ARTIST | ALBUM | お薦め度 |
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ADEMA | ADEMA | ★★ |
KoЯnのヴォーカル、Jonathan Davisの実弟Mark Chaves率いるへヴィ・ロックバンド、アディマのデヴューアルバム(2001年)。KoЯnとは特段関連はないらしい。全篇通じてキャッチーかつヘヴィ、ちょっとデジタルな耳触りの良い曲が並ぶ。ヴォーカル、ドラムは味気ないがギターはやや面白い。
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AMEN | AMEN | ★★★ |
SLIPKNOTに続くロス・ロビンソンのプロデュースになるI AMレーベル第2弾、AMENのデヴューアルバム(1999年)。ライナーによると、ゴシック・インダストリアルなど様々な要素を取り入れたパンクなヘヴィ・ロックらしい。確かに一曲が短めで全体的にテンポも速め、ドラムは粗っぽく軽妙、ギターはヘヴィながらメロディにポップさも漂うなど一口には語れないものがある。音が魅力的で練度は高い。
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| Death before MUSICk | ★★ |
3rdアルバム(2004年)。軋むギター。調子っ外れに叫ぶケイシー・ケイオス。パンクとメタルを融合したような、ギター・ヘヴィでどこかアメリカンな曲調は、他の追随を許さない独自の領域に突入している。
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AMERICAN HEAD CHARGE | The War Of Art | ★★ |
SLIPKNOT来日公演の前座もつとめていたヘヴィ・ロック・バンドの1st(2001年)。テンポは遅めで、ヘヴィ・ギターにシャウト、アクセント的にキーボードが使われる。
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apartment26 | hallucinating | ★★★ |
イギリスのミクスチャー・バンドのデビューアルバム。打ち込み系デジタル・ヘヴィ・ロック。歪みヘヴィ・ギターに歪み声、打ち込みループを組み合わせた洗練されたスタイルで、ポップなノリで要所にちょっと哀愁系のコーラスを配している。
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a Perfect Circle | Mer de Noms | ★★ |
TOOLのヴォーカル、Maynard Keenanの参加するプロジェクト。その方向性はTOOLとオーバーラップし楽曲の質は高いが、どちらかといえばへヴィではなく、ヘヴィネスを求めるのであればお勧めしない。
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| thirteenth step | ★ |
元NINのギターテク、ビリー・ハワーデルとTOOLのメイナード・キーナン率いる次世代ロック・プロジェクトの2ndアルバム。音の作り方などパターンは広がったが、総じてヘヴィではないうえCCCDなのでおすすめしない。
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| eMOTIVe | ★ |
著しく陰鬱なカバーアルバム(2004年)。Trent Reznor(NIN)参加の新曲もあるが、総じてヘヴィではなく、ダーク・ポップ。
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at.the.drive.in | VAYA | ★★★★ |
ミクスチャー・バンド。収録時間30分弱のアルバム。流れるグルーヴとスローなメロディ、緩急織り混ぜ、テクニカルな軽妙さとアグレッシヴな攻撃性を組み合わせた構成に、ときにRATMのザックを彷彿とさせるヴォーカルの力強いシャウトが乗って、独特のサウンドを作り出している。一部の曲は、FUDGE TUNNELのアレックス・ニューポートがミックスしている。
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AUDIOSLAVE | AUDIOSLAVE | ★★ |
ex.Rage Against The MachineのTom Morelloら+ex.SOUND GARDENのChris Cornellによるプロジェクト("Civillian"という仮称はどこへ行ったのだろう)。作風の変化は著しく、RATM時代の音楽テロリスト的な衝動・攻撃性は感じられない。もちろん、Chrisは素晴らしい歌唱力を持ったシンガーであることは間違いないし、ex.RATM三人の技巧は相変わらずハイレヴェルで、総じて楽曲の質がRATM時代のそれを下回っているということはないのだが…。
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BIG dumb FACE | DUKE LION FIGHTS THE TERROR!! | ★ |
元Limp Bizkitのギタリスト、ウェス・ボーランドのプロジェクト・アルバム(2001年)。ウェスの遊び心満載のアルバムで、要所はヘヴィに押さえているが、全編通してヘヴィネスではない。しかし、Limpは惜しい人材を失ったものだ。…と思ったら復帰してるし。
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BIOHAZARD | State of World Address | ★★ |
ミクスチャー系NYハードコア/ヘヴィ・ロック・バンドの、メジャー第2作に当たる3rdアルバム。スロー〜ミドルテンポ主体で、低音ギター・リフにシャウト/ラップを乗せるスタイルだが、高音歪みギターソロが印象的。ピアノなどアコースティックも取り入れ、作風の幅も広い。
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BLiNDSyDE | 7 DAYS A FREAK | ★ |
