ダイオキシン類の存在量比 2000年以降
■この情報は、町田市環境部からの情報提供に基づき、そのデータをグラフ化したものです。 2008.12.10 更新
1.排ガスのダイオキシン類同族体別の存在量比について
■これまでの排ガスダイオキシンデータの中で、炉ごとに最大値を観測した時のダイオキシン類の同族体別存在量比(4〜8塩化ダイオキシンから4〜8塩化ジベンゾフランまで(2000年まではコプラナーPCBは測定範囲外)、各同族体が全体の実測値合計に占める割合:単位は%)と、最近のデータに見る同族体別存在量比(コプラナーPCB含む)についてグラフ化しました。
■2号炉は最大値観測時のデータでは、6塩化>5塩化>7塩化の順でジベンゾフランの値が高くなっていて、ごみの燃焼系で高い値を示すと言われている4塩化ジベンゾフランは、6番目となっています。
最近のデータでは、8塩化>7塩化>6塩化ダイオキシン>6塩化ジベンゾフランの順で、ダイオキシンの値が高い傾向に変化しています。しかし、2000年からの5年間の動向では、大きな変化は見られません。
■3号炉は最大値観測時のデータでは、6塩化>5塩化>7塩化>4塩化の順でジベンゾフランの値が高くなっています。
最近のデータでは、8塩化>6塩化>7塩化ダイオキシン>6塩化>5塩化ジベンゾフランの順に変化しています。
それと、2001年11月のデータでは、コプラナーPCBのノンオルト体の値が突出しています。これは今まで観られなかった傾向です。
■一方、4号炉は8塩化ダイオキシン>7塩化ダイオキシン>7塩化ジベンゾフラン>6塩化ジベンゾフランの順で高くなっていますが、最近のデータでは、8塩化ダイオキシンが高く、7塩化>6塩化の順にダイオキシンの値が高い傾向に変化しているのが解ります。2004年7月のデータに、やや異なった傾向が見られますが、全体としては大きな変化は見られません。
2.排ガスのダイオキシンの内、コプラナーPCBの異性体の存在量比について
■近年、ダイオキシン類の内、コプラナーPCBの存在量比が高い傾向が見られるため、その異性体の分布を存在量比のグラフにして見ました。
コプラナーPCBには12の異性体があります。その内、#169は都市ゴミ燃焼系といわれ、#126と#189も製品由来よりも、やはり燃焼系とされています。
下図はH19年度と20年度の各炉排ガスのコプラナーPCB異性体存在量比をグラフ化したものです。両年度共#189が突出しているのがわかります。続いて#169、#156、#126の比率が高くなっています。大気ダイオキシンの異性体比率が#118が高い傾向とは明らかに異なります
1.同属体の存在量比
2.co-PCBの異性体存在量比