治療中の私

  

不妊治療を経験して、色んなことが見えてきたような気がします。
自分の弱さ、そして強さ。知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうこと。
今まで普通だと思っていたことがそうではないということ。
私も今まで、知らないうちに人を傷つけてきたのだと思います。
でも、「不妊治療」という辛い経験を通して、ひとつ強く、やさしくなれたと思っています。
治療中、そして出産してからでも「不妊」ということにからんで色んなことがありました。
独り言なので、読んでいて気に障られたりしたらごめんなさいね。

不妊友達 不妊治療をするにあたって、一番大切なものはやっぱり同じ不妊に悩む仲間です。
私もそういう友達と、時には励ましあい、時には慰めあい、そして赤ちゃんが授かった時には
喜びあい、本当に色んな人に助けてもらいました。
一時、赤ちゃんができないことでノイローゼ気味になっていた私ですが、友達のおかげで
前向きになることができました。本当に感謝しています。
管理入院中にお見舞いに来てくれた子もいて、本当にうれしかったです。
マンションってつらい・・・ 不妊治療をしているときは、マンション暮らしだったのですが、お母さん達の集団に溶け込めなくて辛かったです。
お昼、買い物に行こうと外に出ると、そこには子供を連れたお母さん達が・・・。
何人か挨拶する人はいたけれど、何だか違う世界みたいで、なかなか入っていけませんでした。
新築だったので、入居するときは新婚さんが多かったのに、いつのまにかみんな子持ち。
でも、妊娠してお腹が大きくなってくると、話し掛けてくる人も増えました。
「お仕事いつ辞めたの?」なんて質問されて、どうして仕事してたこと知ってるの?とびっくりしたりしました。
どうしてそういうこと言うの? あのね、「子供はまだか?」って聞かれたから、「欲しいんですけど、なかなかできないんです。」って
答えたでしょ! 違う話題にいってるのに、「で、子供は?」って何回も繰り返さないでよぉ! しつこい!
おまけに「へたくそー!!」まで言わなくていいんでないの?  これだから酔っ払いのおじさんは!
                          ・・・・・・・ある方へ言いたい事でした
ごめんね。泣いちゃった。 妊娠中の友達の家に遊びに行ったとき。とってもよくしてくれる子で、私が治療中のことも知っていて、
色々教えてくれる大事な友達です。なのに、母子手帳を見せてもらって(私が「見せて」って言った)、
“パパの名前”、“ママの名前”の欄に、友達の名前が書いてあるところを見て、我慢できずに泣いてしまいました。
私はママになれるんだろうか、夫をパパにしてあげられるんだろうか・・・って思って。
友達には本当に気を使わせてしまって悪かったです。妊娠中の大事な体なのに、本当に反省しています。
でも、その友達の赤ちゃんに会いに行ったとき、友達が、「お友達を連れてきてあげてね」って言ってくれて
その翌月の体外受精で私は妊娠。
今でもその赤ちゃんが友達を連れてきてくれたと信じてます。ありがとう♪
子供のいない夫婦は悲惨? なっちゃんを病院に連れて行った待合での出来事。私のとなりにおじいさんが座りました。
そしてなっちゃんをあやしてくれたのですが、そのときに「良かったな。あんたは子供がおって。
子供のいない夫婦は悲惨やで。」と言われました。世間にはどうしてこういう考えが蔓延っているんだろう?
本当に悲しくなります。
このおじいさん、私が不妊治療をして三つ子を妊娠して、この子はその三つ子の一人だと知ったらどんな反応をするんだろう?
気を使わないでね・・・・ 気を使ってくれるのはうれしいし、悪いなぁとは思っているんです。でも、「○○(私)の前では子供の話をしないでおこう」
とか言わないでほしいです。身内に赤ちゃんできたことも教えてほしいです。
子供の話が出たときに、「プレッシャーになるからやめよう」とか言わないでほしいです。普通に接してくれたらいいのになぁ。
これから頑張ろうね! 夫と体外受精の説明を聞きに行く日。その日は朝から不妊治療仲間のオフ会があり、初めて参加しました。
情報交換をしたり、ゲームをしたり、同じ悩みを持つ仲間同士とても楽しかったです。妊娠中の方もいて、
お腹を触らせてもらったり。そして、意気揚揚と体外受精の説明を聞き、それから夫と二人で昼間っからビアホールへ
行きました。これからしばらく飲めなくなるし、お互い頑張ろうね!との意味をこめて。
いっぱい飲んで楽しかった。治療中の唯一楽しい思い出の日です。
不妊症って克服できない 結婚してから赤ちゃんが欲しくて、でもなかなか出来なくて病院に通った。色んな治療をして、色んな検査をして、
色んなことで傷ついた。 そろそろ赤ちゃん欲しいなぁと思い始めてその通りになった人には決してわからない葛藤があった。
体外受精まで進んで、三つ子を妊娠。その後、4人目を自然妊娠。 結果、4人の母になったけれど、
不妊であった時の辛さは忘れられないでいる。
何かあったときに、その時のことを思い出して理由なく泣きたくなる。
忘れられない言葉 4人目を自然妊娠して産むって決めたときのこと。妊娠ってすごくHAPPYなことなのに、4人目のときはそうはいかなかった。
三つ子を妊娠したときと同じで、「おめでとう」の言葉をかけてくれた人は少なかったなぁ。
その代わりに、「計画性がない!」、「生活やっていけるの?」、「本当に産むの?」、
「(気の毒そうな顔で)妊娠したの?」、「(自然妊娠なんて)健康だったんだね」・・・etc。
挙げ句の果てには、私の母にまで「あなたが甘やかすから・・」、「子供は普通2人までよね。」(どういう基準!?)
なんて言ってきた人もいました。
言った方は忘れているんだろうけれど、言われた方はいまでも心のどこかにこの言葉たちが刺さっています。