アメリカのミクスチャー・バンドの1stアルバム。Rage Against the Machineなどの影響を受けたのであろうが、独自の魅力を創り出すまでには至っていないようである。
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Brujeria | BRUJERIZMO | ★★★ |
FEAR FACTORYなどが参加していると噂されるメキシカン・ヘヴィ・ロック(エクストリーム?)バンドの最新アルバム。その重さたるや尋常ではなく、他のヘヴィ・ロック・バンドを蹴散らす勢いを持っている。デス・ヴォイスで圧唱されるスペイン語も妙にマッチ。ラテンのノリと激重サウンドに適性があれば、迷わずお勧め。
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CLaWFiNger | DEAF DUMB BLIND | ★★ |
スウェーデンのインダストリアル・バンドの1stアルバム(1993年)。ノリの良いキャッチーなリフを中心としたインダストリアル・サウンドにラップやスクラッチングといったヒップホップ的味付けがなされている。小奇麗にまとまってはいるが、インダストリアルとしては音の質がいまひとつ。
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COAL CHAMBER | Chamber Music | ★★★ |
ゲストにOzzy Ozbourne、LimpのDJ Lethal、ORGYのJay GordonやAmir Derakhを迎えるなど豪華メンバーの2ndアルバム(1999年)。基調はゴシック+ヘヴィロックだが、メロディアスあり、ORGYばりのデジタル処理ありと面白い。
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COLD | 13 ways to bleed on stage | ★ |
LimpのFred DurstがA&Rを手掛けるミクスチャー・バンドのデヴュー作。感傷系ミクスチャー。元NINのChris Vrennaがミックスしているが、あまり音楽性には関係ない。
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DAMAGEPLAN | NEW FOUND POWER | ★★★ |
モダン・ヘヴィネスの旗手、ex-PANTERAのアボット兄弟が繰り出す強烈ラウド・ロック。今様ニューメタルとは一線を画したメタル直系の凶悪歪みギター・リフと荒々しいヘヴィ・ドラムを武器に、一部に聴かせるメロディをも配する。
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Darwin's Waiting Room | orphan | ★ |
ツイン・ヴォーカルでポップな、リンプ・ビズキットやリンキン・パークのフォロワー的な匂いを漂わせるミクスチャー/ラウド・ロック・バンド。煽りによるとロック界の隠れた宝石(Rock's Secret Gem)らしいが、どのあたりが宝石なのか、隠れすぎて判別し難い。
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DevilDriver | DevilDriver | ★★★ |
コール・チェンバーのVo.デズ・ファファーラが率いるメタル/ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(2003年)。硬質メタル・リフにデズの魔性の咆哮が乗った暗黒の破壊力は抜群。DevilDriverとは悪魔祓いの鐘のことだそうだが、まさしく呪術的。
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DISTURBED | SICKNESS | ★★★★ |
ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(2000年)。荒っぽい印象も受けるが、ある意味キャッチーで聴き易い。LINKIN PARKと並び、入門には良いだろう。
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| BELIEVE | ★★★ |
アメリカン・ヘヴィ・ロック・バンドの2ndアルバム。持ち味だったヘヴィネスの面では若干後退した感があるが、曲の構成は進歩しており、なかなか聴かせてくれる。Vo.のDraimanのシャウトは健在。
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DOPE | felons and revolutionaries | ★★★ |
Edsel Dope率いるアメリカン・ミクスチャー/インダストリアル・バンドの1stアルバム(1999年)。ギターはその後STATIC-Xに移籍した(そして事件を起こして脱退した)Tripp Eisen。ボトムをほどよく効かせたノリの良いビートでヘヴィ・ギター・リフをたたみかける、いかにもといった感じのアメリカン・ラウド・ロックに仕上がっている。
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| LIFE | ★★★ |
ミクスチャー・バンドの2ndアルバム。1曲目はヘヴィ。あとはヘヴィでないというわけではないが、ヒップホップ的センスとキャッチーさを兼ね備えた比較的聴き易いものとなっている。
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downthesun | downthesun | ★★★ |
SLIPKNOTの#6(Shawn, a.k.a. clown)がプロデュースしたヘヴィ・ロック・バンドの1st(2002年)。盟友SLIPKNOTと同様、ダークで激しくヘヴィなサウンドとゴシックを核とする。その真髄は、15分を越える混沌たる大作"Revelations"にかいま見られる。デジタルエフェクトを多用するのもひとつの特徴。
