〜 在りし日のトウショウファルコ

トウショウファルコ   父:グリーングラス
  母:カメリアトウショウ
  栗毛 86年生まれ
在りし日のファルコ
誘導場引退後、根岸でのんびり暮らしていた在りし日のファルコ。
(2000.12.16 根岸競馬記念公苑)

 トウショウファルコを目にしたのは、私が競馬を始めたばかりの頃、ファルコは900万でくすぶっていた頃でした。一度見たら忘れられない“尾花栗毛”に、その頃は逃げ馬大好きでしたからね。たちまちひいきの一頭に・・。

 特に91年の函館UTB賞(3着)では、パドックで間近に見ることができましたが、ホントに眩しいほどのたてがみに感嘆してしまいました・・。レースではそのたてがみをワサワサしながら逃げるんですから、馬格もある方だし、目立つなんてもんじゃありません(^^;

 そのUTB賞の時が既に旧6歳でしたが、秋にきっかけをつかむと、年末のフェアウエルS → 次の金杯 → さらにAJCCまで、伝説の3連勝で一気に駆け抜けたのでした。グリーングラスの晩成の血とも言われましたが、あまりにも見事な変身ぶり!・・ひいき馬の活躍に夢心地だったのを覚えています。

尾花栗毛のファルコ
私の競馬歴の中で、こんな見事な尾花栗毛は他に見たことがありません。

 故障・引退した後、府中の誘導馬として活躍したのも有名です。この頃はTVで本馬場入場を見るのが楽しみでした。芦毛や青毛の誘導馬の中、ひときわ目を引くファルコの姿は誇らしかった・・。

 このページの写真は誘導馬引退後、根岸の競馬記念公苑で暮らしていた時のものです。自慢のたてがみはやや褪せた色になってましたが、きれいに年をとったという感じ。穏やかに暮らしている様子がなによりでした。

 残念ながら、この10/21に19歳で亡くなってしまいました。その姿もさることながら、競争成績も経歴も稀有な馬でした。ある意味こんな“幸せな”競走馬生活を送れた馬は他にいないでしょう。

 私のひいき馬の、在りし日を偲んで。 (2005.11.7)

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