1999年に阿部典史がライディングしたマシンとしてタミヤからキット化されたものですが、実際に阿部が1999年にライディングしたのは年式遅れの1998年型でカウル形状等、細部がキットのものとは異なります。
実車は'98年式をベースに'99年式のパーツを組み込んだマシンとなっていたようです。
作品はスタジオ27製の'98トランスキットのパーツを使い、カウル、エアスクープ部分の形状を'98年式としています。
トランスキットのパーツはメタル製だったので、パーツの精度を出すことが出来ずに苦労しました。
アンダーカウルもトランスキットのパーツにあったのですが、加工の難しさから形状を出せずに結局キットのパーツを改造して使っています。
実車は'98年式なので、冷却水のパイプのレイアウトや2Dのエンジンマネージメントシステムの配置などが作品とは異なっていますが、そこは'98年式改という事で・・・・。(^-^;)
ボディーカラーは指定色を使わずに、モデラーズのイモラレッドを使用しました。
仕上げた後の色合いは指定色よりも実車に近いと思います。
このイモラレッドですが、すでに生産が終わっているので入手は困難のようです。
この作品に関して言えば、カウル類の塗装が鬼門でした。
幾多の失敗を繰り返し、なんとか形にはなったものの、まったく満足行く仕上がりになりませんでした。
実車のシートカウルは、本体がつや消し塗装でゼッケンやスポンサーロゴだけにつやがあるというものなのですが、そんなつやの分け方を出きるような技量は当然持ちあわせていないので、全部つやあり塗装にしてしまいました。
ディティールアップは、ステップ回りを中心としたパーツ加工とフロント回りを中心としたパイピングを主に行っています。
パイピングは少しやり過ぎたようで、最終的にカウルが収まらなくなってしまい、隙間が出来てしまいました。
これはトランスキットのパーツを使っていることでフレームとカウルのクリアランスが減っていることを完全に忘れてしまっていたのが敗因です。(^_^;)
カウル固定用のビスのモールドは虫ピンに置き換えています。
その他、リヤフェンダーはカーボン塗装、フロントフォークのインナーはメタルックゴールドで再現と私にとっての定番の手法で製作しています。
それにしてもカウル類の出来にかなりの不満が残ってしまった作品ですので、いずれカウル類を作り直してリベンジしたいと思っています。
今回の失敗の数々が次作で活きればいいのですが・・・。(^_^;)
製作日誌で製作過程を紹介していますので、よろしければそちらもご覧下さい。
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