ARTIST | ALBUM | お薦め度 |
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NAILBOMB | POINT BLANK | ★★★ |
SEPULTURA時代のマックス・カヴァレラと、FUDGE TUNNELのアレックス・ニューポートによるプロジェクト。のちのSOULFLYへの先駆けとも思える、インダストリアル・メタルの風味を漂わせる興味深く味わい深い逸品。SEPULTURAのIgor CavaleraとAndreas Kisser、当時FEAR FACTORYのDino Cazaresがゲスト参加している。
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NASUM | HELVETE | ★ |
ヘヴィ・ロックというかエクストリーム系のバンドの2nd(2003年)。「とにかく連打してればいいや」的なドラミングと炸裂歪みノイズに隠されがちな微妙なメロディライン(?)にはゴシック的な要素もあり、ヘヴィ・ロック・リスナーには比較的受け入れやすい…んだろうか…。なお、ヴォーカルが、2004年スマトラ地震の津波に巻き込まれてお亡くなりになられたそうである。合掌。
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nine inch nails | broken | ★★★★ |
『鬼才』トレント・レズナーのインダストリアル・プロジェクト、NINの2作目に当たるミニ・アルバム。ディストーション・ギターによる強烈なインダストリアル・ビートを刻むwishなどをフィーチャーし、その後のNINを方向づけた快作。
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| the downward spiral | ★★★★ |
NINの2ndアルバム(1994年)。全篇を通じて、静と動、理性と感情のせめぎ合いが感じられる。その音に対する研ぎ澄まされたセンスには、他の追随を許さぬ非凡なものがある。
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| THE FRAGILE | ★★★★★ |
"ロック界の救世主"トレント・レズナーのプロジェクト、nine inch nailsの超大作2枚組3rdアルバム(1999年)。制作期間5年。レズナーの狂気を詰め込んだ渾身の一作。聴けば聴くほどその細部の凝りように驚かされる。
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NO WARNING | Suffer, Survive | ★★★ |
Linkin Parkのレーベルの初アーティストとなったメタルコア・バンドのデヴュー・アルバム(2004年)。メタル様のリフにメロディアスな歌唱とラップ調のシャウトを交えつつ、爽やかなコーラスにつなげる展開は、LPのメタルコア版といった感もある。
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ONE MINUTE SILENCE | AVAILABLE IN ALL COLORS | ★★★★ |
イギリスのミクスチャー/ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(1998年)。ヘヴィ・ギターとタイトなリズムセクションの刻むグルーヴに、ラップ/シャウトが乗って生み出される混然とした騒音はまさにラウド!! |
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| Buy now, Saved later... | ★★★ |
英国ラウドの雄OMSの2ndアルバム。メリハリの効いた縦ノリ・グルーヴからスローな重厚ヘヴィ・ロックまで混然としたOMS流ミクスチャー。要所でヘヴィ・ギター・リフを刻み、ラップ/シャウトを取り混ぜ、ときにTOOLやRATMを彷彿とさせるサウンドを聴かせる。
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ORGY | CANDYASS | ★★★★ |
Limp Bizkitに続いて、KoЯnに見出されたインダストリアル・バンドのデヴュー作(1998年)。ダークだがキャッチーさを持つサウンドは、聴いているうちに独自の世界観に引き吊り込まれる。 |
