【2003年 ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】9月







2003.9.22(月)・・・レモンイエロー
 爽やかな花色ですね。

 Helianthus ‘Lemon Queen’(キク科)

 ヘリアンサス、と言えば・・・ヒマワリのこと。雑草として扱われているキクイモと同属の植物です。

 キクイモは野暮ったい感じで、あまりいい扱いは受けませんが、これは花の色も爽やかで、ぜひお庭に取り入れて欲しい品種です。

 耐寒性もあり(冬季は上部が枯れる)、いたって手のかからない植物です。群植しても、このようにオーナメンタルグラス類とあわせてもキレイです。


2003.9.21(日)・・・斑入り
 縞模様です・・・。

 Fortunella(正確な種名はわかりません。)・・・ミカン科

 キンカンの斑入りです。葉に斑が入っているのは、大体の人が想像できるでしょうが、これは果実にまで斑が入っています。しかも縦じま・・・。

 ミカンで言うところの「地球柑(ちきゅうかん)」ですね。

 もちろん食用になります。


2003.9.20(土)・・・これも散り斑
 花は、いたって普通の・・・

 Geranium thunbergii ‘Jester's Jacket’(フウロソウ科)

 ゲンノショウコです。ただ、少し違うのは、斑入りであると言う点。

 左画像の葉をよくご覧になると、お分かりになるかと思います。

 株全体に、キレイに入らないのですが、まぁ・・・これでも洒落っ気があって良いと思っています。

 


2003.9.13(土)・・・散り斑
 キレイな散り斑ですね。

 Calamintha grandiflora ‘Variegata’(シソ科)

 カラミンサの散り斑品種です。花はピンク色で、種名の通り大きな花です。日光のガンガン当たるところで管理していますが、意外なことに葉焼けはありません。これは優秀です。

 また、斑が戻って緑になっている個体もありますが、これは完全に散り斑で戻りがりません。キレイに斑が入るものを選んでいます。

 挿し芽でも簡単に殖え、丈夫なのでオススメです。


2003.9.12(金)・・・ペラ
 やっと登場・・・。

 

 出会いは4年程前。いつかいつか・・・と思いながら、紹介せずにこれだけの時間が経過してしまいました。ブルーグレイの美しい葉に、これまたシックな色の花。すばらしく美しい植物です。

 花は非常に長期間に渡って咲きつづけ、申し分ナシ。ただ、花茎がドンドン長くなって垂れ下がってくるので、適宜切り詰める必要があります。そのままにすると、1m近く花茎が伸びてきます。

 寄せ植えにも使い勝手がよく、今年の国際バラとガーデニングショウに出品した作品の中にも、2箇所つかいました。

 最近は園芸店でも比較的見かけるようになりましたが、まだまだ流通量は少ないですね。

 暑さ、寒さにも強く、これはオススメです。


2003.9.11(木)・・・悪魔の涙
 下から覗き見・・・・。

 Phygelius × rectus ‘Devil's Tears’(ゴマノハグサ科)

 耐寒性の木本(に分類するのが妥当だと思う。)植物です。

 花つきもよく、長いシーズン楽しむことができます。

 品種名が「悪魔の涙」。

 う〜む・・・ナイスネーミング・・・だと思う・・・。

 地面に下ろせば1m近く伸びます。ボーダー花壇のアクセントにいかが?


2003.9.10(水)・・・模様
 一風変わった多肉植物です。

 Echeveria nodulosa(ベンケイソウ科)園芸名:紅司

 模様がハッキリしていて、面白い多肉植物です。色もシックでなかなかイケると思っています。ただ、上へ上へと伸び上がる性質があるので、水を多く与えると、そのスピードが速くなります。水を切らしぎみにして管理すると、この姿を長い間楽しむことができます。

 多肉植物の寄せ植えに入れても、とっても面白いですね。

 メキシコが故郷です。


2003.9.9(火)・・・鳥
 こーんなキレイな・・・

 Tricyrtis ‘Lightning Strike’ (スズラン科)

 さて、何でしょう。

 答えは・・・ホトトギス。ホトトギスのきれいな斑入り品種です。

 昔から、なんとなくしみったれた植物の扱いを受けていますが、こういう明るい斑入りだと、少しはイメージが変わるんじゃないかな?

 日陰の植物として扱われますが、実はこの株はガンガン日の当たる灼熱の太陽の下、管理しています。全く葉焼けも見られず、とっても優秀。

 今年は、ぜひお庭の隅にいかがですか?