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DREAM THEATER | Train of Thought | ★★★★ |
プログレッシヴ・ヘヴィ・メタルの第一人者DTの7thアルバム(2003年)。随所にヘヴィ・ロック的なフレーズが聴かれるが、単なる流行ではなくDTの音楽になっているところが素晴らしい。
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DROWNING POOL | SINNER | ★★ |
適度にノリがよく、適度にギターヘヴィで適度にキャッチーな今様のWWF改めWWE系アメリカン・ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム。2001年にデビュー2ケ月でプラチナを獲得した驚異のバンドだが、2002年夏に中心人物であったVo.のDaveが急死(ご冥福をお祈りします)したが、2ndも出ているようだ。
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DRY KILL LOGIC | THE DARKER SIDE OF NONSENSE | ★★★ |
デスメタルっぽいグロいジャケットが目印の、Slipknotのフォロワーというと余りに可哀想なヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(2001年)。Slipknotの人数を半分にして手数を減らし、路線を今様アメリカン・ヘヴィ・ロック系へ近づけた感じで健闘しているが及ばず。"ME+U=NIGHTMARE"より"PEOPLE=SHIT"の方が数式としてストレートで優れているということか…。
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| The Dead and Dreaming | ★★★★★ |
2ndアルバム(2004年)。多少抒情的メロディアス方向に横滑りもするが、メタルを基調とし、ドラムとヘヴィ・ギターを核に、ミドルテンポ主体の硬質ヘヴィネスを聴かせる。秀作ヘヴィ・ロック。レヴュワーのおすすめ。
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EVANESCENCE | FALLEN | ★★★ |
Daredevilなる映画のテーマ曲でブレイクしたらしいミクスチャー・バンドのデヴュー作(2003年)。クラシックの要素をふんだんに取り入れ、ストリングスやピアノ、クワイアなどを用いたゴシック/メロディックメタルぽい雰囲気も見せるが、ポップでヘヴィネスには欠ける。完成度は高めで、初心者向けかも。
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EVEREVE | .enetics - 11 orgies of massenjoyment on the dark side of planet | ★★★ |
ドイツの自称Cyber-Goth-Musicバンドの5thアルバム。ライナーのデザインなどはFEAR FACTORYのフォロワーかと思わせるが、Vo.はMansonやOrgy、Filter好き、G.はTool好きらしく、音はむしろRAMMSTEINに近いか。ノリのよいドラムにヘヴィ・ギターと歌を乗せ、デジタル・エフェクトで味付けしたキャッチーなゴシック・ヘヴィ・ロックで、ときおりインダストリアル/デジタル・メタル的ビートを聴かせる。なぜかスペイン語の曲があるのも素敵。
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factory 81 | mankind | ★★★ |
デトロイト出身らしい4人組ヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム。変幻自在のヴォーカル、スラップ・ベースやテクニカルなドラミングがKoRnなどの先人を彷彿とさせる。突出したインパクトはないものの、ややエキゾチックな曲調で練度は高い。しかし、ジャケットの十二支はなにを意味しているのか…。
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FEAR FACTORY | DEMANUFACTURE | ★★★★ |
インダストリアルとメタルを融合したインダストリアル・メタルのスタイルを確立した『恐怖工場』FEAR FACTORYの2ndアルバム。機械を思わせるギター・ベースの重低音+バスドラムの連打とクリアーなコーラス・キーボードの対比など、ヘヴィかつサイバーなスタイルは彼らならでは。
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| oBSΩLEte | ★★★ |
インダストリアル・メタルの創始者、FEAR FACTORYの3rdアルバム。近未来を舞台としたコンセプトアルバムとなっており、歌詞カードに映画のト書き風の文章がついているが、歌詞とあいまって実に秀逸。その展開はまるでサイバーパンク映画を見ているかのよう。
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| DIGIMORTAL | ★★ |
インダストリアル・メタルの第一人者、FEAR FACTORYの4thアルバム。前作『オブソリート』に続きまたも近未来コンセプトアルバムで、へヴィ・メタルの重さとインダストリアルのアプローチを融合させたスタイルが彼ら独特の未来観を作り出している。一般受けはしないかもしれないが…。
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| CONCRETE | ★★★★ |
FEAR FACTORYの真の1stアルバム。当時駆け出しプロデューサーだったロス・ロビンソンとの関係で、これまで世に出ることがなかったとのこと。その曲の多くは1stアルバム"SOUL OF A NEW MACHINE"などに使われたが、初期のFEAR FACTORYの荒削りの魅力が満載の快作である。特にオープニングの"BIG GOD/RAPED SOUL"は(1stを持っていても)必聴。