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| vapor transmission | ★★ |
1stから更にデジタル進化を遂げた2ndアルバム(2000年)。その先鋭的な音は、FEAR FACTORYとも異なるサイバー世界を作り出している。ある意味、MANSONのmechanical animalsのさらに先へ進んだ形かもしれない。聴く人間を選ぶ作品か。 |
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OTEP | Jihad | ★★ |
Otep Shamayaなる女性ヴォーカルを擁したヘヴィ・ロック・バンドのデヴューEP。エジプトやメソポタミアといった古代文明をモチーフとしているらしく、ダークでときに神秘的な雰囲気を漂わせるブラック・メタル的なヘヴィロックだが、肝心のヴォーカルが微妙で完成度はいまひとつ。ドラムをはじめ演奏は悪くないので、今後に期待か。
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| SEVAS TRA | ★★★ |
1stフルレンス・アルバム(2002年)。先行EPよりアグレッシヴになった感じだが、全体としてはブラック・メタル的ヘヴィ・ロックで、重く乾いたドラムと力強いベースに、Otepの上ずったラップ+デス声シャウトと、ときにエスニックときにヘヴィなギターが乗る。(おそらく意図的に)ラウドにアレンジされたJihadの曲の別バージョンが収録されている。 |
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PACIFIER | PACIFIER | ★ |
SHIHADの別名義による唯一のアルバム(2003年)。練度の高さはさすがだが、SHIHADっぽいソリッドなグルーヴはごく僅かに聴かれるのみ。佳作だが、ロックであって、ヘヴィ・ロックではない。
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PANTERA | VULGAR DISPLAY OF POWER | ★★★★ |
モダン・ヘヴィネスの旗手、パンテラのメジャー第2作(1992年)。ヘヴィかつメタル! しかし、タイトルのどこをどう訳すと『俗悪』になるのか…。
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PAPA ROACH | INFEST | ★★ |
ヘヴィ・ロック・バンドのデヴューアルバム(2000年)。ラップ主体のヴォーカル、重いギターが紡ぎ出す音は、アメリカンだがどこか哀愁を帯びた「しみじみ系ヘヴィロック」。丸みを帯びた太いベースもある意味で特徴的。
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| GETTING AWAY WITH MURDER | ★★ |
アメリカン・ミクスチャー・バンドの3rdアルバム(2004年)。コード進行にはあまり進歩がないが、ラップを排し、テクニックに磨きのかかったノリの良いメロディアス・ヘヴィ・ロックを展開する。
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pleymo | Rock | ★ |
フランス産ミクスチャーバンドの3rdアルバム。盲目の少年を主題としたコンセプトアルバム。ほとんどラップはなく、若干の歪みギターを載せるも楽曲はポップ。
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PITBULL DAYCARE | UNCLEAN | ★ |
Marilyn Mansonなどと同様のデジタル・ゴシック/ショック・ロック・バンド。ボトムが力不足でヘヴィネスに欠けるが、デジタル・ゴシックが好きな人ならいけるだろう。
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POWERMAN 5000 | MEGA! KUNG FU RADIO | ★ |
Rob Zombieの実弟、Spider One率いるヘヴィ・ロックバンドのメジャー・デヴュー作(1997年)。スロー〜ミドルテンポのストレートなリフの反復にラップ主体のミクスチャー。ベースがわりと前面に出ているが音圧は低め。しかし、歌詞カードの日本語は一体…?