2003.9.8(月)・・・キレイ!
 爽やかな秋風のよう・・・。

 Muhlenbergia japonica ‘Cream Delight’(イネ科)

 日本のいたるところで見かけるネズミガヤの斑入り品種。ちゃんと品種名までついて、海外でも流通しています。

 よく見ないと画像では分かりにくいですが、白い斑が入っています。

 穂は、夏中楽しめ、もう3ヶ月以上新しい穂が次々に出つづけています。

 ものすごくはびこるわけでもなく、かと言ってコンパクトすぎるわけでもなく、繊細な上に丈夫、というわけで、これはオススメ素材です。

 ボーダーの手前に植えてご覧なさいな、とっても素晴らしいと思うよ〜。

 丈夫でキレイ、繊細・・・あぁ素晴らしや・・・。


2003.9.7(日)・・・八重
 驚異的・・・。

 Phlox paniculata ‘Natural Feelings’(ハナシノブ科)

 なんと・・・フロックスの八重咲き品種!しかも、クサキョウチクトウ(オイランソウ)の・・・。

 これは驚異的な最新の品種です。オランダで育種されたもので、他に数色あります。

 花に見えるのは、実は・・・ガクの部分で・・・ということは・・・つまり、ヘレボルスと同じで・・・長い間この姿を楽しむことができる・・・と言うわけです。

 実はこれ、3ヶ月このまんまです。資料によると、4ヶ月保つそうです。

 これは素晴らしい品種だと思います。なかなかキレイでしょ?

 レアですね。


2003.9.6(土)・・・血走る目
 かわいい小花を・・・・

 Linaria anticaria ‘Antique Silver’(ゴマノハグサ科)

 よくご存知のリナリアです。でも、よく見るリナリアと違って、繊細でかわいいでしょ?

 風が吹くとゆらゆらと小花が揺れ、思わず近くへ寄ってみたくなります。

 繊細な草姿ゆえ、性質は弱そうな気がしますが・・・至って丈夫。

 排水の良いところへ植え込むのがポイントです。


2003.9.5(金)・・・再び
 また一風変わった素材を・・・・。

 Corokia × virgata ‘Sunsplash’(エスカロニア科)

 昨年のアカデミック11月18日でも、同じ属の植物を紹介しています。

 これもとっても面白い植物で、飽きがこない・・・かな。

 私が見た中で、一番大きなものは1m近くありました。玄関先にちょっとオシャレな鉢を置きたい方にはオススメ。

 土質を選ばず、それほど旺盛でもなく、扱いやすい樹木です。

 葉の裏と枝が銀色なのも、ちょっとしたオシャレで購買意欲をそそりますね。

 かなりレアな植物です。


2003.9.4(木)・・・これが?
 何に見えますか?実は・・・・

 Clematis heracleifolia ‘New Love’(キンポウゲ科)

 クレマチスなのです。クレマチスと言えば、一般的にはツルを思い浮かべるでしょう。ま、一部、integrifoliaの系統を思い浮かべた方もいらっしゃるでしょうが・・・。

 で、これもインテと同じく、ツルにならないクレマチスです。この種(しゅ)の園芸品種は様々あり(しかしみんな青〜紫色の花)、昨年、一昨年、イギリスでもよく見かけました。

 法面のグラウンドカバー的な方法で使っているのを見かけたこともありますが、なかなか良い方法だと感心しました。

 香りのある品種も存在します。これからもっと普及させたいクレマチスですね。


2003.9.3(水)・・・毛モワ〜
 鮮やかなコントラスト!
 
Tradescantia × andersoniana ‘Blue and Gold’(ツユクサ科)

 輝くような黄金の葉に、紫色の花がよく映えます。なかなかの一品。

 丈夫で良く殖え、良く咲き・・・本当に強健。

 こういう宿根草は扱いやすくて、しかもキレイでいいですね。
 


2003.9.2(火)・・・洋ナシ
 こういう花の色にとっても惹かれます。

 Verbena ‘La France’(クマツヅラ科)

 バーベナの1品種で、洋ナシの名前が付いています。なんとも言えないよい色なのは、見ての通りなのですが・・・特筆(?)すべきは、花の香り。

 洋ナシの香りが・・・すればいいのですが・・・残念ながらナシの香りではありません。が、素晴らしい香りです。芳香のある花っていいですよね。

 花の色、葉の色のコレクションに加え、香りのある花のコレクションも、徐々に増やしつつあります。画像では香りが伝わらないのが残念!


2003.9.1(月)・・・大きな葉の白い斑
 この大きな葉に、白い汚れが・・・・。

 Polygonum orientale(タデ科)

 オオケタデの斑入りです。

 たったこれだけの斑なのですが、遠目からも結構目立ちます。で、斑入りだけではなくて、よく花を見ると・・・淡いピンク色。

 オオケタデって、あのマゼンタ色の花なのですが・・・なぜかコイツは淡ピンク。

 白い斑と淡いピンクの組み合わせが気に入ってます。

 なかなかいいでしょ?