ペチュニアの原種を育ててみませんか?


 このページは昨年(2000年)に立ち上げたものです。
今年(2001年)はたくさんの方に種子を配ることができるように、大量に採種しました。どうぞ御応募ください!お待ちしております。
2002.2.26、この企画を終了しました。御応募くださった皆さん、ありがとうございました。

 
 去る5月28日、NHK【趣味の園芸】にて「育種の楽しみ〜ペチュニア〜」が放送されました。解説は千葉大学園芸学部・安藤敏夫先生です。その番組内で紹介された原種を覚えていらっしゃいますか?・・・白色で草丈1mの巨大なペチュニア原種・・・Petunia axillarisを。

 趣味の園芸テキスト5月号では、その種子を先着300名様にプレゼントしました。あっという間に300名になり・・・あまりの人気で残念ながら抽選に外れた方もいらっしゃる始末。


 しかし・・・朗報です!
 種子を整理した際、若干の余裕が出来ました。
 千葉大学園芸学部・花卉園芸学研究室・安藤敏夫先生のご好意により、この若干余裕の出たPetunia axillarisの種子をお分けできることになりました。(応募についてはあとで説明します)


Petunia axillarisについて】

 南米原産(ウルグアイのモンテビデオ由来)で、草丈がナント1m!!耐寒性もあり暖地なら越冬もします。宿根草で非常に丈夫なペチュニアです。また、夕刻からとてもよい香りを放ち、きっと貴方はステキな時間を過ごすことができるでしょう。以前はPetunia nyctaginifloraと呼ばれていました。「夜に香る」という意味だそうです。夕方から香る・・・ということで同じナス科のDaturaもよろしく。P.axillarisと並んで写っているのは花卉園芸学研究室・五味はるかさん(趣味の園芸テキスト5月号にもモデルで登場!)



例えばこんな楽しみ方も・・・
 交配をしてみました。

 
 母親はP.axillaris 父親は・・・匍匐性のあるP.integrifoliaという原種(上記画像)
この原種は・・・‘エンジェルトゥリー’という名前で市場流通(画像はこちらをクリック)しているそうです。是非手に入れて交配を試みてください。

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 P.axillaris                P.integrifolia

出てきた子供は・・・

草姿はP.axillaris、つまり母親似。花色はP.integrifolia、つまり父親似。
これは170年前に誕生した最初のペチュニア品種の再現です。こんな感じだったのですね。


【種子頒布に際して】

 お分けするP.axillaris「自家不和合性」です。ですから自分の花(自株・・・挿し芽繁殖株も自株です)では種子が実りません。したがって、なるべく多くの株を確保し、他株の花粉で交配をしてください。

 
 例えば4株残したとします。A×Aでは種子ができませんB×Bも同様です。同じ株では種子ができないのです。ですからA×BやC×Dというように、他株間で交配をしてください。全ての果実から採種した種子はよく混合させ、次代を育ててください。それが原種の遺伝資源維持するポイントです。



【播種・栽培方法】

 ペチュニアは微細種子です。(非常に細かい)また、光が当たらないと発芽しにくい性質(好光性種子)なので覆土はしません。播種用土は目の細かいものをお使いください。(市販の播種専用用土など)市販の培養土にバーミキュライトなどを混ぜ、「ふるい」でふるって使用いただいても結構です。
原種ですので、あまり気になさらなくても十分発芽いたします。播種後は乾燥させないように腰水や霧吹きで水分を補給してください。上からハス口などで水をかけると、微細種子ゆえ、流れてしまうことがあります。

 本葉が2枚程度になったら鉢上げしてください。2.5号か3号ポリポットへ市販の培養度で鉢上げしてください。ここまで育てばあとは栽培は簡単です。非常に強い草です。ポットの底から根が見え始めたころ、最終目的地へ植え付けてください。

 草丈が高くなりますので、支柱などが必要です。(ピンチをしてしまうと本来の姿を見ることが出来ません。なるべくピンチをせずにお育てください)
耐寒性もあります。関東以南なら地植えでも越冬します。北の方でも不織布等で被ってやれば越冬するかもしれません。霜が当たるとダメでしょうが・・・。

 宿根草ですが、だんだん株は老化してきます。また、増えていくことはありませんので採種して株の更新を図ってください。
種子の保存は乾燥剤を入れた容器に種子を入れ、密封し冷蔵庫等で5年程度寿命があります。

 今の時期の播種ならうまく行くでしょう。しかし夏場の播種は慣れていないと失敗します。心配な方は保存をしておき、来春、播種することをオススメします。
 今播けば約2ヶ月程度で花が見られます。



【応募方法について】

 この種子を栽培してみたい、あるいは交配に使ってみたい、という方がいらっしゃるようでしたらどうぞご遠慮なく!遠慮は無用です。だたし・・・なくなったらごめんなさいね。応募はまず最初にメールでお願いします。折り返し、種子の在庫の有無と応募に当たっての詳細事項を記したメールを返信いたします。
(なお、送料については各自ご負担願います。)非常に貴重なもので、どこにも手に入りませんよ!ぜひこの機会に!!

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