「長蛇必至のこのイベント、みんな絶対に来てね!」
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| TONIGHT THE STARS REVOLT! | ★★★ |
メジャー第2弾アルバム。STATIC-Xに近いと言われるようだが、方向性としてはRob ZombieやかつてのMarilyn Mansonにも近いかもしれない。
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| Transform. | ★★ |
2003年作品。Tonight The Stars Revolt!で聴かれたインダストリアル色が削ぎ落とされ、キャッチーなメロディとグルーヴを併せ持つノリの良いアメリカン・ラウド・ロックという芯が残った。
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probot | probot | ★★ |
Foo Fightersのデイヴ・グロールによるメタル/ヘヴィ・ロック・プロジェクト。Cronos(Venom)、Lee Dorian(Cathedral)、King Diamond(Merciful Fate)、Snake(Voivod)、Max Cavalera(Soulfly)など、1曲ごとにHMからヘヴィ・ロックまでのへヴィ・ミュージックのヴォーカルをゲストに迎えた豪華な一品。楽曲も(その範囲内では)幅広く、それぞれヴォーカルに合わせた曲となっている(曲に合わせてヴォーカルを選んだというべきか)のが面白い。なお、アートワークはVoivodのAway。
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PUDDLE OF MUDD | come clean | ★★ |
Limp BizkitのFred Durstに見出されたオルタナティヴ・バンドのデヴュー・アルバム(2001年)。J-Rockかとも思える(OBLIVION DUSTかと思った…)ライトで叙情的なラウド・ロックを展開。ストリングスを使うなど綺麗な曲を配し、まとまりもよく決して完成度も低くないが、ヘヴィネスを求めるのであればあまりお勧めできない。
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quarashi | JYNX | ★★ |
アイスランド産ミクスチャー・バンドのデヴューアルバム。軽妙な楽曲の中にRATM的な骨太ボトムラインっぽさも感じられないではないが、総じてラップとサンプリングとスクラッチで構成されている。
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QUEENSRYCHE | TRIBE | ★ |
孤高のプログレ・メタル・バンドの通算9枚目となるアルバム。前作Q2Kでは脱退していたバンドの頭脳クリス・デガーモが一部復帰し、ファンの間では否応なしに期待が高まった。
…いや、なんというか、ヘヴィ・ロックも取り入れ、出来は悪くないとは思うんですがね。
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QUEENS OF THE STONE AGE | SONGS FOR THE DEAF | ★ |
ストーナー/ヘヴィ・ロック・バンドの3rd(?)アルバム。なにかに憑かれたようにひたすら進行する楽曲には、ヘヴィネスとは別の原理が働いているように思われる。声などのゲストとして、ケイシー・ケイオス(Amen)、トゥイギー・ラミレス(APerfectCircle, ex.Marilyn Manson)、Paz(APerfectCircle)、Troy(ex.APerfectCircle)らも参加している。
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RAGE AGAINST THE MACHINE | LIVE & RARE | ★★★★ |
ロックとヒップホップを組み合わせたミクスチャー・ムーヴメントの潮流を作り上げた偉大な(そして革命的な)バンド、RAGE AGAINST THE MACHINEの、レアトラックを集めた日本版アルバム(1997年)。本作にしか収録されていない曲などもあり、ファンは必聴。 |
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| The Battle of Los Angeles | ★★★★★ |
RATMの最高傑作の呼び声も高い3rdアルバム。オープニングのTestifyにはじまり、ザック・デ・ラ・ロチャの神懸かったラップ、トム・モレロの狂ったギター、Y.tim.Kとブラッド・ウィルクのタイトなリズムセクションが混然一体となった怒涛の楽曲群が並ぶ。ラウド必聴盤の1つ。 |
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| RENEGADES | ★★★★★ |
ヴォーカルZack de la Rocha最後の作品となってしまったカヴァーアルバム。カヴァーながら内容はいかにもRATMに仕上がっており、最高傑作の呼び声もある。トム・モレロの狂ったギターは健在。 |
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RAMMSTEIN | SEHNSUCHT | ★★ |
ドイツのデジタル・メタル・バンドの2ndアルバム。日本でのタイトルは「渇望」。ミドル〜スローテンポのヘヴィ・ギター・リフとデジタル風味のドラムを核に、巧みにシンセ・サウンド/メロディを乗せる。ドイツ語ヴォーカルが独特の武骨さを醸し出す。
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RAUNCHY | CONFUSION BAY | ★★★★ |
NUCLEAR BLASTレーベルのインダストリアル・メタル・バンドのアルバム(2004年)。キャッチーすぎるきらいはあるが、爽やかコーラスにもバスドラムを連打するなど、Fear Factoryに通じるサイバー・サウンドは完成度も高い。
