)

スクリーンを取り付けるためにアッパーカウルの裏側を削り込みます。
普通に薄々攻撃を仕掛けてもいいんですが、こうして段差を作る方がスクリーンパーツを取付け易いので、あえて段差にしています。
仮組みもこの方がやりやすいし。(^_^)

切り取ったスクリーンを仮組みします。
このスクリーンは、縦方向の長さが若干足らないので、インセクトピンを刺して固定する方法だとかなり余裕が無いので、テープ留め前提で仮組みしました。
やっぱりキットの分厚くて歪みまくったスクリーンパーツと違って良いですね♪(^_^)
スクリーンパーツひとつでイメージがずいぶん変わります。(^_^)




〜 2010年 2月27日

なにかと忙しく更新する間が全然ありませんでした。(^_^;)
作品自体は2月7日のWFに向けて製作していたので、すでに完成しています。
カラーリング変更のみに近いスタイルだったので、特に書き記すことも少ないのですが、そこは私がやる作業ですからムダに遠回りしてたり失敗してたりします。(^_^;)
そういうのを含めての、完成までの道程の製作記となります。
てなワケで、今回は完成まで〜♪(^_^)

カウル類にサフを吹きました。
うっすらとシートカウル上面にパーティングラインが残ってるような気もしますが、気のせいってコトにしておきます。(^_^;)
この後、1500番のペーパーで軽く研ぎ出してベースとなるホワイトを吹きます。

ホワイトはクレオスのGXをサフの上から直で吹きました。
このカラーは結構隠蔽力が強いので、グレーの上からでも2回吹きくらいで色が乗っちゃいます。
念のため3回に分けて吹きました。
ホワイトが乾燥後、2000番のペーパーで軽くならしたあと、クリアーをかけます。
その後、同じく2000番のペーパーを当てて、マスキングします。
写真は黄色を塗るためのマスキングですが、実はマスキングを間違えてます。
後にこの修正で手間取るハメになるワケですが・・・。(^_^;)

外装類の塗装の合間にシャーシも進めていきます。
ホイールは例によって例のごとく、0.75ミリのプラ板を巻き付けてなんちゃってインチアップ。
フロントブレーキは'86NSR用を移植するので、フロントホイールのセンターは削り取っておきます。



フロントフォークはアウター部分を'86NSRから移植します。
繋ぎ合わせた後、フォークの全体長が変わらないように気をつけます。
まあ、私の場合、長さを合わせるよりもセンターを出す方が難易度が高いような気がしますけどね。(^_^;)

イエロー→クリアー→ブルー→クリアー→レッドと塗り進めてベース色が塗り終わった状態。
ここではじめて先ほどのマスキングのミスに気付きました。
どこだか判ります?

・・・・そうです。
シートカウル上面のイエローを塗り忘れました。(^_^;)

しょうがないので、もう一度マスキングして、ホワイトサフ→イエローと吹きます。
塗分けラインがガタガタになりますが、色の境目には黒いラインデカールを貼るのでゴマかせるでしょう。
・・・たぶん。(^_^;)

この後、さらにクリアーを吹き、デカール貼りに備えます。

デカールを作りました。
新規にデータ作成をしたのはゼッケンの「Y」と「elf」のみ。
あとは過去のデカールデータを流用しました。
Yの大きさとバランスがなかなか決まらなかったんですよね〜。
一応こだわって作ってますが、結構あちこち間違ってるような気もします。(^_^;)

デカールを貼り終えた状態。
デカールが単純かつ少ないんですが、ラインを貼るのにやや苦戦し、ほぼ半日費やしてしまいました。(^_^;)
この状態になってくると自然とテンションも上がってきます。(^_^)

チャンバーを塗装します。
今回はやや黒めを意識して塗装してみました。
この年代のチャンバーの塗装はなかなかイメージ通りいきませんね〜。(^_^;)
ちなみに、私が目指してるのは実戦で使われた状態での再現なので、雑誌等に掲載されているストリップ写真のチャンバーの焼け具合とはちょっと方向性が違います。