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| HATEFILES | ★ |
FEAR FACTORY解散後2枚目のアルバム。基本的には、ゲーム音楽などに提供した曲やリミックスなどを集めたレアトラック集だが、彼らの新曲を聴けるというだけでファンならば買い。
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| ARCHETYPE | ★★★ |
復活FFの5thアルバム。ギターのDINO CAZARESを失った影響は感じられず、壊れた重機械のような破壊力抜群のリズム帯に重低音ギター、コーラス部にキーボードを配したインダストリアル・サイバー・メタルが炸裂する。爽やかコーラスにも惜しみなくバスドラム連打を投入するFF節は健在。
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FILTER | Title Of Record | ★★★ |
初期NINのギタリストを務めたリチャード・パトリック率いるバンドの2ndアルバム。作風は、インダストリアル・テイストを加えた凝り性のアメリカン・ヘヴィ・ポップ・ロックとでもいえば良いだろうか。元NINのギタリストだっただけあり、NINやマリリン・マンソンを思わせるフレーズも聴かれる。全体にキャッチーでメロウで爽やかだが、攻撃的でどこかひねくれたマニエリズムはNINに通ずる。
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| The Amalgamut | ★ |
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40 BELOW SUMMER | INVITATION TO THE DANCE | ★★★ |
デヴューアルバム(1999年)。ダンスミュージックかと思ってしまうタイトルだが、RATMも手がけたGGGarthをプロデューサー、SLIPKNOTの#6、Shawnをエグゼクティヴ・プロデューサーに迎えたヘヴィ・ロック・バンドである。SLIPKNOT等でも見られるヘヴィネスとクリーンネスの両立を極端に推し進めた構成で、パワー溢れるヘヴィなリフから突然クリアーなアコースティック・メロディに移行するなどサウンドは重く激しくかつ美しい。そのギャップに着いていけない人もいるだろうし、逆にアンバランスさに惹かれる人もいるのでは。
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| The Mourning After | ★★ |
2ndアルバム。メロディとヘヴィネスをきっちり使い分けた前作ほどのインパクトはない。
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FUDGE TUNNEL | The Complicated Futility of Ignorance | ★★★ |
ネイルボムでマックス・カヴァレラと共演したアレックス・ニューポートによる、ハードコア/ノイズ・バンドの3rdアルバム。金属質のボトムにインダストリアル的重低音ギター・リフのひたすら反復など、ネイルボムでも見られた手法を前面に押し出した、全編ヘヴィ・ノイズの塊。
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GENITORTURERS | SIN CITY | ★★ |
カリスマ女性Vo.のGen率いるインダストリアル・ゴシック・バンドの2ndアルバム(2000年)。過激なSM的ショウ・パフォーマンスで知られるが、その音楽性はNINやマリリン・マンソン、ロブ・ゾンビといったインダストリアル系に近い比較的キャッチーなもので、彼らのアルバムのミックスを手がけたデイヴ・オギルヴィーなどがリミックスをしていたりする。
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gODHEAD | 2000 YEARS OF HUMAN ERROR | ★★ |
マリリン・マンソン主催のレーベル発第一弾のデジタル・ゴシック/インダストリアル・バンドのデヴュー作(2001年)。マンソンがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めるだけでなく、自らヴォーカル参加までしている(が、のちに裏切られたらしい)。バックアップ態勢が万全であることも手伝い、音響など凝った作り。曲は一部初期NINを思わせる。
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GODSMACK | AWAKE | ★★★ |
アメリカン・ヘヴィ・ロック・バンドのアルバム(2001年)。スローからミドルテンポの今様アメリカン・ヘヴィ・ロック路線を基調とするが、ギター・ヘヴィにおもねらず、各パートが小技を効かせつつタイトでバランスのよいまとまりをみせる、完成された抑制的な曲調はときにダークで呪術的。
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GRAVITY KILLS | GRAVITY KILLS | ★★ |
NINの影響下にあって、FilterやStabbing Westwardとともにポスト・インダストリアルなどとも言われたらしいインダストリアル・バンドのデヴュー・アルバム(1996年)。NINのアグレッシヴなギターリフをメインに据えたような作風だが、コアとなるべき激情が今一つ感じられない。
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HATEBREED | PERSEVERANCE | ★★★ |
アーバン・メタルなどとも呼ばれているらしいバンドの1st。そこはかとなくデス・メタルっぽさを漂わせるヘヴィ・ロックだろうか。やや単調で微妙にキャッチーなところもあるが、メタル仕込みの重さは上々。