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ROB ZOMBIE | HELLBILLY DELUXE | ★★ |
White Zombieのヴォーカルのソロアルバム(1998年)。基本路線はWhite Zombie時代と変わっていないが、よりヘヴィでノリのよい(しかし全体としてやや単調な)インダストリアルに仕上がっている。アートワークなどのセンスはさすがZombie。
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SALIVA | EVERY SIX SECONDS | ★★ |
アメリカン・ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(2001年)。ジャケットを一見するとポップ?と思ってしまうが、ある意味ジャケットを裏切らないポップさを備えたアメリカンなノリの爆音ギター×ラップ+歌唱のヘヴィ・ロックを展開。この手のキャッチー系ヘヴィ・ロックのご多分に漏れず、速い曲はなく完成度は高め。
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| BACK INTO YOUR SYSTEM | ★ |
サライヴァの2ndにして日本デヴュー盤。ギター・ヘヴィな曲もあるが、総じてアメリカン・キャッチー抒情派ロック。 |
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SHIHAD | CHURN | ★★★ |
NZのオルタナティヴ/ヘヴィ・ロック・バンド、シハドの1stアルバム(1993年)。音圧こそさほどでもないが、ミドルテンポでときに変拍子を交え、金属質の歪みギター、ベース、ドラムが一体となって醸し出す間合いのあるソリッドなグルーヴは孤高。メタリカのKirk Hammett曰く、"Helmet meets early Killing Joke"だそうだ。
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| KILLJOY | ★★ |
2ndアルバム(1994年)。ニュージーランド発のオルタナティヴ系ラウド、だろうか。お洒落な歪みギターと、こもったような響きのドラム、流れる旋律の下で重たい唸りを上げるベースもお洒落で、総じて小さな会場でのライヴのよう。ヘヴィネスという点では一歩引くが、コンセプトは面白い。
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SKRAPE | NEW KILLER AMERICA | ★★ |
アメリカン・ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(2001年)。ギター・ヘヴィながら爽やかさを醸し出すところは今様だが、変拍子でドラミングを前面に出した骨太な一面も見せる。
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SLAYER | GOD HATES US ALL | ★★★★ |
スラッシュ・メタル四天王、スレイヤーの最新8thアルバム。圧倒的に重く、速く、力強い。スピードとヘヴィネスでは右に出るものはないだろう。それだけでなく、ミドルテンポにおいてもツボを押さえた曲を入れてくるのは、さすが王者としか言いようがない。
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SlipKnoT | SlipKnoT | ★★★★ |
不気味な激音覆面集団スリップノットのデヴュー作(1999年)。突き刺す高音からのたうつ重低音まで、とにかく激しい歪みギターに、リズムセクションはジョーイの高速ドラミングにパーカッション×2の乱れ打ちを加えて破壊的。これにフロントマン・コリィの狂気的シャウトやシドのスクラッチングなどが乗り、すべてが混然一体の音塊となって叩きつけられる。"SPIT IT OUT"などを含む怪作。
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| IOWA | ★★★★ |
KornやLimp Bizkitを手がけたロス・ロビンソンのプロデュースになる9人組へヴィ・ロック・バンドの2nd。各人が身に付けた猟奇的マスクもレベルアップしているが、1stよりさらに重く激しいサウンドに仕上がっており、期待を裏切らない。
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| vol.3(the subliminal verses) | ★★★ |
激音覆面9人組スリップノット待望の3rd。アコースティック・ギターを入れるなどメロディ部分が増え、テンポも全体的に控えめ。曲構成は複雑化した。彼らならではの破壊的なリフ進行も聴かれるが、主に#1(Joey)のワイルドでテクニカルなドラミングを聴くためのアルバムであろう。しかし、3枚アルバムを出したので、当初の予定どおり解散するのだろうか。
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| MATE. FEED. KILL. REPEAT. | ★★ |
幻の(真の)1st。テンポは遅めで、ヘヴィネスとメロディの切り替え、サンプリングやスクラッチングを多用した実験的路線が目立つが、のちのアルバムに収録された曲を含め、粗削りながら彼ららしいサウンドも聴かれる。1曲目Slipknotの歌詞は、なぜかWerewolf:The ApocalypseというTRPGのネタだ。
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slitheryn | slitheryn | ★★ |
SLIPKNOTの#8、Corey Tailorのプロデュースになるキッズ・ヘヴィ・ロック・バンド(平均年齢14歳!!)の日本デヴュー盤(2002年)。EP2枚分で収録時間30分強。とにかく12歳のVo.は犯罪。曲構成、G.はそれなりだが、リズム帯、特にDs.が頼りない。また、SLIPKNOT "EYELESS"をカヴァーしていたと聞くが、収録されていないのが残念。今後の成長に期待か?
