MUSEO ALFA ROMEO YOKOHAMA 2001
2001年は、「日本におけるイタリア年」ですが、それに伴ったイベントとしてムゼオ アルファ ロメオが開催されました。

私がその情報を知ったのは2001年のアルファロメオデイで配布されたリーフレットでした。

場所は、横浜のみなとみらい地区にあるパシフィコ横浜です。
96年暮、私は、ここで開催されていた輸入車中古車フェアで、155V6の掲載されたカタログをはじめてもらいました。私にとって因縁の…もとい…思い出の場所でもあります。

終わった催しの情報は、あまり意味がないかもしれませんが以下のように開催されました。

2001年8月4日(土)〜2001年8月19日(日)
因みに、8月3日に招待者向け(?)に開催が始まっていました。

10:00〜18:00 パシフィコ横浜
土日は19:00までという配慮もありました。因みに最終日は16:00までだったかな?

入場料
一般1000円(前売り900円)
小中学生500円(前売り400円)
児童(小学生未満)無料


アレーゼの状況を書いただけに「金とるんかいっ!」…とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、持ってくるだけで大変で、その上場所も借りなきゃいけないし…本社敷地内とは訳が違いますよね。

展示車輛を考えると、これだけのアルファを見れてあの入場料なら安い(日本の他の自動車博物館とよばれるものと比較して)と思いますがいかがでしょうか。これだけのものを一度に見るには、本来ならアレーゼに行くしかないのですから。

因みに6C 1750 Gransportは2001年5月の時点で、もう既に日本に来ていて、アルファロメオデイ会場で展示されていました。

▲アルファロメオデイ会場にて(2001/05/13)

屋外でこの車輛を見れたのはある意味貴重だったかもしれませんね。

開催も押し迫った、7月下旬個人的な用事でパシフィコ横浜の近辺に何度も行く用事がありました。そんな中、偶然にも車輛搬入の様子を目撃することができました。

セミトレーラーがコンテナを載せたまま会場の裏手から入り、会場内で車輛を下ろして会場前の道へと出ていきました。一個のコンテナに何台の車輛が積まれていたのかは不明ですが、何台かのセミトレーラーが入っては車輛降ろして出て行くという感じでした。


車輛を降ろしたコンテナを積んだトレーラーが会場から出て行くところです

車輛には全て赤いカバーが被さっていて、セミトレーラーに載せられたままのコンテナから一台一台フォークリフトで降ろされていました。

赤いカバーで覆われた展示車輛

この車輛群のなか、本サイト的には幸運なことに、赤いカバーで覆いきれていないため識別可能となっていた155V6TIに一足先にお目にかかることができました。

155V6TIです(よね?)

さて、一般公開を次の日に控えた8月3日、またしても別件でパシフィコ近辺に行っていた私は、呼ばれてもいないのに様子だけ伺ってみました。
当日は、招待者向けに公開がはじまっていました。招待されていない私は、外で指をくわえて見ているだけでしたが、「だけ」じゃつまらないので周辺散策してみたところこんな166を発見。

▲これって確か、大使のクルマですよね?

国旗がかっこいい!イタリア国旗つけてもさまになる(…滑稽にならない)シチュエーションにある166は日本ではこの一台ぐらいでしょうか?

翌日、いよいよ8月4日を迎え一般公開がはじまりました。当日はアルファユーザーによる横浜市内パレード走行も行われたようですが、私は別件で時間がとれず参加することも見ることもできませんでした。一方ムゼオの方には空いた時間を見計らって、見に行くことができました。

この初日8月4日と、本サイトに情報を頂いている方からお誘いを受けた13日(この日はチケットもいただいてしまいました)そして最終日の前日18日と、結局都合三回足を運びました。
これで悔いはありません。




会場のエントランスの雰囲気はこんな感じで、わくわくするような雰囲気を存分に盛り上げていました。これは結構気に入りました。
会場は、比較的ゆったりと車輛が配置され、またそれほど混雑しない(また閑散としすぎることもない)適度な来場者数ということもあいまって、ゆっくり見ることができました。
車輛を中心にそのまわりには関連した映像を流したモニターが用意されたり貴重な図面なども展示されていました。車輛のほかには、エンジン・コーナー、チェントロ・スティーレのコーナーなども設けられていました。

また会場内にはレストランも設けられていましたが、結局一回もお世話になりませんでした。後から、パンフレットをよく見たら「ミラノの高級食料品店PECKが本場イタリアの味をご提供します」とありましたので、話の種に一回ぐらい利用すればよかったかな…とちょっと後悔。

その他ギフトショップ、新車コーナーなどもありました。新車コーナーには147も展示されていましたがそれより気になったのは、日本では2001年9月より発売となるスパイダーのV6 24Vが展示されていました。今更ながらのスパイダーの追加車種…しかも当然MT…これ買う人って少ないでしょう。しかし最強。絶対希少車になると思います。う〜ん、妙に欲しい(当然買い(え)ませんが^^;)。

さてこのサイト的にはやはりこのクルマがどう展示されていたか紹介しないわけにはいきませんね。というわけで、155V6 TI ’93DTM仕様です。



やっぱりカッコイイ!!会場では、展示車輛のとりも務めなかなかの人気者でした。(少なくとも156SUPER TURISMO仕様よりは…と信じたい^^;)

では、20台の車両達を掲載しておきます。
MUSEO ALFA ROMEO (1910-1932)
MUSEO ALFA ROMEO (1938-1954)
MUSEO ALFA ROMEO (1954-1968)
MUSEO ALFA ROMEO (1968-2000)
TIPO33のSTRADALEはやっぱりカッコよかったです。

最終日には、最終日に出発し箱根で一泊するというイベントも行われたようですね。横浜箱根間=程よい距離提唱者(^^;)としては、「やっぱりいいですよね!」という気持ちです。道中、街あり、海あり、山ありですし。でも参加はしてないんですけど…。

終わってしまうと、アレーゼから横浜に20両もの貴重なアルファが来ていたなんて夢のようです。また、過剰な演出も無く車輛を見せることを主体においたイベントでよかったと思います。

センスのいい演出という意味では今回の横浜は本場アレーゼを凌ぐものだったかもしれません。一方、アレーゼには圧倒的な展示車輛の層の厚みがあります。横浜のムゼオ アルファロメオに行かれた方も「もう見たからいいや」とおっしゃらず機会があれば是非アレーゼも訪れてみることをお勧めします。

そういう自分も、またいつかアレーゼを訪れてみたいと思います。そのとき今回の20両(19両かも…)を見ることができたらそれはまた感慨深いものになるでしょう。

そのときまで、アレーゼが、「○産 座○」のような運命だけにはならないことを願いつつ。