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HEADSTRONG | HEADSTRONG | ★★ |
RATMとTOOLの影響を受けたと公言しているらしいミクスチャー・バンドの1st(2002年)。ラップ・シャウト主体の歌唱、歪みギターとベースのユニゾン進行、ベースのメロディ・ラインにギターを装飾的に乗せるなど、テクニカルで随所にフォロワー的フレーズが聞かれるが、先達と決定的に異なるのは、しばしば妙に爽やかなコーラスが入るところであろう。
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ILLDISPOSED | 1-800 VINDICATION | ★★ |
スウェーデンのデス・メタルバンド。デジタル色を取り入れ、フィア・ファクトリーに近い作風とも評されるようで、確かにバスドラ連打+重低音ギターリフ+キーボードの味付けなどそのような雰囲気のフレーズもあるが、基本的にはメロディック・デス。
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ill nino | Confession | ★★ |
ラテン系ミクスチャー・バンドのアルバム。基調はヘヴィ・ギター+ラップ+爽やかコーラスのリンキン・パーク系ヘヴィ・ロックながら、トライバルな情熱をもってパーカッションを絡める辺りがSoulflyにも通じる。
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INSOLENCE | Revolution | ★★ |
ミクスチャー/ヘヴィ・ロック・バンドの1st。ミドルテンポでスクラッチを多用したラップ/ヒップホップを基調とするが、ときにラテンや中東風のサウンドを取り混ぜ、コーラスにシャウトとヘヴィ・ギターを投入し、メタルばりのリフも聴かせるごった煮性が売りか。
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| Stand Strong | ★ |
カリフォルニアのミクスチャー・バンドの2nd。ラップ/ヒップホップとラテン系を基調とし、ときおり思い出したようにヘヴィ・ギターを乗せてみる。
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JANE'S ADDICTION | STRAYS | ★ |
元祖ミクスチャー・バンドの復活3rdアルバム。単純なリフに複雑な曲構成、ペリー・ファレルの子供のようなハスキーヴォイスが絡み、パンク、ニューウェーヴ、エレクトロミュージックなんでもありのアメリカンごった煮系ミクスチャー・ロックが炸裂する。ミクスチャー名乗るならこれくらいやらないと。でも、CCCD。
"Here we go!"
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JERKSTORE | hard words softly spoken | ★★★ |
デンマークのヘヴィ・ロック・バンドのデヴュー作。インダストリアル系の爆音ギターで強烈な縦ノリのキャッチーなリフを刻み、爽やかなコーラスを入れてくる今様のバンド。キャッチーでもここまでやればお見事、という例。しかし、いくつかの曲で音が割れているのは仕様?
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KILGORE | A SEARCH FOR REASON | ★★★ |
かつてSTAINDと同名バンドだったというヘヴィ・ロック・バンドの1stアルバム(1998年)。基調はメタル的なヘヴィネスだが、全篇通じて佳作揃いのうえ変化に富んでいて飽きさせない。
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KILLSWITCH ENGAGE | THE END OF HEARTACHE | ★★★★ |
メロディック・ゴシック・メタルを基調とし、ツイン・ギターを主体に変拍子を絡めたテクニカル・ヘヴィネス。ややメロディックに偏りすぎているのが難か。
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KING CRIMSON | the construKction of light | ★★★★★ |
ヘヴィ・ロックの域に到達したプログレッシヴ・ロック・バンドの最近作。そのぶっ飛んだ音楽は、もはや凡人には到達不能。
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| shoganai/Happy With What You Have To Be Happy With | ★★★★ |
TOOLとのツアーで結実したコンセプト"Nuovo Metal"の第一弾となるミニアルバム。複雑かつヘヴィな現在形クリムゾン・スタイルが提示されている。"Nuovo Metal"仕様の"Larks' tongues in aspic-IV"は必聴。
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| The Power To Believe | ★★★★ |
クリムゾンLine Up-6、"Nuovo Metal"コンセプトによるフルアルバム。まったくの新曲は少ないが、ミニアルバム"LEVEL FIVE"からの曲などヘヴィにアレンジされており聴き応えがある。透明感あるサウンドスケープとヘヴィネスを取り混ぜ、さらに先へと進化し続ける姿にはただ感服するほかない。
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KITTIE | oracle | ★★ |
10代の女性4人改め3人からなるヘヴィ・ロック・バンドの2ndアルバム。基調はブラック・メタル的だが曲によってはドゥーミーだったり、The Smashing Pumpkinsばりのキャッチー路線(重いけど)だったりする。やや若さと勢いで押しているような感じだが、洗練されてくると面白いかも。
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KoЯn | KoЯn | ★★★★ |