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SpineShank | The Height Of Callousness | ★★★★ |
デジタル/インダストリアル・メタル界の最終兵器スパインシャンクの傑作2ndアルバム。ヘヴィ&キャッチーなデジタル歪みギター・リフと破壊的ビートとシャウトの渦。
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SNOT | Get Some | ★★★★ |
ミクスチャー・バンド。どちらかといえばパンクっぽい曲調で音圧自体はそれほどでもないが、ヘヴィ・ギターに頼らないテクニックとアティテュードを併せ持ち、緩急自在、ときにブルージィときに激しいRATMばりのグルーヴを叩きつける。大変残念なことに、強烈なシャウトを響かせていたヴォーカル、リン・ストレイト(とアルバム・ジャケットにも出ていた愛犬)が交通事故でお亡くなりになられたため、解散(合掌)。
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SOULFLY | PRIMITIVE | ★★ |
元SEPULTURAのマックス・カヴァレラ率いるへヴィ・ロック・バンド、SOULFLYの2ndアルバム。ブラジルの民俗音楽的ビートを取り入れた独特の土臭さを、中途半端なデジタル処理が殺いでいるようにも思えるのだが…(Bonus Trackのライブ音源の方がトライバルな魅力をストレートに表現しているのでは)。なお、SLAYERのAraya、Slipknotの#8ことCoreyもゲスト参加している。
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| 3 | ★★★ |
オリジナル・ドラマー、ロイ・マヨルガを再び迎えて作られた3rdアルバム。前作の"BACK TO THE PRIMITIVE"のようなインパクトのある曲はないが、やはりドラムに力があり全体的にヘヴィに仕上がっている。アルバムに一貫するメタルのアティテュードとトライバルなビートをミックスした作風は、SEPULTURA "ROOTS"などに回帰したようにも感じられる。
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| PROPHECY | ★★★ |
メタル、ヘヴィ、トライバル、ラテン。デジパック盤のライヴ音源は買い。
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STAIND | DYSFUNCTION | ★★ |
LimpのFred Durstに見出されたヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(1999年)。実は結構メロディアスなのだが、それを感じさせないほどとにかく重い。Fred参加のカヴァー曲"Bring the Noise"も収録されているので、好きな人は要チェック。
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| BREAK THE CYCLE | ★★★ |
アメリカで人気急上昇のSTAINDの2ndアルバム。1stに比べ音の幅が広がり、メロディアスでバラード調の聴かせる曲なども入れてきている。しかし、ヘヴィな音は健在。 |
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STATIC-X | WISCONSIN DEATH TRIP | ★★★ |
ウェイン・スタティック率いるヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(1999年)。自らリズミック・トランスコアと称するだけあり、重くタイトなリズムはダンサブルなまでに一流。
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| MACHINE | ★★ |
1stはとにかくヘヴィでリズム中心、メロディなどほとんど無いに等しかったが、2ndではバランスよくそこそこキャッチーに仕上げている。なお、バンドの日本人ギタリストだったコーイチ・フクダは、この2nd作成前に脱退したようである。
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| SHADOW ZONE | ★★ |
3rdアルバム。「恐怖のディスコ」の面目躍如とばかりに分厚いヘヴィ・サウンドを機械的ビートで畳み掛けてくる。今様を取り入れようとさわやかコーラスにチャレンジしているが、なりきれていないのも彼ららしい。
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STEREOMUD | PERFECT SELF | ★★ |