サイレンサーはST27のディテールアップパーツをレジンで複製したものをベースに製作。
っても、エンドパイプを真鍮パイプに置き換えただけですけど。(^_^;)
この製作方だと単純に4ミリのパイプから作った方が早いような気もしますが、なんとなく今までの流れで・・・。(^_^;)

アクセルワイヤーのアジャスターを作ります。
1ミリの六角プラ棒と0.6ミリの真鍮線の組み合わせ。
ホントは0.8ミリの六角プラ棒で作る方がリアルなんですが、0.8ミリのプラ棒に0.6ミリの穴を貫通させるテクがなくて断念。(^_^;)
こういう小技が決まるようになると緻密さもアップするんでしょうけどね〜。(^_^;)

ステップ回りはペダルを真鍮パイプに置き換えた程度です。
ペダルの肉抜き加工すればリアルなんですが、実はやってみたのですが、穴開け途中で強度不足になり折ってしまいました。(^_^;)
作業自体は簡単なんですけどね〜。(^_^;)

エンジン周りはほぼ組説通り。
私的定番であるキャブレターにアクセルワイヤーの追加だけしてます。
これにはモデラーズのコード、0.45ミリを使用。
一時はモデラーズブランドも消えていましたが、昨年末にモデラーズもブランドが復活したので、このコードも再販してくれるでしょうね。(^_^)

エンジンをフレームにセットします。
なぜかフレームの接着だけはタミヤセメントで・・・って決めて・・・るワケではないのですが、そうなってます。(笑)
今回もフレームはタミヤセメントでしっかり接着しました。(^_^)

フロントフォークはいつも通りメタルック攻撃。
アウターのみエアブラシで後はエナメル系で筆塗り。
このパーツも今までかなりの数を塗装してきてるんですが、未だに慣れずにNSを作る際に面倒くさい塗装No.1となってます。(^_^;)

ハンドルグリップにワイヤーロックを追加します。
伸ばしランナーをくくりつけ、結び目に流し込み接着剤を流して接着。
乾燥後、伸ばしランナーの両端を持って引っ張れば、結び目部分でキレイに切れて手間いらず。(^_^)
後はクロームシルバーで塗装しておきます。

塗装の完了したフロントフォークとチャンバーをフレームにセット。
ようやく自立しました。
フロントフェンダーだけでモリワキマシンであることを主張しているな〜・・・とか
妙なテンションの上がり方してました。(^_^)

デカール貼りのあと、クリアーを吹き、約1週間乾燥させました。
その後、研ぎだし作業に入りますが、クリアーのツヤを整えるのを目的としているため、梨子地がなくなった地点でペーパー掛けを止めます。
だもんで、デカールの段差が残っていますが、’80’sはちょっと段差がある方が「らしい」気がしてるのであえて残してます。
決して研ぎ出しきれない言い訳とかでは・・・。(^_^;)

タミヤコンパウンドの粗目→細目→仕上げ目と磨き進めました。
塗り忘れて汚くなっていたシートカウル上面のイエローもなんとか上手くまとまりました。(^_^;)
研ぎ終わった所で、カウルにインセクトピンを挿します。

仕上げたカウル類をシャーシに取付けます。
スクリーンはピン留めではなく、裏側から両面テープで固定。
タンクのエアチューブをクリアーチューブで作り取り付けます。

最後にモデリングワックスをかけて完成♪(^_^)

1枚の広告写真と当時の雑誌を見た記憶を頼りに製作した作品なので、実車との相違点もあるかもしれませんが、大きく間違ってはないと思います。

テストでしか乗っていないモリワキNSの八代仕様をわざわざ再現し完成させた己のマニアック度に妙なテンションの上がり方をしているワケですが・・・。(^_^;)

さらっと作ったわりには、かなりまとまった感が出ていて結構満足です。(^_^)

これでまたモリワキカラーコレクションが増えました♪
次のモリワキマシンは何にしようかなぁ?(^_^)




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