ミクスチャー/ラウドを一大ムーヴメントに高めたKoЯnのデヴュー作(1994年)。テクニカルなドラムと随奏してリズムを叩き出す5弦ベース、風変わりな装飾音とヘヴィなメロディを自在に奏でるツイン7弦ギター、そしてJonathan Davisの呪術的ヴォーカルが一体となった独特のグルーヴは、この時点で既に他の追随を許さないスタイルを築き上げている。
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| LIFE IS PEACHY | ★★★★ |
RATMに続きミクスチャーを一大勢力に押し上げたKoЯnの2ndアルバム(1996年)。いきなり意味不明のヴォーカル・シャウトで始まる本作は、その勢いのままにグルーヴィにひたすら突き進む。名曲"A.D.I.D.A.S."などを含む佳作揃いの名盤。
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| FOLLOW THE LEADEЯ | ★★★★★ |
RATMと並び称されるミクスチャーの雄KoЯnの傑作3rdアルバム。"Freak on a leash"や"Got the Life"に代表されるリズム感覚と7弦ギターの重低音、5弦ベースのパーカッシヴな音感が特徴的。
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| issues | ★★★★ |
なにかの怨念が篭ったかのような4thアルバム(1999年)。スローテンポを中心とした暗くねじれたヘヴィサウンドを聴かせてくれる。これでアルバム構成にメリハリがついていれば文句なしなのだが。
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| UNTOUCHABLES | ★★★ |
Fieldyが"ギター・ヘヴィ"と評する5thアルバム。音響効果に凝ったり、ギターを前面に押し出したり、キャッチーなメロディでJonathanが歌ったりしたとしても、5弦スラップ・ベースがある限りKoЯnはKoЯnであるという証明のようなもの。
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| TAKE A LOOK IN THE MIRROR | ★★★ |
怒りと憎しみで作られたらしい6thアルバム。確かに音はヘヴィに聴こえるが、全編ミドルテンポで重厚な進行を採用、かつてのベース・ヘヴィでアグレッシヴな疾走グルーヴが聴かれず、いまひとつキレがない…というのは欲張りすぎか?
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Limp Bizkit | significant other | ★★★ |
KoЯnに見出され、瞬く間に全米を席巻しスターダムにのしあがったミクスチャー・バンドLimpの2ndにして出世作。DJ LethalのスクラッチやWes Borlandの浮遊感あるクリーンギターに、フロントマンFred Durstが独特の声でラップを繰り出し、これらが混然となった軽妙なグルーヴを維持しつつヘヴィ・ギターを擁するコーラスへと突入する。全体として醸し出される一体感は見事。
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| CHOCOLATE ST☆RFISH AND HOTDOG FLAVORED WATER | ★★★ |
フロントマンのFred Durstは過激な商業主義などで各方面から批判を浴びているようだが、そのキャッチーなヘヴィ・ロックはリスナーの絶大な支持を得ている。本作はMI:2の主題歌"Take a look around"を含む3rdアルバム。なお、WWF(現WWE)プロレスファンは必聴とのこと。
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| results may vary | ★★ |
Wes Borland脱退後、元Snotのギタリストを迎えての4thアルバム。おおむね爽やかポップ系ヘヴィ・ロックに落ち着いた。
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| The Unquestionable Truth I | ★★★★ |
オリジナル・ギタリストであるウェス・ボーランドが復帰しての5thアルバム(2005年)。Limpのメタル・サイドが色濃い作品で、フレッドのラップは抑え目に、粗いギター・テクスチャーで独特のフックを持つリフにシャウトを乗せた、ダークかつ非常に攻撃的な作品に仕上がっている。ところで、なぜ邦題は「真実への逃避」なのだろう。
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LINKIN PARK | HYBRID THEORY | ★★★★ |
Limpにとって代わったミクスチャー・バンドの1stアルバム。ラップと歌唱の交錯するラウドかつキャッチーなメロディには、さわやかささえ感じられる。イージーリスニングからの入門に最適。
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| METEORA | ★★★ |
デヴュー作でラウド界に爽やかな新風を吹き込んだLinkin Parkの2ndは、良くいえば前作並みのクオリティを維持し音の幅を広げたものとなった。前作同様の衝撃を求めた者、よりヘヴィな方向への進化を期待した者にとっては、少々期待外れに聴こえたことだろう。とはいえ、前作が好きならまったくの外れというほどではない。
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LOST PROPHETS | thefakesondofprogress | ★ |
2001年にブレイクしたらしいイギリスのミクスチャー系バンド。マイナーコード進行、軽妙なドラムやスクラッチング、爽やか一辺倒な歌唱に、ディストーション・ギターで音圧を稼ぐ、ある意味リンキン系。しかし、「ゴジラ新世紀を体験せよ」って…?