アメリカン・ヘヴィ・ロック・バンドの1st(2001年)。今様ニュー・メタルの例にもれず、全編ミドルテンポでアップテンポの曲はなく、歌唱とシャウトをとりまぜたキャッチーなヴォーカルとヘヴィ・ギター・リフを前面に、それを支えるスラップ・ベースとまとまりのよいドラムを配している。
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| EVERY GIVEN MOMENT | ★ |
2ndアルバム。ダークなイントロで「おっ」と思わせておいて、今様アメリカン・ヘヴィ・ロックなキャッチーなヴォーカル・ラインで雰囲気をガラッと変えてしまうなんともいえないギャップが特徴。
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S T R A P P I N G Y O U N G L A D | C I T Y | ★★★ |
デヴィン・タウンゼントによるプロジェクト・バンドの2ndアルバム(1997年)。タイトルのCityとは歌舞伎町のことらしい(日本盤タイトルは『歌舞伎町から超鋼鉄重低爆音』)。重低爆音の形容がふさわしい破壊的なヘヴィ・ノイズをてんこ盛りにして、爽やかコーラスまでおまけに加え、これでもかと叩きつけるこてこての凶悪インダストリアル・メタル。
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Superjoint Ritual | uSe oncE aNd DesTroy | ★★ |
ex.Panteraのフィル・アンセルモらによるプロジェクト・バンドの1st(2002年)。メタルの達人が集まってジャムをやるといった調子で、メタルを基調とし、時折変拍子も交えながらひたすらギター・ヘヴィなリフを畳み掛ける。
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SYSTEM OF A DOWN | TOXICITY | ★★★ |
アルメニア系アメリカ人コミュニティーから登場した異色バンドの2ndアルバム。曲はへヴィネスあり、メロディアスありとなかなか聴き応えがある。民俗音楽様とも思える一風変わったヴォーカルの入れ方は、好き嫌いが分かれるところだろう。
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tantric | tantric | ★ |
ヘヴィ・ロックに分類されているらしいアメリカのバンドの1stアルバム。申し訳に歪みギターが出てくる程度で、概ねアルペジオでコーラス好きでキャッチーなポップ・ロック。
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TAPROOT | WELCOME | ★ |
デヴューにあたりLimpのFred Durstの誘いを蹴ったという男気のあるミクスチャー・バンドの1st。今様で洗練されたアコースティック/ヘヴィ・ギター、爽やかな歌唱/デス・ヴォイスの刹那的スイッチングに加えてどこか調子外れで奇妙なパッチワーク的楽曲構成を展開する。面白い音は出しているが、総じて爽やか系。
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the blank theory | BEYOND THE CALMS OF THE CORRIDOR | ★★ |
元Smashing Pumpkins、現APerfectCircleのジェイムズ・イハがプロデュースするヘヴィ・ロック・バンドの1st。今様でギター・ヘヴィでマイナー・コードでサンプリング・スクラッチングを交え軽妙でポップで爽やか。LINKIN好きなら買って損はしないだろう。
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特撮 | Agitator | ★★ |
オーケンこと大槻ケンヂ率いる自称「トラウマ・パンク」バンドの3rdアルバム。明らかにラウド/ミクスチャーの影響を受けた「殺神」などのヘヴィな曲から、美しくメロディアスなピアノ中心の曲まで、様々な要素を詰め込んだトンデモ世界をめくるめく展開する。「デス市長」最高。
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TOOL | UNDERTOW | ★★★★ |
怪物ミクスチャー・バンド、TOOLのデヴュー・アルバム(1992年)。言うなれば深い闇の中に姿を覗かせた混沌の一片。その変幻自在の「間」は、計算し尽くされているのか、それとも天性のものか。テクニックにも勢いにも流されることない意志を秘め、激しいアティテュードと音の背後に「なにか」を感じさせてくれる作品。
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| AENIMA | ★★★★ |
nine inch nailsと並び称される怪物バンド、TOOLの2ndアルバム(1996年)。圧倒的な存在感。ダークかつへヴィ。ラタララスと聴き比べると、ちょっとキャッチー?