そもそも1曲目が"Shinobi vs. Dragon Ninja"だし。
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MACHINE HEAD | BURN MY EYES | ★★★ |
Rob Flynn(ex.VIO-LENCE)率いるヘヴィ・メタル/ロック・バンドの1stアルバム(1994年)。激しくメタルにしてメロディアスな一面をもち、後のモダン・ヘヴィネス〜ニュー・メタル〜アメリカン・ヘヴィ・ロックの原点のひとつといえるかもしれない。
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| THE BURNING RED | ★★★★ |
メタル系ヘヴィ・ロックの重鎮マシーンヘッドの、ロス・ロビンソンをプロデューサーに迎えてのメジャー第3作(1999年)。イントロの美しいサウンドスケープから一転、メタル仕込みの重量級ヘヴィ・ロックへとなだれ込む。メタルを基調としながらもメタル一辺倒ではなく、縦ノリグルーヴでラップ調のシャウトを聴かせるなどミクスチャー的作風を取り入れ、メタル系ラウドの最右翼の面目躍如。
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MARY BEATS JANE | LOCUST | ★★★★★ |
スウェーデンのオルタナティヴ・ロック・バンドの2ndアルバム(1997年)。メロディアスな曲もあるが、狂おしいヴォーカルに加えて、荒々しいリフあり、変拍子ありと、ハイレベルの技巧と攻撃性を併せ持つ、かなりマニアックなラウド/ヘヴィ・ロックとなっている。そのサンクスリストにはMESHUGGAHやMISERY LOVES CO.の名も…。
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MARILYN MANSON | SMELLS like CHILDREN | ★★ |
ゴシック/ヘヴィ/ショック・ロック・バンドの出世作ともいわれる2ndアルバム。間延びしたゴシック・ホラー調を機軸に、アメリカンな仰々しさを取り混ぜ、ノイズ・音響に偏る。ときおり思い出したように顔を出すインダストリアル色は、トレント・レズナー監修によるものか。
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| ANTICHRIST SVPERSTAR | ★★★ |
マンソンの代表作にして、Anti Christ3部作の第1部。おそらくマンソンの曲でもっとも有名な佳曲"The Beautiful People"を含む。
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| mechanical animals | ★★ |
"怪人"Marilyn MansonによるAnti Christ3部作の第2部にあたる4thアルバム(1998年)。テクノポップロック的な方向性があり、ゴシックサイドからの評価はあまり高くないようだが、個人的には非常に優れた曲もあり悪くないと思う。
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| HOLY WOOD (in the shadow of the valley of death) | ★★★ |
Anti Christ3部作の完結篇にあたる5thアルバム。ダーク・ゴシック・ヘヴィ。やや冗長な嫌いもあるが、全体として優れたゴシック・ヘヴィ・ロックであることは間違いない。この手のものが好きであれば間違いなくお勧めする。
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MESHUGGAH | CHAOSPHERE | ★★★★ |
スウェーデンの超絶技巧プログレッシヴ・デス・メタル・バンド、メシュガー(その名はイディッシュ語で『狂気』を意味する)の、モダン・ヘヴィネス寄りの3rdアルバム。その重く・速く・複雑な楽曲は聴くものを圧倒し、鋭い鈍器で頭を殴られたような快感が楽しめる。テクニカルなヘヴィネスに興味があれば聴いてみるべし。
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| Catch Thirtythr33 | ★★★★ |
プログレッシヴ・テクニカル・デス・メタル・バンドの5thアルバム(2005年)。不気味な間合いをもつ、凝縮された変拍子の音塊が聴き手の脳を穿つ。
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METALLICA | Metallica | ★★ |
かつてのスラッシュ・メタル四天王、メタリカの「ブラック・アルバム」と呼ばれる5thアルバム。技法・アティテュードともにメタルだが、スロー〜ミドルテンポの重厚な進行は、のちのヘヴィ・ロック路線に通ずるものがある。代表作のひとつ"Enter Sandman"収録。
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| st.anger | ★★★★ |
メタリカ御大の21世紀初アルバム。ベテランのキャリアとプライドが作り上げたヘヴィな一枚。いうなれば、無造作に繰り出される、研ぎ澄まされた練達の一撃。ライヴ感溢れる荒っぽいドラミングとギターリフは、ヘヴィネス=音圧ではないということを証明してくれる。ヘヴィ・ロック・リスナー必聴といっても過言ではなかろう。
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METHODS of MAYHEM | METHODS of MAYHEM | ★★ |