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| Lateralus | ★★★★★ |
TOOLの5年ぶりになる3rdアルバム(2001年)。ダークでヘヴィで難解なその音楽は、King Crimsonなどのプログレッシヴ・ヘヴィ・ロックに通ずる。レヴュワーのおすすめ。
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| OPIATE | ★★★★ |
メジャー・デヴュー前発表のEP(1992年)。うねるビート、唸るギター、蠢くボトム、悶えるメイナード・キーナン。この時点ですでに混沌とした暗黒世界サウンド全開。
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TWO | voyeurs | ★★ |
一切の偏見を廃して聴けば、わりと良くできたキャッチーかつアメリカンなノリの良いインダストリアルである。不幸だったのは、"メタル・ゴッド"ロブ・ハルフォードを、"鬼才"トレント・レズナーがプロデュースした作品だったということか……。
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THE UNION UNDERGROUND | ...AN EDUCATION IN REBELLION | ★★★★ |
テキサス出身のミクスチャー・バンドの1stアルバム(2000年)。適度な重さを持った曲は、キャッチーとまでは行かないが小気味よいテンポで進み、まとまり良く仕上げている。ノリが良く、何度か聴いているうちにはまっていくタイプ。
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vex ReD | Start with a Strong and Persistent desire | ★★ |
ロス・ロビンソンのプロデュースになるラウド・ロック・バンドの1st(2002年)。クリーンギター+歌唱のポップなメロディ・パートと、爆音ギターを畳み掛けるアグレッシヴなヘヴィネス・パートを使い分けるのは今様。小気味よくまとまったドラム、音響エフェクトやスクラッチングの小技がお洒落なメランコリー系。
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vext. | cast the first stone | ★★★ |
HATEBREEDなどと同様URBAN METALと呼ばれるらしいヘヴィ・ロック系バンド。音作りは今様で、メロディアスだったり歌ったりもするが、基調はメタル。歌い方やメロディなど、微妙にKILGOREに通じるところがある気がする。
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videodrone | videodrone | ★ |
KoЯnのFieldyのプロデュースによるデジタル系ラウド・ロック・バンドの1st(1999年)。ディストーション・ベースを前面に出すところはそれっぽいが、全体的に音圧が低く、デジタルに偏りヘヴィネスにやや欠ける。KoЯnのスローテンポかつメロディアスな曲が好みなら買いかもしれない。
なお、1曲目にはKoЯnのJonathan Davis、6曲目にはLimpのFred Durstが参加している。
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WHITE ZOMBIE | ASTRO-CREEP: 2000 | ★★★ |
Rob Zombieが率いていたインダストリアル・バンド、White Zombieの傑作アルバム。その退廃的にして毒々しい曲調は、アメリカン・ホラー系とでもいえばよいだろうか?
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will haven | WHVN | ★★★★ |
サンフランシスコのヘヴィ・ロック・バンドの2nd(日本デビュー盤)。ノイズ、変拍子、音響、シャウト、ヘヴィネス、お洒落にまとめて詰め込んだ、完成度の高いアルバム。難を言えば生々しい激しさに欠けることか。
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| carpe diem | ★★★ |
3rdアルバム。実験的なサウンドにはさらに磨きがかかった。
重いボトム、厚い残響、不協和音、ノイズ、シャウト、変拍子。
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(zilch) | 3 2 1 | ★★ |
X JAPANのhideのプロジェクト・バンドの、インダストリアル的アプローチを取り込んだ1stアルバム。キャッチーではあるもののJ-ROCK界に洋楽・ヘヴィロックの息吹を吹き込む嚆矢となり得たプロジェクトだったが、hideの死によりその可能性は失われた(生きていればそうだったかと問われると何とも言えないが)。蛇足ながら、hideを欠いた現在のヂルチはミクスチャー系ではあるがまったく違う方向へ向かってしまっている。
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