LimpのFred Durst、KID ROCKなどの豪華ゲストを迎えた、ex.モトリー・クルーのトミー・リーによるプロジェクト(1999年)。基調はヒップホップ寄りのミクスチャーだが、音作りは先鋭的で完成度は高い。
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MINISTRY | KEFALHXQ | ★★ |
インダストリアルの大御所、ミニストリーの傑作といわれる91年作品(邦題は曲名の1つ「詩篇69」)。全体的にややポップ。多くのアーティストに影響を与えたと思われる当時は実験的だったであろう手法や、畳み掛けるビートはさすがに一流。
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MISERY LOVES CO. | MISERY LOVES CO. | ★★★ |
スウェーデンの打ち込み系スラッシュメタル(インダストリアル?)バンドの自己タイトル1stアルバム(1995年)。ダークでヘヴィなアティテュードの中に独特の陰鬱さを漂わせる佳曲揃いで、激しいヴォーカルも秀逸。レヴュワーのおすすめ。
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| YOUR VISION WAS NEVER MINE TO SHARE | ★★ |
インダストリアル・ゴシック的な3rdアルバムは、以前と比べ洗練されて(良い意味でも)アクが抜けたものの、陰鬱な雰囲気を漂わせつつ叙情的に進化。重低音ギターのメロディがずしりと響く佳作。
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MOONSPELL | Sin/Pecado | ★★ |
ポルトガルのゴシック・メタルバンド、MOONSPELLの3rdアルバム。基調はメタルながら、オリエンタル・民俗音楽調を取り入れ、インダストリアル/テクノ的デジタル処理を取り入れ、梵鐘を鳴らすなど呪術的な禍々しさを感じさせる好作。しかし、妙に中途半端なヴォーカルは好き嫌いがあるかもしれない…。
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| the butterfly effect | ★★★ |
ポルトガルのゴシック・メタル・バンドの4thアルバム(1999年)。ゴシックを基調とするが、民族様を取り入れるなどしたメロディラインを擁し、デス声とダンディな歌唱を使い分ける不気味なヴォーカルとあいまって、まさに呪術的インダストリアルとでもいうべき独特のスタイルは完成の域に達している。
"Everything is everywhere...the butterfly effect..."
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MUDVAYNE | THE BEGINING OF ALL THINGS TO END | ★★ |
1stアルバム"Kill, Ioughta"にボーナストラックをつけた再リリース盤。Fear Factoryのプロデューサーで知られるRhys Fulberがリミックスなどをしている。
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| L.D.50 | ★★★★ |
Slipknotのクラウンこと#6(Shawn)のプロデュースによる、「50%致死量」の名を冠する2ndアルバム(日本デヴュー盤)。Slipknot系のご多分に漏れず、メロディアス・パートとヘヴィ・パート、歌唱とシャウトの使い分けが激しく、重低音ヘヴィ・ギター、金属質のベースが変拍子を刻む。リズム、音使い、エフェクトによる独特の浮遊感は近未来を通り越して宇宙的。
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| THE END OF ALL THINGS TO COME | ★★★ |
3rdアルバム。日本盤タイトルは「ヘヴィロック断末魔」らしい。音の作り方や、爽やかでノリの良いコーラスを入れるところは実に今様だが、素晴らしく病的に変拍子を入れてくる。
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| LOST AND FOUND | ★★★ |
プログレッシヴ・ヘヴィ・ロックとも称されるヘヴィ・ロック・バンドのメジャー3rdアルバム(2005年)。"Determined"(名曲!)に代表される突き抜けた衝動的ヘヴィネスと、複雑すぎるほど繊細な抒情を兼ね備えた大作。
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Murderdolls | BEYOND THE VALLEY OF THE MURDERDOLLS | ★★ |
Slipknotの#1ことJoey Jordisonが素顔でギターを務め(アルバムではベースの一部とドラムも録音)、当時Static-XのTripp Eisenも参加するアメリカン・ホラー系ロック・バンドの1stアルバム。音圧は低めでパンキッシュ、曲によってはJ-Rock的なポップさすら醸し出す。フロントマンWednesday 13の歪み声もさることながら、やはり、Joeyの歯切れのよい素敵なドラミングを聴くためのアルバムであろう。
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MUSHROOMHEAD | XX | ★★ |
Slipknotまがいの怪しい仮面バンド。リズム主体のブルータルな一面もあるが、キーボードを多用するなど総じてメロディアス・ゴシック路線。
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